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特開2024-101044防音パネルユニット、防音パネルユニットの施工方法及び防音パネルユニットの嵩上げ方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024101044
(43)【公開日】2024-07-26
(54)【発明の名称】防音パネルユニット、防音パネルユニットの施工方法及び防音パネルユニットの嵩上げ方法
(51)【国際特許分類】
   E01F 8/00 20060101AFI20240719BHJP
【FI】
E01F8/00
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024088283
(22)【出願日】2024-05-30
(62)【分割の表示】P 2020126317の分割
【原出願日】2020-07-27
(71)【出願人】
【識別番号】000192615
【氏名又は名称】日鉄神鋼建材株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120868
【弁理士】
【氏名又は名称】安彦 元
(72)【発明者】
【氏名】山本 健次郎
(72)【発明者】
【氏名】阿部 幸夫
(72)【発明者】
【氏名】木村 秀成
(57)【要約】
【課題】支柱とパネルとが直接連結されて一体となった支柱一体型の防音パネルユニットの防音性能を容易に向上させることが可能となる防音パネルユニットを提供する。
【解決手段】実施形態に係る防音パネルユニット1は、パネル部とベース部とで構成される防音パネルユニットであって、ベース部2と、ベース部2に固定される第1パネルユニット3と、第1パネルユニット3の上側に接合される第2パネルユニット4と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネル部とベース部とで構成される防音パネルユニットであって、
ベース部と、
前記ベース部に固定される第1パネルユニットと、
前記第1パネルユニットの上側に接合される第2パネルユニットと、を備えること
を特徴とする防音パネルユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、支柱とパネルとが直接連結されて一体となった支柱一体型の防音パネルユニット、防音パネルユニットの施工方法及び防音パネルユニットの嵩上げ方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、高架橋の縁に沿った地覆部や高欄基礎などの構造躯体に支柱とパネルとが一体となった防音パネルが立設され、高架橋内の線路や道路から発生する騒音が周囲に漏れるのを防止する防音パネルユニットからなる防音壁が知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、防音パネルまたは防音板からなる壁体と、左右縦材と、ベース部材とを備えており、壁体、左右縦材およびベース部材が一体化されていることを特徴とする防音壁構成部材が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、防音パネル又は防音板を有する壁体と、フランジを有するベース部材とからなり、該壁体と該ベース部材のフランジとが機械的に締結されることを特徴とする防音壁構成部材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2015-10452号公報
【特許文献2】特開2019-7193号公報
【特許文献3】特開2011-1727号公報
【特許文献4】特開2017-227680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
防音壁は、鉄道や高架橋等に設けられることから、上方に架線等が設けられている場合や、現場での施工スペースが十分に確保することができない場合がある。このため、防音壁の防音性能を向上させるために、重機を用いることなく、人力で作業できることが好ましい。また、防音壁を新設するにしても、容易に防音性能の向上を図ることのできる防音壁が求められている。この点、特許文献1~2の開示技術は、防音パネル自体の高さを嵩上げすることについては、何ら考慮されていない。
【0007】
特許文献3には、板厚方向を前後方向とし、当該前後方向に離間して対面配置された一対のFRP製スキン面板間に薄型空間を形成する箱形構造体を備え、下端部に固定部が設けられ、立てて設置されるFRP製の壁用構造体であって、前記箱形構造体は、前後方向に貫通する開口が複数形成された開口板を備えることを特徴とする壁用構造体が開示されている。しかしながら、特許文献3の開示技術は、防風柵として適用されるものである。
【0008】
特許文献4には、横方向に所定間隔置きに立設させる複数本の支柱と、前記複数本の支柱間に亘って連結する横桟とから成るパネル支持体を設け、そのパネル支持体に防音パネルを取り付けてある防音壁において、前記防音パネルの最上部よりも上方に突出した複数の前記支柱の延設部分どうしに亘って横桟を連結し、前記横桟に固定する固定具を、吸音パネルの係止連結部に係止させて前記吸音パネルを取り付けてある防音対策設備が開示されている。しかしながら、特許文献4の開示技術は、嵩上げするに際し支柱を必要とするため、支柱一体型の防音壁ではなく、施工を容易に行うことができない、という事情がある。
【0009】
この発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、その目的は、支柱とパネルとが直接連結されて一体となった支柱一体型の防音パネルユニットの防音性能を容易に向上させることが可能となる防音パネルユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る防音パネルユニットは、パネル部とベース部とで構成される防音パネルユニットであって、ベース部と、前記ベース部に固定される第1パネルユニットと、前記第1パネルユニットの上側に接合される第2パネルユニットと、を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る防音パネルユニットの施工方法は、パネル部とベース部とで構成される防音パネルユニットの施工方法であって、ベース部に第1パネルユニットを固定し、前記第1パネルユニットの上側に第2パネルユニットを接合することを特徴とする。
【0012】
本発明に係る防音パネルユニットの嵩上げ方法は、パネル部とベース部とで構成される防音パネルユニットの嵩上げ方法であって、ベース部に固定された第1パネルユニットの上側に、第2パネルユニットを接合することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、支柱とパネルとが直接連結されて一体となった支柱一体型の防音パネルユニットの防音性能を容易に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、第1実施形態に係る防音パネルユニットにより構築される防音壁の一例を示す斜視図である。
図2図2は、第1実施形態に係る防音パネルユニットにより構築される防音壁の一例を民地側から示す正面図である。
図3図3は、第1実施形態に係る防音パネルユニットにより構築される防音壁の一例を音源側から示す背面図である。
図4図4は、第1実施形態に係る防音パネルユニットの一例を示す分解斜視図である。
図5図5は、第1実施形態に係る防音パネルユニットの一例の側面図である。
図6図6(a)は、第1実施形態で用いられる第1パネルユニットの端面図であり、図6(b)は、第1実施形態で用いられる第2パネルユニットの端面図である。
図7図7は、第1実施形態に係る防音パネルユニットの施工方法の一例を説明するための模式背面図であって、図7(a)は、1つ目の第1パネルユニットを音源側から示す図であり、図7(b)は、1つ目の第1パネルユニットに接合される第2パネルユニットを音源側から示す図であり、図7(c)は、2つ目の第1パネルユニットを音源側から示す図であり、図7(d)は、2つ目の第1パネルユニットに接合される第2パネルユニットを音源側から示す図である。
図8図8は、第1実施形態に係る防音パネルユニットの嵩上げ方法の一例を説明するための模式背面図であって、図8(a)は、ベース部に固定された複数の第1パネルユニットを音源側から示す図であり、図8(b)は、1つ目の第1パネルユニットに接合される第2パネルユニットを音源側から示す図であり、図8(c)は、2つ目の第1パネルユニットに接合される第2パネルユニットを音源側から示す図であり、図8(d)は、3つ目の第1パネルユニットに接合される第2パネルユニットを音源側から示す図である。
図9図9は、第2実施形態に係る防音パネルユニットの一例の側面図である。
図10図10(a)は、第2実施形態で用いられる第1パネルユニットの端面図であり、図10(b)は、第2実施形態で用いられる第2パネルユニットの端面図である。
図11図11は、第3実施形態に係る防音パネルユニットにより構築される防音壁の一例を音源側から示す背面図である。
図12図12は、第3実施形態に係る防音パネルユニットの一例を示す分解斜視図である。
図13図13(a)は、第3実施形態で用いられる第1パネルユニットの端面図であり、図13(b)は、第3実施形態で用いられる第2パネルユニットの端面図である。
図14図14は、第4実施形態に係る防音パネルユニットの一例を示す分解斜視図である。
図15図15は、第4実施形態に係る防音パネルユニットの一例の側面図である。
図16図16は、第4実施形態に係る防音パネルユニットの施工方法の一例を説明するための模式背面図であって、図16(a)は、1つ目の第1パネルユニットを音源側から示す図であり、図16(b)は、1つ目の第1パネルユニットに接合される第2パネルユニットを音源側から示す図であり、図16(c)は、2つ目の第1パネルユニットを音源側から示す図であり、図16(d)は、2つ目の第1パネルユニットに接合される第2パネルユニットを音源側から示す図である。
図17図17は、第4実施形態に係る防音パネルユニットの嵩上げ方法の一例を説明するための模式背面図であって、図17(a)は、ベース部に固定された複数の第1パネルユニットを音源側から示す図であり、図17(b)は、1つ目の第1パネルユニットに接合される第2パネルユニットを音源側から示す図であり、図17(c)は、2つ目の第1パネルユニットに接合される第2パネルユニットを音源側から示す図であり、図17(d)は、3つ目の第1パネルユニットの上側に接合される第2パネルユニットを音源側から示す図である。
図18図18は、第5実施形態に係る防音パネルユニットの一例を民地側から示す正面図である。
図19図19は、第5実施形態に係る防音パネルユニットの一例を音源側から示す背面図である。
図20図20(a)は、第5実施形態で用いられる第1パネルユニットの端面図であり、図20(b)は、第5実施形態で用いられる第2パネルユニットの端面図である。
図21図21は、第5実施形態に係る防音パネルユニットの施工方法の一例を説明するための模式背面図であって、図21(a)は、2つの第1パネルユニットを音源側から示す図であり、図21(b)は、2つの第1パネルユニットに接合される1つの第2パネルユニットを音源側から示す図であり、図21(c)は、2つの第1パネルユニットに隣接して設置される2つの第1パネルユニットを音源側から示す図であり、図21(d)は、新たに設置した2つの第1パネルユニットに接合される1つの第2パネルユニットを音源側から示す図である。
図22図22は、第5実施形態に係る防音パネルユニットの嵩上げ方法の一例を説明するための模式背面図であって、図22(a)は、ベース部に固定された複数の第1パネルユニットを音源側から示す図であり、図22(b)は、2つの第1パネルユニットの上側に接合される1つの第2パネルユニットを音源側から示す図であり、図22(c)は、1つの第2パネルユニットに隣接して設置される1つの第2パネルユニットを音源側から示す図である。
図23図23は、第6実施形態に係る防音パネルユニットの一例を民地側から示す正面図である。
図24図24は、第6実施形態に係る防音パネルユニットの一例を音源側から示す背面図である。
図25図25(a)は、第6実施形態で用いられる第1パネルユニットの端面図であり、図25(b)は、第6実施形態で用いられる第2パネルユニットの端面図である。
図26図26は、第6実施形態に係る防音パネルユニットの施工方法の一例を説明するための模式背面図であって、図26(a)は、1つ目の第1パネルユニットを音源側から示す図であり、図26(b)は、1つ目の第1パネルユニットに接合される1つ目の第2パネルユニットを音源側から示す図であり、図26(c)は、1つ目の第1パネルユニットに接合される2つ目の第2パネルユニットを音源側から示す図である。
図27図27は、第6実施形態に係る防音パネルユニットの施工方法の一例を説明するための模式背面図であって、図27(a)は、2つ目の第1パネルユニットを音源側から示す図であり、図27(b)は、2つ目の第1パネルユニットに接合される1つ目の第2パネルユニットを音源側から示す図であり、図27(c)は、2つ目の第1パネルユニットに接合される2つ目の第2パネルユニットを音源側から示す図である。
図28図28は、第6実施形態に係る防音パネルユニットの嵩上げ方法の一例を説明するための模式背面図であって、図28(a)は、1つ目の第1パネルユニットに接合される1つ目の第2パネルユニットを音源側から示す図であり、図28(b)は、1つ目の第1パネルユニットに接合される2つ目の第2パネルユニットを音源側から示す図であり、図28(c)は、2つ目の第1パネルユニットに接合される1つ目の第2パネルユニットを音源側から示す図であり、図28(d)は、2つ目の第1パネルユニットに接合される2つ目の第2パネルユニットを音源側から示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、この発明の実施形態のいくつかを、図面を参照しながら説明する。なお、各図において、上下方向を上下方向Zとし、上下方向Zと交差、例えば直交する1つの平面方向を第1平面方向Xとし、上下方向Z及び第1平面方向Xのそれぞれと交差、例えば直交する別の平面方向を第2平面方向Yとする。また、各図において、共通する部分については、共通する参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0016】
(第1実施形態)
防音壁100は、図1図2及び図3に示すように、民地側Aと音源側Bとを隔てるようにして設けられる。音源側Bは、鉄道等の所定の音が発生する領域であり、民地側Aは、音源側Bから発生した音を防音すべき領域である。防音壁100は、複数の防音パネルユニット1を備える。
【0017】
実施形態に係る防音パネルユニット1は、防音パネルとベース部とで構成され、支柱とパネルとが直接連結されて一体となったいわゆる支柱一体型の防音パネルユニットである。複数の防音パネルユニット1は、第1平面方向Xに並設される。
【0018】
防音パネルユニット1は、図4図5図6(a)、及び図6(b)に示すように、ベース部2と、第1パネルユニット3と、第2パネルユニット4と、を備える。
【0019】
ベース部2は、鋼製の板材であり、地覆や高欄基礎等の構造躯体の設置面にアンカーボルト等の固定部材7により固定される。ベース部2は、上方に延びる板状のベースフランジ21を一対有する。なお、以下では、ベース部とパネルユニットが別体のもので説明するが、ベース部とパネルユニットが一体となっていてもよい。
【0020】
第1パネルユニット3は、鋼製の防音パネルであり、例えば平面視でコ字状の溝形鋼等が用いられる。第1パネルユニット3は、第1平面方向Xに延びる第1ウェブ31と、第1ウェブ31から第2平面方向Yに延びる一対の第1フランジ32、33と、を有する。第1パネルユニット3は、例えば40kg程度以下であり、作業者が人力で持ち上げ可能な重量であることが好ましい。
【0021】
第1パネルユニット3は、第1フランジ32、33がベースフランジ21にボルトやリベット等の機械式接合部材6により、接合固定される。
【0022】
第2パネルユニット4は、鋼製の防音パネルであり、例えば平面視でコ字状の溝形鋼等が用いられる。第2パネルユニット4は、第1平面方向Xに延びる第2ウェブ41と、第2ウェブ41から第2平面方向Yに延びる一対の第2フランジ42、43と、を有する。第2パネルユニット4は、第1パネルユニット3の上側に接合される。第2パネルユニット4は、例えば40kg程度以下であり、作業者が人力で持ち上げ可能な重量である。
【0023】
第1パネルユニット3と第2パネルユニット4は、第1フランジ32の内面と第2フランジ42の内面とに跨って配置される添接板5を介してボルトやリベット等の機械式接合部材6により接合される。また、第1パネルユニット3と第2パネルユニット4は、第1フランジ33の内面と第2フランジ43の内面とに跨って配置される添接板5を介してボルトやリベット等の機械式接合部材6により接合される。
【0024】
第1ウェブ31の外面と第2ウェブ41の外面とは、面一である。第1フランジ32の外面と第2フランジ42の外面とは、面一である。第1フランジ33の外面と第2フランジ43の外面とは、面一である。
【0025】
ここで、第1パネルユニット3の第1ウェブ31の一端部から他端部までの長さをL1とし、第1フランジ32、33の基端部から先端部までの長さをM1とする。また、第2パネルユニット4の第2ウェブ41の下端の一端部から他端部までの長さをL2とし、第2フランジ42、43の下端の基端部から先端部までの長さをM2とする。また、第1パネルユニット3の上下方向Zの長さをh1とし、第2パネルユニット4の上下方向Zの長さをh2とする。
【0026】
第1ウェブ31の上端の長さL1と、第2ウェブ41の下端の長さL2と、は、同じ長さである。第1フランジ32、33の長さM1と、第2フランジ42、43の長さM2と、は、同じ長さである。
【0027】
次に、第1実施形態に防音パネルユニットの施工方法について説明する。
【0028】
防音パネルユニットの施工方法では、先ず、図7(a)に示すように、地覆や高欄基礎等の構造躯体の設置面に、防音パネルユニット1-1のベース部2-1を設置し、図示しないアンカーボルト等の固定部材により設置面に固定する。
【0029】
次に、防音パネルユニットの施工方法では、固定したベース部2-1に、図示しないボルト等の機械式接合部材により防音パネルユニット1-1の第1パネルユニット3-1を接合固定する。
【0030】
次に、防音パネルユニットの施工方法では、図7(b)に示すように、第2パネルユニット4-1を人力で持ち上げて、第1パネルユニット3-1の上端に第2パネルユニット4-1を仮置きする。仮置きした第2パネルユニット4-1を図示しない機械式接合部材により第1パネルユニット3-1に接合する。
【0031】
これにより、防音パネルユニットの施工方法では、防音パネルユニット1-1の施工が完了する。
【0032】
次に、防音パネルユニットの施工方法では、図7(c)に示すように、防音パネルユニット1-1に第1平面方向Xに隣接して防音パネルユニット1-2を施工する。詳細には、ベース部2-1に隣接して、防音パネルユニット1-2のベース部2-2を設置し、ベース部2-2を図示しないアンカーボルト等の固定部材により設置面に固定する。
【0033】
次に、防音パネルユニットの施工方法では、固定したベース部2-2に第1パネルユニット3-2を、図示しないボルト等の機械式接合部材により接合固定する。このとき、第1パネルユニット3-1の他方の第1フランジ33と、第1パネルユニット3-2の一方の第1フランジ32と、が接触されている。
【0034】
次に、防音パネルユニットの施工方法では、図7(d)に示すように、第2パネルユニット4-2を人力で持ち上げて、第1パネルユニット3-2の上端に第2パネルユニット4-2を仮置きする。仮置きした第2パネルユニット4-2を図示しない機械式接合部材により第1パネルユニット3-2に接合する。このとき、第2パネルユニット4-1の他方の第2フランジ43と、第2パネルユニット4-2の一方の第2フランジ42と、が接触されている。
【0035】
これにより、防音パネルユニットの施工方法では、防音パネルユニット1-2の施工が完了する。以降、防音パネルユニット1を第1平面方向Xに順次並設し、防音壁100が構築される。
【0036】
本実施形態によれば、ベース部2と、ベース部2に固定される第1パネルユニット3と、第1パネルユニット3の上側に接合される第2パネルユニット4と、を備える。これにより、第1パネルユニット3に第2パネルユニット4を接合する際に、重機を用いることなく人力で行うことができ、施工を容易に行うことができる。このため、支柱一体型の防音パネルユニット1の防音性能を容易に向上させることが可能となる。
【0037】
本実施形態によれば、第1パネルユニット3の第1ウェブ31の外面と、第2パネルユニット4の第2ウェブ41の外面と、は、面一である。これにより、第1パネルユニット3と第2パネルユニット4との間に隙間が生じるのを抑制することができる。このため、第1パネルユニット3と第2パネルユニット4との間からの水漏れや音漏れを抑制することが可能となる。
【0038】
本実施形態によれば、第1パネルユニット3の第1フランジ32、33の外面と、第2パネルユニット4の第2フランジ42、43の外面と、は、面一である。これにより、一の防音パネルユニット1と、一の防音パネルユニット1に隣接する他の防音パネルユニット1と、の間に隙間が生じるのを抑制することができる。このため、隣接する2つの防音パネルユニット1の間からの水漏れや音漏れを抑制することが可能となる。
【0039】
本実施形態によれば、第1フランジ32と第2フランジ42とが接合され、第1フランジ33と第2フランジ43とが接合される。これにより、第2平面方向Yから風圧等の作用を受けたとき、第1パネルユニット3と第2パネルユニット4との接合部分にかかる力に抵抗することができる。このため、防音パネルユニット1の耐久性を向上させることが可能となる。
【0040】
また、本実施形態によれば、第1フランジ32と第2フランジ42とが接合され、第1フランジ33と第2フランジ43とが接合される。これにより、第1パネルユニット3と第2パネルユニット4との機械式接合部材6が音源側B側に露出される。このため、音源側Bから機械式接合部材6の点検をすることが可能となる。
【0041】
また、本実施形態によれば、第1フランジ32と第2フランジ42とが接合され、第1フランジ33と第2フランジ43とが接合される。これにより、第1パネルユニット3と第2パネルユニット4との機械式接合部材6が民地側Aに露出されない。このため、民地側Aから防音パネルユニット1を視認したときの防音パネルユニット1の美観性を向上させることが可能となる。
【0042】
本実施形態によれば、ベース部2に、第1フランジ32と第1フランジ33とが接合される。これにより、ベース部2と第1パネルユニット3との固定部材6が音源側B側に露出される。このため、音源側Bから固定部材6の点検をすることが可能となる。
【0043】
本実施形態によれば、ベース部2に第1パネルユニット3を固定し、第1パネルユニット3の上側に第2パネルユニット4を接合する。これにより、第1パネルユニット3に第2パネルユニット4を接合する際に、重機を用いることなく人力で行うことができ、施工を容易に行うことができる。このため、支柱一体型の防音パネルユニット1の防音性能を容易に向上させることが可能となる。
【0044】
次に、防音パネルユニット1の嵩上げ方法について説明する。
【0045】
防音パネルユニットの嵩上げ方法では、図8(a)に示すように、予め複数の第1パネルユニット3-1~3-4が設置されており、これら複数の第1パネルユニット3-1~3-4の上側に順次第2パネルユニット4-1~4-4を接合して、防音パネルユニット1の嵩上げを行うものである。
【0046】
防音パネルユニットの嵩上げ方法では、予め設置面にベース部2-1~2-4に固定されており、これらベース部2-1~2-4に第1パネルユニット3-1~3-4がそれぞれ接合されている。
【0047】
次に、防音パネルユニットの嵩上げ方法では、図8(b)に示すように、第2パネルユニット4-1を人力で持ち上げて、第1パネルユニット3-1の上端に第2パネルユニット4-1を仮置きする。仮置きした第2パネルユニット4-1を図示しない機械式接合部材により第1パネルユニット3-1に接合する。
【0048】
次に、防音パネルユニットの嵩上げ方法では、図8(c)に示すように、第2パネルユニット4-2を人力で持ち上げて、第1パネルユニット3-2の上端に第2パネルユニット4-2を仮置きする。仮置きした第2パネルユニット4-2を図示しない機械式接合部材により第1パネルユニット3-2に接合する。同様に、図8(d)に示すように、第1パネルユニット3-3の上側に第2パネルユニット4-3を接合する。
【0049】
以降、防音パネルユニットの嵩上げ方法では、上記した手順と同様に、ベース部2に固定された第1パネルユニット3の上側に、第2パネルユニット4を、順次接合する。全ての第1パネルユニット3の上側に、第2パネルユニット4を接合することにより、防音パネルユニットの嵩上げ方法が完了する。
【0050】
本実施形態によれば、ベース部2に固定された第1パネルユニット3の上側に、第2パネルユニット4を接合する。これにより、第1パネルユニット3に第2パネルユニット4を接合する際に、重機を用いることなく人力で行うことができ、施工を容易に行うことができる。このため、支柱一体型の防音パネルユニット1の防音性能を容易に向上させることが可能となる。
【0051】
なお、防音パネルユニットの施工方法として、防音パネルユニットの嵩上げ方法を適用してもよい。かかる場合における防音パネルユニットの施工方法では、先ず、設置面にベース部2-1~2-4に固定し、これらベース部2-1~2-4に第1パネルユニット3-1~3-4を接合する。その後、防音パネルユニットの施工方法では、上述した防音パネルユニットの嵩上げ方法を適用し、ベース部2に固定された第1パネルユニット3の上側に、第2パネルユニット4を、順次接合すればよい。
【0052】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る防音パネルユニット1について説明する。第2実施形態に係る防音パネルユニット1は、図9図10(a)及び図10(b)に示すように、第1フランジ32、33の長さM1が、第2フランジ42、43の長さM2よりも長い。
【0053】
本実施形態によれば、第1フランジ32、33の長さM1が、第2フランジ42、43の長さM2よりも長い。これにより、第1パネルユニット3の上端面の面積が、第2パネルユニット4の下端面の面積よりも大きくなることから、第1パネルユニット3の上側に第2パネルユニット4を接合する際に、第1パネルユニット3の上端に、第2パネルユニット4を仮置きし易くできる。このため、支柱一体型の防音パネルユニット1の施工性が向上し、防音性能をより容易に向上させることが可能となる。
【0054】
また、本実施形態によれば、第2パネルユニット4をより軽量化することができる。これにより、第2パネルユニット4を人力で持ち上げ易くできる。このため、支柱一体型の防音パネルユニット1の施工性が向上し、防音性能をより容易に向上させることが可能となる。
【0055】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る防音パネルユニット1について説明する。
【0056】
第3実施形態に係る防音パネルユニット1では、図11図12図13(a)及び図13(b)に示すように、第1フランジ32、33は、内側に向けて延びる第1延伸部34、35と、第1延伸部34、35から第1ウェブ31に向けて延びる第2延伸部36、37を有する。また、第3実施形態に係る防音パネルユニット1では、第2フランジ42、43は、内側に向けて延びる第3延伸部44、45と、第3延伸部44、45から第2ウェブ41に向けて延びる第4延伸部46、47を有する。
【0057】
第1フランジ32は、第1延伸部34と第2延伸部36とで囲われる領域内の第2延伸部36にナットが溶接等により固定される。このナットに機械式接合部材6のボルトが螺合され、ベース部2のベースフランジ21に接合される。同様に、第1フランジ33は、第1延伸部35と第2延伸部37とで囲われる領域内の第2延伸部37にナットが溶接等に固定される。このナットに機械式接合部材6のボルトが螺合され、ベース部2のベースフランジ21に接合される。
【0058】
第2フランジ42は、第3延伸部44と第4延伸部46とで囲われる領域内の第4延伸部46にナットが溶接等により固定される。第2延伸部36と第4延伸部46とに跨るように添接板5が配置され、第2延伸部36に固定されたナットと、第4延伸部46に固定されたナットとに、それぞれ機械式接合部材6のボルトが螺合される。同様に、第2フランジ43は、第3延伸部45と第4延伸部47とで囲われる領域内の第4延伸部47にナットが溶接等により固定される。第2延伸部37と第4延伸部47とに跨るように添接板5が配置され、第2延伸部37に固定されたナットと、第4延伸部47に固定されたナットとに、それぞれ機械式接合部材6のボルトが螺合される。
【0059】
本実施形態によれば、第1フランジ32、33は、内側に向けて延びる第1延伸部34、35を有する。これにより、第1延伸部34、35を設けない場合よりも第1パネルユニット3の上端面の面積をより大きくでき、第1パネルユニット3の上側に第2パネルユニット4を接合する際に、第1パネルユニット3の上端に、第2パネルユニット4を仮置きし易くできる。このため、支柱一体型の防音パネルユニット1の施工性が向上し、防音性能をより容易に向上させることが可能となる。
【0060】
本実施形態によれば、第1フランジ32、33は、第1延伸部34、35から第1ウェブ31に向けて延びる第2延伸部36、37を有する。これにより、第2延伸部36、37を設けない場合よりも第1パネルユニット3の上端面の面積をより大きくでき、第1パネルユニット3の上側に第2パネルユニット4を接合する際に、第1パネルユニット3の上端に、第2パネルユニット4を更に仮置きし易くできる。このため、支柱一体型の防音パネルユニット1の施工性がより向上し、防音性能を容易に更に向上させることが可能となる。
【0061】
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係る防音パネルユニット1について説明する。
【0062】
第4実施形態に係る防音パネルユニット1では、図14図15に示すように、第1パネルユニット3は、上端に天板部38を更に有する。天板部38は、第1パネルユニット3の第1ウェブ31の上端から音源側Bに向けて折り曲げられて形成される。
【0063】
また、第2パネルユニット4は、下端に底板部48を更に有し、底板部48は、下方に向けて延びる垂れ下がり板部49を有する。底板部48は、第2パネルユニット4の第2ウェブ41の下端から音源側Bに向けて折り曲げられて形成される。底板部48は、第1パネルユニット3の天板部38に接触される。また、垂れ下がり板部49は、底板部48の音源側Bの端部から下方に向けて折り曲げられて形成され、天板部38に接触される。
【0064】
次に、第4実施形態に防音パネルユニットの施工方法について説明する。
【0065】
防音パネルユニットの施工方法では、先ず、図16(a)に示すように、地覆や高欄基礎等の構造躯体の設置面に、防音パネルユニット1-1のベース部2-1を設置する。そして、図示しないアンカーボルト等の固定部材により、ベース部2-1を設置面に固定する。
【0066】
次に、防音パネルユニットの施工方法では、固定したベース部2-1に、防音パネルユニット1-1の第1パネルユニット3-1を、図示しないボルト等の機械式接合部材により接合し固定する。
【0067】
次に、防音パネルユニットの施工方法では、図16(b)に示すように、第2パネルユニット4-1を人力で持ち上げて、第1パネルユニット3-1の上端の天板部38に第2パネルユニット4-1の底板部48を仮置きする。仮置きした第2パネルユニット4-1を図示しない機械式接合部材により第1パネルユニット3-1に接合する。
【0068】
これにより、防音パネルユニットの施工方法では、防音パネルユニット1-1の施工が完了する。
【0069】
次に、防音パネルユニットの施工方法では、図16(c)に示すように、防音パネルユニット1-1に第1平面方向Xに隣接して防音パネルユニット1-2を施工する。詳細には、ベース部2-1に隣接して、防音パネルユニット1-2のベース部2-2を設置し、ベース部2-2を図示しないアンカーボルト等の固定部材により設置面に固定する。
【0070】
次に、防音パネルユニットの施工方法では、固定したベース部2-2に第1パネルユニット3-2を、図示しないボルト等の機械式接合部材により接合固定する。このとき、第1パネルユニット3-1の他方の第1フランジ33と、第1パネルユニット3-2の一方の第1フランジ32と、が接触されている。
【0071】
次に、防音パネルユニットの施工方法では、図16(d)に示すように、第2パネルユニット4-2を人力で持ち上げて、第1パネルユニット3-2の上端の天板部38に第2パネルユニット4-2の底板部48を仮置きする。仮置きした第2パネルユニット4-2を図示しない機械式接合部材により第1パネルユニット3-2に接合する。このとき、第2パネルユニット4-1の他方の第2フランジ43と、第2パネルユニット4-2の一方の第2フランジ42と、が接触されている。
【0072】
これにより、防音パネルユニットの施工方法では、防音パネルユニット1-2の施工が完了する。以降、防音パネルユニット1を第1平面方向Xに順次並設し、防音壁100が構築される。
【0073】
第4実施形態に防音パネルユニットの嵩上げ方法についても同様に、図17(a)に示すように、予め設置面にベース部2-1~2-4が固定されており、ベース部2-1~2-4に第1パネルユニット3-1~3-4がそれぞれ接合されている。
【0074】
次に、防音パネルユニットの嵩上げ方法では、図17(b)に示すように、第2パネルユニット4-1を人力で持ち上げて、第1パネルユニット3-1の上端の天板部38に第2パネルユニット4-1の底板部48を仮置きする。仮置きした第2パネルユニット4-1を図示しない機械式接合部材により第1パネルユニット3-1に接合する。
【0075】
次に、防音パネルユニットの嵩上げ方法では、図17(c)に示すように、第2パネルユニット4-2を人力で持ち上げて、第1パネルユニット3-2の上端の天板部38に第2パネルユニット4-2の底板部48を仮置きする。仮置きした第2パネルユニット4-2を図示しない機械式接合部材により第1パネルユニット3-2に接合する。同様に、図17(d)に示すように、第1パネルユニット3-3の上側に第2パネルユニット4-3を接合する。
【0076】
以降、防音パネルユニットの嵩上げ方法では、上記した手順と同様に、ベース部2に固定された第1パネルユニット3の上側に、第2パネルユニット4を、順次接合する。全ての第1パネルユニット3の上側に、第2パネルユニット4を接合することにより、防音パネルユニットの嵩上げ方法が完了する。
【0077】
本実施形態によれば、第1パネルユニット3は、上端に天板部38を更に有する。これにより、第1パネルユニット3の上側に第2パネルユニット4を接合する際に、第1パネルユニット3の上端の天板部38に、第2パネルユニット4を仮置きすることができる。このため、支柱一体型の防音パネルユニット1の施工性が向上し、防音性能をより容易に向上させることが可能となる。
【0078】
本実施形態によれば、第2パネルユニット4は、下端に底板部48を有する。これにより、第1パネルユニット3の上側に第2パネルユニット4を接合する際に、第1パネルユニット3の上端に、第2パネルユニット4の底板部48を仮置きすることができる。このため、支柱一体型の防音パネルユニット1の施工性が向上し、防音性能をより容易に向上させることが可能となる。
【0079】
また、本実施形態によれば、天板部38と底板部48とが接触される。これにより、第1パネルユニット3と第2パネルユニット4との間に隙間が生じるのを抑制することができる。このため、第1パネルユニット3と第2パネルユニット4との間からの水漏れや音漏れを抑制することが可能となる。
【0080】
また、本実施形態によれば、天板部38と底板部48とが接触される。これにより、第1パネルユニット3に接合された第2パネルユニット4をより安定させることができる。このため、防音パネルユニット1の耐久性を向上させることが可能となる。
【0081】
本実施形態によれば、底板部48は、下方に向けて延びる垂れ下がり板部49を更に有する。これにより、第1パネルユニット3と第2パネルユニット4との間に生じる隙間からの漏れる騒音を更に低減させることができる。このため、支柱一体型の防音パネルユニット1の防音性能を一層向上させることが可能となる。
【0082】
また、本実施形態によれば、底板部48は、下方に向けて延びる垂れ下がり板部49を更に有する。これにより、第1パネルユニット3の上端に第2パネルユニット4を仮置きした際に、第2パネルユニット4が民地側Aに転倒しようとしたとき、垂れ下がり板部49を天板部38に係止させることができる。このため、第2パネルユニット4が民地側Aに落下するのを抑制することができ、支柱一体型の防音パネルユニット1の施工の安全性を向上させることが可能となる。
【0083】
また、本実施形態によれば、垂れ下がり板部49は、天板部38に接触される。これにより、第1パネルユニット3の上端に第2パネルユニット4を仮置きした際に、垂れ下がり板部49を天板部38に押し当てて、第1ウェブ31と第2ウェブ41とを面一にすることができる。このため、支柱一体型の防音パネルユニット1の施工性を一層向上させることが可能となる。
【0084】
(第5実施形態)
次に、第5実施形態に係る防音パネルユニット1について説明する。
【0085】
第5実施形態に係る防音パネルユニット1では、図18図19図20(a)及び図20(b)に示すように、2つの第1パネルユニット3に、1つの第2パネルユニット4が接合される。第2ウェブ41の長さL2は、第1ウェブ31の長さL1よりも長い。このとき、第2ウェブ41の上下方向Zの長さh2は、第1ウェブ31の上下方向Zの長さh1よりも短い。第2ウェブ41の長さL2は、第1ウェブ31の長さL1の2倍に設定されている。なお、第2ウェブ41の長さL2は、第1ウェブ31の長さL1の3倍、4倍等の自然数倍に設定されていてもよい。
【0086】
第2パネルユニット4における一方の第2フランジ42は、一の第1パネルユニット3の一方の第1フランジ32に接合される。第2パネルユニット4における他方の第2フランジ43は、他の第1パネルユニット3の他方の第1フランジ33に接合される。
【0087】
第2パネルユニット4は、一対の第2フランジ42、43の間に、板状の第2中間フランジ142を有する。第2中間フランジ142は、一の第1パネルユニット3の他方の第1フランジ33、又は、他の第1パネルユニット3の一方の第1フランジ32、の何れか一方又は両方に載置される。
【0088】
第2中間フランジ142は、一の第1パネルユニット3の他方の第1フランジ33又は他の第1パネルユニット3の一方の第1フランジ32と、ボルト等の機械式接合部材により接合されてもよいし、この機械式接合部材を省略してもよい。なお、第2パネルユニット4は、第2中間フランジ142が省略されてもよい。
【0089】
一の第1パネルユニット3の他方の第1フランジ33と、一の第1パネルユニット3の一方の第1フランジ32と、は、添接板5を介して機械式接合部材6により接合される。
【0090】
次に、第5実施形態に防音パネルユニットの施工方法について説明する。
【0091】
防音パネルユニットの施工方法では、先ず、図21(a)に示すように、地覆や高欄基礎等の構造躯体の設置面に、防音パネルユニット1-1のベース部2-1と、ベース部2-2を設置する。そして、図示しないアンカーボルト等の固定部材により、ベース部2-1とベース部2-2を設置面に固定する。
【0092】
次に、防音パネルユニットの施工方法では、固定したベース部2-1に、第1パネルユニット3-1を、図示しないボルト等の機械式接合部材により接合し固定する。同様に、固定したベース部2-2に、第1パネルユニット3-2を、図示しないボルト等の機械式接合部材により接合し固定する。
【0093】
次に、防音パネルユニットの施工方法では、図21(b)に示すように、第2パネルユニット4-1を人力で持ち上げて、第1パネルユニット3-1の上端と第1パネルユニット3-2の上端とに、第2パネルユニット4-1を仮置きする。このとき、第2パネルユニット4-1の第2中間フランジ142を、第1パネルユニット3-1の他方の第1フランジ33又は第1パネルユニット3-2の一方の第1フランジ32の何れ一方又は両方に載置して仮置きする。仮置きした第2パネルユニット4-1を図示しない機械式接合部材により第1パネルユニット3-1と第1パネルユニット3-2に接合する。
【0094】
次に、防音パネルユニットの施工方法では、図21(c)に示すように、防音パネルユニット1-1に第1平面方向Xに隣接して防音パネルユニット1-2を施工する。詳細には、ベース部2-2に隣接して、防音パネルユニット1-2のベース部2-3とベース部2-4を設置し、ベース部2-3とベース部2-4を図示しないアンカーボルト等の固定部材により設置面に固定する。
【0095】
次に、防音パネルユニットの施工方法では、固定したベース部2-3に第1パネルユニット3-3を、固定したベース部2-4に第1パネルユニット3-4を、図示しないボルト等の機械式接合部材により接合固定する。
【0096】
次に、防音パネルユニットの施工方法では、図21(d)に示すように、第2パネルユニット4-2を人力で持ち上げて、第1パネルユニット3-3の上端と第1パネルユニット3-4の上端とに、第2パネルユニット4-2を仮置きする。仮置きした第2パネルユニット4-2を図示しない機械式接合部材により第1パネルユニット3-3と第1パネルユニット3-4とに接合する。
【0097】
これにより、防音パネルユニットの施工方法では、防音パネルユニット1-2の施工が完了する。以降、防音パネルユニット1を第1平面方向Xに順次並設し、防音壁100が構築される。
【0098】
第5実施形態に防音パネルユニットの嵩上げ方法についても同様に、図22(a)に示すように、予め設置面にベース部2-1~2-4が固定されており、これらベース部2-1~2-4に、第1パネルユニット3-1~3-4がそれぞれ接合されている。
【0099】
次に、防音パネルユニットの嵩上げ方法では、第2パネルユニット4-1を人力で持ち上げて、第1パネルユニット3-1の上端と第1パネルユニット3-2の上端とに、第2パネルユニット4-1を仮置きする。仮置きした第2パネルユニット4-1を、第1パネルユニット3-1と第1パネルユニット3-2に、第2パネルユニット4-1を接合する。
【0100】
次に、防音パネルユニットの嵩上げ方法では、図22(c)に示すように、第2パネルユニット4-2を人力で持ち上げて、第1パネルユニット3-3の上端と第1パネルユニット3-4の上端とに、第2パネルユニット4-2を仮置きする。仮置きした第2パネルユニット4-2を図示しない機械式接合部材により第1パネルユニット3-3と第1パネルユニット3-4とに接合する。
【0101】
以降、防音パネルユニットの嵩上げ方法では、上記した手順と同様に、ベース部2に固定された第1パネルユニット3の上側に、第2パネルユニット4を、順次接合する。全ての第1パネルユニット3の上側に、第2パネルユニット4を接合することにより、防音パネルユニットの嵩上げ方法が完了する。
【0102】
本実施形態によれば、第2ウェブ41の第1平面方向の長さL2は、第1ウェブ31の第1平面方向Xの長さL1よりも長い。これにより、複数の第1パネルユニット3の上側に1つの第2パネルユニット4を接合することができる。このため、第2パネルユニット4を設置する数量を低減させることができ、隣接する第2パネルユニット4の上端の通り調整の回数を少なくすることができる。その結果、防音パネルユニット1の施工性が向上し、防音性能を容易に向上させることが可能となる。
【0103】
特に、本実施形態によれば、第2ウェブ41の長さL2は、第1ウェブ31の長さL1の自然数倍である。これにより、一対の第2フランジ42、43の位置を、一の第1パネルユニット3における第1フランジ32及び他の第1パネルユニット3における第1フランジ33に、揃えることができる。このため、第1パネルユニット3の上側に第2パネルユニット4を接合する際に、第1パネルユニット3の上端に、第2パネルユニット4を更に仮置きし易くできる。
【0104】
本実施形態によれば、複数の第1パネルユニット3を備え、一方の第2フランジ42は、一の第1パネルユニット3-1の一方の第1フランジ32に接合され、他方の第2フランジ43は、一の第1パネルユニット3-1とは異なる他の第1パネルユニット3-2の他方の第1フランジ33に接合される。これにより、複数の第1パネルユニット3の上側に接合される第2パネルユニット4を安定させることができる。このため、防音パネルユニット1の耐久性を向上させることが可能となる。
【0105】
本実施形態によれば、第2パネルユニット4の上下方向Zの長さh2は、第1パネルユニット3の上下方向Zの長さh1よりも短い。これにより、第2パネルユニット4の重量を軽量化しつつ、第2パネルユニット4による嵩上げの施工性を向上させたい場合に、好適に用いることが可能となる。このため、防音性能を容易に向上させることが可能となる。
【0106】
本実施形態によれば、第2パネルユニット4は、一対の第2フランジ42、43の間に、第2中間フランジ142を更に有し、第2中間フランジ142は、一の第1パネルユニット3-1の他方の第1フランジ33又は他の第1パネルユニット3-2の一方の第1フランジ32の何れか一方又は両方に載置される。これにより、第1パネルユニット3の上端に第2パネルユニット4を仮置きする際に、第2中間フランジ142を、一の第1パネルユニット3-1の他方の第1フランジ33又は他の第1パネルユニット3-2の一方の第1フランジ32に載置して仮置きした状態で、第1パネルユニット3と第2パネルユニット4とを接合することができる。このため、支柱一体型の防音パネルユニット1の施工性が向上し、防音性能をより容易に向上させることが可能となる。
【0107】
上述した実施形態において、2つの第1パネルユニット3の上側に、1つの第2パネルユニット4を接合したが、3つ以上の第1パネルユニット3の上側に、1つの第2パネルユニット4が接合されてもよい。また、第2パネルユニット4は、第2中間フランジ142を複数有していてもよい。
【0108】
(第6実施形態)
次に、第6実施形態に係る防音パネルユニット1について説明する。
【0109】
第6実施形態に係る防音パネルユニット1では、図23図24図25(a)及び図25(b)に示すように、1つの第1パネルユニット3に2つの第2パネルユニット4が接合される。第1ウェブ31の長さL1は、第2ウェブ41の長さL2よりも長い。このとき、第1ウェブ31の上下方向Zの長さh1は、第2ウェブ41の上下方向Zの長さh2よりも短い。第1ウェブ31の長さL1は、第2ウェブ41の長さL2の2倍に設定されている。なお、第1ウェブ31の長さL1は、第2ウェブ41の長さL2の3倍、4倍等の自然数倍に設定されていてもよい。
【0110】
第1パネルユニット3における一方の第1フランジ32は、一の第2パネルユニット4の一方の第2フランジ42に接合される。第1パネルユニット3における他方の第1フランジ33は、他の第2パネルユニット4の他方の第2フランジ43に接合される。
【0111】
第1パネルユニット3は、一対の第1フランジ32、33の間に、板状の第1中間フランジ132を有する。一の第2パネルユニット4の他方の第2フランジ43又は他の第2パネルユニット4の一方の第2フランジ42の何れか一方又は両方は、第1中間フランジ132に載置される。
【0112】
第1中間フランジ132は、一の第2パネルユニット4の他方の第2フランジ43又は他の第2パネルユニット4の一方の第2フランジ42と、ボルト等の機械式接合部材により接合されてもよいし、この機械式接合部材を省略してもよい。なお、第1パネルユニット3は、第1中間フランジ132が省略されてもよい。
【0113】
一の第2パネルユニット4の他方の第2フランジ43と、他の第2パネルユニット4の一方の第2フランジ42と、は、添接板5を介して機械式接合部材6により接合される。
【0114】
次に、第6実施形態に防音パネルユニットの施工方法について説明する。
【0115】
防音パネルユニットの施工方法では、先ず、図26(a)に示すように、地覆や高欄基礎等の構造躯体の設置面に、防音パネルユニット1-1のベース部2-1を設置する。そして、図示しないアンカーボルト等の固定部材により、ベース部2-1を設置面に固定する。
【0116】
次に、防音パネルユニットの施工方法では、固定したベース部2-1に、防音パネルユニット1-1の第1パネルユニット3-1を、図示しないボルト等の機械式接合部材により接合し固定する。
【0117】
次に、防音パネルユニットの施工方法では、図26(b)に示すように、第2パネルユニット4-1を人力で持ち上げて、第1パネルユニット3-1の上端に第2パネルユニット4-1を仮置きする。このとき、第1パネルユニット3の第1中間フランジ132に、第2パネルユニット4-1の他方の第2フランジ43を載置して仮置きする。仮置きした第2パネルユニット4-1を第1パネルユニット3-1に接合する。
【0118】
次に、図26(c)に示すように、第2パネルユニット4-2を人力で持ち上げて、第1パネルユニット3-1の上端に第2パネルユニット4-2を仮置きする。このとき、第1パネルユニット3の第1中間フランジ132に、第2パネルユニット4-2の一方の第2フランジ42を載置して仮置きする。仮置きした第2パネルユニット4-2を第1パネルユニット3-1に接合する。
【0119】
これにより、防音パネルユニットの施工方法では、防音パネルユニット1-1の施工が完了する。
【0120】
次に、防音パネルユニットの施工方法では、図27(a)に示すように、防音パネルユニット1-1に第1平面方向Xに隣接して防音パネルユニット1-2を施工する。詳細には、ベース部2-1に隣接して、防音パネルユニット1-2のベース部2-2を設置し、ベース部2-2を図示しないアンカーボルト等の固定部材により設置面に固定する。
【0121】
次に、防音パネルユニットの施工方法では、固定したベース部2-2に第1パネルユニット3-2を、図示しないボルト等の機械式接合部材により接合固定する。
【0122】
次に、防音パネルユニットの施工方法では、図27(b)に示すように、第2パネルユニット4-3を人力で持ち上げて、第1パネルユニット3-2の上端に、第2パネルユニット4-3を仮置きする。仮置きした第2パネルユニット4-3を図示しない機械式接合部材により第1パネルユニット3-2に接合する。そして、図27(c)に示すように、第2パネルユニット4-4を人力で持ち上げて、第1パネルユニット3-2の上端に、第2パネルユニット4-4を仮置きする。仮置きした第2パネルユニット4-4を図示しない機械式接合部材により第1パネルユニット3-2に接合する。
【0123】
これにより、防音パネルユニットの施工方法では、防音パネルユニット1-2の施工が完了する。以降、防音パネルユニット1を第1平面方向Xに順次並設し、防音壁100が構築される。
【0124】
第6実施形態に防音パネルユニットの嵩上げ方法についても同様に、図28(a)に示すように、予め設置面にベース部2-1~2-2が固定されており、これらベース部2-1~2-2に、第1パネルユニット3-1~3-2がそれぞれ接合されている。
【0125】
次に、防音パネルユニットの嵩上げ方法では、第2パネルユニット4-1を人力で持ち上げて、第1パネルユニット3-1の上端に、第2パネルユニット4-1を仮置きする。仮置きした第2パネルユニット4-1を、第1パネルユニット3-1に接合する。
【0126】
次に、防音パネルユニットの嵩上げ方法では、図28(b)に示すように、第2パネルユニット4-2を人力で持ち上げて、第1パネルユニット3-1の上端に、第2パネルユニット4-2を仮置きする。仮置きした第2パネルユニット4-2を図示しない機械式接合部材により第1パネルユニット3-1に接合する。
【0127】
次に、防音パネルユニットの嵩上げ方法では、図28(c)に示すように、第1パネルユニット3-2の上端に、第2パネルユニット4-3を接合する。同様に、図28(d)に示すように、第1パネルユニット3-2の上端に、第2パネルユニット4-4を接合する。
【0128】
全ての第1パネルユニット3の上側に、第2パネルユニット4を接合することにより、防音パネルユニットの嵩上げ方法が完了する。
【0129】
本実施形態によれば、第1ウェブ31の第1平面方向の長さL1は、第2ウェブ41の第1平面方向Xの長さL2よりも長い。これにより、1つの第1パネルユニット3の上側に複数の第2パネルユニット4を接合することができる。このため、第1パネルユニット3を設置する数量を低減させることができ、設置面に不陸があったとしても、不陸調整の回数を低減させることができる。その結果、防音パネルユニット1の施工性を向上し、防音性能を容易に向上させることが可能となる。
【0130】
本実施形態によれば、複数の第2パネルユニット4を備え、一方の第1フランジ32は、一の第2パネルユニット4-1の一方の第2フランジ42に接合され、他方の第1フランジ33は、一の第2パネルユニット4-1とは異なる他の第2パネルユニット4-2の他方の第2フランジ43に接合される。これにより、1つの第1パネルユニット3の上側に接合される複数の第2パネルユニット4を安定させることができる。このため、防音パネルユニット1の耐久性を向上させることが可能となる。
【0131】
本実施形態によれば、第1パネルユニット3の上下方向Zの長さh1は、第2パネルユニット4の上下方向Zの長さh2よりも短い。これにより、第1パネルユニット3の重量を軽量化しつつ、第2パネルユニット4による嵩上げ高さをより高くしたい場合に、好適に用いることが可能となる。また、第1パネルユニット3の長さh1が低いため、人力で持ち上げた第2パネルユニット4を仮置きし易くすることができる。このため、防音性能を容易に向上させることが可能となる。
【0132】
本実施形態によれば、第1パネルユニット3は、一対の第1フランジ32、33の間に、第1中間フランジ132を更に有し、一の第2パネルユニット4-1の他方の第2フランジ43又は他の第2パネルユニット4-2の一方の第2フランジ42の何れか一方又は両方は、第1中間フランジ132に載置される。これにより、第1パネルユニット3の上端に第2パネルユニット4を仮置きする際に、一の第2パネルユニット4-1の他方の第2フランジ43又は他の第2パネルユニット4-2の一方の第2フランジ42の何れか一方又は両方を、第1中間フランジ132に載置して仮置きした状態で、第1パネルユニット3と第2パネルユニット4とを接合することができる。このため、支柱一体型の防音パネルユニット1の施工性が向上し、防音性能をより容易に向上させることが可能となる。
【0133】
特に、本実施形態によれば、第1ウェブ31の長さL1は、第2ウェブ41の長さL2の自然数倍である。これにより、一対の第1フランジ32、33の位置を、一の第2パネルユニット4における第2フランジ42及び他の第2パネルユニット4における第2フランジ43に、揃えることができる。このため、第1パネルユニット3の上側に第2パネルユニット4を接合する際に、第1パネルユニット3の上端に、第2パネルユニット4を更に仮置きし易くできる。
【0134】
上述した実施形態において、第1パネルユニット3の上側に、2つの第2パネルユニット4を接合したが、第1パネルユニット3の上側に接合される第2パネルユニット4は3つ以上であってもよい。また、第1パネルユニット3は、第1中間フランジ132を複数有していてもよい。
【0135】
上述した各実施形態において、第1パネルユニット3の上側に、第2パネルユニット4を接合したが、第2パネルユニット4の上側に、第2パネルユニット4と同様に構成される第3パネルユニットを更に接合してもよい。
【0136】
以上、この発明の実施形態のいくつかを説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。また、これらの実施形態は、適宜組み合わせて実施することが可能である。さらに、この発明は、上記いくつかの実施形態の他、様々な新規な形態で実施することができる。したがって、上記いくつかの実施形態のそれぞれは、この発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更が可能である。このような新規な形態や変形は、この発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明、及び特許請求の範囲に記載された発明の均等物の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0137】
1 :防音パネルユニット
2 :ベース部
21 :ベースフランジ
3 :第1パネルユニット
31 :第1ウェブ
32 :第1フランジ
33 :第1フランジ
34 :第1延伸部
35 :第1延伸部
36 :第2延伸部
37 :第2延伸部
38 :天板部
132 :第1中間フランジ
4 :第2パネルユニット
41 :第2ウェブ
42 :第2フランジ
43 :第2フランジ
44 :第3延伸部
45 :第3延伸部
46 :第4延伸部
47 :第4延伸部
48 :底板部
49 :板部
142 :第2中間フランジ
5 :添接板
6 :機械式接合部材
7 :固定部材
100 :防音壁
A :音源側
B :民地側
X :第1平面方向
Y :第2平面方向
Z :上下方向
図1
図2
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図28
【手続補正書】
【提出日】2024-06-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネル部とベース部とで構成される防音パネルユニットであって、
ベース部と、
前記ベース部に固定される鋼製の第1パネルユニットと、
前記第1パネルユニットの上側に接合される鋼製の第2パネルユニットと、を備え
前記第1パネルユニットは、第1平面方向に延びる第1ウェブと、前記第1ウェブから前記第1平面方向に交わる第2平面方向に延びる一対の第1フランジと、を有し、
前記第2パネルユニットは、前記第1平面方向に延びる第2ウェブと、前記第2ウェブから前記第2平面方向に延びる一対の第2フランジと、を有し、
前記第1フランジは、内側に向けて前記第1平面方向に延びる第1延伸部を有し、
前記第1延伸部は、前記第1ウェブから離間され、
前記第2フランジは、内側に向けて前記第1平面方向に延びる第3延伸部を有し、
前記第3延伸部は、前記第2ウェブから離間され、
前記第3延伸部は、前記第1延伸部に載置されること
を特徴とする防音パネルユニット。
【請求項2】
前記第1パネルユニットの前記第1ウェブの外面と、前記第2パネルユニットの前記第2ウェブの外面と、は、面一であること
を特徴とする請求項1記載の防音パネルユニット。
【請求項3】
前記第1パネルユニットの前記第1フランジの外面と、前記第2パネルユニットの前記第2フランジの外面と、は、面一であること
を特徴とする請求項1記載の防音パネルユニット。
【請求項4】
前記第1パネルユニットは、上端に天板部を有すること
を特徴とする請求項1記載の防音パネルユニット。
【請求項5】
前記第2パネルユニットは、下端に底板部を有すること
を特徴とする請求項1記載の防音パネルユニット。
【請求項6】
前記第1パネルユニットの前記第1フランジの外面と、前記第2パネルユニットの前記第2フランジの外面と、は、面一であり、
前記第1フランジの前記第2平面方向の長さは、前記第2フランジの前記第2平面方向の長さよりも長いこと
を特徴とする請求項1記載の防音パネルユニット。
【請求項7】
前記第1フランジは、前記第1延伸部から前記第1ウェブに向けて延びる第2延伸部を有し、
前記第2フランジは、前記第3延伸部から前記第2ウェブに向けて延びる第4延伸部を有し、
前記第4延伸部は、前記第2延伸部に載置されること
を特徴とする請求項1記載の防音パネルユニット。
【請求項8】
請求項1~7の何れか1項記載の防音パネルユニットの施工方法であって、
前記ベース部に前記第1パネルユニットを固定し、前記第1パネルユニットの上側に第2パネルユニットを接合すること
を特徴とする防音パネルユニットの施工方法。
【請求項9】
請求項1~7の何れか1項記載の防音パネルユニットの嵩上げ方法であって、
前記ベース部に固定された前記第1パネルユニットの上側に、前記第2パネルユニットを接合すること
を特徴とする防音パネルユニットの嵩上げ方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
この発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、その目的は、支柱とパネルとが直接連結されて一体となった支柱一体型の防音パネルユニットの防音性能を容易に向上させることが可能となる防音パネルユニット、防音パネルユニットの施工方法及び防音パネルユニットの嵩上げ方法を提供することにある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明に係る防音パネルユニットは、パネル部とベース部とで構成される防音パネルユニットであって、ベース部と、前記ベース部に固定される鋼製の第1パネルユニットと、前記第1パネルユニットの上側に接合される鋼製の第2パネルユニットと、を備え、前記第1パネルユニットは、第1平面方向に延びる第1ウェブと、前記第1ウェブから前記第1平面方向に交わる第2平面方向に延びる一対の第1フランジと、を有し、前記第2パネルユニットは、前記第1平面方向に延びる第2ウェブと、前記第2ウェブから前記第2平面方向に延びる一対の第2フランジと、を有し、前記第1フランジは、内側に向けて前記第1平面方向に延びる第1延伸部を有し、前記第1延伸部は、前記第1ウェブから離間され、前記第2フランジは、内側に向けて前記第1平面方向に延びる第3延伸部を有し、前記第3延伸部は、前記第2ウェブから離間され、前記第3延伸部は、前記第1延伸部に載置されることを特徴とする
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
本発明に係る防音パネルユニットの施工方法は、前記ベース部に前記第1パネルユニットを固定し、前記第1パネルユニットの上側に前記第2パネルユニットを接合することを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
本発明に係る防音パネルユニットの嵩上げ方法は、前記ベース部に固定された前記第1パネルユニットの上側に、前記第2パネルユニットを接合することを特徴とする。