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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100665
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】スライドレール組立体
(51)【国際特許分類】
   A47B 88/473 20170101AFI20240719BHJP
   A47B 88/49 20170101ALI20240719BHJP
   A47B 88/50 20170101ALI20240719BHJP
   H05K 7/18 20060101ALN20240719BHJP
【FI】
A47B88/473
A47B88/49
A47B88/50
H05K7/18 L
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023143308
(22)【出願日】2023-09-05
(31)【優先権主張番号】112101922
(32)【優先日】2023-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】504297766
【氏名又は名称】川湖科技股▲分▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】513240939
【氏名又は名称】川益科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】陳 庚金
(72)【発明者】
【氏名】楊 順和
(72)【発明者】
【氏名】張 維成
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ 建立
(72)【発明者】
【氏名】王 俊強
【テーマコード(参考)】
3B160
【Fターム(参考)】
3B160AA12
3B160AB47
3B160CA06
3B160DA66
3B160EA14
3B160EA32
3B160EA36
3B160EA53
3B160EB75
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ハンドル付きのスライドレール組立体を提供する。
【解決手段】スライドレール組立体20は、第1レール38と、第2レール40と、ハンドル48とを備えている。ハンドル48が第1操作位置K1から第2操作位置へ移動された場合に、ハンドル48は、所定位置で第1レール38に対して第2レール40をロック解除するように構成されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1レールと、
前記第1レールに対して移動可能である第2レールと、
前記第2レールに対して移動可能であるハンドルとを備え、
前記ハンドルが、第1操作位置から所定方向に第2操作位置へ移動された場合に、前記ハンドルは、第1所定位置で前記第1レールに対して前記第2レールをロック解除するように構成されている、スライドレール組立体。
【請求項2】
さらに、作動部材と、前記第1レールに配置された支持特徴部とを備え、
前記ハンドルが、前記第1操作位置から前記所定方向に前記第2操作位置へ移動された場合に、前記ハンドルは、前記作動部材を駆動して、前記第1所定位置で前記第1レールに対して前記第2レールをロック解除するように構成され、
前記ハンドルは第1対応区間を含み、前記ハンドルが前記第2操作位置から前記所定方向に第3操作位置へ移動される過程の間、前記ハンドルは、前記第2レールを前記第1所定位置から第2所定位置へ移動させるために、前記第1対応区間を介して前記支持特徴部に連続的に接触するように構成され、
前記ハンドルはさらに第2対応区間を含み、所定空間が、前記第2対応区間と前記第1対応区間との間に規定され、前記第2レールが前記第1所定位置にあり、かつ前記ハンドルが前記第1操作位置にある場合に、前記支持特徴部は、前記所定空間の中に位置する、請求項1記載のスライドレール組立体。
【請求項3】
前記第2レールは被搬送物を搬送するように構成され、前記ハンドルは前記被搬送物に移動可能に取り付けられ、
前記第1レールは、支持フレームを介してラックに取り付けられ、支持特徴部が、前記支持フレームに配置され、前記ハンドルは、前記第2レールに対して枢軸的に移動可能である、請求項1記載のスライドレール組立体。
【請求項4】
被搬送物と、
前記被搬送物を搬送するように構成されているスライドレール組立体であり、支持特徴部を含むスライドレール組立体と、
前記被搬送物に移動可能に取り付けられているハンドルとを備え、
前記ハンドルが1つの操作位置から別の操作位置へ移動される過程の間、前記ハンドルは、前記被搬送物を第1所定位置から第2所定位置へ移動させるために、前記支持特徴部に連続的に接触するように構成されている、スライドレールシステム。
【請求項5】
前記スライドレール組立体はさらに、第1レールを備え、前記第1レールは、ラックに固定的に取り付けられ、
前記支持特徴部は、前記第1レールに配置されている、請求項4記載のスライドレールシステム。
【請求項6】
前記第1レールは支持部を伴って配置され、前記被搬送物は、前記支持部によって支持されるように構成されている支持部材を伴って配置され、
前記第1レールはさらに、延長壁を伴って配置され、前記延長壁と前記支持部との間に収容空間が規定され、
前記被搬送物が前記第1所定位置にある場合に、前記被搬送物の前記支持部材は、前記収容空間に収容されるように構成されている、請求項5記載のスライドレールシステム。
【請求項7】
第1レールと、
前記第1レールに対して移動可能である第2レールと、
前記第2レールに移動可能に取り付けられているハンドルとを備え、
支持特徴部が前記第1レールに配置され、前記ハンドルは第1対応区間を含み、
前記ハンドルが1つの操作位置から別の操作位置へ移動された場合に、前記ハンドルは、前記第2レールを第1所定位置から第2所定位置へ移動させるために、前記第1対応区間を介して前記支持特徴部に接触するように構成されている、スライドレール組立体。
【請求項8】
前記ハンドルはさらに、第2対応区間を含み、所定空間が、前記第2対応区間と前記第1対応区間との間に規定され、
前記第2レールが前記第1所定位置にあり、かつ前記ハンドルが前記1つの操作位置にある場合に、前記支持特徴部は前記所定空間の中に位置する、請求項7記載のスライドレール組立体。
【請求項9】
支持フレームが前記第1レールに固定され、前記第1レールは、前記支持フレームを介してラックに取り付けられ、
前記支持特徴部は前記支持フレームに配置され、前記第1所定位置は後退位置である、請求項7記載のスライドレール組立体。
【請求項10】
前記ハンドルは、前記第2レールに枢軸的に接続されている、請求項7記載のスライドレール組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライドレール組立体に関し、さらに詳細には、ハンドル付きのスライドレール組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
米国特許US2022/0369478A1号は、サーバに配置されたハンドルモジュールを開示している。さらに、ハンドルモジュールは、ハンドルを含む。サーバは、ハンドルの突き当て部とラックの突き当て部との間の接触を通じて駆動されて移動するように、構成されている。
【発明の概要】
【0003】
しかし、市場の多様な要求に応えるためには、さまざまな製品を開発することが重要である。
【0004】
本発明は、ハンドル付きのスライドレール組立体を提供する。
【0005】
本発明の実施形態によれば、スライドレール組立体は、第1レールと;第1レールに対して移動可能である第2レールと;第2レールに対して移動可能であるハンドルとを備え;ハンドルが、第1操作位置から所定方向に第2操作位置へ移動された場合に、ハンドルは、第1所定位置で第1レールに対して第2レールをロック解除するように構成されている。
【0006】
本発明の別の実施形態によれば、スライドレールシステムは、被搬送物と;被搬送物を搬送するように構成されているスライドレール組立体であり、支持特徴部を含むスライドレール組立体と;被搬送物に移動可能に取り付けられているハンドルとを備え;ハンドルが1つの操作位置から別の操作位置へ移動される過程の間、ハンドルは、被搬送物を第1所定位置から第2所定位置へ移動させるために、支持特徴部に連続的に接触するように構成されている。
【0007】
本発明の別の実施形態によれば、スライドレール組立体は、第1レールと;第1レールに対して移動可能である第2レールと;第2レールに移動可能に取り付けられているハンドルとを備え;支持特徴部が第1レールに配置され、ハンドルは第1対応区間を含み;ハンドルが1つの操作位置から別の操作位置へ移動された場合に、第2レールを第1所定位置から第2所定位置へ移動させるために、ハンドルは、第1対応区間を介して支持特徴部に接触するように構成されている。
【0008】
本発明のこれらの目的及び他の目的は、様々な図及び図面に示される好ましい実施形態に関する以下の詳細な説明を読んだ後に、当業者には疑いなく明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1実施形態に係り、被搬送物をラックに取り付けるように構成されたスライドレール組立体を示す図である。
図2】本発明の第1実施形態に係り、被搬送物をラックに取り付けるように構成されたスライドレール組立体を示す図である。
図3図2の領域Aの拡大図である。
図4】本発明の第1実施形態に係り、所定位置で第1レールに対して第2レールをロック解除するように構成されたハンドルを示す図である。
図5】本発明の第1実施形態に係り、支持特徴部と相互作用するように構成されているハンドルであり、第2レールを駆動して、所定位置から離れるように移動させるハンドルを示す図である。
図6】本発明の第1実施形態に係り、被搬送物を他の被搬送物から取り外すために、第2レールを所定位置から離れるように移動させることを示す図である。
図7】本発明の第2実施形態に係り、被搬送物をラックに取り付けるように構成されたスライドレール組立体を示す図である。
図8】本発明の第3実施形態に係り、被搬送物が補助物体に接続された状態で、ラックに取り付けるように構成されたスライドレール組立体を示す図である。
図9】本発明の第3実施形態に係り、スライドレール組立体がラックに取り付けられた状態での、スライドレール組立体と被搬送物との分解図である。
図10】本発明の第3実施形態に係り、被搬送物がラックに取り付けられ、スライドレール組立体を介して所定位置にあることを示す図である。
図11】本発明の第3実施形態に係り、支持特徴部と相互作用するように構成されているハンドルであり、被搬送物を駆動して、被搬送物を補助物体から取り外すために所定位置から離れるように移動させるハンドルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1及び図2に示すように、本発明の第1実施形態に係り、スライドレール組立体20は、ラック24に被搬送物22(第1被搬送物又は前側の被搬送物など)を取り付けるように構成されている。なお、本実施形態では、ラック24は、前支柱24aと後支柱24bとを含むが、本発明はこれに限定されない。本実施形態では、ラック24には、さらに別の被搬送物26(第2被搬送物又は後側の被搬送物など)が取り付けられている。具体的には、第2被搬送物26は、スライドレール組立体20及び/又は別のスライドレール組立体28を介して、ラックに取り付けられるように構成されている。第1被搬送物22は、前部22aと後部22bとを有し、第2被搬送物26は、前部26aと後部26bとを有する。
【0011】
好ましくは、第1被搬送物22は、少なくとも1つの第1接続部材30(複数の第1接続部材30など)を有する。第2被搬送物26は、少なくとも1つの第2接続部材32(複数の第2接続部材32など)を有する。第1接続部材30と第2接続部材32とは、プラグやソケットなどであってよい(図1に示す)。また、本実施形態では、第1被搬送物22の後部22bは、第1接続部材30を伴って配置し、第2被搬送物26の前部26aは、第2接続部材32を伴って配置しているが、本発明はこれに限定されない。他の代替の実施形態では、第1接続部材30は、第1被搬送物22での任意の位置に配置されてよく、第2接続部材32は、第1接続部材30に対応する第2被搬送物26の1つの位置に配置されてよい。
【0012】
好ましくは、スライドレール組立体20が後退状態にある場合に、第1被搬送物22の後部22bでの第1接続部材30と、第2被搬送物26の前部26aでの第2接続部材32とは、互いに接続されるように構成されている(図1に示す)。
【0013】
好ましくは、ラック24は、2つのスライドレール組立体20,28を取り付けるように構成された複数の取り付け特徴部、例えば、複数の第1取り付け特徴部34、及び複数の第2取り付け特徴部36などを含む。
【0014】
図2及び図3に示すように、スライドレール組立体20は、第1レール38と、第1レール38に対して長手方向に移動可能な第2レール40とを備えている。好ましくは、スライドレール組立体20はさらに、第1レール38と第2レール40との間に移動可能に取り付けられた第3レール41を備えている。本実施形態で、X軸は長手方向(又はスライドレールの長さ方向又は移動方向)であり、Y軸は横方向(又はスライドレールの側方方向)であり、Z軸は縦方向(又はスライドレールの高さ方向)である。第1レール38は、ラック24に取り付けられている。本実施形態では、第1レール38は、支持フレーム42を伴って配置され、第1レール38は、支持フレーム42を介してラック24に固定的に取り付けられている。好ましくは、支持フレーム42と第1レール38とは互いに固定的に接続されているので、一体としてみなされてよい。さらに、第1レール38又は支持フレーム42は、ラック24の取り付け特徴部34,36に取り付けられるように構成された複数の対応する特徴部を有する。一方、第2レール40は、第1被搬送物22を取り付けるように構成された少なくとも1つの取り付け部44を有し、即ち、第2レール40は、第1被搬送物22を搬送するように構成されている。
【0015】
さらにスライドレール組立体20は、ハンドル48を備えている。スライドレール組立体20が後退状態にある場合に、ロック部材(図示せず)は、第1レール38に対して第2レール40(及び第1被搬送物22)を、第1所定位置P1(後退位置など)にロックするように構成されている。例えば、ロック部材は、第2レール40上に移動可能に配置され、第1レール38(又は支持フレーム42)は、ロック部材をロックするように構成されたブロッキング特徴部(図示せず)を含む。第2レール40は、ロック部材を介して所定位置で節度よくロックされるように構成されている。このような構成は当業者には周知であり、簡略化のため、これ以上の図示は省略する。
【0016】
ハンドル48は、第2レール40に対して移動可能である。第1実施形態では、ハンドル48が第2レール40に対して相対的に移動可能であるように、ハンドル48は、第1被搬送物22に移動可能に取り付けられている。さらに、ハンドル48は、軸部材50を介して第1被搬送物22の底部に枢軸的に接続されているが、本発明はこれに限定されない。軸部材50は、スライドレール組立体20の高さ方向と実質的に同一の方向に配置されている。
【0017】
好ましくは、スライドレール組立体20はさらに、第1レール38の支持フレーム42に配置された支持特徴部52を備え、支持特徴部52は、第1壁52a(前壁など)と第2壁52b(後壁など)とを含む。本実施形態では、支持特徴部52は突出部である。他の代替の実施形態では、支持特徴部52は壁であってよい。従って、本発明の実施形態はこれに限定されない。一方、ハンドル48は、第1対応区間54と第2対応区間56とを含む。
【0018】
好ましくは、ハンドル48はさらに、操作部58と機能部60とを含む。機能部60は、操作部58の一端に隣接して配置され、第1対応区間54と第2対応区間56とは、ハンドル48の機能部60に配置されている。また、所定空間が、第1対応区間54と第2対応区間56との間に規定される。第2レール40(及び第1被搬送物22)が第1所定位置P1にあり、かつハンドル48が第1操作位置K1にある場合に、支持特徴部52は所定空間の中に位置する。
【0019】
好ましくは、スライドレール組立体20はさらに、第2レール40上のハウジング64に移動可能に取り付けられている作動部材62を備えている。作動部材62は、ハウジング64の外側に部分的に露出し、作動部材62は、ロック部材と相互作用するように構成されている。
【0020】
図3及び図4に示すように、ユーザは、ハンドル48の操作部58に力を加えて、ハンドル48を第1操作位置K1(図3に示す)から所定方向Jに第2操作位置K2(図4に示す)へ移動させることができ、これにより、ハンドル48は、第2レール40をロック解除して、第2レール40(及び第1被搬送物22)が第1レール38に対して第1所定位置P1から開放方向Dに相対移動することを可能にするように構成されている。
【0021】
好ましくは、ハンドル48が第1操作位置K1から所定方向Jに第2操作位置K2へ移動された場合に、ハンドル48は、作動部材62を駆動して初期位置X1(図3に示す)から非初期位置X2(図4に示す)へ移動させる。作動部材62は、ロック部材をさらに駆動して、第1レール38に対して相対的に第2レール40をロック解除するために移動させるように構成されている。
【0022】
好ましくは、ハンドル48が第1操作位置K1から所定方向Jに第2操作位置K2へ移動された場合に、ハンドル48は、作動部材62を駆動して、第1対応区間54を介して初期位置X1(図3に示す)から非初期位置X2(図4に示す)へ移動させるように構成されている。
【0023】
好ましくは、ハンドル48の第1対応区間54及び/又は作動部材62は、ハンドル48が作動部材62を容易に駆動して、初期位置X1(図3に示す)から非初期位置X2(図4に示す)へ移動するように、傾斜面又は円弧面などのガイド面を有する。本実施形態では、第1対応区間54は第1ガイド面66を有し、作動部材62は第2ガイド面68を有するが、本発明はこれに限定されない。
【0024】
さらに、ハンドル48が第2操作位置K2にある場合に、ハンドル48の第1対応区間54は、支持特徴部52の第1壁52aに向かって移動される(図4に示す)。
【0025】
図4図5及び図6に示すように、ハンドル48がさらに第2操作位置K2から所定方向Jに第3操作位置K3へ移動される過程の間、ハンドル48が第1対応区間54を介して支持特徴部52(支持特徴部52の第1壁52a)に連続的に接触して作用力を発生させるので、第2レール40は、作用力に応答して、第1所定位置P1(図4に示す)から開放方向Dに第2所定位置P2(図5及び図6に示す)へ移動させることができる。これにより、第1被搬送物22の第1接続部材30と第2被搬送物26の第2接続部材32とは、互いに接続されなくなり、互いに分離される(図6に示す)。
【0026】
従って、ハンドル48が第2操作位置K2から第3操作位置K3へ移動される過程の間、ハンドル48の第1対応区間54は、スライドレール組立体20の支持特徴部52を支点として使用し、第2レール40を、第1所定位置P1(図4に示す)から開放方向Dに第2所定位置P2(図5及び図6に示す)へ移動させることができる。これにより、ユーザは、第1被搬送物22と第2被搬送物26とを互いに分離するために、第1被搬送物22の第1接続部材30を第2被搬送物26の第2接続部材32から容易に取り外す(disconnect)ことができる(図6に示す)。
【0027】
図7は、本発明の第2実施形態によるスライドレール組立体200を示す斜視図である。さらに、第1実施形態のスライドレール組立体20が第1被搬送物22に移動可能に取り付けられたハンドル48を有するのとは異なり、第2実施形態のスライドレール組立体200は、第2レール204に移動可能に取り付けられたハンドル202を有する。このような構成によれば、第2実施形態は、第1実施形態と実質的に同一の技術的効果を奏することができる。
【0028】
好ましくは、第2レール204は、補助部材206を伴って配置され、補助部材206は、第1部分208と、第1部分208に対して折り曲げられた第2部分210とを含む。
【0029】
好ましくは、補助部材206の第1部分208と第2部分210とは、実質的に垂直に互いに接続されている。第1部分208は、第2レール204に接続(例えば固定的に接続)され、ハンドル202は、軸部材212を介して第2部分210に枢軸的に接続されている。
【0030】
好ましくは、第2レール204は、被搬送物(第1被搬送物214など)を搬送するように構成されている。例えば、第2レール204は、少なくとも1つの取り付け部216を有し、取り付け部216は、第1被搬送物214の対応する取り付け部218を取り付けるように構成されている。さらに、第2実施形態のスライドレール組立体200の他の構成は、第1実施形態のスライドレール組立体20の構成と同一であり、簡略化のために、これ以上の図示は省略する。
【0031】
図8及び図9は、本発明の第3実施形態に係り、ラック301に適用可能であり、被搬送物302を搬送するように構成されたスライドレール組立体300を示す図である。スライドレール組立体300は、支持特徴部304を備えている。ハンドル306が、被搬送物302に移動可能に取り付けられている。第1実施形態のハンドル48が被搬送物の底部に枢軸的に接続されているのとは異なり、第3実施形態のハンドル306は、軸部材308を介して被搬送物302の側部に枢軸的に接続されている。さらに、軸部材308は、スライドレール組立体300の横方向(又は側方方向)と実質的に同一の方向に配置されている。好ましくは、ハンドル306は、第1対応区間310を含む。
【0032】
図10及び図11に示すように、ラック301は、前端部301aと後端部301bとを有し、補助物体309が、ラック301の後端部301bに隣接して配置されている。被搬送物302が第1所定位置P1’(図10に示す後退位置など)にある場合に、被搬送物302の第1接続部材(被搬送物302の後部302b)と補助物体309の第2接続部材(補助物体309の前部309a)とは、互いに接続可能である。(このような第1接続部材と第2接続部材との接続する構成は、図1を参照してよい。簡略化のため、これ以上の図示は省略する)。
【0033】
ハンドル306が、1つの操作位置K1’(図10に示す)から所定方向J’に別の操作位置K2’(図11に示す)へ移動される過程の間、ハンドル306は、第1対応区間310を介して支持特徴部304に連続的に接触して作用力を発生させる。この作用力に応答して、被搬送物302は、第1所定位置P1’(図10に示す)から開放方向Dに第2所定位置P2’(図11に示す)へ移動されることができるようになっている。従って、被搬送物302の第1接続部材と補助物体309の第2接続部材とは、互いに接続されなくなり、互いに分離される(このような第1接続部材と第2接続部材との間の取り外す構成は、図6を参照してよい。簡略化のため、これ以上の図示は省略する)。
【0034】
好ましくは、スライドレール組立体300は第1レール312を備え、第1レール312は、支持フレーム314を介してラック301に固定的に取り付けられている。好ましくは、支持フレーム314と第1レール312とは、互いに固定的に接続されているので、一体としてみなされてよい。さらに、ラック301は、スライドレール組立体300(スライドレール組立体300の支持フレーム314)を取り付けるように構成された複数の取り付け特徴部311を含む。一方、被搬送物302の上部は、別のスライドレール組立体(図示せず)を介してラック301に取り付けられるように構成され、被搬送物302がラック301に対して長手方向にスライド可能である。
【0035】
好ましくは、支持特徴部304は、支持フレーム314と第1レール312との一方に配置されている。本実施形態では、支持特徴部304は第1レール312に配置されている。
【0036】
好ましくは、支持フレーム314と第1レール312との一方は、支持部318を伴って配置され、支持部318は、所定の第1長手方向長さを有する。本実施形態では、第1レール312は支持部318を伴って配置され、被搬送物302は、支持部318によって支持されるように構成された支持部材320を伴って配置されている。本実施形態で、支持部材320は、突起又は円柱であるが、本発明はこれに限定されない。
【0037】
好ましくは、支持フレーム314と第1レール312との一方はさらに、延長壁322を伴って配置され、延長壁322は、支持部318の所定の第1長手方向長さよりも短い所定の第2長手方向長さを有する。本実施形態では、第1レール312が、延長壁322を伴って配置されている。収容空間S’が、延長壁322と支持部318との間に規定され、被搬送物302の支持部材320を収容するように構成されている。
【0038】
好ましくは、被搬送物302が第1所定位置P1’にある場合に、支持部材320は、収容空間S’に収容可能であり、支持部材320は、被搬送物302の移動を制限するために、収容空間S’の端部で壁によってブロッキングされるように構成されている(図10に示す)。
【0039】
好ましくは、ハンドル306はさらに、第2対応区間324を含む。さらに、所定空間が、第1対応区間310と第2対応区間324との間に規定される。被搬送物302が第1所定位置P1’にあり、かつハンドル306が操作位置K1’にある場合に(図10に示す)、支持特徴部304は所定空間の中に位置する。
【0040】
好ましくは、ハンドル306はさらに、操作部326と機能部328とを含む。機能部328は、操作部326の一端に隣接して配置され、第1対応区間310と第2対応区間324とは、ハンドル306の機能部328に配置されている。
【0041】
従って、本発明の実施形態によるスライドレール組立体は、以下の技術的特徴を有する。
【0042】
1.ハンドル48は、第1レール38に対して第2レール40を第1所定位置P1でロック解除するように構成されている。
【0043】
2.スライドレール組立体(20,200,300)での支持特徴部(52,304)は、第2レール(40,204)又は被搬送物(22,214,302)を駆動して第1所定位置(P1,P1’)から第2所定位置(P2,P2’)へ移動するように、ハンドル(48,202,306)を補助する支点として使用することができる。
【0044】
3.ハンドル(48,306)は被搬送物(22,302)に移動可能に取り付けられている。あるいはハンドル(202)はスライドレールに移動可能に取り付けられている。
【0045】
本発明の教示を保持しつつ、装置及び方法の多数の修正及び変更がなされてよいことは、当業者であれば容易に理解することである。従って、上記の開示は、添付の請求項の範囲によってのみ限定されると解釈されるものとする。
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