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特開2024-100638濃縮野菜調味料(ペースト状)及びその製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100638
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】濃縮野菜調味料(ペースト状)及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   A23L 27/10 20160101AFI20240719BHJP
   A23L 27/00 20160101ALI20240719BHJP
【FI】
A23L27/10 C
A23L27/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023027774
(22)【出願日】2023-01-16
(71)【出願人】
【識別番号】501229218
【氏名又は名称】矢野 米丸
(72)【発明者】
【氏名】矢野 米丸
【テーマコード(参考)】
4B047
【Fターム(参考)】
4B047LB09
4B047LE04
4B047LE06
4B047LG03
4B047LG23
4B047LG37
4B047LG39
4B047LG45
4B047LG47
4B047LG55
4B047LG70
4B047LP05
4B047LP07
4B047LP08
(57)【要約】
【課題】各種の調味料の味を向上させる調味料の提供
【解決手段】
各種の調味料の味を向上させるには発明品に各種の調味料の味を大きく変える力がなければならない。
各種の調味料の味を大きく変える力の原動力となるのが濃縮度の高さである。濃縮度が高くなければ各種の調味料の味を大きく変える事は出来ない。
濃縮度を上げる為に加水する事を考案した、加水、3分間の煮沸、再乾燥する事によって1/10であった濃縮度が1/17に上がり、1/17に上がる事によって各種の調味料の味を向上させる事が可能になった。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
野菜1000重量部を限界間近まで乾燥すれば100重量部となり、濃縮度は1/10となるが濃縮度1/10では目指す調味料を作る事は出来ない。
出願人が目指しているのは各種の調味料の味を向上させる調味料である。様々試行錯誤の末に100重量部濃縮度が1/10の乾燥野菜に600重量部の水を加え3分間煮沸して再び限界間近まで乾燥したところ58、8重量部となり濃縮度は1/17となった。
濃縮度が1/17となれば各種の調味料の味を向上させる事が出来る。濃縮度を上げるのに最も肝心な事は加水である。加水しなければ再乾燥する事は出来ない。再乾燥しなければ濃縮度が上がる事はない。
発明は発明品を製造する方法の発明である。限界間近まで乾燥した濃縮度が1/10である乾燥野菜に加水し、3分間煮沸したあと、再び限界間近まで乾燥する事によって濃縮度が1/17になった乾燥野菜を得たあと旨味成分、香辛料及び調味料を混合し粉砕及び撹拌を含む濃縮野菜粉末調味料の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明品の製造技術は発明品の前身の濃縮野菜粉末調味料の製造技術そのものなのでこゝでは濃縮野菜粉末調味料の製造に関係する技術を記す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
野菜で調味料を作るにはいくつか方法があるであろうが出願人は乾燥する方法を選んだ。
野菜を乾燥する事の特長は野菜は乾燥する事によって濃縮する(味が濃くなる)事である。発明品は各種の調味料の味を向上させる調味料である。各種の調味料の味を向上させるには味が濃くなければならない。
【課題を解決する為の手段】
【0003】
この課題を解決したのが加水である。野菜を限界間近まで乾燥すれば水分ば殆どないに等しい。水分がなければ乾燥はしない。
乾燥しなければ濃縮度は上がらない。
そこで考案したのが加水である。加水する事によって再乾燥が可能となり、再乾燥する事によって濃縮度が上がった。
【0004】
発明品は各種の調味料の味を向上させる事を目的に作った。それを具体的な形にしたのが各種のブレンド調味料である。各種のブレンド調味料は各種の調味料6、5に発明品3、5をブレンドする。各種の調味料に発明品をブレンドする事によってどの調味料も美味しさを増す。
【0005】
各種のブレンド調味料は次の通りである。
ブレンドマヨネーズ、ブレンドソース、ブレンドケチャップ、ブレンドドレッシング、ブレンド醤油、ブレンド味噌、
【発明の効果】
【0006】
各種のブレンド調味料として使う事によって殆どの料理に使う事が出来る。又殆どの料理に使うので用途が拡大する。更には殆どの料理に使うのでとても便利な調味料である。
【発明の実施する為の形態】
【0007】
それぞれの原料野菜を出来るだけ薄く切り(厚さ1~2ミリ)限界間近まで乾燥する。限界間近まで乾燥する事によって1000重量部の野菜が100重量部とり、濃縮度は1/10となる。
【0008】
濃縮度1/10の乾燥野菜100重量部に600重量部の水を加えて3分間煮沸し再び限界間近まで乾燥すれば58、8重量部となり、濃縮度は1/17となる。
但ししそは加水、3分間の煮沸、再乾燥は行わない。しそには特有の香りがある。この香りを失いたくないので加水しない。
【0009】
加水と3分間の煮沸と再乾燥は濃縮度を上げる為に行うが3分間の煮沸は匂いの除去に欠かす事の出来ない工程である。多くの野菜は特有の匂いを持っている。又乾燥による乾燥臭も付く。これ等の匂いは煮沸後素早く冷水(12℃前後)で冷やせば除去する事が出来る。
【00010】
原材料及び原材料混合比率(2000重量部中)
【00011】
前項の乾燥野菜と旨味成分と香辛料を混合比率に從って混合し、粉砕する。
【00012】
前項の粉砕物に塩と砂糖を混合比率に從って混合し、よく撹拌して調味する。これで濃縮野菜粉末調味料が出来上がる。
[濃縮野菜調味料の製造方法]
前項の濃縮野菜粉末調味料8にマヨネーズ1とケチヤップ0、5と片栗粉(増粘剤)0、5を加えて撹拌し、更に水1、3を加えて再度撹拌して容器に充填し70℃以上の温度で30分間殺菌する。