(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024101383
(43)【公開日】2024-07-29
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報提供方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20240722BHJP
G06Q 30/0241 20230101ALI20240722BHJP
G06F 3/04886 20220101ALN20240722BHJP
G06F 3/023 20060101ALN20240722BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06Q30/0241
G06F3/04886
G06F3/023 460
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023005344
(22)【出願日】2023-01-17
(71)【出願人】
【識別番号】521270568
【氏名又は名称】株式会社ENJN
(74)【代理人】
【識別番号】110003476
【氏名又は名称】弁理士法人瑛彩知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】最上 紘太
(72)【発明者】
【氏名】石井 美穂
(72)【発明者】
【氏名】高森 雅和
【テーマコード(参考)】
5B020
5E555
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5B020CC11
5B020GG13
5E555AA26
5E555BA04
5E555BA46
5E555BA78
5E555BB04
5E555BC08
5E555BD01
5E555BE17
5E555DB18
5E555DB51
5E555DB53
5E555DB57
5E555DC09
5E555DC10
5E555FA00
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】入力表示を出力するための改善された仕組みを提供する。
【解決手段】情報処理システムは、入力表示の出力の要求を受け付ける受付部と、前記受付部が前記要求を受けた場合に、前記入力表示を出力する入力受付部と、前記入力表示に重ねて所定の対象に関連する関連画像を出力する関連画像出力部と、を備える。前記関連画像は、前記入力表示の上に重ねた状態で前記入力表示を視認することができる透過画像であることが好ましい。
【選択図】
図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力表示の出力の要求を受け付ける受付部と、
前記受付部が前記要求を受けた場合に、前記入力表示を出力する入力受付部と、
前記入力表示に重ねて所定の対象に関連する関連画像を出力する関連画像出力部と、
を備える、情報処理システム。
【請求項2】
前記関連画像は、前記入力表示の上に重ねた状態で前記入力表示を視認することができる透過画像である、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記関連画像は、マーク、アイコン、説明画像、広告画像、および動画のうちの少なくとも1つである、請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記関連画像出力部は、他のインターネットサイトへ誘導可能な誘導リンク情報と対応付けられた前記関連画像を出力する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記他のインターネットサイトは、動画配信サイト、ソーシャル・ネットワーキング・サービスサイト、およびウェブサイトのホームページの少なくとも1つである、請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記関連画像は、前記所定の対象に関連する商品についての広告画像であって、前記商品を販売する電子商取引(EC)サイトへ誘導可能な誘導リンク情報を含む、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記受付部が前記誘導リンク情報の選択を受け付けた場合に、誘導先のインターネットサイトに接続するサイトアクセス部を備える、請求項4または6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記関連画像に関連する商品についての情報を表示し、当該商品の選択を受け付け、当該商品を販売するEC販売部を備える、請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項9】
所定のイベントが発生したことを検知するイベント検知手段を備え、
前記イベント検知手段が、前記所定のイベントの発生を検知した場合に、前記関連画像出力部は、イベント情報を出力する、請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記所定のイベントは、登録情報、位置情報、および前記入力表示の利用状況のいずれかに関連して発生するイベントである、請求項9に記載の情報処理システム。
【請求項11】
入力表示の出力の要求を受け付け、
前記要求を受けた場合に、前記入力表示を出力し、
前記入力表示に重畳して所定の情報を表す関連画像を出力する、情報提供方法。
【請求項12】
コンピュータに、請求項11に記載の情報提供方法の各手順を実行させるための、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報提供方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、特開2021-106022号公報(特許文献1)がある。この公報には、「仮想キーボード表示方法は、仮想キーボードを取得するステップと、ライトエフェクト表示を行うステップと、を含む。仮想キーボードは、複数の仮想キーエリアと、複数の仮想キーエリアの間及び/又は複数の仮想キーエリア内のライトエフェクト表示エリアとを備える。ライトエフェクト表示を行うステップは、仮想キーボードの複数の仮想キーエリアを表示し、かつライトエフェクト表示エリアでライトエフェクト表示を行う。」と記載されている(要約参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1には、仮想キーボードを仮想キーエリアとライトエフェクト表示エリアに分割し、ライトエフェクト表示エリアでライトのダイナミックライトエフェクト表示を行うことで、仮想キーボード表示の内容を充実させることが記載されている。しかしながら、特許文献1の技術によると、ユーザが能動的に活用したくなるキーボード表示の仕組みについては検討がなされていない。
【0005】
そこで、本発明は、入力表示を出力するための改善された仕組みを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、入力表示の出力の要求を受け付ける受付部と、前記受付部が前記要求を受けた場合に、前記入力表示を出力する入力受付部と、前記入力表示に重ねて所定の対象に関連する関連画像を出力する関連画像出力部と、を備える、情報処理システムを提供することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、入力表示を出力するための改善された仕組みを提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、情報処理システム100の全体の構成図の例である。
【
図2】
図2は、管理サーバ101のハードウェア構成の例である。
【
図3】
図3は、ユーザ端末102のハードウェア構成の例である。
【
図7】
図7は、ユーザ登録フロー700の例である。
【
図8】
図8は、関連画像受信フロー800の例である。
【
図9】
図9は、関連画像表示フロー900の例である。
【
図14】
図14は、ユーザ端末の画面1400の他の例である。
【
図16】
図16は、ユーザ端末の画面1600の他の例である。
【
図17】
図17は、ユーザ端末の画面1700の他の例である。
【
図18】
図18は、ユーザ端末の画面1800の他の例である。
【
図19】
図19は、ユーザ端末の画面1900の他の例である。
【
図20】
図20は、ユーザ端末の画面2000の他の例である。
【
図21】
図21は、ユーザ端末の画面2100の他の例である。
【
図22】
図22は、ユーザ端末の画面2200の他の例である。
【
図23】
図23は、ユーザ端末の画面2300の他の例である。
【
図24】
図24は、サイトアクセスフロー2400の例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本技術に係る情報処理システムは、入力表示とともに、ユーザが選択した対象に関連する関連画像を出力することで、入力表示の利用意欲と活用性とを高める仕組みを提供する。ここで、入力表示とは、ソフトウェアを実行することによってコンピュータの画面上に表示される、入力のために使われる像(画面)を意味する。
以下、適宜に図面を参照しつつ、一実施例に係る情報処理システム、情報提供方法、およびプログラムを基に、本技術について説明する。
【0010】
図1は、情報処理システム100の全体の構成図の例である。
情報処理システム100は、1又は複数の管理サーバ101、および1又は複数のユーザ端末102を備え、それぞれがネットワークを介して接続することができる。なお、ネットワークは有線、無線を問わず、管理サーバ101およびユーザ端末102は、互いにネットワークを介して情報を送受信することができる。また、ユーザ端末102は、管理サーバ101とは別体として設けられていてもよいし、管理サーバ101と一体的に設けられてもよい。
【0011】
情報処理システム100のそれぞれの端末(管理サーバを含む)は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末(モバイル端末)でもよい。また、これらは、据置型または携帯型のコンピュータや、クラウドやネットワーク上に配置されるサーバでもよい。また、機能としてはVR(仮想現実:Virtual Reality)端末、AR(拡張現実:Augmented Reality)端末、MR(複合現実:Mixed Reality)端末でもよい。あるいは、これらの複数の端末の組合せであってもよい。例えば、1台のスマートフォンと1台のウェアラブル端末との組合せが論理的に一つの端末として機能し得る。またこれら以外の情報処理端末であってもよい。
【0012】
情報処理システム100のそれぞれの端末や管理サーバ101は、それぞれオペレーティングシステムやアプリケーション,プログラムなどを実行するプロセッサと、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置と、ICカードやハードディスクドライブ,SSD(Solid State Drive),フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、ネットワークカードや無線通信モジュール,モバイル通信モジュール等の通信制御部と、タッチパネルやキーボード、マウス、音声入力装置、モーションコントローラ、カメラ部の撮像による動き検知による入力装置、GPSやジャイロセンサ,加速度センサなどのセンサ等の入力装置と、モニタやディスプレイ、プリンタ、音声出力装置、発振器等の出力装置と、を備え得る。なお、出力装置は、外部のモニタやディスプレイ、プリンタ、機器などに、出力するための情報を送信する装置や端子であってもよい。
【0013】
主記憶装置には、各種プログラムやアプリケーションなど(ソフトウェア・モジュール)が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサが実行することで全体システムの各機能要素が実現される。なお、各モジュールは、それぞれ独立したプログラムやアプリケーションであってもよいが、1つの統合プログラムやアプリケーションの中の一部のサブプログラムや関数などの形で実装されていてもよい。また、これらの各モジュールは回路を集積化したりマクロコンピュータを採用することなどにより、ハードウェアとして実装してもよい(ハードウェア・モジュール)。さらに、これらの各モジュールは、単一の端末(管理サーバを含む)に備えられていてもよいし、ネットワークを介して相互に接続された2以上の端末(管理サーバを含む)に分けて備えられていてもよい。
【0014】
本明細書では、各モジュールが、処理を行う主体(主語)として記載されているが、実際には各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)を処理するプロセッサが処理を実行する。
補助記憶装置には、各種データベース(DB)が記憶されている。「データベース」とは、プロセッサまたは外部のコンピュータからの任意のデータ操作(例えば、抽出、追加、削除、上書きなど)に対応できるように整理して収集されたデータ集合である。補助記憶装置は、1又は複数のデータ集合を記憶する機能要素(記憶部)である。データベースの実装方法は限定されず、例えばデータベース管理システムでもよいし、表計算ソフトウェアでもよいし、XML、JSONなどのテキストファイルでもよい。
【0015】
図2は、管理サーバ101のハードウェア構成の例である。
管理サーバ101は、本実施形態の情報処理システム100を管理する要素である。管理サーバ101は、例えばクラウド上に配置されたサーバによって構成される。管理サーバ101は、国内外のいずれに設置されていてもよい。管理サーバ101は、例えば本技術に係る情報処理システム100のサービスプロバイダによって管理、作動される。本実施形態では、本情報処理システム100のサービスプロバイダが、学生アスリートの活動を支援するスポーツ支援団体である場合に基づいて説明する。
【0016】
管理サーバ101は、主記憶装置201と、補助記憶装置202と、を備える。管理サーバ101はまた、上述のとおりのプロセッサ203と、入力装置204と、出力装置205(出力手段の一例であり得る)と、通信制御部206と、を備える。
【0017】
主記憶装置201には、管理モジュール211、実行モジュール212、EC(Electronic Commerce:電子商取引)販売モジュール213等のプログラムやアプリケーションが記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ203が実行することで管理サーバ101の各機能要素が実現される。
【0018】
管理モジュール211は、ユーザ端末102の接続および動作を管理する。例えば管理モジュール211は、ユーザ端末102のユーザ管理モジュール311等と連携し、ユーザ端末102において情報処理システム100を実現するための基本的な動作を制御する。
【0019】
実行モジュール212は、ユーザ情報や後述する関連画像に関する情報等を、登録、管理する。また実行モジュール212は、ユーザ端末102のユーザ管理モジュール311、関連画像出力モジュール314、サイトアクセスモジュール315、イベント検知モジュール316等と連携して、ユーザ端末102のディスプレイ(出力装置305の一例)に関連画像や関連画像に関連するその他の情報を表示する。
【0020】
EC販売モジュール213は、ECサイト情報などを登録、管理する。また、EC販売モジュール213は、これらECサイトに関連する情報を、ユーザ端末102端末のサイトアクセスモジュール315等と連携して、ユーザ端末102のディスプレイに表示する。
【0021】
補助記憶装置202は、ユーザ情報400や、関連画像情報500、ECサイト情報600等を記憶する。これらの情報については後述する。
【0022】
図3は、ユーザ端末102のハードウェア構成の例である。
ユーザ端末102は、本実施形態の情報処理システム100を利用するユーザが利用する端末である。ユーザ端末102は、例えばスマートフォン、タブレット型端末等の端末であってよい。ユーザ端末102は、主記憶装置301と、補助記憶装置302と、を備える。ユーザ端末102はまた、上述のとおりのプロセッサ303と、入力装置304と、出力装置305と、カメラ306と、通信制御部307と、を備える。
【0023】
ユーザ端末102は、入力装置304として、物理的入力装置(ハードウェア)に加えて、あるいは物理的入力装置に代えて、ソフトウェア入力装置を備えている。ソフトウェア入力装置は、ソフトウェアを実行することによってディスプレイ(出力装置305の一例)上にソフトウェアキーボード像等の入力表示を表示し、かかる入力表示を利用することによって、ユーザによる入力を受け付けることができるように構成されている。このソフトウェアは、ユーザ端末102のオペレーションシステム(OS)に含まれるものであってよい。
【0024】
ソフトウェア入力装置としては、例えば、ソフトウェアキーボード型入力装置、ドラムロール式入力装置、プルダウンメニュー式入力装置、モーダルウィンドウ式入力装置等が挙げられる。ソフトウェアキーボードは、例えば、ウェブキーボード、仮想キーボード、画面キーボード、キーボードエミュレータ、スクリーンキーボード、オンスクリーンキーボード、バーチャルキーボード等と呼ばれるものを含む。
【0025】
主記憶装置301は、ユーザ管理モジュール311、受付モジュール312、入力受付モジュール313、関連画像出力モジュール314、サイトアクセスモジュール315、イベント検知モジュール316等のプログラムやアプリケーションが記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ303が実行することで、ユーザ端末102の各機能要素が実現される。
【0026】
ユーザ管理モジュール311は、ユーザ端末102の基本的な動作を制御する。例えばユーザ管理モジュール311は、管理サーバ101の管理モジュール211と連携して、情報処理システム100を実現するための基本的な動作を制御する。
【0027】
受付モジュール312は、入力表示の出力の要求を受け付ける。例えば、ユーザ端末102のディスプレイにユーザの入力を受け付けるための入力窓が表示されているとき、受付モジュール312は、この入力窓に文字等を入力するための入力表示(典型的には、ソフトウェアキーボード像)の表示の要求を受け付ける。また、受付モジュール312は、ユーザからのその他の入力を受け付ける。
【0028】
入力受付モジュール313は、受付モジュール312が上記要求を受けた場合に、入力表示を出力する。なお、入力受付モジュール313は、必要に応じて、受付モジュール312が入力表示の出力要求を受けていない場合であっても、入力表示を出力することができるように構成されていてもよい。例えば、入力受付モジュール313は、ユーザ端末102のディスプレイの所定の領域に入力表示を出力する。
【0029】
なお、以上の受付モジュール312および入力受付モジュール313は、その機能の一部または全部が、ユーザ端末102のOSによって実現される機能要素であってもよい。
【0030】
関連画像出力モジュール314は、入力表示に重ねて、関連画像を出力する。ここで、関連画像とは、所定の対象に関連する画像である。所定の対象については特に制限されず、特定の人物、法人、キャラクター、各種の団体などであってよい。画像は、マーク、アイコン、説明画像、広告画像、および動画等の多様な像を包含する意味である。また、本明細書におけるキャラクターとは、何らかの団体の関連人物・小説等の登場人物などの意味であり、マスコット(何らかの団体のシンボル)を含む概念である。
【0031】
これに限定されるものではないが、本実施形態では、「所定の対象」を、上記スポーツ支援団体(以下、単に「応援団体」という場合がある。)とし、関連画像を当該応援団体のロゴマーク(ブランドアイコン)としている。また、関連画像出力モジュール314は、イベント情報や、所定の対象に関連する情報を出力する。イベント情報については後述する。
【0032】
サイトアクセスモジュール315は、付加的な構成であって、受付モジュール312が誘導リンク情報の選択を受け付けた場合に、誘導先のインターネットサイトに接続する。誘導リンク情報とは、例えば、当該所定のインターネットサイトに接続するためのURLを含む情報である。
【0033】
イベント検知モジュール316は、付加的な構成であって、所定のイベントが発生したことを検知する。イベントについては後述する。
【0034】
図4~
図6は、管理サーバ101に記憶されている各種情報の一例である。これらの情報の一部又は全部は、JSON形式のファイルに記憶することを想定しているが、これに限定されない。これらの情報の一部又は全部は、リレーショナルデータベースや、非リレーショナルデータベースに記憶される構成としてもよい。
【0035】
図4は、ユーザ情報400の例である。
ユーザ情報400は、管理モジュール211が接続および管理の対象とするユーザに関する情報を記憶し、典型的には、ユーザ端末102の使用者等の情報が記憶される。
ユーザ情報400は、例えば、ユーザID、ユーザ表示ID、ユーザ名、住所、応援選手名、応援選手への応援レベル(ここでは、「会場応援回数」)、支払い情報、パスワード情報、本人確認情報等を有しており、それぞれフィールド名410に対してサンプル値420で例示するような値が入力されている。なお、ユーザ情報として、性別、誕生月/誕生日、年齢、よく行くスタジアム(会場)等の情報を含んでもよい。また、支払い情報は、必ずしも取得する必要はなく、例えば、クレジットカード番号や、支払い履歴情報などであってよい。
【0036】
図5は、関連画像情報500の例である。
関連画像情報500は、情報処理システム100で出力する関連画像に関連する情報を記録する。関連画像情報500は、例えば、関連画像ID、関連画像名、画像格納先URL、誘導リンク情報等を有する。関連画像情報500は、例えば、フィールド名510に対してサンプル値520で例示するような値がそれぞれ入力されている。
【0037】
図6は、ECサイト情報600の例である。
ECサイト情報600は、管理モジュール211がユーザ端末102の接続を誘導する誘導先サイトに関する情報を記憶する。
ECサイト情報600は、例えば、ECサイトID、ECサイト名、ECサイトURL等を有しており、それぞれフィールド名610に対してサンプル値620で例示するような値が入力されている。
【0038】
図7は、ユーザ登録フロー700の例である。
情報処理システム100を利用するにあたり、例えばユーザは、ユーザ端末102を介して管理サーバ101にアクセスする(ステップ710)。例えば、ユーザは、応援団体のウェブホームページから、管理サーバ101にアクセスすることができる。
【0039】
初回であれば、管理サーバ101の管理モジュール211は、ユーザ端末102のユーザ管理モジュール311と連携して、ユーザ端末102のディスプレイにユーザ登録画面を表示する(ステップ720)。以下、このようにユーザ端末102のディスプレイに画面や画像等を出力することを、単に、「(ユーザ端末102/ディスプレイに)表示する」等という場合がある。
【0040】
管理モジュール211は、ユーザ登録画面に、ユーザ登録に必要な情報の入力欄を表示する。ユーザ操作により入力欄に入力された情報は、ユーザ管理モジュール311によって管理サーバ101に送信される(ステップ730)。
管理モジュール211は、送られた情報を受け取り、ユーザ情報400に記憶する。管理モジュール211は、ユーザ端末102に対して、登録完了の案内を送信する(ステップ750)。これによりユーザ登録が完了する。なお、管理サーバ101は、任意のタイミングでユーザ情報400の変更を受け付けることができ、変更されたユーザ情報400を記憶する。
【0041】
図8は、関連画像受信フロー800の例である。
次いでユーザ端末102のユーザ管理モジュール311は、例えば必要に応じ、ユーザによる操作によって管理サーバ101にアクセスする(ステップ810)。ここで、ユーザ管理モジュール311は、ユーザID、パスワード等の必要な認証情報を管理サーバ101に送信する(ステップ820)。
【0042】
管理サーバ101の管理モジュール211は、認証情報を受け取り、利用者認証処理を行う(ステップ830)。管理モジュール211は、受け取った認証情報がユーザ情報400と一致すると、例えば、ユーザ端末102に、関連画像の選択画面を表示する(ステップ840)。管理モジュール211は、例えば、選択画面に、利用可能な1又は複数の関連画像を表示する。
【0043】
選択画面中の関連画像がユーザによって選択されると、ユーザ管理モジュール311は、当該関連画像が選択されたことを示す情報を、管理サーバ101に送信する(ステップ850)。
【0044】
管理モジュール211は、補助記憶装置202の関連画像情報500にアクセスし(ステップ860)、選択された関連画像に関するコンテンツをユーザ端末102に送信する(ステップ870)。関連画像に関するコンテンツとしては、例えば、関連画像の画像ファイルのみであってもよいし、関連画像の画像ファイルとその表示に必要なプログラムのセットであってもよいし、さらにその他の機能を実現するためのプログラムを含むセットであってもよい。
【0045】
また、関連画像に関するコンテンツは、入力表示の画像ファイル(いわゆる、キーボードスキン)とその表示に必要なプログラム(いわゆる、スキン機能プログラム)のセットをさらに含んでいてもよい。例えば、関連画像に関するコンテンツは、関連画像と入力表示の組合せをユーザが選択できるように構成されていてもよい。
【0046】
ユーザ管理モジュール311は、関連画像に関するコンテンツを受け取り、例えば補助記憶装置302に格納する。
【0047】
[関連画像表示フロー]
図9は、関連画像表示フロー900の例である。
図14は、ユーザ端末102の画面1300の例である。
ユーザ端末102において、例えばウェブサイトを閲覧するためのブラウザを起動すると、ユーザ管理モジュール311は、例えば
図13に示すようなブラウザトップ画面を表示する。ユーザ管理モジュール311は、ブラウザトップ画面において、ユーザからの入力を受け付けるための入力窓1310と、各種の機能アプリケーションを起動するためのアイコン1320と、を表示する。
【0048】
ユーザが、例えば、ウェブ検索のために文字入力をしようとして、入力窓1310を選択(例えば、タップ)する。この操作は、入力表示の出力の要求に相当する。これにより、受付モジュール312は、入力表示の出力の要求を受け付ける(ステップ910)。
【0049】
なお、受付モジュール312による入力の受付は、例えば、
・座標等により指定された所定の領域が、ユーザにより、クリックやタップ等により選択されることを受け付けた場合
なお、この場合、どの領域をクリックするかが、例えば「説明を表示」というアイコン等によりユーザに分かるように表示してもよい。また、どこをクリックするかが明示的には分からないように隠された状態で座標等により指定されているが、クリックを受け付けることで情報を出力できる構成としてもよい。
・座標等により指定された所定の領域に、マウスやポインターが入ることで、入力を受け付けた場合(マウスオーバー)
・音声入力による、入力表示の出力要求の受付
・新規メール作成や、新規メッセージ入力、電話発信等の、入力表示の出力要求を予め含む機能の起動(当該機能を実現するアイコンの選択を含む)
等が考えられる。
【0050】
図14は、ユーザ端末の画面1400の他の例であり、
図15は、その部分拡大
図1500である。
受付モジュール312が要求を受けた場合に、入力受付モジュール313は、
図14に示すように、ディスプレイに入力表示を出力(表示)する(ステップ920)。受付モジュール312は、例えば、画面1400の下方の約1/3の領域に、入力表示の一例としてのキーボード画像1430を表示する。受付モジュール312は、キーボード画像1430,1530において、アルファベットやかな、数字、記号に対応した各種のキーを表示する。
【0051】
本実施形態では、QWERTY配列のキーボード画像1430,1530を例示しているが、キー配列はこの例に限定されず、テンキー配列や、世界標準ISO規格,アメリカANSI規格,日本規格JIS規格等に規定される配列、その他の任意の配列であってよい。また、入力表示の表示位置および表示領域もこれに限定されず、画面1400内の任意の位置に、任意の大きさで、表示することができる。
【0052】
また、関連画像出力モジュール314は、入力表示(キーボード画像1430,1530)に重ねて所定の対象に関連する関連画像1440,1540を出力(表示)する(ステップ930)。なお、入力表示の出力(ステップ920)と関連画像の出力(ステップ930)とは、この順に実行してもよいし、同時に実行してもよい。入力表示と関連画像とは同時に出力されると好ましい。関連画像出力モジュール314は、例えば、入力表示(キーボード画像1430,1530)が表示されている間は常時、関連画像1440,1540を表示する。
【0053】
本実施形態において、関連画像1440,1540は、応援団体のロゴマーク(所定の対象に関連する関連画像の一例)であり、例えば、関連画像受信フロー800においてユーザが選択したものである。本実施形態の関連画像1440,1540は、大きさの異なる直角三角形が3つ連なったような形状を有している。例えば、キーボード画像1430,1530の背景が白色または黒色であるのに対し、関連画像1440,1540は赤色であり、視認性に優れたものとなっている。
【0054】
関連画像1440,1540は、例えば透過処理が施されており、キーボード画像1430,1530の上に重ねた状態でキーボード画像1430,1530を視認することができる透過画像となっている。これにより、ロゴマークに重畳するキーボード画像1430,1530中のキーに記された文字や記号等の視認性が低下することが抑制される。ただし、関連画像1440,1540の形態はこれに限定されない。例えば、関連画像1440,1540は、静止画像であってもよいし、例えばGIF(Graphics Interchange Format)アニメーション動画等の動画であってもよい。
【0055】
関連画像出力モジュール314は、キーボード画像1430,1530の表示領域よりも一回り小さい領域に、大きく関連画像1440,1540を表示する。これにより、入力表示に、応援団体のロゴマークを組み合わせて表示することができる。
【0056】
受付モジュール312が入力の完了を受け付けると(ステップ940でYes)、他の画面が表示されることで、入力表示1630および関連画像1640の表示は終了する。換言すると、入力が完了していない場合は(ステップ940でNo)、入力表示1630および関連画像1640は入力が完了するまでの間、ユーザ端末102に表示される。
【0057】
ステップ940における入力の完了の受け付けは、例えば、受付モジュール312が、ブラウザアプリケーションにおける次の動作についての「実行」アイコンまたはこれに相当するアイコンの選択(Goアイコンや、Enterキー等の選択)を受け付けることによって行われる。
【0058】
なお、以上の関連画像表示フロー900は、ブラウザ起動時のみに実行されるものではなく、ユーザ端末102における任意の入力操作において適用することができる。
【0059】
図16は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(Social networking service:SNS)アプリケーションにおいて「投稿の作成」機能を実行したときのユーザ端末102の画面1600の例である。ユーザがSNSアプリケーションの表示画面において「投稿の作成」アイコンを選択することをもって、受付モジュール312は、入力表示の出力の要求を受け付ける。そして入力受付モジュール313は、ディスプレイに入力表示1630を出力し、関連画像出力モジュール314は、入力表示1630に重ねて関連画像1640を出力する。
【0060】
図17は、音楽配信アプリケーションにおいて「検索」機能を実行したときのユーザ端末102の画面1700の例である。ユーザが音楽配信アプリケーションの表示画面において「検索」アイコンを選択することをもって、受付モジュール312は、入力表示の出力の要求を受け付ける。そして入力受付モジュール313は、ディスプレイに入力表示1730を出力し、関連画像出力モジュール314は、入力表示1730に重ねて関連画像1740を出力する。
【0061】
このように、本情報処理システム100を利用することで、任意のアプリケーションの使用時に、入力表示と、応援団体のロゴマークと、を組み合わせて表示することができる。ユーザ端末102における入力は、受動的な閲覧とは異なり、ユーザが主体的に行う操作であることから、入力表示に自身の嗜好にあった関連画像を組み合わせることで、入力に対するユーザのモチベーションを高めることができる。これにより、従来とは異なる入力表示の活用の仕組みが提供される。
【0062】
特に携帯型または小型のユーザ端末102においては、入力操作を簡便化させるために入力表示の表示領域を拡大すると、画面に占める表示領域の割合が大きくなり、画面全体の視認性が劣るなどの不都合が生じ得、入力操作についての満足度は相対的に低下しがちである。しかしながら、入力表示に自身の嗜好にあった関連画像を組み合わせることで、入力操作に対する満足度を向上させることができる。
【0063】
[ヘッダー]
なお、本実施形態の関連画像出力モジュール314は、例えば
図15に示すように、付加的に、キーボード画像1530の表示領域の上方に、画面を左右に横切る棒状のヘッダー1550を表示するように構成されている。関連画像出力モジュール314は、ヘッダー1550において、1又は複数のアイコンを表示する。本実施形態において、関連画像出力モジュール314は、7つのアイコン1551~1556を表示する。
【0064】
アイコン1551は、応援団体の公式サイトへのリンク用アイコンである。関連画像出力モジュール314は、例えば、応援団体のロゴマークまたは関連画像1540と同じ図柄をアイコン1551に表示する。アイコン1551は、応援団体の公式サイトへの誘導リンク情報を含み、このアイコン1551を選択することで当該応援団体の公式サイトへ接続するようになっている。
【0065】
図18は、応援団体の公式サイトに接続したユーザ端末の画面1800の例である。例えば、受付モジュール312が、ユーザによるアイコン1551の選択を受け付けると、サイトアクセスモジュール315は、誘導先の応援団体の公式ウェブサイトに接続する。なお、受付モジュール312が、入力表示の出力要求を受け付けていない状態では、画面1800に入力表示が出力されることはなく、画面1800を広くウェブサイトの表示に利用することができる。
【0066】
アイコン1552は、SNS等の所定のウェブサービスにおける投稿や記事から、応援団体に関連する投稿を収集して表示するためのアイコン、いわゆるソーシャルハブアイコンである。これに限定されるものではないが、SNSとしては、Facebook(登録商標)、YouTube(登録商標)、Twitter(登録商標)、Instagram(登録商標)、TikTok(登録商標)、Snapchat(登録商標)、掲示板・コミュニティアプリ等が挙げられる。これらのSNSはいずれか1つであってもよいし、2つ以上の組合せであってもよい。
【0067】
図19は、アイコン1552を選択した場合のユーザ端末102の表示画面1900の例である。受付モジュール312が、ユーザによるアイコン1552の選択を受け付けると、例えば、サイトアクセスモジュール315は、管理サーバ101の実行モジュール212にアクセスする。実行モジュール212は、例えば、予め定められたSNSにおける投稿から応援団体(所定の対象)に関連する投稿を収集し、この投稿に関する情報を関連画像出力モジュール314に送信(出力)する。関連画像出力モジュール314は、実行モジュール212から受け取った投稿に関する情報に基づいて、応援団体に関連する投稿内容1940を表示する。
【0068】
このとき、関連画像出力モジュール314は、ヘッダー1950を出力した状態で、ヘッダー1950よりも下方の表示領域A、すなわち元の出力表示エリアに、応援団体に関連する投稿内容1940を表示する。このとき、出力表示は表示されなくてもよい。すなわち、出力表示に代えて応援団体に関連する投稿内容を表示してもよい。これにより、ユーザは、入力操作中に、応援団体の最新のニュースや映像、出来事等の情報を簡便に得ることができる。
【0069】
なお、関連画像出力モジュール314は、表示した投稿内容1940に対し、当該投稿内容のオリジナルのSNSにおける投稿についての誘導リンク情報を含めて表示することができる。そして例えば、受付モジュール312が、表示領域Aに表示された投稿内容1940のユーザによる選択を受け付けると、例えば、サイトアクセスモジュール315は、オリジナルのSNSにおける投稿にアクセスする。これにより、ユーザは、表示領域Aの投稿内容1940から、SNSにおける目的の投稿(オリジナルの投稿)に容易にアクセスすることができ、オリジナルの投稿およびそれに関連するより詳細な情報を得ることができる。
【0070】
アイコン1553は、応援団体の公式動画サイト(例えば、公式YouTubeチャンネル)に接続するためのアイコンである。
図20は、アイコン1553を選択した場合のユーザ端末102の表示画面2000の例である。
受付モジュール312が、ユーザによるアイコン1553の選択を受け付けると、例えば、サイトアクセスモジュール315は、応援団体の公式YouTubeチャンネルにアクセスする。そして関連画像出力モジュール314は、例えば、公式YouTubeチャンネルから投稿動画のサムネイル情報を取得し、取得したる情報に基づいて、投稿動画のサムネイル情報2040をユーザ端末102に表示する。
【0071】
この場合、関連画像出力モジュール314は、ヘッダー2050を出力した状態で、ヘッダー2050よりも下方の表示領域A、すなわち元の出力表示エリアに、投稿動画のサムネイル情報2040を表示する。このとき、出力表示は表示されなくてもよい。すなわち、出力表示に代えて投稿動画のサムネイル情報2040を表示してもよい。サムネイル情報2040として表示する投稿動画の数は、所定の並び順の上位から適宜設定することができる。並び順は、例えば、投稿日が新しい順、再生回数が多い順、お気に入り順、再生回数の伸び率が高い順等、適宜設定することができる。これにより、ユーザは、入力操作中に、応援団体の所定条件の投稿動画についての情報を簡便に得ることができる。
【0072】
図21は、ユーザ端末の画面2100の他の例である。
また、関連画像出力モジュール314は、表示したサムネイル情報2040に対し、オリジナルの動画の再生ページへの誘導リンク情報を含めて表示することができる。そして例えば、受付モジュール312が、表示領域Aに表示されたサムネイル情報2040の中からユーザによる任意動画の選択を受け付けると、例えば、関連画像出力モジュール314は、
図21に示すように、ユーザ端末の画面2100の全体にオリジナルの動画の再生ページを表示する。これにより、ユーザは、表示領域Aの情報から、公式YouTubeチャンネルにおける目的の動画(オリジナルの動画)を容易に閲覧することができる。
【0073】
なお、受付モジュール312がサムネイル情報2040の中から任意動画の選択を受け付けた場合、例えば、サイトアクセスモジュール315が、公式YouTubeチャンネルに接続して、ユーザ端末の画面2100の全体に公式YouTubeチャンネルにおける当該選択動画の再生ページを表示してもよい。
【0074】
アイコン1554は、入力用素材を提供するアイコンである。受付モジュール312が、ユーザによるアイコン1554の選択を受け付けると、例えば、関連画像出力モジュール314は、表示領域Aに入力用素材を表示する。入力用素材とは、応援団体のキャラクターやロゴ等に関連する、絵文字、スタンプ、ステッカー、写真、GIFアニメーション等の画像(例えばGIF形式の動画等のアニメーション画像を含む)である。
【0075】
受付モジュール312が、ユーザによる入力用素材の選択を受け付けると、作成中のメールやメッセージ等に対し、選択した入力用素材を入力することができる。これにより、ユーザは、入力用素材を用いた入力が可能となり、入力表現に特殊性、多様性を持たせることができる。
【0076】
この入力用素材は、例えば管理サーバ101において用意したものを、例えば、関連画像出力モジュール314が管理サーバ101に接続することで、ユーザ端末102にダウンロードできるように構成されていてもよい。関連画像出力モジュール314による入力用素材のダウンロードは、例えば、所定のタイミングで自動的に行われるように構成されていてもよい。所定のタイミングとは、例えば、受付モジュール312がユーザによるアイコン1555の選択を受け付けた場合、受付モジュール312がユーザによる入力用素材のダウンロードの指示を受け付けた場合、管理サーバ101において入力用素材が更新された場合等であってよく、例えばこれらのうちの1つ以上を任意に選択可能とされていてもよい。
【0077】
アイコン1555は、応援団体の運営するステッカー画像を配信する配信サイトを表示するためのアイコンである。受付モジュール312が、ユーザによるアイコン1555の選択を受け付けると、例えば、サイトアクセスモジュール315は、ステッカー画像の配信サイトに接続し、表示領域Aに当該配信サイトを表示する。ステッカー画像とは、応援団体のキャラクターやロゴ等に関連する、イラスト画像、写真画像、GIFアニメーション、GIFゲーム等の画像(動画を含む)である。
【0078】
受付モジュール312が、ユーザによるステッカー画像の選択を受け付けると、選択したステッカー画像をユーザ端末102にダウンロードすることができる。これにより、ユーザは、メール作成やメッセージ作成などの様々なシーンでステッカー画像を利用することができる。
【0079】
アイコン1556は、応援団体の活動やサービスを紹介するウェブサイトへのリンク用アイコンを表示するためのアイコンである。
図22は、アイコン1556を選択した場合のユーザ端末102の表示画面2200の例である。
受付モジュール312が、ユーザによるアイコン1556の選択を受け付けると、例えば、関連画像出力モジュール314は、表示領域Aにリンク用アイコン2240を表示する。リンク用アイコン2240の数、大きさ、数は、例えば任意に設定することができる。
【0080】
受付モジュール312が、ユーザによるリンク用アイコン2240の選択を受け付けると、例えば、サイトアクセスモジュール315は、選択したリンク用アイコン2240が誘導する応援団体の活動やサービスを紹介するウェブサイトに接続する。この場合、サイトアクセスモジュール315は、画面2200の全体に応援団体の活動やサービスを紹介するウェブサイトを表示することができる。これにより、ユーザは、入力表示を通じて応援団体の活動やサービスを紹介するウェブサイトに容易にアクセスすることができる。
【0081】
応援団体のサービスの一つとして、例えば、スポーツ競技者が自己(個人またはチームであってよい)のプレーを動画によってアピールするためのオンライン動画投稿プラットフォームの提供がある。例えばユーザは、リンク用アイコンを利用することで、このオンラインプラットフォームに安全かつ容易にアクセスすることができる。その結果、ユーザは、例えば、これまでに出会っていない競技者(個人またはチーム)と交流する機会を得ることができ、エンゲージ(例えば、つながりや絆)を高めることができる。
【0082】
応援団体の活動の一つとして、例えば、任意のスポーツ競技のトップアスリートやコーチ等による当該競技の専門的な解説動画や実況動画の提供が挙げられる。例えばユーザは、リンク用アイコンを利用することで、この解説/実況動画の提供サイトに安全かつ容易にアクセスすることができる。その結果、ユーザは、例えば時間的および地理的制限を受けることなく、当該競技の専門的な知識を得ることができる。延いては、当該競技への意欲を高めたり、当該競技における技術を高めることができる。
【0083】
なお、アイコン1551~1557の意匠、入力表示の意匠、および表示領域Aの壁紙は、それぞれについて複数のオプションが用意されており、ユーザは、複数のオプションの中から好みの意匠を選択できるようになっている。これらのオプションは、例えば、応援団体によって、定期的にあるいは任意のタイミングで、更新されるようになっている。
【0084】
以上のように、ヘッダー1450,1550,1650,1750,1950,2050は、典型的には、応援団体の様々な活動やサービスに関する情報へのアクセスを可能とする複数のアイコンをまとめて一覧表示する。関連画像出力モジュール314がこのようなヘッダーを表示することで、入力表示を通じて、これらのユーザが関心を持つ情報へのアクセスが簡便化される。
【0085】
また、関連画像出力モジュール314は、例えばヘッダーのアイコンの選択の受け付けに基づき、他のインターネットサイトへ誘導可能な誘導リンク情報と対応付けられた関連画像を出力する。他のインターネットサイトとは、例えば、動画配信サイト、SNSサイト、およびウェブサイトのホームページである。より具体的には、例えば、応援団体が運営する既存のウェブサイトやSNS、応援団体が提供する既存のアプリケーションであり得る。したがって、入力表示のヘッダーを利用することで、ユーザは、例えばオリジナルのアプリケーションを起動させていない場合でも、入力表示に伴い表示されるヘッダーを介して、容易に各種の情報にアクセスできる。これにより、既存のウェブサイトやアプリケーションへのアクセスルートが増大し、当該ウェブサイトやアプリケーションへのアクセスが容易となる。
【0086】
<ダッシュボード機能>
なお、管理サーバ101の実行モジュール212は、ダッシュボード機能を備えていてもよい。ダッシュボード機能は、ユーザに提供する入力表示および関連画像を管理する。管理サーバ101を操作する管理者は、このダッシュボード機能を利用することにより、例えば、様々なユーザの嗜好に沿うように、入力表示および関連画像として、複数の入力表示および関連画像を補助記憶装置に記憶させることができる。管理者は、ダッシュボード機能を介して、入力表示および関連画像の入れ替えを容易に行うことができる。
【0087】
また、ダッシュボード機能は、ユーザによる入力表示および関連画像の利用状況を分析する機能を含む。例えばダッシュボード機能は、ユーザによる入力表示および関連画像の利用状況を計測し、ユーザ情報400に記憶することができる。入力表示および関連画像の利用状況の指標としては、例えば、入力表示および関連画像の利用時間(すなわち、関連画像を表示させたキーボードの使用時間)、利用回数等が挙げられる。利用回数および利用時間は、総数であってもよいし、定期的な数(例えば月毎)であってもよいし、その両方であってもよい。
【0088】
さらに、ダッシュボード機能は、ユーザによるヘッダー1450,1550,1650,1750,1950,2050の利用状況を分析する機能を含む。ダッシュボード機能は、例えば、ユーザによるヘッダーの利用状況を計測し、ユーザ情報400に記憶することができる。ヘッダーの利用状況の指標としては、例えば、ヘッダーの利用時間、利用回数、ヘッダーのアイコンごとの利用回数、および利用時間等が挙げられる。利用回数および利用時間は、総数であってもよいし、定期的な数(例えば月毎)であってもよいし、その両方であってもよい。この利用状況は、例えば、応援団体とユーザとのエンゲージを高めるために利用することができる。
【0089】
ダッシュボード機能はさらに、例えば、取得した各種の情報を管理サーバ101のディスプレイ(出力装置205の一例)に表示する。例えば、ダッシュボード機能は、ユーザがヘッダーを介してアクセスするウェブサイトやSNSの利用状況をディスプレイに表示する。管理者は、例えば、このようなウェブサイトやSNSの利用状況を考慮したうえで、ダッシュボード機能を利用して、配信する入力表示および関連画像を入れ替えたり、SNSで配信する記事の内容、配信時刻等の配信スケジュールを管理・調整することができる。
【0090】
ダッシュボード機能は、その他、以下のような機能を備えることができる。
・入力表示および関連画像、ウェブページ、SNS等における各種コンテンツの公開スケジュールの管理
・各ウェブページ、SNS等における受信メッセージの管理、必要に応じた返信
・ウェブページ、SNS等の監視
・有料広告の管理
【0091】
以上のような構成によって、応援団体が運営する既存のウェブサイトやSNSへのアクセスが増大すると、当該ウェブサイトやSNSへのアクセス数に基づく収益を増大させることができる。これらの収益としては、例えば、動画配信サイトにおける動画再生数に応じた動画収益や、ウェブサイトにおけるアフィリエイト型広告による広告収益、検索画面において検索連動型広告を表示する広告収益、等が挙げられる。なお、入力表示に重ねてアフィリエイト型広告を出力することも可能である。
【0092】
[イベント検出時の動作]
図10は、情報表示フロー1000の例である。
イベント検知モジュール316は、所定のイベントが発生したことを検知することができるように構成されている。そしてイベント検知モジュール316が、所定のイベントの発生を検知した場合に(ステップ1010)、関連画像出力モジュール314は、イベント情報を出力する(ステップ1020)、ように構成されている。
【0093】
図23は、ユーザ端末の画面2300の他の例である。
関連画像出力モジュール314は、例えば
図23に示すように、イベント情報を、関連画像に代えて表示領域Aに表示することができる。これに限定されるものではないが、関連画像出力モジュール314は、イベント情報を、例えばメッセージウィンドウやモーダルウィンドウ内に表示して出力することができる。そしてユーザによるウィンドウを閉じる操作、またはウィンドウを最小化する操作を受け付けた後に、入力受付モジュール313による入力表示を利用した入力の受け付けができるようになっている。イベント情報は、表示領域Aの一部に表示されてもよいし、表示領域Aの全体にわたって表示されてもよい。
【0094】
図23の例では、関連画像出力モジュール314は、イベント情報を、ウィンドウ内に、「閉じる」アイコンおよび「後で読む」アイコンとともに表示する。そして、ユーザからの「閉じる」アイコンの選択を受け付けた場合、当該イベント情報(ウィンドウ)は画面2300から消去される。一方で「後で読む」アイコンの選択を受け付けた場合、例えば当該イベント情報(ウィンドウ)は最小化されて、表示領域A内の周縁部に表示される。最小化された当該イベント情報(ウィンドウ)は、タップなどのユーザからの選択を受け付けた場合に、再び所定のサイズで表示される。
【0095】
イベント検知モジュール316が検知する所定のイベント(A)と、当該イベントにおいて関連画像出力モジュール314が提供するイベント情報(B)と、の組合せとしては、例えば、以下のものが挙げられる。
【0096】
<登録情報に基づくイベント>
A1:応援団体が配信する配信内容に、ユーザが登録している登録情報に関連する内容がある
登録情報:住所、性別、年齢、誕生月、応援選手、応援レベル(例えば、会場応援回数)など
B1:該当する配信内容を出力する
具体例
・ユーザに、当該ユーザの住所近くで行われるイベントに関する情報を表示することができる。
・ユーザに、当該ユーザの住所近くで行われるイベントでのみ得ることができる地域限定の情報や特典に関する情報を表示することができる。
・ユーザに、当該応援選手の試合に関する情報を表示することができる。
・ユーザに、当該応援選手に関する限定情報や特典情報を表示することができる。
・ユーザに、当該応援選手が、応援してくれるユーザのみに配信する特別配信情報を表示することができる。
・ユーザに、当該応援選手が、応援してくれるユーザのうち、所定のユーザ情報(例えば、誕生日/誕生月)に該当するユーザのみに配信する特別配信情報を表示することができる。
・ヘッダーを経由してしか購入できない限定グッズや特典に関する情報を表示することができる。
【0097】
このような構成によると、ユーザの登録情報に関連する配信情報を、早期にかつ確実に、ユーザに届けることができる。とくに、関連画像出力モジュール314が応援選手についての配信内容を出力することで、ユーザの応援選手に対する関心を高め、つながりをより強固にすることができる。なお、配信内容がユーザが応援する応援選手についての情報である場合は、当該配信内容を応援選手からのメッセージの形式に編集して出力してもよい。また、配信情報として、応援してくれるユーザのみに配信する特別配信情報を用意することで、ユーザと応援選手のつながりをより一層強固なものにすることができる。例えば、具体的には、誕生日/誕生月に、応援選手からユーザに宛てて特別なメッセージや動画等を提供することができる。
【0098】
なお、イベント情報の出力に際し、関連画像出力モジュール314は、外部インターネット機能サービスを利用することができる。一例として、管理サーバ101は、外部動画配信サイトとAPI連携し、所定のユーザに宛てて作成した応援選手からのメッセージ動画等を、当該動画サイトにアップロードしておくことができる。関連画像出力モジュール314は、例えば、所定のイベントが検知された場合に、あるいは当該メッセージ動画がアップロードされた場合に、メッセージ動画を動画配信サーバから入力表示に重ねて表示することができる。ただし、外部インターネット機能サービスの利用法はこれに限定されない。
【0099】
<ユーザの位置情報に基づくイベント>
A1:応援団体が配信するイベント情報のうち、ユーザの現在地もしくはその周辺で当日に行われるイベントの情報が含まれている
この場合の位置情報は、例えば、GPSによって取得することができる。
B1:該当する配信内容を出力する
具体例
・ユーザの現在地もしくはその周辺で、当日行われるイベントに関する情報を表示することができる。
【0100】
これにより、当該イベントに興味のなかったユーザについては、イベントへの関心を抱かせることができる。当該イベントに興味のあるユーザについては、イベント情報に対するリマインダを行うことができる。
【0101】
<ダッシュボードの利用状況に基づくイベント>
A2:ダッシュボードの利用時間または利用回数が所定の閾値以上
B2:ダッシュボードの利用が所定の閾値以上のユーザ向けの配信や特典に関する情報
具体例
・限定グッズや特典に関する情報
・ダッシュボードを経由してしか購入できない限定グッズや特典に関する情報
・該当するユーザ個人に宛てたオリジナルメッセージや動画
【0102】
このような構成によると、ダッシュボードの利用度が高い人に宛てて、特別な情報を、早期にかつ確実に届けることができる。その結果、ダッシュボードを利用する人を増やしたり、利用頻度を高めたりすることができる。延いては、ユーザ同士の繋がりや、ユーザと応援選手または応援団体との繋がりを、広げたり、より強固なものとしたりすることができる。
【0103】
<ユーザによる検索に基づくイベント>
A3:ユーザ端末に入力された検索ワードが、関連画像に由来する対象が管理サーバ101に予め登録した登録内容に一致または関連する
B3:関連画像に由来する対象が管理サーバに予め登録した登録内容
具体例
ユーザの応援団体はプロスポーツ団体であり、ユーザ情報には、応援選手として、当該プロスポーツ団体に所属する選手Xが登録されている。ユーザが応援するプロスポーツ団体は、管理サーバに、1つ又は複数のおすすめ商品(一例として、サプリメント)を登録している。このような状態で、ユーザがユーザ端末に対して健康食品に関連する検索ワードを入力すると、管理サーバは、例えば当該プロスポーツ団体(または、応援対象である選手X)からのおすすめ情報として、検索ワードに関連し、かつ、登録されている「サプリメント」に関する情報をユーザ端末に表示する。おすすめ情報は、検索結果の一つとして検索ウィンドウ内に表示してもよいし、検索結果とは別のウィンドウや、別のポップアップ表示などとして検索ウィンドウに重ねて表示してもよい。例えば、応援団体や応援選手に関連するイラスト等と登録された情報とを併せて表示してもよい。おすすめ情報は、例えば、イベント内容や様々な物品に関する情報であってもよいし、商品に関する情報であってもよい。
【0104】
このような構成によると、ユーザの興味と応援団体に関連するおすすめ情報とを結びつけることができ(エンゲージリコメンド)、ユーザに対し、一般の検索エンジンを利用した検索結果とは異なる情報を提供することができる。また、登録情報が商品である場合、ユーザが当該商品を購入することで、応援団体(または応援選手)の活動を間接的に支援することができる。
【0105】
[ECサイトでの販売]
図24は、サイトアクセスフロー2400の例である。
関連画像出力モジュール314は、例えば関連画像として、応援団体に関連する商品についての広告画像を出力する(ステップ2410)。ここで、この広告画像は、商品を販売する電子商取引(EC)サイトへ誘導可能な誘導リンク情報を含んでいる。誘導リンク情報の付与の形式は特に制限されず、例えば、関連画像自体を選択(例えば、タップ)することで誘導先に移動するものであってもよいし、関連画像が埋め込みタグまたはリンク用アイコンを含むものであってもよい。
【0106】
そして受付モジュール312が誘導リンク情報の選択を受け付けた場合(ステップ2420でYes)、サイトアクセスモジュール315は、誘導先のインターネットサイトに接続する(ステップ2430)。そしてサイトアクセスモジュール315は、ディスプレイの全面に誘導先サイトを表示する。
【0107】
(その1)
図11は、EC販売フロー1100の例である。
本例において、誘導先サイトは、管理サーバ101とは異なるECサーバが運営するECサイトである。管理サーバ101のEC販売モジュール213は、このECサイトにおける販売手続きを管理することができるようになっている。
【0108】
サイトアクセスモジュール315によって、ユーザ端末102端末がECサイトを表示するECサーバに接続すると、例えば管理サーバ101のEC販売モジュール213は、ユーザ端末102のディスプレイに商品情報を表示する(ステップ1105)。
次いで、ユーザ端末102から商品の選択および在庫確認の操作を受け付けると(ステップ1110)、EC販売モジュール213は、例えば、ECサーバに対し、当該商品についての在庫確認の操作を行う(ステップ1115)。
また、EC販売モジュール213は、ECサーバとの間で在庫確認処理および納期確認処理を行い(ステップ1120)、その結果得られた在庫情報および納期情報をユーザ端末102に対して出力する(ステップ1125)。
【0109】
その後、出力内容に基づき、例えば、ユーザ端末102からの注文の確定および支払いの操作を受け付けると(ステップ1130)、EC販売モジュール213は、決済処理を行う(ステップ1135)とともに、ECサーバに対して商品を発注する(ステップ1140)。
EC販売モジュール213は、ECサーバから受注確認の連絡を受け取ると(ステップ1145)、ユーザ端末102に対して受注確認の情報を出力する(ステップ1150)。
その後、管理サーバ101の管理主体に商品が納品されると、管理主体は、商品をユーザに発送する。これにより、情報処理システム100を利用して商品の販売を行うことができる。
【0110】
なおこの例の場合、管理サーバ101がECサイトへのアクセスを誘導することにより、アフィリエイトで収入を得ることもできる。
具体的には、関連画像としての広告に、ECサイトへの誘導URLと、これに関連付けられた管理サーバ101(若しくは管理者)を識別する情報が埋め込まれている。ユーザ端末102が広告を選択することに基づき、サイトアクセスモジュール315がECサイトを表示するECサーバに接続すると、ECサーバに対して、管理サーバ101の識別情報を含む接続情報(例えば、コンバージョンデータ)が通知される。ECサーバは、この通知を受け取ると、顧客を誘導してくれたことに対する対価を管理サーバ101(又はその管理者)に支払う手続きを取る。
さらに、ユーザ端末102により、ECサイト上で商品が購入された場合には、ECサーバは、誘導された顧客が商品を購入したことに対する対価を管理サーバ101(又はその管理者)に支払う手続きを取る。
【0111】
(その2)
図12は、EC販売フロー1200の他の例である。
本例において、誘導先サイトは、管理サーバ101が管理・運営するECサイトである。管理サーバ101のEC販売モジュール213は、ECサイトにおける販売手続きを管理する。
【0112】
サイトアクセスモジュール315によってユーザ端末102端末がECサイトを表示するECサーバに接続すると、例えば管理サーバ101のEC販売モジュール213は、ユーザ端末102のディスプレイに商品情報および在庫情報を出力する(ステップ1210)。
【0113】
その後、出力内容に基づき、例えば、EC販売モジュール213は、ユーザ端末102から在庫のある商品について注文の確定情報および支払い情報を受け付けると(ステップ1220)、決済処理を行う(ステップ1230)。
そして、EC販売モジュール213は、ユーザ端末102に対して受注確認の情報を出力する(ステップ1240)。
管理サーバ101の管理主体は、その後、商品をユーザに発送する。このような手順によって、情報処理システム100を利用して商品の販売を行うことができる。
【0114】
[付加的な動作]
この情報処理システム100においては、ユーザが登録するユーザ情報400を有することに加え、キーボード画像とともに表示されるダッシュボードを利用して、ユーザの様々なダッシュボード利用情報を得ることができる。このような情報の中には、ダッシュボードを利用して他のウェブサイトに接続する場合のコンバージョンデータが含まれる。このコンバージョンデータを分析することで、ユーザ個人の嗜好を解析することができる。したがって、これらの情報を利用して、例えば以下のように、ユーザの興味や関心により適合した情報を提供することができる。
【0115】
(1)ユーザ管理モジュール311は、検索エンジンによる検索結果のうちから、検索エンジンによる検索順位付けとは別に、ユーザ情報およびダッシュボード利用情報の少なくとも1つに基づき、ユーザの興味や関心に適合した情報を取得する。そして、関連画像出力モジュール314は、この検索結果を、検索エンジンによる検索結果とは別にユーザ端末102に表示する。関連画像出力モジュール314は、ユーザ情報およびダッシュボード利用情報に基づく検索結果を、例えば、表示領域Aにダッシュボードとともに出力してもよい。
【0116】
(2)関連画像出力モジュール314は、検索エンジンによる検索結果およびユーザ情報およびダッシュボード利用情報に基づく検索結果の少なくとも一方の表示画面において、例えばユーザの選択したキャラクター画像やアイコン(エンゲージデザインキャラクター)等を検索結果と連動して表示することができる。例えば検索結果の見出しに対応して、当該検索結果に関連のあるキャラクター画像やアイコンを表示することができる。
【0117】
(3)ユーザ管理モジュール311は、検索エンジンによる検索結果を、AIアルゴリズムにより、ユーザ情報およびダッシュボード利用情報の少なくとも1つに応じて関連性の高い順に並べ替えて表示することができる。これにより、例えば、ユーザとユーザの応援する応援団体や応援選手等との関連性の高い検索結果を表示することができる。
以上のような構成によって、ユーザに適合したリコメンデーションを提供することができ、ユーザエクスペリエンスの向上を図ることができる。
【0118】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0119】
例えば、上記実施形態では、本発明における所定の対象をスポーツ支援団体とし、関連画像を当該応援団体のロゴマークとしたが、所定の対象とその関連画像の組合せはこれに限定されない。例えば、所定の対象がスポーツ選手、芸術家、著名人、著名キャラクター、自身の所属する所属団体(学校、サークル等)等であって、関連画像が当該所定の対象がスポーツ選手、芸術家、著名人、著名キャラクター、自身の所属する所属団体等に関する画像であってもよい。
【0120】
例えば、入力表示に重ねて関連画像としてユーザ自らが所属するスポーツチームのアイコンやマークが刻まれることで、ユーザ端末102の入力操作という能動的使用時に満足感を得ることができる。また、ダッシュボードの利用によって、スポーツチームが自ら運営するウェブサイト(オウンドメディア)と容易に繋がることができ、例えば、チームの試合情報、スポンサー情報、選手情報にも容易にアクセスできる。換言すると、従来は、例えばスポーツチームが自ら運営するウェブサイトで収集する必要のあった情報に対し、ユーザ端末102の入力操作というユーザ端末102の使用に付随する行動によって、手軽に情報とつながることができる。
【0121】
このような利便性は、当該スポーツチームに所属するユーザのみならず、当該スポーツチームの活動を支える保護者やOB,OG、ファン、スポンサー等の支援者がユーザとなった場合にも得ることができる。したがって、本システムは、当該スポーツチームを取り巻く支援者同士をエンゲージする手段として活用することができる。また、本システムを利用することでユーザ同士の繋がりを築くことができるため、本システムは、当該スポーツチームに関連するユーザによって構成されるコミュニティにおいて共通で利用できるツールとして定着することができる。このような利点は、スポーツチームのメンバーおよび支援者に限られず、任意の団体・コミュニティについて適用できることが理解される。
【0122】
また、上記実施形態において、イベント検知モジュール316はユーザ端末102にのみ備えられていたが、イベント検知モジュールは、管理サーバ101およびユーザ端末102の少なくとも一方に備えられていればよい。例えば、イベント検知モジュールは、管理サーバ101に備えられていてもよいし、管理サーバ101およびユーザ端末102の両方に備えられていてもよい。
【0123】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【0124】
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
なお、上述の実施例は少なくとも特許請求の範囲に記載の構成を開示している。
【0125】
<概要>
本技術は、ユーザーが能動的に普段使いしたくなるもの、スクリーンキーボード(以下、単に「キーボード」、「エンゲージキーボード」等と表示する場合がある)を提供する。
そのため、例えば、様々なキャラクターやロゴなどのデザインを活用する。これにより、例えば、スポーツチームが自らの所属するチームのアイコンやマークが刻まれ、オウンドメディアとも繋がり、チームの試合やスポンサー、選手などの情報に、キーボードから簡単にアクセスできる。部活を支えるOB,OGや保護者たちに利用をしてもらうことで、自分たちの活動を支えるコミュニティにとって共通で利用できるものとして定着する。これまでチームのWEBサイトやアプリで情報を収集していたものが、キーボードで情報と繋がることが可能となる。つまり、様々なコミュニティがファンなど周囲を取り巻く人たちとエンゲージする手段として活用することが可能となるキーボードとなる。キーボードは多様な目的で普段から使われるため、特定目的でコンタクトが発生するサイトやアプリなどに比べて格段にエンゲージが高まる。
これらにより、ありとあらゆるコミュニティにとって有用なキーボードサービスとなる。
【0126】
エンゲージキーボードの機能
<ファン・顧客とつながる機能>
・機能(1)
キーボードは、特定のチームロゴや選手・キャラクターなどがあしらわれたデザイン。
キーボード上部に表示されるアイコンに、チーム等の公式サイトやECサイトなどが常時表示されることで、ユーザはいつでもサイトにアクセス可能。
・機能(2)
ユーザは、定期的にアップデートされる壁紙やアイコンを、好みに応じたデザインにカスタマイズできる。
・機能(3)
ユーザが事前に登録した情報や位置情報、キーボードの利用状況に応じて、キーボード上に、ユーザの属性に合わせた特別なお知らせを表示したり、特典を提供できる。
ユーザは、メール等のチームのオリジナルアプリを立ち上げていない場合でも、キーボード上からいつでも情報にアクセス可能。
例:
・応援している選手からの試合に関する情報
・スタジアム等来場時に提供される特定の場所でしか受け取れない限定情報や特典
・ユーザの登録情報に応じてキーボードを経由してしか購入できない限定グッズや特典等の情報
・ユーザの登録情報とキーボードの利用時間や来場回数に応じて提供される、応援選手からのユーザ個人にあてたメッセージ動画の提供
【0127】
<ファン・顧客に合わせたリコメンデーション機能>
・機能(4)
通常の検索エンジンによる結果表示とは別に、ユーザが事前に登録した情報とキーボードの利用履歴に基づいた情報に応じて、ユーザの興味や関心に応じた検索結果を表示する。
・機能(5)
エンゲージデザインキャラクターが検索結果と連動して表示される「エンゲージリコメンド」によるユーザエクスペリエンスの向上。
・機能(6)
AIアルゴリズムにより、ユーザが事前に登録した情報等とユーザのキーボードの利用状況に応じて、チーム等とのエンゲージが高い検索結果を表示する。
【0128】
<ユーザのUI/UXを高めるための機能>
・機能(7)
チームがデザインやコンテンツの更新等を容易に行えるダッシュボードを提供することで、情報更新頻度が上がり、ユーザのアプリ利用率を向上させる。
・機能(8)
ユーザのキーボードからの離脱率低下のための、キーボードの切替ボタンと言語切替ボタンの混同が起きにくいUIが提供される。
・機能(9)
ユーザが既存アプリを使っている場合に、追加機能としてキーボードを提供することで、ファン・顧客へのリーチの向上が達成される。
【0129】
好ましい利用情報の一例
(1)ユーザが事前に登録した情報
ファンクラブへの入会時の登録情報(例えば、API連携にて取得してもよい)
キーボードアプリのアカウント作成時の情報(性別・生年月日、応援選手、よく行くスタジアム等)
(2)キーボードの利用状況
キーボードを用いて入力したデータと利用時間
キーボードから他サイト等へのコンバージョンデータ
(3)ユーザ個人にあてたメッセージ動画
外部の動画生成サービスとのAPI連携によって、ユーザが事前に登録した情報等から各ユーザ固有のメッセージ動画を自動生成する。生成された動画は動画配信サーバからキーボード上に配信される。
ユーザの同意に基づき、上記情報(1)および(2)ならびに位置情報に関するデータ等を取得し利用する。データ取得等について、ユーザの同意が得られなかった場合には、機能(3)のお知らせや特典の提供が制限されるが、キーボードの基本機能は利用可能である。ユーザは、提供情報の確認と提供の可否について、いつでも変更することができる。
【0130】
<エンゲージキーボードのビジネスモデル>
以下の収益を得ることができる。
・イニシャル開発収益:エンゲージキーボードを多様なキャラクターを活用して開発する際の収益(キャラクター提供側が負担)
・ランニング使用料:エンゲージキーボードを使用し続けるための使用料(キャラクター提供側が負担)
・ユーザ決済収益:ユーザがキーボード内のアイコンを経由して、ECサイトで決済を行った際にECサイト側からアフィリエイト報酬を徴収する
・検索結果を特定キャラクターが表示する「エンゲージリコメンド」を経由してECサイトで決済を行った際にECサイト側からアフィリエイト報酬を徴収する
・カスタマイズ動画収益:カスタマイズ動画の生成数に応じて、従量課金で収益を得る
・広告収益:検索画面にて、検索連動型広告を表示しその報酬を得る、キーボード内に誘導アイコンを表示し、その報酬を得る
【符号の説明】
【0131】
100…情報処理システム、101…管理サーバ、102…ユーザ端末、211…管理モジュール、212…実行モジュール、213…EC販売モジュール、311…ユーザ管理モジュール、312…受付モジュール、313…入力受付モジュール、314…関連画像出力モジュール、315…サイトアクセスモジュール、316…イベント検知モジュール