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特開2024-100805オストミーシステムの将来の動作状態を判断する方法及び関連する付属デバイス、並びにオストミーシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100805
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】オストミーシステムの将来の動作状態を判断する方法及び関連する付属デバイス、並びにオストミーシステム
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/44 20060101AFI20240719BHJP
   A61F 5/445 20060101ALI20240719BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20240719BHJP
   G16Y 10/60 20200101ALI20240719BHJP
【FI】
A61F5/44 S
A61F5/445
A61B5/00 102A
A61B5/00 102D
G16Y10/60
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024076340
(22)【出願日】2024-05-09
(62)【分割の表示】P 2020548650の分割
【原出願日】2019-03-15
(31)【優先権主張番号】PA201870160
(32)【優先日】2018-03-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DK
(71)【出願人】
【識別番号】500085884
【氏名又は名称】コロプラスト アクティーゼルスカブ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】マス ヒンヒーゼ スバネゴー
(72)【発明者】
【氏名】エスペン ストローベク
(72)【発明者】
【氏名】ヤコプ アイスンベア
(72)【発明者】
【氏名】カーステン ヘロム オールスン
(72)【発明者】
【氏名】イェベ マルムベア
(72)【発明者】
【氏名】アレクス ポウルスン
(57)【要約】
【課題】本開示は、付属デバイスにより実行されるオストミーシステムを監視する方法を提供する。
【解決手段】付属デバイスは、オストミーシステムの1つ又は複数のデバイスと通信するように構成されたインターフェースを含み、インターフェースはディスプレイを含む。付属デバイスは、オストミーシステムと通信するように構成される。オストミーシステムは、モニタデバイス及び/又は、ユーザの皮膚表面上に設置されるように構成されたオストミー装具を含む。オストミー装具は、ベースプレートを含む。方法は、1つ又は複数のデバイスからモニタデータを取得すること、コンテキストデータを取得すること、モニタデータとコンテキストデータに基づいてオストミー装具の1つ又は複数の将来の動作状態を判断することであって、ある将来の動作状態はオストミー装具の将来の接着状態を示す、判断すること、1つ又は複数の将来の動作状態を通信すること、を含む。
【選択図】 図13C
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オストミーシステムの付属デバイスにおいて実行される方法であって、
前記付属デバイスは、前記オストミーシステムの1つ又は複数のデバイス及びユーザと通信するように構成されたインターフェースを含み、前記インターフェースはディスプレイを含み、
前記オストミーシステムは、モニタデバイス、及び/又はユーザの皮膚表面上に設置されるように構成されたオストミー装具を含み、前記オストミー装具はベースプレートを含み、
前記ベースプレートは、近位面を有する第1の接着層を含み、前記近位面は、前記ユーザのストーマ周辺領域の皮膚と接着するように構成されており、
前記方法は、
- 前記1つ又は複数のデバイスからモニタデータを取得すること、ここで、前記モニタデータは前記ベースプレートの物理的状態を示し、
- 前記オストミー装具がその中で動作しているコンテキストを示すコンテキストデータを取得すること、
- 前記モニタデータ及び前記コンテキストデータに基づいて前記オストミー装具の1つ又は複数の将来の動作状態を判断すること、ここで、ある将来の動作状態は前記オストミー装具の前記ベースプレートの将来の接着性能を示し、及び
- 前記1つ又は複数の将来の動作状態を通信すること、
を含む方法。
【請求項2】
前記将来の動作状態は、装着時間、及び水分パターン表現の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、前記モニタデータ及び/又は前記コンテキストデータに基づいて現在の動作状態を判断することを含む、請求項1~2の何れか1項に記載の方法。
【請求項4】
前記現在の動作状態は、装着時間、及び水分パターン表現の少なくとも1つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記将来の動作状態を通信することは、前記将来の動作状態を第1のアプリケーションの中で通信することを含み、前記第1のアプリケーションは、前記付属デバイスに上にインストールされたオストミーユーザアプリケーションである、請求項1~4の何れか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記コンテキストデータを取得することは、前記第1のアプリケーションとは異なる第2のアプリケーションから前記コンテキストデータを取得することを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記コンテキストデータを取得することは、
- 前記第1のアプリケーションの第1のアプリケーションユーザインターフェースの中にユーザインターフェースフィールドを表示することであって、前記ユーザインターフェースフィールドはテキスト入力及び/又は音声入力を受け入れるように構成されており、
- 前記ユーザインターフェースフィールドに受け入れられた前記テキスト入力及び/又は音声入力を第1のユーザ入力として検出することと、
- 前記検出された第1のユーザ入力に基づいて前記コンテキストデータを判断することと、
を含む、請求項5~6の何れか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記コンテキストデータを取得することは、前記付属デバイス上にインストールされたカレンダアプリケーションからカレンダデータを取得することを含む、請求項1~7の何れか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記コンテキストデータを取得することは位置データを取得することを含む、請求項1~8の何れか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記コンテキストデータを取得することは環境データを取得することを含む、請求項1~9の何れか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記コンテキストデータを取得することは栄養データを取得することを含む、請求項1~10の何れか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記コンテキストデータを取得することは服薬データを取得することを含む、請求項1~11の何れか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記コンテキストデータを取得することは健康データを取得することを含む、請求項1~12の何れか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記コンテキストデータを取得することは活動データを取得することを含む、請求項1~13の何れか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記コンテキストデータを取得することは、ある期間にわたって前記コンテキストデータを取得することを含み、前記付属デバイスのプロセッサは、ある期間にわたって受信した前記コンテキストデータを前記付属デバイスのメモリに、又はストレージサーバにリモートで記憶するように構成される、請求項1~14の何れか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記1つ又は複数の将来の動作状態を通信することは、前記ディスプレイを介して、1つ又は複数の将来の動作状態を示す第1のユーザインターフェースオブジェクトを表示することを含む、請求項5~15の何れか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記将来の動作状態を通信することは、前記ディスプレイを介して、1つ又は複数の将来の動作状態を示す通知を表示することを含む、請求項5~16の何れか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記方法は、前記ディスプレイを介して、前記判断された1つ又は複数の将来の動作状態における傾向が正しくないか否かに関するインジケータを提供するように前記ユーザを促す第2のユーザインターフェースオブジェクトを表示することを含む、請求項1~17の何れか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記方法は、
- 前記第1のユーザインターフェースオブジェクト又は前記通知を選択する第2のユーザ入力を検出することと、
- 前記第2のユーザ入力を検出したことに応答して、前記オストミーユーザアプリケーションを開くこと、
を含む、請求項16~17の何れか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記方法は、
- 前記オストミーユーザアプリケーションを開いたことに応答して、前記第1のアプリケーションユーザインターフェースの中に、前記オストミー装具の前記現在の動作状態を表す第3のユーザインターフェースオブジェクトを表示すること、
を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
付属デバイスと1つ又は複数のデバイスを含むオストミーシステムにおいて、前記1つ又は複数のデバイスはモニタデバイスと、ユーザの皮膚表面に設置されるように構成されたオストミー装具を含み、前記オストミー装具はベースプレートを含み、
前記ベースプレートは、近位面を有する第1の接着層を含み、前記近位面は、ユーザのストーマ周辺領域の皮膚と接着するように構成されており、
前記付属デバイスは、
メモリと、
インターフェース及び前記メモリに動作的に接続されるプロセッサと、
前記オストミーシステムの前記1つ又は複数のデバイス及び前記ユーザと通信するように構成された前記インターフェースと、
を含み、
前記インターフェースはディスプレイを含み、
前記インターフェースは、前記1つ又は複数のデバイスからモニタデータを取得するように構成され、前記モニタデータは、前記ベースプレートの物理的状態を示し、
前記プロセッサは、
- 前記オストミー装具がその中で動作しているコンテキストを示すコンテキストデータを取得し、
- 前記モニタデータ及び前記コンテキストデータに基づいて前記オストミー装具の1つ又は複数の将来の動作状態を判断し、ある将来の動作状態は前記オストミー装具の前記ベースプレートの将来の接着性能を示す
ように構成され、
前記インターフェースは、前記1つ又は複数の将来の動作状態を通信するように構成される
オストミーシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、オストミーシステム、そのデバイス、及びオストミー装具を監視する方法に関する。オストミー装具システムは、オストミー装具とオストミーモニタデバイスを含む。特に、本開示はオストミー装具のベースプレートの将来の動作状態の通信に関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
添付図面は、実施形態の更なる理解を提供するために含まれており、本明細書に組み込まれて本明細書の一部をなす。図面は、実施形態を示し、説明と共に実施形態の原理を説明する役割を果たす。他の実施形態及び実施形態の意図される利点の多くは、以下の詳細な説明を参照することにより、よりよく理解されるにつれて容易に認識されるであろう。図面の要素は、必ずしも互いに対して一定の縮尺で描かれているわけではない。同様の参照符号は、対応する同様の部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0003】
図1図1は、例示的なオストミーシステムを示す。
図2図2は、オストミーシステムの例示的なモニタデバイスを示す。
図3図3は、オストミー装具のベースプレートの分解組立図である。
図4図4は、例示的な電極組立体の分解組立図である。
図5図5は、ベースプレートの近位図である。
図6図6は、例示的な電極構成の遠位図である。
図7図7は、例示的なマスキング要素の遠位図である。
図8図8は、例示的な第1の接着層の遠位図である。
図9図9は、図8の第1の接着層の近位図である。
図10図10は、モニタインターフェースを含むベースプレートの遠位図である。
図11A図11Aは、本開示による将来の動作状態を通信する例示的な方法を示す。
図11B図11Bは、本開示による将来の動作状態を通信する例示的な方法を示す。
図12図12は、本開示による例示的な付属デバイスを示す。
図13A図13Aは、本開示によるオストミー装具のベースプレートに関する1つ又は複数の将来の動作状態の通信のための例示的な付属デバイス上に表示される例示的なユーザインターフェースである。
図13B図13Bは、本開示によるオストミー装具のベースプレートに関する1つ又は複数の将来の動作状態の通信のための例示的な付属デバイス上に表示される例示的なユーザインターフェースである。
図13C図13Cは、本開示によるオストミー装具のベースプレートに関する1つ又は複数の将来の動作状態の通信のための例示的な付属デバイス上に表示される例示的なユーザインターフェースである。
図13D図13Dは、本開示によるオストミー装具のベースプレートに関する1つ又は複数の将来の動作状態の通信のための例示的な付属デバイス上に表示される例示的なユーザインターフェースである。
図14図14は、時間の関数としてのパラメータデータを表す例示的なグラフである。
図15図15は、時間の関数としてのパラメータデータを表す例示的なグラフである。
図16図16は、時間の関数としてのパラメータデータを表す例示的なグラフである。
図17図17は、時間の関数としてのパラメータデータ及び時間の関数としての白化ゾーン直径を表す例示的なグラフである。
図18A図18Aは、ベースプレートの第1の接着層に対して引剥力を働かせる引剥動作により移動する引剥距離の関数として引剥力を表す例示的なグラフである。
図18B図18Bは、ベースプレートの第1の接着層に対して引剥力を働かせる引剥動作により移動する引剥距離の関数として引剥力を表す例示的なグラフである。
図19A図19Aは、白化ゾーン直径を表す例示的なグラフである。
図19B図19Bは、白化ゾーン直径を表す例示的なグラフである。
図20A図20Aは、各種の半固形物質の場合の時間の関数としての第1のパラメータデータの例示的なグラフである。
図20B図20Bは、ストーマ開口部にかけられた混合物中の半固形物質のパーセンテージの関数としての第1のパラメータデータの例示的なグラフである。
図21A図21Aは、異なる所定温度に関する時間の関数としてのパラメータデータの例示的なグラフである。
図21B図21Bは、異なる所定温度に関する時間の関数としてのパラメータデータの例示的なグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0004】
種々の例示的な実施形態及び詳細について、関連する場合、図を参照して以下に説明する。図は、一定の縮尺で描かれていることも又はいないこともあり、同様の構造又は機能の要素は、図全体を通して同様の参照符号で表されることに留意されたい。図は、実施形態の説明の促進のみを目的としていることにも留意されたい。図は、本発明の網羅的な説明として又は本発明の範囲への限定として意図されない。加えて、示された実施形態は、示される態様又は利点の全てを有する必要があるわけではない。特定の実施形態と併せて説明される態様又は利点は、必ずしも実施形態に限定されず、そのように示されない場合又はそのように明示的に説明されない場合でも任意の他の実施形態で実施することが可能である。
【0005】
本開示全体を通して、「ストーマ」及び「オストミー」という用語は、人の腸又は泌尿器系統をバイパスする、外科的に造られた開口部を示すのに使用される。これらの用語は、同義で使用され、区別の意味を意図されない。これらの用語に由来する任意の用語又は句、例えば「ストーマの」、「複数のオストミー」等にも同じことが当てはまる。また、ストーマから出る固形廃棄物及び液体廃棄物は、ストーマ「排出物」、「廃棄物」及び「流体」の両方を同義で指すことができる。オストミー手術を受けた対象者は、「オストミスト」又は「オストメイト」 - 更に「患者」又は「ユーザ」とも呼ばれ得る。しかしながら、幾つかの場合、「ユーザ」は、外科医又はオストミーケア看護師等の医療従事者(HCP)に関連するか又はHCPを指すこともある。それらの場合、「ユーザ」が「患者」自身でないと明示的に述べられるか、又は文脈から暗黙的であるかの何れかである。
【0006】
以下では、層、要素、デバイス又はデバイスの部分の近位側又は近位面を指すときには常に、その参照は、ユーザがオストミー装具/モニタデバイスを装着するとき、皮膚に面する側又は表面への参照である。同様に、層、要素、デバイス又はデバイスの部分の遠位側又は遠位面を指すときには常に、その参照は、ユーザがオストミー装具/モニタデバイスを装着しているとき、皮膚とは逆に面する側又は表面への参照である。換言すれば、装具がユーザに装着されているとき、近位側又は近位面とは、ユーザに最も近い側又は表面であり、遠位側は逆側又は逆の表面 - 使用中のユーザから最も遠く離れた側又は表面 - である。
【0007】
軸方向は、ユーザが装具を装着しているとき、ストーマの方向として定義される。したがって、軸方向は、一般に、ユーザの皮膚又は腹部表面に直交する。
【0008】
半径方向は、軸方向に直交するものとして定義される。文章により、「内部」及び「外部」という用語が使用されることがある。これらの修飾語句は、一般に、「外部」要素への参照が、その要素が「内部」と参照される要素よりもオストミー装具の中心部部分から離れていることを意味するような半径方向に関して認識されるべきである。加えて、「最も内側」は、構成要素の中心を形成する構成要素の部分及び/又は構成要素の中心に隣接する部分として解釈されるべきである。同様に、「最も外側」は、構成要素の外縁若しくは外側輪郭を形成する構成要素の部分及び/又はその外縁若しくは外側輪郭に隣接する部分として解釈されるべきである。
【0009】
本開示における特定の特徴又は効果への修飾語句としての「実質的に」という用語の使用は、任意の逸脱が、通常、関連する技術分野の当業者により予期される許容差内であることを単に意味することが意図される。
【0010】
本開示における特定の特徴又は効果への修飾語句としての「概して」という用語の使用は、構造的特徴の場合、そのような特徴の大半又は大部分が問題となっている特性を示し、機能的特徴又は効果の場合、その特性に関わる結果の大半がその効果を提供するが、例外的な結果がその効果を提供しないことを単に意味することが意図される。
【0011】
本開示は、オストミーシステム及びオストミー装具等のオストミーシステムのデバイス、オストミー装具のベースプレート、モニタデバイス及び1つ又は複数の付属デバイスに関する。更に、オストミーシステムに関連する方法及びオストミーシステムのデバイスが開示される。付属デバイス(外部デバイスとも呼ばれる)は、携帯電話又は他のハンドヘルドデバイスであり得る。付属デバイスは、腕時計又は他の手首装着電子デバイス等、例えばウェアラブルな個人電子デバイスであり得る。付属デバイスは、ドッキングステーションであり得る。ドッキングステーションは、モニタデバイスをドッキングステーションに電気的且つ/又は機械的に結合するように構成され得る。ドッキングステーションは、モニタデバイスを充電するように構成され得、且つ/又はモニタデバイスとドッキングステーションとの間でデータを転送するように構成され得る。オストミーシステムは、サーバデバイスを含み得る。サーバデバイスは、オストミー装具製造業者及び/又はサービスセンタにより運用且つ/又は制御され得る。
【0012】
オストミーシステムは、オストミー装具とモニタデバイスを含み、ベースプレートを含むオストミー装具が開示され、モニタデバイスは本明細書に記載のモニタデバイスである。
【0013】
モニタデバイスと、ベースプレートを含むオストミー装具と、を含むオストミーシステムが開示され、ベースプレートは、ベースプレートをユーザの皮膚表面に取り付けるように構成された近位側を有する第1の接着層を有し、第1の接着層は、中心点を有するストーマ開口部を有し、モニタデバイスは、プロセッサと、モニタデバイス筐体内に収容される第1のセンサ面を有する第1のセンサを含むセンサユニットと、を含み、モニタデバイス筐体は、モニタデバイスの近位面にセンサ開口部を有し、センサ開口部は近位面の周囲から第1のセンサ面までのセンサ経路の少なくとも一部を形成する。
【0014】
また、オストミーシステムのオストミー装具のためのモニタデバイスも開示され、モニタデバイスは、プロセッサと、モニタデバイス筐体内に収容される第1のセンサ面を有する第1のセンサを含むセンサユニットと、を含み、モニタデバイス筐体は、モニタデバイスの近位面内にセンサ開口部を有し、近位面は、使用中にユーザの皮膚に面するように構成され、センサ開口部は近位面の周囲から第1のセンサ面までのセンサ経路の少なくとも一部を形成する。
【0015】
本開示は、オストミーシステム及びそのデバイス、例えばオストミー装具、オストミー装具のためのベースプレート、モニタデバイス、及び任意選択的に、単独で、又は集合的にオストミー装具の信頼性の高い監視を容易にし得る、1つ又は複数の付属デバイスを提供する。
【0016】
オストミー装具は、ベースプレート及びオストミーパウチ(オストミーバッグとも呼ばれる)を含む。オストミー装具は、人工肛門装具、回腸ストーマ装具又は人工膀胱装具であり得る。オストミー装具は、二品型オストミー装具であり得、すなわち、ベースプレート及びオストミーパウチは、例えば、機械的且つ/又は接着的な結合を用いて解放可能に結合され得、それにより例えば複数のオストミーパウチを1つのベースプレートで利用(交換)できるようにする。更に、二品型オストミー装具は、例えばストーマ領域のユーザ視覚の改善を促進するので、皮膚へのベースプレートの正確な適用を促進し得る。オストミー装具は、単品型オストミー装具であり得、すなわち、ベースプレート及びオストミーパウチは、互いに固定して取り付けられ得る。ベースプレートは、ユーザのストーマ及び/又は周囲皮膚エリア等のストーマ周囲の皮膚に結合するように構成される。
【0017】
オストミー装具のためのベースプレートが開示され、ベースプレートは、ベースプレートをユーザの皮膚表面に取り付けるように構成された近位側を有する第1の接着層であって、中心点を有するストーマ開口部を有する第1の接着層と、接地電極、第1の電極、及び任意選択的に第2の電極を含む複数の電極と、を含み、接地電極は接地接続部を含み、第1の電極は第1の接続部を含み、第2の電極は第2の接続部を含み、接地電極は第1の電極及び/又は第2の電極のための接地を形成する。
【0018】
ベースプレートは、第1の接着層を含む。使用中、第1の接着層はユーザの皮膚(ストーマ周囲エリア)及び/又は、封止ペースト、封止テープ、及び/又は封止リング等の追加のシールに付着する。それゆえ、第1の接着層は、ベースプレートをユーザの皮膚表面に取り付けるように構成され得る。第1の接着層は、中心点を有するストーマ開口部を有するか、又は少なくとも、中心点を有するストーマ開口部を形成するように製作される。その検知部が第1の接着層と接触する3つの電極を有するベースプレートにより、第1の接着層の浸食/膨張特性又は特質を特定すること、及び/又は第1の接着層の浸食及び/又は膨張の程度を特定することができる。
【0019】
オストミー装具の最適な、又は改善された使用が提供されることは、本開示の利点である。特に、本開示により、ベースプレートの交換が早すぎたり(皮膚からの細胞剥離の増加と皮膚損傷リスクの増大につながり、無駄になるコスト及び/又は材料の増加につながる)、遅すぎたり(接着失敗、漏れ、及び/又は過剰な排出物からの皮膚の損傷につながる)しないようにすることが容易となる。したがって、ユーザ又は医療従事者はオストミー装具の使用を監視し、計画することができる。
【0020】
本開示は、ユーザにとって快適さの程度の高い、単純で、効率的で、使いやすいオストミー装具システムを提供する。
【0021】
第1の接着層は、第1の組成物で作製され得る。第1の組成物は、1つ又は複数のポリイソブテン及び/又はスチレン-イソプレン-スチレンを含み得る。第1の組成物は、1つ又は複数の親水コロイドを含み得る。
【0022】
第1の組成物は、弾性エラストマーベース及び1つ又は複数の水溶性又は水膨張性親水コロイドを含む、医療目的に適した感圧性接着組成物であり得る。第1の組成物は、1つ若しくは複数のポリブテン、1つ若しくは複数のスチレン共重合体、1つ若しくは複数の親水コロイド又はそれらの任意の組合せを含み得る。ポリブテンの接着性と親水コロイドの吸収性との組合せは、第1の組成物をオストミー装具の使用に適したものにする。スチレン共重合体は、例えば、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体又はスチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体であり得る。好ましくは、1つ又は複数のスチレン-イソプレン-スチレン(SIS)ブロック型共重合体が利用される。スチレンブロック共重合体の量は、接着組成物全体の5%~20%であり得る。ブテン成分は、適宜、ポリブタジエン、ポリイソプレンから選択される共役ブタジエン重合体である。ポリブテンは、好ましくは、接着組成物全体の35%~50%の量で存在する。好ましくは、ポリブテンは、ポリイソブチレン(PIB)である。第1の組成物への組み込みに適した親水コロイドは、天然起源の親水コロイド、半合成親水コロイド及び合成親水コロイドから選択される。第1の組成物は、20%~60%の親水コロイドを含み得る。好ましい親水コロイドは、カルボキシメチルセルロース(CMC)である。第1の組成物は、任意選択的に、充填剤、粘着付与剤、可塑剤及び他の添加剤等の他の成分を含み得る。
【0023】
第1の接着層は、複数のセンサ点開口部を有し得る。第1の接着層のセンサ点開口部は、電極の(検知)部分に重なり、例えばセンサ点を形成するように構成される。
【0024】
第1の接着層のセンサ点開口部は、一次センサ点開口部を含み得る。一次センサ点開口部は、1つ又は複数の第1の一次センサ点開口部及び1つ又は複数の第2の一次センサ点開口部を含み得、第1の一次センサ点開口部は、電極の(検知)部分に重なるように構成され、第2の一次センサ点開口部は、第1の一次センサ点開口部が少なくとも部分的に重なる電極と異なる別の電極の(検知)部分に重なるように構成される。
【0025】
第1の接着層のセンサ点開口部は、二次センサ点開口部を含み得る。二次センサ点開口部は、1つ又は複数の第1の二次センサ点開口部及び1つ又は複数の第2の二次センサ点開口部を含み得、第1の二次センサ点開口部は、電極の(検知)部分に重なるように構成され、第2の二次センサ点開口部は、第1の二次センサ点開口部が少なくとも部分的に重なる電極と異なる別の電極の(検知)部分に重なるように構成される。
【0026】
第1の接着層のセンサ点開口部は、三次センサ点開口部を含み得る。三次センサ点開口部は、1つ又は複数の第1の三次センサ点開口部及び1つ又は複数の第2の三次センサ点開口部を含み得、第1の三次センサ点開口部は、電極の(検知)部分に重なるように構成され、第2の三次センサ点開口部は、第1の三次センサ点開口部が少なくとも部分的に重なる電極と異なる別の電極の(検知)部分に重なるように構成される。
【0027】
第1の接着層は、実質的に均一な厚さを有し得る。第1の接着層は、0.1mm~1.5mmの範囲、例えば0.2mm~1.2mmの範囲、例えば0.8mm又は1.0mmの厚さを有し得る。
【0028】
第1の接着層は、第1の接着層の一次部分、例えばストーマ開口部の中心点から一次半径方向距離又は一次半径方向距離範囲内の一次領域において一次厚を有し得る。一次厚は、約1.0mm等の0.2mm~1.5mmの範囲内であり得る。一次半径方向距離は、25mm~35mmの範囲内等の20mm~50mmの範囲内であり得、例えば30mmであり得る。
【0029】
第1の接着層は、第1の接着層の二次部分、例えばストーマ開口部の中心点から二次半径方向距離又は二次半径方向距離範囲だけ離れた二次領域において二次厚を有し得る。二次厚は、約0.5mm等の0.2mm~1.0mmの範囲内であり得る。二次半径方向距離は、25mm~35mmの範囲内等の20mm~50mmの範囲内であり得、例えば30mmであり得る。
【0030】
ベースプレートは、第2の層を含み得る。第2の層は、接着層であり得る。第2の層は、少なくともベースプレートの第1の角度範囲において、第1の接着層の第1の半径方向広がりよりも大きい第2の半径方向広がりを有し得る。したがって、第2の層の近位面の部分は、ユーザの皮膚表面に取り付けられるように構成され得る。ユーザの皮膚表面に取り付けられるように構成された第2の層の近位面の部分は、第2の接着層の皮膚取り付け面とも示される。第2の層は、中心点を有するストーマ開口部を有し得る。
【0031】
第2の接着層は、第2の組成物で作製され得る。第2の組成物は、1つ又は複数のポリイソブテン及び/又はスチレン-イソプレン-スチレンを含み得る。第2の組成物は、1つ又は複数の親水コロイドを含み得る。
【0032】
第2の組成物は、弾性エラストマーベース及び1つ又は複数の水溶性又は水膨張性親水コロイドを含む、医療目的に適した感圧性接着組成物であり得る。第2の組成物は、1つ若しくは複数のポリブテン、1つ若しくは複数のスチレン共重合体、1つ若しくは複数の親水コロイド又はそれらの任意の組合せを含み得る。ポリブテンの接着性と親水コロイドの吸収性との組合せは、第2の組成物をオストミー装具の使用に適したものにする。スチレン共重合体は、例えば、スチレンブタジエンスチレンブロック共重合体又はスチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体であり得る。好ましくは、1つ又は複数のスチレン-イソプレン-スチレン(SIS)ブロック型共重合体が利用される。スチレンブロック共重合体の量は、接着組成物全体の5%~20%であり得る。ブテン成分は、適宜、ポリブタジエン、ポリイソプレンから選択される共役ブタジエン重合体である。ポリブテンは、好ましくは、接着組成物全体の35%~50%の量で存在する。好ましくは、ポリブテンは、ポリイソブチレン(PIB)である。第2の組成物への組み込みに適した親水コロイドは、天然起源の親水コロイド、半合成親水コロイド及び合成親水コロイドから選択される。第2の組成物は、20%~60%の親水コロイドを含み得る。好ましい親水コロイドは、カルボキシメチルセルロース(CMC)である。第2の組成物は、任意選択的に、充填剤、粘着付与剤、可塑剤及び他の添加剤等の他の成分を含み得る。
【0033】
異なる比率の含有量は、第1及び/又は第2の接着層の特性を変え得る。第2の接着層及び第1の接着層は、異なる特性を有し得る。第2の接着層(第2の組成物)及び第1の接着層(第1の組成物)は、異なる比率のポリイソブテン、スチレン-イソプレン-スチレン及び/又は親水コロイドを有し得る。例えば、第2の接着層は、第1の接着層により提供される皮膚への取り付けと比較して、皮膚へのより強力な接着を提供し得る。代替又は追加として、第2の接着層は、第1の接着層よりも薄いことができる。代替又は追加として、第2の接着層は、第1の接着層よりも吸収する水及び/又は汗が少ないことができる。代替又は追加として、第2の接着層は、第1の接着層よりも成形性が低いことができる。第2の接着層は、第2の耐漏出バリアを提供し得る。
【0034】
第2の層は、実質的に均一な厚さを有し得る。第2の層は、0.5mm、0.6mm又は0.7mm等の0.1mm~1.5mmの範囲内の厚さ、例えば0.2mm~1.0mmの範囲内の厚さを有し得る。
【0035】
ベースプレートは、2、3、4、5、6又は7つ以上の電極等の複数の電極等の1つ又は複数の電極を含む。電極、例えば幾つか又は全ての電極は、第1の接着層と第2の接着層との間に配置され得る。電極は、電極組立体、例えば電極層に配置され得る。電極は、電極を他の構成要素及び/又はインターフェース端子/端子要素に接続する接続部を含む。電極は、1つ又は複数の導体部分及び/又は1つ又は複数の検知部を含み得る。電極組立体は、第1の接着層と第2の接着層との間に配置され得る。ベースプレート、例えば電極組立体は、第1の電極、第2の電極及び任意選択的に第3の電極を含み得る。ベースプレート、例えば電極組立体は、第4の電極及び/又は第5の電極を含み得る。ベースプレート、例えば電極組立体は、任意選択的に、第6の電極を含む。ベースプレート、例えば電極組立体は、接地電極を含み得る。接地電極は、第1の電極部を含み得る。接地電極の第1の電極部は、第1の電極の接地又は基準を形成し得る。接地電極は、第2の電極部を含み得る。接地電極の第2の電極部は、第2の電極の接地又は基準を形成し得る。接地電極は、第3の電極部を含み得る。接地電極の第3の電極部は、第3の電極の接地又は基準を形成し得る。接地電極は、第4の電極部を含み得る。接地電極の第4の電極部は、第4の電極及び/又は第5の電極の接地又は基準を形成し得る。
【0036】
接地電極又は接地電極の電極部は、電極組立体の他の電極の幾つか又は全ての(共通)基準電極として構成され得るか、又は(共通)基準電極を形成し得る。接地電極は、基準電極と示されることもある。
【0037】
電極は、導電性であり、金属材料(例えば、銀、銅、金、チタン、アルミニウム、ステンレス鋼)、セラミック材料(例えば、ITO)、重合体材料(例えば、PEDOT、PANI、PPy)及び炭素質材料(例えば、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、カーボン繊維、グラフェン、グラファイト)の1つ又は複数を含み得る。
【0038】
接地電極は、第1の電極部と第2の電極部を含み得、第1の電極部は第1の電極の接地を形成し、第2の電極部は第2の電極の接地を形成する。第1の電極部は閉ループを形成し得る。
【0039】
電極は導電性であり、金属材料(例えば、銀、銅、金、チタン、アルミニウム、ステンレス鋼)、セラミック材料(例えば、ITO)、重合体材料(例えば、PEDOT、PANI、PPy)及び炭素質材料(例えば、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、カーボン繊維、グラフェン、グラファイト)の1つ又は複数を含み得る。
【0040】
電極組立体の2つの電極は、センサを形成し得る。第1の電極及び接地電極(例えば、接地電極の第1の電極部)は、第1のセンサ又は第1の電極対を形成し得る。第2の電極及び接地電極(例えば、接地電極の第2の電極部)は、第2のセンサ又は第2の電極対を形成し得る。第3の電極及び接地電極(例えば、接地電極の第3の電極部)は、第3のセンサ又は第3の電極対を形成し得る。第4の電極及び接地電極(例えば、接地電極の第4の電極部)は、第4のセンサ又は第4の電極対を形成し得る。第5の電極及び接地電極(例えば、接地電極の第5の電極部)は、第5のセンサ又は第5の電極対を形成し得る。第4の電極及び第5の電極は、第6のセンサ又は第6の電極対を形成し得る。
【0041】
電極は、1つの検知部又は複数の検知部、すなわち電極のうち、検知に使用される部分を含み得る。第1の電極は、第1の検知部を含み得る。第1の検知部は、第1の接着層と接触し得、任意選択的に少なくとも部分的に環状にストーマ開口部の周囲に配置される。第1の電極は第1の導電体部分を含み得、これは第1の接着剤層から、第1の導電体部分と第1の接着層との間に配置されたマスキング要素によって絶縁される。第1の検知部は、ストーマ開口部の周囲の少なくとも270度、例えばストーマ開口部の周囲の少なくとも300度にわたって延び得る。第1の電極の第1の検知部は、接地電極の第1の電極部から第1の接地距離に配置され得る。第1の接地距離は、5mm未満、例えば3mm未満、例えば約1.0mmであり得る。
【0042】
第2の電極は、第2の検知部を含み得る。第2の検知部は、第1の接着層と接触し得る。第2の検知部は、少なくとも部分的に環状にストーマ開口部の周囲に配置される。第2の検知部は、ストーマ開口部の周囲の少なくとも270度、例えばストーマ開口部の周囲の少なくとも300度にわたって延び得る。第2の電極の第2の検知部は、接地電極の第2の電極部から第2の接地距離に配置され得る。第2の接地距離は、5mm未満、例えば3mm未満、例えば約1.0mmであり得る。
【0043】
第1の検知部は、中心点から第1の半径方向距離に配置され得、第2の検知部は、中心点から第2の半径方向距離に配置され得る。第2の半径方向距離は第1の半径方向距離より大きくてよい。第2の電極は、第2の導電体部分を含み得、これは第1の接着層から、例えば第2の導電体部分と第1の接着層との間に配置されたマスキング要素により絶縁される。第1の半径方向距離は、中心点からのゼロ方向に関する角度位置に応じて変化し得る。第2の半径方向距離は、中心点からのゼロ方向に関する角度位置に応じて変化し得る。ゼロ方向とは、ベースプレートが直立しているユーザの所期の装着位置にあるときに、縦方向に上への方向と定義され得る。
【0044】
第1の半径方向距離は、5mm~40mmの範囲内、例えば10mm~25mmの範囲内、例えば約14mmであり得る。1つ又は複数の実施形態において、第1の半径方向距離R1は、約13mm、例えば12.5mmであり得る。第2の半径方向距離は、10mm~50mmの範囲内、例えば10mm~25mmの範囲内、例えば約18mmであり得る。1つ又は複数の実施形態において、第2の半径方向距離R2は17mmであり得る。
【0045】
ベースプレートは、第3の接続部を含む第3の電極を含み得る。接地電極は、第3の電極の接地を形成し得る。接地電極は第3の電極部を含み得、第3の電極部は第3の電極の接地を形成する。第3の電極は第3の導電体部分を含み得、これは第1の接着層から、例えば第3の導電体部分と第1の接着層との間に配置されたマスキング要素により絶縁される。第3の電極は、第3の検知部を含み得、第3の検知部は第1の接着層と接触する。第3の検知部は、ストーマ開口の周囲に少なくとも部分的に環状に配置され得る。第3の検知部は、中心点から第3の半径方向距離に配置され得る。第3の半径方向距離は、第1の半径方向距離より大きくてよく、且つ/又は第2の半径方向距離より大きくてよい。第3の半径方向距離は、15mm~50mmの範囲内、例えば20mm~30mmの範囲内、例えば約26mmであり得る。1つ又は複数の実施形態において、第3の半径方向距離R3は21mmである。第3の検知部は、ストーマ開口の周囲で少なくとも270度、例えばストーマ開口部の周囲で少なくとも300度にわたって延び得る。第3の電極の第3の検知部は、接地電極の第3の電極部から第3の接地距離に配置される。第3の接地距離は、5mm未満、例えば3mm未満、例えば約1.0mmであり得る。接地電極、第1の電極、第2の電極、及び第3の電極を有するベースプレートにより、例えばベースプレートの製作中に第1の電極が切断されるか、それ以外に破壊されたときに、フェールセーフのベースプレートとなることができる。
【0046】
ベースプレートは、第4の接続部を含む第4の電極を含み得る。接地電極は、第4の電極の接地を形成し得る。接地電極は第4の電極部を含み得、第4の電極部は第4の電極の接地を形成する。第4の電極は、1つ又は複数の第4の検知部、例えば少なくとも5つの第4の検知部を含み得る。第4の検知部は、ストーマ開口部又はその中心点の周囲に分散され得る。第4の検知部は、中心点からそれぞれ第4の半径方向距離に配置され得る。第4の半径方向距離は、第3の半径方向距離より大きくてよい。第4の半径方向距離は、25mm~50mmの範囲内、例えば約30mmであり得る。
【0047】
ベースプレートは、第5の接続部を含む第5の電極を含み得る。接地電極は、第5の電極の接地を形成し得る。接地電極は、第5の電極部を含み得、第5の電極部は第5の電極の接地を形成する。第5の電極は、1つ又は複数の第5の検知部、例えば少なくとも5つの第5の検知部を含み得る。第5の検知部は、ストーマ開口部又はその中心点の周囲に分散され得る。第5の検知部は、中心点からそれぞれ第5の半径方向距離に配置され得る。第5の半径方向距離は、第3の半径方向距離より大きくてよい。第5の半径方向距離は、第4の半径方向距離と等しいか、それより大きくてよい。第5の半径方向距離は、25mm~50mmの範囲内、例えば約30mmであり得る。
【0048】
第1の電極は、開ループを形成し得る。第2の電極は、開ループを形成し得、且つ/又は第3の電極は、開ループを形成し得る。第4の電極は、開ループを形成し得る。第5の電極は、開ループを形成し得る。開ループ電極は、少数又は1つの電極層への電極配置を可能にする。
【0049】
ベースプレートは第2の接着層を含み得、複数の電極は、第1の接着層と第2の接着層との間に配置される。
【0050】
電極組立体は、支持膜とも記される支持層を含み得る。1つ又は複数の電極は、支持層の近位側に形成、例えばプリントされ得る。1つ又は複数の電極は、支持層の遠位側に形成、例えばプリントされ得る。それゆえ、1つ又は複数の電極は、支持層と第1の接着層との間に配置され得る。電極組立体は、中心点を有するストーマ開口部を有し得る。
【0051】
支持層は、重合体材料(例えば、ポリウレタン、PTFE、PVDF)及び/又はセラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ)を含み得る。1つ又は複数の例示的なベースプレートでは、支持層は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)で作製される。支持層材料は、ポリエステル、熱可塑性エラストマー(TPE)、ポリアミド、ポリイミド、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリ尿素及びシリコーンの1つ又は複数で作製され得るか、又はそれらの1つ又は複数を含み得る。
【0052】
支持層の例示的な熱可塑性エラストマーは、スチレンブロック共重合体(TPS、TPE-s)、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー(TPO、TPE-o)、熱可塑性加硫ゴム(TPV、TPE-v)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、熱可塑性共ポリエステル(TPC、TPE-E)及び熱可塑性ポリアミド(TPA、TPE-A)である。
【0053】
電極組立体/ベースプレートは、ベースプレートの第1の接着層から電極の少なくとも部分を絶縁するように構成されたマスキング要素を含み得る。マスキング要素は、1つ又は複数等の2つ以上のセンサ点開口部を含み得る。センサ点開口部は、一次センサ点開口部及び/又は二次センサ点開口部を含み得る。センサ点開口部は、三次センサ点開口部を含み得る。センサ点開口部は、四次センサ点開口部を含み得る。マスキング要素のセンサ点開口部は、軸方向において見たとき、電極組立体の電極の少なくとも1つに重なり、それにより例えばセンサ点を形成する。例えば、一次センサ点開口部は、接地電極の(検知)部分及び/又は第4の電極の(検知)部分に重なり得る。二次センサ点開口部は、第4の電極の(検知)部分及び/又は第5の電極の(検知)部分に重なり得る。三次センサ点開口部は、第5の電極の(検知)部分及び/又は接地電極の(検知)部分に重なり得る。
【0054】
マスキング要素は、1つ又は複数等の2つ以上の端子開口部を含み得る。端子開口部は、電極の1つ又は複数の接続部に重なり得る。1つ又は複数の例示的なベースプレートにおいて、各端子開口部は電極の1つの接続部と重なる。
【0055】
マスキング要素は、重合体材料(例えば、ポリウレタン、PTFE、PVDF)及び/又はセラミック材料(例えば、アルミナ、シリカ)を含み得る。1つ又は複数の例示的なベースプレートでは、マスキング要素は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)で作製されるか又はTPUを含む。1つ又は複数の例示的なベースプレートでは、マスキング要素は、ポリエステルで作製されるか又はポリエステルを含む。マスキング要素材料は、ポリエステル、熱可塑性エラストマー(TPE)、ポリアミド、ポリイミド、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリ尿素及びシリコーンの1つ又は複数で作製され得るか、又はそれらの1つ又は複数を含み得る。
【0056】
マスキング要素の例示的な熱可塑性エラストマーは、スチレンブロック共重合体(TPS、TPE-s)、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー(TPO、TPE-o)、熱可塑性加硫ゴム(TPV、TPE-v)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、熱可塑性共ポリエステル(TPC、TPE-E)及び熱可塑性ポリアミド(TPA、TPE-A)である。
【0057】
ベースプレートは、第1の中間要素を含み得る。第1の中間要素は、電極/電極層と第1の接着層との間及び/又は第2の層と第1の接着層との間に配置され得る。第1の中間層は、絶縁材料で作製され得る。
【0058】
ベースプレートは、剥離ライナーを含み得る。剥離ライナーは、輸送及び貯蔵中、接着層を保護する保護層であり、ベースプレートを皮膚に適用する前にユーザにより剥がされる。剥離ライナーは、中心点を有するストーマ開口部を有し得る。
【0059】
ベースプレートは、上層を含み得る。上層は、ユーザがオストミー装具を装着したとき、外部歪み及び応力から接着層を保護する保護層である。電極、例えば電極の幾つか又は全ては、第1の接着層と上層との間に配置され得る。上層は、中心点を有するストーマ開口部を有し得る。上層は、0.04mm等の0.01mm~1.0mmの範囲の厚さ、例えば0.02mm~0.2mmの範囲の厚さを有し得る。上層は、中心点を有するストーマ開口部を有し得る。
【0060】
ベースプレートは、モニタインターフェースを含む。モニタインターフェースは、オストミー装具(ベースプレート)をモニタデバイスに電気的且つ/又は機械的に接続するように構成され得る。モニタインターフェースは、オストミー装具(ベースプレート)をモニタデバイスに無線接続するように構成され得る。したがって、ベースプレートのモニタインターフェースは、オストミー装具とモニタデバイスとを電気的且つ/又は機械的に結合するように構成される。
【0061】
ベースプレートのモニタインターフェースは、例えば、モニタインターフェースの第1のコネクタの一部として、モニタデバイスとベースプレートとの間の解放可能な結合等の機械的接続を形成する結合部を含み得る。結合部は、モニタデバイスをベースプレートに解放可能に結合するモニタデバイス結合部と係合するように構成され得る。
【0062】
ベースプレートのモニタインターフェースは、例えば、モニタインターフェースの第1のコネクタの一部として、モニタデバイスの各端子との電気接続を形成する、2、3、4、5、6又は7つ以上の端子等の複数の端子を含み得る。モニタインターフェースは、接地端子を形成する接地端子要素を含み得る。モニタインターフェースは、第1の端子を形成する第1の端子要素、第2の端子を形成する第2の端子要素及び任意選択的に第3の端子を形成する第3の端子要素を含み得る。モニタインターフェースは、第4の端子を形成する第4の端子要素及び/又は第5の端子を形成する第5の端子要素を含み得る。モニタインターフェースは、任意選択的に、第6の端子を形成する第6の端子要素を含む。モニタインターフェースの端子要素は、ベースプレート/電極組立体の各電極(接続部分)に接触し得る。第1の中間要素は、端子要素と第1の接着層との間に配置され得る。第1の中間要素は、軸方向において見たとき、ベースプレートの端子要素を覆うか又はそれと重なり得る。したがって、第1の接着層は、ベースプレートの端子要素から保護されるか、又は端子要素からのより均等に分布した機械的応力を受け、それにより端子要素が第1の接着層を貫通するリスク又は第1の接着層を他の方法で破損するリスクを低減し得る。第1の中間要素は、ベースプレートの端子要素から第1の接着層を保護するか又は機械的且つ/又は電気的にシールドし得る。
【0063】
接地端子要素、第1の端子要素、第2の端子要素、第3の端子要素、第4の端子要素、第5の端子要素、及び/又は第6の端子要素等の端子要素は、遠位端と近位端を含み得る。接地端子要素、第1の端子要素、第2の端子要素、第3の端子要素、第4の端子要素、第5の端子要素、及び/又は第6の端子要素等の端子要素は、遠位部、中央部、及び/又は近位部を含み得る。遠位部は、遠位端と中央部との間にあり得る。近位部は、近位端と中央部との間にあり得る。端子要素の近位端/近位部は、電極の接続部と接触し得る。接地端子要素、第1の端子要素、第2の端子要素、第3の端子要素、第4の端子要素、第5の端子要素、及び/又は第6の端子要素等の端子要素は、金めっき銅であり得る。
【0064】
ベースプレートは、オストミーパウチをベースプレート(二品型オストミー装具)に結合する結合リング又は他の結合部材を含み得る。中心点は、結合リングの中心として定義され得る。
【0065】
ベースプレートは、中心点を有するストーマ開口部を有する。ストーマ開口部のサイズ及び/又は形状は、通常、オストミー装具の適用前、ユーザのストーマに適合するようにユーザ又は看護師により調整される。1つ又は複数の例示的なベースプレートでは、ユーザは、適用に向けてベースプレートを準備する間、ストーマ開口部を形成する。
【0066】
モニタデバイスは、プロセッサを含む。プロセッサはモニタデバイスの動作を制御し、これにはオストミー装具のベースプレートからのオストミーデータの収集と処理、センサユニットからのセンサデータの処理、例えば記憶、及びモニタデータの生成/付属デバイスへの送信が含まれる。
【0067】
モニタデバイスは、オストミーデータ及び/又はオストミーデータに基づくパラメータデータを記憶するメモリを含む。プロセッサは、メモリ内のセンサデータを処理し、記憶するように構成され得る。
【0068】
モニタデバイスは、任意選択的にプラスチック材料で作製されたモニタデバイス筐体を含む。モニタデバイス筐体は、第1の端部及び第2の端部を有する長尺状筐体であり得る。モニタデバイス筐体は、1cm~10cmの範囲内の長さ、すなわち長手方向軸に沿った最大の広がりを有し得る。モニタデバイス筐体は、0.5cm~5cm、例えば0.8cm~3cmの範囲内の幅、すなわち長手方向軸に直交する最大の広がりを有し得る。モニタデバイス筐体は、湾曲形状であり得る。
【0069】
モニタデバイス筐体は、複数のセンサ開口部、例えばセンサのための複数のセンサ開口部及び/又は複数のセンサの各々のためのセンサ開口部を有し得る。モニタデバイスは、モニタデバイスの遠位面に1つ又は複数のセンサ開口部を含み得る。モニタデバイスは、モニタデバイスの側面に1つ又は複数のセンサ開口部を含み得る。モニタデバイスは、モニタデバイスの端面に1つ又は複数のセンサ開口部を含み得る。
【0070】
近位面のセンサ開口部は、第1の端からセンサ開口部距離に配置される。センサ開口部距離は、D_Sとも記され、0.25L~0.75L、例えば0.35L~0.65Lの範囲内であり得、Lはモニタデバイス筐体の長さである。センサ開口部距離は、10mm~70mmの範囲内であり得る。
【0071】
モニタデバイス筐体は、近位面の周囲から第1のセンサ面までのセンサ経路を含むか、又は形成する。センサ経路は、モニタデバイス/モニタデバイス筐体の近位面の温度及び/又は湿度を第1のセンサ面に伝える。センサ開口部はセンサ経路の一部を形成し、任意選択的に0.2mm~10mmの範囲の断面積を有する。センサ開口部は、直径が0.3mm~1.4mm、例えば0.6mm~1.0mmの範囲内の円形のセンサ開口部であり得る。
【0072】
モニタデバイスは、第1のセンサを含む1つ又は複数のセンサを有するセンサユニットを含む。センサユニットはセンサデータをプロセッサに供給するためにプロセッサに接続される。センサユニットは、湿度データをプロセッサに提供する湿度センサを含み得る。それゆえ、センサデータは湿度データを含み得る。例えば、第1のセンサは、湿度データをプロセッサに提供する湿度センサであり得る。それゆえ、本開示は、ユーザの皮膚の付近及び/又はベースプレートの遠位側の湿度検出を可能にし、したがってベースプレートの動作状態のより正確な推測のために使用できる。
【0073】
センサユニットは、温度データをプロセッサに提供する温度センサを含み得る。それゆえ、センサデータは温度データを含み得る。例えば、第1のセンサは、温度データをプロセッサに提供する温度センサであり得る。それゆえ、本開示は、ユーザの皮膚の付近及び/又はベースプレートの遠位側の温度検出を可能にし、これ自体はベースプレートの動作状態のより正確な推測のために使用できる。
【0074】
第1のセンサは、湿度及び温度データをプロセッサに提供する湿度及び温度複合センサであり得る。
【0075】
モニタデバイスのセンサユニットは第2のセンサ、例えば加速度データをプロセッサに提供する加速度計を含み得る。モニタデバイスのセンサユニットは、第3のセンサ、例えばジャイロスコープデータをプロセッサに提供するジャイロスコープを含み得る。モニタデバイスのセンサユニットは、第4のセンサ、例えば磁力計データをプロセッサに提供する磁力計を含み得る。
【0076】
プロセッサは、ベースプレートから得られるオストミーデータを処理し、付属デバイスに送信されるモニタデータを生成又は特定するように構成される。モニタデータは、センサユニットから得られるセンサデータを含み得る。
【0077】
モニタデバイスは、モニタデバイスをベースプレートに接続する第1のインターフェースを含む。第1のインターフェースは、モニタデバイス筐体の近位面に配置され得る。第1のインターフェースは、第1の端から第1のインターフェース距離に配置され得る。第1のインターフェース距離は、0.50L未満、例えば0.4L未満であり得、Lはモニタデバイス筐体の長さである。
【0078】
モニタデバイスは、第1のセンサとモニタデバイス筐体の筐体部との間のシールを形成する封止要素を含み得る。封止要素は、例えばゴム材料で製作されるOリングであり得る。封止要素は、第1のセンサ面を取り囲んで第1のセンサ面(膜)をセンサ経路に露出させ、他方でモニタデバイスの閉鎖キャビティを提供し得、閉鎖キャビティはPCB、プロセッサ、及びその他の電気回路を収容する。グルーは封止要素を形成し得る。
【0079】
オストミーシステムは、オストミー装具の監視に関係のある各種のパラメータの信頼できる正確な測定を可能にする。オストミーシステムにおいて、モニタデバイスの近位面とベースプレートの遠位面との間の距離は、結合状態で、0.2mm~10mmの範囲内、例えば0.5mm~5mmの範囲内である。結合状態で、モニタデバイスはベースプレートに取り付けられ、オストミーシステムの使用中、その所期の位置に配置される。
【0080】
モニタデバイスは、プロセッサに接続された第1のインターフェースを含む。第1のインターフェースは、モニタデバイスをオストミー装具に電気的且つ/又は機械的に接続する装具インターフェースとして構成され得る。それゆえ、装具インターフェースは、モニタデバイスとオストミー装具とを電気的且つ/又は機械的に結合するように構成される。第1のインターフェースは、モニタデバイスをドッキングステーション等の付属デバイスに電気的且つ/又は機械的に接続する付属デバイスインターフェースとして構成され得る。第1のインターフェースは、例えばモニタデバイスを充電するため、及び/又はモニタデバイスとドッキングステーションとの間のデータ伝送のために、オストミーシステムのドッキングにステーションに結合されるように構成され得る。
【0081】
モニタデバイスの第1のインターフェースは、オストミー装具の各端子及び/又は電極と電気接続を形成する、2、3、4、5、6又は7つ以上の端子等の複数の端子を含み得る。第1のインターフェースの1つ又は複数の端子は、付属デバイス、例えばドッキングステーションの各端子と電気接続を形成するように構成され得る。第1のインターフェースは、接地端子を含み得る。第1のインターフェースは、第1の端子、第2の端子及び任意選択的に第3の端子を含み得る。第1のインターフェースは、第4の端子及び/又は第5の端子を含み得る。第1のインターフェースは、任意選択的に、第6の端子を含む。1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、第1のインターフェースは、M個の端子を有し、ここで、Mは、4~8の範囲内の整数である。
【0082】
モニタデバイスの第1のインターフェースは、モニタデバイスとベースプレートとの間の機械的接続、例えば解放可能結合を形成する結合部を含み得る。第1のインターフェースの結合部と端子は、モニタデバイスの第1のコネクタ(の少なくとも一部)を形成する。
【0083】
モニタデバイスは、モニタデバイスに給電する電力ユニットを含む。電力ユニットは、電池を含み得る。電力ユニットは、電池及び第1のインターフェースの端子に接続されて、第1のインターフェース、例えば第1のコネクタを介して電池を充電する充電回路を含み得る。第1のインターフェースは、電池を充電するために別個の充電端子を含み得る。
【0084】
モニタデバイスは、プロセッサに接続された第2のインターフェースを含む。第2のインターフェースは、モニタデバイスを1つ又は複数の付属デバイスに接続、例えば無線接続する付属インターフェースとして構成され得る。第2のインターフェースは、例えば、2.4GHz~2.5GHzの範囲の周波数における無線通信向けに構成されたアンテナ及び無線送受信機を含み得る。無線送受信機は、Bluetooth(登録商標)送受信機であり得、すなわち、無線送受信機は、Bluetooth(登録商標)プロトコル、例えばBluetooth(登録商標) Low Energy、Bluetooth(登録商標) 4.0、Bluetooth(登録商標) 5による無線通信向けに構成され得る。第2のインターフェースは、任意選択的に、オーディオ信号及び/又は触覚フィードバックをユーザにそれぞれ提供するラウドスピーカ及び/又は触覚フィードバック要素を含む。プロセッサは、モニタデータを、無線モニタ信号としてアンテナ及び無線送受信機を介して送信するように構成され得る。
【0085】
オストミーシステムは、オストミーシステムの付属デバイスを形成するドッキングステーションを含み得る。ドッキングステーションは、モニタデバイスをドッキングステーションに電気的且つ/又は機械的に結合するように構成され得る。
【0086】
ドッキングステーションは、ドッキングモニタインターフェースを含み得る。ドッキングモニタインターフェースは、モニタデバイスをドッキングステーションに電気的且つ/又は機械的に結合するように構成され得る。ドッキングモニタインターフェースは、モニタデバイスをドッキングステーションに無線接続するように構成され得る。ドッキングステーションのドッキングモニタインターフェースは、ドッキングステーションとモニタデバイスとを電気的且つ/又は機械的に結合するように構成され得る。
【0087】
ドッキングステーションのドッキングモニタインターフェースは、例えば、ドッキングモニタインターフェースの第1のコネクタの一部として、モニタデバイスとドッキングステーションとの間の解放可能な結合等の機械的接続を形成する結合部を含み得る。結合部は、モニタデバイスの結合部と係合して、モニタデバイスをドッキングステーションに解放可能に結合するように構成され得る。
【0088】
ドッキングステーションのドッキングモニタインターフェースは、例えば、ドッキングモニタインターフェースの第1のコネクタの一部として、モニタデバイスの各端子との電気接続を形成する、2、3、4、5、6又は7つ以上の端子等の複数の端子を含み得る。ドッキングモニタインターフェースは、接地端子を含み得る。ドッキングモニタインターフェースは、第1の端子及び/又は第2の端子を含み得る。ドッキングステーションは、第3の端子を含み得る。ドッキングモニタインターフェースは、第4の端子及び/又は第5の端子を含み得る。ドッキングモニタインターフェースは、任意選択的に、第6の端子を含む。
【0089】
本開示は、付属デバイス(すなわち、本明細書で開示されるオストミーシステムの付属デバイス)により実行される、オストミーシステムを監視する方法を提供する。付属デバイスは、オストミーシステムの1つ又は複数のデバイスと通信するように構成されたインターフェースを含み、インターフェースはディスプレイを含む。付属デバイスは、本明細書で開示されるオストミーシステムと通信するように構成される。オストミーシステムは、モニタデバイス及び/又は、ユーザの皮膚表面に設置されるように構成されたオストミー装具を含む。オストミー装具はベースプレートを含む。
【0090】
方法は:1つ又は複数のデバイスからモニタデータを取得することと、コンテキストデータを取得することと、モニタデータ及びコンテキストデータに基づいてオストミー装具の1つ又は複数の将来の動作状態を判断することであって、ある将来の動作状態はオストミー装具の将来の接着性能を示す、判断することと、1つ又は複数の将来の動作状態を通信することを含む。
【0091】
方法は、1つ又は複数のデバイスから、例えばモニタデバイスから、例えばオストミー装具から(例えば、ベースプレートから)、例えばネットワーク内のサーバデバイスからモニタデータを取得することを含む。方法は、付属デバイスのメモリからモニタデータを取得することを含み得る。モニタデバイスからモニタデータを取得することは、モニタデバイスからモニタデータを検索する、且つ/又は受信することを含み得る。
【0092】
オストミー装具はベースプレート、例えば本明細書で開示されるベースプレートを含む。オストミー装具はオストミーパウチを含む。ベースプレートは、近位側を有する第1の接着層を含む。使用中、第1の接着層の近位面はストーマ周囲のエリア内のユーザの皮膚及び/又は、例えば封止ペースト、封止テープ、及び/又は封止リング等の追加の封止に付着する。ベースプレートは、第1の接着層の電気的特性を測定するように構成された1つ又は複数の電極を含み得る。電気的特性は、第1の接着層の導電路を示し、それによって水分レベルを示し、及びオストミー装具の状況を示し得る。
【0093】
方法は、1つ又は複数のデバイスからモニタデータを取得することと、コンテキストデータを取得することと、モニタデータ及びコンテキストデータに基づいてオストミー装具の(例えば、ベースプレートの)1つ又は複数の将来の動作状態を判断することであって、ある将来の動作状態はオストミー装具の(例えば、ベースプレートの)将来の接着性能を示す、判断することと、1つ又は複数の将来の動作状態を通信することを含み得る。
【0094】
モニタデータは、オストミー装具の状況、例えば本明細書で開示されるベースプレートの状況を示し得る。オストミー装具の、又は本明細書で開示されるベースプレートの状況は、オストミー装具の少なくとも一部の物性のレベル、例えばベースプレートの少なくとも一部の水分及び/又は温度レベル、例えばベースプレートの少なくとも1層の物性のレベル、例えばベースプレートの少なくとも1層の水分及び/又は温度レベル、例えばベースプレートの少なくとも1つの接着層(例えば、ユーザの皮膚の付近の第1の接着層)の物性のレベルを指し得る。1つ又は複数の例示的な付属デバイスにおいて、インターフェースは、ベースプレートの第1の接着層の水分レベル及び/又は第1の接着層の近位側の水分レベルを含む状態を示すモニタデータを取得することによってモニタデータを取得するように構成される。水分レベルは、第1の接着層内の、例えば第1の接着層を通る導電路を表すものとして見られ得る。モニタデータは、例えば第1の接着層の電気特性の測定値を表すデータを含む。換言すれば、状況は第1の接着層の状況として見られ得る。
【0095】
モニタデータは、オストミーデータ及び/又はパラメータデータを含み得る。モニタデバイスは、オストミーデータ及び/又はパラメータデータをオストミーデータに基づいて処理し、付属デバイスに送信されるモニタデータを特定するように構成される。オストミーデータ及び/又はパラメータデータは、ベースプレートの電極間の抵抗、電極間のキャパシタンス及び/又はインダクタンス、及び/又はその何れかの変化を示し得る。例えば、オストミーデータ及び/又はパラメータデータは、電極間の抵抗、キャパシタンス、インダクタンスの変化を示し得る。例えば、オストミーデータ及び/又はパラメータデータは、タイミング情報、例えばタイムスタンプ付きデータ又はそこからタイミングが導出される情報を含み得る。
【0096】
方法は、コンテキストデータを、例えば付属デバイスにインストールされた1つ又は複数のユーザアプリケーションから、付属デバイスのメモリから取得する(例えば、受信する、検索する、導出する)ことを含む。付属デバイスは、そこにインストールされた1つ又は複数のユーザアプリケーションを有するように構成され得、1つ又は複数のユーザアプリケーションは、第1のアプリケーション(例えば、オストミーユーザアプリケーション)と第2のアプリケーション(例えば、サードパーティアプリケーション、例えばオストミーユーザアプリケーション以外のアプリケーション)を含む。コンテキストデータを取得することは、第1のアプリケーションとは異なる第2のアプリケーションからコンテキストデータを取得することを含み得る。例えば、第2のアプリケーションは、カレンダアプリケーション、天気アプリケーション、分析アプリケーション、健康アプリケーション、スポーツアプリケーション、アクティビティトラッカアプリケーション、ソーシャルメディアアプリケーション、写真アプリケーション、カメラ、及び/又は医療用アプリケーションを含む。第2のアプリケーションは、入力アプリケーション(コンテキストデータに関するユーザ入力を受け入れるように構成される)を含み得る。第2のアプリケーションは、関連するコンテキストデータを付属デバイスに、例えば付属デバイスからのリクエストに応じて提供するように構成されたアプリケーションサーバに統合され/接続され得る。
【0097】
1つ又は複数の例示的な方法において、コンテキストデータは、例えば第2のアプリケーションからのアプリケーションデータを含む。コンテキストデータは、オストミー装具が動作し得るコンテキストを示すデータ、例えばオストミー装具の、及びベースプレートの動作に不利な影響を与えるコンテキスト又は環境を特徴付けるデータを指し得る。例えば、コンテキストデータはコンテキスチュアルデータと呼ばれ得る。
【0098】
方法は、オストミー装具の1つ又は複数の将来の動作状態をモニタデータとコンテキストデータに基づいて判断することを含む。将来の動作状態は、オストミー装具の将来の接着性能を示す。将来の動作状態は、装着時間、接着品質、及び水分パターン表現のうちの少なくとも1つを含み得る。装着時間は、平均装着時間、名目装着時間、最小装着時間、最大装着時間、中央値装着時間、及び/又は装着時間から導出可能な他の統計メトリクスの何れかを含み得る。装着時間は、装着時間及び/又は現在の装着時間及び/又は経過した装着時間を含み得る。接着品質は、ベースプレートのある層の(例えば第1の接着層の)浸食を示すメトリクス、例えば水分パターン表現を含み得る。
【0099】
本開示の動作状態は、オストミー装具のベースプレートの(例えば、現在ユーザにより装着中のベースプレートの)、ベースプレートの接着性能に関する動的内部状態を示す。オストミー装具の接着性能は、オストミー装具の(例えば、オストミー装具のベースプレートの)内部状況、例えばベースプレートの接着層の内部状況に関し得る。接着性能及び、それによって動作状態は、湿度、温度、ストーマへのオストミー装具の配置ずれ、及び/又はオストミー装具の誤作動等の幾つかの要因によって影響を受け得る。接着性能、及びそれによって動作状態は、ストーマへのベースプレートの配置ずれに関し得る。1つ又は複数の要因が単独で又は一緒になってベースプレートの接着性能に影響を与える。動作状態は、時間により変化し得る。動作状態は、ベースプレートの浸食の程度(例えば、半径方向浸食及び/又は横断浸食)、例えばベースプレートのある層の浸食の程度、例えば第1の接着層の浸食の程度を示すことができる。動作状態は、第1の接着層の近位面上の液体の存在を示すことができる。
【0100】
要因の多くは、付属デバイスで得られたコンテキストデータにより捕捉され得る。それゆえ、コンテキストデータを利用し、それをモニタデータと相関させることは、将来の動作状態の判断における改善(例えば、判断された将来の動作状態の精度及び適時性の改善)、及びそれゆえオストミストの寿命の改善(より正確な将来の動作状態を与えられたオストミストは、計画を立て、例えばオストミー装具の漏出に起因する何れの望ましくない状況も防止できるからである)につながると思われる。
【0101】
接着性能は、装着特性、例えば装着時間及び/又は装着快適性を示し得る。
【0102】
1つ又は複数の例示的な付属デバイスにおいて、動作状態は、ベースプレートが適正に動作しているか否かをその接着性能(例えば、装着特性、例えば装着時間及び/又は装着快適性)に基づいて示すように構成される。
【0103】
例えば、動作状態は、漏出の深刻度及び/又は切迫度(例えば、低、中、緊急)を示し得る。動作状態は、Zの動作状態を含み得、Zは整数である。動作状態は、第1の動作状態、第2の動作状態、及び/又は第3の動作状態(例えば、良好、チェック、X時間以内に/すぐに交換)を含み得る。
【0104】
現在の動作状態は、オストミー装具の(例えば、ベースプレートの)現在の接着性能を示す。現在の動作状態は、判断時における動作状態と見られ得る。現在の動作状態は、モニタデータの中に示される時間(例えば、モニタデータ内に示される最近の時間、例えば最近の時間までの最近の期間)における判断時の動作状態として見られ得る。
【0105】
オストミー装具の将来の動作状態をモニタデータ及びコンテキストデータに基づいて判断することは、オストミー装具の将来のベースプレートの将来の動作状態をモニタデータ及びコンテキストデータに基づいて判断することを含む。将来の動作状態は、オストミー装具のベースプレートの将来の接着性能を示す。将来の接着性能は、預言的接着状態、すなわち将来におけるベースプレートの予測接着性能(例えば、オストミー装具の予測される接着性能)として見られ得る。将来の動作状態は、現在の動作状態の後に到達すると予測される動作状態として見られ得る。換言すれば、将来の動作状態は、事前に提供される動作状態として見られ得る。
【0106】
コンテキストデータは、1つ又は複数のコンテキストパラメータで定量化され得、これらは1つ又は複数の調整係数に関連付けられ得る。付属デバイスは、コンテキストパラメータを対応する調整係数に関連付けるローカル又はリモートデータベース(又はルックアップテーブル)を保持し得る。オストミー装具のベースプレートの将来の動作状態をモニタデータ及びコンテキストデータに基づいて判断することは、オストミー装具のベースプレートの将来の動作状態をモニタデータ及び1つ又は複数のコンテキストパラメータに基づいて(例えば、1つ又は複数の調整係数を使って)判断することを含み得る。
【0107】
本願の技術が応用される説明的な例において、当初、ベースプレートの動作状態はベースプレートのデフォルト又は正常動作状態を示し得、デフォルト動作状態は、ベースプレートの半径方向浸食の程度が極めて低い、若しくは全くないこと、及び/又は漏出が全くないことを示す。オストミー装具の長期間の使用後、付属デバイスは、ベースプレートの、例えば第1の接着層の半径方向浸食の程度、及び/又はオストミー装具の緊急の漏出リスクを示し得るオストミー装具の動作状態を判断し得る。
【0108】
方法は、オストミー装具の現在の動作状態を、モニタデータ及び/又はコンテキストデータに基づいて判断することを含み得る。現在の動作状態は、ベースプレートの現在の接着性能を示す。現在の動作状態は、装着時間、接着品質、及び水分パターン表現のうちの少なくとも1つを含む。
【0109】
オストミー装具の1つ又は複数の将来の動作状態をモニタデータ及びコンテキストデータに基づいて判断することは、将来の動作状態を現在の動作状態及びコンテキストデータに基づいて判断することを含み得る。
【0110】
方法は、1つ又は複数の将来の動作状態を、例えばインターフェースを介して、例えばユーザに対し、ユーザの追加の付属デバイスに通信することを含む。インターフェースは、1つ又は複数の将来の動作状態を、例えばユーザ及び/又はオストミーシステムの1つ又は複数のデバイスに、及び/又は開示された付属デバイスと結合されたユーザの1つ又は複数の付属デバイスに通信(例えば、出力、表示、又は送信)するように構成される。
【0111】
将来の動作状態を通信することは、第1のアプリケーションの将来の動作状態を通信することを含み得、第1のアプリケーションは、付属デバイスにインストールされたオストミーユーザアプリケーションである。
【0112】
インターフェースは、現在の動作状態と将来の動作状態の組合せを、例えばユーザ及び/又はオストミーシステムの1つ又は複数のデバイスに、及び/又は開示された付属デバイスと結合されたユーザの1つ又は複数の付属デバイスに通信(例えば、出力、表示、又は送信)するように構成され得る。
【0113】
オストミー装具のユーザ又は医療従事者に、日常生活でオストミー装具の使用を監視し、計画するための改善されたツール、付属デバイスにより取得可能なコンテキストデータを利用するツールが与えられることは、本開示の利点である。開示された付属デバイスは、1つ又は複数の動作状態をモニタデータ及びコンテキストデータに基づいて判断することによって、漏出リスクを予見し、予測することができる。それゆえ、オストミー装具の1つ又は複数の将来の動作状態の通信は、ユーザがオストミー装具からの漏出(例えば、オストミー装具からの糞便物質漏出)を経験するリスクを計画された活動の中で低減させるのに役立つ。漏出リスクの低減は今度は、ユーザへの皮膚ダメージのリスクを減らすことに役立つ(これは、例えば接着浸食、誤動作、及びストーマ上でのオストミー装具の配置ずれに起因した漏出の回避をサポートするため)。特に、本開示により、1つ又は複数の将来の動作状態の判断及び通信は、ユーザには見えないかもしれない(それがオストミー装具のベースプレートの下又は中にあるため)、付属デバイスにより取得可能なコンテキストデータで補足されるオストミー装具の状態を示すモニタデータに基づいて行われる。
【0114】
更に、本開示は、現在と将来の以下のイベントの明確な区別又は見分けを提供することが分かる:接着失敗、皮膚に有害な糞便物質の漏出(部分的漏出を含む)、及びオストメイトの発汗。
【0115】
本開示は、ユーザにとっての快適性が改善されたオストミー装具の性能の監視と予測の精度を向上させる。本開示により、動作状態に影響を与えていると見られるコンテキストデータを考慮することにより、将来の動作状態をより正確に導出することができる。換言すれば、開示される方法により、オストミー装具の動的内部状態を予測してユーザに示すことが可能であり、これはユーザがオストミー装具の使用を日常生活の活動の計画と調整するのを支援する。
【0116】
コンテキストデータを取得することは、ユーザインターフェースフィールドを第1のアプリケーションの第1のアプリケーションユーザインターフェースの中に表示することであって、ユーザインターフェースフィールドは談話(discourse)入力を受け入れるように構成される、表示することと、ユーザインターフェースフィールドへの第1のユーザ入力を検出することと、検出された第1のユーザ入力に基づいてコンテキストデータを判断することを含み得る。談話入力は、テキスト入力及び/又は音声入力を含み得る。談話入力は、コンテキストデータを含み得、例えば活動、食物摂取、規定食、服薬等を示し得る。
【0117】
コンテキストデータを取得することは、付属デバイスにインストールされたカレンダアプリケーションからカレンダデータを取得することを含み得る。カレンダデータは、日付、時刻、カレンダイベントを含み、これにはイベントの日付、イベント開始時刻、イベント終了時刻、イベント再発生、イベント発生場所、イベント参加者が含まれる。方法は、カレンダアプリケーションからは導出されない1つ又は複数の規則的イベント、例えば通勤、階段の昇降、犬の散歩等を導出すること、及び導出された1つ又は複数の規則的イベントをコンテキストデータに含めることを含み得る。例えば、オストミー装具の現在の動作状態に応じて、付属デバイスは、1つ又は複数の将来の動作状態を、スポーツ活動であるカレンダイベントに基づいて特定できる。ベースプレートの動作状態がスポーツ活動の前に漏出の中程度のリスクを示す場合、付属デバイスは、例えば発汗及び、ベースプレートの接着性能に影響を与える動きにより、スポーツ活動中の何れかの時点における漏出のリスクがより高いとして将来の動作状態を判断し得、将来の動作状態をそれに応じて通信し得る。このようにして、ユーザは通知を受け、そのスポーツ活動の前にベースプレートを交換し得る。コンテキストデータを取得することは、付属デバイスの1つ又は複数のセンサモジュールからセンサデータを取得することを含み得る。
【0118】
コンテキストデータを取得することは、例えば位置センサデータから導出された、接続性データから導出された位置データを含むコンテキストデータを取得することを含み得る。位置データは、GPSセンサ、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、セルラ基地局、無線アクセスポイント、及び/又は近距離接続から取得され得る。位置データを取得することは、例えばカレンダデータを使って、1つ又は複数の将来の位置を取得することを含み得る。付属デバイスは、GPSセンサ、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、セルラ基地局、無線アクセスポイント、及び/又は近距離接続のうちの1つ又は複数を含み得る。付属デバイスは、カレンダアプリケーションを含み得る。
【0119】
コンテキストデータを取得することは、環境データ(例えば、天気データ、温度データ、湿度データ、光データ、及び/又は圧力データ)を取得することを含み得る。環境データは、気圧計、カメラ、近接センサ、及び/又は温度センサを介して取得され得る。付属デバイスは、気圧計、カメラ、近接センサ、及び/又は温度センサを含み得る。
【0120】
例えば、任意選択的にオストミー装具の現在の動作状態について考えると、付属デバイスは、1つ又は複数の将来の動作状態を、3時間飛行機に乗ることであるカレンダイベントに基づいて判断することができる。付属デバイスは、飛行機の状況に関する環境データを取得し得る。付属デバイスは、カレンダデータ、環境データ、及び任意選択的にユーザが空港にいることを示す位置データを相関させて、将来の動作状態を判断し得る。付属デバイスは、将来の動作状態をモニタデータ及びコンテキストデータ、すなわちカレンダデータ、環境データ、及び任意選択的に位置データに基づいて判断し得る。付属デバイスは、将来の動作状態を、オストミー装具の交換が好都合な場所で行われるように適時に通信し得る。このようにして、ユーザは通知を受け、ベースプレートを、例えば飛行機に乗る前に交換し得る。
【0121】
コンテキストデータを取得することは、栄養データを取得する(例えば、ユーザが摂取した食品、例えばユーザが何を食べたかを、例えばユーザ入力に基づいて、及び/又は写真対応アプリケーションで撮影された写真に基づいて示す)ことを含み得る。食物摂取は、ユーザの体により生成される排出物の性質、濃度、流れに影響を与え、それが今度は動作状態に影響を与える。例えば、任意選択的にオストミー装具の現在の動作状態について考えると、付属デバイスはユーザの最後の食事の写真を撮った写真アプリケーションから栄養データを取得する。付属デバイスは、正確さのために、栄養データを、特定の種類のレストラン(例えば、インド料理レストラン)を示すカレンダデータ及び、任意選択的にユーザが特定の種類のレストランにいることを示す位置データと相関させて、将来の動作状態を判断し得る。付属デバイスは、将来の動作状態をモニタデータ及びコンテキストデータ、すなわち任意選択的にカレンダデータ及び任意選択的に位置データと相関された栄養データに基づいて判断し得る。付属デバイスは、栄養データに基づいて、より深刻な将来の動作状態(例えば、服薬が考慮されない場合より深刻な)を判断し、将来の動作状態を、オストミー装具を交換できるように適時に通信し得る。このようにして、ユーザは通知を受け、食物摂取に起因するあらゆる予期せぬ漏出を防止するのに適正なタイミングでベースプレートを交換し得る。
【0122】
コンテキストデータを取得することは、服薬データ(例えば、処方等、ユーザが服用する薬剤を示す)を取得することを含み得る。服薬データは、医療用ユーザアプリケーション(例えば、処方箋を記憶するため、又は医療チームと通信するために使用されるユーザアプリケーション)を介して取得され得る。服薬は、ユーザの体により生成される排出物の性質、濃度、流れに影響を与え、それが今度は動作状態に影響を与える。例えば、任意選択的にオストミー装具の現在の動作状態について考慮すると、付属デバイスは服薬データを、例えばユーザ入力又は医療用アプリケーションから取得する。付属デバイスは、将来の動作状態をモニタデータ及び、服薬データを含むコンテキストデータに基づいて判断し得る。付属デバイスは、服薬データに基づいて、より厳しい将来の動作状態(例えば、服薬が考慮されない場合より厳しい)を判断し、将来の動作状態を、オストミー装具を交換できるように適時に通信し得る。このようにして、ユーザは通知を受け、服薬に起因するあらゆる予期せぬ漏出を防止するのに適正なタイミングでベースプレートを交換し得る。
【0123】
コンテキストデータを取得することは、健康データを取得することを含み得る。健康データには、年齢、性別、ユーザの医学的状態、処方箋、1つ又は複数の病気、心拍数、ユーザの代謝データ、健康状態データが含まれ得る。健康データは、健康ユーザアプリケーション、心拍数センサ、アクティビティトラッカ等を介して取得され得る。健康データは、ユーザの体により生成される排出物の性質、濃度、流れに影響を与え、それが今度は動作状態に影響を与える。付属デバイスは、将来の動作状態をモニタデータ及び、健康データを含むコンテキストデータに基づいて判断し得る。付属デバイスは、服薬データに基づいて、より厳しい将来の動作状態を判断し、将来の動作状態を、オストミー装具を交換できるように適時に通信し得る。このようにして、ユーザは通知を受け、服薬に起因するあらゆる予期せぬ漏出を防止するのに適正なタイミングでベースプレートを交換し得る。
【0124】
ユーザ代謝データは、ユーザの一般的代謝を示すユーザ代謝パラメータを含み得る。ユーザ健康状態データは、ユーザの健康状態、例えば現在の健康状態、平均的な健康状態、経時的な健康状態プロファイルを示すユーザ健康状態パラメータを含み得る。例えば、健康状態パラメータは、第1の健康状態及び第2の健康状態を含み得る。ユーザの健康状態Iは、ユーザが健康であること、慢性的な体調不良があること、一時的な体調不良があることを示し得る。例えば、健康状態パラメータが炎症を示す場合、プロセッサは、健康状態パラメータが健全な状態を示す場合よりも早く交換が必要であるとの将来の動作状態を判断するように構成され得る。
【0125】
コンテキストデータを取得することは、活動テータを取得することを含み得る。活動データは、身体的活動データ(例えば、スポーツ、移動等)、スポーツアプリケーションからのデータ、加速度計からのデータを含み得る。活動データは、ユーザの活動レベルを示し得、ユーザ活動パラメータを含み得る。ユーザ活動レベルは、ユーザの活動レベル、例えば現在の活動レベル、平均的な活動レベル、ある期間及び/又は空間内の活動レベルプロファイルを示すユーザ活動パラメータにより特徴付けられ得る。例えば、ユーザ活動パラメータは、休息又は睡眠等の第1の活動レベルと、ランニング又はウォーキング等の第2の活動レベルを含み得る。ユーザの活動レベルは、ユーザが静止している、座っている、動いている、運動している、身体的努力をしている、休息している、又は睡眠中であることを示し得る。ユーザ活動パラメータは、活動レベル識別子及び/又は活動レベルパーセンテージを含み得る。例えば、ユーザ活動レベルが高いと(例えば、ユーザがランニングしていると)、プロセッサは、ユーザがより活動的でない場合より早く交換が必要であるとの将来の動作状態を判断するように構成され得る。その理由は、第1の接着層とユーザの皮膚表面との間の接着が、動き及び、おそらくは、ユーザの活動レベルが高いときの発汗作用の高まりによってより早く劣化するからである。
【0126】
コンテキストデータを取得することは、ある期間にわたるコンテキストデータを取得することを含み得る。メモリは、その期間にわたり受信したコンテキストデータを記憶するように構成され得る。1つ又は複数の将来の動作状態を判断することは、ある期間にわたり取得されたコンテキストデータ及び/又はある期間にわたり取得されたモニタデータに基づいて行われ得る。
【0127】
1つ又は複数の将来の動作状態を通信することは、ディスプレイを介して、1つ又は複数の将来の動作状態を示す第1のユーザインターフェースオブジェクトを表示することを含み得る。
【0128】
ユーザインターフェースオブジェクトは、本明細書では、付属デバイスのディスプレイに表示されるオブジェクトのグラフィカル表現を指す。ユーザインターフェースオブジェクトは、ユーザインタラクティブ又はユーザ入力により選択可能であり得る。例えば、画像(例えば、アイコン)、ボタン、及びテキスト(例えばハイパーリンク)はそれぞれ任意選択的に、ユーザインターフェースオブジェクトを構成する。ユーザインターフェースオブジェクトはウィジェットの一部を形成し得る。ウィジェットは、ユーザにより使用し得、ユーザにより作成し得るミニアプリケーションとして見ることができる。ユーザインターフェースオブジェクトは、プロンプト及び/又はアプリケーション起動アイコンを含み得る。
【0129】
将来の動作状態を表す第1のユーザインターフェースオブジェクトは、ウィジェット、例えばウィジェットユーザインターフェース画面内に表示されるウィジェットの一部であり得る。将来の動作状態を表す第1のユーザインターフェースオブジェクトは、ウィジェット内に縮小サイズで表示され得る。
【0130】
ユーザインターフェース画面は、本明細書では、ユーザインターフェースオブジェクトの集合を含むグラフィカル表現を指す。ユーザインターフェース画面は、1つ又は複数のユーザインターフェースオブジェクトを含む。
【0131】
1つ又は複数の将来の動作状態を通信することは、例えば漏出を示す所定の将来の動作状態に到達する前の特定の時間枠内にベースプレートを交換すること、あるカレンダイベント(例えば、運転又は活動)の前に又はある位置、例えば家等にいるときに補給品をチェックする推奨通知を通信することを含み得る。
【0132】
将来の動作状態を通信することは、ディスプレイを介して、1つ又は複数の将来の動作状態を示す通知を、例えばロック画面上及び/又は付属デバイスのホーム画面上に表示することを含む。
【0133】
方法は、付属デバイスのディスプレイを介して、判断された1つ又は複数の将来の動作状態が誤りであるか否かに関するインジケータを提供するようにユーザを促す第2のユーザインターフェースオブジェクトを表示することを含み得る。
【0134】
方法は、第1のユーザインターフェースオブジェクト又は通知を選択する第2のユーザ入力を検出することを含み得、第2のユーザ入力を検出したことに応答して、オストミーユーザアプリケーションを開く。ディスプレイがタッチセンシティブディスプレイである場合、第2のユーザ入力は、タッチセンシティブディスプレイへの接触を含み得る。
【0135】
方法は、オストミーユーザアプリケーションを開いたことに応答して、第1のアプリケーションユーザインターフェース内に、オストミー装具の現在の動作状態を表す第3のユーザインターフェースオブジェクトを表示することを含み得る。
【0136】
コンテキストデータを追加するユーザ入力を検出したことに応答して、方法は、コンテキストデータを表す第4のユーザインターフェースオブジェクトを表示することを含み得、第4のユーザインターフェースオブジェクトは、カレンダデータ、位置データ、環境データ、栄養データ、活動データ、服薬データ、及び/又は健康データの各々のうちの1つ又は複数を示す1つ又は複数のコンテキストユーザインターフェースオブジェクトを含み得る。
【0137】
方法は、オストミーユーザアプリケーションを開いたことに応答して、第1のアプリケーションユーザインターフェース内にカレンダイベントユーザインターフェースオブジェクトを、例えば第1のユーザインターフェースオブジェクトに重ねて表示することを含み得る。
【0138】
本開示は、付属デバイスを提供する。付属デバイスはオストミーシステムの一部を形成する。付属デバイスは、メモリ、インターフェース及びメモリに動作的に接続されるプロセッサ、及びオストミーシステムの1つ又は複数のデバイスと通信するように構成されたインターフェースを含む。1つ又は複数のデバイスは、付属デバイス及びオストミー装具に結合されたモニタデバイス及び/又はユーザの皮膚表面に設置されるように構成されたオストミー装具を含み、オストミー装具はベースプレートを含む。
【0139】
インターフェースはディスプレイを含む。インターフェースは、送受信機を含み得る。インターフェースは、1つ又は複数のデバイスから、例えばモニタデバイスからモニタデータを取得するように構成される。
【0140】
プロセッサは、例えばメモリから、例えば付属デバイスにインストールされた1つ又は複数のユーザアプリケーションからコンテキストデータを取得するように構成される。
【0141】
プロセッサは、オストミー装具の1つ又は複数の将来の動作状態をモニタデータ及びコンテキストデータに基づいて判断するように構成され、ある将来の動作状態は、オストミー装具の将来の接着性能を示す。
【0142】
インターフェースは、1つ又は複数の将来の動作状態を、例えば に通信するように構成される。
【0143】
インターフェースはディスプレイ、例えばタッチセンシティブディスプレイを含む。付属デバイスのインターフェースは、ユーザ、モニタデバイス、及び/又はサーバデバイスのうちの1つ又は複数と通信するように構成される。付属デバイスのインターフェースは、ネットワークを介してサーバデバイスと通信するように構成され得る。
【0144】
インターフェースは、付属デバイスを1つ又は複数のモニタデバイスに接続する、例えば無線接続するモニタインターフェースを含み得る。付属デバイスのインターフェースは、例えば、2.4GHz~2.5GHzの範囲の周波数における無線通信向けに構成されたアンテナ及び無線送受信機を含み得る。無線送受信機は、Bluetooth(登録商標)送受信機であり得、すなわち、無線送受信機は、Bluetooth(登録商標)プロトコル、例えばBluetooth(登録商標) Low Energy、Bluetooth(登録商標) 4.0、Bluetooth(登録商標) 5による無線通信向けに構成され得る。
【0145】
付属デバイスは、1つ又は複数のモニタデバイスからモニタデータを受信するように構成される。付属デバイスは、付属データを例えばサーバデバイスに送信するように構成され得る。例えば、付属デバイスのプロセッサは、付属データを無線付属信号としてアンテナ及び無線送受信機を介して送信するように構成され得る。
【0146】
付属デバイスのインターフェースは、ディスプレイを含み、オストミー装具に結合されたモニタデバイスからモニタデータを取得するように構成される。モニタデータは、モニタデバイス内の1つ又は複数のセンサから取得されるセンサデータを含み得る。モニタデータは、ベースプレートの電極から取得されるオストミーデータ及び/又はベースプレートの電極から取得されたオストミーデータに基づくパラメータデータを含み得る。
【0147】
付属デバイスは、例えば付属デバイス上にインストールされた1つ又は複数のユーザアプリケーションから、及び/又は付属デバイスのメモリからコンテキストデータを取得するように構成される。付属デバイスは、その上にインストールされた1つ又は複数のユーザアプリケーションを有するように構成され得、1つ又は複数のユーザアプリケーションは、第1のアプリケーション(例えば、オストミーユーザアプリケーション)及び第2のアプリケーション(例えば、サードパーティアプリケーション、例えばオストミーユーザアプリケーション以外のアプリケーション)を含む。コンテキストデータを取得することは、第1のアプリケーションとは異なる第2のアプリケーションからコンテキストデータを取得することを含み得る。例えば、第2のアプリケーションは、カレンダアプリケーション、天気アプリケーション、健康アプリケーション、スポーツアプリケーション、アクティビティトラッカアプリケーション、ソーシャルメディアアプリケーション、写真アプリケーション、カメラ、及び/又は医療用アプリケーションを含む。第2のアプリケーションは、入力アプリケーション(コンテキストデータに関するユーザ入力を受け入れるように構成される)を含み得る。コンテキストデータは、カレンダデータ、位置データ、環境データ、栄養データ、健康データ、活動テータ、及び/又は服薬データを含み得る。コンテキストデータは、1つ又は複数のコンテキストパラメータで定量化され得、これらは関係する1つ又は複数の調整係数及び、任意選択的に調整係数でパラメータ化された関数であり得る。付属デバイスは、コンテキストパラメータを対応する調整係数に関連付けるローカル若しくはリモートデータベース又はルックアップテーブルを保持し得る。
【0148】
例えば、プロセッサは、モニタデータに基づいて1つ又は複数の現在の水分パターンタイプを判断することにより、且つ1つ又は複数の現在の水分パターンタイプとコンテキストデータに基づいて1つ又は複数の将来の動作状態を生成することにより、ベースプレートの1つ又は複数の将来の動作状態をモニタデータ及びコンテキストデータに基づいて判断するように構成され得る。1つ又は複数の現在の水分パターンタイプを判断することは、オストミーデータ及び/又はパラメータデータ(例えば、第1のパラメータデータ及び第2のパラメータデータ)に基づき得、例えば電極により取得された測定値、例えば抵抗、キャパシタンス、及び/又はインダクタンスの測定値等、例えばタイミング情報に基づき得る。例えば、プロセッサは、モニタデータ及びコンテキストデータに基づいて1つ又は複数の将来の水分パターンタイプを判断することにより、オストミー装具の将来の動作状態をモニタデータ及びコンテキストデータに基づいて判断するように構成され得、モニタデータは、オストミーデータ及び/又はパラメータデータ(例えば、第1のパラメータデータ及び第2のパラメータデータ)、例えば電極により得られる測定値、例えば抵抗、キャパシタンス、及び/又はインダクタンスの測定値、例えばタイミング情報を含み、コンテキストデータは、カレンダデータ、位置データ、環境データ、栄養データ、健康データ、活動データ、及び/又は服薬データを含む。1つ又は複数の将来の水分パターンタイプをモニタデータ及びコンテキストデータに基づいて判断することは、モニタデータに基づいて判断された1つ又は複数の将来の水分パターンタイプを1つ又は複数のコンテキストパラメータ(例えば、1つ又は複数の調整係数)に基づいて調整することを含み得る。
【0149】
水分パターンタイプは任意選択的に、ベースプレートの接着状態(例えば、不良)及び/又はオストミー装具の漏出リスクを示し、及び/又はオストミーシステムのユーザに対する皮膚ダメージのリスクを示す。
【0150】
例えば、プロセッサは、1つ又は複数の将来の水分パターンタイプをパラメータデータ(例えば、第1のパラメータデータ及び第2のパラメータデータ(並びに任意選択的に第3のパラメータデータ))に基づいて判断することにより、ベースプレートの将来の動作状態を判断するように構成され得る。1つ又は複数の将来の水分パターンタイプを判断することは、ある期間にわたるモニタデータ中で特定された傾向に基づいて1組の予め定義された水分パターンタイプから水分パターンタイプを選択することと、選択をコンテキストデータに基づいて(例えば、1つ又は複数のコンテキストパラメータに基づいて)調整することを含み得る。1組の予め定義された水分パターンタイプは、M個の水分パターンタイプ、例えば少なくとも3つの水分パターンタイプ、少なくとも4つの水分パターンタイプ、少なくとも5つの水分パターンタイプを含み得る。水分パターンタイプの数Mは4~20の範囲内であり得る。例えば、1つ又は複数の将来の水分パターンタイプを判断することは、コンテキストデータに基づいて選択された関数を選択すること(関数は、1つ又は複数のコンテキストパラメータ、例えば1つ又は複数の調整係数を使ってパラメータ化される)と、選択された関数をパラメータデータに当てはめることによって将来の水分パターンタイプを特定することを含み得る。プロセッサは、将来の動作状態を1つ又は複数のコンテキストパラメータ及び現在の動作状態と、任意選択的に将来の動作状態を判断する前の何れかの動作状態に基づいて判断するように構成され得る。
【0151】
1つ又は複数の例示的な付属デバイスにおいて、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ、及び第3のパラメータデータは、それぞれ第1の電極対、第2の電極対、及び第3の電極対間の抵抗を示し得る。第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ及び第3のパラメータデータはそれぞれ、第1の電極対間、第2の電極対間及び第3の電極対間の電圧(ひいては抵抗)を示し得る。第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ及び第3のパラメータデータはそれぞれ、第1の電極対間、第2の電極対間及び第3の電極対間の電流(ひいては抵抗)を示し得る。
【0152】
第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ及び第3のパラメータデータは、第1の電極対、第2の電極対及び第3の電極対のそれぞれの間での抵抗変化率を示し得る。1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ、及び第3のパラメータデータはそれぞれ、第1の電極対間、第2の電極対間、及び第3の電極対間の電圧変化率を示し得る。1つ又は複数の例示的なモニタデバイスでは、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ、及び第3のパラメータデータはそれぞれ、第1の電極対間、第2の電極対間、及び第3の電極対間の電流変化率を示し得る。
【0153】
ベースプレートのベースプレートの現在及び/又は将来の動作状態を判断することは、動作状態(例えば、現在及び/又は将来の動作状態)を1組の動作状態から判断することを含み得る。換言すれば、現在及び/又は将来の動作状態を特定することは、1組の予め定義された動作状態からある動作状態をコンテキストデータに基づいて選択することを含み得る。1組の予め定義された動作状態は、複数の動作状態、例えば少なくとも2つの動作状態、少なくとも3つの動作状態、少なくとも4つの動作状態、少なくとも5つの動作状態を含み得る。動作状態の数は、4~20の範囲内であり得る。1つ又は複数の例示的な付属デバイスにおいて、1組の予め定義された動作状態のうちの動作状態の数は10より大きく、例えば20より大きく、又は更には50より大きい。
【0154】
1つ又は複数の例示的な付属デバイスにおいて、プロセッサは、変化基準が満たされたときにベースプレートの将来の動作状態を判断するように構成される。変化基準は、コンテキストデータ及びモニタデータ(例えば、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ、及び/又は第3のパラメータデータ)に基づき得る。変化基準は、パラメータデータが変化したとき、例えばパラメータデータの変化がコンテキストデータに基づいて選択された変化閾値より大きいときに満たされ得る。それゆえ、現在及び/又は将来の動作状態の判断は、コンテキストデータにより条件付けられるパラメータデータの変化を条件とするか、又はそれに依存し得、それがひいてはモニタデバイスの電力又は電池資源の最適な使用につながるが、これは現在及び/又は将来の動作状態の判断が、パラメータデータの変化の結果として動作状態の変化があり得るときに行われ得るからである。
【0155】
1つ又は複数の例示的な付属デバイスにおいて、ベースプレートの現在及び/又は将来の動作状態を判断することは、コンテキストデータ及びパラメータデータ(第1のパラメータデータ及び/又は第2のパラメータデータ)に基づく第1の基準セットに基づき、現在及び/又は将来の動作状態は第1の基準セットが満たされたときに第1の動作状態であると判断される。第1の基準セットは、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ、及び第3のパラメータデータの1つ又は複数に基づく1つ又は複数の第1の基準を含み得る。第1の基準セットは、第1のパラメータデータに基づく第1の一次基準を含み得る。第1の基準セットは、第2のパラメータデータに基づく第1の二次基準を含み得る。第1の基準セットは、第3のパラメータデータに基づく第1の三次基準を含み得る。
【0156】
第1の基準セットは、コンテキストデータに基づいて、例えば1つ又は複数のコンテキストパラメータに基づいて選択され得ることが予想され得る。付属デバイスは、あるコンテキストデータに、例えば1つ又は複数のコンテキストパラメータに関連付けられる1つ又は複数の基準セットを有するルックアップテーブルを保持することが予想され得る。
【0157】
1つ又は複数の例示的な付属デバイスでは、ベースプレートの現在及び/又は将来の動作状態を判断することは、第1の閾値の1つ又は複数を含む第1の閾値セットに基づき得る。第1の閾値セットは、例えば、第1の基準セットに適用すべき閾値の1つ又は複数を含み得る。第1の閾値セットは、第1の一次閾値を含み得る。第1の閾値セットは、第1の二次閾値を含み得る。第1の閾値セットは、第1の三次閾値を含み得る。
【0158】
第1の基準セットは、
(P_1_1<TH_1_1)、
(P_2_1>TH_1_2)、及び
(P_3_1>TH_1_3)
により与えられ得るか、又は少なくとも含み得、式中、P_1_1は、第1のパラメータデータに基づく第1の一次パラメータであり、TH_1_1は、第1の一次閾値であり、P_2_1は、第2のパラメータデータに基づく第2の一次パラメータであり、TH_1_2は、第1の二次閾値であり、P_3_1は、第3のパラメータデータに基づく第3の一次パラメータであり、TH_1_3は、第1の三次閾値であり、第1の動作状態は、ベースプレートでの低度の半径方向漏出又は半径方向膨張を示す。第1の閾値(TH_1_1、TH_1_2及びTH_1_3)は、例えば、ベースプレートの電極構成に応じて同じであるか又は異なり得る。第1の三次基準(P_3_1<TH_1_3)は、第1の基準セットから省かれ得る。例えば、ベースプレートでの低度の半径方向浸食を示す第1の動作状態は、例えば、非警戒及び/又は正常な水分の半径方向進行に対応する第1の電極対への水分の半径方向進行(しかし、第2の電極対及び第3の電極対には進行しない)を示し得る。
【0159】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ、及び第3のパラメータデータがそれぞれ、第1の電極対間、第2の電極対間、及び第3の電極対間の抵抗を示す場合、第1の閾値(TH_1_1、TH_1_2、及びTH_1_3)は、第1の抵抗閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第1の一次閾値TH_1_1は上限抵抗閾値に対応し得る。上限抵抗閾値は、25メガオーム、20.5メガオーム、20.4メガオーム等の30メガオーム未満の値に設定され得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第1の二次閾値TH_1_2は上限抵抗閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第1の三次閾値TH_1_3は上限抵抗閾値に対応し得る。
【0160】
第1の一次パラメータP_1_1は、ベースプレートの第1の電極対(第1の電極及び接地電極の第1の電極部)間の抵抗を示し得る。第1のパラメータデータは、第1の一次パラメータから導出し得る第1の二次パラメータ及び/又は第1の一次パラメータから導出し得る第1の三次パラメータを含み得る。第1の二次パラメータP_1_2は、第1の一次パラメータから導出される勾配を含み得るか、又は勾配であり得る。1つ又は複数の実施形態では、第1の一次パラメータP_1_1は、ベースプレートの第1の電極対(第1の電極及び接地電極の第1の電極部)間の電圧を示し得る。
【0161】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ、及び第3のパラメータデータがそれぞれ、第1の電極対間、第2の電極対間、及び第3の電極対間の電圧を示す場合、第1の閾値(TH_1_1、TH_1_2、及びTH_1_3)は第1の電圧閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第1の一次閾値TH_1_1は上限電圧閾値に対応し得る。上限電圧閾値は、3ボルト、2.86ボルト等の5ボルト未満の値に設定され得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第1の二次閾値TH_1_2は上限電圧閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第1の三次閾値TH_1_3は上限電圧閾値に対応し得る。
【0162】
第1の基準セットは、例えば、
(P_4_1>TH_1_4)
を含み得、式中、P_4_1は、第4のパラメータデータに基づく第4の一次パラメータであり、第4の電極対間の抵抗、電圧又は電流を示し、TH_1_4は第1の四次閾値であり、第1の動作状態は、オストミー装具のベースプレートの第1の接着層の近位側の流体の不在を示す。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第1の四次閾値TH_1_4は上限抵抗閾値に対応し得る。上限抵抗閾値は、25メガオーム、20.5メガオーム、20.4メガオーム等の30メガオーム未満の値に設定され得る。
【0163】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、以下の追加の基準を決定し得、
(P_1_1<TH_low)
式中、P_1_1は第1のパラメータデータに基づく第1の一次パラメータであり、TH_lowは加減抵抗閾値に対応する閾値である。1つ又は複数の例示的な実施形態では、下限抵抗閾値は100キロオーム、80キロオーム、79キロオーム等の1メガオーム未満の値に設定され得る。これは、検出された水分による第1の電極対の飽和を示し、第1の一次パラメータにより予期されるそれ以上の変化はない。水分は進行を続ける可能性が高い。
【0164】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、以下の追加の基準を決定し得、
(P_2_1<TH_low)
式中、P_2_1は第2のパラメータデータに基づく第2の一次パラメータである。TH_lowは下限抵抗閾値に対応する閾値である。1つ又は複数の例示的な実施形態では、下限抵抗閾値は100キロオーム、80キロオーム、79キロオーム等の1メガオーム未満の値に設定され得る。これは、検出された水分による第2の電極対の飽和を示し、第2の一次パラメータにより予期されるそれ以上の変化はない。水分は進行を続ける可能性が高い。
【0165】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、以下の追加の基準を決定し得、
(P_3_1>TH_low)
式中、P_3_1は第3のパラメータデータに基づく第3の一次パラメータである。TH_lowは下限抵抗閾値に対応する閾値である。1つ又は複数の例示的な実施形態では、下限抵抗閾値は100キロオーム、80キロオーム、79キロオーム等の1メガオーム未満の値に設定され得る。これは、検出された水分による第3の電極対の飽和を示し、第3の一次パラメータにより予期されるそれ以上の変化はない。水分は進行を続ける可能性が高い。
【0166】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、基準セットの1つ又は複数の基準、例えば第1の基準セットの1つ又は複数の第1の基準及び/又は第2の基準セットの1つ又は複数の第2の基準は、パラメータデータに基づくタイミング情報及び/又は1つ又は複数の遅延パラメータに基づき得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、異なるパラメータデータに関連する、例えば第1のパラメータデータ及び第2のパラメータデータに関連する1つ又は複数の遅延パラメータ又は時間差が特定される。
【0167】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、第1の基準セットの1つ又は複数の第1の基準は、タイミング情報(例えば、パラメータデータの1つ又は複数の遅延パラメータ及び/又はパラメータが閾値を交差した1つ又は複数の時間)に基づき得る。
【0168】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、タイミング情報は、P_1_1がTH_1_1等の閾値を交差した時間T1とP_2_1がTH_1_2等の閾値を交差した時間T2との間の時間差D_1_2_1を含み得る。したがって、遅延パラメータ又は時間差D_1_2_1はD_1_2_1=T2-T1として与えられ得る。
【0169】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、例えば、第1の基準セットで使用されるタイミング情報は、P_2_1がTH_1_2等の閾値を交差した時間T2とP_3_1がTH_1_3等の閾値を交差した時間T3との時間差D_2_3_1を含み得る。したがって、遅延パラメータ又は時間差D_2_3_1はD_2_3_1=T3-T2として与えられ得る。
【0170】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、第3の基準セット及び/又は第2の基準セット等の1つ又は複数の基準セットは、
D_1_2_1>Z
D_2_3_1>Z
の何れかを含み得、式中、Zは、水分進行を特徴付ける時間差定数である(例えば3時間、例えば2時間)。異なる基準セット/異なる時間遅延に異なる時間差定数を利用し得る。
【0171】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、第2の基準セット及び/又は第3の基準セット等の1つ又は複数の基準セットは、
D_1_2_1>Z
の何れかを含み得、式中、Zは、水分進行を特徴付ける時間差定数である(例えば3時間、例えば2時間)。
【0172】
第2の一次パラメータは、ベースプレートの第2の電極対(第2の電極及び接地電極の第2の電極部)間の抵抗を示し得る。第2のパラメータデータは、第2の一次パラメータから導出される第2の二次パラメータ及び/又は第2の三次パラメータを含み得る。第2の二次パラメータは、ベースプレートの第2の電極対(第2の電極及び接地電極の第2の電極部)間の電圧を示し得る。
【0173】
第3の一次パラメータは、ベースプレートの第3の電極対(第3の電極及び接地電極の第3の電極部)間の抵抗を示し得る。第3のパラメータデータは、第3の一次パラメータから導出し得る第3の二次パラメータ及び/又は第3の三次パラメータを含み得る。第3の二次パラメータは、ベースプレートの第2の電極対(第2の電極及び接地電極の第2の電極部)間の電圧を示し得る。
【0174】
1つ又は複数の例示的な付属デバイスにおいて、ベースプレートの現在及び/又は将来の動作状態を特定することは、コンテキストデータ及びパラメータデータ(例えば、第2のパラメータデータ及び/又は第3のパラメータデータ)に基づく第2の基準セットに基づき、現在及び/又は将来の動作状態は第2の基準セットが満たされたときに第2の動作状態であると判断される。第2の基準セットは、第1のパラメータデータに基づき得る。
【0175】
第2の基準セットは、コンテキストデータ及びパラメータデータ(例えば、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ、及び第3のパラメータデータのうちの1つ又は複数)に基づく1つ又は複数の第2の基準を含み得る。第2の基準セットは、第1のパラメータデータとコンテキストデータの一部に基づく第2の一次基準を含み得る。第2の基準セットは、第2のパラメータデータとコンテキストデータの一部に基づく第2の二次基準を含み得る。第2の基準セットは、第3のパラメータデータとコンテキストデータの一部に基づく第2の三次基準を含み得る。
【0176】
1つ又は複数の例示的な付属デバイスでは、ベースプレートの現在及び/又は将来の動作状態を判断することは、第2の閾値の1つ又は複数を含む第2の閾値セットに基づく。第2の閾値セットは、例えば、第2の基準セットに適用すべき閾値の1つ又は複数を含み得る。第2の閾値セットは、第2の一次閾値を含み得る。第2の閾値セットは、第2の二次閾値を含み得る。第2の閾値セットは、第2の三次閾値を含み得る。
【0177】
第2の基準セットは、
(P_1_1<TH_2_1)、
(P_2_1<TH_2_2)、及び
(P_3_1>TH_2_3)
により与えられ得るか、又は少なくとも含み得、式中、P_1_1は、第1のパラメータデータに基づく第1の一次パラメータであり、第1の電極対間の抵抗を示し、TH_2_1は、第2の一次閾値であり、P_2_1は、第2のパラメータデータに基づく第2の一次パラメータであり、第2の電極対間の抵抗を示し、TH_2_2は、第2の二次閾値であり、P_3_1は、第3のパラメータデータに基づく第3の一次パラメータであり、第3の電極対間の抵抗を示し、TH_2_3は、第2の三次閾値であり、第2の動作状態は、ベースプレートでの中度の半径方向漏出又は半径方向膨張を示す。第2の閾値(TH_2_1、TH_2_2及びTH_2_3)は、例えば、ベースプレートの電極構成に応じて同じであるか又は異なり得る。第2の一次基準(P_1_1<TH_2_1)及び/又は第2の三次基準(P_3_1>TH_2_3)は、第2の基準セットから省かれ得る。ベースプレートでの中度の半径方向浸食を示す第2の動作状態は、第1の電極対及び第2の電極対への水分の半径方向進行(第3の電極対には進行していない)を示し得る。ベースプレートでの中度の半径方向浸食を示す第2の動作状態は、第1の電極対及び第2の電極対への水分の半径方向進行を示し得る。
【0178】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ、及び第3のパラメータデータがそれぞれ、第1の電極対間、第2の電極対間、及び第3の電極対間の抵抗を示す場合、第2の閾値(TH_2_1、TH_2_2、及びTH_2_3)は、第2の抵抗閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第2の一次閾値TH_2_1は上限抵抗閾値に対応し得る。上限抵抗閾値は、25メガオーム、20.5メガオーム、20.4メガオーム等の30メガオーム未満の値に設定され得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第2の二次閾値TH_2_2は上限抵抗閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第2の三次閾値TH_2_3は上限抵抗閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第2の一次閾値TH_2_1は中抵抗閾値に対応し得る。中抵抗閾値は、5メガオーム、3メガオーム、2メガオーム、1メガオーム等の10メガオーム未満の値に設定され得る。
【0179】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ、及び第3のパラメータデータがそれぞれ第1の電極対間、第2の電極対間、及び第3の電極対間の電圧を示す場合、第2の閾値(TH_2_1、TH_2_2、及びTH_2_3)は第2の電圧閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第2の一次閾値TH_2_1は上限電圧閾値に対応し得る。上限電圧閾値は、3ボルト、2.86ボルト等の5ボルト未満の値に設定され得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第2の二次閾値TH_2_2は上限電圧閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第2の三次閾値TH_2_3は上限電圧閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第2の一次閾値TH_2_1は中抵抗閾値に対応し得る。中電圧閾値は、5メガオーム、3メガオーム、2メガオーム、1メガオーム等の10メガオーム未満の値に設定され得る。
【0180】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、第2の基準セットは、
D_1_2_1>Z
の何れかを含み得、式中、Zは、水分の進行を特徴付ける時間差定数(例えば3時間、例えば2時間)である。
【0181】
1つ又は複数の例示的な付属デバイスでは、ベースプレートの現在及び/又は将来の動作状態を判断することは、第1のパラメータデータに基づくデフォルト基準セットに基づき、デフォルト基準セットが満たされる場合、現在及び/又は将来の動作状態は、デフォルト動作状態であると判断され、現在及び/又は将来の動作状態がデフォルト動作状態であるとの判断に従って、オストミー装具のデフォルト動作状態を示すモニタデータを含むデフォルトモニタ信号を送信する。
【0182】
デフォルト基準セットは、
(P_1_1>TH_D_1)、
(P_2_1>TH_D_2)、及び
(P_3_1>TH_D_3)
により与えられ得るか、又は少なくとも含み得、式中、P_1_1は、第1のパラメータデータに基づく第1の一次パラメータであり、第1の電極対間の抵抗を示し、TH_D_1は、デフォルト一次閾値であり、P_2_1は、第2のパラメータデータに基づく第2の一次パラメータであり、第2の電極対間の抵抗を示し、TH_D_2は、デフォルト二次閾値であり、P_3_1は、第3のパラメータデータに基づく第3の一次パラメータであり、第3の電極対間の抵抗を示し、TH_D_3は、デフォルト三次閾値であり、デフォルト動作状態は、ベースプレートでの半径方向漏出又は半径方向膨張がないか又は非常に低度であることを示す。デフォルト閾値(TH_D_1、TH_D_2、及びTH_D_3)は、例えば、ベースプレートの電極構成に応じて同じであってもよく、又は異なってもよい。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ、及び第3のパラメータデータがそれぞれ、第1の電極対間、第2の電極対間、及び第3の電極対間の抵抗を示す場合、デフォルト閾値(TH_D_1、TH_D_2、及びTH_D_3)はデフォルト抵抗閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第2の一次閾値TH_D_1は上限抵抗閾値に対応し得る。上限抵抗閾値は、25メガオーム、20.5メガオーム、20.4メガオーム等の30メガオーム未満の値に設定され得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、デフォルト二次閾値TH_D_2は上限抵抗閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、デフォルト三次閾値TH_D_3は上限抵抗閾値に対応し得る。
【0183】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ、及び第3のパラメータデータがそれぞれ第1の電極対間、第2の電極対間、及び第3の電極対間の電圧を示す場合、デフォルト閾値(TH_D_1、TH_D_2、及びTH_D_3)はデフォルト電圧閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、デフォルト一次閾値TH_D_1は上限電圧閾値に対応し得る。上限電圧閾値は、3ボルト、2.86ボルト等の5ボルト未満の値に設定され得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、デフォルト二次閾値TH_D_2は上限電圧閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、デフォルト三次閾値TH_D_3は上限電圧閾値に対応し得る。
【0184】
1つ又は複数の例示的な付属デバイスでは、ベースプレートの現在及び/又は将来の動作状態を判断することは、コンテキストデータと第3のパラメータデータとに基づく第3の基準セットに基づき、第3の基準セットが満たされる場合、現在及び/又は将来の動作状態は、第3の動作状態であると判断され、現在及び/又は将来の動作状態が第3の動作状態であるとの判断に従って、オストミー装具の第3の動作状態を示すモニタデータを含む第3のモニタ信号を送信する。
【0185】
1つ又は複数の例示的な付属デバイスでは、ベースプレートの第3の動作状態は、ベースプレートの第1の接着層が第3の程度の半径方向漏出又は半径方向膨張を受けた状況、例えば、第1の接着層が第3の電極対の第3の半径方向距離まで漏出した状況に対応する。
【0186】
第3の基準セットは、
(P_1_1<TH_3_1)、
(P_2_1<TH_3_2)、及び
(P_3_1<TH_3_3)
により与えられ得るか、又は少なくとも含み得、式中、P_1_1は、第1のパラメータデータに基づく第1の一次パラメータであり、第1の電極対間の抵抗を示し、TH_3_1は、第3の一次閾値であり、P_2_1は、第2のパラメータデータに基づく第2の一次パラメータであり、第2の電極対間の抵抗を示し、TH_3_2は、第3の二次閾値であり、P_3_1は、第3のパラメータデータに基づく第3の一次パラメータであり、第3の電極対間の抵抗を示し、TH_3_3は、第3の三次閾値であり、第3の動作状態は、ベースプレートでの高度の半径方向漏出又は半径方向膨張を示す。第3の閾値(TH_3_1、TH_3_2及びTH_3_3)は、例えば、ベースプレートの電極構成に応じて同じであるか又は異なり得る。第3の一次基準(P_1_1<TH_3_1)及び/又は第3の二次基準(P_2_1<TH_3_2)は、第3の基準セットから省かれ得る。ベースプレートでの高度の半径方向進出を示す第3の動作状態は、例えば時間期間、例えば次の20分以内に、例えばベースプレートの近位側での高確率の漏出を示し得る。第3の動作状態は、第1の電極対、第2の電極対、及び第3の電極対への水分の半径方向進行を示し得る。
【0187】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ、及び第3のパラメータデータがそれぞれ、第1の電極対間、第2の電極対間、及び第3の電極対間の抵抗を示す場合、第3の閾値(TH_3_1、TH_3_2、及びTH_3_3)は、第3の抵抗閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第3の一次閾値TH_3_1は上限抵抗閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第3の二次閾値TH_3_2は上限抵抗閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第3の三次閾値TH_3_3は上限抵抗閾値に対応し得る。上限抵抗閾値は、25メガオーム、20.5メガオーム、20.4メガオーム、等の30メガオーム未満の値に設定され得る。
【0188】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、第3の一次閾値TH_3_1は下限抵抗閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、下限抵抗閾値は、100キロオーム、80キロオーム、79キロオーム、等の1メガオーム未満の値に設定され得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第3の二次閾値TH_3_2は中抵抗閾値に対応し得る。中抵抗閾値は5メガオーム、3メガオーム、2メガオーム、1メガオーム等の10未満の値に設定され得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第3の三次閾値TH_3_3は上限抵抗閾値に対応し得る。上限抵抗閾値は、25メガオーム、20.5メガオーム、20.4メガオーム等の30メガオーム未満の値に設定され得る。
【0189】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ、及び第3のパラメータデータがそれぞれ第1の電極対間、第2の電極対間、及び第3の電極対間の電圧を示す場合、第3の閾値(TH_3_1、TH_3_2、及びTH_3_3)は第3の電圧閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第3の一次閾値TH_3_1は上限電圧閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第3の二次閾値TH_3_2は上限電圧閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第2の三次閾値TH_2_3は上限電圧閾値に対応し得る。
【0190】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、第3の一次閾値TH_3_1は下限電圧閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、下限電圧閾値は、0.5ボルト、0.25ボルト、0.22ボルト等の1ボルト未満である値に設定され得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第3の二次閾値TH_3_2は中電圧閾値に対応し得る。中電圧閾値は、1.5ボルト等の2ボルト未満の値に設定され得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第2の三次閾値TH_2_3は上限電圧閾値に対応し得る。
【0191】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、第3の基準セットは、
D_1_2_1<Z
D_2_3_1<Z
の何れかを含み得、式中、Zは、水分進行を特徴付ける時間差定数であり(例えば3時間、例えば2時間)、時間差D_1_2_1は、P_1_1がTH_1_1を交差した時間T1とP_2_1がTH_1_2を交差した時間T2との間のものであり、時間差D_2_3_1は、P_2_1がTH_1_2を交差した時間T2とP_3_1がTH_1_3を交差した時間T3との間のものである。
【0192】
1つ又は複数の例示的なデバイス及び方法では、オストミーデータは、ベースプレートの第4の電極対からの第4のオストミーデータを含む。処理方式を適用することは、第4のオストミーデータに基づく第4のパラメータデータを取得することと、第4のパラメータデータに基づいてオストミー装具のベースプレートの動作状態を判断することとを含み得る。モニタデバイスは、動作状態が第4の動作状態であるとの判断に従って、オストミー装具の第4の動作状態を示すモニタデータを含む第4のモニタ信号を送信するように構成され得る。
【0193】
1つ又は複数の例示的なデバイス及び方法では、ベースプレートの第4の動作状態は、第4の電極対が第1の接着層の近位面とユーザの皮膚との間で第4の半径方向距離での排出物等の流体を検出する状況に対応し、したがって第4の動作状態ではオストミー装具からの高い漏出リスクがある。
【0194】
第4の基準セットは、
(P_4_1<TH_4_4)
により与えられ得るか、又は少なくとも含み得、P_4_1は、第4のパラメータデータに基づく第4の一次パラメータであり、第4の電極対間の抵抗を示し、TH_4_4は、第4の四次閾値であり、第4の動作状態は、オストミー装具からの高い漏出リスクを示す。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第4の四次閾値TH_4_4は上限抵抗閾値に対応し得る。
【0195】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、ベースプレートの第5の動作状態は、第4の電極対が、第1の接着層の近位面とユーザの皮膚との間の第4の半径方向距離において汗等の流体を検出する状況に対応し、したがって、第5の動作状態ではオストミー装具からの漏出はない。
【0196】
第5の動作状態は、第5の基準セットの1つ又は複数の第5の基準が満たされたとの判断に従って判断し得る。
【0197】
第5の基準セットは、
(P_4_1<TH_5_1)
(P_4_2<TH_5_2)
(P_4_3<TH_5_3)
(∇P_4_1<V)
(∇P_4_2<V)及び
(∇P_4_3<V)
により与えられ得、又は少なくとも含み得、式中、P_4_1は、第4のパラメータデータに基づく第4の一次パラメータであり、第4の電極対間の抵抗を示し、P_4_2は、第4の電極と第5の電極との間の抵抗を示す第4の二次閾値であり、P_4_3は、第4のパラメータデータに基づく第4の三次パラメータであり、第5の電極対間の抵抗を示し、TH_5_1は第5の一次閾値であり、TH_5_2は第5の二次閾値であり、TH_5_3は第5の三次閾値であり、∇P_4_1はP_4_1の勾配であり、∇P_4_2はP_4_2の勾配であり、∇P_4_3はP_4_3の勾配であり、Vは勾配限度(例えば80%)である。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第5の一次閾値TH_5_1は上限抵抗閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、TH_5_2は上限抵抗閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、TH_5_3は上限抵抗閾値に対応し得る。上限抵抗閾値は、25メガオーム、20.5メガオーム、20.4メガオーム等の30メガオーム未満の値に設定され得る。第5の動作状態は、ストーマ開口部から全方向に均一に検出された水分を示す第4のパラメータデータにより検出された汗の存在を指し得る。
【0198】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、ベースプレートの第6の動作状態は、第4の電極対が、第4の半径方向距離において第1の接着層の近位面とユーザの皮膚との間に排出物等の流体を検出する状況に対応し、したがって、第6の動作状態では、オストミー装具からの急な漏出がある。
【0199】
第6の動作状態は、第4のパラメータデータにより第6の基準セットの1つ又は複数の第6の基準が満たされたとの判断に従って判断し得る。
【0200】
第6の基準セットは第6の一次基準を含み得、第6の一次基準は、
(P_4_1<TH_6_1)及び
(∇P_4_1>V)
を含み得る。
【0201】
第6の基準セットは第6の二次基準を含み得、第6の二次基準は、
(P_4_2<TH_6_2)及び
(∇P_4_2>V)
を含み得る。
【0202】
第6の基準セットは第6の三次基準を含み得、第6の三次基準は、
(P_4_3<TH_6_3)及び
(∇P_4_3>V)
を含み得、式中、P_4_1は、第4のパラメータデータに基づく第4の一次パラメータであり、第4の電極対間の抵抗を示し、P_4_2は、第4の電極と第5の電極との間の抵抗を示す第4の二次パラメータであり、P_4_3は、第5の電極対(第5の電極及び接地電極)間の抵抗を示す第4の三次パラメータであり、TH_6_1は第6の一次閾値であり、TH_6_2は第6の二次閾値であり、TH_6_3は第6の三次閾値であり、∇P_4_1はP_4_1の勾配であり、∇P_4_2はP_4_2の勾配であり、∇P_4_3はP_4_3の勾配であり、Vは勾配限度(例えば80%)である。1つ又は複数の例示的な実施形態では、第6の一次閾値TH_6_1は上限抵抗閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、TH_6_2は上限抵抗閾値に対応し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、TH_6_3は上限抵抗閾値に対応し得る。上限抵抗閾値は、25メガオーム、20.5メガオーム、20.4メガオーム等の30メガオーム未満の値に設定し得る第6の動作状態は、急な漏出、例えば、進行中の漏出を示す第4のパラメータデータにより検出された排出物の存在を指し得る。1つ又は複数の例示的な実施形態では、時間Tが、5~60のマイナスであるXをベースプレートの配置から差し引いたもの未満であり、且つTにわたりP_1_1、P_2_1、P_3_1の何れかが平均で、上限抵抗閾値に対応するデフォルト閾値未満である場合、これは、第1の電極対、第2の電極対、及び第3の電極対の何れかが切断されている(例えば、ストーマ周囲に配置するためにベースプレートを準備する際、ユーザにより切断された)ことを示す。1つ又は複数の例示的な実施形態では、時間Tが、5~60のマイナスであるXをベースプレートの配置から差し引いたもの未満であり、且つTにわたりP_4_1、P_4_2、P_4_3の何れかが平均で、上限抵抗閾値に対応するデフォルト閾値未満である場合、これは、即時漏出、例えば近位側における排出物の存在を示す。
【0203】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、第1の基準セット、第2の基準セット、第3の基準セット、第4の基準セット、デフォルト基準セット、第5の基準セット、第6の基準セットは、1つ又は複数の更なる基準セットの定義に使用し得、それにより、1つ又は複数の動作状態を判断し得る。
【0204】
1つ又は複数の例示的な実施形態では、同じ動作状態の判断に異なる基準セットを使用し得る。
【0205】
インターフェースは、ディスプレイを介して、1つ又は複数の将来の動作状態を示す第1のユーザインターフェースオブジェクトを表示することによって、1つ又は複数の将来の動作状態を通信するように構成され得る。
【0206】
インターフェースは、ディスプレイを介して、1つ又は複数の動作状態を示す通知を、例えば付属デバイスのロック画面及び/又はホーム画面上に表示することによって、1つ又は複数の将来の動作状態を通信するように構成され得る。
【0207】
インターフェースは、付属デバイスのディスプレイを介して、判断された1つ又は複数の将来の動作状態における傾向が正しくないか否かについてのインジケータを提供するようにユーザを促す第2のユーザインターフェースオブジェクトを表示するように構成され得る。
【0208】
プロセッサ及びインターフェースは、第1のユーザインターフェースオブジェクトを選択する第2のユーザ入力を検出するように構成され得、第2のユーザ入力を検出したことに応答して、オストミーユーザアプリケーションを開く。ディスプレイがタッチセンシティブディスプレイである場合、第2のユーザ入力はタッチセンシティブディスプレイへの接触を含み得る。
【0209】
プロセッサ及びインターフェースは、オストミーユーザアプリケーションを開いたことに応答して、オストミー装具の現在の動作状態を表す第3のユーザインターフェースオブジェクトを含む第1のアプリケーションユーザインターフェースを表示するように構成され得る。
【0210】
インターフェースは、コンテキストデータを表す第4のユーザインターフェースオブジェクトを表示するように構成され得る。
【0211】
インターフェースはディスプレイを含み得、インターフェースは、ディスプレイを介して、現在の動作状態及び/又は1つ又は複数の将来の動作状態及び/又は、将来の動作状態を示す特長を表示することによって通信するように構成され得る。特長は、現在の動作状態及び/又はある期間にわたる1つ又は複数の将来の動作状態を提供する関数のグラフ又は集合の形態であり得る。例えば、インターフェースは、ディスプレイを介して、時間に対する現在の残り装着時間及び/又は1つ若しくは複数の将来の残り装着時間を提供するグラフを表示することによって通信するように構成され、時間軸は現在時刻、現在時刻までの過去の期間(例えば、数時間又は数日)、及び現在時刻以降の将来の時間枠(例えば、数時間)を含む。
【0212】
インターフェースは、オストミー装具の現在及び/又は将来の動作状態をインターフェースを介してユーザに通知することによって、例えば付属デバイスのディスプレイに通知を表示することによって通信するように構成され得る。通知は、現在及び/又は将来の動作状態を表すユーザインターフェースオブジェクトを含み得る。通知は、オストミー装具に関するアプリケーションを開く通知インジケータを含み得る。
【0213】
本開示は、本明細書で開示されるオストミー装具、本明細書で開示される付属デバイス、及び本明細書で開示されるモニタデバイスを含むオストミー装具システムを提供し、オストミー装具は本明細書で開示されるオストミベースプレートを含む。
【0214】
本開示は、1つ又は複数のプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体を提供し、1つ又は複数のプログラムは命令を含み、命令は、インターフェース、メモリ、及びプロセッサを有する付属デバイスにより実行されると、付属デバイスに本明細書に開示される任意の方法を実行させる。
【0215】
図1は例示的なオストミーシステムを示す。オストミーシステム1は、ベースプレート4及びオストミーパウチ(図示せず)を含むオストミー装具2を含む。更に、オストミーシステム1は、モニタデバイス6及び付属デバイス8(携帯電話)を含む。モニタデバイス6は、モニタデバイス6及びベースプレート4のそれぞれの第1のコネクタを介してベースプレート4に接続可能である。モニタデバイス6は、付属デバイス8と無線通信するように構成される。任意選択的に、付属デバイス8は、例えば、ネットワーク12を介してオストミーシステム1のサーバデバイス10と通信するように構成される。サーバデバイス10は、オストミー装具製造業者及び/又はサービスセンタにより動作及び/又は制御され得る。オストミーデータ又はオストミーデータに基づくパラメータデータは、モニタデバイス6を有するオストミー装具2の電極/センサから取得される。モニタデバイス6は、オストミーデータ及び/又はオストミーデータに基づくパラメータデータを処理して、付属デバイス8に送信されるモニタデータを特定する。示されるオストミーシステムでは、付属デバイス8は、携帯電話であるが、付属デバイス8は、タブレットデバイス又は腕時計若しくは他の手首装着電子デバイス等のウェアラブル等の別のハンドヘルドデバイスとして実施され得る。したがって、モニタデバイス6は、モニタデータを特定し、付属デバイス8に送信するように構成される。ベースプレート4は、オストミーパウチ(図示せず)をベースプレート(二品型オストミー装具)に結合する結合リング16の形態の結合部材14を含む。ベースプレートは、ストーマ中心点を有するストーマ受け開口部18を有する。ストーマ開口部18のサイズ及び/又は形状は、通常、オストミー装具の適用前にユーザのストーマに適合するようにユーザ又は看護師により調整される。
【0216】
オストミーシステム1は、任意選択的に、オストミーシステム1の付属デバイスを形成するドッキングステーション20を含む。ドッキングステーション含む20は、モニタデバイス6をドッキングステーション20に電気的且つ/又は機械的に接続するように構成された第1のコネクタ22を含むドッキングモニタインターフェースを含む。ドッキングモニタインターフェースは、モニタデバイスをドッキングステーションに無線接続するように構成され得る。ドッキングステーション20は、ユーザ入力を受信し、且つ/又はドッキングステーション20の動作状態についてのフィードバックをユーザに提供するユーザインターフェース24を含む。ユーザインターフェース24は、タッチスクリーンを含み得る。ユーザインターフェース24は、1つ又は複数の物理的なボタン及び/又は発光ダイオード等の1つ又は複数の視覚的インジケータを含み得る。
【0217】
図2は、例示的なモニタデバイスのブロック図である。モニタデバイス6は、モニタデバイス筐体100、プロセッサ101及び1つ又は複数のインターフェースを含み、1つ又は複数のインターフェースは、第1のインターフェース102(装具インターフェース)及び第2のインターフェース104(付属インターフェース)を含む。モニタデバイス6は、オストミーデータ及び/又はオストミーデータに基づくパラメータデータを記憶するメモリ106を含む。メモリ106は、プロセッサ101及び/又は第1のインターフェース102に接続される。
【0218】
第1のインターフェース102は、モニタデバイス6をオストミー装具、例えばオストミー装具2に電気的且つ/又は機械的に接続する装具インターフェースとして構成される。第1のインターフェース102は、オストミー装具2(ベースプレート4)の各端子との電気接続を形成する複数の端子を含む。第1のインターフェース102は、接地端子108、第1の端子110、第2の端子112及び第3の端子114を含む。第1のインターフェース102は、任意選択的に、第4の端子116及び第5の端子118を含む。モニタデバイス6の第1のインターフェース102は、モニタデバイスとベースプレートとの解放可能な結合等の機械的接続を形成する結合部120を含む。結合部120並びに第1のインターフェース102の端子108、110、112、114、116及び118は、モニタデバイス6の第1のコネクタ(の少なくとも一部)を形成する。
【0219】
モニタデバイス6は、モニタデバイス及びその能動構成要素に給電する電力ユニット121を含み、すなわち、電力ユニット121は、プロセッサ101、第1のインターフェース102、第2のインターフェース104及びメモリ106に接続される。電力ユニットは、電池及び充電回路を含む。充電回路は、電池及び第1のインターフェース102の端子に接続されて、第1のインターフェースの端子、例えば第1のコネクタの端子を介して電池を充電する。
【0220】
モニタデバイスの第2のインターフェース104は、付属デバイス8等の1つ又は複数の付属デバイスにモニタデバイス6を接続する付属インターフェースとして構成される。第2のインターフェース104は、付属デバイスと無線通信するように構成されたアンテナ122及び無線送受信機124を含む。任意選択的に、第2のインターフェース104は、オーディオ信号及び/又は触覚フィードバックをユーザにそれぞれ提供するラウドスピーカ126及び/又は触覚フィードバック要素128を含む。
【0221】
モニタデバイス6は、プロセッサ101に接続されたセンサユニット140を含む。センサユニット140は、温度データをプロセッサに供給する温度センサ及び加速度データをプロセッサ101に供給するGセンサ又は加速度計を含む。
【0222】
図3は、オストミー装具の例示的なベースプレートの分解組立図を示す。ベースプレート4は、第1の接着層200を含む。使用中、第1の接着層200の近位面は、ストーマ周囲エリアにおけるユーザの皮膚、及び/又は封止ペースト、封止テープ、及び/又は封止リング等の追加の封止に付着する。ベースプレート4は、任意選択的に、リム接着層とも示される第2の接着層202を含む。ベースプレート4は、電極組立体204に配置された複数の電極を含む。電極組立体204は、第1の接着層200と第2の接着層202との間に配置される。電極組立体204は、支持層の近位面に形成された電極を有する支持層を含む。ベースプレート4は、ベースプレート4を皮膚に適用する前にユーザにより剥がされる剥離ライナー206を含む。ベースプレート4は、上層208と、オストミーパウチをベースプレート4に結合する結合リング209とを含む。上層208は、使用中、第2の接着層202を外部歪み及び応力から保護する保護層である。
【0223】
ベースプレート4は、モニタインターフェースを含む。モニタインターフェースは、オストミー装具(ベースプレート4)をモニタデバイスに電気的且つ/又は機械的に接続するように構成される。ベースプレートのモニタインターフェースは、モニタデバイスとベースプレートとの間の解放可能な結合等の機械的接続を形成する結合部210を含む。結合部210は、モニタデバイスの結合部と係合して、モニタデバイスをベースプレート4に解放可能に結合するように構成される。更に、ベースプレート4のモニタインターフェースは、モニタデバイスの各端子と電気接続を形成する複数の端子212をそれぞれ形成する複数の端子を含む。結合部210及び端子212は、ベースプレート4の第1のコネクタ211を形成する。ベースプレート4は、電極組立体の遠位側に第1の中間要素213を含む。第1の中間要素213は、端子212を形成する端子要素と第1の接着層(図示せず)との間に配置される。第1の中間要素213は、軸方向において見たとき、ベースプレート4の端子212を形成する端子要素を覆い、ベースプレートの端子要素からの機械的応力から第1の接着層を保護する。
【0224】
図4は、ベースプレートの例示的な電極組立体204の分解組立図を示す。電極組立体204は、近位面214Bを有する支持層214と、支持層214の近位側に配置され、接地電極、第1の電極、第2の電極、第3の電極、第4の電極、及び第5の電極を含む電極216とを含み、各電極は、モニタインターフェースの各端子要素に電極を接続する各接続部を有する。更に、電極組立体204は、近位面218Bを有し、ベースプレートの第1の接着層から電極216の電極部を絶縁するように構成されたマスキング要素218を含む。マスキング要素218は、軸方向において見たとき、電極216の部分を覆うか又はそれと重なる。
【0225】
図5は、第1の接着層及び剥離ライナーがないベースプレートのベースプレート部分の近位面の近位図である。ベースプレート4は、電極組立体の遠位側、すなわち電極組立体204と第1の接着層(図示せず)との間に第1の中間要素213を含む。第1の中間要素213は、軸方向において見たとき、ベースプレート4の端子要素を覆い、ベースプレートの端子要素からの機械的応力から第1の接着層を保護する。
【0226】
図6は、電極組立体204の電極216の例示的な電極構成220の遠位図である。電極構成220/電極組立体204は、接地電極222、第1の電極224、第2の電極226、第3の電極228、第4の電極230及び第5の電極232を含む。接地電極222は、接地接続部222Aを含み、第1の電極224は、第1の接続部224Aを含む。第2の電極226は、第2の接続部226Aを含み、第3の電極228は、第3の接続部228Aを含む。第4の電極230は、第4の接続部230Aを含み、第5の電極232は、第5の接続部232Aを含む。
【0227】
第4の電極230は、第4の検知部230Bを含む。第5の電極232は、第5の検知部232Bを含む。
【0228】
接地電極222は、第1の電極224の接地を形成する第1の電極部224を含む。接地電極222は、第2の電極226の接地を形成する第2の電極部236を含む。接地電極222は、第3の電極228の接地を形成する第3の電極部238を含む。接地電極222は、第4の電極230及び第5の電極232の接地を形成する第4の電極部240を含む。接地電極222の第4の電極部240は、接地検知部222Bを含む。
【0229】
第1の検知部224Bは、中心点19から第1の半径方向距離R1においてストーマ開口部の周りで少なくとも330度円形に延在する。第1の半径方向距離R1は約14mmであり得る。1つ又は複数の実施形態では、第1の半径方向距離R1は、12.5mm等の約13mmであり得る。第1の電極部234は、第1の検知部の内部(すなわち、中心のより近く)に配置され、第1の検知部から第1の接地距離RG1において(中心点から半径方向に)ストーマ開口部の周りで少なくとも330度円形に延在する。第1の電極の検知部と第1の電極部との間の第1の接地距離RG1は約1mmである。
【0230】
第2の検知部226Bは、中心点19から第2の半径方向距離R2においてストーマ開口部の周りで少なくとも330度円形に延在する。第2の半径方向距離R2は18mmであり得る。1つ又は複数の実施形態では、第2の半径方向距離R2は17mmであり得る。第2の電極部236は、第2の検知部226Bの内部(すなわち、中心のより近く)に配置され、第2の検知部226Bから第2の接地距離RG2において(中心点から半径方向に)ストーマ開口部の周りで少なくとも330度円形に延在する。第2の電極の検知部と第2の電極部との間の第2の接地距離RG2は約1mmである。
【0231】
第3の検知部228Bは、中心点19から第3の半径方向距離R3においてストーマ開口部の周りで少なくとも330度円形に延在する。第3の半径方向距離R3は約26mmである。1つ又は複数の実施形態では、第3の半径方向距離R3は21mmである。第3の電極部238は、第3の検知部228Bの内部(すなわち、中心のより近く)に配置され、第3の検知部228Bから第3の接地距離RG3において(中心点から半径方向に)ストーマ開口部の周りで少なくとも330度円形に延在する。第3の電極の検知部第3の電極部との間の第3の接地距離RG3は約1mmである。
【0232】
接地電極222は、第4の電極230及び第5の電極232の接地又は基準を形成する第4の電極部240を含む。接地電極222の第4の電極部240は、ストーマ開口部の周りで少なくとも300度延在し、接地検知部222Bを含む。第4の検知部230B、第5の検知部232B、及び第4の電極部240の接地検知部は、中心点から漏出半径(中心点から約32mmであり得る漏出半径R5等)において中心点19の周りに円形に分布する。第4の検知部230B、第5の検知部232B、及び第4の電極部の接地検知部は、1.5mm~3.0mmの範囲内、例えば約2.0mm等の1.0mm超の半径広がりを有し得る。第4の検知部230B、第5の検知部232B、及び第4の電極部240の接地検知部は、は、2.5mm~5.0mmの範囲内、例えば約3.5mm等の1.0mm超の周方向広がり(半径方向広がりに直交する)を有し得る。
【0233】
図7は、例示的なマスキング要素の遠位図である。マスキング要素218は、任意選択的に、6つの端子開口部を含む複数の端子開口部を有する。複数の端子開口部は、接地端子開口部242、第1の端子開口部244、第2の端子開口部246、第3の端子開口部248、第4の端子開口部250及び第5の端子開口部252を含む。マスキング要素218の端子開口部242、244、246、248、250、252は、電極組立体の電極の各接続部222A、224A、226A、228A、230A、232Aに重なり、且つ/又は位置合わせされるように構成される。
【0234】
マスキング要素218は、複数のセンサ点開口部を有する。センサ点開口部は、点線254内に示される一次センサ点開口部を含み、各一次センサ点開口部は、接地電極222の部分及び/又は第4の電極230の部分に重なるように構成される。一次センサ点開口部254は、示される例示的なマスキング要素では、接地電極222の部分に重なるようにそれぞれ構成された5つの第1の一次センサ点開口部254Aを含む。一次センサ点開口部254は、示される例示的なマスキング要素では、第4の電極230の部分に重なるようにそれぞれ構成された4つの第2の一次センサ点開口部254Bを含む。センサ点開口部は、点線256内に示される二次センサ点開口部を含み、各二次センサ点開口部は、第4の電極230の部分及び/又は第5の電極232の部分に重なるように構成される。二次センサ点開口部256は、示される例示的なマスキング要素では、第5の電極232の部分に重なるようにそれぞれ構成された5つの第1の二次センサ点開口部256Aを含む。二次センサ点開口部256は、示される例示的なマスキング要素では、第4の電極230の部分に重なるようにそれぞれ構成された4つの第2の二次センサ点開口部256Bを含む。センサ点開口部は、点線258内に示される三次センサ点開口部を含み、各三次センサ開口部は、第5の電極232の部分及び/又は接地電極222の部分に重なるように構成される。三次センサ点開口部258は、示される例示的なマスキング要素では、第5の電極232の部分に重なるようにそれぞれ構成された5つの第1の三次センサ点開口部258Aを含む。三次センサ点開口部258は、示される例示的なマスキング要素では、接地電極222の部分に重なるようにそれぞれ構成された4つの第2の三次センサ点開口部258Bを含む。
【0235】
図8は、例示的な第1の接着層の遠位図である。第1の接着層200は、複数のセンサ点開口部を有する。第1の接着層のセンサ点開口部は、点線260内に示される一次センサ点開口部を含み、各一次センサ点開口部は、電極組立体の接地電極222の部分及び/又は第4の電極230の部分に重なるように構成される。一次センサ点開口部260は、示される例示的なマスキング要素では、接地電極222の部分に重なるようにそれぞれ構成された5つの第1の一次センサ点開口部260Aを含む。一次センサ点開口部260は、示される例示的なマスキング要素では、第4の電極230の部分に重なるようにそれぞれ構成された4つの第2の一次センサ点開口部260Bを含む。第1の接着層のセンサ点開口部は、点線262内に示される二次センサ点開口部を含み、各二次センサ点開口部は、電極組立体の第4の電極230の部分及び/又は第5の電極232の部分に重なるように構成される。二次センサ点開口部262は、示される例示的なマスキング要素では、第5の電極232の部分に重なるようにそれぞれ構成された5つの第1の二次センサ点開口部262Aを含む。二次センサ点開口部262は、示される例示的なマスキング要素では、第4の電極230の部分に重なるようにそれぞれ構成された4つの第2の二次センサ点開口部262Bを含む。第1の接着層のセンサ点開口部は、点線264内に示される三次センサ点開口部を含み、各三次センサ開口部は、電極組立体の第5の電極232の部分及び/又は接地電極222の部分に重なるように構成される。三次センサ点開口部264は、示される例示的なマスキング要素では、第5の電極232の部分に重なるようにそれぞれ構成された5つの第1の三次センサ点開口部264Aを含む。三次センサ点開口部264は、示される例示的なマスキング要素では、接地電極222の部分に重なるようにそれぞれ構成された4つの第2の三次センサ点開口部264Bを含む。図9は、図8の第1の接着層の近位図である。
【0236】
図10はベースプレート4のより詳細な遠位図である。ベースプレートのモニタインターフェースは第1のコネクタ211を含む。第1のコネクタ211は、モニタデバイスをベースプレートに解放可能に結合し、それにより解放可能な結合を形成するように構成される結合部210を含む。第1のコネクタ221/モニタインターフェースは、モニタデバイスの各端子との各電気接続を形成する各端子要素により形成された複数の端子を含む。
【0237】
第1のコネクタ211/モニタインターフェースの複数の端子は、接地端子282Aを形成する接地端子要素282、第1の端子284を形成する第1の端子要素284、第2の端子286Aを形成する第2の端子要素286及び第3の端子288Aを形成する第3の端子要素288を含む。モニタインターフェースは、任意選択的に、第4の端子290Aを形成する第4の端子要素290及び/又は第5の端子290を形成する第5の端子要素292を含む。端子要素282、284、286、288、290、292は、電極222、224、226、228、230、232の各接続部222A、224A、226A、228A、230a、232Aに接触する。
【0238】
ベースプレートにおける第1のコネクタの位置、結合部における端子の数及び端子の位置は、ベースプレートの電極組立体で使用される電極構成に適合され得る。
【0239】
図11a~図11bは、本開示による例示的な方法300を示すフロー図である。方法300は、付属デバイス(例えば、図1及び図12の付属デバイス)内で実行される。方法300は、本明細書で開示されるオストミー装具のベースプレートの1つ又は複数の将来の動作状態を判断し、通信するため、例えばオストミー装具のベースプレートの動作状態を監視し、例えばベースプレートの、例えばオストミー装具の将来の動作状態を監視するために実行される。
【0240】
付属デバイス8は、オストミーシステム(例えば、図1のオストミーシステム)の1つ又は複数のデバイスと通信するように構成される。図1に示されるように、オストミーシステム1は、モニタデバイス6及び/又は、ユーザの皮膚表面に設置するように構成されたオストミー装具2を含む。
【0241】
オストミー装具2は、本明細書で開示されるベースプレート4を含む。オストミー装具は、オストミーパウチを含む。ベースプレートは、近位側を有する第1の接着層を含み得る。使用中、第1の接着層の近位面はユーザの皮膚のストーマ周辺領域及び/又は追加のシール、例えば封止ペースト、封止テープ、及び/又は封止リングに接着される。ベースプレートは、第1の接着層の電気的特性を測定するように構成された1つ又は複数の電極を含み得る。電気的特性は、第1の接着層の導電路を示し、それによって水分レベルを示し、オストミー装具の状況を示し得る。
【0242】
方法300は、1つ又は複数のデバイスから、例えばオストミー装具及び付属デバイスに結合されたモニタデバイスからモニタデータを取得すること302を含む。モニタデータは、オストミーデータ及び/又はパラメータデータを含み得る。モニタデータは、例えば第1の接着層の電気的特性の測定値を表すパラメータデータを含む。
【0243】
モニタデータを取得すること302は、モニタデバイスからモニタデータを検索し、及び/又は受信することを含み得る。モニタデータを取得すること302は、ある期間にわたりモニタデータを受信することを含み得る。オストミーデータ及び/又はパラメータデータは、ベースプレートの電極間の抵抗、電極間のキャパシタンス及び/又はインダクタンス、及び/又はそれらのあらゆる変化を示し得る。例えば、オストミーデータ及び/又はパラメータデータは、電極間の抵抗、キャパシタンス、及び/又はインダクタンスの変化を示し得る。例えば、オストミーデータ及び/又はパラメータデータはタイミング情報、例えばタイムスタンプ付きのデータ又はそこからタイミングを導出できる情報を含み得る。
【0244】
方法300は、例えば付属デバイス上にインストールされた1つ又は複数のユーザアプリケーションから、及び/又は付属デバイスのメモリ、例えば1つ又は複数のユーザアプリケーションに関するアプリケーションデータの記憶に専用のメモリ部分からコンテキストデータを取得すること304(例えば、受信すること、検索すること、導出すること)を含む。付属デバイスは、その上にインストールされた1つ又は複数のユーザアプリケーションを有するように構成され得、1つ又は複数のユーザアプリケーションは、第1のアプリケーション(例えば、オストミーユーザアプリケーション)及び第2のアプリケーション(例えば、オストミーユーザアプリケーション以外のアプリケーション)を含む。
【0245】
コンテキストデータを取得すること304は、第1のアプリケーションとは異なる第2のアプリケーションからコンテキストデータを取得すること304aを含み得る。例えば、第2のアプリケーションは、カレンダアプリケーション、天気アプリケーション、健康アプリケーション、スポーツアプリケーション、アクティビティトラッカアプリケーション、分析アプリケーション、写真アプリケーション、カメラ、及び/又は医療用アプリケーションを含む。コンテキストデータは、1つ又は複数のコンテキストパラメータで定量化され得、これらは1つ又は複数の調整係数に関連付けられ得る。付属デバイスは、コンテキストパラメータを対応する調整係数に関連付けるローカル又はリモートデータベース(又はルックアップテーブル)を保持し得る。
【0246】
方法300は、オストミー装具の1つ又は複数の将来の動作状態をモニタデータ及びコンテキストデータに基づいて判断すること306を含む。将来の動作状態は、オストミー装具の将来の接着性能を示す。将来の動作状態は、装着時間、接着品質、及び水分パターン表現の少なくとも1つを含み得る。将来の動作状態は、将来のある時点での装着時間、将来のある時点での接着品質、将来のある時点での水分パターン表現のうちの少なくとも1つを含み得る。装着時間は、平均装着時間、名目装着時間、最小装着時間、最大装着時間、中央値装着時間、及び/又は装着時間から導出可能な他の統計メトリクスの何れかを含み得る。装着時間は、残り装着時間及び/又は現在の装着時間及び/又は経過した装着時間を含み得る。接着品質は、ベースプレートのある層の、例えば第1の接着層の浸食を示すメトリクス、水分パターン表現を含み得る。
【0247】
オストミー装具のベースプレートの1つ又は複数の将来の動作状態をモニタデータ及びコンテキストデータに基づいて判断すること306は、オストミー装具のベースプレートの1つ又は複数の将来の動作状態をモニタデータ及び1つ又は複数のコンテキストパラメータ(例えば、1つ又は複数の調整係数を使用)に基づいて判断することを含み得る。
【0248】
方法は、オストミー装具の現在の動作状態をモニタデータ及び/又はコンテキストデータに基づいて判断すること310を含み得る。現在の動作状態は、オストミー装具の現在の接着性能を示す。現在の動作状態は、装着時間、接着品質、及び水分パターン表現のうちの少なくとも1つを含む。
【0249】
方法300は、1つ又は複数の将来の動作状態を、例えばインターフェースを介して、例えばユーザに対して、例えばオストミーシステムの1つ又は複数のデバイスに対して通信すること308を含む。1つ又は複数の将来の動作状態を通信すること308は、第1のアプリケーションにおいて将来の動作状態を通信すること308aを含み得、第1のアプリケーションは、付属デバイス上にインストールされたオストミーユーザアプリケーションである。通信することは、例えばユーザ及び/又はオストミーシステムの1つ又は複数のデバイスに対して、及び/又は開示された付属デバイスに結合されたユーザの1つ又は複数の付属デバイスに対して出力すること、表示すること、及び/又は送信することを含み得る。
【0250】
本開示において、オストミー装具のユーザ又は医療従事者に対して、日常生活でオストミー装具の使用を監視し、計画するための改善されたツールが、付属デバイスにより取得可能なコンテキストデータを利用することによって与えられることは、本開示の利点である。本開示は、ユーザにとって快適性が改善されたオストミー装具の性能の監視及び予測における改善された精度を提供する。本開示により、動作状態に影響を与えると見られるコンテキストデータによって、より正確な方法で将来の動作状態を導出できる。換言すれば、開示された方法により、オストミー装具の動的内部状態を予測し、ユーザに示すことができ、これはユーザがオストミー装具の使用を日常生活の活動の計画と調整するのを支援する。
【0251】
コンテキストデータを取得すること304は、第1のアプリケーションの第1のアプリケーションユーザインターフェースの中のユーザインターフェースフィールドであって、談話入力を受け入れるように構成されたユーザインターフェースフィールドを表示すること304b、ユーザインターフェースフィールド上の第1のユーザ入力を検出すること304c及びコンテキストデータを検出された第1のユーザ入力に基づいて判断すること304dを含み得る。談話入力は、テキスト入力及び/又は音声入力を含み得る。談話入力は、コンテキストデータを示し、例えば活動、摂食、規定食、服薬等を示し得る。
【0252】
コンテキストデータを取得すること304は、付属デバイス上にインストールされたカレンダアプリケーションからカレンダデータを取得することを含み得る。カレンダデータは、日付、時刻、カレンダイベントを含み、これにはイベントの日付、イベント開始時刻、イベント終了時刻、イベント再発生、イベント発生場所、イベント参加者等が含まれる。方法300は、カレンダアプリケーションからは導出されない1つ又は複数の規則的イベント、例えば通勤、階段の昇降、犬の散歩等を導出すること、及び導出された1つ又は複数の規則的イベントをコンテキストデータに含めることを含み得る。例えば、カレンダデータがスポーツ活動(例えば、ランニング)を示す場合、付属デバイスは、ユーザがそれほど活動的ではない場合より早い交換を必要とする将来の動作状態を判断し得る。その理由は、第1の接着層とユーザの皮膚表面との間の接着が、動き及び、おそらくは、ユーザの活動レベルが高い時の発汗作用の増大によって、より速いペースで劣化する可能性があるからである。
【0253】
コンテキストデータを取得すること304は、例えば位置センサデータから導出された、接続性データから導出された位置データを取得することを含み得る。位置データは、GPSセンサ、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、セルラ基地局、無線アクセスポイント、及び/又は近距離接続から取得され得る。例えば、位置データがスポーツ活動(例えば、ランニング)を示す場合、付属デバイスは、ユーザがそれほど活動的ではない場合より早い交換を必要とする将来の動作状態を判断し得る。その理由は、第1の接着層とユーザの皮膚表面との間の接着が、動き及び、おそらくは、ユーザの活動レベルが高い時の発汗作用の増大によって、より速いペースで劣化する可能性があるからである。例えば、付属デバイスのプロセッサは、将来の動作状態を、居住する地域又は国を特徴付ける位置データに基づいて判断するように構成され得る。なお、図17に関連して述べるように、種々の地域及び国々はオストミー装具の最適な使用をサポートする種々のルーチン及び推奨を有する。例えば、欧州地域では、本明細書に開示されるベースプレートを有するオストミー装具が、白化リングの半径方向厚さが、0mm~7mm(好ましい使用に準拠するユーザの場合)等、0mm~5mm(看護師により推奨される)等の0mm~15mm(好ましい使用に準拠しないユーザの場合)である場合、最適な状態である(第1の動作状態に対応する)ことがユーザに示され得る。
【0254】
例えば、欧州では、白化リングの半径方向厚さが5mm~10mm(看護師により推奨される)、7mm~10mm(好ましい使用に準拠するユーザの場合)、及び/又は15mm~30mm(好ましい使用に準拠しないユーザの場合)等である場合、本明細書に開示されるベースプレートを有するオストミー装具が最適未満状態(第2の動作状態に対応する)であり、それにより、ベースプレートを交換する考察を示すことがユーザに示され得る。
【0255】
例えば、欧州では、白化リングの半径方向厚さが、15mm超(好ましい使用に準拠するユーザの場合)、30mm超(好ましい使用に準拠しないユーザの場合)等の10mm超(看護師により推奨される)の場合、本明細書に開示されるベースプレートを有するオストミー装具が不良状態(第3の動作状態に対応する)であり、ベースプレートの交換要求を示すことがユーザに示され得る。
【0256】
例えば、他の地域(例えば、アメリカ)では、白化リングの半径方向厚さが、0mm~10mm(好ましい使用に準拠するユーザの場合)、0mm~10mm(看護師により推奨される)等の0mm~20mm(好ましい使用に準拠しないユーザの場合)である場合、本明細書に開示されるベースプレートを有するオストミー装具が最適な状態(第1の動作状態に対応する)であることがユーザに示され得る。
【0257】
例えば、他の地域(例えば、アメリカ)では、白化リングの半径方向厚さが10mm~20mm(看護師により推奨される)、10mm~20mm(好ましい使用に準拠するユーザの場合)、及び/又は20mm~40mm(好ましい使用に準拠しないユーザの場合)等である場合、本明細書に開示されるベースプレートを有するオストミー装具が最適未満状態(第2の動作状態に対応する)であり、それにより、ベースプレートを交換する考察を示すことがユーザに示され得る。
【0258】
例えば、他の地域(例えば、アメリカ)では、白化リングの半径方向厚さが、20mm超(好ましい使用に準拠するユーザの場合)、40mm超(好ましい使用に準拠しないユーザの場合)等の20mm超(看護師により推奨される)の場合、本明細書に開示されるベースプレートを有するオストミー装具が不良状態(第3の動作状態に対応する)であり、ベースプレートの交換要求を示すことがユーザに示され得る。
【0259】
本開示の方法及び付属デバイスは、地域の選好又は使用に動作状態の閾値を調整して、将来の動作状態をそれに応じて予測するように、オストミー装具の使用においてユーザの地域の選好に対応できるようにする。
【0260】
コンテキストデータを取得すること304は、環境データ(例えば、天気データ、温度データ、湿度データ、光データ、及び/又は圧力データ)を取得することを含み得る。環境データは、気圧計、カメラ、近接センサ、温度センサを介して取得され得る。例えば、環境データが高温及び/又は高湿を示す場合、付属デバイスは、ユーザがより低温及び/又は低湿の場所にいる場合より早い交換を要求する将来の動作状態を判断し得る。その理由は、第1の接着層とユーザの皮膚表面との間の接着が、湿気及び高温による発汗作用の増大によってより速いペースで劣化する可能性があるからである。例えば、付属デバイスのプロセッサは、ベースプレートが動作する環境の温度を特徴付ける温度データに基づいて将来の動作状態を判断するように構成され得る。なお、図21A図21Bに関して述べるように、図示された各種の計数逓減率が現在の動作状態に適用されて、将来の動作状態が導出され得る。計数逓減率は、ベースプレートの動作状態(例えば、装着時間)に適用され得、それによって計数逓減率は、温度の上昇と共にベースプレートの動作状態にマイナスの影響を与え(例えば、装着時間を減少させる)、及び/又は計数逓減率は、温度の低下と共にベースプレートの動作状態にプラスの影響を与える(例えば、装着時間を増大させる)。
【0261】
幾つかの実施形態において、計数逓減率は所定のものであり得る。これらの実施形態では、所定の計数逓減率は一定であり得る。代替的に、所定の計数逓減率は、第1の電極対、第2の電極対、及び/又は第3の電極対がトリガされたことに基づいて相互作用的に調整され得る。これらの実施形態の少なくとも幾つかにおいて、所定の計数逓減率は相互作用的に調整され得る。
【0262】
コンテキストデータを取得すること304は、栄養データ(例えば、例えばユーザ入力に基づき、及び/又は写真対応アプリケーションにおいて撮影された写真に基づき、ユーザによる摂食、例えばユーザが何を食べたかを示す)を取得することを含み得る。例えば、栄養データが辛い食物の摂取を示す場合、付属デバイスは、ユーザが辛い食物を食べていない場合より早い交換を要求する将来の動作状態を判断し得る。その理由は、排出物の濃度と流れが、辛い食物を摂取した後には、摂取していない場合より激しくなり得るからである。
【0263】
コンテキストデータを取得すること304は、服薬データ(例えば、ユーザによる服薬を示す、処方箋等)を取得することを含み得る。服薬データは、医療用ユーザアプリケーション(例えば、処方箋を記憶するため、又は医療チームと通信するために使用されるユーザアプリケーション)を介して取得され得る。
【0264】
コンテキストデータを取得すること304は、健康データを取得することを含み得る。健康データは、年齢、性別、ユーザの医学的状態、処方箋、1つ又は複数の病気、心拍数、ユーザの代謝データ、健康状態データを含み得る。健康データは、健康ユーザアプリケーション、心拍数センサ、アクティビティトラッカ等を介して取得され得る。ユーザの健康状態は排出物の粘度に影響を与え得、これは第1のパラメータデータに、ひいては現在及び将来の動作状態に影響を与える。排出物の粘度は、1つ又は複数の要因、すなわち栄養データ(ユーザが食べた食物のタイプ、水分摂取等)、服薬データ(例えば、ビタミン/サプリメント、処方箋等)、及び健康データ(例えば、ユーザの医学的状態、病気、オストミスト、回腸オストミスト等)により影響を受ける。図20A図20Bの例示的な結果は、排出物の粘度が第1のパラメータデータに、ひいては現在及び将来の動作状態にどのように影響を与えるかを示している。例えば、ユーザが回腸オストミストか結腸オストミストかを取得することにより、将来の動作状態は、例えば図20Bの対応する速度データを適用することによって判断され得る。
【0265】
健康データは、回腸オストミー及び/又は結腸オストミー等のオストミー健康状態を含み得る。回腸オストミストの排出物は、結腸オストミストの排出物より液状であり得る。ユーザの健康状態は、ユーザが回腸オストミストか結腸オストミストかに基づいて、排出物の希釈パーセンテージに関連付けられ得る。図20A図20Bは、第1のパラメータデータと排出物混合物の希釈グレードとの間の希釈関連データを示す。付属デバイスは、ユーザの健康状態に関連付けられる希釈関連データを検索するように構成され得る。付属デバイスのメモリは、そこに記憶される希釈関連データを有し得、又は希釈関連データを記憶するように構成され得る、それによって付属デバイスのプロセッサは、現在の動作状態及び/又は、希釈関連データを使用したモニタデータに基づいて将来の動作状態を判断し得る。
【0266】
コンテキストデータを取得すること304は、活動データを取得することを含み得る。活動データは、身体的活動データ(例えば、スポーツ、移動等)、スポーツアプリケーションからのデータ、加速度計からのデータを含み得る。例えば、ユーザの活動レベルが高い場合(例えば、ユーザがランニングしているとき)、プロセッサは、ユーザがそれほど活動的ではない場合より早い交換を要求する将来の動作状態を判断するように構成され得る。その理由は、第1の接着層とユーザの皮膚表面との間の接着が、動き及び、おそらくは、ユーザの活動レベルが高い時の発汗作用の増大によって、より速いペースで劣化する可能性があるからである。活動(例えば、スポーツ、屈伸、移動)により、実験結果によれば、ユーザがまったく、又はほとんど活動していないとき(例えば、座っているユーザ)と比較して2~10の減少係数でマイナスの影響を受け得ることが実証されている。例えば、装着時間は、激しい運動により2~10の係数で減少し得る。例えば、ユーザの活動レベルを特定することにより、将来の動作状態は、現在の動作状態を例えば2~10の係数で割ることによって判断され得る。
【0267】
付属デバイスは、加速度の検知とプロセッサへの加速度データの提供のための加速度計を含むセンサユニットを含み得る。
【0268】
コンテキストデータを取得すること304は、ある期間にわたってコンテキストデータを取得することを含み得る。メモリは、ある期間にわたって受信したコンテキストデータを記憶するように構成され得る。第2のアプリケーションは、ある期間にわたって受信したコンテキストデータをメモリ内にローカルで、又はアプリケーション(及び/又は関係するストレージサーバ)上にリモートで記憶するように構成され得る。1つ又は複数の将来の動作状態を判断することは、ある期間にわたって取得されたコンテキストデータ及び/又はある期間にわたって取得されたモニタデータに基づいて行われ得る。以前の動作状態及び/又はモニタ履歴データの統計的分析は、図18A図18Bに示され得る。
【0269】
方法は、1つ又は複数の将来の動作状態を通信すること308を含む。
【0270】
1つ又は複数の将来の動作状態を通信すること308は、ディスプレイを介して、1つ又は複数の将来の動作状態を示す第1のユーザインターフェースオブジェクトを表示すること308bを含み得る。1つ又は複数の将来の動作状態を通信すること308は、あるイベント(例えば、漏出)の前の特定の時間枠内に交換する、あるイベント(例えば、運転又は活動)の前又は家にいるときに補給品をチェックすることの推奨通知を通信するステップを含み得る。
【0271】
将来の動作状態を通信すること308は、ディスプレイを介して、1つ又は複数の将来の動作状態を示す通知を、例えば付属デバイスのロック画面及び/又はホーム画面上に表示すること308cを含む。
【0272】
方法は、付属デバイスのディスプレイを介して、判断された1つ又は複数の将来の動作状態における傾向が正しくないか否かに関するインジケータを提供するようにユーザを促す第2のユーザインターフェースオブジェクトを表示すること312を含み得る。
【0273】
方法は、第1のユーザインターフェースオブジェクト又は通知を選択する第2のユーザ入力を検出すること314を含み得、第2のユーザ入力を検出したことに応答して、オストミーユーザアプリケーションを開く316。ディスプレイがタッチセンシティブディスプレイである場合、第2のユーザ入力はタッチセンシティブディスプレイへの接触を含み得る。
【0274】
方法は、オストミーユーザアプリケーションを開いたことに応答して、第1のアプリケーションユーザインターフェース内に、オストミー装具の現在の動作状態を表す第3のユーザインターフェースオブジェクトを表示すること318を含み得る。
【0275】
コンテキストデータを追加するユーザ入力を検出したことに応答して、方法300は、コンテキストデータを表す第4のユーザインターフェースオブジェクトを表示することを含み得、第4のユーザインターフェースオブジェクトは、カレンダデータ、位置データ、環境データ、栄養データ、活動データ、服薬データ、及び/又は健康データのうちの1つ又は複数をそれぞれ示す1つ又は複数のコンテキストユーザインターフェースオブジェクトを含み得る。
【0276】
通信すること308は、現在の動作状態及び1つ又は複数の将来の動作状態を一緒に、又は別個に表示することを含み得る。通信すること308は、ディスプレイを介して、時間の関数として現在の動作状態(例えば、現在の残り装着時間)及び/又は1つ又は複数の将来の動作状態(例えば、1つ又は複数の将来の残り装着時間)を提供するグラフを表示することを含み得、時間軸は現在時刻、現在時刻までの過去の時間(例えば、数時間又は数日)、及び現在時刻以降の将来の時間枠(例えば、数時間)を含む。
【0277】
図12は、本開示による例示的な付属デバイス8を示すブロック図である。付属デバイス8は、オストミーシステム(例えば、図1のオストミーシステム1)の一部を形成し、ユーザの皮膚に設置されるべきオストミー装具(例えば、図1のオストミー装具2)の動作状態を判断し、特にオストミー装具のベースプレートの将来の動作状態をコンテキストデータに基づいて判断することができる。付属デバイス8は、メモリ401、メモリ401に結合されるプロセッサ402、及びプロセッサ402に結合されるインターフェース403を含む。
【0278】
インターフェース403は、オストミーシステム1の1つ又は複数のデバイスと通信するように構成される。図1及び図3を参照すると、1つ又は複数のデバイスは、本明細書で開示されるモニタデバイス6及び/又は、ユーザの皮膚表面上又は何れかの追加のシール上に設置されるように構成されるオストミー装具2を含む。オストミー装具2はベースプレート4を含む。ベースプレート4は、近位面200Bを有する第1の接着層200を含み得る。使用中、第1の接着層200の近位面200Bは、ユーザの皮膚のストーマ周辺領域及び/又は追加のシール、例えば封止ペースト、封止テープ、及び/又は封止リングに接着する。ベースプレート4は、第1の接着層200の電気的特性を測定するように構成された1つ又は複数の電極を含み得る。電気的特性は、第1の接着層内の導電路を示し、それゆえ水分レベルを示し、ベースプレートの状況を示し得る。
【0279】
インターフェース403は、ディスプレイ403aを含む。インターフェースは、送受信機403bを含む。インターフェース403は、1つ又は複数のデバイスから、例えばモニタデバイスからモニタデータを取得するように構成される。送受信機403bは、1つ又は複数のデバイスから、例えばモニタデバイス6からモニタデータを取得するように構成され得る。
【0280】
付属デバイス8は、1つ又は複数のセンサを含み得る。プロセッサ402は、例えば1つ又は複数のセンサからコンテキストデータを取得するように構成される。
【0281】
インターフェース403は、1つ又は複数のデバイスからモニタデータを取得するように、例えばモニタデバイス6からモニタデータを受信し、又は検索するように構成される。モニタデータは、オストミー装具の状況、例えばオストミー装具のある層(例えば、ベースプレートの第1の接着層)の、皮膚表面に向かう近位側の状況を示し得る。
【0282】
プロセッサ402は、例えばメモリ401から、例えば付属デバイス8上にインストールされた1つ又は複数のユーザアプリケーション405から、及び/又はインターフェース403からコンテキストデータを取得するように構成される。コンテキストデータは、1つ又は複数のコンテキストパラメータで定量化され得、これらは1つ又は複数の調整係数(例えば、図19A~19B、図20A図20B図21A図21Bに示される計数逓減率)に関連付けられ得る。付属デバイスは、コンテキストパラメータを対応する調整係数に関連付けるローカル又はリモートデータベース(又はルックアップテーブル)を保持し得る。
【0283】
プロセッサ402は、オストミー装具の1つ又は複数の将来の動作状態(例えば、本明細書で開示されるオストミー装具のベースプレートの1つ又は複数の将来の動作状態)をモニタデータ及びコンテキストデータに基づいて判断するように構成される。将来の動作状態は、オストミー装具の将来の接着性能(例えば、オストミー装具2のベースプレート4の将来の接着性能)を示す。
【0284】
プロセッサ402は、オストミー装具の1つ又は複数の将来の動作状態(例えば、本明細書で開示されるオストミー装具のベースプレートの1つ又は複数の将来の動作状態)をモニタデータ及び1つ又は複数のコンテキストパラメータに基づいて判断するように構成され得る。
【0285】
インターフェース403は、ディスプレイ403a又は送受信機403bを介して、例えばユーザに対し、及び/又はその他のデバイスに対し、1つ又は複数の将来の動作状態を通信するように構成される。
【0286】
プロセッサ402は、1つ又は複数の現在の水分パターンタイプをモニタデータに基づいて判断することにより、及び1つ又は複数の将来の動作状態を1つ又は複数の現在の水分パターンタイプ及びコンテキストデータに基づいて生成することにより、ベースプレートの1つ又は複数の将来の動作状態をモニタデータ及びコンテキストデータに基づいて判断するように構成され得る。1つ又は複数の現在の水分パターンタイプを判断することは、オストミーデータ及び/又はパラメータデータ(例えば、第1のパラメータデータ及び第2のパラメータデータ)に基づいて、例えば電極により取得される測定値、例えば抵抗、キャパシタンス、及び/又はインダクタンスの測定、例えばタイミング情報に基づき得る。例えば、プロセッサ402は、モニタデータ及びコンテキストデータに基づいて1つ又は複数の将来の水分パターンタイプを判断することにより、オストミー装具の将来の動作状態をモニタデータ及びコンテキストデータに基づいて判断するように構成され得、モニタデータは、オストミーデータ及び/又はパラメータデータ(例えば、第1のパラメータデータ及び第2のパラメータデータ)、例えば電極により得られる測定値、例えば抵抗、キャパシタンス、及び/又はインダクタンスの測定値、例えばタイミング情報を含み、コンテキストデータは、カレンダデータ、位置データ、環境データ、栄養データ、健康データ、活動データ、及び/又は服薬データを含む。
【0287】
例えば、プロセッサ402は、1つ又は複数の将来の水分パターンタイプをパラメータデータ(例えば、第1のパラメータデータ及び第2のパラメータデータ(並びに任意選択的に第3のパラメータデータ))に基づいて判断することにより、オストミー装具の将来の動作状態を判断するように構成され得る。例えば、1つ又は複数の将来の水分パターンタイプを判断することは、ある期間にわたるモニタデータ中で特定された傾向に基づいて1組の予め定義された水分パターンタイプから水分パターンタイプを選択することと、選択をコンテキストデータに基づいて調整することを含み得る。1組の予め定義された水分パターンタイプは、M個の水分パターンタイプ、例えば少なくとも3つの水分パターンタイプ、少なくとも4つの水分パターンタイプ、少なくとも5つの水分パターンタイプを含み得る。水分パターンタイプの数Mは4~20の範囲内であり得る。例えば、1つ又は複数の将来の水分パターンタイプを判断することは、コンテキストデータに基づいて選択された関数を選択することと、選択された関数をパラメータデータに当てはめることによって将来の水分パターンタイプを特定することを含み得る。
【0288】
プロセッサ402は、将来の動作状態を現在の動作状態と、任意選択的に将来の動作状態を判断する前の何れかの動作状態に基づいて判断するように構成され得る。
【0289】
1つ又は複数の例示的な付属デバイスにおいて、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ、及び第3のパラメータデータは、それぞれ第1の電極対、第2の電極対、及び第3の電極対間の抵抗を示し得る。
【0290】
第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ、及び第3のパラメータデータは、それぞれ第1の電極対、第2の電極対、及び第3の電極対間の抵抗の変化率を示し得る。
【0291】
オストミー装具のベースプレートの現在及び/又は将来の動作状態を判断することは、1組の動作状態から動作状態(例えば、現在及び/又は将来の動作状態)を判断することを含み得る。換言すれば、現在及び/又は将来の動作状態を特定することは、1組の予め定義された動作状態からある動作状態をモニタデータとコンテキストデータに基づいて選択することを含み得る。1組の予め定義された動作状態は、複数の動作状態、例えば少なくとも2つの動作状態、少なくとも3つの動作状態、少なくとも4つの動作状態、少なくとも5つの動作状態を含み得る。動作状態の数は、4~20の範囲内であり得る。1つ又は複数の例示的な付属デバイスにおいて、1組の予め定義された動作状態のうちの動作状態の数は10より大きく、例えば20より大きく、又は更には50より大きい。
【0292】
1つ又は複数の例示的な付属デバイスにおいて、プロセッサ402は、変化基準が満たされたときにベースプレートの動作状態を判断するように構成される。変化基準は、コンテキストデータ及びモニタデータ(例えば、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ、及び/又は第3のパラメータデータ)に基づき得る。変化基準は、パラメータデータが変化したとき、例えばパラメータデータの変化がコンテキストデータに基づいて選択された変化閾値より大きいときに満たされ得る。それゆえ、現在及び/又は将来の動作状態の判断は、コンテキストデータにより条件付けられるパラメータデータの変化を条件とするか、又はそれに依存し得る。
【0293】
1つ又は複数の例示的な付属デバイスにおいて、ベースプレートの現在及び/又は将来の動作状態を判断することは、コンテキストデータ及びパラメータデータ(第1のパラメータデータ及び/又は第2のパラメータデータ)に基づく第1の基準セットに基づき、現在及び/又は将来の動作状態は第1の基準セットが満たされたときに第1の動作状態であると判断される。第1の基準セットは、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ、及び第3のパラメータデータの1つ又は複数に基づく1つ又は複数の第1の基準を含み得る。第1の基準セットは、第1のパラメータデータに基づく第1の一次基準を含み得る。第1の基準セットは、第2のパラメータデータに基づく第1の二次基準を含み得る。第1の基準セットは、第3のパラメータデータに基づく第1の三次基準を含み得る。
【0294】
1つ又は複数の例示的な付属デバイスにおいて、ベースプレートの現在及び/又は将来の動作状態を判断することは、1つ又は複数の第1の閾値を含む第1の閾値セットに基づき得る。第1の閾値セットは、例えば第1の基準セットにおいて適用されることになる、1つ又は複数の閾値を含み得る。第1の閾値セットは、第1の一次閾値を含み得る。第1の閾値セットは、第1の二次閾値を含み得る。第1の閾値セットは、第1の三次閾値を含み得る。
【0295】
第1の基準セットは、
(P_1_1<TH_1_1)、
(P_2_1>TH_1_2)、及び
(P_3_1>TH_1_3)
により与えられ得、又は少なくともこれを含み得、
式中、P_1_1は第1のパラメータデータに基づく第1の一次パラメータであり、TH_1_1は第1の一次閾値であり、P_2_1は第2のパラメータデータに基づく第2の一次パラメータであり、TH_1_2は第1の二次閾値であり、P_3_1は第3のパラメータデータに基づく第3の一次パラメータであり、TH_1_3は第1の三次閾値であり、第1の動作状態は、ベースプレートの半径方向浸食又は半径方向膨張が低程度であることを示す。第1の閾値(TH_1_1、TH_1_2、及びTH_1_3)は、例えばベースプレートの電極構成に応じて、同じ又は異なり得る。第1の三次基準(P_3_1<TH_1_3)は、第1の基準セットから省かれ得る。
【0296】
第1の一次パラメータP_1_1は、ベースプレートの第1の電極対(第1の電極と接地電極の第1の電極部)間の抵抗を示し得る。
【0297】
第2の一次パラメータは、ベースプレートの第2の電極対(第2の電極と接地電極の第2の電極部)間の抵抗を示し得る。
【0298】
第3の一次パラメータは、ベースプレートの第3の電極対(第3の電極と接地電極の第3の電極部)間の抵抗を示し得る。
【0299】
1つ又は複数の例示的な付属デバイスにおいて、ベースプレートの現在及び/又は将来の動作状態を判断することは、コンテキストデータ及びパラメータデータ(例えば、第2のパラメータデータ及び/又は第3のパラメータデータ)に基づく第2の基準セットに基づき、現在及び/又は将来の動作状態は、第2の基準セットが満たされると、第2の動作状態であると判断される。第2の基準セットは、第1のパラメータデータに基づき得る。
【0300】
第2の基準セットは、コンテキストデータ及びパラメータデータ(例えば、第1のパラメータデータ、第2のパラメータデータ、及び第3のパラメータデータのうちの1つ又は複数)に基づく1つ又は複数の第2の基準を含み得る。第2の基準セットは、第1のパラメータデータとコンテキストデータの一部に基づく第2の一次基準を含み得る。第2の基準セットは、第2のパラメータデータとコンテキストデータの一部に基づく第2の二次基準を含み得る。第2の基準セットは、第3のパラメータデータとコンテキストデータの一部に基づく第2の三次基準を含み得る。
【0301】
1つ又は複数の例示的な付属デバイスにおいて、ベースプレートの現在及び/又は将来の動作状態を判断することは、1つ又は複数の第2の閾値を含む第2の閾値セットに基づき得る。第2の閾値セットは、例えば第2の基準セットにおいて適用されることになる、1つ又は複数の閾値を含み得る。第2の閾値セットは、第2の一次閾値を含み得る。第2の閾値セットは、第2の二次閾値を含み得る。第2の閾値セットは、第2の三次閾値を含み得る。
【0302】
第2の基準セットは、
(P_1_1<TH_2_1)、
(P_2_1<TH_2_2)、及び
(P_3_1>TH_2_3)
により与えられ得、又は少なくともこれを含み得、
式中、P_1_1は第1のパラメータデータに基づく第1の一次パラメータであって、第1の電極対間の抵抗を示し、TH_2_1は第2の一次閾値であり、P_2_1は第2のパラメータデータに基づく第2の一次パラメータであって、第2の電極対間の抵抗を示し、TH_2_2は第2の二次閾値であり、P_3_1は第3のパラメータデータに基づく第3の一次パラメータであって、第3の電極対間の抵抗を示し、TH_2_3は第2の三次閾値であり、第2の動作状態は、ベースプレートの半径方向浸食又は半径方向膨張が中程度であることを示す。第2の閾値(TH_2_1、TH_2_2、及びTH_2_3)は、例えばベースプレートの電極構成に応じて、同じ又は異なり得る。第2の一次基準(P_1_1<TH_2_1)及び/又は第2の三次基準(P_3_1>TH_2_3)は、第2の基準セットから省かれ得る。
【0303】
1つ又は複数の例示的な付属デバイスにおいて、ベースプレートの現在及び/又は将来の動作状態を判断することは、第1のパラメータデータに基づくデフォルト基準セットに基づいており、現在及び/又は将来の動作状態は、デフォルト基準が満たされるとデフォルト動作状態であると判断され、現在及び/又は将来の動作状態がデフォルト動作状態であるとの判断に従って、オストミー装具のデフォルト動作状態を示すモニタデータを含むデフォルトモニタ信号を送信する。
【0304】
デフォルト基準セットは、
(P_1_1>TH_D_1)、
(P_2_1>TH_D_2)、及び
(P_3_1>TH_D_3)
により与えられ得、又は少なくともこれを含み得、
式中、P_1_1は第1のパラメータデータに基づく第1の一次パラメータであって、第1の電極対間の抵抗を示し、TH_D_1はデフォルト一次閾値であり、P_2_1は第2のパラメータデータに基づく第2の一次パラメータであって、第2の電極対間の抵抗を示し、TH_D_2はデフォルト二次閾値であり、P_3_1は第3のパラメータデータに基づく第3の一次パラメータであって、第3の電極対間の抵抗を示し、TH_D_3はデフォルト三次閾値であり、デフォルト動作状態は、ベースプレートの半径方向浸食又は半径方向膨張が非常に低程度であるか、又はないことを示す。デフォルト閾値(TH_D_1、TH_D_2、及びTH_D_3)は、例えばベースプレートの電極構成に応じて、同じ又は異なり得る。
【0305】
1つ又は複数の例示的な付属デバイスにおいて、ベースプレートの現在及び/又は将来の動作状態を判断することは、コンテキストデータ及び第3のパラメータデータに基づく第3の基準セットに基づき得、現在及び/又は将来の動作状態は、第3の基準セットが満たされると第3の動作状態であると判断され、現在及び/又は将来の動作状態が第3の状態であるとの判断に従って、オストミー装具の第3の動作状態を示すモニタデータを含む第3のモニタ信号を送信する。
【0306】
1つ又は複数の例示的な付属デバイスにおいて、ベースプレートの第3の動作状態は、ベースプレートの第1の接着層に第3の程度の半径方向浸食又は半径方向膨張が起こり、例えば第1の接着層が第3の電極対の第3の半径方向距離まで浸食される状況に対応する。
【0307】
第3の基準セットは、
(P_1_1<TH_3_1)、
(P_2_1<TH_3_2)、及び
(P_3_1<TH_3_3)
により与えられ得、又は少なくともこれを含み得、
式中、P_1_1は第1のパラメータデータに基づく第1の一次パラメータであって、第1の電極対間の抵抗を示し、TH_3_1は第3の一次閾値であり、P_2_1は第2のパラメータデータに基づく第2の一次パラメータであって、第2の電極対間の抵抗を示し、TH_3_2は第3の二次閾値であり、P_3_1は第3のパラメータデータに基づく第3の一次パラメータであって、第3の電極対間の抵抗を示し、TH_3_3は第3の三次閾値であり、第3の動作状態は、ベースプレートの半径方向浸食又は半径方向膨張が高程度であることを示す。第3の閾値(TH_3_1、TH_3_2、及びTH_3_3)は、例えばベースプレートの電極構成に応じて、同じ又は異なり得る。第3の一次基準(P_1_1<TH_3_1)及び/又は第3の二次基準(P_2_1>TH_3_2)は、第3の基準セットから省かれ得る。
【0308】
インターフェース403は、ディスプレイ403aを介して、現在の動作状態及び/又は1つ又は複数の将来の動作状態及び/又は、将来の動作状態を示す特長を表示することによって通信するように構成され得る。特長は、現在の動作状態及び/又はある期間にわたる1つ又は複数の将来の動作状態を提供する関数のグラフ又は集合の形態であり得る。例えば、インターフェース403は、ディスプレイ403sを介して、時間に対する現在の残り装着時間及び/又は1つ若しくは複数の将来の残り装着時間を提供するグラフを表示することによって通信するように構成され、時間軸は現在時刻、現在時刻までの過去の期間(例えば、数時間又は数日)、及び現在時刻以降の将来の時間枠(例えば、数時間)を含む。
【0309】
インターフェース403は、オストミー装具の現在及び/又は将来の動作状態をインターフェース403を介してユーザに通知することによって、例えば付属デバイス8のディスプレイ403aに通知を表示することによって通信するように構成され得る。通知は、現在及び/又は将来の動作状態を表すユーザインターフェースオブジェクトを含み得る。通知は、オストミー装具に関するアプリケーションを開く通知インジケータを含み得る。
【0310】
インターフェース403は、ディスプレイ403aを介して、1つ又は複数の将来の動作状態を示す第1のユーザインターフェースオブジェクトを表示することによって、1つ又は複数の将来の動作状態を通信するように構成され得る。
【0311】
インターフェース403は、ディスプレイ403aを介して、1つ又は複数の将来の動作状態を示す通知を、例えば付属デバイスのロック画面及び/又はホーム画面に表示することによって、1つ又は複数の将来の動作状態を通信するように構成され得る。
【0312】
インターフェース403は、付属デバイス8のディスプレイ403aを介して、判断された1つ又は複数の将来の動作状態における傾向が正しくないか否かについてのインジケータを提供するようにユーザを促す第2のユーザインターフェースオブジェクトを表示するように構成され得る。
【0313】
プロセッサ402及びインターフェース403は、第1のユーザインターフェースオブジェクト又は通知を選択する第2のユーザ入力を検出するように構成され得、第2のユーザ入力を検出したことに応答して、オストミーユーザアプリケーションを開く。ディスプレイがタッチセンシティブディスプレイである場合、第2のユーザ入力は、タッチセンシティブディスプレイへの接触を含み得る。
【0314】
プロセッサ402及びインターフェース403は、オストミーユーザアプリケーションを開いたことに応答して、第1のアプリケーションユーザインターフェース内に、オストミー装具の現在の動作状態を表す第3のユーザインターフェースオブジェクトを表示するように構成され得る。
【0315】
インターフェース403は、コンテキストデータを追加するユーザ入力を検出したことに応答して、コンテキストデータを表す第4のユーザインターフェースオブジェクトを表示するように構成され得る。
【0316】
図13a~図13dは、例示的なユーザインターフェース500、520、560、580を示す。
【0317】
図13aの第1のユーザインターフェース500は、1つ又は複数の将来の動作状態を示す、又は1つ又は複数の将来の動作状態を示す第1の通知を表す第1のユーザインターフェースオブジェクト502を含む。
【0318】
第1のユーザインターフェース500は、複数のユーザインターフェースオブジェクト、例えば、1つ又は複数の将来の動作状態を示す、又は1つ又は複数の将来の動作状態を示す第1の通知を表す第1のユーザインターフェースオブジェクト502を含み得る。
【0319】
第1のユーザインターフェース500は、より早期の通知を表す追加のユーザインターフェースオブジェクト504を含み得る。
【0320】
第1のユーザインターフェース500は、付属デバイスのロック画面及び/又は付属デバイスのホーム画面を含み得る。
【0321】
ユーザインターフェースオブジェクト502、504の何れかを選択する第2の入力は、付属デバイスにより検出され得、第2の入力を検出したことに応答して、付属デバイスはオストミーユーザアプリケーション(例えば、その付属デバイス上にインストールされたオストミーユーザアプリケーション)を起動し、又は開く。例えば、ユーザインターフェースオブジェクト502、504の何れかの選択に対応する第2の入力(例えば、タッチ、タップ、プレス、プレス・アンド・ホールドジェスチャ、ディーププレス)の検出は、その付属デバイス上にインストールされたオストミーユーザアプリケーションを起動し、開くことをトリガする。
【0322】
図13bは、例示的なユーザインターフェース、例えば第1のアプリケーションユーザインターフェース520を示す。
【0323】
第1のアプリケーションユーザインターフェース520は、現在の動作状態を表す第3のユーザインターフェースオブジェクト521を含む。
【0324】
第1のアプリケーションユーザインターフェース520は、それ以前の動作状態を表すユーザインターフェースオブジェクト528、現在の動作状態を表す第3のユーザインターフェースオブジェクト521、及びある期間Tにわたる、例えば現在時刻までの経過時間の少なくとも一部、現在時刻、及び現在時刻以降の将来の期間を含む時間枠にわたる1つ又は複数の将来の動作状態を表すユーザインターフェースオブジェクト524を提供する関数のグラフ又は集合を表すユーザインターフェースオブジェクト526を含む。グラフは、y軸において動作状態を示す値を含む。動作状態は、残り装着時間等の装着時間を含み得る。第1のアプリケーションユーザインターフェース520は、ベースプレートの状態の概要を表すユーザインターフェースオブジェクト530を含み得、これは、装着時間ユーザインターフェースオブジェクト532(例えば、残り装着時間、及び/又は経過した装着時間)と、推奨ユーザインターフェースオブジェクト534を含む。装着時間ユーザインターフェースオブジェクト532は、現在装着中のオストミー装具、例えば現在装着中のベースプレートに関する、経過した、又は残り装着時間のインジケータであり得る。装着時間ユーザインターフェースオブジェクト532は、日インジケータ及び時間インジケータ(例えば、2日と15時間)を含み得る。推奨ユーザインターフェースオブジェクト534は、「お使いのベースプレートは消耗しました。交換をお勧めします。」、「全て良好です。異常ありません。」等のテキストプロンプトであり得る。
【0325】
第1のアプリケーションユーザインターフェース520は、オストミーユーザアプリケーションにより表示されるユーザインターフェース画面の1つと見られてよい。
【0326】
第1のアプリケーションユーザインターフェース520は、オストミーユーザアプリケーションの設定インターフェースにアクセスするためのユーザインターフェースオブジェクト536を含み得る。
【0327】
第1のアプリケーションユーザインターフェース520は、モニタデバイスとベースプレートとの間の接続を示す第5のユーザインターフェースオブジェクト538を含み得る。第5のユーザインターフェースオブジェクト538は、モニタデバイスとベースプレートとの間の接続に関する接続状態(例えば、接続されている、接続されていない、検索中、接続失敗)を示し得る。
【0328】
第1のアプリケーションユーザインターフェース520は、モニタデバイスの電池状態を示す第6のユーザインターフェースオブジェクト540を含み得る。第6のユーザインターフェースオブジェクト540は、残り電池時間、及び/又は残り電池パーセンテージ(例えば、充電状態)を示し得る。
【0329】
図13cの第1のアプリケーションユーザインターフェース560は、談話入力を受け入れるように構成されたユーザインターフェースフィールド522を含む。
【0330】
図13cの第1のアプリケーションユーザインターフェース560は、コンテキストデータ、例えば活動データ、健康データ、栄養データを入力(例えば、追加)して、1つ又は複数の将来の動作状態を判断するために考慮されるデータを直接編集するための追加コンテキストデータユーザインターフェースオブジェクト523を含む。ユーザインターフェースフィールド522は、第2のアプリケーションから取得したコンテキストデータが入力されてもよい。
【0331】
1つ又は複数の将来の動作状態を判断するために考慮されるデータを直接編集できるようにすることによって、判断された1つ又は複数の将来の動作状態は、入力コンテキストデータに基づいて、コンテキストデータの入力の前に判断された1つ又は複数の将来の動作状態と比較して調整され得る。
【0332】
図13dの第1のアプリケーションユーザインターフェース580は、コンテキストデータを表す第4のユーザインターフェースオブジェクト、すなわちカレンダイベントユーザインターフェースオブジェクト550(例えば、将来発生するカレンダイベント)を含み、これは将来の動作状態の判断において考慮されたものである。
【0333】
コンテキストデータを表す第4のユーザインターフェースオブジェクトは、例えばユーザインターフェースオブジェクト523上でコンテキストデータとしてカレンダデータを追加する入力を検出したことに応答して表示され得る。第4のユーザインターフェースオブジェクトは、それぞれカレンダデータ、位置データ、環境データ、栄養データ、活動データ、服薬データ、及び/又は健康データの1つ又は複数を示す1つ又は複数のコンテキストユーザインターフェースオブジェクトを含み得る。
【0334】
カレンダイベントユーザインターフェースオブジェクト550は、カレンダイベントの時間に対応する時間に、ユーザインターフェースオブジェクト526上に、例えば第1のアプリケーションユーザインターフェース520に重ねて表示される。
【0335】
図14は、時間の関数としてパラメータデータを表す例示的なグラフを示す。この例では、y軸におけるパラメータデータはボルト単位であり、時間はx軸である。曲線1100は、時間の関数として、ベースプレートの第1の電極対により測定された電圧を示す第1のパラメータデータを示す。曲線1102は、時間の関数として、ベースプレートの第2の電極対により測定された電圧を示す第2のパラメータデータを示す。曲線1104は、時間の関数として、ベースプレートの第3の電極対により測定された電圧を示す第3のパラメータデータを示す。曲線1108、1116、1118は、時間の関数として、ベースプレートの第4の電極対により測定された電圧を示す第4の一次パラメータ、ベースプレートの第4の電極及び第5の電極により測定された電圧を示す第4の二次パラメータ、ベースプレートの第5の電極対により測定された電圧を示す第4の三次パラメータをそれぞれ示す。曲線1110、1112、1114は、時間の関数として、ベースプレートの第4の電極対により測定された電圧勾配を示す第4の一次パラメータの勾配、ベースプレートの第4の電極及び第5の電極により測定された電圧勾配を示す第4の二次パラメータの勾配、並びにベースプレートの第5の電極対により測定された電圧勾配を示す第4の三次パラメータの勾配をそれぞれ示す。図14は、曲線1000として表される上限電圧閾値、曲線1002として表される中間電圧閾値、曲線1004として表される下限電圧閾値を示し、曲線1006は勾配限度である。
【0336】
曲線1108、1116、1118、及び曲線1110、1112、1114は、第4の電極対により第1の接着層の近位側において水分が検出されないことを示す。
【0337】
5h未満の時間において、曲線1100は、第1のパラメータデータが上限電圧閾値を交差したため、第1の電極対により水分が検出されることを示し、一方、曲線1102は、第2のパラメータデータが上限電圧閾値を交差していないため、第2の電極対により水分が検出されていないことを示す。この段階では、オストミー装具が第1の動作状態にあると判断される。
【0338】
5h~10hの時間において、曲線1102は、第2のパラメータデータが上限電圧閾値を交差したため、水分が第2の電極対により検出されたことを示す。この段階では、オストミー装具は第2の動作状態であると判断される。
【0339】
45h前後の時間において、曲線1104は、第3のパラメータデータが上限電圧閾値を交差したため、水分が第3の電極対により検出されたことを示す。この段階では、オストミー装具は第3の動作状態であると判断される。
【0340】
図15は、時間の関数としてパラメータデータを表す例示的なグラフを示す。この例では、y軸におけるパラメータデータはボルト単位であり、時間はx軸である。曲線1202は、時間の関数として、ベースプレートの第1の電極対により測定された電圧を示す第1のパラメータデータを示す。曲線1204は、時間の関数として、ベースプレートの第2の電極対により測定された電圧を示す第2のパラメータデータを示す。曲線1200は、時間の関数として、ベースプレートの第3の電極対により測定された電圧を示す第3のパラメータデータを示す。曲線1206、1208、1210は、時間の関数として、ベースプレートの第4の電極対により測定された電圧を示す第4の一次パラメータ、ベースプレートの第4の電極及び第5の電極により測定された電圧を示す第4の二次パラメータ、ベースプレートの第5の電極対により測定された電圧を示す第4の三次パラメータをそれぞれ示す。曲線1212、1214、1216は、時間の関数として、ベースプレートの第4の電極対により測定された電圧勾配を示す第4の一次パラメータの勾配、ベースプレートの第4の電極及び第5の電極により測定された電圧勾配を示す第4の二次パラメータの勾配、並びにベースプレートの第5の電極対により測定された電圧勾配を示す第4の三次パラメータの勾配をそれぞれ示す。図15は、曲線1000として表される上限電圧閾値、曲線1002として表される中間電圧閾値、曲線1004として表される下限電圧閾値を示し、曲線1006は勾配限度である。
【0341】
曲線1206、1208、1210、及び曲線1212、1214、1216は、69hから始まる時間から90hまで、第4の電極対、第4及び第5の電極、並びに第5の電極対により第1の接着層の近位側において水分が検出されることを示す。3つの電極対は1206、1208、1210により示される低下により示されるようにトリガされ、曲線1212、1214、1216は80%未満の勾配を示すため、これは第1の接着層の近位側における汗の存在を示す。
【0342】
30分の時間において、曲線1202は、第1のパラメータデータが上限電圧閾値を超えたため、水分が第1の電極対により検出され、一方、曲線1204は、第2のパラメータデータが上限電圧閾値を交差していないため、水分が第2の電極対により検出されていないことを示す。この段階では、オストミー装具は第1の動作状態であると判断される。
【0343】
40h前後の時間において、曲線1204は、第2のパラメータデータが上限電圧閾値を交差したため、水分が第2の電極対により検出されたことを示す。この段階では、オストミー装具は第2の動作状態であると判断される。
【0344】
図16は、時間の関数としてパラメータデータを表す例示的なグラフを示す。この例では、y軸におけるパラメータデータはボルト単位であり、時間はx軸である。曲線1300は、時間の関数として、ベースプレートの第1の電極対により測定された電圧を示す第1のパラメータデータを示す。曲線1302は、時間の関数として、ベースプレートの第2の電極対により測定された電圧を示す第2のパラメータデータを示す。曲線1304は、時間の関数として、ベースプレートの第3の電極対により測定された電圧を示す第3のパラメータデータを示す。曲線1306、1308、1310は、時間の関数として、ベースプレートの第4の電極対により測定された電圧を示す第4の一次パラメータ、ベースプレートの第4の電極及び第5の電極により測定された電圧を示す第4の二次パラメータ、ベースプレートの第5の電極対により測定された電圧を示す第4の三次パラメータをそれぞれ示す。曲線1312、1314、1316は、時間の関数として、ベースプレートの第4の電極対により測定された電圧勾配を示す第4の一次パラメータの勾配、ベースプレートの第4の電極及び第5の電極により測定された電圧勾配を示す第4の二次パラメータの勾配、並びにベースプレートの第5の電極対により測定された電圧勾配を示す第4の三次パラメータの勾配をそれぞれ示す。図16は、曲線1000として表される上限電圧閾値、曲線1002として表される中間電圧閾値、曲線1004として表される下限電圧閾値を示し、曲線1006は勾配限度である。
【0345】
曲線1306、1308、1310、及び曲線1312、1314、1316は、25h前後において始まる時間において、第4の電極対により第1の接着層の近位側において水分が検出されることを示す。漏出電極(すなわち、第4の電極対、第4及び第5の電極及び第5の電極対)は1306、1308、1310により示される減少により示されるようにトリガされ、曲線1312、1314、1316は80%未満の勾配を示すため、これは第1の接着層の近位側における排出物の存在を示す。これは深刻な漏出を示す。オストミー装具が第6の動作状態であると判断し得る。
【0346】
5hの時間において、曲線1300は、第1のパラメータデータが上限電圧閾値を超えたため、水分が第1の電極対により検出され、一方、曲線1302は、第2のパラメータデータが上限電圧閾値を交差していないため、水分が第2の電極対により検出されていないことを示す。この段階では、オストミー装具は第1の動作状態であると判断される。
【0347】
15h前後の時間において、曲線1302は、第2のパラメータデータが上限電圧閾値を交差したため、水分が第2の電極対により検出されたことを示す。この段階では、オストミー装具は第2の動作状態であると判断される。
【0348】
30h前後の時間において、曲線1304は、第3のパラメータデータが上限電圧閾値を交差したため、水分が第3の電極対により検出されたことを示す。曲線1306、1308、1310が対応する閾値未満に降下しなかった例では、曲線1304は、水分が第3の電極対に達したことを示し、本開示は、オストミー装具が第3の動作状態にあると判断できるようにする。
【0349】
図17は、時間の関数としてパラメータデータを表し、時間の関数として白化ゾーン直径(例えば、ストーマ開口部を取り巻く白化リングの半径方向厚さに関連する)を表す例示的なグラフを示す。図17は、時間の関数として第1の接着層の水分伝搬を示すとともに、ベースプレートの第1の電極対及び第2の電極対により検出されたパラメータデータと、ベースプレートの第1の接着層の近位面にける実際の水分との相関を示す。第1の接着層における実際の水分伝搬は、第1の接着層における白化ゾーン(例えば、ストーマ開口部の周りの白色リング)として出現し得る。水分は、水分が第1の接着層の組成物と反応して、ストーマ開口部の周りに白色リングを形成し、それにより、ベースプレートの接着性能を下げるという点で第1の接着層に影響を及ぼす。図17は、ベースプレートの電極を使用して、水がベースプレートのストーマ開口部から適用され、ベースプレートの第1の接着層の半径方向浸食につながる水分の半径方向伝搬を辿る実験により得られる。
【0350】
曲線1502は、時間の関数として、ベースプレートの第1の電極対により測定された電圧を示す第1のパラメータデータを示す。曲線1504は、時間の関数として、ベースプレートの第2の電極対により測定された電圧を示す第2のパラメータデータを示す。曲線1506は、時間の関数としての白色リングの直径を示す。第1のパラメータデータは、例えば、第1の電極対により測定される電圧の経時低下を示す。第2の電極対の電圧が、例えば、第1のパラメータデータが低下、例えば電圧降下を示すときよりも後の時間で降下することも分かる。これは、第1の電極対がトリガされる(例えば、第1のパラメータデータが低下を示す)ときである約25mm~26mmから、第2の電極対がトリガされる(第2のパラメータデータが低下を示す)ときである38mmに進む白色リングの直径と相関する。これは実質的に、第1の半径方向距離R1の2倍にける第1の電極対の場所及び第2の半径方向距離R2の2倍における第2の電極対の場所に対応する。
【0351】
なお、種々の地域及び国々はオストミー装具の最適な使用をサポートする種々のルーチン及び推奨を有する。例えば、欧州地域では、本明細書に開示されるベースプレートを有するオストミー装具が、白化リングの半径方向厚さが0mm~7mm(好ましい使用に準拠するユーザの場合)、0mm~5mm(看護師により推奨される)等の0mm~15mm(好ましい使用に準拠しないユーザの場合)である場合、最適な状態であることがユーザに示され得る。
【0352】
例えば、欧州では、白化リングの半径方向厚さが5mm~10mm(看護師により推奨される)、7mm~10mm(好ましい使用に準拠するユーザの場合)、及び/又は15mm~30mm(好ましい使用に準拠しないユーザの場合)等である場合、本明細書に開示されるベースプレートを有するオストミー装具が最適未満状態(第2の動作状態に対応する)であり、それにより、ベースプレートを交換する考察を示すことがユーザに示され得る。
【0353】
例えば、欧州では、白化リングの半径方向厚さが、15mm超(好ましい使用に準拠するユーザの場合)、30mm超(好ましい使用に準拠しないユーザの場合)等の10mm超(看護師により推奨される)の場合、本明細書に開示されるベースプレートを有するオストミー装具が不良状態(第3の動作状態に対応する)であり、ベースプレートの交換要求を示すことがユーザに示され得る。
【0354】
例えば、他の地域(例えば、アメリカ)では、白化リングの半径方向厚さが、0mm~10mm(好ましい使用に準拠するユーザの場合)、0mm~10mm(看護師により推奨される)等の0mm~20mm(好ましい使用に準拠しないユーザの場合)である場合、本明細書に開示されるベースプレートを有するオストミー装具が最適な状態(第1の動作状態に対応する)であることがユーザに示され得る。
【0355】
例えば、他の地域(例えば、アメリカ)では、白化リングの半径方向厚さが10mm~20mm(看護師により推奨される)、10mm~20mm(好ましい使用に準拠するユーザの場合)、及び/又は20mm~40mm(好ましい使用に準拠しないユーザの場合)等である場合、本明細書に開示されるベースプレートを有するオストミー装具が最適未満状態(第2の動作状態に対応する)であり、それにより、ベースプレートを交換する考察を示すことがユーザに示され得る。
【0356】
例えば、他の地域(例えば、アメリカ)では、白化リングの半径方向厚さが、20mm超(好ましい使用に準拠するユーザの場合)、40mm超(好ましい使用に準拠しないユーザの場合)等の20mm超(看護師により推奨される)の場合、本明細書に開示されるベースプレートを有するオストミー装具が不良状態(第3の動作状態に対応する)であり、ベースプレートの交換要求を示すことがユーザに示され得る。
【0357】
本開示の方法、オストミー装具、モニタデバイス、及び付属デバイスは、地域の選好又は使用に動作状態の閾値を調整するように、オストミー装具の使用においてユーザの地域の選好に対応できるようにする。
【0358】
図18A及び図18Bは、本明細書に開示されるベースプレートの第1の接着層に対して引剥力(例えば、第1の接着層の近位(又は遠位)面に直交する)を働かせる引剥動作により移動する引剥距離の関数として、引剥力を表す例示的なグラフを示す。引剥力は、皮膚表面から第1の接着層を引き剥がすのに必要な力に関連する。引剥距離は、引剥力が働き始める第1の接着層の一端部に関する。引剥距離は、第1の接着層のサイズ又は長さに関連し、それにより、水分により影響を受ける第1の接着層の部分及び水分により影響を受けない第1の接着層の部分のサイズ又は長さに関連し得る。図18A及び図18Bに示される引剥力は、皮膚表面へのベースプレートの第1の接着層の接着性能を表す。
【0359】
1つ又は複数の実施形態において本明細書に開示されるベースプレートの第1の接着層の組成は、ベースプレートが装着されたとき、ユーザの皮膚表面へのベースプレートの付着を提供し、皮膚表面を乾燥し健康な状態に維持するように策定される。皮膚が接着剤で塞がれた場合の皮膚の浸軟を回避することは、例えば、第1の接着層の吸収要素の部分を形成する親水コロイド型及び接着剤(例えば、親水コロイド接着剤)により汗を皮膚から第1の接着層に移すことにより行われる。
【0360】
例えば、吸収要素が水分(例えば、水、汗、尿、又は便)に接触する場合、吸収要素は水分を吸収する。これは、皮膚への第1の接着層の付着を低減する。
【0361】
例えば、第1の接着層は、許容可能な接着性能を有する乾燥接着状態(例えば、許容可能な接着及び粘着)から湿潤接着状態(例えば、接着性が低いか、又はなく、粘着性が低いゲル)になる。
【0362】
図18A及び図18Bの曲線1602は、乾燥接着状態(例えば、水分により影響されない)での第1の接着層に対して引剥力を働かせる引剥動作により移動する引剥距離の関数として、第1の接着層に付与される引剥力を示す。引剥力はニュートン単位で表され、一方、引剥距離はmm単位で表される。乾燥接着状態での第1の接着層の長さはX5で示され、乾燥接着状態での第1の接着層1608の長さに対応する。
【0363】
曲線1602は、引剥距離がX1未満である場合、乾燥接着状態での第1の接着層に付与される引剥力がY1に等しいことを示す。X1において、引剥距離がX5及び第1の接着層の端部に向かって増大するにつれて、引剥力は低下する。
【0364】
図18Aの曲線1604は、湿潤接着状態(例えば、第1の接着層がゲルになる完全湿潤接着状態に達するポイントまで水分により影響される)での第1の接着層に対して引剥力を働かせる引剥動作により移動する引剥距離の関数として、第1の接着層に付与される引剥力を示す。
【0365】
曲線1604は、引剥距離がX2未満である場合、湿潤接着状態の第1の接着層に付与される引剥力が、Y1よりもはるかに低い値を有するY2に等しいことを示す。これは、第1の接着層が湿潤接着状態である場合、第1の接着層の接着性能が下がることを示す。X2において、引剥距離が第1の接着層の端部まで増大するにつれて、引剥力は低下する。なお、X2はX1よりも大きく、その理由は、第1の接着層の成分のゲル化に起因して湿潤接着状態の第1の接着層が容積拡大し、したがって、長さが拡大するためである。
【0366】
図18Aに示される引剥実験は、第1の接着剤が湿潤接着状態である場合、接着性能の損失を示す。
【0367】
図18Bの曲線1606は、1610として示される第1の接着層に対して引剥力を働かせる引剥動作により移動する引剥距離の関数として、第1の接着層に付与される引剥力を示し、乾燥接着状態の第1の部分1610A及び湿潤接着状態(例えば、第1の接着層がゲルになる完全湿潤接着状態に達するポイントまで水分により影響される)の第2の部分1610Bを含む。
【0368】
曲線1606は、引剥距離がX3未満である場合、湿潤接着状態の第1の接着層に付与される引剥力が、Y1よりもはるかに低い値であるY3に等しいことを示す。これは、第1の接着層が湿潤接着状態である部分を含む場合、第1の接着層の接着性能が下がることを示す。X3において、引剥距離が第1の接着層の端部まで増大するにつれて、引剥力は下がる。なお、X3は乾燥接着状態の部分1610Aの長さに対応する。
【0369】
図18Bに示される引剥実験は、第1の接着が部分的に湿潤接着状態である場合、接着性能の損失を示す。
【0370】
したがって、図18A及び図18Bは、モニタデータに基づいて判断された動作状態がベースプレートの接着性能を示すことを実証する。
【0371】
図19A図19Bは、時間の関数として白化ゾーン直径(例えば、ストーマ開口部を取り巻く白化リングの半径方向厚さに関連する)を表す例示的なグラフを示す。図19A図19Bは、時間の関数として第1の接着層の水分伝搬を示すとともに、ベースプレートの第1の接着層の近位面上の水分伝搬の直径方向速度を示す。第1の接着層における実際の水分伝搬は、第1の接着層における白化ゾーン(例えば、ストーマ開口部の周りの白色リング)として出現し得る。図19A図19Bは、水分が伝搬する間の時間の関数としての白化ゾーンの直径の測定値を示す。水分は、水分が第1の接着層の組成物と反応して、ストーマ開口部の周りに白色リングを形成し、それにより、ベースプレートの接着性能を下げるという点で第1の接着層に影響を及ぼす。
【0372】
図19Aは、水を第1のタイプのベースプレートのストーマ開口部からかけて、第1のタイプのベースプレートの第1の接着層の半径方向浸食につながる水分の半径方向伝搬の速度を測定する実験により得られる。
【0373】
図19Bは、水を第2のタイプのベースプレートのストーマ開口部からかけて、第2のタイプのベースプレートの第1の接着層の半径方向浸食につながる水分の半径方向伝搬の速度を測定する実験により得られる。第2のタイプは第1のタイプと、第1の接着層の組成物が第1のタイプと比較して第2のタイプの第1の接着層とは異なり得るという点で異なる。
【0374】
曲線2104は、時間の関数として、ストーマ開口部のためのカットから第1の電極対まで測定された第1のタイプのベースプレートの白化リングの直径を示す。
【0375】
曲線2102は曲線2104の線形近似であり、それによってカットから第1の電極対までの速度を特徴付ける。線形近似は、Y=v01X+Aのタイプの一次方程式として公式化され得、Yは白化リングの直径(ミリメートル(mm))であり、Xは時間(h)であり、v01はカットから第1の電極対までの第1のタイプのベースプレートにおける水分伝搬の直径方向速度であり、Aはカットの直径に関係する。 図19Aに示される実験では、v01=0.6mm/hであり、Aは22である(すなわち、ストーマ開口部のためのカットの直径が22mmである)。他の実験は、v01が0.5mm/h~0.8mm/hの範囲内であり得、水分がカットから第1の電極対まで伝搬する平均直径方向速度v01は0.65mm/hであることを示している。図19Aの結果から、水分がカットから第1の電極対まで伝搬する半径方向速度V01を得るために、直径方向速度v01を2で割る:図の実験では、V01=0.3mm/hである。
【0376】
曲線2106は、時間の関数として、第1の電極対から第2の電極対まで測定された、第1のタイプのベースプレートの白化リングの直径を示す。
【0377】
曲線2108は曲線2106の線形近似であり、それによって第1の電極対から第2の電極対までの速度を特徴付ける。線形近似は、Y=v12X+Bのタイプの一次方程式として公式化され得、Yは白化リングの直径(ミリメートル(mm))であり、Xは時間(h)であり、v12は第1の電極対から第2の電極対までの第1のタイプのベースプレートにおける水分伝搬の直径方向速度であり、Bは第1の電極対のストーマ開口部の中心からの大まかな位置に関係する。 図19Aに示される実験では、v12=0.2mm/hであり、Bは27.3mmである(すなわち、第1の電極対は約27.3mmに設置される)。他の実験は、v12が0.15mm/h~0.22mm/hの範囲内であり得、水分が第1の電極対から第2の電極対まで伝搬する平均直径方向速度は0.18mm/hであることを示している。図19Aの結果から、水分が第1の電極対から第2の電極対まで伝搬する半径方向速度V12を得るために、直径方向速度v12を2で割る:図の実験では、V12=0.1mm/hである。
【0378】
曲線2112は、時間の関数として、ストーマ開口部のためのカットから第1の電極対まで測定した第2のタイプのベースプレートの白化リングの直径を示す。
【0379】
曲線2110は曲線2112の線形近似であり、それによってカットから第1の電極対までの速度を特徴付ける。線形近似は、Y=v01X+Aのタイプの一次方程式として公式化され得、Yは白化リングの直径(ミリメートル(mm))であり、Xは時間(h)であり、v01はカットから第1の電極対までの第2のタイプのベースプレートにおける水分伝搬の直径方向速度であり、Aはカットの直径に関係する。 図19Bに示される実験では、v01=0.3mm/hであり、Aは21.9である(すなわち、ストーマ開口部のためのカットの直径が21.9mmである)。他の実験は、v01が0.2mm/h~0.32mm/hの範囲内であり得、水分がカットから第1の電極対まで伝搬する平均直径方向速度v01は0.275mm/hであることを示している。図19Bの結果から、水分がカットから第1の電極対まで伝搬する半径方向速度V01を得るために、直径方向速度v01を2で割る:図の実験では、V01=0.15mm/hである。
【0380】
曲線2114は、時間の関数として、第1の電極対から第2の電極対まで測定された、第2のタイプのベースプレートの白化リングの直径を示す。
【0381】
曲線2116は曲線2114の線形近似であり、それによって第1の電極対から第2の電極対までの速度を特徴付ける。線形近似は、Y=v12X+Bのタイプの一次方程式として公式化され得、Yは白化リングの直径(ミリメートル(mm))であり、Xは時間(h)であり、v12は第1の電極対から第2の電極対までの第2のタイプのベースプレートにおける水分伝搬の直径方向速度であり、Bは第1の電極対のストーマ開口部の中心からの大まかな位置に関係する。 図19Bに示される実験では、v12=0.2mm/hであり、Bは25.9mmである(すなわち、第1の電極対は約25.9mmに設置される)。他の実験は、v12が0.15mm/h~0.22mm/hの範囲内であり得、水分が第1の電極対から第2の電極対まで伝搬する平均直径方向速度は0.1mm/hであることを示している。図19Bの結果から、水分が第1の電極対から第2の電極対まで伝搬する半径方向速度V12を得るために、直径方向速度v12を2で割る:図の実験では、V12=0.5mm/hである。
【0382】
図19A図19Bに示される実験は、第1の半径方向距離R1の2倍で第1の電極対の位置に、及び第2の半径方向距離R2の2倍で第2の電極対の位置に実質的に対応する。
【0383】
本開示は、導出可能な速度を利用して、モニタデータ及び/又は現在の動作状態及び/又は以前の動作状態に基づいて将来の動作状態を判断する。
【0384】
図20Aは、時間の関数としての第1のパラメータデータの例示的なグラフを示す。この例では、y軸のパラメータデータはミリボルトの単位であり、時間はx軸にある。
【0385】
図20Aは、各種の希釈程度の半固形物質をベースプレートのストーマ開口部からかけて、ベースプレートの第1の電極対を使って、ベースプレートの第1の接着層の半径方向浸食につながる水分の半径方向伝搬を追跡する実験により得られる。希釈は、水道水と半固形物質で行う。
【0386】
図20Aの例示的結果は、排出物の含水量が第1のパラメータデータに、及びひいては動作状態にどのような影響を与えるかを示し、模倣する。これは、半固形物質を水で各種の希釈係数で混合することによって行われる。実生活での含水量は、排出物の粘度を変化させ、次の1つ又は複数の要因により影響を受ける:栄養(ユーザが食べた食物のタイプ、水分摂取等)、服薬(例えば、ビタミン/サプリメント、処方箋等)、及び健康データ(例えば、ユーザの医学的状態、病気、オストミスト、回腸オストミスト等)。
【0387】
曲線2202は、時間の関数として、半固形物質0%と水道水100%の混合物をベースプレートのストーマ開口部にかけたときにベースプレートの第1の電極対により測定された電圧を示す第1のパラメータデータを示す。
【0388】
曲線2204は、時間の関数として、半固形物質30%と水道水70%の混合物をかけたときにベースプレートの第1の電極対により測定された電圧を示す第1のパラメータデータを示す。曲線2204Aは、時間の関数として、半固形物質30%と水道水70%の混合物をかけたときにベースプレートの第1の電極対により測定された電圧を示す第1のパラメータデータを示す。
【0389】
曲線2206は、時間の関数として、半固形物質30%と水道水70%の混合物をかけたときにベースプレートの第1の電極対により測定された電圧を示す第1のパラメータデータを示す。
【0390】
曲線2208は、時間の関数として、半固形物質50%と水道水50%の混合物をかけたときにベースプレートの第1の電極対により測定された電圧を示す第1のパラメータデータを示す。
【0391】
曲線2210は、時間の関数として、半固形物質100%と水道水0%の混合物をかけたときにベースプレートの第1の電極対により測定された電圧を示す第1のパラメータデータを示す。
【0392】
曲線2212は、時間の関数として、半固形物質100%と水道水0%の混合物をかけたときにベースプレートの第1の電極対により測定された電圧を示す第1のパラメータデータを示す。
【0393】
なお、排出物が希釈されるほど、第1の電極対がトリガされるのが早い。
【0394】
図20Bは、かけられた混合物中の排出物のパーセンテージの関数として第1のパラメータデータの例示的なグラフを示す。
【0395】
曲線2214は、第1の電極対のトリガ時間を半固形物質のパーセンテージに関係付ける線形近似を示し、それによって半固形物質の粘度が第1の接着層内の水分の伝搬にどのように影響を与えるかを特徴付ける。曲線2214は、例示的な結果について、87%の近似精度で係数10.6の一次方程式を表す。このことは、栄養データ(ユーザが食べた食物のタイプ、水分摂取等)、服薬データ(例えば、ビタミン/サプリメント、処方箋等)、及び健康データ(例えば、ユーザの医学的状態、病気、オストミスト、回腸オストミスト等)の1つ又は複数に基づく将来の動作状態の判断を裏付ける。
【0396】
希薄な排出物は第1の電極対の早期のトリガ時間に基づいて検出され得、それによって将来の動作状態が相応に判断されうることが予想され得る。
【0397】
活動(例えば、スポーツ、屈伸、移動)により、実験結果は、動作状態が、ユーザがまったく、又はほとんど活動しないとき(例えば、座っているユーザ)と比較して2~10の範囲の減少係数でマイナスの影響を受け得ることを示している。例えば、装着時間は、激しい活動により、2~10の計数逓減率で減少し得る。
【0398】
図21Aは、第1の所定の温度での第1のタイプのベースプレートに関する時間の関数としてのパラメータデータの例示的なグラフ2302を示す。図21Aに示される例の第1の所定の温度は摂氏32度である。図21Bは、第2の所定の温度での第1のタイプのベースプレートに関する時間の関数としてのパラメータデータの例示的なグラフ2304を示す。図21Bに示される例の第2の所定の温度は摂氏37度である。温度は、人の皮膚温度と密接に近似するように選択された。
【0399】
図21A及び図21Bは、ベースプレートのストーマ開口部に流体をかけることによって得られたものであり、ストーマ開口部の直径は22mmであった。どちらの実験についても環境の残留湿度は50%であった。流体が時間と共にベースプレートによって吸収され、流体がストーマ開口部から半径方向に外側に伝搬する間に、パラメータデータ(例えば、電圧(mV)をそれぞれ第1の電極対、第2の電極対、及び/又は第3の電極対間で測定した。
【0400】
具体的には、図21Aにおいて、曲線2306は、時間の関数として、第1の電極対に関する約8.3時間での電圧低下を示す。曲線2308は、時間の関数として、第2の電極対に関する一定の電圧を示す。また、電極2310は、時間の関数として、第3の電極対に関する一定の電圧を示す。
【0401】
比較として、図21Bにおいて、曲線2312は、第1の電極対に関する約7.6時間での電圧低下を示す。曲線2314は、時間の関数として、第2の電極対に関する一定の電圧を示す。また、電極2316は、時間の関数として、第3の電極対に関する一定の電圧を示す。
【0402】
言い換えれば、この例では、水分は温度が摂氏37度であるときには温度が摂氏32度であるときと比較して約11%速く伝搬した。この比較は、温度が高くなると、水分伝搬と接着劣化が加速するため、ベースプレートの装着時間が短くなることを示している。
【0403】
第2のタイプのベースプレートのストーマ開口部にかけた流体の伝搬速度を測定する他の実験が行われた。図21A及び図21Bに示される実験と同様に、ストーマ開口部の直径は22mmであり、環境の残留湿度は50%であった。第2のタイプのベースプレートは、第1のタイプのベースプレートとは、第1のタイプのベースプレートの第1の接着層の組成物が第2のタイプのベースプレートの第1の接着層の組成物と異なる点で異なる。
【0404】
この実験で、温度が摂氏32度のときには、流体は穴の中心と第1の電極対との間で約0.15mm/時間で伝搬した。それに対して、温度が摂氏37度のときには、流体は約0.2mm/時間で伝搬した。そのため、この実験でも同様に、他のタイプのベースプレートについて、温度が低くなると第2のタイプのベースプレートの装着時間は、水分伝搬と接着劣化の加速により短くなることが明らかとなった。
【0405】
上記の結果に鑑み、計数逓減率はベースプレートの動作状態(例えば、装着時間)に適用され得、計数逓減率は温度が上昇するとベースプレートとの間の動作状態にマイナスの影響を与え(例えば、装着時間が短縮する)、及び/又は計数逓減率は温度が低下するとベースプレートの動作状態にプラスの影響を与える(例えば、装着時間が長くなる)。
【0406】
幾つかの実施形態において、計数逓減率は所定のものとされ得る。これらの実施形態において、所定の計数逓減率は一定であり得る。代替的に、所定の計数逓減率は、第1の電極対、第2の電極対、及び/又は第3の電極対がいつトリガされるかに基づいて繰り返し調整され得る。これらの実施形態の少なくとも幾つかにおいて、所定の計数逓減率は繰り返し調整され得る。
【0407】
「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」等の用語の使用は、いかなる特定の順序も暗示せず、個々の要素を識別するために含まれている。更に、「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」等の用語の使用は、いかなる順序又は重要性も示さず、むしろ「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」等の用語は、ある要素を別の要素から区別するために使用される。なお、「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」、「一次」、「二次」、「三次」等の言葉は、本明細書及び他の箇所において、ラベル目的でのみ使用され、いかなる特定の空間的又は時間的順序を示すことも意図しない。更に、第1の要素のラベルは、第2の要素の存在を暗示せず、逆も同様である。
【0408】
特定の特徴が示され説明されたが、特許請求の範囲に記載される本発明を限定する意図はないことが理解され、特許請求の範囲に記載される趣旨及び範囲から逸脱せずに種々の変更及び変形を行い得ることが当業者に明らかになる。本明細書及び図面は、限定の意味ではなく、例示の意味で見なされるべきである。特許請求の範囲に記載される本発明は、全ての代替、変形及び均等物の包含を意図する。
【符号の説明】
【0409】
1 オストミーシステム
2 オストミー装具
4 ベースプレート
6 モニタデバイス
8 付属デバイス
10 センサデバイス
12 ネットワーク
14 結合部材
16 結合リング
18、18A、18B、18C、18D ストーマ受け開口部
20 ドッキングステーション
22 第1のコネクタ
24 ユーザインターフェース
100 モニタデバイス筐体
101 プロセッサ
102 第1のインターフェース
104 第2のインターフェース
106 メモリ
108 モニタデバイスの接地端子
110 モニタデバイスの第1の端子
112 モニタデバイスの第2の端子
114 モニタデバイスの第3の端子
116 モニタデバイスの第4の端子
118 モニタデバイスの第5の端子
120 結合部
121 電力ユニット
122 アンテナ
124 無線送受信機
126 ラウドスピーカ
128 触覚フィードバック要素
140 センサユニット
200 第1の接着層
200A 第1の接着層の遠位面
200B 第1の接着層の近位面
202 第2の接着層
202A 第2の接着層の遠位面
202B 第2の接着層の近位面
204 電極組立体
206 剥離ライナー
206A 剥離ライナーの遠位面
206B 剥離ライナーの近位面
208 上層
208A 上層の遠位面
208B 上層の近位面
209 結合リング
210 第1のコネクタの結合部
211 第1のコネクタ
212 第1のコネクタの端子
213 第1の中間要素
213A 第1の中間要素の遠位面
213B 第1の中間要素の近位面
214 電極組立体の支持層
214A 支持層の遠位面
214B 支持層の近位面
216 電極組立体の電極
218 マスキング要素
218A マスキング要素の遠位面
218B マスキング要素の近位面
220 電極構成
222 接地電極
222A 接地接続部
222B 接地検知部
224 第1の電極
224A 第1の接続部
226 第2の電極
226A 第2の接続部
228 第3の電極
228A 第3の接続部
230 第4の電極
230A 第4の接続部
230B 第4の検知部
232 第5の電極
232A 第5の接続部
232B 第5の検知部
234 接地電極の第1の電極部
236 接地電極の第2の電極部
238 接地電極の第3の電極部
240 接地電極の第4の電極部
242 接地端子開口部
244 第1の端子開口部
246 第2の端子開口部
248 第3の端子開口部
250 第4の端子開口部
252 第5の端子開口部
254 マスキング要素の一次センサ点開口部
254A 第1の一次センサ点開口部
254B 第2の一次センサ点開口部
256 マスキング要素の二次センサ点開口部
256A 第1の二次センサ点開口部
256B 第2の二次センサ点開口部
258 マスキング要素の三次センサ点開口部
258A 第1の三次センサ点開口部
258B 第2の三次センサ点開口部
260 第1の接着層の一次センサ点開口部
260A 第1の一次センサ点開口部
260B 第2の一次センサ点開口部
262 第1の接着層の二次センサ点開口部
262A 第1の二次センサ点開口部
262B 第2の二次センサ点開口部
264 第1の接着層の三次センサ点開口部
264A 第1の三次センサ点開口部
264B 第2の三次センサ点開口部
282 接地端子要素
282A 接地端子
284 第1の端子要素
284A 第1の端子
286 第2の端子要素
286A 第2の端子
288 第3の端子要素
288A 第3の端子
290 第4の端子要素
290A 第4の端子
292 第5の端子要素
292A 第5の端子
300 将来の動作状態を通信する方法
302 モニタデータを取得
304 コンテキストデータを取得
304a 第1のアプリケーションとは異なる第2のアプリケーションからコンテキストデータを取得
304b 第1のアプリケーションの第1のアプリケーションユーザインターフェース中にユーザインターフェースフィールドを表示
304c ユーザインターフェースフィールド上の第1のユーザ入力を検出
304d 検出された第1のユーザ入力に基づいてコンテキストデータを判断
306 ベースプレートの1つ又は複数の将来の動作状態をモニタデータ及びコンテキストデータに基づいて判断
308 1つ又は複数の将来の動作状態を通信
308a 第1のアプリケーション内で将来の動作状態を通信
308b ディスプレイを介して、1つ又は複数の将来の動作状態を示す第1のユーザインターフェースオブジェクトを表示
308c ディスプレイを介して、1つ又は複数の動作状態を示す通知を表示
310 オストミー装具の現在の動作状態をモニタデータ及び/又はコンテキストデータに基づいて判断
図11aから図11bに続く
312 付属デバイスのディスプレイを介して、判断された1つ又は複数の将来の動作状態における傾向が正しくないか否かに関するインジケータを提供するようにユーザを促す第2のユーザインターフェースオブジェクトを表示
314 第1のユーザインターフェースオブジェクト又は通知を選択する第2のユーザ入力を検出
316 第2のユーザ入力の検出に応じて、オストミーユーザアプリケーションを開く
318 第1のアプリケーションユーザインターフェースの中に、オストミー装具の現在の動作状態を表す第3のユーザインターフェースオブジェクトを表示
401 付属デバイスのメモリ
402 付属デバイスのプロセッサ
403 付属デバイスのインターフェース
403a 付属デバイスのディスプレイ
403b 付属デバイスの送受信機
500 例示的な第1のユーザインターフェース画面
502 1つ又は複数の将来の動作状態を示す、又は1つ又は複数の将来の動作状態を示す第1の通知を表す第1の一次ユーザインターフェースオブジェクト
504 追加のユーザインターフェースオブジェクト
520 例示的な第1のアプリケーションユーザインターフェース
521 現在の動作状態を表す第3のユーザインターフェースオブジェクト
522 ユーザインターフェースフィールド
523 追加コンテキストデータユーザインターフェースオブジェクト
524 1つ又は複数の将来の動作状態を表すユーザインターフェースオブジェクト
526 グラフを表すユーザインターフェースオブジェクト
528 1つ又は複数の以前の動作状態を表すユーザインターフェースオブジェクト
530 ベースプレートの状態の概要を表すユーザインターフェースオブジェクト
532 装着時間ユーザインターフェースオブジェクト
534 推奨ユーザインターフェースオブジェクト
536 ユーザオストミーアプリケーションのユーザ設定にアクセスするためのユーザインターフェースオブジェクト
538 第5のユーザインターフェースオブジェクト
540 第6のユーザインターフェースオブジェクト
550 カレンダイベントユーザインターフェースオブジェクト
560 例示的な第1のアプリケーションユーザインターフェース
580 例示的な第1のアプリケーションユーザインターフェース
1000 上限電圧閾値を表す曲線
1002 中間電圧閾値を表す曲線
1004 下限電圧閾値を表す曲線
1006 勾配限度を表す曲線
1100 時間の関数として、ベースプレートの第1の電極対により測定された電圧を示す第1のパラメータデータを示す曲線
1102 時間の関数として、ベースプレートの第2の電極対により測定された電圧を示す第2のパラメータデータを示す曲線
1104 時間の関数として、ベースプレートの第3の電極対により測定された電圧を示す第3のパラメータデータを示す曲線
1108 時間の関数として、ベースプレートの第4の電極対により測定された電圧を示す第4の一次パラメータを示す曲線
1110 時間の関数として、電圧勾配を示す第4の一次パラメータの勾配を示す曲線
1112 時間の関数として、電圧勾配を示す第4の二次パラメータの勾配を示す曲線
1114 時間の関数として、電圧勾配を示す第4の三次パラメータの勾配を示す曲線
1116 時間の関数として、測定された電圧を示す第4の二次パラメータを示す曲線
1118 時間の関数として、測定された電圧を示す第4の三次パラメータを示す曲線
1200 時間の関数として、ベースプレートの第3の電極対により測定された電圧を示す第3のパラメータデータを示す曲線
1202 時間の関数として、ベースプレートの第1の電極対により測定された電圧を示す第1のパラメータデータを示す曲線
1204 時間の関数として、ベースプレートの第2の電極対により測定された電圧を示す第2のパラメータデータを示す曲線
1206 時間の関数として、ベースプレートの第4の電極対により測定された電圧を示す第4の一次パラメータを示す曲線
1208 時間の関数として、測定された電圧を示す第4の二次パラメータを示す曲線
1210 時間の関数として、測定された電圧を示す第4の三次パラメータを示す曲線
1212 時間の関数として、ベースプレートの第4の電極対により測定された電圧勾配を示す第4の一次パラメータの勾配を示す曲線
1214 時間の関数として、測定された電圧勾配を示す第4の二次パラメータデータの勾配を示す曲線
1216 時間の関数として、測定された電圧勾配を示す第4の三次パラメータの勾配を示す曲線
1300 時間の関数として、ベースプレートの第1の電極対により測定された電圧を示す第1のパラメータデータを示す曲線
1302 時間の関数として、ベースプレートの第2の電極対により測定された電圧を示す第2のパラメータデータを示す曲線
1304 時間の関数として、ベースプレートの第3の電極対により測定された電圧を示す第3のパラメータデータを示す曲線
1306 時間の関数として、ベースプレートの第4の電極対により測定された電圧を示す第4の一次パラメータデータを示す曲線
1308 時間の関数として、測定された電圧を示す第4の二次パラメータを示す曲線
1310 時間の関数として、測定された電圧を示す第4の三次パラメータを示す曲線
1312 時間の関数として、ベースプレートの第4の電極対により測定された電圧勾配を示す第4の一次パラメータの勾配を示す曲線
1314 時間の関数として、測定された電圧勾配を示す第4の二次パラメータの勾配を示す曲線
1316 時間の関数として、測定された電圧勾配を示す第4の三次パラメータの勾配を示す曲線
1502 時間の関数として、ベースプレートの第1の電極対により測定された電圧を示す第1のパラメータデータを示す曲線
1504 時間の関数として、ベースプレートの第2の電極対により測定された電圧を示す第2のパラメータデータを示す曲線
1506 時間の関数として白色リングの直径を示す曲線
1602 引剥距離の関数としての乾燥接着状態の第1の接着層に付与される引剥力を示す曲線
1604 湿潤接着状態の第1の接着層に対して引剥力を働かせる引剥動作により移動する引剥距離の関数としての、第1の接着層に付与される引剥力
1606 部分的に湿潤した第1の接着層に対して引剥力を働かせる引剥動作により移動する引剥距離の関数としての、第1の接着層に付与される引剥力
1608 乾燥接着状態の第1の接着層1608の長さ
1610 乾燥接着状態の第1の部分及び湿潤接着状態の第2の部分を含む第1の接着層
1610A 乾燥接着状態の第1の部分
1610B 湿潤接着状態の第2の部分
2104 時間の関数として、ストーマ開口部のためのカットから第1の電極対まで測定された第1のタイプのベースプレートの白化リングの直径を示す曲線
2102 曲線2104の線形近似
2106 時間の関数として、第1の電極対から第2の電極対まで測定された第1のタイプのベースプレートの白化リングの直径を示す曲線
2108 曲線2106の線形近似
2110 曲線2112の線形近似
2112 時間の関数として、ストーマ開口部のためのカットから第1の電極対まで測定された第2のタイプのベースプレートの白化リングの直径を示す曲線
2114 時間の関数として、第1の電極対から第2の電極対まで測定された第2のタイプのベースプレートの白化リングの直径を示す曲線
2116 曲線2114の線形近似
2202 時間の関数として、第1のパラメータデータを示す曲線
2204 時間の関数として、第1のパラメータデータを示す曲線
2204A 時間の関数として、30%の排出物と70%の水道水の混合物をかけたときの、ベースプレートの第1の電極対により測定された電圧を示す第1のパラメータデータを示す曲線
2206 時間の関数として、30%の排出物と70%の水道水の混合物をかけたときの、ベースプレートの第1の電極対により測定された電圧を示す第1のパラメータデータを示す曲線
2208 時間の関数として、50%の排出物と50%の水道水の混合物をかけたときの、ベースプレートの第1の電極対により測定された電圧を示す第1のパラメータデータを示す曲線
2210 時間の関数として、100%の排出物と0%の水道水の混合物をかけたときの、ベースプレートの第1の電極対により測定された電圧を示す第1のパラメータデータを示す曲線
2212 時間の関数として、100%の排出物と0%の水道水の混合物をかけたときの、ベースプレートの第1の電極対により測定された電圧を示す第1のパラメータデータを示す曲線
2214 第1の電極対のトリガ時間を排出物のパーセンテージに関係付ける線形近似を示す曲線
2302 第1の所定の温度での、時間の関数としてのパラメータデータのグラフ
2304 第2の所定の温度での、時間の関数としてのパラメータデータのグラフ
2306 第1の所定の温度での第1の電極対に関する電圧低下を時間の関数として示す曲線
2308 第1の所定の温度での第2の電極対に関する一定の電圧を時間の関数として示す曲線
2310 第1の所定の温度での第3の電極対に関する一定の電圧を時間の関数として示す曲線
2312 第2の所定の温度での第1の電極対に関する電圧低下を時間の関数として示す曲線
2314 第2の所定の温度での第2の電極対に関する一定の電圧を時間の関数として示す曲線
2316 第2の所定の温度での第3の電極対に関する一定の電圧を時間の関数として示す曲線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12
図13A
図13B
図13C
図13D
図14
図15
図16
図17
図18A
図18B
図19A
図19B
図20A
図20B
図21A
図21B
【手続補正書】
【提出日】2024-05-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0408
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0408】
特定の特徴が示され説明されたが、特許請求の範囲に記載される本発明を限定する意図はないことが理解され、特許請求の範囲に記載される趣旨及び範囲から逸脱せずに種々の変更及び変形を行い得ることが当業者に明らかになる。本明細書及び図面は、限定の意味ではなく、例示の意味で見なされるべきである。特許請求の範囲に記載される本発明は、全ての代替、変形及び均等物の包含を意図する。
本開示は更に以下の態様を含んでいる:
《態様1》
オストミーシステムの付属デバイスにおいて実行される方法であって、
前記付属デバイスは、前記オストミーシステムの1つ又は複数のデバイス及びユーザと通信するように構成されたインターフェースを含み、前記インターフェースはディスプレイを含み、
前記オストミーシステムは、モニタデバイス、及び/又はユーザの皮膚表面上に設置されるように構成されたオストミー装具を含み、前記オストミー装具はベースプレートを含み、
前記ベースプレートは、近位面を有する第1の接着層を含み、前記近位面は、前記ユーザのストーマ周辺領域の皮膚と接着するように構成されており、
前記方法は、
- 前記1つ又は複数のデバイスからモニタデータを取得すること、ここで、前記モニタデータは前記ベースプレートの物理的状態を示し、
- 前記オストミー装具がその中で動作しているコンテキストを示すコンテキストデータを取得すること、
- 前記モニタデータ及び前記コンテキストデータに基づいて前記オストミー装具の1つ又は複数の将来の動作状態を判断すること、ここで、ある将来の動作状態は前記オストミー装具の前記ベースプレートの将来の接着性能を示し、及び
- 前記1つ又は複数の将来の動作状態を通信すること、
を含む方法。
《態様2》
前記将来の動作状態は、装着時間、及び水分パターン表現の少なくとも1つを含む、態様1に記載の方法。
《態様3》
前記方法は、前記モニタデータ及び/又は前記コンテキストデータに基づいて現在の動作状態を判断することを含む、態様1~2の何れか1つに記載の方法。
《態様4》
前記現在の動作状態は、装着時間、及び水分パターン表現の少なくとも1つを含む、態様3に記載の方法。
《態様5》
前記将来の動作状態を通信することは、前記将来の動作状態を第1のアプリケーションの中で通信することを含み、前記第1のアプリケーションは、前記付属デバイスに上にインストールされたオストミーユーザアプリケーションである、態様1~4の何れか1つに記載の方法。
《態様6》
前記コンテキストデータを取得することは、前記第1のアプリケーションとは異なる第2のアプリケーションから前記コンテキストデータを取得することを含む、態様5に記載の方法。
《態様7》
前記コンテキストデータを取得することは、
- 前記第1のアプリケーションの第1のアプリケーションユーザインターフェースの中にユーザインターフェースフィールドを表示することであって、前記ユーザインターフェースフィールドはテキスト入力及び/又は音声入力を受け入れるように構成されており、
- 前記ユーザインターフェースフィールドに受け入れられた前記テキスト入力及び/又は音声入力を第1のユーザ入力として検出することと、
- 前記検出された第1のユーザ入力に基づいて前記コンテキストデータを判断することと、
を含む、態様5~6の何れか1つに記載の方法。
《態様8》
前記コンテキストデータを取得することは、前記付属デバイス上にインストールされたカレンダアプリケーションからカレンダデータを取得することを含む、態様1~7の何れか1つに記載の方法。
《態様9》
前記コンテキストデータを取得することは位置データを取得することを含む、態様1~8の何れか1つに記載の方法。
《態様10》
前記コンテキストデータを取得することは環境データを取得することを含む、態様1~9の何れか1つに記載の方法。
《態様11》
前記コンテキストデータを取得することは栄養データを取得することを含む、態様1~10の何れか1つに記載の方法。
《態様12》
前記コンテキストデータを取得することは服薬データを取得することを含む、態様1~11の何れか1つに記載の方法。
《態様13》
前記コンテキストデータを取得することは健康データを取得することを含む、態様1~12の何れか1つに記載の方法。
《態様14》
前記コンテキストデータを取得することは活動データを取得することを含む、態様1~13の何れか1つに記載の方法。
《態様15》
前記コンテキストデータを取得することは、ある期間にわたって前記コンテキストデータを取得することを含み、前記付属デバイスのプロセッサは、ある期間にわたって受信した前記コンテキストデータを前記付属デバイスのメモリに、又はストレージサーバにリモートで記憶するように構成される、態様1~14の何れか1つに記載の方法。
《態様16》
前記1つ又は複数の将来の動作状態を通信することは、前記ディスプレイを介して、1つ又は複数の将来の動作状態を示す第1のユーザインターフェースオブジェクトを表示することを含む、態様5~15の何れか1つに記載の方法。
《態様17》
前記将来の動作状態を通信することは、前記ディスプレイを介して、1つ又は複数の将来の動作状態を示す通知を表示することを含む、態様5~16の何れか1つに記載の方法。
《態様18》
前記方法は、前記ディスプレイを介して、前記判断された1つ又は複数の将来の動作状態における傾向が正しくないか否かに関するインジケータを提供するように前記ユーザを促す第2のユーザインターフェースオブジェクトを表示することを含む、態様1~17の何れか1つに記載の方法。
《態様19》
前記方法は、
- 前記第1のユーザインターフェースオブジェクト又は前記通知を選択する第2のユーザ入力を検出することと、
- 前記第2のユーザ入力を検出したことに応答して、前記オストミーユーザアプリケーションを開くこと、
を含む、態様16~17の何れか1つに記載の方法。
《態様20》
前記方法は、
- 前記オストミーユーザアプリケーションを開いたことに応答して、前記第1のアプリケーションユーザインターフェースの中に、前記オストミー装具の前記現在の動作状態を表す第3のユーザインターフェースオブジェクトを表示すること、
を含む、態様19に記載の方法。
《態様21》
付属デバイスと1つ又は複数のデバイスを含むオストミーシステムにおいて、前記1つ又は複数のデバイスはモニタデバイスと、ユーザの皮膚表面に設置されるように構成されたオストミー装具を含み、前記オストミー装具はベースプレートを含み、
前記ベースプレートは、近位面を有する第1の接着層を含み、前記近位面は、ユーザのストーマ周辺領域の皮膚と接着するように構成されており、
前記付属デバイスは、
メモリと、
インターフェース及び前記メモリに動作的に接続されるプロセッサと、
前記オストミーシステムの前記1つ又は複数のデバイス及び前記ユーザと通信するように構成された前記インターフェースと、
を含み、
前記インターフェースはディスプレイを含み、
前記インターフェースは、前記1つ又は複数のデバイスからモニタデータを取得するように構成され、前記モニタデータは、前記ベースプレートの物理的状態を示し、
前記プロセッサは、
- 前記オストミー装具がその中で動作しているコンテキストを示すコンテキストデータを取得し、
- 前記モニタデータ及び前記コンテキストデータに基づいて前記オストミー装具の1つ又は複数の将来の動作状態を判断し、ある将来の動作状態は前記オストミー装具の前記ベースプレートの将来の接着性能を示す
ように構成され、
前記インターフェースは、前記1つ又は複数の将来の動作状態を通信するように構成される
オストミーシステム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オストミーシステムの付属デバイスにおいて実行される方法であって、
前記付属デバイスは、前記オストミーシステムの1つ又は複数のデバイス及びユーザと通信するように構成されたインターフェースを含み、前記インターフェースはディスプレイを含み、
前記オストミーシステムは、モニタデバイス、及び/又はユーザの皮膚表面上に設置されるように構成されたオストミー装具を含み、前記オストミー装具はベースプレートを含み、
前記ベースプレートは、近位面を有する第1の接着層を含み、前記近位面は、前記ユーザのストーマ周辺領域の皮膚と接着するように構成されており、
前記方法は、
- 前記1つ又は複数のデバイスからモニタデータを取得すること、ここで、前記モニタデータは前記ベースプレートの物理的状態を示し、
- 前記オストミー装具がその中で動作しているコンテキストを示すコンテキストデータを取得すること、
- 前記モニタデータ及び前記コンテキストデータに基づいて前記オストミー装具の1つ又は複数の将来の動作状態を判断すること、ここで、ある将来の動作状態は前記オストミー装具の前記ベースプレートの将来の接着性能を示し、及び
- 前記1つ又は複数の将来の動作状態を通信すること、
を含む方法。