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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100818
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0645 20230101AFI20240719BHJP
   G06Q 10/083 20240101ALI20240719BHJP
【FI】
G06Q30/0645
G06Q10/083
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024078381
(22)【出願日】2024-05-14
(62)【分割の表示】P 2020065134の分割
【原出願日】2020-03-31
(31)【優先権主張番号】P 2019070801
(32)【優先日】2019-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】516066109
【氏名又は名称】株式会社リアライズコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】今福 洋介
(57)【要約】
【課題】投資対象の車両の貸主であるファンドマネージャ、車両に投資する投資家及び車両の賃貸先の借主の夫々の損益を考慮したファンド商品を提供する。
【解決手段】情報処理システムは、投資対象の車両Tに対して投資家Iから投資された資金を元に、車両Tを借主Rに賃貸してトラックファンドFを運営するためのものであり、価値評価部200を備える。価値評価部200は、借主Rのニーズに応じてカテゴリ分けされた車両Tの情報に基づいて、トラックファンドFにおける車両Tの価値を評価する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
投資対象の車両に対して投資家から投資された資金を元に、前記車両を借主に賃貸して投資ファンドを運営するための情報処理システムにおいて、
前記借主のニーズに応じてカテゴリ分けされた前記車両の情報に基づいて、前記車両の価値を評価する評価手段、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記評価手段により評価された前記車両の価値と前記車両の相場価格に基づいて、前記車両の価格を査定する価格査定手段、
をさらに備える請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
予め登録された前記車両の借主の情報に基づいて、前記価値又は前記価格の前記車両を前記借主に賃貸可能か否かを判定するリース判定手段、
をさらに備える請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
予め登録された前記車両の収益設定情報に基づいて、前記リース判定手段により賃貸可能と判定された前記車両へ投資する投資家へ収益を還元する価格を算出する収益還元価格算出手段、
をさらに備える請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記収益還元価格算出手段は、
前記投資家が求める配当金の利回り、前記借主へ前記車両を賃貸している期間に発生するキャッシュフロー、前記投資ファンドの運営コスト、及び賃貸終了後の減価償却された前記車両の価格のうち1以上の情報に基づいて、前記車両への投資により投資家に収益を還元する価格を算出する、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
国内及び海外のうち少なくとも一方で取引されるスクラップの市場価格に基づいて、前記リース判定手段により賃貸不可と判定された前記車両を売却して得られる処分価格を算出する処分価格算出手段、
をさらに備える請求項3に記載の情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
投資ファンドは、専門家によって投資・運用され、ファンドのキャッシュフローから生み出される利益が投資家に分配される仕組みのものである。
投資ファンドの主たる運用対象を不動産とした不動産ファンドがある。従来、不動産ファンドにおける投資活動を円滑に進め、投資家に対して安定的に高い配当を行う運用戦略立案システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
ところで、例えばトラックやトレーラー等の業務運搬用車両は、新車はもとより中古車といえども購入金額が高額のため、運送会社等では、業務運搬用車両を購入するよりも賃貸、つまりリースによる運用が多くなっている。
車両をリース運用する際、投資ファンドは、リースする車両を投資ファンドに組み入れ、投資家から得た資金で中古車等を調達することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-108776号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、業務運搬用の中古車は、運送会社の業務形態(冷凍車が必要とかロングボディの車両が必要等)に適したものが売りに出されるとは限らず、リース先が見つかり易い車両とそうでない車両が混在する。
投資ファンドでは、リース先が見つかり易い車両に多くの投資家が投資し、リース先が見つかり難い車両には投資が敬遠されるため、単なる中古市場の車両価格では、投資ファンドに組み込むべき車両の価値を判断できない。
このため、車両を借主にいくらでリースし、投資ファンドを一口いくらで設定するか等といったことを決め難くファンド商品として提供が難しい。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、投資対象の車両の価値を適正に評価し、貸主、投資家及び借主の夫々の損益を考慮したファンド商品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理システムは、
投資対象の車両に対して投資家Iから投資された資金を元に、前記車両を借主に賃貸して投資ファンドを運営するための情報処理装置において、
前記借主のニーズに応じてカテゴリ分けされた前記車両の情報に基づいて、前記車両の価値を評価する評価手段、
を備える。
これにより、投資ファンドの投資対象である車両の価値を借主のニーズによって適切に評価できるので、貸主、投資家、及び借主の夫々の損益を最適化したファンド商品を提供することができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、投資対象の車両の価値を適正に評価することで、貸主、投資家及び借主の夫々の損益を最適化したファンド商品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムが適用される投資ファンドの運営形態の一例を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成の概略を示す図である。
図3図2の情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図4図2の情報処理システムのうちサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態の情報処理装置が適用されるトラックファンドの運営形態の一例を示す図である。
図1に示すトラックファンドFの運営形態では、業務用貨物運搬用車両T(以下単に「車両T」と呼ぶ)を投資対象の1つとしてファンドマネージャFMがトラックファンドFを運営する。トラックファンドFは、車両Tに対して複数の投資家Iから投資された資金を運用し、運用益を各投資家Iに還元する。
【0010】
トラックファンドFの投資対象は、車両Tであり、本明細書では業務用貨物運搬用車両が採用されているが、車両Tは特に限定されない。例えばトラックやトレーラー等の貨物運搬用車両、フォークリフト、ミキサー車、タンクローリー、ダンプカー、杭打ち車等の工事用車両、トラクター等の農業用車両、バス等の乗客を乗せるための車両、新車、等新古車等、あらゆる車両を含めることができる。
【0011】
なお、車両Tの中には、トラクターとトレーラー(荷台や客車)とに分割可能な牽引自動車を含めることができる。ここで、トラクターとトレーラーとは、移動時には結合されるが、保管時には分割が可能であるため、借主Rにとっては、トラクターが1台以上あれば、それより多くのトレーラーを保管しておくことも可能である。
【0012】
そこで、本実施形態は、トラクターとトレーラーを別々に取扱い、夫々単体でトラックファンドFの対象にすることができる。つまり、牽引自動車について「業務用貨物運搬用車両1台」と記述する場合には、「牽引自動車(トラクターとトレーラーがセット)で1台」という意の他、「トラクター1台」又は「トレーラー1台」の意も含んでいる。
また、本明細書において特に断りの無い限り、車両Tを単に中古車と呼ぶ場合には、業務用貨物運搬用車両の中古車を意味するものとする。
【0013】
売主Sは、ファンドマネージャFMとの車両Tの売買契約に基づいて車両Tを販売し対価を得る者であって、例えば業務上使用しなくなった車両Tを中古車として販売する中古車販売会社等の車両販売会社や車両を手放したい個人等が含まれる。
【0014】
投資家Iは、投資する資金等の資産を将来的に増加させることを主目的として、現在の資産をトラックファンドFに投じる活動を行う個人又は法人であって、例えば、個人投資家、機関投資家等が含まれる。なお、投資家IがトラックファンドFに出資する目的には、自身の出資額に対するトラックファンドFの損益額が、投資家Iの所望する金額になることが含まれる。
【0015】
借主Rは、ファンドマネージャFMとの賃貸借契約に基づいて、トラックファンドFの対象となる車両Tを1台以上賃借する者であって、例えば中古車を用いて運送業を営む運送会社等が含まれる。
【0016】
ファンドマネージャFMとは、車両Tを対象とするトラックファンドFの運営主体として、投資家Iから預かった資金を運用し、投資家Iの資産を増やすことを目的とする個人又は団体をいう。
【0017】
詳細に説明すると、ファンドマネージャFMは、投資家Iから投資された資金で売主Sから車両Tを購入することで車両Tを調達し、調達した車両Tを借主Rに賃貸し、その賃貸料を得る。また、ファンドマネージャFMは、賃貸後の車両Tを借主Rから引き取り、次の借主Rに再度賃貸するか又は処分する。車両Tを処分業者Uに下取りに出す際に処分する車両Tの下取金や車両Tをスクラップとして売却した売却益(処分代金)がファンドマネージャFMに戻される。
即ち、ファンドマネージャFMは、投資家Iから投資された資金と、車両Tを調達し賃貸運用する費用と、投資家Iへ配当する配当金との収支でトラックファンドFを運営する。
【0018】
図2は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成の概要を示す図である。
図2に示す情報処理システムは、ファンドマネージャFMが操作するサーバ1と、1以上の投資家I-1乃至I-n(nは1以上の任意の整数値)夫々が操作する投資家端末2-1乃至2-nの夫々と、1以上の借主R-1乃至R-p(pは1以上の任意の整数値)夫々が操作する借主端末4-1乃至4-pの夫々とが、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されることで構成される。この情報処理システムは、投資対象の車両Tに対して投資家Iから投資された資金を元に、車両Tを借主Rに賃貸してトラックファンドFを運営するためのものである。
【0019】
なお、以下、投資家I-1乃至I-n、投資家端末2-1乃至2-n、借主R-1乃至R-p、借主端末4-1乃至4-pの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、「投資家I」、「投資家端末2」、「借主R」、「借主端末4」の夫々と呼ぶ。
【0020】
サーバ1は、投資家端末2及び借主端末4の各動作を管理すべく、各種処理を実行する。
投資家端末2は、投資家Iが夫々操作する情報処理端末であって、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン等を含む。
借主端末4は、借主Rが夫々操作する情報処理端末であって、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン等を含む。
【0021】
具体的には本実施形態では、サーバ1は、次のようにして、投資家端末2及び借主端末4の各動作を管理する。
【0022】
即ち、本実施形態では、ファンドマネージャFMは、売主Sからt台(tは1以上の整数値)の車両Tを購入し、トラックファンドFとの間で車両売買契約、車両賃貸借契約、及びアセット・マネジメント契約を締結する。
ここで、アセット・マネジメント契約とは、ファンドマネージャFMが、車両Tの管理を、車両Tの所有者であるトラックファンドFに代行して行うことを定めた契約をいう。
また、ファンドマネージャFMは、t台の車両TをトラックファンドFから賃借し、当該t台の業車両Tを借主Rに賃貸する。
したがって、ファンドマネージャFMは、トラックファンドFとの車両売買契約及びアセット・マネジメント契約と、借主Rとの賃貸契約とに基づいて収益を得ることができる。
また、トラックファンドFは、ファンドマネージャFMとの車両賃貸借契約と、所定年数経過後の当該t台の車両Tの売却とに基づいて収益を得ることができる。また、これを源泉として、投資家Iに安定的な配当を行うことができる。
【0023】
ここで、トラックファンドFの対象となる車両Tとして、新車を採用してもよいが、本実施形態では中古車を採用している。これは、次のような理由による。
先ず、前提として少なくとも日本国では、税務上、新車と中古車とに関わらず、車両を購入した場合の経理処理において、車両の取得のために要した金額の全てを直ちに費用化することは認められていない。これは、車両は数年にわたって使用するものであり、車両の使用期間に応じて減価償却費として費用化する必要があるからである。なお、当該使用期間を「耐用年数」という。
【0024】
この場合、投資家Iは、トラックファンドFの対象となる車両Tの購入費のうち自身が投資した分については、耐用年数が経過するまでの期間中、その減価償却費を自己の会計に費用計上することができる。即ち。投資家Iは、トラックファンドFの商品を購入することにより、税制面におけるメリットを享受することができる。
【0025】
このような税制面等における減価償却のメリットは、新車と比べて中古車の方が特に大きい。これは、一般的に中古車は、新車に比べて長く使用することができないと考えられているため、中古車の耐用年数は新車よりも短い。即ち、中古車は、経理処理上新車よりも短い期間で費用化(減価償却)できるというメリットを有する。このため、中古車は、投資家Iにとって運用利回りに優れ、かつ需給バランス及び取引相場が安定した投資対象であるといえる。
【0026】
また、耐用年数が新車よりもさらに長い住宅や建物等の不動産を投資対象とする不動産を対象とする投資ファンドと比較したとしても、中古車は不動産と比べて耐用年数がはるかに短いため、投資家Iは短期間で減価償却のメリットを享受することができる。
さらに、海外で運用されることが多い飛行機ファンド、船舶ファンド等と比較しても、投資家Iは、為替変動のリスクが低いというメリットを享受することができる。
即ち、トラックファンドFは、投資家Iにとって安定した配当を得ることができると共に、短期間で減価償却費を計上することができる優れたファンド商品となる。
【0027】
この点、ファンドマネージャFMは、このような優れたファンド商品(トラックファンドF)を投資家Iに安心して提供することができる。また、ファンドマネージャFMは、投資家Iに配当が支払われたとしても十分に利益を回収することができる。
【0028】
また、トラックファンドFにおいて、運送会社を営む借主Rは、ファンドマネージャFMから中古車を車両Tとして賃借するという、車両Tの新しい調達手段を獲得することができる。
即ち、従来からある一般的な車両Tの調達手段は、運送会社自身が車両Tを購入するというものである。この場合、車両Tの購入費、自動車税等の税金等が運送会社の自己負担となるにも関わらず、財務上の資産価値としては高い評価を得ることはできない。また、車両故障のリスクも付きまとうこととなる。つまり、一般的な車両Tの調達手段では、以上のようなデメリットが生じてしまう。
【0029】
しかしながら、トラックファンドFにおいて、運送会社を営む借主Rが使用する車両Tの所有権はトラックファンドFに帰属することになるため、運送会社が直接車両Tを購入するときのようなデメリットが生じない。
即ち、借主Rは、車両Tを所有することなく、ファンドマネージャFMとの間で締結された車両賃貸借契約の内容に基づいて、毎月賃貸料をファンドマネージャFMに支払うだけでよい。
【0030】
また、例えば自動車税等の財務上の負担や、車両故障等のリスクについても、賃貸借契約の内容によっては、借主RではなくトラックファンドFが負担する場合もある。
【0031】
従って、金融機関等を含む第三者によって借主Rの経営体質(バランスシート等)が評価される場合、車両Tを購入によって調達する場合よりも、賃貸によって調達する場合の方が、借主Rは高く評価されることとなる。
【0032】
このように、トラックファンドFの商品は、投資家I、ファンドマネージャFM、及び借主Rのいずれに対してもメリットを享受させ得る魅力的な投資ファンドである。
このため、トラックファンドFの商品の内容は、投資家I、ファンドマネージャFM、トラックファンドF、及び借主Rを含む4者の損益が最適化されることが望ましい。
即ち、このような最適化が行われるためには、ファンドマネージャFMは、t台の車両Tの夫々に関する下記(1)乃至(5)夫々の項目の組み合わせとして、最適な組み合わせを検討する必要がある。
(1)車種、新車として販売された時からの経過年数を含む履歴情報、及び車両価格を少なくともパラメータ(以下「パラメータ情報」と呼ぶ)として含む購入額
(2)売主Sからの購入後、所定の期間経過後の販売額(下取価格)
(3)減価償却費
(4)所定の借主Rに対し賃貸する場合の賃貸料
(5)投資家I、ファンドマネージャFM、トラックファンドF、及び借主Rの損益
【0033】
本実施形態におけるサーバ1は、上記(1)乃至(5)の各種各様な組み合わせについて試算を行う。これにより、複数の車両Tの最適な組み合わせに基づいたトラックファンドFの商品を提供することが可能となる。
このような商品は、投資家Iの損益、ファンドマネージャFM、トラックファンドF、及び借主Rの損益(賃貸料や財務上のメリットやデメリット)が総合的に考慮された最適な商品となる。
【0034】
なお、サーバ1が実行するこれらの処理の詳細については、図3及び4を参照して後述する。図3は、図1のサーバ1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0035】
図3に示すサーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0036】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0037】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0038】
出力部16は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
入力部17は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。
【0039】
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(図1の例では投資家端末2-1乃至2-n、及び借主端末4-1乃至4-p)との間で通信を行う。
【0040】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア21が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア21から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0041】
なお、図示はしないが、図2の情報処理システムのうち、本発明の一実施形態としての投資家端末2及び借主端末4も、図3に示すハードウェア構成を有している。
【0042】
図4は、図1の情報処理システムのうちサーバ1の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0043】
図4に示す記憶部18(図3)の一領域には、車両DB400と、顧客DB401と、処分DB402と、収益設定DB403と、商品DB404とが設けられている。
【0044】
車両DB400には、借主Rのニーズに応じてカテゴリ分けされた車両の情報が記憶されている。
ここで借主Rのニーズとは、借主Rが例えば宅配便等の運送業者であれば、冷凍車やドライ車等といった収容庫内温度仕様で何年から何年までの年式、走行距離が何Km以内の車両を何台必要である、という情報、また借主Rが建設会社であれば、廃材を運搬する荷台を備えたトラック、つまり荷台に汎用性がある車両を何年から何年までの年式、走行距離は不問の車両が何台必要である、という情報である。
カテゴリ分けとは、車両Tの属性(形式、仕様、年式、走行距離等)に基づいて、例えば人工知能(Artificial Intelligence)や機械学習等により車両Tを任意のグループに配分することをいう。車両Tは、複数のグループにまたがって配分される場合もある。
この他、車両DB400には、車両Tの相場価格が記憶されている。車両Tの相場価格は、対象の車両Tが、例えば中古車や新古車等であれば、年式や車種、走行距離に応じた中古市場の価格である。対象の車両Tが、例えば新車であれば、カーディーラー等のパンプレットに記載されている新車価格である。
【0045】
顧客DB401には、投資家I、売主S及び借主R等の顧客情報が記憶されている。顧客情報のうちの借主Rの情報は、例えば借主Rの会社の資産や業態、経営状況等の情報である。つまり借主Rの情報は、価格査定部201により査定された車両Tの価格を基に車両Tの月々のリース料を決定したときに、そのリース料で車両Tを貸せる顧客か否かを判定するための情報である。
なお、後段において詳細に説明するが、価格査定部201による査定とは、車両Tの相場価格のみならず、借主Rのニーズ等も考慮されたものである。つまり価格査定部201により査定される車両Tの価格とは、一般的な市場価格(相場価格)を意味するのではなく、トラックファンドFを運営するための価値に基づく価格である。
処分DB402には、車両Tの処分情報が記憶されている。処分情報は、例えば海外に車両Tを輸出して下取車として再販したときの価格、又は車両Tを部品単位に分解又はプレスして国内及び海外のスクラップ取引現場においてスクラップとして売却したときの売却価格等である。処分情報は、常に変動するためネットワークNを通じて定期的に取得するものとする。
収益設定DB403には、収益設定情報が記憶されている。収益設定情報は、例えばトラックファンドFに投資する投資家Iの求める利回り、借主Rへ車両Tを賃貸している期に発生する現金収支(キャッシュフロー:CF)、トラックファンドFの運営コスト、リース終了後の車両Tの売却価格等である。
商品DB404には、車両Tの購入台数のパラメータ(t台)、車両Tの購入額、トラックファンドFの1口当たりの販売額、車両Tの賃貸料、借主Rの損益、投資家Iの損益に基づいて商品最適化部205により決定されたトラックファンドFの商品の内容が記憶される。
【0046】
サーバ1のCPU11(図3)においては、図4に示すように、価値評価部200と、価格査定部201と、リース判定部202と、処分価格算出部203と、収益還元価格算出部204と、商品最適化部205とが機能する。
価値評価部200は、借主Rのニーズに応じてカテゴリ分けされた車両Tの情報に基づいて、トラックファンドFにおける車両Tの価値を評価する。具体的には、車両Tの価格を査定する上で、車両Tの相場価格に乗算する係数を車両Tの価値として求める。
価値評価部200の評価結果として、借主Rのニーズに合う車両には高い係数(1.0以上)が付与され、借主Rのニーズに合わない車両には低い係数(1.0未満)が付与される。
価格査定部201は、価値評価部200により評価された車両Tの価値と車両Tの相場価格に基づいて、車両Tの価格を査定する。具体的には、車両Tの相場価格に車両Tの価値を示す係数を乗算して価格を求める。
このように、価格査定部201は、車両Tの価格を、単なる相場価格として求めるのみならず、借主Rのニーズ等も考慮して求める。つまり価格査定部201により査定される車両Tの価格とは、一般的な市場価格(相場価格)を意味するのではなく、トラックファンドFを運営するための価値に基づく価格である。
なお、車両Tの価格は、トラックファンドFに組み込む車両Tの価格の他、例えば売主Sからの車両Tの購入価格等であってもよい。
【0047】
リース判定部202は、予め顧客DB401に登録された車両Tの借主Rの情報に基づいて、価格査定部201により査定された価格で車両Tを借主Rに賃貸可能か否かを判定する。
処分価格算出部203は、処分DB402の処分情報を基に、リース判定部202により賃貸不可と判定された車両Tを売却して得られる売却益(処分価格)を算出する。
収益還元価格算出部204は、収益設定DB403の収益設定情報を基に、リース判定部202により賃貸可能と判定された車両Tへの投資により投資家Iに収益を還元する収益還元価格を算出する。
商品最適化部205は、車両Tの調達台数のパラメータ(t台)、車両Tの購入額、トラックファンドFの1口当たりの販売額、借主Rへの車両Tの賃貸料、車両Tの貸主であるファンドマネージャFMの損益及び投資家Iの損益等を組み合わせて、パラメータを変化させて最適化処理を実行する。
商品最適化部205は、最適化処理の実行結果に基づいて、投資家Iが望むトラックファンドFの一口の売り出し価格(販売額)になるように、トラックファンドFの商品の内容を決定し、商品DB404に登録する。
このようにして、トラックファンドFの商品の内容は、ファンドマネージャFM、投資家I、及び借主Rにとって最適なものとなる。
【0048】
以下、情報処理システムの動作を説明する。
サーバ1では、価値評価部200が、借主Rのニーズに応じてカテゴリ分けされた車両Tの情報に基づいて、トラックファンドFにおける車両Tの価値を評価する。
続いて、価格査定部201は、価値評価部200により評価された車両Tの価値と車両Tの相場価格に基づいて、車両Tの価格を査定する。
車両Tの価格が査定されると、リース判定部202は、予め顧客DB401に登録された車両Tの借主Rの情報に基づいて、価格査定部201により査定された価格で車両Tを借主Rに賃貸可能か否かを判定する。
この判定の結果、車両Tを賃貸可能な場合、収益還元価格算出部204は、収益設定DB403の収益設定情報を基に、リース判定部202により賃貸可能と判定された車両Tへの投資により投資家Iに収益を還元する価格を算出する。
なお、上記判定の結果、車両Tを賃貸不可能な場合、処分価格算出部203は、処分DB402の処分情報を基に、リース判定部202により賃貸不可と判定された車両Tを売却して得られる売却価格(処分価格)を算出する。
最後に、商品最適化部205は、車両Tの調達台数のパラメータ(t台)、車両Tの購入額、トラックファンドFの1口当たりの販売額、借主Rへの車両Tの賃貸料、車両Tの貸主であるファンドマネージャFMの損益及び投資家Iの損益等を組み合わせて、パラメータを変化させて最適化処理を実行し、この処理の実行結果に基づいて、投資家Iが望むトラックファンドFの一口の売り出し価格(販売額)になるように、トラックファンドFの商品の内容を決定する。
【0049】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0050】
例えば、図2に示すハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0051】
また、図3及び図4に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理装置に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは、特に図3及び4の例に限定されない。
【0052】
また、機能ブロックの存在場所も、図3及び図4に限定されず、任意でよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0053】
各機能ブロックの処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0054】
このようなプログラムを含む記録媒体は、各ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される、リムーバブルメディアにより構成されるだけではなく、装置本体に予め組み込まれた状態で各ユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0055】
また、トラックファンドFにおいて賃貸借の対象となるt台の車両Tには、トラクター(運転席を含む牽引車)とトレーラー(荷台、客車等の被牽引車)とに分離可能な牽引自動車を含めることができる。
ここで、トレーラーは、トラックやトラクター等の駆動車と同様に減価償却することが可能であるため、投資家Iは、上述した減価償却のメリットを享受することができる。
なお、トレーラーは、駆動車に比べて故障が少ないという特徴を有するため、駆動車に比べてランニングコストが安いというメリットを有する。さらに、駆動車に比べて売却時の値下りが小さいというメリットを有する。このため、例えばトラクター1台あたりのトレーラーの台数を増やす等、トラックファンドFにおける投資対象にトレーラーを積極的に含めるという手法を活用することもできる。
これにより、投資家I、ファンドマネージャFM、トラックファンドF、及び借主Rの夫々の損益をさらに最適化させるファンド商品を容易かつ簡単に作成することができる。
【0056】
上述の実施形態では、収益還元価格算出部204は、投資家が求める配当金の利回り、借主へ車両Tを賃貸している期間に発生するキャッシュフロー、トラックファンドFの運営コスト、及び賃貸終了後の減価償却された車両Tの価格に基づいて、車両Tへの投資により投資家Iに収益を還元する価格を算出したが、これらすべての情報のうち1以上の情報を用いればよい。また、これら以外の情報を用いてもよい。
また、上述の実施形態では、価値評価部200は、トラックファンドFに組み込む車両Tの価値を評価したが、売主Sから調達する車両Tの価値を評価してもよい。
さらに、上述の実施形態において、トラックファンドFの商品の対象となる車両は中古車とされているが、中古車に限定されない。新車をトラックファンドFの商品の対象とすることもできる。この場合であっても、車両は不動産に比べて耐用年数が短いため、減価償却による一定のメリットを享受することができる。
なお、トラックファンドFの商品の対象となる車両が新車の場合、投資家Iは、ファンドによる資金の調達と、ローンによる資金の調達とを組み合せることによって、中古車と同等のメリットを享受することができる。
これは、一般的に新車の耐用年数は中古車よりも長いために中古車よりも減価償却によるメリットを享受し難いが、ローンによる資金の調達を組み合わせることによって、投資家Iの投資額に対する減価償却費の割合を大きくすることができるからである。
【0057】
また、上述の実施形態では、ファンドマネージャFMが、トラックファンドFに投資された資金で車両Tを購入し、トラックファンドFとの間で車両売買契約、車両賃貸借契約、及びアセット・マネジメント契約を締結したうえで、車両Tを賃借して借主Rに賃貸している。
但し、上述の実施形態に限定されず、トラックファンドFが直接車両Tを購入し、借主Rに賃貸してもよい。
さらに、上述の実施形態では、車両Tを借主Rに賃貸する賃貸料の一部と、賃貸終了後に車両Tを処分して得たスクラップの料金とを投資家Iに還元するようにしたが、この他、投資家Iには次のような効果がある。投資家IがトラックファンドFにより車両Tの一部に投資することで、耐用年数が経過するまでの期間中、その減価償却費を自己の会計に経費として計上し申告することで、その分が減税されるので、税制面での減税効果も期待できる。
【0058】
以上まとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理システム(例えば図2図4のサーバ1等)は、
投資対象の車両Tに対して投資家Iから投資された資金を元に、前記車両Tを借主Rに賃貸して前記投資ファンド(図1図4のトラックファンドF等)を運営するための情報処理システムにおいて、前記借主Rのニーズに応じてカテゴリ分けされた前記車両Tの情報に基づいて、前記投資ファンド(図1図4のトラックファンドF等)における前記車両Tの価値を評価する評価手段(例えば図4の価値評価部200等)、
を備える。
これにより、トラックファンドFにおける投資対象である車両Tの価値が借主Rのニーズによって適正に評価されるので、車両Tの貸主であるファンドマネージャFM、車両Tの持ち主の投資家I、及び車両Tの借主Rの夫々の損益を最適化したファンド商品を提供することができる。
また、前記評価手段(例えば図4の価値評価部200等)により評価された前記車両の価値と前記車両の相場価格に基づいて、前記車両の価格を査定する価格査定手段(例えば図4の価格査定部201)、
をさらに備える。
このように、価格査定部201は、トラックファンドFを運営するための価値に基づいて車両Tの価格を求める。つまり車両Tの価格を、単なる相場価格として求めるのみならず、借主Rのニーズ等も考慮して求めるので、トラックファンドFを運営するのに適正な車両Tの価格を導出することができる。
【0059】
さらに、予め登録された前記車両の借主の情報に基づいて、前記価値又は前記価格の前記車両を前記借主に賃貸可能か否かを判定するリース判定手段(例えば図4のリース判定部202等)、
をさらに備える。
これにより、調達した車両Tが賃貸可能であれば、借主に賃貸して賃貸料を得て投資家Iに還元し、また、調達した車両Tが賃貸不可能であれば、車両Tをスクラップにして売却した売却益を投資家Iに還元する等に活用できる。即ち調達した車両Tをどのように活用するかを判断できる。
また、予め登録された前記車両の収益設定情報に基づいて、前記リース判定手段により賃貸可能と判定された前記車両へ投資する投資家へ収益を還元する価格を算出する収益還元価格算出手段(例えば図4の収益還元価格算出部204等)、
をさらに備える。
これにより、トラックファンドFに組み込まれる車両Tに投資する投資家Iへの適正な収益還元価格を得ることができる。
前記収益還元価格算出手段(例えば図4の収益還元価格算出部204等)は、
前記投資家が求める配当金の利回り、前記借主へ前記車両を賃貸している期間に発生するキャッシュフロー、前記投資ファンドの運営コスト、及び賃貸終了後の減価償却された前記車両の価格のうち1以上の情報に基づいて、前記車両への投資により投資家に収益を還元する価格を算出する。
これにより、投資家Iへの適正な収益還元価格を得ることができる。
国内及び海外のうち少なくとも一方で取引されるスクラップの市場価格に基づいて、前記リース判定手段(例えば図4のリース判定部202等)により賃貸不可と判定された前記車両Tを売却して得られる処分価格を算出する処分価格算出手段(図4の処分価格算出部203等)、
をさらに備える。
これにより、調達した車両Tが賃貸不可なものであっても、売却益が得られるようになる。
【0060】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に添って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
【0061】
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものであるが、サーバのみを示すものであってもよい。
【符号の説明】
【0062】
1・・・サーバ、2、2-1、2-n・・・投資家端末、4、4-1、4-p・・・借主端末、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・バス、15・・・入出力インターフェース、16・・・出力部、17・・・入力部、18・・・記憶部、19・・・通信部、20・・・ドライブ、21・・・リムーバブルメディア、200・・・価値評価部、201・・・価格査定部、202・・・リース判定部、203・・・処分価格算出部、204・・・収益還元価格算出部、205・・・商品最適化部、400D・・・車両DB、、401・・・顧客DB、402・・・処分DB、403・・・収益DB、404・・・商品DB、FM・・・ファンドマネージャ、I、I-1、I-n・・・投資家、S・・・売主、R、R-1、R-p・・・借主、N・・・ネットワーク、T・・・車両
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2024-06-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
賃貸対象の車両を借主に賃貸し、当該借主が所定の使用形態で当該車両を使用する際に用いられる情報処理システムにおいて、
前記借主による前記車両の使用形態に応じてカテゴリ分けされた前記車両の情報に基づいて、前記車両の価値を評価する評価手段と、
前記評価手段により評価された前記車両の価値と前記車両の相場価格に基づいて、前記車両の価格を査定する価格査定手段と、
予め登録された前記車両の前記借主の情報に基づいて、前記価値又は前記価格の前記車両を前記借主に賃貸可能か否かを判定するリース判定手段と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
国内及び海外のうち少なくとも一方で取引されるスクラップの市場価格に基づいて、前記リース判定手段により賃貸不可と判定された前記車両を売却して得られる処分価格を算出する処分価格算出手段、
をさらに備える請求項に記載の情報処理システム。
【請求項3】
賃貸対象の車両を借主に賃貸し、当該借主が所定の使用形態で当該車両を使用する際に用いられる情報処理システムが実行する情報処理方法において、
前記借主による前記車両の使用形態に応じてカテゴリ分けされた前記車両の情報に基づいて、前記車両の価値を評価する評価ステップと、
前記評価ステップにおいて評価された前記車両の価値と前記車両の相場価格に基づいて、前記車両の価格を査定する価格査定ステップと、
予め登録された前記車両の前記借主の情報に基づいて、前記価値又は前記価格の前記車両を前記借主に賃貸可能か否かを判定するリース判定ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項4】
賃貸対象の車両を借主に賃貸し、当該借主が所定の使用形態で当該車両を使用する際に用いられるコンピュータに、
前記借主による前記車両の使用形態に応じてカテゴリ分けされた前記車両の情報に基づいて、前記車両の価値を評価する評価ステップと、
前記評価ステップにおいて評価された前記車両の価値と前記車両の相場価格に基づいて、前記車両の価格を査定する価格査定ステップと、
予め登録された前記車両の前記借主の情報に基づいて、前記価値又は前記価格の前記車両を前記借主に賃貸可能か否かを判定するリース判定ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。