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特開2024-101521非代替性トークンの発行方法及びシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024101521
(43)【公開日】2024-07-29
(54)【発明の名称】非代替性トークンの発行方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/40 20120101AFI20240722BHJP
   G06Q 20/36 20120101ALI20240722BHJP
【FI】
G06Q20/40
G06Q20/36
【審査請求】未請求
【請求項の数】28
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023123952
(22)【出願日】2023-07-31
(31)【優先権主張番号】10-2023-0007019
(32)【優先日】2023-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 掲載年月日:令和4年7月29日 掲載アドレス:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.modhaus.cosmo 掲載年月日:令和4年8月8日 掲載アドレス:https://twitter.com/triplescosmos/status/1556598564104839173?s=20&t=m51sxrd2IR19mB8dFYQ4ug 掲載年月日:令和4年8月9日 掲載アドレス:https://youtu.be/DMN2mc9_gew 掲載年月日:令和4年10月29日 掲載アドレス:https://youtu.be/XojSuZ2gFlc
(71)【出願人】
【識別番号】523289843
【氏名又は名称】モードハウス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ホワン ジュンヨプ
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA68
5L020AA72
5L055AA68
5L055AA72
(57)【要約】      (修正有)
【課題】手軽に非代替性トークンを管理する方法及びシステムを提供する。
【解決手段】非代替性トークンをブロックチェーンネットワークに発行する方法は、デジタルコンテンツ情報、トークン識別番号及びトークンIDを含む非代替性トークン情報を生成する段階S410と、非代替性トークン情報をトークン識別情報に対応するアドレスに保存する段階S420と、ユーザ識別情報の入力を受けてユーザ識別情報に対応するブロックチェーンウォレットを生成し、ブロックチェーンウォレットのウォレットアドレス情報をユーザ識別情報とマッチングして保存する段階S440と、トークン識別情報の入力を受けてトークン識別情報に対応するアドレスに保存された非代替性トークン情報を利用してユーザ識別情報とマッチングしたウォレットアドレス情報を有するブロックチェーンウォレットに非代替性トークンを発行する段階S450と、を含む。
【選択図】図4A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非代替性トークン(Non-fungible token、NFT)をブロックチェーンネットワークに発行する非代替性トークンの発行方法において、
デジタルコンテンツ情報、トークン識別番号及びトークンIDを含む非代替性トークン情報を生成する段階と、
前記非代替性トークン情報を前記トークン識別情報に対応するアドレスに保存する段階と、
ユーザ端末を介してユーザ識別情報の入力を受けて前記ユーザ識別情報に対応するブロックチェーンウォレットを生成する段階と、
前記ブロックチェーンウォレットのウォレットアドレス情報を前記ユーザ識別情報とマッチングして保存する段階と、
前記ユーザ端末を介して前記トークン識別情報の入力を受けて前記トークン識別情報に対応するアドレスに保存された前記非代替性トークン情報を利用して前記ユーザ識別情報とマッチングした前記ウォレットアドレス情報を有する前記ブロックチェーンウォレットに前記非代替性トークンを発行する段階と、
を含む、非代替性トークンの発行方法。
【請求項2】
前記トークン識別情報を視覚化して有形物に表示する段階をさらに含む、請求項1に記載の非代替性トークンの発行方法。
【請求項3】
前記トークン識別情報を視覚化して有形物に表示する段階は、
前記トークン識別情報をバーコード(barcode)またはQRコード(登録商標(QR code)に変換して有形物に表示する、請求項2に記載の非代替性トークンの発行方法。
【請求項4】
前記非代替性トークンを発行する段階は、
前記非代替性トークンを発行するトランザクションの実行に必要な手数料として使用されるトークンを前記非代替性トークンが発行されるブロックチェーンウォレット以外の他のブロックチェーンウォレットから伝送するようにする、請求項1に記載の非代替性トークンの発行方法。
【請求項5】
前記非代替性トークンを発行する段階は、
前記非代替性トークンを発行するトランザクションを実行する前に前記非代替性トークンを発行するトランザクションの実行に必要な手数料として使用されるトークンを前記非代替性トークンが発行されるブロックチェーンウォレットに伝送する、請求項1に記載の非代替性トークンの発行方法。
【請求項6】
前記ブロックチェーンウォレットに保管されている前記非代替性トークンを発行するトランザクションの実行に必要な手数料として使用されるトークンの量を確認して所定の値より低い場合、前記ブロックチェーンウォレットに前記手数料として使用されるトークンを伝送する段階をさらに含む、請求項1に記載の非代替性トークンの発行方法。
【請求項7】
前記ブロックチェーンウォレットに前記非代替性トークンを発行するトランザクションを承認するための承認情報を前記ユーザ識別情報とマッチングして保存する段階をさらに含む、請求項1に記載の非代替性トークンの発行方法。
【請求項8】
前記非代替性トークンを発行する段階は、
前記ユーザ端末を介して前記トークン識別情報の入力を受ける段階と、
前記ユーザ端末を介して前記トークン識別情報が入力されると、前記トークン識別情報に対応するアドレスから前記非代替性トークン情報を読み出す段階と、
前記非代替性トークン情報に含まれた前記トークンIDと前記ユーザ識別情報にマッチングされた前記ウォレットアドレス情報を前記非代替性トークンのコントラクトアドレス(contract address)に伝送することを要求する段階と、
前記ユーザ識別情報にマッチングされた承認情報を読み出して前記要求を承認する段階と、
をさらに含む、請求項7に記載の非代替性トークンの発行方法。
【請求項9】
前記デジタルコンテンツ情報は、
画像データ、音源データ及び動画データのうち1つ以上のデータを含む、請求項1に記載の非代替性トークンの発行方法。
【請求項10】
前記ユーザ識別情報は、
ユーザの電子メールアドレス及びユーザが入力したユーザの固有名称のうち1つ以上を含む、請求項1に記載の非代替性トークンの発行方法。
【請求項11】
アプリケーションを利用して非代替性トークンをブロックチェーンネットワークに発行する非代替性トークンの発行方法において、
デジタルコンテンツ情報、トークンシリアル番号、URL(Uniform Resource Locator)情報、及びトークンIDを含む非代替性トークン情報を生成し、前記非代替性トークン情報を前記URL情報が示すアドレスに保存する段階と、
前記URL情報を視覚化して有形の実物カードに表示する段階と、
前記ユーザ端末を介してユーザを識別することができるユーザ識別情報を登録し、前記ユーザ識別情報に対応するブロックチェーンウォレットを生成する段階と、
前記ブロックチェーンウォレットが生成されると、前記ブロックチェーンウォレットのウォレットアドレス情報を前記ユーザ識別情報とマッチングして保存する段階と、
前記アプリケーションが活性化された状態で前記ユーザ端末を介して前記実物カードに表示された前記URL情報を認識して前記アプリケーションを介して前記URL情報が示すアドレスに保存された前記トークンID及び前記ウォレットアドレス情報を前記ブロックチェーンネットワークに記録することによって前記ブロックチェーンウォレットに前記非代替性トークンを発行する段階と、
を含む、非代替性トークンの発行方法。
【請求項12】
前記URL情報を視覚化して有形物に表示する段階は、
前記URL情報をバーコードまたはQRコード(登録商標)に変換して前記実物カードに表示する、請求項11に記載の非代替性トークンの発行方法。
【請求項13】
前記非代替性トークンを発行する段階は、
前記非代替性トークンを発行するトランザクションの実行に必要な手数料として使用されるトークンを前記非代替性トークンが発行されるブロックチェーンウォレット以外の他のブロックチェーンウォレットから伝送するようにする、請求項11に記載の非代替性トークンの発行方法。
【請求項14】
前記非代替性トークンを発行するトランザクションを実行する前に前記非代替性トークンを発行するトランザクションの処理に必要な手数料として使用されるトークンを前記非代替性トークンが発行されるブロックチェーンウォレットに伝送する、請求項11に記載の非代替性トークンの発行方法。
【請求項15】
前記ブロックチェーンウォレットに保管されている前記非代替性トークンを発行するトランザクションの実行に必要な手数料として使用されるトークンの量を確認して所定の値より低い場合、前記ブロックチェーンウォレットに前記手数料として使用されるトークンを伝送する段階をさらに含む、請求項11に記載の非代替性トークンの発行方法。
【請求項16】
前記ブロックチェーンウォレットに前記非代替性トークンを発行するトランザクションを承認するための承認情報を前記ユーザ識別情報とマッチングして保存する段階をさらに含む、請求項11に記載の非代替性トークンの発行方法。
【請求項17】
前記非代替性トークンを発行する段階は、
前記アプリケーションが活性化された状態で前記ユーザ端末を介して前記実物カードに表示された前記URL情報を認識する段階と、
前記ユーザ端末を介して前記URL情報が認識されると、前記URL情報が示すアドレスから前記非代替性トークン情報を読み出す段階と、
前記読み出された非代替性トークン情報に含まれた前記トークンIDと前記ユーザ識別情報にマッチングされた前記ウォレットアドレス情報を前記非代替性トークンのコントラクトアドレスに伝送することを要求する段階と、
前記ユーザ識別情報にマッチングされた承認情報を読み出して前記要求を承認する段階と、を含む、請求項16に記載の非代替性トークンの発行方法。
【請求項18】
前記デジタルコンテンツ情報は、
画像データ、音源データ及び動画データのうち1つ以上のデータを含む、請求項11に記載の非代替性トークンの発行方法。
【請求項19】
前記URL情報は、
前記トークンシリアル番号を含む、請求項11に記載の非代替性トークンの発行方法。
【請求項20】
前記ユーザ識別情報は、
ユーザの電子メールアドレスまたはユーザが入力したユーザの固有名称のうち1つ以上を含む、請求項11に記載の非代替性トークンの発行方法。
【請求項21】
ユーザ端末の要求に応じて非代替性トークンをブロックチェーンネットワークに発行する非代替性トークンの発行システムにおいて、
画像データ、音源データ及び動画データのうち1つ以上のデータを含むデジタルコンテンツ情報を保存するコンテンツ情報保存部と、
互いに対応するデジタルコンテンツ情報、トークン識別番号、及びトークンIDを含む1つ以上の非代替性トークン情報を前記トークン識別情報に対応するアドレスに保存するトークン情報保存部と、
前記ユーザ端末を介してユーザ識別情報が入力されると、前記ユーザ識別情報に対応するブロックチェーンウォレットを生成し、前記ブロックチェーンウォレットのウォレットアドレス情報を前記ユーザ識別情報とマッチングして保存し、前記ユーザ端末を介して前記トークン識別情報が入力されると、前記トークン識別情報に対応するアドレスに保存された前記非代替性トークン情報を利用して前記ユーザ識別情報とマッチングされた前記ウォレットアドレス情報を有する前記ブロックチェーンウォレットに前記非代替性トークンを発行する制御サーバと、
を含む、非代替性トークンの発行システム。
【請求項22】
前記トークン識別情報は視覚化されて有形物に表示される、請求項21に記載の非代替性トークンの発行システム。
【請求項23】
前記トークン識別情報はバーコードまたはQRコード(登録商標)に変換されて有形物に表示される、請求項21に記載の非代替性トークンの発行システム。
【請求項24】
前記制御サーバは、
前記非代替性トークンを発行するトランザクションの処理に必要な手数料として使用されるトークンを前記非代替性トークンが発行されるブロックチェーンウォレット以外の他のブロックチェーンウォレットから伝送するようにする、請求項21に記載の非代替性トークンの発行システム。
【請求項25】
前記制御サーバは、
前記非代替性トークンを発行するトランザクションを実行する前に前記非代替性トークンの発行の処理に必要な手数料として使用されるトークンを前記非代替性トークンが発行されるブロックチェーンウォレットに伝送する、請求項21に記載の非代替性トークンの発行システム。
【請求項26】
前記制御サーバは、
前記ブロックチェーンウォレットに保管されているトランザクションの手数料として使用されるトークンの量を確認して所定の値より低い場合、前記ブロックチェーンウォレットに前記手数料として使用されるトークンを伝送する、請求項21に記載の非代替性トークンの発行システム。
【請求項27】
前記ユーザ識別情報とマッチングされた前記ウォレットアドレス情報及び前記ブロックチェーンウォレットのトランザクションを承認するための承認情報を保存するウォレット情報保存部をさらに含む、請求項21に記載の非代替性トークンの発行システム。
【請求項28】
前記制御サーバは、
前記ユーザ識別情報とマッチングされた前記ウォレットアドレス情報及び前記承認情報が前記ウォレット情報保存部に保存されるように制御し、
前記非代替性トークンの発行時に前記ユーザ端末を介して前記トークン識別情報が入力されると、前記トークン識別情報が示すアドレスから前記非代替性トークン情報を読み出して前記トークンIDと前記ユーザ識別情報とマッチングされた前記ウォレットアドレス情報を前記非代替性トークンのコントラクトアドレスに伝送するように要求し、前記承認情報を読み出して前記要求を承認する、請求項27に記載の非代替性トークンの発行システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は非代替性トークン(Non-fungible token、NFT)の発行方法及びシステムに関する。より詳細には、非代替性トークンの固有のトークン識別情報またはURL(Uniform Resource Locator)情報をユーザ端末から入力を受けて非代替性トークンが発行することにより、ユーザが複雑な過程を経ずに簡単に非代替性トークンを発行できるようにする非代替性トークンの発行方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ブロックチェーン(blockchain)は持続的に増加するデータを特定単位のブロックに記録し、P2P(peer-to-peer)ネットワークを構成するそれぞれのノードが複数のブロックをチェーン状の資料構造で管理するデータ管理技術または上記チェーン状の資料構造からなるデータそのものを意味する。このとき、チェーン状の資料構造からなるブロックチェーンは、中央システムの介入なしにそれぞれのノードで分散型台帳(distributed ledger)の形態で運営される。
【0003】
ブロックチェーン基盤のシステムは分散された環境でデータの無欠性(integrity)と一致性(conformity)を保障するためにネットワークの全般にわたって合意(consensus)プロセスを実行する。合意プロセスはブロック生成、ブロック伝播及びブロック検証などのプロセスにより行われ、これまで提案されたブロックチェーン基盤のシステムは、作業証明(proof of work)、持分証明(proof of stake)などの合意アルゴリズムを用いて合意プロセスを実行している。
【0004】
ブロックチェーンは自由参加型ブロックチェーン(permissionless blockchain)と許可型ブロックチェーン(permissioned blockchain)とに分けられる。自由参加型ブロックチェーンはユーザ及びノードが如何なる制約もなくブロックチェーンネットワークに参加できるブロックチェーンである。代表的な自由参加型ブロックチェーンにはビットコイン(Bitcoin)及びイーサリアム(Ethereum)がある。許可型ブロックチェーンは許可されたユーザ及びノードのみがブロックチェーンネットワークに参加できる、ビジネス環境での活用に適したブロックチェーンである。代表的な許可型ブロックチェーンにはハイパーレッジャーファブリック(Hyperledger Fabric)がある。
【0005】
スマートコントラクト(smart contract)とは、ブロックチェーンを基盤として公証、不動産契約などの様々な形態の契約を締結して履行する契約のことである。スマートコントラクトを通じてビジネスロジックを構成し、脱中央化アプリケーション(distributed application、dApp)を開発及び運用することができる。スマートコントラクトは第3者の介入なしに要求をビジネスロジックに応じて自動的に実行するというメリットがある。代表的なdAppにはトークン(token)がある。
【0006】
トークンはデジタル資産(digital asset)をブロックチェーン上に表現したものである。ブロックチェーンにデジタル資産をトークン化すると、デジタル資産の所有権証明、透明性及び流動性保障などのメリットを確保することができる。トークンは代替性トークン(fungible token)と非代替性トークンとに分けられる。代替性トークンは分割可能なデジタル資産を表現したトークンである。
【0007】
一方、非代替性トークンとは分割できないデジタル資産を表現したトークンであり、ブロックチェーン技術を利用してデジタル資産の所有者を証明する。非代替性トークンは絵画・映像などのデジタルファイルを指すアドレスをトークン内に入れることで、その固有の原本性及び所有権を示す用途として使用される。非代替性トークンは固有性を有し、同じ物が存在し得ない住民登録証に似ている。非代替性トークンは取引の内訳をブロックチェーンに永久に残すことで、その固有性が保障される。現在、非代替性トークンは(1)アート(Art)、カードなどのコレクション、(2)SNS(Social Network Service)でプロフィール写真として使用するためのPFP(Profile Picture)、(3)あるプロジェクトやコミュニティ、公演に参加できる入場券(Pass)、(4)実際の物品と連携して提供される実物連携型、フィジタル(Physical+Digital)、(5)著作権、所有権、知的財産権などの権利を証明する証書、(6)ゲーム内のアイテム、キャラクター、土地などの様々な用途で使用されており、非代替性トークンの使用先は次第に増加する傾向にある。
【0008】
非代替性トークンを取得するためには非代替性トークンの発行に参加するか、既に発行された非代替性トークンを取引で購入して所有者から非代替性トークンを伝送してもらわなければならない。通常、韓国で非代替性トークンを取得するためには以下のような過程を経る。
【0009】
(1)ユーザは、アップビット、ビッサムなどの韓国のデジタル資産取引所に加入し、本人名義の銀行口座を開設して取引所に登録し、顧客確認を完了した後、銀行口座を通じて取引所にデジタル資産、即ち、コインまたはトークンを購入するための韓国ウォンを送金する。その後、ユーザは取引所で韓国ウォンで該当取引所に上場されているコインまたはトークンを購入する。
【0010】
(2)ユーザは、メタマスク(Meta Mask)のような個人用ブロックチェーンウォレットを生成(または設定)し、取引所で購入したコインまたはトークンを個人用ブロックチェーンウォレットに表示されるように伝送しなければならない。個人用ブロックチェーンウォレットを生成(または設定)すると、公開鍵と秘密鍵が生成され、個人用ブロックチェーンウォレットを生成(または設定)したユーザは、個人用ブロックチェーンウォレットとブロックチェーンとの相互作用により自分が所有するコインまたはトークンの正確な金額を確認することができる。ちなみに、ブロックチェーンウォレットはそもそもブロックチェーン上に存在するコインまたはトークンをユーザと連結する橋ということができる。ブロックチェーンウォレットを使用するユーザはブロックチェーンウォレットを通じてコインまたはトークンの購入、販売、保管及び使用が可能である。
【0011】
(3)ユーザは非代替性トークンを発行するウェブサイトまたは非代替性トークンの取引を支援するウェブサイト[例、OpenSea(https://opensea.io)]にアクセスし、該当ウェブサイトと個人用ブロックチェーンウォレットを紐づけなければならない。非代替性トークンを発行するウェブサイトと自分の個人用ブロックチェーンウォレットが紐づけられると、ユーザは非代替性トークンを発行するか、非代替性トークンを取引するトランザクション(transaction)を実行させることにより非代替性トークンを所有することができるようになる。トランザクションとは「分割できない業務処理の最小単位」のことであり、ブロックチェーンで行われる1つ1つの取引の内訳を示すものである。トランザクションを実行するためには該当ブロックチェーンネットワークで通用されるコイン(例えば、イーサリアムメインネットの場合はイーサリアム)で一種の「取引手数料」と言えるガス代(gas fee)を支払わなければならない。
【0012】
ところが、個人のブロックチェーンウォレットの使用に慣れていない人には上記のように個人のブロックチェーンウォレットを利用して非代替性トークンを取得する過程は非常に複雑であるうえ、未成年者の場合は法定代理人の同意なしには銀行口座の開設も難しく、韓国の取引所に加入できないため、未成年者は事実上非代替性トークンの所有が不可能である。また、トークンまたはコインを伝送するとき、それを伝送するブロックチェーンネットワークを選択し間違えたり、誤ったアドレスにコインまたはトークンを伝送した場合、取り戻すことができず、フィッシング(Phishing)サイトに自分の個人用ブロックチェーンウォレットを誤って紐づけると、ハッキングされるリスクがある。このような様々な問題点により、ビットコインが2008年に初登場してから約15年の時間が経過したにもかかわらず、いまだにごくわずかな人を除けば、非代替性トークンを発行し取引できないという問題点があった。また、非代替性トークンの使用先が増えるに伴って多くの人が非代替性トークンの発行及び取引を望んでいるが、上記のような取引過程の複雑さや財産損失のリスクにより非代替性トークンの発行及び取引に参加できない問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2022-0135521号(2022.10.7.公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明が解決しようとする技術的課題は、韓国のデジタル資産取引所に加入したり、自ら個人用ブロックチェーンウォレットを生成しなくても手軽に非代替性トークンの発行、保管などを行うことができる非代替性トークンの発行方法及びシステムを提供することである。
【0015】
本発明が解決しようとするさらに他の技術的課題は、ユーザが有形物に表示された情報を利用して手軽に非代替性トークンの発行、保管などを行うことができる非代替性トークンの発行方法及びシステムを提供することである。
【0016】
本発明の技術的課題は上述した技術的課題に限定されず、言及されていないさらに他の技術的課題は以下の記載から本発明の技術分野における通常の技術者には明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の一実施例による非代替性トークンの発行方法は、非代替性トークンをブロックチェーンネットワークに発行する非代替性トークンの発行方法において、デジタルコンテンツ情報、トークン識別番号及びトークンIDを含む非代替性トークン情報を生成する段階と、上記非代替性トークン情報を上記トークン識別情報に対応するアドレスに保存する段階と、ユーザ端末を介してユーザ識別情報の入力を受けて上記ユーザ識別情報に対応するブロックチェーンウォレットを生成する段階と、上記ブロックチェーンウォレットのウォレットアドレス情報を上記ユーザ識別情報とマッチングして保存する段階と、上記ユーザ端末を介して上記トークン識別情報の入力を受けて上記トークン識別情報に対応するアドレスに保存された上記非代替性トークン情報を利用して上記ユーザ識別情報とマッチングした上記ウォレットアドレス情報を有する上記ブロックチェーンウォレットに上記非代替性トークンを発行する段階と、を含んでもよい。
【0018】
非代替性トークンの発行方法は、上記トークン識別情報を視覚化して有形物に表示する段階をさらに含んでもよい。
【0019】
上記トークン識別情報を視覚化して有形物に表示する段階は、上記トークン識別情報をバーコード(barcode)またはQRコード(登録商標(QR code))に変換して有形物に表示することができる。
【0020】
上記非代替性トークンを発行する段階は、上記非代替性トークンを発行するトランザクションの実行に必要な手数料として使用されるトークンを上記非代替性トークンが発行されるブロックチェーンウォレット以外の他のブロックチェーンウォレットから伝送するようにすることができる。
【0021】
上記非代替性トークンを発行する段階は、上記非代替性トークンを発行するトランザクションを実行する前に上記非代替性トークンを発行するトランザクションの実行に必要な手数料として使用されるトークンを上記非代替性トークンが発行されるブロックチェーンウォレットに伝送することができる。
【0022】
非代替性トークンの発行方法は、上記ブロックチェーンウォレットに保管されている上記非代替性トークンを発行するトランザクションの実行に必要な手数料として使用されるトークンの量を確認して所定の値より低い場合、上記ブロックチェーンウォレットに上記手数料として使用されるトークンを伝送する段階をさらに含んでもよい。
【0023】
非代替性トークンの発行方法は、上記ブロックチェーンウォレットに上記非代替性トークンを発行するトランザクションを承認するための承認情報を上記ユーザ識別情報とマッチングして保存する段階をさらに含んでもよい。
【0024】
上記非代替性トークンを発行する段階は、上記ユーザ端末を介して上記トークン識別情報の入力を受ける段階と、上記ユーザ端末を介して上記トークン識別情報が入力されると、上記トークン識別情報に対応するアドレスから上記非代替性トークン情報を読み出す段階と、上記非代替性トークン情報に含まれた上記トークンIDと上記ユーザ識別情報にマッチングされた上記ウォレットアドレス情報を上記非代替性トークンのコントラクトアドレス(contract address)に伝送することを要求する段階と、上記ユーザ識別情報にマッチングされた承認情報を読み出して上記要求を承認する段階と、をさらに含んでもよい。
【0025】
上記デジタルコンテンツ情報は、画像データ、音源データ及び動画データのうち1つ以上のデータを含んでもよい。
【0026】
上記ユーザ識別情報は、ユーザの電子メールアドレス及びユーザが入力したユーザの固有名称のうち1つ以上を含んでもよい。
【0027】
本発明の他の一実施例による非代替性トークンの発行方法は、アプリケーションを利用して非代替性トークンをブロックチェーンネットワークに発行する非代替性トークンの発行方法において、デジタルコンテンツ情報、トークンシリアル番号、URL情報、及びトークンIDを含む非代替性トークン情報を生成し、上記非代替性トークン情報を上記URL情報が示すアドレスに保存する段階と、上記URL情報を視覚化して有形の実物カードに表示する段階と、上記ユーザ端末を介してユーザを識別することができるユーザ識別情報を登録し、上記ユーザ識別情報に対応するブロックチェーンウォレットを生成する段階と、上記ブロックチェーンウォレットが生成されると、上記ブロックチェーンウォレットのウォレットアドレス情報を上記ユーザ識別情報とマッチングして保存する段階と、上記アプリケーションが活性化された状態で上記ユーザ端末を介して上記実物カードに表示された上記URL情報を認識して上記アプリケーションを介して上記URL情報が示すアドレスに保存された上記トークンID及び上記ウォレットアドレス情報を上記ブロックチェーンネットワークに記録することによって上記ブロックチェーンウォレットに上記非代替性トークンを発行する段階と、を含んでもよい。
【0028】
上記URL情報を視覚化して有形物に表示する段階は、上記URL情報をバーコードまたはQRコード(登録商標)に変換して上記実物カードに表示することができる。
【0029】
上記非代替性トークンを発行する段階は、上記非代替性トークンを発行するトランザクションの実行に必要な手数料として使用されるトークンを上記非代替性トークンが発行されるブロックチェーンウォレット以外の他のブロックチェーンウォレットから伝送するようにすることができる。
【0030】
上記非代替性トークンを発行するトランザクションを実行する前に上記非代替性トークンを発行するトランザクションの処理に必要な手数料として使用されるトークンを上記非代替性トークンが発行されるブロックチェーンウォレットに伝送することができる。
【0031】
非代替性トークンの発行方法は、上記ブロックチェーンウォレットに保管されている上記非代替性トークンを発行するトランザクションの実行に必要な手数料として使用されるトークンの量を確認して所定の値より低い場合、上記ブロックチェーンウォレットに上記手数料として使用されるトークンを伝送する段階をさらに含んでもよい。
【0032】
非代替性トークンの発行方法は、上記ブロックチェーンウォレットに上記非代替性トークンを発行するトランザクションを承認するための承認情報を上記ユーザ識別情報とマッチングして保存する段階をさらに含んでもよい。
【0033】
上記非代替性トークンを発行する段階は、上記アプリケーションが活性化された状態で上記ユーザ端末を介して上記実物カードに表示された上記URL情報を認識する段階と、上記ユーザ端末を介して上記URL情報が認識されると、上記URL情報が示すアドレスから上記非代替性トークン情報を読み出す段階と、上記読み出された非代替性トークン情報に含まれた上記トークンIDと上記ユーザ識別情報にマッチングされた上記ウォレットアドレス情報を上記非代替性トークンのコントラクトアドレスに伝送することを要求する段階と、上記ユーザ識別情報にマッチングされた承認情報を読み出して上記要求を承認する段階と、を含んでもよい。
【0034】
上記デジタルコンテンツ情報は、画像データ、音源データ及び動画データのうち1つ以上のデータを含んでもよい。
【0035】
上記URL情報は、上記トークンシリアル番号を含んでもよい。
【0036】
上記ユーザ識別情報は、ユーザの電子メールアドレスまたはユーザが入力したユーザの固有名称のうち1つ以上を含んでもよい。
【0037】
本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システムは、ユーザ端末の要求に応じて非代替性トークンをブロックチェーンネットワークに発行する非代替性トークンの発行システムにおいて、画像データ、音源データ及び動画データのうち1つ以上のデータを含むデジタルコンテンツ情報を保存するコンテンツ情報保存部と、互いに対応するデジタルコンテンツ情報、トークン識別番号、及びトークンIDを含む1つ以上の非代替性トークン情報を上記トークン識別情報に対応するアドレスに保存するトークン情報保存部と、上記ユーザ端末を介してユーザ識別情報が入力されると、上記ユーザ識別情報に対応するブロックチェーンウォレットを生成し、上記ブロックチェーンウォレットのウォレットアドレス情報を上記ユーザ識別情報とマッチングして保存し、上記ユーザ端末を介して上記トークン識別情報が入力されると、上記トークン識別情報に対応するアドレスに保存された上記非代替性トークン情報を利用して上記ユーザ識別情報とマッチングされた上記ウォレットアドレス情報を有する上記ブロックチェーンウォレットに上記非代替性トークンを発行する制御サーバと、を含んでもよい。
【0038】
上記トークン識別情報は、視覚化されて有形物に表示されてもよい。
【0039】
上記トークン識別情報は、バーコードまたはQRコード(登録商標)に変換されて有形物に表示されてもよい。
【0040】
上記制御サーバは、上記非代替性トークンを発行するトランザクションの処理に必要な手数料として使用されるトークンを上記非代替性トークンが発行されるブロックチェーンウォレット以外の他のブロックチェーンウォレットから伝送するようにすることができる。
【0041】
上記制御サーバは、上記非代替性トークンを発行するトランザクションを実行する前に上記非代替性トークンの発行の処理に必要な手数料として使用されるトークンを上記非代替性トークンが発行されるブロックチェーンウォレットに伝送することができる。
【0042】
上記制御サーバは、上記ブロックチェーンウォレットに保管されているトランザクションの手数料として使用されるトークンの量を確認して所定の値より低い場合、上記ブロックチェーンウォレットに上記手数料として使用されるトークンを伝送することができる。
【0043】
非代替性トークンの発行システムは、上記ユーザ識別情報とマッチングされた上記ウォレットアドレス情報及び上記ブロックチェーンウォレットのトランザクションを承認するための承認情報を保存するウォレット情報保存部をさらに含んでもよい。
【0044】
上記制御サーバは、上記ユーザ識別情報とマッチングされた上記ウォレットアドレス情報及び上記承認情報が上記ウォレット情報保存部に保存されるように制御し、上記非代替性トークンの発行時に上記ユーザ端末を介して上記トークン識別情報が入力されると、上記トークン識別情報が示すアドレスから上記非代替性トークン情報を読み出して上記トークンIDと上記ユーザ識別情報とマッチングされた上記ウォレットアドレス情報を上記非代替性トークンのコントラクトアドレスに伝送するように要求し、上記承認情報を読み出して上記要求を承認することができる。
【発明の効果】
【0045】
本発明の実施例によると、韓国のデジタル資産取引所に加入したり、自ら個人用ブロックチェーンウォレットを生成していないユーザも手軽に非代替性トークンを発行、保管及び伝送などをすることができる。
【0046】
また、本発明の実施例によると、ユーザは有形物に表示された情報を利用して手軽に非代替性トークンを発行、保管、伝送などをすることができる。
【0047】
本発明の実施例による効果は以上で例示した内容によって限定されず、さらに様々な効果が本明細書内に含まれ得る。
【図面の簡単な説明】
【0048】
図1A】本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の動作を説明するための図である。
図1B】本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の動作を説明するための図である。
図1C】本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の動作を説明するための図である。
図1D】本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の動作を説明するための図である。
図1E】本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の動作を説明するための図である。
図2】本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の全体構成を示すブロック図である。
図3A】本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の動作を説明するための図である。
図3B】本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の動作を説明するための図である。
図3C】本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の動作を説明するための図である。
図3D】本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の動作を説明するための図である。
図3E】本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の動作を説明するための図である。
図4A】本発明の一実施例による非代替性トークンの発行方法を説明するためのフローチャートである。
図4B】本発明の一実施例による非代替性トークンの発行方法を説明するためのフローチャートである。
図4C】本発明の一実施例による非代替性トークンの発行方法を説明するためのフローチャートである。
図5A】本発明の他の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の動作を説明するための図である。
図5B】本発明の他の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の動作を説明するための図である。
図5C】本発明の他の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の動作を説明するための図である。
図5D】本発明の他の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の動作を説明するための図である。
図5E】本発明の他の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の動作を説明するための図である。
図6A】本発明の他の一実施例による非代替性トークンの発行方法を説明するためのフローチャートである。
図6B】本発明の他の一実施例による非代替性トークンの発行方法を説明するためのフローチャートである。
図6C】本発明の他の一実施例による非代替性トークンの発行方法を説明するためのフローチャートである。
図7A】本発明の一実施例による非代替性トークンの発行方法及びシステムで使用される有形物(実物カード)の前面(図7A)を示す図である。
図7B】本発明の一実施例による非代替性トークンの発行方法及びシステムで使用される有形物(実物カード)の背面(図7B)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
本発明は様々な変更を加えることができ、様々な実施例を有することができるため、特定の実施例を図面に例示し、以下に詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の実施形態に限定するためのものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むと理解されたい。各図面を説明するにあたり、類似する参照符号を類似する構成要素に使用した。
【0050】
第1、第2、A、Bなどの用語は様々な構成要素を説明するために用いられるが、上記構成要素は上記用語によって限定されてはならない。上記用語はある構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用される。例えば、本発明の権利範囲から外れない範囲内で、第1構成要素は第2構成要素と名付けられてもよく、同様に第2構成要素も第1構成要素と名付けられてもよい。「及び/または」という用語は複数の関連記載の項目の組み合わせまたは複数の関連記載の項目の何れかを含む。
【0051】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されている」または「接続されている」というときは、他の構成要素に直接連結または接続されていてもよいが、中間に他の構成要素が存在することもできると理解すべきである。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されている」または「直接接続されている」というときは、中間に他の構成要素が存在しないと理解すべきである。
【0052】
本出願で使用される用語は特定の実施例を説明するために使用されただけであり、本発明を限定するものではない。単数の表現は文脈上明らかに違う意味を持たない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、またはそれらを組み合わせたものが存在することを指定するものであり、1つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、またはそれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないと理解されたい。
【0053】
本発明の利点及び特徴並びにそれらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述する実施例を参照することによって明らかになるであろう。しかし、本発明は以下に開示する実施例に限定されず、互いに異なる様々な形態に具現されてもよく、本実施例は本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に示すために提供されるものであり、本発明は特許請求の範囲によって定義される。
【0054】
他の定義がない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に共通して理解できる意味で用いられる。また、一般的に使用される辞書に定義されている用語は、特に明確に定義されていない限り、理想的または過度に解釈されない。本明細書で使用される用語は実施例を説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。本明細書において、単数形は文言で特に言及しない限り、複数形も含む。
【0055】
本発明の好ましい実施例を説明する前に主な用語を説明すると、以下の通りである。
【0056】
本明細書において、ブロックチェーンネットワークとは、ブロックチェーンアルゴリズム(またはプロトコル)に従って動作する複数のブロックチェーンノードからなるP2P構造のネットワークを意味する。
【0057】
本明細書において、トランザクションまたはブロックチェーントランザクション(blockchain transaction)とは、ブロックチェーンネットワークにおいて状態変化(e.g.残高の増減、資産の移転)を引き起こすすべての行為またはその行為を指すデータを意味することができる。上記トランザクションは書き込みタイプのトランザクション(e.g.状態データを追加、修正、削除するなどのトランザクション)を含んでもよい。もちろん、ブロックチェーンネットワークによっては、書き込みタイプの他にも様々なタイプ(e.g.実行)のトランザクションが存在することができ、そのような場合、上記トランザクションは様々なタイプのトランザクションをすべて含んでもよい。上記トランザクションはスマートコントラクトを通じて実行(e.g.スマートコントラクトに定義されている関数及び変数を通じてブロックチェーンにアクセス)されてもよいが、これはブロックチェーンネットワークによって幾らでも変更できる。
【0058】
本明細書において、スマートコントラクトとは、ブロックチェーンネットワークにおいてトランザクション処理に用いられるスクリプトまたはソフトウェアコードを意味する。より具体的には、上記スマートコントラクトはトランザクション処理に用いられる各種の条件、状態、上記条件に応じた行為をプログラミング方式で作成したコードであり、例えば、イーサリアムのスマートコントラクト、ハイパーレッジャーファブリックのチェーンコード(chain code)などを含んでもよい。スマートコントラクトは第3者の介入なしに要求をビジネスロジックに従って自動的に実行するというメリットがある。
【0059】
ブロックチェーンネットワークにおいてスマートコントラクトもアドレス(address)を有しており、これを通常、コントラクトアドレスという。スマートコントラクトである作業をするようにと命令するとき、その位置を示すアドレスがコントラクトアドレスである。従って、非代替性トークンのスマートコントラクトのコントラクトアドレスは該当トークンに関してある作業をするようにと命令するとき、その位置を示すアドレスであることができる。
【0060】
個人用ブロックチェーンウォレットはデジタル資産(例えば、コインまたはトークン)を管理する手段であり、デジタル資産のトランザクションはブロックチェーンネットワークで発生するが、このとき、公開鍵(public key)と秘密鍵(private key)が使用される。公開鍵と秘密鍵は、それぞれ銀行の口座番号とインターネットバンキングのログイン詳細情報に該当するパスワードと類似する機能を有し、公開鍵は自分のアカウントでデジタル資産を受け取る目的で他人と共有する鍵であり、秘密鍵は秘密金庫の鍵と同じ機能をする。秘密鍵はブロックチェーンネットワークに常に保存されているデジタル資産へのアクセスを提供する。ユーザが個人用ブロックチェーンウォレット[例えば、メタマスク(MetaMask)]を生成(または設定、以下では「生成」に統一する)すると、公開鍵と秘密鍵が生成され、ブロックチェーンネットワークとの相互作用を通じて所有するデジタル資産の正確な金額が表示される。ブロックチェーンウォレットはそもそもブロックチェーンネットワーク上に存在するデジタル資産をユーザと連結する橋ということができ、ユーザは個人用ブロックチェーンウォレットを使用してデジタル資産の発行、購入、販売、保管及び使用が可能である。ここで、個人用ブロックチェーンウォレットのウォレットアドレス情報は上記秘密鍵またはこれを変形した情報であってもよく、個人用ブロックチェーンウォレットの承認情報(特定トランザクションを実行させるための電子署名などの行為のために使用される情報)は上記秘密鍵またはそれを変形した情報であってもよい。
【0061】
本明細書で説明するユーザ端末には、携帯電話、スマートフォン(smart phone)、ノート型パソコン(laptop computer)、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)、ナビゲーション、サーバ装置などがすべて含まれてもよいが、本発明はこれに限定されず、それ以外にユーザ入力及び情報表示などが可能な様々な装置であってもよい。
【0062】
各ユーザ端末はブロックチェーンネットワークに接続するための通信モジュールを備えてもよい。ブロックチェーンネットワークは、例えば、近距離通信網(Local Area Network;LAN)、広域通信網(Wide Area Network;WAN)または付加価値通信網(Value Added Network;VAN)などの有線ネットワークで具現されてもよい。また、ブロックチェーンネットワークは、移動通信網(mobile radio communication network)、衛星通信網、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、Wibro(Wireless Broadband Internet)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、ワイファイ(Wi-Fi)、LTE(Long Term Evolution)などのあらゆる種類の無線ネットワークで具現されてもよい。必要に応じて、ブロックチェーンネットワークは有線及び無線が混用されたネットワークであってもよい。
【0063】
図1A図1Eは、本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の動作を説明するための図である。
【0064】
図1Aは第1ユーザが第1ユーザ端末20_1を利用して本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10を介して第1ブロックチェーンウォレットを生成する過程を説明するための図である。
【0065】
図1Aに示すように、第1ユーザは第1ユーザ端末20_1に非代替性トークンの発行システム10を使用して非代替性トークンを発行、確認及び伝送するために必要なアプリケーション(Application)をインストールし、第1ユーザ端末20_1でアプリケーションを実行して自分をアプリケーションのユーザ(User)と登録することができる。第1ユーザは自分をアプリケーションのユーザとして登録しながら自分をアプリケーションの他のユーザと識別できる第1ユーザ識別情報USER_1(例えば、第1ユーザの電子メールアドレス、第1ユーザが直接入力した第1ニックネームなど)を一緒に登録することができる。
【0066】
非代替性トークンの発行システム10は、第1ユーザが第1ユーザ識別情報USER_1を登録すると、ブロックチェーンネットワーク30で非代替性トークンを発行、保管及び伝送するために用いられる第1ブロックチェーンウォレットを生成し、第1ブロックチェーンウォレットの第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1承認情報APP_1を第1ユーザ識別情報USER_1とマッチングして保存することができる。第1承認情報APP_1はブロックチェーンネットワーク30におけるトランザクションを承認するために必要な情報であってもよい。ここで、第1ウォレットアドレス情報ADD_1は暗号化通信で使用される公開鍵そのものであるか、またはそれを変形した情報であり、第1承認情報APP_1は暗号化通信で使用される秘密鍵そのものであるか、またはそれを変形した情報であってもよい。
【0067】
図1Aでは、第1ユーザ識別情報USER_1、第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1承認情報APP_1が全て非代替性トークンの発行システム10の内部に保存される場合を示した。しかし、第1ユーザ識別情報USER_1、第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1承認情報APP_1は非代替性トークンの発行システム10の内部に保存されてもよく、非代替性トークンの発行システム10の外部に備えられたサーバに保存されてもよく、一部は非代替性トークンの発行システム10の内部に保存され、残りは非代替性トークンの発行システム10の外部に保存されてもよい。
【0068】
また、第1ユーザ識別情報USER_1、第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1承認情報APP_1は全て1つのサーバに保存されてもよく、互いに異なるサーバに1つ以上ずつ保存されてもよい。好ましくは、第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1承認情報APP_1は非代替性トークンの発行システム10の外部サーバに暗号化されて保存されることができる。このとき、非代替性トークンの発行システム10の外部サーバ(不図示)は非代替性トークンの発行システム10の管理者とは異なる主体が管理するものであり、サービス型ソフトウェア(Software-as-a-Service、SaaS)を提供する主体が管理するサーバであってもよい。
【0069】
非代替性トークンの発行システム10は、ユーザがユーザ端末にアプリケーションをインストールし、自分をアプリケーションのユーザとして登録しながら自分を他のユーザと識別するためのユーザ識別情報のみを入力すれば、自動的にユーザ識別情報に対応するブロックチェーンウォレットを生成し、ブロックチェーンウォレットのウォレットアドレス情報及び承認情報を管理するため、ユーザは自らブロックチェーンウォレットを生成したり、ブロックチェーンウォレットのウォレットアドレス情報及び承認情報を管理しなくても非代替性トークンを発行、所有及び取り引きすることができる。
【0070】
図1Bは、第1ユーザが第1ユーザ端末20_1を利用して本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10を介して第1ブロックチェーンウォレットに非代替性トークンを発行する過程を説明するための図である。
【0071】
図1Bに示すように、第1ユーザは第1ユーザ端末20_1にインストールされたアプリケーションが活性化された状態で第1ユーザ端末20_1を介して第1非代替性トークンの保存されたアドレスに対応する第1トークン識別情報UNQ_1を入力することができる。ユーザが第1ユーザ端末20_1を介して第1トークン識別情報UNQ_1を入力する方法には、(i)第1ユーザ端末20_1に備えられた入力装置(例えば、キーパッド)を用いて直接入力する方法や(ii)有体物(例えば、実物カードなど)に視覚化されて表示[例えば、バーコードまたはQRコード(登録商標)]されたトークン識別情報UNQ_1を第1ユーザ端末20_1に備えられた認識装置(例えば、カメラ)を介して認識する方法などがあり得る。トークン識別情報UNQ_1はある非代替性トークンを他の非代替性トークンと区別するための情報[例えば、シリアル番号(Serial Number)など]であってもよい。
【0072】
第1ユーザ端末20_1は入力された第1トークン識別情報UNQ_1を非代替性トークンの発行システム10に伝送することができる。非代替性トークンの発行システム10は第1トークン識別情報UNQ_1を受信すると、第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンが既に発行されているか否かを確認し、発行されていない場合、第1トークン識別情報UNQ_1に対応するアドレスに保存された第1非代替性トークン情報NFT_1を利用して第1ユーザ識別情報USER_1に対応する第1ブロックチェーンウォレットに非代替性トークンを発行することができる。
【0073】
第1非代替性トークン情報NFT_1は画像データ、音源データ、及び動画データのうち1つ以上のデータを含む第1デジタルコンテンツ情報CON_1、第1トークン識別情報UNQ_1及び第1トークンIDID_1を含んでもよい。1つの非代替性トークン情報NFT_1は互いに対応するデジタルコンテンツ情報CON_1、トークン識別情報UNQ_1及びトークンIDID_1を含んでもよい。また、第1非代替性トークン情報NFT_1はその他にも第1デジタルコンテンツ情報CON_1の保存されたインターネットアドレス、図7A、Bに記載されたアイドルグループの名称701、アイドルグループメンバーの名前705、任意に決まる非代替性トークンの等級706、発行時期707などの非代替性トークンに関する様々な情報を含んでもよい。
【0074】
非代替性トークンの発行システム10は、第1トークン識別情報UNQ_1を受信すると、トークン識別情報UNQ_1に対応するアドレスに保存された非代替性トークン情報NFT_1と第1ユーザ識別情報USER_1にマッチングされた第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1承認情報APP_1を読み出し、第1ウォレットアドレス情報ADD_1と第1非代替性トークン情報NFT_1に含まれた第1トークンIDID_1をブロックチェーンネットワーク30上に存在する非代替性トークンのスマートコントラクトのコントラクトアドレスに伝送することによって、第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1トークンIDID_1がブロックチェーンネットワーク30の分散型台帳に記録されるようにすることができる。一方、非代替性トークンの発行システム10は、第1承認情報APP_1を利用して第1ウォレットアドレス情報ADD_1と第1トークンIDID_1をブロックチェーンネットワーク30上に存在する非代替性トークンのスマートコントラクトのコントラクトアドレスに伝送するトランザクションを承認(または電子署名)することができる。
【0075】
ちなみに、非代替性トークンのスマートコントラクトには非代替性トークンの発行システム10の管理者のブロックチェーンウォレットだけが非代替性トークンの発行のトランザクションを要求できるように権限が設定されていてもよい。従って、非代替性トークンの発行のトランザクションを実行するために、非代替性トークンの発行システム10は非代替性トークンのスマートコントラクトのコントラクトアドレスに非代替性トークンの発行システム10の管理者のブロックチェーンウォレットのウォレットアドレス情報を第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1トークンIDID_1とともににブロックチェーンネットワーク10に伝送することができる。
【0076】
第1トークンIDID_1は発行された非代替性トークンを記載する欄に記録され、第1ウォレットアドレス情報ADD_1は該当非代替性トークンの所有者を記載する欄に記録されてもよい(図1Bの分散型台帳を参照)。上記のような分散型台帳の内容は第1ウォレットアドレス情報ADD_1を有する第1ブロックチェーンウォレットが第1トークンIDID_1を有する非代替性トークンを所有していることを示すことができる。第1ブロックチェーンウォレットは「最初」に第1トークンIDID_1を有する非代替性トークンを所有することになり、これは、即ち、第1トークンIDID_1を有する非代替性トークンが第1ブロックチェーンウォレットに「発行」されたことを意味することができる。
【0077】
また、非代替性トークンの発行システムは図1Bには示されていないが、第1トークンIDID_1及び第1ウォレットアドレス情報ADD_1の他にも第1非代替性トークン情報NFT_1に含まれた他の情報[例えば、デジタルコンテンツ情報CON_1の保存されたインターネットアドレス、アイドルグループの名称701、アイドルグループメンバーの名前705、任意に決まる非代替性トークンの等級706、発行時期707のうち1つ以上の情報]をブロックチェーンネットワークに伝送して第1トークンIDID_1及び第1ウォレットアドレス情報ADD_1とともに記録されるようにすることができる。
【0078】
一方、非代替性トークンを発行するトランザクションの実行には手数料(またはガス代)が必要になることがあり、上記のような手数料は代替性トークンで伝送されてもよい。非代替性トークンの発行システム10はユーザのブロックチェーンウォレットが上記のような手数料を直接伝送しなくてもよいように非代替性トークンを発行するトランザクションの実行に必要な手数料として使用される代替性トークンを、(i)非代替性トークンを発行する第1ブロックチェーンウォレット以外の他のウォレット(例えば、非代替性トークンの発行システムの管理者のブロックチェーンウォレット)から伝送したり、(ii)非代替性トークンを発行するトランザクションを実行する前に第1ブロックチェーンウォレットに伝送したり、(iii)第1ブロックチェーンウォレットの保有する代替性トークンの量が所定の値を保持するように第1ブロックチェーンウォレットの保有する代替性トークンの量を確認して所定の値より低いと、第1ブロックチェーンウォレットに代替性トークンを伝送することができる。好ましくは、非代替性トークンの発行システム10は、(i)の場合、非代替性トークンを第1ブロックチェーンウォレットに発行するトランザクションを第1ブロックチェーンウォレット以外の他のウォレット(例えば、非代替性トークンの発行システムの管理者のブロックチェーンウォレット)で実行することができる。
【0079】
ユーザは第1ユーザ端末20_1にインストールされたアプリケーションを介して非代替性トークンの発行システム10を利用することにより、第1ユーザ端末20_1に第1トークン識別情報UNQ_1を入力する動作だけで第1ユーザ識別情報USER_1に対応する第1ブロックチェーンウォレットに第1非代替性トークン情報NFT_1に対応する非代替性トークンを発行することができる。
【0080】
非代替性トークンの発行システム10は、第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンの発行が完了すると、第1トークン識別情報UNQ_1が非代替性トークンの発行にすでに使用されたことを示す情報を保存することができる。また、非代替性トークンの発行システム10は、アプリケーションを介して生成された各ブロックチェーンウォレットが保管している非代替性トークン情報を保存することができる。例えば、非代替性トークンの発行システム10は、第1ユーザ識別情報USER_1に対応する第1ブロックチェーンウォレットに第1非代替性トークン情報NFT_1に対応する非代替性トークンが保管されている場合、これを示す情報を保存することができる。
【0081】
図1Cは、本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10において、第1ユーザ端末20_1に対応する第1ブロックチェーンウォレットで所有している非代替性トークンを確認する過程を説明するための図である。
【0082】
非代替性トークンの発行システム10は既に発行済みの非代替性トークンに対応するトークン識別情報が入力された場合、該当非代替性トークンは再発行することができないため、該当トークン識別情報を入力したユーザ端末に非代替性トークンが既に発行されたことを知らせることができる。
【0083】
図1Cに示すように、第1ユーザは第1ユーザ端末20_1にインストールされたアプリケーションが活性化された状態で第1ユーザ端末20_1を介して第1非代替性トークンの保存されたアドレスに対応する第1トークン識別情報UNQ_1を入力することができる。
【0084】
第1ユーザ端末20_1は入力された第1トークン識別情報UNQ_1を非代替性トークンの発行システム10に伝送することができる。非代替性トークンの発行システム10は、第1トークン識別情報UNQ_1を受信すると、第1トークン識別情報UNQ_1が既に使用されたものであるか否か[即ち、第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンが既に発行されているか否か]を確認し、第1トークン識別情報UNQ_1が既に使用された場合[即ち、第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンが既に発行された場合]、図1Cのように非代替性トークンを発行する動作を行わずに、第1ユーザ端末20_1に第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンが既に発行されたことを示す確認情報CONFORMを伝送することができる。第1ユーザ端末20_1のユーザは確認情報CONFORMにより自分が第1ユーザ端末20_1に入力した第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンが既に発行されたことを確認することができる。即ち、非代替性トークンの発行システム10は入力されたトークン識別情報に対応する非代替性トークンを発行してから該当トークン識別情報を保存し、その後、同じトークン識別情報が入力されると、上で保存した情報を用いて入力されたトークン識別情報に対応する非代替性トークンが既に発行されたもの(即ち、該当非代替性トークンの所有者が存在する)であることを検証(または確認)することができる。
【0085】
図1D図1Eは、本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の非代替性トークンの「伝送」動作を説明するための図である。
【0086】
非代替性トークンの伝送を受ける者、即ち、第2ユーザ端末20_2のユーザはアプリケーションを第2ユーザ端末20_2にインストールし、第2ユーザ識別情報USER_2を登録して第2ブロックチェーンウォレットを生成したユーザであってもよい。第2ブロックチェーンウォレットを生成する過程及び第2ブロックチェーンウォレットの第2ウォレットアドレス情報ADD_2及び第2承認情報APP_2が第2ユーザ識別情報USER_2にマッチングして保存される過程は、図1Aで説明したのと同じであるため、省略する。
【0087】
また、非代替性トークンの「伝送」は該当非代替性トークンが「発行」されたことを前提としており、非代替性トークンの「伝送」以前に行われる非代替性トークンの「発行」動作は、図1Bで説明した非代替性トークンの「発行」動作と同じであるため、省略する。
【0088】
本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10は、(i)第1ユーザ端末20_1でアプリケーションを活性化した状態で第1ユーザ識別情報USER_1の入力を受けた後、第1ユーザ端末20_1に非代替性トークンの伝送を受ける者[第2ユーザ端末20_2を使用するユーザ、第2ブロックチェーンウォレットの所有者]の第2ユーザ識別情報USER_2を入力し、第1ユーザ端末で非代替性トークンの伝送を承認するか(以下の図1D及びその説明を参照)、(ii)第2ユーザ端末20_2でアプリケーションを活性化した状態で第1トークン識別情報UNQ_1の入力を受けた後、第1ユーザ端末20_1で非代替性トークンの伝送を承認することにより、第1ブロックチェーンウォレットに保管されている非代替性トークンを第1ブロックチェーンウォレットから第2ブロックチェーンウォレットに伝送することができる(以下の図1E及びその説明を参照)。
【0089】
図1Dに示すように、第1ユーザは第1ユーザ端末20_1にインストールされたアプリケーションが活性化された状態で第1ユーザ識別情報USER_1を入力した後、第1ユーザ端末20_1に非代替性トークンの伝送を受ける第2ユーザの第2ユーザ識別情報USER_2を入力し、非代替性トークンの伝送を承認することにより、非代替性トークンを第1ブロックチェーンウォレットから第2ブロックチェーンウォレットに伝送することができる。
【0090】
第1ユーザが第1ユーザ端末20_1でアプリケーションを活性化し、第1ユーザ識別情報USER_1を入力すると、第1ユーザ端末20_1が第1ユーザ識別情報USER_1を非代替性トークンの発行システム10に伝送し、非代替性トークンの発行システム10は第1ユーザ識別情報USER_1に対応する第1ウォレットアドレス情報ADD_1を第1ユーザ端末20_1に伝送することができる[即ち、第1ユーザ端末20_1は第1ウォレットアドレス情報ADD_1を読み出すことができる]。ここで、第1ユーザが第1ユーザ端末20_1でアプリケーションを活性化し、第1ユーザ識別情報USER_1を入力することにより、第1非代替性トークン情報NFT_1及び第1ウォレットアドレス情報ADD_1を読み出す過程は、非代替性トークンを伝送するための予備動作であり、非代替性トークンの発行システム10が提供するサービスにログイン(Log In)する動作であってもよい。
【0091】
上記のようなログイン動作の際、第1ユーザ端末20_1は第1ブロックチェーンウォレットが保管している第1非代替性トークンの第1非代替性トークン情報NFT_1の一部または全部を非代替性トークンの発行システム10から読み出すか(丸付数字1)、またはブロックチェーンネットワーク30から読み出すことができる(丸付数字2)。丸付数字2の場合、第1非代替性トークンの第1非代替性トークン情報NFT_1の一部または全部を第1ユーザ端末20_1に読み出す命令は、非代替性トークンの発行システム10がブロックチェーンネットワーク30に伝送するか、または第1ユーザ端末20_1が直接伝送することができる。
【0092】
第1ユーザは非代替性トークンを伝送するために第1ユーザ端末20_1に第2ユーザ識別情報USER_2を入力し、第1ユーザ端末20_1は入力された第2ユーザ識別情報USER_2を非代替性トークンの発行システム10に伝送し、非代替性トークンの発行システム10は第2ユーザ識別情報USER_2にマッチングして保存された第2ウォレットアドレス情報ADD_2を第1ユーザ端末20_1に伝送することができる[即ち、第1ユーザ端末20_1は第2ユーザ識別情報USER_2の入力を受けて第1ウォレットアドレス情報ADD_2を読み出すことができる)。
【0093】
第1ユーザは第1ユーザ端末20_1を介して第1非代替性トークン情報NFT_1に含まれた第1トークンIDID_1、第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第2ウォレットアドレス情報ADD_2をブロックチェーンネットワーク30上に存在する非代替性トークンのスマートコントラクトのコントラクトアドレスに伝送することによって、第2ウォレットアドレス情報ADD_2及び第1トークンIDID_1がブロックチェーンネットワーク30の分散型台帳に記録されるようにすることができる。一方、第1ユーザ端末20_1は第1承認情報APP_1を非代替性トークンの発行システム10を介して読み出し、これを利用して第1ウォレットアドレス情報ADD_1、第2ウォレットアドレス情報ADD_2と第1トークンIDID_1をブロックチェーンネットワーク30上に存在する非代替性トークンのスマートコントラクトのコントラクトアドレスに伝送するトランザクションを承認(または電子署名)することができる。
【0094】
ちなみに、非代替性トークンのスマートコントラクトには現在非代替性トークンを保有しているブロックチェーンウォレットの所有者のみが該当非代替性トークンの伝送のトランザクションを要求することができるように権限が設定されていてもよい。従って、非代替性トークンの発行のトランザクションを実行するために、非代替性トークンの発行システム10は非代替性トークンのスマートコントラクトのコントラクトアドレスに伝送しようとする非代替性トークンを現在保有している第1ブロックチェーンウォレットの第1ウォレットアドレス情報ADD_1、第2ウォレットアドレス情報ADD_2、及び第1トークンIDID_1をともにブロックチェーンネットワーク10に伝送することができる。
【0095】
第2ウォレットアドレス情報ADD_2は該当非代替性トークンの所有者を示す欄に記録されてもよい(図1Dの分散型台帳参照)。上記のような分散型台帳の内容は、第2ウォレットアドレス情報ADD_2を有する第2ブロックチェーンウォレットが第1トークンIDID_1を有する非代替性トークンを所有していることを示すことができる。上記のようなトランザクションを通じて第1トークンIDID_1を有する非代替性トークンの所有者が第1ブロックチェーンウォレットから第2ブロックチェーンウォレットに変更されており、これは、即ち、第1トークンIDID_1を有する非代替性トークンが第1ブロックチェーンウォレットから第2ブロックチェーンウォレットに「伝送」されたことを意味することができる。
【0096】
一方、非代替性トークンを伝送するトランザクションの実行には手数料(またはガス代)が必要になることがあり、上記のような手数料は代替性トークンで伝送されてもよい。非代替性トークンの発行システム10は、ユーザのブロックチェーンウォレットが上記のような手数料を直接伝送しなくてもよいように非代替性トークンを発行するトランザクションの実行に必要な手数料として使用されるトークンを、(i)非代替性トークンを伝送するトランザクションを実行する前に第1ブロックチェーンウォレットに伝送するか、(ii)第1ブロックチェーンウォレットの保有する代替性トークンの量が所定の値を保持するように第1ブロックチェーンウォレットの保有する代替性トークンの量を確認して所定の値より低いと、第1ブロックチェーンウォレットに代替性トークンを伝送することができる。
【0097】
ユーザは第1ユーザ端末20_1にインストールされたアプリケーションを介して非代替性トークンの発行システム10を利用することにより、第1ユーザ端末20_1に第2ユーザ識別情報USER_2を入力し、非代替性トークンの伝送のトランザクションを承認する動作だけで第1ユーザ識別情報USER_1に対応する第1ブロックチェーンウォレットに保管されている第1非代替性トークン情報NFT_1に対応する非代替性トークンを第2ユーザ識別情報USER_2に対応する第2ブロックチェーンウォレットに伝送することができる。
【0098】
図1Eに示すように、第2ユーザが第2ユーザ端末20_2にインストールされたアプリケーションが活性化された状態で第2ユーザ端末20_2に第1トークン識別情報UNQ_1を入力した後、第1ユーザは第1ユーザ端末20_1にインストールされたアプリケーションが活性化された状態で非代替性トークンの伝送を承認することにより、非代替性トークンを第1ブロックチェーンウォレットから第2ブロックチェーンウォレットに伝送することができる。図1Eの非代替性トークンの発行システム10が非代替性トークンを伝送する方法は、第2ユーザ端末20_2を介して第1トークン識別情報UNQ_1の入力を受け、第1ユーザ端末20_1に最終的に非代替性トークンの伝送の承認を要求すること以外は、図1Dの説明で示した非代替性トークンの発行システム10が非代替性トークンを伝送する方法と全く同じであるため、以下では、図1Dに示す非代替性トークンの発行システム10の動作と同じ動作の説明は省略する。
【0099】
ちなみに、第2ユーザ端末20_2に第1トークン識別情報UNQ_1を入力する方法は、図1Aで説明した第1ユーザ端末20_1に第1トークン識別情報UNQ_1を入力する方法と同じであってもよい。
【0100】
第2ユーザが第2ユーザ端末20_2にインストールされたアプリケーションが活性化された状態で第2ユーザ端末20_2に第1トークン識別情報UNQ_1を入力すると、第2ユーザ端末20_2は非代替性トークンの発行システム10に第1トークン識別情報UNQ_1を伝送し、第1トークン識別情報UNQ_1を受信した非代替性トークンの発行システム10は第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンが既に発行されているか否かを確認し、発行された場合は、第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンを保管しているブロックチェーンウォレットが第2ブロックチェーンウォレットであるか否かを確認し、上の非代替性トークンが第2ブロックチェーンウォレットに保管されていない場合、上の非代替性トークンが保管されている第1ユーザ端末20_1に非代替性トークンを伝送するトランザクションの承認(または電子署名)を要求することができるREQ_APP。非代替性トークンの発行システム10は上の要求REQ_APPと共に非代替性トークンの伝送を要求する第2ブロックチェーンウォレットに対応する第2ウォレットアドレス情報ADD_2を一緒に伝送することができる。
【0101】
または、第2ユーザは第2ユーザ端末20_2に第1トークン識別情報UNQ_1を入力し、第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンが既に発行されており、上の非代替性トークンが第2ブロックチェーンウォレットに保管されていない場合、非代替性トークンの発行システム10に上の非代替性トークンの伝送を要求しREQ_TR、非代替性トークンの発行システム10は第2ユーザ端末20_2から上の要求REQ_TRを受信すると、第1ユーザ端末20_1にトランザクションの承認の要求REQ_APPを伝送することができる。または、第2ユーザは第2ユーザ端末20_2に上の非代替性トークンの伝送の要求REQ_TRを直接入力してもよい。
【0102】
非代替性トークンの発行システム10は承認の要求REQ_APPと共に非代替性トークンの伝送を要求する第2ブロックチェーンウォレットに対応する第2ウォレットアドレス情報ADD_2を一緒に伝送することができる。
【0103】
第1ユーザが第1ユーザ端末20_1を介して第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンを第1ブロックチェーンウォレットから第2ブロックチェーンウォレットに伝送するトランザクションを承認すると、第1ユーザ端末20_1は第1ウォレットアドレス情報ADD_1、第2ウォレットアドレス情報ADD_2、及び第1トークンIDID_1をブロックチェーンネットワーク30に伝送することによって第1ブロックチェーンウォレットに保管されている第1トークンIDID_1に対応する非代替性トークンを第1ブロックチェーンウォレットから第2ブロックチェーンウォレットに伝送することができる。
【0104】
このように、本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10を利用すると、ユーザは自分のユーザ端末20_1、20_2にアプリケーションをインストールし、アプリケーションのユーザとして登録することにより、非代替性トークンを発行、確認及び伝送することができる。即ち、ユーザは非代替性トークンの発行システム10を介して銀行口座の開設、取引所への登録及び個人ブロックチェーンウォレットを生成するなどの複雑であったり、法的制限のある過程を経ずに手軽に非代替性トークンを発行、所有及び伝送することができる。本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10を利用すると、既存のコインまたはトークンの取引ウェブサイトを利用しなくてもユーザ同士で自由に非代替性トークンを直接取引することができる。即ち、非代替性トークンの発行システム10は取引所の役割も果たすことができる。
【0105】
図2は、本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の全体構成を示すブロック図である。
【0106】
図2に示すように、非代替性トークンの発行システム10はコンテンツ情報保存部210、トークン情報保存部220、制御サーバ230を含んでもよい。本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10はウォレット情報保存部240をさらに含んでもよい。
【0107】
コンテンツ情報保存部210は非代替性トークンのコンテンツである画像データ、音源データ、及び動画データのうち1つ以上のデータを含む1つ以上のデジタルコンテンツ情報CON_1~CON_n(nは自然数)を保存することができる。1つ以上のデジタルコンテンツ情報CON_1~CON_nは非代替性トークンの原本デジタルコンテンツそのものであり、ブロックチェーンネットワーク30ではない外部記憶媒体に記憶及び保存されるデータであってもよい。コンテンツ情報保存部210に保存された1つ以上のデジタルコンテンツ情報CON_1~CON_nはそれぞれ固有の非代替性トークンに対応するデジタルコンテンツ情報であってもよい。コンテンツ情報保存部210はデジタルコンテンツ情報以外に1つ以上の非代替性トークンを互いに識別することができるように付与された1つ以上のトークン識別情報UNQ_1~UNQ_nをさらに保存することができる。トークン識別情報は、例えば、互いに異なる非代替性トークンに付与される互いに異なる値を有するシリアル番号(Serial Number)であってもよい。
【0108】
トークン情報保存部220は1つ以上のデジタルコンテンツ情報CON_1~CON_n、1つ以上のトークン識別情報UNQ_1~UNQ_n、及び1つ以上のトークンIDID_1~ID_nを含む1つ以上の非代替性トークン情報NFT_1~NFT_nを保存し、各非代替性トークン情報NFT_1~NFT_nはトークン情報保存部220において自分が含むトークン識別情報UNQ_1~UNQ_nに対応するアドレスに保存されることができる。1つ以上の非代替性トークン情報NFT_1~NFT_nはそれぞれ固有の非代替性トークンに対応することができる。1つ以上の非代替性トークン情報NFT_1~NFT_nに含まれた情報の一部または全部は、非代替性トークンを発行する場合、ブロックチェーンネットワーク30に伝送されてブロックチェーンネットワークに記録される情報であってもよい。例えば、1つ以上の非代替性トークン情報NFT_1~NFT_nのうちブロックチェーンネットワーク30に伝送されてブロックチェーンネットワークに記録される情報には各トークンIDID_1~ID_nが含まれてもよい。また、非代替性トークン情報NFT_1~NFT_nはその他にもデジタルコンテンツ情報CON_1~CON_nの保存されたインターネットアドレス、図7A、Bに記載されたアイドルグループの名称701、アイドルグループメンバーの名前705、任意に決まる非代替性トークンの等級706、発行時期707などの非代替性トークンに関する様々な情報を含んでもよい。
【0109】
1つ以上のトークン識別情報UNQ_1~UNQ_nは非代替性トークンを識別するための1つ以上の数字、文字、及び記号などを含むテキスト情報そのものであるか、上記のようなテキスト情報とそれを2次元のバーコードまたはQRコード(登録商標)に変換した形態の情報であるか、またはURLとそれを変換したバーコードまたはQRコード(登録商標)を含む情報であってもよい。1つ以上のトークン識別情報UNQ_1~UNQ_nは有形物(例えば、実物カード)に表示され、ユーザ端末20_1、20_2は有形物に表示された1つ以上のトークン識別情報UNQ_1~UNQ_nを認識することにより、1つ以上のトークン識別情報UNQ_1~UNQ_nの入力を受けることができる。ユーザ端末20_1、20_2が1つ以上のトークン識別情報UNQ_1~UNQ_nの入力を受ける方法には、(i)テキスト情報である1つ以上のトークン識別情報UNQ_1~UNQ_nをユーザ端末に備えられた入力装置(例えば、キーパッド)を介して入力を受ける方法、(ii)ユーザ端末に備えられた認識装置(例えば、カメラ)を介してバーコードまたはQRコード(登録商標)を認識することにより入力を受ける方法などがあり得る。
【0110】
制御サーバ230は、ユーザがユーザ端末20_1、20_2にアプリケーションをインストールし、自分をアプリケーションのユーザとして登録しながらユーザ識別情報USER_1、USER_2を登録すると、ブロックチェーンネットワーク30に各ユーザ識別情報USER_1、USER_2に対応する第1、2ブロックチェーンウォレットを生成することができる。制御サーバ230は、第1、2ユーザ識別情報USER_1、USER_2を第1、2ブロックチェーンウォレットの第1、2ウォレットアドレス情報ADD_1、ADD_2及び第1、2承認情報APP_1、APP_2と互いにマッチングして保存するか、または互いにマッチングして保存されるようにすることができる。第1、2ユーザ識別情報USER_1、USER_2、第1、2ブロックチェーンウォレットの第1、2ウォレットアドレス情報ADD_1、ADD_2及び第1、2承認情報APP_1、APP_2は全て同じサーバに保存されてもよく、互いに異なるサーバに保存されてもよい。図2では、第1、2ウォレットアドレス情報ADD_1、ADD_2及び第1、2承認情報APP_1、APP_2が全てウォレット情報保存部240に保存され、ウォレット情報保存部240が非代替性トークンの発行システム10に含まれた構成である場合を示したが、ウォレット情報保存部240は非代替性トークンの発行システム10に含まれない外部の構成であってもよく、それ自体で通信が可能なサーバ装置であってもよい。第1ユーザ識別情報USER_1、第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1承認情報APP_1が互いにマッチングされて保存され、第2ユーザ識別情報USER_2、第2ウォレットアドレス情報ADD_2及び第2承認情報APP_2が互いにマッチングされて保存されてもよい。
【0111】
制御サーバ230は、非代替性トークンの発行及び伝送のために必要な場合、(i)トークン識別情報UNQ_1~UNQ_nを利用してトークン情報保存部220から該当トークン識別情報に対応するアドレスに保存された非代替性トークン情報NFT_1~NFT_nを読み出すことができ、(ii)ユーザ識別情報USER_1、USER_2を利用してウォレット情報保存部240から該当ユーザ識別情報にマッチングされたウォレットアドレス情報ADD_1、ADD_2及び承認情報APP_1、APP_2を読み出すことができる。例えば、制御サーバ230は、第1トークン識別情報UNQ_1を利用してトークン情報保存部220から第1非代替性トークン情報NFT_1を読み出すことができ、第1ユーザ識別情報USER_1を利用してウォレット情報保存部240から第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1承認情報APP_1を読み出すことができる。
【0112】
制御サーバ230は、非代替性トークンの発行及び伝送のために必要な場合、トークン識別情報UNQ_1~UNQ_n、ウォレットアドレス情報ADD_1、ADD_2及び承認情報APP_1、APP_2をユーザ端末20_1、20_2に伝送することができる。
【0113】
制御サーバ230は、第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンが既に発行されているか否かを確認し、発行された場合、第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンを保管しているブロックチェーンウォレットが第2ブロックチェーンウォレットであるか否かを確認した後、第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンが第2ブロックチェーンウォレットに保管されているか否かを確認し、上の非代替性トークンが第2ブロックチェーンウォレットに保管されていない場合、上の非代替性トークンが保管されている第1ユーザ端末20_1に非代替性トークンを伝送するトランザクションの承認(または電子署名)を要求することができるREQ_APP。または、制御サーバ230は、1つのユーザ端末20_2(非代替性トークンの伝送を受けようとするブロックチェーンウォレットに対応するユーザ端末)から非代替性トークンの伝送の要求REQ_TRの伝送を受けて他のユーザ端末20_1(非代替性トークンを伝送しようとするブロックチェーンウォレットに対応するユーザ端末)に非代替性トークンに関する伝送トランザクションの承認(または電子署名)の要求REQ_APPを伝送することができる。即ち、第1ユーザ端末20_1(非代替性トークンを伝送するブロックチェーンウォレットに対応するユーザ端末)に伝送される非代替性トークンを伝送するトランザクションの承認の要求REQ_APPは制御サーバ230が自ら作成したものであってもよく、第2ユーザ端末20_2(非代替性トークンの伝送を受けるブロックチェーンウォレットに対応するユーザ端末)の伝送の要求REQ_TRを伝達するものであってもよい。
【0114】
制御サーバ230は、非代替性トークンを発行する場合、発行する非代替性トークンに対応するトークンID及び該当非代替性トークンが発行されるウォレットアドレス情報をブロックチェーンネットワーク30に伝送することにより非代替性トークンを発行するトランザクションを実行することができる。図1D図1Eの説明では、第1ユーザ端末20_1が非代替性トークンを伝送するトランザクションを実行する場合を説明したが、制御サーバ230が非代替性トークンを伝送するトランザクションを実行することもできる。
【0115】
一方、制御サーバ230は、ユーザがユーザ端末でアプリケーションを活性化した状態でトークン識別情報を入力したとき、該当トークン識別情報を利用して非代替性トークンを発行した場合、それを示す情報を保存し、その後、ユーザ端末を介して入力されたトークン識別情報を受信して受信したトークン識別情報が既に発行されたもの、即ち、既に使用されたものである場合は該当トークン識別情報に対応する非代替性トークンが既に発行されたことを示す情報CONFORMをユーザ端末に伝送することができる。
【0116】
制御サーバ230は、(i)非代替性トークンを発行するトランザクションの実行に必要な手数料として使用されるトークンを非代替性トークンを発行する第1ブロックチェーンウォレット以外の他のウォレット(例えば、非代替性トークンの発行システムの管理者のブロックチェーンウォレット)から伝送するか(好ましくは、管理者のブロックチェーンウォレットで非代替性トークンを発行するトランザクションを実行する)、(ii)非代替性トークンを発行または伝送するトランザクションの実行に必要な手数料として使用されるトークンを非代替性トークンを発行または伝送するトランザクションを実行する前に上のトランザクションを実行するブロックチェーンウォレットに伝送するか、(iii)ブロックチェーンウォレットに保有する非代替性トークンを発行または伝送するトランザクションの実行に必要な代替性トークンの量が所定の値を保持するようにブロックチェーンウォレットに保有する代替性トークンの量を確認して所定の値より低いと、ブロックチェーンウォレットに代替性トークンを伝送することができる。
【0117】
ウォレット情報保存部240は、第1、2ブロックチェーンウォレットが生成されると、生成されたブロックチェーンウォレットに対応する第1、2ユーザ識別情報USER_1、USER_2にマッチングされた第1、2ウォレットアドレス情報ADD_1、ADD_2及び第1、2承認情報APP_1、APP_2を保存するが、トランザクションの承認(または電子署名)に用いられる第1、第2承認情報APP_1、APP_2が流出しないようにこれを暗号化して保存することができる。ウォレット情報保存部240は、制御サーバ230が非代替性トークンを発行または伝送するトランザクションを実行するとき、制御サーバ230の呼び出しに応じて第1、2承認情報APP_1、APP_2を制御サーバ230に伝送することができる。
【0118】
図3A図3Eは、本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の動作を説明するための図である。
【0119】
図3Aは、第1ユーザが第1ユーザ端末20_1を利用して本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10を介して第1ブロックチェーンウォレットを生成する過程を説明するための図である。
【0120】
図3Aに示すように、第1ユーザは第1ユーザ端末20_1に非代替性トークンの発行システム10を使用して非代替性トークンを発行、確認及び伝送するために必要なアプリケーション(Application)をインストールし、第1ユーザ端末20_1でアプリケーションを実行して自分をアプリケーションのユーザ(User)と登録することができる。第1ユーザは自分をアプリケーションのユーザとして登録しながら自分をアプリケーションの他のユーザと識別できる第1ユーザ識別情報USER_1(例えば、第1ユーザの電子メールアドレス、第1ユーザが直接入力した第1ニックネームなど)を一緒に登録することができる。第1ユーザ端末20_1は第1ユーザ識別情報USER_1を制御サーバ230に伝送することができる。
【0121】
制御サーバ230は、第1ユーザが第1ユーザ識別情報USER_1を登録すると、ブロックチェーンネットワーク30で非代替性トークンを発行、保管及び伝送するために用いられる第1ブロックチェーンウォレットを生成し、第1ユーザ端末20_1で伝送した第1ユーザ識別情報USER_1を受信して第1ブロックチェーンウォレットの第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1承認情報APP_1を第1ユーザ識別情報USER_1をマッチングしてウォレット情報保存部240に保存することができる。
【0122】
図3Aでは、第1ユーザ識別情報USER_1が制御サーバ230に保存され、第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1承認情報APP_1がウォレット情報保存部240に保存される場合を示した。しかし、第1ユーザ識別情報USER_1、第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1承認情報APP_1は全て制御サーバ230に保存されてもよく、または全てウォレット情報保存部240に保存されてもよく、または、互いに異なる保存部またはサーバに分離されて保存されてもよい。また、第1ユーザ識別情報USER_1、第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1承認情報APP_1は重複して保存されてもよい。例えば、制御サーバ230に第1ユーザ識別情報USER_1及び第1ウォレットアドレス情報ADD_1が保存され、ウォレット情報保存部240に第1ユーザ識別情報USER_1及び第1承認情報APP_1が保存されて第1ユーザ識別情報USER_1が制御サーバ230とウォレットアドレス保存部240に重複して保存されてもよい。また、第1ユーザ識別情報USER_1、第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1承認情報APP_1はセキュリティのために全て暗号化されて保存されてもよく、または、上の情報の一部のみが暗号化されて保存されてもよい。図3Aでは、ウォレット情報保存部240が非代替性トークンの発行システム10に含まれた場合を示したが、ウォレット情報保存部240は非代替性トークンの発行システム10の外部に存在する保存部またはサーバであってもよく、非代替性トークンの発行システム10の管理者とは異なる主体が管理するものであって、サービス型ソフトウェア(Software-as-a-Service、SaaS)を提供する主体のサーバであってもよい。
【0123】
非代替性トークンの発行システム10は、ユーザがユーザ端末にアプリケーションをインストールし、自分をアプリケーションのユーザとして登録しながら自分を他のユーザと識別するためのユーザ識別情報のみを入力すれば、自動的にユーザ識別情報に対応するブロックチェーンウォレットを生成し、ブロックチェーンウォレットのウォレットアドレス情報及び承認情報を管理するため、ユーザは自らブロックチェーンウォレットを生成したり、ブロックチェーンウォレットのウォレットアドレス情報及び承認情報を管理しなくても非代替性トークンを発行、所有及び取り引きすることができる。
【0124】
図3Bは、第1ユーザが第1ユーザ端末20_1を利用して本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10を介して第1ブロックチェーンウォレットに非代替性トークンを発行する過程を説明するための図である。
【0125】
図3Bに示すように、第1ユーザは第1ユーザ端末20_1にインストールされたアプリケーションが活性化された状態で第1ユーザ端末20_1を介して第1非代替性トークンの保存されたアドレスに対応する第1トークン識別情報UNQ_1を入力することができる。ユーザが第1ユーザ端末20_1を介して第1トークン識別情報UNQ_1を入力する方法には、(i)第1ユーザ端末20_1に備えられた入力装置(例えば、キーパッド)を用いて直接入力する方法や(ii)有体物(例えば、実物カードなど)に視覚化されて表示[例えば、バーコードまたはQRコード(登録商標)]されたトークン識別情報UNQ_1を第1ユーザ端末20_1に備えられた認識装置(例えば、カメラ)を介して認識する方法などがあり得る。
【0126】
第1ユーザ端末20_1は入力された第1トークン識別情報UNQ_1を制御サーバ230に伝送することができる。制御サーバ230は、第1トークン識別情報UNQ_1を受信すると、第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンが既に発行されたものであるか否かを確認し、発行されていない場合は、第1トークン識別情報UNQ_1をトークン情報保存部220に伝送して、トークン情報保存部220から第1トークン識別情報UNQ_1に対応するアドレスに保存された第1非代替性トークン情報NFT_1を読み出すことができる。また、制御サーバ230は、ウォレット情報保存部240に第1ユーザ識別情報USER_1を伝送して、ウォレット情報保存部240から第1ユーザ識別情報USER_1にマッチングして保存された第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1承認情報APP_1を読み出すことができる。
【0127】
制御サーバ230は、第1非代替性トークン情報NFT_1、第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1承認情報APP_1を受信すると、第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1非代替性トークン情報NFT_1に含まれた第1トークンIDID_1をブロックチェーンネットワーク30上に存在する非代替性トークンのスマートコントラクトのコントラクトアドレスに伝送することにより、第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1トークンIDID_1がブロックチェーンネットワーク30の分散型台帳に記録されるようにすることができる。
【0128】
また、非代替性トークンの発行システムは図3Bには示されていないが、第1トークンIDID_1及び第1ウォレットアドレス情報ADD_1の他にも第1非代替性トークン情報NFT_1に含まれた他の情報[例えば、デジタルコンテンツ情報CON_1の保存されたインターネットアドレス、アイドルグループの名称701、アイドルグループメンバーの名前705、任意に決まる非代替性トークンの等級706、発行時期707のうち1つ以上の情報]をブロックチェーンネットワークに伝送して第1トークンIDID_1及び第1ウォレットアドレス情報ADD_1とともに記録されるようにすることができる。
【0129】
一方、制御サーバ230は、第1承認情報APP_1を利用して第1ウォレットアドレス情報ADD_1と第1トークンIDID_1をブロックチェーンネットワーク30上に存在する非代替性トークンのスマートコントラクトのコントラクトアドレスに伝送するトランザクションを承認(または電子署名)することができる。一方、非代替性トークンを発行する際に分散型台帳に記録される内容とその意味は、図1Bの説明で述べた通りであるため、省略する。
【0130】
非代替性トークンを発行するトランザクションの実行には手数料(またはガス代)が必要になることがあり、上記のような手数料は代替性トークンで伝送されてもよい。制御サーバ230は、ユーザのブロックチェーンウォレットが上記のような手数料を直接伝送しなくてもよいように非代替性トークンを発行するトランザクションの実行に必要な手数料として使用されるトークンを、(i)非代替性トークンを発行する第1ブロックチェーンウォレット以外の他のウォレット(例えば、非代替性トークンの発行システムの管理者のブロックチェーンウォレット)から伝送したり、(ii)非代替性トークンを発行するトランザクションを実行する前に第1ブロックチェーンウォレットに伝送したり、(iii)第1ブロックチェーンウォレットの保有する代替性トークンの量が所定の値を保持するように第1ブロックチェーンウォレットの保有する代替性トークンの量を確認して所定の値より低い場合、第1ブロックチェーンウォレットに代替性トークンを伝送することができる。好ましくは、制御サーバ230は、(i)の場合、非代替性トークンを第1ブロックチェーンウォレットに発行するトランザクションを第1ブロックチェーンウォレット以外の他のウォレット(例えば、非代替性トークンの発行システムの管理者のブロックチェーンウォレット)で実行することができる。
【0131】
ユーザは第1ユーザ端末20_1にインストールされたアプリケーションを介して非代替性トークンの発行システム10を利用することにより、第1ユーザ端末20_1に第1トークン識別情報UNQ_1を入力する動作だけで第1ユーザ識別情報USER_1に対応する第1ブロックチェーンウォレットに第1非代替性トークン情報NFT_1に対応する非代替性トークンを発行することができる。
【0132】
制御サーバ230は、第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンの発行が完了すると、第1トークン識別情報UNQ_1が非代替性トークンの発行にすでに使用されたことを示す情報を保存することができる。また、制御サーバ230はアプリケーションを介して生成された各ブロックチェーンウォレットが保管している非代替性トークン情報を保存することができる。例えば、制御サーバ230は、第1ユーザ識別情報USER_1に対応する第1ブロックチェーンウォレットに第1非代替性トークン情報NFT_1に対応する非代替性トークンが保管されている場合、これを示す情報を保存することができる。
【0133】
図3Cは、本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10において、第1ユーザ端末20_1に対応する第1ブロックチェーンウォレットで所有している非代替性トークンを確認する過程を説明するための図である。
【0134】
制御サーバ230は、既に発行済みの非代替性トークンに対応するトークン識別情報が入力された場合、該当非代替性トークンは再発行することができないため、該当トークン識別情報を入力したユーザ端末に非代替性トークンが既に発行されたことを知らせることができる。
【0135】
図3Cに示すように、第1ユーザは第1ユーザ端末20_1にインストールされたアプリケーションが活性化された状態で第1ユーザ端末20_1を介して第1非代替性トークンの保存されたアドレスに対応する第1トークン識別情報UNQ_1を入力することができる。
【0136】
第1ユーザ端末20_1は入力された第1トークン識別情報UNQ_1を制御サーバ230に伝送することができる。制御サーバ230は、第1トークン識別情報UNQ_1を受信すると、第1トークン識別情報UNQ_1が既に使用されたものであるか否か(即ち、第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンが既に発行されるか否か)を確認し、第1トークン識別情報UNQ_1が既に使用された場合(即ち、第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンが既に発行された場合)、図3Bのように非代替性トークンを発行する動作を行わずに、第1ユーザ端末20_1に第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンが既に発行されたことを示す確認情報CONFORMを伝送することができる。第1ユーザ端末20_1のユーザは確認情報CONFORMにより自分が第1ユーザ端末20_1に入力した第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンが既に発行されたことを確認することができる。即ち、制御サーバ230は入力されたトークン識別情報に対応する非代替性トークンを発行してから該当トークン識別情報を保存し、その後、同じトークン識別情報が入力されると、上で保存した情報を用いて入力されたトークン識別情報に対応する非代替性トークンが既に発行されたもの(即ち、該当非代替性トークンの所有者が存在する)であることを検証(または確認)することができる。
【0137】
図3D、3Eは、本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の非代替性トークンの「伝送」動作を説明するための図である。
【0138】
非代替性トークンの伝送を受ける者、即ち、第2ユーザ端末20_2のユーザはアプリケーションを第2ユーザ端末20_2にインストールし、第2ユーザ識別情報USER_2を登録して第2ブロックチェーンウォレットを生成したユーザであってもよい。第2ブロックチェーンウォレットを生成する過程及び第2ブロックチェーンウォレットの第2ウォレットアドレス情報ADD_2及び第2承認情報APP_2が第2ユーザ識別情報USER_2にマッチングして保存される過程は、図3Aで説明したのと同じであるため、省略する。
【0139】
また、非代替性トークンの「伝送」は該当非代替性トークンが「発行」されたことを前提としており、非代替性トークンの「伝送」以前に行われる非代替性トークンの「発行」動作は、図3Bで説明した非代替性トークンの「発行」動作と同じであるため、省略する。
【0140】
本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10は、(i)第1ユーザ端末20_1でアプリケーションを活性化した状態で第1ユーザ識別情報USER_1の入力を受けた後、第1ユーザ端末20_1に非代替性トークンの伝送を受ける者[第2ユーザ端末20_2を使用するユーザ、第2ブロックチェーンウォレットの所有者]の第2ユーザ識別情報USER_2を入力し、第1ユーザ端末で非代替性トークンの伝送を承認するか(以下の図3D及びその説明を参照)、(ii)(ii)第2ユーザ端末20_2でアプリケーションを活性化した状態で第1トークン識別情報UNQ_1の入力を受けた後、第1ユーザ端末20_1で非代替性トークンの伝送を承認することにより、第1ブロックチェーンウォレットに保管されている非代替性トークンを第1ブロックチェーンウォレットから第2ブロックチェーンウォレットに伝送することができる(以下の図3E及びその説明を参照)。
【0141】
図3Dに示すように、第1ユーザは第1ユーザ端末20_1にインストールされたアプリケーションが活性化された状態で第1ユーザ識別情報USER_1を入力した後、第1ユーザ端末20_1に非代替性トークンの伝送を受ける第2ユーザの第2ユーザ識別情報USER_2を入力し、非代替性トークンの伝送を承認することにより、非代替性トークンを第1ブロックチェーンウォレットから第2ブロックチェーンウォレットに伝送することができる。
【0142】
第1ユーザが第1ユーザ端末20_1でアプリケーションを活性化し、第1ユーザ識別情報USER_1を入力すると、第1ユーザ端末20_1が第1ユーザ識別情報USER_1を制御サーバ230に伝送し、制御サーバ230は第1ユーザ識別情報USER_1に対応する第1ウォレットアドレス情報ADD_1を第1ユーザ端末20_1に伝送することができる[即ち、第1ユーザ端末20_1が第1ウォレットアドレス情報ADD_1を入力すると、制御サーバ230は第1ウォレットアドレス情報ADD_1を第1ユーザ端末20_1に伝送することができる]。ここで、第1ユーザが第1ユーザ端末20_1でアプリケーションを活性化し、第1ユーザ識別情報USER_1を入力することにより、第1非代替性トークン情報NFT_1及び第1ウォレットアドレス情報ADD_1を読み出す過程は、非代替性トークンを伝送するための予備動作であり、非代替性トークンの発行システム10が提供するサービスにログイン(Log In)する動作であってもよい。
【0143】
上記のようなログイン動作の際、第1ユーザ端末20_1は第1ブロックチェーンウォレットが保管している第1非代替性トークンの第1非代替性トークン情報NFT_1の一部または全部を非代替性トークンの発行システム10から読み出すか(丸付数字1)、またはブロックチェーンネットワーク30から読み出すことができる(丸付数字2)。丸付数字2の場合、第1非代替性トークンの第1非代替性トークン情報NFT_1の一部または全部を第1ユーザ端末20_1に読み出す命令は、非代替性トークンの発行システム10がブロックチェーンネットワーク30に伝送するか、または第1ユーザ端末20_1が直接伝送することができる。
【0144】
第1ユーザは非代替性トークンを伝送するために第1ユーザ端末20_1に第2ユーザ識別情報USER_2を入力し、第1ユーザ端末20_1は入力された第2ユーザ識別情報USER_2を制御サーバ230に伝送し、制御サーバ230はウォレット情報保存部240から第2ユーザ識別情報USER_2にマッチングして保存された第2ウォレットアドレス情報ADD_2を読み出して第1ユーザ端末20_1に伝送することができる。
【0145】
第1ユーザは第1ユーザ端末20_1を介して第1非代替性トークン情報NFT_1に含まれた第1トークンIDID_1、第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第2ウォレットアドレス情報ADD_2をブロックチェーンネットワーク30上に存在する非代替性トークンのスマートコントラクトのコントラクトアドレスに伝送することにより、 第1ウォレットアドレス情報ADD_1, 第2ウォレットアドレス情報ADD_2、第1トークンIDID_1がブロックチェーンネットワーク30の分散型台帳に記録されるようにすることができる。一方、第1ユーザ端末20_1は、制御サーバ230を介して第1承認情報APP_1を読み出し、これを利用して第1ウォレットアドレス情報ADD_1と第1トークンIDID_1をブロックチェーンネットワーク30上に存在する非代替性トークンのスマートコントラクトのコントラクトアドレスに伝送するトランザクションを承認(または電子署名)することができる。一方、非代替性トークンを発行する際に分散型台帳に記録される内容とその意味は、図1Bの説明で述べた通りであるため、省略する。
【0146】
非代替性トークンを伝送するトランザクションの実行には手数料(またはガス代)が必要になることがあり、上記のような手数料は代替性トークンで伝送されてもよい。制御サーバ230は、ユーザのブロックチェーンウォレットが上記のような手数料を直接伝送しなくてもよいように非代替性トークンを発行するトランザクションの実行に必要な手数料として使用されるトークンを、(i)非代替性トークンを伝送するトランザクションを実行する前に第1ブロックチェーンウォレットに伝送するか、(ii)第1ブロックチェーンウォレットの保有する代替性トークンの量が所定の値を保持するように第1ブロックチェーンウォレットの保有する代替性トークンの量を確認して所定の値より低いと、第1ブロックチェーンウォレットに代替性トークンを伝送することができる。
【0147】
ユーザは第1ユーザ端末20_1にインストールされたアプリケーションを介して非代替性トークンの発行システム10を利用することにより、第1ユーザ端末20_1に第2ユーザ識別情報USER_2を入力し、非代替性トークンの伝送のトランザクションを承認する動作だけで第1ユーザ識別情報USER_1に対応する第1ブロックチェーンウォレットに保管されている第1非代替性トークン情報NFT_1に対応する非代替性トークンを第2ユーザ識別情報USER_2に対応する第2ブロックチェーンウォレットに伝送することができる。
【0148】
図3Eに示すように、第2ユーザが第2ユーザ端末20_2にインストールされたアプリケーションが活性化された状態で第2ユーザ端末20_2に第1トークン識別情報UNQ_1を入力した後、第1ユーザは第1ユーザ端末20_1にインストールされたアプリケーションが活性化された状態で非代替性トークンの伝送を承認することにより、非代替性トークンを第1ブロックチェーンウォレットから第2ブロックチェーンウォレットに伝送することができる。図3Eの非代替性トークンの発行システム10が非代替性トークンを伝送する方法は、第2ユーザ端末20_2を介して第1トークン識別情報UNQ_1の入力を受け、第1ユーザ端末20_1に最終的に非代替性トークンの伝送の承認を要求すること以外は、図3Dの説明で示した非代替性トークンの発行システム10が非代替性トークンを伝送する方法と全く同じであるため、以下では、図3Dに示す非代替性トークンの発行システム10の動作と同じ動作の説明は省略する。
【0149】
ちなみに、第2ユーザ端末20_2に第1トークン識別情報UNQ_1を入力する方法は、図1Aで説明した第1ユーザ端末20_1に第1トークン識別情報UNQ_1を入力する方法と同じであってもよい。
【0150】
第2ユーザが第2ユーザ端末20_2にインストールされたアプリケーションが活性化された状態で第2ユーザ端末20_2に第1トークン識別情報UNQ_1を入力すると、第2ユーザ端末20_2は制御サーバ230に第1トークン識別情報UNQ_1を伝送し、第1トークン識別情報UNQ_1を受信した制御サーバ230は第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンが既に発行されているか否かを確認し、発行された場合は、第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンを保管しているブロックチェーンウォレットが第2ブロックチェーンウォレットであるか否かを確認し、上の非代替性トークンが第2ブロックチェーンウォレットに保管されていない場合、上の非代替性トークンが保管されている第1ユーザ端末20_1に非代替性トークンを伝送するトランザクションの承認(または電子署名)を要求することができるREQ_APP。制御サーバ230は上の要求REQ_APPと共に非代替性トークンの伝送を要求する第2ブロックチェーンウォレットに対応する第2ウォレットアドレス情報ADD_2を一緒に伝送することができる。
【0151】
または、第2ユーザは第2ユーザ端末20_2に第1トークン識別情報UNQ_1を入力し、第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンが既に発行されており、上の非代替性トークンが第2ブロックチェーンウォレットに保管されていない場合、上の非代替性トークンの伝送を要求しREQ_TR、非代替性トークンの発行システム10は第2ユーザ端末20_2から上の要求REQ_TRを受信すると、第1ユーザ端末20_1にトランザクションの承認の要求REQ_APPを伝送することができる。制御サーバ230は上の要求REQ_APPと共に非代替性トークンの伝送を要求する第2ブロックチェーンウォレットに対応する第2ウォレットアドレス情報ADD_2を一緒に伝送することができる。
【0152】
第1ユーザが第1ユーザ端末20_1を介して第1トークン識別情報UNQ_1に対応する非代替性トークンを第1ブロックチェーンウォレットから第2ブロックチェーンウォレットに伝送するトランザクションを承認すると、第1ユーザ端末20_1は第1ウォレットアドレス情報ADD_1、第2ウォレットアドレス情報ADD_2、及び第1トークンIDID_1をブロックチェーンネットワーク30に伝送することによって第1ブロックチェーンウォレットに保管されている第1トークンIDID_1に対応する非代替性トークンを第1ブロックチェーンウォレットから第2ブロックチェーンウォレットに伝送することができる。
【0153】
このように、本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10を利用すると、ユーザは自分のユーザ端末20_1、20_2にアプリケーションをインストールし、アプリケーションのユーザとして登録することにより、非代替性トークンを発行、確認及び伝送することができる。即ち、ユーザは非代替性トークンの発行システム10を介して銀行口座の開設、取引所への登録及び個人ブロックチェーンウォレットを生成するなどの複雑であったり、法的制限のある過程を経ずに手軽に非代替性トークンを発行、所有及び伝送することができる。
【0154】
本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10を利用すると、既存のコインまたはトークンの取引ウェブサイトを利用しなくてもユーザ同士で自由に非代替性トークンを直接取引することができる。即ち、非代替性トークンの発行システム10は取引所の役割も果たすことができる。
【0155】
図4A図4Cは、本発明の一実施例による非代替性トークンの発行方法を説明するためのフローチャートである。
【0156】
図4Aは本発明の一実施例による非代替性トークンの発行方法の全体動作を説明するためのフローチャートであり、図4B図4Cは本発明の一実施例による非代替性トークンの発行方法のトークン伝送段階S460を説明するためのフローチャートである。
【0157】
図4Aに示すように、非代替性トークンの発行方法は、トークン情報生成段階S410、トークン情報保存段階S420、トークン情報表示段階S430、ウォレット生成及びウォレット情報保存段階S440、トークン発行段階S450、及びトークン伝送段階S460を含んでもよい。
【0158】
トークン情報生成段階S410は、1つ以上のデジタルコンテンツ情報CON_1~CON_n、1つ以上のトークン識別情報UNQ_1~UNQ_n、1つ以上のトークンアドレス情報URL_1~URL_n、及びトークンIDID_1~ID_nを含む複数の非代替性トークン情報NFT_1~NFT_nを生成することができる。
【0159】
1つ以上のデジタルコンテンツ情報CON_1~CON_nは、画像データ、音源データ、及び動画データのうち1つ以上のデータを含む情報であってもよい。1つ以上のデジタルコンテンツ情報CON_1~CON_nは非代替性トークンの原本デジタルコンテンツそのものであり、ブロックチェーンネットワークではない外部記憶媒体に記憶及び保存されるデータであって、非代替性トークンの発行システム10のコンテンツ情報保存部210に保存されることができる。コンテンツ情報保存部210には1つ以上のデジタルコンテンツ情報CON_1~CON_nと共に1つ以上のトークン識別情報UNQ_1~UNQ_nが一緒に保存されてもよい。
【0160】
トークン情報保存段階S420は、1つ以上の非代替性トークン情報NFT_1~NFT_nをトークン情報保存部220の1つ以上のトークン識別情報UNQ_1~UNQ_nに対応するアドレスに保存する段階であってもよい。トークン情報保存段階S520に保存された1つ以上の非代替性トークン情報NFT_1~NFT_nは1つ以上のトークン識別情報UNQ_1~UNQ_nを利用して呼び出すことができる。
【0161】
トークン情報表示段階S430は非代替性トークン情報NFT_1~NFT_nに含まれたトークン識別情報UNQ_1~UNQ_nを視覚化して有形物(例えば、実物カード)に表示することができる。トークン情報表示段階S430はトークン識別情報UNQ_1~UNQ_nの文字列をそのまま表示したり、これをバーコードまたはQRコード(登録商標)などのスマート機器に備えられた視覚情報を認識する装置(例えば、カメラ)を介して認識することができる形態に変換して表示することができる。トークン情報表示段階S430は、1つ以上の非代替性トークン情報NFT_1~NFT_nに含まれた他の情報を1つ以上の有形物に表示することができる。また、トークン情報表示段階S430は、1つ以上の非代替性トークン情報NFT_1~NFT_nに含まれた1つ以上のデジタルコンテンツ情報CON_1~CON_n、1つ以上のトークン識別情報UNQ_1~UNQ_n、及び1つ以上のトークンIDID_1~ID_nのうち一部または全部を表示することができる。例えば、トークン情報表示段階S430は、1つ以上のデジタルコンテンツ情報CON_1~CON_nが画像である場合、該当画像を有形物に表示し、1つ以上のトークン識別情報UNQ_1~UNQ_nをバーコードまたはQRコード(登録商標)に変形して有形物に表示することができる。
【0162】
ウォレット生成及びウォレット情報保存段階S440は、ユーザが第1ユーザ端末20_1に非代替性トークンを発行、確認及び伝送するために必要なアプリケーションをインストールし、第1ユーザ識別情報USER_1を登録すると、第1ブロックチェーンウォレットを生成し、第1ブロックチェーンウォレットのアドレスを示す第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1ブロックチェーンウォレットのトランザクションを承認するために用いられる第1承認情報APP_1を第1ユーザ識別情報USER_1とマッチングして保存する段階であってもよい。第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1承認情報APP_1をウォレット情報保存部240に保存することができる。第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1承認情報APP_1は同じサーバまたは保存部に保存されてもよく、互いに異なるサーバまたは保存部に保存されてもよく、第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び第1承認情報APP_1の保存されたサーバまたは保存部は非代替性トークンの発行システム10に含まれたサーバまたは保存部であってもよく、非代替性トークンの発行システム10のサーバは非代替性トークンの発行システム10に含まれていない外部に存在するサーバであってもよい。
【0163】
トークン発行段階S450は、第1ユーザ端末を介して第1トークン識別情報UNQ_1の入力を受け、トークン情報保存部220のうち第1トークン識別情報UNQ_1に対応するアドレスに保存された第1非代替性トークン情報NFT_1を利用してブロックチェーンネットワーク30上で第1ユーザ識別情報USER_1とマッチングされた第1ウォレットアドレス情報ADD_1を有する第1ブロックチェーンウォレットに第1非代替性トークン情報NFT_1に対応する非代替性トークンを発行する段階であってもよい。
【0164】
トークン発行段階S450は、トークン識別情報入力段階S451、トークン情報呼び出し段階S452、トランザクション要求段階S453、及びトランザクション承認段階S454を含んでもよい。
【0165】
トークン識別情報入力段階S451は、第1ユーザ端末20_1にインストールされたアプリケーションが活性化された状態で第1ユーザ端末20_1を介して第1トークン識別情報UNQ_1を入力する段階であってもよい。ユーザが第1ユーザ端末20_1を介して第1トークン識別情報UNQ_1を入力する方法には、第1ユーザ端末20_1の入力装置(例えば、キーパッド)を利用して直接入力する方法や有体物(例えば、実物カードなど)に表示されたバーコードまたはQRコード(登録商標)を第1ユーザ端末20_1に備えられた認識装置(例えば、カメラ)を介して認識して入力する方法などがあり得る。
【0166】
トークン情報呼び出し段階S452は、制御サーバ230が第1トークン識別情報UNQ_1の入力を受けてそれをトークン情報保存部220に伝送し、トークン情報保存部220が第1トークン識別情報UNQ_1に応答して第1トークン識別情報UNQ_1に対応するアドレスに保存された第1非代替性トークン情報NFT_1を制御サーバ230に伝送する段階であってもよい。
【0167】
トランザクション要求ステップS453は、制御サーバ230が第1非代替トークン情報NFT_1に含まれた第1トークンIDID_1及び第1ユーザ識別情報USER_1をウォレット情報記憶部240に送信し、これに応答してウォレット情報保存部240が制御サーバ230に第1ユーザ識別情報USER_1にマッチングして保存された第1ウォレットアドレス情報ADD_1を伝送すると、第1トークンIDID_1及び第1ユーザ識別情報USER_1を非代替性トークンのコントラクトアドレスに伝送することを要求する段階であってもよい。
【0168】
トランザクション承認段階S454は、制御サーバ230がウォレット情報保存部240に第1ユーザ識別情報USER_1を伝送し、これに応答してウォレット情報保存部240が制御サーバ230に第1ユーザ識別情報USER_1にマッチングして保存された第1承認情報APP_1を伝送すると、上の要求を承認する段階であってもよい。
【0169】
非代替性トークンを発行するトランザクションの実行には手数料(またはガス代)を伝送しなければならないが、本発明の一実施例による非代替性トークンの発行方法は、ユーザのブロックチェーンウォレットが上記のような手数料を直接伝送しなくてもよいように、(i)トークン発行段階S450において、非代替性トークンの発行システム10は非代替性トークンを発行するトランザクションの実行に必要な手数料として使用されるトークンを(i)非代替性トークンを発行する第1ブロックチェーンウォレット以外の他のウォレット(例えば、非代替性トークンの発行システムの管理者のブロックチェーンウォレット)から伝送するようにする段階を含むか、(ii)トークン発行段階S450において、非代替性トークンを発行するトランザクションを実行する前に第1ブロックチェーンウォレットに伝送する段階を含むか、(iii)第1ブロックチェーンウォレットに保有する代替性トークンの量が所定の値を保持するように第1ブロックチェーンウォレットに保有する代替性トークンの量を確認して所定の値より低いと、第1ブロックチェーンウォレットに代替性トークンを伝送する段階を含んでもよい。好ましくは、非代替性トークンの発行方法は、(i)の場合、非代替性トークンを第1ブロックチェーンウォレットに発行するトランザクションを第1ブロックチェーンウォレット以外の他のウォレット(例えば、非代替性トークンの発行システムの管理者のブロックチェーンウォレット)で実行することができる。
【0170】
図4Bに示すように、本発明の一実施例による非代替性トークンの発行方法のトークン伝送段階S460は、初期化段階S461、受信者識別情報入力段階S462、受信者ウォレット情報呼び出し段階S463、トランザクション要求段階S464、及びトランザクション承認段階S465を含んでもよい。
【0171】
一方、第2ユーザは第2ユーザ端末20_1にアプリケーションをインストールし、アプリケーションを活性化した状態で第2ユーザ識別情報USER_2を入力することにより、自分をアプリケーションのユーザUSERとして登録し、第2ユーザが自分をユーザとして登録すると、非代替性トークンの発行システム10は第2ブロックチェーンウォレットを生成し、第2ウォレットアドレス情報ADD_2及び第2承認情報APP_2を第2ユーザ識別情報USER_2にマッチングして保存することができる。このように、第2ユーザが自分をアプリケーションまたは非代替性トークンの発行システム10のユーザとして登録し、第2ブロックチェーンウォレットを生成し、第2ウォレットアドレス情報ADD_2及び第2承認情報APP_2を保存する段階は、ウォレット生成及びウォレット情報保存段階S440と全く同じであり、トークン伝送段階S460の前の如何なる時点において行われてもよい。従って、トークン伝送段階S460では、非代替性トークンを受信しようとする第2ユーザの第2ブロックチェーンウォレットが既に生成されていることがある。
【0172】
初期化段階S461は、第1ユーザが第1ユーザ端末20_1でアプリケーションを活性化し、第1ユーザ端末20_1に既に登録されている第1ユーザ識別情報USER_1を入力することにより、非代替性トークンの発行システム10から第1ユーザ端末20_1にアプリケーションの使用に必要な情報を予め伝送する段階であってもよい。初期化段階S461は、第1ユーザ端末20_1が第1ユーザがアプリケーションを活性化してから入力した第1ユーザ識別情報USER_1を制御サーバ230に伝送すると、制御サーバ230がウォレット情報保存部240から第1ユーザ識別情報USER_1にマッチングして保存された第1ウォレットアドレス情報ADD_1及び制御サーバ230に第1ブロックチェーンウォレットに保管されていると保存された非代替性トークンに対応する第1非代替性トークン情報NFT_1を第1ユーザ端末20_1に伝送し、第1ユーザ端末20_1は制御サーバ230から受信した情報を保存する段階であってもよい。
【0173】
受信者識別情報入力段階S462は第1ユーザ端末20_1でアプリケーションを活性化し、第2ユーザ識別情報USER_2を入力する段階であってもよい。第1ユーザ端末20_1は入力された第2ユーザ識別情報USER_2を制御サーバ230に伝送することができる。
【0174】
受信者ウォレット情報呼び出し段階S463は、第1ユーザ端末20_1から第2ユーザ識別情報USER_2を受信した制御サーバ230がウォレット情報保存部240に第2ユーザ識別情報USER_2を伝送し、第2ユーザ識別情報USER_2を受信したウォレット情報保存部240が制御サーバ230に第2ユーザ識別情報USER_2にマッチングして保存された第2ウォレットアドレス情報ADD_2を伝送し、制御サーバ230がウォレット情報保存部240から伝達された第2ウォレットアドレス情報ADD_2を第1ユーザ端末20_1に伝送する段階であってもよい。
【0175】
トランザクション要求段階S464は、第1ユーザ端末20_1が初期化段階S461で伝送された第1ウォレットアドレス情報ADD_1、第1トークンIDID_1及び受信者ウォレット情報呼び出し段階S463で受信した第2ウォレットアドレス情報ADD_2を非代替性トークンのコントラクトアドレスに伝送することを要求する段階であってもよい。
【0176】
トランザクション承認段階S465は、第1ユーザ端末20_1が第1ユーザがアプリケーションを活性化してから入力した第1ユーザ識別情報USER_1を制御サーバ230に伝送すると、制御サーバ230がウォレット情報保存部240から第1ユーザ識別情報USER_1にマッチングして保存された第1承認情報APP_1を読み出して第1ユーザ端末20_1に伝送し、第1ユーザ端末20_1が第1承認情報APP_1を利用して上の要求を承認(または電子署名)する段階であってもよい。ここで、第1承認情報APP_1は、トランザクション承認段階S465で制御サーバ230から第1ユーザ端末20_1に伝送されてもよいが、初期化段階S461で制御サーバ230から第1ユーザ端末20_1に伝送されてもよい。後者の場合、トランザクション承認段階S465では、制御サーバ230が第1承認情報APP_1を第1ユーザ端末20_1に伝送せずに初期化段階S461で既に伝送された第1承認情報APP_1を利用して上の要求を承認することができる。
【0177】
非代替性トークンを伝送するトランザクションの実行には手数料(またはガス代)を伝送しなければならないが、本発明の一実施例による非代替性トークンの発行方法は、ユーザのブロックチェーンウォレットが上記のような手数料を直接伝送しなくてもよいように、(i)トークン伝送段階S460で非代替性トークンを発行するトランザクションを実行する前に第1ブロックチェーンウォレットに伝送する段階を含むか、(ii)第1ブロックチェーンウォレットに保有する代替性トークンの量が所定の値を保持するように第1ブロックチェーンウォレットに保有する代替性トークンの量を確認して所定の値より低いと、第1ブロックチェーンウォレットに代替性トークンを伝送する段階を含んでもよい。
【0178】
図4Cに示すように、本発明の他の一実施例による非代替性トークンの発行方法のトークン伝送段階S460は、初期化段階S461、トークン識別情報入力段階S462、受信者のトークン伝送要求段階S463、受信者ウォレット情報呼び出し段階S464、トランザクション要求段階S465、及びトランザクション承認段階S466を含んでもよい。
【0179】
初期化段階S461に関する説明は図4Bで説明したものと同じであるため、省略する。
【0180】
トークン識別情報入力段階S462は、第2ユーザ端末20_2にインストールされたアプリケーションが活性化された状態で第2ユーザ端末20_2を介して第1トークン識別情報UNQ_1の入力を受ける段階であってもよい。トークン識別情報入力段階S462において、第2ユーザ端末20_2を利用して第1トークン識別情報UNQ_1を入力する方式は上述と同じであってもよい。
【0181】
受信者のトークン伝送要求段階S463は、(i)第2ユーザが第2ユーザ端末20_2を介して制御サーバ230に直接非代替性トークンの伝送を要求REQ_TRするか、(ii)第2ユーザ端末20_2に入力された第1トークン識別情報UNQ_1を制御サーバ230に伝送することによって非代替性トークンの伝送を要求する段階であってもよい。受信者のトークン伝送要求段階S463において、(i)第2ユーザが第2ユーザ端末20_2を介して制御サーバ230に直接非代替性トークンの伝送を要求REQ_TRするか、(ii)第2ユーザ端末20_2に入力された第1トークン識別情報UNQ_1を制御サーバ230に伝送することによって非代替性トークンの伝送を要求する過程は、図1E及び図3Eで説明したのと同じであるため、省略する。
【0182】
受信者ウォレット情報呼び出し段階S464は、第1ユーザ端末S464で非代替性トークンを伝送するために第2ウォレットアドレス情報ADD_2を読み出す段階であってもよい。第1ユーザ端末S464は制御サーバ230から非代替性トークンの伝送の承認の要求REQ_APPを受けるとともに第2ウォレットアドレス情報ADD_2を受信することができる。制御サーバ230は上の要求REQ_APPと共に非代替性トークンの伝送を要求する第2ブロックチェーンウォレットに対応する第2ウォレットアドレス情報ADD_2を一緒に伝送することができる。
【0183】
トランザクション要求段階S465及びトランザクション承認段階S466は、図4Bの説明で述べたトランザクション要求段階S464及びトランザクション承認段階S465と同じであってもよい。
【0184】
このように、本発明の一実施例による非代替性トークンの発行方法を利用すると、ユーザは自分のユーザ端末20_1、20_2にアプリケーションをインストールし、アプリケーションのユーザとして登録することにより、非代替性トークンを発行、確認及び伝送することができる。即ち、ユーザは非代替性トークンの発行方法を通じて銀行口座の開設、取引所への登録及び個人ブロックチェーンウォレットを生成するなどの複雑であったり、法的制限のある過程を経ずに手軽に非代替性トークンを発行、所有及び伝送することができる。
【0185】
図5A~5Eは、本発明の他の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の動作を説明するための図である。
【0186】
本発明の他の一実施例による非代替性トークンの発行システム10は、(i)非代替性トークン情報NFT_1が保存されたアドレスに対応するトークン識別情報の代わりに非代替性トークンNFT_1が保存されたアドレスを示すURL情報URL_1の入力を受け、(ii)トークン識別情報はトークンのシリアル番号(Serial Number、SN_1)であり、(iii)URL情報URL_1にはアプリケーションをダウンロードするためのアドレス及びトークンのシリアル番号が含まれている点を除けば、図2図3Eで説明した本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10と非常に類似している。
【0187】
図5A図5Eに示す非代替性トークンの発行システム10はコンテンツ情報保存部510、トークン情報保存部520、制御サーバ530、及びウォレット情報保存部540を含んでもよい。図5A図5Eに示すコンテンツ情報保存部510、トークン情報保存部520、制御サーバ530、及びウォレット情報保存部540は図2図3A図3Eに示すコンテンツ情報保存部210、トークン情報保存部220、制御サーバ230、及びウォレット情報保存部240とその機能がほぼ類似することができる。
【0188】
図5Aは、第1ユーザが第1ユーザ端末20_1を利用して本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10を介して第1ブロックチェーンウォレットを生成する過程を説明するための図である。
【0189】
図5Aに示すように、第1ユーザは第1ユーザ端末20_1に非代替性トークン発行システム10を使用して非代替性トークンを発行、確認及び伝送するために必要なアプリケーション(Application)をインストールすることができる。
【0190】
第1ユーザが第1ユーザ端末20_1でアプリケーションを活性化していない状態で第1ユーザ端末20_1に第1URL情報URL_1を入力すると、第1ユーザ端末20_1がアプリケーションをダウンロードすることができるウェブページに繋がることができる。第1ユーザは上のウェブページからアプリケーションを第1ユーザ端末20_1にダウンロードしてインストールすることができる。第1ユーザが第1ユーザ端末20_1でアプリケーションを活性化した状態で第1ユーザ端末20_1に第1URL情報URL_1を入力すると、第1ユーザ端末20_1は第1URL情報URL_1のうち第1トークンシリアル番号SN_1のみを制御サーバ530に伝送することができる。
【0191】
その後の非代替性トークンの発行システム10がウォレットを生成する過程は、第1トークン識別情報UNQ_1が第1トークンシリアル番号SN_1であることを除けば、図2、3Aの非代替性トークンの発行システム10がウォレットを生成する過程と同じであってもよい。
【0192】
非代替性トークンの発行システム10は、ユーザがユーザ端末にアプリケーションをインストールし、自分をアプリケーションのユーザとして登録しながら自分を他のユーザと識別するためのユーザ識別情報のみを入力すれば、自動的にユーザ識別情報に対応するブロックチェーンウォレットを生成し、ブロックチェーンウォレットのウォレットアドレス情報及び承認情報を管理するため、ユーザは自らブロックチェーンウォレットを生成したり、ブロックチェーンウォレットのウォレットアドレス情報及び承認情報を管理しなくても非代替性トークンを発行、所有及び取り引きすることができる。
【0193】
図5Bは、第1ユーザが第1ユーザ端末20_1を利用して本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10を介して第1ブロックチェーンウォレットに非代替性トークンを発行する過程を説明するための図である。
【0194】
図5Bに示すように、第1ユーザは第1ユーザ端末20_1にインストールされたアプリケーションが活性化された状態で第1ユーザ端末20_1を介して第1非代替性トークンが保存されたアドレスに対応する第1URL情報URL_1を入力することができる。第1ユーザが第1ユーザ端末20_1でアプリケーションを活性化した状態で第1ユーザ端末20_1に第1URL情報URL_1を入力すると、第1ユーザ端末20_1は第1URL情報URL_1のうち第1トークンシリアル番号SN_1のみを制御サーバ530に伝送することができる。
【0195】
その後の非代替性トークンの発行システム10がウォレットを生成する過程は、第1トークン識別情報UNQ_1が第1トークンシリアル番号SN_1であることを除けば、図2、3Bの非代替性トークンの発行システム10が非代替性トークンを発行する過程と同じであってもよい。
【0196】
図5Cは、本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10において、第1ユーザ端末20_1に対応する第1ブロックチェーンウォレットで所有している非代替性トークンを確認する過程を説明するための図である。
【0197】
制御サーバ530は、既に発行済みの非代替性トークンに対応するトークン識別情報が入力された場合、該当非代替性トークンは再発行することができないため、該当トークン識別情報を入力したユーザ端末に非代替性トークンが既に発行されたことを知らせることができる。
【0198】
図5Cに示すように、第1ユーザは第1ユーザ端末20_1にインストールされたアプリケーションが活性化された状態で第1ユーザ端末20_1を介して第1非代替性トークンが保存されたアドレスを示す第1URL情報UNQ_1を入力することができる。
【0199】
第1ユーザが第1ユーザ端末20_1でアプリケーションを活性化した状態で第1ユーザ端末20_1に第1URL情報URL_1を入力すると、第1ユーザ端末20_1は第1URL情報URL_1のうち第1トークンシリアル番号SN_1のみを制御サーバ530に伝送することができる。
【0200】
その後の非代替性トークンの発行システム10が第1ブロックチェーンウォレットに第1トークンシリアル番号SN_1に対応する非代替性トークンが発行されたことを確認する過程は、第1トークン識別情報UNQ_1が第1トークンシリアル番号SN_1であることを除けば、図2、3Cの非代替性トークンの発行システム10が非代替性トークンを発行する過程と同じであってもよい。
【0201】
図5D、5Eは、本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10の非代替性トークンの「伝送」動作を説明するための図である。
【0202】
非代替性トークンの伝送を受ける者、即ち、第2ユーザ端末20_2のユーザはアプリケーションを第2ユーザ端末20_2にインストールし、第2ユーザ識別情報USER_2を登録して第2ブロックチェーンウォレットを生成したユーザであってもよい。第2ブロックチェーンウォレットを生成する過程及び第2ブロックチェーンウォレットの第2ウォレットアドレス情報ADD_2及び第2承認情報APP_2が第2ユーザ識別情報USER_2にマッチングして保存される過程は、図5Aで説明したのと同じであるため、省略する。
【0203】
また、非代替性トークンの「伝送」は該当非代替性トークンが「発行」されたことを前提としており、非代替性トークンの「伝送」以前に行われる非代替性トークンの「発行」動作は図5Bで説明した非代替性トークンの「発行」動作と同じであるため、省略する。
【0204】
本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10は、(i)第1ユーザ端末20_1でアプリケーションを活性化した状態で第1ユーザ識別情報USER_1の入力を受けた後、第1ユーザ端末20_1に非代替性トークンの伝送を受ける者[第2ユーザ端末20_2を使用するユーザ、第2ブロックチェーンウォレットの所有者]の第2ユーザ識別情報USER_2を入力し、第1ユーザ端末で非代替性トークンの伝送を承認するか(以下の図5D及びその説明を参照)、(ii)第2ユーザ端末20_2でアプリケーションを活性化した状態で第1URL情報URL_1の入力を受けてから第1ユーザ端末20_1において非代替性トークンの伝送を承認することにより、第1ブロックチェーンウォレットに保管されている非代替性トークンを第1ブロックチェーンウォレットから第2ブロックチェーンウォレットに伝送することができる(以下の図5E及びその説明を参照)。
【0205】
図5Dの非代替性トークンの発行システム10が非代替性トークンを伝送する過程は第1トークン識別情報UNQ_1が第1トークンシリアル番号SN_1であることを除けば、図2、3Dの非代替性トークンの発行システム10が非代替性トークンを伝送する過程と同じであってもよい。
【0206】
図5Eに示すように、第2ユーザが第2ユーザ端末20_2にインストールされたアプリケーションが活性化された状態で第2ユーザ端末20_2に第1URL情報URL_1を入力した後、第1ユーザは第1ユーザ端末20_1にインストールされたアプリケーションが活性化された状態で非代替性トークンの伝送を承認することにより、非代替性トークンを第1ブロックチェーンウォレットから第2ブロックチェーンウォレットに伝送することができる。図5Eの非代替性トークンの発行システム10が非代替性トークンを伝送する過程は、第2ユーザ端末20_2を介して第1URL情報URL_1の入力を受けて第1URL情報URL_1のうち第1トークンシリアル番号SN_1のみを制御サーバ530に伝送することを除けば、図2、3Eの非代替性トークンの発行システム10が非代替性トークンを伝送する過程と同じであってもよい。
【0207】
このように、本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10を利用すると、ユーザは自分のユーザ端末20_1、20_2にアプリケーションをインストールし、アプリケーションのユーザとして登録することにより、非代替性トークンを発行、確認及び伝送することができる。即ち、ユーザは非代替性トークンの発行システム10を介して銀行口座の開設、取引所への登録及び個人ブロックチェーンウォレットを生成するなどの複雑であったり、法的制限のある過程を経ずに手軽に非代替性トークンを発行、所有及び伝送することができる。
【0208】
図6A図6Cは本発明の他の一実施例による非代替性トークンの発行方法を説明するためのフローチャートである。図6A~6Cで説明する非代替性トークンの発行方法は図5A図5Eで説明した非代替性トークンの発行システム10を利用した非代替性トークンの発行方法であり、(i)非代替性トークン情報NFT_1が保存されたアドレスに対応するトークン識別情報の代わりに非代替性トークンNFT_1が保存されたアドレスを示すURL情報URL_1の入力を受け、(ii)トークン識別情報はトークンのシリアル番号(Serial Number、SN_1)であり、(iii)URL情報URL_1にはアプリケーションをダウンロードするためのアドレス及びトークンのシリアル番号が含まれている点を除けば、図4A図4Eで説明した本発明の一実施例による非代替性トークンの発行システム10と非常に類似している。
【0209】
図6Aは本発明の一実施例による非代替性トークンの発行方法の全体動作を説明するためのフローチャートであり、図6B図6Cは本発明の一実施例による非代替性トークンの発行方法のトークン伝送段階S660を説明するためのフローチャートである。
【0210】
図6Aに示すように、非代替性トークンの発行方法はトークン情報生成段階S610、トークン情報保存段階S620、トークン情報表示段階630、ウォレット生成及びウォレット情報保存段階S640、トークン発行段階S650及びトークン伝送段階S660を含んでもよい。非代替性トークンの発行方法はアプリケーションインストール段階S600をさらに含んでもよい。
【0211】
トークン情報生成段階S610は、1つ以上のデジタルコンテンツ情報CON_1~CON_n、1つ以上のURL情報URL_1~URL_n、及びトークンIDID_1~ID_nを含む複数の非代替性トークン情報NFT_1~NFT_nを生成することができる。
【0212】
トークン情報保存段階S620は、1つ以上の非代替性トークン情報NFT_1~NFT_nをトークン情報保存部220の1つ以上のURL情報URL_1~URL_nに対応するアドレスに保存する段階であってもよい。トークン情報保存段階S620に保存された1つ以上の非代替性トークン情報NFT_1~NFT_nは1つ以上のトークン識別情報UNQ_1~UNQ_nを利用して呼び出すことができる。
【0213】
トークン情報表示段階S630は非代替性トークン情報NFT_1~NFT_nに含まれたURL情報URL_1~URL_nを視覚化して有形物(例えば、実物カード)に表示することができる。トークン情報表示段階S630はURL情報URL_1~URL_nの文字列をそのまま表示するか、それをバーコードまたはQRコード(登録商標)などのスマート機器に備えられた視覚情報を認識する装置(例えば、カメラ)を介して認識することができる形態に変換して表示することができる。トークン情報表示段階S630は1つ以上の非代替性トークン情報NFT_1~NFT_nに含まれた他の情報を1つ以上の有形物に表示することができる。また、トークン情報表示段階S630は、1つ以上の非代替性トークン情報NFT_1~NFT_nに含まれた1つ以上のデジタルコンテンツ情報CON_1~CON_n、1つ以上のURL情報URL_1~URL_n、及び1つ以上のトークンIDID_1~ID_nのうち一部または全部を表示することができる。例えば、トークン情報表示段階S630は、1つ以上のデジタルコンテンツ情報CON_1~CON_nが画像である場合、該当画像を有形物に表示し、1つ以上のURL情報URL_1~URL_nをバーコードまたはQRコード(登録商標)に変換して有形物に表示することができる。
【0214】
アプリケーションインストール段階S600は、第1ユーザが第1ユーザ端末20_1に非代替性トークンの発行システム10を利用して非代替性トークンを発行、確認及び伝送するために必要なアプリケーションをインストールする段階であってもよい。第1ユーザが第1ユーザ端末20_1でアプリケーションを活性化していない状態で第1ユーザ端末20_1に第1URL情報URL_1を入力すると、第1ユーザ端末20_1がアプリケーションをダウンロードすることができるウェブページに繋がることができる。第1ユーザは上のウェブページからアプリケーションを第1ユーザ端末20_1にダウンロードしてインストールすることができる。第1ユーザが第1ユーザ端末20_1でアプリケーションを活性化した状態で第1ユーザ端末20_1に第1URL情報URL_1を入力すると、第1ユーザ端末20_1は第1URL情報URL_1のうち第1トークンシリアル番号SN_1のみを制御サーバ230に伝送することができる。
【0215】
ウォレット生成及びウォレット情報保存段階S640は、図4Aのウォレット生成及びウォレット情報保存段階S440と同じであってもよい。
【0216】
トークン発行段階S650は、URL情報入力段階S651、トークン情報呼び出し段階S652、トランザクション要求段階S653、及びトランザクション承認段階S654を含んでもよい。
【0217】
URL情報入力段階S651は、第1ユーザ端末20_1にインストールされたアプリケーションが活性化された状態で第1ユーザ端末20_1を介して第1URL情報URL_1の入力を受ける段階であってもよい。ユーザが第1ユーザ端末20_1を介して第1URL情報URL_1を入力する方法には、第1ユーザ端末20_1の入力装置(例えば、キーパッド)を利用して直接入力する方法や有体物(例えば、実物カードなど)に表示されたバーコードまたはQRコード(登録商標)を第1ユーザ端末20_1に備えられた認識装置(例えば、カメラ)を介して認識して入力する方法などがあり得る。
【0218】
トークン情報呼び出し段階S652は、制御サーバ230が第1URL情報URL_1に含まれた第1トークンシリアル番号SN_1の入力を受けてそれをトークン情報保存部220に伝送し、トークン情報保存部220が第1トークンシリアル番号SN_1に応答して第1トークンシリアル番号SN_1に対応するアドレスに保存された第1非代替性トークン情報NFT_1を制御サーバ230に伝送する段階であってもよい。
【0219】
トランザクション要求段階S653及びトランザクション承認段階S654は、図4Aのトランザクション要求段階S453及びトランザクション承認段階S454と同じであってもよい。
【0220】
トークン発行段階S650は、第1ユーザ端末20_1を介して第1トークン識別情報UNQ_1の代わりに第1URL情報URL_1の入力を受けて第1ユーザ端末20_1が第1URL情報URL_1のうち第1トークン識別情報UNQ_1のような機能を有する第1トークンシリアル番号SN_1のみを非代替性トークンの発行システム10に伝送することを除けば、図4Aのトークン発行段階S450と同じであってもよい。
【0221】
図6Bに示すように、本発明の他の一実施例による非代替性トークンの発行方法のトークン伝送段階S660は、初期化段階S661、受信者識別情報入力段階S662、受信者ウォレット情報呼び出し段階S663、トランザクション要求段階S664、及びトランザクション承認段階S665を含んでもよい。
【0222】
図6Cに示すように、本発明の他の一実施例による非代替性トークンの発行方法のトークン伝送段階S660は、初期化段階S661、トークン識別情報入力段階S662、受信者のトークン伝送要求段階S663、受信者ウォレット情報呼び出し段階S664、トランザクション要求段階S665、及びトランザクション承認段階S666を含んでもよい。
【0223】
図6B、6Cのトークン伝送段階S660は、第1、2ユーザ端末20_1、20_2が第1トークン識別情報UNQ_1の代わりに第1トークン識別情報UNQ_1と同じ機能をする第1トークンシリアル番号SN_1を含む第1URL情報URL_1の入力を受けて制御サーバ230に第1URL情報URL_1のうち第1トークンシリアル番号SN_1のみを伝送することを除けば、図4B、4Cのトークン伝送段階S460と同じであってもよい。
【0224】
このように、本発明の一実施例による非代替性トークンの発行方法を利用すると、ユーザは自分のユーザ端末20_1、20_2にアプリケーションをインストールし、アプリケーションのユーザとして登録することにより、非代替性トークンを発行、確認及び伝送することができる。即ち、ユーザは非代替性トークンの発行方法を通じて銀行口座の開設、取引所への登録及び個人ブロックチェーンウォレットを生成するなどの複雑であったり、法的制限のある過程を経ずに手軽に非代替性トークンを発行、所有及び伝送することができる。
【0225】
ちなみに、これまでは第1ユーザが第1ユーザ端末20_1を使用し、第2ユーザが第2ユーザ端末20_2を使用して非代替性トークンの発行システム10または発行方法を利用する場合について説明したが、第1及び第2ユーザはそれぞれ第1及び第2ユーザ識別情報USER_1、USER_2を利用して自分を非代替性トークンの発行システム10または発行方法のユーザとして登録した後は、それぞれ第1及び第2ユーザ端末20_1、20_2ではない他のユーザ端末でもアプリケーションをインストールし、アプリケーションを活性化した状態でそれぞれ自分のユーザ識別情報USER_1、USER_2を入力することにより、それぞれ第1及び第2ユーザ端末20_1、20_2を使用する場合と同様に非代替性トークンの発行システム10または発行方法を利用することができる。または、第1及び第2ユーザ端末20_1、20_2はそれぞれ第1及び第2ユーザが所有または保管しているユーザ端末ではなく、ユーザがアプリケーションをインストールし、アプリケーションを活性化した状態で自分のユーザ識別情報USER_1、USER_2を入力することにより非代替性トークンの発行システム10または発行方法を利用する準備の整ったユーザ端末を意味するものであってもよい。
【0226】
図7A、Bは、本発明の一実施例による非代替性トークンの発行方法及びシステムで使用される有形物(実物カード)の前面(図7A)及び背面(図7B)を示す図である。
【0227】
図7A、Bは、本発明の一実施例による非代替性トークンの発行方法及びシステムが管理する非代替性トークンがアイドルグループと関係する非代替性トークンである場合を示した。
【0228】
図7Aに示すように、有形物(実物カード)の前面(FRONT)にはアイドルグループの名称701、アイドルグループメンバーの写真702、及び該当写真に表示されたアイドルグループメンバーの名前703が表示されてもよい。有形物(実物カード)の前面に表示された情報は非代替性トークンのデジタルコンテンツ情報に含まれる情報であってもよい。
【0229】
図7Bに示すように、有形物(実物カード)の背面(BACK)にはアイドルグループのマーク704、アイドルグループメンバーの名前705、任意に決まる非代替性トークンの等級706、発行時期707、該当アイドルグループメンバーのサイン708及び非代替性トークン情報NFT_1に含まれた情報のうちQRコード(登録商標)709形態のURL情報URL_1が表示されてもよい。URL情報には非代替性トークンの発行システムを利用するためにユーザ端末にインストールしなければならないアプリケーションをダウンロードすることができるインターネットアドレス及び非代替性トークンのトークンシリアル番号が含まれてもよい。
【0230】
図7A、Bでは、有形物(実物カード)の前面と背面に非代替性トークン情報に含まれた情報のうちデジタルコンテンツ情報に該当する情報が表示され、有形物(実物カード)の背面にトークンアドレス情報URL_1がQRコード(登録商標)に変換されて表示された場合を示したが、有形物(実物カード)の前面と背面に表示される情報は多様に選択されてもよい。
【0231】
ユーザがスマートフォンでアプリケーションを活性化した状態で図7Aの有形物(実物カード)の背面に表示されたQRコード(登録商標)709をカメラで認識すると、非代替性トークンの発行システムは有形物(実物カード)に1:1で対応する非代替性トークンをブロックチェーンネットワーク上に発行することができる。また、ユーザは、スマートフォンでアプリケーションを活性化した状態で他のユーザのニックネームを入力する方法または上の非代替性トークンを発行して所有しているユーザ以外の他のユーザが自分のスマートフォンでアプリケーションを活性化した状態で有形物(実物カード)の背面に表示されたQRコード(登録商標)709をカメラで認識し、上の非代替性トークンを発行して所有しているユーザが自分のスマートフォンで伝送を承認することにより、有形物(実物カード)に1:1で対応する非代替性トークンをあるユーザのブロックチェーンウォレットから他のユーザのブロックチェーンウォレットに伝送することができる。
【0232】
本発明の実施例による方法の動作はコンピュータで読み取り可能な記録媒体にコンピュータが読み取り可能なプログラムまたはコードで具現することできる。コンピュータの読み取り可能な記録媒体はコンピュータシステムによって読み取られるデータが保存されるあらゆる種類の記録装置を含む。また、コンピュータの読み取り可能な記録媒体はネットワークで接続されたコンピュータシステムに分散されて分散方式でコンピュータで読み取り可能なプログラムまたはコードが保存され実行されてもよい。
【0233】
また、コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、ロム(rom)、ラム(ram)、フラッシュメモリ(flash memory)のようにプログラム命令を保存し、実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含んでもよい。プログラム命令はコンパイラ(compiler)によって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタ(interpreter)などを使用してコンピュータによって実行され得る高水準言語コードを含んでもよい。
【0234】
本発明の一部の側面は装置の文脈で説明したが、それは相応する方法による説明も示すことができ、ここで、ブロックまたは装置は方法段階または方法段階の特徴に相応する。同様に、方法の文脈で説明した側面も相応するブロックまたはアイテムまたは相応する装置の特徴として示すことができる。方法段階の一部または全ては、例えば、マイクロプロセッサ、プログラマ可能なコンピュータまたは電子回路などのハードウェアデバイスによって(または利用して)行われてもよい。一部の実施例において、最も重要な方法段階の1つ以上はこのような装置によって行われてもよい。
【0235】
実施例において、プログラマブルロジックデバイス(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ)がここで説明した方法の機能の一部または全部を実行するために使用されてもよい。実施例において、フィールドプログラマブルゲートアレイはここで説明した方法のうち1つを実行するためのマイクロプロセッサと一緒に作動することができる。一般的に、方法はあるハードウェア装置によって実行されることが好ましい。
【0236】
以上、本発明の好ましい実施例を参照して説明したが、当該技術分野の熟練した当業者は添付の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から外れない範囲内で本発明を多様に修正及び変更できることが理解できるだろう。
【0237】
コンピュータの読み取り可能な記録媒体はネットワークで接続されたコンピュータシステムに分散されて、分散方式でコンピュータが読み取り可能なコードが保存されて実行されてもよい。そして、上記方法を具現するための機能的(function)プログラム、コード及びコードセグメントは本発明が属する技術分野のプログラマによって容易に推論できる。
【0238】
また、以上では本発明の好ましい実施例を示して説明したが、本発明は上述した特定の実施例に限定されるものではなく、請求の範囲で請求する本発明の要旨から外れることなく当該発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって様々な変形実施が可能であることは言うまでもない。このような変形実施は本発明の技術的思想や展望から個別的に理解されてはならない。
【0239】
以上、本発明の実施例を構成する全ての構成要素が1つに結合されるか、または結合されて動作すると説明したが、本発明は必ずしもこのような実施例に限定されるものではない。即ち、本発明の目的の範囲内であれば、その全ての構成要素が1つ以上に選択的に組み合わさって動作することもできる。
【0240】
図面には動作が特定の順序で示されているが、必ずしも動作が示された特定の順序でまたは順次に実行されなければ、または示された全ての動作が実行されなければ所望の結果が得られないと理解されてはならない。特定の状況ではマルチタスク及び並列処理が有利である場合もある。さらに、上述した実施例において、様々な構成の分離はそのような分離が必須であると理解されてはならず、説明したプログラムコンポーネント及びシステムは一般に単一のソフトウェア製品に統合されるか、複数のソフトウェア製品にパッケージ化され得ると理解すべきである。
【0241】
一実施例によると、本明細書に開示された様々な実施例による方法は、コンピュータプログラム製品(computer program product)に含まれて提供されてもよい。コンピュータプログラム製品は商品として販売者と購入者との間で取引されてもよい。コンピュータプログラム製品はデバイスで読み取り可能な記憶媒体(例えば、compact disc read only memory(CD-ROM))の形態で配布されるか、またはアプリケーションストア(例えば、プレイストアTM)を通じて、または2つのユーザ装置(例えば:複数のスマートフォン)の間で直接オンライン配布(例えば、ダウンロードまたはアップロード)されてもよい。オンライン配布の場合、コンピュータプログラム製品の少なくとも一部は製造元のサーバ、アプリケーションストアのサーバ、または中継サーバのメモリなどのデバイスで読み取り可能な記憶媒体に少なくとも一時的に保存されるか、一時的に生成されることができる。
【符号の説明】
【0242】
210 コンテンツ情報保存部
220 トークン情報保存部
230 制御サーバ
240 ウォレット情報保存部
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B