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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100531
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】車両監視装置および車両監視方法
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/04 20060101AFI20240719BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20240719BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20240719BHJP
   G08B 21/02 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
G08B25/04 C
G08G1/09 F
G08G1/00 J
G08B21/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023004595
(22)【出願日】2023-01-16
(71)【出願人】
【識別番号】322003857
【氏名又は名称】パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123102
【弁理士】
【氏名又は名称】宗田 悟志
(72)【発明者】
【氏名】山崎 秀年
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
5H181
【Fターム(参考)】
5C086AA22
5C086AA34
5C086BA22
5C086DA08
5C086FA06
5C087AA37
5C087DD14
5C087EE08
5C087GG09
5C087GG66
5C087GG84
5H181AA01
5H181CC03
5H181CC04
(57)【要約】
【課題】通信圏外エリアを走行する車両に関する安否確認を効率的に実施する技術を提供する。
【解決手段】車両監視サーバ14は、車両12と通信して、車両12の走行状況に関する情報を取得する。車両監視サーバ14は、車両12との通信が不能になる通信圏外エリアを検出する。車両監視サーバ14は、車両12が通信圏外エリアに残留する残留予定時間を算出する。車両監視サーバ14は、車両12との通信が不能になってからの経過時間が残留予定時間を超過した場合、負荷が異なる複数態様の安否確認処理のうちそれまでに取得された車両の走行状況に応じた態様の安否確認処理を実行する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両と通信して、前記車両の走行状況に関する情報を取得する取得部と、
前記車両との通信が不能になる通信圏外エリアを検出する検出部と、
前記車両が前記通信圏外エリアに残留する残留予定時間を算出する算出部と、
前記車両との通信が不能になってからの経過時間が前記残留予定時間を超過した場合、
負荷が異なる複数態様の安否確認処理のうちそれまでに取得された前記車両の走行状況に応じた態様の安否確認処理を実行する安否確認部と、
を備える車両監視装置。
【請求項2】
前記安否確認部は、前記車両との通信が不能になってからの経過時間が前記残留予定時間以上の待機時間を超過した場合に前記安否確認処理を実行し、
前記安否確認部は、前記車両の走行状況に基づく前記車両の危険度が低いほど前記待機時間を長く設定する、
請求項1に記載の車両監視装置。
【請求項3】
前記車両の危険度は、前記車両が走行するエリアにおける事故発生状況と、前記車両の周囲を走行する他車両の台数の少なくとも一方に基づいて判定される、
請求項2に記載の車両監視装置。
【請求項4】
前記車両は、前記通信圏外エリアに入る前に所定の情報を前記車両監視装置へ送信し、
前記安否確認部は、前記所定の情報の受信を契機として、前記車両との通信が不能になってからの経過時間が前記残留予定時間を超過したか否かの判定を開始する、
請求項1から3のいずれかに記載の車両監視装置。
【請求項5】
車両と通信して、前記車両の走行状況に関する情報を取得し、
前記車両との通信が不能になる通信圏外エリアを検出し、
前記車両が前記通信圏外エリアに残留する残留予定時間を算出し、
前記車両との通信が不能になってからの経過時間が前記残留予定時間を超過した場合、負荷が異なる複数態様の安否確認処理のうちそれまでに取得された前記車両の走行状況に応じた態様の安否確認処理を実行する、
ことをコンピュータが実行する車両監視方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はデータ処理技術に関し、特に車両監視装置および車両監視方法に関する。
【背景技術】
【0002】
サーバが、通信圏外エリアの情報と、車両から通知される走行ルート情報とをもとに、車両が通信圏外エリアに留まる残留予定時間を算出し、残留予定時間を超えて車両との通信が再開しない場合、安否確認処理を実行する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2019/198366号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のサーバは、残留予定時間を超えて車両との通信が再開しない場合、一律に安否確認を行う。そのため、本来は不要な安否確認が行われることがあり、また、サーバの負荷が増大する可能性がある。
【0005】
本開示はこうした課題に鑑みてなされたものであり、1つの目的は、通信圏外エリアを走行する車両に関する安否確認を効率的に実施する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示のある態様の車両監視装置は、車両と通信して、車両の走行状況に関する情報を取得する取得部と、車両との通信が不能になる通信圏外エリアを検出する検出部と、車両が通信圏外エリアに残留する残留予定時間を算出する算出部と、車両との通信が不能になってからの経過時間が残留予定時間を超過した場合、負荷が異なる複数態様の安否確認処理のうちそれまでに取得された車両の走行状況に応じた態様の安否確認処理を実行する安否確認部とを備える。
【0007】
本開示の別の態様は、車両監視方法である。この方法は、車両と通信して、車両の走行状況に関する情報を取得し、車両との通信が不能になる通信圏外エリアを検出し、車両が通信圏外エリアに残留する残留予定時間を算出し、車両との通信が不能になってからの経過時間が残留予定時間を超過した場合、負荷が異なる複数態様の安否確認処理のうちそれまでに取得された車両の走行状況に応じた態様の安否確認処理を実行することをコンピュータが実行する。
【0008】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを記録した記録媒体などの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
【発明の効果】
【0009】
本開示の技術によれば、通信圏外エリアを走行する車両に関する安否確認を効率的に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態の通信システムの構成を示す図である。
図2】車両の機能ブロックを示すブロック図である。
図3】車両監視サーバの機能ブロックを示すブロック図である。
図4】通信システムの動作を示すシーケンス図である。
図5】車両の動作を示すフローチャートである。
図6】車両監視サーバの動作を示すフローチャートである。
図7】車両監視サーバにおける車両監視処理の詳細を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示における装置または方法の主体は、コンピュータを備えている。このコンピュータがプログラムを実行することによって、本開示における装置または方法の主体の機能が実現される。コンピュータは、プログラムにしたがって動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(Integrated Circuit)(IC)、またはLSI(Large Scale Integration)を含む1つまたは複数の電子回路で構成される。ここではICあるいはLSIと呼んでいるが、集積の度合いによって呼び方が変わり、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)もしくはULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれるものであってもよい。LSIの製造後にプログラムされる、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array)(FPGA)、またはLSI内部の接合関係の再構成またはLSI内部の回路区画のセットアップができる再構成可能な論理デバイスも同じ目的で使うことができる。また、プロセッサは、SoC(System on a Chip)、MPU(Micro Processor Unit)、MCU(Micro Controller Unit)の内少なくとも1つを含んでもよい。複数の電子回路は、1つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。プログラムは、コンピュータが読み取り可能なROM(Read Only Memory)、光ディスク、ハードディスクドライブなどの非一時的記録媒体に記録されてもよいし、コンピュータが読み取り可能なRAM(Random Access Memory)などの一時的記憶媒体に記録されてもよい。プログラムは、記録媒体に予め格納されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介して記録媒体もしくは記憶媒体に供給されてもよい。
【0012】
図1は、実施形態の通信システム10の構成を示す。通信システム10は、複数の車両12、車両監視サーバ14、事故情報配信サーバ16、地図情報配信サーバ18、圏外情報配信サーバ20を備える。これらの各装置は、LAN・WAN・インターネット等を含む通信網22を介して接続される。
【0013】
複数の車両12は、いわゆるコネクテッドカーであり、車両監視サーバ14による監視対象となる車両である。複数の車両12は、互いに異なるユーザにより運転される車両12a、車両12b、車両12cを含む。
【0014】
車両監視サーバ14は、車両12との通信が不能になるエリア(以下「通信圏外エリア」とも呼ぶ。)において車両12またはその運転者に異常が発生した可能性を検出して、安否確認処理を実行する情報処理装置である。実施形態の通信圏外エリアは、無線通信システム(例えば第4世代移動通信システムや第5世代移動通信システム)による通信ができないエリアである。
【0015】
事故情報配信サーバ16は、警察組織や行政組織等により提供される事故情報を外部装置へ配信する情報処理装置である。事故情報は、典型的には交通事故に関する情報であり、事故発生日時、事故発生場所、事故種別(正面衝突、わき見運転等)、事故結果(死亡、重傷、軽傷または無傷等)を含む。
【0016】
地図情報配信サーバ18は、地図制作会社等により提供される地図情報を外部装置へ配信する情報処理装置である。
【0017】
圏外情報配信サーバ20は、移動体通信事業者により提供される圏外情報を外部装置へ配信する情報処理装置である。例えば、圏外情報は、地図上での通信圏外エリアの範囲や位置を示す情報を含む。
【0018】
図2は、車両12の機能ブロックを示すブロック図である。図2では、車両監視サーバ14による車両監視に関連する車両12の機能ブロックを示している。本開示のブロック図において示される各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPU・メモリをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0019】
車両12は、カメラ30、ドライブレコーダ31、ナビゲーション装置32、ライダー(LiDAR)装置33、情報通信装置34を備える。カメラ30は、車両12の周囲の様子を撮影する撮影装置である。ドライブレコーダ31は、カメラ30により撮影された映像を保存する。また、ドライブレコーダ31は、車両12の現在速度および平均速度を取得し、カメラ30による撮影映像とともに車両12の現在速度および平均速度を保存する。
【0020】
ナビゲーション装置32は、車両12の現在位置や目的地までのルート案内を提供するカーナビゲーションサービスを提供する。ナビゲーション装置32は、GNSS(Global Navigation Satellite System)等、公知の手法を用いて、車両12の現在位置(緯度、経度等)を検出する。
【0021】
ライダー装置33は、レーザー光を用いて、車両12から周囲の物体(他車両や障害物等)までの距離や方向を測定する。
【0022】
情報通信装置34は、車両監視サーバ14による車両監視において必要となる各種情報を車両監視サーバ14に提供する。情報通信装置34は、TCU(Telematics Control Unit)およびECU(Electronic Control Unit)により実現されてもよい。
【0023】
情報通信装置34は、通信部40、記憶部41、車両情報送信部42、走行情報送信部43、圏外判定部44、連携データ送信部45を含む。車両情報送信部42、走行情報送信部43、圏外判定部44、連携データ送信部45の機能は、コンピュータプログラムに実装されてもよい。情報通信装置34のプロセッサは、そのコンピュータをメインメモリに読み出して実行することにより、これら複数の機能ブロックの機能を発揮してもよい。
【0024】
通信部40は、所定の通信プロトコルにしたがって外部装置と通信する。実施形態では、通信部40は、通信網22を介して、少なくとも車両監視サーバ14と通信する。記憶部41は、各種データを記憶する。実施形態では、記憶部41は、少なくとも車両12の識別情報を記憶する。車両12の識別情報は、VIN(Vehicle Identification Number)とシリアル番号とを含む。また、記憶部41は、車両12の所有者や運転者、およびそれらの家族等の連絡先情報を記憶する。実施形態での連絡先情報は電話番号とする。
【0025】
車両情報送信部42は、車両12に関する属性を示す車両情報を車両監視サーバ14へ送信する。車両情報は、VIN、シリアル番号、電話番号を含む。また、車両情報送信部42は、車両12の電源の状態を示す車両電源情報を車両監視サーバ14へ送信する。車両電源情報は、車両12が電源オフの状態から電源オンの状態に切り替わったことを示す情報を含む。
【0026】
走行情報送信部43は、車両12の走行状況に関する走行情報を車両監視サーバ14へ送信する。走行情報は、VIN、シリアル番号、車両電源状態、現在速度、平均速度、現在位置(例えば緯度および経度)を含む。走行情報送信部43は、現在速度および平均速度の情報をドライブレコーダ31から取得してもよい。また、走行情報送信部43は、現在位置の情報をナビゲーション装置32から取得してもよい。
【0027】
走行情報送信部43は、ユーザが入力した目的地に応じてナビゲーション装置32が車両12の走行ルートを設定した場合に、車両12の走行ルートに関するルート情報をナビゲーション装置32から取得する。車両12の走行ルートは、車両12がこれから走行するルートであり、走行予定ルートまたは走行推奨ルートとも言える。走行情報送信部43は、走行ルート情報を車両監視サーバ14へ送信する。走行ルート情報は、VIN、シリアル番号、出発地、目的地、ルート情報を含む。
【0028】
圏外判定部44は、移動体通信事業者により提供される圏外情報を車両監視サーバ14から取得する。変形例として、圏外判定部44は、圏外情報配信サーバ20から圏外情報を取得してもよい。圏外判定部44は、圏外情報が示す通信圏外エリアの位置と、ナビゲーション装置32から取得した車両12の現在位置と、ドライブレコーダ31から取得した車両12の現在速度とに基づいて、車両12が通信圏外エリアに進入するまでの残り時間を推定する。
【0029】
連携データ送信部45は、車両12が通信圏外エリアに入る前に、車両監視の監視トリガとなる連携データを車両監視サーバ14へ送信する。実施形態では、連携データ送信部45は、圏外判定部44により推定された、車両12が通信圏外エリアに進入するまでの残り時間が所定の閾値未満になった場合に連携データを車両監視サーバ14へ送信する。連携データは、VIN、シリアル番号、ドライブレコーダ画像、車両12の現在位置、ライダー情報、周辺車両台数情報を含む。
【0030】
ドライブレコーダ画像は、カメラ30で撮影され、ドライブレコーダ31に保存された画像であり、車両12の周囲が映る画像である。ライダー情報は、ライダー装置33による測定結果を示す情報であり、例えば、車両12から周囲の各物体までの距離や方向を示す情報である。周辺車両台数情報は、車両12の周囲の他車両の台数を示す情報である。情報通信装置34は、公知の手法を用いて、ドライブレコーダ画像やライダー情報に基づいて、周囲の他車両の台数を推定してもよい。
【0031】
図3は、車両監視サーバ14の機能ブロックを示すブロック図である。車両監視サーバ14は、データ処理部50、記憶部51、通信部52を備える。データ処理部50は、車両監視に関するデータ処理を実行する。記憶部51は、データ処理部50により参照または更新されるデータを記憶する。通信部52は、所定の通信プロトコルにしたがって外部装置と通信する。データ処理部50は、通信部52を介して、車両12、事故情報配信サーバ16、地図情報配信サーバ18、圏外情報配信サーバ20とデータを送受信する。
【0032】
記憶部51は、メモリやストレージにより実現される。記憶部51は、事故情報記憶部53、地図情報記憶部54、圏外情報記憶部55、車両情報記憶部56、走行情報記憶部57、連携データ記憶部58を含む。
【0033】
事故情報記憶部53は、事故情報配信サーバ16から配信された事故情報を記憶する。地図情報記憶部54は、地図情報配信サーバ18から配信された地図情報を記憶する。圏外情報記憶部55は、圏外情報配信サーバ20から配信された圏外情報を記憶する。車両情報記憶部56は、車両12から送信された車両情報および車両電源情報を記憶する。走行情報記憶部57は、車両12から送信された走行情報および走行ルート情報を記憶する。連携データ記憶部58は、車両12から送信された連携データを記憶する。
【0034】
データ処理部50は、事故情報取得部60、地図情報取得部61、圏外検出部62、車両情報取得部63、走行情報取得部64、連携データ取得部65、エリア判定部66、時間算出部67、解析部68、安否確認部69を備える。これら複数の機能ブロックのうち少なくとも一部の機能ブロックの機能はコンピュータプログラム(以下「車両監視プログラム」と呼ぶ。)に実装されてもよい。車両監視プログラムは、記録媒体またはネットワークを介して車両監視サーバ14のストレージにインストールされてもよい。車両監視サーバ14のプロセッサ(例えばCPU)は、車両監視プログラムをメインメモリに読み出して実行することにより、上記複数の機能ブロックの機能を発揮してもよい。
【0035】
事故情報取得部60は、事故情報配信サーバ16から配信された事故情報を取得して事故情報記憶部53に格納する。地図情報取得部61は、地図情報配信サーバ18から配信された地図情報を取得して地図情報記憶部54に格納する。圏外検出部62は、圏外情報配信サーバ20から配信された圏外情報を取得して圏外情報記憶部55に格納する。実施形態の圏外検出部62は、圏外情報を用いて車両12との通信が不能になる通信圏外エリアの位置または範囲を検出する。
【0036】
車両情報取得部63は、車両12と通信して、車両12から送信された車両情報および車両電源情報を取得し、これらの情報を車両情報記憶部56に格納する。走行情報取得部64は、車両12と通信して、車両12から送信された、車両12の走行状況に関する走行情報と走行ルート情報とを取得し、これらの情報を走行情報記憶部57に格納する。連携データ取得部65は、車両12と通信して、車両12から送信された連携データを取得して連携データ記憶部58に格納する。
【0037】
エリア判定部66は、(1)事故情報、(2)地図情報、(3)連携データおよび走行情報が示す車両12の現在位置に基づいて、車両12が走行するエリア(走行エリア)の危険度を推定する。エリア判定部66は、車両12の走行エリアで発生した事故の回数または頻度が多いほど、走行エリアの危険度が高いと推定してもよい。実施形態では、危険度が高い順に、危険エリア、警戒エリア、標準エリア、安心エリアに分類する。エリア判定部66は、車両12の走行エリアが、これら4つのエリアのいずれに該当するかを判定する。
【0038】
時間算出部67は、(1)走行情報が示す車両12の現在位置、現在速度、平均速度と、(2)圏外検出部62により検出された通信圏外エリアの位置または範囲とに基づいて、車両12が通信圏外エリアに残留する時間である残留予定時間を算出する。
【0039】
解析部68は、(1)連携データが示す周辺車両台数情報と、(2)連携データに含まれるドライブレコーダ画像およびライダー情報とに基づいて、車両12の周辺に存在する他車両の台数(周辺車両台数)を導出する。解析部68は、公知の手法によりドライブレコーダ画像およびライダー情報を解析して周辺車両台数を導出してもよい。解析部68は、ドライブレコーダ画像およびライダー情報から周辺車両台数を導出できない場合、連携データが示す車両12により推定された周辺車両台数を採用してもよい。
【0040】
安否確認部69は、車両12から連携データを受け付けた場合に、その車両12(以下「監視対象車両」とも呼ぶ。)との通信が不能になってからの経過時間を導出する。安否確認部69は、連携データの受信を契機として、監視対象車両との通信が不能になってからの経過時間が、時間算出部67により算出された残留予定時間を超過したか否かの判定を開始する。安否確認部69は、監視対象車両との通信が不能になってからの経過時間が残留予定時間を超過した場合、システム負荷が異なる複数態様の安否確認処理のうちそれまでに取得された走行情報が示す監視対象車両の走行状況に応じた態様の安否確認処理を実行する。
【0041】
安否確認処理は、監視対象車両またはその乗員(運転者等)が無事かどうかを確認するための処理である。例えば、安否確認部69は、安否確認処理として、車両情報で通知された、監視対象車両またはその乗員(運転者等)の電話番号宛に電話を発信してもよい。安否確認部69は、電話に応答があり、かつ、特定の操作入力(特定の番号の入力等)があった場合に、監視対象車両またはその乗員が無事と判定してもよい。安否確認部69は、監視対象車両またはその乗員の無事が確認できない場合、監視対象車両またはその乗員に異常が発生したことを外部装置(例えば警察や行政機関の装置)に通知してもよい。
【0042】
実施形態では、安否確認部69は、監視対象車両との通信が不能になってからの経過時間が残留予定時間以上の待機時間を超過した場合に安否確認処理を実行する。安否確認部69は、監視対象車両の走行状況に基づく監視対象車両の危険度が低いほど待機時間を長く設定する。言い換えれば、安否確認部69は、監視対象車両の危険度が相対的に低い場合、相対的に長い待機時間を設定し、監視対象車両の危険度が相対的に高い場合、相対的に短い待機時間を設定する。実施形態では、待機時間は、(1)残留予定時間と同じ時間、(2)残留予定時間の2倍の時間、(3)残留予定時間の4倍の時間のいずれかに設定される。待機時間が長いほど通信再開の可能性は高まり、逆に安否確認処理は不要になりやすい。この態様により、車両監視サーバ14におけるシステム負荷(言い換えればリソース使用量)を抑制できる。
【0043】
安否確認部69は、監視対象車両の走行エリアにおける事故発生状況と、監視対象車両の周囲を走行する他車両の台数の少なくとも一方に基づいて、監視対象車両の危険度を判定する。実施形態では、安否確認部69は、監視対象車両の走行エリアにおける事故発生状況として、エリア判定部66により判定された、事故発生状況に基づく監視対象車両の走行エリアの種別(危険エリア、警戒エリア、標準エリア、安心エリア)を用いる。また、安否確認部69は、監視対象車両の周囲を走行する他車両の台数として、解析部68により導出された監視対象車両の周辺車両台数を用いる。
【0044】
以上の構成による通信システム10の動作を説明する。
図4は、通信システム10の動作を示すシーケンス図である。図4では1つの車両12を示しているが、実際には、図1に示した複数の車両12に関する処理が並行して実行される。
【0045】
車両監視サーバ14の事故情報取得部60は、事故情報配信サーバ16に事故情報の提供を要求する(S10)。その要求に応じて、事故情報配信サーバ16は、事故情報を車両監視サーバ14へ送信する(S11)。事故情報配信サーバ16は、事故情報が更新される都度、事故情報の更新データを車両監視サーバ14へ送信する。
【0046】
車両監視サーバ14の地図情報取得部61は、地図情報配信サーバ18に地図情報の提供を要求する(S12)。その要求に応じて、地図情報配信サーバ18は、地図情報を車両監視サーバ14へ送信する(S13)。地図情報配信サーバ18は、地図情報が更新される都度、地図情報の更新データを車両監視サーバ14へ送信する。
【0047】
車両監視サーバ14の圏外検出部62は、圏外情報配信サーバ20に圏外情報の提供を要求する(S14)。その要求に応じて、圏外情報配信サーバ20は、圏外情報を車両監視サーバ14へ送信する(S15)。圏外情報配信サーバ20は、圏外情報が更新される都度、圏外情報の更新データを車両監視サーバ14へ送信する。
【0048】
車両12の運転者が、車両12の電源状態をオフからオンに切り替えると(S16)、車両12内の各装置(ドライブレコーダ31、情報通信装置34等)は動作を開始する(S17)。情報通信装置34の圏外判定部44は、圏外情報配信サーバ20に圏外情報の提供を要求する(S18)。その要求に応じて、圏外情報配信サーバ20は、圏外情報を車両12へ送信する(S19)。圏外情報配信サーバ20は、圏外情報が更新される都度、圏外情報の更新データを車両12へ送信する。
【0049】
情報通信装置34の車両情報送信部42は、車両電源情報および車両情報を車両監視サーバ14へ送信する(S20)。車両監視サーバ14の車両情報取得部63は、車両12から送信された車両電源情報および車両情報を受け付け、車両情報記憶部56に登録する(S21)。
【0050】
図5は、車両12の動作を示すフローチャートである。図5は、図4に示した車両12の動作の続きを示している。車両12は、図5に示す処理を繰り返し実行する。
【0051】
車両12の運転者の操作に応じて、ナビゲーション装置32に車両12の走行ルートが設定されると(S30のY)、情報通信装置34の走行情報取得部64は、ナビゲーション装置32から走行ルート情報を取得する(S31)。車両12の走行ルートが未設定であれば(S30のN)、S31の処理をスキップする。
【0052】
予め定められた走行情報送信周期(例えば10分)が経過するたびに(S32のY)、情報通信装置34の走行情報取得部64は、車両12の最新の走行ルート情報および走行情報を車両監視サーバ14へ送信する(S33、S34)。走行情報送信周期が経過していなければ(S32のN)、S33とS34の処理をスキップする。
【0053】
情報通信装置34の圏外判定部44は、車両12が通信圏外エリアに侵入するまでの残り時間を算出する(S35)。通信圏外エリアに侵入するまでの残り時間が20秒以下の場合(S36のY)、予め定められた連携データ送信周期(例えば1秒)を経過する都度(S37のY)、情報通信装置34の連携データ送信部45は、新たな連携データを生成し、新たな連携データを車両監視サーバ14へ送信する(S38、S39)。連携データ送信周期が経過していなければ(S37のN)、S38とS39の処理をスキップする。通信圏外エリアに侵入するまでの残り時間が20秒より長ければ(S36のN)、S37以降の処理をスキップする。なお、この20秒は目安であり、実際は車両12の処理性能や通信環境などを加味して決定するべき値のため、20秒以外のタイマー値でも構わない。
【0054】
図6は、車両監視サーバ14の動作を示すフローチャートである。図6は、図4に示した車両監視サーバ14の動作の続きを示している。
【0055】
車両監視サーバ14の走行情報取得部64は、車両12から送信された走行ルート情報を受信すると(S40のY)、その走行ルート情報を走行情報記憶部57に保存する(S41)。走行ルート情報を未受信であれば(S40のN)、S41の処理をスキップする。また、走行情報取得部64は、車両12から送信された走行情報を受信すると(S42のY)、その走行情報を走行情報記憶部57に保存する(S43)。走行情報を未受信であれば(S42のN)、S43の処理をスキップする。
【0056】
車両監視サーバ14の連携データ取得部65は、車両12から送信された連携データを受信すると(S44のY)、その連携データを連携データ記憶部58に保存し、車両監視サーバ14における車両監視処理を開始させる(S45)。連携データを未受信であれば(S44のN)、S45の処理をスキップする。
【0057】
図7は、車両監視サーバ14における車両監視処理の詳細を示すフローチャートであり、S45に示す処理の詳細である。車両監視サーバ14のエリア判定部66は、連携データ送信元の車両12(以下「監視対象車両」とも呼ぶ。)の走行エリアの危険度を判定する(S50)。具体的には、エリア判定部66は、監視対象車両の走行エリアが、危険エリア、警戒エリア、標準エリア、安心エリアのいずれであるかを判定する。車両監視サーバ14の時間算出部67は、監視対象車両が通信圏外エリアに残留する残留予定時間を算出する(S51)。車両監視サーバ14の解析部68は、監視対象車両の周辺を走行する他車両の台数(周辺車両台数)を推定する(S52)。
【0058】
車両監視サーバ14の安否確認部69は、S50で求められた監視対象車両の走行エリアの危険度と、S52で求められた監視対象車両の周辺車両台数とに基づいて、監視対象車両の危険度を判定する。実施形態では、危険度は、高・中・低の3段階とするが、これに制限されず、2段階でもよく4段階以上であってもよい。
【0059】
また、安否確認部69は、予め定められた閾値を用いて、周辺車両台数を、過多、多い、中程度、少ない、なしのいずれかに分類する。例えば、「少ない」は1台または2台、「中程度」は3台または4台、「多い」は5台または6台、「過多」は7台以上であってもよい。
【0060】
安否確認部69は、(ケース1)監視対象車両の走行エリアが危険エリアであり、かつ、周辺車両台数が「少ない」以上の場合、監視対象車両の危険度を高と判定する。安否確認部69は、(ケース2)監視対象車両の走行エリアが警戒エリアであり、かつ、周辺車両台数が「中程度」以上の場合も、監視対象車両の危険度を高と判定する。
【0061】
安否確認部69は、(ケース3)監視対象車両の走行エリアが標準エリアであり、かつ、周辺車両台数が「多い」以上の場合、監視対象車両の危険度を中と判定する。安否確認部69は、(ケース4)監視対象車両の走行エリアが安心エリアであり、かつ、周辺車両台数が「過多」以上の場合も、監視対象車両の危険度を中と判定する。(ケース1)~(ケース4)のいずれにも該当しない場合、監視対象車両の危険度を低と判定する。
【0062】
監視対象車両の危険度が高の場合(S53のY)、安否確認部69は、S51で算出された残留予定時間を待機時間として待機時間内に車両12との通信が再開したか否かを確認する。実施形態では、安否確認部69は、監視対象車両から新たな走行情報が受信された場合に、車両12との通信が再開したと判定する。待機時間内に車両12との通信が再開しなければ(S54のN)、安否確認部69は、監視対象車両の所有者やその家族への電話等の安否確認処理を実行する(S55)。待機時間内に車両12との通信が再開すれば(S54のY)、S55の処理をスキップし、安否確認処理の実行を抑制する。
【0063】
監視対象車両の危険度が中の場合(S53のN、S56のY)、安否確認部69は、S51で算出された残留予定時間の2倍の時間を待機時間として待機時間内に車両12との通信が再開したか否かを確認する。待機時間内に車両12との通信が再開しなければ(S57のN)、安否確認部69は、安否確認処理を実行する(S58)。待機時間内に車両12との通信が再開すれば(S57のY)、S58の処理をスキップし、安否確認処理の実行を抑制する。なお、待機時間は危険度高の時間よりも長ければよいため、2倍固定にする必要はなく、1.2倍や3倍などでも構わない。
【0064】
監視対象車両の危険度が低の場合(S56のN)、安否確認部69は、S51で算出された残留予定時間の4倍の時間を待機時間として待機時間内に車両12との通信が再開したか否かを確認する。待機時間内に車両12との通信が再開しなければ(S59のN)、安否確認部69は、安否確認処理を実行する(S60)。待機時間内に車両12との通信が再開すれば(S59のY)、S60の処理をスキップし、安否確認処理の実行を抑制する。車両監視サーバ14は、図7に示す処理の終了後、図6に示す処理を繰り返し実行する。なお、待機時間は危険度高と危険度中の時間よりも長ければよいため、4倍固定にする必要はなく、3倍や5倍などでも構わない。
【0065】
実施形態の車両監視サーバ14によると、監視対象車両の走行状況に応じた負荷の安否確認処理を実行する。例えば、監視対象車両の走行状況の危険度が低ければ、安否確認処理の頻度を低下させる。これにより、車両監視サーバ14の負荷(言い換えればリソース使用量)を抑制できる。また、車両監視サーバ14は、車両12から連携データを受信したことを契機に当該車両12の監視を開始する。これにより、車両監視サーバ14の負荷を一層抑制できる。
【0066】
以上、本開示を実施形態をもとに説明した。実施形態は例示であり、実施形態の各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0067】
変形例を説明する。車両監視サーバ14による車両監視において車両12の走行ルート情報は必須ではない。したがって、変形例として、車両12のナビゲーション装置32において車両12の走行ルートが設定されなくてもよい。また、車両12から車両監視サーバ14へ走行ルート情報が送信されなくてもよい。連携データに含まれる車両12の現在位置、走行情報に含まれる車両12の現在位置、現在速度および平均速度をもとに、車両12が通信圏外エリアに留まる残留予定時間を導出可能だからである。この変形例の車両監視サーバ14によると、走行ルートを未設定の車両12も監視対象に含めることができる。
【0068】
別の変形例を説明する。車両監視サーバ14の圏外検出部62は、移動体通信事業者により提供される、無線通信システム(例えば第4世代移動通信システムや第5世代移動通信システム)による通信が可能な通信圏内エリアの情報を外部装置から取得してもよい。圏外検出部62は、地図上の複数のエリアから通信圏内エリアを除外したエリアを通信圏外エリアとして抽出または検出してもよい。
【0069】
上記実施形態の車両監視サーバ14が備えた複数の機能ブロックの機能は、複数の装置に分散して実装されてもよく、それら複数の装置が互いに通信し、システムとして連携することにより、上記実施形態の車両監視サーバ14と同様の処理が実現されてもよい。
【0070】
上述した実施形態および変形例の任意の組み合わせもまた本開示の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。また、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施形態および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。
【0071】
<付記>
以上の実施形態および変形例の記載により、下記の技術が開示される。
[技術1]
車両と通信して、前記車両の走行状況に関する情報を取得する取得部と、
前記車両との通信が不能になる通信圏外エリアを検出する検出部と、
前記車両が前記通信圏外エリアに残留する残留予定時間を算出する算出部と、
前記車両との通信が不能になってからの経過時間が前記残留予定時間を超過した場合、
負荷が異なる複数態様の安否確認処理のうちそれまでに取得された前記車両の走行状況に応じた態様の安否確認処理を実行する安否確認部と、
を備える車両監視装置。
この車両監視装置によると、監視対象となる車両の走行状況に応じた負荷の安否確認処理を実行するため、車両監視装置における負荷(言い換えればリソース使用量)を抑制できる。
[技術2]
前記安否確認部は、前記車両との通信が不能になってからの経過時間が前記残留予定時間以上の待機時間を超過した場合に前記安否確認処理を実行し、
前記安否確認部は、前記車両の走行状況に基づく前記車両の危険度が低いほど前記待機時間を長く設定する、
技術1に記載の車両監視装置。
この車両監視装置によると、車両の危険度が低いほど通信再開を待つ時間が長くなって安否確認処理の実行頻度が低下するため、車両監視装置における負荷を抑制できる。
[技術3]
前記車両の危険度は、前記車両が走行するエリアにおける事故発生状況と、前記車両の周囲を走行する他車両の台数の少なくとも一方に基づいて判定される、
技術2に記載の車両監視装置。
この車両監視装置によると、車両の危険度を精度よく判定できる。
[技術4]
前記車両は、前記通信圏外エリアに入る前に所定の情報を前記車両監視装置へ送信し、
前記安否確認部は、前記所定の情報の受信を契機として、前記車両との通信が不能になってからの経過時間が前記残留予定時間を超過したか否かの判定を開始する、
技術1から3のいずれかに記載の車両監視装置。
この車両監視装置によると、車両監視装置は車両からトリガデータを受信したことを契機に当該車両の監視を開始するため、車両監視装置の負荷を抑制できる。
[技術5]
車両と通信して、前記車両の走行状況に関する情報を取得し、
前記車両との通信が不能になる通信圏外エリアを検出し、
前記車両が前記通信圏外エリアに残留する残留予定時間を算出し、
前記車両との通信が不能になってからの経過時間が前記残留予定時間を超過した場合、負荷が異なる複数態様の安否確認処理のうちそれまでに取得された前記車両の走行状況に応じた態様の安否確認処理を実行する、
ことをコンピュータが実行する車両監視方法。
この車両監視方法によると、監視対象となる車両の走行状況に応じた負荷の安否確認処理を実行するため、コンピュータにおける負荷(言い換えればリソース使用量)を抑制できる。
【符号の説明】
【0072】
10 通信システム、 12,14 車両監視サーバ、 60 事故情報取得部、 61 地図情報取得部、 62 圏外検出部、 63 車両情報取得部、 64 走行情報取得部、 65 連携データ取得部、 66 エリア判定部、 67 時間算出部、 68 解析部、 69 安否確認部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7