(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024101089
(43)【公開日】2024-07-29
(54)【発明の名称】家計支援システム2
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240722BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023004811
(22)【出願日】2023-01-17
(71)【出願人】
【識別番号】720000708
【氏名又は名称】尾嶋 俊正
(71)【出願人】
【識別番号】520037061
【氏名又は名称】尾嶋 麗子
(72)【発明者】
【氏名】尾嶋俊正
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA23
(57)【要約】 (修正有)
【課題】現実を分析し、将来の総資産の状態を見極める家計支援システムを提供する。
【解決手段】家計簿機能は備えてはいないシステムであって、既設家計簿からデータを取り込めるよう配慮され、エクセルベースでの運用で、1Case1File形式を採用し、条件を変えたい場合、コピーを取りファイル名を変えるだけで簡単に操作出来る。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
普通の集計では、年に数回しか発生しないものに、毎月定期的に発生するものを加算すると月平均がアップしてしまいます。その値を 12倍したら年度末は、相当大きくなり信用出来ないデータになってしまいます。本システムでは不定期のものは、そのものが発生予定の月に集計しますので、年度末の予想がより正確になる特徴を有しています。
図3参照下さい。この金額を事前に想定出来るようになれば、フイードフォワード制御が出来る、即ち年度を締める前に、使い過ぎを防ぐ事が出来る「家計支援システム2」である。
【請求項2】
家計管理で、特別経費(電機品の買い替え、家屋の修繕費及び家族の旅行費等)を10年先の予算に組み込んでいますか。甚だ疑問に思うところであります。当システムでは、特別費は一般家計費とは別管理にしたこと、及び特別経費分は、特別収入分で賄うと言うルールにしてあります。
図4参照下さい。今年度分のForecast計算では、使った分と残月を考慮して今後発生するであろう額の加算表示に特徴を持っています。今年度分を詳細に制御管理することで、今後10年分の特別費を制御管理することが出来ると言う「家計支援システム2である。
【請求項3】
一般家計費、特別費の他に不動産、株投資信託及び車貴金属の現在価格を集計し、10年先迄を示したものである。 データベースは、4つのステージ(プラン/プラン補正/現実/Forecast)で示され、現実/Forecastデータがプラン/プラン補正データを上回っているか、また10年間の推移が上昇なのか現状維持なのか、はたまた下降傾向なのかを判別する事が出来ます。システムスの特徴は、昨年度迄のデータは 現実データに置き換わる、即ち毎年データは現実を反映したものに置き換わると言う特徴を持ったシステムである。またこのシステムにはもう一つ、ケースを変えたい場合を、オリジナルのケースと比較を行う事が出来る「家計支援システム2でもある。
図8参照。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
家計管理
【背景技術】
【0002】
各種汎用家計簿を使ってみたが、データを一杯集めた割に、期待出来る効果は薄いものでした。そこでデータは、有るので有る訳ですから、それらを有効活用して、上記請求項にある項目をトライしたのが、本システムである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
該当無し
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本システムでは、説明の都合上特許の対象になっていないものも併記されています。説明の都合上これはどうしても避けられなくなっています。特許に属するものと無いものを区別する為に、該当の物は先頭に参照請求項No.を表示してあります。なを添付図は,データの一貫性を保つために,同一ケース(Case-4、
図8に詳細)のデータ及びグラフを採用しております。
【課題を解決するための手段】
【0005】
家計簿そのものの記録機能は、オリジナルの既存ソフトに有り、本家計支援システム2には持ち合わせてはおりません。そのため、既存ソフト側には、年度毎のサマリーファイルを作成して頂く必要が有ります。当システムはエクセルファイルで構成しておりますので、既設家計簿がエクセルファイルでない場合は、CSV形式にして吐き出して頂く必要が有ります。
図1参照下さい。
【0006】
図2参照下さい。既設家計簿からデータを取り込む画面です。取り込みは月毎の主要項目別になっていて、元のファイルとリンクを張って頂く事になります。ここでのポイントは、既設家計簿と当システムの定義付け確認です。主なものは、第1に毎月の開始日は何時なのか、第2に項目の範囲確認、例えば食費には、外食代を含めてある
のか否か、第3には、年に1回か2回のものは、毎月のものと一緒になっていないか、例えば、車代の中に毎月支払うガソリン代に、年1回の任意保険代を含めてあるかどうか、第4には、特別費項目は、一般家計費項目と一緒になっていないかどうか等があります、なお食い違いが露見された場合は、原則既設家計簿側で調整して頂けるものと致します。
【0007】
請求項1
図3は、設家計簿からデータを取り込んだ状態を示したもので、途中月であっても年度末の状態を予想する事が出来るものであります。その理屈は、以下2つの要因より構成されています。1つ目は回数が異なるが毎に項目を分けている事、その各々が何月に発生するのかを事前に決めている点にあります。2つ目は、まず各項目の標準設定金額を決める(12カ月ベース)。これに対して当システムでは、開始月に応じた標準設定金額(通年及び月事)を算出します。現実月のデータが入力されると、各月の右側のカラムに標準設定金額と現実金額との差(バランス金額)を計算し表示されます。年度末の予想金額は、基本以下の計算式で表されます。
=バランス金額の総和+標準設定金額(月額)X項目の年回数
なおバランス金額は収入項目と支出項目でプラスマイナスが逆転します。
【0008】
請求項1 一般家計画面その他の条件は以下の通り。1番目は、スタートは何月からでもスタートは出来ます。途中月からスタートする場合、標準設定金額(年額)が調整されます。2番目は、当システムは既設家計簿とリンクで繋がっているので、月初めと月締め時では、年末予想金額が変化します。これは月中でバランス金額が変化するためで、月初めは最低を示し、それから徐々に増加し、月締め時は最高となります。しかしまた月が変わると最低になり、これが毎月繰り返されてゆく事となります。推移としては月締め時がベースになって記録されてゆく事となります。3番目は、年に数回発生する予定のもので、その該当月に発生してない項目のものについては、別に集計する。4番目は、月末で消費されなかったものについては、予想額より差し引かれます。ゆえに年度末まではこの2つのカラムの合計集計で表す事になります。
【0009】
請求項2 特別収入(副業収入、退職金等)、や特別経費(家屋の修繕、電気品の取り換え、車の購入、家族旅行費等)を、一般家計費で扱うと、バランス金額がおかしくなり、家計制御が不能に陥る場合が有ると考えられます。当システムでは、特別費は一般家計費とは別扱いとして管理しております。
図4参照下さい。記入はまず枠各々に10年先を見据えた特別収入及び特別経費計画を記入して頂きます(年単位/プラン)。次は、今年度分を詳細に展開して頂きます(月単位/プラン修正)。これは今年度の計画を示すもので、プランの予定を上書きするものです(
図5参照)。次は現実に発生した特別収入及び特別経費を記入頂きます。既設家計簿で特別費を扱っている場合でも再入力又はリンクは必要です。この表のポイントは2つあります。1つ目はForecastにあり、現実に発生が無い場合は、プラン又はプラン補正金額が維持されます。現実に発生が出た場合は、現実の金額が取って変わります。2つ目は、Forecast金額が、残りの月数に応じて減額となるところであります。
図4参照。
【0010】
請求項2 システムの中の特別費には、国または市町村から支給される助成金及び還付金を、それら各々に類する項目と紐づけ出来る特徴を有しています。これらは関連項目の年度末金額算出に供されます。
図3参照下さい。記入は、既設家計簿で助成金及び還付金を扱っている場合でも再入力又はリンクは必要です。
図6参照下さい。この表では昨年度から今年度にまたいだ期間を対象にいくら支給されたか判る仕組みを持ったシステムであります。
【0011】
請求項3 一般家計費及び特別費の翌年度以降の影響度を知る事は、資産管理の上でも重要となります。予算をオーバーしたものを購入したら10年先の総資産は、どうなりそうなのか、知る必要があります。10年先のところは、該当部分のみ手入力となりますが、その他は先に入力したデータがそのまま10年維持されます。また当システムでは、今年度以前は、今年度までの実績を反映したものに置き換わる仕組みともなっております。
図7を参照下さい。ポイントは2つあります。1つ目は、現実Forecastデータがプラン又はプラン補正データに接近しているかどうかです。2つ目はカーブが上昇傾向にあるか、現状維持傾向にあるか、またまた下降傾向なのかどうかを判定する必要があります。下降傾向の場合、その勾配を評価する必要があります。
【0012】
請求項3
図7で勾配を評価すると、特別収入費をアップすれば改善が図れると思われる場合があります。その場合データを上書きすると以前の状態が判らなくなってしまいます。
図8は、これを改善するためデータを別々にして表示した例です。それはケース名を別に取って、ファイルを別にすれば容易に表示が出来るのです。それを可能にするため当システムでは、One Caseを One ファイルに纏めてきました。
図8の Case-4は、2000万円の現の半分の1000万円を投資または副業に使い、分配金として年間50万円を得ると言うシュミレーション結果です。カーブが水平近くになったと思います。分配金が50万円より大きくなると、カーブは上昇を示します。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【発明を実施するための形態】
【0014】
多くの人にも使って頂けるように、第1は、取り扱い説明書を付けて、本にして出版する。これにはエクセルも添付します。又は第2は特許広報を見て、我が発明品を取り込んだソフトを出したいと思う会社には、特許を授けたい。