(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024101135
(43)【公開日】2024-07-29
(54)【発明の名称】コンピューターが実行する方法、プログラムおよびコンピューター
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04842 20220101AFI20240722BHJP
【FI】
G06F3/04842
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023004905
(22)【出願日】2023-01-17
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】安永 豊
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA30
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC17
5E555BD06
5E555CC03
5E555DB03
5E555DC05
5E555DC18
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】複数のワークシートの作業状況を容易に確認することが可能な技術を提供する。
【解決手段】方法は、複数の端末20の各々における複数のワークシートに対する作業状況を端末30に表示するモードとして、第1モードおよび第2モードのうちの一方を受け付けるステップS14と、第1モードを受け付けたことに応じて、複数の端末20における、複数のワークシートのうちの指定ワークシートの画像の一覧を含む画面を端末30に表示させるステップS18~S21,S23と、第2モードを受け付けたことに応じて、複数の端末20の各々における選択ワークシートを示す画面を端末30に表示させるステップS22,S23と、を備える。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューターが実行する方法であって、
複数の第1端末の各々における複数のワークシートに対する作業状況を第2端末に表示するモードとして、第1モードおよび第2モードのうちの一方を受け付けるステップと、
前記第1モードを受け付けたことに応じて、前記複数の第1端末における、前記複数のワークシートのうちの指定されたワークシートの画像の一覧を含む第1画面を前記第2端末に表示させるステップと、
前記第2モードを受け付けたことに応じて、前記複数の第1端末の各々において前記複数のワークシートの中から選択されているワークシートを示す第2画面を前記第2端末に表示させるステップと、を備える、方法。
【請求項2】
前記第1画面は、前記一覧において、前記複数の第1端末のうち前記指定されたワークシートとは異なるワークシートを選択している第1端末に対応する前記指定されたワークシートを、残りの第1端末に対応する前記指定されたワークシートと異なる表示形式で表示する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2画面は、前記複数の第1端末における前記選択されているワークシートの画像の一覧を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2画面は、前記複数のワークシートの各々と、前記複数の第1端末のうち当該ワークシートを選択している第1端末に関する情報とを対応付けて表示する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2画面は、
前記複数のワークシートの一覧を含み、
前記複数のワークシートの一覧の各ワークシートに重ねて、当該ワークシートに対応する前記情報を表示する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記情報は、対応するワークシートを表示している第1端末の個数、および、対応するワークシートを表示している第1端末のユーザーを識別する識別情報の少なくとも一方を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載の方法をコンピューターに実行させる、プログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のプログラムを格納した記憶装置と、
前記プログラムを実行するプロセッサーと、を備える、コンピューター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンピューターが実行する方法、プログラムおよびコンピューターに関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術を用いた遠隔学習が普及している。このような遠隔学習を支援する技術として、特開2014-127033号公報(特許文献1)は、ネットワークに接続された複数の通信端末の画面に表示されている内容を特定の端末の画面上に一覧表示するシステムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
遠隔学習では、複数のワークシートが生徒側の端末に配信され得る。この場合、教師は、複数のワークシートのうち生徒側の端末に表示されているワークシートだけでなく、当該生徒側の端末における別のワークシートに対する作業状況を確認する必要がありうる。しかしながら、特許文献1に開示のシステムでは、教師は、当該別のワークシートに対する作業状況を確認できない。
【0005】
本開示の目的は、複数のワークシートの作業状況を容易に確認することが可能な技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のある局面に従えば、コンピューターが実行する方法は、複数の第1端末の各々における複数のワークシートに対する作業状況を第2端末に表示するモードとして、第1モードおよび第2モードのうちの一方を受け付けるステップと、第1モードを受け付けたことに応じて、複数の第1端末における、複数のワークシートのうちの指定されたワークシートの画像の一覧を含む第1画面を第2端末に表示させるステップと、第2モードを受け付けたことに応じて、複数の第1端末の各々において複数のワークシートの中から選択されているワークシートを示す第2画面を第2端末に表示させるステップと、を備える。
【0007】
好ましくは、第1画面は、一覧において、複数の第1端末のうち指定されたワークシートとは異なるワークシートを選択している第1端末に対応する指定されたワークシートを、残りの第1端末に対応する指定されたワークシートと異なる表示形式で表示する。
【0008】
好ましくは、第2画面は、複数の第1端末における選択されているワークシートの画像の一覧を含む。
【0009】
好ましくは、第2画面は、複数のワークシートの各々と、複数の第1端末のうち当該ワークシートを選択している第1端末に関する情報とを対応付けて表示する。
【0010】
好ましくは、第2画面は、複数のワークシートの一覧を含み、複数のワークシートの一覧の各ワークシートに重ねて、当該ワークシートに対応する情報を表示する。
【0011】
好ましくは、情報は、対応するワークシートを表示している第1端末の個数、および、対応するワークシートを表示している第1端末のユーザーを識別する識別情報の少なくとも一方を含む。
【0012】
本開示のある局面に係るプログラムは、上記の方法をコンピューターに実行させる。また、本開示のある局面に係るコンピューターは、上記のプログラムを格納した記憶装置と、プログラムを実行するプロセッサーと、を備える。
【発明の効果】
【0013】
本開示によれば、複数のワークシートの作業状況を容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】実施の形態に従うシステム100の概略構成を表わす図である。
【
図2】サーバー10、端末20または端末30として機能するコンピューター200のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【
図3】ワークシートを作成または配信するときに、教師が使用する端末30のディスプレイ6に表示される画面の一例を示す図である。
【
図4】生徒が使用する端末20のディスプレイ6に表示される画面の一例を示す図である。
【
図5】ワークシートを端末20に配信するときの処理の流れを示すフローチャートである。
【
図6】ワークシートの配信指示を行なった後に教師が使用する端末30のディスプレイ6に表示される初期画面の一例を示す図である。
【
図7】第1モードのときに、教師が使用する端末30のディスプレイ6に表示される画面の一例を示す図である。
【
図8】第2モードのときに、教師が使用する端末30のディスプレイ6に表示される画面の一例を示す図である。
【
図9】第1モードのときに、教師が使用する端末30のディスプレイ6に表示される画面の別の例を示す図である。
【
図10】実施の形態に係るシステム100における、共有モードにおける画面の表示処理の流れを示すフローチャートである。
【
図11】第2モードのときに、教師が使用する端末30のディスプレイ6に表示される画面の別の例を示す図である。
【
図12】変形例1に係るシステムにおける、共有モードにおける画面の表示処理の流れを示すフローチャートである。
【
図13】第2モードのときに、教師が使用する端末30のディスプレイ6に表示される画面のさらに別の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しつつ、本開示に従う実施の形態および変形例について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される実施の形態および変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
【0016】
<オンライン学習システム>
図1を参照して、オンライン学習(遠隔学習、リモート学習ともいう)を支援するオンライン学習システム(以下、単に「システム100」と称する。)について説明する。
図1は、実施の形態に従うシステム100の概略構成を表わす図である。システム100は、サーバー10と、複数の端末20と、端末30と、を備える。
【0017】
サーバー10と、複数の端末20と、端末30とは、インターネットその他のWAN(Wide Area Network)等のネットワークに接続されている。端末20と端末30とは、サーバー10を介して互いに通信することができる。
【0018】
端末20は、学校やセミナーの生徒その他の学習者によって使用される。端末20は、学習者が所有する私物、または、学校やセミナーの運営機関によって貸与されたもののいずれであってもよい。端末20は、デスクトップ、ラップトップ、ノートブック、タブレット、スマートフォンのいずれであってもよい。
【0019】
端末30は、学校の教師、セミナーの講師その他の講師によって使用される。端末30は、デスクトップ、ラップトップ、ノートブック、タブレットのいずれであってもよい。
【0020】
以下の説明では、システム100が学校に適用され、端末20が生徒によって使用され、端末30が教師によって使用されるものとする。
【0021】
サーバー10は、遠隔学習サービスを提供する事業者あるいは遠隔学習を行なう学校によって管理される。例えば、サーバー10は、ワークシートの管理機能やテレビ会議の管理機能を有する。サーバー10は、例えばクラウドサーバーである。
【0022】
サーバー10は、遠隔学習に使用される複数のワークシートのデータを記憶しており、端末30からの指示に応じて、複数のワークシートを複数の端末20に配信する。ワークシートのデータは、教材提供業者によって予め作成される。あるいは、ワークシートのデータは、教師が端末30を使用して作成されてもよい。
【0023】
システム100は、遠隔授業中において、各生徒のワークシートに対する作業状況を教師が確認できるように、複数の端末20における複数のワークシートに対する作業状況を端末30に表示する共有モードを有する。共有モードの詳細については後述する。
【0024】
<ハードウェア構成>
図2は、サーバー10、端末20または端末30として機能するコンピューター200のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【0025】
コンピューター200は、主たる構成要素として、プロセッサー1と、RAM(Random Access Memory)2と、記憶装置3と、通信インターフェイス4と、入力装置5と、ディスプレイ6と、を含む。各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。
【0026】
プロセッサー1は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などを含み、記憶装置3に格納されたプログラム7を実行する。
【0027】
RAM2は、プロセッサー1によるプログラム7の実行により生成されたデータ、入力装置5を介して入力されたデータ、通信インターフェイス4を介して外部から受けたデータなどを揮発的に記憶する。
【0028】
記憶装置3は、データを不揮発的に記憶する。記憶装置3は、ハードディスク装置、SSD(Solid State Drive)装置等により実現される。
【0029】
入力装置5は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウスなどを含む。ディスプレイ6は、例えば液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイである。
【0030】
コンピューター200における処理は、各ハードウェアおよびプロセッサー1により実行されるプログラム7の協働によって実現される。プログラム7は、記憶装置3に予め記憶される。あるいは、プログラム7は、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)その他の記録媒体に格納されて、流通されてもよい。あるいは、プログラム7は、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なアプリケーションプログラムとして提供される場合もある。このようなプログラム7は、光ディスク駆動装置(図示しない)その他の読取装置によりその記録媒体から読み取られて、あるいは、通信インターフェイス4を介してダウンロードされた後、記憶装置3に一旦格納される。
【0031】
図2に示されるコンピューター200を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本開示に係る技術思想の本質的な部分の一つは、RAM2、記憶装置3、CD-ROMその他の記録媒体に格納されたプログラム7、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なプログラム7であるともいえる。当該記録媒体は、一時的でない(不揮発性の)、コンピューター読取可能なデータ記録媒体を含み得る。なお、コンピューター200の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0032】
なお、記録媒体としては、CD-ROM、FD(Flexible Disk)、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、IC(Integrated Circuit)カード(メモリーカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM(Electronically Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどの半導体メモリー等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。
【0033】
プログラム7には、プロセッサー1により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0034】
端末20,30の記憶装置3に格納されるプログラム7は、ウェブブラウザを含んでもよい。さらに、サーバー10の記憶装置3に格納されるプログラム7は、ウェブサーバープログラムを含んでもよい。この場合、端末20,30のウェブブラウザは、入力装置5への入力に応じたリクエストをサーバー10に送信し、サーバー10のウェブサーバープログラムによって返信されたウェブページをディスプレイ6に表示する。
【0035】
<教師が使用する端末の画面(ワークシートの作成・配信時)>
図3は、ワークシートを作成または配信するときに、教師が使用する端末30のディスプレイ6に表示される画面の一例を示す図である。
図3に示す画面50は、端末30のプロセッサー1がプログラム7を実行することによって生成されてもよいし、サーバー10から提供されたウェブページであってもよい。
【0036】
図3に示されるように、画面50は、領域51,52と、ボタン53,54と、を含む。領域51には、サーバー10に保存されたワークシート40の一覧が表示される。
図3に示す例では、ワークシート40a~40eのサムネイル画像の一覧が表示されている。ただし、領域51には、ワークシート40a~40eのサムネイル画像ではなく、ワークシート40a~40eそれぞれを識別するシート番号またはシート名の一覧が表示されてもよい。
【0037】
領域52は、ワークシートの新規作成または編集を行なうために使用される。教師は、アイコン群55に含まれるアイコンおよび入力装置5を用いて、領域52にテキスト、画像等を入力することにより、ワークシート40の新規作成または編集を行なう。
【0038】
ボタン53は、ワークシート40の保存を指示するために使用される。端末30のプロセッサー1は、ボタン53がクリックされたことに応じて、領域52に表示されているワークシート40の保存をサーバー10に指示する。具体的には、端末30のプロセッサー1は、領域52に表示されているワークシート40のデータをサーバー10に送信する。サーバー10は、端末30から受けたワークシート40のデータを保存する。
【0039】
ボタン54は、生徒が使用する端末20にワークシート40を配信するために使用される。端末30のプロセッサー1は、ボタン54がクリックされたことに応じて、配信対象となるワークシート40の指定を受け付け、指定されたワークシート40の配信指示をサーバー10に送信する。なお、配信対象となるワークシート40の個数は、1であってもよいし、複数であってもよい。以下では、複数のワークシート40が配信される場合について説明する。
【0040】
<生徒が使用する端末の画面>
図4は、生徒が使用する端末20のディスプレイ6に表示される画面の一例を示す図である。
図4に示す画面60は、端末20のプロセッサー1がプログラム7を実行することによって生成されてもよいし、サーバー10から提供されたウェブページであってもよい。
【0041】
画面60は、領域61,62を含む。領域61には、サーバー10から配信された複数のワークシート40の一覧が表示される。
図4に示す例では、ワークシート40a~40eのサムネイル画像の一覧が表示されている。ただし、領域61には、ワークシート40a~40eのサムネイル画像ではなく、ワークシート40a~40eそれぞれを識別するシート番号またはシート名の一覧が表示されてもよい。
【0042】
領域62は、ワークシート40に対する作業を行なうために使用される。領域62には、領域61の一覧において選択されたワークシート40(
図4に示す例ではワークシート40c)が表示される。端末20のプロセッサー1は、領域62に表示されているワークシート40への作業を受け付ける。
図4に示されるように、ワークシート40は、課題に対する回答を記入する1以上の回答欄41を有する。入力装置5がタッチパネルを含む場合には、生徒は、指またはタッチペンを用いてワークシート40の回答欄41に回答を記入できる。あるいは、生徒は、キーボードを用いてタイピングすることにより、ワークシート40の回答欄41に回答を入力してもよい。端末20のプロセッサー1は、領域62に表示されているワークシート40への作業に応じて、当該ワークシート40を更新する。すなわち、更新されたワークシート40は、回答欄41に記入された回答を含む。
【0043】
<ワークシート配信処理>
図5は、ワークシートを端末20に配信するときの処理の流れを示すフローチャートである。
【0044】
ステップS1にて、端末20,30のプロセッサー1は、ログイン操作を検知することにより、ログイン要求をサーバー10に送信する。ログイン要求には、ユーザーID(生徒IDまたは教師ID)およびパスワードが付加される。
【0045】
ステップS2にて、サーバー10のプロセッサー1は、認証処理を実行する。具体的には、サーバー10のプロセッサー1は、ユーザーIDおよびパスワードが真正であれば、認証成功と判断する。ユーザーIDおよびパスワードが真正でない場合、サーバー10のプロセッサー1は、再度、ユーザーIDおよびパスワードの送信を端末20,30に要求し、認証処理を繰り返す。認証に成功すると、処理はステップS3に移る。
【0046】
ステップS3にて、サーバー10のプロセッサー1は、端末20,30間のリモート学習セッションを確立する。確立されるタイミングは、教師が端末30を操作してリモート教室の開始を指示した場合に、当該指示がサーバー10によって受信された時、あるいは、予め定められた時間割に規定された授業を開始する時刻が到来した時である。サーバー10のプロセッサー1は、サーバー10のRAM2にリモート学習セッションの領域を確保し、当該教師が開始しようとする授業のIDと教師IDと各生徒の生徒IDとを関連付ける。
【0047】
ステップS4にて、端末30のプロセッサー1は、入力装置5への入力(具体的には、
図3に示すボタン54の操作)に応じて、配信対象となる複数のワークシート40の指定を受け付け、指定された複数のワークシート40の配信指示をサーバー10に送信する。
【0048】
ステップS5にて、配信指示を受けたサーバー10のプロセッサー1は、指定された複数のワークシート40を複数の端末20に配信する。
【0049】
ステップS6にて、複数の端末20の各々のプロセッサー1は、配信された複数のワークシート40の一覧が領域61に表示された画面60(
図4参照)をディスプレイ6に表示させる。
【0050】
ステップS6の後、教師は、複数のワークシート40を用いた遠隔授業を進める。例えば、教師は、複数のワークシート40のうちの指定したワークシート40に対する作業を行なうように生徒に指示する。生徒は、端末20を操作して、領域61(
図4参照)に表示されている一覧から指定されたワークシート40を選択することにより、選択したワークシート40を領域62に表示させる。その後、生徒は、領域62に表示されたワークシート40の回答欄41に回答を記入する作業を行なう。
【0051】
<教師が使用する端末の画面(共有モード時)>
上述したように、システム100は、遠隔授業中において、各生徒のワークシート40に対する作業状況を教師が確認できるように、複数の端末20の各々における複数のワークシート40に対する作業状況を端末30に表示する共有モードを有する。共有モードは、第1モードと第2モードとを含む。第1モードは、複数の端末20における、複数のワークシート40のうちの指定されたワークシート40の画像の一覧を含む画面を端末30に表示させるモードである。第2モードは、複数のワークシート40のうち複数の端末20において選択されているワークシート40を示す画面を端末30に表示させるモードである。
【0052】
図6~
図9を参照して、共有モード時において、教師が使用する端末30に表示される画面例について説明する。
図6は、ワークシートの配信指示を行なった後に教師が使用する端末30のディスプレイ6に表示される初期画面の一例を示す図である。
図6に示す画面70は、端末30のプロセッサー1がプログラム7を実行することによって生成されてもよいし、サーバー10から提供されたウェブページであってもよい。
【0053】
図6に示す画面70は、領域71,72と、ボタン73,74と、を含む。領域71には、生徒の端末20に配信された複数のワークシート40の一覧が表示される。
図6に示す例では、領域71にワークシート40a~40eのサムネイル画像の一覧が表示されている。ただし、領域71には、ワークシート40a~40eのサムネイル画像ではなく、ワークシート40a~40eそれぞれを識別するシート番号またはシート名の一覧が表示されてもよい。
【0054】
ボタン73,74は、共有モードへ移行するために使用される。ボタン73は、第1モードの画面へ遷移するために使用される。ボタン74は、第2モードの画面へ遷移するために使用される。
【0055】
領域72は、共有モードに移行後において、複数の端末20の各々における複数のワークシート40に対する作業状況を表示するために使用される。
【0056】
図7は、第1モードのときに、教師が使用する端末30のディスプレイ6に表示される画面の一例を示す図である。すなわち、
図7に示す画面70aは、ボタン73がクリックされたことに応じて、端末30のディスプレイ6に表示される。
図7に示す画面70aは、端末30のプロセッサー1がプログラム7を実行することによって生成されてもよいし、サーバー10から提供されたウェブページであってもよい。
【0057】
図8は、第2モードのときに、教師が使用する端末30のディスプレイ6に表示される画面の一例を示す図である。すなわち、
図8に示す画面70bは、ボタン74がクリックされたことに応じて、端末30のディスプレイ6に表示される。
図8に示す画面70bは、端末30のプロセッサー1がプログラム7を実行することによって生成されてもよいし、サーバー10から提供されたウェブページであってもよい。
【0058】
第1モードが選択された場合、
図7に示されるように、領域72には、複数の端末20における、複数のワークシート40のうちの指定されたワークシート40の画像の一覧が表示される。
図7には、ワークシート40cが指定されたときの画面70aが示される。そのため、教師は、例えば、ワークシート40cに対する作業を行なうように各生徒に指示した後に
図7に示す画面70aを確認することにより、各生徒のワークシート40cに対する作業状況を把握できる。
【0059】
なお、第1モードにおいて領域72に表示されるワークシート40は、例えば、領域71に表示されている一覧の中から指定される。
【0060】
一方、第2モードが選択された場合、
図8に示されるように、領域72には、複数の端末20における、複数のワークシート40の中から選択されているワークシート40の一覧が表示される。そのため、教師は、
図8に示す画面70bを確認することにより、「生徒2」および「生徒6」が使用する端末20ではワークシート40bが選択されており、「生徒15」が使用する端末20ではワークシート40dが選択されており、残りの生徒が使用する端末ではワークシート40cが選択されていることを認識できる。これにより、例えば、教師は、ワークシート40cに対する作業を行なうように各生徒に指示した後に
図8に示す画面70bを確認することにより、指示したワークシート40c以外のワークシート40を選択している生徒を特定できる。その結果、教師は、特定した生徒に対して、指示したワークシート40cを選択するように促したり、他のワークシート40を選択している理由を確認したりしながら、授業を進めることができる。
【0061】
なお、
図7に示す画面70aにおいてボタン74がクリックされると、端末30のディスプレイ6の画面は、
図8に示す画面70bに遷移する。逆に、
図8に示す画面70bにおいてボタン73がクリックされると、端末30のディスプレイ6の画面は、
図7に示す画面70aに遷移する。そのため、教師は、ボタン73,74を操作することにより、第1モードの画面から第2モードの画面へ、または、第2モードの画面から第1モードの画面へ任意のタイミングで切り替えることができる。
【0062】
図9は、第1モードのときに、教師が使用する端末30のディスプレイ6に表示される画面の別の例を示す図である。
図9に示す画面70cは、端末30のプロセッサー1がプログラム7を実行することによって生成されてもよいし、サーバー10から提供されたウェブページであってもよい。
【0063】
図9に示す画面70cは、
図7に示す画面70aと比較して、領域72において、指定されたワークシート40cとは異なるワークシート40を選択している端末20に対応するワークシート40cを、残りの端末20に対応するワークシート40cと異なる表示形式で表示する点で相違する。具体的には、領域72において、指定されたワークシート40cとは異なるワークシート40b,40dを選択している端末20(「生徒2」,「生徒6」および「生徒15」が使用する端末20)のワークシート40cの枠線が、残りのワークシート40cの枠線よりも太い。
【0064】
教師は、例えば、ワークシート40cに対する作業を行なうように各生徒に指示した後に
図9に示す画面70aを確認することにより、各生徒が使用する端末20におけるワークシート40cに対する作業状況を把握できるとともに、指示したワークシート40c以外のワークシート40を選択している生徒を特定できる。
【0065】
第1モードが選択されたときに、
図7に示す画面70aおよび
図9に示す画面70cのいずれを表示するかは、サーバー10のRAM2または記憶装置3が記憶する強調フラグに応じて決定される。具体的には、強調フラグがオフ状態である場合に
図7に示す画面70aが表示され、強調フラグがオン状態である場合に
図9に示す画面70cが表示される。強調フラグは、教師ごとに予め設定される。教師は、端末30を操作することにより、サーバー10が記憶する強調フラグを設定する。例えば、端末30のプロセッサー1は、ボタン73がクリックされたときに、強調フラグを「オン」および「オフ」のいずれかに設定するかを問い合わせるウィンドウをディスプレイ6に表示させ、ウィンドウに対する入力に応じて、サーバー10が記憶する強調フラグを設定してもよい。
【0066】
<共有モードにおける画面の表示処理>
図10は、実施の形態に係るシステム100における、共有モードにおける画面の表示処理の流れを示すフローチャートである。
図10に示すフローは、
図6~
図9に示す画面においてボタン73,74のいずれかがクリックされるたびに実行される。
【0067】
ステップS11にて、端末30のプロセッサー1は、ボタン73,74のいずれがクリックされたか判断する。ボタン73がクリックされたと判断されると、処理はステップS12に移る。ボタン74がクリックされたと判断されると、処理はステップS13に移る。
【0068】
ステップS12にて、端末30のプロセッサー1は、指定されたワークシート40(以下、「指定ワークシート」と称する。)を特定する。例えば、プロセッサー1は、
図6~
図9の画面の領域71に表示された一覧の中から選択されたワークシート40を指定ワークシートとして特定する。ステップS12の後、処理はステップS13に移る。
【0069】
ステップS13にて、端末30のプロセッサー1は、共有モードの画面の要求(以下、「画面要求」と称する。)をサーバー10に送信する。画面要求には、クリックされたボタンの種別(ボタン73,74のいずれか)と、端末30を使用する教師の教師IDと、が付加される。さらに、ボタン73がクリックされた場合、画面要求には、指定ワークシートを識別するシート番号(以下、「指定シート番号」と称する。)が付加される。ステップS13の後、処理はステップS14に移る。
【0070】
ステップS14にて、サーバー10のプロセッサー1は、画面要求に従って、共有モードとして第1モードおよび第2モードのうちの一方を受け付ける。具体的には、画面要求に付加されるボタンの種別がボタン73を示す場合、プロセッサー1は、第1モードを受け付ける。画面要求に付加されるボタンの種別がボタン74を示す場合、プロセッサー1は、第2モードを受け付ける。ステップS14の後、処理はステップS15に移る。
【0071】
ステップS15にて、サーバー10のプロセッサー1は、各生徒が使用する端末20に対して、取得対象となるワークシート40(以下、「対象シート」と称する。)の送信を要求する。具体的には、プロセッサー1は、ステップS14において第1モードの指定を受け付けた場合、画面要求に付加された指定シート番号のワークシート40(つまり、指定ワークシート)を対象シートとして決定する。プロセッサー1は、ステップS14において第2モードの指定を受け付けた場合、各端末20において選択されているワークシート40(以下、「選択ワークシート」と称する。)を対象シートとして決定する。ステップS15の後、処理はステップS16に移る。
【0072】
ステップS16にて、対象シートの送信要求を受けた各端末20のプロセッサー1は、対象シートの画像と、現在選択されているワークシート40を識別するシート番号(以下、「選択シート番号」と称する。)と、当該端末20を使用する生徒の生徒IDと、をサーバー10に送信する。ステップS16の後、処理はステップS17に移る。
【0073】
ステップS17にて、サーバー10のプロセッサー1は、ステップS14において受け付けたモードが第1モードおよび第2モードのいずれであるか判断する。第1モードを受け付けた場合、処理はステップS18に移る。第2モードを受け付けた場合、処理はステップS22に移る。
【0074】
ステップS18にて、サーバー10のプロセッサー1は、各端末20から受けた対象シート(すなわち、指定ワークシート)の画像が領域72に配列された画面70a(
図7参照)を作成する。さらに、プロセッサー1は、各端末20から受けた生徒IDを、当該端末20に対応する指定ワークシートの画像内または当該画像の近傍に配置する。なお、プロセッサー1は、生徒IDの代わりに、生徒IDと紐付けされた生徒名を配置してもよい。ステップS18の後、処理はステップS19に移る。
【0075】
ステップS19にて、サーバー10のプロセッサー1は、画面要求に付加された教師IDに対応する強調フラグがオンを示すか否かを判断する。強調フラグがオンを示す場合(ステップS19においてYES)、サーバー10のプロセッサー1は、各端末20についてステップS20,S21を行なう。強調フラグがオフを示す場合(ステップS19においてNO)、処理はステップS23に移る。
【0076】
ステップS20にて、サーバー10のプロセッサー1は、選択シート番号と指定シート番号とが一致するか否かを判断する。選択シート番号と指定シート番号とが一致しない場合(ステップS20においてNO)、ステップS21にて、サーバー10のプロセッサー1は、領域72において、対応する端末20の指定ワークシートの画像を強調表示する。例えば、
図9に示されるように、指定ワークシートの枠線を太くする。選択シート番号と指定シート番号とが一致する場合(ステップS20においてYES)、ステップS21の処理は省略される。全ての端末20について、ステップS20(および、ステップS20においてNOと判断された端末20についてステップS21)の処理が終了することにより、
図9に示す画面70cが作成される。全ての端末20について、ステップS20(および、ステップS20においてNOと判断された端末20についてステップS21)の処理が終了すると、処理はステップS23に移る。
【0077】
ステップS22にて、サーバー10のプロセッサー1は、各端末20から受けた対象シート(すなわち、選択ワークシート)の画像が領域72に配列された画面70b(
図8参照)を作成する。さらに、プロセッサー1は、各端末20から受けた生徒IDを、当該端末20に対応する選択ワークシートの画像内または当該画像の近傍に配置する。なお、プロセッサー1は、生徒IDの代わりに、生徒IDと紐付けされた生徒名を配置してもよい。ステップS21の後、処理はステップS23に移る。
【0078】
ステップS23にて、サーバー10のプロセッサー1は、共有モードの画面のデータを端末30に送信する。ステップS23の後、処理はステップS24に移る。
【0079】
ステップS24にて、端末30のプロセッサー1は、サーバー10から受けたデータに基づいて、共有モードの画面をディスプレイ6に表示させる。ステップS24の後、処理は終了する。
【0080】
以上のように、本実施の形態によれば、サーバー10のプロセッサー1は、複数の端末20の各々における複数のワークシート40に対する作業状況を端末30に表示する共有モードとして、第1モードおよび第2モードのうちの一方を受け付けるステップS14を実行する。そして、プロセッサー1は、第1モードを受け付けたことに応じて、複数の端末20における指定ワークシートの画像の一覧を含む画面70a,70cを端末30に表示させるステップS18~S21,S23を実行する。さらに、プロセッサー1は、第2モードを受け付けたことに応じて、複数の端末20の各々における選択ワークシートの画像の一覧を含む画面70bを端末30に表示させるステップS22,S23を実行する。これにより、教師は、ボタン73をクリックして第1モードを選択することにより、各生徒の指定ワークシートへの作業状況を容易に確認できる。また、教師は、ボタン74をクリックして第2モードを選択することにより、各生徒が選択しているワークシート40の作業状況を把握できる。その結果、教師は、各端末20における複数のワークシート40の作業状況を容易に確認することができる。
【0081】
<変形例1>
上記の説明では、第2モードが選択されたときの画面70bは、複数の端末20における、複数のワークシート40の中から選択されているワークシート40の画像の一覧を含むものとした。この場合、各端末20とサーバー10との間で、当該端末20において選択されているワークシート40の画像が通信される。そのため、複数の端末20とサーバー10との間の通信量が多くなる。
【0082】
複数の端末20とサーバー10との間の通信量を抑制するために、第2モードが選択されたときに端末30に表示される画面は、複数のワークシート40の各々と、複数の端末20のうち当該ワークシートを選択している端末20に関する情報とを対応付けて表示してもよい。当該情報は、例えば、対応するワークシート40を表示している端末20の個数、および、対応するワークシート40を表示している端末20を使用する生徒を識別する識別情報(例えば、生徒IDや生徒名)の少なくとも一方を含む。これにより、第2モードが選択されたとき、各端末20のプロセッサー1は、
図10に示すステップS15において、選択されているワークシート40の画像をサーバー10に送信する必要がなく、選択シート番号および生徒IDのみをサーバー10に送信すればよい。その結果、複数の端末20とサーバー10との間の通信量が抑制される。
【0083】
図11は、第2モードのときに、教師が使用する端末30のディスプレイ6に表示される画面の別の例を示す図である。
【0084】
図11に示されるように、画面70dは、各端末20に配信されている複数のワークシート40の一覧75を含む。
図11に示す例では、一覧75は、ワークシート40a~40eのサムネイル画像を含む。そして、画面70dは、一覧75の各ワークシート40に重ねて、当該ワークシート40に対応する情報を重ねて表示する。
図11に示す例では、画面70dは、各ワークシート40のサムネイル画像に重ねて、当該ワークシートを選択している端末20の個数を示すテキスト76を表示する。具体的には、ワークシート40bに重ねて「2個」を示すテキスト76bが表示され、ワークシート40cに重ねて「17個」を示すテキスト76cが表示され、ワークシート40dに重ねて「1個」を示すテキスト76dが表示されている。なお、選択している端末20の個数が「0」である場合には、テキスト76の表示が省略されている。
【0085】
教師は、画面70dを確認することにより、ワークシート40cを選択している端末20の個数が17個であり、ワークシート40bを選択している端末20の個数が2個であり、ワークシート40dを選択している端末20の個数が1個であることを把握できる。
【0086】
さらに、画面70dにおいて、いずれかのテキスト76の上にカーソルが重ねられたことに応じて、当該テキスト76に対応するワークシート40を選択している端末20を使用する生徒の氏名が記述されたツールチップ78が表示されてもよい。これにより、教師は、各ワークシート40を選択している端末20を使用する生徒を特定できる。
【0087】
第2モードが選択されたときに、
図8に示す画面70bおよび
図11に示す画面70dのいずれを表示するかは、サーバー10のRAM2または記憶装置3が記憶する簡易表示フラグに応じて決定される。具体的には、簡易表示フラグがオフを示す場合に
図8に示す画面70bが表示され、簡易表示フラグがオンを示す場合に
図11に示す画面70dが表示される。簡易表示フラグは、教師ごとに予め設定される。教師は、端末30を操作することにより、サーバー10が記憶する簡易表示フラグを設定する。例えば、端末30のプロセッサー1は、ボタン74がクリックされたときに、簡易表示フラグを「オン」および「オフ」のいずれかに設定するかを問い合わせるウィンドウをディスプレイ6に表示させ、ウィンドウに対する入力に応じて、サーバー10が記憶する簡易表示フラグを設定する。
【0088】
図12は、変形例1に係るシステムにおける、共有モードにおける画面の表示処理の流れを示すフローチャートである。
図12に示すフローは、
図6~
図9および
図11に示す画面においてボタン73,74のいずれかがクリックされるたびに実行される。
図12に示すフローチャートは、
図10に示すフローチャートと比較して、ステップS15,S16の代わりにステップS15A,S16Aを含み、さらにステップS31~S33を含む点で相違する。
【0089】
ステップS15Aは、上記のステップS15の処理と比較して、第2モードを受け付け、かつ、画面要求に付加された教師IDに対応する簡易表示フラグがオンを示す場合に、選択シート番号および生徒IDのみを各端末20に要求する点で相違する。第1モードを受け付けた場合、および、第2モードを受け付け、かつ、簡易表示フラグがオフを示す場合には、サーバー10のプロセッサー1は、ステップS15Aにおいて、上記のステップS15と同じ処理を行なう。
【0090】
ステップS16Aは、上記のステップS16の処理と比較して、選択シート番号および生徒IDのみの要求を受けた場合に、当該選択シート番号および生徒IDのみをサーバー10に送信する点で相違する。選択シート番号および生徒IDのみの要求を受けていない場合には、各端末20のプロセッサー1は、ステップS16Aにおいて、上記のステップS16と同じ処理を行なう。
【0091】
ステップS17において第1モードを受け付けたと判断された場合、処理はステップS31に移る。ステップS31にて、サーバー10のプロセッサー1は、画面要求に付加された教師IDに対応する簡易表示フラグがオンを示すか否かを判断する。簡易表示フラグがオフを示す場合(ステップS31においてNO)、処理はステップS22に移る。簡易表示フラグがオンを示す場合(ステップS31においてYES)、処理はステップS32に移る。
【0092】
ステップS32にて、サーバー10のプロセッサー1は、各端末20から受けた選択シート番号に対する集計処理を行なう。具体的には、プロセッサー1は、端末20に配信された複数のワークシート40の各々について、当該ワークシート40を識別する選択シート番号を送信した端末20の個数をカウントする。さらに、プロセッサー1は、各ワークシート40について、当該ワークシート40を識別する選択シート番号とともに送信された生徒IDに紐づけされた生徒名を特定する。ステップS32の後、処理はステップS33に移る。
【0093】
ステップS33にて、サーバー10のプロセッサー1は、ステップS32の集計結果が記載された画面70d(
図11参照)を作成する。ステップS33の後、処理はステップS23に移る。
【0094】
<変形例2>
変形例1に係るシステムにおいて、第2モードが選択され、かつ、簡易表示フラグがオンを示す場合に表示される画面は、
図11に示す画面70dに限定されない。
【0095】
図13は、第2モードのときに、教師が使用する端末30のディスプレイ6に表示される画面のさらに別の例を示す図である。
【0096】
図13に示されるように、画面70eは、
図11に示す画面70dと比較して、テキスト76およびツールチップ78の代わりに、テーブル77を含む点で相違する。テーブル77は、一覧75の下方に配置され、一覧75に含まれる各ワークシート40に対応する列を有する。各列は、対応するワークシート40を選択している端末20の個数が記述されるフィールド77aと、対応するワークシート40を選択している端末20を使用する生徒の氏名が記述されるフィールド77bと、を有する。
【0097】
教師は、画面70eを確認することにより、各ワークシート40を選択している端末20の個数と、各ワークシート40を選択している端末20を使用する生徒と、を容易に把握できる。
【0098】
<変形例3>
サーバー10のプロセッサー1によって実現される機能の一部または全ては、端末30のプロセッサー1によって実現されてもよい。
【0099】
<変形例4>
図10または
図12に示すフローでは、共有モードを受け付けたタイミングにおいて、各生徒が使用する端末20に対して対象シートを要求するものとした(ステップS15,S15A)。しかしながら、各生徒が使用する端末20のプロセッサー1は、定期的に、各ワークシート40の画像、選択シート番号及び生徒IDをサーバー10に送信してもよい。そして、サーバー10のプロセッサー1は、端末20から定期的に受けるこれらの情報を保存し、端末30から共有モードの画面要求を受けたタイミングで、これらの情報を用いて共有モードの画面を生成してもよい。
【0100】
<付記>
以上のように、本実施の形態は以下のような開示を含む。
【0101】
[構成1]
コンピューターが実行する方法であって、
複数の第1端末の各々における複数のワークシートに対する作業状況を第2端末に表示するモードとして、第1モードおよび第2モードのうちの一方を受け付けるステップと、
前記第1モードを受け付けたことに応じて、前記複数の第1端末における、前記複数のワークシートのうちの指定されたワークシートの画像の一覧を含む第1画面を前記第2端末に表示させるステップと、
前記第2モードを受け付けたことに応じて、前記複数の第1端末の各々において前記複数のワークシートの中から選択されているワークシートを示す第2画面を前記第2端末に表示させるステップと、を備える、方法。
【0102】
[構成2]
前記第1画面は、前記一覧において、前記複数の第1端末のうち前記指定されたワークシートとは異なるワークシートを選択している第1端末に対応する前記指定されたワークシートを、残りの第1端末に対応する前記指定されたワークシートと異なる表示形式で表示する、構成1に記載の方法。
【0103】
[構成3]
前記第2画面は、前記複数の第1端末における前記選択されているワークシートの画像の一覧を含む、構成1または2に記載の方法。
【0104】
[構成4]
前記第2画面は、前記複数のワークシートの各々と、前記複数の第1端末のうち当該ワークシートを選択している第1端末に関する情報とを対応付けて表示する、構成1または2に記載の方法。
【0105】
[構成5]
前記第2画面は、
前記複数のワークシートの一覧を含み、
前記複数のワークシートの一覧の各ワークシートに重ねて、当該ワークシートに対応する前記情報を表示する、構成4に記載の方法。
【0106】
[構成6]
前記情報は、対応するワークシートを表示している第1端末の個数、および、対応するワークシートを表示している第1端末のユーザーを識別する識別情報の少なくとも一方を含む、構成4または5に記載の方法。
【0107】
[構成7]
構成1~6のいずれかに記載の方法をコンピューターに実行させる、プログラム。
【0108】
[構成8]
構成7に記載のプログラムを格納した記憶装置と、
前記プログラムを実行するプロセッサーと、を備える、コンピューター。
【0109】
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0110】
1 プロセッサー、2 RAM、3 記憶装置、4 通信インターフェイス、5 入力装置、6 ディスプレイ、7 プログラム、10 サーバー、20,30 端末、40,40a~40e ワークシート、41 回答欄、50,60,70,70a~70e 画面、51,52,61,62,71,72 領域、53,54,73,74 ボタン、55 アイコン群、75 一覧、76,76b~76d テキスト、77 テーブル、77a,77b フィールド、78 ツールチップ、100 システム、200 コンピューター。