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▶ 内田 裕士の特許一覧

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  • 特開-エコ掃除機 図1
  • 特開-エコ掃除機 図2
  • 特開-エコ掃除機 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100296
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】エコ掃除機
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/02 20060101AFI20240719BHJP
【FI】
A47L9/02 A
A47L9/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023004178
(22)【出願日】2023-01-14
(71)【出願人】
【識別番号】713011407
【氏名又は名称】内田 裕士
(72)【発明者】
【氏名】内田 裕士
【テーマコード(参考)】
3B061
【Fターム(参考)】
3B061AA06
3B061AA45
(57)【要約】
【課題】
高齢化社会を迎え、該掃除機は、手軽に使えるコードレス化の物が求められている。また、身体に負担の少ない軽量化の物が求められる。さらにロボット掃除機などの自動化が求められる。さらに電気を節約するための掃除機の効率化、省エネ化が求められる。
【解決手段】
該掃除機の該吸引口を通常、埃を吸引するための細幅モードで使用し、該吸引口に塵が溜まってきたら、該吸引口を自動で広幅モードに切り替えて、塵を吸い込み集塵する。該掃除機の吸引機能を維持したままで、バッテリーの容量を小さくできる為、該掃除機の重量を軽減することが出来る。すなわち、効率よく該吸引機能を維持しながらバッテリー容量を小さくすることが出来る為、エコ掃除機を実現することが出来る。また、電源から直接電力を利用するコード式掃除機においても、同様に風量を節約できるため、電力も下がり、エコ掃除機を実現できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
該掃除機の該吸引口の少なくとも1か所以上を可動式にして吸い込み流量を調整できるようにし、自在な駆動タイミングを作ることが出来る制御装置を持つことを特徴とする該掃除機。
【請求項2】
該掃除機の該吸引口における該可動式の部品を、吸引力が落ちないように分散して、個別にタイミングをずらして、作動することを特徴とする該吸引口を持った該掃除機。(「部品」とは実施例1における可動フィンなど)
【請求項3】
該掃除機の該吸引口の形状は漏斗状の空間を設け、埃の塊や紙くずなどの塵が該吸引口に溜まっても外にこぼれないようにしたことを特徴とする該吸引口を持った該掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電気掃除機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
高齢化社会を迎え、電気掃除機は、手軽に使えるコードレス化の物が求められている。また、身体に負担の少ない軽量化の物が求められる。さらにロボット掃除機が出現し、コードレス掃除機の全盛時代と言える。
【0003】
電気掃除機、特にコードレス電気掃除機はバッテリーを使用してモーターを駆動するため、バッテリーの容量と重量、電気掃除機の吸い込み強さと稼働時間の相互作用により使い勝手が決まる。
【0004】
電気掃除機の使い勝手として要求されるのは、特にコードレス電気掃除機は、装置の重さは軽く、吸引力は強く、長時間稼働できるものが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019-141318
【特許文献2】特開2005-000554
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みて提案されたもので、電気掃除機の吸引機能を維持したままで、バッテリーの容量を小さくすることにより、重量を軽減するものである。すなわち、該吸引機能を維持しながらバッテリー容量を小さくすることが出来れば、エコ掃除機を実現することが出来る。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明に係る該掃除機の吸引機能を考える。該吸引機能とは埃と塵を効率よく吸引集積することである。繊維くずなどの小さな埃を吸引する場合は、吸引口の幅を狭くできるため吸引風量を少なくでき、従って電気容量も少なくできる。しかし、埃の塊や紙くずなどの塵は吸引口の前に溜まっていく。塵を吸引するためには吸引口の隙間を大きくし、且つ、一定の吸引力を維持するためには、吸引風量が増え電気容量が増える。そこで、吸引口の前に溜まった塵を、時々、吸引口の隙間を広げて吸い込む手段を設けることがもっとも主要な特徴とするものである。
【0008】
さらに、該吸引口の前に溜まった塵を該掃除機の外に逃がさないために、漏斗状の空間を設ける。
【0009】
さらに、該掃除機の該吸引口は少なくとも1か所以上設け、該吸引口を広くしたとき、吸引力が落ちないようにタイミングをずらし、分散して吸引することが望ましい。
【発明の効果】
【0010】
高齢化社会を迎え、電気掃除機は、手軽に使えるコードレス化の物が求められている。また、身体に負担の少ない軽量化の物が求められる。本発明に係る該掃除機は該吸引機能を一定に保ち、且つ、該掃除機の重量を軽減したものである。これは利用者にやさしいエコ電気掃除機と言える。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】は本発明の実施例1に係る該掃除機の該吸引口の側面図である。
図2】は本発明の実施例1に係る図3における該掃除機の該吸引口のA-A矢視図である。
図3】は本発明の実施例1に係る該掃除機の該吸引口の正面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明に係る該掃除機の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
【実施例0013】
図1は、本発明の該掃除機の該吸引口の概略構成側面図であって、図中符号1は該掃除機の主要部を構成する該吸引口本体である。本実施例1での「該吸引口」とは、可動フィン(7,8)とそれを駆動するための駆動車輪兼カムホイール(4,5)で構成されたものである。
【0014】
吸引口本体1の前面には幅広のスリットがあり、該スリットの内側には、スリットの幅を制御するための可動フィン(7,8)がある。該可動フィンの先端は漏斗状の空間を構成する形状になっており、埃の塊や紙くずなどの塵を一時的に溜めておくストック場所を設けている。
【0015】
該吸引口本体1は図示しない掃除機本体とジョイント(2、3)でつながっている。該可動フィン(7,8)はカムレバーとカムシューと一体になっており、カムシューがカムホイールの溝カムと係合して、カムのタイミングで駆動される。
【0016】
該吸引口本体1を動かすとカムホイール(4,5)が回転し、カムのタイミングによって、該可動フィンが上に動き、該吸引口の幅を広げ吸引口に溜まった埃の塊や紙くずなどの塵を吸引する。(図2を参照)
【0017】
実施例1では該可動フィンが2セットあり、それぞれタイミングが重ならないようになっている。これは可動フィン(7,8)を上げるタイミングをずらすことにより、風圧や吸引力を出来るだけ下げないための方法である
【0018】
該可動フィンの取り付けは該吸引口本体1の前後にも実施可能である。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明のエコ掃除機は高齢化社会のニーズと省エネルギー機器の開発という、未来社会のSDGsの要求の一端を担うものである。
【符号の説明】
【0020】
1・・・掃除機の吸引口の本体
2・・・掃除機の本体と吸引口を繋ぐジョイント
3・・・吸引パイプの自在接手
4・・・可動フィンを作動させるためのカムホイールL
5・・・可動フィンを作動させるためのカムホイールR
6・・・カムホイールの軸
7・・・可動フィンL
8・・・可動フィンR
9・・・車輪の軸
図1
図2
図3