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特開2024-100147イベント管理サーバ、イベント管理方法及びイベント管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100147
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】イベント管理サーバ、イベント管理方法及びイベント管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240719BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023003924
(22)【出願日】2023-01-13
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-08-17
(71)【出願人】
【識別番号】519052341
【氏名又は名称】株式会社リプレッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188662
【弁理士】
【氏名又は名称】浅見 浩二
(74)【代理人】
【識別番号】100177895
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 一範
(72)【発明者】
【氏名】宮前 亮太
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】仮想空間で行われるイベントを管理するための利便性を向上させる。
【解決手段】イベントを管理するイベント管理サーバであって、実空間で開催されるイベント(リアルイベント)に関するリアルイベント情報と、当該リアルイベントと連動するイベントであって、仮想空間で開催されるイベント(仮想イベント)に関する仮想イベント情報の入力を受け付け、入力されたリアルイベント情報を所定規則に従って更新し、更新したリアルイベント情報が仮想イベントの制御条件を満たす場合、当該制御条件に基づいて仮想イベントを制御する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベントを管理するイベント管理サーバであって、
実空間で開催されるイベント(以下「リアルイベント」という。)に関するリアルイベント情報と、当該リアルイベントと連動するイベントであって、仮想空間で開催されるイベント(以下「仮想イベント」という。)に関する仮想イベント情報の入力を受け付ける受付部と、
入力された前記リアルイベント情報を所定規則に従って更新する更新部と、
更新された前記リアルイベント情報が前記仮想イベントの制御条件を満たす場合、当該制御条件に基づいて前記仮想イベントを制御する制御部とを備える
ことを特徴とするイベント管理サーバ。
【請求項2】
前記リアルイベント情報は、前記リアルイベントの開催日を含み、
前記更新部は、実日時に基づいて前記開催日までの期間が特定されるよう前記リアルイベント情報を更新し、
前記制限部は、前記期間が前記制御条件を満たす場合、前記リアルイベントが開催されるまでのカウントダウンイベントが開催されるよう前記仮想イベントを制御する
請求項1に記載のイベント管理サーバ。
【請求項3】
前記リアルイベント情報は、前記リアルイベントの終了日を含み、
前記更新部は、実日時に基づいて前記終了日を過ぎたことが特定されるよう前記リアルイベント情報を更新し、
前記制限部は、前記終了日を過ぎた場合、イベント終了に対応する終了後イベントが開催されるよう前記仮想イベントを制御する
請求項1または請求項2に記載のイベント管理サーバ。
【請求項4】
前記仮想空間にサークルを配置する配置部と、
権限を有する主催者の操作に基づいて、前記仮想空間における前記サークルの配置図を生成する生成部と、
ユーザからの要求に基づいて前記配置図を提供する提供部とを備える
請求項1または請求項2に記載のイベント管理サーバ。
【請求項5】
イベント参加者による操作入力に応じて前記仮想空間で動作するアバターの動作履歴に基づいて、当該イベント参加者に関する情報を作成する作成部とを備える
請求項1または請求項2に記載のイベント管理サーバ。
【請求項6】
前記受付部は、前記イベントに参加するサークルに対する登録要求を当該イベントの参加者から受け付け、
さらに、前記イベントの参加者が前記登録要求を行った前記サークルを回らずに前記イベントが開催されている会場を出ようとした場合、所定情報を通知する通知部とを備える
請求項1または請求項2に記載のイベント管理サーバ。
【請求項7】
複数の仮想イベントに対応する複数の前記仮想イベント情報に基づいて、1つの仮想空間で当該複数の仮想イベントを併催する併催部を備える
請求項1または請求項2に記載のイベント管理サーバ。
【請求項8】
イベントを管理するイベント管理方法であって、
実空間で開催されるイベント(以下「リアルイベント」という。)に関するリアルイベント情報と、当該リアルイベントと連動するイベントであって、仮想空間で開催されるイベント(以下「仮想イベント」という。)に関する仮想イベント情報の入力を受け付ける受付処理と、
入力された前記リアルイベント情報を所定規則に従って更新する更新処理と、
更新された前記リアルイベント情報が前記仮想イベントの制御条件を満たす場合、当該制御条件に基づいて前記仮想イベントを制御する制御処理とを含む
ことを特徴とするイベント管理方法。
【請求項9】
イベントを管理する機能をサーバに実現させるためのイベント管理プログラムであって、
前記サーバに、
実空間で開催されるイベント(以下「リアルイベント」という。)に関するリアルイベント情報と、当該リアルイベントと連動するイベントであって、仮想空間で開催されるイベント(以下「仮想イベント」という。)に関する仮想イベント情報の入力を受け付ける受付機能と、
入力された前記リアルイベント情報を所定規則に従って更新する更新機能と、
更新された前記リアルイベント情報が前記仮想イベントの制御条件を満たす場合、当該制御条件に基づいて前記仮想イベントを制御する制御機能とを
実現させるためのイベント管理プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イベントを管理するイベント管理サーバ、イベント管理方法及びイベント管理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、各種イベントを管理するためのシステムが種々開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、各種施設で行われる催事イベントに関するマーケティングデータを提供するためのシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-268735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年、仮想空間で各種イベントが行われることがある。このようなイベントでは、イベントの参加者がアバターを操作して商品を売買するものもある。
【0006】
しかし、従来のシステムでは、実空間で行われるイベントに関する情報を扱うためのシステムが多く、仮想空間で実施されるイベントに関する情報を扱う場合に不都合が生じる場合がある。
【0007】
本発明は、上記点に鑑みなされたものであり、仮想空間で行われるイベントを管理するための利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係るイベント管理サーバは、イベントを管理するイベント管理サーバであって、実空間で開催されるイベント(以下「リアルイベント」という。)に関するリアルイベント情報と、当該リアルイベントと連動するイベントであって、仮想空間で開催されるイベント(以下「仮想イベント」という。)に関する仮想イベント情報の入力を受け付ける受付部と、入力された前記リアルイベント情報を所定規則に従って更新する更新部と、更新された前記リアルイベント情報が前記仮想イベントの制御条件を満たす場合、当該制御条件に基づいて前記仮想イベントを制御する制御部とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の一実施形態に係るイベント管理方法は、イベントを管理するイベント管理方法であって、実空間で開催されるイベント(以下「リアルイベント」という。)に関するリアルイベント情報と、当該リアルイベントと連動するイベントであって、仮想空間で開催されるイベント(以下「仮想イベント」という。)に関する仮想イベント情報の入力を受け付ける受付処理と、入力された前記リアルイベント情報を所定規則に従って更新する更新処理と、更新された前記リアルイベント情報が前記仮想イベントの制御条件を満たす場合、当該制御条件に基づいて前記仮想イベントを制御する制御処理とを含むことを特徴とする。
【0010】
本発明の一実施形態に係るイベント管理プログラムは、イベントを管理する機能をサーバに実現させるためのイベント管理プログラムであって、前記サーバに、実空間で開催されるイベント(以下「リアルイベント」という。)に関するリアルイベント情報と、当該リアルイベントと連動するイベントであって、仮想空間で開催されるイベント(以下「仮想イベント」という。)に関する仮想イベント情報の入力を受け付ける受付機能と、入力された前記リアルイベント情報を所定規則に従って更新する更新機能と、更新された前記リアルイベント情報が前記仮想イベントの制御条件を満たす場合、当該制御条件に基づいて前記仮想イベントを制御する制御機能とを実現させるためのものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、仮想空間で行われるイベントを管理するための利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係るイベント管理システムの構成の一例を表したブロック図である。
図2】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するサーバ10の構成の一例を示すブロック図である。
図3】本発明に係るサーバ10が実行するイベント管理処理の例を示すフローチャートである。
図4】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するサーバ10の構成の一例を示すブロック図である。
図5】本発明に係るサーバ10が備える記憶部に記憶される情報の格納状態の例について説明するための説明図である。
図6】本発明に係るサーバ10におけるイベント管理処理の例を示すフローチャートである。
図7】イベント参加受付画面の例について説明するための説明図である。
図8】イベント参加受付画面の他の例について説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施の形態に係るイベント管理システムの例について説明する。なお、以下で説明する各種構成要素は、矛盾等が生じない範囲で組み合わせることができる。
【0014】
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係るイベント管理システムの構成の一例を表したブロック図である。図1に示すように、イベント管理システム100は、イベント管理サーバ10(サーバ10)と、イベントの参加者が使用するユーザ端末20,201~20n(nは任意の整数)とを含む。ここで、サーバ10と複数のユーザ端末20,201~20nは、それぞれインターネットなどの通信ネットワーク30に接続されている。
【0015】
イベント管理システム100は、イベントを管理するための各種処理を実行するための各種機能を実現する。
【0016】
サーバ10は、イベント会場を提供する提供者と、イベントの主催者とのうち少なくとも一方が管理するサーバであって、イベントを管理するための各種機能を実現する。本例においてサーバ10は、CPU(Central Processing Unit)101と、メモリ102と、記憶装置103とを備える。なお、記憶部103は、サーバ10がアクセス可能な状態で記憶領域を備えていればよく、例えば専用の記憶領域をサーバ10の外部に有する構成とされていてもよい。また、これらの一般的な機器を本例のサーバ10として機能させるためにプログラムよって各種処理が実行されることは言うまでもない。
【0017】
図2は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するイベント管理サーバ10A(サーバ10A)の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、サーバ10Aは、受付部11と、更新部12と、制御部13とを少なくとも備える。
【0018】
受付部11は、実空間で開催されるイベント(リアルイベント)に関するリアルイベント情報と、当該リアルイベントと連動するイベントであって、仮想空間で開催されるイベント(仮想イベント)に関する仮想イベント情報の入力を受け付ける機能を有する。
【0019】
ここで、リアルイベント情報の内容は特に限定されないが、リアルイベントの内容を人が把握できることが好ましい。リアルイベント情報の例には、開催日時、会場、主催者名、参加者名およびイベントの内容紹介を含むものがある。なお、リアルイベント情報は、権原を有するものによる入力で更新可能な構成であることが好ましい。
【0020】
また、リアルイベントと連動するとは、リアルイベントの変化に応じて変更し得ることを意味する。リアルイベントに他のイベントを連動させるための構成は特に限定されないが、イベント同士が連動することを各イベントへの参加者が把握し得る構成であることが好ましい。このような構成の例には、あるイベントが開催されたことに連動して他のイベントも開催されるように各イベントに関する情報を更新する構成がある。
【0021】
また、仮想空間とは、ネットワーク上に構築された仮想的な空間を意味する。仮想空間でイベントを開催するための構成は特に限定されないが、イベントの主催者と、イベントの参加者との少なくとも一方が、仮想空間で動作するアバターを操作して商品を売買し得る構成であることが好ましい。このような構成の例には、いわゆるオンラインシミュレーションゲームを実現するための構成がある。
【0022】
また、仮想イベント情報の内容は特に限定されないが、仮想イベントの内容を人が把握できることが好ましい。仮想イベント情報の例には、開催日時、URL、主催者名、参加者名およびイベントの内容紹介を含むものがある。なお、仮想イベント情報は、権原を有するものによる入力で更新可能な構成であることが好ましい。
【0023】
さらに、リアルイベントと仮想イベントと連動させるための構成は特に限定されないが、互いの関係性を人が把握できる構成であることが好ましい。このような構成の例には、リアルイベントへの参加者として登録されたユーザ情報が、連動する仮想イベントの参加者情報として登録される構成がある。
【0024】
また、各イベント情報の入力を受け付けるための構成は特に限定されず、イベント会場を提供する提供者が操作する画面を介して所定情報の入力を受け付ける構成としてもよいし、イベント主催者が操作する画面を介して所定情報の入力を受け付ける構成としてもよい。また、所定のフォームに沿って入力された情報によりリアルイベント情報が生成された場合に、当該情報に沿って仮想イベント情報が生成される構成としてもよい。なお、受付部11は、仮想空間の構成、仮想空間を移動するアバター、仮想空間を介して売買される商品など、仮想空間でイベントを開催するための情報をイベント主催者に選択させることで仮想イベント情報の入力を受け付ける構成とされていることが好ましい。
【0025】
更新部12は、入力されたリアルイベント情報を所定規則に従って更新する機能を有する。
【0026】
ここで、所定規則の内容は特に限定されないが、少なくともリアルイベントの主催者がその内容を把握できることが好ましい。所定規則の例には、時間の経過やリアルイベントの進行状況に応じた規則がある。
【0027】
制御部13は、更新されたリアルイベント情報が仮想イベントの制御条件を満たす場合、当該制御条件に基づいて仮想イベントを制御する機能を有する。
【0028】
ここで、仮想イベントの制御条件の内容は特に限定されないが、リアルイベントの状態が影響した制御であることを人が把握できることが好ましい。制御条件の例には、リアルイベントが開催されたことや、リアルイベントが終了したこと、リアルイベントの参加者が所定人数を超えたことがある。
【0029】
また、制御条件に基づいて仮想イベントを制御するための構成は特に限定されないが、満たされた制御条件と制御内容との関係を人が把握できることが好ましい。このような構成の例には、リアルイベントの会場に参加者が入場可能になった場合に、仮想イベントを表す画面を参加者が表示可能になるように仮想イベントを制御する構成がある。なお、仮想イベントを制御するとは、仮想イベントが進行するように各種情報を制御することを意味する。
【0030】
ユーザ端末20は、イベント参加者によって操作される端末であって、サーバ10との通信が可能な端末である。ユーザ端末20は、サーバ10から受信した情報に基づいてリアルイベントと仮想イベントに関する各種画面を表示する機能を有する。ユーザ端末20の例には、パーソナルコンピュータや携帯端末がある。
【0031】
図3は、サーバ10が実行するイベント管理処理の例を示すフローチャートである。本例におけるイベント管理処理は、イベント主催者によるイベント情報の入力要求を受け付けたことによって開始される。
【0032】
サーバ10Aは、イベント管理処理において、先ず、イベント情報の入力を受け付ける(ステップS101)。一例として、サーバ10Aは、リアルイベントに連動する仮想イベントに関する情報として、リアルイベントに関する情報と、リアルイベントに関連する制御条件と、仮想イベントに関する情報の入力を受け付ける。
【0033】
サーバ10Aは、イベント情報の入力を受け付けると、リアルイベント情報を更新する(ステップS102)。一例として、サーバ10Aは、リアルイベントの主催者から情報を取得して、リアルイベントに関する情報を更新する。
【0034】
サーバ10Aは、リアルイベント情報を更新すると、仮想イベントを制御する(ステップS103)。一例として、サーバ10Aは、複数ある制御条件のうち、更新後のリアルイベント情報が充足した制御条件を特定し、特定した制御条件に対応付けされた内容に従って仮想イベントを制御する。
【0035】
以上のように、本例によるイベント管理システム100は、イベントを管理するイベント管理サーバ10が、実空間で開催されるイベント(リアルイベント)に関するリアルイベント情報と、当該リアルイベントと連動するイベントであって、仮想空間で開催されるイベント(仮想イベント)に関する仮想イベント情報の入力を受け付け、入力されたリアルイベント情報を所定規則に従って更新し、更新したリアルイベント情報が仮想イベントの制御条件を満たす場合、当該制御条件に基づいて仮想イベントを制御するため、仮想空間で行われるイベントを管理するための利便性を向上させることができる。
【0036】
すなわち、リアルイベントの状況に応じて仮想イベントの管理者(例えば、仮想イベントの主催者や、仮想イベントが行われる仮想空間の提供者)が仮想イベント情報を更新する負担を軽減させることができるようになるため、仮想イベントを管理するための利便性を向上させることができる。
【0037】
[第2の実施形態]
図4は、イベント管理サーバ10の例であるイベント管理サーバ10Z(サーバ10Z)の構成を示すブロック図である。本例においてサーバ10Zは、受付部11Zと、更新部12Zと、制御部13Zと、配置部14Zと、生成部15Zと、提供部16Zと、作成部17Zと、通知部18Zと、併催部19Zとを少なくとも備える。以下、サーバ10Zが、リアルイベントと仮想イベントとを対応付けて管理する場合の例について説明する。
【0038】
受付部11Zは、実空間で開催されるイベント(リアルイベント)に関するリアルイベント情報と、当該リアルイベントと連動するイベントであって、仮想空間で開催されるイベント(仮想イベント)に関する仮想イベント情報の入力を受け付ける機能を有する。
【0039】
ここで、リアルイベント情報と仮想イベント情報との入力を受け付けるための構成は特に限定されず、イベント管理システムからイベント主催者に対して必要な情報を要求する構成としてもよいし、入力されたリアルイベント情報に基づいて仮想イベント情報を生成し、生成した仮想イベント情報に不足がある場合に再入力を要求する構成としてもよい。
【0040】
また、リアルイベントと連動する仮想イベントは、リアルイベントの主催者によって構築された仮想空間で開催される構成としてもよいし、イベントを開催できるように構築された仮想空間を提供する提供者から求められる情報を入力することで開催される構成としてもよい。
【0041】
図5は、サーバ10Zが備える記憶部(図示せず)に記憶される情報の格納状態の例について説明するための説明図である。記憶部は、識別情報と、リアルイベント情報と、仮想イベント情報とを対応付けてイベント関連情報として記憶する。
【0042】
ここで、識別情報は、リアルイベントと仮想イベントとの組み合わせを識別するための情報である。リアルイベントと仮想イベントとを対応付けるための構成は特に限定されず、会場提供者の操作により対応付けされる構成としてもよいし、イベント主催者の操作により対応付けされる構成としてもよい。
【0043】
また、リアルイベント情報と仮想イベント情報の内容は、それぞれイベントに関連する情報であれば特に限定されないが、一方のイベント情報が変化することに連動して変化する情報を含むことが好ましい。このような構成の例には、リアルイベントの状況を表す情報が「準備中」から「開催中」になった場合に、仮想イベントの状況を表す情報が「準備中」から「開催中」になる構成がある。
【0044】
更新部12Zは、入力されたリアルイベント情報を所定規則に従って更新する機能を有する。
【0045】
ここで、リアルイベント情報を更新するための構成は特に限定されず、リアルイベントの関係者から提供された情報に基づいてリアルタイムに更新する構成としてもよいし、リアルイベントで用いられる各種機器から自動的に提供された情報に基づいて定期的に更新する構成としてもよい。
【0046】
制御部13Zは、更新されたリアルイベント情報が仮想イベントの制御条件を満たす場合、当該制御条件に基づいて仮想イベントを制御する機能を有する。
【0047】
ここで、制御条件に基づいて仮想イベントを制御するための構成は特に限定されず、リアルイベントに入場可能になったことで仮想イベントを表示可能に制御する構成としてもよいし、リアルイベントの閉会に連動して仮想イベントで売買可能な商品が更新されるように制御する構成としてもよい。
【0048】
配置部14Zは、仮想空間にサークルを配置する機能を有する。
【0049】
ここで、サークルとは、仮想イベントに出展するユーザ(サークル参加者)に割り当てられる領域を意味する。仮想空間にサークルを配置するための構成は特に限定されず、仮想空間を提供するシステムにより自動的に配置される構成としてもよいし、サークル参加者からの要求に基づいて配置される構成としてもよい。なお、実空間にサークルを配置する場合、実空間に関する情報(実空間情報)を取得し、実空間にサークルを配置した場合の状態を特定する構成としてもよい。
【0050】
生成部15Zは、権限を有する主催者の操作に基づいて、仮想空間におけるサークルの配置図を生成する機能を有する。
【0051】
ここで、主催者(イベント管理システム100のユーザの一例)に権限を与えるための構成は特に限定されず、条件を満たす参加者に同一または一部制限された権限を付与する構成としてもよい。
【0052】
提供部16Zは、ユーザからの要求に基づいて配置図を提供する機能を有する。
【0053】
ここで、ユーザ、すなわちイベント管理システム100のユーザ(例えば、会場の提供者、イベントの主催者、イベントの参加者)からの要求に基づいて配置図を提供するための構成は特に限定されず、編集不能状態で提供する構成としてもよいし、ユーザ操作に応じて配置図の一部を提供する構成としてもよい。
【0054】
作成部17Zは、イベント参加者による操作入力に応じて仮想空間で動作するアバターの動作履歴に基づいて、当該イベント参加者に関する情報(参加者情報)を作成する機能を有する。
【0055】
ここで、アバターの動作履歴を特定するための構成は特に限定されず、イベント内での動作履歴(例えば、移動履歴、累計歩数、閲覧サークル履歴、商品売買履歴、他アバターとの交流履歴。)を特定する構成としてもよいし、複数の仮想イベントにおける動作履歴(例えば、参加イベント履歴、イベントにおけるサークル参加履歴。)を特定する構成としてもよい。また、参加者情報を作成するための構成は特に限定されず、特定した動作履歴をユーザの識別情報と対応付ける構成としてもよいし、特定した動作履歴から推奨されるイベント(例えば、参加したリアルイベントに連動する仮想イベント、参加した仮想イベントに類似する仮想イベント。)を対応付ける構成としてもよい。
【0056】
通知部18Zは、イベントの参加者が登録要求を行ったサークルを回らずにイベントが開催されている会場を出ようとした場合、所定情報を通知する機能を有する。
【0057】
ここで、イベントの参加者からサークルの登録要求を受け付けるための構成は特に限定されず、任意の時機に受付部11Zがイベントの参加者から受け付ける構成としてもよいし、イベントへの参加申し込み時に参加者から受け付ける構成としてもよい。
【0058】
また、イベント参加者に所定情報を通知するための構成は特に限定されず、イベント参加者が回ったサークルも把握できる構成としてもよいし、回っていないイベントがある可能性をイベント参加者に示唆だけする構成としてもよい。イベント参加者にサークルを把握させる構成の例には、いわゆるスタンプラリーのようにイベント参加者がサークルを回った際に当該参加者と当該サークルの識別情報を対応付け、所定時間が経過しても登録サークルが対応付けされない場合に通知判定を行う構成がある。なお、所定情報の例にはサークル紹介情報や登録サークルリストがある。また、例えば仮想イベントにおいて参加者が操作するアバターの位置情報と、仮想空間におけるサークルの配置情報とを比較することで通知判定を行う構成としてもよい。
【0059】
併催部19Zは、複数の仮想イベントに対応する複数の仮想イベント情報に基づいて、1つの仮想空間で当該複数の仮想イベントを併催する機能を有する。
【0060】
ここで、1つの仮想空間で当該複数の仮想イベントを併催するための構成は特に限定されず、複数の仮想イベントの何れかに参加したユーザが他の仮想イベントに移動できる構成としてもよいし、サークル参加するユーザのサークルが、当該ユーザが指定した複数の仮想イベントに割り当てられる構成としてもよい。
【0061】
図6は、サーバ10が実行するイベント管理処理の例を示すフローチャートである。本例におけるイベント管理処理は、イベント主催者によるイベント情報の入力要求を受け付けたことによって開始される。
【0062】
サーバ10Zは、イベント管理処理において、先ず、イベント情報の入力を受け付ける(ステップS201)。一例として、サーバ10Zは、所定のイベント設定画面を介したリアルイベントまたは仮想イベントに関する情報の入力を受け付ける。なお、イベント設定画面の構成は特に限定されないが、イベント開催日時や位置情報など、イベント空間(実空間または仮想空間)を特定できるようユーザに入力を促す構成であることが好ましい。
【0063】
サーバ10Zは、イベント情報の入力を受け付けると、仮想空間にサークルを配置する(ステップS202)。一例として、サーバ10Zは、受け付けたイベント情報に基づいてイベント参加受付画面を生成し、生成したイベント参加受付画面を介したイベントへのサークル参加要求を受け付け、受け付けたサークル参加要求と所定の配置規則に従って、仮想空間にサークルを配置する。なお、サークル参加要求に配置要件が含まれる場合と含まれない場合とで、異なる配置規則を利用する構成としてもよい。
【0064】
図7は、イベント参加受付画面の例について説明するための説明図である。図7に示すように、イベント参加受付画面には、親イベントと子イベントとが並列関係に配置されて表示される。
【0065】
ここで、親イベントとは、複数のイベントを含むイベントを意味する。また、子イベントとは、親イベントに含まれるイベントを意味する。親イベントと子イベントとが並列関係に配置されることで、参加するイベントを検索するユーザが自分の好みのイベントを検索する負担を軽減させることができる。すなわち、大きいイベントから参加するイベントを検索する場合は親イベントを、具体的な内容から参加するイベントを探したい場合は子イベントを確認することでユーザの検索負担を軽減し得る。
【0066】
図8は、イベント参加受付画面の他の例について説明するための説明図である。図8に示すように、イベント参加受付画面には、親イベントのバナー画像と、親イベントに属する子イベントとが表示される。
【0067】
ここで、親イベントに属する子イベントとは、親イベントとしてのイベントに対応付けされたイベントを意味する。親イベントと子イベントを対応付けるための関係は特に限定されないが、互いの関係性をイベント参加受付画面からユーザが把握し得る関係であることが好ましい。また、親イベントと子イベントは、リアルイベント同士であってもよいし、仮想イベント同士であってもよいし、リアルイベントと仮想イベントの組み合わせであってもよい。
【0068】
サーバ10Zは、仮想空間にサークルを配置すると、サークルの配置図を生成する(ステップS203)。一例として、サーバ10Zは、実空間の地図情報や建物情報を参照してリアルイベントにおける配置図を生成し、仮想空間の2次元または3次元情報を参照して仮想イベントにおける配置図を生成する。
【0069】
サーバ10Zは、サークルの配置図を生成すると、配置図を提供する(ステップS204)。一例として、サーバ10Zは、イベント主催者またはイベント参加者からの要求に応じて、そのとき参加が決定しているサークルが配置された配置図を提供する。
【0070】
サーバ10Zは、配置図を提供すると、参加者情報を作成する(ステップS205)。一例として、サーバ10Zは、イベントにサークル参加したユーザの売買情報を含む参加者情報や、サークルを回るために参加したユーザの動作履歴を含む参加者情報を作成する。
【0071】
サーバ10Zは、参加者情報を作成すると、所定情報を通知する(ステップS206)。一例として、サーバ10Zは、イベントに参加したユーザが事前に希望したサークルを回っていないと判定された場合に、少なくとも回っていないサークルを特定し得る画面を当該ユーザが操作するユーザ端末に送信する。
【0072】
サーバ10Zは、所定情報を通知すると、仮想イベントを併催する(ステップS207)。一例として、サーバ10Zは、所定情報の通知を契機として、登録されている複数のイベントのうち、併催条件を満たすイベントがあるか否かを判定し、併催条件を満たす複数のイベントがある場合、当該複数のイベントが併催されるようイベント関連情報を更新する。リアルイベントと比べると、仮想空間で開催される仮想イベントを併催する難易度は低いために有用な処理である。なお、他のステップと同様、矛盾が生じない範囲で他のステップと組み合わせ可能であるため、仮想イベントを併催するための判定を行う契機は所定情報の通知に限定されず、例えばイベント情報の入力を受け付けたことが契機とされる構成としてもよい。
【0073】
サーバ10Zは、仮想イベントを併催すると、リアルイベント情報を更新する(ステップS208)。一例として、サーバ10Zは、リアルイベントの主催者から情報を取得して、リアルイベントに関する情報を更新する。
【0074】
サーバ10Zは、リアルイベント情報を更新すると、仮想イベントを制御する(ステップS209)。一例として、サーバ10Zは、更新後のリアルイベント情報が充足した制御条件が「開催前日」であることを特定した場合、対応する仮想イベントが「開催前日の仕様」となるように所定情報(例えば、仮想空間をユーザ端末に表示させるための情報。)を制御する。
【0075】
以上のように、本例によるイベント管理システム100は、イベントを管理するイベント管理サーバ10Z(サーバ10Z)が、実空間で開催されるイベント(リアルイベント)に関するリアルイベント情報と、当該リアルイベントと連動するイベントであって、仮想空間で開催されるイベント(仮想イベント)に関する仮想イベント情報の入力を受け付け、入力されたリアルイベント情報を所定規則に従って更新し、更新したリアルイベント情報が仮想イベントの制御条件を満たす場合、当該制御条件に基づいて仮想イベントを制御するため、仮想空間で行われるイベントを管理するための利便性を向上させることができる。
【0076】
すなわち、リアルイベントの状況に応じて仮想イベントの管理者(例えば、仮想イベントの主催者や、仮想イベントが行われる仮想空間の提供者)が仮想イベント情報を更新する負担を軽減させることができるようになるため、仮想イベントを管理するための利便性を向上させることができる。
【0077】
なお、サーバ10Zが、リアルイベント情報としてリアルイベントの開催日を含み、実日時に基づいて開催日までの期間が特定されるようリアルイベント情報を更新し、期間が制御条件を満たす場合、リアルイベントが開催されるまでのカウントダウンイベントが開催されるよう仮想イベントを制御する構成としてもよい。この場合、当該仮想イベントに参加者がアクセスすると、対応するリアルイベントの会場で使えるグッズ引き換えやクーポン、優先入場口への誘導が可能となる情報が当該参加者に提供される構成としてもよい。なお、サーバ10Zが、イベントへの参加登録を行ったユーザや、イベントに参加したユーザを一元管理し、イベント管理システムを利用するユーザの少なくとも一部が参照可能なリストを生成する構成としてもよい。さらに、当該リストを利用して、ユーザの状況に合わせた画面(例えば、登録済イベントを表示する画面や、イベント参加者一覧画面)を表示する構成としてもよい。またさらに、ユーザがシステムにログインすると、ユーザに適した画面(例えば、参加済みイベントや購入品に関連付けされた他のイベントの案内画面)を表示する構成としてもよい。
【0078】
なお、サーバ10Zが、リアルイベント情報としてリアルイベントの終了日を含み、実日時に基づいて終了日を過ぎたことが特定されるようリアルイベント情報を更新し、終了日を過ぎた場合、イベント終了に対応する終了後イベントが開催されるよう仮想イベントを制御する構成としてもよい。この場合、リアルイベント開催終了後(連続日程開催中のイベント会場終了後など)、買い忘れたものを購入可能となるように仮想イベントの情報を更新する構成としてもよいし、リアルイベントと仮想イベントの両方にサークル参加するユーザが、「来てくれてありがとう」とした限定アイテムを販売できるよう仮想イベントの情報を更新する構成としてもよい。この場合、例えばサーバ10Zが、イベントに個人で参加したユーザのサークル訪問履歴をユーザ情報として記録し、連動するリアルイベントと仮想イベントの両方で対応するサークル(例えば、同じ人が商品を販売するのサークル)に訪問していた場合に、当該ユーザに特典を付与するか否かを当該サークルの管理人に問い合わせ、特典付与を希望する場合に当該ユーザに特典を付与する構成としてもよい。
【0079】
また、サーバ10Zが、仮想空間にサークルを配置し、権限を有する主催者の操作に基づいて、仮想空間におけるサークルの配置図を生成し、ユーザからの要求に基づいて配置図を提供する構成としているので、サークル配置の認識に要するユーザ負担を軽減させることができる。この場合、イベント主催者が作成したサークル配置図をjpgやpngなどでダウンロード可能な構成とすることで、SNSやHPでのPRに活用可能とするための主催者負担を軽減させることができるようになり、販促・PR効率を向上させることが期待できる。
【0080】
なお、サーバ10Zが、配置に関する情報が仮想イベント情報に含まれる場合、当該情報に基づいて複数のサークルを仮想空間に配置し、当該情報が含まれない場合、管理画面に対する入力に基づいて複数のサークルを仮想空間に配置する構成としてもよい。この場合、サークル配置方法をcsvでの取り込みと管理画面での直接入力の2種類用意し、サークル数が多い場合はcsv、サークル数が多くない又は微調整したい場合などは直接入力するといった選択可能になるため、ユーザの利便性を向上させることができるようになり、イベント主催者の作業負担減・時間短縮・早期PRによる参加者増加を期待できる。
【0081】
また、サーバ10Zが、イベント参加者による操作入力に応じて仮想空間で動作するアバターの動作履歴に基づいて、当該イベント参加者に関する情報を作成する構成としているので、ユーザの参加イベント数や見たサークル数、マップ内歩数などを記録・表示することができるようになるため、累積による次回参加意欲アップ・サービスの活発化・イベント来場者数アップを期待できる。
【0082】
また、サーバ10Zが、イベントに参加するサークルに対する登録要求を当該イベントの参加者から受け付け、さらに、イベントの参加者が登録要求を行ったサークルを回らずにイベントが開催されている会場を出ようとした場合、所定情報を通知する構成としているので、ユーザが事前にチェックしたサークルを回らずに会場を出ようとした場合、確認メッセージをポップアップさせることができるようになるため、一般参加者にとっては買い漏らし・買い忘れ防止で利便性アップ、サークル参加者にとっては「買い忘れられ」防止で販売数アップが期待できる。
【0083】
また、サーバ10Zが、複数の仮想イベントに対応する複数の仮想イベント情報に基づいて、1つの仮想空間で当該複数の仮想イベントを併催する構成としているので、複数のイベントを結びつけて同じマップ上で開催できるようになる。この場合、広いホールにおいてトータルで多数のサークルを並べて開催することにより来場者数アップ・サークルの販売力アップが期待できる。また、趣味の近い、より多くのユーザ同士での交流を促すことができる。さらに、イベント参加者に対しては、一度に自分の興味のあるイベントや、類似イベントを閲覧できるので今まで触れることのできなかったもの、あるいは実際にリアルイベント側で訪問できなかったものを追体験することを促すことができる。これは、「こんなイベントがあったのか」ということでリアルイベント側への訪問意欲にもつながることが期待できる。また、イベント開催者は、集客力に懸念があるイベントでもそのコストをかけることなくアクセス増を見込めるようになる。また、今までリーチしていなかったユーザへのアクセスが見込めることで、今後のリアル、ネット開催の展望のデータが蓄積される。さらに、イベント自体の認知度も上がり、サークル参加者増にも繋がることでイベント全体の規模を大きくすることができる。またさらに、イベント管理システムを開発する開発者に対しては、特定の紐付け用IDを払い出すことで、イベントを併催することが可能なシステムを設計することが容易となる。また、システム上は制限をかけることなく、イベント主催者、あるいはイベント管理システムの運営会社で設定を行えばイベント主催者を跨いでも複数のイベントを併催可能となるため、コラボレーション系のイベント開催の負担を軽減させることができる。
【0084】
なお、本発明は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または実施形態を取ることができる。
【0085】
[付記]
上述した実施形態の説明は、少なくとも下記発明を、当該発明の属する分野における通常の知識を有する者がその実施をすることができるように記載した。
[1]
イベントを管理するイベント管理サーバであって、
実空間で開催されるイベント(以下「リアルイベント」という。)に関するリアルイベント情報と、当該リアルイベントと連動するイベントであって、仮想空間で開催されるイベント(以下「仮想イベント」という。)に関する仮想イベント情報の入力を受け付ける受付部と、
入力された前記リアルイベント情報を所定規則に従って更新する更新部と、
更新された前記リアルイベント情報が前記仮想イベントの制御条件を満たす場合、当該制御条件に基づいて前記仮想イベントを制御する制御部とを備える
ことを特徴とするイベント管理サーバ。
[2]
前記リアルイベント情報は、前記リアルイベントの開催日を含み、
前記更新部は、実日時に基づいて前記開催日までの期間が特定されるよう前記リアルイベント情報を更新し、
前記制限部は、前記期間が前記制御条件を満たす場合、前記リアルイベントが開催されるまでのカウントダウンイベントが開催されるよう前記仮想イベントを制御する
[1]に記載のイベント管理サーバ。
[3]
前記リアルイベント情報は、前記リアルイベントの終了日を含み、
前記更新部は、実日時に基づいて前記終了日を過ぎたことが特定されるよう前記リアルイベント情報を更新し、
前記制限部は、前記終了日を過ぎた場合、イベント終了に対応する終了後イベントが開催されるよう前記仮想イベントを制御する
[1]または[2]に記載のイベント管理サーバ。
[4]
前記仮想空間にサークルを配置する配置部と、
権限を有する主催者の操作に基づいて、前記仮想空間における前記サークルの配置図を生成する生成部と、
ユーザからの要求に基づいて前記配置図を提供する提供部とを備える
[1]から[3]のうち何れかに記載のイベント管理サーバ。
[4-1]
前記配置部は、配置に関する情報が前記仮想イベント情報に含まれる場合、当該情報に基づいて複数のサークルを前記仮想空間に配置し、当該情報が含まれない場合、管理画面に対する入力に基づいて複数のサークルを前記仮想空間に配置する
[4]に記載のイベント管理サーバ。
[5]
イベント参加者による操作入力に応じて前記仮想空間で動作するアバターの動作履歴に基づいて、当該イベント参加者に関する情報を作成する作成部とを備える
[1]から[4]のうち何れかに記載のイベント管理サーバ。
[6]
前記受付部は、前記イベントに参加するサークルに対する登録要求を当該イベントの参加者から受け付け、
さらに、前記イベントの参加者が前記登録要求を行った前記サークルを回らずに前記イベントが開催されている会場を出ようとした場合、所定情報を通知する通知部とを備える
[1]から[5]のうち何れかに記載のイベント管理サーバ。
[7]
複数の仮想イベントに対応する複数の前記仮想イベント情報に基づいて、1つの仮想空間で当該複数の仮想イベントを併催する併催部を備える
[1]から[6]のうち何れかに記載のイベント管理サーバ。
[7-1]
前記複数の仮想イベント情報それぞれに特定の識別情報を付与する付与部を備え、
前記併催部は、前記複数の仮想イベントそれぞれの主催者または前記仮想空間を提供する運営者による操作に基づいて、前記識別情報が付与された前記複数の仮想イベントを併催する
[7]に記載のイベント管理サーバ。
[8]
イベントを管理するイベント管理方法であって、
実空間で開催されるイベント(以下「リアルイベント」という。)に関するリアルイベント情報と、当該リアルイベントと連動するイベントであって、仮想空間で開催されるイベント(以下「仮想イベント」という。)に関する仮想イベント情報の入力を受け付ける受付処理と、
入力された前記リアルイベント情報を所定規則に従って更新する更新処理と、
更新された前記リアルイベント情報が前記仮想イベントの制御条件を満たす場合、当該制御条件に基づいて前記仮想イベントを制御する制御処理とを含む
ことを特徴とするイベント管理方法。
[9]
イベントを管理する機能をサーバに実現させるためのイベント管理プログラムであって、
前記サーバに、
実空間で開催されるイベント(以下「リアルイベント」という。)に関するリアルイベント情報と、当該リアルイベントと連動するイベントであって、仮想空間で開催されるイベント(以下「仮想イベント」という。)に関する仮想イベント情報の入力を受け付ける受付機能と、
入力された前記リアルイベント情報を所定規則に従って更新する更新機能と、
更新された前記リアルイベント情報が前記仮想イベントの制御条件を満たす場合、当該制御条件に基づいて前記仮想イベントを制御する制御機能とを
実現させるためのイベント管理プログラム。
[10]
通信ネットワークと、サーバと、ユーザ端末とを備え、イベントを管理するイベント管理システムであって、
実空間で開催されるイベント(以下「リアルイベント」という。)に関するリアルイベント情報と、当該リアルイベントと連動するイベントであって、仮想空間で開催されるイベント(以下「仮想イベント」という。)に関する仮想イベント情報の入力を受け付ける受付手段と、
入力された前記リアルイベント情報を所定規則に従って更新する更新手段と、
更新された前記リアルイベント情報が前記仮想イベントの制御条件を満たす場合、当該制御条件に基づいて前記仮想イベントを制御する制御手段とを含む
ことを特徴とするイベント管理システム。
【符号の説明】
【0086】
10 イベント管理サーバ
11 受付部
12 更新部
13 制御部
14 配置部
15 生成部
16 提供部
17 作成部
18 通知部
19 併催部
20,201~20n ユーザ端末
30 通信ネットワーク
100 イベント管理システム


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-05-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベントを管理するイベント管理サーバであって、
実空間で開催されるイベント(以下「リアルイベント」という。)に関するリアルイベント情報と、当該リアルイベントと連動するイベントであって、仮想空間で開催されるイベント(以下「仮想イベント」という。)に関する仮想イベント情報の入力を受け付ける受付部と、
入力された前記リアルイベント情報を所定規則に従って更新する更新部と、
更新された前記リアルイベント情報が前記仮想イベントの制御条件を満たす場合、当該制御条件に基づいて前記仮想イベントを制御する制御部とを備える
ことを特徴とするイベント管理サーバ。
【請求項2】
前記リアルイベント情報は、前記リアルイベントの開催日を含み、
前記更新部は、実日時に基づいて前記開催日までの期間が特定されるよう前記リアルイベント情報を更新し、
前記制部は、前記期間が前記制御条件を満たす場合、前記リアルイベントが開催されるまでのカウントダウンイベントが開催されるよう前記仮想イベントを制御する
請求項1に記載のイベント管理サーバ。
【請求項3】
前記リアルイベント情報は、前記リアルイベントの終了日を含み、
前記更新部は、実日時に基づいて前記終了日を過ぎたことが特定されるよう前記リアルイベント情報を更新し、
前記制部は、前記終了日を過ぎた場合、イベント終了に対応する終了後イベントが開催されるよう前記仮想イベントを制御する
請求項1または請求項2に記載のイベント管理サーバ。
【請求項4】
前記仮想空間にサークルを配置する配置部と、
権限を有する主催者の操作に基づいて、前記仮想空間における前記サークルの配置図を生成する生成部と、
ユーザからの要求に基づいて前記配置図を提供する提供部とを備える
請求項1または請求項2に記載のイベント管理サーバ。
【請求項5】
イベント参加者による操作入力に応じて前記仮想空間で動作するアバターの動作履歴に基づいて、当該イベント参加者に関する情報を作成する作成部とを備える
請求項1または請求項2に記載のイベント管理サーバ。
【請求項6】
前記受付部は、前記イベントに参加するサークルに対する登録要求を当該イベントの参加者から受け付け、
さらに、前記イベントの参加者が前記登録要求を行った前記サークルを回らずに前記イベントが開催されている会場を出ようとした場合、所定情報を通知する通知部とを備える
請求項1または請求項2に記載のイベント管理サーバ。
【請求項7】
複数の仮想イベントに対応する複数の前記仮想イベント情報に基づいて、1つの仮想空間で当該複数の仮想イベントを併催する併催部を備える
請求項1または請求項2に記載のイベント管理サーバ。
【請求項8】
通信ネットワークと、サーバと、ユーザ端末とを備えるシステムが、イベントを管理するイベント管理方法であって、
実空間で開催されるイベント(以下「リアルイベント」という。)に関するリアルイベント情報と、当該リアルイベントと連動するイベントであって、仮想空間で開催されるイベント(以下「仮想イベント」という。)に関する仮想イベント情報の入力を受け付ける受付処理と、
入力された前記リアルイベント情報を所定規則に従って更新する更新処理と、
更新された前記リアルイベント情報が前記仮想イベントの制御条件を満たす場合、当該制御条件に基づいて前記仮想イベントを制御する制御処理とを含む
ことを特徴とするイベント管理方法。
【請求項9】
イベントを管理する機能をサーバに実現させるためのイベント管理プログラムであって、
前記サーバに、
実空間で開催されるイベント(以下「リアルイベント」という。)に関するリアルイベント情報と、当該リアルイベントと連動するイベントであって、仮想空間で開催されるイベント(以下「仮想イベント」という。)に関する仮想イベント情報の入力を受け付ける受付機能と、
入力された前記リアルイベント情報を所定規則に従って更新する更新機能と、
更新された前記リアルイベント情報が前記仮想イベントの制御条件を満たす場合、当該制御条件に基づいて前記仮想イベントを制御する制御機能とを
実現させるためのイベント管理プログラム。