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特開2024-100313音声送信装置、音声送信方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100313
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】音声送信装置、音声送信方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/00 20060101AFI20240719BHJP
   H04M 3/487 20060101ALN20240719BHJP
【FI】
H04M1/00 S
H04M3/487
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023004223
(22)【出願日】2023-01-16
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】外村 彰英
(72)【発明者】
【氏名】足立 浩基
(72)【発明者】
【氏名】高橋 昌也
(72)【発明者】
【氏名】山地 智
(72)【発明者】
【氏名】山上 辰典
(72)【発明者】
【氏名】石田 州裕
(72)【発明者】
【氏名】片山 紘希
【テーマコード(参考)】
5K127
5K201
【Fターム(参考)】
5K127BA03
5K127GB24
5K127HA11
5K127JA05
5K127JA14
5K127JA15
5K201BA06
5K201CA01
5K201CC01
5K201CC04
5K201CC08
(57)【要約】
【課題】 音声による対象者への連絡が可能な音声送信装置を提供する。
【解決手段】 本発明の音声送信装置は、発信情報取得部、発信管理部、及び音声送信部を含み、
前記発信情報取得部は、発信情報を取得し、
前記発信情報は、音声情報、宛先、及び発信条件情報を含み、
前記発信管理部は、前記発信条件が満たされた場合に、前記宛先に対し通話の発信を行い、
前記音声送信部は、前記音声情報を前記宛先に送信する。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発信情報取得部、及び発信管理部を含み、
前記発信情報取得部は、発信情報を取得し、
前記発信情報は、音声情報、宛先、及び発信条件情報を含み、
前記発信管理部は、前記発信条件が満たされた場合に、前記宛先に対し通話の発信を行い、前記音声情報を前記宛先に送信する、音声送信装置。
【請求項2】
前記発信条件情報が、発信日時の情報であり、
前記発信管理部は、前記発信日時に前記宛先に対し通話の発信を行う、請求項1記載の音声送信装置。
【請求項3】
応答結果取得部及び応答結果送信部を含み、
前記発信情報が、発信者を識別する発信者識別情報を含み、
前記応答結果取得部は、前記宛先に対する通話の応答結果を取得し、
前記応答結果送信部は、前記発信者識別情報に基づいて前記応答結果を前記発信者に送信する、請求項1又は2記載の音声送信装置。
【請求項4】
前記応答結果取得部は、前記応答結果として、前記宛先からの音声情報を取得し、
前記応答結果送信部は、前記宛先からの音声情報を前記発信者に送信する、請求項3記載の音声送信装置。
【請求項5】
発信情報取得工程、及び発信管理工程を含み、
前記発信情報取得工程は、発信情報を取得し、
前記発信情報は、音声情報、宛先、及び発信条件情報を含み、
前記発信管理工程は、前記発信条件が満たされた場合に、前記宛先に対し通話の発信を行い、前記音声情報を前記宛先に送信する、音声送信方法。
【請求項6】
前記発信条件情報が、発信日時の情報であり、
前記発信管理工程は、前記発信日時に前記宛先に対し通話の発信を行う、請求項5記載の音声送信方法。
【請求項7】
応答結果取得工程及び応答結果送信工程を含み、
前記発信情報が、発信者を識別する発信者識別情報を含み、
前記応答結果取得工程は、前記宛先に対する通話の応答結果を取得し、
前記応答結果送信工程は、前記発信者識別情報に基づいて前記応答結果を前記発信者に送信する、請求項5又は6記載の音声送信方法。
【請求項8】
前記応答結果取得工程は、前記応答結果として、前記宛先からの音声情報を取得し、
前記応答結果送信工程は、前記宛先からの音声情報を前記発信者に送信する、請求項7記載の音声送信方法。
【請求項9】
発信情報取得手順、及び発信管理手順を含み、
前記発信情報取得手順は、発信情報を取得し、
前記発信情報は、音声情報、宛先、及び発信条件情報を含み、
前記発信管理手順は、前記発信条件が満たされた場合に、前記宛先に対し通話の発信を行い、前記音声情報を前記宛先に送信し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
発信情報取得手順、及び発信管理手順を含み、
前記発信情報取得手順は、発信情報を取得し、
前記発信情報は、音声情報、宛先、及び発信条件情報を含み、
前記発信管理手順は、前記発信条件が満たされた場合に、前記宛先に対し通話の発信を行い、前記音声情報を前記宛先に送信し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声送信装置、音声送信方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子メールを利用して広告等の情報を配信することが一般に行われている。これに伴い、所定の条件に合致した場合に電子メールでメッセージを送信するシステムが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-007033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、メッセージの受信者が端末の操作に不慣れな高齢者である場合や、目が不自由である場合等、連絡手段としてメール等のテキストメッセージが適していない場合がある。
【0005】
そこで本発明は、音声による対象者への連絡が可能な音声送信装置、音声送信方法、プログラム及び記録媒体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の音声送信装置は、
発信情報取得部、及び発信管理部を含み、
前記発信情報取得部は、発信情報を取得し、
前記発信情報は、音声情報、宛先、及び発信条件情報を含み、
前記発信管理部は、前記発信条件が満たされた場合に、前記宛先に対し通話の発信を行い、前記音声情報を前記宛先に送信する。
【0007】
本発明の音声送信方法は、
発信情報取得工程、及び発信管理工程を含み、
前記発信情報取得工程は、発信情報を取得し、
前記発信情報は、音声情報、宛先、及び発信条件情報を含み、
前記発信管理工程は、前記発信条件が満たされた場合に、前記宛先に対し通話の発信を行い、前記音声情報を前記宛先に送信する。
【0008】
本発明のプログラムは、
発信情報取得手順、及び発信管理手順を含み、
前記発信情報取得手順は、発信情報を取得し、
前記発信情報は、音声情報、宛先、及び発信条件情報を含み、
前記発信管理手順は、前記発信条件が満たされた場合に、前記宛先に対し通話の発信を行い、前記音声情報を前記宛先に送信し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の記録媒体は、
発信情報取得手順、及び発信管理手順を含み、
前記発信情報取得手順は、発信情報を取得し、
前記発信情報は、音声情報、宛先、及び発信条件情報を含み、
前記発信管理手順は、前記発信条件が満たされた場合に、前記宛先に対し通話の発信を行い、前記音声情報を前記宛先に送信し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、対象者に音声で連絡が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態1の音声送信装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の音声送信装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の音声送信装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態2の音声送信装置の構成の一例を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態2の音声送信装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明において、「通話」は、通信回線網を介して音声情報の伝達を行う手段であれば特に制限されず、例えば、電話回線を使用した電話機(固定電話機、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブル端末等を含む)による通話でもよいし、インターネット回線を用いたIP通話(インターネット電話)でもよい。
【0013】
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0014】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の音声送信装置10(以下「本装置」ともいう。)の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本装置10は、発信情報取得部11、及び発信管理部12を含む。また、本装置10は、図示していないが、例えば、入力部、出力部、表示部及び/又は記憶部を含んでもよい。
【0015】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0016】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0017】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、発信情報取得部11、及び発信管理部12として機能する。本装置10は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、これらの組合せを備えてもよい。
【0018】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、ユーザの端末、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0019】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0020】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10が前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。前記記憶部は、例えば、発信情報、発信条件等を記憶できる。
【0021】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、前述の本装置のユーザの情報等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0022】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレー、液晶ディスプレー等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレーのように、一体として構成されてもよい。
【0023】
つぎに、本実施形態の音声送信方法の一例を、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の音声送信方法は、例えば、図1又は図2の装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の音声送信方法は、図1又は図2の装置10の使用には限定されない。
【0024】
まず、発信情報取得部11は、発信情報を取得する(S1、発信情報取得工程)。前記発信情報は、音声情報、宛先、及び発信条件情報を含む。発信情報取得部11は、例えば、取得した発信情報を本装置10のメモリ102又は記憶装置104に記憶してもよいし、本装置10外の記憶装置又はサーバ装置に記憶してもよい。
【0025】
前記音声情報は、本装置10のユーザ(発信者)が、宛先に対し送信したい音声の情報であり、その内容、時間等は特に制限されない。前記「音声」は、例えば、前記発信者の声の情報でもよいし、その他の音(例えば、音楽等)の情報でもよい。前記音声情報の具体例として、例えば、「お誕生日おめでとう」「ありがとう」といった発信者の心情を伝達するメッセージや、「おじいちゃん、特殊詐欺に気を付けてね」、「役所からの連絡です。〇月〇日に……」「警察だ!特殊詐欺やめろ!!」等の、発信者から宛先に対し何らかの情報を伝達するメッセージ等があげられる。
【0026】
前記宛先は、例えば、発信者が前記音声情報の送信を希望する通話対象者を特定するための情報であり、例えば、前記通話対象者の電話番号、IP通話のIDがあげられる。前記宛先は、例えば、1つでもよいし、2以上の複数でもよい。前記宛先は、例えば、前記通話対象者の識別情報(メールアドレス、電話番号、ユーザの氏名、ニックネーム、ID、パスワード、IPアドレス、MACアドレス、端末の機器固有情報(端末のシリアルナンバー、国際移動体装置識別番号(International Mobile Equipment Identifier)等)を含んでもよい。
【0027】
前記発信条件情報は、例えば、前記発信者が宛先に対し通話の発信を希望する条件の情報であり、任意の条件が設定できる。前記発信条件の具体例として、例えば、日時(発信日時)、発信者又は通話対象者の位置情報、天候、公共交通機関の運行状況等があげられる。前記発信条件として、発信日時を設定することで、例えば、発信者からのメッセージを任意のタイミングで届けることができる。このため、例えば、誕生日等の記念日のお祝いメッセージの送信や、イベントの開催通知等の事務連絡を行う場合に適している。前記発信条件として、前記位置情報を設定することで、例えば、発信者又は通話対象者が任意の位置に移動したタイミングで前記発信者からのメッセージを届けることができる。このため、例えば、通話対象者が家に帰ったタイミングや、発信者が旅行先についたタイミング等で安否確認の連絡を行うことなどが可能となる。前記発信条件として、天候を設定することで、例えば、天候の変化をトリガーに発信者からのメッセージを通話対象者に届けることができる。このため、例えば、地震や台風等の際に待ち合わせ場所を連絡したり、にわか雨の際に「洗濯物をとりこんでほしい」といったメッセージを通話対象者に送ることが可能となる。前記発信条件として、公共交通機関の運行状況を設定することで、例えば、通話対象者に公共交通機関の遅延を連絡することが可能となる。また、前記発信情報が含む発信条件情報は、例えば、1つでもよいし、2以上の複数でもよい。前記発信条件情報が複数設定されている場合、発信条件の組み合わせは、特に制限されず、任意の条件を組み合わせることができる。具体例として、例えば、前記発信条件情報として、通話対象者の位置情報がバス停であり、且つ、公共交通機関の運行状況に遅れが生じた場合、を設定することで、通話対象者がバス停でバスを待っている際にバスの運行に遅延がある際に、「バスが遅れています」等のメッセージを届けることが可能になる。なお、各発信条件に対する上記の利用例は一例であり、本発明は上記の例示にはなんら制限されない。
【0028】
前記発信情報は、例えば、発信者を識別する発信者識別情報を含んでもよい。前記発信者識別情報は、例えば、メールアドレス、電話番号、ユーザの氏名、ニックネーム、ID、パスワード、IPアドレス、MACアドレス、端末の機器固有情報(端末のシリアルナンバー、国際移動体装置識別番号(International Mobile Equipment Identifier)等の識別番号)等があげられる。
【0029】
つぎに、発信管理部12は、前記発信条件が満たされた場合に、前記宛先に対し通話の発信を行い、前記音声情報を前記宛先に送信する(S2、発信管理工程)。具体的に、前記発信条件情報が、例えば、発信日時の情報である場合、発信管理部12は、指定された発信日時になった際に、前記宛先に対して通話を発信する。発信管理部12は、これには制限されず、例えば、前述の発信条件情報が満たされた場合に前記宛先に対して通話を発信できる。発信管理部12は、例えば、前記宛先が発信に対して応答(受話)した場合に前記音声情報を発信してもよいし、応答結果にかかわらず前記音声情報を送信してもよい。後者の場合、送信した音声情報は、例えば、外部の預かり電話サービス、留守番電話サービス、宛先の端末の留守番電話機能等により保存されることが好ましい。また、発信管理部12は、前記宛先が発信に対して応答しなかった場合、再度通話の発信を行ってもよい。この場合、発信管理部12は、例えば、通話の再発信は、即時再発信してもよいし、所定時間経過後に再発信してもよい。
【0030】
本実施形態の音声送信装置によれば、例えば、宛先に対して通話を介した音声を送信できる。このため、本実施形態の音声送信装置によれば、メッセージの受信者が端末の操作に不慣れな人であっても、任意のメッセージを送信できる。また、本実施形態の音声送信装置は、例えば、複数の宛先に対して同一の音声情報を一斉に送信することも可能である。このため、本実施形態の音声送信装置は、例えば、自治体等の組織による一括連絡や、警察組織による治安維持等にも利用できる。
【0031】
[実施形態2]
実施形態2は、本発明の音声送信装置の他の例である。
【0032】
本実施形態の音声送信装置は、実施形態1の音声送信装置10の構成に加えて、応答結果取得部及び応答結果送信部を含むこと以外は前記実施形態1の音声送信装置10と同様であり、その説明を援用できる。本実施形態の音声送信装置10Aは、例えば、応答結果取得部及び応答結果送信部を含み、前記発信情報が、発信者を識別する発信者識別情報を含み、前記応答結果取得部は、前記宛先に対する通話の応答結果を取得し、前記応答結果送信部は、前記発信者識別情報に基づいて前記応答結果を前記発信者に送信する。
【0033】
図4は、本実施形態の音声送信装置10Aの一例の構成を示すブロック図である。図4に示すように、音声送信装置10Aは、実施形態1の音声送信装置10の構成に加えて、応答結果取得部13及び応答結果送信部14を含む。音声送信装置10Aのハードウェア構成は、図2の音声送信装置10のハードウェア構成において、中央処理装置101が、図1の音声送信装置10の構成に代えて、図4の音声送信装置10Aの構成を備える以外は同様である。以下、応答結果取得部13及び応答結果送信部14の処理を説明する。応答結果取得部13及び応答結果送信部14の処理は、例えば、前記実施形態1で説明した図3のフローチャートにおける任意の位置に適宜挿入できるが、図5に示すように、S2の後に挿入されることが好ましい。
【0034】
応答結果取得部13は、前記宛先に対する通話の応答結果を取得する(S11、応答結果取得工程)。前記応答結果は、例えば、前記宛先が通話を受話したか否かの情報を含む。また、応答結果取得部13は、例えば、前記応答結果として、前記宛先からの音声情報を取得してもよい。
【0035】
応答結果送信部14は、前記発信者識別情報に基づいて前記応答結果を前記発信者に送信する(S12、応答結果送信工程)。応答結果送信部14による応答結果の送信の手段は、特に制限されず、例えば、通話でもよいし、メール等のテキストメッセージでもよい。また、S11において、前記応答結果として宛先からの音声情報を取得している場合、応答結果送信部14は、例えば、前記音声情報を前記発信者に送信してもよい。
【0036】
[実施形態3]
本実施形態のプログラムは、前述の音声送信方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、発信情報取得手順、及び発信管理手順を実行させるためのプログラムである。
【0037】
前記発信情報取得手順は、発信情報を取得し、
前記発信情報は、音声情報、宛先、及び発信条件情報を含み、
前記発信管理手順は、前記発信条件が満たされた場合に、前記宛先に対し通話の発信を行い、前記音声情報を前記宛先に送信する。
【0038】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、発信情報取得手順、及び発信管理手順として機能させるプログラムということもできる。
【0039】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の音声送信装置及び音声送信方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリー(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリー、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0040】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0041】
<付記>
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
発信情報取得部、及び発信管理部を含み、
前記発信情報取得部は、発信情報を取得し、
前記発信情報は、音声情報、宛先、及び発信条件情報を含み、
前記発信管理部は、前記発信条件が満たされた場合に、前記宛先に対し通話の発信を行い、前記音声情報を前記宛先に送信する、音声送信装置。
(付記2)
前記発信条件情報が、発信日時の情報であり、
前記発信管理部は、前記発信日時に前記宛先に対し通話の発信を行う、付記1記載の音声送信装置。
(付記3)
応答結果取得部及び応答結果送信部を含み、
前記発信情報が、発信者を識別する発信者識別情報を含み、
前記応答結果取得部は、前記宛先に対する通話の応答結果を取得し、
前記応答結果送信部は、前記発信者識別情報に基づいて前記応答結果を前記発信者に送信する、付記1又は2記載の音声送信装置。
(付記4)
前記応答結果取得部は、前記応答結果として、前記宛先からの音声情報を取得し、
前記応答結果送信部は、前記宛先からの音声情報を前記発信者に送信する、付記3記載の音声送信装置。
(付記5)
発信情報取得工程、及び発信管理工程を含み、
前記発信情報取得工程は、発信情報を取得し、
前記発信情報は、音声情報、宛先、及び発信条件情報を含み、
前記発信管理工程は、前記発信条件が満たされた場合に、前記宛先に対し通話の発信を行い、前記音声情報を前記宛先に送信する、音声送信方法。
(付記6)
前記発信条件情報が、発信日時の情報であり、
前記発信管理工程は、前記発信日時に前記宛先に対し通話の発信を行う、付記5記載の音声送信方法。
(付記7)
応答結果取得工程及び応答結果送信工程を含み、
前記発信情報が、発信者を識別する発信者識別情報を含み、
前記応答結果取得工程は、前記宛先に対する通話の応答結果を取得し、
前記応答結果送信工程は、前記発信者識別情報に基づいて前記応答結果を前記発信者に送信する、付記5又は6記載の音声送信方法。
(付記8)
前記応答結果取得工程は、前記応答結果として、前記宛先からの音声情報を取得し、
前記応答結果送信工程は、前記宛先からの音声情報を前記発信者に送信する、付記7記載の音声送信方法。
(付記9)
発信情報取得手順、及び発信管理手順を含み、
前記発信情報取得手順は、発信情報を取得し、
前記発信情報は、音声情報、宛先、及び発信条件情報を含み、
前記発信管理手順は、前記発信条件が満たされた場合に、前記宛先に対し通話の発信を行い、前記音声情報を前記宛先に送信し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記10)
前記発信条件情報が、発信日時の情報であり、
前記発信管理手順は、前記発信日時に前記宛先に対し通話の発信を行う、付記9記載のプログラム。
(付記11)
応答結果取得手順及び応答結果送信手順を含み、
前記発信情報が、発信者を識別する発信者識別情報を含み、
前記応答結果取得手順は、前記宛先に対する通話の応答結果を取得し、
前記応答結果送信手順は、前記発信者識別情報に基づいて前記応答結果を前記発信者に送信する、付記9又は10記載のプログラム。
(付記12)
前記応答結果取得手順は、前記応答結果として、前記宛先からの音声情報を取得し、
前記応答結果送信手順は、前記宛先からの音声情報を前記発信者に送信する、付記11記載のプログラム。
(付記13)
発信情報取得手順、及び発信管理手順を含み、
前記発信情報取得手順は、発信情報を取得し、
前記発信情報は、音声情報、宛先、及び発信条件情報を含み、
前記発信管理手順は、前記発信条件が満たされた場合に、前記宛先に対し通話の発信を行い、前記音声情報を前記宛先に送信し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記14)
前記発信条件情報が、発信日時の情報であり、
前記発信管理手順は、前記発信日時に前記宛先に対し通話の発信を行う、付記13記載の記録媒体。
(付記15)
応答結果取得手順及び応答結果送信手順を含み、
前記発信情報が、発信者を識別する発信者識別情報を含み、
前記応答結果取得手順は、前記宛先に対する通話の応答結果を取得し、
前記応答結果送信手順は、前記発信者識別情報に基づいて前記応答結果を前記発信者に送信する、付記13又は14記載の記録媒体。
(付記16)
前記応答結果取得手順は、前記応答結果として、前記宛先からの音声情報を取得し、
前記応答結果送信手順は、前記宛先からの音声情報を前記発信者に送信する、付記15記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明によれば、宛先に対して通話を介した音声を送信できる。したがって、本発明は、音声による連絡が有効な分野、例えば、福祉分野、役所の業務等の分野において、特に好適に利用できる。
【符号の説明】
【0043】
10 音声送信装置
11 発信情報取得部
12 発信管理部
13 応答結果取得部
14 応答結果送信部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス

図1
図2
図3
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図5