(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024101537
(43)【公開日】2024-07-29
(54)【発明の名称】マッサージ装置
(51)【国際特許分類】
A61H 19/00 20060101AFI20240722BHJP
【FI】
A61H19/00
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023200162
(22)【出願日】2023-11-27
(31)【優先権主張番号】202310081620.1
(32)【優先日】2023-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202310193022.3
(32)【優先日】2023-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】523447812
【氏名又は名称】東莞市趣南科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Dongguan Qunan Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 502, No. 51, Shitouxia Road, Yuanjiangyuan, Changping Town, Dongguan City, Guangdong Province, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】▲イェン▼波
【テーマコード(参考)】
4C074
【Fターム(参考)】
4C074AA01
4C074BB05
4C074CC01
4C074DD03
4C074EE02
4C074FF01
4C074FF05
4C074GG01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】揺動マッサージ部材を有するマッサージ装置を提供する。
【解決手段】マッサージ装置は、移動空間を画定するハウジング10a、10b、駆動部材20及びマッサージ部材30を備える。ハウジングの側壁は、ハウジング内部の移動空間がハウジング外部の外部環境と連通するように開口を画定する。側壁はハウジングの挿入方向に沿って延び、移動空間は側壁の第1外側を通って外部環境まで延びている。前記駆動部材は、前記ハウジングのチャンバ内に配置され、前記チャンバが前記ハウジングの内表面によって画定され、前記移動空間が前記チャンバの内表面の外部にある前記ハウジングの表面によって画定され、前記マッサージ部材は、前記駆動部材に伝動的に接続され、前記駆動部材の駆動で前記ハウジングの横方向に揺動可能であるマッサージ部を有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッサージ装置であって、前記マッサージ装置は、ハウジングと、駆動部材と、マッサージ部材とを備え、
前記ハウジングは、挿入方向に沿って膣に挿入するように構成され、前記ハウジングの内部に移動空間が画定され、前記ハウジング内部の前記移動空間が前記ハウジングの外部の外部環境と連通ように、前記ハウジングの側壁に開口部が形成され、前記側壁が前記ハウジングの挿入方向に沿って延び、前記移動空間が前記側壁の第1の外側面を通って前記外部環境まで延び、
前記駆動部材は、前記移動空間に隣接する前記ハウジングのチャンバ内に配置され、前記チャンバが前記ハウジングの内表面によって画定され、前記移動空間が前記チャンバの内表面の外部にある前記ハウジングの表面によって画定され、
前記マッサージ部材は、前記駆動部材に伝動可能に接続され、前記移動空間中に延びるマッサージ部を有し、前記駆動部材の駆動で前記ハウジングの横方向に揺動可能であり、
前記マッサージ部材が揺動すると、前記マッサージ部材のマッサージ部が前記ハウジングの移動空間内の少なくとも第1の位置と前記側壁の開口部を介した前記ハウジングの側壁外の少なくとも第2の位置とに往復運動し、前記マッサージ部材の全体が前記移動空間内に位置し、前記第1の位置において、前記側壁を越えて前記外部環境中に突出せず、前記第2の位置において、前記マッサージ部材のマッサージ部が前記側壁を越えて前記ハウジングの外部環境中に突出する、マッサージ装置。
【請求項2】
前記マッサージ装置は、刺激部材をさらに備え、前記刺激部材は、前記ハウジングの別のチャンバ内に配置され、前記別のチャンバは前記ハウジングの内表面によって画定され、前記移動空間から分離される、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項3】
前記刺激部材は、振動モータである、請求項2に記載のマッサージ装置。
【請求項4】
前記別のチャンバは、使用中に膣を挿入するように構成される前記ハウジングの端部で画定される、請求項2に記載のマッサージ装置。
【請求項5】
前記移動空間は、前記ハウジングの挿入方向に沿って前記刺激部材と前記駆動部材との間に位置する、請求項4に記載のマッサージ装置。
【請求項6】
前記別のチャンバは、前記ハウジングの移動空間の後端から前記マッサージ部材の上側に屈曲して延びる前記ハウジングの分岐で画定され、前記分岐は膣の外部に位置するように構成され、前記別のチャンバに配置される前記刺激部材は、使用中に陰核に振動効果を与えるように構成される、請求項2に記載のマッサージ装置。
【請求項7】
前記移動空間はさらに前記側壁の第2の外側面を通って前記外部環境に延び、前記側壁の第2の外側と第1の外側面が互いに対向し、前記外部環境に露出する、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項8】
前記移動空間は、前記ハウジングの挿入方向にほぼ垂直な前記マッサージ部材の揺動方向に沿って前記側壁の第1及び第2の外側面を通って延び、前記マッサージ部材が揺動すると、前記マッサージ部材のマッサージ部が3つの異なる位置で往復運動し、前記3つの異なる位置は、前記ハウジングの移動空間内の第1の位置と、前記側壁の第1の外側面の開口部を介した前記側壁外の第2の位置と、前記側壁の第2の外側面の開口部を介した前記側壁外の第3の位置とを含む、請求項7に記載のマッサージ装置。
【請求項9】
前記マッサージ部材のマッサージ部の前記ハウジングの横方向の厚さは、前記移動空間の前記ハウジングの横方向の深さよりも小さい、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項10】
前記マッサージ部材の形状は前記移動空間の形状とは異なり、前記マッサージ部材の外表面と前記ハウジングの内表面との間に隙間が画定され、前記隙間の幅は周方向に沿って変化する、請求項9に記載のマッサージ装置。
【請求項11】
前記移動空間は前記ハウジングの中間部分に画定され、周方向に沿って閉じられる、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項12】
複数の突起が前記マッサージ部材の外表面に形成される、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項13】
前記駆動部材は回転モータであり、前記回転モータと前記マッサージ部材との間にはカムが接続され、前記マッサージ部材は、ソフトカバーと前記ソフトカバーに埋め込まれたハードコアとを備え、前記ハードコアは前記ハウジングに回転可能に接続され、前記カムは前記ハードコアに移動可能に接続される、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項14】
前記ハードコアは溝を画定し、前記カムは前記溝の中に延びる駆動軸を有し、前記溝は、前記マッサージ部材の揺動方向に沿った前記駆動軸の動きが制限され、かつ前記マッサージ部材の揺動方向に垂直な方向に沿った前記駆動軸の動きを許容するように構成される、請求項13に記載のマッサージ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマッサージ装置の技術分野に関し、特に揺動マッサージ部材を有するマッサージ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
社会経済の発展に伴い、生活リズムはますます速くなり、仕事のストレスはますます大きくなっている。そのため、体をリラックスさせるための需要が高まり、消費レベルのマッサージ設備もますます人気を集めている。
【0003】
関連技術におけるマッサージ装置は、一般にはモータと、モータによって駆動されるマッサージヘッドとを備える。操作時、マッサージヘッドは直線往復運動を行い、マッサージが必要な人体の部位、例えば腰、首などに衝突する。このようなマッサージ装置の動作は比較的簡単であり、そのマッサージヘッドは操作中にマッサージされる人体の部位の抵抗を受けることができて、良好なマッサージ効果を発揮することが難しくて、マッサージ体験も理想的ではない。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、マッサージされた部位の抵抗があっても良好なマッサージ効果を発揮できるマッサージ装置を提供し、マッサージ体験を改善することである。
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の技術的解決策は、マッサージ装置を提供し、当該マッサージ装置は、ハウジングと、駆動部材と、マッサージ部材とを備え、
前記ハウジングは、挿入方向に沿って膣に挿入するように構成され、前記ハウジングの内部に移動空間が画定され、前記ハウジング内部の前記移動空間が前記ハウジングの外部の外部環境と連通ように、前記ハウジングの側壁に開口部が形成され、前記側壁が前記ハウジングの挿入方向に沿って延び、前記移動空間が前記側壁の第1の外側面を通って前記外部環境まで延び、
前記駆動部材は、前記移動空間に隣接する前記ハウジングのチャンバ内に配置され、前記チャンバが前記ハウジングの内表面によって画定され、前記移動空間が前記チャンバの内表面の外部にある前記ハウジングの表面によって画定され、
前記マッサージ部材は、前記駆動部材に伝動的に接続され、前記移動空間中に延びるマッサージ部を有し、前記駆動部材の駆動で前記ハウジングの横方向に揺動可能であり、
前記マッサージ部材が揺動すると、前記マッサージ部材のマッサージ部が前記ハウジングの移動空間内の少なくとも第1の位置と前記側壁の開口部を介した前記ハウジングの側壁外の少なくとも第2の位置とに往復運動し、前記マッサージ部材の全体が前記移動空間内に位置し、前記第1の位置において、前記側壁を越えて前記外部環境中に突出せず、前記第2の位置において、前記マッサージ部材のマッサージ部が前記側壁を越えて前記ハウジングの外部環境中に突出する。
【0006】
いくつかの実施形態では、刺激部材は、前記ハウジングの別のチャンバ内に配置され、前記別のチャンバは前記ハウジングの内表面によって画定され、前記移動空間から分離される。
【0007】
いくつかの実施形態では、前記刺激部材は振動モータである。
【0008】
いくつかの実施形態では、前記別のチャンバは、使用中に膣を挿入するように構成される前記ハウジングの端部で画定される。
【0009】
いくつかの実施形態では、前記移動空間は、前記ハウジングの挿入方向に沿って前記刺激部材と前記駆動部材との間に位置する。
【0010】
いくつかの実施形態では、前記別のチャンバは、前記ハウジングの移動空間の後端から前記マッサージ部材の上側に屈曲して延びる前記ハウジングの分岐で画定され、前記分岐は膣の外部に位置するように構成され、前記別のチャンバに配置される前記刺激部材は、使用中に陰核に振動効果を与えるように構成される。
【0011】
いくつかの実施形態では、前記移動空間はさらに前記側壁の第2の外側面を通って前記外部環境に延び、前記側壁の第2の外側と第1の外側面が互いに対向し、前記外部環境に露出する。
【0012】
いくつかの実施形態では、前記移動空間は、前記ハウジングの挿入方向にほぼ垂直な前記マッサージ部材の揺動方向に沿って前記側壁の第1及び第2の外側面を通って延び、前記マッサージ部材が揺動すると、前記マッサージ部材のマッサージ部が3つの異なる位置で往復運動し、前記3つの異なる位置は、前記ハウジングの移動空間内の第1の位置と、前記側壁の第1の外側面の開口部を介した前記側壁外の第2の位置と、前記側壁の第2の外側面の開口部を介した前記側壁外の第3の位置とを含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、前記マッサージ部材のマッサージ部の前記ハウジングの横方向の厚さは、前記移動空間の前記ハウジングの横方向の深さよりも小さい。
【0014】
いくつかの実施形態では、前記マッサージ部材の形状は前記移動空間の形状とは異なり、前記マッサージ部材の外表面と前記ハウジングの内表面との間に隙間が画定され、前記隙間の幅は周方向に沿って変化する。
【0015】
いくつかの実施形態では、前記移動空間は前記ハウジングの中間部分に画定され、周方向に沿って閉じられる。
【0016】
いくつかの実施形態では、複数の突起が前記マッサージ部材の外表面に形成される。
【0017】
いくつかの実施形態では、前記駆動部材は回転モータであり、前記回転モータと前記マッサージ部材との間にはカムが接続され、前記マッサージ部材は、ソフトカバーと前記ソフトカバーに埋め込まれたハードコアとを備え、前記ハードコアは前記ハウジングに回転可能に接続され、前記カムは前記ハードコアに移動可能に接続される。
【0018】
いくつかの実施形態では、前記ハードコアは溝を画定し、前記カムは前記溝の中に延びる駆動軸を有し、前記溝は、前記マッサージ部材の揺動方向に沿った前記駆動軸の動きが制限され、かつ前記マッサージ部材の揺動方向に垂直な方向に沿った前記駆動軸の動きを許容するように構成される。
【0019】
従来技術と比較して、本発明の実施形態によるマッサージ装置は、マッサージ部材の揺動に十分な空間を提供するようにハウジング内に移動空間を画定することで、マッサージ装置は、マッサージされる部位の抵抗があってもマッサージされる部位に強い力を発生することができ、良好なマッサージ効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下では、実施形態の説明のための図面を簡単に説明する。以下の説明における図面は、本発明のいくつかの実施形態にすぎないことは明らかである。当業者は、創造的な努力を必要とせずに、これらの図面から他の図面を得ることができる。
【0021】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態によるマッサージ装置のアイソメ組立図である。
【0022】
【
図2】
図2は、
図1のマッサージ装置のアイソメ分解図である。
【0023】
【0024】
【
図4】
図4は、
図3のIV-IV線に沿って切り取られたマッサージ装置の断面図である。
【0025】
【
図5a】
図5aは、マッサージ装置の移動空間の模式図である。
【0026】
【
図5b】
図5bは、移動空間の第2の実施形態を示す。
【0027】
【
図5c】
図5cは、移動空間の第3の実施形態を示す。
【0028】
【
図5d】
図5dは、移動空間の第4の実施形態を示す。
【0029】
【
図5e】
図5eは、移動空間の第5の実施形態を示す。
【0030】
【
図5f】
図5fは、移動空間の第6の実施形態を示す。
【0031】
【
図5g】
図5gは、移動空間の第7の実施形態を示す。
【0032】
【
図5h】
図5hは、移動空間の第8の実施形態を示す。
【0033】
【
図5i】
図5iは、移動空間の第9の実施形態を示す。
【0034】
【
図5j】
図5jは、移動空間の第10の実施形態を示す。
【0035】
【
図6a】
図6aは、マッサージ装置のマッサージ部材の第2の実施形態を示す。
【0036】
【
図6b】
図6bは、マッサージ部材の第3の実施形態を示す。
【0037】
【
図6c】
図6cは、マッサージ部材の第4の実施形態を示す。
【0038】
【
図6d】
図6dは、マッサージ部材の第5の実施形態を示す。
【0039】
【
図7】
図7は、本発明の別の実施形態によるマッサージ装置の模式図である。
【0040】
【
図8】
図8は、
図1のマッサージ装置のマッサージモジュールのアイソメ組立図である。
【0041】
【0042】
【0043】
【
図9a】
図9aは、マッサージモジュールの第2の実施形態を示す。
【0044】
【
図9b】
図9bは、マッサージモジュールの第3の実施形態を示す。
【0045】
【
図9c】
図9cは、マッサージモジュールの第4の実施形態を示す。
【0046】
【
図9d】
図9dは、マッサージモジュールの第5の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0047】
当業者が本発明の技術的態様をよりよく理解するために、以下に本発明の実施形態の図面を参照して、本発明の実施形態の技術的解決策を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は本発明の実施形態の一部であり、すべての実施形態ではない。本発明の実施形態に加えて、当業者が創造的な努力なしに得た他の実施形態はすべて本発明の保護範囲に属する。
【0048】
注意すべきことは、1つの構成部品を別の構成部品に「接続」と呼ぶ場合、別の構成部品に直接接続することも、1つ以上の中間構成部品を介して間接的に接続することもできることである。
【0049】
本明細書では、用語「縦方向」、「横方向」、「上部」、「底部」、「内部」、「外部」、「中心」、「軸方向」、「半径方向」、「周方向」などで表す方向または位置関係は、本発明の説明を容易にし、図面に示す方向または位置関係に基づく説明を簡略化することだけを目的としており、言及された装置または構成部品が特定の方向、特定の方向に構築され、動作されなければならないことを示したり暗示したりするのではなく、従って、本発明の制限とは理解されない。
【0050】
特に規定および制限がない限り、明細書で使用されるすべての技術および科学用語の具体的な意味は、当業者によって具体的に理解されることができる。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を記述するためだけに使用され、本明細書を限定することを意図していない。
【0051】
図1から
図4を参照して、本発明の実施形態によるマッサージ装置を提供する。マッサージ装置は、ハウジング10と、ハウジング10に取り付けられた駆動部材20と、駆動部材20に伝動的に接続されるマッサージ部材30とを備える。ハウジング10は、その内部で移動空間12を画定する。移動空間12は外部環境と連通している。マッサージ部材30は、移動空間12内に延び、駆動部材20によりハウジング10に対して移動する。
マッサージ部材30の移動中、マッサージ部材30の少なくとも一部は、ハウジング10の移動空間12を超えて外部環境に延びることで、ハウジング10外部の人体の対応する部位をマッサージすることができる。
【0052】
マッサージ部材30が移動空間12内に延び、駆動部材20がマッサージ部材30をハウジング10に対して揺動するように移動させることで、マッサージ部材30の少なくとも一部が、特にマッサージ部材30のマッサージ部が、ハウジング10の移動空間12を超えて揺動し、人体の対応する部位にハウジング10を衝突させて人体をマッサージする。ハウジング10における移動空間12の設計は、マッサージ部材30の揺動に十分な空間を提供するので、マッサージ装置は、マッサージされる部位の抵抗があってもマッサージされる部位に対して強い力を発生することができ、良好なマッサージ効果を奏する。
【0053】
好ましくは、マッサージ部材30は弾性構造であり、マッサージされた部位に衝突すると変形することができることで、変形されたマッサージ部材30の形状がマッサージされた部位の形状に一致する。このようにして、マッサージ部材30とマッサージされる部位との接触面積が増大し、マッサージ効果がさらに向上する。
【0054】
いくつかの実施形態では、マッサージ部材30全体は、シリカ、ゴムなどの軟質材料から作製されてもよい。
【0055】
いくつかの実施形態では、マッサージされる部位に接触するためのマッサージ部材30の外部分は軟質材料で作られ、外部分に埋め込まれたマッサージ部材の内部分はプラスチック、金属などの硬質材料で作られている。
【0056】
図4に示すように、マッサージ部材30は、移動空間12において深さ方向、すなわち長手方向に沿って移動空間12内を上下に揺動する。好ましくは、マッサージ部材30の長手方向の厚さTは、移動空間12の深さD/ハウジング10の長手方向の深さよりも小さく、マッサージ部材30は、動作していないときに移動空間12に完全に収容される。マッサージ部材30とハウジング10との厚さの差は、マッサージ部材30の揺動方向に沿った空間を提供するので、マッサージ部材30は、マッサージされた部分がハウジング10の外表面に密着しても揺動することができ、マッサージ体験を確保することができる。
【0057】
この実施形態では、マッサージ部材30は通常、細長い柱状である。マッサージ部材30はマッサージされる部位に衝突する際の接触面積が適切になるように、マッサージ部材30の厚さTは好ましく1mm~150mmであり、マッサージ部材30の幅は好ましく1m~150mmであり、マッサージ部材30がの長さは好ましく5~150mmである。マッサージ部材30の一端は駆動部材20に接続され、マッサージ部材30の他端は自由端である。マッサージ部材30の自由端は、マッサージ部として機能するマッサージヘッド32として作用し、移動空間12から揺動してマッサージされる部位に衝突する。マッサージ部材30全体が単振り子に構成されており、マッサージ部材30の揺動角度が小さくても、マッサージヘッド32は大きな揺動幅を得ることができる。本実施形態では、マッサージ部は、マッサージ部材の自由端として形成されているが、他の実施形態では、マッサージ部材は、自由端以外の部分、例えば、マッサージ部材の中間部であってもよい。いくつかの他の実施形態では、複数のマッサージ部が設けられてもよい。
【0058】
好ましくは、複数の突起34は、マッサージされる部位への刺激を改善するために、マッサージ部材30のマッサージヘッド32の外表面に形成される。あるいは、マッサージ部材30の外表面全体に突起34を形成してもよい。好ましくは、突起34は、例えば射出成形によりマッサージ部材30と一体的に形成される。あるいは、突起34は単独で形成されてもよく、その後、結合によってマッサージ部材30に組み込まれてもよい。
【0059】
図3に示すように、マッサージ部材30は、ハウジング10の移動空間12より横方向の寸法が小さく、マッサージ部材30の外表面と移動空間12を囲むハウジング10の内表面との間に隙間40が形成されている。隙間40は、移動空間12におけるマッサージ部材30の揺動がハウジング10と干渉しないようにする。一方、隙間40の幅Wは、移動空間12におけるマッサージ部材30の自由な揺動を確保するために0.5mm以上に設計され、他方、隙間40の幅Wは、空間の無駄を回避し、マッサージ装置の全体寸法を小さくするために100mm未満に設計されている。特定の実施形態では、隙間40の幅Wは、0.5mm、1.5mm、3mm、...、50mm、...、99mm、または100mmであってもよい。
【0060】
本実施形態では、移動空間12は、マッサージ部材30の形状と相似した形状を有する。マッサージ部材30の外表面とハウジング10の内表面との間の隙間40の幅Wは、周方向に沿って略一定である。具体的には、移動空間12は通常、レース・トラックの形状である。ハウジング10の内表面は周方向に沿って連続しており、移動空間12は周方向に閉じられている。
【0061】
本実施形態では、移動空間12は、ハウジング10の2つの対向する側面(
図2から見た上側面と下側面)を貫通して延びる貫通孔である。この場合、移動空間12の深さDは、ハウジング10の厚さと同じであり、好ましくは1mm~100mmの範囲内である。操作中、マッサージ部材30は移動空間12の深さ方向に沿って揺動し、上方向にハウジング10の外側まで揺動するだけでなく、下方向にハウジングの外側にも揺動することができる。すなわち、マッサージ部材30は、ハウジング10の対向する両側面に位置する人体の2つの異なる部位を同時にマッサージすることができ、人体内で膣などの腔をマッサージするの適している。
【0062】
他の実施形態では、
図7に示すように、移動空間12は、ハウジング10の上側面など、片側のみに通って延びる盲孔であってもよい。この場合、移動空間12の深さDは、ハウジング10の厚さよりも小さい。盲穴を有するマッサージ装置は、腰や首などの体表面をマッサージするのに適しています。なお、盲孔を有するマッサージ装置は、人体の腔のマッサージにも使用でき、貫通孔を有するマッサージ器は体表面のマッサージにも使用できる。
【0063】
他の実施形態では、
図5a~
図6dに示すように、移動空間12は、マッサージ部材30の形状と異なる形状を有してもよいので、隙間40の幅Wは周方向に沿って変化することができる。
【0064】
移動空間12の形状は、規則的であっても不規則であってもよく、具体的には、円形、半円形、楕円形、正方形、長方形、三角形、多角形、D形、C形、腎臓形、ハート形、瓢箪形、ブリオレット形などのいずれかであってもよく、またはこれらのうちの少なくとも2つの組み合わせであってもよい。例えば、
図5aに示す移動空間12は一般的に腎臓形であり、
図5bに示す移動空間12は一般的に楕円形であり、
図5cに示す移動空間12は一般的に長方形であり、
図5dに示す移動空間12は一般的に円形であり、
図5eに示す移動空間12は一般的に不規則であり、
図5fに示す移動空間12は一般的に三角形と長方形との組合せである。なお、移動空間12の形状は、実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて設定してもよい。
【0065】
また、移動空間12は周方向に開放されていてもよい。すなわち、移動空間12を囲むハウジング10の内表面は、周方向に沿って不連続である。
図5gと5hに示すように、円周開口部14は、ハウジング10に形成され、移動空間12に連通している。周方向開口部14はマッサージ部材30の長手方向に沿ってマッサージヘッド32と合わせられ、マッサージヘッド32は、周方向開口部14を介して移動空間12を延出する。この場合、マッサージ部材30の上側面及び/又は下側面だけでなく、マッサージヘッド32が人体の対応する部位に衝突することができ、これは同時にマッサージされる面積がさらに増加することを意味する。
【0066】
あるいは、移動空間12が周方向に開放されていても、マッサージ部材30全体を移動空間12に収容することができる。
図5iは、マッサージ部材30全体が移動空間12内にあるとき、移動空間12が一般的にブリオレット形であり、周方向に開口している。また、移動空間12に収容されたマッサージ部材30は、周方向開口部14から外れていてもよい。
図5iは、移動空間12が一般的にC形であり、マッサージ部材30が一般的に柱状で、移動空間12の周方向開口部14に平行に配置されることを示している。
【0067】
マッサージ部材30の形状は、規則的であっても不規則であってもよく、具体的には、円形、半円形、楕円形、正方形、長方形、三角形、多角形、D形、C形、腎臓形、ハート形、瓢箪形、枝状などのいずれかであってもよく、またはこれらのうちの少なくとも2つの組み合わせであってもよい。例えば、
図6aに示すマッサージ部材30はマッサージヘッドが丸形をなす一般的に柱状であり、
図6bに示すマッサージ部材30は一般的に不規則であり、
図6cに示すマッサージ部材30は一般的に柱状と円形の組み合わせであり、
図6dに示すマッサージ部材30は一般的に枝状である。なお、マッサージ部材30の形状は、実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて設定することができることを理解されたい。
【0068】
マッサージ部材30の形状及び移動空間12の形状は、マッサージ部材30が移動空間12内で移動可能であれば任意に選択することができる。
図5aー5jは、同じマッサージ部材30を有する異なる形状の移動空間12を示し、
図6aー6dは、異なる形状のマッサージ部材30を有する異なる形状の移動空間12を示している。なお、本発明は、移動空間12及びマッサージ部材30の形状に何ら制限を与えず、移動空間12内の形状とマッサージ部材30の形状との組み合わせに何ら制限を与えない。
【0069】
図1を再び参照し、ハウジング10は細長く、移動空間12はハウジング10の中間部分に長手方向に沿って画定されている。好ましくは、ハウジング10の中間部分における移動空間12は周方向に閉じられており、ハウジング10は移動空間12の両側面(すなわち、左側面と右側面)に2つの支持アーム16が形成されている。支持アーム16はハウジング10の強度を強化するので、マッサージ部材30が迅速かつ/または大幅に揺動しても、マッサージ部材30を効果的に支持することができる。好ましくは、支持アーム16の幅は1mm~150mmの範囲内であり、これはマッサージ装置の小型化、特にマッサージ装置の直径の小型化に有利であるので、マッサージ装置が狭くて小さい部位のマッサージ、例えば人体の腔に使用できる。
【0070】
いくつかの実施形態では、
図6a~
図6dに示すように、移動空間12は、ハウジング10の端部に画定されてもよい。この場合、移動空間12は、周方向に閉じられていてもよいし、周方向に開放されていてもよい。
【0071】
ハウジング10は、その応用シナリオに応じて外部輪郭を有するように設計されてもよい。
マッサージ装置が人体に使用される場合、ハウジング10は、
図1~4に示すように、人体の腔、例えば膣に形成されてもよい。マッサージ装置が人体の外で使用される場合、ハウジング10は、柱状、ブロック状、円盤状、枝状などの任意の形状であってもよい。
【0072】
いくつかの実施形態では、ハウジング10は、ユーザがマッサージ装置を人体の任意の部位に放置するのを容易にするために、把持するためのハンドルが設けられてもよい。あるいは、ハウジング10には、伸縮ベルト、バックル付き包帯などの着用可能な部材が設けられてもよい。マッサージ装置全体を首、腰、腕、足などに着用可能な部材で装着することで、使用者の両手を解放することができる。
【0073】
図2に示すように、本実施形態では、ハウジング10は2層構造であり、内ハウジング10aと、内ハウジング10b全体を覆う外ハウジング10bとを備える。内ハウジング10aは、プラスチック、金属、木材などの硬質材料で製造される。外ハウジング10bは、シリコーン、ゴムなどの軟質材料で製造される。外ハウジング10bの内部にある内ハウジング10bは、外ハウジング10bを支持するだけでなく、駆動部材20を取り付けるための受容空間を提供する。マッサージされる部位に直接接触するためのハウジング10bは、マッサージ装置全体が高強度で快適な使用体験を有するように、滑らかな外表面を有することが好ましい。
【0074】
この実施形態では、内ハウジング10aは射出成形により2つに成形され、その後、駆動部材20などの構成部品をハウジング10の内部に組み付けるのに役立つように、スナップ嵌合、ねじなどにより組み付けられる。外ハウジング10bは、2回目の射出成形により一体的に形成され、内ハウジング10aと内ハウジング10a内部の構成部品とが組み立てられた後、内ハウジング10bを覆う。一体型の外ハウジング10bは、マッサージ装置が水中または人体の腔で使用できるように、本マッサージ装置の防水防塵に有利である。
【0075】
他の実施形態では、内ハウジング10aは1つの部品として成形されてもよい。この場合、内ハウジング10aの内部に取り付けられた構成部品は金型に配置され、内ハウジング10aに注入される。或いは、外ハウジング10bは、2つ以上の部品に成形され、その後、一緒に組み立てられてもよい。この場合、ハウジング10は、マッサージ装置のメンテナンスに有利な構成部品を交換するために取り外し可能である。内ハウジング10aは、外ハウジング10bと同じであってもよく、従って、ハウジング10は、任意の位置に2つの異なる層を有する。あるいは、内ハウジング10aは、部分領域においてハウジング10bと異なることができ、従って、ハウジング10の部分領域は、硬質の内ハウジング10aである層のない1つの層であることができる。
【0076】
好ましくは、移動空間12は、軟質の内ハウジング10aが内部に形成された硬質の外ハウジング10bの位置に画定されるので、移動空間12を取り囲む中実部分は2層からなり、その強度がマッサージ部材30の揺動を支持するのに十分である。なお、使用環境に対する要求が高くない場合には、内ハウジング10aが内部に形成されない外ハウジング10bの位置に移動空間12を形成することができることを理解すべきである。
【0077】
他の実施形態では、ハウジング10は、一定の硬度を有する単層構造であってもよい。
【0078】
図2及び
図4を参照して、マッサージ装置は振動モータ50をさらに備える。振動モータ50は、高周波振動を発生するためにハウジング10の先端に配置される。マッサージ装置が使用される場合、例えば、人体の膣において、ハウジング10の先端にある振動モータ50は膣壁に振動効果を与え、マッサージ部材30は同時に膣壁にスクラッチ効果を与え、これにより使用者への刺激効果を高めることができる。
【0079】
好ましくは、マッサージ装置は、2つの振動モータ50、52を備え、1つはウジング10の先端に設けられ、もう1つはハウジング10の移動空間12の後端からマッサージ部材30の上側に屈曲して延びるハウジング10の分岐19に設けられる。マッサージ装置が膣内で使用される場合、ハウジング10先端にある振動モータ50は膣壁に振動効果を与え、マッサージ部材30は膣壁に対してスクラッチ効果を与え、ハウジング10分岐19にある振動モータ52は陰核に振動効果を与え、これにより、ユーザーへの刺激効果を最大化することができる。
【0080】
図8、
図8a及び
図8bを参照し、駆動部材20は、マッサージ部材30をハウジング10に対して移動させるための動力を発生させるために使用され、モータ、シリンダーなどであってもよい。好ましくは、駆動部材20は、回転モータまたはリニアモータである。好ましくは、駆動部材20とマッサージ部材30との間には、伝動部材22が設けられている。伝動部材22は、駆動部材20からマッサージ部材30に動力を伝達するだけでなく、駆動部材20の回転をマッサージ部材30の揺動に変更するなど、それらの間の運動パターンを変更する歯車機構、プーリ機構、クランク機構、カム機構、タービン機構などであってもよい。
【0081】
本実施形態では、駆動部材20は回転モータであり、伝動部材22はカムである。回転モータ20、カム22及びマッサージ部材30は、共にマッサージモジュールを構成している。回転モータ20の回転軸21はカム22の中心部に接続され、駆動軸23はカム22の外周から延出してマッサージ部材30に接続されている。回転軸21及び駆動軸23はいずれもハウジング10の長手方向に略平行に延びているが、駆動軸23は回転軸21に対して偏心している。駆動軸23の回転中、駆動軸23は回転軸21の周りを公転し、ハウジング10の厚さ方向と幅方向の両方に沿った動きを発生する。
【0082】
他の実施形態では、駆動部材20は、マッサージ部材30に回転可能に接続された出力軸を有するリニアモータであってもよい。リニアモータの往復運動中、マッサージ部材30を上下に揺動駆動する。この場合、マッサージされる部位はパタパタ叩くという形でマッサージされる。あるいは、駆動部材20は、マッサージ部材30に振動を直接伝達する振動モータであってもよい。
【0083】
他の実施形態では、駆動部材20とマッサージ部材30とは伝動的で非接触的に接続することができる。例えば、駆動部材20は電磁石の形態であってもよく、マッサージ部材30は磁力によって駆動部材20に接続されている。駆動部材20に印加される電流方向に応じて電磁石の極性が変化し、駆動部材20とマッサージ部材30との間の磁力が互いに吸引または反発し、マッサージ部材30の揺動動作が実現される。
【0084】
本実施形態では、マッサージ部材30は、ソフトカバー36と、ソフトカバー36に埋め込まれたハードコア38とを備える。ハードコア38は、駆動部材20の端部に隣接して駆動軸23を受け入れるための溝39を画定し、溝39は、駆動軸23の幅方向の移動を可能にしながら、駆動軸23の厚さ方向の移動を制限するように構成されている。例えば、溝39の幅方向の寸法は駆動軸23の直径よりずっと大きく、溝39の厚さ方向の寸法は、駆動軸23の直径と等しいか、直径よりやや大きい。これにより、駆動軸23は、ハードコア38を上下に駆動することができ、さらにマッサージ部材30を厚さ方向に沿って外部環境に揺動させることができる。
【0085】
ハードコア38の2つの対向する側面はハウジング10に回転可能に接続され、好ましくはピボット軸54を介して内ハウジング10aに接続される。ピボット軸54は溝39の近傍に設けられており、マッサージ部材30のマッサージヘッド32はより大きな揺動幅を有する。好ましくは、ハードコア38は、ソフトカバー36の半分以上の長さを有する。すなわち、ハードコア38は、少なくともソフトカバー36の中間部分まで延びており、ソフトカバー36に十分な支持を提供し、ソフトカバー36内のマッサージヘッド32の揺動を駆動するのに有利である。
【0086】
ハウジング10の駆動部材20に接続された端部に隣接する位置でハウジング10に接続されたマッサージ部材30は、マッサージ部材30の駆動部材20の他端から離れたマッサージヘッド32がより大きな揺動幅を有するようにマッサージ部材30を簡単な振り子にする。他の実施形態では、マッサージ部材30は、
図9bに示すように、その中間部分でハウジング10に接続することができる。また、マッサージ部材30は、一方の側でハウジング10、例えば
図9cに示す左側に接続されてもよい。また、
図9dに示すように、
マッサージ部材30は、その遠位端でハウジング10に接続されてもよい。
【0087】
再び
図2及び
図4を参照し、マッサージ装置は、ハウジング10に取り付けられた制御回路基板などの制御部材56をさらに備える。制御部材56は、振動モータ50及び52の周波数の制御、回転モータ20の回転数の制御など、ユーザの指示に応じて動作を制御するための回転モータ20及び振動モータ50、52に電気的に接続される。
【0088】
好ましくは、電池58はハウジング10内に配置され、回路基板56に電気的に接続される。バッテリ58は、回路基板56を介してモータ20、50、52に電力を供給する。好ましくは、バッテリ58は再充電可能なバッテリであり、対応する充電インタフェース59は、外部電源と接続してバッテリ58を充電するためにハウジング10の後端に設けられてもよい。
【0089】
本発明の実施形態によるマッサージ装置は、マッサージ部材30の揺動に十分な空間を提供するようにハウジング10内に移動空間12を画定することで、マッサージ装置30は、マッサージされる部位の抵抗があってもマッサージされる部位に強い力を発生することができ、良好なマッサージ効果を奏する。また、本マッサージ装置には、高周波振動を発生させるための振動モータ50、52が設けられており、マッサージ効果をさらに改善している。
【0090】
最後に、以上は本発明の好適な実施形態のみを説明したが、本発明の範囲を限定することは意図していないことに留意すべきである。前述の実施形態を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者にとっては、前述の実施形態で説明した技術的態様は変更されてもよく、またはいくつかの技術的特徴は同等に置き換えられてもよい。本発明の精神及び原理の範囲内で行われるいかなる修正、等価置換、改良などは本発明の範囲内にあるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッサージ装置であって、前記マッサージ装置は、ハウジングと、駆動部材と、マッサージ部材とを備え、
前記ハウジングは、挿入方向に沿って膣に挿入するように構成され、前記ハウジングの内部に移動空間が画定され、前記ハウジング内部の前記移動空間が前記ハウジングの外部の外部環境と連通するように、前記ハウジングの側壁に開口部が形成され、前記側壁が前記ハウジングの挿入方向に沿って延び、前記移動空間が前記側壁の第1の外側面を通って前記外部環境まで延び、
前記駆動部材は、前記移動空間に隣接する前記ハウジングのチャンバ内に配置され、前記チャンバが前記ハウジングの内表面によって画定され、前記移動空間が前記チャンバの内表面の外部にある前記ハウジングの表面によって画定され、
前記マッサージ部材は、前記駆動部材に伝動可能に接続され、前記移動空間中に延びるマッサージ部を有し、前記駆動部材の駆動で前記移動空間の深さ方向に揺動可能であり、
前記マッサージ部材が揺動すると、前記マッサージ部材のマッサージ部が前記ハウジングの移動空間内の少なくとも第1の位置と前記側壁の開口部を介した前記ハウジングの側壁外の少なくとも第2の位置とに往復運動し、前記第1の位置において、前記マッサージ部材の全体が前記移動空間内に位置し、前記第2の位置において、前記マッサージ部材のマッサージ部が前記ハウジングの外側に揺動する、マッサージ装置。
【請求項2】
前記マッサージ装置は、刺激部材をさらに備え、前記刺激部材は、前記ハウジングの別のチャンバ内に配置され、前記別のチャンバは前記ハウジングの内表面によって画定され、前記移動空間から分離される、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項3】
前記刺激部材は、振動モータである、請求項2に記載のマッサージ装置。
【請求項4】
前記別のチャンバは、使用中に膣を挿入するように構成される前記ハウジングの端部で画定される、請求項2に記載のマッサージ装置。
【請求項5】
前記移動空間は、前記ハウジングの挿入方向に沿って前記刺激部材と前記駆動部材との間に位置する、請求項4に記載のマッサージ装置。
【請求項6】
前記別のチャンバは、前記ハウジングの移動空間の後端から前記マッサージ部材の上側に屈曲して延びる前記ハウジングの分岐で画定され、前記分岐は膣の外部に位置するように構成され、前記別のチャンバに配置される前記刺激部材は、使用中に陰核に振動効果を与えるように構成される、請求項2に記載のマッサージ装置。
【請求項7】
前記移動空間はさらに前記側壁の第2の外側面を通って前記外部環境に延び、前記側壁の第2の外側と第1の外側面が互いに対向し、前記外部環境に露出する、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項8】
前記移動空間は、前記ハウジングの挿入方向にほぼ垂直な前記マッサージ部材の揺動方向に沿って前記側壁の第1及び第2の外側面を通って延び、前記マッサージ部材が揺動すると、前記マッサージ部材のマッサージ部が前記移動空間の深さ方向に沿って揺動し、上方向に前記ハウジングの第1の外側面の外側まで揺動するだけでなく、下方向に前記ハウジングの第2の外側面の外側にも揺動することができる、請求項7に記載のマッサージ装置。
【請求項9】
前記マッサージ部材のマッサージ部の前記ハウジングの横方向の厚さは、前記移動空間の前記ハウジングの横方向の深さよりも小さい、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項10】
前記マッサージ部材の形状は前記移動空間の形状とは異なり、前記マッサージ部材の外表面と前記ハウジングの内表面との間に隙間が画定され、前記隙間の幅は周方向に沿って変化する、請求項9に記載のマッサージ装置。
【請求項11】
前記移動空間は前記ハウジングの中間部分に画定され、周方向に沿って閉じられる、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項12】
複数の突起が前記マッサージ部材の外表面に形成される、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項13】
前記駆動部材は回転モータであり、前記回転モータと前記マッサージ部材との間にはカムが接続され、前記マッサージ部材は、ソフトカバーと前記ソフトカバーに埋め込まれたハードコアとを備え、前記ハードコアは前記ハウジングに回転可能に接続され、前記カムは前記ハードコアに移動可能に接続される、請求項1に記載のマッサージ装置。
【請求項14】
前記ハードコアは溝を画定し、前記カムは前記溝の中に延びる駆動軸を有し、前記溝は、前記マッサージ部材の揺動方向に沿った前記駆動軸の動きが制限され、かつ前記マッサージ部材の揺動方向に垂直な方向に沿った前記駆動軸の動きを許容するように構成される、請求項13に記載のマッサージ装置。