(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100708
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】専用リソースプールを用いたサイドリンク測位
(51)【国際特許分類】
H04W 72/25 20230101AFI20240719BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20240719BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20240719BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240719BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240719BHJP
【FI】
H04W72/25
H04W64/00
H04W24/10
H04W72/232
H04W72/0453
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023221340
(22)【出願日】2023-12-27
(31)【優先権主張番号】63/479,901
(32)【優先日】2023-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イエ, チュンサン
(72)【発明者】
【氏名】ブハムリ, アンキット
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ, チュンハイ
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ダウェイ
(72)【発明者】
【氏名】サン, ハイトン
(72)【発明者】
【氏名】へ, ホン
(72)【発明者】
【氏名】ニウ, ファニン
(72)【発明者】
【氏名】オテリ, オグヘネコメ
(72)【発明者】
【氏名】ファクーリアン, サイード アリ アクバル
(72)【発明者】
【氏名】ゼン, ウェイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067JJ52
(57)【要約】 (修正有)
【課題】無線通信ネットワークのユーザ機器(UE)サイドリンク通信に関し、サイドリンク測位の方法を提供する。
【解決手段】ユーザ機器(UE)に動作を実行させる命令を実行する回路を有するプロセッサの動作は、サイドリンク測位のための専用リソースプールを構成するメッセージを取得することと、専用リソースプールからサイドリンク測位リソースを決定することと、前記サイドリンク測位リソースを使用してサイドリンク測位基準信号(SL-PRS)を送信することと、を含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
命令を実行するように構成された回路を備える1つ以上のプロセッサであって、前記命令は、ユーザ機器(UE)に、
サイドリンク測位のための専用リソースプールを構成するメッセージを取得することと、
前記専用リソースプールからサイドリンク測位リソースを決定することと、
前記サイドリンク測位リソースを使用して、サイドリンク測位基準信号(SL-PRS)を送信することと、
を含む動作を実行させる、1つ以上のプロセッサ。
【請求項2】
請求項1に記載の1つ以上のプロセッサであって、
前記メッセージは、
スロット内の1つ以上のサイドリンク制御情報(SCI)セクションであって、各SCIセクションは複数のSCIシンボルを含む、1つ以上のSCIセクションと、
前記スロット内の1つ以上のSL-PRSセクションであって、各SL-PRSセクションは複数のSL-PRSシンボルを含む、1つ以上のSL-PRSセクションと、を含み、
前記1つ以上のSCIセクションは、前記1つ以上のSL-PRSセクションに先行する、1つ以上のプロセッサ。
【請求項3】
請求項2に記載の1つ以上のプロセッサであって、前記メッセージを取得することは、
基地局から前記メッセージを受信すること、又は
前記メッセージを取り出すために前記UEのメモリにアクセスすること、
のうちの少なくとも1つを含む、1つ以上のプロセッサ。
【請求項4】
請求項2に記載の1つ以上のプロセッサであって、
前記1つ以上のSCIセクションの各々は、SCI自動利得制御(AGC)シンボルによって先行されており、
前記1つ以上のSL-PRSセクションの各々は、SL-PRS AGCシンボルによって先行されている、1つ以上のプロセッサ。
【請求項5】
請求項2に記載の1つ以上のプロセッサであって、
前記メッセージは、1つ以上のギャップシンボルを更に含み、
各ギャップシンボルは、(i)前記1つ以上のSCIセクションのうちの1つ、又は(ii)前記1つ以上のSL-PRSセクションのうちの1つ、によって先行されている、1つ以上のプロセッサ。
【請求項6】
請求項2に記載の1つ以上のプロセッサであって、前記動作は、
物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を介してSCI信号を受信することと、
前記SCI信号を復号することと、
前記PSCCHの基準信号受信電力(RSRP)を測定することと、を更に含み、
前記サイドリンク測位リソースを決定することは、少なくとも、前記復号されたSCI信号と、前記測定されたRSRPと、前記1つ以上のSL-PRSセクションとに基づいている、1つ以上のプロセッサ。
【請求項7】
請求項6に記載の1つ以上のプロセッサであって、前記測定されたRSRPに基づいて前記サイドリンク測位リソースを決定することは、
RSRP閾値を決定することと、
前記測定されたRSRPを前記RSRP閾値と比較することと、
を含む、1つ以上のプロセッサ。
【請求項8】
請求項7に記載の1つ以上のプロセッサであって、前記RSRP閾値は、少なくとも前記SCI信号の優先度に基づいて決定される、1つ以上のプロセッサ。
【請求項9】
請求項7に記載の1つ以上のプロセッサであって、前記測定されたRSRPに基づいて前記サイドリンク測位リソースを決定することは、
RSRP閾値ステップサイズを決定することと、
前記測定されたRSRPを前記RSRP閾値と比較した結果に応答して、前記RSRP閾値ステップサイズだけ前記RSRP閾値を調整することと、
を更に含む、1つ以上のプロセッサ。
【請求項10】
請求項2に記載の1つ以上のプロセッサであって、前記動作は、
少なくとも前記1つ以上のSCIセクションに基づいてSCIリソースを決定することと、
前記SCIリソースを使用してSCI信号を送信することであって、前記SCI信号は前記サイドリンク測位リソースを示す、ことと、
を更に含む、1つ以上のプロセッサ。
【請求項11】
請求項10に記載の1つ以上のプロセッサであって、
少なくとも前記1つ以上のSCIセクションに基づいて前記SCIリソースを決定することは、前記1つ以上のSCIセクションから前記SCIリソースをランダムに選択することを含み、
前記SCI信号は、前記UEが前記選択されたSCIリソースを予約すること、及び前記UEが他のSCIリソースを予約しないことを示し、
前記SCI信号は、前記UEが、周期的、半永続的、又は非周期的である1つ以上のサイドリンク測位リソースを予約することを示す、1つ以上のプロセッサ。
【請求項12】
請求項10に記載の1つ以上のプロセッサであって、
少なくとも前記1つ以上のSCIセクションに基づいて前記SCIリソースを決定することは、
1つ以上の予約されたSCIリソースを示す検知結果を取得することと、
前記1つ以上の予約されたSCIリソースを除外した前記1つ以上のSCIセクションから前記SCIリソースを選択することと、を含み、
前記SCI信号は、前記UEが前記選択されたSCIリソースを予約し、かつ、周期的又は非周期的である1つ以上のSCIリソースを予約することを示し、
前記SCI信号は、前記UEが、周期的、半永続的、又は非周期的である1つ以上のサイドリンク測位リソースを予約することを示す、1つ以上のプロセッサ。
【請求項13】
請求項10に記載の1つ以上のプロセッサであって、前記SCI信号は単段SCI信号である、1つ以上のプロセッサ。
【請求項14】
請求項10に記載の1つ以上のプロセッサであって、前記SCI信号は、
ソース識別子、
宛先識別子、
前記SCI信号の優先度、
ゾーン識別子、
1つ以上の予約されたサイドリンク測位リソース、又は
1つ以上の予約されたSCIリソース、
のうちの少なくとも1つを更に示す、1つ以上のプロセッサ。
【請求項15】
請求項2に記載の1つ以上のプロセッサであって、前記動作は、
サイドリンク測位のためのスケジューリング要求を基地局へ送信することと、
前記基地局から、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介して、前記サイドリンク測位リソースを前記1つ以上のSL-PRSセクションから割り当てるダウンリンク制御情報(DCI)信号を受信することと、
を更に含む、1つ以上のプロセッサ。
【請求項16】
請求項15に記載の1つ以上のプロセッサであって、
前記DCI信号は、SCIリソースを前記1つ以上のSCIセクションから更に割り当て、
前記動作は、前記SCIリソースを使用して、SCI信号を送信することを更に含み、
前記SCI信号は、前記サイドリンク測位リソースを示す、1つ以上のプロセッサ。
【請求項17】
請求項15に記載の1つ以上のプロセッサであって、前記DCI信号は、
リソースプールインデックスと、
(i)前記PDCCHと(ii)SL-PRS送信又はSCI送信との間の時間ギャップと、
前記割り当てられたSCIリソースを示す1つ以上のSCIフォーマットフィールドと、
前記割り当てられたサイドリンク測位リソースを示す1つ以上のSL-PRSフォーマットフィールドと、
構成インデックスと、
のうちの少なくとも1つを更に示す、1つ以上のプロセッサ。
【請求項18】
ユーザ機器(UE)であって、送受信機と、命令を記憶するように構成されたメモリと、1つ以上のプロセッサと、を備え、前記1つ以上のプロセッサは前記命令を実行するように構成されており、前記命令は、前記UEに、
サイドリンク測位のための専用リソースプールを構成するメッセージを取得することと、
前記専用リソースプールからサイドリンク測位リソースを決定することと、
前記送受信機によって、前記サイドリンク測位リソースを使用して、サイドリンク測位基準信号(SL-PRS)を送信することと、
を含む動作を実行させる、UE。
【請求項19】
方法であって、
サイドリンク測位のための専用リソースプールを構成するメッセージを取得することと、
前記専用リソースプールからサイドリンク測位リソースを決定することと、
前記サイドリンク測位リソースを使用して、サイドリンク測位基準信号(SL-PRS)を送信することと、
を含む、方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、
前記メッセージは、
スロット内の1つ以上のサイドリンク制御情報(SCI)セクションであって、各SCIセクションは複数のSCIシンボルを含む、1つ以上のSCIセクションと、
前記スロット内の1つ以上のSL-PRSセクションであって、各SL-PRSセクションは複数のSL-PRSシンボルを含む、1つ以上のSL-PRSセクションと、を含み、
前記1つ以上のSCIセクションは、前記1つ以上のSL-PRSセクションに先行し、
各SCIセクションは、2つ又は3つのシンボルを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2023年1月13日に出願された米国特許仮出願第63/479,901号に対する優先権を主張するものであり、参照によりその内容全体が本明細書に組み入れられる。
【背景技術】
【0002】
無線通信ネットワークは、統合された通信プラットフォーム及び電気通信サービスを無線ユーザデバイスに提供する。例示的な電気通信サービスは、電話、データ(例えば、音声、オーディオ、及び/又はビデオデータ)、メッセージング、及び/又は他のサービスを含む。無線通信ネットワークは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表された様々な電気通信規格に記載されているプロトコルなどの無線ネットワークプロトコルを使用して、無線ユーザデバイスと無線信号を交換する無線アクセスノードを有する。例示的な無線通信ネットワークは、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)、及び第5世代ニューラジオ(5G NR)を含む。無線通信ネットワークは、OFDM、多入力多出力(MIMO)、高度なチャネルコーディング、マッシブMIMO、ビームフォーミング、及び/又は他の特徴などの技術を使用してモバイルブロードバンドサービスを容易にする。
【0003】
いくつかの無線通信ネットワークでは、ユーザ機器(UE)は、サイドリンク通信と呼ばれるものを使用して、ネットワークノードを通して通信をルーティングさせることなく、別のUEと通信し得る。サイドリンク通信を開始する送信UEは、リソースプールから利用可能なリソース(例えば、サイドリンクリソース)を決定し得、リソース割り当て方式に基づいて受信UEと通信するために、これらのリソースのサブセットを選択し得る。既存のプロトコルは、モード1及びモード2のリソース割り当て方式を使用してサイドリンク通信をサポートする。モード1リソース割り当て方式(「モード1」と呼ばれる)では、リソースは、カバレッジ内のUEのためにネットワークノードによって割り当てられる。モード2リソース割り当て方式(「モード2」と呼ばれる)では、送信UEは、サイドリンクリソースを選択する。
【発明の概要】
【0004】
本開示の一態様によれば、1つ以上のプロセッサは、UEに動作を実行させるための命令を実行する回路を有する。動作は、サイドリンク測位のための専用リソースプールを構成するメッセージを取得することを含む。動作は、専用リソースプールからサイドリンク測位リソースを決定することを含む。動作は、サイドリンク測位リソースを使用してサイドリンク測位基準信号(SL-PRS:sidelink positioning reference signal)を送信することを含む。
【0005】
いくつかの実装形態では、メッセージは、スロット内の1つ以上のサイドリンク制御情報(SCI:sidelink control information)セクションであって、各SCIセクションは複数のSCIシンボルを含む1つ以上のSCIセクションを含む。メッセージはまた、スロット内の1つ以上のSL-PRSセクションであって、各SL-PRSセクションは複数のSL-PRSシンボルを含む、1つ以上のSL-PRSセクションを含む。1つ以上のSCIセクションは、1つ以上のSL-PRSセクションに先行する。
【0006】
いくつかの実装形態では、各SCIセクションは2つ又は3つのシンボルを含む。
【0007】
いくつかの実装形態では、メッセージを取得することは、基地局からメッセージを受信すること、又はメッセージを取り出すためにUEのメモリにアクセスすることのうちの少なくとも1つを含む。
【0008】
いくつかの実装形態では、1つ以上のSCIセクションの各々は、SCI自動利得制御(AGC)シンボルによって先行され、1つ以上のSL-PRSセクションの各々は、SL-PRS AGCシンボルによって先行される。
【0009】
いくつかの実装形態では、メッセージは、1つ以上のギャップシンボルを更に含む。各ギャップシンボルは、(i)1つ以上のSCIセクションのうちの1つ、又は(ii)1つ以上のSL-PRSセクションのうちの1つ、によって先行されている。
【0010】
いくつかの実装形態では、動作は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を介してSCI信号を受信することと、SCI信号を復号することと、PSCCHの基準信号受信電力(RSRP)を測定することとを更に含む。サイドリンク測位リソースを決定することは、少なくとも、復号されたSCI信号と、測定されたRSRPと、1つ以上のSL-PRSセクションと、に基づいている。
【0011】
いくつかの実装形態では、測定されたRSRPに基づいてサイドリンク測位リソースを決定することは、RSRP閾値を決定することと、測定されたRSRPをRSRP閾値と比較することとを含む。
【0012】
いくつかの実装形態では、RSRP閾値は、少なくともSCI信号の優先度に基づいて決定される。
【0013】
いくつかの実装形態では、測定されたRSRPに基づいてサイドリンク測位リソースを決定することは、RSRP閾値ステップサイズを決定することと、測定されたRSRPをRSRP閾値と比較した結果に応答して、RSRP閾値ステップサイズだけRSRP閾値を調整することとを更に含む。
【0014】
いくつかの実装形態では、動作は、少なくとも、1つ以上のSCIセクションに基づいてSCIリソースを決定することと、SCIリソースを使用してSCI信号を送信することと、を更に含む。SCI信号は、サイドリンク測位リソースを示す。
【0015】
いくつかの実装形態では、少なくとも、1つ以上のSCIセクションに基づいてSCIリソースを決定することは、1つ以上のSCIセクションからSCIリソースをランダムに選択することを含む。SCI信号は、UEが選択されたSCIリソースを予約すること、及びUEが他のSCIリソースを予約しないことを示す。SCI信号は、UEが、周期的、半永続的、又は非周期的である1つ以上のサイドリンク測位リソースを予約することを示す。
【0016】
いくつかの実装形態では、少なくとも、1つ以上のSCIセクションに基づいてSCIリソースを決定することは、1つ以上の予約したSCIリソースを示す検知結果を取得することと、1つ以上の予約したSCIリソースを除外した1つ以上のSCIセクションからSCIリソースを選択することとを含む。SCI信号は、UEが選択されたSCIリソースを予約し、かつ、周期的又は非周期的である1つ以上のSCIリソースを予約することを示す。SCI信号は、UEが、周期的、半永続的、又は非周期的である1つ以上のサイドリンク測位リソースを予約することを示す。
【0017】
いくつかの実装形態では、SCI信号は単段(single-stage)SCI信号である。
【0018】
いくつかの実装形態では、SCI信号は、ソース識別子、宛先識別子、SCI信号の優先度、ゾーン識別子、1つ以上の予約されたサイドリンク測位リソース、又は1つ以上の予約されたSCIリソースのうちの少なくとも1つを更に示す。
【0019】
いくつかの実装形態では、動作は、サイドリンク測位のためのスケジューリング要求を基地局に送信することと、基地局から、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介して、サイドリンク測位リソースを1つ以上のSL-PRSセクションから割り当てるダウンリンク制御情報(DCI)信号を受信することと、を更に含む。
【0020】
いくつかの実装形態では、DCI信号は、SCIリソースを1つ以上のSCIセクションから更に割り当てる。動作は、SCIリソースを使用して、SCI信号を送信することを更に含む。SCI信号は、サイドリンク測位リソースを示す。
【0021】
いくつかの実装形態では、DCI信号は、リソースプールインデックスと、(i)PDCCHと(ii)SL-PRS送信又はSCI送信との間の時間ギャップと、割り当てられたSCIリソースを示す1つ以上のSCIフォーマットフィールドと、割り当てられたサイドリンク測位リソースを示す1つ以上のSL-PRSフォーマットフィールドと、構成インデックスと、のうちの少なくとも1つを更に示す。
【0022】
本開示の一態様によれば、UEが提供される。UEは、送受信機と、命令を記憶するように構成されたメモリと、上記で説明した動作のいずれかをUEに実行させる命令を実行するように構成された1つ以上のプロセッサと、を含む。
【0023】
本開示の一態様によれば、方法が提供される。本方法は、上述の動作のいずれかを含む。
【0024】
これらのシステム及び方法の1つ以上の実装形態の詳細は、添付の図面及び以下の説明に記載されている。これらのシステム及び方法の他の特徴、対象、及び利点は、説明及び図面、並びに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】いくつかの実装形態による無線ネットワークを示す。
【0026】
【
図2A】いくつかの実装形態による、サイドリンク測位のための専用リソースプールを構成するメッセージの例示的なフレーム構造を示す図である。
【0027】
【
図2B】いくつかの実装形態による、サイドリンク測位のための専用リソースプールを構成するメッセージの別の例示的なフレーム構造を示す。
【0028】
【
図3】いくつかの実装形態による、例示的な方法のフローチャートを示す。
【0029】
【
図4A】いくつかの実装形態による、サイドリンク測位のための専用リソースプールにおける例示的なリソース選択手順のフローチャートを示す。
【0030】
【
図4B】いくつかの実装形態による、サイドリンク測位のための専用リソースプールにおける別の例示的なリソース選択手順のフローチャートを示す。
【0031】
【0032】
【
図6】いくつかの実装形態によるアクセスノードを示す。
【発明を実施するための形態】
【0033】
サイドリンク通信は、UEの測位及び測距など、様々な用途において使用され得る。例えば、UEは、2つのUE間の相対位置及び/又は送信UEと別のオブジェクトとの間の相対位置を決定するために、割り当てられたサイドリンク測位リソースを使用してSL-PRSを別のUEに送信し得る。UEは、専用リソースプール、例えば、測位目的のために専用化された候補周波数及び/又は時間領域サイドリンクリソースの集合から選択されたリソースを使用して、SL-PRSを送信し得る。UEは、SL-PRS送信の前に専用リソースプールを構成する(例えば、セットアップする)ための情報を有するメッセージを取得し得る。例えば、UEのメモリは、リソースプール構成情報のメッセージで(例えば、製造時に、又はSIMカードによって)事前にプログラムされ得る。この場合、UEは、リソースプールを構成するためにメモリからメッセージを取り出す。代替として、UEは、基地局(例えば、g-ノードB[gNB])からメッセージを受信し得る。この場合、UEは、受信されたメッセージに基づいてリソースプールを構成する。
【0034】
UEが自身のメモリから構成情報を取得しようと基地局から取得しようと、情報は、サイドリンク測位のための専用リソースプールを効果的かつ効率的に示すように構造化される必要がある。更に、UEは、専用リソースプールからSL-PRSのための実際のリソースを決定できる必要がある。これらの課題に鑑みて、本開示の実装形態は、専用リソースプールをコンパクトかつロバストな方法でUEに搬送する例示的なフレーム構造を提供する。本開示の実装形態はまた、UEがSL-PRSリソースを決定し、それに応じてSL-PRS送信を実行するための例示的な手順を提供する。説明される実装形態の特徴を用いて、UEは、サイドリンク測位リソースを効果的かつ効率的に決定し、サイドリンク通信を実行し得る。
【0035】
図1は、いくつかの実装形態による、サイドリンク通信を含む例示的な通信システム100を示す。
図1のシステムは、可能性のあるシステムの一例にすぎず、本開示の特徴は、他の無線通信システムにおいて実施されてもよいことに留意されたい。
【0036】
以下の説明は、3GPP技術仕様によって提供される第5世代(5G)ネットワークと連携して動作する通信システムの例について提供される。しかしながら、例示的な実装形態はこの点に関して限定されず、説明される例は、3GPPロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、Wi-Fi又はワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(WiMAX)ネットワークなど、本明細書で説明される原理から利益を得ることができる他のネットワークに適用し得る。更に、将来の3GPPシステム(例えば、第6世代(6G))、IEEE 802.16プロトコル(例えば、WMAN、WiMAXなど)などを含む、他のタイプの通信規格が可能である。態様は、5G NRに一般に関連する用語を使用して本明細書で説明され得るが、本開示の態様は、3G、4G、及び/又は5Gに続くシステム(例えば、6G)など、他のシステムに適用され得る。
【0037】
図に示すように、通信システム100は、いくつかのユーザデバイスを含む。より具体的には、通信システム100は、インターネット145に接続されたコアネットワーク(CN)140において、2つのUE105(UE105-1及びUE105-2をまとめて1つ又は複数の「UE105」と呼ぶ)と、2つの基地局110(基地局110-1及び基地局110-2をまとめて1つ又は複数の「基地局110」と呼ぶ)と、2つのセル115(セル115-1及びセル115-2をまとめて1つ又は複数の「セル115」と呼ぶ)と、1つ以上のサーバ135と、を含む。
【0038】
図示のように、特定のユーザデバイスは、例えば、基地局110-1などの中間インフラストラクチャデバイスを伴うことなく、互いに直接に通信を行うことができてもよい。この例では、UE105-1はUE105-2と直接通信を行い得る。同様に、UE105-2は、UE105-1と直接通信を行ってもよい。そのようなピア・ツー・ピア通信は、PC5インタフェースなどの「サイドリンク」インタフェースを利用し得る。特定の実施形態では、PC5インタフェースは、ユーザデバイス間(例えば、UE105間)の直接セルラ通信をサポートし、Uuインタフェースは、基地局などのインフラストラクチャデバイスとのセルラ通信をサポートする。例えば、UE105は、UE間の無線リソース制御(RRC)シグナリング交換のためにPC5インタフェースを使用し得る。PC5/Uuインタフェースは単に例として使用され、PC5は、本明細書で使用される場合、ユーザデバイス間の直接サイドリンク通信を可能にする様々な他の可能な無線通信技術を表すことがあり、Uuは、ユーザデバイスと基地局などのインフラストラクチャデバイスとの間で行われるセルラ通信を表すことがある。
【0039】
1つ以上の基地局110又はUE105へ/からデータを送信/受信するために、UE105は、送信機/受信機(又は代替的に、送受信機)、メモリ、1つ以上のプロセッサ、並びに/あるいはUE105が1つ以上の無線通信プロトコル及び/又は1つ以上のセルラ通信プロトコルに従って動作することを可能にする他の同様の構成要素を含み得る。UE105は、複数の基地局110及び/又は複数のUE105へ/からデータを送信/受信するために、UE105が複数のリンク120及び/又はサイドリンク125を維持することを可能にする複数のアンテナ要素を有し得る。例えば、
図1に示すように、UE105-1は、リンク120を介して基地局110-1と接続し、同時に、サイドリンク125を介してUE105-2と接続し得る。
【0040】
PC5インタフェースは、代替的にサイドリンクインタフェースと呼ばれてもよく、PSCCH、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理サイドリンク発見チャネル(PSDCH)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)、及び/又は任意の他の同様の通信チャネルを含むがこれらに限定されない1つ以上の論理チャネルを含んでもよい。PSFCHは、サイドリンク送信の受信の成功又は失敗に関するフィードバックを搬送する。PSSCHは、サイドリンクPSCCHにおいて搬送されるSCIによってスケジュールされ得る。いくつかの例では、サイドリンクインタフェースは、(例えば、非ライセンス5ギガヘルツ(GHz)帯域及び6GHz帯域中の)非ライセンススペクトル又は(ライセンス)共有スペクトル上で動作し得る。
【0041】
一例では、サイドリンクインタフェースは、ビークル・ツー・エブリシング(V2X)通信を実装する。V2X通信は、例えば、3GPPセルラV2X(C-V2X)仕様、又は、車両及びその他のデバイス及びネットワークエンティティが通信し得る1つ以上のその他又は後続の規格に準拠し得る。V2X通信では、長距離(例えば、セルラ)通信並びに短中距離(例えば、非セルラ)通信の両方を利用し得る。セルラ対応V2X通信は、セルラV2X(C-V2X)通信と呼ばれることがある。C-V2Xシステムは、4G LTE又は5G NR RAT(又は5Gに続くRAT、例えば、6G RAT)など、様々なセルラ無線アクセス技術(RAT)を使用し得る。V2Xシステムにおいて使用可能なある種のLTE規格は、LTE-Vehicle(LTE-V)規格と呼ばれることがある。本明細書で使用されるように、V2Xシステムとの関連で、上記で定義されたように、「ユーザデバイス」という用語は、一般に、V2Xシステムにおけるモバイルアクター又は交通参加者に関連付けられたデバイス、例えば、車両及び歩行者ユーザ機器(PUE)デバイス、路側機(RSU)などのモバイル(移動可能)通信デバイスを指し得る。
【0042】
いくつかの実装形態では、UE105は、1つ以上のアプリケーションを実行することが可能であり、対応する基地局110(「サービング」基地局とも呼ばれる)との1つ以上の無線リンク120を介してネットワークサービスにアクセスすることが可能であり、サイドリンク125を介して互いに通信することが可能な物理ハードウェアデバイスであり得る。リンク120は、UE105が、リンク120を提供する基地局110からデータを送信及び受信することを可能にし得る。サイドリンク125は、UE105が互いにデータを送信及び受信することを可能にし得る。UE105間のサイドリンク125は、UE105-1からUE105-2に、及びその逆に、及び/又はUE105とUEタイプRSUとの間に、及びその逆に情報を送信するための1つ以上のチャネルを含み得る。
【0043】
いくつかの実装形態では、UE105は、サイドリンク測位などのサイドリンク通信のためにリソースプールを使用するように構成される。例えば、UE105は、サイドリンク測位専用のリソースプールからサイドリンク測位リソースを決定し、SL-PRSなどの基準信号を通信するためにサイドリンク測位リソースを使用し得る。サイドリンクリソースプールは、複数のタイムスロット、周波数チャネル、及び周波数サブチャネルに分割され得る。いくつかの例では、UE105は同期され、スロット境界とアライメントされたサイドリンク送信を実行する。UEは、トランスポートブロックの送信のためにいくつかのスロット及びサブチャネルを選択することが予想され得る。いくつかの例では、UEは、それ自体のリソース選択ウィンドウ内の複数のスロットにわたるトランスポートブロックの送信のために異なるサブチャネルを使用し得る。
【0044】
図2A及び
図2Bは各々、いくつかの実装形態による、サイドリンク測位のための専用リソースプールを構成するメッセージの例示的なフレーム構造200A及び200Bを示す。メッセージによって示されるリソースプールは、フレーム構造200A及び200Bに水平に示されるように、時間領域において14個の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを有するスロットに及び得る。リソースプールはまた、フレーム構造200A及び200Bに垂直に示されるように、周波数領域において複数の(例えば、3つの)サブチャネルに及び得る。UE(例えば、
図1のUE105-1又はUE105-2)は、SL-PRSを送信するために、フレーム構造200A又は200Bのいずれかを有するメッセージによって示される時間及び周波数リソースを使用し得る。
【0045】
メッセージは、スロット内の1つ以上のSCIセクション及び1つ以上のSL-PRSセクションを含み得る。SCIセクションは、SCI信号専用のリソースの集合である。SL-PRSセクションは、SL-PRS専用のリソースの集合である。サイドリンク通信では、UEがSL-PRS送信のためのリソースを決定した後、UEは、これらのSL-PRSリソースを示すためにSCI信号を送信し得る。
【0046】
図2Aでは、フレーム構造200Aは、1つのSCIセクション210と、それに続く3つのSL-PRSセクション220-1、220-2、及び220-3とを有する。SL-PRSセクション220-1、220-2、220-3は、SL-PRSセクション220と総称される。SCIセクション210は、3つのSCIリソース211、212、及び213を有する。SCIリソース211、212、及び213の各々は、時間領域において3つの連続するシンボルに及ぶ。SCIリソース211、212、及び213の各々はまた、周波数領域において1つのサブチャネルを占有する。
【0047】
SL-PRSセクション220の各々は、4つのSL-PRSリソース221~224を有する。SL-PRSセクション220-1内で、番号「1」を有する全てのボックスは、SL-PRSリソース221に属し、番号「2」を有する全てのボックスは、SL-PRSリソース222に属し、番号「3」を有する全てのボックスは、SL-PRSリソース222に属し、番号「4」を有する全てのボックスは、SL-PRSリソース224に属する。同様に、SL-PRSセクション220-2及び220-3の各々の中で、同じ番号を有する全てのボックスは、SL-PRSセクションの同じリソースに属する。したがって、フレーム構造200Aは、SL-PRSセクション220-1から4つ、SL-PRSセクション220-2から4つ、及びSL-PRSセクション220-3から4つの、合計で12個のSL-PRSリソースを提供する。
【0048】
SL-PRSリソース221~224の各々は、時間領域において2つの連続するシンボルに及ぶ。SL-PRSリソース221~224は、周波数領域においてインターレースされる。例えば、SL-PRSリソース221は、周波数リソースの複数の部分(番号「1」を有するボックスとして示される)を占有し、これらの部分は、周波数において互いに非連続である。同様に、SL-PRSリソース222~224は各々、(それぞれ番号「2」、「3」、及び「4」を有するボックスとして示された)周波数リソースの複数の部分を非連続的に占有する。第1のSL-PRSリソース221~224は、周波数領域において順に隣接して配置され、その後に第2のSL-PRSリソース221~224が続き、以下同様である。同じインターレースパターンが、SL-PRSセクション220-2及び220-3に適用される。
【0049】
SCIセクション210及びSL-PRSセクション220内のシンボルに加えて、フレーム構造200Aは、メッセージの受信を支援するために1つ以上のAGCシンボル280を有し得る。例えば、SCIセクション210及びSL-PRSセクション220の各々は、1つのAGCシンボル280によって先行され得る。更に、フレーム構造200Aは、1つ以上のギャップシンボル290を有し得る。例えば、フレーム構造200Aは、スロットの最後の(例えば、14番目の)シンボルとしてギャップシンボル290を有し得る。この場合、ギャップシンボル290は、SL-PRSセクション220-3によって先行される。
【0050】
図2Bを参照すると、フレーム構造200Bは、2つのSCIセクション230-1及び230-2を有する。SCIセクション230-1及び230-2は、SCIセクション230と総称される。SCIセクション230の後に、2つのSL-PRSセクション240-1及び240-2が続く。SL-PRSセクション240-1及び240-2は、SL-PRSセクション240と総称される。
【0051】
SCIセクション230の各々は、3つのSCIリソース231、232、及び233を有し、各々は、時間領域において2つの連続するシンボルに及ぶ。SCIリソース231、232、及び233の各々はまた、周波数領域において1つのサブチャネルを占有する。したがって、フレーム構造200Bは、SCIセクション230-1から3つ、及びSCIセクション230-2から3つの、合計6つのSCIリソースを提供する。
【0052】
SL-PRSセクション240の各々は、4つのSL-PRSリソース241~244を有する。SL-PRSリソース241~244の各々は、時間領域において2つの連続するシンボルに及ぶ。フレーム構造200Aと同様に、フレーム構造200B中のSL-PRSリソース241~244は、各SL-PRSセクション240中で周波数領域においてインターレースされる。したがって、フレーム構造200Bは、SL-PRSセクション240-1から4つ、及びSL-PRSセクション240-2からの4つの、合計8つのSL-PRSリソースを提供する。
【0053】
フレーム構造200Bはまた、1つ以上のAGCシンボル280を有する。例えば、SCIセクション230及びSL-PRSセクション240の各々は、1つのAGCシンボル280によって先行され得る。更に、フレーム構造200Bは、1つ以上のギャップシンボル290を有する。例えば、1つのギャップシンボル290が、SCIセクション230に後続し得るとともに、別のギャップシンボル290が、SL-PRSセクション240に後続し得る。
【0054】
前に説明したように、UEは、予約されたSL-PRSリソースを示すためにSCI信号を使用し得る。
図2Aの例では、UEは、SCI信号を送信するためにSCIリソース211を使用し得る。SCI信号において、UEは、SL-PRSセクション220-3のSL-PRSリソース番号「4」を予約したことを示し得る。同様に、
図2Bの例では、UEは、SCIセクション230-1のSCIリソース231を使用して、SL-PRSセクション240-1の番号「1」のSL-PRSリソースの予約を示すSCI信号を送信し得る。同様に、UEは、SL-PRSセクション240-2の番号「2」のSL-PRSリソースの予約を示すSCI信号を送信するために、SCIセクション230-2のSCIリソース232を使用し得る。
【0055】
図2A及び
図2Bは、サイドリンク測位のための専用リソースプールの限られた数の例示的なフレーム構造のみを提供する。他の実装形態は、スロット内の異なる数のSCIセクション、スロット内の異なる数のSL-PRSセクション、各セクション中の異なる数のシンボル、並びに/又はスロット内の異なる数及び位置のAGCシンボル及びギャップシンボルを有するフレーム構造を有し得る。UEは、複数のフレーム構造をサポートしてもよく、どの(1つ以上の)フレーム構造を使用すべきかを選択するように、例えば、基地局によって構成さてもよい。構成は、リソースプールごとに行われてもよい。すなわち、各リソースプールは、フレーム構造に対して独自の構成を有してもよい。したがって、UEは、SCI及びSL-PRS送信のためのリソースを決定するための大きな柔軟性を有し得る。
【0056】
図3は、いくつかの実装形態による、例示的な方法300のフローチャートを示す。提示を明確にするために、以下の説明は、概して、本説明における他の図の文脈において方法300を説明する。例えば、方法300は、
図1のUE105-1又はUE105-2によって実行され得る。方法300は、例えば、任意の適切なシステム、環境、ソフトウェア、ハードウェア、又はシステム、環境、ソフトウェア、及びハードウェアの組合せによって適宜実行され得ることが理解されるであろう。いくつかの実装形態では、方法300の様々なステップは、並行して、組み合わせて、ループで、又は任意の順序で実行され得る。
【0057】
302において、方法300は、サイドリンク測位のための専用リソースプールを構成するメッセージを取得することを伴う。前に説明したように、メッセージは、UEのメモリから、又は基地局から取得され得る。メッセージは、フレーム構造200A又は200Bと同様のフレーム構造を有し得る。
【0058】
304において、方法300は、専用リソースプールからサイドリンク測位リソースを決定することを伴う。決定は、専用リソースプールからのUEのリソース選択を伴い得る。代替又は追加として、決定は、ネットワークノードの(例えば、基地局の)リソース割り当てに従うことを伴い得る。
【0059】
306において、方法300は、サイドリンク測位リソースを使用してSL-PRSを送信することを伴う。送信は、SL-PRS送信のために使用されるサイドリンク測位リソースを示すSCI信号の送信を伴ってもよい。
【0060】
UEは、様々な方法で方法300を実行し得る。例えば、UEのハードウェア及びソフトウェア設定並びに/又は通信の性質に応じて、UEは、1つ以上のリソース選択手順に従って、304においてサイドリンク測位リソースを決定し得る。2つの例示的なリソース選択手順が、
図4A及び
図4Bを参照して以下で説明される。これらの以下の説明は、例示的なリソース選択手順がUE105-1によって実行されると仮定する。
【0061】
図4Aは、いくつかの実装形態による、サイドリンク測位のための専用リソースプールにおける例示的なリソース選択手順400Aのフローチャートを示す。手順400Aは、例えば、モード2リソース割り当て方式に対して適用され得る。
【0062】
402において、UE105-1は、サイドリンク測位のための専用リソースプールの構成(例えば、メッセージ)を取得する。402における動作は、
図3の302における動作と同様であり得る。
【0063】
404において、UE105-1は、UE105-2などの別のUEからSCI信号を受信する。UE105-1は、専用リソースプール内のリソースを使用して物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を介してSCI信号を受信し得る。受信されたSCI信号は、UE105-1がSL-PRSリソース選択を実行するための基準を示し得る。例えば、受信されたSCI信号は、他のUEによって予約された専用リソースプール内の任意のSL-PRSリソースを示し得る。UE105-1は、SCI信号を受信すると、PSCCHのRSRPを測定する。
【0064】
406において、UE105-1は、フレーム構造200AのSL-PRSセクション220又はフレーム構造200BのSL-PRSセクション240など、フレーム構造の(1つ以上の)SL-PRSセクションからSL-PRSリソースを選択する。UE105-1は、SL-PRS送信のために選択されたSL-PRSリソースを予約する。UE105-1は、受信されたSCI信号の復号されたコンテンツ及び測定されたRSRPに基づいて選択を行い得る。例えば、UE105-1は、受信したSCI信号の復号された内容から、専用リソースプール内のどのSL-PRSリソースが他のUEによって予約されているかを判断し得る。UE105-1はまた、測定されたRSRPに基づいて、UE105-1が他のUEのリソース予約を順守すべきかどうかを決定し得る。測定されたRSRPが閾値よりも高い場合、UE105-1は、他のUEのリソース予約に従うべきであると決定し得る。逆に、測定されたRSRPが閾値よりも低い場合、UE105-1は、他のUEによって予約されたリソースの再使用がほとんど競合をもたらさないほど遠くに他のUEが位置すると決定し得る。この場合、UE105-1は、他のUEのリソース予約を順守しないことを選択し得る。
【0065】
測定されたRSRPを閾値と比較するとき、UE105-1は、初期RSRP閾値から開始し得る。UE105-1は、次いで、他のUEの予約からより多くのSL-PRSリソースを解放するために、少量(「ステップサイズ」)だけRSRP閾値を調整(例えば、増加)し得る。追加又は代替として、RSRP閾値は、受信されたSCI信号の優先度に依存し得る。
【0066】
RSRP閾値を調整することにより、SL-PRS送信に利用可能な専用リソースプール内のリソースの数を決定し得る。いくつかの実装形態では、UE105-1は、利用可能なリソースと、専用リソースプール中のリソースの総数との間の目標比を記述するために目標パーセンテージ値を設定し得る。目標パーセンテージに達すると、UE105-1は、RSRP閾値の増加を停止する。UE105-1は初期RSRP閾値、ステップサイズ、及び目標パーセンテージ値をそのメモリから又は基地局から、専用リソースプールを構成するメッセージと共に取得し得る。RSRP閾値調整に基づくSL-PRSリソースの選択は、利用可能なリソースの数と他のUEとの潜在的な競合との間のバランスのとれた手法を提供し得る。
【0067】
408において、UE105-1は、フレーム構造200AのSCIセクション210又はフレーム構造200BのSCIセクション230などのフレーム構造の(1つ以上の)SCIセクションからSCIリソースを選択する。UE105-1は、選択された予約されたSL-PRSリソースを示すSCI信号(404において受信されたSCI信号とは異なる)を送信するために、選択されたSCIリソースを使用する。送信されたSCI信号はまた、UE105-1によって予約された1つ以上のSCIリソースを示し得る。
【0068】
いくつかの実装形態では、UE105-1は、SCIセクションからSCIリソースをランダムに選択する。この場合、UE105-1は、選択されたSCIリソースのみを予約することができ、他のいかなるSCIリソースも予約することができない。選択されたSL-PRSリソースに加えて、UE105-1は、更に、周期的、半永続的、又は非周期的である1つ以上のSL-PRSリソースを予約し得る。UE105-1は、送信されたSCI信号において予約されたSCI及びSL-PRSリソースを示し得る。
【0069】
いくつかの代替実装形態では、UE105-1は、検知結果に基づいて(1つ以上の)SCIセクションからSCIリソースを選択する。例えば、UE105-1は、1つ以上の他のUEとのセンシングを実行し、検知結果に従って、他のUEによって予約された(1つ以上の)SCIリソースを除外し得る。このシナリオでは、UE105-1は、選択されたSCIリソースだけでなく、周期的又は非周期的である1つ以上のSCIリソースも予約し得る。また、UE105-1は、選択されたSL-PRSリソースだけでなく、周期的、半永続的、又は非周期的である1つ以上のSL-PRSリソースも予約し得る。
【0070】
406におけるSL-PRSリソース選択と同様に、408におけるSCIリソース選択は、測定されたRSRP値をRSRP閾値と比較し得る。408におけるSCIリソースの選択はまた、目標パーセンテージ値及び受信されたSCI信号の優先度を考慮し得る。
【0071】
410において、UE105-1は、選択されたSCIリソースにおいてSCI信号を送信する。SCI信号は、単段SCI信号であり得る。SCI信号は、そのコンテンツ内に以下の項目、すなわち、SCI信号のソース識別子、SCI信号の宛先識別子、SCI信号の優先度、ゾーン識別子、1つ以上のSL-PRSリソース(例えば、予約されたSL-PRSリソース)、又は1つ以上の予約されたSCIリソース(例えば、予約されたSCIリソース)のうちの1つ以上を含め得る。
【0072】
いくつかの実装形態では、SCI信号によって示されるSL-PRSリソースは、時間リソースを含み得る。例えば、SCI信号は、SL-PRSリソースが現在のスロット又は将来のスロットにおいてスケジュールされることを示し得る。代替又は追加として、SCI信号は、SCI信号と予約されたSL-PRSリソースとの間の時間領域におけるギャップ(例えば、2つ又は3つのスロット)を示し得る。ギャップは、事前定義された最小ギャップ又はリソースプール構成された最小ギャップよりも大きくなり得る。代替又は追加として、時間リソースのインジケーションは、スロットにおけるフレーム構造200A内のSL-PRSセクション220-1、220-2、又は220-3のインデックスなど、SL-PRSセクションインデックスを更に含み得る。
【0073】
いくつかの実装形態では、SCI信号によって示されるSL-PRSリソースはまた、SL-PRSの周波数リソース及び/又は周期性を含み得る。周波数リソースのインジケーションは、SL-PRSセクション内のSL-PRSリソースインデックス(例えば、フレーム構造200A中のSL-PRSセクション220-1内のSL-PRSリソース221、222、223、又は224のインデックス)を含み得る。代替又は追加として、SL-PRSの周期性は、スロットの数として、又は(例えば、ミリ秒単位の)絶対時間として示され得る。
【0074】
いくつかの実装形態では、SCI信号によって示されるSCIリソースは、時間リソース、周波数リソース、及び/又はSCIの周期性を含み得る。SCI信号は、SL-PRSリソースのインジケーションと同様に、これらのSCIリソースを示し得る。
【0075】
412において、UE105-1は、選択されたSL-PRSリソースでSL-PRS信号を送信する。412における送信は、
図3の306における送信と同様であり得る。
【0076】
図4Bは、いくつかの実装形態による、サイドリンク測位のための専用リソースプールにおける別の例示的なリソース選択手順400Bのフローチャートを示す。手順400Aは、例えば、モード1のリソース割り当て方式に適用し得る。リソース選択手順400Bにおいて、422における動作は、400Aの402における動作と同様であり得る。したがって、以下の説明では、簡潔にするために422を省略する。
【0077】
424において、UE105-1は、基地局110-1などの基地局にサイドリンク測位のためのスケジューリング要求(SR)を送信する。SRでは、UE105-1は、サイドリンク測位のためのリソースを割り当てるように基地局に要求し得る。
【0078】
426において、UE105-1が基地局からPDCCHを介してDCI信号を受信する。DCI信号は、サイドリンク測位のための専用リソースプールから割り当てられた(SCI信号を送信するための)SCIリソース及び(SL-PRS信号を送信するための)SL-PRSリソースを示し得る。このDCIベースのリソース割り当てメカニズムは、動的なSL-PRS送信に適用されることができ、ここで、SL-PRS送信のスケジューリングは、UE105-1が基地局によって提供されるネットワークに接続した後の単一の時間に対して行われる。このDCIベースのリソース割り当てメカニズムは、SL-PRS送信が事前構成された機会に周期的に発生するタイプ2構成SL-PRS送信にも適用され得る。
【0079】
DCI信号のフォーマットは、他の通信プロトコルで使用されるDCIフォーマットと同様であってもよいし、異なるフォーマットであってもよい。DCI信号は、その内容に、リソースプールのインデックス、(i)PDCCHと(ii)SL-PRS送信及び付随するSCI送信との間の時間領域におけるギャップ、割り当てられたSCIリソースを示す1つ以上のSCIフォーマットフィールド、割り当てられたSL-PRSリソースを示す1つ以上のSL-PRSフォーマットフィールド、又は専用リソースプールの構成のインデックスという項目のうちの1つ以上を含み得る。必要であれば、DCIはパディングビット(例えば、0)を有し得る。割り当てられたSCIリソースは、SCI時間リソース、SCI周波数リソース、又はSCIの周期性を含み得る。同様に、割り当てられたSL-PRSリソースは、SL-PRS時間リソース、SL-PRS周波数リソース、又はSL-PRSの周期性を含み得る。
【0080】
428において、UE105-1は、割り当てられたSCIリソースにおいてSCI信号を、例えば、UE105-2に送信する。また、UE105-1は、割り当てられたSL-PRSリソースにおいてSL-PRS信号を送信する。前に説明したように、SCI信号は、SL-PRS送信のために割り当てられたSL-PRSリソースを示す。428における送信は、
図3の306における送信と同様であり得るか、又は
図4Aの410~412における送信と同様であり得る。
【0081】
上述したように、本開示の1つ以上の実装形態は、UEがサイドリンク測位のための専用リソースプールを構成し、SL-PRS送信のためのリソースを決定するための効果的かつ効率的な手法を提供する。UEは、処理の複雑さを著しく増加させることなく、専用リソースプールを効率的に構成できる。UEはまた、モード1及びモード2方式の両方のためのサイドリンクリソースを柔軟に決定できる。
【0082】
図5は、いくつかの実装形態による、UE500を示す。UE500は、
図1のUE105-1又はUE105-2と同様であり、実質的に交換可能であり得る。
【0083】
UE500は、携帯電話、コンピュータ、タブレット、工業用無線センサ(例えば、マイクロフォン、圧力センサ、温度計、動きセンサ、加速度計、在庫センサ、電圧/電流計など)、ビデオデバイス(例えば、カメラ、ビデオカメラなど)、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ)、relaxed-IoTデバイスなどの任意のモバイルコンピューティングデバイス又は非モバイルコンピューティングデバイスであり得る。
【0084】
UE500は、プロセッサ502、RFインタフェース回路504、メモリ/ストレージ506、ユーザインタフェース508、センサ510、ドライバ回路512、電源管理用集積回路(power management integrated circuit、PMIC)514、アンテナ構造516、及びバッテリ518を含み得る。UE500の構成要素は、集積回路(Integrated Circuit、IC)、その一部分、個別の電子デバイス、又は他のモジュール、ロジック、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組合せとして実装され得る。
図5のブロック図は、UE500の構成要素の一部のハイレベル図を示すことを意図している。しかしながら、示されている構成要素のいくつかは省略されてもよく、追加の構成要素が存在してもよく、示されている構成要素の異なる配置が他の実施態様で発生してもよい。
【0085】
UE500の構成要素は、1つ以上の相互接続部520を介して様々な他の構成要素と結合されていてもよく、1つ以上の相互接続部は、様々な回路構成要素(共通の又は異なるチップ若しくはチップセット上)を互いに相互作用させ得る、任意の種類のインタフェース、入出力部、(ローカル、システム又は拡張)バス、伝送線、トレース、光学接続部などを表してもよい。
【0086】
プロセッサ502は、例えば、ベースバンドプロセッサ回路構成(BB)522A、中央処理装置回路構成(CPU)522B、及びグラフィック処理装置回路構成(GPU)522Cなどのプロセッサ回路構成を含み得る。プロセッサ502は、メモリ/ストレージ506からのプログラムコード、ソフトウェアモジュール又は機能プロセスなどのコンピュータ実行可能命令を実行するか、又は別様に動作させるかして、本明細書に記載の動作をUE500に実行させる、任意の種類の回路構成又はプロセッサ回路構成を含み得る。例えば、プロセッサ502は、専用リソースプールを構成するメッセージを取得し、受信されたSCI信号又はDCI信号を復号し、RSRPを測定し、SCI及びSL-PRSリソースを選択し得る。
【0087】
いくつかの実装形態では、ベースバンドプロセッサ回路構成522Aは、メモリ/ストレージ506内の通信プロトコルスタック524にアクセスして、3GPP準拠ネットワークを介して通信し得る。一般に、ベースバンドプロセッサ回路522Aは、通信プロトコルスタックにアクセスして、物理(PHY)層、媒体アクセス制御(MAC)層、無線リンク制御(RLC)層、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)層、及びPDU層においてユーザプレーン機能を実行してもよい。PHYレイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、PDCPレイヤ、RRCレイヤ、及び非アクセス層にてユーザプレーン機能を実行する。いくつかの実装形態では、PHYレイヤの動作は、加えて/代わりに、RFインタフェース回路構成504の構成要素によって実行され得る。ベースバンドプロセッサ回路522Aは、3GPP準拠ネットワーク内で情報を搬送するベースバンド信号又は波形を生成又は処理し得る。いくつかの実装形態では、NRのための波形は、アップリンク又はダウンリンクにおけるサイクリックプレフィックス直交周波数分割多重(OFDM)「CP-OFDM」、及びアップリンクにおける離散フーリエ変換スプレッドOFDM「DFT-S-OFDM」に基づき得る。
【0088】
メモリ/ストレージ506は、本明細書に記載される様々な動作をUE500に実行させるためにプロセッサ502の1つ以上によって実行され得る命令を含む1つ以上の非一時的コンピュータ読取可能媒体(例えば、通信プロトコルスタック524)を含み得る。メモリ/ストレージ506は、UE500の全体に分散され得る任意の種類の揮発性又は不揮発性メモリを含む。いくつかの実装形態では、メモリ/ストレージ506のいくつかは、プロセッサ502自体に配置され得る(例えば、L1及びL2キャッシュ)一方で、他のメモリ/ストレージ506は、プロセッサ502の外部にあるが、メモリインタフェースを介してアクセスし得る。メモリ/ストレージ506は、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic Random Access Memory)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM:Static Random Access Memory)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable Read Only Memory)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM:Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリ、又は任意の他の種類のメモリデバイス技術などの、任意の好適な揮発性又は不揮発性メモリを含み得るが、これらに限定されない。
【0089】
RFインタフェース回路504は、無線アクセスネットワークを介してUE500が他のデバイスと通信することを可能にする送受信機回路及び無線周波数フロントモジュール(RFEM)を含み得る。RFインタフェース回路構成504は、送信又は受信経路に配置された様々な要素を含み得る。これらの要素は、例えば、スイッチ、ミキサ、増幅器、フィルタ、シンセサイザ回路、制御回路などを含み得る。RFインタフェース回路504は、例えば、SCI又はDCI信号を受信し、SRを送信し、又はSL-PRS及び付随するSCI信号を送信し得る。
【0090】
受信経路では、RFEMは、(1つ以上の)アンテナ516を介してエアインタフェースから放射信号を受信し、(低ノイズ増幅器を用いて)信号をフィルタリング及び増幅し得る。信号は、プロセッサ502のベースバンドプロセッサに提供されるベースバンド信号にRF信号をダウンコンバートする送受信機の受信機に提供され得る。
【0091】
送信経路では、送受信機の送信機は、ベースバンドプロセッサから受信されたベースバンド信号をアップコンバートし、RF信号をRFEMに提供する。RFEMは、アンテナ516を介してエアインタフェースにわたって信号が放射される前に、電力増幅器を用いてRF信号を増幅し得る。様々な実装形態で、RFインタフェース回路504は、NRアクセス技術に準拠するように信号を送受信するように構成されてもよい。
【0092】
アンテナ516は、空気を介して伝わるように電気信号を電波に変換し、かつ受信された電波を電気信号に変換する1つ以上のアンテナ要素を含み得る。アンテナ要素は、1つ以上のアンテナパネルに配置され得る。アンテナ516は、ビームフォーミング及びマルチ入力マルチ出力通信を可能にする、全方向性、指向性、又はそれらの組合せであるアンテナパネルを有し得る。アンテナ516は、マイクロストリップアンテナ、1つ以上のプリント回路基板の表面上に製作されたプリントアンテナ、パッチアンテナ、フェーズドアレイアンテナなどを含み得る。アンテナ516は、FR1又はFR2の帯域を含む特定の周波数帯域のために設計された1つ以上のパネルを有し得る。
【0093】
ユーザインタフェース回路508は、UE500とのユーザ対話を可能にするように設計された様々な入力/出力(I/O)デバイスを含む。ユーザインタフェース508は、入力デバイス回路及び出力デバイス回路を含む。入力デバイス回路構成は、とりわけ、1つ以上の物理又は仮想ボタン(例えば、リセットボタン)、物理キーボード、キーパッド、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、マイクロフォン、スキャナ、ヘッドセット、などを含む入力を受け付けるための任意の物理又は仮想手段を含む。出力デバイス回路構成は、センサ示度値、(1つ以上の)アクチュエータ位置、又は他の同様の情報などの情報を表示するか、又は別様に情報を伝達するための任意の物理又は仮想手段を含む。出力デバイス回路は、とりわけ、1つ以上の単純な視覚出力/インジケータ(例えば、発光ダイオード「LED」などのバイナリ状態インジケータ及び複数文字の視覚出力)、又はディスプレイデバイス若しくはタッチスクリーン(例えば、液晶ディスプレイ「LCD」、LEDディスプレイ、量子ドットディスプレイ、プロジェクタなど)などのより複雑な出力を含む、任意の数又は組合せのオーディオディスプレイ又は視覚ディスプレイを含んでもよく、文字、グラフィック、マルチメディアオブジェクトなどの出力は、UE500の動作から生成若しくは作成される。
【0094】
センサ510は、その環境における事象又は変化を検出し、検出した事象に関する情報(センサデータ)を他のデバイス、モジュール、サブシステムなどに送信することを目的とするデバイス、モジュール又はサブシステムを含み得る。このようなセンサの例としては、とりわけ、加速度計、ジャイロスコープ又は磁力計を含む慣性計測ユニット、3軸加速度計、3軸ジャイロスコープ又は磁力計を含む、微小電気機械システム又はナノ電気機械システム、レベルセンサ、温度センサ(例えば、サーミスタ)、圧力センサ、画像キャプチャデバイス(例えば、カメラ又はレンズレス開口)、光検出及び測距センサ、近接センサ(例えば、赤外線検出器など)、深度センサ、周囲光センサ、超音波送受信機、マイクロフォン又は他の同様の音声キャプチャデバイス、などを含み得る。
【0095】
ドライバ回路構成512は、UE500に組み込まれた、UE500にアタッチされた、又は別様にUE500と通信可能に結合された特定のデバイスを制御するように動作するソフトウェア及びハードウェア要素を含み得る。ドライバ回路512は、他の構成要素が、UE500内に存在し得るか、又はそれに接続され得る様々な入力/出力(I/O)デバイスと相互作用するか、又はそれらを制御することを可能にする個々のドライバを含み得る。例えば、ドライバ回路512は、ディスプレイデバイスへのアクセスを制御及び許可するためのディスプレイドライバと、タッチスクリーンインタフェースへのアクセスを制御及び許可するためのタッチスクリーンドライバと、センサ510のセンサ読み取り値を取得してセンサ510へのアクセスを制御及び許可するためのセンサドライバと、電子機械構成要素のアクチュエータ位置を取得するための、又は電気機械構成要素へのアクセスを制御及び許可するためのドライバと、埋め込み型画像キャプチャデバイスへのアクセスを制御及び許可するためのカメラドライバと、1つ以上のオーディオデバイスへのアクセスを制御及び許可するためのオーディオドライバとを含み得る。
【0096】
PMIC514は、UE500の様々な構成要素に提供される電力を管理し得る。特に、プロセッサ502に関して、PMIC514は、電源選択、電圧スケーリング、バッテリ充電、又はDC-DC変換を制御し得る。
【0097】
いくつかの実装形態では、PMIC514は、UE500の様々な省電力機構を制御するか、又は別の方法でその一部とし得る。バッテリ518は、UE500に電力を供給してもよいが、いくつかの例では、UE500は、固定ロケーションに装着され配備されてもよく、送電網に結合された電源を有してもよい。バッテリ518は、リチウムイオンバッテリ、空気亜鉛バッテリ、アルミニウム空気バッテリ、リチウム空気バッテリなどの金属空気バッテリ、などであってもよい。車両ベースの用途などのいくつかの実装形態では、バッテリ518は、典型的な自動車用鉛酸バッテリであってもよい。
【0098】
図6は、いくつかの実装形態による、アクセスノード600(例えば、基地局又はgNB)を示す。アクセスノード600は、
図2の基地局110-1又は基地局110-2と同様であり、実質的に交換可能であり得る。アクセスノード600は、プロセッサ602、RFインタフェース回路604、コアネットワーク(CN)インタフェース回路606、メモリ/ストレージ回路608、及びアンテナ構造610を含み得る。
【0099】
アクセスノード600の構成要素は、1つ以上の相互接続612を介して、その他の様々な構成要素と結合され得る。プロセッサ602、RFインタフェース回路構成604、(通信プロトコルスタック614を含む)メモリ/ストレージ回路構成608、アンテナ610及び相互接続部612は、
図5に関して図示及び説明した似た名前の要素と同様であり得る。例えば、プロセッサ602は、ベースバンドプロセッサ回路(BB)616A、中央処理装置回路(CPU)616B及びグラフィック処理装置回路(GPU)616Cなどのプロセッサ回路を含み得る。
【0100】
CNインタフェース回路606は、キャリアイーサネットプロトコル又は何か他の適切なプロトコルなどの5GC準拠ネットワークインタフェースプロトコルを使用してコアネットワーク、例えば第5世代コアネットワーク(5GC)に対する接続性を提供し得る。ネットワーク接続性は、光ファイバ又は無線バックホールを介してアクセスノード600に/から提供され得る。CNインタフェース回路構成606は、前述したプロトコルのうちの1つ以上を使用して通信するための1つ以上の専用プロセッサ又はFPGAを含み得る。いくつかの実装形態では、CNインタフェース回路構成606は、同じ又は異なるプロトコルを使用して他のネットワークへの接続性を提供するための複数のコントローラを含み得る。
【0101】
本明細書で使用するとき、用語「アクセスノード」、「アクセスポイント」などは、ネットワークと1人以上のユーザとの間のデータ及び/又は音声コネクティビティのための無線ベースバンド機能を提供する機器について述べてもよい。これらのアクセスノードは、BS、gNB、RANノード、eNB、NodeBs、RSUs、TRxP又はTRPなどと呼ばれる場合があり、地理的エリア(例えば、セル)内にカバレッジを提供する地上局(例えば、地上アクセスポイント)又はサテライト局を含み得る。本明細書で使用するとき、用語「NG RANノード」などは、NR又は5Gシステム(例えば、gNB)で動作するアクセスノード600を指してもよく、用語「E-UTRANノード」は、LTE又は4Gシステム(例えば、eNB)で動作するアクセスノード600を指し得る。様々な実装形態によれば、アクセスノード600は、マクロセルと比較してより小さいカバレッジエリア、より小さいユーザ容量、又はより高い帯域幅を有するフェムトセル、ピコセル、又は他の同様のセルを提供するための、マクロセル基地局、及び/又は低電力(LP)基地局などの専用物理デバイスのうちの1つ以上として実装され得る。
【0102】
いくつかの実装形態では、アクセスノード600の全て又は一部は、仮想ネットワークの一部としてサーバコンピュータ上で実行される1つ以上のソフトウェアエンティティとして実装されてもよく、これは、CRAN及び/又は仮想ベースバンドユニットプール(vBBUP)と呼ばれ得る。V2Xシナリオでは、アクセスノード600は、「路側機」であり得るか、路側機として動作し得る。用語「路側機(Road Side Unit)」又は「RSU」は、V2X通信に使用される任意の交通インフラストラクチャエンティティを指し得る。RSUは、適切なRANノード又は静止した(又は比較的静止した)UEにおいて又はそれによって実装されてもよく、UEにおいて又はそれによって実装されるRSUは「UEタイプRSU」と呼ばれてもよく、eNBにおいて又はそれによって実装されるRSUは「eNBタイプRSU」と呼ばれてもよく、gNBにおいて又はそれによって実装されるRSUは「gNBタイプRSU」などと呼ばれてもよい。
【0103】
本明細書の記載では、便宜上、タスク又は複数のタスクを実行するとして様々な構成要素を説明し得る。そのような説明は、語句「ように構成されている」を含むように解釈されるべきである。1つ以上のタスクを実行するように構成されている構成要素の記載は、この構成要素について米国特許法第112条(f)の解釈を実施しないことが、明示的に意図されている。
【0104】
1つ以上の実装形態については、前述の図のうちの1つ以上に記載されている構成要素のうちの少なくとも1つは、以下の例示的なセクションに記載されているような1つ以上の動作、技術、プロセス又は方法を実行するように構成され得る。例えば、前述の図のうちの1つ以上に関連して上述したベースバンド回路は、以下に記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成されていてもよい。別の例として、前述の図のうちの1つ以上に関連して上述したようなUE、基地局、ネットワーク要素などと関連付けられた回路は、実施例セクションにおいて以下に記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成されている場合がある。
【0105】
上記の例のいずれも、特に明記しない限り、任意の他の実施例(又は実施例の組合せ)と組み合わされ得る。1つ以上の実装形態の前述の説明は、例示及び説明を提供するが、網羅的であること、又は、実施形態の範囲を開示されている実施形態に正確に限定することを意図するものではない。修正及び変形は、上記の教示を踏まえると可能であり、又は様々な実装形態の実践から習得し得る。
【0106】
上記の実装形態を、かなり詳細に説明したが、上記の開示を完全に理解すれば、多くの変形及び修正が当業者には明らかとなるであろう。以下の特許請求の範囲は、全てのこのような変形及び修正を包含すると解釈されることが意図されている。
【0107】
個人特定可能な情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えるとして一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されたい。特に、個人特定可能な情報データは、意図されない又は許可されていないアクセス又は使用のリスクを最小限に抑えるように管理及び取り扱いされるべきであり、許可された使用の性質はユーザに明確に示されるべきである。
【外国語明細書】