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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100605
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/22 20120101AFI20240719BHJP
【FI】
G06Q20/22 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023004715
(22)【出願日】2023-01-16
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 直子
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA51
5L055AA51
(57)【要約】
【課題】第1の決済手段だけでは料金の全額を決済することができずに、第2の決済手段により残額を決済する際に、第2の決済手段による決済では決済可能な金額の単位に制限がある場合でも、第1の決済手段と第2の決済手段の両方を用いて料金の決済を可能とする。
【解決手段】制御部35は、ユーザによりコピー、プリント等のサービスの実行が選択されると、そのサービスに対する対価の料金を計算する。そして、制御部35は、最初に選択された第1の決済手段による決済では、計算された料金の全額の決済が不可能な場合、第1の決済手段とは異なる第2の決済手段により決済する金額が、その第2の決済手段により決済することが可能な単位となるように、第1の決済手段により決済する金額と第2の決済手段により決済する金額とを調整する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
商品又はサービスに対する対価の料金を計算し、
最初に選択された第1の決済手段による決済では、計算された料金の全額の決済が不可能な場合、前記第1の決済手段とは異なる第2の決済手段により決済する金額が、当該第2の決済手段により決済することが可能な単位となるように、前記第1の決済手段により決済する金額と前記第2の決済手段により決済する金額とを調整する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、計算された料金から、前記第1の決済手段により決済可能な最大金額を減じた残額を計算し、前記残額が、前記第2の決済手段により決済可能な単位により決済可能な金額である場合には、前記第1の決済手段により決済する金額を、前記第1の決済手段により決済可能な最大金額とし、前記第2の決済手段により決済する金額を前記残額とする、
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記残額が、前記第2の決済手段により決済可能な単位では決済不可能な金額の場合には、前記残額を前記第2の決済手段による決済可能な単位に切り上げて前記第2の決済手段により決済する金額とし、計算された料金から前記第2の決済手段により決済する金額を差し引いた残りの金額を、前記第1の決済手段により決済する金額とする、
請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記第1の決済手段により決済した場合と、前記第2の決済手段により決済した場合とでは、商品又はサービスの単位毎の料金単価が異なる場合、前記第1の決済手段により決済可能な単位数に対する料金を前記第1の決済手段により決済する金額とし、前記第1の決済手段により決済されない単位数に対する料金を前記第2の決済手段により決済する金額とする、
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記第1の決済手段により決済した場合の料金単価が、前記第2の決済手段により決済した場合の料金単価よりも低い場合、前記第1の決済手段により決済可能な最大単位数に対する料金を前記第1の決済手段により決済する金額とする請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記第1の決済手段と、複数の第2の決済手段とを組み合わせた場合のそれぞれの組み合わせ毎に、前記第1の決済手段と前記第2の決済手段による決済金額をそれぞれ表示する、
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項7】
商品又はサービスに対する対価の料金を計算するステップと、
最初に選択された第1の決済手段による決済では、計算された料金の全額の決済が不可能な場合、前記第1の決済手段とは異なる第2の決済手段により決済する金額が、当該第2の決済手段により決済することが可能な単位となるように、前記第1の決済手段により決済する金額と前記第2の決済手段により決済する金額とを調整するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、写真を撮影した際に、撮影の対価としての金額分の入金処理を行う場合に、特定種類のコイン1枚の金額に相当する予め規定された単位金額ごとに電子マネー決済を行うようにした写真シール作成装置が開示されている。
【0003】
特許文献2には、マルチメディア端末において複数の支払方法の中から決済用の支払方法として1又は複数の支払方法を選択可能として、選択された1又は複数の支払方法により料金の決済を可能にした情報処理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4711811号公報
【特許文献2】特許第6978897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
商品又はサービスに対する対価の料金を決済する際に様々な決済手段が用いられる。ここで、ICカード等を利用した電子マネーによる決済では1円単位で料金の決済が可能で、現金による決済では10円単位での決済しかできないような場合がある。このような場合に、電子マネーの残高が少なく料金の全額を支払えず残額が1円単位になってしまうと、現金で残額を決済しようとしても決済することができないような事態が発生してしまう。
【0006】
本発明の目的は、第1の決済手段だけでは料金の全額を決済することができずに、第2の決済手段により残額を決済する際に、第2の決済手段による決済では決済可能な金額の単位に制限がある場合でも、第1の決済手段と第2の決済手段の両方を用いて料金の決済を行うことができるようにする情報処理装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様の情報処理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、商品又はサービスに対する対価の料金を計算し、
最初に選択された第1の決済手段による決済では、計算された料金の全額の決済が不可能な場合、前記第1の決済手段とは異なる第2の決済手段により決済する金額が、当該第2の決済手段により決済することが可能な単位となるように、前記第1の決済手段により決済する金額と前記第2の決済手段により決済する金額とを調整する。
【0008】
第2態様の情報処理装置は、第1態様の情報処理装置において、前記プロセッサは、計算された料金から、前記第1の決済手段により決済可能な最大金額を減じた残額を計算し、前記残額が、前記第2の決済手段により決済可能な単位により決済可能な金額である場合には、前記第1の決済手段により決済する金額を、前記第1の決済手段により決済可能な最大金額とし、前記第2の決済手段により決済する金額を前記残額とする。
【0009】
第3態様の情報処理装置は、第2態様の情報処理装置において、前記プロセッサは、前記残額が、前記第2の決済手段により決済可能な単位では決済不可能な金額の場合には、前記残額を前記第2の決済手段による決済可能な単位に切り上げて前記第2の決済手段により決済する金額とし、計算された料金から前記第2の決済手段により決済する金額を差し引いた残りの金額を、前記第1の決済手段により決済する金額とする。
【0010】
第4態様の情報処理装置は、第1態様の情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第1の決済手段により決済した場合と、前記第2の決済手段により決済した場合とでは、商品又はサービスの単位毎の料金単価が異なる場合、前記第1の決済手段により決済可能な単位数に対する料金を前記第1の決済手段により決済する金額とし、前記第1の決済手段により決済されない単位数に対する料金を前記第2の決済手段により決済する金額とする。
【0011】
第5態様の情報処理装置は、第4態様の情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第1の決済手段により決済した場合の料金単価が、前記第2の決済手段により決済した場合の料金単価よりも低い場合、前記第1の決済手段により決済可能な最大単位数に対する料金を前記第1の決済手段により決済する金額とする。
【0012】
第6態様の情報処理装置は、第1態様の情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第1の決済手段と、複数の第2の決済手段とを組み合わせた場合のそれぞれの組み合わせ毎に、前記第1の決済手段と前記第2の決済手段による決済金額をそれぞれ表示する。
【0013】
第7態様のプログラムは、商品又はサービスに対する対価の料金を計算するステップと、
最初に選択された第1の決済手段による決済では、計算された料金の全額の決済が不可能な場合、前記第1の決済手段とは異なる第2の決済手段により決済する金額が、当該第2の決済手段により決済することが可能な単位となるように、前記第1の決済手段により決済する金額と前記第2の決済手段により決済する金額とを調整するステップと、
をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0014】
第1態様の情報処理装置によれば、第1の決済手段だけでは料金の全額を決済することができずに、第2の決済手段により残額を決済する際に、第2の決済手段による決済では決済可能な金額の単位に制限がある場合でも、第1の決済手段と第2の決済手段の両方を用いて料金の決済を行うことが可能となる。
【0015】
第2態様の情報処理装置によれば、第2の決済手段により残額を決済可能な場合には、第1の決済手段により決済する金額を最大金額とすることが可能となる。
【0016】
第3態様の情報処理装置によれば、第2の決済手段により決済可能な単位では残額を決済不可能な場合でも、第1の決済手段と第2の決済手段とにより料金の全額を決済することが可能となる。
【0017】
第4態様の情報処理装置によれば、第1の決済手段により決済した場合と、第2の決済手段により決済した場合とでは、商品又はサービスの単位毎の料金単価が異なる場合でも、第1の決済手段により決済した場合の料金単価を適用した金額が第2の決済手段により決済されてしまうことを防ぐことが可能となる。
【0018】
第5態様の情報処理装置によれば、第1の決済手段により決済する金額と第2の決済手段による金額との合計金額を、最低金額に抑えることが可能となる。
【0019】
第6態様の情報処理装置によれば、利用者は、第1の決済手段と合わせて利用する第2の決済手段を選択することが可能となる。
【0020】
第7態様のプログラムによれば、第1の決済手段だけでは料金の全額を決済することができずに、第2の決済手段により残額を決済する際に、第2の決済手段による決済では決済可能な金額の単位に制限がある場合でも、第1の決済手段と第2の決済手段の両方を用いて料金の決済を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本開示の一実施形態の画像形成システムのシステム構成を示す図である。
図2】料金を支払う際の支払い方法を選択するための選択画面の一例を示す図である。
図3】料金の決済が完了して印刷処理の開始操作を行う場合の操作画面例である。
図4】第2の決済手段の種類にかかわらず、不足金額を第2の決済手段で支払うようにした場合の画像形成装置90の操作画面例を示す図である。
図5】本開示の一実施形態における画像形成装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
図6】本開示の一実施形態における画像形成装置10の機能構成を示すブロック図である。
図7】本開示の一実施形態の画像形成装置10においてあるプリントサービス等を利用する際の処理を説明するためのフローチャートである。
図8】不足金額である残額を決済するための第2の決済手段を選択するための選択画面例を示す図である。
図9図7のフローチャートのステップS106において説明した、第1の決済手段と第2の決済手段との間の金額調整処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
図10】データ記憶部37に記憶されている課金テーブルの一例を示す図である。
図11】決済手段の決済金額をページ数単位で調整する処理を行う場合の制御部35の動作を説明するためのフローチャートである。
図12】決済手段の決済金額をページ数単位で調整する処理を行った場合における、第2の決済手段を選択するための選択画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の一実施形態の画像形成システムの構成を示す図である。
【0024】
本発明の一実施形態の画像形成システムは、画像形成装置10と課金サーバ20とがインターネット30を介して接続された構成となっている。画像形成装置10は、普通紙を用いた印刷(プリント)機能、スキャン機能、複写(コピー)機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を有するいわゆる複合機と呼ばれる装置である。この画像形成装置10は、例えばコンビニエンスストア、スーパーマーケット等の店舗、又は図書館等の公共施設のような誰でも利用可能な環境に設置される。そして、ユーザは、このような画像形成装置10を利用する場合、自分で料金を支払って、コピー、スキャン、プリント等の各種サービスを利用することができるようになっている。
【0025】
なお、画像形成装置10により提供されるサービスを利用する際には、予めサービスの実行にかかる料金の金額を算出した後に、QRコード(登録商標)等の2次元コードによる決済、ICカードによる決済、現金による決済等の複数の決済手段の中から、料金を支払う決済手段を選択して、料金の決済が完了後にプリント等の処理が実行されることになる。
【0026】
ここで、2次元コードによる決済を行うことが選択された場合、画像形成装置10は決済が必要な金額情報を課金サーバ20に送信し、課金サーバ20のアドレス情報を含む2次元コードを操作画面上に表示する。そして、ユーザがスマートフォン等の携帯端末装置によりこの2次元コードを撮影して課金サーバ20にアクセスして、料金の決済処理を実行する。すると、課金サーバ20から画像形成装置10に対して料金の決済が完了した旨が送信され、画像形成装置10はプリントサービス等を実行する。
【0027】
また、ICカードを利用した決済の場合には、大学等において発行されたプリペイドカード、コンビニエンスストア等で利用可能なプリペイドカード、交通系ICカード等を利用した電子マネーにより料金を決済することが可能である。さらに、現金を利用した決済の場合には、現金投入機にコインを投入することにより料金の決済を行うことが可能となっている。ただし、本実施形態における画像形成装置10では、現金投入機は1円硬貨には対応しておらず、10円単位での決済しかできないようになっているものとして説明する。
【0028】
このような画像形成装置10を利用する際の操作画面例を図2図3に示す。
【0029】
図2は、料金を支払う際の支払い方法を選択するための選択画面の一例を示している。図2では、タッチパネルの操作画面上に、「現金でのお支払い」、「ICカードでのお支払い」、「ABC Payでお支払い」、「交通系ICでお支払い」という4つの操作ボタンが表示されているのが分かる。ユーザは、この4つの操作ボタンの中から決済に利用する決済手段を選択して料金の支払いを行う。図2では、一例として「ICカードでお支払い」という操作ボタンをユーザが選択した場合が示されている。また、図2では、1枚30円の白黒コピーを3枚行うため、料金の合計金額が90円となっている。
【0030】
そして、図2に示すように、画像形成装置10には、現金投入口41と、ICカードリーダ42とが設けられている。ユーザは、現金投入口41に現金を投入することにより現金による決済を行うことができる。また、ICカードリーダ42にICカードをタッチすることにより、予めチャージされたICカード又は交通系ICカードによる決済が可能となっている。
【0031】
このようにして料金の決済が完了すると、図3に示すように「プリントスタート」と表示された操作ボタンが操作可能となる。そして、ユーザがこの「プリントスタート」と表示された操作ボタンにタッチすることにより印刷処理が実行されることになる。
【0032】
ここで、例えばICカードによる決済を選択した場合でも、ICカードのチャージ残高が少ないと、料金の全額を支払うことができない。そのため、本実施形態の画像形成装置10では、最初に選択した第1の決済手段とは異なる別の第2の決済手段をユーザにより選択してもらい、新たに選択された第2の決済手段により不足金額を支払うことを可能にしている。
【0033】
しかし、本実施形態の画像形成装置10では、ICカード等を利用した電子マネーによる決済では1円単位で料金の決済が可能であるが、上述したように、現金による決済では10円単位での決済しかできないようになっている。
【0034】
そのため、単に不足金額を第2の決済手段で支払うようにした場合に、電子マネーの残高が少なく料金の全額を支払えず不足金額が1円単位になってしまうと、現金で不足金額を決済しようとしても決済することできないような事態が発生してしまう。
【0035】
例えば、第2の決済手段の種類にかかわらず、不足金額を第2の決済手段で支払うようにした場合の画像形成装置90の操作画面例を図4に示す。
【0036】
図4では、1枚30円の白黒コピーを3枚分利用して料金の合計金額が90円であり、ICカードでの支払いを選択したにもかかわらずICカードのチャージ残高が64円であったものとして説明する。つまり、90円から64円を差し引いた26円が不足金額となっている。
【0037】
そして、図4では、ユーザが不足金額を支払いための第2の決済手段として現金による決済を選択した場合が示されている。このような場合、ユーザが第2の決済手段として選択した現金による決済では10円単位でしか決済ができないため、不足金額の26円を支払うことができないという事態が発生してしまう。
【0038】
そこで、本発明の画像形成装置10では、下記において説明するような処理を行うことにより、第1の決済手段だけでは料金の全額を決済することができずに、第2の決済手段により残額である不足金額を決済する際に、第2の決済手段による決済では決済可能な金額の単位に制限がある場合でも、第1の決済手段と第2の決済手段の両方を用いて料金の決済を行うことができるようにしている。
【0039】
先ず、本実施形態の画像形成装置10のハードウェア構成を図5に示す。
【0040】
画像形成装置10は、図5に示されるように、CPU11、メモリ12、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置13、インターネット30を介して課金サーバ20や他の外部の装置等との間でデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IF)14、タッチパネル等のユーザインタフェース(UI)装置15、スキャンユニット16、画像形成ユニット17と、現金自動精算機18と、ICカードリーダ42とを有する。これらの構成要素は、制御バス19を介して互いに接続されている。
【0041】
CPU11は、メモリ12又は記憶装置13に格納された制御プログラムに基づいて所定の処理を実行して、画像形成装置10の動作を制御するプロセッサである。なお、本実施形態では、CPU11は、メモリ12又は記憶装置13内に格納された制御プログラムを読み出して実行するものとして説明したが、これに限定されるものではない。この制御プログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記録した形態で提供してもよい。例えば、このプログラムをCD(Compact Disc)-ROM及びDVD(Digital Versatile Disc)-ROM等の光ディスクに記録した形態、若しくはUSB(Universal Serial Bus)メモリ及びメモリカード等の半導体メモリに記録した形態で提供してもよい。また、この制御プログラムを、通信インタフェース14に接続された通信回線を介して外部装置から取得するようにしてもよい。
【0042】
図6は、上記の制御プログラムが実行されることにより実現される画像形成装置10の機能構成を示すブロック図である。
【0043】
本実施形態の画像形成装置10は、図6に示されるように、決済処理部31と、操作受付部32と、表示部33と、データ送受信部34と、制御部35と、画像読取部36と、データ記憶部37と、画像出力部38とを備えている。
【0044】
データ送受信部34は、課金サーバ20等の外部の装置との間でデータの送受信を行う。
【0045】
表示部33は、制御部35により制御され、ユーザに各種情報を表示する。操作受付部32は、ユーザからの画像形成装置10に対する各種操作を受け付ける。なお、本実施形態では、上記で説明した表示部33と操作受付部32とによりタッチパネルが構成される。
【0046】
そして、制御部35は、画像読取部36及び画像出力部38を制御して、プリント、コピー、スキャン等の各種サービスを実行する。データ記憶部37は、制御部35により生成された印刷データ等の各種データを記憶する。また、データ記憶部37には、各種サービスに対する料金単価がサービス毎に設定された課金テーブル、及び決済手段毎の支払い可能単位の情報が記憶されている。
【0047】
画像出力部38は、制御部35による制御に基づいて、印刷用紙等の記録媒体上に画像を出力する。画像読取部36は、制御部35による制御に基づいて、セットされた原稿から原稿画像を読み取る。
【0048】
そして、決済処理部31は、ユーザに対して提供したサービスに対する対価の料金を決済する機能を行っている。
【0049】
制御部35は、ユーザによりコピー、プリント等のサービスの実行が選択されると、そのサービスに対する対価の料金を計算する。
【0050】
そして、制御部35は、最初に選択された第1の決済手段による決済では、計算された料金の全額の決済が不可能な場合、第1の決済手段とは異なる第2の決済手段により決済する金額が、その第2の決済手段により決済することが可能な単位となるように、第1の決済手段により決済する金額と第2の決済手段により決済する金額とを調整する。
【0051】
具体的には、制御部35は、計算された料金から、第1の決済手段により決済可能な最大金額を減じた残額つまり不足金額を計算し、その残額が、第2の決済手段により決済可能な単位により決済可能な金額である場合には、第1の決済手段により決済する金額を、第1の決済手段により決済可能な最大金額とし、第2の決済手段により決済する金額を残額とする。
【0052】
また、制御部35は、残額が、第2の決済手段により決済可能な単位では決済不可能な金額の場合には、残額を第2の決済手段による決済可能な単位に切り上げて第2の決済手段により決済する金額とし、計算された料金から第2の決済手段により決済する金額を差し引いた残りの金額を、第1の決済手段により決済する金額とする。
【0053】
さらに、制御部35は、第1の決済手段により決済した場合と、第2の決済手段により決済した場合とでは、サービスの単位毎の料金単価が異なる場合、第1の決済手段により決済可能な単位数に対する料金を第1の決済手段により決済する金額とし、第1の決済手段により決済されない単位数に対する料金を第2の決済手段により決済する金額とするようにしてもよい。
【0054】
この場合に、制御部35は、第1の決済手段により決済した場合の料金単価が、第2の決済手段により決済した場合の料金単価よりも低い場合、第1の決済手段により決済可能な最大単位数に対する料金を第1の決済手段により決済する金額とするようにしてもよい。
【0055】
そして、制御部35は、第1の決済手段と、複数の第2の決済手段とを組み合わせた場合のそれぞれの組み合わせ毎に、第1の決済手段と第2の決済手段による決済金額をそれぞれ表示部33上に表示する。
【0056】
次に、本実施形態の画像形成装置10の動作について図面を参照して詳細に説明する。
【0057】
最初に、本実施形態の画像形成装置10においてあるプリントサービス等を利用する際の処理について図7のフローチャートを参照して説明する。
【0058】
まず、制御部35は、ステップS101において、操作受付部32においてユーザの操作を受け付けることによりコピー枚数、用紙サイズ、白黒/カラー印刷等の印刷パラメータの設定を行う。そして、制御部35は、画像読取部36を制御してセットされた原稿画像を読み取るプレスキャンを実行する。
【0059】
次に、制御部35は、ステップS102において、ユーザが実行しようとするサービスに対する料金を算出する。例えば、白黒コピーの料金単価が1枚30円であり、ユーザが白黒コピーを3枚実行しようとする場合、制御部35は、90円を料金として算出する。
【0060】
そして、制御部35は、ステップS103により、図2に示したような操作画面を表示部33上に表示して、算出した料金を決済するための決済手段の選択を受け付ける。ここで選択された決済手段は第1の決済手段となる。
【0061】
そして、制御部35は、ステップS104において、ユーザにより選択された第1の決済手段により料金の決済をするよう決済処理部31に指示することにより決済処理を実行する。
【0062】
次に、制御部35は、ステップS105において、決済処理部31が第1の決済手段により料金の決済が完了したのか、それとも残高不足で決済が完了しなかったのかを判定する。
【0063】
ステップS105において残高不足が発生せずに料金の決済が完了したと判定した場合、制御部35は、ステップS110において、ユーザにより指示されたプリント処理を実行する。
【0064】
しかし、ステップS105において残高不足が発生したと判定した場合、制御部35は、ステップS106において、第1の決済手段と、第1の決済手段以外の選択可能な第2の決済手段との間の金額を調整する。具体的には、制御部35は、第1の決済手段により決済する金額と、第2の決済手段により決済する金額との合計が、サービスを利用するための料金の全額と一致するような調整を実行する。
【0065】
そして、制御部35は、ステップS107において、不足金額である残額を決済するための第2の決済手段を選択するための選択画面を表示部33上に表示する。このようにして表示される第2の決済手段の選択画面例を図8に示す。図8では、制御部35が、第1の決済手段と、複数の第2の決済手段とを組み合わせた場合のそれぞれの組み合わせ毎に、第1の決済手段と第2の決済手段による決済金額をそれぞれ表示部33上に表示しているのが分かる。
【0066】
例えば、第2の決済手段が現金である場合、ICカードにより決済する金額が60円であり、現金で決済する金額が30円であり、合計で90円となっているのが分かる。また、第2の決済手段が交通系ICである場合、ICカードにより決済する金額が64円であり、交通系ICで決済する金額が26円であり、合計で90円となっているのが分かる。また、第2の決済手段がABC Payのような2次元コード決済である場合、ICカードにより決済する金額が64円であり、2次元コード決済により決済する金額が26円であり、合計で90円となっているのが分かる。
【0067】
図8を参照すると、第2の決済手段として現金を選択した場合には、ICカードのチャージ残高が64円あるにもかかわらずICカードでの決済額を60円とし、現金での決済額が30円となっているのが分かる。これは現金による決済単位が10円単位であるためであり、ユーザは30円を現金により支払うことにより料金全額90円を決済することができるような調整が行われているのが分かる。
【0068】
逆に、第2の決済手段として1円単位での決済が可能な交通系ICによる決済、又は、ABC Payによる決済を選択した場合には、第1の決済手段であるICカードで支払い可能な全額である64円が第1の決済手段により決済する金額となり、残金である26円が第2の決済手段により決済する金額となっているのが分かる。
【0069】
図7に戻って説明を行うと、制御部35は、ステップS108において、ユーザの操作に基づいて第2の決済手段の選択を受け付ける。
【0070】
そして、制御部35は、ステップS109において、第1の決済手段と、ユーザにより選択された第2の決済手段とを組み合わせてサービスの対価である料金の決済をするよう決済処理部31に指示することにより決済処理を実行する。
【0071】
最後に、ステップS109において料金の決済が完了すると、制御部35は、ステップS110において、ユーザにより指示されたプリント処理を実行する。
【0072】
次に、図7のフローチャートのステップS106において説明した、第1の決済手段と第2の決済手段との間の金額調整処理の詳細について図9のフローチャートを参照して説明する。
【0073】
先ず、制御部35は、ステップS201において、選択可能な複数の第2の決済手段の中から1つの決済手段を選択する。例えば、図8に示した場合でも、既にICカードによる決済が第1の決済手段として選択されているため、第2の決済手段として選択可能な、現金、交通系IC、ABC Payという3つの決済手段の中から1つの決済手段を選択する。
【0074】
そして、制御部35は、ステップS202において、第1の決済手段で決済可能な全額を支払った場合の残額を不足金額として算出する。例えば、図8に示した例では、第1の決済手段であるICカードにより決済可能な金額が64円であるため、料金90円のうち26円が不足金額であると算出する。
【0075】
次に、制御部35は、ステップS203において、算出された不足金額を第2の決済手段の決済可能な単位で全額決済可能か否かを確認する。例えば、制御部35は、第2の決済手段として現金が選択されている場合には、現金の決済単位が10円であるため、26円の決済は不可能であると判定する。また、制御部35は、第2の決済手段として、交通系IC又はABC Payが選択されている場合には、26円の全額の決済が可能であると判定する。
【0076】
そして、制御部35は、ステップS204において、第2の決済手段により不足金額の全額を決済可能であると判定した場合、ステップS205において、その不足金額を第2の決済手段の決済金額として決定する。さらに、制御部35は、ステップS206において、第1の決済手段で決済可能な全額を第1の決済手段の決済金額として決定する。
【0077】
例えば、第2の決済手段が交通系IC又はABC Payである場合、制御部35は、不足金額の26円を第2の決済手段の決済金額として決定する。そして、制御部35は、第1の決済手段であるICカードにより決済可能な全額の64円を第1の決済手段の決済金額として決定する。
【0078】
また、制御部35は、ステップS204において、第2の決済手段により不足金額の全額を決済可能ではないと判定した場合、ステップS207において、その不足金額を第2の決済手段の決済可能な金額単位となるように切り上げて、第2の決済手段の決済金額として決定する。
【0079】
例えば、第2の決済手段が現金である場合、制御部35は、不足金額の26円を10円単位となるように切り上げた30円を第2の決済手段の決済金額として決定する。そして、制御部35は、ステップS208において、料金全額の90円から、第2の決済手段による決済金額である30円を除いた60円を第1の決済手段の決済金額として決定する。
【0080】
そして、制御部35は、ステップS201~S208の処理を、選択可能な第2の決済手段毎に繰り返して、ステップS209において、第1の決済手段と、選択可能な全ての第2の決済手段との間の調整処理が完了したと判定すると処理を終了する。
【0081】
[決済手段の種類により料金体系が異なる場合]
なお、上記の説明では、決済手段に関係なく利用するサービスに応じた料金単価で料金が算出されていた。しかし、決済に利用する決済手段の種類によって料金単価が変化するような場合がある。
【0082】
例えば、データ記憶部37に記憶されている課金テーブルが図10に示すようなものであったとして説明する。図10に示された課金テーブルでは、白黒プリントの料金を現金により決済を行った場合には1枚当たり30円となり、2次元コード決済、ICカード決済、又は交通系IC決済により決済を行った場合には1枚当たり25円となっている。また、カラープリントの料金を現金により決済を行った場合には1枚当たり50円となり、2次元コード決済、ICカード決済、又は交通系IC決済により決済を行った場合には1枚当たり45円となっている。
【0083】
このように決済手段の種類により料金体系が異なる状況において、第1の決済手段による決済では残高不足により料金の全額を決済することができない場合に、残額を第2の決済手段により決済できてしまうと問題が発生する場合がある。
【0084】
例えば、カラーコピーを2枚行って、残高が50円しかないICカードで料金を決済しようとした場合を用いて説明する。この場合、2枚のカラーコピーの料金をICカードにより決済しようとするため、料金単価は45円/枚となり、料金合計は90円となる。しかし、ICカードの残高が50円しかないため、40円の不足となる。そして、ユーザが第2の決済手段として現金を選択して、不足金額の40円を現金で支払ったものとする。
【0085】
すると、カラーコピーの1枚目は全額がICカードにより決済されているため45円の料金で問題ないが、2枚目については45円のうち40円が現金により決済されており、ほぼ現金決済となっているにもかかわらずICカードの料金単価の料金となっている。つまり、決済手段の種類により料金単価を変えているにもかかわらず、現金によりICカードの料金体系に基づく料金の決済が行われてしまっている。
【0086】
そこで、制御部35は、第1の決済手段により決済した場合と、第2の決済手段により決済した場合とでは、サービスの単位毎の料金単価が異なる場合、第1の決済手段により決済可能な単位数、つまりページ数に対する料金を第1の決済手段により決済する金額とし、第1の決済手段により決済されないページ数に対する料金を第2の決済手段により決済する金額とする。
【0087】
なお、制御部35は、ユーザによる支払い額を低くするためには、第1の決済手段により決済した場合の料金単価が、第2の決済手段により決済した場合の料金単価よりも低い場合、第1の決済手段により決済可能な最大ページ数に対する料金を第1の決済手段により決済する金額とすればよい。
【0088】
このように決済手段の決済金額をページ数単位で調整する処理を行う場合の制御部35の動作を図11のフローチャートを参照して説明する。なお図11に示したフローチャートは、図9に示したフローチャートにおいて、ステップS207、S208の処理をステップS301の処理に置き換えたものであるため、同じ部分についての説明は省略する。
【0089】
なお、以下の説明においても、ユーザが第1の決済手段としてICカードによる決済を選択し、そのICカードのチャージ残高が64円であったものとして説明する。
【0090】
制御部35は、ステップS204において、第2の決済手段により不足金額の全額を決済可能ではないと判定した場合、ステップS301において、第1の決済手段により決済可能なページ数に対する料金を第1の決済手段の決済金額とし、残りのページ数に対する料金を第2の決済手段の決済金額として決定する。
【0091】
例えば、第2の決済手段が現金である場合、制御部35は、第1の決済手段であるICカードによる決済により決済可能な、1ページ分の料金45円を第1の決済手段の決済金額として決定する。そして、制御部35は、残りのページ数である1ページ分の料金50円を第2の決済手段の決済金額として決定する。
【0092】
そして、このような調整を行った後に制御部35が表示部33上に表示する第2の決済手段を選択するための選択画面例を図12に示す。図12では、制御部35が、第1の決済手段と、複数の第2の決済手段とを組み合わせた場合のそれぞれの組み合わせ毎に、第1の決済手段と第2の決済手段による決済金額をそれぞれ表示部33上に表示しているのが分かる。
【0093】
例えば、第2の決済手段が現金である場合、ICカードにより決済する金額が45円であり、現金で決済する金額が50円であり、合計で95円となっているのが分かる。また、第2の決済手段が交通系ICである場合、ICカードにより決済する金額が45円であり、交通系ICで決済する金額が45円であり、合計で90円となっているのが分かる。また、第2の決済手段がABC Payのような2次元コード決済である場合、ICカードにより決済する金額が45円であり、2次元コード決済により決済する金額が45円であり、合計で90円となっているのが分かる。
【0094】
つまり、このような調整が行われることにより、ページ毎に料金の決済に利用される決済手段が選択可能となっており、決済手段の種類に応じて料金単価が異なるような場合も、ある決済手段に対して設定されている料金単価に基づく料金を異なる決済手段により決済してしまうという事態の発生が防ぐことができる。
【0095】
上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
【0096】
また上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0097】
[変形例]
上記実施形態では、画像形成装置により提供されるサービスに対する単価の料金を決済する場合を用いて説明したが、本開示はこれに限定されるものではなく、乗車券又は入場券等を発券する券売機、缶ジュース等の各種商品を販売する自動販売機等の商品又はサービスに対する対価の料金を決済する様々な情報処理装置に対しても本開示を同様に適用することができるものである。
【0098】
[付記]
以下に、本開示の好ましい形態について付記する。
【0099】
(((1)))
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
商品又はサービスに対する対価の料金を計算し、
最初に選択された第1の決済手段による決済では、計算された料金の全額の決済が不可能な場合、前記第1の決済手段とは異なる第2の決済手段により決済する金額が、当該第2の決済手段により決済することが可能な単位となるように、前記第1の決済手段により決済する金額と前記第2の決済手段により決済する金額とを調整する、
情報処理装置。
【0100】
(((2)))
前記プロセッサは、計算された料金から、前記第1の決済手段により決済可能な最大金額を減じた残額を計算し、前記残額が、前記第2の決済手段により決済可能な単位により決済可能な金額である場合には、前記第1の決済手段により決済する金額を、前記第1の決済手段により決済可能な最大金額とし、前記第2の決済手段により決済する金額を前記残額とする、
(((1)))記載の情報処理装置。
【0101】
(((3)))
前記プロセッサは、前記残額が、前記第2の決済手段により決済可能な単位では決済不可能な金額の場合には、前記残額を前記第2の決済手段による決済可能な単位に切り上げて前記第2の決済手段により決済する金額とし、計算された料金から前記第2の決済手段により決済する金額を差し引いた残りの金額を、前記第1の決済手段により決済する金額とする、
(((2)))記載の情報処理装置。
【0102】
(((4)))
前記プロセッサは、前記第1の決済手段により決済した場合と、前記第2の決済手段により決済した場合とでは、商品又はサービスの単位毎の料金単価が異なる場合、前記第1の決済手段により決済可能な単位数に対する料金を前記第1の決済手段により決済する金額とし、前記第1の決済手段により決済されない単位数に対する料金を前記第2の決済手段により決済する金額とする、
(((1)))から(((3)))のいずれか1つ記載の情報処理装置。
【0103】
(((5)))
前記プロセッサは、前記第1の決済手段により決済した場合の料金単価が、前記第2の決済手段により決済した場合の料金単価よりも低い場合、前記第1の決済手段により決済可能な最大単位数に対する料金を前記第1の決済手段により決済する金額とする(((4)))記載の情報処理装置。
【0104】
(((6)))
前記プロセッサは、前記第1の決済手段と、複数の第2の決済手段とを組み合わせた場合のそれぞれの組み合わせ毎に、前記第1の決済手段と前記第2の決済手段による決済金額をそれぞれ表示する、
(((1)))から(((5)))のいずれか1つ記載の情報処理装置。
【0105】
(((7)))
商品又はサービスに対する対価の料金を計算するステップと、
最初に選択された第1の決済手段による決済では、計算された料金の全額の決済が不可能な場合、前記第1の決済手段とは異なる第2の決済手段により決済する金額が、当該第2の決済手段により決済することが可能な単位となるように、前記第1の決済手段により決済する金額と前記第2の決済手段により決済する金額とを調整するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0106】
以下に、付記の構成による効果について記載する。
【0107】
(((1)))の情報処理装置によれば、第1の決済手段だけでは料金の全額を決済することができずに、第2の決済手段により残額を決済する際に、第2の決済手段による決済では決済可能な金額の単位に制限がある場合でも、第1の決済手段と第2の決済手段の両方を用いて料金の決済を行うことが可能となる。
【0108】
(((2)))の情報処理装置によれば、第2の決済手段により残額を決済可能な場合には、第1の決済手段により決済する金額を最大金額とすることが可能となる。
【0109】
(((3)))の情報処理装置によれば、第2の決済手段により決済可能な単位では残額を決済不可能な場合でも、第1の決済手段と第2の決済手段とにより料金の全額を決済することが可能となる。
【0110】
(((4)))の情報処理装置によれば、第1の決済手段により決済した場合と、第2の決済手段により決済した場合とでは、商品又はサービスの単位毎の料金単価が異なる場合でも、第1の決済手段により決済した場合の料金単価を適用した金額が第2の決済手段により決済されてしまうことを防ぐことが可能となる。
【0111】
(((5)))の情報処理装置によれば、第1の決済手段により決済する金額と第2の決済手段による金額との合計金額を、最低金額に抑えることが可能となる。
【0112】
(((6)))の情報処理装置によれば、利用者は、第1の決済手段と合わせて利用する第2の決済手段を選択することが可能となる。
【0113】
(((7)))のプログラムによれば、第1の決済手段だけでは料金の全額を決済することができずに、第2の決済手段により残額を決済する際に、第2の決済手段による決済では決済可能な金額の単位に制限がある場合でも、第1の決済手段と第2の決済手段の両方を用いて料金の決済を行うことが可能となる。
【符号の説明】
【0114】
10 画像形成装置
11 CPU
12 メモリ
13 記憶装置
14 通信インタフェース
15 ユーザインタフェース装置
16 スキャンユニット
17 画像形成ユニット
18 現金自動精算機
19 制御バス
20 課金サーバ
30 インターネット
31 決済処理部
32 操作受付部
33 表示部
34 データ送受信部
35 制御部
36 画像読取部
37 データ記憶部
38 画像出力部
41 現金投入口
42 ICカードリーダ
90 画像形成装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12