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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024101144
(43)【公開日】2024-07-29
(54)【発明の名称】清掃用具
(51)【国際特許分類】
   A47L 13/51 20060101AFI20240722BHJP
   A47L 13/20 20060101ALI20240722BHJP
   A47L 13/52 20060101ALI20240722BHJP
   A47L 13/38 20060101ALI20240722BHJP
【FI】
A47L13/51
A47L13/20 A
A47L13/52 101
A47L13/38 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023004921
(22)【出願日】2023-01-17
(71)【出願人】
【識別番号】517078703
【氏名又は名称】株式会社テント
(71)【出願人】
【識別番号】519168468
【氏名又は名称】株式会社友安製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(74)【代理人】
【識別番号】100167793
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 学
(72)【発明者】
【氏名】青木 亮作
【テーマコード(参考)】
3B074
【Fターム(参考)】
3B074EE00
3B074FF00
3B074HH00
(57)【要約】
【課題】清掃部材を収容する際に清掃部材の着脱が容易であり、清掃部材の固定力も変化しにくい清掃用具を提供する。
【解決手段】この清掃用具S100は、清掃具11及び清掃具に接続された柄15を有する清掃部材10と、清掃部材10が固定される固定部60を有する収容部材50と、を備え、清掃部材10は、磁石によって固定部60に吸着され、清掃具11が収容部材50の内側に収容され柄15の少なくとも一部が収容部材50の外側に露出した状態で収容部材50に保持される。
【選択図】図1


【特許請求の範囲】
【請求項1】
清掃具及び前記清掃具に接続された柄を有する清掃部材と、
前記清掃部材が固定される固定部を有する収容部材と、
を備え、
前記清掃部材は、磁石によって前記固定部に吸着され、前記清掃具が前記収容部材の内側に収容され前記柄の少なくとも一部が前記収容部材の外側に露出した状態で前記収容部材に保持される、
清掃用具。
【請求項2】
前記固定部は、前記清掃具が前記収容部材の底面から離れた状態で前記清掃部材が固定されるように、前記底面から上方に離れた位置に設けられている、
請求項1に記載の清掃用具。
【請求項3】
前記清掃具は、前記清掃具の長手方向に延在し前記柄が接続された支持部材を有し、
前記磁石は前記支持部材の上面に設けられている、
請求項1又は2に記載の清掃用具。
【請求項4】
前記収容部材は、前記柄が収まる凹部を有し、
前記固定部は、前記収容部材内における前記凹部の両側に位置し、磁性材料で形成され前記磁石が吸着する固定面を有する、
請求項3に記載の清掃用具。
【請求項5】
前記収容部材は、
底面と、
前記底面と前記底面の上方に位置する前記固定部とを接続するように、前記底面から上方に向かって延び出した傾斜面と、
を有し、
前記傾斜面は、
前記清掃具が前記収容部材の内側に挿入された後、前記清掃部材が持ち上げられると、前記支持部材をガイドしながら前記支持部材を前記固定部の側へ移動させる形状に設けられている、
請求項3に記載の清掃用具。
【請求項6】
前記収容部材は、
前記清掃具が通過可能な大きさに形成された開口部を有し、
前記固定部は、前記清掃具が前記開口部を通って前記収容部材の内側に挿入される際に前記清掃具が通過できる最大高さよりも高い位置に設けられている、
請求項1又は2に記載の清掃用具。
【請求項7】
前記開口部は、前記収容部材の周壁面における所定の高さから前記収容部材の底面にかけての領域に形成されている、請求項6に記載の清掃用具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃用具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ちりとりに対してほうきが固定された状態で収納をしておくことができる清掃用具が知られている。特許文献1では、ちりとりに設けられた支持部にほうきの柄が固定され、ほうきを立てた状態で収納できる構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】意匠登録第1691324号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構成では、ちりとりの支持部に設けられたU字型の保持部材に対してほうきの柄が取り付けられる。このような構成の場合、柄を保持部材に対して固定する作業の手間がかかり、また、長期に亘って清掃用具が使用されると、保持部材が変形して柄を良好に保持できなくなるという問題が生じうる。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、清掃部材を収容する際に清掃部材の着脱が容易であり、清掃部材の固定力も変化しにくい清掃用具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の一形態の清掃用具は、清掃具及び前記清掃具に接続された柄を有する清掃部材と、前記清掃部材が固定される固定部を有する収容部材と、を備え、前記清掃部材は、磁石によって前記固定部に吸着され、前記清掃具が前記収容部材の内側に収容され前記柄の少なくとも一部が前記収容部材の外側に露出した状態で前記収容部材に保持される。
【0007】
前記固定部は、前記清掃具が前記収容部材の底面から離れた状態で前記清掃部材が固定されるように、前記底面から上方に離れた位置に設けられていてもよい。
【0008】
前記清掃具は、前記清掃具の長手方向に延在し前記柄が接続された支持部材を有し、前記磁石は前記支持部材の上面に設けられていてもよい。
【0009】
前記収容部材は、前記柄が収まる凹部を有し、前記固定部は、前記収容部材内における前記凹部の両側に位置し、磁性材料で形成され前記磁石が吸着する固定面を有してもよい。
【0010】
前記収容部材は、底面と、前記底面と前記底面の上方に位置する前記固定部とを接続するように、前記底面から上方に向かって延び出した傾斜面と、を有し、前記傾斜面は、前記清掃具が前記収容部材の内側に挿入された後、前記清掃部材が持ち上げられると、前記支持部材をガイドしながら前記支持部材を前記固定部の側へ移動させる形状に設けられていてもよい。
【0011】
前記収容部材は、前記清掃具が通過可能な大きさに形成された開口部を有し、前記固定部は、前記清掃具が前記開口部を通って前記収容部材の内側に挿入される際に前記清掃具が通過できる最大高さよりも高い位置に設けられていてもよい。
【0012】
前記開口部は、前記収容部材の周壁面における所定の高さから前記収容部材の底面にかけての領域に形成されていてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、清掃部材を収容する際に清掃部材の着脱が容易であり、清掃部材の固定力も変化しにくい清掃用具を提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一形態の清掃用具の斜視図である。
図2】清掃部材の構成を示す図である。
図3】収容部材の斜視図である。
図4】収容部材の断面図である。
図5】清掃部材が収容部材に固定された状態を示す正面図である。
図6】清掃部材が収容部材に固定される様子を説明するための図である。
図7】後面のガイド機能を説明するための図である。
図8】磁石の配置位置の変形例を示す図である。
図9】清掃用具の変形例の一つを示す模式的な断面図である。
図10】清掃用具を示す図である。
図11】ほうきを示す図である。
図12】ちりとりを示す図である。
図13】ちりとりの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して清掃用具の一例について説明する。図1は、本発明の一形態の清掃用具の斜視図である。図2は、清掃部材の構成を示す図である。
【0016】
図1に示すように、本実施形態の清掃用具S100は、清掃部材10と、収容部材50とを備えている。清掃用具S100の特徴の1つは、清掃部材10の一部が磁石によって収容部材50に固定されるようになっている点である。
【0017】
(清掃部材10について)
清掃部材10は、ほうき、モップ、フローリングワイパーなど種々の清掃用具であってもよいが、本実施形態では、清掃部材10がほうきであることを例示する。清掃部材10は、図1に示すように、清掃具11と柄15とを有している。
【0018】
清掃具11は、図2に示すように、支持部材12と集塵部13とを有し、一例として横長の形状に設けられている。支持部材12は、清掃具11の長手方向に延在する長尺な部材である。支持部材12の材質は、例えば、木材、プラスチック、金属又はこれらの組合せである。支持部材12は、上面12a及び下面12bを有し、一例として、上面12aは平面状に形成されている。下面12bには、複数の毛を有する集塵部13が固定されている。
【0019】
支持部材12は、図2(b)に示すように、一例として柄15が接続された接続部を中心として対称形状に形成されている。また、図2(c)に示すように、支持部材12の厚み方向に関して柄15の中心軸を挟んで対称形状に形成されている。なお、このような形状はあくまで一例であり、支持部材12の形状はこれに限定されない。
【0020】
支持部材12の上面12aには、磁石18が設けられている。磁石18は、具体的には、支持部材12の延在方向の一方の端部側と、他方の端部側とに設けられている。磁石18は、支持部材12の上面12aから突出するように設けられていてもよいが、本実施形態では、磁石18の上面が上面12aと同一面となるように磁石18が設けられている。磁石18の外形はどのような形状であってもよいが、本実施形態では一例として円柱形である。図2では、磁石18が支持部材12の左右に1つずつ設けられた構成が示されているが、磁石18の個数は適宜変更可能である。
【0021】
柄15は、使用者によって握られる棒状の部材であり、支持部材12に接続されている。柄15は一例として丸棒である。柄15は、支持部材12の中心部に接続され、支持部材12の上面12aから上方に向かって延び出している。柄15は、この例では、上面12aに対して垂直に設けられている。
【0022】
柄15の太さ及び長さは特に限定されるものではなく、清掃部材10の用途や柄15の材質などに応じて適宜変更可能である。図2の例では、柄15は、支持部材12の上面12aに対して垂直であるが、柄15は上面12aに対して傾斜した状態に設けられていてもよい。また、柄15と支持部材12とを互いに回動可能に連結する不図示の連結具によって、柄15と支持部材12とが連結されていてもよい。
【0023】
(収容部材50について)
図3は、収容部材の斜視図である。図4は、収容部材の断面図である。収容部材50は、清掃部材10の未使用時に清掃部材10を保持するための部材である。本実施形態では、収容部材50がちりとりとしても利用可能であることを例示するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0024】
収容部材50は、図3に示すように、三角柱型の外形を有している。収容部材50は、具体的には、底面51、前面52、後面53、側面55、及び固定部60を有している。収容部材50の材質は、例えば、木材、プラスチック、金属又はこれらの組合せのいずれであってもよいが、一例として磁石が吸着可能な金属である。
【0025】
底面51は、床等に置かれる部分であり、一例として平面状に形成されている。側面55及び後面53は、底面51から立ち上がるように設けられ、収容部材50の周壁面を形成している。
【0026】
前面52としては、具体的には、左側の前面52Lと右側の前面52Rとが設けられている。前面52Lと前面52Rとの間には、清掃部材10の柄15が収まる凹部50aが設けられている。凹部50aは、一例として、収容部材50の幅方向の中央部に設けられている。
【0027】
前面52の下方には、開口部50hが形成されている。開口部50hは、清掃具11が通過可能な大きさに形成されている。本実施形態では、開口部50hが、収容部材50の周壁面における所定の高さから底面51にかけての領域に形成されている。このような構成によれば、底面51の前端部に周壁面が形成されないため、使用者は、収容部材50をちりとりとして利用し、開口部50hを介して収容部材50内に良好にゴミ等を掃き入れることができる。
【0028】
後面53は、収容部材50の後方側に設けられている。後面53は、図4に示すように、底面51から上方に向かって延び出した傾斜面である。このように後面53が傾斜している利点については、他の図面を参照して後述する。
【0029】
(固定部60について)
以下、図4図6を参照しながら固定部60について説明する。図5は、清掃部材10が収容部材50に固定された状態を示す正面図である。図6は、清掃部材10が収容部材50に固定される様子を説明するための図である。
【0030】
固定部60は、清掃具11が固定される部分である。固定部60は、図4に示すように、底面51から上方に離れた位置に設けられている。固定部60は、磁石18が吸着可能な磁性材料の部材で構成されている。固定部60は、具体的には、磁石が吸着可能な板金部材で形成されている。図5に示すように、収容部材50の幅方向に沿って延在する部材であり、本実施形態では、凹部50aの両側に固定部60がそれぞれ設けられている。
【0031】
固定部60は、図4に示すように略コ字型の断面形状を有する。固定部60を構成するこの板金部材は、前面52に連なる部分が折り曲げられることによって設けられたものであってよいし、単独の部材として形成され溶接等によって収容部材50の上部に固定されたものであってもよい。
【0032】
図4に示す通り、収容部材50は断面が三角形状であり、その頂部付近に固定部60が位置している。換言すれば、図4の状態で、固定部60は底面51の前後方向の中央部付近に位置している。このような構成によれば、底面51の前端に近い側、又は、後端に近い側に固定部60が設けられている構成に比べて、重心が前後方向の中心寄りに位置することとなるので、収容部材50に固定された清掃部材10が倒れにくく、清掃部材10が安定的に保持される。
【0033】
固定部60は、具体的には、磁石18が吸着する固定面60aを有している。固定面60aは、一例として底面51に対向するように設けられている。固定面60aは、収容部材50の前後方向又は左右方向に沿って傾斜していてもよいが、本実施形態では水平面である。固定面60aが水平面の場合、磁石18が吸着した状態で清掃部材10の重さが固定面60aに対して垂直に加わり、横方向の荷重成分が生じないため、清掃部材10が安定的に保持される。
【0034】
固定面60aは、清掃具11が収容部材50の底面51から離れた状態で清掃部材10が固定されるような高さに設けられている。このように、清掃具11が底面51から浮いた状態で保持される構成によれば、清掃部材10の自重によって集塵部13が変形することが防止される。
【0035】
本実施形態の清掃用具S100では、図6(a)に示すように、清掃部材10を収容部材50の開口部50hから収容部材50の内側に挿入し、次いで、図6(b)のように清掃部材10を引き上げることで、支持部材12の上面の磁石18が固定部60に吸着される。これにより、清掃部材10は、清掃具11が収容部材50の内側に収容され柄15の少なくとも一部が外側に露出した状態で収容部材50に保持される。
【0036】
清掃部材10を収容部材50に固定する際、仮に固定面が前面52の下端と同じ高さに位置していると、清掃具11が収容部材50内に挿入される途中で磁石18が固定面に吸着されてしまい、清掃具11が所定の固定位置に固定されないという問題が生じ得る。
【0037】
そこで本実施形態では、図4に示したように、固定面60aが、清掃具11が開口部50hを通って収容部材50の内側に挿入される際に清掃具11が通過できる最大高さh1よりも高い位置h2に設けられている。このような構成によれば、清掃具11が収容部材50内に挿入される途中で磁石18が固定面60aに吸着されない。したがって、清掃具11を所定の固定位置に固定し易くなる。
【0038】
次いで、図7を参照して後面53が傾斜していることによる効果について説明する。図7は、後面53のガイド機能を説明するための図である。本実施形態の構成では図7に示す通り、後面53が、底面51と固定部60とを接続する傾斜面となっている。
【0039】
柄15の形状や支持部材12の形状にもよるが、本実施形態のような固定方式の場合、清掃部材10を収容部材50に固定する際、図7に示すように、支持部材12が収容部材50内の後方側に入り込み過ぎることが想定される。この場合、固定部60は収容部材50の内部に設けられており、使用者から見えないため、清掃具11を固定部60の側に移動させて固定することが困難となり得る。
【0040】
しかしながら、本実施形態では、後面53が固定部60の側に向かって傾斜した傾斜面となっているため、清掃具11が収容部材50の内側に挿入された後、清掃部材10が持ち上げられると、後面53が支持部材12をガイドしながら固定部60の側へ移動させる。
このような構成によれば、使用者は清掃部材10の柄15を引き上げると、支持部材12が固定部60の側に向かって移動するので、支持部材12の上面を固定部60に固定し易い。
【0041】
(清掃用具S100の効果)
以上説明したように、本実施形態では、清掃部材10が磁石18によって固定部60に吸着され、図1に示したように、清掃具11が収容部材50の内側に収容され、柄15の少なくとも一部が収容部材50の外側に露出した状態で清掃部材10が固定される。このような構成によれば、清掃部材10を収容する際に、従来技術のように柄15をU字型の保持部材に嵌め込む必要がなく、清掃部材10の着脱が容易である。また、保持部材が変形することもないため、清掃部材10を長期に亘って安定的に固定できる。
【0042】
また、本実施形態の構成によれば、清掃具11が底面51から離れた状態で固定されるので、自重による集塵部13の変形を防止することができる。
【0043】
また、本実施形態の構成では、磁石18が支持部材12の上面12aに設けられている。このような構成の場合、図4のように下方を向くように設けられた固定面60aに対して、清掃部材10の支持部材12を固定し易いという利点がある。
【0044】
<変形例>
上記実施形態では、後面53が平面状であることを例示したが、後面53は、上記のように支持部材12を固定部60に向けてガイドできる任意の形状であればよく、例えば、湾曲面であってもよい。
【0045】
上記実施形態では、収容部材50の両側にそれぞれ固定部60が設けられている例を示したが、固定部60は1つのみであってもよい。
【0046】
図8は、磁石18の配置位置の変形例を示す図である。図8に示すように、磁石18は、清掃具11ではなく、固定部60の側に設けられていてもよい。別の態様では、清掃具11と固定部60とのそれぞれに磁石18が設けられていてもよい。
【0047】
図9は清掃用具の変形例の一つを示す模式的な断面図である。上述した実施形態では、収容部材50が三角柱型の外形を有していたが、収容部材50の外形は四角柱型であってもよい。図9の収容部材150は、四角形の断面形状を有し、収容部材150の内部には固定部160が設けられている。このような構成においても、上記実施形態と同様、底面151と固定部160とを接続する傾斜した後面153が設けられていてもよい。後面153は、上記同様、清掃部材10の清掃具を固定部160の側に向かってガイドする。
【0048】
本出願は、ほうきとちりとりを構成物品に含む清掃用具の意匠も開示する。図10は、清掃用具を示す図である。図10(a)が正面図であり、図10(b)がA-A切断線における断面図である。図11は、ほうきを示す図である。図11(a)が正面図であり、図11(b)が平面図であり、図11(c)が底面図であり、図11(d)が左側面図であり、図11(e)が右側面図である。六面図のうち背面図は正面図と同一である。図12は、ちりとりを示す図である。図12(a)が正面図であり、図12(b)が平面図であり、図12(c)が底面図であり、図12(d)が背面図であり、図12(e)が左側面図であり、図12(f)が右側面図であり。図13は、ちりとりの断面図である。図13(a)がB-B切断線における断面図であり、図13(b)がC-C切断線における断面図である。
【0049】
本出願は、また、モップ、ほうき、又はフローリングワイパーを物品とする部分意匠も開示する。具体的には、一例として、清掃部材10(図2参照)のうち集塵部13を除く部分を実線で表わした部分意匠を開示する。本出願は、また、このような部分意匠に係る清掃部材10が収容部材50に取り付けられた状態で、全体として1つの美観を生じさせる清掃用具の意匠も開示する。
【0050】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0051】
10 清掃部材
11 清掃具
12 支持部材
12a 上面
12b 下面
13 集塵部
15 柄
18 磁石
50 収容部材
50a 凹部
51 底面
52 前面
53 後面
55 側面
60 固定部
60a 固定面
150 収容部材
151 底面
153 後面
160 固定部
S100 清掃用具
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13