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▶ 柴野 戸仁子の特許一覧

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  • 特開-使い方と形が変化するカバー 図1
  • 特開-使い方と形が変化するカバー 図2
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  • 特開-使い方と形が変化するカバー 図4
  • 特開-使い方と形が変化するカバー 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024101502
(43)【公開日】2024-07-29
(54)【発明の名称】使い方と形が変化するカバー
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20240722BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023014300
(22)【出願日】2023-01-17
(71)【出願人】
【識別番号】593208083
【氏名又は名称】岡野 戸仁子
(72)【発明者】
【氏名】岡野 戸仁子
(57)【要約】
【課題】 適宜に形状を変えて、乾燥状態が維持できたり、隠せたりが可能になる、マスク用のカバーを提供する。
【解決手段】 概略形状が横長の長方形のシート部の概ね中間位置で縦向きに折り曲げて重ね、前記シート部の下側面部の端部を縦向きに任意の幅で折り曲げた折り曲げラインより外側をストッパー部とし、折り曲げて生じたラインに折り曲げ癖をつけるために、折り曲げの形状を記憶させるか、当位置にミシン目を入れるか、端部等に一部の接合を施す、あるいは芯部に前記同様の加工をし、前記ストッパー部と下側面部との折り目に、前記シート部の上側面部の端部を、嵌め込んだことを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
概略形状が横長の長方形のシート部の概ね中間位置で縦向きに折り曲げて重ね、前記シート部の下側面部の端部を縦向きに任意の幅で折り曲げた折り曲げラインより外側をストッパー部とし、折り曲げて生じたラインに折り曲げ癖をつけるために、折り曲げの形状を記憶させるか、当位置にミシン目を入れるか、端部等に一部の接合を施す、あるいは芯部に前記同様の加工をし、前記ストッパー部と下側面部との折り目に、前記シート部の上側面部の端部を、嵌め込んだことを特徴とする、使い方と形が変化するカバー。
【請求項2】
概略形状が横長の長方形のシート部の左右端部を縦向きに折り曲げ前記シート部の内側で合わせて、一枚状の下側面部と二枚状の上側面部を設け、折り曲げて生じた二本のラインに折り曲げ癖をつけるために、折り曲げの形状を記憶させるか、当位置にミシン目を入れるか、端部等に一部の接合を施す、あるいは芯部に前記同様の加工をしたことを特徴とする、使い方と形が変化するカバー。
【請求項3】
概略形状が横長の長方形のシート部の本体に重ねて、前記本体の長径側の両端部に任意の幅をそれぞれ残して、概形が長方形の別シート部の両側辺を前記本体の両側辺に添って接合し、前記本体の中間あたりで前記別シート部とで二枚重ね、前記本体の長径側の両端に取って部を設けたことを特徴とする、使い方と形が変化するカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
乾燥させながら保管が可能な、マスクのカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来では二枚重ね状が主流である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004―313750/桜の葉を利用したシートマスク。
実用新案登録第3112121号/携帯保管用マスクケース
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのために次のような問題点があった。
イ)使用済みのマスクの湿気を吸い取りにくかった。
ロ)湿気を溜めたマスクを、密閉収納するしかなかった。
ハ)見苦しくなく衛生的にも問題がなく、水気を吸わせずに卓上に載せたい時、仕方なくナプキンを、敷いたりかけたりしていた。
二) レストランでの他の客に外したマスクと分かる置き方しかなかった。
ホ) 置き場所がない時、マスクをむき出しで腕にはめるしかなかった。
【発明を解決するための手段】
【0005】
概略形状が横長の長方形のシート部の概ね中間位置で縦向きに折り曲げて重ね、前記シート部の下側面部の端部を縦向きに任意の幅で折り曲げた折り曲げラインより外側をストッパー部とし、折り曲げて生じたラインに折り曲げ癖をつけるために、折り曲げの形状を記憶させるか、当位置にミシン目を入れるか、端部等に一部の接合を施す、あるいは芯部に前記同様の加工をし、前記ストッパー部と下側面部との折り目に、前記シート部の上側面部の端部を、嵌め込んだことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
・外したマスクの置き方が気にならず、卓上に載せた時に衛生的にも問題がなくなった。
・水気を吸わなくなった。
・卓上にお洒落な感じで置けて邪魔に感じなくなった。
・カバーをかけて空間を保てたり、風を通したり出来るようになった。
・清潔を保ち湿気を取り除きながら、バッグの中に入れたり、腕にはめられるようになった。
・外したマスクの、置き場所が出来た。
・一枚状で成り完全な袋状ではないので、空間を作って風を通したり出来るようになった。
・ティシュ等の湿気を吸い取る補助材類やお茶の香り袋等がマスクと一緒に常備出来るようになった。
・マスクの使用面を開いたままにして吊したりすることが出来るようになった。
・小さく出来、邪魔にならずに携帯出来るようになった。
・厚み幅のあるマスクもカバーできるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】形態1である。
図2】使用図である。
図3】形態2である。
図4】形態3である。
図5】使用斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例0008】
一枚状か一枚状にまとめたシート材を基にする。耳掛け紐(8)を単線で、取って部(15)を複線で示す。全ての形態について必要に応じて、水気遮断部(11)を設ける。又、全体的に水気を遮断出来る材質を使用する場合は綿麻素材のシート部を内側に添える等とする。折り曲げについては曲げるだけの場合も有り、明確にラインを入れる場合もある。
折り曲げ癖をつけるために、折り曲げて生じたラインに折り曲げの形状を記憶させるか、当位置にミシン目を入れるか、端部等に一部の接合を施す。それらに対応できるような素材ではない場合は、本体に補助材として芯を入れ、芯部に前記同様の曲げ癖をつけるための加工をする。折り曲げライン位置で切り離して別のシート部を連続させて曲げ癖と同様な効果を生ませる場合もある。
使用素材としては、シート状の和紙、綿麻材、合成繊維、表面に凹凸を有するシート類がある。
【0009】
1、図2を用いて、形態1の説明をする。
図1aは成型前の平面図で、本体シート部(16)の図の左右向きを長径側とする。左端部が開始端部(1)であり、右端部を最終端部(7)である。折り曲げライン(3)で長径の五分の一前後の長さ位置で折り曲げて、ストッパー片部(2)を設ける。但し、この長さに関しては全体の長さやシート部の質により選択の範囲となる。ストッパー片を除いた下側面部の幅としてマスクの短径以上の幅が必要である。長径の概ね半分位置の中央ライン(5)で下側面部(4)と上側面部(6)に分けられる。
bは組み立てた場合の斜視図で、ストッパー片部と下側面部の折り曲げ箇所に上側面部を挟んで使用する。上側面部は曲がり、マスクの上に空間が生じ、頂上箇所が生じる。
cでマスク(9)の置き方を示す。耳掛け紐(8)は中に入れてもよいが、外に出しておいて後述する本体を細長くして巻いた時の固定紐として活用することも出来る。これは別型についても同様である。
図2aは使用図で、上側面部の最適な位置で明確に折り曲げて、頂上ライン(10)を設けた場合である。最適な位置は大きさや材質の張り具合等により選択の範囲となる。だいたい上側面部の中央辺りになる。この状態で卓上に置けば、マスクの上に空間が明確に生じている。
bはマスクをストッパー部で挟んだ状態を示す。
cはマスクを縦長半分にしくるんで畳む状態で、最終端部(7)付近の裏側に水気遮断部(11)をとりつけた場合である。くるむ時に頂上ラインや中央ラインが有ることで折り曲げ易くなり、且つ巻き戻ししにくくなる。下側面部ではだいたい三等分の位置、上側面部では二等分の位置で折り曲げる目安でくるむ。
aの使い方を主にするならば、吸水性のシート材ならば、下側面部の裏側の大半に水気遮断部が有る方が良い。三角形になることで固定し易くもなっている。
【0010】
図3を用いて形態2を説明する。
aは成型前の平面図で、長方形の本体シート部(16)の長径方向の約四等分の長さ位置で、両端から折り曲げて、第一ライン(12)と第二ライン(13)を設ける。このラインを形状記憶させるか、ミシン目で留めるか、又は角位置に角留め点部(14)を設ける。
bは成型し、折り曲げた状態で下側面部(4)は一枚状、上側面部(6)が二枚状の扉部で中心位置が開放されている。
cは使用図である。開いたままで使用しても、左右の扉部を被せても良く、被せる場合はライン位置の形状記憶等の抵抗によってマスク上にふんわりとかかる。扉部(19)の分離位置は必ずしも中央とは限らず、また幅広く分離しても、重なっても良い。片側扉に近い場合もある。
【0011】
図4を用いて形態3の説明をする。別シート部(17)は湿気の吸い取れる綿麻素材や空気を遮断しないメッシュ等が良い。
aは、別シート部を本体シート部(16)に添えて設けた状態を示す。取って部(15)を本体シート部の両端に設ける。取って部は左右同じ長さであれば両方を同時に持ち、長短があれば長い方を短い方に差しこんで使用する。本体シート部と別シート部の間に、香り袋やティッシュ等(18)を挿入した状態を示す。
使い方をb、cで説明する。bはマスク(9)をメッシュ等の別シート部と本体シート部の間に入れた場合で、替えマスクを挿入しても良い。cは本体を半分に曲げようとしている状態である。取って部をシート部の短辺側の開始端部(1)と最終端部(7)に設ける。耳掛け紐を取って部に引っ掛けておけば、吊るしても二箇所のシート部間から滑り出ることはない。
【0012】
図5を用いて補足する。
aは形態3を取って部(15)で、腕に固定した状態である。bの枠内は本体を細長にくるんだ状態で、丸で囲んだ左印では水気遮断部(11)が見える場合、右印は左印の裏側の状態である。くるんだ後の固定のために面テープを設ける場合、水気遮断部の裏側位置になる。
主にマスク用のカバーで説明をしてきたが、使用材質によっては他の器具へ応用可能である。材質としてシート状の石や木材やフイルム材等があり、これらの材質でも形態1では唾の遮断用のトレー等にも成り得ることを加筆する。
【符号の説明】
【0013】
1 開始端部 2 ストッパー片部 3 折り曲げライン
4 下側面部 5 中央ライン 6 上側面部
7 最終端部 8 耳掛け紐 9 マスク
10 頂上ライン 11 水気遮断部 12 第一ライン
13 第二ライン 14 角留め点部 15 取って部
16 本体シート部 17 別シート部 18 ティッシュ等
19 扉部
図1
図2
図3
図4
図5