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特開2024-10036工作物を機械加工するための機械加工装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024010036
(43)【公開日】2024-01-23
(54)【発明の名称】工作物を機械加工するための機械加工装置
(51)【国際特許分類】
   B23Q 39/02 20060101AFI20240116BHJP
   B23Q 1/70 20060101ALI20240116BHJP
   B23Q 1/25 20060101ALI20240116BHJP
   B23P 23/02 20060101ALI20240116BHJP
   B23Q 3/155 20060101ALI20240116BHJP
   B23Q 11/08 20060101ALI20240116BHJP
【FI】
B23Q39/02
B23Q1/70
B23Q1/25
B23P23/02 A
B23Q3/155 A
B23Q11/08 Z
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023180369
(22)【出願日】2023-10-19
(62)【分割の表示】P 2021511587の分割
【原出願日】2019-08-30
(31)【優先権主張番号】18192225.3
(32)【優先日】2018-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】519015070
【氏名又は名称】エーエフダブリュー ホールディング ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】110003063
【氏名又は名称】弁理士法人牛木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワインガルトナー,ドミニク
(57)【要約】      (修正有)
【課題】複数の機械加工工具を備え、簡単であるが信頼性の高く設計された機械加工装置を提供する。
【解決手段】機械加工装置(1)に、機械加工装置(1)を用いて機械加工される工作物(3)を機械加工する第1の機械加工工具(4)と、機械加工装置(1)を用いて機械加工される工作物(3)または第2の工作物(3)を機械加工する、少なくとも1つの第2の機械加工工具(5)に加えて、第1の機械加工工具(4)および前記少なくとも1つの第2の機械加工工具(5)を取付けるための取付け装置(6)が備えられ、取付け装置(6)が本体(7)を備え、第1の機械加工工具(4)は、第1の本体部分(7a)の表面に配置されるか形成され、少なくとも1つの第2の機械加工工具(5)は、第1の本体部分とは異なる第2の本体部分(7b)の表面に配置されるか形成されることを特徴とする、機械加工センター(2)。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒形の工作物(3)を機械加工する機械加工センター(2)であって、
前記機械加工センター(2)に、レスト、心押し台またはチャックの形態で設けられた円筒形工作物支持装置または円筒形工作物挟持装置が備えられ、さらに円筒形の工作物(3)を機械加工する機械加工装置(1)が少なくとも1つ備えられており、前記機械加工装置(1)が、
前記機械加工装置(1)を用いて機械加工される工作物(3)を機械加工する第1の機械加工工具(4)と、
前記機械加工装置(1)を用いて機械加工される前記工作物(3)または第2の工作物(3)を機械加工する、少なくとも1つの第2の機械加工工具(5)と、
を備え、
前記機械加工装置(1)がさらに、前記第1の機械加工工具(4)および前記少なくとも1つの第2の機械加工工具(5)を取付けるための取付け装置(6)を備え、前記取付け装置(6)が本体(7)を備え、
前記第1の機械加工工具(4)は、第1の本体部分(7a)の表面に可動に取付けられた第1機械加工ヘッド(11)に取付けられ、前記少なくとも1つの第2の機械加工工具(5)は、前記第1の本体部分(7a)とは異なる第2の本体部分(7b)の表面に可動に取付けられた第2機械加工ヘッド(12)に取付けられることにより、前記第1の機械加工工具(4)が、前記第1機械加工ヘッド(11)を介して前記本体(7)に対して、水平方向の軸周りにおける1つの旋回運動の自由度をもって、前記本体(7)に取付けられ、および前記第2の機械加工工具(5)が、前記第2機械加工ヘッド(12)を介して前記本体(7)に対して、垂直方向の軸周りにおける1つの旋回運動の自由度をもって、前記本体(7)に取付けられ、
前記本体(7)が、プリズム形状または直方体状の基本形状を有し、
前記第1の機械加工工具(4)が、前記本体(7)の第1の面に取付けられ、前記少なくとも1つの第2の機械加工工具(5)が、前記第1の面とは異なる、前記本体(7)の第2の面に取付けられ、
前記本体(7)の前記第1の面が、前記本体(7)の前記第2の面から180°未満の角度だけずれるようにして、配置および/または配向され、
前記第2の機械加工工具(5)が側フライス工具である、
ことを特徴とする機械加工センター(2)。
【請求項2】
前記第1の本体部分(7a)が、前記本体(7)の第1の露出外面部分の領域に形成され、また前記第2の本体部分(7b)が、前記本体(7)の前記第1の露出外面部分とは異なる、前記本体(7)の第2の露出外面部分の領域に形成される、ことを特徴とする請求項1に記載の機械加工センター(2)。
【請求項3】
前記本体(7)の前記第1の露出外面部分が、第1空間平面の中に配置されるか、またはこのような空間平面と平行な空間平面に配向しており、また前記本体(7)の前記第2の露出外面部分が、前記第1空間平面とは異なる第2空間平面の中に配置されるか、またはこのような空間平面と平行な空間平面に配向していることを特徴とする請求項2に記載の機械加工センター(2)。
【請求項4】
前記本体(7)に割り当てられた少なくとも1つの電動の駆動装置により特徴付けられる機械加工センター(2)であって、
前記駆動装置は、前記本体(7)を第1機械加工位置から、前記第1機械加工位置とは異なる少なくとも1つの第2機械加工位置へと、および/または、機械加工工具交換位置へと動かす駆動力、を生成するように構成されていることを特徴とする、請求項1~3の何れか一項に記載の機械加工センター(2)。
【請求項5】
前記機械加工センター(2)の機械加工軸の一端の領域に形成または配置された、収容状またはマガジン状の少なくとも1つの受け入れ装置(20)により特徴付けられ、また前記機械加工装置側の取付け装置(6)に取付けられるまたは取付け可能な一以上の機械加工工具(4,5)を受け入れるための少なくとも1つの受け入れ空間(19)が設けられることを特徴とする請求項1に記載の機械加工センター(2)。
【請求項6】
前記機械加工装置側の本体(7)は、機械加工工具交換位置に移動可能であって、前記機械加工工具交換位置において、前記機械加工装置側の本体(7)は、前記受け入れ装置(20)に対して移動され、取付けられた少なくとも1つの機械加工工具(4,5)、および/または、連結された機械加工工具と一緒にして取付けられた機械加工ヘッド(11,12)を、受け入れ装置側の受け入れ空間(19)に移すことができ、および/または、
前記機械加工工具交換位置において、前記機械加工装置側の本体(7)は、前記受け入れ装置(20)に対して移動され、受け入れ装置側の前記または別の受け入れ空間(19)に受け入れられた、少なくとも1つの機械加工工具(4,5)、および/または、連結された機械加工工具(4,5)と一緒になって受け入れられた、機械加工ヘッド(11,12)を、前記本体(7)に移すことができる、
ことを特徴とする請求項5に記載の機械加工センター(2)。
【請求項7】
前記受け入れ装置(20)は、少なくとも1つの分離要素(21)を含む分離装置(22)によって、前記機械加工センター(2)の機械加工スペース(23)から、分離可能であって、前記少なくとも1つの分離要素(21)は、前記機械加工センター(2)の機械加工スペース(23)から前記受け入れ装置(20)にアクセス可能であって、前記受け入れ装置(20)から、前記機械加工センター(2)の前記機械加工スペース(23)にアクセス可能な開放位置と、前記機械加工センター(2)の機械加工スペース(23)から前記受け入れ装置(20)にアクセス不可能であって、前記受け入れ装置(20)から、前記機械加工センター(2)の前記機械加工スペース(23)にアクセス不可能な閉鎖位置と、の間で移動可能に取付けられていることを特徴とする、請求項5または6に記載の機械加工センター(2)。
【請求項8】
請求項1~7の何れか一項に記載の機械加工センター(2)を使用して実行されることを特徴とする、工作物(3)を機械加工する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は工作物を機械加工するための機械加工装置に関し、当該機械加工装置は、この機械加工装置により機械加工される工作物を機械加工するための第1の機械加工工具と、この機械加工装置により機械加工される前記工作物または第2の工作物を機械加工するための第2の機械加工工具と、を備えている。
【背景技術】
【0002】
工作物を機械加工するための対応する機械加工装置は、原理的には、多くの実施形態における工作物の機械加工の分野から周知である。
【0003】
ここで、機械加工される工作物を機械加工する複数の機械加工工具を備えている機械加工装置もまた周知である。通常、対応する機械加工装置は、例えば特定のローター要素に提供することのできるものなど、複雑な工作物形状を形成するために使用される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の機械加工工具を備えた、対応している機械加工装置の機能的設計および構造的設計は複雑である場合があり、複数の機械加工工具を備えた機械加工装置の簡単であるが信頼性の高い設計に関して、改善または開発が必要であることを意味している。
【0005】
本発明の目的は、複数の機械加工工具を備え、簡単であるが信頼性の高く設計された機械加工装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、請求項1による工作物を機械加工するための機械加工装置により達成される。請求項1に従属する各請求項は、請求項1に係る機械加工装置の有利な実施形態に関する。
【0007】
本明細書に記載された機械加工装置は、概して、工作物を機械加工するために使用される。対応している工作物は、例えば細長い工作物であってもよく、すなわちシリンダーなどであってもよい。機械加工される工作物は、通常は機械加工可能な金属から作成されている。
【0008】
以下に記載されるように、本機械加工装置は、通常、工作物の機械加工処理用の、すなわち、特に機械加工用の、上位の機械加工センターにおいて使用されるか使用可能であり、あるいは、このような機械加工センターの構成要素を形成している。
【0009】
本機械加工装置は、当該機械加工装置を用いて機械加工される工作物を機械加工するための複数の機械加工工具を備えている。具体的には、本機械加工装置は、当該機械加工装置を用いて機械加工される工作物を機械加工するための第1の機械加工工具と、当該機械加工装置を用いて機械加工される前記または別の工作物を機械加工するための、少なくとも1つの、第2のまたは追加の機械加工工具(以下、「第2の機械加工工具」と称される)と、を備えている。
【0010】
第1の機械加工工具は、概して、旋削工具、穴あけ工具、またはフライス工具であってもよい。また第2の機械加工工具も、概して、穴あけ工具またはフライス工具であってもよい。具体的には、第1の機械加工工具が穴あけ工具またはエンドミル工具であってもよく、また第2の機械加工工具が側フライス工具、特にならい側フライス工具であってもよい。第1の機械加工工具としての穴あけ工具またはフライス工具と、第2の機械加工工具としての、特にならい側フライス工具と、の例示的な組み合わせは、好ましい実施形態を構成する。概して、これらの機械加工工具の具体的な選択は、機械加工装置を用いて実行される工作物の機械加工に関して行なわれるべきであり、および/または、当該機械加工装置により作り出される工作物の形状に関して行なわれるべきである。
【0011】
本機械加工装置は、取付け装置を備えている。この取付け装置は、第1の機械加工工具および第2の機械加工工具を取付けるように構成される。
【0012】
取付け装置は本体を備え、当該本体に、第1および第2の工作機械が取付けられ、または取付け可能である。この本体は通常、ハウジング構造を備えており、当該ハウジング構造は通常、少なくとも部分的に閉じられ、特に完全に閉じられており、略して本体ハウジングと称され、当該ハウジング構造の内部または表面に、機械加工装置の特定の機能ユニット、例えば機械加工工具が配置または形成されている。本体ハウジングは内部に、機械加工装置の特定の機能ユニットが配置または形成されている内部空間を備えることができる。本体ハウジングは、本体ハウジングの外部空間形状を(共に)定める少なくとも1つのスクリーン要素もしくは壁要素により、少なくとも部分的に、任意選択的には完全に囲まれてもよい。
【0013】
第1および第2の機械加工工具を本体に取付けるために、通常、本体または本体ハウジングは、当該本体または本体ハウジングに第1の機械加工工具を取付けるための、少なくとも1つの第1の取付けインターフェースと、当該本体または本体ハウジングに第2の機械加工工具を取付けるための、少なくとも1つの第2の取付けインターフェースと、を備えている。対応している本体側の取付けインターフェースは、例えば、一以上の、特に機械的な取付け要素を備えており、当該取付け要素は、本体または本体ハウジングに取付けられている機械加工工具、または取付けられるべき機械加工工具の一部に取付けられた、一以上の潜在的に対応している、特に機械的な取付け要素と直接的または間接的に相互作用している。この取付けは通常、必要に応じて、特定の工作機械を本体または本体ハウジングに取り外し可能な方法で(損傷または破壊することなく)取付けること、または固定することで構成されている。
【0014】
第1の機械加工工具が、第1の本体部分または第1の本体ハウジング部分に配置、形成または取付けられ、第2の機械加工工具が、第1の本体部分とは異なる第2の本体部分または第2の本体ハウジング部分に配置、成形、または取付けられる、ということが不可欠である。以下に記載されるように、本体部分または本体ハウジング部分は、特に、本体の面または第1の本体ハウジングの面であると理解される。したがって本体により、異なる本体部分または異なる本体面に、少なくとも2つの機械加工工具を取付けることを可能にし、その結果、特に機械加工装置を用いて機械加工される工作物に対して、異なる取付け位置で前記少なくとも2つの機械加工工具を取付けることを可能にしている。したがって、本体または本体ハウジングに取付けられた機械加工工具が、異なる取付け位置で、その結果として異なる空間方向または異なる空間平面で、特に互いに対して取付け可能であってもよく、または取付けられてもよい。以下に記載されるように、特に第1の機械加工工具を第1の本体部分に取付けることにより、機械加工装置を用いて機械加工される工作物を側面で機械加工することができ、すなわち、例えば円筒形の工作物の側面を機械加工することができ、かつ、特に(また)第2の機械加工工具を第2の本体部分に取付けることにより、機械加工装置を用いて機械加工される工作物を端面において機械加工することができ、すなわち、例えば円筒形の工作物の端面を機械加工することができる。
【0015】
全体として、取付け装置および/またはそれに関連する本体のために、比較的簡単に設計されている一方で、信頼性が高く、高度に統合された機械加工ユニットが提供される。
【0016】
異なる供給ライン、すなわち、特に工作機械に割り当てられ、または割り当て可能な供給ライン、すなわち、例えば電気供給ライン、クーラントおよび/または潤滑剤供給ラインが、本体または本体ハウジングの内部および/または表面に配置または形成されてもよい。前述したように、本体または本体ハウジングが、少なくとも1つの内部空間を少なくとも部分的に備えてもよく、当該内部空間において、対応する供給ラインが少なくとも部分的に配置または形成されている。当然のことながら、機械加工装置の他の機能ユニットもまた、対応する内部空間に配置または形成されてもよい。
【0017】
第1の本体部分が、本体の第1の露出外面部分の領域に形成されてもよく、第2の本体部分が、本体の第1の露出外面部分とは異なる、本体の第2の露出外面部分の領域に形成されてもよい。したがって機械加工工具が、本体の異なる外面部分に配置または形成され、その結果として取付けられてもよい。その結果として、通常は、機械加工装置を用いて機械加工される工作物に関して異なる空間配置が提供され、その結果、高度に統合された機械加工、すなわち、特に工作物について同時に行われる機械加工が、異なる工作物の部分の表面または内部で実行可能である。本体の第1の露出外面部分が、第1の、特に垂直に配向された空間平面に、特に配置されてもよく、または、このような空間平面に平行な空間平面に配向されてもよく、かつ、本体の第2の露出外面部分が、第1の空間平面とは異なる第2の、特に垂直に配向された空間平面に、特に配置されてもよく、または、このような空間平面に平行な空間平面に配向されてもよい。通常、第1の露出外面部分に第1の機械加工工具を取付けることにより、前述したように、機械加工装置を用いて機械加工される工作物を側面で機械加工することができ、かつ、第2の露出外面部分に第2の機械加工工具を取付けることにより、前述したように、機械加工装置を用いて機械加工される工作物を端面において機械加工することができる。
【0018】
本体は、多角形の底面および多角形の上面により定められる基本形状、特に柱状または直方体状の基本形状を有してもよい。原則として、規則的な柱状または直方体状の基本形状と、不規則な柱状または直方体状の基本形状の両方が考慮される。さらに、幾何学的に定められた柱状または直方体状の基本形状と、幾何学的に定められていない柱状または直方体状の基本形状の両方が考慮される。好ましい実施形態によれば、本体は、柱状またはプリズム形状の基本形状を有している。特に好ましい実施形態によれば、本体は、直方体状または直方体形状の基本形状を有している;このことは、立方体状または立方体形状の基本形状も包含している。通常、本体は塔状または塔形状の幾何学的形状を有してもよい;したがって、本体が取付けタワーやタワーとして記載されてもよく、または考慮されてもよい。
【0019】
本体の例示的な柱状または直方体状の基本形状から開始して、第1の機械加工工具が本体の第1の(平)面、特に本体の第1の側面に、配置、形成または取付けられてもよく、かつ、少なくとも1つの第2の機械加工工具が、前記第1の面とは異なる、本体の第2の(平)面、特に前記第1の側面とは異なる本体の第2の側面に、配置、形成または取付けられてもよい。通常、これらの2つの側面は、本体の底面または端面ではない。
【0020】
本体の第1の面または第1の側面は、本体の第2の面または第2の側面から180°未満の角度だけずらされるように配置および/または配向されてもよく、特に135°、128.5°、120°、108°、90°または60°、あるいはその逆の角度でずらされるように配置および/または配向されてもよい。実際の角度のオフセット量は、本体の具体的な基本形状により決定される。例として記載された角度135°、128.5°、120°、108°、90°または60°もまた、対応する順序で、八角形、七角形、六角形、五角形、正方形または三角形の基本形状を有する本体に関連している。
【0021】
本体の具体的な形状に関係なく、第1の機械加工工具は、本体に対して、少なくとも1つの並進運動および/または回転運動の自由度、特に1つの旋回運動の自由度をもって、本体に配置、形成または取付けられてもよい。代替的または追加的に、第2の機械加工工具は、本体に対して、少なくとも1つの並進運動および/または回転運動の自由度、特に1つの旋回運動の自由度をもって、本体に配置、形成または取付けられてもよい。旋回運動は、特に水平または垂直に向いている旋回軸を中心に行なわれてもよい。特に、第1の機械加工工具を水平方向の軸(y軸)を中心に旋回可能に取付け、第2の機械加工工具を垂直方向の軸(x軸)を中心に旋回可能に取付けることが想定される。当然のことながら、特定の機械加工工具をさまざまな自由度で組み合わせて動かすこともできる。この場合、2つの機械加工工具が、互いに依存するように、または互いに独立するように、少なくとも1つの自由度で移動可能であってもよく、または移動されてもよい。したがって、第1の機械加工工具が、例えば、第1の並進自由度および/または第1の回転自由度で移動可能であってもよく、第2の機械加工工具が、第1の機械加工工具に依存するように、または第1の機械加工工具に依存しないように、第2の並進自由度および/または第2の回転自由度で移動可能であってもよく、またはその逆であってもよい。すべての場合において、適切なガイド要素が、すなわち、例えばガイド開口部、スロットなどが提供され、対応する自由度で移動可能に取付けられた機械加工工具の、対応してガイドされた運動が促進されるようにすることができる。すべての場合において、少なくとも1つの駆動装置、特にモーター駆動の駆動装置が、関連する機械加工工具に通常は割り当てられ、当該駆動装置は、関連する機械加工工具を関連する自由度で運動させる力を生成するように構成される。
【0022】
関連する機械加工工具は、原則として本体に、直接または間接的に配置または形成されてもよく、すなわち、少なくとも1つの部品を挿入することにより配置または形成されてもよい。
【0023】
本体に機械加工工具を間接的に配置または形成することは、関連する機械加工工具に割り当てられた機械加工ヘッドを用いて実行することができる。したがって、第1の機械加工工具は、本体に取付けられた第1機械加工ヘッドに配置または形成することができ、および/または第2の機械加工工具は、本体に取付けられた第2機械加工ヘッドに配置または形成することができる。機械加工ヘッドは通常、機械加工工具を連結するための連結インターフェースと、それぞれ連結された機械加工工具に伝達可能であるか、機械加工工具の動作中に伝達され、機械加工工具を動かし、特に回転運動させるための駆動力を生成するための、特に電動駆動の駆動装置と、が備えられる。連結インターフェースは通常、機械加工ヘッドのハウジング構造の内部または表面に配置または形成される。駆動装置は通常、機械加工ヘッドのハウジング構造の内部または表面に配置または形成される。駆動装置は通常、ハウジング構造の内側に配置または形成される。
【0024】
機械加工ヘッドはしたがって通常、ハウジング構造を備えており、当該ハウジング構造は通常、少なくとも部分的に閉じられ、特に完全に閉じられており、略して機械加工ヘッドハウジングと称され、当該ハウジングの内部または表面に、機械加工ヘッドの特定の機能ユニットが配置または形成されている。機械加工ヘッドハウジングは通常、機械加工ヘッドハウジング内部空間を有しており、そこに機械加工ヘッドの特定の機能ユニットが、配置または形成されている。機械加工ヘッドハウジングは、機械加工ヘッドハウジングの外部空間形状を(共に)定める、少なくとも1つのスクリーン要素もしくは壁要素により、少なくとも部分的に、任意選択的には完全に囲まれてもよい。
【0025】
代替的または追加的に、機械加工工具または、関連する機械加工工具に割り当てられた機械加工ヘッドを、本体に間接的に取付けることは、例えば、関連する機械加工工具に割り当てられた支持装置を用いて実行することができる。したがって、第1の機械加工工具は、本体に取付けられた第1支持装置に配置または形成することができ、および/または、第2の機械加工工具は、本体に取付けられた第2支持装置に配置または形成することができる。支持装置には通常、機械加工工具または機械加工ヘッドを連結するための連結インターフェースが備えられる。連結インターフェース通常、支持装置のハウジング構造の内部または表面に配置または形成される。支持装置は例えば支持アームとして形成することができ、またはこのようなアームを少なくとも1つ備えることができる。
【0026】
通常は、第1の機械加工工具または、当該第1の機械加工工具に割り当てられた第1機械加工ヘッドは、対応する支持装置により本体に取付けられる。
【0027】
第1の機械加工工具および/または第2の機械加工工具は、本体に対して、少なくとも1つの並進運動および/または回転運動の自由度で、本体に配置または形成することができることについて言及してきた。したがって、支持装置もまた、本体に対して、少なくとも1つの並進運動および/または回転運動の自由度で、本体に配置または形成することができる。
【0028】
機械加工装置はまた(全体として)移動可能に取付けることができる。機械加工センターに関連して以下で明らかになる通り、機械加工センターは、本機械加工装置に加えて本明細書で記載される本発明の態様を同様にして構成するが、機械加工装置は特に、少なくとも1つの工作物機械加工位置および少なくとも1つの機械加工工具交換位置に移動することができる。機械加工装置は(少なくとも)、機械加工装置が設けられた機械加工センターの機械軸(z軸)に、またはこれと平行に、移動する。機械加工装置の移動を実行するため、本体に割り当てられた少なくとも1つの特に電動の駆動装置を設けることができ、この装置は機械加工装置または本体を動かす駆動力、特に第1工作物機械加工位置から、当該第1工作物機械加工位置とは異なる少なくとも1つの第2工作物機械加工位置に、および/または、機械加工工具交換位置に、動かす駆動力を生成するように構成されている。駆動装置は、例えば本体の中に組み入れることができる。
【0029】
上記の通り、本明細書に記載される本発明の別の態様は、工作物を機械加工するための機械加工センターに関する。本発明はしたがって、工作物を機械加工するための機械加工センターにも関する。機械加工センターは、本明細書に記載の機械加工装置を少なくとも1つ備える。したがって、本機械加工装置に関する全ての実施形態は、機械加工センターにも同様にして適応される。
【0030】
機械加工センターは、例えば、穴あけ/フライス複合センターとして、またはフライス/フライス複合センターとして、または旋削/フライス複合センターとして、設計することができる。機械加工センターを用いることによって、機械加工される工作物に対する少なくとも2つの同一もしくは異なる機械加工プロセスを、特に同時に実行することができる。通常は穴あけ、および/または、旋削、および/または、フライスをするために構成された本明細書に記載の機械加工装置に加えて、機械加工センターは、少なくとも1つの追加機械加工装置、例えば旋削装置の形態の機械加工装置、を備えることができ、穴あけおよび/またはフライスおよび/または旋削を組み合わせて行うことができるようになっている。それぞれの場合に具体的に実行される機械加工プロセスについて、機械加工センターには通常、適当な工作物支持装置または工作物挟持装置が、例えばレスト、心押し台、チャック、等の形態で設けられる。
【0031】
機械加工センターには、特に機械加工センターの機械加工軸の一端の領域に形成または配置された、収容状またはマガジン状の受け入れ装置が少なくとも1つ備えられ、また機械加工装置側の取付け装置に取付けられるか、または取付け可能な一以上の機械加工工具を受け入れるための収容状またはマガジン状の受け入れ空間が少なくとも1つ設けられる。したがって、機械加工センターに様々な機械加工工具を取付け、利用可能にすることができ、これにより簡単で迅速な機械加工工具の交換をすることができる。特に部分的あるいは完全に自動化された機械加工工具の交換が可能である。
【0032】
対応する受け入れ装置側の受け入れ空間は、少なくとも1つの機械加工工具をそれぞれ受け入れるための一以上の受け入れ区域を備えることができる。各受け入れ区域は、棚状に、列状および/またはカラム状に、またはドラム状に配置することができる。各受け入れ区域には、例えば重量センサー、光学センサー、等の適当なセンサー装置を設けることができ、これにより例えば機械加工工具が、とある受け入れ区域に位置しているか否か、またはどの機械加工工具がどの受け入れ区域に位置しているのかを認識させることができる。対応する情報は、対応するセンサー装置により生成されるセンサー情報の中に、データの形態で、含めることができる。対応するセンサー装置により生成されたセンサー情報を用いて、ユーザーに、機械加工工具に関する、受け入れ空間の現在または潜在的に将来の占有状態に関する包括的な状況を提供することができる。当然に、対応するセンサー情報は原理的に、好適なデータ通信装置またはデータ通信接続を用いて、例えば中央製造設備または中央制御設備などの、あらゆる通信相手に送信することができる。同じことは、一以上の機械加工ヘッドを、受け入れ装置側の受け入れ空間の内に受け入れることにも適応することができる。
【0033】
受け入れ装置側の受け入れ空間は各々、定められた受け入れ軸を有することができ、この中にまたはこれに沿って、対応する機械加工工具を受け入れ空間の内部に配置させることができる。対応する受け入れ軸は、本体に取付けられた機械加工工具の取付け軸に合致するものとすることができ、これにより簡単で迅速な機械加工工具の交換を促進させることができる。一以上の機械加工ヘッドを、受け入れ装置側の受け入れ空間の中に受け入れることに対しても同じことを適応することができる。
【0034】
上記の通り、機械加工装置側の本体は可動に取付け可能であって、つまり特に、少なくとも1つの工作物機械加工位置に、および少なくとも1つの機械加工工具交換位置に、移動させることができる。機械加工装置側の本体はしたがって、特に機械加工工具交換位置に移動させることができ、ここにおいて本体が、受け入れ装置または受け入れ装置側の受け入れ空間に対して移動されており、本体に取付けられた少なくとも1つの機械加工工具(即ち、例えば第2の機械加工工具)、および/または、本体に取付けられ、特に連結された機械加工工具と一緒になっている機械加工ヘッドを、受け入れ装置側の受け入れ空間の中に移すことができるようになっている。場合によっては、本体を機械加工工具交換位置に移動させることができ、ここにおいて、本体が受け入れ装置または受け入れ装置側の受け入れ空間に対して移動されており、受け入れ装置側の受け入れ空間に受け入れられた少なくとも1つの機械加工工具(即ち、例えば第2の機械加工工具)、および/または、受け入れ装置側の受け入れ空間に受け入れられ、特に連結された機械加工工具と一緒になっている機械加工ヘッドを、受け入れ装置側の受け入れ空間から、本体に移すことができるようになっている。
【0035】
機械加工工具交換位置に移動してきた本体を、受け入れ装置または、受け入れ装置側の受け入れ空間の、表面または内部に配置させることができ、本体に取付けられた少なくとも1つの機械加工工具(即ち、例えば第2の機械加工工具)、および/または、本体に取付けられ、特に連結された機械加工工具と一緒になっている機械加工ヘッドを、受け入れ装置側の受け入れ空間の中に移動させることができ、および/または、受け入れ装置側の受け入れ空間に受け入れられた少なくとも1つの機械加工工具(即ち、例えば第2の機械加工工具5)、および/または、受け入れ装置側の受け入れ空間に受け入れられ、特に連結された機械加工工具と一緒になっている機械加工ヘッドを、受け入れ装置側の受け入れ空間から本体に移すことができるようになっている。機械加工工具交換位置において、本体は、機械加工センター側の機械加工スペースの中に、少なくとも部分的に、とりわけ完全に配置させることができ、これは特に本体が、受け入れ装置または受け入れ装置側の受け入れ空間における機械加工交換位置に配置されている場合にあてはまる。場合によっては、機械加工工具交換位置において、本体は、受け入れ装置側の受け入れ空間の中に、少なくとも部分的に、とりわけ完全に配置させることができ、これは特に本体が、受け入れ装置または受け入れ装置側の受け入れ空間における機械加工交換位置に配置されている場合にあてはまる。
【0036】
本体は、少なくとも1つの機械加工工具および/または機械加工ヘッドを交換するために、機械加工スペースから、受け入れ空間へと(あるいはその反対に)移動させることができる。この場合、本体は通常、受け入れ空間の中まで十分に離れて移動し、交換予定の機械加工工具は、受け入れ空間内部に位置する、交換予定の機械加工工具および/または機械加工ヘッドの取付け位置に対する位置まで移動してきて、この位置により機械加工工具および/または機械加工ヘッドを適切に交換することができる。
【0037】
機械加工センターは、それぞれの機械加工工具または機械加工ヘッドを操作するための少なくとも1つの操作装置を備えることができる。対応する操作装置は、自動化が可能なあるいは自動化されている、それぞれの機械加工工具または機械加工ヘッドの操作を実行するように有用に構成されており、特に機械加工工具または機械加工ヘッドを、対応する受け入れ空間の中へと、または対応する受け入れ空間から外に移動させることに関連して有用に構成されている。対応する操作装置は、例えば少なくとも1つの把持要素を含む把持装置として形成することができ、またはこのような把持装置を少なくとも1つ含むことができる。把持装置は例えば(多軸)ロボットアームとして形成することができる。
【0038】
受け入れ装置または受け入れ装置側の受け入れ空間は、並進および/または回転自由度において可動に取付けられた少なくとも1つの分離要素を備える分離装置を用いて、加工物の機械加工が実際に行われる、機械加工センターの機械加工スペースから、分離させることができる。このように受け入れ装置または受け入れ装置側の受け入れ空間を、必要に応じて機械加工スペースから分離させる選択肢は、受け入れ空間の内側で実行されるタスクを、機械加工プロセスとは独立して行うことができるため、有利である。したがって機械加工プロセスを実行している間に、受け入れ空間の内側で、例えば予定されているまたは完了した機械加工工具交換に関連して、タスクを実行することが可能となるが、これは受け入れ空間を機械加工スペースから隔離させることによって、例えば、チップが受け入れ空間の中に全く入らなくなることが確実となるからである。具体的には、受け入れ空間はしたがって、機械加工プロセスが実行されている間に、特定の機械加工工具を備えることができるが、これは特に受け入れ空間を手動で準備することに対する安全性の理由から、適切な隔離選択肢がなければ、不可能であるか、ほぼ不可能であろう。
【0039】
可動に取付けられた分離要素は特に、機械加工センターの機械加工スペースから受け入れ装置または受け入れ装置側の受け入れ空間にアクセス可能であって、受け入れ装置または受け入れ装置側の受け入れ空間から、機械加工センターの機械加工スペースにアクセス可能な開放位置と、機械加工センターの機械加工スペースから、受け入れ装置または受け入れ装置側の受け入れ空間にアクセス不可能であって、受け入れ装置または受け入れ装置側の受け入れ空間から、機械加工センターの機械加工スペースにアクセス不可能な閉鎖位置と、の間で移動可能に取付けられている。例えば、この可動に取付けられた分離要素は、窓、ゲート、またはドアなどとすることができる。
【0040】
本体の、特にそれぞれの機械加工位置および機械加工工具交換位置の間の動き、操作装置または、操作装置に関連する操作要素の動き、ならびに分離装置または、分離装置に関連する分離要素の動きは、通常は、ハードウェアが実装されたおよび/またはソフトウェアが実装された機械加工センター側の制御装置を用いて制御させるようにして実行される。この制御装置はしたがって、本体の特にそれぞれの機械加工位置および機械加工工具交換位置の間の動き、操作装置、または操作装置に関連する操作要素の動き、ならびに分離装置、または分離装置に関連する分離要素の動き、を制御する制御情報を生成するように構成されている。
【0041】
本明細書に記載の機械加工装置および/または本明細書に記載の機械加工センターを用いて、機械加工される工作物を機械加工する方法を実行することができ、これもまた同様にして本発明を構成している。この方法を実行するために、少なくとも1つの対応する機械加工装置または機械加工センターが使用される。
【0042】
本発明は、実施形態に基づいて図面で説明されている。図中、
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1図1は実施形態に係る機械加工装置および機械加工センターの概略図を示す。
図2図2は実施形態に係る機械加工装置および機械加工センターの概略図を示す。
図3図3は実施形態に係る機械加工装置および機械加工センターの概略図を示す。
図4図4は実施形態に係る機械加工装置および機械加工センターの概略図を示す。
【発明の詳細な説明】
【0044】
図1~4は何れも実施形態に係る機械加工装置1および機械加工センター2の概略図を示す。機械加工装置1および機械加工センターは図1および図3では側面図中に示されており、図2および図4では平面図中に示されている。機械加工装置1は明らかに機械加工センター2の構成要素であって、機械加工センター2はこれに対する上位概念である。
【0045】
機械加工装置1、ひいては機械加工センター2は、工作物3を機械加工するために使用される。機械加工可能な金属からなる工作物3は、例によって、図面に示された実施形態において、細長い円筒形状を有している。
【0046】
機械加工装置は、当該機械加工装置1を用いて機械加工される工作物3を機械加工するための第1の機械加工工具4と、機械加工装置1を用いて機械加工される前記工作物3を機械加工するための第2の機械加工工具5と、を備えている。
【0047】
図面に図示の実施形態において、第1の機械加工工具4は穴あけ工具またはエンドミル工具であり、また第2の機械加工工具5が側フライス工具、特にならい側フライス工具でる。概して、これらの機械加工工具4,5の具体的な選択は、機械加工装置1を用いて実行される工作物3の機械加工に関して行なわれるべきであり、および/または当該機械加工装置により作り出される工作物の形状に関して行なわれるべきである。
【0048】
この機械加工装置1は、第1の機械加工工具4および第2の機械加工工具5を取付けるための取付け装置6を備えている。
【0049】
取付け装置6は本体7を備え、当該本体7に、第1および第2の工作機械4,5が取付けられている。この本体7は通常、ハウジング構造を備えており、当該ハウジング構造は本体ハウジング8と称され、当該ハウジング構造の内部または表面に、機械加工装置1の特定の機能ユニット、すなわち例えば機械加工工具4,5が、配置または形成されている。本体ハウジング8は、機械加工装置1の特定の機能ユニットが配置または形成されている内部空間を備えることができる。本体ハウジング8は、本体ハウジング8の外部空間形状を(共に)定める少なくとも1つのスクリーン要素もしくは壁要素により、少なくとも部分的に、任意選択的には完全に囲まれてもよい。
【0050】
第1および第2の機械加工工具4,5を本体7に取付けるために、本体7または本体ハウジング8は、当該本体7または本体ハウジング8に第1の機械加工工具4を取付けるための、第1の取付けインターフェース9と、当該本体7または本体ハウジング8に第2の機械加工工具5を取付けるための、第2の取付けインターフェース10と、を備えている。対応している本体側の取付けインターフェース9,10は、例えば、1つ以上の、特に機械的な取付要素を備えており(明示的な符号は付されていない)、当該取付要素は、本体7または本体ハウジング8に取付けられるか取付けられている機械加工工具4,5の一部に取付けられた、1つ以上の潜在的に対応している、特に機械的な取付要素(明示的な符号は付されていない)と直接的または間接的に相互作用している。この取付けは通常、必要に応じて、特定の機械加工工具4,5を本体7または本体ハウジング8に取り外し可能な方法で(損傷または破壊することなく)取付けること、または固定することから構成されている。
【0051】
図面に図示の実施形態において、機械加工工具4,5は何れも、当該各工具に割り当てられた機械加工ヘッド11,12により、本体7または本体ハウジング8に取付けられている。割り当てられた第1機械加工ヘッド11は、支持アーム13により形成された支持装置14において、本体7または本体ハウジング8に取付けることを第1の機械加工工具4に適応することもできる。機械加工工具4,5はしたがって、本体7または本体ハウジング8に間接的に、つまり少なくとも1つの組立体を挿入することにより、配置または形成することができる。
【0052】
第1の機械加工工具が、第1の本体部分7aまたは第1の本体ハウジング部分8aに取付けられ、第2の機械加工工具5が、第1の本体部分7aまたは第1の本体ハウジング部分8a、とは異なる第2の本体部分7bまたは第2の本体ハウジング部分8bに取付けられる、ということは重要である。したがって本体7により、異なる本体部分7a,7bに、少なくとも2つの機械加工工具を取付けることを可能にし、その結果、特に機械加工装置1を用いて機械加工される工作物3に対して、異なる取付位置で少なくとも2つの機械加工工具4,5を取付けることを可能にしている。
【0053】
したがって、本体7または本体ハウジング8に取付けられた機械加工工具4,5は、異なる取付位置で取付け可能か取付けられており、その結果として、異なる空間方向または異なる空間平面で、特に互いに対して、取付け可能か取付けられている。第1の機械加工工具4を第1の本体部分7aに取付けることにより、機械加工装置1を用いて機械加工される工作物3を側面から機械加工することができ、すなわち機械加工される工作物3の側面を機械加工することができ、また第2の機械加工工具5を第2の本体部分7bに取付けることにより、機械加工装置1を用いて機械加工される工作物3を端面で機械加工することもでき、すなわち、工作物3の端面を機械加工することができる。
【0054】
第1の本体部分7aが、本体7の第1の露出外面部分の領域に形成され、第2の本体部分7bが、本体7の第1の露出外面部分とは異なる、本体7の第2の露出外面部分の領域に形成されていることが明らかである。したがって機械加工工具4,5は、本体7の様々な外面部分に取付けられる。その結果として、機械加工装置1を用いて機械加工される工作物3に関して異なる空間配置がまた提供され、その結果、高度に統合された機械加工、すなわち、工作物3の特に同時に行われる機械加工を、異なる工作物の部分の表面または内部で実行することが可能となる。本体7の第1の露出外面部分は、第1の、特に垂直に配向された空間平面に配置されるか、または、このような空間平面に平行な空間平面に配向されており、また本体7の第2の露出外面部分が、第1の空間平面とは異なる第2の、特に垂直に配向された空間平面に配置されるか、または、このような空間平面に平行な空間平面に配向されている。第1の露出外面部分に第1の機械加工工具4を取付けることにより、前述したように、機械加工装置1を用いて機械加工される工作物3を側面から機械加工することができ、また第2の露出外面部分に第2の機械加工工具5を取付けることにより、前述したように、機械加工装置1を用いて機械加工される工作物3を、端面で機械加工することができる。
【0055】
図面に示された実施形態において、本体7は、多角形の底面および多角形の上面により定められる柱状または直方体状の基本形状を有している。本体は塔状または塔形状の幾何学的形状を有してもよく、これにより本体7を取付タワーやタワーとして考え、表現することができる。
【0056】
本体7の柱状または直方体状の基本形状から出発して、第1の機械加工工具4は、本体7の第1の(平)面、特に本体の第1の側面に取付けられ、かつ、第2の機械加工工具は、第1の面とは異なる本体7の第2の(平)面、特に第1の側面とは異なる本体7の第2の側面に取付けられる。図面に図示の実施形態において、本体7の第1の面または第1の側面は、本体7の第2の面または第2の側面から90°の角度だけずれるように配置および/または配向されている。
【0057】
機械加工工具4,5は、本体7に対して、少なくとも1つの並進運動および/または回転運動の自由度、特に少なくとも1つの旋回運動の自由度をもって、本体7に取付けることができる。旋回運動は、特に水平または垂直に配向された旋回軸、例えば図面に示されたx、y、z軸の周りで行なわれてもよい。特に、第1の機械加工工具4を水平方向のy軸を中心に旋回可能に取付け、第2の機械加工工具5を垂直方向のx軸を中心に旋回可能に取付けることが想定される。第1の機械加工工具4および第2の機械加工工具5はまた、互いに独立して、垂直方向のx軸に沿って並進的に可動に取付けることができ、第1の機械加工工具4および第2の機械加工工具5を、機械加工される工作物3に対して、異なる垂直位置に移動させることができるようになっている。第1の機械加工工具4および第2の機械加工工具5はまた、水平方向のZ軸に沿って並進的に可動に取付けることができる。
【0058】
第1の機械加工工具4は、支持アーム13または支持装置14を本体7に対し対応して可動に取付けることによって、y軸に沿って並進的に取付けることができる。第1の機械加工工具4は、支持アーム13または支持装置14を本体7に対し対応して可動に取付けることによって、および/または第1機械加工ヘッド11を支持アーム13または支持装置14に対し対応して可動に取付けることによって、x軸に沿って並進的に取付けることができる。
【0059】
第2の機械加工工具5は、第2機械加工ヘッド11を本体7に対し対応して可動に取付けることによって、y軸に沿って並進的に取付けることができる。第1の機械加工工具4は同様に、第1機械加工ヘッド11を本体7に対し対応して可動に取付けることによって、x軸に沿って並進的に可動に取付けることができる。
【0060】
当然のことながら、特定の機械加工工具4,5をさまざまな自由度で組み合わせて動かすこともできる。この場合、2つの機械加工工具が、互いに依存するように、または互いに独立するように、少なくとも1つの自由度で移動可能であってもよく、または移動されてもよい。したがって、第1の機械加工工具が、例えば、並進自由度で移動可能であってもよく、第2の機械加工工具が、第1の機械加工工具に依存するように、または第1の機械加工工具に依存しないように、例えば、回転自由度で移動可能であってもよく、またはその逆であってもよい。すべての場合において、適切なガイド要素(明示的に図示せず)が、すなわち、例えばガイド開口部、スロットなどを提供し、対応する自由度で移動可能に取付けられた機械加工工具4,5の、対応してガイドされた運動を促進してもよい。すべての場合において、少なくとも1つの、特にモーター駆動の駆動装置(明示的に図示せず)が、通常は関連する機械加工工具に割り当てられ、当該駆動装置は、関連する機械加工工具4,5を関連する自由度で作動させる力を生成するように構成される。
【0061】
機械加工工具4,5に係る上記の可動な取付け(選択肢)に加えて、機械加工装置1はまた(全体として)移動可能に取付けることができる。この場合、機械加工装置1は、特に、少なくとも1つの工作物機械加工位置(この位置は図1および図2に図示されている)および少なくとも1つの機械加工工具交換位置に移動することができる。機械加工装置1は機械加工センター2の機械軸(z軸)に、またはこれと平行に移動する。機械加工装置1の移動を実行するため、本体7に割り当てられた少なくとも1つの特に電動の駆動装置(明示的に図示せず)が設けられており、この装置は機械加工装置1または本体7を動かす駆動力、特に第1工作物機械加工位置から、当該工作物機械加工位置とは異なる少なくとも1つの第2工作物機械加工位置に、および/または機械加工工具交換位置に、動かす駆動力を生成するように構成されている。駆動装置は例えば本体7の中に組み込むことができる。
【0062】
機械加工装置1に関連して、機械加工ヘッド11,12には、通常、関連する機械加工工具4,5を連結するための連結インターフェース(明示的な符号は付されない)と、それぞれ連結された機械加工工具4,5に伝達可能であるか、機械加工工具4,5の動作中に伝達され、機械加工工具4,5を動かし、特に回転運動させるための駆動力を生成するための、特に電動駆動の駆動装置(明示的な符号は付されない)と、が備えられる点に注目されたい。連結インターフェースは通常、関連する機械加工ヘッド11,12のハウジング構造の内部または表面に配置または形成される。駆動装置は通常、関連する機械加工ヘッド11,12のハウジング構造の内部または表面に配置または形成される。駆動装置は通常、ハウジング構造の内側に配置または形成される。
【0063】
関連する機械加工ヘッド11,12はしたがって通常、ハウジング構造を備えており、当該ハウジング構造は通常、少なくとも部分的に閉じられ、特に完全に閉じられており、略して機械加工ヘッドハウジングと称され、当該ハウジングの内部または表面に、機械加工ヘッド11,12の特定の機能ユニットが配置または形成されている。機械加工ヘッドハウジングは通常、機械加工ヘッドハウジング内部空間を有しており、そこに機械加工ヘッド11,12の特定の機能ユニットが、配置または形成されている。機械加工ヘッドハウジングは、機械加工ヘッドハウジングの外部空間形状を(共に)定める少なくとも1つのスクリーン要素もしくは壁要素により、少なくとも部分的に、任意選択的には完全に囲まれてもよい。
【0064】
機械加工装置1に関連して、支持装置14には通常、機械加工工具4,5または機械加工ヘッド11,12を連結するための連結インターフェースが備えられる(明示的な符号は付されていない)。連結インターフェース通常、支持装置14のハウジング構造の内部または表面に配置または形成される。
【0065】
図面に図示の実施形態において、機械加工センター2は、例として、穴あけ/フライス複合センターとして、またはフライス/フライス複合センターとして、または旋削/フライス複合センターとして、設計される。機械加工センター2を用いることによって、機械加工される工作物3に対する少なくとも2つの同一もしくは異なる機械加工プロセスを特に同時に実行することができる。通常は穴あけ、および/または、旋削、および/または、フライスをするために構成された機械加工装置1に加えて、図面に図示の実施形態に示される機械加工センター2は、少なくとも1つの追加機械加工装置15、例えば旋削装置16の形態の機械加工装置15を備えることができ、穴あけおよび/またはフライスおよび/または旋削を組み合わせて行うことができるようになっている。それぞれの場合に具体的に実行される機械加工プロセスについて、機械加工センター2には通常、適当な工作物支持装置17,18または工作物挟持装置が、例えばレスト、心押し台、チャック、等の形態で設けられる。
【0066】
機械加工センター2には、機械加工センター2の機械加工軸の一端の領域に形成または配置された、収容状またはマガジン状の受け入れ装置20が備えられ、また機械加工装置側の取付け装置6に取付けられるまたは取付け可能な一以上の機械加工工具5を受け入れるための収容状またはマガジン状の受け入れ空間19が設けられる。したがって、機械加工センター2に様々な機械加工工具5を取付け、利用可能にすることができ、これにより簡単で迅速な機械加工工具の交換をすることができる。特に部分的あるいは完全に自動化された機械加工工具の交換が可能である。
【0067】
受け入れ空間19は、少なくとも1つの機械加工工具5をそれぞれ受け入れるための一以上の受け入れ区域を備えることができる。各受け入れ区域は、棚状に、列状および/またはカラム状に、またはドラム状に配置することができる。各受け入れ区域には、例えば重量センサー、光学センサー、等の適当なセンサー装置を設けることができ、これにより例えば機械加工工具がとある受け入れ区域に位置しているか否か、またはどの機械加工工具5がどの受け入れ区域に位置しているのかを認識させることができる。対応する情報は、対応するセンサー装置により生成されるセンサー情報の中に、データの形態で含めることができる。対応するセンサー装置により生成されたセンサー情報を用いて、ユーザーに、機械加工工具5に対する、受け入れ空間19の現在または潜在的な将来の占有状態に関する包括的な状況を提供することができる。当然に、対応するセンサー情報は原理的に、好適なデータ通信装置またはデータ通信接続を用いて、例えば中央製造設備または中央制御設備などの、あらゆる通信相手に送信することができる。同じことは、一以上の機械加工ヘッド12を受け入れ装置側の受け入れ空間19の内に受け入れることにも適応することができる。
【0068】
受け入れ空間19には定められた受け入れ軸(図2の軸Aを参照)を有することができ、これの中にまたはこれに沿って、対応する機械加工工具5を受け入れ空間19の内部に配置させることができる。受け入れ軸は、本体7に取付けられた機械加工工具5の取付け軸に合致するものとすることができ、これにより簡単で迅速な機械加工工具5の交換を促進させることができる。一以上の機械加工ヘッド12を受け入れ空間19の中に受け入れることに対しても同じことを適応することができる。
【0069】
上記の通り、機械加工装置側の本体7は可動に取付け可能であって、つまり特に、少なくとも1つの工作物機械加工位置に、および少なくとも1つの機械加工工具交換位置に、移動させることができる。機械加工装置側の本体はしたがって、特に図3、4に図示の機械加工工具交換位置に移動させることができ、ここにおいて本体7が受け入れ装置20または受け入れ空間19に対して移動し、本体7に取付けられた少なくとも1つの機械加工工具5(即ち、例えば第2の機械加工工具5)、および/または、本体に取付けられ、特に連結された機械加工工具5と一緒になっている機械加工ヘッド12を、受け入れ空間19の中に移すことができるようになっている。代替的または追加的に、本体7は、本体7が取装置20または空間19に対して移動する機械加工工具交換位置に移行することができ、受け入れ空間19に受け入れられた少なくとも1つの機械加工工具5(即ち、例えば第2の機械加工工具5)、および/または、受け入れ空間19に受け入れられ、特に連結された機械加工工具5と一緒になっている機械加工ヘッド12を、受け入れ空間19から本体7に移すことができるようになっている。
【0070】
図3および図4から、機械加工工具交換位置に移動してきた本体7を、受け入れ装置20または受け入れ空間19の表面または内部に配置させることができることが明白であって、本体7に取付けられた機械加工工具4,5(即ち、例えば第2の機械加工工具5)、および/または、本体に取付けられ、特に連結された機械加工工具5と一緒になっている機械加工ヘッド12を、受け入れ空間19の中に移動させることができ、および/または、受け入れ空間19に受け入れられた機械加工工具4,5(即ち、例えば第2の機械加工工具5)、および/または、受け入れ空間19に受け入れられ、特に連結された機械加工工具4,5と一緒になっている機械加工ヘッドを、受け入れ空間19から本体7に移すことができるようになっている。
【0071】
図示の実施形態において、本体7は受け入れ空間19の中に少なくとも部分的に配置されており、また機械加工工具交換位置で特に完全に受け入れられている。本体7は、機械加工工具4,5および/または機械加工ヘッド11,12を交換するために、実際の工作物機械加工が行われる機械加工センター2の機械加工スペース23から、受け入れ空間19へと(あるいはその反対に)移動可能であるか移動する。本体7が受け入れ空間19の中まで十分に離れて移動している様子が明らかであって、交換予定の機械加工工具4,5は、受け入れ空間19の内部に位置する、交換予定の機械加工工具4,5および/または機械加工ヘッドの取付け位置に対する位置まで移動してきて、この位置により機械加工工具4,5および/または機械加工ヘッドを適切に交換することができる。
【0072】
機械加工センター2は、それぞれの機械加工工具4,5または機械加工ヘッド11,12を操作するための少なくとも1つの操作装置(図示せず)を備えることができる。操作装置は、自動化が可能なあるいは自動化されている、それぞれの機械加工工具4,5または機械加工ヘッド11,12の操作を実行するように有用に構成されており、特に機械加工工具4,5または機械加工ヘッド11,12を、対応する受け入れ空間19の中へと、または対応する受け入れ空間19から外に移動させることに関連して有用に構成されている。操作装置は、例えば少なくとも1つの把持要素を含む把持装置として形成することができ、またはこのような把持装置を少なくとも1つ含むことができる。把持装置は例えば(多軸)ロボットアームとして形成することができる。
【0073】
図面に図示の実施形態において、受け入れ装置20または受け入れ空間19は、並進および/または回転自由度において可動に取付けられた分離要素を備える分離装置22を用いて、機械加工スペース23から分離させることができる。このように受け入れ装置20または受け入れ空間19を必要に応じて機械加工スペース23から分離させる選択肢は、受け入れ空間19の内側で実行されるタスクを、機械加工プロセスとは独立して行うことができるため、有利である。したがって機械加工プロセスを実行している間に、受け入れ空間20の内側で、例えば予定されているまたは完了した機械加工工具の交換に関連して、タスクを実行することが可能となるが、これは受け入れ空間20を機械加工スペース23から隔離させることによって、例えば、チップが受け入れ空間20の中に全く入らなくなることが確実となるからである。具体的には、受け入れ空間20はしたがって、機械加工プロセスが実行されている間に特定の機械加工工具4,5を備えることができるが、これは特に受け入れ空間20を手動で準備することに対する安全性の理由から、適切な隔離選択肢がなければ不可能であるか、ほぼ不可能であろう。
【0074】
可動に取付けられた分離要素21は特に、機械加工スペース23から受け入れ装置20または受け入れ空間19にアクセス可能であって、かつ受け入れ装置20または受け入れ空間19から機械加工スペース23にアクセス可能な開放位置と、機械加工スペース23から受け入れ装置20または受け入れ空間19にアクセス不可能であって、かつ受け入れ装置20または受け入れ空間19から機械加工スペース23にアクセス不可能な閉鎖位置と、の間で移動可能に取付けられている。分離要素21の例示的な縦方向の動きが図3に両矢印で記されている。例えば、この可動に取付けられた分離要素21は、窓、ゲート、またはドアなどとすることができる。
【0075】
本体7の特にそれぞれの機械加工位置および機械加工工具交換位置の間の動き、操作装置または、操作装置に関連する操作要素の動き、ならびに分離装置22または、分離装置に関連する分離要素21の動きは、通常は、ハードウェアが実装されたおよび/またはソフトウェアが実装された機械加工センター側の制御装置(図示せず)を用いて制御させるようにして実行される。制御装置はしたがって、本体7の特にそれぞれの機械加工位置および機械加工工具交換位置の間の動き、操作装置、または操作装置に関連する操作要素の動き、ならびに分離装置22、または分離装置に関連する分離要素21の動き、を制御する制御情報を生成するように構成されている。
【0076】
各図面に図示の機械加工装置1および/または図1に図示の機械加工センター2を用いて、機械加工される工作物3を機械加工する方法を実行することができる。

図1
図2
図3
図4