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特開2024-100476不正駐車管理方法、不正駐車管理装置、不正駐車管理システム及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100476
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】不正駐車管理方法、不正駐車管理装置、不正駐車管理システム及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240719BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023004500
(22)【出願日】2023-01-16
(71)【出願人】
【識別番号】518135467
【氏名又は名称】野田 大智
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】野田 大智
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC13
5L050CC13
(57)【要約】
【課題】機械設置をすることなく開設された駐車場での不正駐輪を抑制できる不正駐車管理方法、不正駐車管理装置、不正駐車管理システム及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】不正駐車管理方法は、不正駐車管理装置が、駐車場の識別子、駐車場において巡回員によって施錠された不正駐車車両に関する不正車両情報及び不正駐車車両を解錠するための解錠情報を対応付けて記憶部に記憶し、施錠された不正駐車車両を解錠するための解錠要求を不正ユーザ端末装置から取得した場合、記憶部から読み出した不正車両情報を不正ユーザ端末装置へ送信し、不正駐車車両の選択を不正ユーザ端末装置から取得した場合、不正駐車に対する課金を不正ユーザ端末装置に提示し、課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、選択された不正駐車車両を解錠するための解錠情報を出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
不正駐車管理装置は、
駐車場の識別子、前記駐車場において巡回員によって施錠された不正駐車車両に関する不正車両情報及び前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を対応付けて記憶部に記憶し、
施錠された不正駐車車両を解錠するための解錠要求を不正ユーザ端末装置から取得した場合、前記記憶部から読み出した不正車両情報を前記不正ユーザ端末装置へ送信し、
不正駐車車両の選択を前記不正ユーザ端末装置から取得した場合、不正駐車に対する課金を前記不正ユーザ端末装置に提示し、
前記課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、選択された不正駐車車両を解錠するための解錠情報を出力する、
不正駐車管理方法。
【請求項2】
前記不正駐車管理装置は、
前記識別子、前記不正車両情報及び前記解錠情報を巡回員端末装置から取得し、
取得した識別子、不正車両情報及び解錠情報を対応付けて前記記憶部に記憶する、
請求項1に記載の不正駐車管理方法。
【請求項3】
前記不正駐車管理装置は、
駐車場の識別子を含む前記解錠要求を前記不正ユーザ端末装置から取得した場合、取得した識別子と一致する識別子に対応する不正車両情報を前記記憶部から読み出し、
読み出した不正車両情報を前記不正ユーザ端末装置へ送信する、
請求項1に記載の不正駐車管理方法。
【請求項4】
前記不正駐車管理装置は、
前記課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、前記巡回員に報酬を付与するための処理を行う、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の不正駐車管理方法。
【請求項5】
前記不正駐車管理装置は、
前記巡回員の巡回頻度及び不正駐車車両の報告頻度の少なくとも一つに応じて前記報酬を増額する、
請求項4に記載の不正駐車管理方法。
【請求項6】
前記不正駐車管理装置は、
巡回員端末装置からの要求に応じて、駐車場の予約車両に関する予約車両情報を前記巡回員端末装置へ送信する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の不正駐車管理方法。
【請求項7】
前記不正駐車管理装置は、
駐車場の識別子、前記駐車場において巡回員によって施錠された不正駐車車両に関する不正車両情報及び前記不正駐車車両を施錠した電子鍵の鍵識別子を対応付けて記憶部に記憶し、
前記課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、前記電子鍵を解錠するための認証情報を出力する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の不正駐車管理方法。
【請求項8】
前記不正車両情報は、自転車の画像及び防犯登録番号の少なくとも一つを含む、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の不正駐車管理方法。
【請求項9】
前記不正駐車管理装置は、
駐車場の駐車車両が撮影された画像を巡回員端末装置から取得し、
取得した画像に基づいて特定した駐車車両及び前記記憶部に記憶した前記駐車場の予約車両に基づいて不正駐車車両を特定し、
特定した不正駐車車両に関する不正車両情報を前記巡回員端末装置へ送信する、
請求項1に記載の不正駐車管理方法。
【請求項10】
前記不正駐車管理装置は、
巡回員によって施錠された前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を前記巡回員端末装置から取得し、
前記駐車場の識別子、前記不正車両情報及び前記解錠情報を対応付けて記憶部に記憶する、
請求項9に記載の不正駐車管理方法。
【請求項11】
前記不正駐車管理装置は、
前記不正ユーザ端末装置の位置情報を含む前記解錠要求を前記不正ユーザ端末装置から取得した場合、前記位置情報によって特定される駐車場の識別子に対応する不正車両情報を前記記憶部から読み出し、
読み出した不正車両情報を前記不正ユーザ端末装置へ送信する、
請求項1に記載の不正駐車管理方法。
【請求項12】
制御部を備え、
前記制御部は、
駐車場の識別子、前記駐車場において巡回員によって施錠された不正駐車車両に関する不正車両情報及び前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を対応付けて記憶部に記憶し、
施錠された不正駐車車両を解錠するための解錠要求を不正ユーザ端末装置から取得した場合、前記記憶部から読み出した不正車両情報を前記不正ユーザ端末装置へ送信し、
不正駐車車両の選択を前記不正ユーザ端末装置から取得した場合、不正駐車に対する課金を前記不正ユーザ端末装置に提示し、
前記課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、選択された不正駐車車両を解錠するための解錠情報を出力する、
不正駐車管理装置。
【請求項13】
請求項12に記載の不正駐車管理装置と、巡回員が携帯する巡回員端末装置とを備え、
前記不正駐車管理装置は、
駐車場の識別子、前記駐車場において巡回員によって施錠された不正駐車車両に関する不正車両情報及び前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を前記巡回員端末装置から取得し、
取得した識別子、不正車両情報及び解錠情報を対応付けて前記記憶部に記憶する、
不正駐車管理システム。
【請求項14】
駐車場の識別子、前記駐車場において巡回員によって施錠された不正駐車車両に関する不正車両情報及び前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を対応付けて記憶部に記憶し、
施錠された不正駐車車両を解錠するための解錠要求を不正ユーザ端末装置から取得した場合、前記記憶部から読み出した不正車両情報を前記不正ユーザ端末装置へ送信し、
不正駐車車両の選択を前記不正ユーザ端末装置から取得した場合、不正駐車に対する課金を前記不正ユーザ端末装置に提示し、
前記課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、選択された不正駐車車両を解錠するための解錠情報を出力する、
処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【請求項15】
巡回員端末装置で動作するコンピュータプログラムであって、
駐車場の識別子、前記駐車場において巡回員によって施錠された不正駐車車両に関する不正車両情報及び前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報の入力を受け付け、
受け付けた識別子、不正車両情報及び解錠情報を不正駐車管理装置へ送信する、
処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不正駐車管理方法、不正駐車管理装置、不正駐車管理システム及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境に対する意識向上や健康志向の高まりにより、身近な移動手段として自転車を利用する人が増加している。また、電車やバス等の公共交通機関の利用を避けるため自転車に加えて自動二輪車などの利用者も増加している。
【0003】
一方で、駅周辺や市街地などでは放置自転車等が社会問題化しており、歩道上に放置される自転車等による歩行者への妨げや景観の悪化などの問題が生じており、多くの自治体で放置自転車等の対策の一つとして、自転車等駐車場の整備を行っている。
【0004】
特許文献1には、自転車等駐車場に置かれる自転車等の駐輪ロック装置であって、ロックアームをロック位置に移動させてもロックレバーがレバーロック位置とならずロックされないため、事前にロックさせたロックアームの上に車輪を載せる不正駐輪を規制できる駐輪ロック装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2020-168894号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、不正駐輪を規制するには、駐車場に特許文献1のような機械を設置する必要があり、工事等の初期投資が必要となる。また、駐車場の空きスペースに無断で不正駐輪されるという問題もある。
【0007】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、機械設置をすることなく開設された駐車場での不正駐輪を抑制できる不正駐車管理方法、不正駐車管理装置、不正駐車管理システム及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、不正駐車管理方法は、不正駐車管理装置は、駐車場の識別子、前記駐車場において巡回員によって施錠された不正駐車車両に関する不正車両情報及び前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を対応付けて記憶部に記憶し、施錠された不正駐車車両を解錠するための解錠要求を不正ユーザ端末装置から取得した場合、前記記憶部から読み出した不正車両情報を前記不正ユーザ端末装置へ送信し、不正駐車車両の選択を前記不正ユーザ端末装置から取得した場合、不正駐車に対する課金を前記不正ユーザ端末装置に提示し、前記課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、選択された不正駐車車両を解錠するための解錠情報を出力する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、機械設置をすることなく開設された駐車場での不正駐輪を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態の不正駐車管理システムの構成の一例を示す図である。
図2】本実施形態の駐輪場の一例を示す図である。
図3】巡回員端末装置の構成の一例を示す図である。
図4】不正ユーザ端末装置の構成の一例を示す図である。
図5】管理サーバの構成の一例を示す図である。
図6】巡回員登録情報DBの構成の一例を示す図である。
図7】不正車両報告処理の第1例を示す図である。
図8】予約車両情報DBの構成の一例を示す図である。
図9】巡回員端末装置に表示される予約車両情報の一例を示す図である。
図10】不正車両報告画面の一例を示す図である。
図11】不正車両情報DBの構成の一例を示す図である。
図12】ロック解除処理の第1例を示す図である。
図13】不正ユーザ端末装置に表示される不正車両情報の一例を示す図である。
図14】不正ユーザ登録情報DBの構成の一例を示す図である。
図15】不正車両報告処理の第2例を示す図である。
図16】ロック解除処理の第2例を示す図である。
図17】不正車両報告処理の第3例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の不正駐車管理システムの構成の一例を示す図である。不正駐車管理システムは、不正駐車管理装置としての管理サーバ50を備える。不正駐車管理システムは、巡回員端末装置10を備えてもよい。管理サーバ50と巡回員端末装置10とは、通信ネットワーク1を介して接続される。また、不正ユーザ端末装置20も通信ネットワーク1を介して管理サーバ50と接続される。巡回員端末装置10は、巡回員が携帯する端末装置である。巡回員は、後述の駐輪場(駐車場とも称する)を見回り、不正駐輪を発見した場合、不正車両(例えば、自転車、原動機付自転車又は自動二輪車など)を使用できないように施錠し、巡回員端末装置10を用いて管理サーバ50に対して不正駐輪を報告する。不正ユーザ端末装置20は、不正駐輪をした不正ユーザが携帯する端末装置である。不正ユーザは、駐輪場に戻って自身の自転車等(本明細書では、自転車、原動機付自転車又は自動二輪車を含むものとする)が施錠されていることに気付くと駐輪場に設けられた案内板に記載された手順に従い、不正ユーザ端末装置20を用いて不正駐輪に対する課金の支払い処理を行い、施錠された自転車等を解錠するための解錠情報を管理サーバ50から受け取り、自身の自転車を解錠することができる。不正ユーザによる課金の支払い処理が行われると、管理サーバ50は、巡回員に対して報酬を付与する処理を行う。
【0012】
図2は本実施形態の駐輪場の一例を示す図である。本実施形態の駐輪場は、駐輪ロック装置などの機械を設置する必要はなく、商業施設の空きスペース、マンション脇の空きスペース、建物傍の空きスペース、使用していないデッドスペースなど自転車等の1台分(1車室)以上のスペースがあればよい。図2の例では、4車室(番号が1、2、3、4)分の駐輪場の例を図示しているが、車室の数や駐輪場の外観は図2の例に限定されない。駐輪場には案内板2が設置されている。案内板2には、駐輪場を利用したい人がインターネットで予約するための手順、駐車料金の支払い手順などが記載されている。また、案内板2には、不正駐輪をした不正ユーザが、不正駐車管理サービスに登録する手順が記載され、不正駐車管理サービスに登録することにより、施錠された自身の自転車等を解錠するための手順が不正ユーザに対して提供される。
【0013】
図3は巡回員端末装置10の構成の一例を示す図である。巡回員端末装置10は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等で構成できる。巡回員端末装置10は、装置全体を制御する制御部11、通信部12、メモリ13、位置情報取得部14、カメラ15、表示パネル16、操作部17、及び記憶部18を備える。
【0014】
制御部11は、IC(Integrated Circuit)チップ、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等が所要数組み込まれて構成されてもよい。また、制御部11は、DSP(Digital Signal Processors)、FPGA(Field-Programmable Gate Arrays)等を組み合わせて構成してもよい。
【0015】
通信部12は、通信モジュールを備え、通信ネットワーク1を介して管理サーバ50との間で通信を行う機能を有する。
【0016】
位置情報取得部14は、例えば、GPS(Global Positioning System)受信機を備え、GPS衛星から送信される電波を受信して、巡回員端末装置10の現在位置を測位する。位置情報取得部14は、測位した位置情報を制御部11へ出力する。
【0017】
記憶部18は、例えば、半導体メモリ等で構成することができ、コンピュータプログラム19(プログラム製品)、及び所要の情報(例えば、管理サーバ50から取得した情報など)を記憶する。
【0018】
コンピュータプログラム19は、巡回員端末装置10で動作するアプリケーションプログラム(不正駐輪管理アプリ)であり、通信部12を介して外部の装置からダウンロードして記憶部18に記憶してもよい。また、記録媒体(例えば、CD-ROM等の光学可読ディスク記憶媒体)に記録されたコンピュータプログラム19を記録媒体読取部で読み取って記憶部18に記憶してもよい。
【0019】
メモリ13は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリで構成することができる。コンピュータプログラム19をメモリ13に展開して、制御部11がコンピュータプログラム19を実行することができる。制御部11は、コンピュータプログラム19で定められた処理を実行することができる。すなわち、制御部11による処理は、コンピュータプログラム19による処理でもある。
【0020】
カメラ15は、撮像素子を備え、巡回員が撮影した対象(例えば、駐輪場の自転車等)の動画又は静止画を含む画像を取得する。
【0021】
表示パネル16は、液晶パネル又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成することができる。
【0022】
操作部17は、例えば、タッチパネルで構成され、表示パネル16に表示されたアイコンなどの操作、カーソルの移動や操作、文字等の入力などを行うことができる。
【0023】
制御部11は、通信部12を介して、駐輪場の識別子としての駐輪場ID、巡回員によって施錠された不正車両に関する不正車両情報(例えば、駐輪場に不正に駐輪している自転車等の不正車両の画像(写真や動画)、防犯登録番号、車両ナンバーなどを含む)、施錠された不正車両を解錠するための解錠情報などの情報を管理サーバ50へ送信する。また、制御部11は、通信部12を介して、駐車場の駐車車両が撮影された画像を管理サーバ50へ送信する。
【0024】
図4は不正ユーザ端末装置20の構成の一例を示す図である。不正ユーザ端末装置20は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等で構成できる。不正ユーザ端末装置20は、装置全体を制御する制御部21、通信部22、メモリ23、カメラ25、表示パネル26、操作部27、及び記憶部28を備える。制御部21、通信部22、メモリ23、カメラ25、表示パネル26、操作部27、及び記憶部28は、それぞれ図3に例示した巡回員端末装置10の制御部11、通信部12、メモリ13、カメラ15、表示パネル16、操作部17、及び記憶部18と同様の機能又は構成であるので説明は省略する。
【0025】
記憶部28は、コンピュータプログラム29(プログラム製品)、及び所要の情報を記憶する。
【0026】
コンピュータプログラム29は、駐輪場で不正駐車をしたユーザ(不正ユーザ)が、施錠された自身の自転車等を解錠するために、本実施形態の不正駐車管理システムが提供する不正駐車管理サービスにユーザ登録することによって、通信部22を介してダウンロードされて記憶部28に記憶される。コンピュータプログラム29は、不正ユーザ端末装置20で動作するアプリケーションプログラム(駐輪場利用アプリ)である。
【0027】
図5は管理サーバ50の構成の一例を示す図である。管理サーバ50は、管理サーバ50全体を制御する制御部51、通信部52、メモリ53、記憶部54、画像処理部60、巡回員登録情報DB56、予約車両情報DB57、不正車両情報DB58、及び不正ユーザ登録情報DB59を備える。
【0028】
制御部51は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等が所要数組み込まれて構成されてもよい。また、制御部51は、DSP(Digital Signal Processors)、FPGA(Field-Programmable Gate Arrays)等を組み合わせて構成してもよい。
【0029】
通信部52は、通信モジュールを備え、通信ネットワーク1を介して巡回員端末装置10及び不正ユーザ端末装置20との間で通信を行う機能を有する。
【0030】
記憶部54は、例えば、ハードディスク又は半導体メモリ等で構成することができ、コンピュータプログラム55(プログラム製品)、及び所要の情報(例えば、巡回員端末装置10及び不正ユーザ端末装置20から取得した情報、管理サーバ50での処理途中の情報又は処理結果など)を記憶する。
【0031】
コンピュータプログラム55は、通信部52を介して外部の装置からダウンロードして記憶部54に記憶してもよい。また、記録媒体(例えば、CD-ROM等の光学可読ディスク記憶媒体)に記録されたコンピュータプログラム55を記録媒体読取部で読み取って記憶部54に記憶してもよい。コンピュータプログラム55は、単一のコンピュータ上で、または通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開することができる。
【0032】
メモリ53は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリで構成することができる。コンピュータプログラム55をメモリ53に展開して、制御部51がコンピュータプログラム55を実行することができる。制御部51は、コンピュータプログラム55で定められた処理を実行することができる。すなわち、制御部51による処理は、コンピュータプログラム55による処理でもある。
【0033】
画像処理部60は、巡回員端末装置10から取得した、駐車場の駐車車両が撮影された画像に基づいて駐車車両を特定する処理を行う。また、画像処理部60は、特定した駐車車両及び予約車両情報DB57に記憶した駐車場の予約車両に関する予約車両情報に含まれる予約車両の画像に基づいて、不正駐車車両を特定する処理を行う。不正駐車車両を特定する処理は、一般的な画像認識処理を用いて、例えば、予約車両の画像と一致しない駐車車両の画像が存在する場合、当該画像を不正駐車車両の画像と特定することができる。
【0034】
図6は巡回員登録情報DB56の構成の一例を示す図である。巡回員登録情報DB56に記憶される巡回員登録情報は、巡回員を識別する巡回員ID、パスワード、巡回員の氏名、住所、メールアドレス、決済用情報、巡回履歴、不正車両報告履歴、報酬履歴などの情報を含む。巡回員ID及びパスワードは、巡回員が不正駐輪管理アプリを使用するため、及び不正駐車管理サービスにログインするための識別情報である。メールアドレスは、巡回員が巡回員端末装置10や他の装置でメールを受信するためのアドレスである。決済用情報は、巡回員が報酬を受け取るための情報であり、例えば、金融機関等の口座番号、電子マネー等のアカウント情報などが含まれる。巡回履歴は、巡回員が巡回を実施した年月日及び駐輪場IDなどを含む履歴情報である。不正車両報告履歴は、巡回員が不正車両を発見した際に管理サーバ50へ送信される不正車両報告情報の履歴である。報酬履歴は、巡回員が不正車両を発見し、不正ユーザによって不正駐車に対する課金が支払われたことを条件として、巡回員に付与される報酬の履歴であり、例えば、報酬が付与された年月日及び報酬金額などの情報を含む。
【0035】
図6では、便宜上各情報を符号で表している。巡回員IDがP001の巡回員については、パスワードがaxxxx、氏名がA111、住所がA222、メールアドレスがA333、決済用情報がA444、巡回履歴がA555、不正車両報告履歴がA666、報酬履歴がA777であり、巡回員IDがP002の巡回員については、パスワードがbxxxx、氏名がB111、住所がB222、メールアドレスがB333、決済用情報がB444、巡回履歴がB555、不正車両報告履歴がB666、報酬履歴がB777である。他の巡回員についても同様である。巡回員登録情報は、駐輪場が設置された地域の住民などが、不正駐車管理サービスに巡回員として登録することで生成される。なお、巡回員登録情報は、一例であって、図6の内容に限定されるものではない。
【0036】
予約車両情報DB57、不正車両情報DB58、及び不正ユーザ登録情報DB59の詳細は後述する。
【0037】
管理サーバ50は、機能を分散させて複数のサーバで構成してもよい。巡回員登録情報DB56、予約車両情報DB57、不正車両情報DB58、及び不正ユーザ登録情報DB59の全部又は一部は、管理サーバ50とは別のデータサーバ上に構築してもよい。
【0038】
次に、本実施形態の不正駐車管理システムの処理について説明する。本実施形態の不正駐車管理システムの処理は、(1)不正車両報告処理、及び(2)ロック解除処理の2つの処理を含む。まず、不正車両報告処理について説明する。
【0039】
図7は不正車両報告処理の第1例を示す図である。巡回員は、自身が巡回を担当する駐輪場の情報(駐輪場ID、駐輪場の名所、住所等でもよい)を巡回員端末装置10で入力又は選択することで、巡回員端末装置10は、駐輪場の選択を受け付け(S11)、受け付けた駐輪場の駐輪場ID含む要求(予約車両情報の要求)を管理サーバ50へ送信する(S12)。管理サーバ50は、駐輪場IDを受信すると、予約車両情報DB57にアクセスして、当該駐輪場の予約車両の予約車両情報を特定する(S13)。
【0040】
図8は予約車両情報DB57の構成の一例を示す図である。予約車両情報DB57は、駐輪場毎に予約車両情報が記憶される。予約が入る都度、及び予約された車両の利用が終了する都度、予約車両情報は更新される。図8に例示した予約車両情報は、駐車場IDがxxxであり、OO年OO月OO日OO時XX分に更新された予約情報を示す。予約車両情報は、車室番号、予約有無、車種、防犯登録番号、車両ナンバー、車両写真(画像)などの情報を含む。車室番号は、自転車等の駐輪スペースを識別する番号である。図8の例では、車室番号1は、予約があり、車種が自転車、防犯登録番号がxxxxx、車両写真がg1111である。車室番号2は、予約があり、車種がバイク、防犯登録番号が△△△△△、車両ナバーが「東京あ 1234」、車両写真がg22222である。他の車室番号についても同様である。また、車室番号4、5、7、8、10については予約が入っていないことを示す。駐輪場を利用したいユーザは、不図示の駐輪場シェアサービスを提供するアプリを使って自身の自転車等の予約を行うことができる。なお、予約車両情報は、一例であって、図8の内容に限定されるものではない。
【0041】
図7に戻って、管理サーバ50は、予約車両情報を巡回員端末装置10へ送信する(S14)。巡回員端末装置10は、予約車両情報を受信し、受信した予約車両情報を表示パネル16に表示する(S15)。
【0042】
図9は巡回員端末装置10に表示される予約車両情報の一例を示す図である。図9に示すように、予約車両情報は、車室番号、車種、防犯登録番号、予約車両の画像を含む。予約車両情報は、さらに、駐輪場の名称(図9の例では、xxxx駐輪場)、駐輪場ID、駐輪場の所在地、営業時間、営業車室数、予約台数、予約車両情報の更新年月日(図9の例では、OO年OO月OO日 予約状況)などを含めてもよい。巡回員は、巡回員端末装置10に表示される予約車両情報を参照することで、正規の予約車両を確認できるとともに、駐輪場に駐車された車両と比較することで、正規の予約車両ではない駐車車両を不正駐車車両として特定(発見)できる。なお、巡回員端末装置10に表示される予約車両情報は、一例であって、図9の例に限定されるものではない。
【0043】
巡回員は、巡回員端末装置10に表示された予約車両情報を参照して、不正車両を発見した場合、不正車両を施錠し、警告文が記載された警告札を不正車両に貼る。不正車両を施錠するには、例えば、巡回員が予め用意又は準備したチェーンロックや鍵ロックなどを使用すればよい。警告文は、例えば、不正ユーザに対する警告文であり、施錠された車両を解錠するための手順が記載されている。
【0044】
図7に戻って、巡回員は、巡回員端末装置10の不正車両報告画面で不正車両の報告を入力することで、巡回員端末装置10は、不正車両の報告を受け付ける(S16)。
【0045】
図10は不正車両報告画面の一例を示す図である。図10に示すように、不正車両報告画面は、申請番号(不正車両報告画面毎に自動的に割り振られる番号であり、図10の例では「10001」)、巡回員ID、駐輪場ID、不正車両の車種、車両ナンバー、防犯登録番号、不正車両を置いている車室、不正車両の写真(画像)、チェーンロックや鍵ロックなどロック解除番号などの情報を含む。巡回員は、各情報を入力して「報告」アイコンを操作することで、巡回員端末装置10は、不正車両の報告を受け付ける。「キャンセル」アイコンを操作することで、入力した情報をキャンセルして、再入力することができる。なお、不正車両報告画面は、一例であって、図10の例に限定されるものではない。
【0046】
図7に戻って、巡回員端末装置10は、不正車両報告画面に含まれる各情報(例えば、駐輪場ID、不正車両情報(不正車両の車種、車両ナンバー、防犯登録番号、写真など)、ロック解除番号、巡回員IDなど)を管理サーバ50へ送信し(S17)、処理を終了する。
【0047】
管理サーバ50は、不正車両報告画面に含まれる各情報を受信し、不正車両に対して車両IDを付与し(S18)、不正車両情報を更新し(S19)、処理を終了する。
【0048】
図11は不正車両情報DB58の構成の一例を示す図である。不正車両情報DB58に記憶される不正車両情報は、申請番号、報告年月日、駐輪場ID、巡回員ID、不正車両を置いている車室、不正車両の車種、防犯登録番号、車両ナンバー、車両の写真(画像)、ロック解除番号、車両IDなどを含む。図11の例では、申請番号が10001については、報告年月日がOO年OO月OO日、駐輪場IDがXXX、巡回員IDがP0201、車室が2、車種が自転車、防犯登録番号がXXOOXX、車両写真のファイルがgXXXX、ロック解除番号が926815、車両IDが123である。また、申請番号が10051については、報告年月日がOO年OO月XX日、駐輪場IDがXXO、巡回員IDがP0010、車室が8、車種がバイク、防犯登録番号がXO△△XX、車両写真のファイルがgOXOX、ロック解除番号が873106、車両IDが456である。他の申請番号についても同様である。なお、不正車両情報は、一例であって、図11の例に限定されるものではない。また、図示していないが、不正車両情報に車両の製造メーカを含めてもよい。
【0049】
上述のように、巡回員端末装置10(制御部11)は、駐輪場(駐車場)の予約車両に関する予約車両情報を表示し、駐輪場ID、駐輪場において巡回員によって施錠された不正駐車車両に関する不正車両情報及び不正駐車車両を解錠するためのロック解除番号(解錠情報)の入力を受け付け、受け付けた駐輪場ID、不正車両情報及びロック解錠番号を管理サーバ50へ送信することができる。これにより、巡回員による不正車両の報告を収集することができる。
【0050】
次に、ロック解除処理について説明する。
【0051】
図12はロック解除処理の第1例を示す図である。不正駐車したユーザ(不正ユーザとも称する)が駐輪場に戻ると、自身の車両が施錠されていることに気付き、車両の貼られた警告札又は案内板2の記載事項を読むことで自身の車両を解錠する手順を確認できる。図12に示す処理は、不正ユーザが解錠手続きをする際の処理を示す。
【0052】
まず、不正ユーザは、解除手続き(解除要求)を行うため、本実施形態の不正駐車管理システムが提供する不正駐車管理サービスにユーザ登録する。具体的には、不正ユーザは、不正ユーザ端末装置20で、ユーザID、パスワード、メールアドレス、不正駐車した駐輪場ID(警告札又は案内板2に記載されている)を入力すると、不正ユーザ端末装置20は、ユーザ登録を受け付け(S21)、駐輪場IDを含む解錠要求を管理サーバ50へ送信する(S22)。
【0053】
管理サーバ50は、駐輪場IDを受信し、受信した駐輪場IDに基づいて現在ロック(施錠)中の不正車両に関する不正車両情報を特定し(S23)、特定した不正車両情報を不正ユーザ端末装置20へ送信する(S24)。ここで、送信する不正車両情報には、不正車両の車両ID及び不正車両の写真(画像)を含めることができる。さらに、送信する不正車両情報に防犯登録番号や車両ナンバーを含めてもよい。
【0054】
不正ユーザ端末装置20は、不正車両情報を受信し、受信した不正車両情報を表示する(S25)。
【0055】
図13は不正ユーザ端末装置20に表示される不正車両情報の一例を示す図である。図13に示すように、不正ユーザ端末装置20に表示される不正車両情報には、「ロック解除したい車両を選択してください。」の如く文言とともに、不正ユーザが不正駐車した駐輪場で、現在施錠中の不正車両の写真(画像)が含まれる。図13の例では、自転車の2つの画像gXXX、画像gXOOが表示されている。不正ユーザは、表示された画像の中から自身の車両の画像を、「選択」アイコンを操作することで選択できる。図13の例では、画像gXOOが選択されている。「実行」アイコンを操作することで、不正車両の選択が実行される。なお、不正ユーザ端末装置20に表示される不正車両情報は、図13の例に限定されるものではなく、防犯登録番号や車両ナンバーを画像とともに、あるいは画像に代えて表示してもよい。
【0056】
図12に戻って、不正ユーザ端末装置20は、不正ユーザの選択操作に基づいて、不正車両の選択を受け付け(S26)、選択された不正車両の車両IDを管理サーバ50へ送信する(S27)。管理サーバ50は、車両IDを受信し、不正車両に対する課金額を算定する(S28)。課金額は、例えば、巡回員が不正車両の報告日から不正ユーザが解錠手続きを行った日までの日数に応じて増額してもよい。例えば、課金額=日数×5,000円とすることができるが、これに限定されるものではない。管理サーバ50は、算定した課金額を不正ユーザ端末装置20へ送信する(S29)。
【0057】
不正ユーザ端末装置20は、課金額を受信すると、決済画面を表示する(S30)。決済画面は、例えば、課金額、クレジットカードや電子マネー等の情報の入力画面などを含む。不正ユーザが、決済方法を指定して課金額の支払い操作を行うと、不正ユーザ端末装置20は、決済処理を受け付け(S31)、不正ユーザのユーザID、不正車両の車両ID、及び決済ログを管理サーバ50へ送信する(S32)。
【0058】
管理サーバ50は、ユーザID、車両ID、及び決済ログを受信すると、決済ログを不正ユーザ登録情報DB59に記録し(S33)、不正車両情報DB58にアクセスして、受信した車両IDに基づいてロック解除番号を特定する(S34)。管理サーバ50は、特定したロック解除番号を不正ユーザ端末装置20へ送信する(S35)。
【0059】
不正ユーザ端末装置20は、ロック解除番号を受信し、受信したロック解除番号を表示し(S36)、処理を終了。これにより、不正ユーザは施錠された自身の車両を解錠することができる。なお、不正駐車車両を解錠するための解錠情報の出力は、図12に示すような、不正ユーザ端末装置20へ送信して不正ユーザ端末装置20で表示する方法に限定されるものではなく、例えば、不正ユーザが携帯又は所有する端末装置(不正ユーザ端末装置20を含む)に対してメール等で通知する方法も含まれる。
【0060】
管理サーバ50は、不正ユーザ登録情報DB59にアクセスして、不正ユーザ登録情報を更新し(S37)、巡回員に対する報酬処理を行い(S38)、処理を終了する。報酬処理は、例えば、巡回員が指定する金融機関の預金口座に報酬金額を入金する処理である。巡回員に対する報酬額は、課金額に所定係数を乗算して算出してもよい。所定係数は、例えば、0.5とすることができる。例えば、前述のように、課金額が5,000円の場合、報酬金額は2,500円とすることができる。なお、所定係数は、0.5に限定されるものではない。巡回員に報酬を付与することにより、駐輪場がある地域の住民が巡回員として参画することを推進することができ、地域から不正駐輪をなくすことを期待できる。
【0061】
また、管理サーバ50(制御部51)は、巡回員の巡回頻度及び不正駐車車両の報告頻度の少なくとも一つに応じて報酬を増額してもよい。これにより、さらに地域の巡回員を増やすことができ、地域から不正駐輪をなくすことを期待できる。
【0062】
図14は不正ユーザ登録情報DB59の構成の一例を示す図である。不正ユーザ登録情報DB59に記憶される不正ユーザ登録情報は、登録年月日、ユーザID、パスワード、メールアドレス、不正駐輪した駐輪場の駐輪場ID、不正車両を報告した巡回員の巡回員ID、不正車両の車両ID、不正車両を解錠するためのロック解錠番号、決済ログ(決済年月日、課金額、クレジットカード情報などの情報等を含む。なお、不正ユーザ登録情報は、一例であって、図14の例に限定されるものではない。
【0063】
上述のように、管理サーバ50(制御部51)は、駐輪場ID(駐車場の識別子)、駐車場において巡回員によって施錠された不正駐車車両に関する不正車両情報及び不正駐車車両を解錠するためのロック解除番号(解錠情報)を対応付けて不正車両情報DB58(記憶部)に記憶し、施錠された不正駐車車両を解錠するための解錠要求を不正ユーザ端末装置20から取得した場合、不正車両情報DB58から読み出した不正車両情報を不正ユーザ端末装置20へ送信し、不正駐車車両の選択を不正ユーザ端末装置20から取得した場合、不正駐車に対する課金を不正ユーザ端末装置20に提示し、課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、選択された不正駐車車両を解錠するためのロック解除番号を出力する。
【0064】
上述の構成により、駐輪場(駐車場)で不正に駐車した不正ユーザは、不正駐車に対する課金を支払わないと施錠された自身の車両(自転車等)を解錠することができないので、機械設置をすることなく開設された駐車場での不正駐輪を抑制できる。
【0065】
また、管理サーバ50(制御部51)は、駐輪場ID(駐車場の識別子)、不正車両情報及び不正駐車車両を解錠するためのロック解除番号(解錠情報)を巡回員端末装置10から取得し、取得した駐輪場ID、不正車両情報及びロック解除番号を対応付けて不正車両情報DB58に記憶することができる。これにより、不正車両に関する不正車両情報を収集できるとともに施錠された不正車両を解錠するための解錠情報を適切に管理することができる。
【0066】
また、管理サーバ50(制御部51)は、駐輪場IDを含む解錠要求を不正ユーザ端末装置20から取得した場合、取得した駐輪場IDと一致する駐輪場IDに対応する不正車両情報を不正車両情報DB58から読み出し、読み出した不正車両情報を不正ユーザ端末装置20へ送信することができる。すなわち、図12に例示したように、解錠要求として、駐輪場IDを管理サーバ50へ送信し、管理サーバ50は、解錠要求に含まれる駐輪場IDに対応する不正車両情報を不正ユーザ端末装置20へ送信してもよい。
【0067】
図12の例では、不正ユーザ端末装置20が、解錠要求として駐輪場IDを管理サーバ50へ送信する構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、不正ユーザが自身の不正車両の製造メーカ、車種などを指定した検索要求を解錠要求に含めてもよい。この場合、管理サーバ50は、不正ユーザが指定した製造メーカ又は車種に基づいて不正車両情報DB58を検索し、検索した結果である車両リスト(不正車両情報)を不正ユーザ端末装置20へ送信することができる。
【0068】
また、不正ユーザが自身の不正車両の防犯登録番号を指定して解除要求に含めてもよい。この場合、管理サーバ50は、不正ユーザが指定した防犯登録番号に対応する1台の車両を不正車両情報DB58から読み出し、読み出した1台の車両(不正車両情報)を不正ユーザ端末装置20へ送信することができる。
【0069】
また、管理サーバ50(制御部51)は、駐輪場IDに代えて、不正ユーザ端末装置20の位置情報を含む解錠要求を不正ユーザ端末装置20から取得した場合、当該位置情報によって特定される駐輪場(駐輪場ID)に対応する不正車両情報を不正車両情報DB58から読み出し、読み出した不正車両情報を不正ユーザ端末装置20へ送信してもよい。これにより、不正ユーザは、自身の不正車両を容易に選択することができる。
【0070】
また、管理サーバ50(制御部51)は、不正車両に対する課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、巡回員に報酬を付与するための処理を行うことができる。これにより、巡回員のモチベーションを向上させることができ、巡回員として参画する地域の住民を増やすことが可能となる。また、その結果として地域から不正駐輪を無くすことに貢献できる。
【0071】
また、管理サーバ50(制御部51)は、巡回員端末装置10からの予約車両情報の要求に応じて、駐車場の予約車両に関する予約車両情報を巡回員端末装置10へ送信することができる。これにより、巡回員は、不正車両を発見することが容易になる。
【0072】
前述の図7及び図12に例示した処理では、不正車両を施錠する手段として、チェーンロックや鍵ロックなどを用いる構成であるが、施錠手段はこれらに限定されるものではない。例えば、スマートロックなどの電子鍵を用いることもできる。以下では、電子鍵を用いる場合の処理について説明する。
【0073】
図15は不正車両報告処理の第2例を示す図である。巡回員は、自身が巡回を担当する駐輪場の情報(駐輪場ID、駐輪場の名所、住所等でもよい)を巡回員端末装置10で入力又は選択することで、巡回員端末装置10は、駐輪場の選択を受け付け(S41)、受け付けた駐輪場の駐輪場IDを管理サーバ50へ送信する(S42)。管理サーバ50は、駐輪場IDを受信すると、予約車両情報DB57にアクセスして、当該駐輪場の予約車両の予約車両情報を特定する(S43)。管理サーバ50は、予約車両情報を巡回員端末装置10へ送信する(S44)。
【0074】
巡回員端末装置10は、予約車両情報を受信し、受信した予約車両情報を表示パネル16に表示する(S45)。巡回員は、巡回員端末装置10の不正車両報告画面で不正車両の報告を入力することで、巡回員端末装置10は、不正車両の報告を受け付ける(S46)。巡回員端末装置10は、不正車両報告画面に含まれる各情報(例えば、駐輪場ID、不正車両情報(不正車両の車種、車両ナンバー、防犯登録番号、写真など)、電子鍵の鍵識別子、巡回員IDなど)を管理サーバ50へ送信し(S47)、処理を終了する。
【0075】
管理サーバ50は、不正車両報告画面に含まれる各情報を受信し、不正車両に対して車両IDを付与し(S48)、不正車両情報を更新し(S49)、処理を終了する。不正車両報告処理の第2例の場合、管理サーバ50は、巡回員に提供する電子鍵毎に、鍵識別子と、電子鍵を解錠するための認証情報と、不正車両の車両IDとを対応付けて不正車両情報DB58又は記憶部54に記憶しておけばよい。なお、電子鍵の情報を管理サーバ50とは別の鍵管理サーバに記憶してもよい。
【0076】
図16はロック解除処理の第2例を示す図である。不正ユーザは、不正ユーザ端末装置20で、ユーザID、パスワード、メールアドレス、不正駐車した駐輪場ID(警告札又は案内板2に記載されている)を入力すると、不正ユーザ端末装置20は、ユーザ登録を受け付け(S51)、駐輪場IDを管理サーバ50へ送信する(S52)。
【0077】
管理サーバ50は、駐輪場IDを受信し、受信した駐輪場IDに基づいて現在ロック(施錠)中の不正車両に関する不正車両情報を特定し(S53)、特定した不正車両情報を不正ユーザ端末装置20へ送信する(S54)。ここで、送信する不正車両情報には、不正車両の車両ID及び不正車両の写真(画像)を含めることができる。さらに、送信する不正車両情報に防犯登録番号や車両ナンバーを含めてもよい。
【0078】
不正ユーザ端末装置20は、不正車両情報を受信し、受信した不正車両情報を表示する(S55)。不正ユーザ端末装置20は、不正ユーザの選択操作に基づいて、不正車両の選択を受け付け(S56)、選択された不正車両の車両IDを管理サーバ50へ送信する(S57)。管理サーバ50は、車両IDを受信し、不正車両に対する課金額を算定する(S58)。管理サーバ50は、算定した課金額を不正ユーザ端末装置20へ送信する(S59)。
【0079】
不正ユーザ端末装置20は、課金額を受信すると、決済画面を表示する(S60)。不正ユーザが、決済方法を指定して課金額の支払い操作を行うと、不正ユーザ端末装置20は、決済処理を受け付け(S61)、不正ユーザのユーザID、不正車両の車両ID、及び決済ログを管理サーバ50へ送信する(S62)。
【0080】
管理サーバ50は、ユーザID、車両ID、及び決済ログを受信すると、決済ログを不正ユーザ登録情報DB59に記録し(S63)、受信した車両IDに基づいて、電子鍵を解錠するための認証情報を特定する(S64)。管理サーバ50は、特定した認証情報を不正ユーザ端末装置20へ送信する(S65)。なお、認証情報の送信先は、不正ユーザ端末装置20に限定されるものではなく、不正ユーザが携帯する他の端末装置でもよい。
【0081】
不正ユーザ端末装置20は、認証情報を受信し、不正ユーザが不正ユーザ端末装置20を、不正車両を施錠している電子鍵に近づけることにより、不正ユーザ端末装置20は、電子鍵を解錠し(S66)、処理を終了する。これにより、不正ユーザは施錠された自身の車両を解錠することができる。なお、認証情報は、所定時間(例えば、2時間など)経過後は無効化してもよい。これにより、電子鍵を再利用する際に新たな認証情報を対応付けることができる。
【0082】
管理サーバ50は、不正ユーザ登録情報DB59にアクセスして、不正ユーザ登録情報を更新し(S67)、巡回員に対する報酬処理を行い(S68)、処理を終了する。
【0083】
上述のように、管理サーバ50(制御部51)は、駐輪場ID、駐車場において巡回員によって施錠された不正駐車車両に関する不正車両情報及び不正駐車車両を施錠した電子鍵の鍵識別子を対応付けて不正車両情報DB58又は記憶部54に記憶し、不正車両に対する課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、電子鍵を解錠するための認証情報を出力することができる。
【0084】
上述の構成により、駐輪場(駐車場)で不正に駐車した不正ユーザは、不正駐車に対する課金を支払わないと施錠された自身の車両(自転車等)を解錠することができないので、機械設置をすることなく開設された駐車場での不正駐輪を抑制できる。また、不正ユーザが自分でロック解除番号を入力しなくても自動で解錠ができる。また、ロック解錠番号の違いによるトラブルなども防止できる。
【0085】
前述の図7及び図15に例示した不正車両報告処理では、巡回員が、管理サーバ50から送信された予約車両の画像を参照して不正車両を特定して報告する構成であるが、これに限定されるものではない。例えば、管理サーバ50が不正車両を特定してもよい。以下、管理サーバ50が不正車両を特定する処理について説明する。
【0086】
図17は不正車両報告処理の第3例を示す図である。巡回員は、自身が巡回を担当する駐輪場の情報(駐輪場ID、駐輪場の名所、住所等でもよい)を巡回員端末装置10で入力又は選択することで、巡回員端末装置10は、駐輪場の選択を受け付ける(S71)。巡回員は、巡回員端末装置10のカメラ15を操作して駐輪場に駐輪している車両を撮影することにより、巡回員端末装置10は、駐輪場を撮影する(S72)。巡回員端末装置10は、駐輪場ID、駐輪場の画像を管理サーバ50へ送信する(S73)。
【0087】
管理サーバ50は、駐輪場ID及び駐輪場の画像を受信すると、受信した駐輪場IDで識別される駐輪場の予約車両の予約車両情報を特定し(S74)、受信した駐輪場の画像と予約車両の画像とを比較して、予約車両の画像と一致しない車両を不正車両として特定し(S75)、特定した不正車両の車両IDを付与する(S76)。管理サーバ50は、駐輪場の画像の中から特定した不正車両の画像を巡回員端末装置10へ送信する(S77)。
【0088】
巡回員端末装置10は、不正車両の画像を受信すると、受信した不正車両の画像を表示する(S78)。巡回員は、自身で不正車両を判断する必要がなく、巡回員端末装置10に表示された不正車両を施錠することができる。巡回員端末装置10は、巡回員によって入力されたロック解除番号、巡回員IDを受け付け、受け付けたロック解錠番号、及び巡回員IDを管理サーバ50へ送信し(S79)、処理を終了する。管理サーバ50は、ロック解錠番号、及び巡回員IDを受信し、不正車両情報を更新し(S80)、処理を終了する。
【0089】
上述のように、管理サーバ50(制御部51)は、駐車場の駐車車両が撮影された画像を巡回員端末装置10から取得し、取得した画像に基づいて特定した駐車車両及び予約車両情報DB57に記憶した駐車場の予約車両に基づいて不正駐車車両を特定し、特定した不正駐車車両に関する不正車両情報を巡回員端末装置へ送信することができる。これにより、巡回員が手動で予約車両と照合して不正車両を特定する作業を実施しなくても、巡回員が巡回員端末装置10のカメラ15をかざすと、不正車両を検知してアラートすることが可能となり、巡回員の負担を軽減できる。
【0090】
また、管理サーバ50(制御部51)は、巡回員によって施錠された不正車両を解錠するための解錠情報を巡回員端末装置10から取得し、駐輪場ID、不正車両情報及び解錠情報を対応付けて不正車両情報DB58に記憶することができる。これにより、施錠された不正車両を解錠するための解錠情報を適切に管理することができる。
【0091】
(付記1)不正駐車管理方法は、不正駐車管理装置は、駐車場の識別子、前記駐車場において巡回員によって施錠された不正駐車車両に関する不正車両情報及び前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を対応付けて記憶部に記憶し、施錠された不正駐車車両を解錠するための解錠要求を不正ユーザ端末装置から取得した場合、前記記憶部から読み出した不正車両情報を前記不正ユーザ端末装置へ送信し、不正駐車車両の選択を前記不正ユーザ端末装置から取得した場合、不正駐車に対する課金を前記不正ユーザ端末装置に提示し、前記課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、選択された不正駐車車両を解錠するための解錠情報を出力する。
【0092】
(付記2)不正駐車管理方法は、付記1において、前記不正駐車管理装置は、前記識別子、前記不正車両情報及び前記解錠情報を巡回員端末装置から取得し、取得した識別子、不正車両情報及び解錠情報を対応付けて前記記憶部に記憶する。
【0093】
(付記3)不正駐車管理方法は、付記1又は付記2において、前記不正駐車管理装置は、駐車場の識別子を含む前記解錠要求を前記不正ユーザ端末装置から取得した場合、取得した識別子と一致する識別子に対応する不正車両情報を前記記憶部から読み出し、読み出した不正車両情報を前記不正ユーザ端末装置へ送信する。
【0094】
(付記4)不正駐車管理方法は、付記1から付記3のいずれか一つにおいて、前記不正駐車管理装置は、前記課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、前記巡回員に報酬を付与するための処理を行う。
【0095】
(付記5)不正駐車管理方法は、付記4において、前記不正駐車管理装置は、前記巡回員の巡回頻度及び不正駐車車両の報告頻度の少なくとも一つに応じて前記報酬を増額する。
【0096】
(付記6)不正駐車管理方法は、付記1から付記5のいずれか一つにおいて、前記不正駐車管理装置は、巡回員端末装置からの要求に応じて、駐車場の予約車両に関する予約車両情報を前記巡回員端末装置へ送信する。
【0097】
(付記7)不正駐車管理方法は、付記1から付記6のいずれか一つにおいて、前記不正駐車管理装置は、駐車場の識別子、前記駐車場において巡回員によって施錠された不正駐車車両に関する不正車両情報及び前記不正駐車車両を施錠した電子鍵の鍵識別子を対応付けて記憶部に記憶し、前記課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、前記電子鍵を解錠するための認証情報を出力する。
【0098】
(付記8)不正駐車管理方法は、付記1から付記7のいずれか一つにおいて、前記不正車両情報は、自転車の画像及び防犯登録番号の少なくとも一つを含む。
【0099】
(付記9)不正駐車管理方法は、付記1から付記8のいずれか一つにおいて、前記不正駐車管理装置は、駐車場の駐車車両が撮影された画像を巡回員端末装置から取得し、取得した画像に基づいて特定した駐車車両及び前記記憶部に記憶した前記駐車場の予約車両に基づいて不正駐車車両を特定し、特定した不正駐車車両に関する不正車両情報を前記巡回員端末装置へ送信する。
【0100】
(付記10)不正駐車管理方法は、付記9において、前記不正駐車管理装置は、巡回員によって施錠された前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を前記巡回員端末装置から取得し、前記駐車場の識別子、前記不正車両情報及び前記解錠情報を対応付けて記憶部に記憶する。
【0101】
(付記11)不正駐車管理方法は、付記1から付記10のいずれか一つにおいて、前記不正駐車管理装置は、前記不正ユーザ端末装置の位置情報を含む前記解錠要求を前記不正ユーザ端末装置から取得した場合、前記位置情報によって特定される駐車場の識別子に対応する不正車両情報を前記記憶部から読み出し、読み出した不正車両情報を前記不正ユーザ端末装置へ送信する。
【0102】
(付記12)不正駐車管理装置は、制御部を備え、前記制御部は、駐車場の識別子、前記駐車場において巡回員によって施錠された不正駐車車両に関する不正車両情報及び前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を対応付けて記憶部に記憶し、施錠された不正駐車車両を解錠するための解錠要求を不正ユーザ端末装置から取得した場合、前記記憶部から読み出した不正車両情報を前記不正ユーザ端末装置へ送信し、不正駐車車両の選択を前記不正ユーザ端末装置から取得した場合、不正駐車に対する課金を前記不正ユーザ端末装置に提示し、前記課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、選択された不正駐車車両を解錠するための解錠情報を出力する。
【0103】
(付記13)不正駐車管理システムは、前述の不正駐車管理装置と、巡回員が携帯する巡回員端末装置とを備え、前記不正駐車管理装置は、駐車場の識別子、前記駐車場において巡回員によって施錠された不正駐車車両に関する不正車両情報及び前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を前記巡回員端末装置から取得し、取得した識別子、不正車両情報及び解錠情報を対応付けて前記記憶部に記憶する。
【0104】
(付記14)コンピュータプログラムは、駐車場の識別子、前記駐車場において巡回員によって施錠された不正駐車車両に関する不正車両情報及び前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を対応付けて記憶部に記憶し、施錠された不正駐車車両を解錠するための解錠要求を不正ユーザ端末装置から取得した場合、前記記憶部から読み出した不正車両情報を前記不正ユーザ端末装置へ送信し、不正駐車車両の選択を前記不正ユーザ端末装置から取得した場合、不正駐車に対する課金を前記不正ユーザ端末装置に提示し、前記課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、選択された不正駐車車両を解錠するための解錠情報を出力する、処理をコンピュータに実行させる。
【0105】
(付記15)コンピュータプログラムは、巡回員端末装置で動作するコンピュータプログラムであって、駐車場の識別子、前記駐車場において巡回員によって施錠された不正駐車車両に関する不正車両情報及び前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報の入力を受け付け、受け付けた識別子、不正車両情報及び解錠情報を不正駐車管理装置へ送信する、処理をコンピュータに実行させる。
【0106】
各実施形態に記載した事項は相互に組み合わせることが可能である。また、特許請求の範囲に記載した独立請求項及び従属請求項は、引用形式に関わらず全てのあらゆる組み合わせにおいて、相互に組み合わせることが可能である。さらに、特許請求の範囲には他の2以上のクレームを引用するクレームを記載する形式(マルチクレーム形式)を用いているが、これに限るものではない。マルチクレームを少なくとも一つ引用するマルチクレーム(マルチマルチクレーム)を記載する形式を用いて記載してもよい。
【符号の説明】
【0107】
1 通信ネットワーク
2 案内板
10 巡回員端末装置
11 制御部
12 通信部
13 メモリ
14 位置情報取得部
15 カメラ
16 表示パネル
17 操作部
18 記憶部
19 コンピュータプログラム
20 不正ユーザ端末装置
21 制御部
22 通信部
23 メモリ
25 カメラ
26 表示パネル
27 操作部
28 記憶部
29 コンピュータプログラム
50 管理サーバ
51 制御部
52 通信部
53 メモリ
54 記憶部
55 コンピュータプログラム
56 巡回員登録情報DB
57 予約車両情報DB
58 不正車両情報DB
59 不正ユーザ登録情報DB
60 画像処理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2023-04-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
巡回員が不正駐車車両の報告を巡回員端末装置で入力し、
入力された報告に含まれる、前記不正駐車車両の車両ナンバー、防犯登録番号、及び写真の少なくとも一つを含む不正車両情報及び前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を前記巡回員端末装置から取得し、
取得した不正車両情報及び解錠情報を対応付けて記憶部に記憶し、
施錠された不正駐車車両を解錠するための解錠要求を不正ユーザ端末装置から取得した場合、前記記憶部から読み出した不正車両情報を前記不正ユーザ端末装置へ送信し、
不正駐車車両の選択を前記不正ユーザ端末装置から取得した場合、不正駐車に対する課金を前記不正ユーザ端末装置に提示し、
前記課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、選択された不正駐車車両を解錠するための解錠情報を出力する、
不正駐車管理方法。
【請求項2】
駐車場の識別子を巡回員端末装置から取得し、
取得した識別子、不正車両情報及び解錠情報対応付けて前記記憶部に記憶する、
請求項1に記載の不正駐車管理方法。
【請求項3】
車場の識別子を含む前記解錠要求を前記不正ユーザ端末装置から取得した場合、取得した識別子と一致する識別子に対応する不正車両情報を前記記憶部から読み出し、
読み出した不正車両情報を前記不正ユーザ端末装置へ送信する、
請求項1に記載の不正駐車管理方法。
【請求項4】
記課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、前記巡回員に報酬を付与するための処理を行う、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の不正駐車管理方法。
【請求項5】
記巡回員の巡回頻度及び不正駐車車両の報告頻度の少なくとも一つに応じて前記報酬を増額する、
請求項4に記載の不正駐車管理方法。
【請求項6】
回員端末装置からの要求に応じて、駐車場の予約車両に関する予約車両情報を前記巡回員端末装置へ送信する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の不正駐車管理方法。
【請求項7】
車場の識別子、前記駐車場において巡回員によって施錠された不正駐車車両に関する不正車両情報及び前記不正駐車車両を施錠した電子鍵の鍵識別子を対応付けて記憶部に記憶し、
前記課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、前記電子鍵を解錠するための認証情報を出力する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の不正駐車管理方法。
【請求項8】
前記不正車両情報は、自転車の画像を含む、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の不正駐車管理方法。
【請求項9】
車場の駐車車両が撮影された画像を巡回員端末装置から取得し、
取得した画像に基づいて特定した駐車車両及び前記記憶部に記憶した前記駐車場の予約車両に基づいて不正駐車車両を特定し、
特定した不正駐車車両に関する不正車両情報を前記巡回員端末装置へ送信する、
請求項1に記載の不正駐車管理方法。
【請求項10】
回員によって施錠された前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を前記巡回員端末装置から取得し、
前記駐車場の識別子、前記不正車両情報及び前記解錠情報を対応付けて記憶部に記憶する、
請求項9に記載の不正駐車管理方法。
【請求項11】
記不正ユーザ端末装置の位置情報を含む前記解錠要求を前記不正ユーザ端末装置から取得した場合、前記位置情報によって特定される駐車場の識別子に対応する不正車両情報を前記記憶部から読み出し、
読み出した不正車両情報を前記不正ユーザ端末装置へ送信する、
請求項1に記載の不正駐車管理方法。
【請求項12】
制御部を備え、
前記制御部は、
巡回員が巡回員端末装置で入力した不正駐車車両の報告に含まれる、前記不正駐車車両の車両ナンバー、防犯登録番号、及び写真の少なくとも一つを含む不正車両情報及び前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を前記巡回員端末装置から取得し、
取得した不正車両情報及び解錠情報を対応付けて記憶部に記憶し、
施錠された不正駐車車両を解錠するための解錠要求を不正ユーザ端末装置から取得した場合、前記記憶部から読み出した不正車両情報を前記不正ユーザ端末装置へ送信し、
不正駐車車両の選択を前記不正ユーザ端末装置から取得した場合、不正駐車に対する課金を前記不正ユーザ端末装置に提示し、
前記課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、選択された不正駐車車両を解錠するための解錠情報を出力する、
不正駐車管理装置。
【請求項13】
請求項12に記載の不正駐車管理装置と、巡回員が携帯する巡回員端末装置とを備え、
前記不正駐車管理装置は
回員によって施錠された不正駐車車両に関する不正車両情報及び前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を前記巡回員端末装置から取得し、
取得した不正車両情報及び解錠情報を対応付けて前記記憶部に記憶する、
不正駐車管理システム。
【請求項14】
巡回員が巡回員端末装置で入力した不正駐車車両の報告に含まれる、前記不正駐車車両の車両ナンバー、防犯登録番号、及び写真の少なくとも一つを含む不正車両情報及び前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を前記巡回員端末装置から取得し、
取得した不正車両情報及び解錠情報を対応付けて記憶部に記憶し、
施錠された不正駐車車両を解錠するための解錠要求を不正ユーザ端末装置から取得した場合、前記記憶部から読み出した不正車両情報を前記不正ユーザ端末装置へ送信し、
不正駐車車両の選択を前記不正ユーザ端末装置から取得した場合、不正駐車に対する課金を前記不正ユーザ端末装置に提示し、
前記課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、選択された不正駐車車両を解錠するための解錠情報を出力する、
処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【請求項15】
巡回員端末装置で動作するコンピュータプログラムであって、
巡回員が巡回員端末装置で入力した不正駐車車両の報告に含まれる、前記不正駐車車両の車両ナンバー、防犯登録番号、及び写真の少なくとも一つを含む不正車両情報及び前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報の入力を受け付け、
受け付けた不正車両情報及び解錠情報を不正駐車管理装置へ送信する、
処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
巡回員が入力する不正駐車車両の報告を巡回員端末装置が取得し、
取得した報告に含まれる、前記不正駐車車両の車両ナンバー、防犯登録番号、及び写真の少なくとも一つを含む不正車両情報及び前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を前記巡回員端末装置から管理サーバが取得し、
取得した不正車両情報及び解錠情報を対応付けて記憶部に前記管理サーバが記憶し、
施錠された不正駐車車両を解錠するための解錠要求を不正ユーザ端末装置から取得した場合、前記記憶部から読み出した不正車両情報を前記不正ユーザ端末装置へ前記管理サーバが送信し、
不正駐車車両の選択を前記不正ユーザ端末装置から取得した場合、不正駐車に対する課金を前記不正ユーザ端末装置に前記管理サーバが提示し、
前記課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、選択された不正駐車車両を解錠するための解錠情報を前記管理サーバが出力する、
不正駐車管理方法。
【請求項2】
駐車場の識別子を巡回員端末装置から前記管理サーバが取得し、
取得した識別子を、不正車両情報及び解錠情報に対応付けて前記記憶部に前記管理サーバが記憶する、
請求項1に記載の不正駐車管理方法。
【請求項3】
駐車場の識別子を含む前記解錠要求を前記不正ユーザ端末装置から取得した場合、取得した識別子と一致する識別子に対応する不正車両情報を前記記憶部から前記管理サーバが読み出し、
読み出した不正車両情報を前記不正ユーザ端末装置へ前記管理サーバが送信する、
請求項1に記載の不正駐車管理方法。
【請求項4】
前記課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、前記巡回員に報酬を付与するための処理を前記管理サーバが行う、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の不正駐車管理方法。
【請求項5】
前記巡回員の巡回頻度及び不正駐車車両の報告頻度の少なくとも一つに応じて前記報酬を前記管理サーバが増額する、
請求項4に記載の不正駐車管理方法。
【請求項6】
巡回員端末装置からの要求に応じて、駐車場の予約車両に関する予約車両情報を前記巡回員端末装置へ前記管理サーバが送信する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の不正駐車管理方法。
【請求項7】
駐車場の識別子、前記駐車場において巡回員によって施錠された不正駐車車両に関する不正車両情報及び前記不正駐車車両を施錠した電子鍵の鍵識別子を対応付けて記憶部に前記管理サーバが記憶し、
前記課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、前記電子鍵を解錠するための認証情報を前記管理サーバが出力する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の不正駐車管理方法。
【請求項8】
前記不正車両情報は、自転車の画像を含む、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の不正駐車管理方法。
【請求項9】
駐車場の駐車車両が撮影された画像を巡回員端末装置から前記管理サーバが取得し、
取得した画像に基づいて特定した駐車車両及び前記記憶部に記憶した前記駐車場の予約車両に基づいて不正駐車車両を前記管理サーバが特定し、
特定した不正駐車車両に関する不正車両情報を前記巡回員端末装置へ前記管理サーバが送信する、
請求項1に記載の不正駐車管理方法。
【請求項10】
巡回員によって施錠された前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を前記巡回員端末装置から前記管理サーバが取得し、
前記駐車場の識別子、前記不正車両情報及び前記解錠情報を対応付けて記憶部に前記管理サーバが記憶する、
請求項9に記載の不正駐車管理方法。
【請求項11】
前記不正ユーザ端末装置の位置情報を含む前記解錠要求を前記不正ユーザ端末装置から取得した場合、前記位置情報によって特定される駐車場の識別子に対応する不正車両情報を前記記憶部から前記管理サーバが読み出し、
読み出した不正車両情報を前記不正ユーザ端末装置へ前記管理サーバが送信する、
請求項1に記載の不正駐車管理方法。
【請求項12】
制御部を備え、
前記制御部は、
巡回員が巡回員端末装置で入力した不正駐車車両の報告に含まれる、前記不正駐車車両の車両ナンバー、防犯登録番号、及び写真の少なくとも一つを含む不正車両情報及び前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を前記巡回員端末装置から取得し、
取得した不正車両情報及び解錠情報を対応付けて記憶部に記憶し、
施錠された不正駐車車両を解錠するための解錠要求を不正ユーザ端末装置から取得した場合、前記記憶部から読み出した不正車両情報を前記不正ユーザ端末装置へ送信し、
不正駐車車両の選択を前記不正ユーザ端末装置から取得した場合、不正駐車に対する課金を前記不正ユーザ端末装置に提示し、
前記課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、選択された不正駐車車両を解錠するための解錠情報を出力する、
不正駐車管理装置。
【請求項13】
請求項12に記載の不正駐車管理装置と、巡回員が携帯する巡回員端末装置とを備え、
前記不正駐車管理装置は、
巡回員によって施錠された不正駐車車両に関する不正車両情報及び前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を前記巡回員端末装置から取得し、
取得した不正車両情報及び解錠情報を対応付けて前記記憶部に記憶する、
不正駐車管理システム。
【請求項14】
巡回員が巡回員端末装置で入力した不正駐車車両の報告に含まれる、前記不正駐車車両の車両ナンバー、防犯登録番号、及び写真の少なくとも一つを含む不正車両情報及び前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を前記巡回員端末装置から取得し、
取得した不正車両情報及び解錠情報を対応付けて記憶部に記憶し、
施錠された不正駐車車両を解錠するための解錠要求を不正ユーザ端末装置から取得した場合、前記記憶部から読み出した不正車両情報を前記不正ユーザ端末装置へ送信し、
不正駐車車両の選択を前記不正ユーザ端末装置から取得した場合、不正駐車に対する課金を前記不正ユーザ端末装置に提示し、
前記課金に対する決済処理が行われたと判定した場合、選択された不正駐車車両を解錠するための解錠情報を出力する、
処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【請求項15】
回員が入力した不正駐車車両の報告に含まれる、前記不正駐車車両の車両ナンバー、防犯登録番号、及び写真の少なくとも一つを含む不正車両情報及び前記不正駐車車両を解錠するための解錠情報を巡回員端末装置が取得し
取得した不正車両情報及び解錠情報を不正駐車管理装置へ前記巡回員端末装置が送信する、
不正駐車管理方法