(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100649
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】グラフェン発熱枕
(51)【国際特許分類】
A47G 9/10 20060101AFI20240719BHJP
H05B 3/20 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
A47G9/10 T
H05B3/20 322
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023086145
(22)【出願日】2023-05-25
(31)【優先権主張番号】202310058572.4
(32)【優先日】2023-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】523196954
【氏名又は名称】凱詩風尚科技(蘇州)股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Charson Technology (Suzhou) Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Unit A1802, International Science Park, 1355 Jinji Lake Avenue, Suzhou Industrial Park, Jiangsu Province, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】何 文健
【テーマコード(参考)】
3B102
3K034
【Fターム(参考)】
3B102AB08
3B102AC01
3K034AA05
3K034AA15
3K034AA25
3K034JA09
(57)【要約】 (修正有)
【課題】温度の加熱及び制御の操作を容易に行えるグラフェン発熱枕を提供する。
【解決手段】本発明によるグラフェン発熱枕は、枕カバー1の内部にグラフェン加熱パッド31が設置され、スイッチ33を備える第1の接続線32とUSBタップ35を備える第2の接続線34と連携して、グラフェン加熱パッド31に対して温度の加熱及び制御の操作を容易に行うことができ、従来の自己発熱材料の枕に置き換えることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グラフェン発熱枕であって、
枕芯本体が内部に設置される枕カバーと、
前記枕カバーの内壁の一方側に設置される加熱アセンブリであって、前記加熱アセンブリは、一方側に第1の接続線が接続されるグラフェン加熱パッドを含み、前記第1の接続線の一方端に、一方端に第2の接続線が接続されるスイッチが接続され、前記第2の接続線の一方端にUSBタップが接続される加熱アセンブリと
を含む、ことを特徴とするグラフェン発熱枕。
【請求項2】
前記枕芯本体の材料は、そばとラベンダーである、ことを特徴とする請求項1に記載のグラフェン発熱枕。
【請求項3】
前記枕カバーの内部に、前記第1の接続線に適合する連通穴が開設される、ことを特徴とする請求項1に記載のグラフェン発熱枕。
【請求項4】
前記枕カバーの表面の一方側に第1の接続材が設置され、前記第1の接続材の一方側に第2の接続材が接続され、前記第2の接続材の一方端に固定リングが接続される、ことを特徴とする請求項1に記載のグラフェン発熱枕。
【請求項5】
前記固定リングの内部に、表面にボックス蓋が設置される収容ボックスが設置される、ことを特徴とする請求項4に記載のグラフェン発熱枕。
【請求項6】
前記収容ボックスの内部に、2つの凹形状接続ブロックを含む巻取アセンブリが設置され、2つの前記凹形状接続ブロックの内部にいずれも可動ブロックが設置され、2つの前記可動ブロックの間に円形状ベースが接続され、前記円形状ベースの表面の中心位置に、表面に固定材が設置される巻取ロッドが接続される、ことを特徴とする請求項5に記載のグラフェン発熱枕。
【請求項7】
前記収容ボックスの表面の両側に、貫通孔が対称的に開設される、ことを特徴とする請求項5に記載のグラフェン発熱枕。
【請求項8】
前記第2の接続線と前記USBタップとの間に、接続リングを含む防護アセンブリが設置され、前記接続リングの表面に、一方側にL字状の接続ロッドが接続される回動材が接続され、前記L字状の接続ロッドの一方端に防護カバーが接続される、ことを特徴とする請求項1に記載のグラフェン発熱枕。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、枕の分野に関し、特にグラフェン発熱枕に関する。
【背景技術】
【0002】
睡眠用具である枕は、一般的に、人間が快適に眠るために使用される詰め物と考えられ、現代医学研究の認識によれば、人体の背骨は、正面から見ると直線であるが、側面から見ると4つの生理的な湾曲を有する曲線であり、頸部の正常な生理的な湾曲を保護し、睡眠中の正常な生理的な活動を維持するために、睡眠時に枕を利用しなければならず、枕は、一般的に、枕芯と枕カバーとの2つの部分からなる。
【0003】
現在、様々な枕が存在し、頸椎症などの疾患を治療する患者の場合、加熱枕を用いて治療操作を行う必要があるが、従来の加熱枕は使用時に自己発熱材料を利用するため、必要な時に温度の調節及び制御を行うことができない。
【0004】
従って、上記課題を解決するグラフェン発熱枕を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の治療枕が使用時にいずれも自己発熱材料を利用するため、温度の制御及び調節を行うことができない問題を解決するグラフェン発熱枕を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明によるグラフェン発熱枕は、
枕芯本体が内部に設置される枕カバーと、
前記枕カバーの内壁の一方側に設置される加熱アセンブリであって、前記加熱アセンブリは、一方側に第1の接続線が接続されるグラフェン加熱パッドを含み、前記第1の接続線の一方端に、一方端に第2の接続線が接続されるスイッチが接続され、前記第2の接続線の一方端にUSBタップが接続される加熱アセンブリと
を含む。
【0007】
好ましくは、前記枕芯本体の材料は、そばとラベンダーである。
【0008】
好ましくは、前記枕カバーの内部に、前記第1の接続線に適合する連通穴が開設される。
【0009】
好ましくは、前記枕カバーの表面の一方側に第1の接続材が設置され、前記第1の接続材の一方側に第2の接続材が接続され、前記第2の接続材の一方端に固定リングが接続される。
【0010】
好ましくは、前記固定リングの内部に、表面にボックス蓋が設置される収容ボックスが設置される。
【0011】
好ましくは、前記収容ボックスの内部に、2つの凹形状接続ブロックを含む巻取アセンブリが設置され、2つの前記凹形状接続ブロックの内部にいずれも可動ブロックが設置され、2つの前記可動ブロックの間に円形状ベースが接続され、前記円形状ベース表面の中心位置に、表面に固定材が設置される巻取ロッドが接続される。
【0012】
好ましくは、前記収容ボックス表面の両側に、貫通孔が対称的に開設される。
【0013】
好ましくは、前記第2の接続線と前記USBタップとの間に、接続リングを含む防護アセンブリが設置され、前記接続リングの表面に、一方側にL字状の接続ロッドが接続される回動材が接続され、前記L字状の接続ロッドの一方端に防護カバーが接続される。
【発明の効果】
【0014】
従来技術に比べて、本発明によるグラフェン発熱枕は、次のような有益な効果を有する。
【0015】
本発明はグラフェン発熱枕を提供し、枕カバーの内部にグラフェン加熱パッドが設置され、スイッチを備える第1の接続線とUSBタップを備える第2の接続線と連携して、グラフェン加熱パッドに対して温度の加熱及び制御の操作を容易に行い、現在の自己発熱材料の操作を置き換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明によるグラフェン発熱枕の第1の実施例の構造概略図である。
【
図2】本発明によるグラフェン発熱枕の第2の実施例の構造概略図である。
【
図3】
図2に示す収容ボックスの内部の斜視構造概略図である。
【
図4】
図2に示す収容ボックスの外部の斜視構造概略図である。
【
図5】本発明によるグラフェン発熱枕の第3の実施例の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面と実施の形態を結び付けながら、本発明を更に説明する。
【0018】
第1の実施例
図1を結び付けて参照し、ここで、
図1は、本発明によるグラフェン発熱枕的第1の実施例の構造概略図である。グラフェン発熱枕であって、
枕芯本体2が内部に設置される枕カバー1と、
前記枕カバー1の内壁の一方側に設置される加熱アセンブリ3であって、前記加熱アセンブリ3は、一方側に第1の接続線32が接続されるグラフェン加熱パッド31
を含み、
前記第1の接続線32の一方端に、一方端に第2の接続線34が接続されるスイッチ33が接続され、前記第2の接続線34の一方端にUSBタップ35が接続される加熱アセンブリ3とを含む。
【0019】
グラフェン加熱パッド31は、加熱ワイヤとグラフェン板からなり、スイッチ33を使用することにより、電力に対してスイッチによる操作を容易に行い、USBタップ35によって電子機器に容易に接続され、第1の接続線32と第2の接続線34はいずれも枕カバー1の内部の辺側に分布する。
【0020】
前記枕芯本体2の材料は、そばとラベンダーである。
【0021】
前記枕カバー1の内部には、前記第1の接続線32に適合する連通穴が開設される。
【0022】
本発明によるグラフェン発熱枕の動作原理は次の通りである。
【0023】
使用時に、USBタップ35を電子機器に接続し、USBタップ35が電子機器に接続された後にスイッチ33をオンにし、スイッチ33がオンにされた後、電力は第2の接続線34と第1の接続線32を介してグラフェン加熱パッド31に出力され、通電して加熱すればよい。
【0024】
関連技術に比べて、本発明によるグラフェン発熱枕は、次のような有益な効果を有する。
【0025】
本発明はグラフェン発熱枕を提供し、枕カバー1の内部にグラフェン加熱パッド31が設置され、スイッチ33を備える第1の接続線32とUSBタップ35を備える第2の接続線34と連携して、グラフェン加熱パッド31に対して温度の加熱及び制御の操作を容易に行い、現在の自己発熱材料の操作を置き換えることができる。
【0026】
第2の実施例
図2、
図3及び
図4を結び付けて参照し、本出願の第1の実施例によるグラフェン発熱枕に基づいて、本出願の第2の実施例は、他のグラフェン発熱枕を提供する。第2の実施例は、あくまでも第1の実施例の好ましい形態に過ぎず、第2の実施例の実施は、第1の実施例の独立した実施に影響を与えることがない。
【0027】
具体的に、本出願の第2の実施例によるグラフェン発熱枕の異なる箇所は、グラフェン発熱枕であって、前記枕カバー1表面の一方側に第1の接続材10が設置され、前記第1の接続材10の一方側に第2の接続材7が接続され、前記第2の接続材7の一方端に固定リング6が接続されることである。
【0028】
第1の接続材10と第2の接続材7は、何れも接続ベルトとボタンとからなり、第1の接続材10と第2の接続材7を使用することにより、収容ボックス4を着脱する役割を容易に果たす。
【0029】
前記固定リング6の内部に、表面にボックス蓋9が設置される収容ボックス4が設置される。
【0030】
ボックス蓋9の内壁と収容ボックス4の表面にいずれも適合するネジが開設され、ボックス蓋9と収容ボックス4が螺合されることにより、ボックス蓋9を容易に着脱し、使用時にボックス蓋9を回動することにより、収容ボックス4の表面のネジから徐々に分離すればよい。
【0031】
前記収容ボックス4の内部に、2つの凹形状接続ブロック51を含む巻取アセンブリ5が設置され、2つの前記凹形状接続ブロック51の内部にいずれも可動ブロック52が設置され、2つの前記可動ブロック52の間に円形状ベース53が接続され、前記円形状ベース53の表面の中心位置に、表面に固定材55が設置される巻取ロッド54が接続される。
【0032】
2つの凹形状接続ブロック51は、収容ボックス4の内壁の両側に対称的に接続され、凹形状接続ブロック51と可動ブロック52を使用することにより、円形状ベース53を取り付ける時に位置決める役割を容易に果たし、巻取ロッド54の表面と固定材55の内部にいずれも適合するネジが開設され、巻取ロッド54を使用することにより、第1の接続線32と第2の接続線34を巻き取る役割を容易に果たし、固定材55を使用することにより、第1の接続線32と第2の接続線34を固定する役割を果たすことができる。
【0033】
前記収容ボックス4の表面の両側に、貫通孔8が対称的に開設される。
【0034】
貫通孔8を開設することにより、第1の接続線32と第2の接続線34を配置する役割を容易に果たす。
【0035】
本発明によるグラフェン発熱枕の動作原理は次の通りである。
【0036】
使用時に、第1の接続線32と第2の接続線34を巻き取る時に、先ず、巻取ロッド54及び可動ブロック52を備える円形状ベース53を引っ張って2つの凹形状接続ブロック51の内部を上に移動させることにより、巻取ロッド54を収容ボックス4の外側まで引っ張られた後、第1の接続線32と第2の接続線34を巻取ロッド54の表面に巻き取って、第1の接続線32と第2の接続線34が巻き取られた後、固定材55と巻取ロッド54を螺合すればよい。
【0037】
関連技術に比べて、本発明によるグラフェン発熱枕は、次のような有益な効果を有する。
【0038】
本発明はグラフェン発熱枕を提供し、枕カバー1の表面の一方側に、巻取アセンブリ5を備える収容ボックス4が設置されることにより、第1の接続線32と第2の接続線34を使用しない時に収容する役割を容易に果たし、第1の接続線32と第2の接続線34が堆積して巻き取られることを防止する。
【0039】
第3の実施例
図5を結び付けて参照し、本出願の第1の実施例によるグラフェン発熱枕に基づいて、本出願の第3の実施例は、他のグラフェン発熱枕を提供する。第3の実施例はあくまでも第1の実施例の好ましい形態に過ぎず、第3の実施例の実施は、第1の実施例の独立した実施に影響を与えることがない。
【0040】
具体的に、本出願の第3の実施例によるグラフェン発熱枕の異なる箇所は、グラフェン発熱枕であって、前記第2の接続線34と前記USBタップ35との間に、接続リング111を含む防護アセンブリ11が設置され、前記接続リング111の表面に、一方側にL字状の接続ロッド113が接続される回動材112が接続され、前記L字状の接続ロッド113の一方端に防護カバー114が接続されることである。
【0041】
接続リング111は第2の接続線34の表面に固定して接続され、回動材112とL字状の接続ロッド113を使用することにより、防護カバー114を回動して接続する役割を容易に果たす。
【0042】
本発明によるグラフェン発熱枕の動作原理は次の通りである。
【0043】
使用時に、USBタップ35を使用しない時、回動材112とL字状の接続ロッド113の作用によって、防護カバー114をUSBタップ35の表面に外嵌すればよい。
【0044】
関連技術に比べて、本発明によるグラフェン発熱枕は、以下のような有益な効果を有する。
【0045】
本発明はグラフェン発熱枕を提供し、第2の接続線34の表面に、回動材112とL字状の接続ロッド113を備える接続リング111が設置され、防護カバー114と連携し使用されることにより、USBタップ35に対して防護役割を容易に果たす。
【0046】
以上の説明は本発明の実施例に過ぎず、それによって本発明の特許の範囲を制限するものではなく、本発明の明細書及び図面の内容を利用してなされた同等構造又は同等プローの変換、又は他の関連技術分野への直接又は間接的な応用は、いずれも本発明の特許の保護範囲内に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0047】
1 枕カバー
2 枕芯本体
3 加熱アセンブリ
31 グラフェン加熱パッド
32 第1の接続線
33 スイッチ
34 第2の接続線
35 USBタップ
4 収容ボックス
5 巻取アセンブリ
51 凹形状接続ブロック
52 可動ブロック
53 円形状ベース
54 巻取ロッド
55 固定材
6 固定リング
7 第2の接続材
8 貫通孔
9 ボックス蓋
10 第1の接続材
11 防護アセンブリ
111 接続リング
112 回動材
113 L字状の接続ロッド
114 防護カバー