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特開2024-101179携帯通信端末、プログラム、及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024101179
(43)【公開日】2024-07-29
(54)【発明の名称】携帯通信端末、プログラム、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/72457 20210101AFI20240722BHJP
【FI】
H04M1/72457
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023004978
(22)【出願日】2023-01-17
(71)【出願人】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】角 圭祐
(72)【発明者】
【氏名】牧野 未来
(72)【発明者】
【氏名】中島 智志
(72)【発明者】
【氏名】松澤 瑛美
(72)【発明者】
【氏名】吉永 珠里
【テーマコード(参考)】
5K127
【Fターム(参考)】
5K127AA26
5K127BA03
5K127CB22
5K127FA05
5K127GC09
5K127JA14
5K127JA32
(57)【要約】      (修正有)
【課題】子供がワンタッチで位置情報を測位し、親等の連絡先に位置情報を共有することを実現する携帯通信端末、プログラム及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】携帯通信端末及び通信端末が、ネットワークを介して通信する通信システムにおいて、携帯通信端末は、携帯通信端末の位置情報を通知する相手として許可された許可通知相手を登録する登録部と、通信相手が許可通知相手である場合に、携帯通信端末の位置情報を送信する指示を受け付ける位置送信オブジェクトを含む通信画面を表示させる表示制御部と、位置送信オブジェクトが選択されたことに応じて、位置送信オブジェクトが表示されている通信画面における通信相手である許可通知相手に対して、携帯通信端末の位置情報を送信する位置情報送信部と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯通信端末であって、
前記携帯通信端末の位置情報を通知する相手として許可された許可通知相手を記憶する記憶部と、
通信相手が前記許可通知相手である場合に、前記携帯通信端末の位置情報を送信する指示を受け付ける位置送信オブジェクトを含む通信画面を表示させる表示制御部と、
前記位置送信オブジェクトが選択されたことに応じて、前記位置送信オブジェクトが表示されている前記通信画面における通信相手である前記許可通知相手に対して、前記携帯通信端末の位置情報を送信する位置情報送信部と
を備える、携帯通信端末。
【請求項2】
前記記憶部は、複数の前記許可通知相手を記憶し、
前記表示制御部は、通信相手が前記複数の許可通知相手のいずれかである場合に、前記位置送信オブジェクトを含む前記通信画面を表示させる、請求項1に記載の携帯通信端末。
【請求項3】
前記表示制御部は、通話相手が前記許可通知相手である場合に、前記位置送信オブジェクトを含む通話画面を表示させる、請求項1に記載の携帯通信端末。
【請求項4】
前記表示制御部は、通話の終了指示を受け付ける終話オブジェクトと、前記終話オブジェクトから離間した位置に配置した前記位置送信オブジェクトとを含む前記通話画面を表示させる、請求項3に記載の携帯通信端末。
【請求項5】
前記表示制御部は、メッセージ通信相手が前記許可通知相手である場合に、前記位置送信オブジェクトを含むメッセージ画面を表示させる、請求項1に記載の携帯通信端末。
【請求項6】
前記表示制御部は、メッセージに関連するメッセージ関連オブジェクトと、前記位置送信オブジェクトとを並べて配置した前記メッセージ画面を表示させる、請求項5に記載の携帯通信端末。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記通信相手が前記許可通知相手でない場合、前記位置送信オブジェクトを含まない前記通信画面を表示させる、請求項1に記載の携帯通信端末。
【請求項8】
前記表示制御部は、前記通信相手が前記許可通知相手でない場合、指示の受付を無効化した前記位置送信オブジェクトを含む前記通信画面を表示させる、請求項1に記載の携帯通信端末。
【請求項9】
前記表示制御部は、前記通信相手が前記許可通知相手である場合、及び前記通信相手が前記許可通知相手でない場合に、前記位置送信オブジェクトを含む前記通信画面を表示させ、
前記位置情報送信部は、前記位置送信オブジェクトが選択された場合において、前記通信相手が前記許可通知相手でない場合、前記携帯通信端末の位置情報を送信せず、前記通信相手が前記許可通知相手である場合、前記許可通知相手に対して、前記携帯通信端末の位置情報を送信する、請求項1に記載の携帯通信端末。
【請求項10】
携帯通信端末に、
前記携帯通信端末の位置情報を通知する相手として許可された許可通知相手を登録する登録段階と、
通信相手が前記許可通知相手である場合に、前記携帯通信端末の位置情報を送信する指示を受け付ける位置送信オブジェクトを含む通信画面を表示させる表示制御段階と、
前記位置送信オブジェクトが選択されたことに応じて、前記位置送信オブジェクトが表示されている前記通信画面における通信相手である前記許可通知相手に対して、前記携帯通信端末の位置情報を送信する位置情報送信段階と
を実行させるためのプログラム。
【請求項11】
携帯通信端末によって実行される情報処理方法であって、
前記携帯通信端末の位置情報を通知する相手として許可された許可通知相手を登録する登録段階と、
通信相手が前記許可通知相手である場合に、前記携帯通信端末の位置情報を送信する指示を受け付ける位置送信オブジェクトを含む通信画面を表示させる表示制御段階と、
前記位置送信オブジェクトが選択されたことに応じて、前記位置送信オブジェクトが表示されている前記通信画面における通信相手である前記許可通知相手に対して、前記携帯通信端末の位置情報を送信する位置情報送信段階と
を備える情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯通信端末、プログラム、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、子供向けの携帯電話機について記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2018-088609号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、携帯通信端末が提供される。前記携帯通信端末は、前記携帯通信端末の位置情報を通知する相手として許可された許可通知相手を記憶する記憶部を備えてよい。前記携帯通信端末は、通信相手が前記許可通知相手である場合に、前記携帯通信端末の位置情報を送信する指示を受け付ける位置送信オブジェクトを含む通信画面を表示させる表示制御部を備えてよい。前記携帯通信端末は、前記位置送信オブジェクトが選択されたことに応じて、前記位置送信オブジェクトが表示されている前記通信画面における通信相手である前記許可通知相手に対して、前記携帯通信端末の位置情報を送信する位置情報送信部を備えてよい。
【0004】
前記携帯通信端末において、前記記憶部は、複数の前記許可通知相手を記憶してよく、前記表示制御部は、通信相手が前記複数の許可通知相手のいずれかである場合に、前記位置送信オブジェクトを含む前記通信画面を表示させてよい。
【0005】
前記いずれかの携帯通信端末において、前記表示制御部は、通話相手が前記許可通知相手である場合に、前記位置送信オブジェクトを含む通話画面を表示させてよい。前記表示制御部は、通話の終了指示を受け付ける終話オブジェクトと、前記終話オブジェクトから離間した位置に配置した前記位置送信オブジェクトとを含む前記通話画面を表示させてよい。
【0006】
前記いずれかの携帯通信端末において、前記表示制御部は、メッセージ通信相手が前記許可通知相手である場合に、前記位置送信オブジェクトを含むメッセージ画面を表示させてよい。前記表示制御部は、メッセージに関連するメッセージ関連オブジェクトと、前記位置送信オブジェクトとを並べて配置した前記メッセージ画面を表示させてよい。
【0007】
前記いずれかの携帯通信端末において、前記表示制御部は、前記通信相手が前記許可通知相手でない場合、前記位置送信オブジェクトを含まない前記通信画面を表示させてよい。
【0008】
前記いずれかの携帯通信端末において、前記表示制御部は、前記通信相手が前記許可通知相手でない場合、指示の受付を無効化した前記位置送信オブジェクトを含む前記通信画面を表示させてよい。
【0009】
前記いずれかの携帯通信端末において、前記表示制御部は、前記通信相手が前記許可通知相手である場合、及び前記通信相手が前記許可通知相手でない場合に、前記位置送信オブジェクトを含む前記通信画面を表示させてよく、前記位置情報送信部は、前記位置送信オブジェクトが選択された場合において、前記通信相手が前記許可通知相手でない場合、前記携帯通信端末の位置情報を送信せず、前記通信相手が前記許可通知相手である場合、前記許可通知相手に対して、前記携帯通信端末の位置情報を送信してよい。
【0010】
本発明の一実施態様によれば、プログラムが提供されてよい。前記プログラムは、携帯通信端末に、前記携帯通信端末の位置情報を通知する相手として許可された許可通知相手を登録する登録段階を実行させてよい。前記プログラムは、前記携帯通信端末に、通信相手が前記許可通知相手である場合に、前記携帯通信端末の位置情報を送信する指示を受け付ける位置送信オブジェクトを含む通信画面を表示させる表示制御段階を実行させてよい。前記プログラムは、前記携帯通信端末に、前記位置送信オブジェクトが選択されたことに応じて、前記位置送信オブジェクトが表示されている前記通信画面における通信相手である前記許可通知相手に対して、前記携帯通信端末の位置情報を送信する位置情報送信段階を実行させてよい。
【0011】
本発明の一実施態様によれば、携帯通信端末によって実行される情報処理方法が提供される。前記情報処理方法は、前記携帯通信端末の位置情報を通知する相手として許可された許可通知相手を登録する登録段階を備えてよい。前記情報処理方法は、通信相手が前記許可通知相手である場合に、前記携帯通信端末の位置情報を送信する指示を受け付ける位置送信オブジェクトを含む通信画面を表示させる表示制御段階を備えてよい。前記情報処理方法は、前記位置送信オブジェクトが選択されたことに応じて、前記位置送信オブジェクトが表示されている前記通信画面における通信相手である前記許可通知相手に対して、前記携帯通信端末の位置情報を送信する位置情報送信段階を備えてよい。
【0012】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】通信システム10の通信環境の一例を概略的に示す。
図2】携帯通信端末100の機能構成の一例を概略的に示す。
図3】携帯通信端末100における表示例を概略的に示す。
図4】携帯通信端末100における表示例を概略的に示す。
図5】携帯通信端末100における表示例を概略的に示す。
図6】携帯通信端末100における表示例を概略的に示す。
図7】携帯通信端末100における処理の流れの一例を概略的に示す。
図8】携帯通信端末100における処理の流れの一例を概略的に示す。
図9】携帯通信端末100における処理の流れの一例を概略的に示す。
図10】携帯通信端末100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
いわゆるキッズフォン、みまもりケータイ、キッズケータイ(登録商標)等の子供向けの携帯電話が知られている。子供向けの携帯電話は、例えば、親が子供の安全のために子供に持たせるものであって、機能に制限がある携帯電話であってよい。子供向けの携帯電話を所有する子供が例えば迷子になった場合に、子供向けの携帯電話によって親に電話をかけることによって連絡をとることは可能だが、正確に自分の位置を伝えることが難しいという問題がある。本実施形態に係る携帯通信端末100では、例えば、電話中及びメール中に任意のタイミングで子供がワンタッチで位置情報を測位し、親等の連絡先に位置情報を共有することを実現した。
【0015】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0016】
図1は、通信システム10の通信環境の一例を概略的に示す。通信システム10は、携帯通信端末100を含む。通信システム10は、通信端末400を含んでよい。
【0017】
携帯通信端末100及び通信端末400は、ネットワーク80を介して通信してよい。ネットワーク80は、移動体通信ネットワークを含んでよい。ネットワーク80は、インターネットを含んでよい。ネットワーク80は、クラウドネットワークを含んでよい。
【0018】
携帯通信端末100は、例えば、子供向けの携帯電話である。携帯通信端末100は、子供向けではない一般の携帯電話であってもよい。携帯通信端末100は、タブレット端末や、ウェアラブル端末であってもよい。ここでは、携帯通信端末100が、子供向けの携帯電話である場合を主に例に挙げて説明する。
【0019】
携帯通信端末100は、通話機能を備える。携帯通信端末100は、メッセージ通信機能を備える。例えば、携帯通信端末100は、SMS(Short Message Service)の機能を有する。例えば、携帯通信端末100は、MMS(Multimedia Message Service)の機能を有する。例えば、携帯通信端末100は、Eメールの機能を備える。例えば、携帯通信端末100は、チャット機能を備える。携帯通信端末100は、測位機能を備える。
【0020】
携帯通信端末100の使用者20が迷子になった場合に、親等の管理者等に対して連絡する手段として、通話機能及びメッセージ通信機能があるが、特に使用者20が幼い場合に、自身の居場所を相手に伝えることが難しいと考えられる。携帯通信端末100の測位機能を使用者20が実行して、測位結果を管理者等に伝えることも考えられるが、特に使用者20が幼い場合には、測位機能の実行が難しい場合もある。
【0021】
それに対して、本実施形態に係る携帯通信端末100は、通話やメッセージ通信によって、管理者等と通信しているときに、通信画面に、携帯通信端末100の位置情報を送信する指示を受け付ける位置送信オブジェクトを表示する。携帯通信端末100は、タッチパネルを備えてよく、タッチによる選択が可能な位置送信オブジェクトを表示してよい。携帯通信端末100は、位置送信オブジェクトが選択された場合に、測位を実行して、測位結果を通信相手である管理者等に送信する。
【0022】
これにより、例えば、使用者20が迷子になったときに、使用者20が管理者に対して電話をかけたときに、通話画面に位置送信オブジェクトが表示されることになり、使用者20は、表示されている位置送信オブジェクトを選択するだけで、携帯通信端末100の位置を管理者に伝えることができる。また、例えば、使用者20が迷子になったときに、管理者が使用者20に対して電話をかけ、使用者20が電話に出たときに、通話画面に位置送信オブジェクトが表示されることになり、使用者20は、表示されている位置送信オブジェクトを選択するだけで、携帯通信端末100の位置を管理者に伝えることができるようになる。
【0023】
また、例えば、使用者20が迷子になったときに、使用者20が管理者に対してメッセージの送信を開始したときに、メッセージ画面に位置送信オブジェクトが表示されることになり、使用者20は、表示されている位置送信オブジェクトを選択するだけで、携帯通信端末100の位置を管理者に伝えることができる。また、例えば、使用者20が迷子になったときに、管理者が使用者20に対してメッセ―ジの送信を開始し、使用者20がメッセージの受付操作をしたときに、メッセージ画面に位置送信オブジェクトが表示されることになり、使用者20は、表示されている位置送信オブジェクトを選択するだけで、携帯通信端末100の位置を管理者に伝えることができるようになる。
【0024】
携帯通信端末100は、携帯通信端末100の位置情報を通知する相手を制限してもよい。例えば、携帯通信端末100は、携帯通信端末100の位置情報を通知する相手として許可された許可通知相手を予め登録する。許可通知相手の登録は、携帯通信端末100の管理者のみによって可能とし、管理者以外による登録を禁止してよい。例えば、許可通知相手の登録に、管理者権限を必要とするように構成する。具体例として、管理者が使用者20の両親である場合、両親のみによって宛先の設定を可能とし、使用者20本人を含む、他の人による登録を禁止する。許可通知相手の登録を管理者のみに制限することは、必須とは限らない。
【0025】
携帯通信端末100は、例えば、通信相手が許可通知相手である場合に、位置送信オブジェクトを含む通信画面を表示し、通信相手が許可通知相手でない場合、位置送信オブジェクトを含まない通信画面を表示する。例えば、携帯通信端末100の管理者が使用者20のおかあさん30であり、おかあさん30が、自身と、おとうさん40と、おばあちゃん50と、おじいちゃん60とを許可通知相手として登録した場合、通信相手がおかあさん30、おとうさん40、おばあちゃん50、及びおじいちゃん60のいずれかである場合のみ、位置送信オブジェクトが表示されるようになり、使用者20の位置が不必要に知られてしまうことを防止することができる。
【0026】
図2は、携帯通信端末100の機能構成の一例を概略的に示す。携帯通信端末100は、記憶部102、登録部104、表示制御部106、位置情報取得部108、及び通信部110を備える。
【0027】
記憶部102は、各種情報を記憶する。記憶部102は、例えば、電話帳情報を記憶する。電話帳情報には、複数の連絡先の情報が含まれる。連絡先の情報は、氏名・名称、電話番号、及びメールアドレスを含んでよい。
【0028】
登録部104は、各種情報を登録する。登録部104は、登録した情報を記憶部102に記憶させる。登録部104は、例えば、電話帳情報を登録する。登録部104は、例えば、携帯通信端末100の位置情報を通知する相手として許可された許可通知相手を登録する。登録部104は、例えば、電話帳情報に含まれる複数の連絡先から許可通知相手として選択された連絡先を、許可通知相手として登録する。記憶部102は、登録部104によって登録された許可通知相手を記憶する。登録部104は、複数の許可通知相手を登録してよく、記憶部102は、複数の許可通知相手を記憶してよい。記憶部102は、電話帳情報に含まれる複数の連絡先のそれぞれについて、許可通知相手であるか否かを判別可能な情報を記憶してよい。例えば、記憶部102は、電話帳情報において、許可通知相手として登録された連絡先に、許可通知相手であることを示すフラグを設定する。記憶部102は、電話帳情報とは別に、電話帳情報に含まれる複数の連絡先のうちのいずれが許可通知相手であるかを示す情報を記憶してもよい。
【0029】
登録部104は、許可通知相手の登録について、管理者のみによる登録を受け付けるようにしてもよい。例えば、登録部104は、許可通知相手の登録に、携帯通信端末100の管理者権限を必要とするようにしてよい。具体例として、携帯通信端末100が管理者メニューを備え、管理者メニューに遷移する際にパスワードの入力を要する構成とする。管理者のみが当該パスワードを知っているので、これにより、使用者20本人を含む、他の人が許可通知相手の登録や変更を行えないことになる。なお、管理者権限を必要とする構成となれば、この構成に限られない。
【0030】
表示制御部106は、携帯通信端末100における表示を制御する。表示制御部106は、携帯通信端末100のディスプレイ120への表示を制御する。
【0031】
位置情報取得部108は、携帯通信端末100の位置情報を取得する。位置情報取得部108は、取得した位置情報を記憶部102に記憶させる。位置情報取得部108は、GPS(Global Positioning System)測位等のGNSS(Global Navigation Satellite System)測位によって、位置情報を取得してよい。位置情報取得部108は、Wi-Fi(登録商標)測位や基地局測位等のネットワーク測位によって、位置情報を取得してもよく、これらを併用してもよく、これら以外の測位手法を用いてもよい。
【0032】
位置情報取得部108は、携帯通信端末100の位置を示す情報に加えて、測位レベルを含む位置情報を取得してもよい。携帯通信端末100の位置を示す情報は、携帯通信端末100の緯度経度を含んでよく、さらに高度を含んでもよい。測位レベルは、測位の精度を表す。測位レベルが高いほど、測位の精度が高いことを示してよい。
【0033】
通信部110は、携帯通信端末100における通信を制御する。通信部110は、通話部112、メッセージ通信部114、及び位置情報送信部116を備える。
【0034】
通話部112は、通話機能を実行する。通話部112は、携帯通信端末100の発着信を制御する。通話部112が通話機能を実行している間、表示制御部106は通話画面を表示させる。通話画面は、通話相手及び通話時間を含んでよい。通話画面は、終話指示を受け付ける終話オブジェクトを含んでよい。通話画面は、音声のオンオフ指示を受け付ける音声オブジェクトを含んでよい。
【0035】
メッセージ通信部114は、メッセージ通信機能を実行する。メッセージ通信部114は、メッセージの送受信を制御する。メッセージ通信部114がメッセージ通信機能を実行している間、表示制御部106はメッセージ画面を表示させる。メッセージ画面は、送信メッセージ及び受信メッセージを表示するメッセージ表示領域を含んでよい。メッセージ画面は、メッセージの操作を受け付けるメッセージ操作領域を含んでよい。
【0036】
メッセージ通信部114は、例えば、SMS機能を実行する。メッセージ通信部114は、使用者20の指示に従ってSMSを送信したり、受信したSMSを表示制御部106に表示させたりする。
【0037】
メッセージ通信部114は、例えば、MMS機能を実行する。メッセージ通信部114は、使用者20の指示に従ってMMSを送信したり、受信したMMSを表示制御部106に表示させたりする。
【0038】
メッセージ通信部114は、例えば、Eメール機能を実行する。メッセージ通信部114は、使用者20の指示に従ってEメールを送信したり、受信したEメールを表示制御部106に表示させたりする。
【0039】
メッセージ通信部114は、例えば、チャット機能を実行する。メッセージ通信部114は、使用者20の指示に従ってチャットメッセージを送信したり、受信したチャットメッセージを表示制御部106に表示させたりする。
【0040】
位置情報送信部116は、位置情報取得部108によって取得された位置情報を送信する。位置情報送信部116は、例えば、SMSによって位置情報を送信する。位置情報送信部116は、例えば、MMSによって位置情報を送信する。位置情報送信部116は、例えば、Eメールによって位置情報を送信する。位置情報送信部116は、例えば、チャットメッセージによって位置情報を送信する。
【0041】
位置情報送信部116は、携帯通信端末100の位置を含む位置情報を送信してよい。位置情報送信部116は、携帯通信端末100の位置と、測位レベルとを含む位置情報を送信してもよい。
【0042】
位置情報送信部116は、位置情報に、携帯通信端末100の位置を示す地図データへのリンク情報を含めてもよい。位置情報送信部116が、例えば、おかあさん30に対して位置情報を送信した場合、おかあさん30は、自身の通信端末400によって位置情報を確認する。おかあさん30は、携帯通信端末100の位置を確認する。おかあさん30は、携帯通信端末100の位置と、測位レベルとを確認する。おかあさん30は、位置情報に含まれるリンク情報を選択することによって、携帯通信端末100の位置を示す地図データを確認する。
【0043】
表示制御部106は、通信部110が通信相手と通信する場合において、通信相手が許可通知相手である場合に、携帯通信端末100の位置情報を送信する指示を受け付ける位置送信オブジェクトを含む通信画面を表示させる。位置情報送信部116は、位置送信オブジェクトが選択されたことに応じて、位置送信オブジェクトが表示されている通信画面における通信相手である許可通知相手に対して、位置情報取得部108が取得した携帯通信端末100の位置情報を送信する。記憶部102に複数の許可通知相手が記憶されている場合、表示制御部106は、通信相手が複数の許可通知相手のいずれかである場合に、位置送信オブジェクトを含む通信画面を表示させてよい。
【0044】
位置送信オブジェクトが選択されたことに応じて、位置情報取得部108が測位処理を実行して位置情報を取得し、位置情報送信部116が当該位置情報を通信相手に送信してよい。位置情報取得部108が定期的に位置情報を取得している場合には、位置送信オブジェクトが選択されたことに応じて、位置情報送信部116が最新の位置情報を通信相手に送信してもよい。
【0045】
表示制御部106は、通話部112による通話相手が許可通知相手である場合に、位置送信オブジェクトを含む通話画面を表示させてよい。これにより、使用者20が許可通知相手と通話している間の任意のタイミングで、使用者20による簡易な操作で、位置情報を通話相手である許可通知相手に送信することを可能とすることができる。表示制御部106は、記憶部102に記憶されている情報を参照して、通話相手の電話番号によって特定される連絡先が、許可通知相手であるか否かを判定してよい。
【0046】
表示制御部106は、通話の終了指示を受け付ける終話オブジェクトと、終話オブジェクトから離間した位置に配置した位置送信オブジェクトとを含む通話画面を表示させてよい。これにより、位置情報の送信をしようとして誤って終話オブジェクトを選択してしまう可能性を低減することができ、使用者20が混乱しないようにできる。
【0047】
表示制御部106は、例えば、終話オブジェクトから、子供の指先の平均的な大きさの分以上離間した位置に位置送信オブジェクトを配置してよい。表示制御部106は、例えば、通話画面における上半分の領域及び下半分の領域のいずれか一方に終話オブジェクトを配置し、他方に位置送信オブジェクトを配置する。表示制御部106は、例えば、通話画面における左半分の領域及び右半分の領域のいずれか一方に終話オブジェクトを配置し、他方に位置送信オブジェクトを配置する。表示制御部106は、例えば、終話オブジェクトと位置送信オブジェクトとの距離が、通話画面内における最大距離となるように、終話オブジェクトと位置送信オブジェクトとを配置する。
【0048】
表示制御部106は、終話オブジェクトと、終話オブジェクトよりも大きいサイズの位置送信オブジェクトとを含む通話画面を表示させてもよい。これにより、位置情報の送信をしようとして誤って終話オブジェクトを選択してしまう可能性を低減することができ、使用者20が混乱しないようにできる。
【0049】
表示制御部106は、終話オブジェクトと、終話オブジェクトとは異なる色の位置送信オブジェクトとを含む通話画面を表示させてもよい。例えば、終話オブジェクトを水色、位置送信オブジェクトを赤色とした場合に、通話中の管理者から、赤色のオブジェクトを選択するよう指示することを可能とすることができる。
【0050】
表示制御部106は、メッセージ通信部114によるメッセージ通信相手が許可通知相手である場合に、位置送信オブジェクトを含むメッセージ画面を表示させてよい。これにより、使用者20が許可通知相手とメッセージ通信している間の任意のタイミングで、使用者20による簡易な操作で、位置情報を通話相手である許可通知相手に送信することを可能とすることができる。
【0051】
表示制御部106は、メッセージに関連するメッセージ関連オブジェクトと、位置送信オブジェクトとを並べて配置したメッセージ画面を表示させてよい。これにより、メッセージ関連オブジェクトと同様の使用方法で位置情報を送信できることを、わかりやすく示すことができる。
【0052】
表示制御部106は、メッセージ通信部114によってSMS機能が実行されている場合、記憶部102に記憶されている情報を参照して、メッセージ通信相手の電話番号によって特定される連絡先が、許可通知相手であるか否かを判定してよい。
【0053】
表示制御部106は、メッセージ通信部114によってMMS機能が実行されている場合、記憶部102に記憶されている情報を参照して、メッセージ通信相手のメールアドレスによって特定される連絡先が、許可通知相手であるか否かを判定してよい。当該メッセージ通信相手のメールアドレスは、MMS送信における送信先のメールアドレスであってよく、MMS受信における送信元のメールアドレスであってよい。
【0054】
表示制御部106は、メッセージ通信部114によってEメール機能が実行されている場合、記憶部102に記憶されている情報を参照して、メッセージ通信相手のメールアドレスによって特定される連絡先が、許可通知相手であるか否かを判定してよい。当該メッセージ通信相手のメールアドレスは、Eメール送信における送信先のメールアドレスであってよく、Eメール受信における送信元のメールアドレスであってよい。
【0055】
表示制御部106は、メッセージ通信部114によってチャット機能が実行されている場合、チャット相手を選択する態様に応じた判定方法で、チャット相手が許可通知相手であるか否かを判定してよい。例えば、チャット相手が、電話帳情報に含まれる複数の連絡先から選択される態様の場合、表示制御部106は、チャット相手として選択された連絡先が、許可通知相手であるか否かを判定する。チャット相手が、電話帳情報ではなく、複数のユーザが登録されたチャット情報から選択される態様の場合、例えば、記憶部102が、電話帳情報に含まれる複数の連絡先と、チャット情報に含まれる複数のユーザとの対応関係を示す対応関係情報を記憶しておき、表示制御部106は、当該対応関係情報を参照して、チャット相手に対応する連絡先が、許可通知相手であるか否かを判定する。
【0056】
メッセージ関連オブジェクトは、定型文を選択する定型文オブジェクトを含んでよい。表示制御部106は、定型文オブジェクトが選択された場合に、予め登録された複数の定型文を表示させる。メッセージ関連オブジェクトは、画像を選択する画像オブジェクトを含んでよい。表示制御部106は、画像オブジェクトが選択された場合に、携帯通信端末100に記憶されている複数の画像を表示させる。メッセージ関連オブジェクトを音声メッセージの指示を受け付ける音声メッセージオブジェクトを含んでよい。表示制御部106は、音声メッセージオブジェクトが選択された場合、音声を音声メッセージとして録音する機能を起動してよい。
【0057】
表示制御部106は、通信相手が許可通知相手でない場合、位置送信オブジェクトを含まない通信画面を表示させ、通信相手が許可通知相手である場合、位置送信オブジェクトを含む通信画面を表示させるようにしてよい。例えば、表示制御部106は、通話部112の制御のもと行われている通話の通話相手が許可通知相手でない場合、位置送信オブジェクトを含まない通話画面を表示させ、通話相手が許可通知相手である場合、位置送信オブジェクトを含む通話画面を表示させる。例えば、表示制御部106は、メッセージ通信部114の制御のもと行われているメッセージ通信のメッセージ通信相手が許可通知相手でない場合、位置送信オブジェクトを含まないメッセージ通信画面を表示させ、メッセージ通信相手が許可通知相手である場合、位置送信オブジェクトを含むメッセージ通信画面を表示させる。これにより、適切でない人に対して、使用者20の位置を知られてしまうことを防ぐことができる。
【0058】
表示制御部106は、通信相手が許可通知相手でない場合、指示の受付を無効化した位置送信オブジェクトを含む通信画面を表示させ、通信相手が許可通知相手である場合、指示の受付を有効化した位置送信オブジェクトを含む通信画面を表示させてよい。例えば、表示制御部106は、通話部112の制御のもと行われている通話の通話相手が許可通知相手でない場合、指示の受付を無効化した位置送信オブジェクトを含む通話画面を表示させ、通話相手が許可通知相手である場合、指示の受付を有効化した位置送信オブジェクトを含む通話画面を表示させる。例えば、表示制御部106は、メッセージ通信部114の制御のもと行われているメッセージ通信のメッセージ通信相手が許可通知相手でない場合、指示の受付を無効化した位置送信オブジェクトを含むメッセージ通信画面を表示させ、メッセージ通信相手が許可通知相手である場合、指示の受付を有効化した位置送信オブジェクトを含むメッセージ通信画面を表示させる。これにより、適切でない人に対して、使用者20の位置を知られてしまうことを防ぐことができる。
【0059】
表示制御部106が、通信相手が許可通知相手である場合、及び通信相手が許可通知相手でない場合に、位置送信オブジェクトを含む通信画面を表示させて、位置情報送信部116が、位置送信オブジェクトが選択された場合において、通信相手が許可通知相手でない場合、携帯通信端末100の位置情報を送信せず、通信相手が許可通知相手である場合、許可通知相手に対して、携帯通信端末100の位置情報を送信するようにしてもよい。例えば、表示制御部106が、通話部112の制御のもと行われている通話相手が許可通知相手である場合、及び通話相手が許可通知相手でない場合に、位置送信オブジェクトを含む通話画面を表示させて、位置情報送信部116が、位置送信オブジェクトが選択された場合において、通話相手が許可通知相手でない場合、携帯通信端末100の位置情報を送信せず、通話相手が許可通知相手である場合、許可通知相手に対して、携帯通信端末100の位置情報を送信するようにする。例えば、表示制御部106が、メッセージ通信部114の制御のもと行われているメッセージ通信相手が許可通知相手である場合、及びメッセージ通信相手が許可通知相手でない場合に、位置送信オブジェクトを含む通話画面を表示させて、位置情報送信部116が、位置送信オブジェクトが選択された場合において、メッセージ通信相手が許可通知相手でない場合、携帯通信端末100の位置情報を送信せず、メッセージ通信相手が許可通知相手である場合、許可通知相手に対して、携帯通信端末100の位置情報を送信する。これにより、適切でない人に対して、使用者20の位置を知られてしまうことを防ぐことができる。位置情報送信部116は、表示制御部106と同様の判定手法によって、通信相手が許可通知相手であるか否かを判定してよい。すなわち、位置情報送信部116は、記憶部102に記憶されている情報を参照して、通話相手の電話番号によって特定される連絡先が許可通知相手であるか否かを判定してよく、メッセージ通信相手のメールアドレスによって特定される連絡先が許可通知相手であるか否かを判定してよく、チャット相手を選択する態様に応じた判定方法でチャット相手が許可通知相手であるか否かを判定してよい。
【0060】
図3図4は、携帯通信端末100における表示例を概略的に示す。図3は、通話相手が許可通知相手である管理者である場合の通話画面130を例示しており、図4は、通話相手が許可通知相手ではない友達である場合の通話画面130を例示している。
【0061】
図3に示す例において、通話画面130には、終話ボタン132、音声ボタン134、及び位置送信ボタン136が含まれる。終話ボタン132は、終話オブジェクトの一例であってよい。音声ボタン134は、音声オブジェクトの一例であってよい。位置送信ボタン136は、位置送信オブジェクトの一例であってよい。
【0062】
表示制御部106は、図3に例示するように、通話相手が許可通知相手である場合、位置送信ボタン136を含む通話画面130を表示させてよい。また、表示制御部106は、図3に例示するように、位置送信ボタン136を、終話ボタン132から離間した位置に配置してよい。
【0063】
表示制御部106は、図4に例示するように、通話相手が許可通知相手でない場合には、位置送信ボタン136を含まない通話画面130を表示させてよい。
【0064】
図5図6は、携帯通信端末100における表示例を概略的に示す。図5は、メッセージ通信相手が許可通知相手である管理者である場合のメッセージ画面140を例示しており、図6は、メッセージ通信相手が許可通知相手でない友達である場合のメッセージ画面140を例示している。
【0065】
図5に示す例において、メッセージ画面140には、メッセージが表示されるメッセージ表示領域142と、メッセージの操作に関するオブジェクトが配置されるメッセージ操作領域150とが含まれる。図5に示す例において、メッセージ操作領域150には、メッセージの入力欄やメッセージの送信指示ボタンに加えて、ことばボタン152、しゃしんボタン154、こえボタン156、位置送信ボタン158が並べて配置されている。
【0066】
ことばボタン152は、定型文オブジェクトの一例であってよい。しゃしんボタン154は、画像オブジェクトの一例であってよい。こえボタン156は、音声メッセージオブジェクトの一例であってよい。位置送信ボタン158は、位置送信オブジェクトの一例であってよい。
【0067】
表示制御部106は、図5に例示するように、メッセージ通信相手が許可通知相手である場合、位置送信ボタン158を含むメッセージ画面140を表示させてよい。
【0068】
表示制御部106は、図6に例示するように、メッセージ通信相手が許可通知相手でない場合には、位置送信ボタン158を含まないメッセージ画面140を表示させてよい。
【0069】
図7は、携帯通信端末100による処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、携帯通信端末100において、通信相手との通信が開始するタイミングから、通信が終了するまでの処理の流れを示す。
【0070】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102において、表示制御部106が、通信相手が許可通知相手であるか否かを判定する。許可通知相手であると判定した場合、S104に進み、許可通知相手でないと判定した場合、S114に進む。
【0071】
S104において、表示制御部106が、位置送信オブジェクトを含む通信画面を表示させる。位置送信オブジェクトが選択された場合(S106でYES)S108に進む。S108において、位置情報取得部108が、測位処理を実行して、携帯通信端末100の位置情報を取得する。S110において、位置情報送信部116が、S108において位置情報取得部108が取得した携帯通信端末100の位置情報を、通信相手に送信する。
【0072】
通信が終了していない場合(S112でNO)、S106に戻り、通信が終了した場合(S112でYES)、処理を終了する。
【0073】
S114において、表示制御部106が、位置送信オブジェクトを含まない通信画面を表示させる。通信が終了した場合(S116でYES)、処理を終了する。
【0074】
図8は、携帯通信端末100による処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、図7と異なる点を主に説明する。
【0075】
S202において、表示制御部106が、通信相手が許可通知相手であるか否かを判定する。許可通知相手であると判定した場合、S204に進み、許可通知相手でないと判定した場合、S214に進む。
【0076】
S204において、表示制御部106が、指示の受付を有効化した位置送信オブジェクトを含む通信画面を表示させる。S214において、表示制御部106が、指示の受付を無効化した位置送信オブジェクトを含む通信画面を表示させる。
【0077】
図9は、携帯通信端末100による処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、携帯通信端末100において、通信相手との通信が開始するタイミングから、通信が終了するまでの処理の流れを示す。
【0078】
S302において、表示制御部106が、位置送信オブジェクトを含む通信画面を表示させる。位置送信オブジェクトが選択された場合(S304でYES)、S306に進む。
【0079】
S306において、表示制御部106が、通信相手が許可通知相手であるか否かを判定する。許可通知相手であると判定した場合、S308に進み、許可通知相手でないと判定した場合、S312に進む。
【0080】
S308では、位置情報取得部108が、測位処理を実行して、携帯通信端末100の位置情報を取得する。S310では、位置情報送信部116が、S308において位置情報取得部108が取得した携帯通信端末100の位置情報を、通信相手に送信する。
【0081】
通信が終了していない場合(S312でNO)、S304に戻り、通信が終了した場合(S312でYES)、処理を終了する。
【0082】
図10は、携帯通信端末100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0083】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に記憶されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0084】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを記憶する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0085】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを記憶する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0086】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0087】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に記憶された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0088】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に記憶されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0089】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に記憶され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に記憶される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に記憶された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0090】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0091】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に記憶されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に記憶されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0092】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を記憶可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに記憶される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピーディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0093】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0094】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0095】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0096】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0097】
10 通信システム、20 使用者、30 おかあさん、40 おとうさん、50 おばあちゃん、60 おじいちゃん、80 ネットワーク、100 携帯通信端末、102 記憶部、104 登録部、106 表示制御部、108 位置情報取得部、110 通信部、112 通話部、114 メッセージ通信部、116 位置情報送信部、120 ディスプレイ、130 通話画面、132 終話ボタン、134 音声ボタン、136 位置送信ボタン、140 メッセージ画面、142 メッセージ表示領域、150 メッセージ操作領域、152 ことばボタン、154 しゃしんボタン、156 こえボタン、158 位置送信ボタン、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10