(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024101080
(43)【公開日】2024-07-29
(54)【発明の名称】固形ブドウ糖の製造装置及び製造方法
(51)【国際特許分類】
C13K 1/00 20060101AFI20240722BHJP
【FI】
C13K1/00
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023004772
(22)【出願日】2023-01-17
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-04-18
(71)【出願人】
【識別番号】504114740
【氏名又は名称】入江 晃久
(74)【代理人】
【識別番号】100074251
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 寛
(74)【代理人】
【識別番号】100066223
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 政美
(72)【発明者】
【氏名】入江 晃久
(57)【要約】
【課題】固形ブドウ糖をより柔らかく、且つ均一な硬度に形成することができる製造装置を提供する。
【解決手段】水分を含んだ粒状のブドウ糖を投入するホッパー1を設ける。ホッパー1の内部に送り込み用回転羽根体2と送り戻し用回転羽根体4とを配置する。ホッパー1の内部に充填用ローラー3を配置する。充填用ローラー3の下を順次通過する複数の成形型10を設ける。充填用ローラー3に多数の突起3bを形成する。突起3bの側面部でブドウ糖を撹拌する。突起3bの先端部に導入したブドウ糖を成形型10に加圧充填する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水分を含んだ粒状のブドウ糖を投入するホッパーと、該ホッパーの内部に、送り込み用回転羽根体と、充填用ローラーと、送り戻し用回転羽根体とを配置すると共に、充填用ローラーの下を順次通過する複数の成形型を設け、該成形型に充填用ローラーによってブドウ糖を加圧充填する固形ブドウ糖の製造装置において、
充填用ローラーに多数の突起を形成し、突起の側面部でブドウ糖を撹拌すると共に、突起の先端部側に導入したブドウ糖を充填用ローラーで前記成形型に加圧充填するように構成したことを特徴とする固形ブドウ糖の製造装置。
【請求項2】
前記充填用ローラーは、側面歯車形状の凸部と凹部とを有し、凹部で前記ブドウ糖を撹拌し、凸部の先端で前記ブドウ糖を前記成形型に加圧充填する請求項1記載の固形ブドウ糖の製造装置。
【請求項3】
前記突起は、前記充填用ローラーのシャフトに放射状に設けた複数本の杆体状を成し、前記シャフトの長手方向に沿って連続設置した請求項1記載の固形ブドウ糖の製造装置。
【請求項4】
前記突起の加圧面から前記成形型までの距離は2mm~30mmに設定する請求項1又は2又は3記載の固形ブドウ糖の製造装置。
【請求項5】
前記充填用ローラーの回転数を60rpmに設定し、前記成形型は前記充填用ローラーの下を4秒で通過するように構成した請求項1記載の固形ブドウ糖の製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固形ブドウ糖をより柔らかく、且つ均一な硬度に形成することができる固形ブドウ糖の製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
当発明者は、先に、固形ブドウ糖の製造方法及び製造装置(特許文献1)を発明している。この製造方法及び製造装置は、固形ブドウ糖を成形する際に形崩れを防止し比較的ソフトな感触が得られ、冷たい水にも溶解し易い固形ブドウ糖を量産できるようにした発明である。すなわち、粉末のブドウ糖にわずかな水分を加えると水分を含んだ微細な粒状になり、これを加圧して乾燥させると固形ブドウ糖が形成される。
【0003】
そして、水分を含んだ粒状のブドウ糖を投入するホッパー1内部に、送り込み用回転羽根体2と、充填用ローラー3と、送り戻し用回転羽根体4とを配置し、略円柱状の充填用ローラー3によって、水分を含んだ粒状のブドウ糖をホッパー1内で加圧してホッパー1下部に配置した成形型10に加圧充填する装置である。成形型10に充填された水分を含んだ粒状のブドウ糖は、乾燥装置で乾燥すると所定硬度の固形ブドウ糖が形成される。
【0004】
固形ブドウ糖の硬度は、成形型10に水分を含んだ粒状のブドウ糖を加圧充填する際の圧力で決まるので、充填用ローラー3の高さを調整することで固形ブドウ糖の硬度を調整する。例えば、固形ブドウ糖を柔らかくするには充填用ローラー3を上げ、硬くするには充填用ローラー3を下げて調整する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、固形ブドウ糖を柔らかくするために充填用ローラー3を上げるほど、充填用ローラー3の下に送り込む水分を含んだ粒状のブドウ糖の流動性が悪くなる。そのため、成形型10に充填する際の圧力に不規則な偏りが生じ、成形型10のよく詰まっている部位とあまり詰まっていない部位とで固形ブドウ糖の硬度に多くの偏り生じることがある。
【0007】
そのため、従来の装置では、固形ブドウ糖を柔らかく成形しようとしても、硬度に多くの肩よりが生じない程度の柔らかさが限界になっており、それ以上に柔らかくしようとすると不規則な偏りによる多くの不良品が生じることになる。
【0008】
そこで本発明は上述の課題を解消すべく創出されたもので、固形ブドウ糖をより柔らかく、且つ均一な硬度に形成することができる固形ブドウ糖の製造装置の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の目的を達成すべく本発明における第1の手段は、水分を含んだ粒状のブドウ糖を投入するホッパー1と、該ホッパー1の内部に、送り込み用回転羽根体2と、充填用ローラー3と、送り戻し用回転羽根体4とを配置すると共に、充填用ローラー3の下を順次通過する複数の成形型10を設け、該成形型10に充填用ローラー3によってブドウ糖を加圧充填する固形ブドウ糖の製造装置において、
充填用ローラー3に多数の突起3bを形成し、突起3bの側面部でブドウ糖を撹拌すると共に、突起3bの先端部側に導入したブドウ糖を充填用ローラー3で前記成形型10に加圧充填するように構成したことにある。
【0010】
第2の手段の前記充填用ローラー3は、側面歯車形状の凸部3baと凹部3bbとを有し、凹部3bbで前記ブドウ糖を撹拌し、凸部3baの先端で前記ブドウ糖を前記成形型10に加圧充填する。
【0011】
第3の手段の前記突起3bは、前記充填用ローラー3のシャフト3aに放射状に設けた複数本の杆体状を成し、前記シャフト3aの長手方向に沿って連続設置したものである。
【0012】
第4の手段は、前記突起3bの加圧面から前記成形型10までの距離は2mm~30mmに設定する。
【0013】
第5の手段は、前記充填用ローラー3の回転数を60rpmに設定し、前記成形型10は前記充填用ローラー3の下を4秒で通過するように構成したものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、固形ブドウ糖をより柔らかく、且つ均一な硬度に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明製造装置を例示する概略側断面図である。
【
図2】本発明製造装置を例示する概略正断面図である。
【
図3】本発明製造装置で利用する成形型を例示する縦断面図である
【
図4】本発明製造装置の他の実施例の突起を示す概略側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施例を説明する。本発明は粉末に水を加えブドウ糖を成形型10に加圧充填した後、乾燥させた固形ブドウ糖をより柔らかく、且つ均一な硬度に形成する固形ブドウ糖の製造装置である。
【0017】
本発明装置の主要構成は、ホッパー1、送り込み用回転羽根体2、充填用ローラー3、送り戻し用回転羽根体4、成形型10を備えるものである。
【0018】
ホッパー1は、水分を含んだ粒状のブドウ糖を投入する部位で、このホッパー1の内部に、送り込み用回転羽根体2と、充填用ローラー3と、送り戻し用回転羽根体4とを配置する(
図1参照)。
【0019】
図示のホッパー1は、金属板材等によって構成され、上部の投入口から水分を含んだ粒状のブドウ糖が投入され、下端開口部分の充填部からブドウ糖を成形型10の充填凹部11に充填するように構成している。
【0020】
送り込み用回転羽根体2は、金属材、合成樹脂材、複合材等によって構成され、後述する充填用ローラー3の両側に回転自在に設置されている。更に、この送り込み用回転羽根体2は、ホッパー1内に於いて、成形型10の搬送方向後寄りに配置されている(
図1参照)。そして、適宜駆動手段に連繋されて、任意の回転速度で所定方向に駆動回転できるように構成されている。
【0021】
図示の送り込み用回転羽根体2は、例えば、駆動回転自在に架設されるシャフト2aと、このシャフト2aに適宜間隔で固定される複数の羽根片2bとからなり、ホッパー1内のブドウ糖を、撹拌すると共に、充填用ローラー3の下方に常時送り込むように構成している(
図2参照)。
【0022】
充填用ローラー3は、金属材、複合材等によって構成され、ホッパー1の内部に回転自在に設置されている。そして、ホッパー1内に於いて、成形型10の搬送方向略中央部分に配置されている。更に、適宜駆動手段に連繋され任意の回転速度で所定方向に駆動回転する。
【0023】
図示例の充填用ローラー3は、ホッパー1内部に駆動回転自在に架設されるシャフト3aと、このシャフト3aに固定される略円柱状のローラー本体とで構成し、ブドウ糖を、成形型10の充填凹部11内に加圧して充填できるように構成している(
図1参照)。
【0024】
送り戻し用回転羽根体4は、金属材、合成樹脂材、複合材等によって構成され、ホッパー1内に回転自在となるように設置されている。この送り戻し用回転羽根体4は充填用ローラー3の搬送方向前がわに配置され、送り込み用回転羽根体2は、充填用ローラー3の搬送方向後がわに配置されている(
図1参照)。
【0025】
図示の送り戻し用回転羽根体4は、ホッパー1内に駆動回転自在に設置されるシャフト4aと、このシャフト4aに適宜間隔で固定される複数の羽根片4bとからなっており、ホッパー1内のブドウ糖を均一に撹拌すると共に、充填用ローラー3の上方を通過させて、送り込み用回転羽根体2がわに常時送り戻せるように構成している。すなわち、ブドウ糖が、ホッパー1内をスムーズに移動して、成形型10の複数の充填凹部11内に効率的に加圧充填するように構成している。
【0026】
すり切り用ヘラ5は、金属材、合成樹脂材、ゴム材、複合材等によって構成され、少なくとも、成形型10の幅より大きく形成し、ホッパー1の充填部を通過した成形型10の表面に密接してすり切り、充填凹部11に加圧充填されたぶどう糖の表面を整えるように形成している(
図1参照)。
【0027】
成形型10は、充填用ローラー3の下を順次通過する複数の成形部材で、この成形型10に充填用ローラー3によってブドウ糖を加圧充填する(
図1参照)。成形型10に充填された水分を含んだ粒状のブドウ糖は、その後、別の乾燥装置で乾燥させると所定硬度の固形ブドウ糖になる。
【0028】
この成形型10は、合成樹脂材、ゴム材、複合材等によって矩形厚板状に構成され離型性が優れた材質にて形成されている。また、充填凹部11は、型抜きが良くなるように上方に向って拡開する傾斜周面を含むように構成されている。更に、その表面がわには複数の充填凹部11が複数配設されている。
【0029】
図示の成形型10は、例えば、
図3に示すように、略矩形厚板状の分離下型10aと、この分離下型10aの上面に分離接合自在となる略矩形厚板状の分離上型10bとで構成され、分離下型10aには、型抜きが良くなるように上方に向って拡開する傾斜周面を含むような下凹部11aを設け、分離上型10bには、上方に行くに従って漸次狭くなるような略テーパー孔状に構成した上孔部11bを設けてある。すなわち、成形型10の充填凹部11に充填された加圧ブドウ糖塊の型離れがより良くなるように形成し、加圧ブドウ糖塊を成形型10から型崩れすることなく簡単に取り出せるように形成すると共に、離型剤が不要となって、ブドウ糖だけ(ブドウ糖100パーセント)の固形ブドウ糖を製造できるように形成することができる。
【0030】
尚、充填凹部11(下凹部11a、上孔部11b)の具体的な形状は、平面略円形状、平面略三角形状、平面略四角形状、平面略多角形状、平面略ハート形状、平面略星形状等、適宜の形状等に自由に設定できるものである。
【0031】
本発明では、充填用ローラー3に多数の突起3bを形成している。そして、突起3bの側面部でブドウ糖を撹拌して周囲のブドウ糖を突起3bの先端側に移動させる。更に、突起3bの先端部に導入したブドウ糖をこの突起3bの先端で成形型10に加圧充填する構成である。
【0032】
図1に示す突起3bは、側面歯車形状の凸部3baと凹部3bbとを有するもので、凹部3bbでブドウ糖を撹拌導入し、凸部3baでブドウ糖を成形型10に加圧充填する構成である。
【0033】
一方、
図4に示す突起3bは、シャフト3aに放射状に設けた複数本の杆体状を成す。そして、この杆体状の突起3bをシャフト3aの長手方向に沿って連続設置し、杆体状の突起3bの長手側面でブドウ糖を撹拌導入し、突起3bの先端部でブドウ糖を成形型10に加圧充填する。
【0034】
固形ブドウ糖の硬度を調整するには、水分を含んだ粒状のブドウ糖を充填する成形型10と突起3bの加圧面との距離の調整にて行う。すなわち、突起3bを設けた充填用ローラー3は、適宜の上下位置調節装置によって、ホッパー1内での上下位置を任意に調節できるように構成されている(図示せず)。
【0035】
そして、突起3b下方のブドウ糖を、成形型10の充填凹部11内に加圧充填する際の圧力を調節することで、充填圧力による固形ブドウ糖の硬さを自在に調節する。すなわち、距離が近いほど圧力が高くなり、距離が遠くなるに連れて圧力が小さくなり、より柔らかい硬度になる。この距離があまり遠くなると、成形型10の各充填凹部11に与える圧力が安定しなくなる傾向がある。そのため、突起3bの加圧面から成形型10までの距離は2mm~30mmの範囲で、特に10mm以下が安定して望ましい。
【0036】
図示例では、側面歯車形状の突起3bが示されている(
図1参照)。この場合、歯の高さは5mm以上で、歯の押圧面の幅は2mm~50mmとしている。歯の高さは溝の深さになり、この溝が最低5mm以上あると突起3b周辺のブドウ糖を突起3bの先端部に導く作用が確認された。尚、5mm以上でもこの作用に違いはなかった。歯の押圧面の幅が狭くなるほど圧力が小さくなるので、柔らかい硬度にするほど狭い幅の押圧面とする。
【0037】
この突起3bの無い従来の充填用ローラーで充填凹部11内に充填すると、乾燥後の硬度に偏りが生じることが判明した。すなわち、従来の充填用ローラーで、10個の充填凹部11内に加圧充填した場合の乾燥後の硬度を計測すると、充填凹部11の端から順に次のような偏りが生じていた。
・[72N/130N/63N/115N/53N/126N/113N/981N/48N/122N](N=ニュートン)
平均値は94Nである。最小値は48N、最大値は130Nで、その差は82Nであった(従来の充填用ローラーの直径を200mmとした)。
【0038】
同様に、本発明の突起3bで10個の充填凹部11内に順次加圧充填すると、乾燥後の硬度を計測した結果は次のとおりである。
・[72N/42N/48N/57N/83N/53N/63N/58N/73N/68N](N=ニュートン)
硬度の平均値は61.6Nであった。また、最小値は42N、最大値は83Nで、その差は41Nであった(歯車形状の突起3bでの直径を200mmとし、歯の高さを5mm、歯の押圧面の幅を20mmとした)。
【0039】
硬度計測の結果、突起3bの側面による撹拌導入作用と突起3bの先端による加圧充填作用との相乗効果で、固形ブドウ糖をより柔らかく、且つ均一な硬度に形成できることが判明した。
【0040】
更に、固形ブドウ糖の硬さは、充填用ローラー3の回転速度と、成形型10の搬送速度とによっても調節できる。例えば、前記充填用ローラー3の回転数を60rpmに設定し、前記成形型10は前記充填用ローラー3の下を4秒で通過するように構成すると所定の硬度で効率の良い充填作業になることが分かった。この際、移動速度を90mm/sとし、成形型10の長さを360mmとしている。
【0041】
図4に示す突起3bは、シャフト3aに放射状に設けた複数本の杆体状を成している。すなわち、放射状に設けた杆体状の突起3bをシャフト3aの長手方向に沿って複数設置した構成である。そして、杆体状の突起3bの先端でブドウ糖を圧縮充填し杆体状の突起3bの長手側縁で周囲のブドウ糖を撹拌するものである。
【0042】
尚、本発明の各部の形状やサイズ、製品等は実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において自由に変更できるものである。
【符号の説明】
【0043】
1 ホッパー
2 送り込み用回転羽根体
2a シャフト
2b 羽根片
3 充填用ローラー
3a シャフト
3b 突起
3ba 凸部
3bb 凹部
4 送り戻し用回転羽根体
4a シャフト
4b 羽根片
5 すり切り用ヘラ
10 成形型
10a 分離下型
10b 分離上型
11 充填凹部
11a 下凹部
11b 上孔部
【手続補正書】
【提出日】2023-09-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項5】
請求項1に記載の製造装置を使用する固形ブドウ糖の製造方法において、前記充填用ローラーの回転数を60rpmとし、前記成形型は充填用ローラーの下を4秒で通過することを特徴とする固形ブドウ糖の製造方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
第5の手段は、前記充填用ローラー3の回転数を60rpmに設定し、前記成形型10は前記充填用ローラー3の下を4秒で通過するようにした製造方法である。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水分を含んだ粒状のブドウ糖を投入するホッパーと、該ホッパーの内部に、送り込み用回転羽根体と、充填用ローラーと、送り戻し用回転羽根体とを配置すると共に、充填用ローラーの下を順次通過する複数の成形型を設け、該成形型に充填用ローラーによってブドウ糖を加圧充填する固形ブドウ糖の製造装置において、前記充填用ローラーに側面歯車形状の突起を形成し、突起の側面部でブドウ糖を撹拌すると共に、突起の先端部側に導入したブドウ糖を充填用ローラーで前記成形型に加圧充填するように構成し、突起の加圧面から前記成形型までの距離は2mm~10mmに設定し、前記充填用ローラーの回転数を60rpmに設定すると共に、前記充填用ローラーの下を前記成形型が4秒で通過するように構成したことを特徴とする固形ブドウ糖の製造装置。
【請求項2】
前記突起は、前記充填用ローラーのシャフトに放射状に設けた複数本の杆体状を成し、前記シャフトの長手方向に沿って連続設置した請求項1記載の固形ブドウ糖の製造装置。
【請求項3】
水分を含んだ粒状のブドウ糖を投入するホッパーと、該ホッパーの内部に、送り込み用回転羽根体と、充填用ローラーと、送り戻し用回転羽根体とを配置すると共に、充填用ローラーの下を順次通過する複数の成形型を設け、該成形型に充填用ローラーによってブドウ糖を加圧充填する固形ブドウ糖の製造方法において、前記充填用ローラーに突起を形成し、突起の側面部でブドウ糖を撹拌すると共に、突起の先端部側に導入したブドウ糖を充填用ローラーで前記成形型に加圧充填するように構成し、突起の加圧面から前記成形型までの距離は2mm~10mmに設定し、前記充填用ローラーを回転数60rpmで回転させながら、前記充填用ローラーの下で前記成形型を4秒で通過させることを特徴とする固形ブドウ糖の製造方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上述の目的を達成すべく本発明における第1の手段は、水分を含んだ粒状のブドウ糖を投入するホッパー1と、該ホッパー1の内部に、送り込み用回転羽根体2と、充填用ローラー3と、送り戻し用回転羽根体4とを配置すると共に、充填用ローラー3の下を順次通過する複数の成形型10を設け、該成形型10に充填用ローラー3によってブドウ糖を加圧充填する固形ブドウ糖の製造装置において、前記充填用ローラー3に側面歯車形状の突起3bを形成し、突起3bの側面部でブドウ糖を撹拌すると共に、突起3bの先端部側に導入したブドウ糖を充填用ローラー3で前記成形型10に加圧充填するように構成し、突起3bの加圧面から前記成形型10までの距離は2mm~10mmに設定し、前記充填用ローラー3の回転数を60rpmに設定すると共に、前記充填用ローラー3の下を前記成形型10が4秒で通過するように構成したことにある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
第2の手段の前記突起3bは、前記充填用ローラー3のシャフト3aに放射状に設けた複数本の杆体状を成し、前記シャフト3aの長手方向に沿って連続設置したものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
第3の手段は、水分を含んだ粒状のブドウ糖を投入するホッパー1と、該ホッパー1の内部に、送り込み用回転羽根体2と、充填用ローラー3と、送り戻し用回転羽根体4とを配置すると共に、充填用ローラー3の下を順次通過する複数の成形型10を設け、該成形型10に充填用ローラー3によってブドウ糖を加圧充填する固形ブドウ糖の製造方法において、前記充填用ローラー3に突起3bを形成し、突起3bの側面部でブドウ糖を撹拌すると共に、突起3bの先端部側に導入したブドウ糖を充填用ローラー3で前記成形型10に加圧充填するように構成し、突起3bの加圧面から前記成形型10までの距離は2mm~10mmに設定し、前記充填用ローラー3を回転数60rpmで回転させながら、前記充填用ローラー3の下で前記成形型10を4秒で通過させるようにした製造方法である。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水分を含んだ粒状のブドウ糖を投入するホッパーと、該ホッパーの内部に、送り込み用回転羽根体と、充填用ローラーと、送り戻し用回転羽根体とを配置すると共に、充填用ローラーの下を順次通過する複数の成形型を設け、該成形型に充填用ローラーによってブドウ糖を加圧充填する固形ブドウ糖の製造装置において、前記充填用ローラーに側面歯車形状の突起を形成し、突起の側面部でブドウ糖を撹拌すると共に、突起の先端部側に導入したブドウ糖を充填用ローラーで前記成形型に加圧充填するように構成し、突起の加圧面から前記成形型までの距離は2mm~10mmに設定し、前記充填用ローラーの回転数を60rpmに設定すると共に、前記充填用ローラーの下を前記成形型が4秒で通過するように構成したことを特徴とする固形ブドウ糖の製造装置。
【請求項2】
水分を含んだ粒状のブドウ糖を投入するホッパーと、該ホッパーの内部に、送り込み用回転羽根体と、充填用ローラーと、送り戻し用回転羽根体とを配置すると共に、充填用ローラーの下を順次通過する複数の成形型を設け、該成形型に充填用ローラーによってブドウ糖を加圧充填する固形ブドウ糖の製造方法において、前記充填用ローラーに突起を形成し、突起の側面部でブドウ糖を撹拌すると共に、突起の先端部側に導入したブドウ糖を充填用ローラーで前記成形型に加圧充填するように構成し、突起の加圧面から前記成形型までの距離は2mm~10mmに設定し、前記充填用ローラーを回転数60rpmで回転させながら、前記充填用ローラーの下で前記成形型を4秒で通過させることを特徴とする固形ブドウ糖の製造方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
第2の手段は、水分を含んだ粒状のブドウ糖を投入するホッパー1と、該ホッパー1の内部に、送り込み用回転羽根体2と、充填用ローラー3と、送り戻し用回転羽根体4とを配置すると共に、充填用ローラー3の下を順次通過する複数の成形型10を設け、該成形型10に充填用ローラー3によってブドウ糖を加圧充填する固形ブドウ糖の製造方法において、前記充填用ローラー3に突起3bを形成し、突起3bの側面部でブドウ糖を撹拌すると共に、突起3bの先端部側に導入したブドウ糖を充填用ローラー3で前記成形型10に加圧充填するように構成し、突起3bの加圧面から前記成形型10までの距離は2mm~10mmに設定し、前記充填用ローラー3を回転数60rpmで回転させながら、前記充填用ローラー3の下で前記成形型10を4秒で通過させるようにした製造方法である。