(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024101110
(43)【公開日】2024-07-29
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/08 20120101AFI20240722BHJP
【FI】
G06Q50/08
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023004846
(22)【出願日】2023-01-17
(71)【出願人】
【識別番号】000166432
【氏名又は名称】戸田建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100158850
【弁理士】
【氏名又は名称】明坂 正博
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 寛彰
(72)【発明者】
【氏名】池端 裕之
(72)【発明者】
【氏名】高島 俊典
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC07
5L050CC07
(57)【要約】
【課題】通勤若しくは環境に配慮した選定先の推奨が可能な情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本発明に係る情報処理装置は、作業現場及び前記作業現場の関係者のそれぞれの位置情報を取得する位置情報取得部と、位置情報取得部が取得した作業現場及び関係者のそれぞれの位置情報に基づいて関係者を評価する評価部と、評価部の評価に基づいて作業現場に割り当てる関係者を推奨する推奨部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業現場及び前記作業現場の関係者のそれぞれの位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報取得部が取得した前記作業現場及び前記関係者のそれぞれの位置情報に基づいて前記関係者を評価する評価部と、
前記評価部の評価に基づいて前記作業現場に割り当てる関係者を推奨する推奨部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記作業現場及び前記関係者のそれぞれの位置情報に基づいて前記作業現場及び前記関係者間の移動距離又は移動時間を算出する算出部を備え、
前記評価部は、
前記算出部が算出した前記移動距離又は前記移動時間に基づいて前記関係者を評価する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記関係者の前記作業現場までの移動手段を取得する移動手段取得部を備え、
前記算出部は、
前記移動手段取得部が取得した前記移動手段に基づいて前記関係者の移動に伴う二酸化炭素排出量を算出し、
前記評価部は、
前記算出部が算出した前記二酸化炭素排出量に基づいて前記関係者を評価する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記関係者に対するユーザ評価を取得する評価取得部を備え、
前記評価部は、
前記評価取得部が取得した前記ユーザ評価に基づいて前記関係者を評価する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記作業現場及び前記関係者のそれぞれの位置情報を送信する送信部を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記送信部は、
前記評価部による前記関係者の評価をリスト表示させる情報を送信する、
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記関係者の業種を指定する情報を受信する受信部を備え、
前記評価部は、
前記指定された業種の関係者を評価する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
位置情報取得部が、作業現場及び前記作業現場の関係者のそれぞれの位置情報を取得する工程と、
評価部が、前記位置情報取得部が取得した前記作業現場及び前記関係者のそれぞれの位置情報に基づいて前記関係者を評価する工程と、
推奨部が、前記評価部の評価に基づいて前記作業現場に割り当てる関係者を推奨する工程と、
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータを、
作業現場及び前記作業現場の関係者のそれぞれの位置情報を取得する位置情報取得部、
前記位置情報取得部が取得した前記作業現場及び前記関係者のそれぞれの位置情報に基づいて前記関係者を評価する評価部、
前記評価部の評価に基づいて前記作業現場に割り当てる関係者を推奨する推奨部、
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、総合建設業者(元請負者として各種の建設工事を一式で発注者から直接請負い、工事全体のとりまとめを行う建設業者)、いわゆるゼネコンが建設現場での作業に必要な人員などを発注する場合、過去の取引実績などを考慮して、見積の依頼先や発注先を選定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、建設現場の作業関係者は、ある建設現場での作業が終了すると次の建設現場へ移動する、といったように働く場所が固定されておらず、所定期間で変化する特性を持つため通勤時間の最適化が困難な業種である。
このような事情もあり、ゼネコンが見積の依頼先や発注先を選定する際は、通勤などの地理的条件を考慮する慣習はほとんどなく、考慮したとしても支店単位(例えば、東京支店、横浜支店、大阪支店、東北支店など)の大まかな地理的条件が考慮されているに過ぎない。また受注する側も建設現場の位置情報を考慮しているとは言い難い。このため、未だ設現場まで長距離通勤を行うことは珍しくなく、二酸化炭素排出量、働き方改革などの観点からより効果的な選定手法が求められている。
【0005】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、通勤若しくは環境に配慮した選定先の推奨が可能な情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決すべく、本発明に係る情報処理装置は、作業現場及び前記作業現場の関係者のそれぞれの位置情報を取得する位置情報取得部と、位置情報取得部が取得した作業現場及び関係者のそれぞれの位置情報に基づいて関係者を評価する評価部と、評価部の評価に基づいて作業現場に割り当てる関係者を推奨する推奨部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、通勤若しくは環境に配慮した選定先の推奨が可能な情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態に係る情報処理システムの概略構成の一例を示す図である。
【
図2】実施形態に係るサーバの構成及び機能の一例を示す図である。
【
図3】実施形態に係るサーバの評価部による点数付与の一例を示す図である。
【
図4】実施形態に係る第1ユーザ端末の構成及び機能の一例を示す図である。
【
図5】実施形態に係る第1ユーザ端末に提示される画面の一例を示す図である。
【
図6】実施形態に係る情報処理システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】実施形態に係る情報処理システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では作業現場として建設現場を例に実施形態を説明するが、作業現場は建築現場に限られず、人の移動を伴う種々の場所(位置)を作業現場とすることができる。
【0010】
[実施形態]
初めに、
図1を参照して情報処理システム1の構成について説明する。
図1に示すように、情報処理システム1は、サーバ2(情報処理装置)と、このサーバ2とネットワーク5を介して接続された第1ユーザ端末3及び第2ユーザ端末4とを備える。なお、情報処理システム1が備えるサーバ2、第1ユーザ端末3及び第2ユーザ端末4に数は任意である。また、第1ユーザ端末3及び第2ユーザ端末4は、デスクトップ型PC(Personal Computer)、タブレット型PC、スマートフォンなどであってよい。
【0011】
(サーバ2)
図2は、サーバ2の構成図である。なお、
図2(a)は、サーバ2の主なハード構成を示しており、サーバ2は、通信IF200A、記憶装置200B、CPU200Cがバスなどを介して接続された構成を有する。なお、
図2(a)では図示していないが、サーバ2は、入力装置(例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなど)や表示装置(CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなど)などを備えていてもよい。
【0012】
通信IF200Aは、他の装置(例えば、第1ユーザ端末3や第2ユーザ端末4)と通信するためのインターフェースである。
【0013】
記憶装置200Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置200Bには、各種情報や情報処理プログラムが記憶されている。
【0014】
次に、サーバ2の記憶装置200Bに記憶されている各種情報について説明する。サーバ2の記憶装置200Bには、第1ユーザDB1、第2ユーザDB2、評価DB3、建設現場DB4、二酸化炭素排出量係数DB5などが格納されている。
【0015】
(第1ユーザDB1)
第1ユーザDB1には、総合建設業者(元請負者として各種の建設工事を一式で発注者から直接請負い、工事全体のとりまとめを行う建設業者)、いわゆるゼネコンの情報(以下、第1ユーザ情報)が第1ユーザの識別情報(以下、第1ユーザID)に関連付けて記憶されている。
第1ユーザ情報は、例えば、会社名、連絡先(代表メールアドレス、代表電話番号、SNSアカウントなど)、位置情報(例えば、会社住所や会社の緯度経度などの位置を表す情報)、従業員名(派遣やバイトなどを含む)などの情報である。
また、従業員名(建設現場の関係者(第1関係者))には、スケジュール(各従業員の予定表(いつ、どの建設現場(担当建設現場)にいるか、どのような業務を行うかなどの情報))、所有資格、業務内容、所属部署、役職、連絡先(メールアドレス、電話番号、SNSアカウントなど)、位置情報(例えば、自宅(社宅を含む)住所や自宅の緯度経度などの位置を表す情報)などの情報が関連付けて記憶されている。
なお、第1ユーザDB1に記憶される情報は、第1ユーザにより登録される。
【0016】
(第2ユーザDB2)
第2ユーザDB2には、いわゆるゼネコンから建設現場での作業などの発注を受ける業者(建設現場の関係者(第2関係者))の情報(以下、第2ユーザ情報)が第2ユーザの識別情報(以下、第2ユーザID)に関連付けて記憶されている。
第2ユーザ情報は、例えば、会社名、連絡先(代表メールアドレス、代表電話番号、SNSアカウントなど)、位置情報(例えば、会社住所や資材置き場、又は会社や資材置き場の緯度経度などの位置を表す情報)、従業員名(派遣やバイトなどを含む)、業種(例えば、請負可能な作業)などの情報である。
また、従業員名には、スケジュール(各従業員の予定表(いつ、どの建設現場にいるか、どのような作業を行うかなどの情報))、所有資格、可能な作業の種類(例えば、鉄筋工事、電気工事など)、所属部署、役職、連絡先(メールアドレス、電話番号、SNSアカウントなど)、位置情報(例えば、自宅(社宅を含む)住所や自宅の緯度経度などの位置を表す情報)などの情報が関連付けて記憶されている。
なお、第2ユーザDB2に記憶される情報は、第2ユーザ及び第1ユーザの少なくとも一方により登録される。
また、業種は、例えば、土工事、型枠工事、鉄筋工事、左官工事、空調工事、衛生工事、などであるが、業種の分け方は問わない。
【0017】
(評価DB3)
第1ユーザによる第2ユーザの評価が、評価を行った第1ユーザの第1ユーザID及び評価された第2ユーザIDに関連付けて記憶されている。これにより、どの第1ユーザがどの第2ユーザを評価したか、及びその評価が認識できるように構成されている。第2ユーザの評価は、第2ユーザに対して作業などを発注し、そのサービスを受けた第1ユーザが満足度を0~10点で評価する。10点が最も満足度が高く、0点が最も満足度が低い。なお、複数の第1ユーザにより第2ユーザに対して評価が付与されている場合、複数の第1ユーザにより付与された点数の平均値が該第2ユーザの評価の点数となる。なお、点数の平均値ではなく、加重平均やその他の統計的手法を用いて算出した値を第2ユーザの評価の点数としてもよい。また、第1ユーザが、複数の質問が含まれるアンケートに回答すると、回答内容に応じて自動的に0~10点で評価される形式としてもよい。また、必ずしも満足度を0~10点で評価する必要はなく、0~5点で評価してもよいし、A~Cで評価してもよい。
【0018】
(建設現場DB4)
建設現場DB4には、建設現場の情報が建設現場の識別情報(以下、建設現場ID)に関連付けて記憶されている。建設現場の情報は、例えば、建設現場の工事名、位置情報(例えば、住所や緯度経度などの位置を表す情報)などの情報である。
【0019】
(二酸化炭素排出量係数DB5)
二酸化炭素排出量係数DB5には、単位距離(例えば、1km)当たりの二酸化炭素排出量が移動手段(例えば、公共交通手段(例えば、電車、バス)、車、自転車、徒歩)に対応付けて記憶されている。後述するサーバ2の算出部205は、二酸化炭素排出量係数DB5を参照して、移動に伴う二酸化炭素排出量を算出する。なお、移動手段が徒歩又は自転車である場合、二酸化炭素排出量は他の交通手段に比して無視できる量であるためゼロとしてもよい。なお、以下の説明では二酸化炭素を「CO2」ともいう。
【0020】
なお、記憶装置200Bに記憶された各種情報の一部又は全部は、USB(Universal Serial Bus)メモリや外付けHDDなどの外部記憶装置やネットワーク5を介して接続された他の情報処理装置の記憶装置に記憶されてもよい。この場合、サーバ2は、外部記憶装置や他の情報処理装置の記憶装置に記憶された各種情報を参照又は取得する。
【0021】
CPU200Cは、本実施形態に係るサーバ2を制御するものであり、図示しないROM及びRAMなどを備える。
【0022】
(サーバ2の機能)
図2(b)は、サーバ2の機能ブロック図である。
図2(b)に示すように、サーバ2は、受信部201、送信部202(出力部)、記憶装置制御部203、取得部204(位置情報取得部、移動手段取得部、業種取得部、評価取得部)、算出部205、評価部206、推奨部207などの機能を有する。なお、
図2(b)に示す機能は、CPU200Cが、記憶装置200Bに記憶されている情報処理プログラムなどを実行することで実現される。
【0023】
受信部201は、ネットワーク5を介して、例えば、第1ユーザ端末3や第2ユーザ端末4からの情報を受信する。
【0024】
送信部202(出力部)は、ネットワーク5を介して、例えば、第1ユーザ端末3や第2ユーザ端末4へ情報を送信(出力)する。
送信部202(出力部)は、例えば、以下の情報を第1ユーザ端末3へ送信(出力)する。
(A1)建設現場の位置情報
(A2)後述する推奨部207が推奨した第2ユーザの位置情報、評価(総合評価)及び第2ユーザの情報(例えば、会社名、住所など)
(A3)後述する推奨部207が推奨した第2ユーザと建設現場との移動距離、移動時間、CO2排出量
また、送信部202(出力部)は、例えば、以下の情報を第1ユーザ端末3へ送信(出力)する。
(B1)建設現場の位置情報
(B2)後述する推奨部207が推奨した第1ユーザの従業員の位置情報、評価(総合評価)及び第1ユーザの情報(例えば、氏名、所属部署、役職など)
(B3)後述する推奨部207が推奨した第1ユーザの従業員と建設現場との移動距離、移動時間、CO2排出量
【0025】
記憶装置制御部203は、記憶装置200Bを制御する。例えば、記憶装置制御部203は、記憶装置200Bへの情報の書き込みや読み出しを行う。
【0026】
取得部204は、以下(C1)の情報を取得する。
(C1)建設現場の位置情報
また、取得部204は、第2ユーザの情報として以下(D1)から(D5)の情報のうち取得可能な情報を取得する。なお、第2ユーザの移動手段は、第1ユーザが登録したものを取得してもよいし、第2ユーザが登録したものを取得してもよい。
(D1)第2ユーザの位置情報
(D2)第2ユーザの従業員の位置情報
(D3)第2ユーザの業種
(D4)第2ユーザの従業員の建設現場までの移動手段(公共交通手段、車(複数人で車両に乗り合わせる場合などが含まれる)、自転車、徒歩など)
(D5)第2ユーザに対するユーザ評価
なお、上記において、例えば、取得部204は、複数人が車両に乗り合わせる場合には、移動手段として車を取得してもよい。また、移動手段が車の場合、取得部204は、第2ユーザの位置情報として、例えば、会社住所や資材置き場の位置を表す情報を取得してもよい。
【0027】
また、取得部204は、第1ユーザの情報として以下(E1)から(E2)の情報を取得する。なお、第1ユーザの従業員の移動手段は、第1ユーザが登録したものを取得してもよいし、第1ユーザの授業員が登録したものを取得してもよい。
(E1)第1ユーザの従業員の位置情報
(E2)第1ユーザの従業員の建設現場までの移動手段(公共交通手段、車、自転車、徒歩など)
【0028】
算出部205は、建設現場及び第2ユーザの位置情報に基づいて建設現場及び第2ユーザ間の移動距離を算出する。
また、算出部205は、建設現場及び第2ユーザの位置情報と、移動手段とに基づいて建設現場及び第2ユーザ間の移動時間とCO2排出量とを算出する。
なお、第2ユーザの位置情報として第2ユーザの位置情報(例えば、会社住所や会社の緯度経度などの位置を表す情報)を使用する場合、算出部205は、第2ユーザの位置情報と建設現場の位置情報に基づいて移動距離、移動時間及びCO2排出量を算出する。
また、第2ユーザの位置情報として第2ユーザの従業員(事務員などの建設現場へは通常出入りしない従業員を除く)の位置情報(例えば、自宅(社宅を含む)住所や自宅の緯度経度などの位置を表す情報)を使用する場合、算出部205は、第2ユーザの従業員(事務員などの建設現場へは通常出入りしない従業員を除く)の位置情報の重心位置(例えば、従業員の住宅の緯度経度を加算して、該加算した従業員数で除算した位置)を算出し、この重心位置と建設現場の位置情報に基づいて移動距離、移動時間及びCO2排出量を算出する。
また、算出部205は、建設現場及び第1ユーザの従業員の位置情報(例えば、自宅(社宅を含む)住所や自宅の緯度経度などの位置を表す情報)に基づいて建設現場及び第1ユーザの従業員間の移動距離を算出する。
また、算出部205は、建設現場及び第1ユーザの従業員の位置情報と、移動手段とに基づいて建設現場及び第1ユーザの従業員間の移動時間と、CO2排出量とを算出する。
なお、算出部205は、CO2排出量係数DB5を参照し、建設現場までの移動手段ごとの移動距離(例えば、建設現場まで徒歩0.5km+電車5km)を算出し、この移動手段ごとの移動距離に単位距離当たりのCO2排出量を乗算し、移動手段ごとのCO2排出量を加算することで建設現場までの移動に伴うCO2排出量を算出する。
【0029】
評価部206は、建設現場の位置情報及び第2ユーザの位置情報に基づいて第2ユーザを評価する。
具体的には、評価部206は、算出部205が算出した第2ユーザの以下(F1)から(F3)の値に対して点数を付与する。
(F1)建設現場と第2ユーザ間の移動距離
(F2)建設現場と第2ユーザ間の移動時間
(F3)建設現場と第2ユーザ間のCO2排出量
次いで、評価部206は、上記(F1)から(F3)に付与した点数と、評価DB3に記憶された第1ユーザによる第2ユーザの評価(点数)とを第2ユーザごとに加算して、第2ユーザの評価(総合評価)とする。
図3は、評価部206が上記(F1)から(F3)に点数を付与する際の一例を示す図である。
図3(a)は移動距離に点数を付与する際の例、
図3(b)は移動時間に点数を付与する際の例、
図3(c)はCO2排出量に点数を付与する際の例である。
図3(a)に示すように、評価部206は、移動距離が短いほど高い点数を付与し、移動距離が長いほど低い点数を付与し、移動距離が所定値以上の場合には点数を0(ゼロ)とする。
また、
図3(b)に示すように、評価部206は、移動時間が短いほど高い点数を付与し、移動時間が長いほど低い点数を付与し、移動時間が所定値以上の場合には点数を0(ゼロ)とする。
また、
図3(c)に示すように、評価部206は、CO2排出量が少ないほど高い点数を付与し、CO2排出量が多いほど低い点数を付与し、CO2排出量が所定値以上である場合には点数を0(ゼロ)とする。
なお、
図3に示す点数付与は、あくまで一例であり、必ずしも
図3に示す例に限られない。
また、評価部206は、上記(F1)から(F3)に付与した点数のいずれか1以上と、評価DB3に記憶された第1ユーザによる第2ユーザの評価(点数)とを第2ユーザごとに加算して、第2ユーザの評価(総合評価)としてもよい。
【0030】
また、評価部206は、建設現場の位置情報及び第1ユーザの従業員の位置情報に基づいて第1ユーザの従業員を評価する。
具体的には、評価部206は、算出部205が算出した第1ユーザの従業員の以下(G1)から(G3)の値に対して点数を付与する。
(G1)建設現場と第1ユーザの従業員間の移動距離
(G2)建設現場と第1ユーザの従業員間の移動時間
(G3)建設現場と第1ユーザの従業員間のCO2排出量
具体的には、評価部206は、上記(G1)から(G3)に付与した点数を第1ユーザの従業員ごとに加算して、第1ユーザの従業員の各評価(総合評価)とする。
なお、上記(G1)から(G3)への点数の付与は、上述した第2ユーザの評価と同様にして行うことができる。
また、評価部206は、上記(G1)から(G3)に付与した点数のいずれか1以上を第1ユーザの従業員ごとに加算して、第1ユーザの従業員の各評価(総合評価)としてもよい。
【0031】
推奨部207は、評価部206の評価に基づいて建設現場に割り当てる第2ユーザを推奨する。具体的には、推奨部207は、評価部206による評価(点数)が高い順に所定数までの第2ユーザを抽出し、推奨される第2ユーザとする。なお、本実施形態では、推奨部207は、見積の依頼先候補として第2ユーザを推奨するが、仕事を発注する発注先候補としての推奨であってもよい。
また、推奨部207は、評価部206の評価に基づいて建設現場に割り当てる第1ユーザの従業員を推奨する。具体的には、推奨部207は、評価部206による評価(点数)が高い順に所定数までの第1ユーザの授業員を抽出し、推奨される第1ユーザの従業員とする。
【0032】
(第1ユーザ端末3)
第1ユーザ端末3は、第1ユーザが利用する端末である。
図4は、第1ユーザ端末3の構成図である。なお、
図4(a)は、第1ユーザ端末3の主なハード構成を示しており、第1ユーザ端末3は、それぞれ通信IF300A、記憶装置300B、入力装置300C、表示装置300D、CPU300Eがバスなどを介して接続された構成を有する。
【0033】
通信IF300Aは、他の装置(例えば、サーバ2)と通信するためのインターフェースである。
【0034】
記憶装置300Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置300Bには、端末の識別子や情報処理プログラムなどが記憶される。端末の識別子は、第1ユーザ端末3を識別するための識別子である。第1ユーザ端末3から送信する情報に端末の識別子を付与することで、サーバ2は、受信した情報がどの第1ユーザ端末3から送信されたものであるかを判定することができる。なお、端末の識別子は、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、サーバ2が第1ユーザ端末3に対して付与するようにしてもよい。
【0035】
入力装置300Cは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力デバイスであるが、入力可能であれば、他の装置や機器であってもよい。また、音声入力装置であってもよい。
【0036】
表示装置300Dは、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどであるが、表示可能であれば他の装置や機器(例えば、CRT:Cathode Ray Tube)であってもよい。
【0037】
CPU300Eは、本実施形態に係る第1ユーザ端末3を制御するものであり、図示しないROM及びRAMを備える。
【0038】
図4(b)は、第1ユーザ端末3の機能ブロック図である。
図4(b)に示すように、第1ユーザ端末3は、それぞれ受信部301、送信部302、記憶装置制御部303、入力受付部304、表示装置制御部305などの機能を有する。なお、
図4(b)に示す機能は、それぞれCPU300Eが、記憶装置300Bに記憶されている情報処理プログラムなどを実行することで実現される。
【0039】
受信部301は、例えば、サーバ2から送信される情報を受信する。
【0040】
送信部302は、例えば、入力受付部304で受け付けた入力操作に応じた情報をサーバ2へ送信する。
【0041】
記憶装置制御部303は、例えば、記憶装置300Bを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
【0042】
入力受付部304は、例えば、入力装置300Cからの入力操作を受け付ける。
【0043】
表示装置制御部305は、例えば、表示装置300Dを制御し、受信部301で受信した情報を表示装置300Dに表示する。
【0044】
(第2ユーザ端末4)
第2ユーザ端末4は、第2ユーザが利用する端末である。なお、第2ユーザ端末4の構成は、
図4を参照して説明した第1ユーザ端末3の構成と同様であるため詳細な説明を省略する。
【0045】
図5は、第1ユーザ端末3の表示装置300Dに表示される画面の一例である。
図5に例示する図は、サーバ2の送信部202から送信される情報に基づいて第1ユーザ端末3の表示装置300Dに表示されるものである。
図5に示す例では、建設現場P1と推奨される各第2ユーザの位置P2~P4が地図上に表示される。このため、建設現場と推奨される各第2ユーザとの位置関係が容易に把握できる。なお、
図5に示す例では、通勤時間が30分増加するごとに異なる態様(
図5に示す例では異なる塗潰しパタン)で第2ユーザの位置P2~P4を表示しているが、この例に限られない。例えば、異なる色、大きさ、形状などであってもよい。また、通勤時間の代わりに、通勤距離、CO2排出量、又は評価(総合評価)の点数ごとに異なる態様で第2ユーザの位置を表示するようにしてもよい。また、表示装置300Dの画面の右側の枠L内には、推奨される各第2ユーザの情報(例えば、会社名及び住所など)及び評価(総合評価)が評価(総合評価)の高い順にリスト表示される。また、左側にボックスB1からプルダウン表示される候補から選択することで表示させる業種を変更(業種を問わない場合も含む)することが可能である。
【0046】
なお上記説明では、
図5に例示する画面は、第1ユーザ端末3の表示装置300Dに表示される構成となっているが、上述したようにサーバ2の表示装置、第2ユーザ端末4の表示装置などに表示されるようにしてもよい。
【0047】
(情報処理)
図6及び
図7は、情報処理システム1の情報処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図6及び
図7を参照して、情報処理システム1の情報処理について説明する。なお、以下の説明では、
図1~
図5を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0048】
(第2ユーザ選定処理)
図6は、情報処理システム1の第2ユーザ選定処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図6を参照して、情報処理システム1の第2ユーザ選定処理の一例について説明する。
【0049】
(ステップS101)
サーバ2の受信部201は、選定条件(建設現場、業種の指定など)を受信する。
【0050】
(ステップS102)
サーバ2の取得部204は、選定条件に業種の指定が含まれているか否かを判定する。業種の指定が含まれている場合(YES)、サーバ2は、ステップS103の処理を実行する。業種の指定が含まれていない場合(NO)、サーバ2は、ステップS104の処理を実行する。
【0051】
(ステップS103)
サーバ2の取得部204は、指定された業種の第2ユーザを選択する。
【0052】
(ステップS104)
サーバ2の取得部204は、位置情報、移動手段及び評価を取得する。
具体的には、取得部204は、指定された建設現場の位置情報及び第2ユーザの位置情報を取得する。なお、上述したように第2ユーザの位置情報として第2ユーザの位置情報(例えば、会社住所や会社の緯度経度などの位置を表す情報)を取得してもよいし、第2ユーザの従業員の位置情報(例えば、自宅(社宅を含む)住所や自宅の緯度経度などの重心位置)を取得してもよい。なお、第2ユーザの位置情報として第2ユーザの位置情報又は第2ユーザの従業員の位置情報のどちらを取得するかは第1ユーザが指定可能な構成としてもよい。
また、取得部204は、第2ユーザの従業員の建設現場までの移動手段を取得する(上述したように、移動手段は、第1ユーザが登録したものを取得してもよいし、第2ユーザが登録したものを取得してもよい)。また、複数人が車両に乗り合わせる場合には、取得部204は、移動手段として車を取得する構成としてもよい。また、この場合、取得部204は、第2ユーザの位置情報として、例えば、会社住所や資材置き場の位置を表す情報を取得する。
また、取得部204は、第2ユーザに対するユーザ評価を評価DB3から取得する。
なお、業種が指定されている場合は、取得部204は、ステップS103で選択した第2ユーザについて位置情報、移動手段及び評価を取得する。
【0053】
(ステップS105)
サーバ2の算出部205は、移動距離、移動時間及びCO2排出量を算出する。なお、算出部205による移動距離、移動時間及びCO2排出量の算出方法については既に説明したので重複する説明を省略する。
なお、業種が指定されている場合は、算出部205は、ステップS103で選択した第2ユーザについて移動距離、移動時間及びCO2排出量を算出する。
【0054】
(ステップS106)
サーバ2の評価部206は、第2ユーザを評価(総合評価)する。なお、評価部206による第2ユーザの評価方法については既に説明したので重複する説明を省略する。
なお、業種が指定されている場合は、評価部206は、ステップS103で選択した第2ユーザについて評価を行う。
【0055】
(ステップS107)
サーバ2の推奨部207は、評価部206の評価(総合評価)に基づいて建設現場に割り当てる第2ユーザを推奨する。具体的には、推奨部207は、評価部206による評価(総合評価)の点数が高い順に所定数までの第2ユーザを抽出し、推奨される第2ユーザとする。
【0056】
(ステップS108)
サーバ2の送信部202は、以下の情報を第1ユーザ端末3へ送信(出力)する。
(A1)建設現場の位置情報
(A2)推奨部207が推奨した第2ユーザの位置情報、評価(総合評価)及び第2ユーザの情報
(A3)推奨部207が推奨した第2ユーザと建設現場との移動距離、移動時間、CO2排出量
サーバ2の送信部202が送信した上記(A1)から(A3)の情報は、第1ユーザ端末3の受信部301で受信され、上記(A1)から(A3)の情報に基づいて、例えば、
図5に示す画面として第1ユーザ端末3の表示装置300Dに表示される。
【0057】
なお、上述したようにサーバ2に表示装置を備え、上記(A1)から(A3)の情報に基づいて、例えば、
図5に示す画面として該サーバ2の表示装置に表示するようにしてもよい。
【0058】
(第1ユーザの従業員選定処理)
図7は、情報処理システム1の第1ユーザの従業員選定処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図7を参照して、情報処理システム1の第1ユーザの従業員選定処理の一例について説明する。
【0059】
(ステップS201)
サーバ2の受信部201は、選定条件(建設現場)を受信する。
【0060】
(ステップS202)
サーバ2の取得部204は、第1ユーザの従業員の位置情報(例えば、自宅(社宅を含む)住所や自宅の緯度経度などの位置を表す情報)を取得する。
また、取得部204は、第1ユーザの従業員の建設現場までの移動手段を取得する(上述したように、移動手段は、第1ユーザが登録したものを取得してもよいし、第1ユーザの従業員が登録したものを取得してもよい)。
【0061】
(ステップS203)
サーバ2の算出部205は、移動距離、移動時間及びCO2排出量を従業員ごとに算出する。なお、算出部205による移動距離、移動時間及びCO2排出量の算出方法については既に説明したので重複する説明を省略する。
【0062】
(ステップS204)
サーバ2の評価部206は、第1ユーザの従業員を評価(総合評価)する。なお、評価部206による第1ユーザの従業員の評価方法については既に説明したので重複する説明を省略する。
【0063】
(ステップS205)
サーバ2の推奨部207は、評価部206の評価(総合評価)に基づいて建設現場に割り当てる第1ユーザの従業員を推奨する。具体的には、推奨部207は、評価部206による評価(総合評価)の点数が高い順に所定数までの第1ユーザの従業員を抽出し、推奨される第1ユーザとする。
【0064】
(ステップS206)
サーバ2の送信部202は、以下の情報を第1ユーザ端末3へ送信(出力)する。
(B1)建設現場の位置情報
(B2)推奨部207が推奨した第1ユーザの従業員の位置情報、評価(総合評価)及び第1ユーザの情報(例えば、氏名、所属部署、役職など)
(B3)推奨部207が推奨した第1ユーザの従業員と建設現場との移動距離、移動時間、CO2排出量
サーバ2の送信部202が送信した上記(B1)から(B3)の情報は、第1ユーザ端末3の受信部301で受信され、上記(B1)から(B3)の情報に基づいて、例えば、建設現場の位置と推奨される第1ユーザの従業員の位置(例えば自宅や社宅)とを地図上に表した情報や、推奨される第1ユーザの従業員の評価順(降順)のリストが第1ユーザ端末3の表示装置300Dに表示される。
【0065】
なお、上述したようにサーバ2に表示装置を備え、上記(B1)から(B3)の情報に基づいて、例えば、建設現場の位置と推奨される第1ユーザの従業員の位置(例えば自宅や社宅)とを地図上に表した情報や、推奨される第1ユーザの従業員の評価順(降順)のリストを該サーバ2の表示装置に表示するようにしてもよい。
【0066】
また、上記
図7を参照して説明した第1ユーザの従業員選定処理において、第1ユーザの従業員のスケジュールを取得し、取得した第1ユーザの従業員のスケジュールを提示する処理(第1ユーザ端末3へ送信する処理)と、選定処理から除外する第1ユーザの従業員の選択を受け付ける処理とを有するようにしてもよい。既に他の建設現場に割り当てられているなどの理由で選定処理から除外した方がよい第1ユーザの従業員を確認して選定処理から除外することができ利便性が向上する。なお、上記した処理は、例えば、
図7のステップS201以降でステップS204の前に行うことができる。
【0067】
以上のように、本実施形態に係るサーバ2は、建設現場及び建設現場の関係者(第1ユーザの従業員又は第2ユーザ)のそれぞれの位置情報を取得する取得部204と、取得部204が取得した建設現場及び関係者のそれぞれの位置情報に基づいて関係者を評価する評価部206と、評価部206の評価に基づいて建設現場に割り当てる関係者を推奨する推奨部207と、を備える。そして、第1ユーザは推奨された第2ユーザに見積もり依頼を出したり、実際に仕事を発注することができる。また、第1ユーザは推奨された第1ユーザの従業員を建築現場の担当者として割り当てることができる。
このように、建設現場及び建設現場の関係者の位置関係に基づいて、割り当てる関係者を推奨するので、通勤若しくは環境に配慮した選定先の推奨が可能となる。このため、通勤距離又は通勤時間の低減又は適正化を図ることができる。また、二酸化炭素排出量の削減を図ることができる。
【0068】
また、本実施形態に係るサーバ2は、建設現場及び関係者のそれぞれの位置情報に基づいて建設現場及び関係者間の移動距離又は移動時間を算出する算出部205を備える。そして、評価部206は、算出部205が算出した移動距離又は移動時間に基づいて関係者を評価する。
このように、建設現場及び建設現場の関係者の移動距離又は移動時間に基づいて評価を行い割り当てる関係者を推奨する。このため、通勤距離又は通勤時間の低減又は適正化を図ることができる。
【0069】
また、本実施形態に係るサーバ2の算出部205は、関係者の建設現場までの移動手段を取得する取得部204と、取得部204が取得した移動手段に基づいて関係者の移動に伴う二酸化炭素排出量を算出する。そして、評価部206は、算出部205が算出した二酸化炭素排出量に基づいて関係者を評価する。
このように、移動に伴う二酸化炭素排出量に基づいて評価を行い割り当てる関係者を推奨するのでCO2排出量の低減を図ることができる。
【0070】
また、本実施形態に係るサーバ2は、関係者(第2ユーザ)に対するユーザ評価を取得する取得部204を備える。そして、評価部206は、取得部204が取得したユーザ評価に基づいて関係者(第2ユーザ)を評価する。
このように、第2ユーザに対する評価(ユーザ評価)に基づいて評価を行い割り当てる関係者を推奨するので、例えば、過去の仕事の評価を参考に見積の依頼先や発注先を検討することができる。
【0071】
また、本実施形態に係るサーバ2は、建設現場及び関係者のそれぞれの位置情報を送信する送信部202を備える。
このため、例えば、第1ユーザ端末3の表示装置300Dに建設現場及び関係者の位置関係を示す地図を表示させることができ、一目で建設現場及び関係者の位置関係を把握することができる。
【0072】
また、本実施形態に係るサーバ2の送信部202は、評価部206による関係者(第2ユーザ)の評価をリスト表示させる情報を送信する。
このため、例えば、第1ユーザ端末3の表示装置300Dに関係者(第2ユーザ)の評価をリスト表示させることができ、一目でどの関係者(第2ユーザ)の評価が高いかを把握することができる。
【0073】
また、本実施形態に係るサーバ2の受信部201は、関係者(第2ユーザ)の業種を指定する情報(選定条件)を受信し、評価部206は、指定された業種の関係者を評価する。
このように業種ごとに評価を行うことができるため利便性に優れる。
【0074】
[実施形態の変形例]
なお、上記実施形態において、受信部201が第2ユーザを評価する際に参照する情報(例えば、移動距離、移動時間、CO2排出量、第1ユーザによる第2ユーザの評価)の重み付けを受信し、評価部206は、受信部201が受信した重み付けに基づいて第2ユーザを評価するようにしてもよい。また、受信部201が第1ユーザの従業員を評価する際に参照する情報(例えば、移動距離、移動時間、CO2排出量)の重み付けを受信し、評価部206は、受信部201が受信した重み付けに基づいて第1ユーザの従業員を評価するようにしてもよい。なお、第1ユーザの従業員又は第2ユーザを評価する際に参照する情報に予め重み付けを付与し、この付与された重み付けに基づいて第1ユーザの従業員又は第2ユーザを評価する構成であってもよい。また、上記重み付けは変更可能であってもよい。
【0075】
また、上記実施形態において、サーバ2の取得部204は、第2ユーザの作業に対する評価の評価者である第1ユーザの情報を取得し、評価部206は、取得部204が取得した評価者である第1ユーザに基づいて第2ユーザを評価するようにしてもよい。例えば、第1ユーザによる第2ユーザの評価について、自身の評価については重み付けを重くして、他の第1ユーザによる評価については重み付けを低くするようにしてもよい。
【0076】
また、サーバ2の取得部204は、第2ユーザの従業員のスケジュール(各従業員の予定表(いつ、どの建設現場にいるか、どのような作業を行うかなどの情報))を取得し、建設現場での作業予定及び取得部204が取得した第2ユーザの従業員のスケジュールを比較する予定比較部と、この予定比較部による比較結果に基づいて第2ユーザの従業員のスケジュールを通知する通知部と、をサーバ2が備えるようにしてもよい。例えば、建設現場での作業予定の日時に第2ユーザの従業員に他の予定が入っている場合にスケジュールが合わない旨を通知するようにしてもよいし、建設現場での作業予定の日時に第2ユーザの従業員に他の予定が入っていない場合にスケジュールが問題ない旨を通知するようにしてもよい。
また、上記実施形態において、例えば、建設現場での作業予定の日時に第2ユーザの従業員に他の予定が入っている場合などスケジュールが合わない場合は、該第2ユーザの従業員を推奨部207による推奨から除外するようにしてもよい。また除外した場合は、除外した第2ユーザの従業員名と除外した旨を通知する構成とするのが好ましい。
【0077】
また、上記実施形態では、サーバ2の算出部205が位置情報に基づいて、移動手段(本実施形態では、公共交通機関又は車両)ごとの移動距離又は移動時間を算出しているが、ネットワーク5に、位置情報を基に経路を探索する探索サーバ(不図示)を接続し、サーバ2が位置情報及び移動手段の情報を前記探索サーバに送信し、前記探索サーバから移動距離及び移動時間を取得可能に構成してもよい。
【0078】
また、サーバ2が備える機能(例えば、取得部204、算出部205、評価部206及び推奨部207)の一部又は全部を第1ユーザ端末3又は第2ユーザ端末4が備えるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0079】
1 :情報処理システム
2 :サーバ
200A :通信IF
200B :記憶装置
200C :CPU
201 :受信部
202 :送信部
203 :記憶装置制御部
204 :取得部(位置情報取得部、移動手段取得部、業種取得部、評価取得部)
205 :算出部
206 :評価部
207 :推奨部
3 :第1ユーザ端末
300A :通信IF
300B :記憶装置
300C :入力装置
300D :表示装置
300E :CPU
301 :受信部
302 :送信部
303 :記憶装置制御部
304 :入力受付部
305 :表示装置制御部
4 :第2ユーザ端末
5 :ネットワーク