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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100171
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】トナーカートリッジ
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/08 20060101AFI20240719BHJP
   G03G 21/16 20060101ALI20240719BHJP
   G03G 21/18 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
G03G15/08 340
G03G15/08 330
G03G21/16 176
G03G21/18 178
G03G21/18 114
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023003970
(22)【出願日】2023-01-13
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003812
【氏名又は名称】弁理士法人いくみ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 正吾
【テーマコード(参考)】
2H077
2H171
【Fターム(参考)】
2H077AA02
2H077AA09
2H077AB03
2H077AB12
2H077AD02
2H077AD06
2H077BA08
2H077BA09
2H077DA24
2H077DA32
2H077FA16
2H077GA01
2H171FA02
2H171FA05
2H171FA13
2H171GA18
2H171JA07
2H171JA23
2H171JA27
2H171JA29
2H171JA30
2H171JA35
2H171JA40
2H171JA45
2H171JA50
2H171JA51
2H171JA52
2H171JA58
2H171JA59
2H171KA05
2H171KA06
2H171KA07
2H171MA02
2H171MA07
2H171QA02
2H171QA08
2H171QB02
2H171QB32
2H171QB35
2H171QB36
2H171QB52
2H171QC03
2H171SA10
2H171SA22
2H171SA26
(57)【要約】
【課題】環境負荷の低減を図ることができるトナーカートリッジを提供する。
【解決手段】
トナーカートリッジ1は、トナーを収容可能な筐体2を備える。筐体2は、本体部21と、第1側板22Aと、第2側板22Bとを有する。本体部21は、第1方向に延びる。本体部21は、紙製の筒からなる。第1側板22Aは、第1方向における本体部21の一端部に位置する。第1側板22Aは、樹脂製である。第2側板22Bは、第1方向における本体部21の他端部に位置する。第2側板22Bは、樹脂製である。本体部21は、排出口212を周面S1に有してもよい。排出口212は、筐体2内のトナーを排出可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナーを収容可能な筐体を備え、
前記筐体は、
第1方向に延びる紙製の筒からなる本体部と、
前記第1方向における前記本体部の一端部に位置する樹脂製の第1側板と、
前記第1方向における前記本体部の他端部に位置する樹脂製の第2側板と
を有し、
前記本体部は、前記筐体内のトナーを排出可能な排出口を周面に有する、トナーカートリッジ。
【請求項2】
前記筐体内に位置し、前記第1方向に延びる軸について回転することにより前記筐体内のトナーを撹拌可能なアジテータを、さらに備え、
前記第1側板は、前記第1方向における前記アジテータの一端部を支持し、
前記第2側板は、前記第1方向における前記アジテータの他端部を支持する、請求項1に記載のトナーカートリッジ。
【請求項3】
トナーを収容可能であり、トナーを排出可能な排出口を有する筐体と、
前記筐体内に位置し、第1方向に延びる軸について回転することにより前記筐体内のトナーを撹拌可能なアジテータと、
を備え、
前記筐体は、
前記第1方向に延びる紙製の筒からなる本体部と、
前記第1方向における前記本体部の一端部に位置する樹脂製の第1側板と、
前記第1方向における前記本体部の他端部に位置する樹脂製の第2側板と
を有し、
前記第1側板は、前記第1方向における前記アジテータの一端部を支持し、
前記第2側板は、前記第1方向における前記アジテータの他端部を支持する、トナーカートリッジ。
【請求項4】
前記排出口を開閉可能なシャッタを、さらに備え、
前記第1側板および前記第2側板の少なくとも一方は、前記シャッタを支持する、請求項1または請求項3 に記載のトナーカートリッジ。
【請求項5】
前記第1方向における前記本体部の一端部は、第1開口を有し、
前記第1方向における前記本体部の他端部は、第2開口を有し、
前記第1側板は、前記第1開口を塞ぎ、
前記第2側板は、前記第2開口を塞ぐ、請求項1または請求項3に記載のトナーカートリッジ。
【請求項6】
ハンドルをさらに有し、
前記ハンドルは、
前記第1方向に延びる紙製のグリップと、
前記第1側板から延び、前記グリップを支持する樹脂製のアームと、を有する、請求項1または請求項3に記載のトナーカートリッジ。
【請求項7】
記憶媒体と、
前記記憶媒体と電気的に接続され、前記第1側板の表面に位置する電気的接触面と、をさらに有する、請求項1または請求項3に記載のトナーカートリッジ。
【請求項8】
前記トナーカートリッジは、プロセスカートリッジに対して着脱可能であり、
前記プロセスカートリッジは、
感光ドラムと、
前記トナーカートリッジを支持可能な支持フレームであって、前記トナーカートリッジが前記支持フレームに支持された状態で前記トナーカートリッジからのトナーが通過可能な通過口を有する支持フレームと、
前記通過口を開閉可能なプロセスシャッタと、
前記通過口を通ったトナーを受入可能な受入口を有する現像筐体と、
前記現像筐体内のトナーを前記感光ドラムに供給可能な現像ローラと、を有し、
前記第1側板および前記第2側板の少なくとも一方は、
前記トナーカートリッジが前記支持フレームに支持された状態で前記プロセスシャッタと係合可能な係合部を有する、請求項1または請求項3に記載のトナーカートリッジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、トナーカートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トナーを収容可能であり、画像形成ユニットに装着可能なトナーカートリッジが知られている。なお、画像形成ユニットは、感光ドラムと、感光ドラムにトナーを供給可能な現像ローラとを有する(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-206544号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した特許文献1に記載されるようなトナーカートリッジが廃棄された場合、トナーカートリッジに使用されている樹脂が環境負荷を増大させる可能性がある。
【0005】
そこで、本開示の目的は、環境負荷の低減を図ることができるトナーカートリッジを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本開示のトナーカートリッジは、トナーを収容可能な筐体を備える。筐体は、本体部と、第1側板と、第2側板とを有する。本体部は、第1方向に延びる。本体部は、紙製の筒からなる。第1側板は、第1方向における本体部の一端部に位置する。第1側板は、樹脂製である。第2側板は、第1方向における本体部の他端部に位置する。第2側板は、樹脂製である。本体部は、排出口を周面に有してもよい。排出口は、筐体内のトナーを排出可能である。
【0007】
このような構成によれば、トナーカートリッジのうち、少なくとも、筐体の本体部を紙から作ることができる。
【0008】
そのため、環境負荷を増大させる可能性がある樹脂が廃棄されることを抑制できる。
【0009】
その結果、環境負荷の低減を図ることができる。
【0010】
また、樹脂製の第1側板および第2側板と、紙製の本体部とを分別して、樹脂製の部分を再使用(リユース)しつつ、紙製の部分を再生利用(リサイクル)すれば、環境負荷のさらなる低減を図ることができる。
【0011】
(2)トナーカートリッジは、アジテータを、さらに備えてもよい。アジテータは、筐体内に位置する。アジテータは、第1方向に延びる軸について回転することにより筐体内のトナーを撹拌可能である。第1側板は、第1方向におけるアジテータの一端部を支持する。第2側板は、第1方向におけるアジテータの他端部を支持する。
【0012】
このような構成によれば、紙製の本体部によって環境負荷の低減を図りつつ、樹脂製の第1側板および第2側板によって、アジテータを安定に支持できる。
【0013】
(3)トナーカートリッジは、シャッタを、さらに備えてもよい。シャッタは、排出口を開閉可能である。第1側板および第2側板の少なくとも一方は、シャッタを支持する。
【0014】
このような構成によれば、紙製の本体部によって環境負荷の低減を図りつつ、樹脂製の第1側板および第2側板によって、シャッタを安定に支持できる。
【0015】
(4)第1方向における本体部の一端部は、第1開口を有してもよい。第1方向における本体部の他端部は、第2開口を有してもよい。第1側板は、第1開口を塞ぐ。第2側板は、第2開口を塞ぐ。
【0016】
このような構成によれば、紙を、第1方向における両端が開いた筒形状に成形するだけで、簡単に本体部を製造できる。
【0017】
(5)トナーカートリッジは、ハンドルを、さらに有してもよい。ハンドルは、紙製のグリップと、樹脂製のアームとを有する。グリップは、第1方向に延びる。アームは、第1側板から延びる。アームは、グリップを支持する。
【0018】
このような構成によれば、本体部だけでなく、ハンドルのグリップも紙から製造し、環境負荷のさらなる低減を図ることができる。
【0019】
(6)トナーカートリッジは、記憶媒体と、電気的接触面と、をさらに有してもよい。電気的接触面は、記憶媒体と電気的に接続される。電気的接触面は、第1側板の表面に位置する。
【0020】
このような構成によれば、紙製の本体部によって環境負荷の低減を図りつつ、樹脂製の第1側板によって、電気的接触面を安定に支持できる。
【0021】
(7)トナーカートリッジは、プロセスカートリッジに対して着脱可能である。プロセスカートリッジは、感光ドラムと、支持フレームと、プロセスシャッタと、現像筐体と、現像ローラと、を有してもよい。支持フレームは、トナーカートリッジを支持可能である。支持フレームは、通過口を有する。トナーカートリッジが支持フレームに支持された状態で、トナーカートリッジからのトナーは、通過口を通過可能である。プロセスシャッタは、通過口を開閉可能である。現像筐体は、受入口を有する。受入口は、通過口を通ったトナーを受入可能である。現像ローラは、現像筐体内のトナーを感光ドラムに供給可能である。第1側板および第2側板の少なくとも一方は、係合部を有する。トナーカートリッジが支持フレームに支持された状態で、係合部は、プロセスシャッタと係合可能である。
【0022】
このような構成によれば、紙製の本体部によって環境負荷の低減を図りつつ、樹脂製の第1側板に設けられる係合部を利用して、プロセスシャッタを円滑に開閉できる。
【発明の効果】
【0023】
本開示のトナーカートリッジによれば、環境負荷の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、トナーカートリッジの斜視図である。
図2図2は、図1に示すトナーカートリッジの断面図であって、図4に示すトナーカートリッジのA-A断面図である。
図3図3は、図1に示すトナーカートリッジの、第1方向における一方側の側面図である。
図4図4は、図1に示すトナーカートリッジの、第1方向における他方側の側面図である。
図5図5は、図2に示すトナーカートリッジのB-B断面図である。
図6図6は、図5に示すシャッタが開位置に位置した状態を示す。
図7図7は、図1に示すトナーカートリッジの分解図である。
図8図8は、プロセスカートリッジの中央断面図であって、図9に示すプロセスカートリッジのC-C断面図である。
図9図9は、図8に示すプロセスカートリッジの平面図である。
図10図10は、図8に示すドラムフレームの一部およびシール部材の斜視図である。
図11図11は、プロセスカートリッジに対するトナーカートリッジの装着を説明するための説明図であって、トナーカートリッジが支持フレームに挿入され、トナーカートリッジのシャッタが閉位置に位置し、プロセスカートリッジのプロセスシャッタが閉位置に位置した状態を示す。
図12図12は、図11に続いてプロセスカートリッジに対するトナーカートリッジの装着を説明するための説明図であって、トナーカートリッジの筐体が回動して、トナーカートリッジのシャッタが開位置に位置し、プロセスカートリッジのプロセスシャッタが開位置に位置した状態を示す。
図13図13は、画像形成装置の概略構成図である。
図14図14は、図13に示すプロセスカートリッジが画像形成装置から取り外された状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
1.トナーカートリッジ1
図1から図7を参照して、トナーカートリッジ1について説明する。トナーカートリッジ1は、プロセスカートリッジ10(図8参照)に対して着脱可能である。プロセスカートリッジ10については、後で説明する。
【0026】
図1から図3に示すように、トナーカートリッジ1は、筐体2と、シャッタ3と、ハンドル4と、複数のアジテータ5A,5B(図2参照)と、カップリング6(図2参照)と、複数のギア7A,7B(図2参照)と、記憶媒体8(図3参照)と、複数の電気的接触面9(図3参照)とを備える。
【0027】
1.1 筐体2
図1に示すように、筐体2は、第1方向に延びる。筐体2は、トナーを収容可能である。筐体2は、筒形状を有する。筐体2は、本体部21と、第1側板22Aと、第2側板22Bと、2つのリブ23A(図2参照),23Bと、2つの係合部24A,24Bとを有する。
【0028】
1.1.1 本体部21
本体部21は、第1方向において、第1側板22Aと第2側板22Bとの間に位置する。本体部21は、第1方向に延びる。本体部21の全部は、紙製の筒からなる。本体部21は、第1方向において、一端部E1と、他端部E2とを有する。他端部E2は、第1方向において、一端部E1から離れて位置する。
【0029】
図2に示すように、本実施形態では、第1方向における本体部21の一端部E1は、第1開口211Aを有し、第1方向における本体部21の他端部E2は、第2開口211Bを有する。つまり、本体部21は、第1方向における両端が開いた筒形状を有する。そのため、簡単に本体部21を製造できる。
【0030】
本体部21は、排出口212と、2つの戻りトナー受入口213A,213Bとを有する。
【0031】
排出口212は、筐体2内のトナーを排出可能である。排出口212は、第1方向において、本体部21の中央部に位置する。排出口212は、第2方向において、本体部21の一端部に位置する。第2方向は、第1方向と交差する。好ましくは、第2方向は、第1方向と直交する。トナーカートリッジ1がプロセスカートリッジ10(図8参照)に装着され、プロセスカートリッジ10が画像形成装置100(図13参照)に装着され、画像形成装置100が水平面に置かれた状態で、第2方向は、好ましくは、水平方向である。画像形成装置100については、後で説明する。排出口212は、第2方向において、本体部21の一方側の周面S1に位置する。周面S1は、円弧形状を有する。
【0032】
戻りトナー受入口213Aは、トナーカートリッジ1がプロセスカートリッジ10に装着された状態で、プロセスカートリッジ10の第2通過口159B(図10参照)を通って現像筐体131(図12参照)からトナーカートリッジ1に戻る戻りトナーを、受け入れ可能である。現像筐体131および第2通過口159Bについては、後で説明する。戻りトナー受入口213Aは、第1方向において、排出口212から離れて位置する。戻りトナー受入口213Aは、第1方向において、本体部21の一端部E1と排出口212との間に位置する。戻りトナー受入口213Aは、第2方向において、本体部21の一端部に位置する。戻りトナー受入口213Aは、第2方向において、本体部21の一方側の周面S1に位置する。
【0033】
戻りトナー受入口213Bは、トナーカートリッジ1がプロセスカートリッジ10に装着された状態で、プロセスカートリッジ10の第2通過口159C(図10参照)を通って現像筐体131(図12参照)からトナーカートリッジ1に戻る戻りトナーを受け入れ可能である。第2通過口159Cについては、後で説明する。戻りトナー受入口213Bは、第1方向において、排出口212に対して、戻りトナー受入口213Aの反対側に位置する。戻りトナー受入口213Bは、第1方向において、排出口212から離れて位置する。戻りトナー受入口213Bは、第1方向において、本体部21の他端部E2と排出口212との間に位置する。戻りトナー受入口213Aは、第2方向において、本体部21の一端部に位置する。戻りトナー受入口213Aは、第2方向において、本体部21の一方側の周面S1に位置する。
【0034】
1.1.2 第1側板22A
第1側板22Aは、第1方向におけるトナーカートリッジ1の一端部に位置する。第1側板22Aは、第1方向における本体部21の一端部E1に位置する。第1側板22Aは、本体部21の第1開口211Aを塞ぐ。第1側板22Aは、第1方向におけるアジテータ5Aの一端部、および、第1方向におけるアジテータ5Bの一端部を支持する。第1側板22Aは、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、第1側板22Aは、第1方向と直交する方向に延びる。図3に示すように、第1側板22Aは、第2方向および第3方向に延びる。第3方向は、第1方向および第2方向と交差する。好ましくは、第3方向は、第1方向および第2方向と直交する。トナーカートリッジ1がプロセスカートリッジ10(図8参照)に装着され、プロセスカートリッジ10が画像形成装置100(図13参照)に装着され、画像形成装置100が水平面に置かれた状態で、第3方向は、好ましくは、上下方向である。第1側板22Aの全部は、樹脂製である。
【0035】
1.1.3 第2側板22B
図2に示すように、第2側板22Bは、第1方向におけるトナーカートリッジ1の他端部に位置する。第2側板22Bは、第1方向において、本体部21に対して、第1側板22Aの反対側に位置する。第2側板22Bは、第1方向において、第1側板22Aから離れて位置する。第2側板22Bは、第1方向における本体部21の他端部E2に位置する。第2側板22Bは、本体部21の第2開口211Bを塞ぐ。第2側板22Bは、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、第2側板22Bは、第1方向と直交する方向に延びる。図4に示すように、第2側板22Bは、第2方向および第3方向に延びる。第2側板22Bの全部は、樹脂製である。
【0036】
詳しくは、図2に示すように、第2側板22Bは、支持側板221Bと、カバー222Bとを有する。本実施形態では、第2側板22Bは、支持側板221Bと、カバー222Bとから構成される。
【0037】
支持側板221Bは、第1方向におけるアジテータ5Aの他端部、および、第1方向におけるアジテータ5Bの他端部、および、ギア7Aを支持する。言い換えると、第2側板は、第1方向におけるアジテータ5Aの他端部を支持する。支持側板221Bは、第1方向における本体部21の他端部E2に位置する。支持側板221Bは、本体部21の第2開口211Bを塞ぐ。支持側板221Bは、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、支持側板221Bは、第1方向と直交する方向に延びる。支持側板221Bは、第2方向および第3方向に延びる。支持側板221Bの全部は、樹脂製である。
【0038】
カバー222Bは、第1方向において、支持側板221Bに対して、本体部21の反対側に位置する。カバー222Bは、カップリング6の一部と、ギア7A,7Bとを覆う。カバー222Bは、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、カバー222Bは、第1方向と直交する方向に延びる。図4に示すように、カバー222Bは、第2方向および第3方向に延びる。カバー222Bの全部は、樹脂製である。
【0039】
1.1.4 リブ23A,23B
図2に示すように、リブ23Aは、第1方向において、第1側板22Aに対して、第2側板22Bの反対側に位置する。リブ23Aは、第1側板22Aから第1方向に突出する。図3に示すように、リブ23Aは、第4方向に延びる。第4方向は、第1方向、第2方向および第3方向と交差する。第4方向は、好ましくは、第1方向と直交し、第2方向および第3方向と交差する。リブ23Aは、第4方向において、軸A1と排出口212(図1参照)との間に位置する。軸A1については、後で説明する。リブ23Aの全部は、樹脂製である。リブ23Aは、好ましくは、第1側板22Aと同じ樹脂からなる。
【0040】
図2に示すように、リブ23Bは、第1方向において、第2側板22Bに対して、第1側板22Aの反対側に位置する。リブ23Bは、第2側板22Bのカバー222Bから第1方向に突出する。図4に示すように、リブ23Bは、第4方向に延びる。リブ23Bは、第4方向において、軸A1と排出口212(図1参照)との間に位置する。リブ23Bは、第4方向において、カップリング6と排出口212(図1参照)との間に位置する。リブ23Bの全部は、樹脂製である。リブ23Bは、好ましくは、第2側板22Bのカバー222Bと同じ樹脂からなる。
【0041】
1.1.5 係合部24A,24B
図1に示すように、係合部24Aは、第1方向におけるトナーカートリッジ1の一端部に位置する。係合部24Aは、第1方向において、戻りトナー受入口213Aに対して排出口212の反対側に位置する。図3に示すように、係合部24Aは、第2方向において、トナーカートリッジ1の一端部に位置する。係合部24Aは、突起である。係合部24Aは、第2方向において、第1側板22Aの一端部から突出する。言い換えると、第1側板22Aは、係合部24Aを有する。係合部24Aは、第4方向に延びる。係合部24Aは、第4方向において、リブ23Aと間隔をあけて並ぶ。係合部24Aの全部は、樹脂製である。係合部24Aは、好ましくは、第1側板22Aと同じ樹脂からなる。
【0042】
図1に示すように、係合部24Bは、第1方向におけるトナーカートリッジ1の他端部に位置する。係合部24Bは、第1方向において、戻りトナー受入口213Bに対して排出口212の反対側に位置する。係合部24Bは、第1方向において、排出口212に対して係合部24Aの反対側に位置する。図4に示すように、係合部24Bは、第2方向において、トナーカートリッジ1の一端部に位置する。係合部24Bは、突起である。係合部24Bは、第2方向において、第2側板22Bのカバー222Bの一端部から突出する。言い換えると、第2側板22Bは、係合部24Bを有する。係合部24Bは、第4方向に延びる。係合部24Bは、第4方向において、リブ23Bと間隔をあけて並ぶ。係合部24Bの全部は、樹脂製である。係合部24Bは、好ましくは、第2側板22Bのカバー222Bと同じ樹脂からなる。
【0043】
1.2 シャッタ3
図5および図6に示すように、シャッタ3は、排出口212を開閉可能である。シャッタ3は、閉位置(図5参照)と開位置(図6参照)との間を移動可能である。シャッタ3は、閉位置と開位置との間を軸A2について回動可能である。軸A2は、第1方向に延びる。軸A2は、第2方向において、軸A1から離れて位置する。軸A2は、第2方向において、排出口212と軸A1との間に位置する。図5に示すように、シャッタ3が閉位置に位置した状態で、シャッタ3は、排出口212を閉じる。図6に示すように、シャッタ3が開位置に位置した状態で、排出口212は、開く。
【0044】
詳しくは、図1および図2に示すように、シャッタ3は、第1方向に延びる。シャッタ3の全部は、樹脂製である。シャッタ3は、シャッタ本体31と、2つのシャッタ側板32A(図2参照),32Bと、2つの突起33A(図2参照),33Bとを有する。
【0045】
1.2.1 シャッタ本体31
図1に示すように、シャッタ本体31は、第1方向に延びる。シャッタ本体31は、筐体2の本体部21の周面S1に沿う。シャッタ本体31は、円弧形状を有する。シャッタ本体31は、シャッタ開口311と、2つのシャッタ開口312A,312Bとを有する。
【0046】
シャッタ開口311は、第1方向において、シャッタ本体31の中央部に位置する。図5に示すように、シャッタ3が閉位置に位置した状態で、シャッタ開口311は、排出口212から離れて位置する。これにより、シャッタ3が閉位置に位置した状態で、シャッタ3は、排出口212を閉じる。一方、図6に示すように、シャッタ3が開位置に位置した状態で、シャッタ開口311の少なくとも一部は、排出口212と通じる。これにより、シャッタ3が開位置に位置した状態で、排出口212は、開く。
【0047】
図1に示すように、シャッタ開口312Aは、第1方向において、シャッタ開口311とシャッタ側板32A(図2参照)との間に位置する。シャッタ開口312Aは、第1方向において、シャッタ開口311から離れて位置する。シャッタ3が閉位置(図5参照)に位置した状態で、シャッタ開口312Aは、戻りトナー受入口213Aから離れて位置する。これにより、シャッタ3が閉位置に位置した状態で、シャッタ3は、戻りトナー受入口213Aを閉じる。一方、シャッタ3が開位置(図6参照)に位置した状態で、シャッタ開口312Aの少なくとも一部は、戻りトナー受入口213Aと通じる。これにより、シャッタ3が開位置に位置した状態で、戻りトナー受入口213Aは、開く。
【0048】
シャッタ開口312Bは、第1方向において、シャッタ開口311とシャッタ側板32Bとの間に位置する。シャッタ開口312Bは、第1方向において、シャッタ開口311から離れて位置する。シャッタ開口312Bは、第1方向において、シャッタ開口311に対してシャッタ開口312Aの反対側に位置する。シャッタ3が閉位置(図5参照)に位置した状態で、シャッタ開口312Bは、戻りトナー受入口213Bから離れて位置する。これにより、シャッタ3が閉位置に位置した状態で、シャッタ3は、戻りトナー受入口213Bを閉じる。一方、シャッタ3が開位置(図6参照)に位置した状態で、シャッタ開口312Bの少なくとも一部は、戻りトナー受入口213Bと通じる。これにより、シャッタ3が開位置に位置した状態で、戻りトナー受入口213Bは、開く。
【0049】
1.2.2 シャッタ側板32A,32B
図2に示すように、シャッタ側板32Aは、第1方向におけるシャッタ3の一端部に位置する。シャッタ側板32Aは、第1方向におけるシャッタ本体31の一端部から延びる。シャッタ側板32Aは、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、シャッタ側板32Aは、第1方向と直交する方向に延びる。シャッタ側板32Aは、第1側板22Aに支持される。つまり、第1側板22Aは、シャッタ3を支持する。
【0050】
シャッタ側板32Bは、第1方向におけるシャッタ3の他端部に位置する。シャッタ側板32Bは、第1方向におけるシャッタ本体31の他端部から延びる。シャッタ側板32Bは、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、シャッタ側板32Bは、第1方向と直交する方向に延びる。シャッタ側板32Bは、第2側板22Bのカバー222Bに支持される。つまり、第2側板22Bは、シャッタ3を支持する。
【0051】
シャッタ側板32Aが第1側板22Aに支持され、シャッタ側板32Bが第2側板22Bのカバー222Bに支持されることにより、シャッタ3は、筐体2に支持される。
【0052】
1.2.3 突起33A,33B
突起33Aは、第1方向において、シャッタ側板32Aに対して、シャッタ側板32Bの反対側に位置する。突起33Aは、第1方向に延びる。突起33Aは、シャッタ側板32Aから延びる。突起33Aは、円柱形状を有する。図3に示すように、シャッタ3が閉位置に位置した状態で、突起33Aは、第4方向において、リブ23Aと並ぶ。シャッタ3が閉位置に位置した状態で、突起33Aは、第4方向において、リブ23Aと係合部24Aとの間に位置する。
【0053】
図2に示すように、突起33Bは、第1方向において、シャッタ側板32Bに対して、シャッタ側板32Aの反対側に位置する。突起33Bは、第1方向に延びる。突起33Bは、シャッタ側板32Bから延びる。突起33Bは、円柱形状を有する。図4に示すように、シャッタ3が閉位置に位置した状態で、突起33Bは、第4方向において、リブ23Bと並ぶ。シャッタ3が閉位置に位置した状態で、突起33Bは、第4方向において、リブ23Bと係合部24Bとの間に位置する。
【0054】
1.3 ハンドル4
図1および図2に示すように、ハンドル4は、第2方向において、トナーカートリッジ1の他端部に位置する。ハンドル4は、グリップ41と、2つのアーム42A,42Bとを有する。
【0055】
グリップ41は、第1方向において、アーム42Aとアーム42Bとの間に位置する。グリップ41は、筐体2の本体部21から離れて位置する。グリップ41は、第1方向に延びる。グリップ41は、円筒形状を有する。グリップ41の全部は、紙製である。
【0056】
アーム42Aは、第1側板22Aから延びる。アーム42Aは、第1側板22Aに取り付けられていてもよい。アーム42Aは、第1方向におけるグリップ41の一端部を支持する。アーム42Aの全部は、樹脂製である。好ましくは、アーム42Aは、第1側板22Aと同じ樹脂からなる。
【0057】
アーム42Bは、第2側板22Bのカバー222Bから延びる。アーム42Bは、第2側板22Bのカバー222Bに取り付けられていてもよい。アーム42Bは、第1方向におけるグリップ41の他端部を支持する。アーム42Bの全部は、樹脂製である。好ましくは、アーム42Bは、第2側板22Bのカバー222Bと同じ樹脂からなる。
【0058】
1.4 アジテータ5A,5B
図2および図5に示すように、アジテータ5Aは、筐体2内に位置する。アジテータ5Aは、軸A1について回転可能である。軸A1は、第1方向に延びる。軸A1は、第2方向において、排出口212から離れて位置する。アジテータ5Aは、軸A1について回転することにより、筐体2内のトナーを、撹拌しつつ、排出口212に向けて搬送する。アジテータ5Aは、シャフト51Aと、複数の羽根52Aとを有する。
【0059】
図2に示すように、シャフト51Aは、軸A1に沿って第1方向に延びる。第1方向におけるシャフト51Aの一端部は、第1側板22Aに支持される。第1方向におけるシャフト51Aの他端部は、第2側板22Bの支持側板221Bに支持される。第1方向におけるシャフト51Aの他端部は、第2側板22Bの支持側板221Bを貫通する。シャフト51Aの全部は、樹脂製である。
【0060】
複数の羽根52Aは、シャフト51Aに取り付けられる。複数の羽根52Aは、第1方向に並ぶ。複数の羽根52Aは、シャフト51Aとともに回転可能である。複数の羽根52Aは、樹脂製のフィルムからなる。
【0061】
アジテータ5Bは、筐体2内に位置する。アジテータ5Bは、アジテータ5Aと排出口212との間に位置する。アジテータ5Bは、軸A2について回転可能である。アジテータ5Bは、軸A2について回転することにより、筐体2内のトナーを、撹拌しつつ、排出口212に向けて搬送する。アジテータ5Bは、シャフト51Bと、複数の羽根52Bとを有する。
【0062】
シャフト51Bは、軸A2に沿って第1方向に延びる。第1方向におけるシャフト51Bの一端部は、第1側板22Aに支持される。第1方向におけるシャフト51Bの他端部は、第2側板22Bの支持側板221Bに支持される。第1方向におけるシャフト51Bの他端部は、第2側板22Bの支持側板221Bを貫通する。シャフト51Bの全部は、樹脂製である。
【0063】
複数の羽根52Bは、シャフト51Bに取り付けられる。複数の羽根52Bは、第1方向に並ぶ。複数の羽根52Bは、シャフト51Bとともに回転可能である。複数の羽根52Bは、樹脂製のフィルムからなる。
【0064】
1.5 カップリング6
カップリング6は、第2側板22B内に位置する。カップリング6は、第1方向において、支持側板221Bに対して、第1側板22Aの反対側に位置する。カップリング6は、アジテータ5Aのシャフト51Aとともに回転可能である。カップリング6は、第1方向におけるシャフト51Aの他端部に取り付けられる。カップリング6は、継手61と、カップリングギア62とを有する。継手61は、第1方向に延びる。継手61は、円筒形状を有する。カップリングギア62は、継手61とともに回転可能である。トナーカートリッジ1がプロセスカートリッジ10に装着され、プロセスカートリッジ10が画像形成装置100に装着された状態で、継手61に画像形成装置100から動力が入力されることにより、カップリング6は、回転する。
【0065】
1.6 ギア7A,7B
ギア7Aは、第2側板22B内に位置する。ギア7Aは、第1方向において、支持側板221Bに対して、第1側板22Aの反対側に位置する。ギア7Aは、カップリングギア62と噛み合う。ギア7Aは、カップリングギア62から動力を受けて回転する。
【0066】
ギア7Bは、第2側板22B内に位置する。ギア7Bは、第1方向において、支持側板221Bに対して、第1側板22Aの反対側に位置する。ギア7Bは、ギア7Aと噛み合う。ギア7Bは、アジテータ5Bのシャフト51Bとともに回転可能である。ギア7Bは、第1方向におけるシャフト51Bの他端部に取り付けられる。ギア7Bは、ギア7Aから動力を受けて回転する。
【0067】
1.7 記憶媒体8
記憶媒体8は、図3に示すように、第1側板22Aに取り付けられる。記憶媒体8は、ICチップである。記憶媒体8は、平板形状を有する。記憶媒体8は、トナーカートリッジ1に関するデータを記憶する。トナーカートリッジ1に関するデータは、例えば、トナーカートリッジ1が収容する現像剤の色に関するデータ、トナーカートリッジ1が新品であるから旧品であるかに関するデータ、トナーカートリッジ1が印刷可能な用紙の枚数(または、ドットカウント)に関するデータの少なくとも1つである。
【0068】
1.8 電気的接触面9
複数の電気的接触面9は、第1側板22Aの表面に位置する。複数の電気的接触面9のそれぞれは、記憶媒体8と電気的に接続される。電気的接触面9は、1つであってもよい。
【0069】
2.トナーカートリッジの分解
トナーカートリッジ1は、図7に示すように、樹脂製の部分と紙製の部分とに分解できる。樹脂製の部分とは、すなわち、シャッタ3、第1側板22A、第2側板22B、アーム42A,42B、リブ23A,23B、係合部24A,24B(図1参照)、カップリング6(図2参照)、ギア7A(図2参照),7B(図2参照)、および、アジテータ5A,5Bである。紙製の部分とは、すなわち、本体部21と、グリップ41である。
【0070】
詳しくは、シャッタ3は、筐体2(図1参照)から取り外し可能である。
【0071】
また、第1側板22Aおよび第2側板22Bは、本体部21から取り外し可能である。ハンドル4(図1参照)のアーム42A、リブ23Aおよび係合部24Aが第1側板22Aと一体である場合、アーム42A、リブ23Aおよび係合部24Aは、第1側板22Aとともに、本体部21から取り外し可能である。ハンドル4のアーム42B、リブ23Bおよび係合部24Bが第2側板22Bのカバー222Bと一体であり、カップリング6、ギア7A,7B、および、アジテータ5A,5Bが第2側板22Bの支持側板221Bに組み付けられている場合、アーム42B、リブ23B、係合部24B、カップリング6、ギア7A,7B、および、アジテータ5A,5Bは、第2側板22Bとともに、本体部21から取り外し可能である。
【0072】
また、ハンドル4のグリップ41は、アーム42Aおよびアーム42Bから取り外し可能である。
【0073】
これにより、樹脂製の部分と紙製の部分とを分別して、樹脂製の部分を再使用(リユース)しつつ、紙製の部分を再生利用(リサイクル)できる。
【0074】
その結果、環境負荷の低減を図ることができる。
【0075】
3.プロセスカートリッジ10
図8から図12を参照して、プロセスカートリッジ10について説明する。
【0076】
なお、以下のプロセスカートリッジ10の説明における「第1方向」、「第2方向」および「第3方向」は、「トナーカートリッジ1がプロセスカートリッジ10に装着された状態で」の「第1方向」、「第2方向」および「第3方向」である。
【0077】
図8に示すように、プロセスカートリッジ10は、感光ドラム11と、帯電器12と、現像ユニット13と、転写ローラ14と、ドラムフレーム15と、プロセスシャッタ16とを有する。プロセスカートリッジ10は、画像形成装置100(図13参照)に対して着脱可能である。
【0078】
3.1 感光ドラム11
感光ドラム11は、ドラム軸A11について回転可能である。ドラム軸A11は、第1方向に延びる。感光ドラム11は、第1方向に延びる。感光ドラム11は、円筒形状を有する。
【0079】
3.2 帯電器12
帯電器12は、感光ドラム11の周面を帯電させる。帯電器12は、スコロトロン型の帯電器である。
【0080】
3.3 現像ユニット13
現像ユニット13は、感光ドラム11にトナーを供給可能である。現像ユニット13は、現像筐体131と、現像ローラ132とを有する。言い換えると、プロセスカートリッジ10は、現像筐体131と、現像ローラ132とを有する。
【0081】
現像筐体131は、トナーを収容可能である。現像筐体131は、現像ローラ132を支持する。現像筐体131は、受入口1311を有する。受入口1311は、第2方向における現像筐体131の他端部に位置する。トナーカートリッジ1がプロセスカートリッジ10に装着された状態で、受入口1311は、ドラムフレーム15の通過口159Aを通ったトナーを受入可能である。通過口159Aについては、後で説明する。
【0082】
現像ローラ132は、現像筐体131内のトナーを感光ドラム11に供給可能である。現像ローラ132は、感光ドラム11と接触する。現像ローラ132は、感光ドラム11から離間可能であってもよい。現像ローラ132は、現像軸A12について回転可能である。現像軸A12は、第1方向に延びる。現像ローラ132は、第1方向に延びる。現像ローラ132は、円柱形状を有する。
【0083】
3.4 転写ローラ14
転写ローラ14は、感光ドラム11の周面に接触する。プロセスカートリッジ10が画像形成装置100に装着された状態で、転写ローラ14は、感光ドラム11の周面からシートS(図13参照)にトナーを転写可能である。
【0084】
3.5 ドラムフレーム15
ドラムフレーム15は、感光ドラム11と、帯電器12と、現像ユニット13と、転写ローラ14とを支持する。図9に示すように、ドラムフレーム15は、第1フレーム151Aと、第2フレーム151Bと、支持フレーム152とを有する。
【0085】
3.5.1 第1フレーム151A
第1フレーム151Aは、第1方向におけるドラムフレーム15の一端部に位置する。第1フレーム151Aは、第1方向における感光ドラム11の一端部を支持する。第1フレーム151Aは、第2方向および第3方向にに延びる。第1フレーム151Aは、外面S11と、内面S12とを有する。
【0086】
図10に示すように、第1フレーム151Aは、ガイド部155Aと、ロック部156Aと、ストッパ157Aとを有する。
【0087】
ガイド部155Aは、第1フレーム151Aの内面S12に位置する。本実施形態では、ガイド部155Aは、溝である。図8に示すように、ガイド部155Aは、第1方向、第2方向および第3方向と交差する方向に延びる。好ましくは、ガイド部155Aは、第1方向と直交し、第2方向および第3方向と交差する方向に延びる。
【0088】
ロック部156Aは、第1フレーム151Aの内面S12に位置する。ロック部156Aは、ガイド部155Aが延びる方向において、ガイド部155Aの一端部に位置する。本実施形態では、ロック部156Aは、溝である。ロック部156Aは、ガイド部155Aと交差する方向に延びる。
【0089】
ストッパ157Aは、第1フレーム151Aの内面S12に位置する。ストッパ157Aは、ガイド部155Aが延びる方向において、ガイド部155Aと支持フレーム152との間に位置する。ストッパ157Aは、ガイド部155Aと繋がる。本実施形態では、ストッパ157Aは、溝である。トナーカートリッジ1(図1参照)が支持フレーム152に支持された状態で、トナーカートリッジ1の突起33A(図2参照)は、ストッパ157Aに嵌まる。
【0090】
3.5.2 第2フレーム151B
図9に示すように、第2フレーム151Bは、第1方向におけるドラムフレーム15の他端部に位置する。第2フレーム151Bは、第1方向において、第1フレーム151Aから離れて位置する。第2フレーム151Bは、第1方向における感光ドラム11の他端部を支持する。第1フレーム151Aが第1方向における感光ドラム11の一端部を支持し、第2フレーム151Bが第1方向における感光ドラム11の他端部を支持することにより、ドラムフレーム15は、感光ドラム11を支持する。第2フレーム151Bは、第2方向および第3方向に延びる。第2フレーム151Bは、外面S13と、内面S14とを有する。
【0091】
図10に示すように、第2フレーム151Bは、ガイド部155Bと、ロック部156Bと、ストッパ157Bとを有する。
【0092】
ガイド部155Bは、第2フレーム151Bの内面S14に位置する。本実施形態では、ガイド部155Bは、溝である。本実施形態では、ガイド部155Bは、ガイド部155Aと同じ方向に延びる。
【0093】
ロック部156Aは、第1フレーム151Aの内面S14に位置する。ロック部156Bは、ガイド部155Bが延びる方向において、ガイド部155Bの一端部に位置する。本実施形態では、ロック部156Bは、溝である。ロック部156Bは、ガイド部155Bと交差する方向に延びる。本実施形態では、ロック部156Bは、ロック部156Aと同じ方向に延びる。
【0094】
ストッパ157Bは、第2フレーム151Bの内面S14に位置する。ストッパ157Bは、ガイド部155Bが延びる方向において、ガイド部155Bと支持フレーム152との間に位置する。ストッパ157Bは、ガイド部155Bと繋がる。本実施形態では、ストッパ157Bは、溝である。トナーカートリッジ1(図1参照)が支持フレーム152に支持された状態で、トナーカートリッジ1の突起33B(図1参照)は、ストッパ157Bに嵌まる。
【0095】
3.5.3 支持フレーム152
図8に示すように、支持フレーム152は、第2方向において、現像ユニット13に対して、感光ドラム11の反対側に位置する。支持フレーム152は、トナーカートリッジ1(図12参照)を支持可能である。
【0096】
図9に示すように、支持フレーム152は、第1方向において、第1フレーム151Aと第2フレーム151Bとの間に位置する。支持フレーム152は、第1方向に延びる。第1方向における支持フレーム152の一端は、第1フレーム151Aと接続される。第1方向における支持フレーム152の他端は、第2フレーム151Bと接続される。
【0097】
図8および図10に示すように、支持フレーム152は、支持部1521と、仕切部1522とを有する。
【0098】
3.5.3.1 支持部1521
支持部1521は、第1方向および第2方向に延びる。支持部1521は、第1方向において、第1フレーム151Aと第2フレーム151Bとの間に位置する。第1方向における支持部1521の一端は、第1フレーム151Aと接続される。第1方向における支持部1521の他端は、第2フレーム151Bと接続される。
【0099】
3.5.3.2 仕切部1522
図8に示すように、仕切部1522は、第2方向において、支持部1521と現像筐体131との間に位置する。トナーカートリッジ1がプロセスカートリッジ10に装着された状態で、仕切部1522は、トナーカートリッジ1(図12参照)と現像筐体131との間を仕切る。仕切部1522は、支持部1521から第3方向に延びる。
【0100】
図10に示すように、仕切部1522は、第1方向において、第1フレーム151Aと第2フレーム151Bとの間に位置する。仕切部1522は、第1方向に延びる。第1方向における仕切部1522の一端は、第1フレーム151Aと接続される。第1方向における仕切部1522の他端は、第2フレーム151Bと接続される。仕切部1522は、通過口159Aと、二つの第2通過口159B,159Cとを有する。つまり、支持フレーム152は、通過口159Aを有する。
【0101】
通過口159Aは、第1方向において、仕切部1522の中央部に位置する。通過口159Aは、現像筐体131の受入口1311(図8参照)と通じる。トナーカートリッジ1が支持フレーム152に支持された状態で、トナーカートリッジ1から現像筐体131に供給されるトナーは、通過口159Aを通過可能である。
【0102】
第2通過口159Bは、第1方向において、通過口159Aから離れて位置する。第2通過口159Bは、第1方向において、通過口159Aと第1フレーム151Aとの間に位置する。第2通過口159Bは、通過口159Aとともに、現像筐体131の受入口1311(図8参照)と通じる。トナーカートリッジ1(図12参照)が支持フレーム152に支持された状態で、現像筐体131からトナーカートリッジ1に戻る戻りトナーは、第2通過口159Bを通過する。
【0103】
第2通過口159Cは、第1方向において、通過口159Aに対して、第2通過口159Bの反対側に位置する。第2通過口159Cは、第1方向において、通過口159Aから離れて位置する。第2通過口159Cは、第1方向において、通過口159Aと第2フレーム151Bとの間に位置する。第2通過口159Cは、通過口159Aおよび第2通過口159Bとともに、現像筐体131の受入口1311(図8参照)と通じる。トナーカートリッジ1(図12参照)が支持フレーム152に支持された状態で、現像筐体131からトナーカートリッジ1に戻る戻りトナーは、第2通過口159Cを通過する。
【0104】
3.6 プロセスシャッタ16
図11および図12に示すように、プロセスシャッタ16は、通過口159Aおよび第2通過口159B,159C(図10参照)を開閉可能である。詳しくは、プロセスシャッタ16は、通過口159Aおよび第2通過口159B,159Cを閉じる閉位置(図11参照)と、通過口159Aおよび第2通過口159B,159Cが開く開位置(図12参照)との間を、移動可能である。
【0105】
図9に示すように、プロセスシャッタ16は、第1方向に延びる。プロセスシャッタ16は、シャッタ開口16Aと、2つの第2シャッタ開口16B,16Cと、係合穴16D,16Eを有する。
【0106】
シャッタ開口16Aは、第1方向におけるプロセスシャッタ16の中央部に位置する。図11に示すように、プロセスシャッタ16が閉位置に位置した状態で、シャッタ開口16Aは、通過口159Aから離れて位置する。プロセスシャッタ16が閉位置に位置した状態で、シャッタ開口16Aは、通過口159Aと通じない。これにより、プロセスシャッタ16は、通過口159Aを閉じる。図12に示すように、プロセスシャッタ16が開位置に位置した状態で、シャッタ開口16Aは、通過口159Aと通じる。これにより、通過口159Aが開く。
【0107】
図9に示すように、第2シャッタ開口16Bは、第1方向において、シャッタ開口16Aから離れて位置する。第2シャッタ開口16Bは、第1方向において、シャッタ開口16Aと第1フレーム151Aとの間に位置する。プロセスシャッタ16が閉位置(図11参照)に位置した状態で、第2シャッタ開口16Bは、第2通過口159B(図10参照)から離れて位置する。プロセスシャッタ16が閉位置に位置した状態で、第2シャッタ開口16Bは、第2通過口159Bと通じない。これにより、プロセスシャッタ16は、第2通過口159Bを閉じる。プロセスシャッタ16が開位置(図12参照)に位置した状態で、第2シャッタ開口16Bは、第2通過口159Bと通じる。これにより、第2通過口159Bが開く。
【0108】
第2シャッタ開口16Cは、第1方向において、シャッタ開口16Aに対して、第2シャッタ開口16Bの反対側に位置する。第2シャッタ開口16Cは、第1方向において、シャッタ開口16Aから離れて位置する。第2シャッタ開口16Cは、第1方向において、シャッタ開口16Aと第2フレーム151Bとの間に位置する。プロセスシャッタ16が閉位置(図11参照)に位置した状態で、第2シャッタ開口16Cは、第2通過口159C(図10参照)から離れて位置する。プロセスシャッタ16が閉位置に位置した状態で、第2シャッタ開口16Cは、第2通過口159Cと通じない。これにより、プロセスシャッタ16は、第2通過口159Cを閉じる。プロセスシャッタ16が開位置(図12参照)に位置した状態で、第2シャッタ開口16Cは、第2通過口159Cと通じる。これにより、第2通過口159Cが開く。
【0109】
係合穴16Dは、第1方向におけるプロセスシャッタ16の一端部に位置する。係合穴16Dは、第1方向において、第1フレーム151Aと第2シャッタ開口16Bとの間に位置する。第1方向において、係合穴16Dは、第2シャッタ開口16Bから離れて位置する。
【0110】
係合穴16Eは、第1方向におけるプロセスシャッタ16の他端部に位置する。係合穴16Eは、第1方向において、第2フレーム151Bと第2シャッタ開口16Cとの間に位置する。係合穴16Eは、第1方向において、第2シャッタ開口16Cから離れて位置する。
【0111】
3.7 プロセスカートリッジ10に対するトナーカートリッジ1の着脱作業
プロセスカートリッジ10に対するトナーカートリッジ1を装着するには、作業者は、図11に示すように、シャッタ3が閉位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ10の支持フレーム152に、トナーカートリッジ1を挿入する。
【0112】
すると、トナーカートリッジ1のリブ23A(図3参照)は、プロセスカートリッジ10のガイド部155A(図10参照)に嵌まる。トナーカートリッジ1のリブ23B(図1参照)は、プロセスカートリッジ10のガイド部155B(図10参照)に嵌まる。
【0113】
また、トナーカートリッジ1の突起33A(図3参照)は、プロセスカートリッジ10のストッパ157A(図10参照)に嵌まる。トナーカートリッジ1の突起33B(図1参照)は、プロセスカートリッジ10のストッパ157B(図10参照)に嵌まる。突起33Aがストッパ157Aに嵌まり、突起33Bがストッパ157Bに嵌まることにより、シャッタ3は、プロセスカートリッジ10に対して固定される。
【0114】
また、トナーカートリッジ1の係合部24A(図1参照)は、プロセスシャッタ16の係合穴16D(図10参照)に嵌まる。つまり、トナーカートリッジ1が支持フレーム152に支持された状態で、係合部24Aは、プロセスシャッタ16と係合可能である。トナーカートリッジ1の係合部24B(図1参照)は、プロセスシャッタ16の係合穴16E(図10参照)に嵌まる。係合部24Aが係合穴16Dに嵌まり、係合部24Bが係合穴16Eに嵌まることにより、プロセスシャッタ16は、トナーカートリッジ1の筐体2とともに移動可能になる。
【0115】
次に、図11および図12に示すように、作業者は、トナーカートリッジ1の筐体2を、軸A2について回動させる。
【0116】
すると、シャッタ3がプロセスカートリッジ10に対して固定された状態で筐体2が回動することにより、シャッタ3は、筐体2に対して、閉位置から開位置へ移動する。また、プロセスシャッタ16が筐体2とともに移動することにより、プロセスシャッタ16は、支持フレーム152に対して、閉位置から開位置へ移動する。
【0117】
そして、図12に示すように、プロセスカートリッジ10に対するトナーカートリッジ1を装着が完了すると、シャッタ3が開位置に位置し、プロセスシャッタ16が開位置に位置する。
【0118】
また、トナーカートリッジ1のリブ23A(図3参照)は、プロセスカートリッジ10のロック部156A(図10参照)に嵌まる。トナーカートリッジ1のリブ23B(図1参照)は、プロセスカートリッジ10のロック部156B(図10参照)に嵌まる。リブ23Aがロック部156Aに嵌まり、リブ23Bがロック部156Bに嵌まることにより、トナーカートリッジ1は、プロセスカートリッジ10に対してロックされる。
【0119】
なお、プロセスカートリッジ10からトナーカートリッジ1を取り外すには、作業者は、まず、図12および図11に示すように、トナーカートリッジ1をプロセスカートリッジ10に装着する場合とは反対の方向に、トナーカートリッジ1の筐体2を回動させる。
【0120】
すると、シャッタ3がプロセスカートリッジ10に対して固定された状態で筐体2が回動することにより、シャッタ3は、筐体2に対して、開位置から閉位置へ移動する。また、プロセスシャッタ16が筐体2とともに移動することにより、プロセスシャッタ16は、支持フレーム152に対して、開位置から閉位置へ移動する。
【0121】
そして、図11に示すように、シャッタ3が閉位置に位置し、プロセスシャッタ16が閉位置に位置した状態で、リブ23Aがロック部156Aから外れ、リブ23Bがロック部156Bから外れる。これにより、プロセスカートリッジ10に対するトナーカートリッジ1のロックが、解除される。
【0122】
その後、作業者は、プロセスカートリッジ10の支持フレーム152からトナーカートリッジ1を取り外す。
【0123】
4.画像形成装置
次に、図13および図14を参照して、画像形成装置100について説明する。
【0124】
画像形成装置100は、本体筐体101と、カバー102と、シート収容部103と、上記したプロセスカートリッジ10と、上記したトナーカートリッジ1と、露光装置104と、定着装置105とを備える。
【0125】
4.1 本体筐体101
本体筐体101は、シート収容部103と、プロセスカートリッジ10と、トナーカートリッジ1と、露光装置104と、定着装置105とを収容する。本体筐体101は、開口101A(図14参照)を有する。
【0126】
4.2 カバー102
カバー102は、カバー閉位置(図13参照)とカバー開位置(図14参照)との間を移動可能である。図13に示すように、カバー102がカバー閉位置に位置した状態で、カバー102は、開口101Aを閉じる。図14に示すように、カバー102がカバー開位置に位置した状態で、開口101Aは、開く。カバー102がカバー開位置に位置した状態で、プロセスカートリッジ10は、開口101Aを通って、画像形成装置100に対して着脱可能である。
【0127】
4.3 シート収容部103
図13に示すように、シート収容部103は、シートSを収容可能である。シート収容部103内のシートSは、転写ローラ14に向かって搬送される。シート収容部103からのシートSは、転写ローラ14と感光ドラム11との間を通る。このとき、感光ドラム11上のトナーは、転写ローラ14によって、シートSに転写される。
【0128】
4.4 露光装置104
露光装置104は、感光ドラム11を露光可能である。詳しくは、プロセスカートリッジ10が画像形成装置100に装着された状態で、露光装置104は、帯電器12によって帯電された感光ドラム11の表面を露光可能である。現像ローラ132は、露光された感光ドラム11の表面にトナーを供給する。本実施形態では、露光装置104は、レーザースキャンユニットである。露光装置104は、LEDヘッドでもよい。
【0129】
4.5 定着装置105
定着装置105は、第2方向において、カバー102から離れて位置する。定着装置105は、シートSに転写されたトナーをシートSに定着させる。本実施形態では、定着装置105は、トナーが転写されたシートSを加熱および加圧することにより、トナーをシートSに定着させる。定着装置105を通過したシートSは、本体筐体101の上面に排出される。
【0130】
5.作用効果
(1)トナーカートリッジ1によれば、図1に示すように、トナーカートリッジ1のうち、少なくとも、筐体2の本体部21を紙から作ることができる。
【0131】
そのため、環境負荷を増大させる可能性がある樹脂が廃棄されることを抑制できる。
【0132】
その結果、環境負荷の低減を図ることができる。
【0133】
また、図7に示すように、樹脂製の第1側板22Aおよび第2側板22Bと、紙製の本体部21とを分別して、樹脂製の部分を再使用(リユース)しつつ、紙製の部分を再生利用(リサイクル)すれば、環境負荷のさらなる低減を図ることができる。
【0134】
(2)トナーカートリッジ1によれば、図2に示すように、第1側板22Aは、第1方向におけるアジテータ5Aの一端部を支持する。第2側板22Bは、第1方向におけるアジテータ5Aの他端部を支持する。
【0135】
そのため、紙製の本体部21によって環境負荷の低減を図りつつ、樹脂製の第1側板22Aおよび第2側板22Bによって、アジテータ5Aを安定に支持できる。
【0136】
(3)トナーカートリッジ1によれば、図1および図2に示すように、第1側板22Aおよび第2側板22Bは、シャッタ3を支持する。
【0137】
そのため、紙製の本体部21によって環境負荷の低減を図りつつ、樹脂製の第1側板22Aおよび第2側板22Bによって、シャッタ3を安定に支持できる。
【0138】
(4)トナーカートリッジ1によれば、図2に示すように、第1方向における本体部21の一端部E1は、第1開口211Aを有し、第1方向における本体部21の他端部E2は、第2開口211Bを有する。
【0139】
そのため、紙を、第1方向における両端が開いた筒形状に成形するだけで、簡単に本体部21を製造できる。
【0140】
(5)トナーカートリッジ1によれば、図1に示すように、ハンドル4は、紙製のグリップ41と、樹脂製のアーム42A,42Bとを有する。
【0141】
そのため、本体部21だけでなく、ハンドル4のグリップ41も紙から製造し、環境負荷のさらなる低減を図ることができる。
【0142】
(6)トナーカートリッジ1によれば、図3に示すように、電気的接触面9は、第1側板22Aの表面に位置する。
【0143】
そのため、紙製の本体部21によって環境負荷の低減を図りつつ、樹脂製の第1側板22Aによって、電気的接触面9を安定に支持できる。
【0144】
(7)トナーカートリッジ1によれば、図1に示すように、第1側板22Aは、係合部24Aを有し、第2側板22Bは、係合部24Bを有する。
【0145】
図11に示すように、トナーカートリッジ1が支持フレーム152に支持された状態で、係合部24Aは、プロセスシャッタ16の係合穴16D(図9参照)と係合し、係合部24Bは、プロセスシャッタ16の係合穴16E(図9参照)と係合する。
【0146】
これにより、トナーカートリッジ1が支持フレーム152に支持された状態で、プロセスシャッタ16は、筐体2とともに移動可能になる。
【0147】
そして、図11および図12に示すように、筐体2を回動させれば、プロセスシャッタ16を閉位置(図11参照)から開位置(図12参照)へ移動させることができる。
【0148】
その結果、紙製の本体部21によって環境負荷の低減を図りつつ、樹脂製の第1側板22Aに設けられる係合部24A、および、樹脂製の第2側板22Bに設けられる係合部24Bを利用して、プロセスシャッタ16を円滑に開閉できる。
【符号の説明】
【0149】
1 トナーカートリッジ
2 筐体
21 本体部
E1 一端部
E2 他端部
211A 第1開口
211B 第2開口
S1 周面
212 排出口
22A 第1側板
22B 第2側板
24A 係合部
24B 係合部
3 シャッタ
4 ハンドル
41 グリップ
42A アーム
42B アーム
5A アジテータ
A1 軸
8 記憶媒体
9 電気的接触面
10 プロセスカートリッジ
11 感光ドラム
131 現像筐体
1311 受入口
132 現像ローラ
152 支持フレーム
159A 通過口
16 プロセスシャッタ
図1
図2
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