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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024101473
(43)【公開日】2024-07-29
(54)【発明の名称】パワー半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/40 20060101AFI20240722BHJP
   H01L 25/07 20060101ALI20240722BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20240722BHJP
【FI】
H01L23/40 D
H01L25/04 C
H05K7/20 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023005477
(22)【出願日】2023-01-17
(71)【出願人】
【識別番号】509186579
【氏名又は名称】日立Astemo株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002365
【氏名又は名称】弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】島津 ひろみ
(72)【発明者】
【氏名】露野 円丈
(72)【発明者】
【氏名】平尾 高志
(72)【発明者】
【氏名】金澤 拓朗
【テーマコード(参考)】
5E322
5F136
【Fターム(参考)】
5E322AA01
5E322AA05
5E322AA11
5E322AB04
5E322AB08
5E322AB11
5E322FA01
5E322FA04
5F136BC01
5F136BC07
5F136CB07
5F136DA27
5F136EA03
5F136EA36
5F136EA38
5F136FA02
5F136FA03
5F136FA14
5F136FA16
5F136FA18
(57)【要約】
【課題】小型化、部品点数の削減、放熱性の向上、を実現し、効率よく積層方向に加圧可能な信頼性の高いパワー半導体装置を提供する。
【解決手段】
放熱部材を前記パワーモジュールに向かって押圧する弾性変形可能な付勢部材を備えるパワー半導体装置であって、前記付勢部材は、前記放熱部材に当接する一対の加圧部と、前記一対の加圧部の外側に設けられかつ固定部材により荷重を受ける複数の被荷重部と、前記一対の加圧部の間に設けられかつ前記荷重に応じた曲げ応力が生じる中間部と、を有し、前記複数のパワーモジュールは、前記一対の加圧部の延在方向に沿って配置され、前記中間部は、前記付勢部材が前記放熱部材を押圧するときに前記曲げ応力によって前記放熱部材から離れる方向に弾性変形する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体素子と、前記半導体素子と接合される導体板と、をモールド封止して形成されている複数のパワーモジュールと、
前記パワーモジュールの少なくとも一方の面に熱伝導部材を介して接触する放熱部材と、
前記放熱部材を前記パワーモジュールに向かって押圧する弾性変形可能な付勢部材と、を備えるパワー半導体装置であって、
前記付勢部材は、前記放熱部材に当接する一対の加圧部と、前記一対の加圧部の外側に設けられかつ固定部材により荷重を受ける複数の被荷重部と、前記一対の加圧部の間に設けられかつ前記荷重に応じた曲げ応力が生じる中間部と、を有し、
前記複数のパワーモジュールは、前記一対の加圧部の延在方向に沿って配置され、
前記中間部は、前記付勢部材が前記放熱部材を押圧するときに前記曲げ応力によって前記放熱部材から離れる方向に弾性変形する
パワー半導体装置。
【請求項2】
請求項1に記載された電力変換装置であって、
前記一対の加圧部は、前記付勢部材が前記放熱部材を押圧する方向から見て、前記半導体素子が配置される領域に重なる位置に形成される
パワー半導体装置。
【請求項3】
請求項1に記載された電力変換装置であって、
前記一対の加圧部は、前記延在方向に対して垂直の断面において、前記熱伝導部材の中心の位置と前記熱伝導部材の両端部との間の位置で、それぞれ前記放熱部材と接触している
パワー半導体装置。
【請求項4】
請求項1に記載されたパワー半導体装置であって、
前記放熱部材は、内部に放熱フィンが配置された中空状の冷媒流路を有し、
前記一対の加圧部は、前記付勢部材が前記放熱部材を押圧する方向から見て、前記放熱フィンが配置される領域内に形成されている
パワー半導体装置。
【請求項5】
請求項1に記載されたパワー半導体装置であって、
前記付勢部材は、前記延在方向に対して垂直の断面において、前記一対の加圧部を基準にして、前記放熱部材から離れる方向に延びて形成されている一対の傾斜部と、前記一対の傾斜部の両端部から外側に向かってそれぞれ延びて形成されている複数のフランジ部と、を有し、
前記複数のフランジ部は、それぞれ前記固定部材が固定され、かつ、前記付勢部材が前記放熱部材を押圧する方向から見て、前記複数のパワーモジュールの配置の間の位置において、前記パワーモジュールから離れる方向に形成されている複数の突出部と、前記傾斜部と前記突出部との間に形成され、かつ前記延在方向に沿って形成されている連結部と、を有し、
前記被荷重部は、前記複数の突出部の先端側に形成されている
パワー半導体装置。
【請求項6】
請求項1に記載されたパワー半導体装置であって、
前記中間部は、平板形状を有し、かつ前記付勢部材が前記荷重を受けて前記放熱部材に押圧される前に前記放熱部材に接触した状態では、前記放熱部材と平行である
パワー半導体装置。
【請求項7】
請求項1に記載されたパワー半導体装置であって、
前記中間部は、前記放熱部材と接触する面とは反対側の面に、複数の凸形状のリブを有している
パワー半導体装置。
【請求項8】
請求項7に記載されたパワー半導体装置であって、
前記リブは、前記加圧部の延在方向に対して垂直方向に形成されている
パワー半導体装置。
【請求項9】
請求項1に記載されたパワー半導体装置であって、
前記付勢部材において、前記中間部の厚さは、その他の部分の厚さよりも厚く形成されている
パワー半導体装置。
【請求項10】
請求項5に記載されたパワー半導体装置であって、
前記付勢部材において、前記放熱部材と接する面とは反対側の面で前記中間部と前記傾斜部が形成する角は、鈍角である
パワー半導体装置。
【請求項11】
請求項1に記載されたパワー半導体装置であって、
複数の前記被荷重部のうち、前記付勢部材の四隅の位置に形成されている前記被荷重部の第1バネ定数は、前記四隅以外の位置に形成されている前記被荷重部における第2バネ定数よりも小さく、
前記第2バネ定数は、前記第1バネ定数の2倍以下である
パワー半導体装置。
【請求項12】
請求項5に記載されたパワー半導体装置であって、
前記フランジ部は、テーパ形状を有している
パワー半導体装置。
【請求項13】
請求項1に記載されたパワー半導体装置であって、
複数の前記被荷重部のうち、前記付勢部材の四隅の位置に形成されている前記被荷重部にかかる前記荷重は、前記四隅以外の位置に形成されている前記被荷重部にかかる前記荷重よりも大きい
パワー半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パワー半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境への負荷低減のため、ハイブリッド自動車や電気自動車の普及がすすめられているが、ハイブリッド自動車や電気自動車において搭載される部品について、小型化や低コスト化が重要視されている。その中でも、電力変換装置のパワー半導体装置は、小型化や低コスト化が求められ、かつ電力変換装置を構成する電子部品の中で発熱量が大きいパワー半導体装置を小型化するためには、同時に冷却性能を向上させる必要がある。
【0003】
例えば、特許文献1には、パワーモジュールが熱伝導部材を介して冷却器が設けられ、その外側に板バネを備え、パワーモジュール、熱伝導部材、冷却器が加圧されることで、小型化を実現して部品の搭載性を高めたパワー半導体装置について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-005603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のパワー半導体装置の板バネ構造の場合、パワーモジュールの外側に形成されている荷重負荷部に荷重が負荷された場合、加圧点が水平方向に変位するため、積層方向に効率よく加圧できない課題が生じる。つまり、従来の構造では、冷却性能を向上するためには、さらに広い放熱面全体的に効率よく加圧する必要があった。これを鑑みて本発明は、小型化、部品点数の削減、放熱性の向上、を実現し、効率よく積層方向に加圧可能な信頼性の高いパワー半導体装置を提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
半導体素子と、前記半導体素子と接合される導体板と、をモールド封止して形成されている複数のパワーモジュールと、前記パワーモジュールの少なくとも一方の面に熱伝導部材を介して接触する放熱部材と、前記放熱部材を前記パワーモジュールに向かって押圧する弾性変形可能な付勢部材と、を備えるパワー半導体装置であって、前記付勢部材は、前記放熱部材に当接する一対の加圧部と、前記一対の加圧部の外側に設けられかつ固定部材により荷重を受ける複数の被荷重部と、前記一対の加圧部の間に設けられかつ前記荷重に応じた曲げ応力が生じる中間部と、を有し、前記複数のパワーモジュールは、前記一対の加圧部の延在方向に沿って配置され、前記中間部は、前記付勢部材が前記放熱部材を押圧するときに前記曲げ応力によって前記放熱部材から離れる方向に弾性変形する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、小型化、部品点数の削減、放熱性の向上、を実現し、効率よく積層方向に加圧可能な信頼性の高いパワー半導体装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】パワー半導体装置の半導体モジュールを示す断面図
図2】本発明の第1の実施形態に係る、パワー半導体装置の全体斜視図
図3図2のパワー半導体装置の断面図
図4】従来のパワー半導体装置の構造の課題を示す説明図
図5】本発明を適用したパワー半導体装置の構造を示す説明図
図6】本発明の第1の実施形態を示すパワー半導体装置の平面図
図7図6のA-A断面図
図8図6のB-B断面図
図9】本発明の第1の実施形態に係る、付勢部材の平面説明図
図10】パワー半導体装置をパワーモジュール配列方向から見た断面図
図11】本発明の第1の実施形態に係る、付勢部材の被荷重部の平面説明図
図12】本発明の第2の実施形態に係る、パワー半導体装置の断面図
図13】本発明の第3の実施形態に係る、パワー半導体装置の断面図
図14】本発明の第4の実施形態に係る、パワー半導体装置の断面図
図15】本発明の第5の実施形態に係る、付勢部材の平面図
図16図15のC-C断面図
図17】本発明の第6の実施形態に係る、付勢部材の断面図
図18】本発明の第7の実施形態に係る、付勢部材の断面図
図19】本発明の第8の実施形態に係る、付勢部材の平面図
図20】本発明の第9の実施形態に係る、パワー半導体装置の断面図
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の記載および図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施する事が可能である。特に限定しない限り、各構成要素は単数でも複数でも構わない。
【0010】
図面において示す各構成要素の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
【0011】
(本発明の第1の実施形態と全体構成)
図1
本発明の実施形態に係るパワー半導体装置が有する複数の半導体モジュール100(パワーモジュール100)は、パワー半導体素子1と、パワー半導体素子1と接合される導体板である第1の導体3および第2の導体3bと、を有している。パワー半導体素子1と第1の導体3および第2の導体3bは、互いに接合材2によって接合されている。パワー半導体素子1の表面電極は、接合材2によって第2の導体3bと接続されている。第1の導体3および第2の導体3bは、例えば、銅、銅合金、あるいはアルミニウム、アルミニウム合金などである。接合材2は、例えば、はんだ材、焼結材などである。
【0012】
第1の導体3は、パワー半導体素子1と接続されている面とは反対の面で、熱伝導性の部材である絶縁層4と接続されている。また同様に、第2の導体3bは、パワー半導体素子1と接続されている面とは反対の面で、熱伝導性の部材である絶縁層4と接続されている。絶縁層4は、パワー半導体素子1から発生する熱を、後述する放熱部材7,7bに熱伝導させるものであり、熱伝導率が高く、かつ、絶縁耐圧が大きい材料で形成されている。絶縁層4は、例えば、酸化アルミニウム(アルミナ)、窒化アルミニウム、窒化ケイ素等のセラミックス、あるいは、これらの微粉末を含有する絶縁シートまたは接着剤などである。
【0013】
半導体モジュール100は、絶縁層4が表面に露出するように封止樹脂10でモールド封止されて形成されている。封止樹脂10から露出している絶縁層4の表面は、半導体モジュール100の放熱面である。半導体モジュール100は、パワー半導体素子1と外部の配線等を電気的に接続するための外部端子3cを有する。外部端子3cは、封止樹脂10から外部に突出している。
【0014】
図2
半導体モジュール100は、少なくとも一方の面において、前述の絶縁層4を介して接触する放熱部材7(7b)を有している。図2では、半導体モジュール100の両面から半導体モジュール100を挟むようにして、第1放熱部材7および第2放熱部材7bが半導体モジュール100に接触している様子を図示した。半導体モジュール100は、第1放熱部材7を間に挟んで固定フランジ8と対向している。また、半導体モジュール100は、第2放熱部材7bを間に挟んでばね板部材9と対向している。ばね板部材9は、半導体モジュール100に向かって放熱部材7bを押圧する弾性変形可能な付勢部材である。なお、図示したような両面冷却の半導体モジュール100に限らず、片面冷却の半導体モジュール100にも適用できる。
【0015】
ばね板部材9は、放熱部材7bに当接する一対の加圧部9a,9bを有している。加圧部9a,9bは、ばね板部材9が放熱部材7bを押圧することで発生する。ばね板部材9の複数の端部に形成されている各穴には、第1の固定部材13が挿入される。固定フランジ8は、各第2固定部材12と接続されることで、ばね板部材9を固定したときに支持する部材になる。第1の固定部材13は、ばね板部材9の各穴に対応する第2の固定部材12に挿入されることで、固定フランジ8と接続される。これにより、ばね板部材9は固定部材13が挿入される各位置で荷重を受け、これに伴って、ばね板部材9が放熱部材7bを押圧している。
【0016】
図3
絶縁層4は、第1の導体3および第2の導体2と接触する面とは反対側の面で熱伝導層5と接触している。熱伝導層5は、絶縁層4と接触する面とは反対側の面で放熱部材7,7bと接触している。熱伝導層5は、熱伝導グリス、TIM(Thermal Interface Material)、あるいは放熱シートなどの熱伝導する部材である。第1放熱部材7および第2放熱部材7bは、熱伝導性を有する部材、例えばCu、Cu合金、Cu-C、Cu-CuOなどの複合材、あるいはAl、Al合金、AlSiC、Al-Cなどの複合材などである。
【0017】
一対の加圧部9a,9bの位置は、図3の断面において、熱伝導層5の中心位置と熱伝導層5の両端部との間の位置であることが好ましい。これにより、ばね板部材9が放熱部材7bに対して押圧する際に、熱伝導層5に対して均等かつ全体的に面圧を発生させることができ、半導体モジュール100と放熱部材7bが乖離することなく、放熱性能が高い信頼性のあるパワー半導体装置が実現できる。
【0018】
ばね板部材9は、一対の加圧部9a,9b間に中間部9cを有する。また、ばね板部材9は、一対の加圧部9a,9bの外側に設けられかつ固定部材13により荷重を受ける複数の被荷重部11を有している。
【0019】
一対の加圧部9a,9bは、断面上でパワー半導体素子1の配置領域に重なる位置に形成されている。一対の加圧部9a,9bの位置は、必ずしもパワー半導体素子1の配置領域に重なる位置に形成されている必要はないが、パワー半導体素子1の配置領域に重なる位置に形成されていることにより、放熱部材7bの半導体モジュール100への押圧力がその他の領域に比べて高くなり、最も放熱が必要なパワー半導体素子1の配置領域の放熱性能を向上させることが可能になるため、全体として放熱性能の高いパワー半導体装置が実現できる。
【0020】
(従来の構造と本発明の構造との比較)
図4図5
図4(a)は従来のばね板部材50が放熱部材7bを押圧する前の状態を表す図、図4(b)は従来のばね板部材50が放熱部材7bを押圧した状態を表す図である。また、図5(a)は本発明のばね板部材9が放熱部材7bを押圧する前の状態を表す図、図5(b)は本発明のばね板部材9が放熱部材7bを押圧した状態を表す図である。
【0021】
図4(a)に示す従来の構造では、従来のばね板部材50が放熱部材7bを押圧する前の状態において、一対の従来の加圧部50a,50bが放熱部材7bと断面奥側に向かって線で接触(断面上では点で接触)している。従来の加圧部50a,50b間は、放熱部材7bとの間に所定の空間を有する形状であり、従来の加圧部50a,50bそれぞれから、中心線50cに向かって鋭角θ1が形成されている。
【0022】
このような従来の構造の場合、従来の加圧部50a,50bよりも断面左右方向の外側に形成されている従来の被荷重部51a,51bに対して下向きの力60を負荷して荷重する場合、従来の加圧部50a,50bの位置は、図4(b)に図示するように、中心線50cに向かって、矢印の水平方向に横ずれが生じる。よって、従来のばね板部材50は、放熱部材7bを効率的に押圧しづらくなる。また、従来の加圧部50a,50bは、放熱部材7bと線で接触しているため、放熱部材7bの内側にかかる圧縮応力が分布する範囲が狭くなる。
【0023】
これを鑑みて本発明では、図5に示すように、一対の加圧部9a,9bの間に中間部9cを形成する。中間部9cは放熱部材7bと面で接触する平板形状を有している。図5(a)に示すように、ばね板部材9が荷重を受けて放熱部材7bに押圧される前に放熱部材7bに接触した状態では、放熱部材7bと平行である。
【0024】
このようにすることで、ばね板部材9の断面外側に突出した被荷重部11が荷重を受けたときに、加圧部9a,9b間に対して水平方向の力が作用しても、中間部9cにより加圧部9a,9bの横ずれが抑制されるため、放熱部材7bへの損傷の防止と、耐振性の向上を実現できる。また、これにより、ばね板部材9にかかる荷重を、中間部9cの面接触部分に広げて荷重を分散させていることで、放熱部材7b内の圧縮応力が分布する範囲を広げることができ、放熱部材7bの全体に圧縮応力を発生させることができる。
【0025】
一対の加圧部9a,9b間の中間部9cは、従来構造よりも曲げ剛性が大きい。つまり、加圧部9a,9bよりも外側に設けられた被荷重部11が荷重を受けた際に、中間部9cには固定部材13による荷重に応じた曲げ応力が生じる。図5(b)に示すように、中間部9cは、この曲げ応力によって放熱部材7bの面から離れる方向に弾性変形しようとする。これに伴い、中間部9cには、放熱部材7bの面から離れる方向に作用する弾性変形する力に対して反対側の方向に反力(復元力)が発生し、中間部9cをできるだけ面接触させようとする力が働く。これによって、ばね板部材9は、放熱部材7および半導体モジュール100に対して効率よく押圧でき、放熱性能が高く信頼性の高いパワー半導体装置が実現できる。
【0026】
なお、本発明の作用効果を実現するため、ばね板部材9において放熱部材7b側とは反対側の中間部9cの両端に形成され、かつ、中間部9cと被荷重部11との間に形成されている一対の傾斜部11dと、中間部9cと、が形成する角θ2は、鈍角であるほうがよい。また、ばね板部材9において、一対の加圧部9a,9b、一対の傾斜部11d、一対の被荷重部11について上述で図示したが、生じる作用効果が同様であれば、それぞれ対になっている部分が同一形状であることに限定はされない。
【0027】
図6
複数の半導体モジュール100は、一対の加圧部9a,9bの延在方向に沿って配置されている。また、一対の加圧部9a,9bは、ばね板部材9が放熱部材7bを押圧する方向から見て(平面図で見て)、半導体素子1が配置される領域に重なる位置に形成されている。
【0028】
ばね板部材9は、3相の半導体モジュール100にまたがるように、一対の加圧部9a,9bが形成されている。そして、一対の加圧部9a,9bの平面図の上下方向の両外側には、一対の被荷重部11が設けられている。被荷重部11は、平面上で、半導体モジュール100の設置位置から離れた位置で、外側に突き出すように形成されている。なお、複数の被荷重部11のうち、四隅に設けられるものを被荷重部11a、四隅以外に設けられるものを被荷重部11bとした。
【0029】
図7図8
図6のA-A断面図である図7と、図6のB-B断面図である図8と、にそれぞれ示されている放熱部材7(7b)の断面図が表すように、放熱部材7,7bは、内部に放熱フィン7eが配置された中空状の冷媒流路を有している。放熱部材7,7bは、フィン7eが形成される領域と、フィン7eが形成されない中空の領域7fと、を有している。フィン7eが形成されない中空の領域7fには冷媒が流通しているが、同様の効果が得られるのであれば、放熱部材7,7bが有する中空状の流路は、空気を流通させる空冷流路であってもよい。
【0030】
加圧部9a,9bは、図8のような中空の領域7fに設けると、ばね板部材9により加圧した場合、第2放熱部材7bのカバーがへこむため、熱伝導層5に効率よく圧縮応力を生じさせることができない。そのため、図6に示すように、一対の加圧部9a,9bは、ばね板部材9が放熱部材7bを押圧する方向から見て(平面図で見て)、放熱フィン7eが配置される領域であるフィン形成領域7dの範囲内に設けられることが好ましい。これにより、熱伝導層5全体に効率よく圧縮応力を発生させることができる。
【0031】
図9
一対の傾斜部11dは、加圧部9a,9b延在方向に対して垂直の断面(図5参照)において、一対の加圧部9a,9bを基準にして、放熱部材7bから離れる方向に延びて形成されている。ばね板部材9において、中間部9cおよび加圧部9a,9bの平面方向の上下外側には、一対の傾斜部11dの両端部から外側に向かってそれぞれ延びて形成されている複数のフランジ部11fが設けられている。
【0032】
フランジ部11fは、中間部11cから外部方向に突出する複数の突出部11gを有している。複数の突出部11gは、ばね板部材9が放熱部材11bを押圧する方向から見て(平面図で見て)、複数の半導体モジュール100の配置の間の位置において、半導体モジュール100から離れる方向に形成されている。また、フランジ部11fは、傾斜部11dと突出部11gとの間に形成され、かつ加圧部9a,9bの延在方向に沿って形成されている一対の連結部11eを有する。
【0033】
複数の突出部11gは、それぞれ固定部材13が固定される穴11cを有している。つまり、被荷重部11a,11bは、複数の突出部11gの先端側に形成され、かつ固定部材13を挿入する穴11cを有している。
【0034】
図10
半導体モジュール100は、パワー半導体装置に3相分並べて配置されているが、1相ごとに封止樹脂10で封止されていてもよい。1相ごとに封止樹脂10で封止された半導体モジュール1003相分を、まとめて断面上下方向から第1放熱部材7および第2放熱部材7bで挟むように押圧して固定することで、半導体モジュール100の放熱を実現している。なお、半導体モジュール100の配列数は一例であり、3相に限らず配列個数に限定されない。
【0035】
図11
図11には、簡易形状にしたばね板部材9を示した。被荷重部11a,11bは、1相分の半導体モジュール100の配置領域100bの4隅にそれぞれ対応するように形成されている。これにより、被荷重部11a,11bは、半導体モジュール100の熱伝導層5の全体に圧縮応力を発生させることができる。
【0036】
また、複数の被荷重部11a,11bのうち、ばね板部材9の四隅の位置に形成されている被荷重部11aの第1バネ定数は、四隅以外の位置に形成されている被荷重部11bにおける第2バネ定数よりも小さく、かつ第2バネ定数は第1バネ定数の2倍以下である。つまり、ばね板部材9の四隅の位置に形成されている被荷重部11aにかかる荷重よりも、四隅以外の位置に形成されている被荷重部11bにかかる荷重の方が大きい。このようにすることで、ばね板部材9が放熱部材7bを押圧するときに、各半導体モジュール100に発生する圧縮応力のばらつきを小さくできる。なお、被荷重部11a,11bの曲げ剛性は互いに近い方が好ましい。
【0037】
(第2の実施形態)
図12
中間部9cは、押圧する放熱部材7bに対して、直接面接触した場合について示したが、ばね板部材9と放熱部材7bの間に中間層15を設けてもよい。中間層15の材料は、放熱部材7bの材料やばね板部材9の材料よりもヤング率(縦弾性率)の低い材料を用いることで、放熱部材7bとばね板部材9の中間部9cの表面に微小な凹凸があった場合でも、隙間を埋めることができ、放熱部材7bに対してばね板部材9は均等に加圧できるというメリットがある。また、中間層15の材料が、放熱部材7bの材料よりもヤング率の高い材料を用いた場合は、加圧部9a,9bにより放熱部材7bが微小に変形するのを防止するメリットを得られる。
【0038】
また、ばね板部材9を放熱部材7bに押圧する前の状態で、ばね板部材9の中間部9cの放熱部材7bとの接触面の全面が、放熱部材7bに接触する場合について上述したが、ばね板部材9に荷重をかけた後に中間部9cの平面の一部が放熱部材7bから離れている状態(図5参照)であったとしても、中間層15の材料が配置されていることにより、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0039】
(第3の実施形態)
図13
半導体モジュール100は、一体のモールド封止ではなく、複数の小片のモールド封止体101で構成されていてもよく、このような場合であっても同様の効果を得られる。
【0040】
(第4の実施形態)
図14
ばね板部材9と接する放熱部材7bの一部に凹み70がある場合であっても、加圧部9a,9b間の中間部9cにおける放熱部材7b側の面と、放熱部材7bの上面であるばね板部材9側の面とが平行であることにより、上述した実施形態と同様の効果が得られる。
【0041】
(第5の実施形態)
図15図16
ばね板部材9において加圧部9a,9b間を接続する中間部9cは、前述した放熱部材7bと接触する面とは反対側の面において、複数の凸状のリブ9dを有していてもよい。図15に図示するように、リブ9dは平面図で見て加圧部9a,9bの形成方向(延在方向)に対して垂直方向に形成されている。これにより、上述の実施形態よりも中間部9cの曲げ剛性を増加させることができ、ばね板部材9を押圧したときに、中間部9cの中央部が放熱部材7bから離れる(図5参照)ことを防ぐことができ、より広い範囲の放熱部材7bを押圧できる。
【0042】
(第6の実施形態)
図17
上述の中間部9cでは、中間部9cの板厚は、被荷重部11やその他の領域の板厚と一様である場合について示したが、中間部9cの板厚T2が、被荷重部11やその他の領域の板厚T1より厚く形成する構成を有していてもよい。このようにすることで、前述の第1の実施形態よりも中間部9cの曲げ剛性を増加させることができ、ばね板部材9が放熱部材7bを押圧する際に、中間部9cの中央部が、放熱部材7bから離れることを防ぐことができ、より広い範囲に荷重を負荷することが可能になる。
【0043】
(第7の実施形態)
図18
第7の実施形態は、第6の実施形態とは同様の作用効果を狙ったものではあるが、板厚が厚い中間部9cの製造方法が第6の実施形態とは異なり、放熱部材7bとは反対側の面に中間部9cを厚く形成している構造である。放熱部材7bと接する面とは反対側の面に積層されるように板厚が厚くなった中間部9cの板厚T4が、被荷重部11やその他の領域の板厚T3よりも厚い様子が図示されている。このようにすることで、前述の第6の実施形態と同様の作用効果を得られる。なお、中間部9cを厚くしている部分は、ばね板部材9と同一材料でもよいし、ばね板部材9と異なる材料が積層され接続された構造でもあってもよい。
【0044】
(第8の実施形態)
図19
前述した実施形態では、フランジ部11fの形状が矩形状であって、フランジ形状の付け根の部分と先端の部分がほぼ同じ幅である場合を示したが、このフランジ形状がテーパ形状であってもよい。
【0045】
テーパ形状を有する被荷重部11は、フランジ部11fの付け根部分の幅W1が、フランジ部11fの先端部分の幅W2より大きくなっている。これにより、前述した実施形態と同一の効果が得られるだけでなく、放熱部材7bや半導体モジュール100に負荷する面圧を減少することなく、ばね板部材9の面積をより小さくすることができるため、軽量化を実現できる。また、フランジ部11fのテーパ形状の斜線の延長が半導体モジュール100の中央付近で重なるようにテーパが形成されていることで、半導体モジュール100の中央まで面圧をかけることが可能になる。
【0046】
(第9の実施形態)
図20
放熱部材7bは、ばね板部材9と接する面に凸部70bを有している。これに伴い、ばね板部材9の中間部9cの中央の一部に、凸部70bの形状に合わせるように屈曲部9eが設けられている。屈曲部9e部分を除いた中間部9cの断面上の幅W5,W6は、それぞれ凸部9eの断面上幅W4に比べて大きい。これにより、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0047】
以上説明した実施形態では、封止樹脂10は半導体モジュール100において絶縁層4を含んで放熱面以外を封止した例を示したが、絶縁層4,4bを封止せずに第1の導体3および第2の導体3bまでを封止した半導体モジュール100にしてもよい。その他、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で、種々変形して適用することが可能である。
【0048】
以上説明した本発明の実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
【0049】
(1)半導体素子1と、半導体素子1と接合される導体板3,3bと、をモールド封止して形成されている複数の半導体モジュール100と、半導体モジュール100の少なくとも一方の面に熱伝導部材5を介して接触する放熱部材7,7bと、放熱部材7,7bを半導体モジュール100に向かって押圧する弾性変形可能な付勢部材9と、を備えるパワー半導体装置であって、付勢部材9は、放熱部材7bに当接する一対の加圧部9a,9bと、一対の加圧部9a,9bの外側に設けられかつ固定部材13により荷重を受ける複数の被荷重部11a,11bと、一対の加圧部9a,9bの間に設けられかつ荷重に応じた曲げ応力が生じる中間部9cと、を有する。複数の半導体モジュール100は、一対の加圧部9a,9bの延在方向に沿って配置される。中間部9cは、付勢部材9が放熱部材7bを押圧するときに曲げ応力によって放熱部材7bから離れる方向に弾性変形する。このようにしたことで、小型化、部品点数の低減、放熱性の向上、を実現し、効率よく積層方向に加圧可能な信頼性の高いパワー半導体装置を提供できる。
【0050】
(2)一対の加圧部9a,9bは、付勢部材9が放熱部材7bを押圧する方向から見て、半導体素子1が配置される領域に重なる位置に形成される。このようにしたことで、パワー半導体装置の放熱性能をさらに向上させることができる。
【0051】
(3)一対の加圧部9a,9bは、延在方向に対して垂直の断面において、熱伝導部材5の中心の位置と熱伝導部材5の両端部との間の位置で、それぞれ放熱部材7bと接触している。このようにしたことで、熱伝導層5に対して均等かつ全体的に面圧を発生させることができ、放熱性能が高い信頼性のあるパワー半導体装置が実現できる。
【0052】
(4)放熱部材7bは、内部に放熱フィン7eが配置された中空状の冷媒流路を有し、一対の加圧部9a,9bは、付勢部材9が放熱部材7bを押圧する方向から見て、放熱フィン7eが配置される領域内に形成されている。このようにしたことで、熱伝導層5全体に効率よく圧縮応力を発生させることができる。
【0053】
(5)付勢部材9は、延在方向に対して垂直の断面において、一対の加圧部9a,9bを基準にして、放熱部材7bから離れる方向に延びて形成されている一対の傾斜部11dと、一対の傾斜部11dの両端部から外側に向かってそれぞれ延びて形成されている複数のフランジ部11fと、を有する。複数のフランジ部11fは、それぞれ固定部材13が固定され、かつ、付勢部材9が放熱部材7bを押圧する方向から見て、複数の半導体モジュール100の配置の間の位置において、半導体モジュール100から離れる方向に形成されている複数の突出部11gと、傾斜部11dと突出部11gとの間に形成され、かつ延在方向に沿って形成されている連結部11eと、を有する。被荷重部11a,11bは、複数の突出部11gの先端側に形成されている。このようにしたことで、荷重を受けることに対する付勢部材9の弾性変形が起こり、小型化、部品点数の削減、放熱性の向上、を実現し、効率よく積層方向に加圧可能になる。
【0054】
(6)中間部9cは、平板形状を有し、かつ付勢部材9が荷重を受けて放熱部材7bに押圧される前に放熱部材7bに接触した状態では、放熱部材7bと平行である。このようにしたことで、放熱部材7bへの損傷の防止と、耐振性の向上を実現できる。また、放熱部材7bの全体に圧縮応力を発生させることができる。
【0055】
(7)中間部9cは、放熱部材7bと接触する面とは反対側の面に、複数の凸形状のリブ9dを有している。このようにしたことで、中間部9cの曲げ剛性を増加させることができ、より広い範囲の放熱部材7bを押圧できる。
【0056】
(8)リブ9dは、加圧部9a,9bの延在方向に対して垂直方向に形成されている。このようにしたことで、中間部9cの曲げ剛性を増加させることができる。
【0057】
(9)付勢部材9において、中間部9cの厚さT2(T4)は、その他の部分の厚さT1(T3)よりも厚く形成されている。このようにしたことで、中間部9cの曲げ剛性を増加させ、放熱部材7bのより広い範囲に荷重を負荷することが可能になる。
【0058】
(10)付勢部材9において、放熱部材7bと接する面とは反対側の面で中間部9cと傾斜部111dが形成する角θ2は、鈍角である。このようにしたことで、放熱部材7および半導体モジュール100に対して効率よく押圧でき、放熱性能が高く信頼性の高いパワー半導体装置が実現できる。
【0059】
(11)複数の被荷重部11a,11bのうち、付勢部材9の四隅の位置に形成されている被荷重部11aの第1バネ定数は、四隅以外の位置に形成されている被荷重部11bにおける第2バネ定数よりも小さく、第2バネ定数は、第1バネ定数の2倍以下である。このようにしたことで、ばね板部材9が放熱部材7bを押圧するときに、各半導体モジュール100に発生する圧縮応力のばらつきを小さくできる。
【0060】
(12)フランジ部11fは、テーパ形状を有している。このようにしたことで、軽量化を実現できる。
【0061】
(13)複数の被荷重部11a,11bのうち、付勢部材の四隅の位置に形成されている被荷重部11aにかかる荷重は、四隅以外の位置に形成されている被荷重部11bにかかる荷重よりも大きい。このようにしたことで、ばね板部材9が放熱部材7bを押圧するときに、各半導体モジュール100に発生する圧縮応力のばらつきを小さくできる。
【0062】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や他の構成を組み合わせることができる。また本発明は、上記の実施形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず、その構成の一部を削除したものも含まれる。
【符号の説明】
【0063】
1 パワー半導体素子
2 接合材
3 第1の導体
3b 第2の導体
3c 外部端子
4 絶縁層
5 熱伝導層
7 第1放熱部材
7b 第2放熱部材
7d フィン形成領域
7e フィン
7f 中空の領域
8 固定フランジ
9 ばね板部材
9a、9b加圧部
9c 中間部
9d リブ
9e 中間凸部
10 封止樹脂
11 被荷重部
11a 四隅の被荷重部
11b 四隅以外の被荷重部
11c 第1の固定部材を通す穴
11d 傾斜部
11e 連結部
11f フランジ部
11g 突出部
12 第2の固定部材
13 第1の固定部材
15 中間層
50 従来のばね板部材
50a、50b 従来の加圧部
50c 中心線
51a、51b 従来の被荷重部
60 荷重方向
70 凹部
70b 凸部
100 半導体モジュール
100b 半導体モジュールの配置領域
101 小片モールド封止体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20