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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100789
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】印刷装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04817 20220101AFI20240719BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20240719BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
G06F3/04817
H04N1/00 E
H04N1/00 350
B41J29/42 F
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024074370
(22)【出願日】2024-05-01
(62)【分割の表示】P 2023135830の分割
【原出願日】2017-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】平澤 由
(57)【要約】
【課題】タブ形式の画面において、目的とする処理を効率的に選択して実行させることができるようにする。
【解決手段】表示制御装置において、制御部は、複数のタブのそれぞれに対応した複数のタブ画面50,60のうち選択状態にあるタブのタブ画面を表示部に表示させる。複数のタブ画面はそれぞれ共通領域41及び個別領域42を有する。制御部は、表示されているタブ画面の個別領域42に対して特定アイコンの配置操作が行われた場合、その個別領域42にのみ、配置操作に基づく特定アイコンを配置する。一方、制御部は、共通領域41に対して特定アイコンの配置操作が行われた場合、複数のタブ画面のそれぞれの共通領域41に対し、配置操作に基づく同じ特定アイコンを配置する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
入力部と、
制御部と、
を備えた表示制御装置であって、
前記制御部は、
前記表示部に、複数のタブ、及び前記複数のタブのそれぞれに対応した複数のタブ画面のうち選択状態にある1つの前記タブに対応したタブ画面、を表示させる表示処理、
を実行し、
前記複数のタブ画面はそれぞれ、アイコンが配置される2つの領域である共通領域及び個別領域を備え、
前記共通領域及び前記個別領域は、それぞれ、特定の処理が対応付けられた前記アイコンである特定アイコンが配置可能に構成されており、
前記制御部は、さらに、
前記表示部に表示されている前記タブ画面における前記共通領域及び前記個別領域のうちいずれか一方に対する、前記特定アイコンを配置させるための特定の配置操作を前記入力部を介して受け付ける配置受付処理と、
前記配置受付処理により前記配置操作が受け付けられた前記領域を配置対象領域とし、前記配置対象領域に対し、前記配置操作に従って決定される前記特定の処理が対応付けられた前記特定アイコンを配置する配置処理であって、前記配置対象領域が前記個別領域である場合、現在表示されている前記タブ画面の前記個別領域のみに前記特定アイコンを配置し、前記配置対象領域が前記共通領域である場合、前記複数のタブ画面のそれぞれの前記共通領域に対し、同じ前記特定アイコンを配置する、前記配置処理と、
を実行する表示制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の表示制御装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記表示部に表示されている前記タブ画面における前記特定アイコンに対する、前記特定の処理の対応状態を変更させるための、当該特定アイコンに対する特定の変更操作を前記入力部を介して受け付ける変更受付処理と、
前記変更受付処理により前記変更操作が受け付けられた前記特定アイコンの前記対応状態を前記変更操作に応じて変更する変更処理であって、前記変更操作が受け付けられた前記特定アイコンが前記共通領域に配置されている場合、前記複数のタブ画面のそれぞれの前記共通領域に配置されている同じ前記特定アイコンに対し、同じ前記変更を行う、変更処理と、
を実行する表示制御装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の表示制御装置であって、
前記共通領域には規定数の前記アイコンが配置されるように構成されており、
前記共通領域に配置されている前記特定アイコンの数が前記規定数よりも少ない場合は、前記共通領域における前記規定数の前記アイコンのうち前記特定アイコン以外の前記アイコンとして、前記特定の処理が対応付けられていない未使用アイコンが配置され、
前記共通領域に対する前記配置受付処理は、前記未使用アイコンに対する前記配置操作を受け付けるように構成されており、
前記共通領域に対する前記配置処理は、前記配置操作が受け付けられた前記未使用アイコンを前記特定アイコンに変更するように構成されている、
表示制御装置。
【請求項4】
請求項2に記載の表示制御装置であって、
前記共通領域には、規定数の前記アイコンが配置されるように構成されており、
前記共通領域に配置されている前記特定アイコンの数が前記規定数よりも少ない場合は、前記共通領域における前記規定数の前記アイコンのうち前記特定アイコン以外の前記アイコンとして、前記特定の処理が対応付けられていない未使用アイコンが配置され
前記共通領域に対する前記配置受付処理は、前記未使用アイコンに対する前記配置操作を受け付けるように構成されており、
前記共通領域に対する前記配置処理は、前記配置操作が受け付けられた前記未使用アイコンを前記特定アイコンに変更するように構成されており、
前記変更受付処理は、前記変更操作として、前記特定アイコンを前記タブ画面から削除させるための特定の削除操作を受け付け可能に構成されており、
前記変更処理は、前記変更受付処理によって前記共通領域内の前記特定アイコンに対する前記削除操作が受け付けられた場合、前記削除操作が行われた前記特定アイコンを前記未使用アイコンに変更するように構成されている、
表示制御装置。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の表示制御装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記個別領域に配置されている前記特定アイコンを個別特定アイコンとし、前記複数のタブ画面のそれぞれにおける前記個別特定アイコン毎に、前記個別特定アイコンに対応付けられた前記特定の処理が実行された頻度を算出する頻度算出処理と、
前記頻度算出処理により算出された前記頻度が特定の高頻度基準値以上である前記個別特定アイコンがある場合、その個別特定アイコンを、前記個別領域から削除し、前記複数のタブ画面のそれぞれの前記共通領域に配置する、共通化処理と、
を実行する表示制御装置。
【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の表示制御装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記共通領域に配置されている前記特定アイコンを共通特定アイコンとし、前記共通特定アイコン毎に、前記共通特定アイコンに対応付けられた前記特定の処理が実行された頻度を算出する頻度算出処理と、
前記頻度算出処理により算出された前記頻度が特定の低頻度基準値より低い前記共通特定アイコンがある場合、その共通特定アイコンを前記共通領域から削除する、共通配置解除処理と、
を実行する表示制御装置。
【請求項7】
請求項6に記載の表示制御装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記頻度算出処理により算出された前記頻度が前記低頻度基準値より低い前記共通特定アイコンがある場合、その共通特定アイコンを、いずれかの前記タブ画面における前記個別領域に配置する、個別化処理、
を実行する表示制御装置。
【請求項8】
請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の表示制御装置であって、
前記制御部は、さらに、
特定ユーザの認証を行い、前記認証が成功した場合に、動作モードを特定ユーザモードに設定する認証処理、
を実行し、
前記配置受付処理では、前記共通領域に対する前記配置操作は、前記動作モードが前記特定ユーザモードである場合に受け付ける、
表示制御装置。
【請求項9】
表示部と、
入力部と、
制御部と、
を備えた表示制御装置で用いられる表示制御方法であって、
前記表示部に、複数のタブ、及び前記複数のタブのそれぞれに対応した複数のタブ画面のうち選択状態にある1つの前記タブに対応したタブ画面、を表示させる表示ステップ、
を有し、
前記複数のタブ画面はそれぞれ、アイコンが配置される2つの領域である共通領域及び個別領域を備え、
前記共通領域及び前記個別領域は、それぞれ、特定の処理が対応付けられた前記アイコンである特定アイコンが配置可能に構成されており、
さらに、
前記表示部に表示されている前記タブ画面における前記共通領域及び前記個別領域のうちいずれか一方に対する、前記特定アイコンを配置させるための特定の配置操作を前記入力部を介して受け付ける配置受付ステップと、
前記配置受付ステップにより前記配置操作が受け付けられた前記領域を配置対象領域とし、前記配置対象領域に対し、前記配置操作に従って決定される前記特定の処理が対応付けられた前記特定アイコンを配置する配置ステップであって、前記配置対象領域が前記個別領域である場合、現在表示されている前記タブ画面の前記個別領域のみに前記特定アイコンを配置し、前記配置対象領域が前記共通領域である場合、前記複数のタブ画面のそれぞれの前記共通領域に対し、同じ前記特定アイコンを配置する、前記配置ステップと、
を有する表示制御方法。
【請求項10】
表示部と、
入力部と、
制御部と、
を備えた表示制御装置における前記制御部に実行させる表示制御プログラムであって、
前記制御部に、
前記表示部に、複数のタブ、及び前記複数のタブのそれぞれに対応した複数のタブ画面のうち選択状態にある1つの前記タブに対応したタブ画面、を表示させる表示処理、
を実行させ、
前記複数のタブ画面はそれぞれ、アイコンが配置される2つの領域である共通領域及び個別領域を備え、
前記共通領域及び前記個別領域は、それぞれ、特定の処理が対応付けられた前記アイコンである特定アイコンが配置可能に構成されており、
さらに、前記制御部に、
前記表示部に表示されている前記タブ画面における前記共通領域及び前記個別領域のうちいずれか一方に対する、前記特定アイコンを配置させるための特定の配置操作を前記入力部を介して受け付ける配置受付処理と、
前記配置受付処理により前記配置操作が受け付けられた前記領域を配置対象領域とし、前記配置対象領域に対し、前記配置操作に従って決定される前記特定の処理が対応付けられた前記特定アイコンを配置する配置処理であって、前記配置対象領域が前記個別領域である場合、現在表示されている前記タブ画面の前記個別領域のみに前記特定アイコンを配置し、前記配置対象領域が前記共通領域である場合、前記複数のタブ画面のそれぞれの前記共通領域に対し、同じ前記特定アイコンを配置する、前記配置処理と、
を実行させる表示制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示部に表示される画面の内容を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、タッチパネルにタブ形式の待機画面を表示させ、タブを切り替えることによって処理実行用メニューの表示内容を切り替え可能な処理実行装置が記載されている。
【0003】
特許文献1に記載の処理実行装置では、タブ毎に、特定の処理が登録されたボタンが複数配列される。ユーザは、ボタンに対する特定の処理の登録を任意に行うことができる。ユーザは、登録されているいずれかの処理を実行させたい場合、その処理のボタンが配列されているタブを選択してその処理のボタンを表示させ、そのボタンを操作することで、その処理を実行させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-157232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
タブ形式の待機画面を備えた各種装置の使用形態としては、例えば、管理者が、各タブをそれぞれ個人もしくはグループに割り当て、タブ毎に適宜、特定の処理のボタンを配置させる、という使用形態が考えられる。
【0006】
しかし、ボタンに登録可能な特定の処理として、特定の個人またはグループに限らず、複数の個人またはグループに共通して頻繁に使用される処理が存在することも考えられる。この場合、例えば、管理者がその処理を各タブに対して順次登録していけば、各タブのユーザがそれぞれその処理を実行できるようになるが、これを実現するためには管理者に多くの手間がかかる。
【0007】
一方、特定のタブのボタンにのみ当該特定の処理を登録しておいて、ユーザはそのボタンを使用したい場合にはその都度その特定のタブに切り替える、という使用形態も考えられる。しかしそのような使用形態は、ユーザが当該ボタンを使用しようとする度にそのボタンが配置されているタブに切り替えなければならないため、ユーザにとって不便である。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、タブ形式の画面において、目的とする処理を効率的に選択して実行させることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の表示制御装置は、表示部と、入力部と、制御部とを備える。制御部は、表示処理を実行する。表示処理は、表示部に、複数のタブ、及びそれら複数のタブのそれぞれに対応した複数のタブ画面のうち選択状態にある1つのタブに対応したタブ画面、を表示させる処理である。前記複数のタブ画面はそれぞれ、アイコンが配置される2つの領域である共通領域及び個別領域を備える。共通領域及び個別領域は、それぞれ、特定の処理が対応付けられたアイコンである特定アイコンが配置可能に構成されている。
【0010】
制御部は、さらに、配置受付処理と、配置処理とを実行する。配置受付処理は、表示部に表示されているタブ画面における共通領域及び個別領域のうちいずれか一方に対する、特定アイコンを配置させるための特定の配置操作を、入力部を介して受け付ける処理である。ここで、配置受付処理により配置操作が受け付けられた領域を配置対象領域とする。配置処理は、配置対象領域に対し、配置操作に従って決定される特定の処理が対応付けられた特定アイコンを配置する処理であって、配置対象領域が個別領域である場合、現在表示されているタブ画面の個別領域のみに特定アイコンを配置し、配置対象領域が共通領域である場合、複数のタブ画面のそれぞれの共通領域に対し、同じ特定アイコンを配置する処理である。
【0011】
このような構成の表示制御装置では、ユーザは、表示部に表示されているタブ画面における、共通領域に対して、特定アイコンの配置操作を行うことで、現在表示されているタブ画面だけでなく、複数のタブ画面における共通領域のそれぞれに、特定のアイコンを配置させることができる。そのため、ユーザは、複数のタブ画面の中から、目的とする処理が対応付けられたアイコンを効率的に選択でき、その特定の処理を効率的に実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態の画像処理装置の構成を示すブロック図である。
図2】実施形態の画像処理装置の操作パネルを示す説明図である。
図3】実施形態の待機画面を示す説明図である。
図4】実施形態の待機編集画面を示す説明図である。
図5】実施形態のメイン制御処理の一部のフローチャートである。
図6】実施形態のメイン制御処理の他の一部(図5の続き)のフローチャートである。
図7】実施形態のメイン制御処理のさらに他の一部(図5の続き)のフローチャートである。
図8】実施形態の警告画面を示す説明図である。
図9】実施形態の領域入替処理のフローチャートである。
図10】実施形態の選択入力画面を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[1.実施形態]
(1-1)画像処理装置の構成
図1に示す本実施形態の画像処理装置10は、原稿の画像を読み取ってその読み取った画像の画像データを生成するスキャン機能、記録用紙への画像の印刷を行う印刷機能、スキャン機能により読み取った画像を印刷機能により記録用紙に印刷するコピー機能、ファクシミリデータの送受信を行うファクス機能など、規定の複数の機能を備えている。
【0014】
画像処理装置10は、図1に示すように、制御部11と、記憶部12と、表示部13と、入力部14と、画像読取部15と、印刷部16と、メディアインタフェース部17と、第1通信部18と、第2通信部19とを備え、これらがバス20を介して相互に接続されている。なお、メディアインタフェース部のことを、以下「メディアI/F」と略称する。
【0015】
制御部11はCPUを有する。記憶部12は、例えばROM、RAM、NVRAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリを有する。即ち、画像処理装置10は、CPU及び半導体メモリを含むマイクロコンピュータを備えている。
【0016】
制御部11は、非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。本実施形態では、記憶部12が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。なお、制御部11により実現される各種機能は、プログラムの実行によって実現することに限るものではなく、その一部又は全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。
【0017】
記憶部12には、後述する待機画面25(図2参照)を含む、表示部13に表示させる各種画面のデータが記憶されている。また、記憶部12には、後述する図5図7のメイン制御処理のプログラム、及び後述する図9の領域入替処理のプログラムも記憶されている。上記各機能を実行するためのプログラムは、メイン制御処理のプログラムの一部として含まれていてもよいし、メイン制御処理のプログラムとは別のプログラムであってもよい。
【0018】
表示部13は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの、画像を表示可能な表示デバイスを有する。
入力部14は、各種入力操作を受け付けるための入力用デバイスを有する。入力部14が有する入力用デバイスには、図2に示す電源ボタン5、テンキー6、戻りボタン7、ホームボタン8、停止ボタン9、及びタッチパネル14aが含まれる。タッチパネル14aは、表示部13の表示デバイスにおける画像が表示される画像表示領域に配置される。
【0019】
タッチパネル14aは、表示部13の画像表示領域に対する、指示体による接触又は近接による指示操作を検出可能である。即ち、タッチパネル14aは、表示部13の画像表示領域に対して指示体による指示操作が行われている場合に、その指示操作が行われている位置である指示位置を示す位置情報を出力可能に構成されている。本実施形態のタッチパネル14aは、指示体により指示操作が行われている間、位置情報を連続的又は周期的に出力するよう構成されている。
【0020】
なお、タッチパネル14aは、指示操作として接触のみ検出可能な構成であってもよいし、近接のみ検出可能な構成であってもよいし、接触及び近接の両方を検出可能な構成であってもよい。
【0021】
制御部11は、タッチパネル14aから出力される位置情報を取得し、その取得した位置情報に基づいて、指示体の指示操作の有無、指示操作が行われている場合における指示位置、指示操作が行われている場合における指示体による少なくとも一種類の特定の操作を検出することができる。
【0022】
制御部11が検出可能な特定の操作としては、少なくとも、タップ操作がある。タップ操作は、指示体により指示操作が行われた後、同じ位置で指示体が離れる操作である。指示操作を行うことが可能な指示体の具体的態様は種々考えられ、例えば指先であってもよいし、スタイラスペンなどの特定の指示用デバイスであってもよい。
【0023】
画像読取部15は、イメージセンサを備え、原稿の画像を読み取り、読み取った画像の画像データを生成する。画像読取部15は、ADFを備えていてもよい。なお、ADFとは、自動原稿送り装置を意味する、Automatic Document Feederの略称である。また、画像読取部15は、原稿台或いはADFにセットされた原稿に対し、その両面の画像を読み取るいわゆる両面スキャンを実行可能に構成されていてもよい。
【0024】
印刷部16は、インクジェット技術や電子写真技術の印刷機構を有し、シート状の記録用紙に画像を印刷することが可能である。なお、印刷部16は、記録用紙の両面に画像を
印刷するいわゆる両面印刷を実行可能に構成されていてもよい。
【0025】
メディアI/F17は、例えばUSBフラッシュメモリなどの、各種の記憶メディアが装着されるインタフェース部であり、装着された記憶メディアに対するデータの書き込み及び読み出しを制御する。
【0026】
第1通信部18は、画像処理装置10をデータ通信用のネットワークに接続するための通信インタフェースである。第1通信部18は、例えば、有線LAN、無線LAN、インターネットなどの各種ネットワークの少なくとも1つに接続可能であってもよい。画像処理装置10は、第1通信部18を介して、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などの各種情報処理装置と有線又は無線にてデータ通信可能であってもよい。また、画像処理装置10は、第1通信部18を介してインターネットに接続し、インターネットを介して他の各種サーバや各種情報処理装置などとデータ通信可能であってもよい。
【0027】
第2通信部19は、通信回線150を通じて外部機器と通信を行うためのインタフェース部である。第2通信部19に接続される通信回線150は、本実施形態では例えば公衆電話網である。ファクス機能におけるファクシミリデータの送受信は、基本的には、第2通信部19を介して行われる。
【0028】
(1-2)操作パネルの構成
画像処理装置10における、不図示の筐体の一側面には、図2に示す操作パネル3が設けられている。操作パネル3には、図2に示すように、電源ボタン5と、テンキー6と、戻りボタン7と、ホームボタン8と、停止ボタン9と、表示部13と、タッチパネル14aとが設けられている。なお、図2に示されている表示部13は、詳しくは、表示部13が有する表示デバイスにおける画像表示領域を示している。この画像表示領域のほぼ全範囲にタッチパネル14aが重畳配置されている。
【0029】
電源ボタン5は、画像処理装置10の電源をオン、オフさせるためにユーザにより操作されるハードキーである。電源ボタン5の押下により画像処理装置10に電源が投入されて画像処理装置10の動作が開始されると、制御部11は、特定の初期化処理を行った後、表示部13に待機画面25を表示させる。ユーザは、その待機画面25を起点として各種入力操作を行うことで、表示部13に表示させる画面を切り替えたり、各種設定を行ったり、各種機能を実行させたりすることができる。
【0030】
テンキー6は、例えばファクシミリデータの送信先番号を入力するときやコピー機能におけるコピー部数を入力するときなど、主に数字を入力する際にユーザにより操作される、0~9までの各数字のハードキーを含む複数のハードキーの総称である。
【0031】
戻りボタン7は、表示部13の画面を現在表示されている画面の直前に表示されていた画面に戻すためにユーザに操作されるハードキーである。ホームボタン8は、表示部13に待機画面25を表示させるためにユーザに操作されるハードキーである。停止ボタン9は、処理中の動作を停止させるためにユーザにより操作されるハードキーである。
【0032】
(1-3)待機画面の説明
待機画面25は、複数のタブを有するタブ形式の画面である。複数のタブにはそれぞれ個別にタブ画面が対応付けられている。待機画面25には、複数のタブのうち選択状態にされている1つのタブに対応したタブ画面が表示される。待機画面25を表示させるために必要な各種情報や、待機画面25に対して入力部14を介して各種入力操作が行われた場合に実行すべき処理の内容に関する情報などは、記憶部12に記憶されている。
【0033】
図2に示すように、待機画面25には、最大4つのタブが表示される。なお、本実施形態では、タブの総数Ntは、待機画面25に同時に表示可能なタブの最大数である4よりも多い。図2は、待機画面25に、第1タブ~第NtタブのNt個のタブのうち、第1タブ31、第2タブ32、第3タブ33及び第4タブ34が表示されている例を示している。
【0034】
各タブには、それぞれ、当該タブの名称が表示される。選択状態にされているタブは、他のタブとは異なる態様で表示される。他のタブとは異なる態様として、例えば、他のタブと異なる色にする、タブの大きさを他のタブよりも大きくする、タブに特定の装飾を加える、などが考えられる。図2は、タブ名が「基本機能1」の第1タブ31が選択状態にされていて、第1タブ31が他のタブとは異なる色で表示されている例を示している。
【0035】
待機画面25には、第1タブ~第Ntタブの全Nt個のタブそれぞれに対応した各タブ画面(第1タブ画面~第Ntタブ画面)のうち、選択状態にされている1つのタブに対応したタブ画面が表示される。図2は、選択状態にされている第1タブ31に対応付けられている第1タブ画面50が表示されている例を示している。
【0036】
各タブに対応付けられている各タブ画面は、複数のアイコンが配置された画面である。本実施形態では、1つのタブ画面に8個のアイコンが配置される。即ち、図2に示すように、第1タブ画面50には、第1アイコン51~第8アイコン58が配置される。各アイコンの具体的種類は、後述するように、変更することができる。
【0037】
図2に例示する第1タブ画面50においては、第1アイコン51はファクスアイコンであり、第2アイコン52はコピーアイコンであり、第5アイコン55は設定メニューアイコンである。第3アイコン53、第4アイコン54、第6アイコン56~第8アイコン58は未登録アイコンである。
【0038】
待機画面25における、タブが表示される領域の両端近傍には、左ボタン26及び右ボタン27が表示される。Nt個のタブの左右方向の配列順は予め決められている。現在表示されている4つのタブよりも左側に他のタブが配列されている場合は、左ボタン26をタップすることによって、表示対象のタブを右側にスクロールさせることで、現在表示されている4つのタブよりも左側に配列されているタブを表示させることができる。逆に、現在表示されている4つのタブよりも右側に他のタブが配列されている場合は、右ボタン27をタップすることによって、表示対象のタブを左側にスクロールさせることで、現在表示されている4つのタブよりも右側に配列されているタブを表示させることができる。
【0039】
現在選択状態にされているタブのタブ画面から、他のタブのタブ画面に切り替えたい場合は、切り替え先のタブをタップすればよい。現在選択状態のタブ以外のタブをタップすると、そのタップしたタブが選択状態にされて、待機画面25には、その新たに選択状態にされたタブに対応したタブ画面が表示される。
【0040】
例えば、図3の左側に示されているように、待機画面25に、第1タブ31に対応した第1タブ画面50が表示されているとする。この状態から、例えば、タブ名が「基本機能2」の第2タブ32をタップすると、図3の右側に示すように、選択状態のタブが第1タブ31から第2タブ32に切り替わり、その切り替わり後の第2タブ32に対応した第2タブ画面60が表示される。
【0041】
第2タブ画面60にも、第1アイコン61~第8アイコン68の8個のアイコンが表示される。第2タブ画面60において、第1アイコン61は第1タブ画面50の第1アイコン51と同じファクスアイコンであり、第2アイコン62は第1タブ画面50の第2アイ
コン52と同じコピーアイコンである。第3アイコン63~第8アイコン68は未登録アイコンである。
【0042】
各タブ画面に配置される各アイコンには、それぞれ、特定の処理が対応付けられている。ユーザによりいずれかのアイコンがタップされると、そのアイコンに対応付けられている特定の処理が実行される。
【0043】
待機画面25のタブ画面に配置可能なアイコンには、大きく分類すると、三種類のアイコンがある。具体的に、機能実行用アイコンと、設定用アイコンと、未登録アイコンがある。機能実行用アイコンは、当該画像処理装置10が有する上記規定の複数の機能のうち何れかの機能を実行させるための、その実行対象の機能が登録されたアイコンである。つまり、機能実行用アイコンには、登録されている機能を実現させるための特定の処理が対応付けられている。そして、機能実行用アイコンがタップされると、対応付けられている特定の処理が実行されることによって、登録されている機能が実現される。
【0044】
設定用アイコンは、各種設定項目を設定するための、その設定対象の特定の項目あるいは複数の項目のリスト等が登録されたアイコンである。つまり、設定用アイコンには、各種設定項目を設定させるための特定の処理が対応付けられている。そして、設定用アイコンがタップされると、対応付けられている特定の処理が実行されることによって、各種設定項目の設定が実現される。
【0045】
未登録アイコンは、機能及び設定項目等が何ら登録されていないアイコンであり、ユーザによって任意の機能或いは設定項目を新規に登録することが可能なアイコンである。つまり、未登録アイコンには、任意の機能の機能実行用アイコン或いは任意の設定項目の設定用アイコンを新規に登録させるための、ユーザの入力操作を伴う特定の処理が対応付けられている。そして、未登録アイコンがタップされると、当該未登録アイコンに対応付けられている特定の処理が実行されることによって、機能実行用アイコン或いは設定用アイコンとしての新規登録が実現される。
【0046】
機能実行用アイコンは、さらに、規定機能アイコンと、ショートカットアイコンとの二種類に分類される。規定機能アイコンは、当該画像処理装置10が有するスキャン機能、印刷機能、コピー機能、ファクス機能、ウェブサービス機能、便利ツール機能などの規定の複数の機能のうち何れかを実行させるための、その実行対象の規定の機能が登録されたアイコンである。規定機能アイコンに登録されている各種設定値は、予め決められたデフォルト値である。ただし、そのデフォルト値は、規定機能アイコンをタップして対応機能を実行させる際にユーザが確認、変更することができる。
【0047】
ショートカットアイコンには、上記規定の複数の機能のうちいずれかをユーザが予め設定した特定の実行条件で実行させるショートカット機能が登録される。
規定機能アイコン及び設定用アイコンの少なくとも一方は、画像処理装置10の出荷時において、少なくとも1つのタブ画面において少なくとも1つ、予め配置されていてもよい。
【0048】
ショートカットアイコンは、基本的には、当該画像処理装置10の出荷時から予め配置されているアイコンではなく、未登録アイコンに対してユーザが任意に登録操作を行うことによって、その未登録アイコンに代わって配置されるアイコンである。ただし、ショートカットアイコンも、画像処理装置10の出荷時において、少なくとも1つのタブ画面において少なくとも1つ、予め配置されていてもよい。
【0049】
規定機能アイコンが、各設定値の初期値が予め決められているのに対し、ショートカッ
トアイコンについては、ユーザ自ら、実行対象の機能、及びその機能をどのような設定条件で実行させるか、などについて任意に設定、登録することができる。
【0050】
なお、未登録アイコンに対しては、任意のショートカット機能を登録してショートカットアイコンとして登録できるほか、任意の機能を登録することにより規定機能アイコンとして登録したり、任意の設定項目を登録することにより設定用アイコンとして登録したりすることもできる。
【0051】
図2、及び図3の左側に示す、第1タブ画面50において、第1アイコン51として配置されているファクスアイコンは、ファクス機能を実行させるための規定機能アイコンである。第2アイコン52として配置されているコピーアイコンは、コピー機能を実行させるための規定機能アイコンである。第5アイコン55として配置されている設定メニューアイコンは、少なくとも一種類の設定項目の設定値を設定するための設定用アイコンである。
【0052】
また、後述する図4(b)に示す第1タブ画面50及び第2タブ画面60において、第3アイコン53、63として配置されている各スキャンアイコンは、スキャン機能を実行させるための規定機能アイコンである。なお、これら2つのスキャンアイコンは全く同じであり、同じ特定の処理が対応付けられている。
【0053】
また、後述する図4(b)の左側に示す第1タブ画面50において、第8アイコン58として配置されているアイコンは、スキャンtoファイルのショートカット機能が登録されたショートカットアイコンである。スキャンtoファイルは、スキャン機能の具体的態様の1つである。
【0054】
ショートカット機能は、前述の通り、未登録アイコンに対してユーザが任意に登録することができる。ショートカット機能として登録可能な機能は、例えば、前述の規定の機能、即ちファクス機能、コピー機能、スキャン機能、ウェブサービス機能、便利ツール機能などである。
【0055】
例えばコピー機能のショートカット機能を登録したい場合は、まず、何れかのタブのタブ画面に含まれている未登録アイコンをタップする。未登録アイコンをタップすると、登録可能な機能及び設定項目のリストが表示される。ユーザは、表示されているリストの中から、登録対象の機能又は設定項目を選択できる。
【0056】
何れかの設定項目が選択された場合は、その設定項目に対応した設定用アイコンが新規に登録される。つまり、登録対象の未登録アイコンが、選択された設定項目に応じた特定の処理が対応付けられた設定用アイコンに変更される。以後、この設定用アイコンをタップすると、対応付けられている特定の処理が実行され、登録されている設定項目の設定値を確認したり変更したりすることができる。
【0057】
一方、未登録アイコンがタップされた後、リストの中から何れかの機能が選択された場合は、さらに、その機能について、規定機能アイコンとして登録するか、それともショートカットアイコンとして登録するかをユーザに選択させるための選択画面が表示される。
【0058】
規定機能アイコンとしての登録が選択された場合は、選択された機能に対応した規定機能アイコンが新規に登録される。つまり、登録対象の未登録アイコンが、選択された機能に応じた特定の処理が対応付けられた規定機能アイコンとして登録される。
【0059】
本実施形態では、全く同じ特定の処理が対応付けられたアイコンを、1つのタブ画面内
に複数配置させたり、異なる複数のタブ画面にそれぞれ配置させたりすることができる。出荷時からデフォルトで配置されている規定機能アイコン或いは設定用アイコンがある場合も、その出荷時からデフォルトで配置されているアイコンとは別に、そのアイコンと全く同じアイコンを配置させることができる。
【0060】
一方、ショートカット機能の登録が選択された場合は、選択された機能を具体的にどのような実行条件で実行させるかをユーザに設定させるための設定画面が表示される。ユーザは、この設定画面を介して、選択した機能の具体的な実行条件、即ち選択した機能を実行させるために必要な各種設定項目の設定値を任意に設定することができる。そして、ユーザにより設定完了を示す操作が行われると、選択した機能を特定の実行条件で実行させることが可能なショートカットアイコンが生成される。つまり、登録対象の未登録アイコンが、実行条件に応じた特定の処理が対応付けられたショートカットアイコンとして登録される。以後、このショートカットアイコンをタップすることで、対応付けられている特定の処理が実行され、登録されている機能を、登録されている特定の実行条件に従って容易に実行させることができる。
【0061】
(1-4)管理機能の説明
図2及び図3に示すように、待機画面25には、管理者ボタン28が表示される。管理者ボタン28をタップすると、管理者認証用の認証画面が表示される。その認証画面に対し、パスワード入力などの認証用の所定の入力操作を行うと、認証処理が行われる。
【0062】
認証処理は、特定の認証条件が成立したか否かを判断する処理である。認証条件の1つには、入力されたパスワードが予め登録されている正規のパスワードと一致すること、が含まれる。認証処理の結果、認証条件が成立した場合は、動作モードが管理者モードとなり、表示部13に、図4(a)に示すような、待機編集画面70が表示される。待機編集画面70は、各タブの各タブ画面に配置される各アイコンに対して、新規登録、登録解除、登録内容の編集などを行うことが可能な画面である。
【0063】
待機編集画面70には、図4(a)に示すように、待機画面25と同様、複数のタブと、選択状態にされているタブに対応したタブ画面とが表示される。待機編集画面70に表示される複数のタブ及びタブ画面の内容は、待機画面25と基本的に同じである。また、タブの選択状態を切り替えることによってタブ画面の内容を切り替えることができることについても、待機画面25と同様である。
【0064】
待機編集画面70には、さらに、図4(a)に示すように、各タブの各タブ画面に含まれる各アイコンの一部又は全てを処理対象として各種の編集操作を行うための、編集操作の種類毎の個別のアイコン編集ボタンが表示される。具体的に、本実施形態では、アイコン編集ボタンとして、左移動ボタン81、右移動ボタン82、入れ替えボタン83、削除ボタン84、及び一括削除ボタン85が表示される。
【0065】
一括削除ボタン85は、全てのタブに配置されている全てのアイコンに対する登録状態を解除して、全てのアイコンを未登録アイコンに切り替えるためのボタンである。削除ボタン84は、選択されたアイコン(但し未登録アイコンを除く)に対する登録状態を解除して未登録アイコンに切り替えるためのボタンである。なお、以下の説明において、配置されているアイコンを「削除」するとは、当該アイコンに対する登録状態を解除して未登録アイコンにすることを意味する。
【0066】
入れ替えボタン83は、何れか2つのアイコンの位置を入れ替えるためのボタンである。右移動ボタン82は、何れか1つのアイコンを、当該アイコンの右側に移動させるためのボタンである。左移動ボタン81は、何れか1つのアイコンを、当該アイコンの左側に
移動させるためのボタンである。
【0067】
待機編集画面70においてアイコンの新規登録、編集、削除、移動、入れ替えなどの各操作を行った後に待機画面25に戻ると、待機画面25には、待機編集画面70で行った各操作の結果が反映される。
【0068】
(1-5)タブ画面内に設定されている領域の説明
図2及び図3に示すように、各タブ画面には、共通領域41及び個別領域42が設定されている。そして、8つのアイコンのうち第1アイコン~第4アイコンの4つのアイコンは共通領域41内に配置され、第5アイコン~第8アイコンの4つのアイコンは個別領域42内に配置されている。
【0069】
共通領域41に配置される4つのアイコンは、各タブ画面全て同じである。つまり、タブを切り替えていずれのタブ画面を表示させても、共通領域41に配置されるアイコンは全く同じである。
【0070】
本実施形態では、いずれかのタブ画面が表示されている状態で、そのタブ画面内の共通領域41において機能実行用アイコン又は設定用アイコンを新規登録すると、そのアイコンは、現在表示されているタブ画面に配置されるのに加えて、他の各タブ画面の共通領域41における同じ位置に対してもそれぞれ配置される。
【0071】
また、いずれかのタブ画面が表示されている状態で、そのタブ画面内の共通領域41に配置されているいずれかのアイコンを削除すると、そのアイコンが現在表示されているタブ画面から削除されるのに加えて、他の各タブ画面の共通領域41における同じ位置に配置されている同じ各アイコンもそれぞれ削除される。
【0072】
また、いずれかのタブ画面が表示されている状態で、そのタブ画面内の共通領域41に配置されているいずれかのアイコンに対する編集操作を行うと、そのアイコンに対する登録内容が編集操作に応じて変更されるのに加えて、他の各タブ画面の共通領域41における同じ位置に配置されている同じ各アイコンに対する登録内容も全く同じように変更される。
【0073】
つまり、タブ画面中の共通領域41内のアイコンに対する登録、編集、移動、削除等の各操作内容は、現在表示されているタブ画面だけでなく他の全てのタブ画面における同じ位置のアイコンに対しても同様に反映される。その結果、各タブ画面における、共通領域41内に配列されているアイコンは、全て同じ内容となる。
【0074】
例えば、図4(a)の左側に示す待機編集画面70が表示された状態、即ち第1タブ画面50が表示されている状態で、共通領域41内の未登録アイコンである第3アイコン53を、スキャン機能が登録された規定機能アイコンにしたとする。この場合、図4(b)に示すように、現在表示されている第1タブ画面50内の第3アイコン53が規定機能アイコンとなるのに加え、第2タブ画面60を含む他の各タブ画面における共通領域41内の同じ位置のアイコンも、同じ処理が対応付けられた規定機能アイコンとなる。
【0075】
一方、いずれかのタブ画面が表示されている状態で、そのタブ画面内の個別領域42においてアイコンの登録、削除、編集等の各種操操作を行った場合は、その操作内容は、現在表示されているタブ画面内の対象アイコンに対してのみ反映され、他のタブ画面には反映されない。
【0076】
例えば、図4(a)の左側に示す待機編集画面70が表示された状態、即ち第1タブ画
面50が表示されている状態で、個別領域42内の未登録アイコンである第8アイコン58に対してスキャンtoファイルのショートカットアイコンを新規登録したとする。この場合、図4(b)に示すように、現在表示されている第1タブ画面50内の第8アイコン58はショートカットアイコンとして登録されるが、第2タブ画面60を含む他の各タブ画面における個別領域42内の同じ位置のアイコンにはその登録内容は反映されない。
【0077】
動作モードが管理者モードである場合は、共通領域41内のアイコン及び個別領域42内のアイコンのいずれに対しても、新規登録、削除、移動、編集等の各操作が可能である。一方、動作モードが管理者モードではない一般モードである場合は、個別領域42に対してはアイコンの新規登録、編集が可能であるが、共通領域41に対してはアイコンの新規登録、編集はできない。また、動作モードが一般モードである場合、共通領域41内のアイコンの削除、移動、入れ替えはできない。共通領域41内のアイコンの削除、移動、入れ替えは、管理者モードで表示可能な待機編集画面70(図4(a)参照)において実行可能である。また、動作モードが一般モードである場合、個別領域42内のアイコンについては、ショートカットアイコンを削除することは可能であるが、ショートカットアイコン以外のアイコンの削除、アイコンの移動、及びアイコンの入れ替えはできない。個別領域42内のショートカットアイコン以外のアイコンの削除、アイコンの移動及びアイコンの入れ替えは、管理者モードで実行可能である。
【0078】
なお、管理者モード及び一般モードのそれぞれにおいて、アイコンの新規登録、編集、削除、移動、入れ替えなどを許可するか否かについては、領域41,42毎に適宜決めてよい。
【0079】
(1-6)メイン制御処理の説明
次に、前述の各種機能を実現するために制御部11が実行するメイン制御処理について、図5図7を用いて説明する。制御部11は、電源ボタン5の押下により電源が投入されて起動すると、図5図7のメイン制御処理を実行する。
【0080】
制御部11は、図5図7のメイン制御処理を開始すると、S110(図5参照)で、表示部13に待機画面25を表示させる。なお、タブ画面の初期値、即ち、起動後最初に待機画面25に表示させるタブ画面、機能実行終了後に表示される待機画面25中のタブ画面、ホームボタン8の押下時に表示される待機画面25中のタブ画面は、適宜決めてよく、本実施形態では例えば第1タブ画面50である。
【0081】
S120では、待機画面25中の管理者ボタン28がタップされたか否か判断する。管理者ボタン28がタップされていない場合は、S130で、待機画面25に表示されている複数のタブのいずれかがタップされたか否か判断する。何れかのタブがタップされた場合は、S140で、タブ切替処理を実行する。具体的に、タップされたタブを選択状態にして、そのタブに対応付けられたタブ画面を表示させる。S140でタブ画面を切り替えた後は、S110に戻る。
【0082】
S130で、いずれのタブもタップされていない場合は、S150に進む。S150では、登録済みのアイコン、即ち未登録アイコン以外のアイコンがタップされたか否か判断する。S150で、登録済みのアイコンがタップされた場合は、S160に進む。S160では、タップされたアイコンに対応付けられている特定の処理を実行する。これにより、当該アイコンに登録されている機能或いは各種設定が実現される。
【0083】
S170では、使用頻度を更新する。ここでいう使用頻度とは、各タブ画面に配置されている各アイコン毎の、そのアイコンがタップされて対応する処理がS160で実行された頻度を示す情報である。使用頻度の具体的内容は適宜決めてよい。本実施形態では、例
えば、アイコンがタップされる度にそのタップされた日時を示す情報を記憶し、アイコンがタップされる度に、一定時間前から現在までの間に当該アイコンがタップされた回数を使用頻度として更新する。S170で使用頻度を更新した後は、S110に戻る。
【0084】
S150で、登録済みのアイコンがタップされていない場合は、S180(図6参照)に進む。S180では、未登録アイコンに対する新規のアイコン登録の指示がなされたか否か判断する。新規のアイコン登録の指示には、例えば、未登録アイコンに対するタップ操作が含まれる。S180で、未登録アイコンに対する新規のアイコン登録の指示がなされた場合は、S190に進む。
【0085】
S190では、登録指示が行われた未登録アイコンが共通領域41及び個別領域42のどちらに配置されているか判断する。共通領域41内の未登録アイコンに対して登録指示が行われた場合は、S200で、エラー処理を実行して、S110に戻る。S200のエラー処理は、共通領域41内へのアイコンの新規登録は現在の動作モード(即ち一般モード)ではできないことをユーザに認識させるための処理であり、例えば、図8に示す警告画面110を表示部13に表示させてもよい。その場合、警告画面110に表示されるOKボタン111がタップ操作された場合にS110に戻るようにしてもよい。
【0086】
S190で、個別領域42内の未登録アイコンに対して登録指示が行われた場合は、S210に進む。S210では、ユーザによる入力操作を介して登録情報を取得する。登録情報とは、新規登録対象の機能あるいは設定項目等の具体的内容を示す情報である。S220では、S210で取得した登録情報に基づいてアイコンを新規登録する。これにより、登録指示が行われた未登録アイコンが、S210で取得した登録情報に基づく特定の処理が対応付けられたアイコンに切り替わる。S220でアイコンを新規登録した後は、S110に戻る。
【0087】
S180で、未登録アイコンに対する新規のアイコン登録の指示がなされていない場合は、S230に進む。S230では、登録済みのアイコンに対する編集指示がなされたか否か判断する。編集指示には、例えば、編集対象のアイコンを長押しする操作が含まれる。長押しとは、タッチパネル14aを介して操作対象を一定時間以上継続して指示操作した後に指示操作を解除することである。
【0088】
S230で、登録済みアイコンに対する編集指示がなされていない場合は、S110に戻る。S230で、登録済みアイコンに対する編集指示がなされた場合は、S240に進む。
【0089】
S240では、編集指示が行われたアイコンが共通領域41及び個別領域42のどちらに配置されているか判断する。共通領域41内のアイコンに対して編集指示が行われた場合は、S250で、エラー処理を実行して、S110に戻る。S250のエラー処理は、共通領域41内のアイコンの編集は現在の動作モード(即ち一般モード)ではできないことをユーザに認識させるための処理であり、例えば特定の警告を表示部13に表示させてもよい。
【0090】
S240で、個別領域42内のアイコンに対して編集指示が行われた場合は、S260に進む。S260では、ユーザによる入力操作を介して編集情報を取得する。編集情報とは、対象のアイコンに登録されている登録情報の変更内容を示す情報である。S270では、S260で取得した編集情報に基づいてアイコンの登録情報を変更する。S270でアイコンの登録情報を変更した後は、S110に戻る。
【0091】
図5に戻り、S120で、管理者ボタン28がタップされた場合は、S280で前述の
認証処理を行う。そして、パスワード一致等の認証条件が成立して認証が成功した場合は、S290でログイン処理を行う。つまり、動作モードを管理者モードに設定する。そして、S300で、表示部13に待機編集画面70を表示させる。S300で待機編集画面を表示させた後は、S310(図7参照)に進む。
【0092】
S310では、未登録アイコンに対する新規のアイコン登録の指示がなされたか否か判断する。未登録アイコンに対する新規のアイコン登録の指示がなされていない場合は、S360に進む。未登録アイコンに対する新規のアイコン登録の指示がなされた場合は、S320に進む。S320では、ユーザによる入力操作を介して登録情報を取得する。
【0093】
S330では、登録指示が行われた未登録アイコンが共通領域41及び個別領域42のどちらに配置されているか判断する。共通領域41内の未登録アイコンに対して登録指示が行われた場合は、S340に進む。S340では、現在表示されているタブ画面において直接登録指示がなされた未登録アイコンを含む、全てのタブ画面における当該未登録アイコンと同じ位置にある各未登録アイコンに対して、S320で取得した登録情報に基づくアイコンを新規登録する。これにより、全てのタブ画面における同じ位置に、同じアイコンが新規登録されて配置される。S340の新規登録後は、S360に進む。
【0094】
S330で、個別領域42内の未登録アイコンに対して登録指示が行われた場合は、S350に進む。S350では、現在表示されているタブ画面において直接登録指示がなされた未登録アイコンに対してのみ、S320で取得した登録情報に基づくアイコンを新規登録する。S350の新規登録後は、S360に進む。
【0095】
S360では、登録済みのアイコンに対する編集指示がなされたか否か判断する。登録済みアイコンに対する編集指示がなされていない場合は、S410に進む。登録済みアイコンに対する編集指示がなされた場合は、S370に進む。S370では、ユーザによる入力操作を介して編集情報を取得する。
【0096】
S380では、編集指示が行われたアイコンが共通領域41及び個別領域42のどちらに配置されているか判断する。共通領域41内のアイコンに対して編集指示が行われた場合は、S390に進む。S390では、現在表示されているタブ画面において直接編集指示がなされたアイコンを含む、全てのタブ画面における当該アイコンと同じ位置にある同じ各アイコンに対して、S370で取得した編集情報に基づいて登録情報を登録する。これにより、全てのタブ画面における、同じ位置に配置されている同じアイコンに対する登録情報が一律に登録される。S390の編集処理後は、S410に進む。
【0097】
S380で、個別領域42内のアイコンに対して編集指示が行われた場合は、S400に進む。S400では、現在表示されているタブ画面において直接編集指示がなされたアイコンに対してのみ、S370で取得した編集情報に基づいて登録情報を登録する。S400の編集処理後は、S410に進む。
【0098】
S410では、登録済みアイコンに対して削除指示がなされたか否か判断する。S410における削除指示とは、登録済みアイコンをタップ操作することによりそのアイコンを削除対象として選択した後、削除ボタン84をタップ操作することである。
【0099】
S410で、登録済みアイコンに対する削除指示がなされていない場合は、S450に進む。登録済みアイコンに対する削除指示がなされた場合は、S420に進む。S420では、削除指示がなされたアイコンが共通領域41及び個別領域42のどちらに配置されているか判断する。
【0100】
削除指示がなされたアイコンが共通領域41に配置されている場合は、S430に進む。S430では、現在表示されているタブ画面において直接削除指示がなされたアイコンを含む、全てのタブ画面における当該アイコンと同じ位置にある同じ各アイコンを、削除する。これにより、全てのタブ画面における、同じ位置に配置されている同じアイコンに対する登録が一律に解除されて、これらアイコンが全て未登録アイコンとして登録される。S430の処理後はS450に進む。
【0101】
S420で、削除指示がなされたアイコンが個別領域42に配置されている場合は、S440に進む。S440では、現在表示されているタブ画面において直接削除指示がなされたアイコンのみ削除する。これにより、削除対象のアイコンの登録が解除されて未登録アイコンとして登録される。S440の処理後はS450に進む。
【0102】
S450では、ユーザによる特定のログアウト操作が行われたか否か判断する。ログアウト操作とは、動作モードを管理者モードから一般モードに戻すための操作である。ログアウト操作が行われていない場合は、S310に戻る。ログアウト操作が行われた場合は、S110に戻る。
【0103】
(1-7)領域入替処理の説明
次に、制御部11が実行する領域入替処理について、図9を用いて説明する。制御部11は、電源ボタン5の押下により電源が投入されて起動すると、図9の領域入替処理を周期的に繰り返し実行する。
【0104】
制御部11は、図9の領域入替処理を開始すると、S610で、各タブ画面の個別領域42内に配置されているアイコン毎に、使用頻度をチェックする。使用頻度は、前述の通り、S170(図5参照)で更新される情報である。
【0105】
S620では、各タブ画面の個別領域42内に配置されているアイコンの中に、高使用頻度アイコンがあるか否か判断する。高使用頻度とは、使用頻度が高いことを示し、具体的には、本実施形態では使用頻度が特定の高頻度基準値以上であることである。個別領域42内に高使用頻度アイコンがない場合は、S660に進む。個別領域42内に高使用頻度アイコンがある場合は、S630に進む。
【0106】
S630では、個別領域42内に高使用頻度アイコンがあるタブ画面において、共通領域41内に空きがあるか否か判断する。空きがあるとは、未登録アイコンがあることを意味する。S630で、共通領域41内に空きがない場合は、S660に進む。S630で、空きがある場合は、S640に進む。
【0107】
S640では、ユーザによる、高使用頻度アイコンを共通領域41へ移動させる移動指示がなされたか否か判断する。具体的に、S640では、図10に示す選択入力画面120を表示部13に表示させる。選択入力画面120には、高頻度アイコンの名称、その高頻度アイコンが配置されているタブ画面のタブ名、及び共通領域へ移動するかどうかを問いかけるメッセージが表示される。さらに、選択入力画面120には、Yesボタン121とNoボタン122とが表示される。
【0108】
S640で、移動指示がなされなかった場合、即ち選択入力画面120においてNoボタン122がタップ操作された場合は、S660に進む。S640で、移動指示がなされた場合、即ち選択入力画面120においてYesボタン121がタップ操作された場合は、S650に進む。
【0109】
S650では、高使用頻度アイコンを共通領域41へ移動させる。即ち、共通領域41
内の未登録アイコンを、移動元の高使用頻度アイコンとする。また、個別領域42内に配置されていた元の高使用頻度アイコンは、個別領域42から削除する。これにより、ある1つのタブ画面の個別領域42内に配置されていた高使用頻度アイコンが、各タブ画面それぞれの共通領域41に表示されるようになる。
【0110】
S660では、共通領域41内に配置されているアイコン毎に、使用頻度をチェックする。S670では、共通領域41内に配置されているアイコンの中に、低使用頻度アイコンがあるか否か判断する。低使用頻度とは、使用頻度が低いことを示し、具体的には、本実施形態では使用頻度が特定の低頻度基準値より低いことである。共通領域41内に低使用頻度アイコンがない場合は、本領域入替処理を終了する。共通領域41内に低使用頻度アイコンがある場合は、S680に進む。
【0111】
S680では、ユーザによる、低使用頻度アイコンをいずれかのタブ画面の個別領域42へ移動させる移動指示がなされたか否か判断する。S680で、移動指示がなされなかった場合は、本領域入替処理を終了する。S680で、移動指示がなされた場合は、S690に進む。
【0112】
S690では、ユーザにより移動先として指示されたタブ画面において、個別領域42内に空きがあるか否か判断する。空きがない場合は、S710で、特定のエラー処理を行って、S680に戻る。空きがある場合は、S700に進む。S700では、低使用頻度アイコンを、ユーザにより指示されたタブ画面における個別領域42へ移動させる。即ち、ユーザにより指示されたタブ画面における個別領域42内の未登録アイコンを、移動元の低使用頻度アイコンとする。また、共通領域41内に配置されていた元の低使用頻度アイコンは、共通領域41から削除する。これにより、今まで全てのタブ画面の共通領域41に表示されていた低使用頻度アイコンが、特定の1つのタブ画面における個別領域42にのみに表示されるようになる。
【0113】
(1-8)実施形態の効果
以上説明した実施形態によれば、以下の(1a)~(1d)の効果を奏する。
(1a)タブ形式の待機画面25において、各タブに対応した各タブ画面50,60は、それぞれ、共通領域41と個別領域42とを有する。表示されているタブ画面の個別領域42に対してアイコンの新規登録を行うと、その表示されているタブ画面の個別領域42にのみアイコンが新規登録されて配置される。一方、表示されているタブ画面の共通領域41に対してアイコンの新規登録を行うと、表示されているタブ画面を含む全てのタブ画面の共通領域41に対して同じアイコンが新規登録される。
【0114】
そのため、ユーザは、表示されているタブ画面における共通領域41に対して、アイコンの新規登録を行うことで、現在表示されているタブ画面だけでなく、複数のタブ画面における共通領域のそれぞれに、そのアイコンを配置させることができる。そのため、ユーザは、複数のタブ画面の中から、目的とする処理が対応付けられたアイコンを効率的に選択でき、その特定の処理を効率的に実行させることができる。
【0115】
(1b)共通領域41に配置されている登録アイコンに対して、当該アイコンの削除、又は当該アイコンに登録されている登録情報の編集が行われた場合も、その削除又は編集は、現在表示されているタブ画面だけでなく他の各タブ画面における共通領域41内の同じ登録アイコンに対しても反映される。
【0116】
そのため、ユーザは、各タブ画面の共通領域41に配置されている任意のアイコンを一括して削除又は編集することができる。
(1c)タブ画面へのアイコンの新規登録は、未登録アイコンをタップすることによっ
て容易に行うことができる。即ち、ユーザは、表示部13に表示されているタブ画面の共通領域41内に未登録アイコンが配置されている場合、その未登録アイコンに対して所望の機能或いは設定項目を登録して登録アイコンとすることができる。しかもその登録内容は、他の各タブ画面の共通領域41における同じ位置に配置されている未登録アイコンに対しても反映される。
【0117】
また、何れかのタブ画面が表示されている状態で、共通領域41内の任意の登録アイコンを削除すると、全てのタブ画面における共通領域41内の同じ位置に配置されている登録アイコンが、未登録アイコンとなる。よって、その未登録アイコンに対して新たに別の機能を登録することができる。つまり、共通領域41に対する、アイコンの新規登録及び削除を容易且つ効率的に行うことができる。
【0118】
(1d)共通領域41に配置されている登録アイコンの中に、使用頻度が低いアイコンがある場合は、そのアイコンをいずれかのタブ画面の個別領域42へ容易に移動させることができる。
【0119】
また、個別領域42に配置されている登録アイコンの中に、使用頻度が高いアイコンがある場合は、そのアイコンを共通領域41へ容易に移動させることができる。
よって、アイコン毎に、共通領域41又は個別領域42のうち使用頻度に応じた適切な領域へ容易且つ効率的に移動させることができる。
【0120】
なお、未登録アイコンは本発明の未使用アイコンに相当する。未登録アイコン以外の、機能又は設定項目が登録された各登録アイコンは、いずれも、本発明の特定アイコンに相当する。共通領域41に配置されるアイコンの数である「4」は本発明の規定数に相当する。管理者モードは本発明の特定ユーザモードに相当する。アイコンに対する機能又は設定項目の登録の有無及び登録内容は、本発明の対応状態に相当する。
【0121】
また、S110は本発明の表示処理に相当する。S180,S210,S310及びS320は本発明の配置受付処理に相当する。S220,S340及びS350は本発明の配置処理に相当する。S230,S260,S360,S370及びS410は本発明の変更受付処理に相当する。S270,S390,S400及びS430は本発明の変更処理に相当する。S170は本発明の頻度算出処理に相当する。S650は本発明の共通化処理に相当する。S700は本発明の共通配置解除処理及び個別化処理に相当する。
【0122】
[2.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
【0123】
(2-1)上記実施形態では、共通領域41に配置されるアイコンの数は4つであったが、共通領域41に配置されるアイコンの数は4つ以外であってもよい。個別領域42に配置されるアイコンの数についても、4つ以外であってもよい。
【0124】
(2-2)タブ画面全体においてどの共通領域41及び個別領域42をそれぞれどの位置、どの範囲に設けるかについては、適宜決めてよい。上記実施形態では、タブ画面における上半分の領域が共通領域41、下半分の領域が個別領域42であったが、例えば、これら両領域の位置が上記実施形態とは逆であってもよい。また例えば、上下方向ではなく左右方向に各領域41,42を分けるようにしてもよい。
【0125】
また、共通領域41及び個別領域42のそれぞれ、当該領域内にアイコンをどのように配置するか、また各アイコンをどのような形状にするか、などについては適宜決めてよい
【0126】
(2-3)Nt個の全てのタブに対応した全てのタブ画面が共通領域41及び個別領域42を有していなくてもよく、Nt個のタブ画面の中に、共通領域41を有しないタブ画面が存在していてもよい。逆に、個別領域42を有しないタブ画面が存在していてもよい。
【0127】
(2-4)一般モードであっても、共通領域41内及び個別領域42内のそれぞれにおけるアイコンの移動、入れ替え、削除、共通領域41と個別領域42との間のアイコンの移動、入れ替えなどの操作が可能であってもよい。また、上記実施形態では、個別領域42については、一般モードであってもアイコンの新規登録、編集が可能であったが、個別領域42であっても一般モードではアイコンの新規追加、編集ができないようにしてもよい。逆に、一般モードであっても、共通領域41及び個別領域42のいずれにおいてもアイコンの新規登録、編集ができるようにしてもよい。
【0128】
(2-5)共通領域41と個別領域42を視覚的に区別できるようにする方法は適宜決めてよい。例えば、各領域41、42の背景の色或いは模様を区別してもよい。また例えば、各領域41、42に配置される各アイコンの色、模様、形状などを区別してもよい。また例えば、各領域41、42の境界に境界線を表示させてもよい。
【0129】
(2-6)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
【符号の説明】
【0130】
3…操作パネル、10…画像処理装置、11…制御部、12…記憶部、13…表示部、14…入力部、14a…タッチパネル、25…待機画面、28…管理者ボタン、31…第1タブ、32…第2タブ、33…第3タブ、34…第4タブ、41…共通領域、42…個別領域、50…第1タブ画面、51~58,61~68…アイコン、60…第2タブ画面、70…待機編集画面、84…削除ボタン、110…警告画面、120…選択入力画面。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2024-05-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネルと、
印刷部と、
画像読取部と、
制御部と、
を備え、
前記画像読取部を用いたスキャンと、前記画像読取部及び前記印刷部を用いたコピーと、を実行可能な印刷装置であって、
前記制御部は、互いに切り替え可能な複数の画面のうちの1つの画面を含む待機画面を前記タッチパネルに表示させることが可能であり、
前記複数の画面の各々には、複数のアイコンを含ませることが可能であり、
前記複数のアイコンとして、前記スキャンの実行が対応付けられたスキャンアイコンと、前記コピーの実行が対応付けられたコピーアイコンと、を含ませることが可能であり、
前記制御部は、さらに、
前記複数の画面のうちの前記タッチパネルに表示されている画面に、新たにアイコンを追加することが可能であり、その新たに前記アイコンを追加する態様には、前記タッチパネルに表示されている画面のみへ前記アイコンを配置する第1の態様と、前記タッチパネルに表示されている画面と前記複数の画面のうちの前記タッチパネルに表示されていない画面との両方へ前記アイコンを配置する第2の態様と、があるように構成されている、印刷装置
【請求項2】
請求項1に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記複数の画面の各々に、前記複数のアイコンを、縦に複数及び横に複数並べて表示させることが可能である、ように構成されている印刷装置
【請求項3】
請求項2に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記複数のアイコンの各々を、画像及びテキストが縦に並んで配置された態様で表示させることが可能である、ように構成されている印刷装置。
【請求項4】
請求項3に記載の印刷装置であって、
前記複数の画面の各々は、第1領域と第2領域とを含み、
前記第1領域は、前記態様の前記複数のアイコンを縦に複数及び横に複数並べて表示させることが可能な領域であり、
前記第2領域は、前記態様の前記複数のアイコンを表示させることが不可能な領域である、
印刷装置
【請求項5】
請求項4に記載の印刷装置であって、
前記複数の画面の各々において、前記第1領域及び前記第2領域は縦に並んで配置されている、印刷装置
【請求項6】
請求項4または請求項5に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記複数の画面の各々における前記第2領域に、認証画面を表示させるためのボタンを配置することが可能に構成されている、印刷装置
【請求項7】
請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記第2の態様で前記アイコンを配置する場合においては、同じ前記アイコンを前記両方へ配置するように構成されている、印刷装置。
【請求項8】
請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記第2の態様で前記アイコンを配置する場合においては、同じ特定の処理が対応付けられた前記アイコンを前記両方へ配置するように構成されている、印刷装置
【請求項9】
請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記第2の態様で前記アイコンを配置する場合においては、同じ設定値が対応付けられた前記アイコンを前記両方へ配置するように構成されている、印刷装置
【請求項10】
請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記第2の態様で前記アイコンを配置する場合においては、前記タッチパネルに表示されている画面に配置される前記アイコンに設定値が対応付けられたことに応じて、前記タッチパネルに表示されていない画面に配置される前記アイコンに対しても同じ前記設定値を対応付けるように構成されている、印刷装置
【請求項11】
請求項1~請求項10のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記第2の態様で前記アイコンを配置する場合においては、同じ機能が対応付けられた前記アイコンを前記両方へ配置するように構成されている、印刷装置。
【請求項12】
請求項1~11請求項9のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記第2の態様で前記アイコンを配置する場合においては、前記タッチパネルに表示されている画面に配置される前記アイコンに機能が対応付けられたことに応じて、前記タッチパネルに表示されていない画面に配置される前記アイコンに対しても同じ前記機能を対応付けるように構成されている、印刷装置。
【請求項13】
請求項1~請求項12のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記第2の態様で前記アイコンを配置する場合において、前記両方のそれぞれに配置される前記アイコンに対して前記スキャンの実行を対応付け可能に構成されている、印刷装置。
【請求項14】
請求項1~請求項13のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記第2の態様で前記アイコンを配置する場合において、前記両方のそれぞれに配置される前記アイコンに対して前記スキャンの具体的態様の1つであるスキャンtoファイルの実行を対応付け可能に構成されている、印刷装置。
【請求項15】
請求項1~請求項14のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記第2の態様で前記アイコンを配置する場合において、前記両方のそれぞれに配置される前記アイコンに対して前記印刷部を用いた印刷の実行を対応付け可能に構成されている、印刷装置。
【請求項16】
請求項1~請求項15のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記第2の態様で前記アイコンを配置する場合において、前記両方のそれぞれに配置される前記アイコンに対して前記コピーの実行を対応付け可能に構成されている、印刷装置。
【請求項17】
請求項1~請求項16のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記第2の態様で前記アイコンを配置する場合において、前記両方のそれぞれに配置される前記アイコンに対してファクスの実行を対応付け可能に構成されている、印刷装置。
【請求項18】
請求項1~請求項17のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記第2の態様で前記アイコンを配置する場合において、前記両方のそれぞれに配置される前記アイコンに対してウェブサービスの実行を対応付け可能に構成されている、印刷装置。
【請求項19】
請求項1~請求項18のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記第2の態様で前記アイコンを配置する場合において、前記両方のそれぞれに配置される前記アイコンに対して便利ツールの実行を対応付け可能に構成されている、印刷装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
開示は、表示部に表示される画面の内容を制御する技術に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
実施形態に開示される印刷装置は、上記課題に鑑みなされた、タブ形式の画面において、目的とする処理を効率的に選択して実行させることができるようにする構成を備えている
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
発明を実施するための形態による、第1の例示である表示制御装置は、表示部と、入力部と、制御部とを備える。制御部は、表示処理を実行する。表示処理は、表示部に、複数のタブ、及びそれら複数のタブのそれぞれに対応した複数のタブ画面のうち選択状態にある1つのタブに対応したタブ画面、を表示させる処理である。前記複数のタブ画面はそれぞれ、アイコンが配置される2つの領域である共通領域及び個別領域を備える。共通領域及び個別領域は、それぞれ、特定の処理が対応付けられたアイコンである特定アイコンが配置可能に構成されている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
このような構成の表示制御装置では、ユーザは、表示部に表示されているタブ画面における、共通領域に対して、特定アイコンの配置操作を行うことで、現在表示されているタブ画面だけでなく、複数のタブ画面における共通領域のそれぞれに、特定のアイコンを配置させることができる。そのため、ユーザは、複数のタブ画面の中から、目的とする処理が対応付けられたアイコンを効率的に選択でき、その特定の処理を効率的に実行させることができる。
発明を実施するための形態による、第2の例示である印刷装置は、タッチパネルと、印刷部と、画像読取部と、制御部とを備える。印刷装置は、画像読取部を用いたスキャンと、画像読取部及び印刷部を用いたコピーと、を実行可能である。
制御部は、互いに切り替え可能な複数の画面のうちの1つの画面を含む待機画面をタッチパネルに表示させることが可能である。前記複数の画面の各々には、複数のアイコンを含ませることが可能である。前記複数のアイコンとして、スキャンの実行が対応付けられたスキャンアイコンと、コピーの実行が対応付けられたコピーアイコンと、を含ませることが可能である。
制御部は、さらに、前記複数の画面のうちのタッチパネルに表示されている画面に、新たにアイコンを追加することが可能である。その新たにアイコンを追加する態様には、タッチパネルに表示されている画面のみへアイコンを配置する第1の態様と、タッチパネルに表示されている画面と前記複数の画面のうちのタッチパネルに表示されていない画面との両方へアイコンを配置する第2の態様と、がある。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[1.実施形態]
(1-1)画像処理装置の構成
図1に示す本実施形態の画像処理装置10は、原稿の画像を読み取ってその読み取った画像の画像データを生成するスキャン機能、記録用紙への画像の印刷を行う印刷機能、スキャン機能により読み取った画像を印刷機能により記録用紙に印刷するコピー機能、ファクシミリデータの送受信を行うファクス機能など、規定の複数の機能を備えている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0120
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0120】
なお、未登録アイコンは本開示の未使用アイコンに相当する。未登録アイコン以外の、機能又は設定項目が登録された各登録アイコンは、いずれも、本開示の特定アイコンに相当する。共通領域41に配置されるアイコンの数である「4」は本開示の規定数に相当する。管理者モードは本開示の特定ユーザモードに相当する。アイコンに対する機能又は設定項目の登録の有無及び登録内容は、本開示の対応状態に相当する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0121
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0121】
また、S110は本開示の表示処理に相当する。S180,S210,S310及びS320は本開示の配置受付処理に相当する。S220,S340及びS350は本開示の配置処理に相当する。S230,S260,S360,S370及びS410は本開示の変更受付処理に相当する。S270,S390,S400及びS430は本開示の変更処理に相当する。S170は本開示の頻度算出処理に相当する。S650は本開示の共通化処理に相当する。S700は本開示の共通配置解除処理及び個別化処理に相当する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0122
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0122】
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。