(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100523
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240719BHJP
G06Q 20/20 20120101ALI20240719BHJP
【FI】
G06Q30/0601
G06Q20/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023004582
(22)【出願日】2023-01-16
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】籠島 巧朗
【テーマコード(参考)】
5L020
5L030
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA42
5L030BB72
5L049BB72
5L055AA42
(57)【要約】
【課題】商品を定期的に購入する商品として登録する顧客の手間を低減できる情報処理システムを提供すること。
【解決手段】本開示に係る情報処理システムは、顧客が店舗で購入する商品の商品情報を取得する取得手段と、前記商品情報が取得された前記商品に関する定期購入の提案を前記顧客が前記店舗内で利用する端末に出力する出力手段と、前記提案に関する商品の定期購入の指示を前記端末から受け付ける受付手段と、前記指示が受け付けられた商品を定期購入することを登録する登録手段とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客が店舗で購入する商品の商品情報を取得する取得手段と、
前記商品情報が取得された前記商品に関する定期購入の提案を前記顧客が前記店舗内で利用する端末に出力する出力手段と、
前記提案に関する商品の定期購入の指示を前記端末から受け付ける受付手段と、
前記指示が受け付けられた商品を定期購入することを登録する登録手段と
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記商品情報が取得された前記商品の定期購入を提案するか判定する判定手段をさらに備え、
前記出力手段は、提案すると判定された前記商品に関する前記定期購入の提案を出力する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記判定手段は、前記顧客の購入履歴に基づいて、前記商品の定期購入を提案するか判定する
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記出力手段は、前記商品情報が取得された商品を含む商品カテゴリー単位で、当該商品カテゴリーに含まれる商品に関する前記定期購入の提案を出力する
請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記登録手段は、前記指示が受け付けられた前記商品を前記顧客に定期配送することを登録する
請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記出力手段は、定期配送することが登録されている前記商品の商品情報が取得された場合、前記端末に通知を出力する
請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記登録手段は、前記指示が受け付けられた前記商品を、前記店舗で前記顧客が定期的に購入するようにリマインドすることを登録する
請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記出力手段は、前記店舗で定期的に購入するようにリマインドすることが登録されている前記商品と類似する商品を前記店舗で購入する提案を前記端末に出力する
請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
顧客が店舗で購入する商品の商品情報を取得し、
前記商品情報が取得された前記商品に関する定期購入の提案を前記顧客が前記店舗内で利用する端末に出力し、
前記提案に関する商品の定期購入の指示を前記端末から受け付け、
前記指示が受け付けられた商品を定期購入することを登録する
情報処理方法。
【請求項10】
顧客が店舗で購入する商品の商品情報を取得し、
前記商品情報が取得された前記商品に関する定期購入の提案を前記顧客が前記店舗内で利用する端末に出力し、
前記提案に関する商品の定期購入の指示を前記端末から受け付け、
前記指示が受け付けられた商品を定期購入することを登録する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
店舗で買い物をする顧客は、同じ商品を定期的に購入する場合がある。定期的に必要となる商品について、買い忘れを防ぐために、買い物中に顧客が確認するメモに商品を入れることが行われる。また、顧客は、当該商品について、インターネットショッピングの定期購入サービスを利用することも考えられる。定期購入する商品が自宅に届けられることで、顧客は店舗での商品の買い忘れを心配する必要がなくなる。
【0003】
なお、本開示に関連する技術として、特許文献1、2は、商品コードの読み取りに応じて、商品に関するアンケートを買い物中の顧客に表示させるシステムを開示する。特許文献3は、顧客の購入履歴に基づいて、継続購入商品を検出するアンケート配信システムを開示している。特許文献3において、顧客が継続購入商品から同じカテゴリーの別の商品へ買い替えた場合に、商品買替アンケートが顧客に配信される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-065749号公報
【特許文献2】特開2003-256935号公報
【特許文献3】特開2022-050862号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
商品を定期的に購入するように登録することは、顧客にとって手間となりうる。本開示は、商品を定期的に購入する商品として登録する顧客の手間を低減できる情報処理システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る情報処理システムは、顧客が店舗で購入する商品の商品情報を取得する取得手段と、前記商品情報が取得された前記商品に関する定期購入の提案を前記顧客が前記店舗内で利用する端末に出力する出力手段と、前記提案に関する商品の定期購入の指示を前記端末から受け付ける受付手段と、前記指示が受け付けられた商品を定期購入することを登録する登録手段とを備える。
【0007】
本開示に係る情報処理方法は、顧客が店舗で購入する商品の商品情報を取得し、前記商品情報が取得された前記商品に関する定期購入の提案を前記顧客が前記店舗内で利用する端末に出力し、前記提案に関する商品の定期購入の指示を前記端末から受け付け、前記指示が受け付けられた商品を定期購入することを登録する。
【0008】
本開示に係るプログラムは、顧客が店舗で購入する商品の商品情報を取得し、前記商品情報が取得された前記商品に関する定期購入の提案を前記顧客が前記店舗内で利用する端末に出力し、前記提案に関する商品の定期購入の指示を前記端末から受け付け、前記指示が受け付けられた商品を定期購入することを登録する、処理をコンピュータに実行させる。プログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体に記憶されていてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、商品を定期的に購入する商品として登録する顧客の手間を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1実施形態に係る情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
【
図2】情報処理システムと通信可能に接続される他の装置の例を示す図である。
【
図6】定期購入の提案画面の他の例を示す図である。
【
図7】配送商品リストの表示画面の例を示す図である。
【
図8】買い物リストの表示画面の例を示す図である。
【
図9】第1実施形態に係る情報処理システムの動作例を示すフローチャートである。
【
図10】第2実施形態に係る情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
【
図11】第2実施形態に係る情報処理システムの動作例を示すフローチャートである。
【
図12】登録済み商品の通知画面の例を示す図である。
【
図13】コンピュータのハードウェア構成の例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第1実施形態]
一実施形態に係る情報処理システム100は、顧客が定期購入する商品を登録するために用いられる。定期購入とは、顧客が商品を定期的に購入することである。定期購入は、顧客に商品を定期配送することの他に、顧客が店舗に行って定期的に商品を購入することを含む。商品を定期購入することが登録された場合、例えば、商品は顧客に定期配送される。配送される商品の購入は自動で行われる。あるいは、商品を定期購入することが登録された場合、商品は顧客の端末に買い物メモが表示される。買い物メモは、買い忘れを防ぐために、買い物中に顧客が確認する画面である。
【0012】
図1は、第1実施形態に係る情報処理システム100の構成例を示すブロック図である。第1実施形態に係る情報処理システム100は、取得部101、出力部102、受付部103及び登録部104を備える。
【0013】
図2は、情報処理システム100と通信可能に接続される他の装置の例を示す図である。一実施形態において、情報処理システム100は、POS(Point of Sales)システム20、端末30及び定期購入商品データベース40と通信可能に接続される。さらに、情報処理システム100は、必要に応じて、商品データベース21、顧客管理サーバ22、及び購入履歴データベース23と接続される。定期購入商品データベース40は、配送管理システム41または買い物リスト管理サーバ42の少なくとも一方と通信可能に接続される。情報処理システム100は、必要に応じて配送管理システム41または買い物リスト管理サーバ42と接続されてもよい。なお、各サーバと各データベースの構成例は一例である。各サーバと各データベースは、任意の組み合わせで単一のサーバやデータベースによって実現されてもよい。
【0014】
POSシステム20は、顧客が店舗で購入する商品を登録するシステムである。一例において、POSシステム20は、顧客または店員が店舗内で操作する登録装置の操作に応じて商品を登録する。ただし、商品の登録の例はこれに限られない。
【0015】
POSシステム20は、商品データベース21を参照し、登録装置が読み取ったバーコードやタグに対応する商品を登録する。このとき登録装置は、スキャナ、カメラ、その他のリーダを用いて商品のバーコードやタグを読み取る。また、POSシステム20は、登録装置が撮影した画像から商品を画像認識し、認識された商品を登録してもよい。このとき登録装置はカメラを用いて商品を撮影する。顧客はPOSシステム20に登録された商品の代金を支払う。
【0016】
端末30は、顧客が店舗内で利用する端末である。端末30は、顧客に情報を出力する機能と、顧客からの情報の入力を受け付ける機能を有する。端末30がディスプレイを備える場合、端末30は情報を表示することで顧客に情報を出力する。端末30がスピーカーを備える場合、端末30は音や音声により顧客に情報を出力する。また、端末30は、タッチパネルやボタンに入力された情報を受け付ける。あるいは、端末30がマイクを備える場合、端末30は顧客から音声による情報の入力を受け付けてもよい。
【0017】
端末30は、顧客または店員が操作する登録装置の機能を有していてもよい。
図3及び
図4は、端末30の例を示す図である。
図3において、顧客が携帯するスマートフォンが、端末30として機能する。顧客はスマートフォンを用いて、商品のバーコードや商品自体を撮影する。POSシステム20は、撮影された画像に基づくバーコードの読み取りや商品の画像認識に応じて、商品を登録する。また、
図4において、顧客に向けられたタッチパネル31を備え、店員が操作するレジが端末30として機能する。POSシステム20は、店員がスキャナでバーコードを読み取った商品を登録する。
図4において、顧客はタッチパネル31を操作する。なお、
図3及び
図4は例示であり、端末30はこれらの例には限られない。端末30は、店舗に設置され、顧客が操作するセルフレジであってもよい。
【0018】
端末30は、顧客が買い物中に商品を入れる運搬用具に設けられてもよい。運搬用具は、例えば、買い物カゴや買い物カートである。端末30は運搬用具に取り付けられてもよい。また、端末30は運搬用具と一体に形成されてもよい。運搬用具に端末30が設けられることで、買い物中の顧客に対して情報を出力したり、買い物中の顧客から情報の入力を受け付けたりすることができる。運搬用具に設けられる端末30が登録装置の機能を有する場合、端末30は、カメラの代わりに、運搬用具に入れられた商品のタグを読み取るリーダを備えてもよい。POSシステム20は、運搬用具に入れられた商品を登録する。なお、端末30が運搬用具に設けられない場合にも、登録装置が運搬用具に設けられてもよい。
【0019】
商品データベース21は、商品ごとに、商品コード、商品名及び商品の価格などを記憶する。商品コードによって、例えば、同じ製造企業の異なる容量の商品や異なる味の商品が区別される。商品コードは、例えば、JAN(Japanese Article Number)コード、EAN(European Article Number)コード、UPC(Universal Product Code)である。
【0020】
商品データベース21は、各商品の商品カテゴリーを記憶してもよい。商品のカテゴリーの分類の仕方は、特に限定されない。商品カテゴリーは、菓子、肉、野菜などの分類であってもよい。また、商品カテゴリーは、一または複数の製造企業の同様の商品を分類したものであってもよい。例えば、複数のブランドの牛乳が一つの商品カテゴリーに分類される。商品カテゴリーは、容量、味、または価格帯が同様の商品を分類したものであってもよい。互いに代替可能な商品は、同じ商品カテゴリーに分類され得る。
【0021】
顧客管理サーバ22は、顧客を一意に特定する顧客ID(Identifier)を管理する。顧客管理サーバ22は、顧客IDとパスコードの紐づけや、顧客IDと顧客の生体情報の紐づけを管理してもよい。
【0022】
購入履歴データベース23は、顧客ごとに顧客の購入履歴を記憶する。顧客の購入履歴は、顧客が購入した商品の商品コードと、購入日とを含む。
【0023】
定期購入商品データベース40は、顧客ごとに、顧客が定期購入することが登録された商品の定期購入商品リストを記憶する。例えば、配送管理システム41は、顧客への配送の手配をするために、定期購入商品リストを参照する。あるいは、買い物リスト管理サーバ42は、顧客が買い物に利用する買い物メモを出力するために定期購入商品リストを参照する。
【0024】
次に、情報処理システム100の各機能ブロックについて説明する。第1実施形態において、POSシステム20が登録する各商品について、定期購入の提案が顧客に出力される場合について説明する。
【0025】
取得部101は、顧客が店舗で購入する商品の商品情報を取得する。顧客が購入する商品は、POSシステム20に登録された商品である。例えば、取得部101はPOSシステム20から商品情報を取得する。取得部101は、登録装置として機能する端末30から商品情報を取得してもよい。商品情報は、商品を特定する情報である。商品情報は、商品を一意に特定する商品コードであっても、商品のカテゴリーを特定するカテゴリー情報であってもよい。
【0026】
出力部102は、商品情報が取得された商品に関する定期購入の提案を、顧客が店舗内で利用する端末30に出力する。第1実施形態において、出力部102は、POSシステム20が登録した各商品に関する定期購入の提案を出力する。例えば、出力部102は、定期購入の提案として、商品を定期配送するよう登録する提案を出力する。あるいは、出力部102は、定期購入の提案として、商品を定期的に店舗で購入する商品の買い物リストに登録する提案を出力する。
【0027】
一例において、出力部102は、POSシステム20に登録された商品と同じ商品を定期購入することの提案を出力する。すなわち、取得部101が商品情報として商品コードを取得した場合、出力部102は、取得された商品コードによって特定される商品を定期購入することの提案を出力してもよい。例えば、取得部101が所定のブランドの牛乳を特定する商品情報を取得した場合に、出力部102は、該ブランドの牛乳を定期購入することの提案を出力する。
【0028】
他の例において、出力部102は、POSシステム20に登録された商品の商品カテゴリーに含まれる商品を定期購入することの提案を出力する。例えば、取得部101が商品情報として商品コードを取得した場合、出力部102は、商品データベース21を参照し、商品カテゴリーを特定する。そして、出力部102は、特定された商品カテゴリーに含まれる商品に関する提案を出力する。また、取得部101が商品情報としてカテゴリー情報を取得した場合、該カテゴリーに含まれる商品に関する提案を出力する。出力部102は、カテゴリー単位で、商品カテゴリーに含まれる商品の定期購入の提案を出力してもよい。例えば、出力部102は、ブランドを特定せずに、牛乳を定期購入することの提案を出力する。あるいは、出力部102は、商品単位で、商品カテゴリーに含まれる商品の定期購入の提案を出力してもよい。例えば、出力部102は、特定のブランドの牛乳の商品情報が取得された場合に、他のブランドの牛乳を定期購入することの提案を出力してもよい。
【0029】
出力部102は、商品を所定の数購入する提案を出力してもよい。例えば、POSシステム20が登録した個数と同じ個数を定期購入する提案が出力される。
【0030】
出力部102は、POSシステム20によって登録された商品を購入する顧客が操作する端末30に、定期購入の提案を出力する。
【0031】
出力部102からの出力に応じて端末30が出力する定期購入の提案の具体例を説明する。まず、
図3に示したように、顧客が携帯するスマートフォンが端末30として機能する場合を例に説明する。
図5は、顧客のスマートフォンに表示される定期購入の提案画面の一例を示す図である。
図5の領域D1は、POSシステム20が登録した商品に関する情報を提示する。
図5の領域D2は、POSシステム20に登録された商品と同じ商品を定期配送することの提案を提示する。
【0032】
次に、
図4に示したように、顧客に向けられたタッチパネル31を備え、店員が操作するレジが端末30として機能する場合を例に説明する。
図6は、顧客に向けられたタッチパネル31に表示される定期購入の提案画面の一例を示す図である。
図6の領域D11は、POSシステム20が登録した商品に関する情報を提示する。
図6の領域D12は、POSシステム20に登録された商品の商品カテゴリーを買い物リストに登録する提案を提示する。
【0033】
ただし、端末30が出力する定期購入の提案は以上の例には限られない。端末30は、画面への表示の代わりに、出力部102からの出力に応じて、音声による定期購入の提案を出力してもよい。
【0034】
受付部103は、出力部102が出力した提案に関する商品の定期購入の指示を端末30から受け付ける。例えば、受付部103は、端末30のタッチパネル、ボタンまたはマイクを介して入力された内容に応じて、定期購入の指示を端末30から受信する。例えば、受付部103は、定期購入の指示として、商品を定期配送することの指示を受け付ける。あるいは、受付部103は、定期購入の指示として、商品を店舗で定期的に購入する商品の買い物リストに登録する指示を受け付ける。
【0035】
受付部103は、商品単位で定期購入の指示を受け付けてもよい。あるいは、受付部103は、商品カテゴリー単位の定期購入の指示を受け付けてもよい。
【0036】
端末30における定期購入の指示の入力の具体例を説明する。
図5の例において、顧客は、スマートフォンの領域D3の「はい」を押すことで、定期購入の指示を入力する。
図6の例において、顧客は、タッチパネルの領域D13の「はい」を押すことで、定期購入の指示を入力する。
【0037】
登録部104は、定期購入の指示が受け付けられた商品を定期購入することを登録する。登録部104は、定期購入の指示が受け付けられた商品を定期購入商品データベース40の定期購入商品リストに登録する。登録部104は、商品コードによって特定される特定の商品を登録する。例えば、登録部104は、所定のブランドの牛乳を定期購入することを登録する。あるいは、登録部104は、商品カテゴリーを登録してもよい。例えば、登録部104は、ブランドを特定せずに、牛乳を定期購入することを登録する。
【0038】
受付部103によって、定期購入する商品の購入数量が受け付けられる場合、登録部104は、受け付けた購入数量を登録してもよい。
【0039】
なお、登録部104が顧客ごとに商品を定期購入商品リストへ登録できるように、顧客IDの特定が行われる。顧客IDの特定は、購入する商品を登録するとき、定期購入の指示を受け付けるとき、または、定期購入を登録するときを含む任意のタイミングで行われればよい。顧客IDの特定によって、顧客は一意に識別される。
【0040】
会員カードに顧客IDが記憶されている場合、端末30は会員カードを読み取り、顧客を特定する。顧客管理サーバ22が顧客IDとパスコードの紐づけを管理している場合、端末30は顧客IDとパスコードの入力を受け付け、顧客管理サーバ22に送信してもよい。顧客管理サーバ22が受信した顧客IDとパスコードの組み合わせが一致する場合、端末30を操作する顧客は特定される。顧客管理サーバ22が顧客IDと生体情報の組み合わせを管理している場合、端末30は、店内の顧客の生体情報を取得し、顧客管理サーバ22へ送信する。顧客管理サーバ22が受信した生体情報と、顧客IDと紐づけて記憶された生体情報と一致する場合、店内の顧客の顧客IDが特定される。
【0041】
例えば、登録装置の機能を有する端末30は、どの顧客の商品を登録しているかを識別する顧客IDを、POSシステム20に送信する。そして、例えば、POSシステム20は、顧客IDと共に、登録した商品の商品情報を取得部101に送信する。登録部104は、取得部101が受信した顧客IDに基づいて、顧客IDごとに商品を定期購入商品リストに登録する。
【0042】
また、端末30は、顧客IDと共に、定期購入の指示を受付部103に送信してもよい。登録部104は、受付部103が受信した顧客IDに基づいて、顧客IDごとに商品を定期購入商品リストに登録する。
【0043】
一例において、登録部104は、定期購入の登録として、商品を顧客に定期配送することを登録する。配送管理システム41は、定期購入商品リストを参照して、顧客IDに紐づけられた住所に商品を配送するよう手配する。定期購入商品リストは、配送される商品に関する配送商品リストとして用いられる場合もある。また、定期購入商品リストを元に、配送商品リストが生成されてもよい。情報処理システム100は、該配送管理システム41の機能を有していてもよい。
図7は、配送管理システム41が表示させる配送商品リストの表示画面の例を示す図である。配送管理システム41は、自宅や店舗を含む任意の場所で顧客が利用する端末に
図7の画面を表示させる。顧客は、
図7の画面を見ることで、商品の配送予定を確認できる。
【0044】
他の例において、登録部104は、定期購入の登録として、商品を顧客が店舗で定期的に購入するようにリマインドすることを登録する。買い物中に顧客が確認する買い物リストに商品が表示されることで、顧客は商品を購入するようにリマインドされる。定期購入商品リストは、買い物リストとして用いられる場合もある。また、定期購入商品リストを元に、買い物リストが生成されてもよい。買い物リスト管理サーバ42は、顧客が携帯する端末に買い物リストを表示させる。買い物リストは、顧客が店舗内で携帯する端末30に表示されてもよい。情報処理システム100は、買い物リスト管理サーバ42の機能を有していてもよい。
図8は、買い物リストの表示画面の例を示す図である。顧客は買い物リストを見ながら、店舗で商品を買い物カゴなどに入れる。
【0045】
なお、顧客IDの特定は、定期購入の指示を受け付けた後に行われてもよい。例えば、会計が完了した後、定期購入の指示が受け付けられた商品のリストを示すコードが顧客に配布される場合がある。そして、顧客がコードを持って店舗内のサービスカウンターに向かう。すると、サービスカウンターの装置が、顧客または店員の操作に応じて、顧客IDを特定する。登録部104は、サービスカウンターの装置が特定した顧客IDに基づいて、商品を顧客に定期配送することを登録する。
【0046】
また、登録部104は、指示を受け付けた商品カテゴリーの商品の中から商品コードによって特定される特定の商品を一つ選択し、選択した商品を登録してもよい。例えば、同一の商品カテゴリーの商品が複数あり、顧客がその複数の商品うちの1つを毎週1回購入する場合がある。したがって、登録部104は、毎週異なる商品コードの商品を順番にローテーションで購入するよう、登録をしてもよい。例えば、登録部104は、商品カテゴリーに含まれる商品の中から特定の商品を選択し、選択した商品を所定の周期で購入することを登録してもよい。
【0047】
定期購入の頻度は適宜設定される。定期購入の頻度として、商品ごとに異なる購入周期が設定されてもよい。登録部104は、例えば、月に1回など、予め定められた周期で商品を購入することを登録してもよい。また、登録部104は、受付部103が受け付けたユーザが指定する周期を登録してもよい。あるいは、登録部104は、購入履歴データベース23を参照して、周期を設定してもよい。登録部104は、これまでの購入周期と同じ間隔で商品を購入することを登録してもよい。
【0048】
例えば、設定された頻度に従って、配送管理システム41は、商品を定期的に配送するよう手配する。配送管理システム41は、各商品の配送周期を配送商品リストの確認画面に表示させてもよい。また、設定された周期に従って、顧客には買い物リストが表示される。例えば、買い物リスト管理サーバ42は、顧客が毎週1回来店する場合に、毎回の買い物に顧客が利用する買い物リストを表示させる。そして、顧客が月に1回だけある商品を購入する場合に、月に1回の買い物用の買い物リストに該商品を表示させる。
図8に示すように、買い物リストの表示画面には、各商品の登録された購入周期が表示されてもよい。
【0049】
定期購入が登録された場合、顧客には商品の割引やポイントが適用されてもよい。例えば、配送管理システム41は、定期購入商品リストを参照して、登録されている商品について割引を適用する。また、顧客には、店舗で商品を購入する場合に利用できるクーポンが配信されてもよい。また、図示しないポイントシステムは、購入履歴データベース23を参照し、定期購入商品リストに登録された商品が購入されていたら、顧客にポイントを付与してもよい。したがって、定期購入を登録しないで購入する場合に比べて、顧客は商品をお得に購入できる。これにより顧客は定期購入する商品を登録するメリットが得られる。
【0050】
図9は、第1実施形態に係る情報処理システム100の動作例を示すフローチャートである。情報処理システム100は、例えば、POSシステム20が、顧客が購入する商品を登録したことに応じて、
図9の処理を開始してもよい。
【0051】
取得部101は、顧客が店舗で購入する商品の商品情報を取得する(ステップS1)。出力部102は、取得部101が商品情報を取得した商品に関する定期購入の提案を、顧客が店舗内で利用する端末30に出力する(ステップS2)。情報処理システム100は、POSシステム20が新たに商品を登録する毎に、ステップS1、S2を実行してもよい。すなわち、取得部101は、新たに登録された商品の商品情報を取得し、出力部102は、該商品に関する定期購入の提案を出力する。
【0052】
受付部103は、出力部102が出力した提案に関する商品の定期購入の指示を端末30から受け付ける(ステップS3)。登録部104は、定期購入の指示が受け付けられた商品を定期購入することを登録する(ステップS4)。ステップS4の実行後、情報処理システム100は
図9の処理を終了する。
【0053】
ステップS2が実行されてから一定時間経過後、ステップS3が実行されない場合、情報処理システム100は、
図9の処理を終了してもよい。また、ステップS2の実行後、POSシステム20が、顧客が購入する商品の登録を終了した場合に、情報処理システム100は、
図9の処理を終了してもよい。
【0054】
一実施形態によれば、取得部101が、顧客が店舗で購入する商品の商品情報を取得し、出力部102が、該商品に関する定期購入の提案を、顧客が店舗内で利用する端末30に出力する。そして、受付部103が、出力された提案に関する商品の定期購入の指示を端末30から受け付け、登録部104は、定期購入の指示が受け付けられた商品を定期購入することを登録する。
【0055】
したがって、顧客は店舗にいる間に商品の定期購入を登録できる。そして顧客は家に帰ってからの商品の登録操作が不要となる。また、顧客は、定期購入の登録をする商品を検索する手間が省ける。よって、一実施形態によれば、商品を定期的に購入する商品として登録する顧客の手間を低減できる。また。一実施形態によれば、商品が定期配送や、買い物メモへの表示ができるように、商品の定期購入が簡単に登録される。よって、商品を買い忘れることを防止するための措置を取る顧客の手間を低減できる。
【0056】
[第2実施形態]
第1実施形態において、POSシステム20が登録する各商品について、情報処理システム100が定期購入の提案を出力する場合を説明した。以下に、情報処理システム100が、定期購入が推奨される商品について、定期購入の提案を出力する第2実施形態について説明する。第2実施形態の構成の説明において、第1実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
【0057】
図10は、第2実施形態に係る情報処理システム100の構成例を示すブロック図である。判定部105は、商品情報が取得された商品の定期購入を提案するか判定する。判定部105は、定期購入が推奨される商品について、定期購入を提案すると判定する。判定部105は、顧客の購入履歴に基づいて、定期購入を提案するか判定してもよい。顧客の購入履歴は、顧客が購入した商品の商品コードと、購入日とを含む。判定部105は、購入履歴データベース23を参照する。そして、判定部105は、顧客が商品を所定の頻度で購入している場合、該商品の定期購入を提案すると判定する。
【0058】
判定部105は、商品の重さに基づいて、定期購入を提案するか判定してもよい。商品の重さは、商品コードに関連付けて商品データベース21に記憶されてもよい。判定部105は、商品データベース21を参照し、商品情報が取得された商品の重さが所定の閾値を超えるか、判定してもよい。また、商品の重さは商品名に含まれる場合がある。したがって、判定部105は、取得部101が取得した商品名に基づいて、商品の重さを推定してもよい。判定部105は、商品の重さが所定の閾値を超える場合、該商品は定期購入を提案する判定する。これにより、情報処理システム100は、例えば、重い商品は自宅に定期配送することが推奨されると判定することができる。
【0059】
定期購入を提案する商品を判定する方法は、以上には限定されない。判定部105は、定期購入を提案する商品を予め記憶したデータベースを参照して、該データベースに含まれる商品は、定期購入を提案すると判定してもよい。
【0060】
第2実施形態において、出力部102は、判定部105が定期購入を提案すると判定した商品に関する定期購入の提案を出力する。
【0061】
判定部105は、商品情報が取得された商品の商品カテゴリーに含まれる商品の定期購入を提案するか判定してもよい。この場合、出力部102は、商品カテゴリーに含まれる商品の定期購入の提案を出力する。判定部105は、カテゴリー単位での定期購入の提案をするか否かを判定してもよい。あるいは、判定部105は、カテゴリーに含まれる特定の商品の定期購入の提案をするか否かを判定してもよい。
【0062】
第2実施形態に係る動作は、第1実施形態と基本的に同様である。
図11は、第2実施形態に係る情報処理システム100の動作例を示すフローチャートである。情報処理システム100は、例えば、POSシステム20が、顧客が購入する商品を登録したことに応じて、
図11の処理を開始してもよい。
【0063】
取得部101は、顧客が店舗で購入する商品の商品情報を取得する(ステップS11)。判定部105は、商品情報が取得された商品の定期購入を提案するか判定する(ステップS12)。判定部105が、定期購入を提案する商品である判定した場合(ステップS12:Yes)、情報処理システム100は、ステップS13を実行する。すなわち、出力部102は、定期購入が推奨される商品に関する定期購入の提案を、顧客が店舗内で利用する端末30に出力する(ステップS13)。判定部105が、定期購入を提案する商品でないと判定した場合(ステップS12:Yes)、情報処理システム100は、
図11の処理を終了する。情報処理システム100は、POSシステム20が新たに商品を登録する毎に、ステップS11、S12を実行してもよい。
【0064】
ステップS13の後、受付部103は、出力部102が出力した提案に関する商品の定期購入の指示を端末30から受け付ける(ステップS14)。登録部104は、定期購入の指示が受け付けられた商品を定期購入することを登録する(ステップS15)。ステップS15の実行後、情報処理システム100は
図11の処理を終了する。
【0065】
第2実施形態によれば、商品情報が取得された商品の定期購入を提案するか判定部105が判定する。そして、出力部102が、商品に関する定期購入の提案を出力する。したがって商品情報が取得された商品の全てについて、定期購入の提案が出力される場合に比べて、顧客に提示される情報の量を低減することができる。また、定期購入を必要とする可能性がある顧客に対して、定期購入の登録の提案を出力することが可能とする。
【0066】
[変形例]
上記実施形態は、変形して用いられてもよい。以下に変形例を説明する。
【0067】
上記実施形態において、店員や顧客の操作に応じてPOSシステム20が商品を登録する場合について説明した。ただし、POSシステム20は、店舗に設置されたカメラで撮影された画像から商品を画像認識し、認識された商品を登録してもよい。POSシステム20は、顧客が店内にいる間の任意のタイミングで、顧客IDを特定する。そして、POSシステム20は、画像認識により、顧客が鞄に入れた商品や手に取った商品を認識する。その後、POSシステム20は、認識された商品を顧客が購入する商品として登録する。上記実施形態と同様に、出力部102は、POSシステム20によって登録された商品を購入する顧客が操作する端末30に、定期購入の提案を出力する。
【0068】
このような場合に、顧客が携帯するスマートフォンが端末30として機能し得る。例えば、顧客は入店時に顧客IDを提示する。そして、出力部102は、顧客IDに紐づけられた端末30に定期購入の提案を出力する。また、端末30は、店内の陳列棚の付近や出口付近に設置されてもよい。顧客IDの提示、生体認証、または動線追跡により顧客が端末30に接近したことが検出された場合、出力部102は、端末30に定期購入の提案を出力する。出口付近に設置される端末30は、顧客が退店時に購入する商品を確認する端末であってもよい。
【0069】
次に、情報処理システム100が、顧客に商品を定期配送することを登録する場合の変形例について説明する。
【0070】
顧客は、配送予定の商品を誤って店舗で購入してしまう場合がある。そこで、出力部102は、定期購入商品リストに登録されている商品を購入しようとした場合に、端末30に通知を出力してもよい。例えば、取得部101は、顧客が店舗で購入する商品の商品情報を取得する。判定部105は、定期購入商品リストを参照し、該商品が登録されているか判定する。そして、出力部102は、商品情報が取得された商品が定期購入商品リストに登録されている場合、商品が登録されていることの通知を端末30に出力する。
【0071】
端末30が出力する通知の具体例を説明する。
図3に示したように、顧客が携帯するスマートフォンが、端末30として機能する場合を例に説明する。
図12は、定期購入商品リストに登録済みの商品を顧客が購入しようとした場合の通知画面の例を示す図である。
図12の領域D21は、POSシステム20が登録した商品に関する情報を提示する。
図12の領域D22は、POSシステム20に登録された商品が、購入商品リストに登録されていることを通知する。
図12と同様の画面は、レジにおいて顧客に向けられたタッチパネルである端末30に出力されてもよい。
【0072】
顧客は、商品の配送予定がある場合にも、配送前に店舗で商品を購入したい場合がある。そこで、出力部102は、配送予定を変更するためのボタンを端末30に表示させてもよい。例えば、
図12の領域D23に示すように、端末30は配送予定の変更ボタンを、登録済み商品の通知画面に表示する。顧客がこの変更ボタンを押した場合、出力部102は、次回の商品の配送を中止する操作を行う画面を表示させる。あるいは、出力部102は、配送の頻度を下げる操作を行う画面を表示させる。
【0073】
配送管理システム41は、配送商品リストの表示画面で、定期配送される商品とは別の商品を購入することの提案を表示させてもよい。例えば、配送管理システム41は、定期購入商品リストに登録された商品に類似する商品の購入を提案する。類似する商品とは、例えば、同じ商品カテゴリーに含まれる別の商品である。顧客は提案を見て、操作を行い、配送予定を変更してもよい。なお、別の商品を購入することの提案は、情報処理システム100の出力部102が表示させてもよい。
【0074】
次に、情報処理システム100が、顧客が店舗で商品を定期的に購入するようにリマインドすることを登録する場合の変形例について説明する。
【0075】
出力部102は、定期購入が登録された商品を顧客が店舗で買い忘れないように、通知を出力してもよい。例えば、出力部102は、顧客の店舗内の位置情報に基づいて、定期購入商品リストに登録されている商品に関する通知を端末30に出力してもよい。顧客の店舗内の位置は任意の方法で取得される。例えば、顧客の店舗内の位置は、顧客が操作する端末30が店舗内に設置された機器と無線通信することで追跡されてもよい。出力部102は、登録されている商品の陳列場所に近づいた場合に、該商品に関する通知を出力してもよい。出力部102は、買い物リスト管理サーバ42が表示させる買い物リストの表示画面上に、定期購入商品リストに登録されている商品に関する通知を表示させてもよい。
【0076】
顧客が特定の商品を定期的に購入することを登録している場合にも、店舗は、類似する他の商品を顧客に購入させたい場合がある。例えば、店舗が特定の商品の販促を行いたい場合と、店舗が商品の取扱いを終了した場合などがある。そこで、出力部102は、類似する商品を店舗で購入する提案を、端末30に出力してもよい。類似する商品とは、例えば、定期購入商品リストに登録された商品と同じ商品カテゴリーに含まれる別の商品である。出力部102は、顧客の店舗内の位置に基づいて、類似する商品を店舗で購入する提案を出力してもよい。例えば、出力部102は、顧客が類似する商品の陳列場所に近づいた場合に、提案を出力してもよい。出力部102は、定期購入商品リストに登録されている商品に関する通知と、類似する商品を購入する提案とを併せて、端末30に表示させてもよい。これにより、店舗は顧客に購入する商品の変更を提案することができる。
【0077】
定期的に購入することが登録されている商品であっても、顧客は来店日にその商品を購入しない場合がある。買い物リスト管理サーバ42は、商品をその日に購入しないことの登録依頼を受け付けてもよい。例えば、
図8に示すスキップボタンが押下された場合に、買い物リスト管理サーバ42は、商品を購入しないことの登録依頼を受け付ける。買い物リスト管理サーバ42は、買い物リストの表示画面において、顧客が購入しないことを登録した商品に取り消し線を表示させる。
【0078】
その日には商品を購入しないことを顧客が登録する場合には、登録部104が登録されている当該商品の購入頻度が高すぎることが考えられる。したがって、商品を購入しないことの登録依頼が受け付けられた場合、出力部102は、商品の購入頻度の変更の提案を端末30に出力してもよい。顧客が提案に応じる旨を入力した場合、出力部102は、購入の頻度を下げるよう、新たな周期を入力できる画面を出力してもよい。受付部103は、入力された周期を受け付け、登録部104は新たな購入周期を登録する。
【0079】
[ハードウェア構成]
上述した各実施形態において、情報処理システム100の各構成要素は、機能単位のブロックを示している。情報処理システム100の各構成要素の一部又は全部は、コンピュータ500とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
【0080】
図13は、コンピュータ500のハードウェア構成の例を示すブロック図である。
図13を参照すると、コンピュータ500は、例えば、プロセッサ501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503、プログラム504、記憶装置505、ドライブ装置507、通信インタフェース508、入力装置509、入出力インタフェース511、及び、バス512を含む。
【0081】
プロセッサ501は、コンピュータ500の全体を制御する。プロセッサ501は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などが挙げられる。プロセッサ501の数は特に限定されず、プロセッサ501は、1または複数である。
【0082】
プログラム504は、情報処理システム100の各機能を実現するための命令(instruction)を含む。プログラム504は、予め、ROM502やRAM503、記憶装置505に格納される。プロセッサ501は、プログラム504に含まれる命令を実行することにより、情報処理システム100の各機能を実現する。例えば、情報処理システム100のプロセッサ501がプログラム504に含まれる命令を実行することにより、情報処理システム100の機能を実現する。また、RAM503は、情報処理システム100の各機能において処理されるデータを記憶してもよい。
【0083】
ドライブ装置507は、記録媒体506の読み書きを行う。通信インタフェース508は、通信ネットワークとのインタフェースを提供する。入力装置509は、例えば、マウスやキーボード等であり、管理者等からの情報の入力を受け付ける。出力装置510は、例えば、ディスプレイであり、管理者等へ情報を出力(表示)する。入出力インタフェース511は、周辺機器とのインタフェースを提供する。バス512は、これらハードウェアの各構成要素を接続する。なお、プログラム504は、通信ネットワークを介してプロセッサ501に供給されてもよいし、予め、記録媒体506に格納され、ドライブ装置507により読み出され、プロセッサ501に供給されてもよい。
【0084】
なお、
図13に示されているハードウェア構成は例示であり、これら以外の構成要素が追加されていてもよく、一部の構成要素を含まなくてもよい。
【0085】
情報処理システム100の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、情報処理システム100は、構成要素毎にそれぞれ異なるコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。また、情報処理システム100が備える複数の構成要素が、一つのコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。情報処理システム100の構成要素は、POSシステム20を実現するコンピュータとプログラムに組み込まれてもよい。
【0086】
また、情報処理システム100の少なくとも一部がSaaS(Software as a Service)形式で提供されてよい。すなわち、情報処理システム100を実現するための機能の少なくとも一部が、ネットワーク経由で実行されるソフトウェアによって実行されてよい。
【0087】
以上、実施形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、各実施形態における構成は、本開示のスコープを逸脱しない限りにおいて、互いに組み合わせることが可能である。
【0088】
上記実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載され得るが、以下には限られない。
【0089】
[付記1]
顧客が店舗で購入する商品の商品情報を取得する取得手段と、
前記商品情報が取得された前記商品に関する定期購入の提案を前記顧客が前記店舗内で利用する端末に出力する出力手段と、
前記提案に関する商品の定期購入の指示を前記端末から受け付ける受付手段と、
前記指示が受け付けられた商品を定期購入することを登録する登録手段と
を備える情報処理システム。
【0090】
[付記2]
前記商品情報が取得された前記商品の定期購入を提案するか判定する判定手段をさらに備え、
前記出力手段は、提案すると判定された前記商品に関する前記定期購入の提案を出力する
付記1に記載の情報処理システム。
【0091】
[付記3]
前記判定手段は、前記顧客の購入履歴に基づいて、前記商品の定期購入を提案するか判定する
付記2に記載の情報処理システム。
【0092】
[付記4]
前記出力手段は、前記商品情報が取得された商品を含む商品カテゴリー単位で、当該商品カテゴリーに含まれる商品に関する前記定期購入の提案を出力する
付記1乃至3の何れか1項に記載の情報処理システム。
【0093】
[付記5]
前記登録手段は、前記指示が受け付けられた前記商品を前記顧客に定期配送することを登録する
付記1乃至4の何れか1項に記載の情報処理システム。
【0094】
[付記6]
前記出力手段は、定期配送することが登録されている前記商品の商品情報が取得された場合、前記端末に通知を出力する
付記5に記載の情報処理システム。
【0095】
[付記7]
前記登録手段は、前記指示が受け付けられた前記商品を、前記店舗で前記顧客が定期的に購入するようにリマインドすることを登録する
付記1乃至6の何れか1項に記載の情報処理システム。
【0096】
[付記8]
前記出力手段は、前記店舗で定期的に購入するようにリマインドすることが登録されている前記商品と類似する商品を前記店舗で購入する提案を前記端末に出力する
付記7に記載の情報処理システム。
【0097】
[付記9]
前記出力手段は、前記顧客の前記店舗内の位置に基づいて、前記店舗で定期的に購入するようにリマインドすることが登録されている前記商品に関する通知を前記端末に出力する
付記7または8に記載の情報処理システム。
【0098】
[付記10]
前記出力手段は、前記顧客の前記店舗内の位置に基づいて、前記店舗で定期的に購入するようにリマインドすることが登録されている前記商品と類似する商品を前記店舗で購入する提案を前記端末に出力する
付記7乃至9の何れか1項に記載の情報処理システム。
【0099】
[付記11]
前記判定手段は、前記商品情報が取得された前記商品の重さに基づいて、前記商品の定期購入を提案するか判定する
付記2または3に記載の情報処理システム。
【0100】
[付記12]
前記登録手段は、前記商品カテゴリーに含まれる商品から特定の商品を選択し、選択した前記商品を定期購入することを登録する
付記4に記載の情報処理システム。
【0101】
[付記13]
前記端末は、スマートフォン、または、買い物カゴもしくは買い物カートに設けられる端末である
付記1乃至12の何れか1項に記載の情報処理システム。
【0102】
[付記14]
前記取得手段は、スマートフォン、または、買い物カゴもしくは買い物カートに設けられた登録装置を用いて読み取られた前記商品の前記商品情報を取得する
付記1乃至13の何れか1項に記載の情報処理システム。
【0103】
[付記15]
顧客が店舗で購入する商品の商品情報を取得し、
前記商品情報が取得された前記商品に関する定期購入の提案を前記顧客が前記店舗内で利用する端末に出力し、
前記提案に関する商品の定期購入の指示を前記端末から受け付け、
前記指示が受け付けられた商品を定期購入することを登録する
情報処理方法。
【0104】
[付記16]
顧客が店舗で購入する商品の商品情報を取得し、
前記商品情報が取得された前記商品に関する定期購入の提案を前記顧客が前記店舗内で利用する端末に出力し、
前記提案に関する商品の定期購入の指示を前記端末から受け付け、
前記指示が受け付けられた商品を定期購入することを登録する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【符号の説明】
【0105】
100 情報処理システム
101 取得部
102 出力部
103 受付部
104 登録部
105 判定部
20 POSシステム
30 端末
21 商品データベース
22 顧客管理サーバ
23 購入履歴データベース
40 定期購入商品データベース
41 配送管理システム
42 買い物リスト管理サーバ