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特開2024-101299郵送申請支援システム及び郵送申請支援プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024101299
(43)【公開日】2024-07-29
(54)【発明の名称】郵送申請支援システム及び郵送申請支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20240101AFI20240722BHJP
【FI】
G06Q50/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023005202
(22)【出願日】2023-01-17
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年9月5日 https://www.fujifilm.com/fb/company/news/release/2022/78698にて公開 令和4年9月5日 https://www.fujifilm.com/fbss/news/news_220905にて公開 令和4年9月28日 https://www.atpress.ne.jp/news/327352にて公開 令和4年9月5日 https://www.nikkei.com/article/DGXZRSP639485_V00C22A9000000/ https://www.nikkei.com/article/DGXZRSP639485_05092022000000/にて公開 令和4年9月5日 https://kyodonewsprwire.jp/release/202209025877/ampにて公開 令和4年9月5日 https://www.asahi.com/and/pressrelease/422387656/にて公開 令和4年9月5日 https://www.minyu-net.com/release/prwire/N202209025877.phpにて公開 令和4年9月5日 https://www.shinmai.co.jp/news/article/PRPW202209025877にて公開 令和4年9月5日 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1019088にて公開 令和4年9月5日 https://www.agara.co.jp/article/222064?rct=nnewsにて公開 令和4年9月5日 https://www.sannichi.co.jp/prwire/kokunai/202209025877にて公開 令和4年9月5日 https://www.yamagata-np.jp/prw/index_pr.php?id=202209025877にて公開 令和4年9月5日 https://news.livedoor.com/article/detail/22798145/にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年9月5日 https://news.infoseek.co.jp/article/atpress_327352/にて公開 令和4年9月5日 https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/1437415.htmlにて公開 令和4年9月5日 https://japan.zdnet.com/article/35192793/にて公開 令和4年9月5日 https://news.mynavi.jp/techplus/article/20220905-2446324/にて公開 令和4年9月5日 https://www.mapion.co.jp/news/column/cobs2473999-1-all/にて公開 令和4年9月5日 https://news.biglobe.ne.jp/economy/0928/atp_220928_6881952348.htmlにて公開 令和4年9月5日 https://ampmedia.jp/2022/09/05/fujifilm-sumidaku/にて公開 令和4年9月5日 https://www.excite.co.jp/news/article/AMP_276985/にて公開 令和4年9月5日 https://b2b-ch.infomart.co.jp/news/detail.page?IMNEWS1=3504534にて公開 令和4年9月6日 https://www.jiji.com/jc/article?k=20220906Pr3&g=jmp/にて公開 令和4年9月5日 https://dempa-digital.com/article/351474にて公開 令和4年9月5日 https://mainichi.jp/articles/20220905/pls/00m/020/514000cにて公開 令和4年9月5日 https://www.zakzak.co.jp/pressrelease/kyodo_prwire/CTFFDJQWIZPG3B4UUCGY5HL2H4/にて公開 令和4年9月5日 https://www.kochinews.co.jp/article/detail/591212にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年9月6日 https://portal.jamp.jiji.com/portal/news/detail/20220906890225Jにて公開 令和4年9月6日 https://bp-affairs.com/news/2022/09/20220906-11775.htmlにて公開 令和4年9月6日 https://www.newprinet.co.jp/%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E3%83%95%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%A0%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9%E3%80%80%E5%A2%A8%E7%94%B0%E5%8C%BA%E3%81%A8%E4%BD%8F%E6%B0%91%E7%A5%A8にて公開
(71)【出願人】
【識別番号】594172271
【氏名又は名称】富士フイルムシステムサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 良輔
(72)【発明者】
【氏名】吉井 嗣和
(72)【発明者】
【氏名】三木田 誠
(72)【発明者】
【氏名】寺浦 隆志
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC35
5L050CC35
(57)【要約】
【課題】自治体からの証明書の郵送での受け取りの申請に関して、定額小為替の取り扱いに関する手間の発生を回避することができる郵送申請支援システム及び郵送申請支援プログラムを得る。
【解決手段】郵送申請支援システム90は、申請者が用いる申請者端末30と自治体に設けられた自治体端末20との間に介在される郵送申請支援装置10を有する郵送申請支援システム90であって、自治体によって交付される証明書の郵送での受け取りの申請に関する処理が申請者端末30によって行われた場合で、かつ、証明書の交付のための手数料のオンラインでの決済が確認された場合に、証明書の申請者への郵送を指示する郵送指示情報を自治体端末20により提示させる提示部11A、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
申請者が用いる申請者端末と自治体に設けられた自治体端末との間に介在される郵送申請支援装置を有する郵送申請支援システムであって、
前記郵送申請支援装置は、
前記自治体によって交付される証明書の郵送での受け取りの申請に関する処理が前記申請者端末によって行われた場合で、かつ、前記証明書の交付のための手数料のオンラインでの決済が確認された場合に、前記証明書の前記申請者への郵送を指示する郵送指示情報を前記自治体端末により提示させる提示部、を備える
郵送申請支援システム。
【請求項2】
前記郵送申請支援装置は、
前記申請に関する処理が前記申請者端末によって行われた時点である申請時点において前記証明書の交付のための手数料が確定している場合、当該申請時点において前記手数料の決済を行う決済処理を実行し、前記申請時点において前記手数料が確定していない場合、当該手数料の確定時点において前記決済処理を実行する実行部、を更に備える
請求項1に記載の郵送申請支援システム。
【請求項3】
前記提示部は、前記申請時点において前記手数料が確定している場合、当該申請時点において前記決済処理を実行するか否かの指定を受け付ける受付画面を前記申請者端末により更に提示させる、
請求項2に記載の郵送申請支援システム。
【請求項4】
前記提示部は、前記申請者端末及び前記自治体端末の少なくとも一方における、前記申請に応じた工程の進捗状況を示す進捗状況情報を、前記申請者端末及び前記自治体端末の少なくとも一方に更に提示させる、
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の郵送申請支援システム。
【請求項5】
前記提示部は、前記進捗状況情報として、それまでに終了している工程の全てを時系列順に並べて提示させる、
請求項4に記載の郵送申請支援システム。
【請求項6】
前記提示部は、前記申請に関する処理が前記申請者端末によって行われた場合に、当該申請を識別するための識別情報を前記申請者端末により更に提示させる、
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の郵送申請支援システム。
【請求項7】
前記提示部は、前記申請に関する処理が前記申請者端末によって行われた場合に、前記識別情報と共に、当該申請のための申請書が届くことを示す予告情報を前記自治体端末により更に提示させる、
請求項6に記載の郵送申請支援システム。
【請求項8】
申請者が用いる申請者端末と自治体に設けられた自治体端末との間に介在される郵送申請支援装置により実行される郵送申請支援プログラムであって、
前記自治体によって交付される証明書の郵送での受け取りの申請に関する処理が前記申請者端末によって行われた場合で、かつ、前記証明書の交付のための手数料のオンラインでの決済が確認された場合に、前記証明書の前記申請者への郵送を指示する郵送指示情報を前記自治体端末により提示させる、
処理をコンピュータに実行させるための郵送申請支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、郵送申請支援システム及び郵送申請支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の役所に住民票等の請求申請を行なう場合であっても、簡便に役所ごとに異なる対応を行なうことが可能であり、作業負担と管理コストを大幅に軽減することを目的とした住民票請求システムが開示されている。
【0003】
この住民票請求システムは、住民票、附票又は戸籍証明書の請求申請書データを役所サーバへ送信する請求処理サーバと、住民票、附票又は戸籍証明書の請求申請書データを受信し、受信した請求申請書データをもとに住民票、附票又は戸籍証明書を交付する役所サーバが通信回線を介して接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-86251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、自治体により交付された証明書を入手するための申請方法には、コンビニエンスストア等に設けられたマルチコピー端末を用いて申請する方法(以下、「店舗申請法」という。)や、申請者の端末からオンラインで申請する方法(以下、「オンライン申請法」)があった。
【0006】
しかしながら、店舗申請法及びオンライン申請法の何れにおいても、個人番号カード(所謂マイナンバーカード)の提示が必要とされていた。
【0007】
一方、個人番号カードの提示を要することなく、証明書を入手するための申請方法として、自治体に対して証明書の郵送を、申請書の郵送によって申請する方法(以下、「郵送申請法」という。)があった。
【0008】
しかしながら、上記郵送申請法では、申請者により、定額小為替を郵便局にて購入して自治体に送付する必要があり、このための手間が大きな問題となっていた。
【0009】
また、上記郵送申請法では、自治体により、証明書の交付のための手数料を定額小為替として受領する必要があり、更に、受領した定額小為替による手数料に過不足が生じた場合には申請者とのやりとりを行うことになり、このための手間が大きな問題となっていた。
【0010】
本開示は、自治体からの証明書の郵送での受け取りの申請に関して、定額小為替の取り扱いに関する手間の発生を回避することができる郵送申請支援システム及び郵送申請支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、第1態様に係る郵送申請支援システムは、申請者が用いる申請者端末と自治体に設けられた自治体端末との間に介在される郵送申請支援装置を有する郵送申請支援システムであって、前記郵送申請支援装置は、前記自治体によって交付される証明書の郵送での受け取りの申請に関する処理が前記申請者端末によって行われた場合で、かつ、前記証明書の交付のための手数料のオンラインでの決済が確認された場合に、前記証明書の前記申請者への郵送を指示する郵送指示情報を前記自治体端末により提示させる提示部、を備える。
【0012】
また、第2態様に係る郵送申請支援システムは、第1態様に係る郵送申請支援システムにおいて、前記郵送申請支援装置は、前記申請に関する処理が前記申請者端末によって行われた時点である申請時点において前記証明書の交付のための手数料が確定している場合、当該申請時点において前記手数料の決済を行う決済処理を実行し、前記申請時点において前記手数料が確定していない場合、当該手数料の確定時点において前記決済処理を実行する実行部、を更に備える。
【0013】
また、第3態様に係る郵送申請支援システムは、第2態様に係る郵送申請支援システムにおいて、前記提示部は、前記申請時点において前記手数料が確定している場合、当該申請時点において前記決済処理を実行するか否かの指定を受け付ける受付画面を前記申請者端末により更に提示させる。
【0014】
また、第4態様に係る郵送申請支援システムは、第1態様から第3態様の何れか1態様に係る郵送申請支援システムにおいて、前記提示部は、前記申請者端末及び前記自治体端末の少なくとも一方における、前記申請に応じた工程の進捗状況を示す進捗状況情報を、前記申請者端末及び前記自治体端末の少なくとも一方に更に提示させる。
【0015】
また、第5態様に係る郵送申請支援システムは、第4態様に係る郵送申請支援システムにおいて、前記提示部は、前記進捗状況情報として、それまでに終了している工程の全てを時系列順に並べて提示させる。
【0016】
また、第6態様に係る郵送申請支援システムは、第1態様から第3態様の何れか1態様に係る郵送申請支援システムにおいて、前記提示部は、前記申請に関する処理が前記申請者端末によって行われた場合に、当該申請を識別するための識別情報を前記申請者端末により更に提示させる。
【0017】
また、第7態様に係る郵送申請支援システムは、第6態様に係る郵送申請支援システムにおいて、前記提示部は、前記申請に関する処理が前記申請者端末によって行われた場合に、前記識別情報と共に、当該申請のための申請書が届くことを示す予告情報を前記自治体端末により更に提示させる。
【0018】
更に、上記目的を達成するために、第8態様に係る郵送申請支援プログラムは、申請者が用いる申請者端末と自治体に設けられた自治体端末との間に介在される郵送申請支援装置により実行される郵送申請支援プログラムであって、前記自治体によって交付される証明書の郵送での受け取りの申請に関する処理が前記申請者端末によって行われた場合で、かつ、前記証明書の交付のための手数料のオンラインでの決済が確認された場合に、前記証明書の前記申請者への郵送を指示する郵送指示情報を前記自治体端末により提示させる、処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0019】
第1態様及び第8態様によれば、自治体からの証明書の郵送での受け取りの申請に関して、定額小為替の取り扱いに関する手間の発生を回避することができる。
【0020】
第2態様によれば、申請時点において証明書の交付のための手数料が確定している場合は、他の場合に比較して、より早期に決済処理を実行することができ、当該他の場合には、手数料の確定時点で決済処理を実行することができる。
【0021】
第3態様によれば、申請時点において手数料が確定している場合には、申請者側のユーザに対して、その時点で決済処理を実行するか否かを選択させることができる。
【0022】
第4態様によれば、申請者側及び自治体側の少なくとも一方のユーザに対して、申請に応じた工程の進捗状況を把握させることができる。
【0023】
第5態様によれば、進捗状況情報として、それまでに終了している工程の全てを時系列順に並べて提示しない場合に比較して、より直感的に、申請に応じた工程の進捗状況を把握させることができる。
【0024】
第6態様によれば、申請者側のユーザが、提示された識別情報を申請に用いることで、自治体側のユーザに対して申請者を特定させることができる。
【0025】
第7態様によれば、予告情報を提示しない場合に比較して、より確実に、自治体側のユーザに対して、申請が行われる旨及び申請者の識別情報を把握させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】実施形態に係る郵送申請支援システムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2】実施形態に係る郵送申請支援システムの機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図3】実施形態に係る申請者情報データベースの構成の一例を示す模式図である。
図4】実施形態に係る進捗情報データベースの構成の一例を示す模式図である。
図5】実施形態に係る第1郵送申請支援処理の一例を示すフローチャートである。
図6】実施形態に係る第1ログイン画面の一例を示す正面図である。
図7】実施形態に係る当初の申請者基本画面の一例を示す正面図である。
図8】実施形態に係る自治体選択画面を含む申請者基本画面の一例を示す正面図である。
図9】実施形態に係る更新後の申請者基本画面の一例を示す正面図である。
図10】実施形態に係る申請書の郵送準備作業の説明に供する模式図である。
図11】実施形態に係る更新後の工程提示画面を含む申請者基本画面の一例を示す正面図である。
図12】実施形態に係る更新後の工程提示画面を含む申請者基本画面の一例を示す正面図である。
図13】実施形態に係る決済画面の一例を示す正面図である。
図14】実施形態に係る決済サブ画面の一例を示す正面図である。
図15】実施形態に係る更新後の決済サブ画面の一例を示す正面図である。
図16】実施形態に係る更新後の工程提示画面を含む申請者基本画面の一例を示す正面図である。
図17】実施形態に係る更新後の工程提示画面を含む申請者基本画面の一例を示す正面図である。
図18】実施形態に係る証明書の受領の説明に供する模式図である。
図19】実施形態に係る第2郵送申請支援処理の一例を示すフローチャートである。
図20】実施形態に係る第2ログイン画面の一例を示す正面図である。
図21】実施形態に係る当初の自治体基本画面の一例を示す正面図である。
図22】実施形態に係る申請書到着確認画面を含む自治体基本画面の一例を示す正面図である。
図23】実施形態に係る更新後の自治体基本画面の一例を示す正面図である。
図24】実施形態に係る申請書不備通知画面を含む自治体基本画面の一例を示す正面図である。
図25】実施形態に係る証明書の印刷作業の説明に供する模式図である。
図26】実施形態に係る更新後の自治体基本画面の一例を示す正面図である。
図27】実施形態に係る更新後の自治体基本画面の一例を示す正面図である。
図28】実施形態に係る更新後の自治体基本画面の一例を示す正面図である。
図29】実施形態に係る更新後の自治体基本画面の一例を示す正面図である。
図30】実施形態に係る証明書の郵送準備作業の説明に供する模式図である。
図31】実施形態に係る更新後の自治体基本画面の一例を示す正面図である。
図32】従来技術の説明に供する図であり、従来、証明書の郵送での送付を申請した場合に実施される工程の流れの一例を示す模式図である。
図33】実施形態の変形例に係る郵送申請支援システムの機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図34】実施形態の変形例に係る受付画面を含む申請者基本画面の一例を示す正面図である。
図35】実施形態の変形例の説明に供する図であり、手数料を先払いとした場合に実施される工程の流れの一例を示す模式図である。
図36】実施形態の変形例の説明に供する図であり、手数料を後払いとした場合に実施される工程の流れの一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態例を詳細に説明する。なお、本実施形態では、本発明を、自治体によって交付される証明書(本実施形態では、住民票及び戸籍証明書)の郵送での受け取りの申請を行う申請者が保有する申請者端末と、自治体が保有する自治体端末と、申請者端末と自治体端末との間に介在され、郵送申請支援サービスの提供者が保有する郵送申請支援装置と、を含む郵送申請支援システムに適用した場合について説明する。ここでいう郵送申請支援サービスとは、申請者側及び自治体側の双方のユーザに対して、上記申請に伴う作業工程を支援するサービスを意味する。また、ここでいう証明書としては、住民票及び戸籍証明書のみならず、印鑑登録証明書等といった各種証明書を適用することができる。
【0028】
まず、図1及び図2を参照して、本実施形態に係る郵送申請支援システム90の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る郵送申請支援システム90のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。また、図2は、本実施形態に係る郵送申請支援システム90の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【0029】
図1に示すように、本実施形態に係る郵送申請支援システム90は、ネットワーク80に各々アクセス可能とされた、郵送申請支援サービスの提供者が保有する郵送申請支援装置10と、各々異なる自治体に設けられ、証明書の郵送の申請を受け付ける複数の自治体端末20と、各々異なる申請者が保有し、証明書の郵送の申請に関する処理を行う複数の申請者端末30と、を含む。なお、郵送申請支援装置10、自治体端末20、及び申請者端末30の例としては、パーソナルコンピュータ及びサーバコンピュータ等の情報処理装置が挙げられる。
【0030】
本実施形態では、ネットワーク80として、インターネット、電話回線網等の公共の通信回線を適用しているが、この形態に限定されるものではない。ネットワーク80として、例えば、これらの公共の通信回線と、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の企業や自治体内の通信回線とを組み合わせて適用する形態としてもよい。
【0031】
図1に示すように、本実施形態に係る自治体端末20は、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)21、一時記憶領域としてのメモリ22、不揮発性の記憶部23、キーボードとマウス等の入力部24、液晶ディスプレイ等の表示部25、媒体読み書き装置(R/W)26、及び通信インタフェース(I/F)部27を備えている。CPU21、メモリ22、記憶部23、入力部24、表示部25、媒体読み書き装置26、及び通信I/F部27はバスB1を介して互いに接続されている。媒体読み書き装置26は、記録媒体28に書き込まれている情報の読み出し及び記録媒体28への情報の書き込みを行う。記憶部23は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等によって実現される。
【0032】
なお、本実施形態では、上記自治体として、市区町村単位の自治体を適用しているが、これに限るものではない。例えば、都道府県単位等の他の単位の自治体を、上記自治体として適用する形態としてもよい。
【0033】
一方、本実施形態に係る申請者端末30は、上述したように、申請者によって証明書の郵送の申請に関する処理を行うための端末であり、プロセッサとしてのCPU31、一時記憶領域としてのメモリ32、不揮発性の記憶部33、キーボードとマウス等の入力部34、液晶ディスプレイ等の表示部35、媒体読み書き装置36、及び通信I/F部37を備えている。CPU31、メモリ32、記憶部33、入力部34、表示部35、媒体読み書き装置36、及び通信I/F部37はバスB2を介して互いに接続されている。媒体読み書き装置36は、記録媒体38に書き込まれている情報の読み出し及び記録媒体38への情報の書き込みを行う。記憶部33は、HDD、SSD、フラッシュメモリ等によって実現される。
【0034】
なお、本実施形態では、申請者に、申請する証明書の対象者(以下、単に「対象者」という。)そのものの他、弁護士、行政書士等の士業者や、当該対象者の代理者を含むものとされているが、これに限るものではない。例えば、上記対象者のみを申請者とする形態としてもよいし、上記士業者及び代理人等といった第三者のみを申請者とする形態としてもよい。
【0035】
一方、郵送申請支援装置10は、郵送申請支援システム90において中核的な役割を有する装置であり、プロセッサとしてのCPU11、一時記憶領域としてのメモリ12、不揮発性の記憶部13、キーボードとマウス等の入力部14、液晶ディスプレイ等の表示部15、媒体読み書き装置16、及び通信I/F部18を備えている。CPU11、メモリ12、記憶部13、入力部14、表示部15、媒体読み書き装置16、及び通信I/F部18はバスB3を介して互いに接続されている。媒体読み書き装置16は、記録媒体17に書き込まれている情報の読み出し及び記録媒体17への情報の書き込みを行う。
【0036】
記憶部13はHDD、SSD、フラッシュメモリ等によって実現される。記憶媒体としての記憶部13には、第1郵送申請支援プログラム13A及び第2郵送申請支援プログラム13Bが記憶されている。第1郵送申請支援プログラム13Aは、当該プログラム13Aが書き込まれた記録媒体17が媒体読み書き装置16にセットされ、媒体読み書き装置16が記録媒体17からの当該プログラム13Aの読み出しを行うことで、記憶部13へ記憶(インストール)される。また、第2郵送申請支援プログラム13Bも、当該プログラム13Bが書き込まれた記録媒体17が媒体読み書き装置16にセットされ、媒体読み書き装置16が記録媒体17からの当該プログラム13Bの読み出しを行うことで、記憶部13へ記憶(インストール)される。CPU11は、第1郵送申請支援プログラム13A及び第2郵送申請支援プログラム13Bの各プログラムを記憶部13から適宜読み出してメモリ12に展開し、当該各プログラムが有するプロセスを順次実行する。
【0037】
また、記憶部13には、申請者情報データベース13C、及び進捗情報データベース13Dが記憶される。これらの各データベースについては、詳細を後述する。
【0038】
次に、図2を参照して、本実施形態に係る郵送申請支援システム90における郵送申請支援装置10の機能的な構成について説明する。
【0039】
図2に示すように、本実施形態に係る郵送申請支援装置10は、提示部11Aを含む。郵送申請支援装置10のCPU11が第1郵送申請支援プログラム13A及び第2郵送申請支援プログラム13Bを実行することで、提示部11Aとして機能する。
【0040】
本実施形態に係る提示部11Aは、自治体によって交付される証明書の郵送での受け取りの申請に関する処理が申請者端末30によって行われた場合で、かつ、証明書の交付のための手数料のオンラインでの決済が確認された場合に、証明書の申請者への郵送を指示する郵送指示情報を自治体端末20により提示させる。本実施形態では、証明書の郵送での受け取りの申請を行うための申請書自体は、申請者から自治体に郵送で届ける場合について説明するが、これに限るものではない。例えば、当該申請書自体も、申請者端末30から自治体端末20にオンラインで送付する形態としてもよい。また、本実施形態では、オンラインでの決済として、クレジットカードによる決済を適用しているが、これに限るものではない。例えば、プリペイド(前払い)式決済、後払い決済等の他のオンライン決済を適用する形態としてもよい。
【0041】
また、本実施形態に係る提示部11Aは、申請者端末30及び自治体端末20における、上記申請に応じた工程の進捗状況を示す進捗状況情報を、申請者端末30及び自治体端末20に更に提示する。このように、本実施形態では、進捗状況情報を、申請者端末30及び自治体端末20の双方に提示する形態としているが、これに限るものではない。例えば、申請者端末30及び自治体端末20の何れか一方のみに進捗状況情報を提示する形態としてもよい。
【0042】
ここで、本実施形態に係る提示部11Aは、進捗状況情報として、それまでに終了している工程、及び直後に実行する工程の全てを時系列順に並べて提示させる。但し、この形態に限るものではなく、例えば、それまでに終了している工程のみを時系列順に並べて提示させる形態としてもよいし、その時点で直近に完了した工程のみを提示させる形態としてもよい。
【0043】
更に、本実施形態に係る提示部11Aは、上記申請に関する処理が申請者端末30によって行われた場合に、当該申請を識別するための識別情報を申請者端末30により更に提示させる。そして、本実施形態に係る提示部11Aは、上記申請に関する処理が申請者端末30によって行われた場合に、上記識別情報と共に、当該申請のための申請書が届くことを示す予告情報を自治体端末20により更に提示させる。
【0044】
なお、本実施形態では、提示部11Aによる各種情報の提示として、自治体端末20、申請者端末30等の表示部による表示による提示を適用しているが、これに限るものではない。例えば、画像形成装置による印刷による提示や、音声生成装置による音声による提示を、提示部11Aによる各種情報の提示として適用する形態としてもよい。
【0045】
次に、図3を参照して、本実施形態に係る申請者情報データベース13Cについて説明する。図3は、本実施形態に係る申請者情報データベース13Cの構成の一例を示す模式図である。
【0046】
本実施形態に係る申請者情報データベース13Cは、主として申請者から自治体が受領した申請書に記載されている申請内容に関する情報が登録されるものである。一例として図3に示すように、本実施形態に係る申請者情報データベース13Cは、自治体、申請者、識別情報、メールアドレス、申し込み日、申請証明書、及び手数料の各情報が関連付けられて記憶される。
【0047】
上記自治体は、対応する自治体を示す情報であり、上記申請者は、対応する申請を行った者を示す情報(本実施形態では、名前又は名称)であり、上記識別情報は、上述した識別情報そのものを示す情報である。なお、本実施形態では、識別情報として数字のみの情報を適用しているが、これに限るものではない。例えば、アルファベット、仮名、漢字等の何れか1種類、又はこれらに数字を加えたもののうちの複数の組み合わせを識別情報として適用してもよいことは言うまでもない。
【0048】
また、上記メールアドレスは、対応する申請者の電子メールのアドレスを示す情報であり、上記申し込み日は、対応する申請を受理した日(本実施形態では、申請書を受領した日)を示す情報である。更に、上記申請証明書は、対応する申請によって要求された証明書及び通数を示す情報であり、上記手数料は、対応する証明書の交付に必要とされる手数料を示す情報であり、本実施形態では、証明書の種類別の手数料及び申請毎の合計の手数料の2種類が適用されている。
【0049】
図3に示す例では、識別情報として「3001」が付与された申請は、申し込み日が2022年12月1日で、住民票及び戸籍謄本が1通ずつ申請されている等といった状態とされている。
【0050】
次に、図4を参照して、本実施形態に係る進捗情報データベース13Dについて説明する。図4は、本実施形態に係る進捗情報データベース13Dの構成の一例を示す模式図である。
【0051】
本実施形態に係る進捗情報データベース13Dは、主として申請者から受領した申請書によって申請された証明書の発行のために自治体で行われる工程の進捗状況を示す情報が登録されるものである。一例として図4に示すように、本実施形態に係る進捗情報データベース13Dは、自治体、識別情報、及びステータスの各情報が関連付けられて記憶される。
【0052】
上記自治体及び識別情報は、各々、申請者情報データベース13Cの自治体及び識別情報と同一の情報である。また、上記ステータスは、対応する申請に応じて自治体で行われる工程の進捗状況を示す情報である。
【0053】
本実施形態では、図4に示すように、上記工程として、時系列順に、「申請書到着」、「申請書確認」、「手数料確定」、「手数料支払」、「証明書郵送」、及び「完了」の6段階の工程を適用しているが、これに限るものではない。例えば、これらの6種類の工程のうち、何れか1種類のみ、又は5種類までの複数の組み合わせを上記工程として適用する形態としてもよい。
【0054】
そして、本実施形態では、上記進捗状況を示す情報として、対応する工程が終了したか否かを示す情報を適用している。なお、本実施形態では、当該対応する工程が終了したか否かを示す情報における終了したことを示す情報として「済み」との情報を適用し、終了していない情報として「-」(ハイフン)を適用しているが、これに限るものでないことも言うまでもない。
【0055】
図4に示す例では、識別情報として「3001」が付与された申請は、全ての工程が終了している状態とされており、識別情報として「3002」が付与された申請は、「申請書到着」との工程までが終了している状態とされている。
【0056】
次に、図5図31を参照して、本実施形態に係る郵送申請支援システム90の作用を説明する。まず、図5図18を参照して、第1郵送申請支援処理を実行する場合の郵送申請支援装置10の作用を説明する。図5は、本実施形態に係る第1郵送申請支援処理の一例を示すフローチャートである。
【0057】
本実施形態に係る郵送申請支援システム90では、何れかの申請者端末30(以下、「対象申請者端末」という。)において申請者(以下、「対象申請者」という。)により第1郵送申請支援処理の開始を指示する指示入力が入力部34を介して行われた場合に、その旨を示す情報が郵送申請支援装置10に送信される。この情報が受信された場合に、郵送申請支援装置10のCPU11が第1郵送申請支援プログラム13Aを実行することで、図5に示す第1郵送申請支援処理が実行される。
【0058】
図5のステップ100で、CPU11は、予め定められたフォーマットとされた第1ログイン画面を対象申請者端末の表示部35に表示させるように制御し、ステップ102で、CPU11は、予め定められた情報が対象申請者端末から受信されるまで待機する。図6は、本実施形態に係る第1ログイン画面の一例を示す正面図である。
【0059】
図6に示すように、本実施形態に係る第1ログイン画面では、対象申請者に対して予め付与されたユーザID(Identification)及びパスワードを入力するための入力領域35A1が表示される。
【0060】
一例として図6に示す第1ログイン画面が対象申請者端末の表示部35に表示されると、対象申請者は、入力部34を介して、自身に予め付与されたユーザID及びパスワードを対応する入力領域35A1に入力した後、ログインボタン35A2を指定する。この指定に応じてステップ102が肯定判定となってステップ104に移行する。
【0061】
ステップ104で、CPU11は、対象申請者によって入力されたユーザID及びパスワードに問題がないか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ100に戻る一方、肯定判定となった場合はステップ106に移行する。
【0062】
ステップ106で、CPU11は、その時点で登録されている、対象申請者に関する情報を申請者情報データベース13C及び進捗情報データベース13Dから読み出す。ここで、CPU11は、対象申請者に関する情報を、当該対象申請者によって入力されたユーザIDを用いて特定する。なお、この時点で、対象申請者が初めて第1郵送申請支援処理を実行する場合は当該対象申請者に関する情報は何れのデータベースにも登録されていないので、この場合はステップ106の処理は実行しない。
【0063】
ステップ108で、CPU11は、予め定められたフォーマットとされた申請者基本画面を対象申請者端末の表示部35に表示させるように制御し、ステップ110で、CPU11は、予め定められた情報が対象申請者端末から受信されるまで待機する。図7は、本実施形態に係る当初の申請者基本画面の一例を示す正面図である。
【0064】
図7に示すように、本実施形態に係る当初の申請者基本画面では、新規に申請を行う場合に指定される新規作成ボタン35A3が表示される。また、本実施形態に係る申請者基本画面では、対象申請者により既に行われている申請の件数を、その時点で直後に実施される工程別に表す進捗件数画面35A4が表示される。なお、図7に示す例では、進捗件数画面35A4において、上述した6種類の工程以外に「破棄」との工程が表示されているが、当該「破棄」については後述する。また、図7に示す例では、この時点において、対象申請者により行われた申請に、直後の工程が、上記6種類の工程のうちの「完了」及び「破棄」を除く工程となっている申請がないため、表示されていないが、当該申請がある場合は、一例として図9(詳細は後述。)に示すように、当該申請の進捗状況等を示す申請関連画面35A9等が表示される。
【0065】
図7図9等に示す申請者基本画面が対象申請者端末の表示部35に表示されると、対象申請者は、入力部34を介して、新規に申請を行う場合は新規作成ボタン35A3を指定し、申請関連画面35A9で表示されている申請に関する処理を行う場合は当該申請関連画面35A9の表示領域を指定する。これらの何れかの指定に応じてステップ110が肯定判定となってステップ112に移行する。
【0066】
ステップ112で、CPU11は、対象申請者によって新規作成ボタン35A3が指定されたか否かを判定することで、対象申請者によって新規に申請が行われるか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ114に移行する。
【0067】
ステップ114で、CPU11は、新たな識別情報を生成し、ステップ116で、CPU11は、対象申請者端末によって表示されている申請者基本画面に対して自治体選択画面が重畳されて表示されるように制御する。ステップ118で、CPU11は、予め定められた情報が対象申請者端末から受信されるまで待機する。図8は、本実施形態に係る自治体選択画面35A5を含む申請者基本画面の一例を示す正面図である
【0068】
図8に示すように、本実施形態に係る申請者基本画面では、自治体選択画面35A5として、証明書の請求先の自治体の選択を促すメッセージと共に、当該自治体を選択するための選択領域35A6が表示される。
【0069】
一例として図8に示す自治体選択画面35A5が対象申請者端末に表示されると、対象申請者は、入力部34を介して、新規に申請を行う対象となる自治体を指定し、その後に作成ボタン35A8を指定する。なお、図8に示すキャンセルボタン35A7は、自治体選択画面35A5における選択肢に目的とする自治体が含まれていない場合等に指定するボタンであるが、錯綜を回避するために、当該ボタンに関する説明は省略する。作成ボタン35A8が指定されるとステップ118が肯定判定となってステップ120に移行する。
【0070】
ステップ120で、CPU11は、生成した識別情報を、申請者情報データベース13C及び進捗情報データベース13Dの対応する自治体に関する記憶領域に登録する。ステップ122で、CPU11は、以上の処理に応じたものに申請者基本画面を更新するように制御する。図9は、本実施形態に係る更新後の申請者基本画面の一例を示す正面図である。
【0071】
図9に示すように、更新後の本実施形態に係る申請者基本画面では、次に実行される工程を示す情報(図9に示す例では「申請書到着」との情報。)、対象とする自治体、及び識別情報(図9に示す例では「3044」との情報。)を含む上述した申請関連画面35A9が表示される。また、更新後の本実施形態に係る申請者基本画面では、申請関連画面35A9に表示されている申請を破棄する場合に指定される破棄ボタン35A10が表示される。更に、更新後の本実施形態に係る申請者基本画面では、上述した進捗状況情報として、それまでに終了している工程、及び直後に実行する工程に関する情報を提示する工程提示画面35A11が表示される。
【0072】
図9に示す例では、工程提示画面35A11において、この時点の日時が表示されると共に、直後に実行する工程が「申請書到着」に対応する工程であることを示す情報として、申請書を自治体に郵送し、当該自治体に到着するまで待機する旨を指示するメッセージが表示される。従って、対象申請者は、工程提示画面35A11を参照することで、この時点において実行すべきこと、即ち、申請書を自治体に郵送して当該自治体に到着するまで待機することを容易に把握することができる。
【0073】
なお、対象申請者は、申請関連画面35A9に表示されている申請を破棄する場合は、当該申請関連画面35A9を指定した後、破棄ボタン35A10を指定する。この場合、CPU11は、当該申請が破棄された旨を示す情報を記憶部13に記憶しておき、その後に表示される申請者基本画面の進捗件数画面35A4における「破棄」の件数に反映させる。
【0074】
ステップ124で、CPU11は、対象申請者によって申請された証明書に対応し、かつ、予め定められた構成とされた申請書を印刷するように対象申請者端末を制御し、その後にステップ140に移行する。
【0075】
対象申請者端末によって申請書が印刷されると、対象申請者は、申請書に必要事項を記入すると共に、申請関連画面35A9に表示されていた識別情報を記入する。そして、対象申請者は、一例として図10に示すように、必要事項及び識別情報を記入した申請書60、対象者の本人確認用の書類62、及び返信用の封筒64を封筒70に収容して、対象とする自治体に郵送する。
【0076】
一方、ステップ112において否定判定となった場合、CPU11は、申請者基本画面において申請関連画面35A9が指定されたものと見なしてステップ126に移行する。
【0077】
ステップ126で、CPU11は、対象申請者によって指定された申請関連画面35A9が示す申請に関する情報が工程提示画面35A11に表示されるように申請者基本画面を更新するように制御する。図11は、本実施形態に係る更新後の工程提示画面35A11を含む申請者基本画面の一例を示す正面図である。
【0078】
図11に示すように、更新後の本実施形態に係る申請者基本画面では、工程提示画面35A11が、対象申請者によって指定された申請に関するものに更新されて表示される。図11に示す例では、対象申請者によって指定された申請が、次の工程が「手数料支払」である申請である場合について例示されている。従って、この申請者基本画面における工程提示画面35A11では、「手数料支払」に至る全ての工程に関する情報が時系列順に表示される。
【0079】
ステップ128で、CPU11は、対象申請者によって指定された申請関連画面35A9が示す申請が、次の工程が「手数料支払」である申請であるか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ130に移行する。ステップ130で、CPU11は、予め定められた決済処理を以下のように実行する。
【0080】
即ち、この場合、申請者基本画面は、一例として図11に示すものとされている。図11に示すように、この場合の申請者基本画面では、「手数料確定」の工程に対応する工程提示画面35A11の表示として、後述するように自治体端末20において導出された手数料を示す情報が、申請された証明書に関する情報と共に表示される。従って、対象申請者は、この申請者基本画面を参照することで、対応する申請に関する手数料を把握することができる。
【0081】
また、図11に示すように、この場合の本実施形態に係る申請者基本画面では、「手数料支払」の工程に対応する工程提示画面35A11の表示として、手数料の支払いを促すメッセージと共に、表示された手数料をオンライン決済にて支払う場合に指定される支払指定領域35A12が表示される。そこで、対象申請者は、入力部34を介して支払指定領域35A12を指定する。対象申請者によって支払指定領域35A12が指定されると、CPU11は、一例として図12に示すように、決済ボタン35A13を表示するように工程提示画面35A11を更新する。なお、図12は、本実施形態に係る更新後の工程提示画面35A11を含む申請者基本画面の一例を示す正面図である。
【0082】
決済ボタン35A13が申請者基本画面で表示されると、対象申請者は、入力部34を介して当該決済ボタン35A13を指定する。対象申請者によって決済ボタン35A13が指定されると、CPU11は、対象申請者端末の表示部35に対して、一例として図13に示す決済画面を表示させるように制御する。図13は、本実施形態に係る決済画面の一例を示す正面図である。
【0083】
図13に示すように、本実施形態に係る決済画面では、対象とする自治体の指定を行うための自治体指定画面35A14が表示されると共に、支払い対象とする手数料を確認するための支払い確認画面35A15が表示される。従って、対象申請者は、支払い確認画面35A15を参照することで、支払い対象とする手数料を容易に把握することができる。
【0084】
図13に示す決済画面が対象申請者端末によって表示されると、対象申請者は、支払い対象とする手数料を確認した後に、自治体指定画面35A14に対し、入力部34を介して対象とする自治体を指定する。この指定に応じて、CPU11は、対象申請者端末の表示部35に対して、一例として図14に示す決済サブ画面35A16を表示させるように制御する。図14は、本実施形態に係る決済サブ画面35A16の一例を示す正面図である。
【0085】
図14に示すように、本実施形態に係る決済サブ画面35A16では、決済対象の、より詳細な内容が表示される。決済サブ画面35A16が表示されると、対象申請者は、表示されている内容に対するオンライン決済を行った後、入力部34を介して「次へ」との表示領域を指定する。対象申請者によって当該指定が行われると、CPU11は、オンライン決済が問題なく実行されたことを確認した後、一例として図15に示すように、決済サブ画面35A16を更新する。図15は、本実施形態に係る更新後の決済サブ画面35A16の一例を示す正面図である。
【0086】
図15に示すように、更新後の本実施形態に係る決済サブ画面35A16では、支払いが完了した旨を示すメッセージが表示される。従って、対象申請者は、オンライン決済が問題なく完了したことを容易に確認することができる。その後、対象申請者は、入力部34を介して「完了」との表示領域を指定する。対象申請者によって当該指定が行われると、決済処理が終了してステップ140に移行する。
【0087】
一方、ステップ128において否定判定となった場合、ステップ132に移行する。ステップ132で、CPU11は、対象申請者によって指定された申請関連画面35A9が示す申請が、次の工程が「証明書郵送」である申請であるか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ134に移行する。ステップ134で、CPU11は、予め定められた証明書郵送処理を以下のように実行する。
【0088】
即ち、CPU11は、証明書郵送処理として、対象申請者端末において表示されている申請者基本画面の工程提示画面35A11を、一例として図16に示すものに更新し、その後にステップ140に移行する。図16は、本実施形態に係る更新後の工程提示画面35A11を含む申請者基本画面の一例を示す正面図である。
【0089】
図16に示すように、この場合の申請者基本画面では、「証明書郵送」の工程に対応する工程提示画面35A11の表示として、自治体が証明書を郵送するまで待機する旨を指示するメッセージが表示される。従って、対象申請者は、この申請者基本画面を参照することで、自治体によって証明書の郵送の工程が進んでいることを把握することができる。
【0090】
一方、ステップ132において否定判定となった場合、ステップ136に移行する。ステップ136で、CPU11は、対象申請者によって指定された申請関連画面35A9が示す申請が、次の工程が「完了」である申請であるか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ140に移行する一方、肯定判定となった場合はステップ138に移行する。ステップ138で、CPU11は、予め定められた完了処理を以下のように実行する。
【0091】
即ち、CPU11は、完了処理として、対象申請者端末において表示されている申請者基本画面の工程提示画面35A11を、一例として図17に示すものに更新し、その後にステップ140に移行する。図17は、本実施形態に係る更新後の工程提示画面35A11を含む申請者基本画面の一例を示す正面図である。
【0092】
図17に示すように、この場合の申請者基本画面では、「完了」の工程に対応する工程提示画面35A11の表示として、自治体から証明書が届くまで待機する旨を指示するメッセージが、証明書が届くまでの目安となる日数と共に表示される。従って、対象申請者は、この申請者基本画面を参照することで、自治体から証明書が届く日の目安を把握することができる。
【0093】
上述した証明書郵送の工程の後、対象申請者の元に自治体から証明書66が郵送で届くので、一例として図18に示すように、対象申請者は、受領した証明書66の内容を確認する。
【0094】
ステップ140で、CPU11は、予め定められた第1終了タイミングが到来したか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ106に戻る一方、肯定判定となった場合は本第1郵送申請支援処理を終了する。本実施形態では、上記第1終了タイミングとして、対象申請者により、対象申請者端末に対して第1郵送申請支援処理の終了を指示する指示入力が行われたタイミングを適用しているが、これに限るものでないことは言うまでもない。
【0095】
次に、図19図31を参照して、第2郵送申請支援処理を実行する場合の郵送申請支援装置10の作用を説明する。図19は、本実施形態に係る第2郵送申請支援処理の一例を示すフローチャートである。
【0096】
本実施形態に係る郵送申請支援システム90では、何れかの自治体端末20(以下、「対象自治体端末」という。)において、担当者(以下、「対象担当者」という。)により第2郵送申請支援処理の開始を指示する指示入力が入力部24を介して行われた場合に、その旨を示す情報が郵送申請支援装置10に送信される。この情報が受信された場合に、郵送申請支援装置10のCPU11が第2郵送申請支援プログラム13Bを実行することで、図19に示す第2郵送申請支援処理が実行される。
【0097】
図19のステップ200で、CPU11は、予め定められたフォーマットとされた第2ログイン画面を対象自治体端末の表示部25に表示させるように制御し、ステップ202で、CPU11は、予め定められた情報が対象自治体端末から受信されるまで待機する。図20は、本実施形態に係る第2ログイン画面の一例を示す正面図である。
【0098】
図20に示すように、本実施形態に係る第2ログイン画面では、対象担当者に対して予め付与されたユーザID及びパスワードを入力するための入力領域25A1が表示される。
【0099】
一例として図20に示す第2ログイン画面が対象自治体端末の表示部25に表示されると、対象担当者は、入力部24を介して、自身に付与されたユーザID及びパスワードを対応する入力領域25A1に入力した後、ログインボタン25A2を指定する。この指定に応じてステップ202が肯定判定となってステップ204に移行する。
【0100】
ステップ204で、CPU11は、対象担当者によって入力されたユーザID及びパスワードに問題がないか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ200に戻る一方、肯定判定となった場合はステップ206に移行する。
【0101】
ステップ206で、CPU11は、その時点で登録されている、対象担当者が属する自治体(以下、「対象自治体」という。)に関する情報を申請者情報データベース13C及び進捗情報データベース13Dから読み出す。ここで、CPU11は、対象自治体を、対象担当者によって入力されたユーザIDを用いて特定する。
【0102】
ステップ208で、CPU11は、予め定められたフォーマットとされた自治体基本画面を対象自治体端末の表示部25に表示させるように制御し、ステップ210で、CPU11は、予め定められた情報が対象自治体端末から受信されるまで待機する。図21は、本実施形態に係る当初の自治体基本画面の一例を示す正面図である。
【0103】
図21に示すように、本実施形態に係る当初の自治体基本画面では、対象自治体に対して申請者により既に行われている申請(以下、「既申請」という。)の件数を、その時点で直後に実施される工程別に表す進捗件数画面25A3が、申請者基本画面の進捗件数画面35A4と略同様の状態で表示される。
【0104】
また、本実施形態に係る当初の自治体基本画面では、既申請の進捗状況等を示す申請関連画面25A4が、既申請の各々毎に、申請者基本画面の申請関連画面35A9と略同様の状態で表示される。
【0105】
さらに、本実施形態に係る当初の自治体基本画面では、上述した進捗状況情報として、対象担当者によって指定された申請関連画面25A4に関する、それまでに終了している工程、及び直後に実行する工程の全てを時系列順に並べて提示する工程提示画面25A5が、申請者基本画面の工程提示画面35A11と略同様の状態で表示される。なお、図21に示す例では、上述した対象担当者によって指定される申請関連画面25A4のデフォルトの対象として、最も上部に表示された申請関連画面25A4が適用されている場合が例示されている。
【0106】
一例として図21に示す自治体基本画面が対象自治体端末に表示されると、対象担当者は、入力部24を介して、処理を行いたい申請関連画面25A4の表示領域を指定する。この指定に応じてステップ210が肯定判定となってステップ212に移行する。
【0107】
ステップ212で、CPU11は、対象担当者によって指定された申請関連画面25A4が示す申請(以下、「対象申請」という。)が、次の工程が「申請書到着」である申請であるか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ214に移行する。ステップ214で、CPU11は、予め定められた申請書到着処理を以下のように実行する。
【0108】
この場合、自治体基本画面は、一例として図21に示すものとされている。図21に示すように、この場合の自治体基本画面では、「申請書到着」の工程に対応する工程提示画面25A5の表示として、上述した予告情報として、対象申請の申請者から申請書(以下、「対象申請書」という。)が届くまで待機する旨を指示するメッセージが表示されると共に、申請書収受ボタン25A6が表示される。従って、対象担当者は、対象申請書が届いたことを確認すると、入力部24を介して申請書収受ボタン25A6を指定する。
【0109】
対象担当者によって申請書収受ボタン25A6が指定されると、CPU11は、対象自治体端末によって表示されている自治体基本画面に対して、申請書が届いたら、不備の有無に関わらずOKを指定する旨を指示するメッセージが表示される申請書到着確認画面が重畳されて表示されるように制御する。図22は、本実施形態に係る申請書到着確認画面25A7を含む自治体基本画面の一例を示す正面図である。
【0110】
一例として図22に示す申請書到着確認画面25A7が対象自治体端末に表示されると、対象担当者は、入力部34を介してOKボタン25A9を指定する。なお、図22に示すキャンセルボタン25A8は、指定した申請関連画面25A4が誤りだった場合等に指定するボタンであるが、錯綜を回避するために、当該ボタンに関する説明は省略する。対象担当者によってOKボタン25A9が指定されると、CPU11は、進捗情報データベース13Dにおける、対象申請に対応し、かつ、「申請書到着」の工程に対応する記憶領域に、当該工程が終了したことを示す情報(本実施形態では、「済み」との情報)を記憶(登録)した後、本申請書到着処理を終了する。申請書到着処理が終了するとステップ230に移行する。
【0111】
一方、ステップ212において否定判定となった場合、ステップ216に移行する。ステップ216で、CPU11は、対象申請が、次の工程が「申請書確認」である申請であるか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ218に移行する。ステップ218で、CPU11は、予め定められた申請書確認処理を以下のように実行する。
【0112】
即ち、まず、CPU11は、対象自治体端末で表示されている自治体基本画面における工程提示画面25A5を、一例として図23に示すように更新する。図23は、本実施形態に係る更新後の自治体基本画面の一例を示す正面図である。
【0113】
図23に示すように、この場合の自治体基本画面では、「申請書確認」の工程に対応する工程提示画面25A5の表示として、対象申請書に不備がないか確認する旨を指示するメッセージが表示されると共に、審査完了ボタン25A10及び申請書不備通知ボタン25A11が表示される。従って、対象担当者は、対象申請書に不備がない場合は審査完了ボタン25A10を、対象申請書に不備がある場合は申請書不備通知ボタン25A11を、各々入力部24を介して指定する。
【0114】
対象担当者によって審査完了ボタン25A10が指定されると、CPU11は、進捗情報データベース13Dにおける、対象申請に対応し、かつ、「申請書確認」の工程に対応する記憶領域に、当該工程が終了したことを示す情報(「済み」との情報)を記憶(登録)した後、本申請書確認処理を終了してステップ230に移行する。
【0115】
一方、対象担当者によって申請書不備通知ボタン25A11が指定されると、CPU11は、一例として図24に示すように、対象自治体端末によって表示されている自治体基本画面に対して、対象申請書の不備の内容を記載するための記載領域を含む申請書不備通知画面25A12が重畳されて表示されるように制御する。図24は、本実施形態に係る申請書不備通知画面25A12を含む自治体基本画面の一例を示す正面図である。
【0116】
一例として図24に示す申請書不備通知画面25A12が対象自治体端末に表示されると、対象担当者は、入力部24を介して、対象申請書の不備の内容を上記記載領域に入力した後に送信ボタン25A14を指定する。なお、図24に示すキャンセルボタン25A13は、申請書が不備であったことの通知を行わない場合等に指定するボタンであるが、錯綜を回避するために、当該ボタンに関する説明は省略する。
【0117】
対象担当者によって送信ボタン25A14が指定されると、CPU11は、対象申請を行った申請者のメールアドレスが申請者情報データベース13Cに登録されている場合は当該メールアドレスを読み出す。そして、CPU11は、読み出したメールアドレスを用いて、対象担当者によって入力された対象申請書の不備の内容を示す情報を電子メールによって送信した後、本申請書確認処理を終了してステップ230に移行する。なお、対象申請を行った申請者のメールアドレスが申請者情報データベース13Cに登録されていない場合は、対象担当者により、対象申請書と共に受領した返信用の封筒64を用いて、上記対象申請書の不備の内容を示す情報を申請者に郵送する等の対応を行う。
【0118】
対象担当者は、対象申請書に不備がなかった場合、対象申請書により申請された情報を申請者情報データベース13Cに登録する一方、一例として図25に示すように、申請書60により申請された証明書66を印刷する。図25は、本実施形態に係る証明書の印刷作業の説明に供する模式図である。
【0119】
一方、ステップ216において否定判定となった場合、ステップ220に移行する。ステップ220で、CPU11は、対象申請が、次の工程が「手数料確定」である申請であるか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ222に移行する。ステップ222で、CPU11は、予め定められた手数料確定処理を以下のように実行する。
【0120】
即ち、まず、CPU11は、対象自治体端末で表示されている自治体基本画面における工程提示画面25A5を、一例として図26に示すように更新する。図26は、本実施形態に係る更新後の自治体基本画面の一例を示す正面図である。
【0121】
図26に示すように、この場合の自治体基本画面では、「手数料確定」の工程に対応する工程提示画面25A5の表示として、手数料の計算を促すメッセージが表示されると共に、手数料入力ボタン25A15が表示される。従って、対象担当者は、入力部24を介して手数料入力ボタン25A15を指定する。
【0122】
対象担当者によって手数料入力ボタン25A15が指定されると、CPU11は、対象自治体端末で表示されている自治体基本画面を、一例として図27に示すように、手数料入力画面25A16に更新する。図27は、本実施形態に係る更新後の自治体基本画面の一例を示す正面図である。
【0123】
一例として図27に示す手数料入力画面25A16が対象自治体端末に表示されると、対象担当者は、入力部24を介して、対象申請書によって申請されている証明書に対応する通数の指定領域に対して対応する通数を入力し、その後に確定ボタン25A18を指定する。なお、図27に示すキャンセルボタン25A17は、手数料確定の工程を取り止める場合等に指定するボタンであるが、錯綜を回避するために、当該ボタンに関する説明は省略する。
【0124】
対象担当者によって確定ボタン25A18が指定されると、CPU11は、手数料入力画面25A16において入力された情報を用いて、対象申請書によって申請された証明書に関する手数料を導出し、申請者情報データベース13Cの対応する記憶領域に記憶(登録)する。また、CPU11は、進捗情報データベース13Dにおける、対象申請に対応し、かつ、「手数料確定」の工程に対応する記憶領域に、当該工程が終了したことを示す情報(「済み」との情報)を記憶(登録)した後、本手数料確定処理を終了してステップ230に移行する。
【0125】
一方、ステップ220において否定判定となった場合、ステップ224に移行する。ステップ224で、CPU11は、対象申請が、次の工程が「手数料支払」である申請であるか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ226に移行する。ステップ226で、CPU11は、予め定められた手数料支払処理を以下のように実行する。
【0126】
即ち、CPU11は、手数料支払処理として、対象自治体端末で表示されている自治体基本画面における工程提示画面25A5を、一例として図28に示すように更新し、その後にステップ230に移行する。図28は、本実施形態に係る更新後の自治体基本画面の一例を示す正面図である。
【0127】
図28に示すように、この場合の自治体基本画面では、「手数料支払」の工程に対応する工程提示画面25A5の表示として、申請者が手数料を支払うまで待機することを促すメッセージが表示される。なお、この場合の自治体基本画面では、図28に示すように、対象とする手数料が、対応する証明書の種類及び通数と共に表示される。従って、対象担当者は、表示されている手数料が申請者によってオンライン決済により支払われるまで待機する。
【0128】
なお、CPU11は、表示されている手数料が申請者によりオンライン決済によって支払われたことを以て、進捗情報データベース13Dにおける、対象申請に対応し、かつ、「手数料支払」の工程に対応する記憶領域に、当該工程が終了したことを示す情報(「済み」との情報)を記憶(登録)する。
【0129】
一方、ステップ224において否定判定となった場合、CPU11は、対象申請が、次の工程が「証明書郵送」である申請であると見なしてステップ228に移行する。ステップ228で、CPU11は、予め定められた証明書郵送処理を以下のように実行する。
【0130】
即ち、CPU11は、証明書郵送処理として、対象自治体端末で表示されている自治体基本画面における工程提示画面25A5を、一例として図29に示すように更新し、その後にステップ230に移行する。図29は、本実施形態に係る更新後の自治体基本画面の一例を示す正面図である。
【0131】
図29に示すように、この場合の自治体基本画面では、「証明書郵送」の工程に対応する工程提示画面25A5の表示として、上述した郵送指示情報として、証明書の郵送を促す旨のメッセージが表示される。これに応じて、対象担当者は、一例として図30に示すように、印刷した証明書66を返信用の封筒64に封入封緘した後、対応する申請者に対して郵送し、その後に入力部24を介して郵送完了ボタン25A19を指定する。この指定が行われると、CPU11は、進捗情報データベース13Dにおける、対象申請に対応し、かつ、「証明書郵送」及び「完了」の工程に対応する記憶領域に、これらの工程が終了したことを示す情報(「済み」との情報)を記憶(登録)する。そして、CPU11は、対象自治体端末で表示されている自治体基本画面における工程提示画面25A5を、一例として図31に示すように更新し、その後にステップ230に移行する。図31は、本実施形態に係る更新後の自治体基本画面の一例を示す正面図である。
【0132】
図31に示すように、この場合の自治体基本画面では、「証明書郵送」及び「完了」の各工程が終了した旨を示すものに更新される。
【0133】
ステップ230で、CPU11は、予め定められた第2終了タイミングが到来したか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ206に戻る一方、肯定判定となった場合は本第2郵送申請支援処理を終了する。なお、本実施形態では、上記第2終了タイミングとして、対象自治体による業務時間が終了するタイミングを適用しているが、これに限るものでないことも言うまでもない。
【0134】
図32は、従来技術の説明に供する図であり、従来、証明書の郵送での送付を申請した場合に実施される工程の流れの一例を示す模式図である。
【0135】
図32に示すように、従来、自治体によって交付される証明書の郵送での受け取りを申請する場合、申請者は、申請書の作成、手数料に相当する金額の定額小為替の購入、必要に応じて疎明資料の準備を行った後、これらの書面を自治体に郵送する。これに対し、自治体の担当者は、これらの書面を受領すると、定額小為替の金額の確認、証明書の交付・不交付の判断、証明書の発行(印刷)、及びこれらの封入封緘と郵送を行う。
【0136】
従って、申請者側では、定額小為替を郵便局にて購入して自治体に送付する必要があり、このための手間が大きな問題となっていた。
【0137】
また、自治体側においても、証明書の交付のための手数料を定額小為替として受領する必要があり、更に、受領した定額小為替による手数料に過不足が生じた場合には申請者とのやりとりを行うことになり、このための手間が大きな問題となっていた。
【0138】
これに対し、本実施形態に係る郵送申請支援システム90では、定額小為替を用いることなく、オンライン決済により手数料を支払うものとしており、定額小為替の取り扱いに関する手間の発生を回避することができる。
【0139】
ところで、上記実施形態のように、申請する証明書の種類及び通数が確定している場合は、申請の段階で手数料が確定しているが、申請する証明書の用途等によっては、申請の段階では手数料が確定していない場合がある。例えば、対象者の家系図を作成するために戸籍証明書を申請したい場合、対象者の現在の戸籍に辿り着くまでに、親や、その親等の戸籍の単位で手数料がかかるので、対象者が自身の家系を完全に把握していない場合には、申請の時点では、必要な戸籍証明書の通数がわからない。また、例えば、父親が亡くなった場合において子が相続を行う際には、当該父親が居住していた自治体に関する全ての戸籍証明書といった申請を行う場合が多い。この場合、通常は父親が結婚する前後の2通のみでよいが、子が知らない間に離婚していた等といったことがあると、戸籍証明書の通数が変わる。
【0140】
そこで、一例として図33に示すように、申請時点において証明書の交付のための手数料が確定している場合、当該申請時点において手数料の決済を行う決済処理を実行し、申請時点において手数料が確定していない場合、当該手数料の確定時点において決済処理を実行する実行部11Bを備える形態としてもよい。なお、図33は、この形態における郵送申請支援システム90の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【0141】
そして、この形態において、提示部11Aが、申請時点において手数料が確定している場合、当該申請時点において決済処理を実行するか否かの指定を受け付ける受付画面を申請者端末30により更に提示させる形態としてもよい。図34は、この形態に係る受付画面35A17を含む申請者基本画面の一例を示す正面図である。
【0142】
図34に示すように、この申請者基本画面では、受付画面35A17として、手数料を支払うタイミングの選択を促すメッセージと共に、先払いとするか、後払いとするかを選択するための選択領域35A18が表示される。
【0143】
一例として図34に示す受付画面35A17が申請者端末30の表示部35に表示されると、申請者は、入力部34を介して、希望する手数料の支払いのタイミングを指定し、その後に作成ボタン35A20を指定する。なお、図34に示すキャンセルボタン35A19は、手数料の支払いタイミングの選択を中止する場合等に指定するボタンであるが、錯綜を回避するために、当該ボタンに関する説明は省略する。
【0144】
申請者によって先払いが指定されると、一例として図35に示すように各工程が進行する。図35は、上記実施形態の変形例の説明に供する図であり、手数料を先払いとした場合に実施される工程の流れの一例を示す模式図である。
【0145】
即ち、この場合、図35に示すように、申請者は、申請者端末30により、システムへのログインを行い、申請に関する情報の入力を行った後、一例として図34に示した受付画面35A17によって手数料の支払いタイミングとして先払いを選択する。そして、申請者は、申請書の印刷又は入力を行い、必要に応じて疎明資料を準備すると共に、オンライン決済を行った後、申請書等の自治体への郵送を行う。
【0146】
これに対し、自治体の担当者は、申請書等を受領すると、オンライン決済による支払いが問題なく行われたことを確認した後、証明書の交付・不交付を判断し、交付となった場合に当該証明書を発行(印刷)する。そして、自治体の担当者は、印刷した証明書を封筒に封入封緘して申請者に郵送する。
【0147】
これに対し、申請者によって後払いが指定されると、一例として図36に示すように各工程が進行する。図36は、上記実施形態の変形例の説明に供する図であり、手数料を後払いとした場合に実施される工程の流れの一例を示す模式図である。
【0148】
即ち、この場合、図36に示すように、申請者は、申請者端末30により、システムへのログインを行い、申請に関する情報の入力を行った後、一例として図34に示した受付画面35A17によって手数料の支払いタイミングとして後払いを選択する。そして、申請者は、申請書の印刷又は入力を行い、必要に応じて疎明資料を準備した後、申請書等の自治体への郵送を行う。
【0149】
これに対し、自治体の担当者は、申請書等を受領すると、証明書の交付・不交付を判断し、交付となった場合に当該証明書を発行(印刷)した後、手数料の金額を申請者に通知する。
【0150】
手数料の金額の通知を受信すると、申請者は、当該手数料を確認し、オンライン決済を行う。
【0151】
その後、自治体の担当者は、オンライン決済による支払いが問題なく行われたことを確認した後、印刷した証明書を封筒に封入封緘して申請者に郵送する。
【0152】
また、上記実施形態では、郵送申請支援装置10において第1郵送申請支援処理及び第2郵送申請支援処理を実行する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、自治体端末20、又は申請者端末30において第1郵送申請支援処理及び第2郵送申請支援処理を実行する形態としてもよい。また、第1郵送申請支援処理及び第2郵送申請支援処理の何れか一方を、郵送申請支援装置10、自治体端末20、及び申請者端末30の何れかの装置で実行し、他方を、残りの何れかの装置で実行する形態としてもよい。
【0153】
以上、実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0154】
また、上記実施形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の組み合わせにより種々の発明が抽出される。実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0155】
また、上記実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えば、CPU等)や、専用のプロセッサ(例えば、GPU: Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
【0156】
更に、上記実施形態では、第1郵送申請支援処理及び第2郵送申請支援処理を、プログラムを実行することにより、コンピュータを利用してソフトウェア構成により実現する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1郵送申請支援処理及び第2郵送申請支援処理を、ハードウェア構成や、ハードウェア構成とソフトウェア構成の組み合わせによって実現する形態としてもよい。
【0157】
その他、上記実施形態で説明した郵送申請支援装置10、自治体端末20、及び申請者端末30の構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要な部分を削除したり、新たな部分を追加したりしてもよいことは言うまでもない。
【0158】
また、上記実施形態で説明した第1郵送申請支援処理及び第2郵送申請支援処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0159】
10 郵送申請支援装置
11 CPU
11A 提示部
11B 実行部
12 メモリ
13 記憶部
13A 第1郵送申請支援プログラム
13B 第2郵送申請支援プログラム
13C 申請者情報データベース
13D 進捗情報データベース
14 入力部
15 表示部
16 媒体読み書き装置
17 記録媒体
18 通信I/F部
20 自治体端末
21 CPU
22 メモリ
23 記憶部
24 入力部
25 表示部
25A1 入力領域
25A2 ログインボタン
25A3 進捗件数画面
25A4 申請関連画面
25A5 工程提示画面
25A6 申請書収受ボタン
25A7 申請書到着確認画面
25A8 キャンセルボタン
25A9 OKボタン
25A10 審査完了ボタン
25A11 申請書不備通知ボタン
25A12 申請書不備通知画面
25A13 キャンセルボタン
25A14 送信ボタン
25A15 手数料入力ボタン
25A16 手数料入力画面
25A17 キャンセルボタン
25A18 確定ボタン
25A19 郵送完了ボタン
26 媒体読み書き装置
27 通信I/F部
28 記録媒体
30 申請者端末
31 CPU
32 メモリ
33 記憶部
34 入力部
35 表示部
35A1 入力領域
35A2 ログインボタン
35A3 新規作成ボタン
35A4 進捗件数画面
35A5 自治体選択画面
35A6 選択領域
35A7 キャンセルボタン
35A8 作成ボタン
35A9 申請関連画面
35A10 破棄ボタン
35A11 工程提示画面
35A12 支払指定領域
35A13 決済ボタン
35A14 自治体指定画面
35A15 支払い確認画面
35A16 決済サブ画面
35A17 受付画面
35A18 選択領域
35A19 キャンセルボタン
35A20 作成ボタン
36 媒体読み書き装置
37 通信I/F部
38 記録媒体
60 申請書
62 本人確認用の書類
64 返信用の封筒
66 証明書
70 封筒
80 ネットワーク
90 郵送申請支援システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36