(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100724
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】集積回路素子及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/336 20060101AFI20240719BHJP
H01L 27/088 20060101ALI20240719BHJP
H01L 21/8234 20060101ALI20240719BHJP
H01L 29/786 20060101ALI20240719BHJP
H01L 21/205 20060101ALN20240719BHJP
【FI】
H01L29/78 301S
H01L29/78 301Z
H01L27/088 331E
H01L29/78 301Q
H01L27/088 B
H01L27/088 D
H01L29/78 616S
H01L29/78 616T
H01L21/205
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024002474
(22)【出願日】2024-01-11
(31)【優先権主張番号】10-2023-0005636
(32)【優先日】2023-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】邊 曉訓
(72)【発明者】
【氏名】金 錫勳
(72)【発明者】
【氏名】金 彦起
(72)【発明者】
【氏名】朴 判貴
(72)【発明者】
【氏名】林 聖根
(72)【発明者】
【氏名】▲ちょう▼ 裕英
【テーマコード(参考)】
5F045
5F048
5F110
5F140
【Fターム(参考)】
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(57)【要約】
【課題】集積回路素子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】一部実施例による集積回路素子は、第1水平方向に延びる背面配線構造物;背面配線構造物上に配置され、第1水平方向に延びる複数のフィン構造物を含む絶縁基板;複数のフィン構造物の間に配置される素子分離膜;複数のフィン構造物の上面を覆う下部絶縁膜;絶縁基板上で第1水平方向に垂直な第2水平方向に延びる複数のゲート構造物;下部絶縁膜上に配置され、複数のゲート構造物によって包囲される複数のナノシートスタック;絶縁基板上に配置され、複数のナノシートスタックの間に配置されるボディー部、及び下部絶縁膜を貫通し、フィン構造物の一部を貫通する垂直延長部を含む第1ソース/ドレイン領域;第1ソース/ドレイン領域の垂直延長部を取り囲む半導体エピタキシャル構造物;及び半導体エピタキシャル構造物と背面配線構造物を連結する下部コンタクト;を含む。
【選択図】
図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
背面配線構造物と、
前記背面配線構造物上に配置され、第1水平方向に延びる複数のフィン構造物を含む絶縁基板と、
前記複数のフィン構造物の間に配置される素子分離膜と、
前記複数のフィン構造物の上面を覆う下部絶縁膜と、
前記絶縁基板上で前記第1水平方向に垂直な第2水平方向に延びる複数のゲート構造物と、
前記下部絶縁膜上に配置され、前記複数のゲート構造物によって少なくとも部分的に包囲される複数のナノシートスタックと、
前記絶縁基板上に配置され、前記複数のナノシートスタックの間に配置されるボディー部、及び前記下部絶縁膜を貫通し、前記複数のフィン構造物のうち、対応するフィン構造物の少なくとも一部を貫通する垂直延長部を含む第1ソース/ドレイン領域と、
前記第1ソース/ドレイン領域の前記垂直延長部を取り囲む半導体エピタキシャル構造物と、
前記半導体エピタキシャル構造物と前記背面配線構造物とを連結する下部コンタクトと、
を含む、集積回路素子。
【請求項2】
前記半導体エピタキシャル構造物の前記第1水平方向に沿う幅は、前記第1ソース/ドレイン領域の前記垂直延長部の前記第1水平方向に沿う幅より広いことを特徴とする請求項1に記載の集積回路素子。
【請求項3】
前記半導体エピタキシャル構造物の前記第2水平方向に沿う幅は、前記第1ソース/ドレイン領域の前記垂直延長部の前記第2水平方向に沿う幅より広いことを特徴とする請求項1に記載の集積回路素子。
【請求項4】
前記半導体エピタキシャル構造物の側壁は、前記下部絶縁膜の底面から遠くなるほど前記半導体エピタキシャル構造物の水平方向幅が増加するように延びるポジティブプロファイル(positive profile)を有する部分を含むことを特徴とする請求項1に記載の集積回路素子。
【請求項5】
前記第1ソース/ドレイン領域の前記ボディー部の前記第2水平方向に沿う幅は、前記第1ソース/ドレイン領域の前記垂直延長部の前記第2水平方向に沿う幅より広いことを特徴とする請求項1に記載の集積回路素子。
【請求項6】
前記半導体エピタキシャル構造物の底面は、前記第1ソース/ドレイン領域の前記垂直延長部の底面より低い垂直レベルに配置されることを特徴とする請求項1に記載の集積回路素子。
【請求項7】
前記半導体エピタキシャル構造物の底面は、前記素子分離膜の底面より低い垂直レベルに配置されることを特徴とする請求項1に記載の集積回路素子。
【請求項8】
前記複数のゲート構造物のうちから選択される第1ゲート構造物を挟んで前記第1ソース/ドレイン領域から前記第1水平方向に離隔されており、前記下部絶縁膜上に配置される第2ソース/ドレイン領域をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の集積回路素子。
【請求項9】
第1水平方向に延びる複数のフィン構造物を含む絶縁基板と、
前記複数のフィン構造物の上面を覆う下部絶縁膜と、
前記絶縁基板上で前記第1水平方向に垂直な第2水平方向に延びる複数のゲート構造物と、
前記絶縁基板上で前記複数のゲート構造物のうちから選択される第1ゲート構造物を挟んで前記第1水平方向に離隔される第1ソース/ドレイン領域及び第2ソース/ドレイン領域と、
前記下部絶縁膜の底面上に配置される半導体エピタキシャル構造物と、
を含み、
前記第1ソース/ドレイン領域は、前記下部絶縁膜及び前記半導体エピタキシャル構造物の一部を貫通し、前記半導体エピタキシャル構造物に連結され、
前記第2ソース/ドレイン領域は、前記下部絶縁膜を挟んで垂直方向で前記絶縁基板から離隔されることを特徴とする請求項1に記載の集積回路素子。
【請求項10】
前記下部絶縁膜上に配置され、前記複数のゲート構造物によって包囲される複数のナノシートスタックをさらに含み、
前記第1ソース/ドレイン領域は、
前記複数のナノシートスタックの間に配置されるボディー部と、
前記下部絶縁膜及び前記半導体エピタキシャル構造物の一部を貫通する垂直延長部と、
を含み、
前記半導体エピタキシャル構造物の前記第1水平方向に沿う幅は、前記第1ソース/ドレイン領域の前記垂直延長部の前記第1水平方向に沿う幅より大きいことを特徴とする請求項9に記載の集積回路素子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集積回路素子に係り、特に、電界効果トランジスタ(field-effect transistor)を含む集積回路素子に関する。
【背景技術】
【0002】
電子技術の発達につれて、最近、集積回路素子のダウンスケーリング(down-scaling)が急速に進められている。半導体素子は、速い動作速度だけではなく、動作に関する正確性も要求されるので、半導体素子に含まれるトランジスタの構造最適化のための多様な研究が進められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする技術的課題は、集積回路素子の集積度及び電気的信頼性が向上した電界効果トランジスタを含む集積回路素子を提供することである。
【0004】
また、本発明が解決しようとする技術的課題は、集積回路素子の集積度及び電気的信頼性が向上した電界効果トランジスタを含む集積回路素子の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した技術的課題を解決するための一部実施例によれば、直接回路素子が提供される。前記集積回路素子は、第1水平方向に延びる背面配線構造物;前記背面配線構造物上に配置され、前記第1水平方向に延びる複数のフィン構造物を含む絶縁基板;前記複数のフィン構造物の間に配置される素子分離膜;前記複数のフィン構造物の上面を覆う下部絶縁膜;前記絶縁基板上で前記第1水平方向に垂直な第2水平方向に延びる複数のゲート構造物;前記下部絶縁膜上に配置され、前記複数のゲート構造物によって包囲される複数のナノシートスタック;前記絶縁基板上に配置され、前記複数のナノシートスタックの間に配置されるボディー部、及び前記下部絶縁膜を貫通し、前記フィン構造物の一部を貫通する垂直延長部を含む第1ソース/ドレイン領域;前記第1ソース/ドレイン領域の前記垂直延長部を取り囲む半導体エピタキシャル構造物;及び前記半導体エピタキシャル構造物と前記背面配線構造物を連結する下部コンタクト;を含む。
【0006】
上述した技術的課題を解決するための一部実施例によれば、直接回路素子が提供される。前記集積回路素子は、第1水平方向に延びる複数のフィン構造物を含む絶縁基板;前記複数のフィン構造物の上面を覆う下部絶縁膜;前記絶縁基板上で前記第1水平方向に垂直な第2水平方向に延びる複数のゲート構造物;及び前記絶縁基板上で前記複数のゲート構造物のうちから選択される第1ゲート構造物を挟んで前記第1水平方向に離隔される第1ソース/ドレイン領域及び第2ソース/ドレイン領域;及び前記下部絶縁膜の底面上に配置される半導体エピタキシャル構造物;を含み、前記第1ソース/ドレイン領域は、前記下部絶縁膜及び前記半導体エピタキシャル構造物の一部を貫通し、前記半導体エピタキシャル構造物に連結される。
【0007】
上述した技術的課題を解決するための一部実施例によれば、直接回路素子が提供される。前記集積回路素子は、第1水平方向に延びる背面配線構造物;前記背面配線構造物上に配置され、前記第1水平方向に延びる複数のフィン構造物を含む絶縁基板;前記複数のフィン構造物の上面を覆う下部絶縁膜;前記絶縁基板上で前記第1水平方向に垂直な第2水平方向に延びる複数のゲート構造物;前記下部絶縁膜上に配置され、前記複数のゲート構造物によって包囲される複数のナノシートスタック;前記絶縁基板上に配置され、前記複数のナノシートスタックの間に配置されるボディー部、及び前記下部絶縁膜を貫通し、前記フィン構造物の一部を貫通する垂直延長部を含む第1ソース/ドレイン領域;前記複数のゲート構造物のうちから選択された第1ゲート構造物を挟んで前記第1ソース/ドレイン領域から前記第1水平方向に離隔された第2ソース/ドレイン領域;前記第1ソース/ドレイン領域の前記垂直延長部を取り囲む半導体エピタキシャル構造物;及び前記半導体エピタキシャル構造物と前記背面配線構造物を連結する下部コンタクト;を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明の技術的思想によれば、集積回路素子は、活性基板に連結される背面配線構造物を含みうる。これにより、集積回路素子のダウンスケーリングによる配線複雑さが緩和され、集積回路素子の電気的特性が向上しうる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の一部構成の平面レイアウトダイヤグラムである。
【
図2A】
図1のX-X’線に沿って見た断面図である。
【
図2B】
図1のY1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面図である。
【
図3A】
図2Aの「EX1」で表示された部分の拡大図である。
【
図3B】
図2Bの「EX2」で表示された部分の拡大図である。
【
図3C】
図2Bの「EX3」で表示された部分の拡大図である。
【
図4A】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図4B】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図5A】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図5B】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図6A】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図6B】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図7A】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図7B】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図8A】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図8B】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図9A】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図9B】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図10A】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図10B】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図11A】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図11B】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図12A】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図12B】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図13A】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図13B】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図14A】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図14B】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図15A】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図15B】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図16A】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【
図16B】本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子の製造方法を説明するために工程順序によって図示した断面図であって、
図1のX-X’線、Y1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して本発明の実施例を詳しく説明する。図面上の同じ構成要素については、同じ参照符号を付し、それらについての重複説明は省略する。
【0011】
図1は、本発明の技術的思想による実施例による集積回路素子100の一部構成の平面レイアウトダイヤグラムである。
図2Aは、
図1のX-X’線に沿って見た断面図であり、
図2Bは、
図1のY1-Y1’線、Y2-Y2’線、及びY3-Y3’線に沿って見た断面図である。
図3Aは、
図2Aの「EX1」で表示された部分の拡大図であり、
図3Bは、
図2Bの「EX2」で表示された部分の拡大図であり、
図3Cは、
図2Bの「EX3」に表示された部分の拡大図である。
【0012】
図1、
図2A、
図2B、及び
図3Aないし
図3Cに基づいて以下で説明する例示的な実施例において、集積回路素子100は、マルチブリッジチャネルFET(MBCFET)素子を含む論理セルを構成することができる。しかし、本発明の技術的思想がそれに限定されるものではなく、集積回路素子100は、平面形FET(planar FET)素子、ゲートオールアラウンド(gate-all-around)型FET素子、フィンFET(fin FET)素子、MoS
2半導体ゲート電極のような2次元物質基板のFET素子などを含みうる。
【0013】
図1、
図2A、
図2B、及び
図3Aないし
図3Cを参照すれば、集積回路素子100は、素子分離トレンチ112Tによって定義された複数のフィン構造物FSを含む絶縁基板182を含みうる。例示的な実施例によれば、複数のフィン構造物FSは、第1水平方向(X方向)に沿って互いに平行に延びうる。例えば、絶縁基板182は、シリコン酸化物、シリコン窒化物またはそれらの組み合わせからなりうる。
例示的な実施例によれば、複数のフィン構造物FSの間に素子分離トレンチ112Tを満たす素子分離膜112が配置されうる。例示的な実施例によれば、素子分離膜112は、素子分離トレンチ112Tの底面及び複数のフィン構造物FSの側壁を覆うことができる。例示的な実施例によれば、複数のフィン構造物FSの上面FTは、下部絶縁膜114によって覆われる。
【0014】
例示的な実施例によれば、素子分離膜112は、シリコン酸化物からなりうる。例示的な実施例によれば、下部絶縁膜114は、シリコン酸化物、シリコン窒化物またはそれらの組み合わせからなりうる。例示的な実施例によれば、下部絶縁膜114は、3.5以上の誘電定数を有する物質からなりうる。
【0015】
例示的な実施例によれば、複数のフィン構造物FS上に複数のゲート構造物140が配置されうる。例示的な実施例によれば、複数のゲート構造物140は、第2水平方向(Y方向)に沿って互いに平行に延びうる。
【0016】
例示的な実施例によれば、複数のフィン構造物FSと複数のゲート構造物140とが交差する領域において、下部絶縁膜114の上面114U上に複数のナノシートスタックNSSが配置されうる。例示的な実施例によれば、複数のナノシートスタックNSSは、下部絶縁膜114から垂直方向(Z方向)に離隔された位置で下部絶縁膜114の上面114Uと対面しうる。本明細書において、用語「ナノシート」は、電流が流れる方向と実質的に垂直な断面を有する伝導性構造体を意味しうる。例えば、前記ナノシートは、ナノワイヤを含む概念と理解されうる。例示的な実施例によれば、絶縁基板182上で、複数のフィン構造物FSと複数のゲート構造物140とが交差する領域で複数のナノシートトランジスタが形成されうる。
【0017】
例示的な実施例によれば、複数のナノシートスタックNSSは、それぞれ下部絶縁膜114上で互いに垂直方向(Z方向)にオーバーラップされている第1ナノシートN1、第2ナノシートN2、及び第3ナノシートN3を含みうる。例示的な実施例によれば、第1ナノシートN1、第2ナノシートN2、及び第3ナノシートN3は、下部絶縁膜114の上面114Uから垂直方向(Z方向)に沿う距離が互いに異なりうる。例示的な実施例によれば、複数のゲート構造物140は、それぞれ垂直方向(Z方向)にオーバーラップされているナノシートスタックNSSに含まれた第1ナノシートN1、第2ナノシートN2、及び第3ナノシートN3を取り囲みうる。例示的な実施例によれば、複数のゲート構造物140は、下部絶縁膜114の上面114U及び下部絶縁膜の両側壁を取り囲みうる。
【0018】
図2A及び
図2Bには、ナノシートスタックNSSの平面形状がほぼ方形である場合を例示したが、それに限定されるものではない。ナノシートスタックNSSは、フィン構造物FS及びゲート構造物140それぞれの平面形状によって多様な平面形状を有することができる。本例では、1つのフィン構造物FS上に複数のナノシートスタックNSS及び複数のゲート構造物140が配置され、1つのフィン構造物FS上で複数のナノシートスタックNSSが第1水平方向(X方向)に沿って一列に配列されている構成を例示した。しかし、1つのフィン構造物FS上に配置されるナノシートスタックNSS及びゲート構造物140それぞれの個数は、特に制限されない。
例示的な実施例によれば、ナノシートスタックNSSに含まれた第1ナノシートN1、第2ナノシートN2、及び第3ナノシートN3は、それぞれチャネル領域として機能する。例示的な実施例によれば、第1ナノシートN1、第2ナノシートN2、及び第3ナノシートN3は、それぞれ約4nm~6nmの範囲内で選択される厚さを有するが、それに限定されるものではない。ここで、第1ナノシートN1、第2ナノシートN2、及び第3ナノシートN3それぞれの厚さは、垂直方向(Z方向)に沿う大きさを意味する。例示的な実施例によれば、第1ナノシートN1、第2ナノシートN2、及び第3ナノシートN3は、垂直方向(Z方向)に沿って実質的に同じ厚さを有する。他の例示的な実施例によれば、第1ナノシートN1、第2ナノシートN2、及び第3ナノシートN3のうち少なくとも一部は、垂直方向(Z方向)に沿って互いに異なる厚さを有する。例示的な実施例によれば、ナノシートスタックNSSに含まれた第1ナノシートN1、第2ナノシートN2、及び第3ナノシートN3は、それぞれSi層、SiGe層、またはそれらの組み合わせからなりうる。
【0019】
図2A及び
図2Bに例示したように、1つのナノシートスタックNSSに含まれた第1ナノシートN1、第2ナノシートN2、及び第3ナノシートN3は、第1水平方向(X方向)で互いに同一または類似の大きさを有する。他の例示的な実施例において、
図2A及び
図2Bに例示したところとは異なり、1つのナノシートスタックNSSに含まれた第1ナノシートN1、第2ナノシートN2、及び第3ナノシートN3のうち少なくとも一部は、第1水平方向(X方向)に互いに異なる大きさを有する。本例において、複数のナノシートスタックNSSがそれぞれ3枚のナノシートからなる場合を例示したが、本発明の技術的思想は、例示したところに限定されない。例えば、ナノシートスタックNSSは、少なくとも1枚のナノシートを含み、ナノシートスタックNSSを構成するナノシートの枚数は、特に制限されない。
【0020】
図2A及び
図2Bに例示したように、複数のゲート構造物140は、それぞれメインゲート部分140Mと複数のサブゲート部分140Sを含みうる。例示的な実施例によれば、メインゲート部分140Mは、ナノシートスタックNSSの上面を覆い、第2水平方向(Y方向)に長く延びうる。例示的な実施例によれば、複数のサブゲート部分140Sは、メインゲート部分140Mに一体に連結され、第1ナノシートN1、第2ナノシートN2、及び第3ナノシートN3それぞれの間、及び第1ナノシートN1と下部絶縁膜114との間にそれぞれ1つずつ配置されうる。例示的な実施例によれば、垂直方向(Z方向)において、複数のサブゲート部分140Sそれぞれの厚さは、メインゲート部分140Mの厚さよりさらに薄い。
【0021】
例示的な実施例によれば、複数のゲート構造物140は、それぞれ金属、金属窒化物、金属炭化物、またはそれらの組み合わせからなりうる。前記金属は、Ti、W、Ru、Nb、Mo、Hf、Ni、Co、Pt、Yb、Tb、Dy、Er、Pd及びそれらの組み合わせを含みうる。例えば、前記金属窒化物は、TiN及びTaNのうちから選択されうる。例えば、前記金属炭化物は、TiAlCでもある。
【0022】
例示的な実施例によれば、ナノシートスタックNSSを構成する複数のナノシートN1、N2、N3とゲート構造物140の間には、ゲート誘電膜142が介在されうる。例示的な実施例によれば、ゲート誘電膜142は、複数のナノシートN1、N2、N3それぞれの表面を覆う部分と、メインゲート部分140Mの側壁を覆う部分を含みうる。
【0023】
例示的な実施例によれば、ゲート誘電膜142は、インターフェース膜と誘電膜の積層構造からなりうる。前記インターフェース膜は、誘電率が約9以下の低誘電物質膜、例えば、シリコン酸化膜、シリコン酸窒化膜、またはそれらの組み合わせからなりうる。例示的な実施例によれば、前記インターフェース膜は省略されうる。例示的な実施例によれば、前記誘電膜は、シリコン酸化膜より誘電定数がさらに大きい物質からなりうる。例えば、前記誘電膜は、約10~25の誘電定数を有する。前記誘電膜は、ハフニウム酸化物からなるが、それに限定されるものではない。
【0024】
例示的な実施例によれば、複数のフィン構造物FS上に第1リセスRS及び第2リセスRDが形成されうる。例示的な実施例によれば、第2リセスRDは、第1リセスRSと隣接したゲート構造物140を挟んで第1リセスRSから離隔されうる。
【0025】
例示的な実施例によれば、複数の第1リセスRS内には、複数の第1ソース/ドレイン領域122が配置され、複数の第2リセスRD内には、複数の第2ソース/ドレイン領域124が配置されうる。一部実施例において、第1ソース/ドレイン領域122は、ソース領域でもあり、第2ソース/ドレイン領域124は、ドレイン領域でもある。
【0026】
例示的な実施例によれば、第1ソース/ドレイン領域122及び第2ソース/ドレイン領域124は、半導体物質からなりうる。例えば、前記半導体物質は、SiまたはGeのような半導体、または、SiGe、SiC、GaAs、InAs、InGaAs、またはInPのような化合物半導体を含みうる。一部実施例において、第1ソース/ドレイン領域122及び第2ソース/ドレイン領域124は、それぞれp型ドープ剤でドーピングされた半導体層からなりうる。例えば、前記p型ドープ剤は、B(boron)及びGa(gallium)のうちから選択されうる。一部実施例において、第1ソース/ドレイン領域122及び第2ソース/ドレイン領域124は、それぞれn型ドープ剤でドーピングされた半導体層からなりうる。例えば、前記n型ドープ剤は、P(phosphorus)、As(arsenic)、及びSb(antimony)のうちから選択されうる。
【0027】
例示的な実施例によれば、複数の第1ソース/ドレイン領域122と複数の第2ソース/ドレイン領域124は、複数のゲート構造物140のうちから選択される1つのゲート構造物140を挟んで第1水平方向(X方向)に互いに離隔されており、第2水平方向(Y方向)に沿って配列されうる。
【0028】
一部実施例において、
図1で例示したところと異なって、複数の第1ソース/ドレイン領域122及び複数の第2ソース/ドレイン領域124は、第2水平方向(Y方向)に沿って互いに交差して配列されうる。
【0029】
例示的な実施例によれば、複数の第1ソース/ドレイン領域122は、それぞれ複数のナノシートスタックNSSの間に配置されるボディー部122a及び下部絶縁膜114を貫通し、フィン構造物FSを少なくとも部分的に貫通する垂直延長部122bを含みうる。例示的な実施例によれば、下部絶縁膜114は、第1ソース/ドレイン領域122によって第1水平方向(X方向)の長さが限定されうる。
【0030】
例示的な実施例によれば、ボディー部122aは、隣接したナノシートスタックNSSに含まれた第1ナノシートN1、第2ナノシートN2、及び第3ナノシートN3に対面する表面を有しうる。例示的な実施例によれば、ボディー部122aは、隣接したナノシートスタックNSSに含まれた第1ナノシートN1、第2ナノシートN2、及び第3ナノシートN3に接しうる。
【0031】
例示的な実施例によれば、垂直延長部122bは、ボディー部122aから垂直方向(Z方向)に延び、下部絶縁膜114の底面114Lから突出しうる。例示的な実施例によれば、垂直延長部122bの側壁は、第1水平方向(X方向)において下部絶縁膜114と対面する部分を含みうる。例示的な実施例によれば、垂直延長部122bの側壁は、第2水平方向(Y方向)において素子分離膜112に対面する部分を含みうる。
【0032】
例示的な実施例によれば、垂直延長部122bの底面123は、下部絶縁膜114の底面114Lより低い垂直レベルを有する。本明細書において使用される用語「垂直レベル」は、下部絶縁膜114の底面114Lから垂直方向(Z方向または-Z方向)に沿う距離を意味する。例示的な実施例によれば、垂直延長部122bは、下部絶縁膜114の底面114Lから第1長さh1ほど突出しうる。
【0033】
例示的な実施例によれば、ボディー部122aは、第1水平方向(X方向)に沿う幅である第1幅w1を有し、垂直延長部122bは、第1水平方向(X方向)に沿う幅である第2幅w2を有する。例示的な実施例によれば、ボディー部122aの第1幅w1は、垂直延長部122bの第2幅w2と実質的に同一である。一部実施例において、ボディー部122aの第1幅w1は、垂直延長部122bの第2幅w2より狭い。他の一部実施例において、ボディー部122aの第1幅w1は、垂直延長部122bの第2幅w2より広くもなる。
【0034】
例示的な実施例によれば、ボディー部122aは、第2水平方向(Y方向)に沿う幅である第3幅w3を有し、垂直延長部122bは、第2水平方向(Y方向)に沿う第4幅w4を有しうる。例示的な実施例によれば、ボディー部122aの第3幅w3は、垂直延長部122bの第4幅w4より広くなる。
【0035】
例示的な実施例によれば、複数の第2ソース/ドレイン領域124は、それぞれ下部絶縁膜114上で複数のナノシートスタックNSSの間に配置されうる。例示的な実施例によれば、複数の第2ソース/ドレイン領域124は、下部絶縁膜114の上面114Uに接しうる。例示的な実施例によれば、複数の第2ソース/ドレイン領域124は、それぞれ隣接したナノシートスタックNSSに含まれた第1ナノシートN1、第2ナノシートN2、及び第3ナノシートN3に対面する表面を有する。複数の第2ソース/ドレイン領域124は、それぞれ隣接したナノシートスタックNSSに含まれた第1ナノシートN1、第2ナノシートN2、及び第3ナノシートN3に接しうる。
【0036】
例示的な実施例によれば、複数の第2ソース/ドレイン領域124は、それぞれ下部絶縁膜114を挟んでフィン構造物FSから離隔されうる。本発明の例示的な実施例による下部絶縁膜114は、複数のフィン構造物FSと複数の第2ソース/ドレイン領域124との間に配置され、後述する背面配線構造物204と第1ソース/ドレイン領域122とを連結する下部コンタクト構造物185が工程誤差によって第2ソース/ドレイン領域124に接触することを防止しうる。
【0037】
例示的な実施例によれば、下部絶縁膜114の底面114L上で第1ソース/ドレイン領域122の垂直延長部122bを取り囲む半導体エピタキシャル構造物126が配置されうる。例示的な実施例によれば、半導体エピタキシャル構造物126は、第1ソース/ドレイン領域122の垂直延長部122bに接触して第1ソース/ドレイン領域122に電気的に連結されうる。例示的な実施例によれば、半導体エピタキシャル構造物126は、第1ソース/ドレイン領域122の垂直延長部122bによって垂直方向(Z方向)に一部貫通された構造を有することができる。
【0038】
例えば、半導体エピタキシャル構造物126は、下部絶縁膜114の底面114L上に突出した垂直延長部122bの一部で半導体物質をエピタキシャル成長させて形成されうる。例示的な実施例によれば、半導体物質は、SiまたはGeのようなIV族半導体、SiGeまたはSiCのようなIV-IV族化合物半導体、またはGaAs、InAs、またはInPのようなIII-V族化合物半導体を含みうる。一部実施例において、半導体エピタキシャル構造物126は、BまたはGaでドーピングされたp型半導体層からなりうる。他の一部実施例において、半導体エピタキシャル構造物126は、P、As、またはSbでドーピングされたn型半導体層からなりうる。
【0039】
例示的な実施例によれば、半導体エピタキシャル構造物126は、下部絶縁膜114の底面114Lから遠くなるほど水平方向幅が増加するポジティブプロファイル(positive profile)を有する第1部分126aと、第1部分126aから延びて下部絶縁膜114の底面114Lから遠くなるほど水平方向幅が狭くなるネガティブプロファイル(negative profile)を有する第2部分126bを含みうる。例えば、半導体エピタキシャル構造物126の側壁は、第1部分126aで前記ポジティブプロファイルを有し、第2部分126bで前記ネガティブプロファイルを有することができる。
【0040】
半導体エピタキシャル構造物126のプロファイルは、第1ソース/ドレイン領域122の垂直延長部122bの結晶面に沿うエピタキシャル層の成長速度差に起因する。例えば、エピタキシャル層は、垂直延長部122bの<100>結晶面より<110>結晶面でさらに速い速度で成長し、<311>結晶面と<111>結晶面において、<100>結晶面よりさらに遅い速度で成長しうる。例示的な実施例による半導体エピタキシャル構造物126は、結晶面に沿う前記エピタキシャル層の成長速度差を用いて、下部絶縁膜114の底面114Lから突出した垂直延長部122bから半導体物質を成長させることにより、水平方向(X方向及び/またはY方向)幅が拡張されたプロファイルを有しうる。
【0041】
例示的な実施例によれば、半導体エピタキシャル構造物126は、第1部分126aと第2部分126bとの間で水平方向幅が最大である第3部分126cを有しうる。例示的な実施例によれば、半導体エピタキシャル構造物126の第3部分126cの水平方向幅は、第1ソース/ドレイン領域122の垂直延長部122bの水平方向幅より広くなりうる。例えば、半導体エピタキシャル構造物126の第3部分126cの第1水平方向(X方向)に沿う幅である第5幅w5は、第1ソース/ドレイン領域122の垂直延長部122bの第1水平方向(X方向)に沿う幅である第2幅w2より広くなりうる。例えば、半導体エピタキシャル構造物126の第3部分126cの第2水平方向(Y方向)に沿う幅である第6幅w6は、第1ソース/ドレイン領域122の垂直延長部122bの第2水平方向(Y方向)に沿う幅である第4幅w4より広くなりうる。
【0042】
図2A及び
図3Aに表示された第1部分126a、第2部分126b、及び第3部分126cと、
図2B及び
図3Bに表示された第1部分126a、第2部分126b、及び第3部分126cは、互いに異なる部分を指称する。例えば、半導体エピタキシャル構造物126は、第1水平方向(X方向)に沿う断面(
図2A及び
図3A)において、前記ポジティブプロファイルを有する第1部分126a、前記ネガティブプロファイルを有する第2部分126b、及び第1部分126aと第2部分126bとの間の第3部分126cを有し、第2水平方向(Y方向)に沿う断面(
図2B及び
図3B)において、前記ポジティブプロファイルを有する第1部分126a、前記ネガティブプロファイルを有する第2部分126b、及び第1部分126aと第2部分126bとの間の第3部分126cを有しうる。
【0043】
例示的な実施例によれば、半導体エピタキシャル構造物126は、下部絶縁膜114と接する部分と反対となる底面126Lを有する。例示的な実施例によれば、半導体エピタキシャル構造物126の底面126Lは、第1ソース/ドレイン領域122の底面123より低い垂直レベルに配置されうる。例示的な実施例によれば、半導体エピタキシャル構造物126の底面126Lは、下部絶縁膜114の底面114Lより第2高さh2ほど低い垂直レベルに配置されうる。例示的な実施例によれば、半導体エピタキシャル構造物126の底面126Lは、素子分離膜112の底面112Lより第3高さh3ほど低い垂直レベルに配置されうる。例示的な実施例によれば、第2高さh2は、第3高さh3より大きくなりうる。
【0044】
例示的な実施例によれば、絶縁基板182は、フィン上面FTに反対となる背面182Bを有しうる。例示的な実施例によれば、絶縁基板182内に、絶縁基板182の背面182Bから絶縁基板182の一部を垂直方向(Z方向)に貫通して半導体エピタキシャル構造物126に連結される下部コンタクト構造物185が配置されうる。例示的な実施例によれば、下部コンタクト構造物185と半導体エピタキシャル構造物126との間には、下部シリサイド膜183が形成されうる。
【0045】
例示的な実施例によれば、下部コンタクト構造物185は、導電性バリア184a及びコンタクトプラグ184bを含みうる。導電性バリア184aは、コンタクトプラグ184bの上面及び側面を覆い包み、コンタクトプラグ184bの上面及び側面に接しうる。例示的な実施例によれば、導電性バリア184aは、下部シリサイド膜183とコンタクトプラグ184bとの間に介在されうる。
【0046】
例示的な実施例によれば、コンタクトプラグ184bは、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、タングステン(W)、コバルト(Co)、ルテニウム(Ru)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、それらの組み合わせ、またはそれらの合金からなるが、それらに限定されるものではない。例示的な実施例によれば、導電性バリア184aは、金属または金属窒化物からなりうる。例えば、導電性バリア184aは、Ti、Ta、W、TiN、TaN、WN、WCN、TiSiN、TaSiN、WSiN、またはそれらの組み合わせからなるが、それらに限定されるものではない。例示的な実施例によれば、下部シリサイド膜183は、Ti、W、Ru、Nb、Mo、Hf、Ni、Co、Pt、Yb、Tb、Dy、Er、またはPdからなる金属を含みうる。例えば、下部シリサイド膜183は、チタンシリサイドからなるが、それに限定されるものではない。
【0047】
一部実施例において、下部コンタクト構造物185は、半導体物質を含む単一の構造物からなる。例えば、前記半導体物質は、Si、GeまたはSiGeを含み、ドーピングされたポリシリコンを含みうる。
【0048】
例示的な実施例によれば、絶縁基板182の背面182B上に第1下部絶縁層192と第2下部絶縁層202が順次に積層されうる。
【0049】
例示的な実施例によれば、第1下部絶縁層192と第2下部絶縁層202は、それぞれシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン炭化膜、低誘電膜、またはそれらの組み合わせからなりうる。前記低誘電膜は、フッ素ドーピングされたシリコン酸化物(fluorine-doped silicon oxide)、有機シリケートガラス(organosilicate glass)、炭素ドーピングされた酸化物(carbon-doped oxide)、多孔性シリコン酸化物(porous silicon oxide)、多孔性有機シリケートガラス(porous organosilicate glass)、スピンオン有機ポリマー誘電体(spin-on organic polymeric dielectric)、スピンオンシリコン基盤の誘電体(spin-on silicon based polymeric dielectric)、またはそれらの組み合わせからなるが、前記例示したところに限定されるものではない。
【0050】
例示的な実施例によれば、背面配線構造物204が第1水平方向(X方向)に沿って延びて第2下部絶縁層202を貫通するように配置されうる。例えば、背面配線構造物204は、上述したナノシートトランジスタに電源電圧及び接地電圧を印加するように構成されたパワー伝達ネットワーク(power delivery network)を含みうる。例示的な実施例によれば、背面配線構造物204は、Co、W、Cu、Ru、Mn、Ti、Ta、TiN、TaN、またはそれらの組み合わせからなるが、それに限定されるものではない。
【0051】
例示的な実施例によれば、背面配線構造物204は、第1下部絶縁層192を貫通して下部コンタクト構造物185に接する下部ビアコンタクト194を介して下部コンタクト構造物185と連結されうる。例示的な実施例によれば、下部ビアコンタクト194は、モリブデン(Mo)またはタングステン(W)からなるが、それらに限定されるものではない。
【0052】
例示的な実施例によれば、背面配線構造物204は、下部ビアコンタクト194、下部コンタクト構造物185、下部シリサイド膜183、及び半導体エピタキシャル構造物126を介して第1ソース/ドレイン領域122と電気的に連結されるように構成されうる。例えば、下部コンタクト構造物185と下部ビアコンタクト194は、背面配線構造物204と第1ソース/ドレイン領域122とを電気的に連結するための下部コンタクトを構成することができる。
【0053】
本発明の例示的な実施例による半導体エピタキシャル構造物126は、水平方向幅が拡張された第3部分126cを含み、半導体エピタキシャル構造物126に連結される下部コンタクト構造物185のコンタクトマージンを確保しうる。また、半導体エピタキシャル構造物126は、絶縁基板182内に配置され、下部コンタクト構造物185は、絶縁基板182を貫通して半導体エピタキシャル構造物126と連結される。基板が半導体物質からなる場合、下部コンタクト構造物185と半導体基板との電気的絶縁のための別途の絶縁ライナーが必要であるが、例示的な実施例による集積回路素子100では、電気的絶縁のための前記絶縁ライナーが省略されうる。
【0054】
例示的な実施例によれば、ナノシートスタックNSSとゲート構造物140との間には、ゲート誘電膜142が介在されうる。例示的な実施例によれば、複数のゲート構造物140に含まれた複数のサブゲート部分140Sそれぞれの両側壁は、ゲート誘電膜142を挟んで第1及び第2ソース/ドレイン領域122、124から離隔されうる。例示的な実施例によれば、ゲート誘電膜142は、ゲート構造物140のサブゲート部分140Sと第1ナノシートN1、第2ナノシートN2、及び第3ナノシートN3それぞれとの間、及びゲート構造物140のサブゲート部分160Sと第1及び第2ソース/ドレイン領域122、124との間に介在されうる。
【0055】
例示的な実施例によれば、ゲート誘電膜142は、インターフェース誘電膜と高誘電膜の積層構造とからなりうる。前記インターフェース誘電膜は、誘電率約9以下の低誘電物質膜、例えば、シリコン酸化膜、シリコン酸窒化膜、またはそれらの組み合わせからなりうる。例示的な実施例によれば、前記インターフェース誘電膜は省略されうる。前記誘電膜は、シリコン酸化膜より誘電定数がさらに大きい物質からなりうる。例えば、前記誘電膜は、約10~25の誘電定数を有することができる。前記誘電膜は、ハフニウム酸化物からなるが、それに限定されるものではない。
【0056】
例示的な実施例によれば、ゲート誘電膜142及びゲート構造物140それぞれの上面は、キャッピング絶縁膜144で覆われる。例示的な実施例によれば、キャッピング絶縁膜144は、シリコン窒化膜からなりうる。
【0057】
例示的な実施例によれば、ゲート構造物140及びキャッピング絶縁膜144それぞれの両側壁は、外側絶縁スペーサ108で覆われる。例示的な実施例によれば、外側絶縁スペーサ108は、複数のナノシートスタックNSSの上面上でメインゲート部分140Mの両側壁を覆う。例えば、外側絶縁スペーサ108は、ゲート誘電膜142を挟んでゲート構造物140と離隔されうる。
【0058】
例示的な実施例によれば、素子分離膜112の上面上には、複数の第1ソース/ドレイン領域122の垂直延長部122bの側壁の一部、及び下部絶縁膜114の側壁を覆うリセス側絶縁スペーサ116が配置されうる。例示的な実施例によれば、リセス側絶縁スペーサ116は、外側絶縁スペーサ108と一体に連結されうる。
【0059】
例示的な実施例によれば、第1ソース/ドレイン領域122の垂直延長部122bの側壁は、第2水平方向(Y方向)に、リセス側絶縁スペーサ116及び素子分離膜112によって覆われる。例えば、第1ソース/ドレイン領域122の垂直延長部122bは、リセス側絶縁スペーサ116及び素子分離膜112によって限定された空間において垂直方向(Z方向)に沿って延びる。
【0060】
例示的な実施例によれば、外側絶縁スペーサ108及びリセス側絶縁スペーサ116は、それぞれシリコン窒化物、シリコン酸化物、SiCN、SiBN、SiON、SiOCN、SiBCN、SiOC、またはそれらの組み合わせからなりうる。本明細書において使用される用語「SiCN」、「SiBN」、「SiON」、「SiOCN」、「SiBCN」、及び「SiOC」は、それぞれの用語に含まれた元素からなる材料を意味するものであって、化学量論的関係を示す化学式ではない。
【0061】
例示的な実施例によれば、複数の第2ソース/ドレイン領域124それぞれの上面には、上部シリサイド膜152が形成されうる。例示的な実施例によれば、上部シリサイド膜152は、W、Ru、Nb、Mo、Hf、Ni、Co、Pt、Yb、Tb、Dy、Er、または、Pdからなる金属を含みうる。例えば、上部シリサイド膜152は、チタンシリサイドからなるが、それに限定されるものではない。
【0062】
例示的な実施例によれば、絶縁基板182上で複数の第1ソース/ドレイン領域122、複数の第2ソース/ドレイン領域124、及び複数の外側絶縁スペーサ108は、絶縁ライナー132で覆われる。例示的な実施例によれば、絶縁ライナー132上にゲート間絶縁膜134が配置されうる。一部実施例において、絶縁ライナー132は省略されうる。その場合、ゲート間絶縁膜134は、複数の第1ソース/ドレイン領域122及び複数の第2ソース/ドレイン領域124に接しうる。
【0063】
例示的な実施例によれば、絶縁ライナー132は、シリコン窒化物、SiCN、SiBN、SiON、SiOCN、SiBCN、またはそれらの組み合わせからなるが、それらに限定されるものではない。例示的な実施例によれば、ゲート間絶縁膜134は、シリコン酸化膜からなるが、それに限定されるものではない。
【0064】
例示的な実施例によれば、複数の第2ソース/ドレイン領域124上には、ソース/ドレインコンタクト構造物154が配置されうる。例示的な実施例によれば、ソース/ドレインコンタクト構造物154は、ゲート間絶縁膜134及び絶縁ライナー132を垂直方向(Z方向)に貫通して上部シリサイド膜152に接しうる。例示的な実施例によれば、複数の第2ソース/ドレイン領域124は、それぞれ上部シリサイド膜152を介してソース/ドレインコンタクト構造物154に電気的に連結可能になるように構成されうる。
【0065】
例示的な実施例によれば、ソース/ドレインコンタクト構造物154は、第2ソース/ドレイン領域124上に順次に積層された導電性バリア153a及びコンタクトプラグ153bを含みうる。例示的な実施例によれば、導電性バリア153aは、コンタクトプラグ153bの底面及び側面を覆い包み、コンタクトプラグ153bの底面及び側面に接しうる。例示的な実施例によれば、導電性バリア153aは、上部シリサイド膜152とコンタクトプラグ153bとの間に介在されうる。例示的な実施例によれば、導電性バリア153aは、金属または金属窒化物からなりうる。例示的な実施例によれば、導電性バリア153aは、Ti、Ta、W、TiN、TaN、WN、WCN、TiSiN、TaSiN、WSiN、またはそれらの組み合わせからなるが、それらに限定されるものではない。コンタクトプラグ153bは、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、タングステン(W)、コバルト(Co)、ルテニウム(Ru)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、それらの組み合わせ、またはそれらの合金からなるが、それらに限定されるものではない。
【0066】
例示的な実施例によれば、ソース/ドレインコンタクト構造物154、キャッピング絶縁膜144、及びゲート間絶縁膜134それぞれの上面は、第1上部絶縁層163で覆われる。例示的な実施例によれば、第1上部絶縁層163は、ソース/ドレインコンタクト構造物154、キャッピング絶縁膜144、及びゲート間絶縁膜134上に順次に積層されたエッチング停止膜162a及び層間絶縁膜162bを含みうる。
【0067】
例示的な実施例によれば、エッチング停止膜162aは、シリコン炭化物(SiC)、SiN、窒素-ドーピングされたシリコン炭化物(SiC:N)、SiOC、AlN、AlON、AlO、AlOC、またはそれらの組み合わせからなりうる。例示的な実施例によれば、層間絶縁膜162bは、酸化膜、窒化膜、約2.2~2.4の超低誘電定数(ultra low dielectric constant K)を有するULK(ultra low-k)膜、またはそれらの組み合わせからなりうる。例えば、層間絶縁膜162bは、TEOS(tetraethylorthosilicate)膜、HDP(high density plasma)酸化膜、BPSG(boro-phospho-silicate glass)膜、FCVD(flowable chemical vapor deposition)酸化膜、SiON膜、SiN膜、SiOC膜、SiCOH膜、またはそれらの組み合わせからなるが、それらに限定されるものではない。
【0068】
例示的な実施例によれば、ソース/ドレインコンタクト構造物154上にソース/ドレインビアコンタクト164が配置されうる。ソース/ドレインビアコンタクト164は、第1上部絶縁層163を貫通してソース/ドレインコンタクト構造物154に接しうる。例示的な実施例によれば、複数の第2ソース/ドレイン領域124は、それぞれ上部シリサイド膜152及びソース/ドレインコンタクト構造物154を介してソース/ドレインビアコンタクト164に電気的に連結されるように構成されうる。例示的な実施例によれば、ソース/ドレインビアコンタクト164の底面は、ソース/ドレインコンタクト構造物154の上面に接しうる。例示的な実施例によれば、ソース/ドレインビアコンタクト164は、それぞれモリブデン(Mo)またはタングステン(W)からなるが、それらに限定されるものではない。
【0069】
例示的な実施例によれば、ゲート構造物140上にゲートコンタクト166が配置されうる。ゲートコンタクト166は、第1上部絶縁層163及びキャッピング絶縁膜144を垂直方向(Z方向)に貫通してゲート構造物140に連結されるように構成されうる。ゲートコンタクト166の底面は、ゲート構造物140の上面に接しうる。ゲートコンタクト166は、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、タングステン(W)、コバルト(Co)、ルテニウム(Ru)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、それらの組み合わせ、またはそれらの合金からなるコンタクトプラグを含みうるが、前記コンタクトプラグの構成物質が前記例示したところに限定されるものではない。例示的な実施例によれば、ゲートコンタクト166は、前記コンタクトプラグの一部を取り囲む導電性バリアパターンをさらに含む。ゲートコンタクト166に含まれる前記導電性バリアパターンは、金属または金属窒化物からなりうる。例えば、前記導電性バリアパターンは、Ti、Ta、W、TiN、TaN、WN、WCN、TiSiN、TaSiN、WSiN、またはそれらの組み合わせからなるが、それらに限定されるものではない。
【0070】
例示的な実施例によれば、第1上部絶縁層163及びソース/ドレインビアコンタクト164の上面は、第2上部絶縁層172によって覆われる。例示的な実施例によれば、第2上部絶縁層172は、TEOS(tetraethylorthosilicate)膜、HDP(high density plasma)酸化膜、BPSG(boro-phospho-silicate glass)膜、FCVD(flowable chemical vapor deposition)酸化膜、SiON膜、SiN膜、SiOC膜、SiCOH膜、またはそれらの組み合わせからなるが、それらに限定されるものではない。
【0071】
例示的な実施例によれば、前面配線構造物174が第2上部絶縁層172を貫通するように配置されうる。例示的な実施例によれば、前面配線構造物174は、ソース/ドレインビアコンタクト164及びゲートコンタクト166に連結されうる。例示的な実施例によれば、前面配線構造物174は、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、タングステン(W)、コバルト(Co)、ルテニウム(Ru)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、それらの組み合わせ、またはそれらの合金からなるが、それらに限定されるものではない。例示的な実施例によれば、ソース/ドレインコンタクト構造物154とソース/ドレインビアコンタクト164は、前面配線構造物174と第2ソース/ドレイン領域124を電気的に連結するための上部コンタクトを構成しうる。
【0072】
【0073】
図4A及び
図4Bを参照すれば、犠牲基板102上に第1犠牲半導体層104を形成した後、第1犠牲半導体層104上に複数の第2犠牲半導体層106及び複数のナノシート半導体層NSを一層ずつ交互に積層しうる。
【0074】
例示的な実施例によれば、犠牲基板102は、SiまたはGeのような半導体、またはSiGe、SiC、GaAs、InAs、InGaAs、またはInPのような化合物半導体を含みうる。本明細書において使用される用語「SiGe」、「SiC」、「GaAs」、「InAs」、「InGaAs」、及び「InP」は、それぞれの用語に含まれた元素からなる材料を意味するものであって、化学量論的関係を示す化学式ではない。
【0075】
例示的な実施例によれば、第1犠牲半導体層104、複数の第2犠牲半導体層106及び複数のナノシート半導体層NSは、エッチング選択比が互いに異なる半導体材料からなりうる。例示的な実施例によれば、複数のナノシート半導体層NSは、Si層からなり、第1犠牲半導体層104と複数の第2犠牲半導体層106は、SiGe層からなりうる。例示的な実施例によれば、第1犠牲半導体層104と複数の第2犠牲半導体層106は、互いに異なるGe含量を有する。例示的な実施例によれば、第1犠牲半導体層104を構成するSiGe層は、第1Ge含量を有し、複数の第2犠牲半導体層106を構成するSiGe層は、第2Ge含量を有する。例示的な実施例によれば、第1犠牲半導体層104内で前記第1Ge含量は一定しており、複数の第2犠牲半導体層106内で前記第2Ge含量は一定してもいる。例示的な実施例によれば、第1犠牲半導体層104の前記第1Ge含量は、複数の第2犠牲半導体層106の前記第2Ge含量より大きくなる。例示的な実施例によれば、第1犠牲半導体層104の前記第1Ge含量は、約50at%以上、または約60at%以上でもある。例示的な実施例によれば、複数の第2犠牲半導体層106それぞれの前記第2Ge含量は、約5at%~40at%範囲でもある。
【0076】
その後、犠牲基板102、第1犠牲半導体層104、複数の第2犠牲半導体層106及び複数のナノシート半導体層NSそれぞれの一部をエッチングし、素子分離トレンチ112Tを形成しうる。例えば、素子分離トレンチ112Tによって複数の犠牲フィン構造物SFSが定義されうる。例示的な実施例によれば、複数の犠牲フィン構造物SFSは、第1水平方向(X方向)に互いに平行に延びる。例示的な実施例によれば、複数の犠牲フィン構造物SFSそれぞれの上面FT上には、第1犠牲半導体層104、複数の第2犠牲半導体層106、及び複数のナノシート半導体層NSの積層構造が残りうる。
【0077】
図5A及び
図5Bを参照すれば、複数の犠牲フィン構造物SFSそれぞれの両側壁を覆い、素子分離トレンチ112T(
図4B参照)を満たす素子分離膜112を形成しうる。例示的な実施例によれば、素子分離膜112の上面レベルは、複数の犠牲フィン構造物SFSそれぞれの上面FTレベルと同一であるか、類似している。
【0078】
その後、第1犠牲半導体層104、複数の第2犠牲半導体層106及び複数のナノシート半導体層NSの積層構造上に、複数のダミーゲート構造物DSGと、複数のダミーゲート構造物DSGそれぞれの両側壁を覆う外側絶縁スペーサ108を形成することができる。例示的な実施例によれば、複数のダミーゲート構造物DSGは、
図1に例示した複数のゲート構造物140に対応する位置で第2水平方向(Y方向)に沿って互いに平行に延びる。
【0079】
例示的な実施例によれば、複数のダミーゲート構造物DGSは、それぞれダミー酸化膜D112、ダミーゲート層D114、及びキャッピング層D116が順次に積層された構造を有する。例示的な実施例によれば、ダミーゲート層D114は、ポリシリコン膜からなり、キャッピング層D116は、シリコン窒化膜からなりうる。
【0080】
図6A及び
図6Bを参照すれば、第1犠牲半導体層104を除去した後、第1犠牲半導体層104が存在した空間に下部絶縁膜114を形成しうる。
【0081】
例示的な実施例によれば、第1犠牲半導体層104、複数の第2犠牲半導体層106及び複数のナノシート半導体層NSの間のエッチング選択比が互いに異なる点を用いて、第1犠牲半導体層104を選択的に除去しうる。例示的な実施例によれば、第1犠牲半導体層104を選択的に除去するために液相または気相のエッチング液を使用することができる。前記エッチング液は、例えば、CH3COOH基板エッチング液、例えば、CH3COOH、HNO3、及びHFの混合物からなるエッチング液、またはCH3COOH、H2O2、及びHFの混合物からなるエッチング液でもあるが、前記例示したところに限定されるものではない。例示的な実施例によれば、下部絶縁膜114は、原子層積層(ALD)工程、化学気相蒸着(CVD)、プラズマ強化CVD(PECVD)工程、低圧CVD(LPCVD)工程などを通じて形成されうるが、前記例示したところに限定されるものではない。
【0082】
図7A及び
図7Bを参照すれば、
図6A及び
図6Bの結果物において、ダミーゲート構造物DGS、外側絶縁スペーサ108、素子分離膜112の上面と、ダミーゲート構造物DGSによって覆われていない下部絶縁膜114の両側壁、複数のナノシート半導体層NSの両側壁、及び第2犠牲半導体層106の両側壁を覆うスペーサ膜p116を形成しうる。例示的な実施例によれば、スペーサ膜p116は、SiOCNからなりうる。一部実施例において、スペーサ膜p116は、外側絶縁スペーサ108を覆うSiOCN膜と前記SiOCN膜を覆う酸化膜を含みうる。
【0083】
図7A及び
図7Bにおいて、素子分離膜112の上面が複数の犠牲フィン構造物SFSの上面FTと同じ垂直レベルであり、素子分離膜112が複数の犠牲フィン構造物SFSそれぞれの両側壁をいずれも覆う結果、スペーサ膜p116が複数の犠牲フィン構造物SFSに接しないように図示されているが、それに制限されない。例えば、素子分離膜112の上面は、複数の犠牲フィン構造物SFSの上面FTより低く、スペーサ膜p116は、複数の犠牲フィン構造物SFSの露出された両側壁の一部を覆う。
【0084】
図8A及び
図8Bを参照すれば、
図7A及び
図7Bの結果物において、複数のダミーゲート構造物DGS及び外側絶縁スペーサ108をエッチングマスクとして用いて、複数の第2犠牲半導体層106、複数のナノシート半導体層NS及び下部絶縁膜114それぞれの一部と、複数の犠牲フィン構造物SFSの一部とをエッチングし、複数のナノシート半導体層NSを第1ナノシートN1、第2ナノシートN2、及び第3ナノシートN3をそれぞれ含む複数のナノシートスタックNSSに分割し、複数の犠牲フィン構造物SFSそれぞれの上部に第1リセスRSまたは第2リセスRDを形成しうる。その場合、スペーサ膜p116が共に部分的にエッチングされ、素子分離膜112上で第1リセスRS及び第2リセスRDに隣接するように配置されるリセス側絶縁スペーサ116が形成されうる。
【0085】
例示的な実施例によれば、第1リセスRSは、複数の第2犠牲半導体層106、複数のナノシート半導体層NSS及び下部絶縁膜114それぞれの一部と、複数の犠牲フィン構造物SFSの一部とをエッチングして形成しうる。例示的な実施例によれば、第1リセスRSの底面は、下部絶縁膜114の底面114Lより低く形成されうる。例示的な実施例によれば、第2リセスRDは、複数の第2犠牲半導体層106及び複数のナノシート半導体層NSそれぞれの一部をエッチングして形成し、第2リセスRDを介して下部絶縁膜114の上面114Uが露出されうる。
【0086】
例示的な実施例によれば、第1リセスRSは、下部絶縁膜114の上面114Uが露出されるまで、複数の第2犠牲半導体層106及び複数のナノシート半導体層NSそれぞれの一部をエッチングした後、第2リセスRDを覆うマスクパターン(図示せず)を配置し、下部絶縁膜114の一部と、複数の犠牲フィン構造物SFSの一部をさらにエッチングして形成しうる。例えば、第1リセスRS及び第2リセスRDを形成するために、乾式エッチング、湿式エッチング、またはそれらの組み合わせを用いてエッチングしうる。
【0087】
図9A及び
図9Bを参照すれば、
図8A及び
図8Bの結果物において、第1リセスRSを満たす第1ソース/ドレイン領域122及び第2リセスRDを満たす第2ソース/ドレイン領域124を形成しうる。
【0088】
例示的な実施例によれば、第1及び第2ソース/ドレイン領域122、124を形成するために、元素半導体前駆体を含む原料物質を使用して、LPCVD(Low-pressure chemical vapor deposition)工程、SEG(selective epitaxial growth)工程、またはCDE(cyclic deposition and etching)工程を遂行することができる。一部実施例において、第1及び第2ソース/ドレイン領域122、124は、ナノシートスタックNSSに含まれた第1ナノシートN1、第2ナノシートN2、及び第3ナノシートN3それぞれの側壁から半導体物質をエピタキシャル成長させて形成しうる。
【0089】
図10A及び
図10Bを参照すれば、
図9A及び
図9Bの結果物を覆う絶縁ライナー132を形成し、絶縁ライナー132上にゲート間絶縁膜134を形成した後、絶縁ライナー132及びゲート間絶縁膜134それぞれの一部をエッチングしてキャッピング層D116の上面を露出させうる。その後、キャッピング層D116を除去して複数の外側絶縁スペーサ108、絶縁ライナー132、及びゲート間絶縁膜134を平坦化してダミーゲート層D114の上面を露出させうる。
【0090】
図11A及び
図11Bを参照すれば、
図10A及び
図10Bの結果物からダミーゲート層D114及びその下部の酸化膜D112を除去してゲート空間GSを設け、ゲート空間GSを通じて複数のナノシートスタックNSSを露出させうる。その後、ナノシートスタックNSS上部のゲート空間GSを介して、下部絶縁膜114上に残っている複数の第2犠牲半導体層106を除去し、ゲート空間GSを複数のナノシートN1、N2、N3それぞれの間の空間と、第1ナノシートN1及び下部絶縁膜114の上面の間の空間まで拡張しうる。例示的な実施例によれば、複数の第2犠牲半導体層106を選択的に除去するために、第1ナノシートN1、第2ナノシートN2、及び第3ナノシートN3と複数の第2犠牲半導体層106のエッチング選択比差を利用することができる。
【0091】
例示的な実施例によれば、複数の第2犠牲半導体層106を選択的に除去するために、液相または気相のエッチング液を使用することができる。例示的な実施例によれば、複数の第2犠牲半導体層106を選択的に除去するためにCH3COOH基板エッチング液、例えば、CH3COOH、HNO3、及びHFの混合物からなるエッチング液、または、CH3COOH、H2O2、及びHFの混合物からなるエッチング液を利用しうるが、前記例示したところに限定されるものではない。
【0092】
その後、複数のナノシートN1、N2、N3の露出された表面を覆うゲート誘電膜142を形成しうる。ゲート誘電膜142は、ゲート空間GSを通じて露出される下部絶縁膜114の表面、外側絶縁スペーサ108の表面及びゲート間絶縁膜134の表面をコンフォーマルに覆うように形成されうる。例えば、ゲート誘電膜142は、ALD(atomic layer deposition)工程を通じて形成されうる。
【0093】
図12A及び
図12Bを参照すれば、
図11A及び
図11Bの結果物において、ゲート誘電膜142上でゲート空間GSを満たしながら、ゲート間絶縁膜134の上面を覆うゲート構造物140と、ゲート空間GSにおいて、ゲート構造物140及びゲート誘電膜142それぞれの上面を覆うキャッピング絶縁膜144を形成しうる。その後、キャッピング絶縁膜144、ゲート誘電膜142、外側絶縁スペーサ108、絶縁ライナー132、及びゲート間絶縁膜134を平坦化することができ、これにより、ゲート間絶縁膜134の上面が露出されうる。
【0094】
図13A及び
図13Bを参照すれば、
図12A及び
図12Bの結果物において、絶縁ライナー132及びゲート間絶縁膜134を貫通して第2ソース/ドレイン領域124を露出させるソース/ドレインコンタクトホールを形成した後、前記ソース/ドレインコンタクトホールを介して第2ソース/ドレイン領域124の一部領域を異方性エッチング工程で除去して前記ソース/ドレインコンタクトホールが犠牲基板102側でさらに長く延びる。その後、前記ソース/ドレインコンタクトホールのボトム側で露出される第2ソース/ドレイン領域124上に上部シリサイド膜152を形成しうる。その後、上部シリサイド膜152上に導電性バリア153a及びコンタクトプラグ153bを含むソース/ドレインコンタクト構造物154を形成しうる。
【0095】
その後、ゲート間絶縁膜134、ソース/ドレインコンタクト構造物154、及びキャッピング絶縁膜144それぞれの上面を覆うエッチング停止膜162a及び層間絶縁膜162bを順次に形成して第1上部絶縁層163を形成しうる。その後、第1上部絶縁層163を垂直方向(Z方向)に貫通してソース/ドレインコンタクト構造物154に連結されるソース/ドレインビアコンタクト164、第1上部絶縁層163及びキャッピング絶縁膜144を垂直方向(Z方向)に貫通してゲート構造物140に連結されるゲートコンタクト166を形成しうる。ソース/ドレインビアコンタクト164、ゲートコンタクト166の形成順序は、特に制限されない。
【0096】
その後、第1上部絶縁層163を覆う第2上部絶縁層172と、第2上部絶縁層172を貫通してソース/ドレインビアコンタクト164、ゲートコンタクト166に連結される前面配線構造物174を形成しうる。前面配線構造物174は、第1上部絶縁層163上で水平方向(X方向及び/またはY方向)に延びる。
【0097】
図14A及び
図14Bを参照すれば、第2上部絶縁層172上にキャリア基板(図示せず)を付着した後、
図13A及び
図13Bの結果物をフリップ(flip)した後、犠牲基板102の背面102Bに対するエッチング工程を遂行し、犠牲基板102を除去し、背面リセスBRSを形成しうる。例えば、前記キャリア基板(図示せず)と第2上部絶縁層172との間にはバッファ層(図示せず)が配置されうる。
【0098】
例示的な実施例によれば、背面リセスBRSを通じて素子分離膜112の底面112Lと側面112S、及び下部絶縁膜114の底面114Lが露出され、下部絶縁膜114の底面114L上に突出した第1ソース/ドレイン領域122の垂直延長部122bが露出されうる。例示的な実施例によれば、第2ソース/ドレイン領域124は、下部絶縁膜114によって覆われて背面リセスBRSを介して露出されない。
【0099】
図15A及び
図15Bを参照すれば、
図14A及び
図14Bの結果物において、露出された第1ソース/ドレイン領域122の垂直延長部122bから半導体物質をエピタキシャル成長させて半導体エピタキシャル構造物126を形成しうる。例示的な実施例によれば、垂直延長部122bは、下部絶縁膜114の底面114L上に突出し、半導体エピタキシャル構造物126は、水平方向(X方向及び/またはY方向)に拡張された構造を有するように形成されうる。その後、露出された素子分離膜112、下部絶縁膜114及び半導体エピタキシャル構造物126を覆う絶縁基板182を形成しうる。
【0100】
図16A及び
図16Bを参照すれば、
図15A及び
図15Bの結果物において、絶縁基板182を貫通して半導体エピタキシャル構造物126を露出させる下部コンタクトホールを形成した後、前記下部コンタクトホールを介して半導体エピタキシャル構造物126の一部領域を異方性エッチング工程で除去し、前記下部コンタクトホールが第1ソース/ドレイン領域122側にさらに長く延びる。その後、前記下部コンタクトホールのボトム側で露出される半導体エピタキシャル構造物126上に下部シリサイド膜183を形成しうる。その後、下部シリサイド膜183上に導電性バリア184a及びコンタクトプラグ184bを含む下部コンタクト構造物185を形成しうる。
【0101】
その後、絶縁基板182の背面182B、下部コンタクト構造物185を覆う第1下部絶縁層192を形成しうる。その後、第1下部絶縁層192を垂直方向(Z方向)に貫通して下部コンタクト構造物185に連結される下部ビアコンタクト194を形成しうる。その後、第1下部絶縁層192を覆う第2下部絶縁層202と、第2下部絶縁層202を貫通して下部ビアコンタクト194に連結される背面配線構造物204を形成することができる。その後、第2上部絶縁層172上に付着された前記キャリア基板(図示せず)を除去した後、フリップして
図2A及び
図2Bによる集積回路素子100が得られる。
【0102】
以上、本発明を望ましい実施例を挙げて詳細に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されず、本発明の技術的思想及び範囲内で当分野で通常の知識を有する者によって様々な変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0103】
102 犠牲基板
114 下部絶縁膜
122 第1ソース/ドレイン領域
124 第2ソース/ドレイン領域
126 半導体エピタキシャル構造物
132 絶縁ライナー
134 ゲート間絶縁膜
140 ゲート構造物
154 ソース/ドレインコンタクト構造物
163 第1上部絶縁層
172 第2上部絶縁層
174 前面配線構造物
185 下部コンタクト構造物
192 第1下部絶縁層
202 第2下部絶縁層
204 背面配線構造物