(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024100987
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】プログラム及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240719BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024085286
(22)【出願日】2024-05-27
(62)【分割の表示】P 2022152006の分割
【原出願日】2019-07-18
(71)【出願人】
【識別番号】518388498
【氏名又は名称】株式会社MaaS Tech Japan
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】日高 洋祐
(57)【要約】
【課題】移動経路を検索する際のユーザの手間を抑制する。
【解決手段】プログラムがコンピュータを、第一場所情報を含むユーザの第一スケジュールと、第二場所情報を含む第二スケジュールを受け付けて記憶する受付手段52、第一スケジュールの第一場所情報が示す場所から、第二スケジュールの第二場所情報が示す場所までの移動経路であって、第一スケジュールと第二スケジュールの間で移動可能な移動経路を検索する検索手段56、検索手段56の検索結果を、第一スケジュールと第二スケジュールとの間のユーザの移動スケジュールとして記憶する追加手段62として機能させる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶手段を備えるコンピュータを、
第一場所情報を含むユーザの第一スケジュールと、当該第一スケジュールよりも後の当該ユーザの第二スケジュールであって、前記第一場所情報とは異なる第二場所情報を含む第二スケジュールを受け付けて前記記憶手段に記憶する受付手段、
前記第一スケジュールの第一場所情報が示す場所から、前記第二スケジュールの第二場所情報が示す場所までの移動経路であって、当該第一スケジュールと当該第二スケジュールの間で移動可能な移動経路を検索する検索手段、
前記検索手段の検索結果を、前記第一スケジュールと前記第二スケジュールとの間の前記ユーザの移動スケジュールとして前記記憶手段に記憶する追加手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項2】
前記コンピュータを、
前記検索手段の検索結果を前記ユーザに提案する提案手段、
として機能させ、
前記追加手段は、前記提案手段による提案に対して前記ユーザの承認が得られた場合に前記検索手段の検索結果を記憶する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記提案手段は、前記検索結果が複数存在する場合、前記ユーザの交通に係る嗜好情報に基づき、複数の検索結果の中から前記ユーザに提案する検索結果を抽出する、
請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記提案手段は、前記検索結果が複数存在する場合、前記ユーザの移動経路の履歴に基づき、複数の検索結果の中から前記ユーザに提案する検索結果を抽出する、
請求項2又は3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記提案手段は、前記検索結果が複数存在する場合、前記第一スケジュールと前記第二スケジュールの間の時間帯の天候情報に基づき、複数の検索結果の中から前記ユーザに提案する検索結果を抽出する、
請求項2乃至4の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項6】
前記提案手段は、前記検索結果が複数存在する場合、前記第二場所情報が示す場所の種類に基づき、複数の検索結果の中から前記ユーザに提案する検索結果を抽出する、
請求項2乃至5の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項7】
前記第二スケジュールは、前記第二場所情報が示す場所でのユーザの目的情報を含み、
前記提案手段は、前記検索結果が複数存在する場合、前記目的情報に基づき、複数の検索結果の中から前記ユーザに提案する検索結果を抽出する、
請求項2乃至6の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項8】
前記コンピュータを、
前記検索結果が複数存在する場合、複数のユーザのスケジュールに基づき、複数の検索結果に係る移動経路の混雑状況を予測する予測手段、
として機能させ、
前記提案手段は、前記予測手段が予測した各移動経路の混雑状況に基づき、複数の検索結果の中から前記ユーザに提案する検索結果を抽出する、
請求項2乃至7の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項9】
前記提案手段は、前記検索結果が複数存在する場合、複数の検索結果の中から一つの検索結果を前記ユーザに提案し、前記ユーザの承認が得られなかった場合に、当該複数の検索結果を当該ユーザに提案する、
請求項2乃至8の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項10】
前記コンピュータを、
前記提案手段による提案に対して前記ユーザの承認が得られた場合に当該ユーザに報酬を付与する付与手段、
として機能させるための請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記受付手段は、通信ネットワークを介して前記記憶手段とは異なる他の記憶手段から前記ユーザのスケジュールを取得して、前記第一スケジュール又は前記第二スケジュールとして受け付け、
前記検索手段は、前記受付手段が前記他の記憶手段から前記ユーザのスケジュールを取得したときに、前記移動経路を検索する、
請求項1乃至10の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項12】
記憶手段と、
第一場所情報を含むユーザの第一スケジュールと、当該第一スケジュールよりも後の当該ユーザの第二スケジュールであって、前記第一場所情報とは異なる第二場所情報を含む第二スケジュールを受け付けて前記記憶手段に記憶する受付手段と、
前記第一スケジュールの第一場所情報が示す場所から、前記第二スケジュールの第二場所情報が示す場所までの移動経路であって、当該第一スケジュールと当該第二スケジュールの間で移動可能な移動経路を検索する検索手段と、
前記検索手段の検索結果を、前記第一スケジュールと前記第二スケジュールとの間の前記ユーザの移動スケジュールとして前記記憶手段に記憶する追加手段と、
を備える情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザのスケジュールを管理するシステムが知られている。
【0003】
これに関し、非特許文献1には、ユーザの移動経路を検索するアプリケーションで検索した結果をユーザのカレンダーに移動スケジュールとして追加する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】木村聡子、“移動時間も含めたムダの無いスケジュール管理を可能にするGoogleマップとGoogleカレンダーの合わせ技”、[online]、平成29年10月1日、[令和1年7月13日検索]、インターネット<URL:http://blog.kimutax.com/Google-map-and-calendar>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、非特許文献1に記載の技術では、移動経路を検索する際に、出発場所や出発時間等の検索条件をユーザが入力しなければならず、ユーザに対して手間をかけさせてしまうという問題があった。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、移動経路を検索する際のユーザの手間を抑制することができるプログラム及び情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第一態様に係るプログラムは、記憶手段を備えるコンピュータを、第一場所情報を含むユーザの第一スケジュールと、当該第一スケジュールよりも後の当該ユーザの第二スケジュールであって、前記第一場所情報とは異なる第二場所情報を含む第二スケジュールを受け付けて前記記憶手段に記憶する受付手段、前記第一スケジュールの第一場所情報が示す場所から、前記第二スケジュールの第二場所情報が示す場所までの移動経路であって、当該第一スケジュールと当該第二スケジュールの間で移動可能な移動経路を検索する検索手段、前記検索手段の検索結果を、前記第一スケジュールと前記第二スケジュールとの間の前記ユーザの移動スケジュールとして前記記憶手段に記憶する追加手段、として機能させる。
【0008】
また、本発明の第二態様に係るプログラムは、前記コンピュータを、前記検索手段の検索結果を前記ユーザに提案する提案手段、として機能させ、前記追加手段は、前記提案手段による提案に対して前記ユーザの承認が得られた場合に前記検索手段の検索結果を記憶する。
【0009】
また、本発明の第三態様に係るプログラムでは、前記提案手段は、前記検索結果が複数存在する場合、前記ユーザの交通に係る嗜好情報に基づき、複数の検索結果の中から前記ユーザに提案する検索結果を抽出する。
【0010】
また、本発明の第四態様に係るプログラムでは、前記提案手段は、前記検索結果が複数存在する場合、前記ユーザの移動経路の履歴に基づき、複数の検索結果の中から前記ユーザに提案する検索結果を抽出する。
【0011】
また、本発明の第五態様に係るプログラムでは、前記提案手段は、前記検索結果が複数存在する場合、前記第一スケジュールと前記第二スケジュールの間の時間帯の天候情報に基づき、複数の検索結果の中から前記ユーザに提案する検索結果を抽出する。
【0012】
また、本発明の第六態様に係るプログラムでは、前記提案手段は、前記検索結果が複数存在する場合、前記第二場所情報が示す場所の種類に基づき、複数の検索結果の中から前記ユーザに提案する検索結果を抽出する。
【0013】
また、本発明の第七態様に係るプログラムでは、前記第二スケジュールは、前記第二場所情報が示す場所でのユーザの目的情報を含み、前記提案手段は、前記検索結果が複数存在する場合、前記目的情報に基づき、複数の検索結果の中から前記ユーザに提案する検索結果を抽出する。
【0014】
また、本発明の第八態様に係るプログラムは、前記コンピュータを、前記検索結果が複数存在する場合、複数のユーザのスケジュールに基づき、複数の検索結果に係る移動経路の混雑状況を予測する予測手段、として機能させ、前記提案手段は、前記予測手段が予測した各移動経路の混雑状況に基づき、複数の検索結果の中から前記ユーザに提案する検索結果を抽出する。
【0015】
また、本発明の第九態様に係るプログラムでは、前記提案手段は、前記検索結果が複数存在する場合、複数の検索結果の中から一つの検索結果を前記ユーザに提案し、前記ユーザの承認が得られなかった場合に、当該複数の検索結果を当該ユーザに提案する。
【0016】
また、本発明の第十態様に係るプログラムは、前記コンピュータを、前記提案手段による提案に対して前記ユーザの承認が得られた場合に当該ユーザに報酬を付与する付与手段、として機能させる。
【0017】
また、本発明の第十一態様に係るプログラムでは、前記受付手段は、通信ネットワークを介して前記記憶手段とは異なる他の記憶手段から前記ユーザのスケジュールを取得して、前記第一スケジュール又は前記第二スケジュールとして受け付け、前記検索手段は、前記受付手段が前記他の記憶手段から前記ユーザのスケジュールを取得したときに、前記移動経路を検索する。
【0018】
また、本発明の第十二態様に係る情報処理装置は、記憶手段と、第一場所情報を含むユーザの第一スケジュールと、当該第一スケジュールよりも後の当該ユーザの第二スケジュールであって、前記第一場所情報とは異なる第二場所情報を含む第二スケジュールを受け付けて前記記憶手段に記憶する受付手段と、前記第一スケジュールの第一場所情報が示す場所から、前記第二スケジュールの第二場所情報が示す場所までの移動経路であって、当該第一スケジュールと当該第二スケジュールの間で移動可能な移動経路を検索する検索手段と、前記検索手段の検索結果を、前記第一スケジュールと前記第二スケジュールとの間の前記ユーザの移動スケジュールとして前記記憶手段に記憶する追加手段と、を備える。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、移動経路を検索する際のユーザの手間を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施形態に係るスケジュール管理システムの全体構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図1に示すサーバ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】サーバ装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】スケジュール管理システムにおいてユーザのスケジュールを追加する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図5A】端末装置に表示されるスケジュール一覧ページの一例を示す説明図である。
【
図5B】ユーザのスケジュールに第二スケジュールが追加された場合に、
図5Aに示す状態から変遷した後のスケジュール一覧ページの一例を示す説明図である。
【
図5C】移動スケジュールが追加された場合に、
図5Bに示す状態から変遷した後のスケジュール一覧ページの一例を示す説明図である。
【
図6】スケジュール管理システム1においてユーザのスケジュールを追加する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図7】端末装置に表示される確認ページの一例を示す説明図である。
【
図8】端末装置に表示される提案ページの一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照しながら本発明の複数の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0022】
<全体構成>
図1は、本発明の実施形態(以下、適宜、「本実施形態」という。)に係るスケジュール管理システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。
【0023】
図1に示すように、本実施形態に係るスケジュール管理システム1は、サーバ装置10と、一又は複数の端末装置12と、を備える。これらサーバ装置10と端末装置12は、イントラネットやインターネット、電話回線等の通信ネットワークNTを介して互いに通信可能に接続されている。
【0024】
サーバ装置10は、一又は複数のユーザのスケジュールを管理する情報処理装置(コンピュータ)である。このサーバ装置10は、端末装置12を介したユーザの指示に基づき、スケジュールを閲覧可能にしたり、スケジュールを追加したりする。
【0025】
端末装置12は、ユーザが操作する情報処理装置である。ユーザは、この端末装置12を操作してサーバ装置10にアクセスする。端末装置12としては、例えば、携帯電話や、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等の様々なものが挙げられる。なお、端末装置12には、GPS(Global Positioning System)等の端末装置12の現在の位置情報を取得する機能を備えていることが好ましい。
【0026】
<ハードウェア構成>
図2は、
図1に示すサーバ装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0027】
図2に示すように、サーバ装置10は、制御装置20と、通信装置26と、記憶装置28と、を備える。制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)22及びメモリ24を主に備えて構成される。
【0028】
制御装置20では、CPU22がメモリ24或いは記憶装置28等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能手段として機能する。この機能手段の詳細については後述する。
【0029】
通信装置26は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置26は、例えば、端末装置12との間で各種の情報を送受信する。
【0030】
記憶装置28は、ハードディスク等で構成される。記憶装置28は、制御装置20における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0031】
なお、サーバ装置10は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどの情報処理装置を用いて実現することができる。また、サーバ装置10は、単一の情報処理装置より構成されるものであっても、通信ネットワークNT上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。また、
図2は、サーバ装置10が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、サーバ装置10は、サーバが一般的に備える他の構成を備えることができる。また、複数の端末装置12のハードウェア構成も、例えば操作手段や表示装置等を備える他は、サーバ装置10と同様の構成を備えることができる。
【0032】
<機能的構成>
図3は、サーバ装置10の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【0033】
図3に示すように、サーバ装置10は、機能的構成として、記憶手段50と、受付手段52と、判定手段54と、検索手段56と、予測手段58と、提案手段60と、追加手段62と、付与手段64と、変更手段66と、を備える。記憶手段50は、一又は複数の記憶装置28で実現される。記憶手段50以外の機能的構成は、記憶装置28等に格納されたプログラムを制御装置20が実行することにより実現される。
【0034】
記憶手段50は、例えば、ウェブページ50Aと、経路情報50Bと、ユーザ情報50Cと、スケジュール50Dと、を記憶する機能手段である。
【0035】
ウェブページ50Aは、ユーザのスケジュールを一覧可能なスケジュール一覧ページやログインページ等、複数のウェブページを含む。経路情報50Bは、例えば日本全国にある電車やバス等の移動手段の各経路の名前や、各経路における交通手段の出発時間、到着時間、料金等を含む。ユーザ情報50Cは、ユーザ毎に設けられ、ユーザIDや名前、性別、住所、連絡先、ログインID、パスワード等を含む。スケジュール50Dは、ユーザ毎に設けられ、場所情報や、場所情報が示す場所での目的情報、目的情報が示す目的の開始時間情報、目的情報が示す目的の終了時間情報を含む。また、スケジュール50Dは、ユーザのスケジュール間の移動スケジュールを含む。移動スケジュールは、経路情報と、出発時間情報と、到着時間情報と、を含む。この経路情報には、電車やバス等の移動手段の名前や料金等を含む。
【0036】
受付手段52は、ユーザのスケジュールを受け付けて記憶手段50に記憶する機能手段である。具体的には、受付手段52は、第一場所情報を含むユーザの第一スケジュールと、当該第一スケジュールよりも後の当該ユーザの第二スケジュールであって、第一場所情報とは異なる第二場所情報を含む第二スケジュールを端末装置12から受け付けて当該ユーザのスケジュール50Dの一部として記憶手段50に記憶する。また、受付手段52は、通信ネットワークNTを介して記憶手段50とは異なる他の記憶手段(外部の記憶手段)からユーザのスケジュールを取得して、第一スケジュール又は第二スケジュールとして受け付けてもよい。第一スケジュールと第二スケジュールは、同日のスケジュールであっても、異なる日のスケジュールであってもよいが、同日のスケジュールであることが好ましい。なお、第一スケジュールは、第一場所情報の他、例えば、第一場所情報が示す場所での目的情報、目的情報が示す目的の開始時間情報、目的情報が示す目的の終了時間情報を含む。同様に、第二スケジュールは、第二場所情報の他、例えば、第二場所情報が示す場所での目的情報、目的情報が示す目的の開始時間情報、目的情報が示す目的の終了時間情報を含む。
【0037】
判定手段54は、検索開始条件を満たしたか否かを判定する機能手段である。この検索開始条件としては、例えば、端末装置12からの検索指示操作があるという条件や、第一スケジュール又は/及び第二スケジュールを受付手段52が受け付けたという条件、受付手段52が他の記憶手段からユーザのスケジュールを取得したという条件等が挙げられる。
【0038】
検索手段56は、判定手段54が肯定判定した場合に、記憶手段50に記憶されているユーザのスケジュール50Dの中から第一スケジュール及び第二スケジュールを取得し、経路情報50Bに基づき、第一スケジュールの第一場所情報が示す場所から、第二スケジュールの第二場所情報が示す場所までの移動経路であって、第一スケジュールと第二スケジュールの間で移動可能(出発から到着まで可能)な移動経路を検索する機能手段である。すなわち、検索手段56は、第一場所情報が示す場所を出発地とし、第二場所情報が示す場所を到着地とし、第一スケジュールの終了時間より後であって、第二スケジュールの開始時間より前の時間を出発時間及び到着時間として、移動経路を検索する。例えば、検索手段56は、第二スケジュールを受付手段52が受け付けたという条件を満たした場合、移動経路を検索する。また、例えば、検索手段56は、受付手段52が他の記憶手段からユーザのスケジュールを取得したという条件を満たした場合、言い換えれば、受付手段52が他の記憶手段からユーザのスケジュールを取得したときに、移動経路を検索する。なお、検索手段56は、ユーザのスケジュール50Dが3つ以上存在する場合、新たに追加されたスケジュールを第一スケジュール又は第二スケジュールとして取得し、新たに追加されたスケジュールの開始時間情報又は終了時間情報が示す時間が最も近い既存のスケジュールを、新たに追加されたスケジュールとは異なる第一スケジュール又は第二スケジュールとして取得してもよい。また、検索手段56は、開始時間情報又は終了時間情報が示す時間が最も近い組を第一スケジュール及び第二スケジュールとして取得したり、スケジュール間の間に他のスケジュールがない組を第一スケジュール及び第二スケジュールとして取得したりしてもよい。
【0039】
また、検索手段56は、第二スケジュールよりも後のユーザのスケジュールが存在しない場合に、経路情報50B及びユーザ情報50Cに基づき、第二スケジュールの場所情報が示す場所からユーザの自宅(予め定められた住所)までの移動経路を検索してもよい。また、検索手段56は、第一スケジュールよりも前のユーザのスケジュールが存在しない場合に、経路情報50B及びユーザ情報50Cに基づき、ユーザの自宅(予め定められた住所)から第一スケジュールの場所情報が示す場所までの移動経路を検索してもよい。この場合、後述する追加手段62は、検索結果を出発スケジュール又は帰宅スケジュールとしてユーザのスケジュール50Dに追加する。
【0040】
また、検索手段56は、第一スケジュールと第二スケジュールとの間の時間が長い場合、検索結果が多くなるので、検索結果を抑制するという観点から、検索条件とする出発時間は、第一スケジュールの終了時間情報が示す時間より第一設定時間以上後にすることが好ましい。また、検索手段56は、検索条件とする到着時間は、第二スケジュールの開始時間情報が示す時間より第二設定時間以上前にすることが好ましい。また、検索手段56は、第一場所情報が示す場所から予め定められた距離の範囲内にある駅やバス停を抽出し、その駅やバス停を用いて検索を行ってもよい。
【0041】
予測手段58は、検索手段56の検索結果が複数存在する場合、複数のユーザのスケジュール50Dに基づき、複数の検索結果に係る移動経路の混雑状況を予測する機能手段である。例えば、予測手段58は、検索に係るユーザ以外の他のユーザのスケジュール50Dにおいて検索結果に係る移動経路を通ることが把握できた場合、当該移動経路の利用人数をインクリメントする。そして、移動経路の利用人数が閾値を超えない場合、その移動経路の混雑状況を「少」として予測し、移動経路の利用人数が閾値を超えた場合、その移動経路の混雑状況を「多」として予測する。
【0042】
提案手段60は、検索手段56の検索結果をユーザに提案する機能手段である。具体的には、提案手段60は、検索結果が複数存在する場合、ユーザの交通に係る嗜好情報に基づき、複数の検索結果の中からユーザに提案する検索結果を抽出してもよい。嗜好情報は、ユーザのスケジュール50Dの履歴(特に移動スケジュールの移動履歴)に基づいて提案手段60が判定してもよいし、ユーザが入力操作により、ユーザ情報50Cの一部として記憶していてもよい。例えば、提案手段60は、ユーザの移動履歴に基づき、月に10回以上タクシーを利用しているから、嗜好情報として、このユーザはタクシーを使用することを好むと判定したり、安くいける電車の乗換を月に1回も利用してないので、嗜好情報として、このユーザは早く行くことを好むと判定したりする。
【0043】
また、提案手段60は、検索結果が複数存在する場合、ユーザの移動スケジュールの履歴、すなわち移動経路の履歴に基づき、複数の検索結果の中からユーザに提案する検索結果を抽出してもよい。例えば、提案手段60は、ユーザのバスの利用が他の移動手段よりも閾値以上高い場合、複数の検索結果の中からバスを利用するものを抽出してもよい。また、提案手段60は、ユーザの各駅停車の電車よりも所定駅を通過する電車を所定回数以上利用している場合、複数の検索結果の中から所定駅を通過する電車を利用するものを抽出してもよい。また、提案手段60は、検索結果が複数存在する場合、第一スケジュールと第二スケジュールの間の時間帯の天候情報に基づき、複数の検索結果の中からユーザに提案する検索結果を抽出する。例えば、提案手段60は、天候情報が雨を示す場合、バスよりもタクシーを利用するものを抽出したり、値段が高くても乗換が少ない電車を抽出したりする。なお、天候情報は、通信ネットワークNTを介して外部のサーバ装置から取得される。
【0044】
また、提案手段60は、検索結果が複数存在する場合、第二場所情報が示す場所の種類に基づき、複数の検索結果の中からユーザに提案する検索結果を抽出してもよい。例えば、提案手段60は、第二場所情報が示す場所が会社関連の場所である場合には、遅れないようにタクシーを利用するものを抽出する。また、例えば、提案手段60は、第二場所情報が示す場所が遊園地等の遊戯関連の場所である場合には、乗換が多くても安く行けるものを抽出する。
【0045】
また、提案手段60は、検索結果が複数存在する場合、第二場所情報が示す場所でのユーザの目的情報に基づき、複数の検索結果の中からユーザに提案する検索結果を抽出してもよい。例えば、提案手段60は、目的情報が示す目的が「会議」である場合には、遅れないようにタクシーを利用するものを抽出する。また、例えば、提案手段60は、目的情報が示す目的が「飲み会」である場合には、遅れる可能性があっても安く行けるものを抽出する。
【0046】
また、提案手段60は、予測手段58が予測した各移動経路の混雑状況に基づき、複数の検索結果の中からユーザに提案する検索結果を抽出してもよい。例えば、提案手段60は、予測手段58が予測した混雑状況が、他の移動経路と比較して混雑していない移動経路を抽出する。また、例えば、提案手段60は、予測手段58が予測した混雑状況(利用人数)が閾値以下の移動経路を抽出する。
【0047】
また、提案手段60は、検索結果が複数存在する場合、複数の検索結果の中からユーザに最適な一つの検索結果をユーザの端末装置12に提案(出力)し、ユーザの承認が得られなかった場合に、複数の検索結果を当該ユーザの端末装置12に提案(出力)してもよい。
【0048】
追加手段62は、検索手段56の検索結果を、第一スケジュールと第二スケジュールとの間のユーザの移動スケジュールとして記憶手段50のスケジュール50Dに記憶(追加)する機能手段である。例えば、追加手段62は、提案手段60による提案に対してユーザの承認が得られた場合に検索手段56の検索結果を記憶する。
【0049】
付与手段64は、提案手段60による提案に対してユーザの承認が得られた場合に当該ユーザに報酬を付与する機能手段である。報酬としては、他の価値媒体に変換可能なポイントや、バスチケット、タクシーチケット等が挙げられる。
【0050】
変更手段66は、ユーザの第一スケジュールや第二スケジュールに変更があった場合に、その間の移動スケジュールも、変更後の一スケジュールや第二スケジュールに基づき、変更する機能手段である。
【0051】
<処理の流れ>
図4は、スケジュール管理システム1においてユーザのスケジュールを追加する処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下のステップの順番及び内容は、適宜変更することができる。
【0052】
(ステップSP10)
端末装置12は、ユーザの操作に基づき、ログインページのページ要求をサーバ装置10に送信する。そして、処理は、ステップSP12の処理に移行する。
【0053】
(ステップSP12)
サーバ装置10は、端末装置12からページ要求を受信する。これに応答して、サーバ装置10の受付手段52は、ウェブページ50Aの中からログインページを取得し、取得したログインページを要求元の端末装置12に送信する。そして、処理は、ステップSP14の処理に移行する。
【0054】
(ステップSP14)
端末装置12は、サーバ装置10からログインページを受信する。これに応答して、端末装置12は、ログインページを表示する。このログインページにおいて、端末装置12は、ユーザの入力操作に基づき、ログインIDやパスワード等のログイン情報を受け付ける。続いて、端末装置12は、ユーザの送信操作に基づき、ログイン情報をサーバ装置10に送信する。そして、処理は、ステップSP16の処理に移行する。
【0055】
(ステップSP16)
サーバ装置10は、端末装置12からログイン情報を受信する。これに応答して、サーバ装置10は、ログイン情報とユーザ情報50Cとに基づき、ログイン処理を実行する。ログイン処理が成功すると、処理は、ステップSP18の処理に移行する。なお、端末装置12に、スケジュール管理システム1のアプリケーションがインストールされている場合、当該アプリケーションの起動と同時に、ユーザの入力操作なしに自動的にログイン処理が実行されてもよい。
【0056】
(ステップSP18)
サーバ装置10の受付手段52は、サーバ装置10以外の外部のサーバ装置、特に運営元が異なる外部のサーバ装置(他の記憶手段)にユーザのカレンダー(外部カレンダー)がある場合、当該外部カレンダーを検索する。この場合、受付手段52は、外部カレンダーにアクセスするためのIDやパスワードをユーザ情報50Cから取得する。そして、処理は、ステップSP20の処理に移行する。
【0057】
(ステップSP20)
受付手段52は、外部カレンダーにユーザのスケジュールが有るか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP22の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP24の処理に移行する。
【0058】
(ステップSP22)
受付手段52は、外部カレンダーからユーザのスケジュールを外部のサーバ装置から取得し、取得したスケジュールがスケジュール50Dに記憶されていない場合、取得したスケジュールを第一スケジュール又は第二スケジュールとして受け付けてユーザのスケジュール50Dの一部に記憶する。そして、処理は、ステップSP24の処理に移行する。
【0059】
(ステップSP24)
受付手段52は、ウェブページ50A及びユーザのスケジュール50Dに基づき、ユーザのスケジュール一覧ページを生成し、生成したスケジュール一覧ページを端末装置12に送信する。そして、処理は、ステップSP26の処理に移行する。
【0060】
(ステップSP26)
端末装置12は、サーバ装置10からスケジュール一覧ページを受信する。これに応答して、端末装置12は、受信したスケジュール一覧ページを表示する。
【0061】
図5Aは、端末装置12に表示されるスケジュール一覧ページ100の一例を示す説明図である。
【0062】
図5Aに示すように、スケジュール一覧ページ100には、カレンダーの表示欄102と、一日のスケジュールの表示欄104とが設けられている。表示欄102には、例えば本日を含む一週間の日にちが記述されている。表示欄104には、ある一日のユーザのスケジュール50Dが記述されている。
図5Aでは、スケジュール50Dとして例えば第一スケジュール106が目的と場所と時間(開始時間と終了時間)が把握できる形で記述されている。
【0063】
図4に戻って、処理は、ステップSP28の処理に移行する。
【0064】
(ステップSP28)
端末装置12は、上記のスケジュール一覧ページ100において、表示欄104のスケジュール50Dがない空き枠がタップ等の操作がされると、サーバ装置10からスケジュール入力ページを取得して、取得したスケジュール入力ページを表示する。そして、処理は、ステップSP30の処理に移行する。
【0065】
(ステップSP30)
端末装置12は、スケジュール入力ページにおいて、ユーザによるスケジュールの入力を受け付ける。続いて、端末装置12は、受け付けたスケジュールをサーバ装置10に送信する。そして、処理は、ステップSP32の処理に移行する。
【0066】
(ステップSP32)
サーバ装置10の受付手段52は、端末装置12からスケジュールを受信することで受け付け、受け付けたスケジュールをユーザのスケジュール50Dの一部に記憶(追加)する。
【0067】
図5Bは、ユーザのスケジュール50Dに第二スケジュールが追加された場合に、
図5Aに示す状態から変遷した後のスケジュール一覧ページ100の一例を示す説明図である。
【0068】
図5Bに示すように、スケジュール一覧ページ100には、第一スケジュール106の後に第二スケジュール108が追加されている。
【0069】
図4に戻って、処理は、ステップSP34の処理に移行する。
【0070】
(ステップSP34)
サーバ装置10の判定手段54は、ユーザの終了操作があった等、終了条件を満たしたか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には
図4に示す一連の処理が終了し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP24の処理に戻る。
【0071】
図6は、スケジュール管理システム1においてユーザのスケジュールを追加する処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下のステップの順番及び内容は、適宜変更することができる。
【0072】
(ステップSP40)
サーバ装置10は、検索開始条件を満たしたか否かを判定する。本実施形態では、検索開始条件が、受付手段52が他の記憶手段からユーザのスケジュールを取得したという条件である。そして、上記判定が肯定判定された場合には処理はステップSP42の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理は
図6に示す一連の処理が終了する。
【0073】
(ステップSP42)
検索手段56は、ユーザのスケジュール50Dの中に、受付手段52が取得したスケジュールよりも前にスケジュールがある場合、受付手段52が取得したスケジュールを第二スケジュールとし、その前のスケジュールのうち最も近いスケジュールを第一スケジュールとして取得する。一方で、ユーザのスケジュール50Dの中に、受付手段52が取得したスケジュールよりも後にスケジュールがある場合、受付手段52が取得したスケジュールを第一スケジュールとし、その後のスケジュールのうち最も近いスケジュールを第二スケジュールとして取得する。続いて、検索手段56は、経路情報50Bに基づき、取得した第一スケジュールの第一場所情報が示す場所から、取得した第二スケジュールの第二場所情報が示す場所までの移動経路であって、当該第一スケジュールと当該第二スケジュールの間で移動可能な移動経路を検索する。そして、処理は、ステップSP44の処理に移行する。
【0074】
(ステップSP44)
提案手段60は、検索結果が複数存在する場合、ユーザの嗜好情報、ユーザの移動経路の履歴、天候情報、第二場所情報が示す場所の種類、目的情報、及び/又は、予測手段58が予測した各移動経路の混雑状況に基づき、複数の検索結果の中からユーザに提案する一又は複数の検索結果を抽出する。本実施形態では、提案手段60は、ユーザに最適な一つの検索結果を抽出する。そして、処理は、ステップSP46の処理に移行する。
【0075】
(ステップSP46)
提案手段60は、確認ページを端末装置12に送信する。そして、処理は、ステップSP48の処理に移行する。
【0076】
(ステップSP48)
端末装置12は、サーバ装置10から確認ページを受信する。これに応答して、端末装置12は、受信した確認ページを表示する。
【0077】
図7は、端末装置12に表示される確認ページ110の一例を示す説明図である。
【0078】
図7に示すように、確認ページ110には、お勧めの移動を表示するか問い合わせる欄112と、OKボタン114と、キャンセルボタン116と、が設けられている。
【0079】
図6に戻って、処理は、ステップSP50の処理に移行する。
【0080】
(ステップSP50)
端末装置12は、確認ページ110においてどのボタンが押下されたか否かを判定する。そして、OKボタン114が押下されたと判定された場合には処理はステップSP52の処理に移行し、キャンセルボタン116が押下されたと判定された場合には処理は
図6に示す一連の処理が終了する。
【0081】
(ステップSP52)
端末装置12は、提案ページのページ要求をサーバ装置10に送信する。そして、処理は、ステップSP54の処理に移行する。
【0082】
(ステップSP54)
サーバ装置10は、端末装置12からページ要求を受信する。これに応答して、提案手段60は、抽出した検索結果に基づき、提案ページを生成する。そして、処理は、ステップSP56の処理に移行する。
【0083】
(ステップSP56)
提案手段60は、生成した提案ページを端末装置12に送信する。そして、処理は、ステップSP58の処理に移行する。
【0084】
(ステップSP58)
端末装置12は、サーバ装置10から提案ページを受信する。これに応答して、端末装置12は、受信した提案ページを表示する。
【0085】
図8は、端末装置12に表示される提案ページ120の一例を示す説明図である。
【0086】
図8に示すように、提案ページ120には、例えば、提案する移動経路の地図情報122と、提案する移動経路の経路情報124と、承認ボタン126と、キャンセルボタン128と、が設けられている。経路情報124には、例えば、移動手段の名前、出発場所、到着場所、料金、出発時間、到着時間等が記述されている。
【0087】
図6に戻って、処理は、ステップSP60の処理に移行する。
【0088】
(ステップSP60)
端末装置12は、提案ページ120におけるユーザの操作内容(承認ボタン126を押下したという操作内容、キャンセルボタン128を押下したという操作内容)をサーバ装置12に送信する。そして、処理は、ステップSP62の処理に移行する。
【0089】
(ステップSP62)
サーバ装置10は、端末装置12から操作内容を受信する。これに応答して、サーバ装置10の判定手段54は、操作内容に基づき、承認ボタン126が押下されたか否か、すなわち提案が承認されたか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP70の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP64の処理に移行する。
【0090】
(ステップSP64)
提案手段60は、検索手段56が検索した検索結果を全て含む(提案する)選択ページを生成し、端末装置12に送信する。そして、処理は、ステップSP66の処理に移行する。
【0091】
(ステップSP66)
端末装置12は、サーバ装置10から選択ページを受信する。これに応答して、端末装置12は、受信した選択ページを表示する。この選択ページは、検索手段56の全ての検索結果の中から一つの検索結果(移動経路)を選択するためのページである。そして、処理は、ステップSP68の処理に移行する。
【0092】
(ステップSP68)
端末装置12は、ユーザの操作に基づき、選択ページにおいて、検索結果の中から一つの検索結果の選択を受け付け、選択結果をサーバ装置10に送信する。そして、処理は、ステップSP70の処理に移行する。
【0093】
(ステップSP70)
サーバ装置10の追加手段62は、端末装置12から受信した選択結果が示す移動経路、又は、ユーザに承認された移動経路を移動スケジュールとしてユーザのスケジュール50Dに追加(記憶)する。
【0094】
図5Cは、移動スケジュール109が追加された場合に、
図5Bに示す状態から変遷した後のスケジュール一覧ページ100の一例を示す説明図である。
【0095】
図5Cに示すように、第一スケジュール106と第二スケジュール108の間に移動スケジュール109が追加されていることが把握できる。
【0096】
<効果>
以上、本実施形態では、プログラムが、記憶手段50を備えるコンピュータを、第一場所情報を含むユーザの第一スケジュール106と、当該第一スケジュール106よりも後の当該ユーザの第二スケジュール108であって、第一場所情報とは異なる第二場所情報を含む第二スケジュール108を受け付けて記憶手段50に記憶する受付手段52、第一スケジュール106の第一場所情報が示す場所から、第二スケジュール108の第二場所情報が示す場所までの移動経路であって、当該第一スケジュール106と当該第二スケジュール108の間で移動可能な移動経路を検索する検索手段56、検索手段56の検索結果を、第一スケジュール106と第二スケジュール108との間のユーザの移動スケジュール109として記憶手段50に記憶する追加手段62、として機能させる。
【0097】
この構成によれば、検索条件として第一スケジュール106と第二スケジュール108の情報を用いるので、移動経路を検索する際のユーザの手間を抑制することができる。
【0098】
また、本実施形態では、プログラムがコンピュータを、検索手段56の検索結果をユーザに提案する提案手段60として機能させ、追加手段62は、提案手段60による提案に対してユーザの承認が得られた場合に検索手段56の検索結果を記憶する。
【0099】
この構成によれば、ユーザに適した移動スケジュール109を追加できる。
【0100】
また、本実施形態では、提案手段60は、検索結果が複数存在する場合、ユーザの交通に係る嗜好情報に基づき、複数の検索結果の中からユーザに提案する検索結果を抽出する。
【0101】
この構成によれば、ユーザに適した検索結果が提案されるので、修正なく移動スケジュール109を追加でき、もってユーザの手間を抑制することができる。
【0102】
また、本実施形態では、提案手段60は、検索結果が複数存在する場合、ユーザの移動経路の履歴に基づき、複数の検索結果の中からユーザに提案する検索結果を抽出する。
【0103】
この構成によれば、ユーザに適した検索結果が提案されるので、修正なく移動スケジュール109を追加でき、もってユーザの手間を抑制することができる。
【0104】
また、本実施形態では、提案手段60は、検索結果が複数存在する場合、第一スケジュールと第二スケジュールの間の時間帯の天候情報に基づき、複数の検索結果の中からユーザに提案する検索結果を抽出する。
【0105】
この構成によれば、天候に適した検索結果が提案されるので、修正なく移動スケジュール109を追加でき、もってユーザの手間を抑制することができる。
【0106】
また、本実施形態では、提案手段60は、検索結果が複数存在する場合、第二場所情報が示す場所の種類に基づき、複数の検索結果の中から前記ユーザに提案する検索結果を抽出する。
【0107】
この構成によれば、場所の種類に適した検索結果が提案されるので、修正なく移動スケジュール109を追加でき、もってユーザの手間を抑制することができる。
【0108】
また、本実施形態では、第二スケジュール108は、第二場所情報が示す場所でのユーザの目的情報を含み、提案手段60は、検索結果が複数存在する場合、目的情報に基づき、複数の検索結果の中から前記ユーザに提案する検索結果を抽出する。
【0109】
この構成によれば、目的情報が示す目的に適した検索結果が提案されるので、修正なく移動スケジュール109を追加でき、もってユーザの手間を抑制することができる。
【0110】
また、本実施形態では、検索結果が複数存在する場合、複数のユーザのスケジュールに基づき、複数の検索結果に係る移動経路の混雑状況を予測する予測手段58、として機能させ、提案手段60は、予測手段58が予測した各移動経路の混雑状況に基づき、複数の検索結果の中からユーザに提案する検索結果を抽出する。
【0111】
この構成によれば、実際にユーザが移動スケジュール109に沿って移動する際に、ユーザはスムーズに移動できる。
【0112】
また、本実施形態では、提案手段60は、検索結果が複数存在する場合、複数の検索結果の中から一つの検索結果をユーザに提案し、ユーザの承認が得られなかった場合に、当該複数の検索結果を当該ユーザに提案する。
【0113】
この構成によれば、提案内容を選択する必要がなく、承認するだけでよいので、ユーザの手間を一層抑制することができる。
【0114】
また、本実施形態では、プログラムがコンピュータを、提案手段60による提案に対してユーザの承認が得られた場合に当該ユーザに報酬を付与する付与手段64として機能させる。
【0115】
この構成によれば、ユーザに対して、積極的に移動スケジュール109を承認し、追加させることができる。
【0116】
また、本実施形態では、受付手段52は、通信ネットワークNTを介して記憶手段50とは異なる他の記憶手段からユーザのスケジュールを取得して、第一スケジュール又は第二スケジュールとして受け付け、検索手段56は、受付手段52が他の記憶手段からユーザのスケジュールを取得したときに、移動経路を検索する。
【0117】
この構成によれば、ユーザの検索操作なしに、自動的に検索が開始するので、ユーザの手間を一層抑制できる。
【0118】
<変形例>
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記の実施形態に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、上記実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0119】
例えば、上記実施形態では、提案手段60は、ユーザの移動経路の履歴に基づき、複数の検索結果の中からユーザに提案する検索結果を抽出する場合を説明したが、第一スケジュール106の前のスケジュールや、第二スケジュール108の後のスケジュールに基づき、複数の検索結果の中からユーザに提案する検索結果を抽出してもよい。
【0120】
また、上記実施形態では、変更手段66は、第一スケジュール106や第二スケジュール108に変更があった場合に移動スケジュール109を変更する場合を説明したが、移動スケジュール109に係る移動経路の遅延状況を、通信ネットワークNTを介して監視し、移動経路において遅延が予測される場合には、移動スケジュール109を他の移動経路に変更してもよい。
【0121】
また、ユーザが或るグループに所属している場合、提案手段60は、当該グループに所属している他のユーザの移動スケジュールに基づき、複数の検索結果の中からユーザに提案する検索結果を抽出してもよい。例えば、第一スケジュール106と第二スケジュール108の間に他のユーザの移動スケジュール109が存在する場合、その移動スケジュール109が示す移動経路と同一の又は異なる移動経路を抽出する。同一のスケジュールを抽出すれば、他のユーザと一緒に移動ができる。異なるスケジュールを抽出すれば、他のユーザと会わずに移動ができる。
【符号の説明】
【0122】
10…サーバ装置(コンピュータ)、52…受付手段、56…検索手段、60…提案手段、62…追加手段