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特開2024-100089情報処理装置、情報処理方法及び情報処理用プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100089
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理用プログラム
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/26 20060101AFI20240719BHJP
   G08G 1/005 20060101ALI20240719BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240719BHJP
【FI】
G01C21/26 P
G08G1/005
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023003814
(22)【出願日】2023-01-13
(71)【出願人】
【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】弁理士法人インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120189
【弁理士】
【氏名又は名称】奥 和幸
(72)【発明者】
【氏名】住田 純
(72)【発明者】
【氏名】大橋 聡
【テーマコード(参考)】
2F129
5H181
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
2F129AA02
2F129BB02
2F129DD62
2F129EE02
2F129EE52
2F129FF11
2F129FF20
2F129FF24
2F129FF25
2F129FF32
2F129HH02
2F129HH12
2F129HH35
5H181AA21
5H181BB04
5H181MA50
5H181MB11
5L049CC12
5L050CC12
(57)【要約】
【課題】待ち合わせ前の各ユーザの自由な移動又は自由な行動を可能としつつ、予定された待ち合わせ場所での予定通りの待ち合わせを可能とする情報処理装置等を提供する。
【解決手段】合流点で合流時刻に合流する予定を有する複数のユーザの現在位置を検出する検出部1と、検出された各現在位置に基づき、各ユーザと合流点との間の距離が閾値距離以下となったか否かをユーザごとに判定する距離判定部2と、合流時刻と現在時刻との差が閾値時間以内になったか否かを判定する時刻判定部3と、各ユーザと合流点との間の各距離のいずれか又は全てが閾値距離以下となり、且つ、合流時刻と現在時刻との差が閾値時間以内になっているとき、その旨を、少なくともいずれかのユーザに通知する通知/通話処理部4と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め設定された合流点及び合流時刻にて合流する予定を有する複数の者の現在位置を検出する検出手段と、
各前記検出された現在位置に基づき、各前記者と前記合流点との間の距離が閾値距離以下となったか否かを前記者ごとに判定する距離判定手段と、
前記合流時刻と現在時刻との差が閾値時間以内になったか否かを判定する時刻判定手段と、
各前記者と前記合流点との間の各前記距離のいずれか又は全てが前記閾値距離以下となる第1条件と、前記合流時刻と前記現在時刻との差が前記閾値時間以内になる第2条件と、が共に満たされたとき、当該第1条件及び当該第2条件が共に満たされている旨を、少なくともいずれかの前記者に通知する通知手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記閾値時間の変更要求を受け付ける受付手段と、
前記受け付けた変更要求に基づいて前記閾値時間を変更する変更手段と、
を更に備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置において、
前記閾値距離の変更要求を受け付ける受付手段と、
前記受け付けた変更要求に基づいて前記閾値距離を変更する変更手段と、
を更に備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記通知手段による通知後に、前記者同士の情報の授受開始させる情報授受制御手段を更に備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
検出手段と、距離判定手段と、時刻判定手段と、通知手段と、を備える情報処理装置において実行される情報処理方法であって、
予め設定された合流点及び合流時刻にて合流する予定を有する複数の者の現在位置を前記検出手段により検出する検出工程と、
各前記検出された現在位置に基づき、各前記者と前記合流点との間の距離が閾値距離以下となったか否かを前記距離判定手段により前記者ごとに判定する距離判定工程と、
前記合流時刻と現在時刻との差が閾値時間以内になったか否かを前記時刻判定手段により判定する時刻判定工程と、
各前記者と前記合流点との間の各前記距離のいずれか又は全てが前記閾値距離以下となる第1条件と、前記合流時刻と前記現在時刻との差が前記閾値時間以内になる第2条件と、が共に満たされたとき、当該第1条件及び当該第2条件が共に満たされている旨を、少なくともいずれかの前記者に前記通知手段により通知する通知工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
コンピュータを、
予め設定された合流点及び合流時刻にて合流する予定を有する複数の者の現在位置を検出する検出手段、
各前記検出された現在位置に基づき、各前記者と前記合流点との間の距離が閾値距離以下となったか否かを前記者ごとに判定する距離判定手段、
前記合流時刻と現在時刻との差が閾値時間以内になったか否かを判定する時刻判定手段、及び、
各前記者と前記合流点との間の各前記距離のいずれか又は全てが前記閾値距離以下となる第1条件と、前記合流時刻と前記現在時刻との差が前記閾値時間以内になる第2条件と、が共に満たされたとき、当該第1条件及び当該第2条件が共に満たされている旨を、少なくともいずれかの前記者に通知する通知手段、
として機能させることを特徴とする情報処理用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理用プログラムの技術分野に属する。より詳細には、移動する者同士の情報交換のための処理を行う情報処理装置及び情報処理方法並びに当該情報処理装置用のプログラムの技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
近年の、いわゆるスマートフォンに代表される携帯型の端末装置の急速な普及に伴い、当該端末装置を携帯して移動する利用者も急速に増加している。また、移動中の利用者が当該端末装置を利用して一つの合流点で合流する(すなわち待ち合わせる)ことも多くなっている。このような現状に対応した先行技術を示す文献としては、例えば下記特許文献1が挙げられる。
【0003】
この特許文献1に開示されている先行技術では、「待ち合わせ場所への移動中において待ち合わせ相手に到着予定を通知する際のユーザの操作負荷を軽減する」ことを目的として、「待ち合わせ日時までの時間が所定の時間以下になると、ユーザの位置と目的地との距離に対応するメッセージを含む電子メールを生成して送信する」構成とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-185559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1には、上記メッセージのやり取りの開始タイミングの設定に対して、最終的な目的地とは異なる待ち合わせ場所とユーザの現在位置との関係を考慮することは記載されていない。このため、上記特許文献1に開示されている技術は、予定通りの待ち合わせ場所での待ち合わせができない場合があるという問題点があった。この問題点は、待ち合わせ前の各ユーザの行動を制限したり、待ち合わせに遅刻したりするといった問題点にも繋がることになる。
【0006】
そこで本願は、上記の問題点に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、待ち合わせ前の各ユーザの自由な移動又は自由な行動を可能としつつ、予定された待ち合わせ場所での予定通りの待ち合わせを可能とする情報処理装置及び情報処理方法並びに当該情報処理装置用のプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、予め設定された合流点及び合流時刻にて合流する予定を有する複数の者の現在位置を検出する検出手段と、各前記検出された現在位置に基づき、各前記者と前記合流点との間の距離が閾値距離以下となったか否かを前記者ごとに判定する距離判定手段と、前記合流時刻と現在時刻との差が閾値時間以内になったか否かを判定する時刻判定手段と、各前記者と前記合流点との間の各前記距離のいずれか又は全てが前記閾値距離以下となる第1条件と、前記合流時刻と前記現在時刻との差が前記閾値時間以内になる第2条件と、が共に満たされたとき、当該第1条件及び当該第2条件が共に満たされている旨を、少なくともいずれかの前記者に通知する通知手段と、を備える。
【0008】
上記の課題を解決するために、請求項5に記載の発明は、検出手段と、距離判定手段と、時刻判定手段と、通知手段と、を備える情報処理装置において実行される情報処理方法であって、予め設定された合流点及び合流時刻にて合流する予定を有する複数の者の現在位置を前記検出手段により検出する検出工程と、各前記検出された現在位置に基づき、各前記者と前記合流点との間の距離が閾値距離以下となったか否かを前記距離判定手段により前記者ごとに判定する距離判定工程と、前記合流時刻と現在時刻との差が閾値時間以内になったか否かを前記時刻判定手段により判定する時刻判定工程と、各前記者と前記合流点との間の各前記距離のいずれか又は全てが前記閾値距離以下となる第1条件と、前記合流時刻と前記現在時刻との差が前記閾値時間以内になる第2条件と、が共に満たされたとき、当該第1条件及び当該第2条件が共に満たされている旨を、少なくともいずれかの前記者に前記通知手段により通知する通知工程と、を含む。
【0009】
上記の課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、コンピュータを、予め設定された合流点及び合流時刻にて合流する予定を有する複数の者の現在位置を検出する検出手段、各前記検出された現在位置に基づき、各前記者と前記合流点との間の距離が閾値距離以下となったか否かを前記者ごとに判定する距離判定手段、前記合流時刻と現在時刻との差が閾値時間以内になったか否かを判定する時刻判定手段、及び、各前記者と前記合流点との間の各前記距離のいずれか又は全てが前記閾値距離以下となる第1条件と、前記合流時刻と前記現在時刻との差が前記閾値時間以内になる第2条件と、が共に満たされたとき、当該第1条件及び当該第2条件が共に満たされている旨を、少なくともいずれかの前記者に通知する通知手段、として機能させる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態の情報処理装置の概要構成を示すブロック図である。
図2】実施例の情報処理システムの概要構成を示すブロック図である。
図3】実施例の情報処理システムを構成する端末装置の概要構成を示すブロック図等であり、(a)は当該ブロック図であり、(b)は実施例の情報処理システムを構成するサーバ装置の概要構成を示すブロック図であり、(c)は実施例の合流グループデータの一例を示す図である。
図4】実施例の情報処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本願を実施するための形態について、図1を用いて説明する。なお図1は、実施形態の情報処理装置の概要構成を示すブロック図である。
【0012】
図1に示すように、実施形態の情報処理装置Sは、検出手段1と、距離判定手段2と、時刻判定手段3と、通知手段4と、を備えて構成されている。
【0013】
この構成において検出手段1は、予め設定された合流点及び合流時刻にて合流する予定を有する複数の者の現在位置を検出する。これにより、距離判定手段2は、検出手段1によりそれぞれ検出された現在位置に基づき、上記各者と上記合流点との間の各距離のいずれか又は全てが閾値距離以下となったか否かを上記者ごとに判定する。一方、時刻判定手段3は、上記合流時刻と現在時刻との差が閾値時間以内になったか否かを判定する。
【0014】
そして通知手段4は、上記各者と上記合流点との間の各距離のいずれか又は全てが上記閾値距離以下となる第1条件と、上記合流時刻と上記現在時刻との差が上記閾値時間以内になる第2条件と、が共に満たされたとき、当該第1条件及び当該第2条件が共に満たされている旨を、少なくともいずれかの上記者に通知する。
【0015】
以上説明したように、実施形態の情報処理装置Sの動作によれば、合流予定の複数の当事者の合流点からの距離のいずれか又は全てが閾値距離以下となり且つ合流時刻の閾値時間前となったとき、少なくともいずれかの当該者にその旨を通知するので、当事者における合流直前までの自由な移動を可能としつつ、合流点及び合流時刻での合流を確実に実現させることができる。
【実施例0016】
次に、上述した実施形態に対応する具体的な実施例について、図2乃至図4を用いて説明する。なお以下に説明する実施例は、別々に移動しているユーザ間で意思疎通を図ることに用いられる情報処理システムに対して実施形態を適用した場合の実施例である。
【0017】
また、図2は実施例の情報処理システムの概要構成を示すブロック図であり、図3は当該情報処理システムを構成する端末装置の概要構成を示すブロック図等であり、図4は実施例の情報処理を示すフローチャートである。このとき図3では、図1に示した実施形態の情報処理装置Sにおける各構成部材に対応する実施例の構成部材それぞれについて、当該情報処理装置Sにおける各構成部材と同一の部材番号を用いている。
【0018】
(I)実施例の情報処理システムの全体構成について
初めに、実施例の情報処理システムの全体構成について、図2を用いて説明する。
【0019】
図2に示すように、実施例の情報処理システムSSは、実施例のユーザU1乃至ユーザUn(nは自然数。以下、同様。)と共に移動する端末装置T1乃至端末装置Tnと、例えば固定設置されているサーバ装置SVと、端末装置T1乃至端末装置Tnとサーバ装置SVとをデータの授受が可能に接続するインターネット等のネットワークNWと、により構成されている。なお以下の説明において、ユーザU1乃至ユーザUnについて共通の事項を説明する場合、これらを纏めて「ユーザU」と称する。また、端末装置T1乃至端末装置Tnについて共通の事項を説明する場合、これらを纏めて「端末装置T」と称する。なお、実施例の端末装置Tは、例えばユーザUに携帯されて用いられるスマートフォン等の、ネットワークNW又は専用回線等を介したデータの授受及び相互通話が可能な装置として実現される。
【0020】
また、上記ユーザUのうち二人以上のユーザU(例えば、ユーザU1とユーザU2)においては、図2において破線で示すように、それぞれが携帯する端末装置Tを用いて情報交換又は通話等を行いつつ、予め設定されている実施例の合流点及び合流時刻において合流することとされている。換言すれば、当該二人以上のユーザUはその合流点において当該合流時刻に待ち合わせをしていることとされている。以下の説明では、このように合流することが予定されているユーザUのグループを「合流グループUG」と称する。このとき、当該合流グループUGは一つだけでもよいし、複数存在してもよい。
【0021】
以上の構成において、情報処理システムSSのサーバ装置SVには、後述する実施例の合流グループデータが予め不揮発性に記録されている。このとき、実施例の合流グループデータは、一の合流グループUGの構成員たるユーザUを識別するためのユーザIDが、当該ユーザUが構成員たる合流グループUGを識別するためのグループID、並びに上記予め設定された合流点の位置を示す位置情報及び合流時刻を示す合流時刻情報に関連付けられて記録されている。
【0022】
(II)実施例の端末装置の細部構成及び動作について
次に、実施例の情報処理システムSSを構成する上記各端末装置Tの細部構成及び動作について、図3(a)を用いて説明する。
【0023】
図3(a)に示すように、例えばスマートフォンとして実現される実施例の各端末装置Tは、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等からなる処理部20と、HDD(Hard Disc Drive)又はSSD(Solid State Drive)等からなる不揮発性の記録部21と、操作ボタン又はタッチパネル等からなる操作部22と、カメラ及びGNSS(Global Navigation Satellite System)センサ等を含むセンサ部23と、液晶ディスプレイ等からなるディスプレイ24と、スピーカ25と、インターフェース26と、により構成されている。
【0024】
以上の構成において、センサ部23は、例えば上記GNSSセンサを含むGNSS又は自立センサ等を用いて端末装置Tの現在位置(換言すれば当該端末装置Tを携帯するユーザUの現在位置)を特定し、当該現在位置を示す現在位置データを生成して処理部20に出力する。一方、インターフェース26は、処理部20の制御の下、当該処理部20とサーバ装置SVとの間のネットワークNWを介したデータの授受を制御する。
【0025】
次に、処理部20は、実施例の情報処理において端末装置Tが担うべき処理として、上記現在位置データを含む後述する実施例のユーザデータ(図4並びにその関連説明参照)を、当該処理部20を備える端末装置Tを他の端末装置Tから識別するためのユーザIDと共に、インターフェース26及びネットワークNWを介してサーバ装置SVに出力する。このとき当該ユーザIDは、当該処理部20を備える端末装置TのユーザUを当該他の端末装置TのユーザUから識別するための識別情報に相当する。また、当該ユーザデータのサーバ装置SVへの送信は、例えば、端末装置Tの電源スイッチがオンとされた以降の予め設定された送信間隔ごとに実行されることが好ましい。
【0026】
他方処理部20は、上記送信されたユーザデータに対応した実施例の通知制御データ(図4並びにその関連説明参照)がネットワークNW及びインターフェース26を介してサーバ装置SVから送信されてくると、当該通知制御データに対応した実施例の通知制御処理を実行する。この通知制御処理は、同じ合流グループUGに属する複数のユーザUのそれぞれについて、その合流点までの距離が実施例の閾値距離以下である第1条件と、合流時刻と現在時刻との差が実施例の閾値時間以内である第2条件と、の二つの条件が共に満たされた場合に、その旨を、当該処理部20を備える端末装置TのユーザU(すなわち、当該合流グループUGを構成するユーザU)に対してディスプレイ24又はスピーカ25或いはそれらの両方を用いて通知する処理である。
【0027】
これに加えて処理部20は、上記通知制御処理の後に、必要に応じて、送信されたユーザデータに対応した実施例の通話制御データ(図4並びにその関連説明参照)のネットワークNW及びインターフェース26を介したサーバ装置SVとの間の授受を行いつつ、当該合流グループUGを構成するユーザU間の実施例の通話制御処理を行う。この通話制御処理は、上記通知制御処理の対象となった複数のユーザUの間における、それぞれが携帯する端末装置Tを用いた通話を制御する処理である。
【0028】
更に処理部20は、上記通知制御処理又は上記通話制御処理の後に、必要に応じて、送信されたユーザデータに対応した実施例の合流制御データ(図4並びにその関連説明参照)のネットワークNW及びインターフェース26を介したサーバ装置SVとの間の授受を行いつつ、当該合流グループUGを構成する複数のユーザUを対象とした実施例の合流制御処理を行う。この合流制御処理は、上記通話制御処理の対象となった(すなわち、上記合流点で合流予定の)複数のユーザUを当該合流点で合流させるように誘導するための処理である。
【0029】
また、上述した一連の動作において、記録部21は、上記端末装置Tが担うべき処理を示すフローチャート(図4左端及び図4中央参照)に対応するプログラムを予め記録すると共に、当該処理に必要なデータ及び上記現在位置データ等を一時的に記録し、必要に応じて処理部20に出力する。そして処理部20は、当該プログラムに基づき、上記端末装置Tが担うべき処理を実行する。このとき操作部22は、当該操作部22を用いて上記ユーザUにより行われた操作に相当する操作信号を生成して処理部20に出力する。これにより処理部20は、当該操作信号に基づいて上記端末装置Tが担うべき処理を実行する。
【0030】
(III)実施例のサーバ装置の細部構成及び動作について
次に、実施例の情報処理システムSSを構成する上記サーバ装置SVの細部構成及び動作について、図3(b)及び図3(c)を用いて説明する。
【0031】
すなわち、実施例のサーバ装置SVは、図3(b)に示すように、CPU、ROM及びRAM等からなる処理部10と、インターフェース11と、HDD又はSSD等からなる不揮発性の記録部12と、キーボード及びマウス等からなる操作部14と、液晶ディスプレイ等からなるディスプレイ15と、により構成されている。
【0032】
また処理部10は、検出部1と、距離判定部2と、時刻判定部3と、通知/通話制御部4と、合流誘導部13と、により構成されている。このとき、検出部1、距離判定部2、時刻判定部3、通知/通話制御部4及び合流誘導部13は、処理部10を構成する上記CPU等のハードウェアロジック回路により実現されてもよいし、後述する実施例の情報処理のうちサーバ装置SVが担うべき処理を示すフローチャート(図4右端参照)に対応するプログラムを上記CPUが記録部12から読み出して実行することにより、ソフトウェア的に実現されてもよい。更に、検出部1が実施形態の検出手段1の一例に相当し、距離判定部2が実施形態の距離判定手段2の一例に相当し、時刻判定部3が実施形態の時刻判定手段3の一例に相当する。また、通知/通話制御部4が実施形態の通知手段4の一例及び本願の「通話制御手段」の一例にそれぞれ相当する。更に、インターフェース11が本願の「受付手段」の一例に相当し、処理部10が本願の「変更手段」の一例に相当する。更にまた、図3(b)に破線で示すように、検出部1、距離判定部2、時刻判定部3及び通知制御部4により、実施形態の情報処理装置Sの一例を構成している。
【0033】
以上の構成において、インターフェース11は、処理部10の制御の下、当該処理部10といずれかの端末装置Tとの間のネットワークNWを介したデータの授受を制御する。一方、記録部12には、図3(c)に例示するように、各端末装置TのユーザUにそれぞれ関連付けられた上記合流グループデータ12Aが不揮発性に記録されている。
【0034】
このとき、上記合流グループデータ12Aとしては、図3(c)に例示するように、合流グループUGごとの上記グループIDに関連付けて、各合流グループUGを構成するユーザUを識別するための上記ユーザID、及び当該合流点を示す合流点情報が、当該合流グループUGごとに記録されている。ここで上記合流点情報は、図3(c)に例示するように、当該合流点の位置を示す位置情報(例えば緯度/経度により当該合流点の位置を示す位置情報)及びその合流点における上記合流時刻を示す合流時刻情報により構成されている。
【0035】
このとき、図3(c)に例示する合流グループデータ12Aには、上記合流点情報として、ユーザIDがそれぞれ「a1」及び「a2」である二人のユーザUが、北緯○○度/東経××度にある「Aランド」なる合流点で2022年11月10日の12:00に合流する(待ち合わせる)ことが、グループID「A」に関連付けて記録されている。また、ユーザIDがそれぞれ「b1」、「b2」及び「b3」である三人のユーザUが、北緯○●度/東経×□度にある「B駅東口」なる合流点で2022年11月20日の14:00に合流する(待ち合わせる)ことが、グループID「B」に関連付けて記録されている。このような合流グループデータ12Aを参照することにより、処理部10は、いずれかの端末装置Tから上記ユーザデータと共に送信されてくるユーザIDに基づき、その端末装置TのユーザUと合流点で待ち合わせている他のユーザUを認識可能となる。
【0036】
なお、実施例の合流グループデータ12Aは、例えば、待ち合わせをする(すなわち合流グループUGを構成する)こととされたいずれかのユーザUが、合流グループUGを構成して当該ユーザUと待ち合わせることとなる他のユーザUを示すユーザIDとその合流点情報を予めサーバ装置SVに登録する操作を当該ユーザUが携帯する端末装置Tにおいて実行し、当該操作に対応するデータがネットワークNWを介してその端末装置Tからサーバ装置SVに送信されることにより、新たな合流グループデータ12Aとして記録部12に記録される。
【0037】
合流グループデータ12Aが記録されている状態で、処理部10は、いずれかの端末装置TからそのユーザUについての上記ユーザデータが上記ユーザIDと共にネットワークNW及びインターフェース11を介して送信されてきた場合に、これらを取得する。その後、処理部10の検出部1は、取得されたユーザデータに含まれている現在位置データに基づき、当該ユーザデータを送信してきた端末装置Tの現在位置(すなわち、当該端末装置Tを携帯しているユーザUの現在位置。以下、同様。)を検出し、その検出結果を距離判定部2に出力する。これにより距離判定部2は、検出された現在位置のユーザUが一の合流グループUGを構成するユーザUか否かを、合流グループデータ12Aを参照して判定する。そして距離判定部2は、当該合流グループUGを構成する各ユーザUの現在位置の各々が、いずれも合流点から上記閾値距離(例えば200メートル)以下の位置である上記第1条件が満たされているか否かを判定し、その判定結果を時刻判定部3に出力する。これにより時刻判定部3は、上記第1条件が満たされている場合、次に、処理部10内の図示しないタイマにより計時されている現在時刻と、当該合流点を示す上記合流点情報に含まれている合流時刻情報により示される合流時刻との差が上記閾値時間(例えば5分)以内である上記第2条件が満たされているか否かを判定し、その判定結果を通知/通話処理部4に出力する。
【0038】
なお、上記閾値距離及び上記閾値時間は、具体的には、合流グループUGを構成する各ユーザUが合流点での合流を目指す場合に、他に寄り道等をせずに直ちに合流点に向かうようになる当該合流点からの距離(閾値距離)及び合流時刻との時間差(閾値時間)として、当該各ユーザUにより予め設定されて例えば記録部12に合流グループUGごとに記録されている。このとき、閾値時間については、現在時刻が合流時刻を過ぎている場合と、現在時刻が合流時刻前である場合のいずれもあり得る。また、当該閾値距離及び当該閾値時間については、対応する各ユーザUの端末装置Tからの変更要求をネットワークNW及びインターフェース11を介してサーバ装置SVが受信することにより、その処理部10が新規登録又は更新(変更)するように構成されるのが望ましい。
【0039】
以上の検出部1乃至時刻判定部3の機能により、通知/通話制御部4は、合流グループUGを構成する各ユーザUについて上記第1条件及び上記第2条件が共に満たされている場合、それぞれのユーザUの端末装置Tとの間で実施例の通知制御データの授受を行いつつ、実施例の通知制御処理を実行する。
【0040】
その後、通知/通話処理部4は、上記通知制御処理の後に、合流グループUGを構成する各ユーザUの端末装置Tとの間で実施例の通話制御データの授受を行いつつ、当該各ユーザU間における実施例の通話制御処理を実行する。更に合流誘導部13は、上記通知制御処理又は上記通話制御処理の後に、必要に応じて、当該各ユーザUの端末装置Tとの間で実施例の合流制御データの授受を行いつつ、当該各ユーザUを対象とした実施例の合流制御処理を行う。
【0041】
また、上述した一連の動作において、記録部12は、上記合流グループデータ12Aの他に、上記サーバ装置SVが担うべき処理を示すフローチャート(図4右端参照)に対応するプログラム等を予め記録し、必要に応じて処理部10に出力する。そして処理部10は、当該プログラムに基づき、上記サーバ装置SVが担うべき処理を実行する。このとき操作部14は、当該操作部14を用いて例えばサーバ装置SVの管理者等により行われた操作に相当する操作信号を生成して処理部10に出力する。これにより処理部10は、当該操作信号に基づいて上記サーバ装置SVが担うべき処理を実行する。更に、ディスプレイ15は、上記サーバ装置SVが担うべき処理を実行するに当たって必要な情報を表示し、上記管理者等に提示する。
【0042】
(IV)実施例の情報処理について
次に、上述してきた構成を備えるサーバ装置SV及び各端末装置Tを含む情報処理システムSSにおいて実行される、実施例の情報処理について、図4を用いて纏めて説明する。なお図4では、一の合流グループUGを構成する二人のユーザU1及びユーザU2がそれぞれに携帯する端末装置T1及び端末装置T2とサーバ装置SVとの間で実行される実施例の情報処理について具体的に説明する。このとき、図4左端は実施例の情報処理において端末装置T1が担うべき処理を示すフローチャートであり、図4中央は実施例の情報処理において端末装置T2が担うべき処理を示すフローチャートであり、図4右端は実施例の情報処理においてサーバ装置SVが担うべき処理を示すフローチャートである。また、上記ユーザU1及び上記ユーザU2については、その合流点についての上記合流点情報が、予め合流グループデータ12Aとしてサーバ装置SVの記録部12に記録されているものとする(図3(c)参照)。
【0043】
図4左端及び中央に示すように、ユーザU1及びユーザU2に携帯されている端末装置T1及び端末装置T2では、それぞれの電源スイッチがオンとされると(ステップS11及びステップS21)、それぞれの処理部20は、上記現在位置データをセンサ部23から取得して上記現在位置を特定する(ステップS12及びステップS22)。その後それぞれの処理部20は、当該取得した現在位置データを用いて、端末装置T1としての上記ユーザデータたるユーザデータTD1及び端末装置T2としての上記ユーザデータたるユーザデータTD2をそれぞれ生成し、ネットワークNW等を介してサーバ装置SVに送信する(ステップS13及びステップS23)。その後各処理部20は、端末装置T1としての上記通知制御データたる通知制御データST1及び端末装置T2としての上記通知制御データたる通知制御データST2がネットワークNW及びインターフェース26を介して送信されてくるのをそれぞれ監視する(ステップS14及びステップS24)。ステップS14及びステップS24の監視において、通知制御データST1及び通知制御データST2が送信されてこない場合(ステップS14:NO及びステップS24:NO)、各処理部20は、それぞれ後述するステップS18及びステップS28に移行する。
【0044】
一方図4右端に示すように、サーバ装置SVでは、例えばその電源電力が投入されると、端末装置T1及び端末装置T2からのユーザデータTD1及びユーザデータTD2のネットワークNW及びインターフェース11を介した送信を監視する(ステップSV10)。ステップSV10の監視において、いずれの端末装置Tからもユーザデータが送信されてこない場合(ステップSV10:NO)、サーバ装置SVの処理部10は、後述するステップSV16に移行する。他方、ステップSV10の監視において、上記ユーザデータTD1及び上記ユーザデータTD2が送信されてきた場合(ステップSV10:YES)、処理部10はこれらを取得し、その後検出部1及び距離判定部2は、対応する合流グループデータ12Aを記録部12から読み出しつつ、上記ユーザデータTD1及び上記ユーザデータTD2を用いて、以下の(A)乃至(D)の処理を順次行う(ステップSV11)。
(A)ユーザU1及びユーザU2が合流グループUGを構成するか否かの判定
(B)ユーザU1の端末装置T1及びユーザU2の端末装置T2それぞれの現在位置の検出
(C)端末装置T1(ユーザU1)と合流点との距離、及び端末装置T2(ユーザU2)と合流点との距離の判定
(D)上記(C)で判定された各距離が閾値距離以下であるか否かの判定
【0045】
ステップSV11の上記(D)の判定において、ユーザU1と合流点との間の距離又はユーザU2と合流点との間の距離のいずれかが上記閾値距離以下となっていない場合(ステップSV11:NO)、処理部10は後述するステップSV16に移行する。一方、ステップSV11の上記(D)の判定において、ユーザU1と合流点との間の距離及びユーザU2と合流点との間の距離がそれぞれに上記閾値距離以下となっている場合(ステップSV11:YES)、次に時刻判定部3は、対応する合流グループデータ12Aにおける合流時刻情報により示される合流時刻と上記現在時刻との差が上記閾値時間以内であるか否かを判定する(ステップSV12)。
【0046】
ステップSV12の判定において、上記合流時刻と上記現在時刻との差が上記閾値時間以内となっていない場合(ステップSV12:NO)、処理部10は後述するステップSV16に移行する。一方、ステップSV12の判定において、上記合流時刻と上記現在時刻との差が上記閾値時間以内となっている場合(ステップSV12:YES)、次に処理部10の通知/通話制御部4は、ユーザU1の端末装置T1に対して、ユーザU2が合流点の近くに存在している旨の通知及びその後の通話実行の問合せを当該端末装置T1上において行うための上記通知制御データST1をインターフェース11及びネットワークNWを介して送信する(ステップSV13)。これに加えて通知/通話処理部4は、ユーザU2の端末装置T2に対して、ユーザU1が合流点の近くに存在している旨の通知及びその後の通話実行の問合せを当該端末装置T2上において行うための上記通知制御データST2をインターフェース11及びネットワークNWを介して送信する(ステップSV13)。
【0047】
次に、上記ステップS14の監視において、上記通知制御データST1が送信されてきた場合(ステップSV13及びステップS14:YES)、端末装置T1の処理部20は、当該通知制御データST1に基づき、合流グループUGを構成するユーザU2が合流点の近くに存在している旨を、端末装置T1のディスプレイ24又はスピーカ25或いはそれらの両方を用いてユーザU1に通知する上記通知制御処理を行う(ステップS15)。その後端末装置T1の処理部20は、通知制御データST1に基いて、ユーザU2との間で通話を行うか否かをユーザU1に問い合わせる(ステップS16)。ステップS16の問合せにおいて、ユーザU2との通話を開始する旨の指示が端末装置T1の操作部22において行われた場合(ステップS16:YES)、端末装置T1の処理部20は、サーバ装置SVとの間での端末装置T1のインターフェース26及びネットワークNWを介した通話制御データCD1(端末装置T1用の上記通信制御データとしての通信制御データCD1)の授受による通話制御処理を実行する(ステップS17)。その後端末装置T1の処理部20は、サーバ装置SVとの間での端末装置T1のインターフェース26及びネットワークNWを介した合流制御データMG1(端末装置T1用の上記合流制御データとしての合流制御データMG1)の授受による合流制御処理を実行する(ステップS18)。その後、端末装置T1の処理部20は、例えばユーザU1とユーザU2とが合流点で合流できた等の理由により実施例の情報処理のうち端末装置T1が担うべき処理を終了するか否かを判定する(ステップS19)。ステップS19の判定において、当該端末装置T1が担うべき処理を継続する場合(ステップS19:NO)、処理部20は、上記ステップS12に戻って上述してきた一連の処理を継続する。一方ステップS19の判定において、当該端末装置T1が担うべき処理を終了する場合(ステップS19:YES)、端末装置T1の処理部20は、そのまま当該処理を終了する。
【0048】
他方、上記ステップS24の監視において、上記通知制御データST2が送信されてきた場合(ステップSV13及びステップS24:YES)、端末装置T2の処理部20は、当該通知制御データST2に基づき、合流グループUGを構成するユーザU1が合流点の近くに存在している旨を、端末装置T2のディスプレイ24又はスピーカ25或いはそれらの両方を用いてユーザU2に通知する上記通知制御処理を行う(ステップS25)。その後端末装置T2の処理部20は、通知制御データST2に基いて、ユーザU1との間で通話を行うか否かをユーザU2に問い合わせる(ステップS26)。ステップS26の問合せにおいて、ユーザU1との通話を開始する旨の指示が端末装置T2の操作部22において行われた場合(ステップS26:YES)、端末装置T2の処理部20は、サーバ装置SVとの間での端末装置T2のインターフェース26及びネットワークNWを介した通話制御データCD2(端末装置T2用の上記通信制御データとしての通信制御データCD2)の授受による通話制御処理を実行する(ステップS27)。その後端末装置T2の処理部20は、サーバ装置SVとの間での端末装置T2のインターフェース26及びネットワークNWを介した合流制御データMG2(端末装置T2用の上記合流制御データとしての合流制御データMG2)の授受による合流制御処理を実行する(ステップS28)。その後、端末装置T2の処理部20は、例えばユーザU2とユーザU1とが合流できた等の理由により実施例の情報処理のうち端末装置T2が担うべき処理を終了するか否かを判定する(ステップS29)。ステップS29の判定において、当該端末装置T2が担うべき処理を継続する場合(ステップS29:NO)、処理部20は、上記ステップS22に戻って上述してきた一連の処理を継続する。一方ステップS29の判定において、当該端末装置T2が担うべき処理を終了する場合(ステップS29:YES)、端末装置T2の処理部20は、そのまま当該処理を終了する。
【0049】
これらに対し、サーバ装置SVの処理部10は、上記ステップSV13において通知制御データST1及び通知制御データST2を送信した後は、必要に応じて、端末装置T1及び端末装置T2との間で上記通話制御データCD1及び上記通話制御データCD2並びに上記合流制御データMG1及び上記合流制御データMG2の授受を行いつつ、実施例の通話制御処理(ステップSV14)及び実施例の合流制御処理(ステップSV15)を実行する。その後、処理部10は、例えば上記ステップS19及び上記ステップS29と同様の理由により実施例の情報処理のうちサーバ装置SVが担うべき処理を終了するか否かを判定する(ステップSV16)。ステップSV16の判定において、当該サーバ装置SVが担うべき処理を継続する場合(ステップSV16:NO)、処理部10は、上記ステップSV10に戻って上述してきた一連の処理を継続する。一方ステップSV16の判定において、当該サーバ装置SVが担うべき処理を終了する場合(ステップSV16:YES)、処理部10は、そのまま当該処理を終了する。
【0050】
次に、上記通話制御データCD1及び上記通話制御データCD2の授受を行いつつ実行される実施例の通話制御処理(ステップS17、ステップS27及びステップSV14参照)について説明する。
【0051】
実施例の通話制御処理として、例えば端末装置T1からユーザU1とユーザU2との間での通話を行う旨の要求が通話制御データCD1として送信されてきた場合、サーバ装置SVの通知/通話処理部4は、通話制御データCD1及び通話制御データCD2を用いて、端末装置T1から端末装置T2を呼び出させて通話を開始させるように制御する(ステップS17、ステップS27及びステップSV13)。その後は、端末装置T1と端末装置T2との間での通常の通話が開始されることとなる。なお、端末装置T1と端末装置T2との間の上記通話自体は、上記ステップS15及び上記ステップS25それぞれの通知制御処理終了後に、サーバ装置SVを介さずに端末装置T1と端末装置T2との間で独自に行われてもよい。
【0052】
次に、上記合流制御データMG1及び上記合流制御データMG2の授受を行いつつ実行される実施例の合流制御処理(ステップS18、ステップS28及びステップSV15参照)について説明する。
【0053】
実施例の合流制御処理として、例えば端末装置T1からユーザU1とユーザU2とを合流させるための誘導の要求が合流制御データCD1として送信されてきた場合、サーバ装置SVの合流誘導部13は、ユーザU1及びユーザU2の上記合流点までの経路を図示しない地図データ並びにユーザU1及びユーザU2それぞれの現在位置(ステップSV11参照)に基づいて探索する。このとき合流誘導部13は、先ず、ユーザU1及びユーザU2を最短時間で合流点まで誘導できるユーザU1及びユーザU2それぞれの移動経路を、例えば従来の経路探索方法を用いて探索する。その後合流誘導部13は、探索した経路を示す経路データを、合流制御データMG1として端末装置T1に送信すると共に合流制御データMG2として端末装置T2に送信し、当該端末装置T1及び当該端末装置T2を上記合流点に向けて誘導するナビゲーション処理を実行する(ステップS18、ステップS28及びステップSV15)。この場合のナビゲーション処理は、基本的には従来と同様のナビゲーション処理である。
【0054】
以上説明したように、実施例の情報処理によれば、合流予定の複数のユーザUの合流点からの距離が閾値距離以下となり且つ合流時刻の閾値時間前となったとき、各ユーザUにその旨を通知するので、合流予定のユーザUにおける当該合流直前までの自由な移動又は行動を可能としつつ、合流点及び合流時刻での合流を確実に実現させることができる。
【0055】
また、閾値時間及び/又は閾値距離が変更可能とされている場合は、合流予定のユーザUに対する合流点接近の通知タイミング(図4ステップS15及びステップS25参照)を柔軟に変更することができる。
【0056】
更に、実施例の通知制御処理後にユーザU同士の通話が開始される場合は、当該ユーザU間の意思疎通をより迅速化することができる。なお、実施例における通話に代えて、メッセージの送受信等を含む情報の授受が開始される場合に本願を適用することも可能である。
【0057】
また、上述した実施例では、図4のステップSV11の判定において、端末装置T1(ユーザU1)と実施例の合流点との距離、及び端末装置T2(ユーザU2)と当該合流点との距離のそれぞれが実施例の閾値距離以下であるか否かを判定し、その判定結果に応じてその後の図4ステップSV12以降の処理を行うこととした。しかしながらこれ以外に、一変形例として、端末装置T1と実施例の合流点との距離、又は端末装置T2と当該合流点との距離のいずれか一方が上記閾値距離以下であるか否かを判定し、その判定結果に応じてその後の図4ステップSV12以降の処理を行うように構成してもよい。
【0058】
より具体的に、例えば、端末装置T1と上記合流点との距離のみが閾値距離以下であった場合に、図4ステップSV12以降の処理を行うこととしてもよい。このような態様が適用される例としては、例えば以下の(ア)又は(イ)の場合が挙げられる。
(ア)早く合流するために合流点に先に到着したユーザU1(端末装置T1)が、その時点では遅れているユーザU2(端末装置T2)の位置に向けて移動する旨を、当該ユーザU2に伝達するような場合
(イ)早く合流するために合流点に先に到着したユーザU1(端末装置T1)に対して、その時点では遅れているユーザU2(端末装置T2)が、「合流点付近で待っていて欲しい(又は合流点付近で時間を潰しておいて欲しい)」旨を伝達するような場合
【0059】
ここで、上記(ア)又は上記(イ)の場合は、いずれも、ユーザU1とユーザU2が本来は合流する予定であったとしても、実施例の通話制御処理(図4ステップS17、ステップS27及びステップSV14参照)による通話後すぐには合流しない場合が考えられる。よってこの場合は、実施例の合流制御処理(図4ステップS18、ステップS28及びステップSV15参照)の冒頭において、元の予定通りに合流するか否かを判定する処理が必要となる場合も考えられる。
【0060】
更に、図4を用いて説明した実施例の情報処理では、合流予定の二名のユーザU1及びユーザU2を対象とした実施例の情報処理について説明したが、合流予定の三名以上のユーザUに対して実施例の情報処理を適用することも可能である。
【0061】
更にまた、図4を用いて説明した実施例の情報処理では、合流予定のユーザU1とユーザU2の双方を対象として実施例の通知制御処理、通話制御処理又は合流制御処理を実行したが、ユーザU1及びユーザU2が共に合流点までかなり接近していることを考慮したとき、実施例の通知制御処理、通話制御処理又は合流制御処理をユーザU1又はユーザU2のいずれか一方のみを対象として実行するように構成することも可能である。
【0062】
また、図4に示したそれぞれフローチャートに相当するプログラムを、光ディスク又はハードディスク等の記録媒体に記録しておき、或いはインターネット等のネットワークを介して取得しておき、これを汎用のマイクロコンピュータ等に読み出して実行することにより、当該マイクロコンピュータ等を実施例の処理部10又は処理部20として機能させることも可能である。
【符号の説明】
【0063】
1 検出手段(検出部)
2 距離判定手段(距離判定部)
3 時刻判定手段(時刻判定部)
4 通知手段(通知/通話制御部)
10、20 処理部
12A 合流グループデータ
S 情報処理装置
T1、T2、Tn、T 端末装置
U1、U2、Un ユーザ
SV サーバ装置
図1
図2
図3
図4