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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100204
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】エアバッグ装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 21/217 20110101AFI20240719BHJP
   B60R 21/213 20110101ALI20240719BHJP
   B60R 21/232 20110101ALI20240719BHJP
   B60R 21/261 20110101ALI20240719BHJP
【FI】
B60R21/217
B60R21/213
B60R21/232
B60R21/261
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023004021
(22)【出願日】2023-01-13
(71)【出願人】
【識別番号】000117135
【氏名又は名称】芦森工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000914
【氏名又は名称】弁理士法人WisePlus
(72)【発明者】
【氏名】南 雄太
(72)【発明者】
【氏名】濱田 哲郎
(72)【発明者】
【氏名】加藤 雅教
【テーマコード(参考)】
3D054
【Fターム(参考)】
3D054AA02
3D054AA03
3D054AA04
3D054AA07
3D054AA18
3D054BB21
3D054CC43
3D054DD14
3D054FF16
(57)【要約】      (修正有)
【課題】エアバッグの作動時にインフレータ挿入部が移動することを防止し得るエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】ガスを発生する円筒状のインフレータと、乗員を保護するメインバッグと、その第1の端部がメインバッグと連続し、第1の端部と反対側の端部である第2の端部に設けられた開口からインフレータが挿入されたインフレータ挿入部と、を有するエアバッグと、インフレータ挿入部を部分的に覆って装着される本体部と、本体部からインフレータの径方向外側に向かって延出し車両に取り付けられる固定部と、を有するブラケットと、インフレータが挿入されたインフレータ挿入部を包囲して締結される締結バンドと、を備え、インフレータ挿入部は、抜け防止部を有し、ブラケットは抜け防止部が係止する係止部を有し、係止部は、本体部からインフレータ挿入部を介した前記インフレータの外形に沿って設けられる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスを発生する円筒状のインフレータと、
乗員を保護するメインバッグと、その第1の端部が前記メインバッグと連続し、前記第1の端部と反対側の端部である第2の端部に設けられた開口から前記インフレータが挿入されたインフレータ挿入部と、を有するエアバッグと、
前記インフレータ挿入部を部分的に覆って装着される本体部と、前記本体部から前記インフレータの径方向外側に向かって延出し車両に取り付けられる固定部と、を有するブラケットと、
前記インフレータが挿入された前記インフレータ挿入部を包囲して締結される締結バンドと、を備え、
前記インフレータ挿入部は、抜け防止部を有し、
前記ブラケットは前記抜け防止部が係止する係止部を有し、
前記係止部は、前記本体部から前記インフレータ挿入部を介した前記インフレータの外形に沿って設けられることを特徴とするエアバッグ装置。
【請求項2】
前記係止部は、前記インフレータ挿入部における第2の端部側において前記本体部から前記インフレータの延在方向に突出して設けられた部分である請求項1に記載のエアバッグ装置。
【請求項3】
前記抜け防止部の前記第2の端部側の端部は、前記第1の端部側へ折り返された基布の折り返し部であり、前記折り返し部が前記係止部と当接する請求項1又は2に記載のエアバッグ装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアバッグ装置に関する。より詳しくは、自動車等の車両の緊急時に膨張展開し、乗員を保護するエアバッグ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
エアバッグ装置は、車両の衝突時等の緊急時に、乗員を保護するために、ガスが導入されて膨張したエアバッグを車室内(以下、単に「車内」とも言う)に展開させる装置である。エアバッグにガスを導入する手段としては、例えば、インフレータが用いられる。
【0003】
特許文献1には、インフレータ及びディフレクタをエアバッグのインフレータ挿入部の中に挿入した時にインフレータ挿入部を貫通して突出するフック部をディフレクタの後側部に設けた構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2015/016324号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の構成では、ディフレクタはインフレータブラケットに係止している。この構成であると、インフレータ作動時に、ガスが噴出する勢いによってエアバッグのインフレータ挿入部が車両前方へ引っ張られることで、インフレータ挿入部だけが移動するおそれがある。
また、フック部がインフレータの外周から突出する方向に伸びており、フック部がエアバッグのインフレータ挿入部を貫通している。この構成であると、インフレータ挿入部が移動した際にフック部がせんだん力が大きくかかる方向に突出しているため、インフレータ挿入部が移動したときに、インフレータ挿入部が布の生地目に沿って裂けるおそれがある。
【0006】
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、エアバッグの作動時にインフレータ挿入部が移動することを防止し得るエアバッグ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、ガスを発生する円筒状のインフレータと、乗員を保護するメインバッグと、その第1の端部が前記メインバッグと連続し、前記第1の端部と反対側の端部である第2の端部に設けられた開口から前記インフレータが挿入されたインフレータ挿入部と、を有するエアバッグと、前記インフレータ挿入部を部分的に覆って装着される本体部と、前記本体部から前記インフレータの径方向外側に向かって延出し車両に取り付けられる固定部と、を有するブラケットと、前記インフレータが挿入された前記インフレータ挿入部を包囲して締結される締結バンドと、を備え、前記インフレータ挿入部は、抜け防止部を有し、前記ブラケットは前記抜け防止部が係止する係止部を有し、前記係止部は、前記本体部から前記インフレータ挿入部を介した前記インフレータの外形に沿って設けられることを特徴とするエアバッグ装置である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、エアバッグの作動時にインフレータ挿入部が移動することを防止し得るエアバッグ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、車両に取り付けられた実施形態のエアバッグ装置の初期状態を示す平面模式図である。
図2図2は、図1中のエアバッグ装置の展開状態を示す平面模式図である。
図3図3は、図2に示すエアバッグ装置における、インフレータ挿入部の周囲を模式的に示す斜視図である。
図4図4は、ブラケットの一例を模式的に示す斜視図である。
図5図5は、抜け防止部に係止部が係止する様子を模式的に示す斜視図である。
図6図6(a)は、熱保護部材となる熱保護部材用基布の一例を模式的に示す展開図であり、図6(b)は図6(a)に示す熱保護部材用基布を折り畳んで抜け防止部を設けた状態を模式的に示す上面図である。
図7図7は、インフレータ挿入部の周囲を模式的に示す、図3のA-A線断面図である。
図8図8(a)は、熱保護部材用基布の別の一例を模式的に示す展開図であり、図8(b)は、図8(a)に示す熱保護部材用基布を折り畳んで抜け防止部を設けた状態を模式的に示す上面図である。
図9図9は、図8(a)及び図8(b)に示した熱保護部材を用いた、インフレータ挿入部の周囲を模式的に示す断面図である。
図10図10(a)は、熱保護部材用基布の別の一例を模式的に示す展開図である。図10(b)は巻回部を巻回する過程の状態を示す展開図である。
図11図11(a)は、図10(a)に示す熱保護部材用基布を巻回及び縫合して抜け防止部を設けた状態を模式的に示す上面図である。図11(b)は図11(a)の抜け防止部のB-B線断面図である。
図12図12は、ブラケットの別の一例を模式的に示す斜視図である。
図13図13は、抜け防止部に係止部が係止する様子を模式的に示す斜視図である。
図14図14は、抜け防止部がガス整流部材に設けられた形態の、インフレータ挿入部の周囲を模式的に示す断面図である。
図15図15は、抜け防止部がメインクロスに設けられた形態の、インフレータ挿入部の周囲を模式的に示す断面図である。
図16図16は、引っ張り荷重試験の結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施形態のエアバッグ装置について、図面を参照して以下に説明する。なお、本実施形態では、エアバッグ装置としてカーテンエアバッグ装置を例に挙げて説明する。
【0011】
(第1実施形態)
まず、エアバッグ装置の初期状態について、図1を参照して以下に説明する。
図1は、車両に取り付けられた実施形態のエアバッグ装置の初期状態を示す平面模式図である。図1では、車両の車内側の側壁(以下、単に「車両側壁」とも言う)を車内側から見た状態が図示されている。ここで、エアバッグ装置の初期状態とは、エアバッグが膨張展開を開始する前の状態を意味する。
【0012】
エアバッグ装置1は、インフレータ10と、エアバッグ20と、ブラケット30と、締結バンド40と、を有している。
【0013】
エアバッグ装置1は、車両50の車内側の側壁(車両側壁)の上方に内装材に覆われて収納されている。エアバッグ装置1は、車内の乗員に視認されないように、車両側壁と内装材との間に形成された空間(車両側壁の収納部)に収納されているが、図1では、説明の便宜上、エアバッグ装置1が特化して図示されている。
【0014】
車両側壁は、座席に着座した乗員の側方に位置する車体部分であれば特に限定されず、サイドドア、ピラー、サイドウインドウ等を総称している。車両側壁としては、車両上方のルーフサイドレール51、車両前方のフロントピラー(Aピラー)52、車両中央のセンターピラー(Bピラー)53、車両後方のリアピラー(Cピラー)(図示せず)等が挙げられる。なお、図1では、車両側壁のうち、車両後方部分及び車両下方部分の図示が省略されている。本明細書では、フロントピラー52の中央よりも上側を車両側壁の上方とし、フロントピラー52の中央よりも下側を車両側壁の下方とする。
【0015】
内装材としては、車両側壁を覆う部材であれば特に限定されず、例えば、ルーフサイドレール51を覆う天井材51A、フロントピラー52を覆うフロントピラートリム52A、センターピラー53を覆うセンターピラートリム53A、リアピラーを覆うリアピラートリム(図示せず)等が挙げられる。
【0016】
エアバッグ20は、車両長手方向に沿って、ルーフサイドレール51、フロントピラー52、及び、リアピラーに配置されている。そして、エアバッグ20は、棒状に折り畳まれ、膨張時に破断可能なラッピング材(図示せず)で巻かれた状態で収納されている。車両50の緊急時(例えば、車両50の側面衝突時)には、インフレータ10から発生したガスがエアバッグ20の内部に導入されることで、エアバッグ20が膨張し、その折り畳みが解ける。そして、膨張したエアバッグ20から加わる力によって内装材が押し開けられると、エアバッグ20は車内に降下して更に膨張し、車両側壁の上方から下方へ向かってカーテン状に膨張展開する。その結果、膨張展開したエアバッグ20が、車両50の前後方向に沿って車両側壁を車内側から覆うため、車内の乗員は、頭部を中心に保護される。
【0017】
次に、エアバッグ装置1の構成部材の詳細について、以下に説明する。
図2は、図1中のエアバッグ装置の展開状態を示す平面模式図である。
【0018】
インフレータ10は、シリンダー状(円筒状)のガス発生装置であり、筒状の本体部11と、本体部11の端部に設けられガスを噴出するガス噴出孔12と、を有している。インフレータ10は、センターピラー53の上方で、ルーフサイドレール51に取り付けられている。
【0019】
インフレータ10は、車両50の緊急時に作動する。例えば、車両50に搭載された衝突検知センサが車両50の側面衝突を検知すると、衝突検知センサから送られた信号をECU(Electronic Control Unit)が演算し、衝突のレベルが判定される。判定された衝突のレベルがエアバッグ20を膨張させる場合に該当すると、インフレータ10が着火され、燃焼による化学反応でガスが発生する。インフレータ10から発生したガスは、ガス噴出孔12からエアバッグ20の内部に導入される。
【0020】
インフレータ10の種類は特に限定されず、例えば、ガス発生剤を燃焼させて発生するガスを利用するパイロ式インフレータ、圧縮ガスを利用するストアード式インフレータ、ガス発生剤を燃焼させて発生するガスと圧縮ガスとの混合ガスを利用するハイブリッド式インフレータ等が挙げられる。
【0021】
エアバッグ20は、袋状のメインバッグ部21と、メインバッグ部21から延出しインフレータ10の本体部11が挿入されるインフレータ挿入部22と、を有している。エアバッグ20のインフレータ挿入部22にはインフレータ10のガス噴出孔12が挿入されているため、インフレータ10のガス噴出孔12から噴出されたガスは、インフレータ挿入部22を通じて、メインバッグ部21の内部に導入される。エアバッグ20のインフレータ挿入部22は、エアバッグ20の上縁(車両高さ方向の上端)に配置されている。エアバッグ20において、インフレータ挿入部22が車両50の前後方向の中央付近に配置されていることから、メインバッグ部21の内部では、車両50の前後方向の中央付近から前端へ向かうガスの流れと、車両50の前後方向の中央付近から後端へ向かうガスの流れとが生じることになる。
【0022】
エアバッグ20は、第1基布26及び第2基布27を重ね合わせて外周接合部24に沿って接合することで、メインバッグ部21では袋状に、インフレータ挿入部22では筒状に形成される。第1基布26及び第2基布27は、各々が独立した2枚の基布であってもよいし、1枚の基布を2つ折りにして形成される、同一の基布の対向する部分であってもよい。
【0023】
第1基布26及び第2基布27としては、例えば、ナイロン66、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の糸で織られた布が用いられる。第1基布26及び第2基布27は、耐熱性の向上、気密性の向上等を図るために、シリコン等の無機物で表面が被覆されていてもよい。
【0024】
外周接合部24は、エアバッグ20が気密性を有するように、第1基布26と第2基布27とが環状に接合された部分であり、エアバッグ20の膨張部分(メインバッグ部21)の外縁形状を規定する。第1基布26と第2基布27との接合方法は特に限定されず、例えば、縫合、接着、溶着、それらの組み合わせ等が挙げられる。
【0025】
エアバッグ20は、メインバッグ部21の車両長手方向端部とインフレータ挿入部22との間の外周接合部24に囲まれた領域内に、第1基布26と第2基布27とが接合された複数の接合部25を有している。接合部25によれば、膨張時のメインバッグ部21の車幅方向における厚みを部分的に規制し、メインバッグ部21の膨張形状を制御することができる。
【0026】
エアバッグ20には、複数の固定布(タブ)23がメインバッグ部21の上縁から突出するように接合されている。固定布23は、例えば、ボルト、クリップ等を用いて、ルーフサイドレール51及びフロントピラー52に固定される。
【0027】
インフレータ挿入部22は、好ましくは熱保護部材60、ガス整流部材70及びメインクロス80を備える。図2のインフレータ挿入部22においてインフレータ10に近い順に熱保護部材60、ガス整流部材70、メインクロス80が位置している。
メインクロス80は、インフレータ挿入部22の第1の端部22aにおいてメインバッグ部21を構成する第1基布26及び第2基布27と連続している。
メインクロス80と第1基布26及び第2基布27が連続しているので、インフレータ挿入部22とメインバッグ部21は連続している。図2にはインフレータ挿入部22とメインバッグ部21との境界とみなす位置をインフレータ挿入部22の第1の端部22aとして示している。
インフレータ挿入部22の第1の端部22aとは反対の端部である第2の端部22bに設けられた開口22cからインフレータ10が挿入される。
【0028】
図3は、図2に示すエアバッグ装置における、インフレータ挿入部の周囲を模式的に示す斜視図である。
図3の右側においてブラケット30の手前に位置しているエアバッグ20は省略して、ブラケット30が見えるように描いている。また、インフレータ挿入部22の第1の端部22aは図3には図示しないメインバッグ部21に連続している。
【0029】
図3には、インフレータ挿入部22の第2の端部22bに設けられた開口にインフレータ10が挿入された状態を図示している。
インフレータ10は、インフレータ固定バンド43により、ブラケット30に取り付けられている。
ブラケット30が有する本体部31の上に、インフレータ10が挿入されたインフレータ挿入部22が載っている。そして、インフレータ10が挿入されたインフレータ挿入部22を包囲して締結される締結バンド40が設けられている。図3に示す実施形態では締結バンド40は2か所に設けられている。
【0030】
締結バンド40のうちの1つは、ブラケット30の本体部31と、エアバッグ20のインフレータ挿入部22と、インフレータ10をまとめて包囲して締結するブラケット締結バンド41である。
締結バンド40のうちのもう1つは、エアバッグ20のインフレータ挿入部22と、インフレータ10をまとめて包囲して締結するエアバッグ締結バンド42である。
締結バンドは、インフレータが挿入されたインフレータ挿入部を包囲して締結するものであればその数及び位置は特に限定されるものではなく、ブラケットの本体部をまとめて締結するブラケット締結バンドも締結バンドに含まれる。また、締結バンドの数も2つに限定されない。
【0031】
締結バンド40を設けることにより、隙間を無くして気密性を高めることができる。また、インフレータ10のガス噴出孔12から噴出されたガスの圧力で、インフレータ10の本体部11がエアバッグ20のインフレータ挿入部22から抜けることを防止できる。その結果、締結バンド40を設けることにより、インフレータ10のガス噴出孔12から噴出されたガスがエアバッグ20の外部へ漏れ出すことを防止できる。
【0032】
締結バンド40としては、例えば、環状のものが用いられる。締結バンド40の締結方式としては、例えば、一対のツメ同士を引っ掛けて締結する方式、クランプ方式等が挙げられる。締結バンド40は、高温下においても高い締結力を保持する観点から、金属製のものであることが好ましい。
【0033】
続いて、図4及び図5を参照して、ブラケットの係止部とインフレータ挿入部の抜け防止部が係止する形態の例について説明する。
図4は、ブラケットの一例を模式的に示す斜視図である。
図4に示すブラケット30は、インフレータ挿入部22を部分的に覆って装着される本体部31と、本体部31からインフレータ10の径方向外側に向かって延出し車両に取り付けられる固定部32とを有している。図4の紙面奥(下)がインフレータ10の径方向外側に該当する。
固定部32には固定穴33が設けられており、この固定穴33をルーフサイドレールにボルト止めすることができる。
【0034】
ブラケット30の本体部31は、インフレータ挿入部22に挿入されたインフレータ10の外形に沿って設けられるように、円筒状のインフレータ10の外形に沿った、内面が曲面の形状となっている。
そして、本体部31から係止部34が突出している。係止部34が伸びる向きは、インフレータ挿入部における第2の端部側における、インフレータ10の延在方向(図4における右方向)になる。
係止部34は、本体部31と同様に、インフレータ挿入部22に挿入されたインフレータ10の外形に沿って設けられるように、円筒状のインフレータ10の外形に沿った、内面が曲面の形状となっている。
すなわち、係止部34はインフレータ10の外周から突出する方向には伸びていない。
【0035】
係止部34は、その突出長さ(図4で両矢印Lで示す長さ)が15~20mmであることが好ましく、その幅(図4で両矢印Wで示す長さ)が19~33.5mmであることが好ましい。また、係止部34の面方向及び厚み方向には面取り(例えばR面取り)がされていることが好ましい。係止部34が鋭利であると係止部34に接触したインフレータ挿入部22の抜け防止部の基布に傷をつけることがあるためである。
【0036】
係止部には、インフレータ挿入部の抜け防止部が係止する。
図5は、抜け防止部に係止部が係止する様子を模式的に示す斜視図である。
図5には抜け防止部94と係止部34が係止する前の状態を示しており、抜け防止部94と係止部34とを係止させる際の抜け防止部94の移動方向を矢印で示している。
抜け防止部94は、インフレータ挿入部22の第2の端部22b側の端部が、第1の端部22a側へ折り返された基布の折り返し部95である。
折り返された基布の両脇で基布が縫合されて縫合部96が設けられることで、折り返し部95の中央に袋状部97が形成される。袋状部97の開口97aはインフレータ挿入部22の第1の端部22aの方向に向いている。
この袋状部97に係止部34を挿入することで抜け防止部94と係止部34が係止する。
【0037】
エアバッグ装置1の作動時には、ガスがインフレータ挿入部22およびメインバッグ部21に流入する勢いによってインフレータ挿入部22が車両前方側に引っ張られる。ブラケット30は固定部32を介して車両50のルーフサイドレール51に固定されているので、係止部34はエアバッグ装置1の作動時に移動しない。また、係止部34にはインフレータ10を介して車両後方側に向かう力が加わる。
抜け防止部94が係止部34に係止していると、インフレータ挿入部22の抜け防止部94が車両前方に引っ張られる力をブラケット30の係止部34が受け止めるため、抜け防止部94の移動が規制される。そのため、インフレータ挿入部22がインフレータ10に沿って抜けようとする動きが規制される。
【0038】
係止部34が本体部31からインフレータ10の延在方向に突出して設けられた部分であると、インフレータ挿入部22と本体部31と係止部34と抜け防止部94が一直線上に並ぶので、インフレータ挿入部22の移動がより効果的に規制される。
【0039】
抜け防止部94に係止した係止部34の先端は、袋状部97の基布に当接する。この当接の態様であると、係止部34の先端が袋状部97の袋の底面に対して接触するので、接触面積が広くなって接触面に加わる圧力が小さくなる。そのため、袋状部97の基布が裂けにくくなる。
【0040】
インフレータ挿入部22を構成する熱保護部材60は、インフレータから放出された直後の最も高温のガスが接触する部位であり、1枚の長尺状の基布が、インフレータ10の外周上で複数回巻回された形態となっている。
熱保護部材60はエアバッグ20のメインバッグ部21を構成する基布と一体化しているメインクロス80と縫合されて、インフレータ挿入部22を構成していることが好ましい。また、熱保護部材60はガス整流部材70とも縫合されて、一体化したインフレータ挿入部22を構成していることが好ましい。
また、熱保護部材60を構成する熱保護部材用基布としては、ナイロン66、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の糸で織られた布を用いることが好ましい。これらの布は、耐熱性の向上、気密性の向上等を図るために、シリコン等の無機物で表面が被覆されていてもよい。
【0041】
図6(a)は、熱保護部材となる熱保護部材用基布の一例を模式的に示す展開図であり、図6(b)は図6(a)に示す熱保護部材用基布を折り畳んで抜け防止部を設けた状態を模式的に示す上面図である。
図6(a)に示す熱保護部材用基布98は、折り畳んで筒状にしてインフレータを挿入した後にブラケットの本体部と接する側の面になるブラケット側布98aを3カ所、折り畳んで筒状にしてインフレータを挿入した後にブラケットの本体部と反対側となる非ブラケット側布98bを4カ所有する。ブラケット側布98aと非ブラケット側布98bは1枚の熱保護部材用基布98を領域に区別したものであり、一体化している。
図6(a)にはブラケット側布98aと非ブラケット側布98bの間には領域の境界としての点線を示しているが、実際にブラケット側布98aと非ブラケット側布98bの間に境界線があるわけではない。
ブラケット側布98aのうちの一つには、折り返すことで抜け防止部となる折り返し布98cが設けられている。
【0042】
図6(a)に示す熱保護部材用基布98を上から下に向けて順にロール状に折り畳んで(巻いて)筒状にする。ブラケット側布98aが3重に、非ブラケット側布98bが4重になった筒状の部材としての熱保護部材が形成される。熱保護部材における布の巻き数は特に限定されず、2重、5重等にすることもできる。また、ブラケット側布98aの巻き数が非ブラケット側布98bの巻き数よりも多くなってもよい。
【0043】
図6(b)に示すように、折り返し布98cを折り返して重ねて、折り返し布98cを縫合して縫合部96を設ける。図6(b)に示すように両側にL字の縫合部96を設けることにより折り返し部95の中央に袋状部97が形成される。
【0044】
なお、折り返し布98cは、ブラケット側布98aのうちの1つだけに設けられているが、折り返し布98cをブラケット側布98aのうちの複数又は全部に設けてもよい。この場合は複数枚の折り返し布98cをまとめて折り返して重ねて縫合することにより複数枚の基布が重なった袋状部97が形成される。このような袋状部97は、1枚の折り返し布から得られた袋状部よりも強度が強いものとなる。
【0045】
図7は、インフレータ挿入部の周囲を模式的に示す、図3のA-A線断面図である。
図7には、これまで説明した各構成要素を示している。インフレータ10がインフレータ挿入部22の第2の端部22bに設けられた開口22cに挿入されている。
インフレータ挿入部22の抜け防止部94は、熱保護部材用基布98の折り返し布98cが折り返された折り返し部95であり、袋状部97となっている。
熱保護部材用基布98の非ブラケット側布98bが4枚縫い合わされることで熱保護部材用基布98が筒状となっている。また、熱保護部材用基布98の非ブラケット側布98bがさらにメインバッグ部21を構成する基布と一体化しているメインクロス80(1枚)、及びガス整流部材70を構成する基布(2枚)と縫い合わされることで熱保護部材用基布98とメインクロス80及びガス整流部材70が一体化している。
【0046】
ブラケット30の本体部31がインフレータ挿入部22を部分的に覆って装着されている。本体部31から係止部34がインフレータ10の延在方向に突出して設けられており、係止部34の先端が袋状部97の中に挿入されている。
【0047】
ブラケット締結バンド41は、ブラケット30の本体部31と、エアバッグ20のインフレータ挿入部22と、インフレータ10をまとめて包囲して締結している。
エアバッグ締結バンド42は、エアバッグ20のインフレータ挿入部22と、インフレータ10をまとめて包囲して締結している。
【0048】
(第2実施形態)
以下に、第2実施形態のエアバッグ装置について説明する。以下には第1実施形態と異なる事項について説明し、第1実施形態と共通の事項についての説明は省略する。
第2実施形態のエアバッグ装置では、抜け防止部が基布に設けられた貫通穴であり、ブラケットの係止部が貫通穴に挿入されることにより係止部が抜け防止部に係止する。
【0049】
図8(a)は、熱保護部材用基布の別の一例を模式的に示す展開図であり、図8(b)は、図8(a)に示す熱保護部材用基布を折り畳んで抜け防止部を設けた状態を模式的に示す上面図である。
図8(a)に示す熱保護部材用基布198は、図6(a)に示す熱保護部材用基布98と同様に、ブラケット側布198aを3カ所、非ブラケット側布198bを4カ所有する。
ブラケット側布198aのうちの一つには、基布が突出した部分の先端付近に貫通穴198cが設けられている。貫通穴198cが抜け防止部194となる。貫通穴198cは係止部34が挿入される穴であるので係止部34の大きさよりも少しだけ大きいサイズで設けられる。
【0050】
図8(a)に示す熱保護部材用基布198を上から下に向けて順にロール状に折り畳んで(巻いて)筒状にする。ブラケット側布198aが3重に、非ブラケット側布198bが4重になった筒状の部材としての熱保護部材が形成され、その先端の1枚のブラケット側布198aには貫通穴198cが設けられる。
なお、複数のブラケット側布198aの同じ位置に貫通穴198cを設けて、貫通穴198cに係止部34を挿入してもよい。このようにすると貫通穴198cを起点にして抜け防止部194が裂けにくくなる。
【0051】
図9は、図8(a)及び図8(b)に示した熱保護部材を用いた、インフレータ挿入部の周囲を模式的に示す断面図である。
図9に示す形態では、図7に示した形態と異なり、インフレータ挿入部22の抜け防止部194は、熱保護部材用基布198のブラケット側布198aに設けられた貫通穴198cである。
ブラケット30の本体部31から係止部34がインフレータ10の延在方向に突出して設けられており、係止部34の先端が貫通穴198cの中に挿入されている。
この形態であっても抜け防止部194が係止部34に係止している。抜け防止部194が車両前方に引っ張られる力を係止部34が受け止めるため、抜け防止部194の移動が規制される。そのため、インフレータ挿入部22がインフレータ10に沿って抜けようとする動きが規制される。
【0052】
また、係止部34が本体部31からインフレータ10の延在方向に突出して設けられた部分であり、インフレータ挿入部22と本体部31と係止部34と抜け防止部194が一直線上に並ぶので、インフレータ挿入部22の移動がより効果的に規制される。
【0053】
(第3実施形態)
以下に、第3実施形態のエアバッグ装置について説明する。以下には第1実施形態と異なる事項について説明し、第1実施形態と共通の事項についての説明は省略する。
第3実施形態のエアバッグ装置では、抜け防止部が、インフレータ挿入部を構成する基布を券回及び縫合して得た袋状部であり、袋状部の開口は第1実施形態の袋状部とは異なりインフレータの周方向に向いている。また、ブラケットの係止部は本体部からインフレータの周方向に向いて突出している。この方向に突出する係止部も、インフレータ挿入部を介したインフレータの外径に沿って設けられたものである。
【0054】
図10(a)は、熱保護部材用基布の別の一例を模式的に示す展開図である。図10(b)は巻回部を巻回する過程の状態を示す展開図である。
図11(a)は、図10(a)に示す熱保護部材用基布を巻回及び縫合して抜け防止部を設けた状態を模式的に示す上面図である。図11(b)は図11(a)の抜け防止部のB-B線断面図である。
【0055】
図10(a)に示す熱保護部材用基布298は、図6(a)に示す熱保護部材用基布98と同様に、ブラケット側布298aを3カ所、非ブラケット側布298bを4カ所有する。
ブラケット側布298aのうちの一つには、基布が突出した部分にスリット298cが設けられている。スリット298cにより一端が自由端となった基布が巻回部298dである。巻回部298dは巻回されることにより抜け防止部となる部分である。
【0056】
図10(b)に示すように巻回部298dを巻回して中に筒状の部分を作り、更に縫合して縫合部296を設ける。これにより図11(a)及び図11(b)に示す態様の袋状部297を形成する。この袋状部297が抜け防止部294となる。袋状部297の開口297aはインフレータの周方向(図11(a)に矢印Cで示す方向)に向いている。
【0057】
図12は、ブラケットの別の一例を模式的に示す斜視図である。
図12に示すブラケット230は、本体部31から突出する係止部234を有している。係止部234が伸びる向きは、本体部31から円筒状のインフレータの周方向(図12に矢印Cで示す方向)に沿った方向である。この方向に突出する係止部も、インフレータ挿入部を介したインフレータの外径に沿って設けられたものである。
すなわち、係止部234はインフレータの外周から突出する方向には伸びていない。
【0058】
図12に示す係止部に図11(a)に示す抜け防止部が係止する態様について図面を用いて説明する。
図13は、抜け防止部に係止部が係止する様子を模式的に示す斜視図である。
図13には抜け防止部294と係止部234が係止する前の状態を示しており、抜け防止部294が移動する方向を矢印で示している。
抜け防止部294は、インフレータ挿入部22を構成する基布を券回及び縫合して得た袋状部297であり、袋状部297の開口297aはインフレータ10の周方向に向いている。
この袋状部297に係止部234を挿入することで抜け防止部294と係止部234が係止する。
抜け防止部294と係止部234がこのように係止する態様であっても、抜け防止部294が車両前方に引っ張られる力を係止部234が受け止めるため、抜け防止部294の移動が規制される。そのため、インフレータ挿入部22がインフレータ10に沿って抜けようとする動きが規制される。
【0059】
(その他の実施形態)
これまでに説明した実施形態では、抜け防止部が熱保護部材に設けられていたが、抜け防止部はインフレータ挿入部に設けられていればよく、抜け防止部が設けられる位置は熱保護部材に限定されない。抜け防止部はガス整流部材又はメインクロスに設けられていてもよい。
【0060】
図14は、抜け防止部がガス整流部材に設けられた形態の、インフレータ挿入部の周囲を模式的に示す断面図である。図14には図7と同様の構成要素を示している。
図14に示す形態では、インフレータ挿入部22の抜け防止部394は、ガス整流部材370を構成する基布のうち外側に位置する1枚の基布398の端部の折り返し布398cが折り返された折り返し部395であり、袋状部397となっている。袋状部397の開口397aに係止部34が挿入されて係止される。
【0061】
図15は、抜け防止部がメインクロスに設けられた形態の、インフレータ挿入部の周囲を模式的に示す断面図である。図15には図7と同様の構成要素を示している。
図15に示す形態では、インフレータ挿入部22の抜け防止部494は、メインクロス480の端部の折り返し布498cが折り返された折り返し部495であり、袋状部497となっている。袋状部497の開口497aに係止部34が挿入されて係止される。
【0062】
(抜け防止部と係止部の係止による効果の確認)
第1実施形態の構成(図3に示す構成)において、係止部と抜け防止部を係止させた状態と、係止させていない状態のそれぞれにおいて、インフレータ挿入部が車両前方側に引っ張られる方向に引っ張り荷重を印加し、引っ張り荷重に対する耐久性を確認する試験を行った。
この試験においては、ブラケット締結バンドによりブラケットの本体部と、エアバッグのインフレータ挿入部と、インフレータをまとめて包囲して締結した。また、エアバッグ締結バンドにより、エアバッグのインフレータ挿入部と、インフレータをまとめて包囲して締結した。
【0063】
図16は、引っ張り荷重試験の結果を示すグラフである。
図16には、係止部と抜け防止部を係止させた状態(係止あり)と係止部と抜け防止部を係止させていない状態(係止なし)のグラフを示している。
図16において、ストロークが大きくなって荷重が急落する地点の直前での最大荷重が大きいほど、引っ張り荷重に対する耐久性が高いといえる。
図16に示す結果から、係止ありのグラフの最大荷重が係止なしのグラフの最大荷重を上回っており、係止部と抜け防止部を係止させることによって、引っ張り荷重に対する耐久性を高くできることが分かった。
係止なしの場合に生じた荷重の急落は、インフレータ挿入部の抜けによるものであった。一方、係止ありの場合に生じた荷重の急落は、インフレータ挿入部の抜けではなく、締結バンドにより締結しているブラケットが外れたことによるものであった。そのため、締結バンドをより強固に締結することにより引張強度をさらに向上させることは可能であると考えられる。
【0064】
なお、エアバッグ装置は、上記実施形態のようなカーテンエアバッグ装置の他に、ファーサイドエアバッグ装置等の、シリンダー状のインフレータが使用されるエアバッグ装置にも利用できる。
【0065】
本明細書には以下の事項が開示されている。
【0066】
(1)ガスを発生する円筒状のインフレータと、
乗員を保護するメインバッグと、その第1の端部が前記メインバッグと連続し、前記第1の端部と反対側の端部である第2の端部に設けられた開口から前記インフレータが挿入されたインフレータ挿入部と、を有するエアバッグと、
前記インフレータ挿入部を部分的に覆って装着される本体部と、前記本体部から前記インフレータの径方向外側に向かって延出し車両に取り付けられる固定部と、を有するブラケットと、
前記インフレータが挿入された前記インフレータ挿入部を包囲して締結される締結バンドと、を備え、
前記インフレータ挿入部は、抜け防止部を有し、
前記ブラケットは前記抜け防止部が係止する係止部を有し、
前記係止部は、前記本体部から前記インフレータ挿入部を介した前記インフレータの外形に沿って設けられることを特徴とするエアバッグ装置。
【0067】
(2)前記係止部は、前記インフレータ挿入部における第2の端部側において前記本体部から前記インフレータの延在方向に突出して設けられた部分である(1)に記載のエアバッグ装置。
【0068】
(3)前記抜け防止部の前記第2の端部側の端部は、前記第1の端部側へ折り返された基布の折り返し部であり、前記折り返し部が前記係止部と当接する(1)又は(2)に記載のエアバッグ装置。
【符号の説明】
【0069】
1:エアバッグ装置
10:インフレータ
11:インフレータの本体部
12:ガス噴出孔
20:エアバッグ
21:メインバッグ部
22:インフレータ挿入部
22a:第1の端部
22b:第2の端部
22c:インフレータ挿入部の開口
23:固定布(タブ)
24:外周接合部
25:接合部
26:第1基布
27:第2基布
30:ブラケット
31:ブラケットの本体部
32:固定部
33:固定穴
34:係止部
40:締結バンド
41:ブラケット締結バンド
42:エアバッグ締結バンド
43:インフレータ固定バンド
50:車両
51:ルーフサイドレール
51A:天井材
52:フロントピラー(Aピラー)
52A:フロントピラートリム
53:センターピラー(Bピラー)
53A:センターピラートリム
60:熱保護部材
70:ガス整流部材
80:メインクロス
94:抜け防止部
95:折り返し部
96:縫合部
97:袋状部
97a:袋状部の開口
98:熱保護部材用基布
98a:ブラケット側布
98b:非ブラケット側布
98c:折り返し布
194:抜け防止部
198:熱保護部材用基布
198a:ブラケット側布
198b:非ブラケット側布
198c:貫通穴
230:ブラケット
234:係止部
294:抜け防止部
296:縫合部
297:袋状部
297a:袋状部の開口
298:熱保護部材用基布
298a:ブラケット側布
298b:非ブラケット側布
298c:スリット
298d:巻回部
370:ガス整流部材
394:抜け防止部
395:折り返し部
397:袋状部
397a:袋状部の開口
398:ガス整流部材を構成する基布
398c:折り返し布
480:メインクロス
494:抜け防止部
495:折り返し部
497:袋状部
497a:袋状部の開口
498c:折り返し布
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16