(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024101288
(43)【公開日】2024-07-29
(54)【発明の名称】オリジナルな商品オーダー支援システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20240722BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023005187
(22)【出願日】2023-01-17
(71)【出願人】
【識別番号】515323386
【氏名又は名称】じゅうたす株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091465
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 久夫
(72)【発明者】
【氏名】駒田 良知
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB72
5L049BB72
(57)【要約】 (修正有)
【課題】オリジナルなインテリア又はエクステリアのDIY等の商品オーダー支援システムを提供する。
【解決手段】ユーザ100と、完成モデル又は仮想モデルを展示する販売店200と、パーツを提供するパーツメーカー300と、二次加工メーカー400と、ユーザ100と販売店200とパーツメーカー300と二次加工メーカー400との仲立ちをし、ユーザの希望するオリジナルな完成品またはそのセットを揃えて配送するセンター500を含む。DIY支援システムであって、これらを、商品コードIDとともに販売店名、ユーザ名等を含む取引情報をセンター500に送信するためのQRコード(登録商標第6181404号)を含む二次元バーコード600-1~600-3を介して連携し、ユーザ100からの発注により、センター仲立ち業者500がユーザ100を代行して、オリジナルなインテリア又はエクステリアDIY等の商品オーダー支援を行う。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
DIYによってオリジナルなインテリア又はエクステリアの施工及び完成品のオーダーを企図するユーザ100と、基本モデルの実物又は仮想モデルを展示する販売店200と、実物または仮想モデルの改造パーツを供給するパーツメーカー300と、実物または仮想モデルの二次加工材を加工する二次加工メーカー400とを少なくとも備え、これらがネットワーク回線を介して連携するDIY等の商品オーダー支援システムであって、
販売を企図して展示する実物または仮想モデルにQRコード(登録商標第6181404号)等の商品ID等の取引情報を伝達する二次元コードを付するとともに、ユーザ100、販売店200、パーツメーカー300及び二次加工メーカー400を管理連携する仲立ちセンター500を設け、該センター500と前記ユーザ100とを販売店200に展示される完成品又は仮想モデルに付されるQRコード(登録商標第6181404号)等の商品ID等の取引情報を伝達する二次元コードを介して連携させ、ユーザ100からの注文情報OI―1とともに、センター500はユーザ100から設置場所の採寸情報OI-2及びアレンジ情報OI-3を受けて実物または仮想モデルの基礎データに基づいてユーザ100のオーダー品を改造設計するとともに、該設計データに基づいて必要なパーツおよび二次加工材をパーツメーカー300及び二次加工メーカー400から供給を受け、ユーザ100のオーダーに必要なパーツおよび二次加工材のセットまたはオーダー完成品をユーザ100に供給することを特徴とするオリジナルなインテリア又はエクステリアのDIY等の商品オーダー支援システム。
【請求項2】
請求項1記載のシステムにおいて、
ユーザ100が、スマホ又はバーコードリーダで販売店200の実物又は仮想展示する複数の完成品モデルA、B又はC・・・のそれぞれに付されたQRコード(登録商標第6181404号)を含む二次元バーコードを読んでネットワーク回線を介して選択された完成品A,B又はC・・のモデル情報OI-1をセンター500から受け取り、商品確認する工程(1)と、
ユーザ100はセンター500から送信された商品情報OI―1に基づいてセンター500に商品購入を発注する工程(2)と、
この発注を受けて、センター500はユーザ100にネットワーク回線を介して注文受付通知するとともに販売店200に受付通知する工程(3)と、
センター500は選択された完成品A,B又はC・・のモデルに関する、ユーザ100の希望する追加の設計寸法情報OI-2とアレンジ希望情報OI-3とをユーザ100からネットワーク回線を介して受け、ユーザオーダ品を設計し、仮想する工程(4)と、
センター500はユーザ100からの情報提供を受けてアレンジに必要なアレンジ希望情報OI-3情報を、ネットワーク回線を介してパーツメーカー300に送信して依頼する工程(5)と、
センター500はパーツメーカー300からアレンジ希望情報OI-3に見合うパーツの供給を受ける工程(6)と、
センター500はユーザ100からの設計寸法情報OI-2に応じてネットワーク回線を介して二次加工メーカー400に加工依頼を送信する工程(5)と、
センターは二次加工メーカー400から二次加工品の供給を受ける工程(6)と、
センター500はユーザ100から必要な代金の支払いを受ける工程(7)と、
ユーザ100からの送金前後にセンター500は必要なパーツと二次加工材とをセットしてまたは完成させてユーザに配送する工程(8)と、
センター500は前記受け通知した販売店200に代金の一部をインセンティブとして支払う一方、パーツメーカー300及び二次加工メーカー400に代金を支払う工程(9)とをネットワーク回線を通じて行うことを特徴とする、オリジナルなインテリア又はエクステリア等の商品オーダー支援システム。
【請求項3】
二次加工メーカー400が仲立ち業者を兼ねたセンター500の業務を行い、ユーザ100と販売店200とパーツメーカー300と二次加工メーカー400とをネットワーク回線を介して連携する請求項1記載のシステム。
【請求項4】
販売店200又はパーツメーカー300が仲立ち業者を兼ねたセンター500の業務を行い、ユーザ100と販売店200とパーツメーカー300と二次加工メーカー400とをネットワーク回線を介して連携する請求項1記載のシステム。
【請求項5】
実際に設置される商品それぞれが商品IDを含む取引情報を含むQRコード(登録商標第6181404号)が装備されて販売店200業務をなし、ユーザ100のスマホ等のへのQRコード(登録商標第6181404号)の読み込みにより確認(1)を行うと、ネットワーク回線を介してユーザ100と請求項1又は2のセンター500とを繋ぎ、その後の工程(2)から(9)の連携を行う請求項1~4のいずれかに記載のシステム。
【請求項6】
前記センター500が、ユーザ100からのネットワーク回線を介しての依頼により、組み立て業者に希望部所に完成品またはそのセットを配送して組み立て施工する請求項1記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仲立ちセンターを設けた、オリジナルなインテリア、エクステリアのDIY商品を含むオリジナルな商品オーダー支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
オリジナルなインテリア又はエクステリア等の商品が好まれる時代にある。それは、既製品を買い足していったらお部屋の統一感がなくなって、煩雑になってしまった。マンションを購入したが、収納が少なく困っている。そのため、隙間のないピッタリサイズの家具が欲しい。欲しい家具は見つかっても家の柱や梁が邪魔になって置くことができない。テレビを壁掛けにして、配線をスッキリさせたい。新築マンションのオプションが高すぎる・・・などの理由による。これらに応えるのが別注のオーダー商品であるが、オリジナルな商品は高価である。なぜなら、DIY商品を例にすると、
図4に示すようにメーカーは問屋に在庫を依頼し(流通1)、問屋は販売店に在庫を依頼し(流通2)、販売店は二次加工工場に依頼し(流通3)、二次加工工場はユーザに送達する(流通4)ので、4回の流通を必要とする一方、メーカーは問屋に、問屋は販売店に、二次加工工場は販売店にそれぞれ与信審査の請求(合計3回)をする煩雑な流通販売経路となるためである。そこで、上記オリジナルなインテリア又はエクステリアのDIY商品では支援システムがあれば、オリジナルなインテリア又はエクステリアが安価に入手できるという利点があるものの、この種DIY作業には意外に専門的な技術が必要であり、初心者には困難である。そのため、オリジナルなインテリア又はエクステリアのDIYを支援するネットワークが提案されている(特許文献1)が、未だ不十分なため、実施されていない。その原因を探索すると、1)オリジナルなインテリア又はエクステリアDIYには、組み立てによって作成しようとする完成品を構想できる完成品のモデルが必要であるが、完成品モデルを、複数を展示するにはそれ相応の場所が必要であって、小さな販売店には無理があり、困難である。また、2)オーダー品の組み立てには自分の設置する場所に基本モデルを適用できるように改造設計する必要があるが、その設計が容易でなく、その設計に応じて二次加工した部材の入手が容易でない。3)二次加工以外にパーツの入手も必要であるが、パーツは現状ではパーツメーカーから問屋に卸され、販売店がユーザに販売する流れであるから、希望のパーツの選択入手も大変である。4)他方、売れ行きをリアルタイムで把握できないため、メーカー、問屋、販売店は必要以上の在庫が必要となり、経営が困難となる。5)また、問屋は信販会社的な立場でリスクを負いながら、リスクに見合った報酬が得られず、メーカー直販が加速する中、問屋自体が必要とされなくなりつつあり、6)販売店は仕入れ、在庫が必要となり、加工を代行する商品では接客が大変で、過剰在庫に伴って破損のリスクを背負うことになる。7)さらに、ユーザにとっては設置位置での採寸や検討を繰り返しながら、何度も来店し、追加注文をする必要が出てくるなど連携システムが不十分であるとの理由による。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明は、まず、ユーザがDIYによりオリジナルなインテリア及びエクステリアを作成する場合に必要な設計することなどを容易にし、その設計データに基づき、販売、パーツメーカーあるいは二次加工メーカーの連携システムを構築し、ユーザがDIYによりオリジナルなインテリア又はエクステリアを容易に作成できるようにするなどオリジナルな商品オーダー支援システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、現状のDIYシステムでオリジナルなインテリアやエクステリアを作成するのを困難としている原因が、DIYに必要な販売店、パーツメーカー、二次加工メーカーが互いに協力し合えるシステムがあるとしても、1)実物がないと、専門業者であってもDIY組み立てに必要な完成品の構想を立て、設計するのが難しいこと、それと相まって基本モデルとの相関で、オーダー品の設計図がなされないと、2)基本とするパーツからアレンジして必要なパーツを簡単に作成することができず、3)自ら設置場所に適合させる構造を採寸し、基本材料を二次加工するのが難しく、また、各オーダーに適合させるべく、設計に多様性を持たせるとパーツ、二次加工品の在庫が過剰となる、などにあり、従来提案されている前記連携システムだけでは解消できず、不十分であることを知った。また、DIYによりオリジナルな完成品とするには設計、加工および施工において従来と異なった、しかも相当の知識、熟練技術を必要とすることを知った。このことに着目し、本発明者は、鋭意研究を重ねた。その結果、DIYによりオリジナルなインテリア又はエクステリアの完成品を作成するためには、まず1)ユーザに対し希望するインテリアやエクステリアの構想を立て易くするため、実物モデルを見せて決定させる必要がある。ついで2)完成品の注文と異なり、DIYに必要な採寸をして現場に合うオーダー品の設計する必要があり、そして3)基本モデルを改造したオーダー設計に基づいて二次加工メーカー及びパーツメーカーに依頼し、モデル改造が行われるには、専門家が一括してかかる作業を管理して支援する必要があるとの知見を得た。QRコード(登録商標第6181404号)に情報があるわけでないが、QRコード(登録商標第6181404号)を介して入ったページには情報があり、かかる情報を利用すると、第1に、ユーザに代わってかかる作業を一括して管理して設計し、ユーザに代わって販売店、二次加工メーカー及びパーツメーカーを連携させることができ、第2に、ユーザは、販売店に展示する実物モデルに付したQRコード(登録商標第6181404号)等を介して仲立ちセンターと連携を取り合うと、センターがユーザからの要望を取りまとめてQRコード(登録商標第6181404号)介して得られる情報に基づいて改造設計することができ、第3に、パーツメーカー、二次加工メーカーはQRコード(登録商標第6181404号)を介して得られる情報に基づいて基本モデルの共通材および共通パーツから改造してオーダーパーツを提供でき、ユーザがDIYを実施するに難点となっていた問題点が解消され、格好のDIY支援システムができることを見出した。そして、かかる連携システムは組み立て品セットを購入するDIY製品だけでなく、基本モデルから改造してオーダー品の購入を容易にすることを見出した。
即ち、本発明は、DIYによってオリジナルなインテリア又はエクステリアの施工及び完成品のオーダーを企図するユーザ100と、基本モデルの実物又は仮想モデルを展示する販売店200と、実物または仮想モデルの改造パーツを供給するパーツメーカー300と、実物または仮想モデルの二次加工材を加工する二次加工メーカー400とを少なくとも備え、これらがネットワーク回線を介して連携するDIY等の商品オーダー支援システムであって、
販売を企図して展示する実物または仮想モデルにQRコード(登録商標第6181404号)等の商品ID等の取引情報を伝達する二次元コードを付するとともに、ユーザ100、販売店200、パーツメーカー300及び二次加工メーカー400を管理連携する仲立ちセンター500を設け、該センター500と前記ユーザ100とを販売店200に展示される完成品又は仮想モデルに付されるQRコード(登録商標第6181404号)等の商品ID等の取引情報を伝達する二次元コードを介して連携させ、ユーザ100からの注文情報OI―1とともに、センター500はユーザ100から設置場所の採寸情報OI-2及びアレンジ情報OI-3を受けて実物または仮想モデルの基礎データに基づいてユーザ100のオーダー品を改造設計するとともに、該設計データに基づいて組み立てに必要なパーツおよび二次加工材をパーツメーカー300及び二次加工メーカー400から供給を受け、ユーザ100のオーダー品の組み立てに必要なパーツおよび二次加工材のセットまたはオーダー完成品をユーザ100に供給することを特徴とするオリジナルなインテリア又はエクステリアのDIY等商品オーダー支援システムにある。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ユーザ自身が希望するオリジナルなインテリア又はエクステリア等をDIYで完成させることおよび希望するオーダー品の入手が専門的なセンターの管理の下に支援される。そのため、販売流通経路が
図4に示すように簡略化される。例えば、DIY支援システムにおいて、実物又は仮想モデルに付設したQRコード(登録商標第6181404号)等を利用し、仲立ちセンターの専門的なユーザ支援により、基本モデルに基づき、オーダー品の改造設計を行う一方、該改造設計に基づき、仲立ちセンターの管理により販売店、二次加工メーカー、パーツメーカー間の連携を取り、パーツおよび二次加工材を用意するので最小の経費・在庫で種々オーダーに対応することができる。
即ち、本発明のオリジナルな商品オーダー支援システムによれば、ユーザ100、販売店200,パーツメーカー300,二次加工メーカー400はネット回線を通じてQRコード(登録商標第6181404号)を介して仲立ちセンター500の管理の下に連携させるので、販売店は商品を仕入れたり、在庫する必要がない。ユーザは、スマホ又は二次元コードリーダを介して注文すると、ユーザ100に代わって専門的なセンター500が必要な作業を代行し、ユーザは、自ら設計することなく、必要なパーツ等の組み立て部品または完成したオーダー品を入手することができる。他方、販売店は完成品の実物モデル又は仮想モデルにQRコード(登録商標第6181404号)等を付しておけば、専門的な注文情報を処理する必要がない。センターはQRコード(登録商標第6181404号)を介して得たユーザからのモデル品の注文情報OI-1を受けて設置場所の二次加工情報OI-2及びパーツアレンジ情報OI-3を考慮してオーダー品の設計を支援するので、仮想モデルを使ってオーダー品の仮想形成を前以て行うことができる。しかも、センターは、QRコード(登録商標第6181404号)を介して得た基本モデルのパーツのアレンジをパーツメーカーに注文し、さらにユーザからの採寸情報を聞いてQRコード(登録商標第6181404号)を介して得た基本モデルの二次加工を二次加工メーカーに注文して二次加工品を用意できるので、オーダー品の組み立てに必要なセットをQR指定モデルに基づいて提供できる。したがって、QRコード(登録商標第6181404号)を介して得た仮想モデルを使った設計、仮想形成と相まって、DIYでオリジナルなインテリア又はエクステリアまたは仮想モデルからアレンジして完成させるに困難となっていた種々の事情が解消される。また、QRコード(登録商標第6181404号)を介して得た情報に基づいて種々の二次加工及びパーツの種類が指定されるので加工の煩雑性、在庫が極力排除され、ユーザに有効なDIY支援及びユーザの希望するオーダー品の入手が可能となる。他方、販売店はQRコード(登録商標第6181404号)を付することにより、あらゆる場所の完成品を実物展示販売していると同等の効果を得ることができ、過大な場所を備える必要はなく、過剰な在庫を抱える必要がない。要するに、商品オーダー支援システムにおいて、実物又は仮想モデルに付設したQRコード(登録商標第6181404号)等を利用した仲立ちセンターの専門的なユーザ支援により、基本モデルに基づいて構成されるオーダー品の設計加工により販売店、二次加工メーカー、パーツメーカーに新たな連携形態を形成することになり、単に連携システムの提供によってでは達成できない効果をえることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明のDIY支援システムの基本構成を示すネットワーク回線図である。
【
図2】種々の実物モデル配置にQRコード(登録商標第6181404号)を付設して販売店機能を持たせる一方、二次加工メーカーに仲立ちセンター機能を持たせた場合のネットワーク回線図である。
【
図3】QRコード(登録商標第6181404号)を利用した連携例を示す概念図である。
【
図4】従来の流通販売経路と本発明の流通販売経路とを比較する変化形態を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明をインテリアのDIYの支援システムを例に説明する。本発明において、
図1に示すように、DIYによってオリジナルなインテリア又はエクステリアの施工を企図するユーザ100と、DIYによって組み立てられる実物又は仮想モデルを展示する販売店200と、実物または仮想モデルのパーツを供給するパーツメーカー300と、実物または仮想モデルの二次加工材を加工する二次加工メーカー400とを少なくとも備え、これらがネットワーク回線を介して連携するDIY支援システムに適用される。
【0009】
本発明においては、まず、ユーザ100、販売店200、パーツメーカー300及び二次加工メーカー400を管理連携する仲立ちセンター500を設ける。さらに、販売店200に実物又は仮想展示する複数の完成品モデルA、B又はC・・・のそれぞれに、商品コードIDとともに販売店名、ユーザ名等を含む取引情報をセンター500に送信するためのQRコード(登録商標第6181404号)を含む二次元バーコードが付される。
【0010】
ユーザ100が販売店200の展示モデルを確認し、選択する工程(1)では、ユーザ100がスマホ又は二次元バーコードリーダで前記二次元バーコードを読み込んでネット回線を介して選択された完成品A,B又はC・・からのモデル選択情報OI-1を特定してセンター500に連携すると、商品の詳細とともに取引情報が提示される。
図3に示すように、実物モデルのQRコード(登録商標第6181404号)600をスマホまたは二次元コードリーダで読み取ると、基本画像データ601が示されるので、そこで、希望設計加工サイズOI-2(602)およびパーツOI-3(603)を指定する(4)と、それを考慮したオーダー品が設計され、完成品604を仮想設定することとができる。
【0011】
取引情報が交換され、ユーザ100がQRコード(登録商標第6181404号)600を介してセンター500に注文する工程(2)では、センター500は商品コードIDを指定した発注を受けるとともに、基本モデル情報OI-1とオーダー品との違いを示す加工サイズ情報OI-2とパーツのアレンジ情報OI-3がセンター500に注文情報として記憶される。
【0012】
センター仲立ち業者500は注文情報の処理が完了すると、ユーザ100に注文受付通知するとともに販売店に受付通知する(3)。他方、センター500はユーザ100に選択された完成品A,B又はC・・からのモデルと異なるユーザの希望する設計寸法情報OI-2を二次加工メーカー400に伝達し(5)、二次加工材を注文する一方、ユーザのアレンジ希望情報OI-3をパーツメーカー300に伝達し、アレンジパーツを注文する(5)。
【0013】
二次加工メーカーには商品モデルA、B、C・・・に応じて二次加工用原材が用意されており、二次加工情報OI-2に応じて原材に二次加工を施し、二次加工材をセンター500に供給する(6)。二次加工には接合部加工および塗装などの種々の加工を含む。
【0014】
パーツメーカーには商品モデルA、B、C・・・に応じて種々のパーツが用意されており、希望パーツ情報OI-3に応じて必要な加工を施し、希望パーツをセンター500に供給する(6)。パーツ加工には接合部加工に応じる種々の加工を含む。
【0015】
センター500は、パーツメーカー300からアレンジ希望情報OI-3に見合うパーツの供給を受ける(6)とともに、ユーザ100からの設計寸法情報OI-2に応じて、二次加工メーカー400から二次加工品の供給を受ける(6)と、センター500はユーザ100から必要な代金の支払いを受け(7)と、ユーザ100からの送金前後にセンター500は必要なパーツと二次加工材とをセットしてユーザに配送する(8)。
【0016】
センター500は販売店200にその一部をインセンティブとして支払う一方、パーツメーカー300及び二次加工メーカー400に代金を支払う(9)。
【0017】
図2では仲立ち業者を兼ねたセンター500の業務を二次加工メーカー400が行うとともに、販売店200の業務を実物モデルAに付されたQRコード(登録商標第6181404号)600―1,実物モデルBに付されたQRコード(登録商標第6181404号)600―2,実物モデルCに付されたQRコード(登録商標第6181404号)600―3が行う場合のシステムを示し、ユーザ100と販売店200とパーツメーカー300と二次加工メーカー兼用センター400(500)とをネット回線を介して連携する。
図2において、
図1と同一番号は同一用語および同一行程を示すので説明を省略する。ここで、二次加工メーカー400はDIY連携の中で最も重要な二次加工業務を担うので、センター500業務を兼用すると、より連携が円滑に行える。すなわち、ユーザ100からの現場採寸情報OI-2に基づいて基本モデルからオーダモデルを自ら設計し、仮想設置して細部の確認をした後、モデルA,B,C・・・に応じて用意した二次加工用原材を用いて二次加工を行い、二次加工材を用意することができるので、最小在庫で多くのオーダー要望に応えることができる。しかもセンター業務を兼ねるので、オーダーパーツと二次加工材との組み合わせ誤差があれば、ユーザ100への配送前にこれを修正することができる。
【0018】
販売店200又はパーツメーカー300が仲立ち業者を兼ねたセンター500の業務を行うようにしてもよく、ユーザ100と販売店200とパーツメーカー300と二次加工メーカー400とをネット回線を介して連携することもできる。
【0019】
本発明においては、完成された設置されたインテリア又はエクステリアそれぞれに商品IDを含む取引情報のQRコード(登録商標第6181404号)を装備させることにより、販売店200機能を果たすことができる。すなわち、本発明においては、実際の販売店舗での販売業務を行う必要がなく、ユーザ100のスマホ等のへのQRコード(登録商標第6181404号)の読み込みによりセンター500に連携することにより注文(1)を行うことができるので、販売店200を構える必要がないことを意味する。すなわち、DIY用モデルの組み立てセットの販売を、販売店に代わって、実際に設置した実物によって行うことができると、QRコード(登録商標第6181404号)を介してユーザは完成品の仮想設計・仮想設置を介してオリジナルなインテリアまたはエクステリアを発注することができ、かかる支援を介してDIYをより簡単に実施することができる。
【0020】
本発明をインテリアのDIY支援システムで説明したが、完成品のオーダーにおいても本発明の商品オーダー支援システムを利用することができる。例えば、洋服のオーダシステムにおいて、二次加工メーカー400、洋服においてはテーラーがこれに当たるが、これがセンター500を兼ねると、
図2に示すようになる。ユーザ100は販売店200で基本モデルA、B、Cを見てQRコード(登録商標第6181404号)600を介してセンター500に繋がると、センターページを見て基本モデルの情報OI-!と、自分の体形からの採寸情報OI―2と、釦などのパーツおよび色柄、服地などのアレンジ情報OI-3を決めると、センター500は基本モデルから採寸情報を考慮して裁断した服地を二次加工メーカー400に加工注文し、釦等をパーツメーカー300から入手し、これらを用いてオーダー品に裁縫加工し、完成品をユーザ100に送るようにオーダー支援システムを構成することができる。
【0021】
図4は従来の流通販売経路と本発明の流通販売経路とを比較する変化形態を示す概念図であるが、従来、4回の物流と3回の与信審査請求が必要であったが、本発明によると、2回の物流と1回の与信審査請求に縮小することができ、物流が少なくなるだけでなく、与信請求の必要回数を少なくすることができ、新たな物流販売システムが構成することができる。
【0022】
本来、問屋や二次加工メーカーの立場からは、各販売店の在庫の減り具合が見えないので、次回のオーダーの予想が立てず、ある程度余分な在庫を積んでおく必要があるが、このシステムでセンターとしての、二次加工メーカー400(500)はすべての販売店からの注文を一括して管理している状況となるので、在庫を最小限に抑えることができるメリットを創生することになる。