(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024101555
(43)【公開日】2024-07-29
(54)【発明の名称】半導体装置及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
H10B 12/00 20230101AFI20240722BHJP
【FI】
H10B12/00 671Z
H10B12/00 621B
H10B12/00 621Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024001508
(22)【出願日】2024-01-09
(31)【優先権主張番号】10-2023-0006510
(32)【優先日】2023-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】崔 佳銀
(72)【発明者】
【氏名】崔 祐榮
(72)【発明者】
【氏名】尹 燦植
【テーマコード(参考)】
5F083
【Fターム(参考)】
5F083AD01
5F083AD21
5F083JA02
5F083JA39
5F083JA56
5F083MA06
5F083MA16
5F083MA19
5F083PR03
5F083PR05
(57)【要約】
【課題】改善された電気的特性を有する半導体装置を製造する方法を提供する。
【解決手段】半導体装置は、基板上に形成されたアクティブパターンと、前記アクティブパターン上部に埋め立てられたゲート構造物と、前記アクティブパターン上に形成されたビットライン構造物と、前記基板の上面に平行な第1の方向への前記ビットライン構造物の側壁に形成され、絶縁性窒化物を含むスペーサ構造物と、前記ビットライン構造物に隣接した前記アクティブパターン上に形成され、前記スペーサ構造物と接触する下部コンタクトプラグとを含み、前記スペーサ構造物の前記第1の方向への断面の外側壁は、互いに会う2つの曲線を含み、前記2つの曲線が互いに会う部分には、尖点が形成される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に形成されたアクティブパターンと、
前記アクティブパターンの上部に埋め立てられたゲート構造物と、
前記アクティブパターン上に形成されたビットライン構造物と、
前記基板の上面に平行な第1の方向への前記ビットライン構造物の側壁に形成され、絶縁性窒化物を含むスペーサ構造物と、
前記ビットライン構造物に隣接した前記アクティブパターン上に形成され、前記スペーサ構造物と接触する下部コンタクトプラグとを含み、
前記スペーサ構造物の前記第1の方向への断面の外側壁は、互いに会う2つの曲線を含み、前記2つの曲線が互いに会う部分には、尖点(sharp point)が形成されることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記スペーサ構造物は、前記ビットライン構造物の前記側壁から前記第1の方向に沿って順次積層された第1のスペーサ、第2のスペーサ、及び第3のスペーサを含み、
前記第3のスペーサの前記第1の方向への断面の外側壁が互いに会う前記2つの曲線を含み、前記2つの曲線が互いに会う部分に前記尖点が形成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第3のスペーサの前記基板の上面に垂直な垂直方向への末端部の前記第1の方向への断面の外側壁が、前記2つの曲線を含み、前記2つの曲線が互いに会う部分に、前記尖点が形成されることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
更に、前記スペーサ構造物の外側壁に接触する保護スペーサを含み、
前記保護スペーサは、チタン窒化物(TiN)、シリコン酸炭化物(SiOC)、又は、シリコン酸炭窒化物(SiOCN)を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記ビットライン構造物は、前記基板の上面に平行で前記第1の方向と直交する第2の方向に沿って互いに離隔して、複数形成され、前記下部コンタクトプラグは、前記第1の方向に沿って互いに離隔して、複数形成され、
更に、前記下部コンタクトプラグの間に形成され、これらを互いに離隔させるバリアパターンを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記バリアパターンは、前記スペーサ構造物と接触することを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
更に、前記アクティブパターンの側壁を覆う素子分離パターンを含み、
前記下部コンタクトプラグに直接接触するアクティブパターン部分の上面は、前記下部コンタクトプラグに直接接触する前記素子分離パターンの部分の上面よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項8】
更に、前記下部コンタクトプラグ上に形成された上部コンタクトプラグと、
前記上部コンタクトプラグ上に形成されたキャパシタとを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記スペーサ構造物の前記第1の方向への断面の前記外側壁の勾配は、前記尖点前後に負の値から正の値に変わることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記スペーサ構造物の前記第1の方向への断面の前記外側壁の勾配は、前記尖点前後に不連続的に変わることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項11】
基板上に形成されたアクティブパターンと、
前記アクティブパターンの上部に埋め立てられたゲート構造物と、
前記アクティブパターン上に形成されたビットライン構造物と、
前記基板の上面に平行な第1の方向への前記ビットライン構造物の側壁に形成され、絶縁性窒化物を含むスペーサ構造物と、
前記ビットライン構造物に隣接した前記アクティブパターン上に形成され、前記スペーサ構造物と接触する下部コンタクトプラグとを含み、
前記スペーサ構造物の前記第1の方向への断面は、その外側壁の勾配が不連続的に変わる尖点を含むことを特徴とする半導体装置。
【請求項12】
前記スペーサ構造物は、前記ビットライン構造物の前記側壁から前記第1の方向に沿って順次積層された第1のスペーサ、第2のスペーサ、及び第3のスペーサを含み、
前記第3のスペーサの前記第1の方向への断面が、その外側壁の勾配が不連続的に変わる尖点を含むことを特徴とする請求項11に記載の半導体装置。
【請求項13】
前記第3のスペーサの前記基板の上面に垂直な垂直方向への末端部の前記第1の方向への断面が、その外側壁の勾配が不連続的に変わる尖点を含むことを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
【請求項14】
更に、前記スペーサ構造物の外側壁に接触する保護スペーサを含み、
前記保護スペーサは、チタン窒化物(TiN)、シリコン酸炭化物(SiOC)、又は、シリコン酸炭窒化物(SiOCN)を含むことを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
【請求項15】
前記ビットライン構造物は、前記基板の上面に平行で前記第1の方向と直交する第2の方向に沿って互いに離隔して、複数形成され、前記下部コンタクトプラグは、前記第1の方向に沿って互いに離隔して、複数形成され、
更に、前記下部コンタクトプラグの間に形成され、これらを互いに離隔させるバリアパターンを含むことを特徴とする請求項11に記載の半導体装置。
【請求項16】
前記バリアパターンは、前記スペーサ構造物と接触することを特徴とする請求項15に記載の半導体装置。
【請求項17】
更に、前記下部コンタクトプラグ上に形成された上部コンタクトプラグと、
前記上部コンタクトプラグ上に形成されたキャパシタとを含むことを特徴とする請求項15に記載の半導体装置。
【請求項18】
前記スペーサ構造物の前記第1の方向への断面の前記外側壁の勾配は、前記尖点前後に負の値から正の値に変わることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置。
【請求項19】
基板上に形成され、前記基板の上面に平行で互いに直交する第1及び第2の方向に沿って配置されたアクティブパターンと、
前記アクティブパターンの側壁を覆う素子分離パターンと、
前記アクティブパターン及び前記素子分離パターンの上部に埋め立てられ、前記第1の方向にそれぞれ延在し、前記第2の方向に沿って互いに離隔したゲート構造物と、
前記第2の方向にそれぞれ延在し、前記第2の方向に配置された前記アクティブパターンの中央部上に形成され、前記第1の方向に沿って互いに離隔したビットライン構造物と、
前記各ビットライン構造物の前記第1の方向への側壁に形成され、前記第1の方向に沿って順次積層された第1、第2、及び第3のスペーサを含むスペーサ構造物と、
前記各アクティブパターンの各両縁部上に形成され、前記基板の上面に垂直な垂直方向に沿って順次積層された下部コンタクトプラグ及び上部コンタクトプラグを含むコンタクトプラグ構造物と、
前記コンタクトプラグ構造物上に形成されたキャパシタとを含み、
前記第3のスペーサの前記第1の方向への断面の外側壁は、互いに会う2つの曲線を含み、前記2つの曲線が互いに会う部分には、尖点が形成されることを特徴とする半導体装置。
【請求項20】
前記第3のスペーサの前記垂直方向への末端部の前記第1の方向への断面の外側壁が、前記2つの曲線を含み、前記2つの曲線が互いに会う部分に前記尖点が形成されることを特徴とする請求項19に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置及びその製造方法に関する。より詳しくは、本発明は、DRAM装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
DRAM装置の製造方法において、アクティブパターンの中央部上面に接触するビットライン構造物の側壁にスペーサ構造物を形成し、前記スペーサ構造物の間に形成され、前記アクティブパターンの各両縁部の上面に接触するコンタクトプラグを形成し、前記コンタクトプラグ上に電気的に接続されるキャパシタを形成する。
【0003】
前記DRAM装置が高集積化されることにつれ、前記スペーサ構造物間の間隔が狭くなるので、前記コンタクトプラグを形成する工程が難しくなっている。
【発明の概要】
【解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、改善した電気的特性を有する半導体装置を提供することである。
【0005】
本発明の他の目的は、改善した電気的特性を有する半導体装置を製造する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するための一実施形態による半導体装置は、基板上に形成されたアクティブパターンと、前記アクティブパターン上部に埋め立てられたゲート構造物と、前記アクティブパターン上に形成されたビットライン構造物と、前記基板の上面に平行な第1の方向への前記ビットライン構造物の側壁に形成され、絶縁性窒化物を含むスペーサ構造物と、前記ビットライン構造物に隣接した前記アクティブパターン上に形成され、前記スペーサ構造物と接触する下部コンタクトプラグとを含み、前記スペーサ構造物の前記第1の方向への断面の外側壁は、互いに会う2つの曲線を含み、前記2つの曲線が互いに会う部分には、尖点(sharp point)が形成されることを特徴とする。
【0007】
前記目的を達成するための他の実施形態による半導体装置は、基板上に形成されたアクティブパターンと、前記アクティブパターン上部に埋め立てられたゲート構造物と、前記アクティブパターン上に形成されたビットライン構造物と、前記基板の上面に平行な第1の方向への前記ビットライン構造物の側壁に形成され、絶縁性窒化物を含むスペーサ構造物と、前記ビットライン構造物に隣接した前記アクティブパターン上に形成され、前記スペーサ構造物と接触する下部コンタクトプラグとを含み、前記スペーサ構造物の前記第1の方向への断面は、その外側壁の勾配が不連続的に変わる尖点を含むことを特徴とする。
【0008】
前記目的を達成するための更に他の実施形態による半導体装置は、基板上に形成され、前記基板の上面に平行で互いに直交する第1及び第2の方向に沿って配置されたアクティブパターンと、前記アクティブパターンの側壁を覆う素子分離パターンと、前記アクティブパターン及び前記素子分離パターンの上部に埋め立てられ、前記第1の方向にそれぞれ延在し、前記第2の方向に沿って互いに離隔したゲート構造物と、前記第2の方向にそれぞれ延在し、前記第2の方向に配置された前記アクティブパターンの中央部上に形成され、前記第1の方向に沿って互いに離隔したビットライン構造物と、前記各ビットライン構造物の前記第1の方向への側壁に形成され、前記第1の方向に沿って順次積層された第1、第2、及び第3のスペーサを含むスペーサ構造物と、前記各アクティブパターンの各両縁部上に形成され、前記基板上面に垂直な垂直方向に沿って順次積層された下部コンタクトプラグ及び上部コンタクトプラグを含むコンタクトプラグ構造物と、前記コンタクトプラグ構造物上に形成されたキャパシタとを含み、前記第3のスペーサの前記第1の方向への断面の外側壁は、互いに会う2つの曲線を含み、前記2つの曲線が互いに会う部分には、尖点が形成されることを特徴とする。
【0009】
前記目的を達成するための一実施形態による半導体装置の製造方法において、基板上に、前記基板の上面に平行で互いに直交する第1及び第2の方向に沿って配置されたアクティブパターンを形成する。前記アクティブパターンの上部に埋め立てられ、前記第1の方向にそれぞれ延在するゲート構造物を、前記第2の方向に沿って互いに離隔して形成する。前記第2の方向に配置された前記アクティブパターン上に、前記第2の方向にそれぞれ延在するビットライン構造物を、前記第1の方向に沿って互いに離隔して形成する。前記ビットライン構造物の側壁に、スペーサ構造物をそれぞれ形成する。前記スペーサ構造物の間に、犠牲パターンを形成する。前記犠牲パターンの上部にイオンをドープする。前記犠牲パターンに対するエッチング工程を行って、前記第2の方向に沿って互いに離隔し、それぞれが対応する前記ゲート構造物の上面を露出させる第1の開口を形成する。前記第1の開口内にバリアパターンをそれぞれ形成する。前記犠牲パターンを除去して、それぞれが対応する前記アクティブパターンの上面を露出させる第2の開口を形成する。前記第2の開口内に、下部コンタクトプラグをそれぞれ形成する。
【0010】
前記他の目的を達成するための他の実施形態による半導体装置の製造方法において、基板上に、前記基板の上面に平行で、互いに直交する第1及び第2の方向に沿って配置されたアクティブパターンを形成する。前記アクティブパターンの上部に埋め立てられ、前記第1の方向にそれぞれ延在するゲート構造物を、前記第2の方向に沿って互いに離隔して形成する。前記第2の方向に配置された前記アクティブパターン上に、前記第2の方向にそれぞれ延在するビットライン構造物を、前記第1の方向に沿って互いに離隔して形成する。前記ビットライン構造物の側壁に、スペーサ構造物をそれぞれ形成する。前記スペーサ構造物の側壁に保護スペーサをそれぞれ形成する。前記保護スペーサの間に犠牲パターンを形成する。前記犠牲パターンに対するエッチング工程を行って、前記第2の方向に沿って互いに離隔して、それぞれが対応する前記ゲート構造物の上面及び前記保護スペーサを露出させる第1の開口を形成する。前記第1の開口により露出した前記保護スペーサ部分を除去する。前記第1の開口内に、バリアパターンをそれぞれ形成する。前記犠牲パターンを除去して、それぞれが対応する前記アクティブパターンの上面及び前記保護スペーサ部分を露出させる第2の開口を形成する。前記第2の開口により露出した前記保護スペーサ部分を除去する。前記第2の開口内に、下部コンタクトプラグをそれぞれ形成する。
【0011】
前記他の目的を達成するための更に他の実施形態による半導体装置の製造方法において、基板上に、前記基板の上面に平行であり、互いに直交する第1及び第2の方向に沿って配置されたアクティブパターンを形成する。前記アクティブパターンの上部に埋め立てられ、前記第1の方向にそれぞれ延在するゲート構造物を、前記第2の方向に沿って互いに離隔して形成する。前記第2の方向に配置された前記アクティブパターン上に、前記第2の方向にそれぞれ延在するビットライン構造物を、前記第1の方向に沿って互いに離隔して形成する。前記ビットライン構造物の側壁に、スペーサ構造物をそれぞれ形成する。前記スペーサ構造物の側壁に保護スペーサをそれぞれ形成する。前記保護スペーサの間に犠牲パターンを形成する。前記犠牲パターンの上部にイオンをドープする。前記犠牲パターンに対するエッチング工程を行って、前記第2の方向に沿って互いに離隔し、それぞれが対応する前記ゲート構造物の上面を露出させる第1の開口を形成する。前記第1の開口内に、バリアパターンをそれぞれ形成する。前記犠牲パターンを除去して、それぞれが対応する前記アクティブパターンの上面を露出させる第2の開口を形成する。前記第2の開口内に、下部コンタクトプラグをそれぞれ形成する。
【発明の効果】
【0012】
本発明による半導体装置の製造方法において、ビットライン構造物の側壁に形成されたスペーサ構造物の外側壁に保護スペーサを更に形成することで、下部コンタクトプラグ及びこれらの間を絶縁させるバリアパターンを形成するためのエッチング工程において、前記スペーサ構造物が除去されず、これにより、前記スペーサ構造物を過度に厚く形成する必要がない。また、前記保護スペーサは、以後に除去することができるので、前記バリアパターン及び/又は前記下部コンタクトプラグの形成のための開口の幅が増加して、これらを容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、一実施形態による半導体装置を説明するための平面図である。
【
図3】
図3は、
図2のX及びY領域に対する拡大断面図である。
【
図4】
図4は、
図2のX及びY領域に対する拡大断面図である。
【
図5】
図5は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための平面図である。
【
図6】
図6は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図7】
図7は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための平面図である。
【
図8】
図8は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図9】
図9は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図10】
図10は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための平面図である。
【
図11】
図11は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図12】
図12は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図13】
図13は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図14】
図14は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図15】
図5は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図16】
図16は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図17】
図17は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図18】
図18は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図19】
図19は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図20】
図20は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図21】
図21は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための平面図である。
【
図22】
図22は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図23】
図23は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図24】
図24は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図25】
図25は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための平面図である。
【
図26】
図26は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図27】
図27は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図28】
図28は、一実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
【
図29】
図29は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図30】
図30は、一実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
【
図31】
図31は、一実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
【
図32】
図32は、一実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
【
図33】
図33は、一実施形態による半導体装置を説明するための平面図である。
【
図34】
図34は、一実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
【
図35】
図35は、一実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
【
図36】
図36は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための平面図である。
【
図37】
図37は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図38】
図38は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための平面図である。
【
図39】
図39は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図40】
図40は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための平面図である。
【
図41】
図41は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図42】
図42は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図43】
図43は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための平面図である。
【
図44】
図44は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図45】
図45は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための平面図である。
【
図46】
図46は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図47】
図47は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図48】
図48は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図49】
図49は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための平面図である。
【
図50】
図50は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図51】
図51は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図52】
図52は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図53】
図53は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図54】
図54は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図55】
図55は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図56】
図56は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図57】
図57は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図58】
図58は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図59】
図59は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図60】
図60は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための平面図である。
【
図61】
図61は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図62】
図62は、一実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
【
図63】
図63は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図64】
図64は、一実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
【
図65】
図65は、一実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。
【発明を実施するための具体的な内容】
【0014】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好適な実施形態による半導体装置及びその製造方法について詳細に説明する。本明細書において、物質、層(膜)、領域、パッド、電極、パターン、構造物、又は、工程が、「第1」、「第2」、及び/又は「第3」として言及される場合、このような部材を限定するためのことではなく、単に、各物質、層(膜)、領域、電極、パッド、パターン、構造物、及び工程を区分するためである。そこで、「第1」、「第2」、及び/又は「第3」は、各物質、層(膜)、領域、電極、パッド、パターン、構造物、及び工程について、それぞれ選択的に又は交換的に使用可能である。
【0015】
以下の発明の詳細な説明では、第1基板又は第2の基板の上面に平行な水平方向のうち、互いに直交する2つの方向をそれぞれ、第1及び第2の方向(D1、D2)と定義し、また、前記第1基板又は前記第2の基板の上面に平行であり、各第1及び第2の方向(D1、D2)と鋭角をなし、互いに直交する2つの方向をそれぞれ、第3及び第4の方向(D3、D4)と定義する。一方、前記第1基板又は前記第2の基板の上面に垂直な方向は、垂直方向と称する。
【0016】
図1は、一実施形態による半導体装置を説明するための平面図であり、
図2は、
図1のA-A'線及び
図B-B'線に沿う断面図であり、
図3及び
図4はそれぞれ、
図2のX及びY領域に対する拡大断面図である。
【0017】
図1乃至
図4に示しているように、前記半導体装置は、第1
の基板100上に形成された第1のアクティブパターン105、第1のゲート構造物160、第1のビットライン構造物395、第1のコンタクトプラグ構造物、及び第1のキャパシタ640とを含む。
【0018】
また、前記半導体装置は、更に、第1の素子分離パターン110、第1のスペーサ構造物465、第1のバリアパターン485、第1及び第2の絶縁パターン構造物235、590、第4及び第5の絶縁パターン410、420、及び金属シリサイドパターン500を含む。
【0019】
第1の基板100は、例えば、シリコン、ゲルマニウム、シリコン-ゲルマニウムなどのような半導体物質、又は、GaP、GaAs、GaSbなどのようなIII-V族化合物を含む。他の実施形態によると、第1の基板100は、SOI(Silicon On Insulator)第1の基板、又は、GOI(Germanium On Insulator)第1の基板である。
【0020】
第1のアクティブパターン105は、それぞれが第3の方向(D3)に延在し、第1及び第2の方向(D1、D2)に沿って互いに離隔して、複数形成される。第1のアクティブパターン105の側壁は、第1の素子分離パターン110により覆われる。第1のアクティブパターン105は、第1の基板100と同様な物質を含み、第1の素子分離パターン110は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含む。
【0021】
他の実施形態において、第1の下部コンタクトプラグ475の下に形成され、これに直接接触する第1のアクティブパターン105部分の上面は、第1の下部コンタクトプラグ475の下に形成されて、これに直接接触する第1の素子分離パターン110部分の上面よりも高い。
【0022】
図6を共に参照すると、第1のゲート構造物160は、第1のアクティブパターン105及び第1の素子分離パターン110の上部を貫通して、第1の方向(D1)に延在する第2のリセス内に形成される。第1のゲート構造物160は、前記第2のリセスの底面及び側壁に形成された第1のゲート絶縁パターン130、前記第2のリセスの底面及び下部側壁に形成された第1のゲート絶縁パターン130部分上に形成された第1のゲート電極140、及び第1のゲート電極140上に形成され、前記第2のリセスの上部を埋めるゲートマスク150を含む。
【0023】
第1のゲート絶縁パターン130は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含み、第1のゲート電極140は、金属、金属窒化物、金属シリサイドなどを含み、ゲートマスク150は、例えば、シリコン窒化物のような絶縁性窒化物を含む。
【0024】
一実施形態において、第1のゲート構造物160は、第1の方向(D1)に沿って延在し、第2の方向(D2)に沿って互いに離隔して、複数形成される。
【0025】
図7及び
図8を共に参照すると、絶縁膜構造物230を貫通して、第1のアクティブパターン105、第1の素子分離パターン110、及び第1のゲート構造物160に含まれたゲートマスク150の上面を露出させる第1の開口240が形成され、第1の開口240により、第1のアクティブパターン105の第3の方向(D3)への中央部の上面が露出する。
【0026】
一実施形態において、第1の開口240の底面は、第1の開口240により露出した第1のアクティブパターン105の上面よりも広い。これにより、第1の開口240は、第1のアクティブパターン105に隣接した第1の素子分離パターン110の上面も共に露出させる。また、第1の開口240は、第1のアクティブパターン105の上部、及びこれに隣接した第1の素子分離パターン110の上部を貫通し、これにより、第1の開口240の底面は、第1の開口240が形成されない第1のアクティブパターン105部分、すなわち、第1のアクティブパターン105の第3の方向(D3)への各両縁部の上面よりも低い。
【0027】
第1のビットライン構造物395は、第1の開口240又は第1の絶縁パターン構造物235上において、前記垂直方向に順次積層された第1の導電パターン255、第1のバリアパターン265、第2の導電パターン275、第1のマスク285、第1のエッチングストップパターン365、及び第1のキャップパターン385を含む。ここで、第1の導電パターン255、第1のバリアパターン265、及び第2の導電パターン275は、導電構造物を形成し、第1のマスク285、第1のエッチングストップパターン365、及び第1のキャップパターン385は、絶縁構造物を形成する。
【0028】
第1の導電パターン255は、例えば、不純物がドープされたポリシリコンを含み、第1のバリアパターン265は、例えば、チタン窒化物のような金属窒化物、又は、例えば、チタンシリコン窒化物のような金属シリコン窒化物を含み、第2の導電パターン275は、例えば、タングステンのような金属を含み、各第1のマスク285、第1のエッチングストップパターン365、及び第1のキャップパターン385は、例えば、シリコン窒化物のような絶縁性窒化物を含む。
【0029】
一実施形態において、第1のビットライン構造物395は、第1の基板100上において、第2の方向(D2)に延在し、第1の方向(D1)に沿って互いに離隔して、複数形成される。
【0030】
第4及び第5の絶縁パターン410、420は、第1の開口240内に形成され、第1のビットライン構造物395の下部側壁に接触する。第4の絶縁パターン410は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含み、第5の絶縁パターン420は、例えば、シリコン窒化物のような絶縁性窒化物を含む。
【0031】
第1の絶縁パターン構造物235は、第1のアクティブパターン105及び第1の素子分離パターン110上において、第1のビットライン構造物395の下に形成され、前記垂直方向に沿って順次積層された第1乃至第3の絶縁パターン205、215、225を含む。ここで、第1及び第3の絶縁パターン205、225は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含み、第2の絶縁パターン215は、例えば、シリコン窒化物のような絶縁性窒化物を含む。
【0032】
前記第1のコンタクトプラグ構造物は、第1のアクティブパターン105及び第1の素子分離パターン110上において、前記垂直方向に沿って順次積層された第1の下部コンタクトプラグ475、金属シリサイドパターン500、及び第1の上部コンタクトプラグ555を含む。
【0033】
第1の下部コンタクトプラグ475は、第1のアクティブパターン105の第3の方向(D3)への各両縁部の上面に接触する。一実施形態において、第1の下部コンタクトプラグ475は、第1のビットライン構造物395の間において、第2の方向(D2)に沿って互いに離隔して配置され、第2の方向(D2)に互いに隣接する第1の下部コンタクトプラグ475の間には、第1のバリアパターン485が形成される。
【0034】
一実施形態において、第1のバリアパターン485の第1の方向(D1)への幅は、下部に比べて上部がさらに大きくなく、前記垂直方向に沿って一定に維持される。ここで、第1のバリアパターン485は、例えば、シリコン窒化物のような絶縁性窒化物を含む。
【0035】
第1の下部コンタクトプラグ475は、例えば、不純物がドープされたポリシリコンを含み、金属シリサイドパターン500は、例えば、チタンシリサイド、コバルトシリサイド、ニッケルシリサイドなどを含む。
【0036】
第1の上部コンタクトプラグ555は、第1の金属パターン545、及びこの下面を覆う第2のバリアパターン535を含む。第1の金属パターン545は、例えば、タングステンのような金属を含み、第2のバリアパターン535は、例えば、チタン窒化物のような金属窒化物を含む。
【0037】
一実施形態において、第1の上部コンタクトプラグ555は、各第1及び第2の方向(D1、D2)に沿って互いに離隔して、複数形成され、上部からすると、ハニカム状又は格子状に配列される。各第1の上部コンタクトプラグ555は、上面からすると、円状、楕円状、又は、多角状を有する。
【0038】
第1のスペーサ構造物465は、第1のビットライン構造物395の側壁、及び第4の絶縁パターン410の側壁を覆う第1のスペーサ400、第4及び第5の絶縁パターン410、420の一部上において、第1のスペーサ400の下部外側壁に形成された第1のエアスペーサ435、及び第1のエアスペーサ435の外側壁、第1の絶縁パターン構造物235の側壁、及び第4及び第5の絶縁パターン410、420の一部上面を覆う第3のスペーサ445を含む。
【0039】
一実施形態において、第3のスペーサ445の前記垂直方向への末端部の外側壁は、勾配が急激に変更する尖点(sharp point)を含む。
【0040】
一実施形態において、第3のスペーサ445の末端部の第1の方向(D1)への断面は、その外側壁が前記尖点で互いに会う2つの曲線を含む。
【0041】
一実施形態において、第3のスペーサ445の末端部の前記外側壁の勾配は、第1の基板100の上面から前記垂直方向に遠ざかるほど、正の値を有し、逐次連続的に増加し、90度になった後、負の値を有し、前記尖点で不連続的に急激に変更して、再度、正の値を有し、前記尖点から前記垂直方向に第1の基板100上面から遠ざかるほど、正の値を有し、連続して増加する。
【0042】
他の実施形態において、第3のスペーサ445の末端部の前記外側壁の勾配は、第1の基板100の上面から前記垂直方向に遠ざかるほど、正の値を有し、逐次連続的に増加し、前記尖点で不連続的に急激に変更して、以前よりもはるかに減少した正の値を有し、前記尖点から前記垂直方向に第1の基板100の上面から遠ざかるほど、正の値を有し、連続して増加する。
【0043】
一実施形態において、前記第3のスペーサ445は、第1の下部コンタクトプラグ475及び第1のバリアパターン485と直接接触する。
【0044】
各第1及び第3のスペーサ400、445は、例えば、シリコン窒化物のような絶縁性窒化物を含み、第1のエアスペーサ435は、空気を含む。
【0045】
第1のスペーサ構造物465は、第1及び第3のスペーサ400,445、及び第1のエアスペーサ435を含む三重膜構造を備えることと示しているが、本発明は、これに限定されず、単一膜又は二重膜構造を含むこともできる。
【0046】
図25及び
図26を共に参照すると、第2の絶縁パターン構造物590は、第1の上部コンタクトプラグ555、第1のビットライン構造物395に含まれた前記絶縁構造物の一部、及び第1及び第3のスペーサ400、445の一部を貫通して、上部からすると、第1の上部コンタクトプラグ555を取り囲む第6の開口560の内壁に形成された第6の絶縁パターン570、及び第6の絶縁パターン570上に形成され、第6の開口560の残りの部分を埋める第7の絶縁パターン580を含む。ここで、第1のエアスペーサ435の上端は、第6の絶縁パターン570により閉じられる。
【0047】
第6及び第7の絶縁パターン570、580は、例えば、シリコン窒化物のような絶縁性窒化物を含む。
【0048】
後述するように、前記半導体装置の製造方法において、第1の下部コンタクトプラグ475の間に形成される第1のバリアパターン485は、前記垂直方向に沿って、下部から上部に逐次増加する幅を有する代わりに、一定の値を有し、これにより、第1のバリアパターン485が一方に傾くか、崩れる現象を発生しない。
【0049】
また、前記半導体装置の製造方法において、第1のアクティブパターン105の各両縁部の上面に接触する第1の下部コンタクトプラグ475は、これに隣接する他の導電構造物と接触しないように形成され、これにより、第1の下部コンタクトプラグ475と他の導電構造物の間の電気的ショート現象が防止される。
【0050】
【0051】
図5及び
図6に示しているように、第1の基板100の上部を除去して、第1のリセスを形成し、これにより、第1の基板100上に、第1のアクティブパターン105が定義される。
【0052】
以後、前記第1のリセスを埋める第1の素子分離パターン110を形成し、これにより、第1のアクティブパターン105の側壁は、第1の素子分離パターン110により覆われる。
【0053】
以後、第1の基板100上に形成された第1のアクティブパターン105及び第1の素子分離パターン110を部分的にエッチングして、第1の方向(D1)に延在する第2のリセスを形成した後、前記第2のリセス内に、第1のゲート構造物160を形成する。一実施形態において、第1のゲート構造物160は、第1の方向(D1)に沿って延在し、第2の方向(D2)に沿って互いに離隔して、複数形成される。
【0054】
図7及び
図8に示しているように、第1のアクティブパターン105、第1の素子分離パターン110、及び第1のゲート構造物160上に、第1の絶縁膜構造物230を形成する。第1の絶縁膜構造物230は、順次積層された第1乃至第3の絶縁膜200、210、220を含む。
【0055】
以後、第1の絶縁膜構造物230をパターニングし、これをエッチングマスクとして用いて、下部の第1のアクティブパターン105、第1の素子分離パターン110、及び第1のゲート構造物160に含まれたゲートマスク150を部分的にエッチングすることで、第1の開口240を形成する。一実施形態において、前記エッチング工程後に残留する第1の絶縁膜構造物230は、上部からすると、円状又は楕円状を有し、第1の基板100上において、第1及び第2の方向(D1、D2)に沿って互いに離隔して、複数形成される。ここで、各第1の絶縁膜構造物230は、第1の方向(D1)に互いに隣接する第1のアクティブパターン105の互いに対向する第3の方向(D3)への末端と前記垂直方向に重なる。
【0056】
図9に示しているように、第1の絶縁膜構造物230、及び第1の開口240により露出した第1のアクティブパターン105、第1の素子分離パターン110及び第1のゲート構造物160上に、第1の導電膜250、第1のバリア膜260、第2の導電膜270、及び第1のマスク膜280を順次積層し、第1の導電膜250、第1のバリア膜260。及び第2の導電膜270は、導電構造物膜を形成する。ここで、第1の導電膜250は、第1の開口240を埋める。
【0057】
図10及び
図11に示しているように、第1のマスク膜280上に、第1のエッチングストップ膜及び第1のキャップ膜を順次積層した後、前記第1のキャップ膜をエッチングして、第1のキャップパターン385を形成し、これをエッチングマスクとして用いて、前記第1のエッチングストップ膜、第1のマスク膜280、第2の導電膜270、第1のバリア膜260、及び第1の導電膜250を順次エッチングする。
【0058】
一実施形態において、第1のキャップパターン385は、第2の方向(D2)に延在し、第1の方向(D1)に沿って互いに離隔して、複数形成される。
【0059】
前記エッチング工程を行うことで、第1の開口240上には、順次積層された第1の導電パターン255、第1のバリアパターン265、第2の導電パターン275、第1のマスク285、第1のエッチングストップパターン365、及び第1のキャップパターン385が形成され、第1の開口240外の第1の絶縁膜構造物230の第2の絶縁膜210上には、順次積層された第3の絶縁パターン225、第1の導電パターン255、第1のバリアパターン265、第2の導電パターン275、第1のマスク285、第1のエッチングストップパターン365、及び第1のキャップパターン385が形成される。
【0060】
以下では、順次積層された第1の導電パターン255、第1のバリアパターン265、第2の導電パターン275、第1のマスク285、第1のエッチングストップパターン365、及び第1のキャップパターン385をいずれも、第1のビットライン構造物395と称する。ここで、第1の導電パターン255、第1のバリアパターン265、及び第2の導電パターン275は、導電構造物を形成し、第1のマスク285、第1のエッチングストップパターン365、及び第1のキャップパターン385は、絶縁構造物を形成する。一実施形態において、第1のビットライン構造物395は、第1の基板100上において、第2の方向(D2)に延在し、第1の方向(D1)に沿って互いに離隔して、複数形成される。
【0061】
図12に示しているように、第1のビットライン構造物395が形成された第1の基板100上に、第1のスペーサ膜を形成した後、前記第1のスペーサ膜上に、第4及び第5の絶縁膜を順次形成する。
【0062】
前記第1のスペーサ膜は、第2の絶縁膜210上に形成された第1のビットライン構造物395部分の下の第3の絶縁パターン225の側壁も覆い、前記第5の絶縁膜は、第1の開口240の残りの部分を埋める。
【0063】
以後、エッチング工程により、前記第4及び第5の絶縁膜をエッチングする。一実施形態において、前記エッチング工程は、例えば、リン酸(H2PO3)、SC1、及びフッ酸(HF)をエッチング液として用いるウエットエッチング工程により行われ、前記第4及び第5の絶縁膜のうち、第1の開口240内に形成された部分を除いた残りの部分は、全て除去される。これにより、前記第1のスペーサ膜の表面の殆ど、すなわち、第1の開口240内に形成された部分の他の前記第1のスペーサ膜部分が全て露出し、第1の開口240内に残留する前記第4及び第5の絶縁膜部分はそれぞれ、第4及び第5の絶縁パターン410、420を形成する。
【0064】
以後、前記露出した第1のスペーサ膜の表面及び第1の開口240内に形成された第4及び第5の絶縁パターン410、420上に、第2のスペーサ膜を形成した後、これを異方性エッチングして、第1のビットライン構造物395の側壁を覆う第2のスペーサ430を、前記第1のスペーサ膜の表面、及び第4及び第5の絶縁パターン410、420上に形成する。
【0065】
以後、第1のキャップパターン385及び第2のスペーサ430をエッチングマスクとして用いるドライエッチング工程を行って、第1のアクティブパターン105の上面を露出させる第2の開口440を形成し、第2の開口440により、第1の素子分離パターン110の上面、及びゲートマスク150の上面も露出される。
【0066】
前記ドライエッチング工程により、第1のキャップパターン385の上面及び第2の絶縁膜210の上面に形成された前記第1のスペーサ膜部分が除去され、これにより、第1のビットライン構造物395の側壁を覆う第1のスペーサ400が形成される。また、前記ドライエッチング工程において、第1及び第2の絶縁膜200、210も部分的に除去されて、第1のビットライン構造物395の下にそれぞれ、第1及び第2の絶縁パターン205、215として残留する。第1のビットライン構造物395の下に順次積層された第1乃至第3の絶縁パターン205、215、225は、第1の絶縁パターン構造物235を形成する。
【0067】
図13乃至
図15に示しているように、第1のキャップパターン385の上面、第2のスペーサ430の外側壁、第4及び第5の絶縁パターン410、420の上面一部、及び第2の開口440により露出した第1のアクティブパターン105、第1の素子分離パターン110及びゲートマスク150の上面に、第3のスペーサ膜及び第1の保護スペーサ膜を順次形成する。
【0068】
以後、前記第3のスペーサ膜及び第1の保護スペーサ膜に対するドライエッチング工程を行って、第1のビットライン構造物395の側壁を覆う第3のスペーサ445及び第1の保護スペーサ450を形成する。ここで、第1のアクティブパターン105の上面を露出させる第2の開口440が再度形成される。
【0069】
一実施形態において、第1の保護スペーサ450は、以後に形成される第1の犠牲膜に対して、高いエッチング選択比を有する物質、例えば、チタン窒化物(TiN)のような金属窒化物、又は、シリコン酸炭化物(SiOC)、シリコン酸炭窒化物(SiOCN)などのような低誘電物質を含む。
【0070】
一方、第1のビットライン構造物395の側壁に前記水平方向に沿って順次積層された第1乃至第3のスペーサ400、430、445は、第1の予備スペーサ構造物460とも称する。
【0071】
図16に示しているように、第2の開口440を埋める第1の犠牲膜を、第1の基板100上に十分な高さで形成した後、第1のキャップパターン385の上面が露出するまで、その上部を平坦化し、第2の開口440内に、第1の犠牲パターン480を形成する。
【0072】
一実施形態において、第1の犠牲パターン480は、第2の方向(D2)に延在し、第1の方向(D1)に沿って、第1のビットライン構造物395により互いに離隔して、複数形成される。第1の犠牲パターン480は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物、又は炭素(C)を含む有機物を含む。
【0073】
以後、第1の犠牲パターン480に対するイオン注入(ion implantation)工程を行って、第1の犠牲パターン480の上部に、例えば、ヘリウム(He)イオンのようなイオンをドープし、これにより、第1の犠牲パターン480の上部には、相対的にエッチングに強いイオン含有部480aが形成される。
【0074】
図17及び
図18に示しているように、第1の方向(D1)にそれぞれ延在し、第2の方向(D2)に互いに離隔した複数の第3の開口を含む第2のマスク(図示せず)を、第1のキャップパターン385、第1の犠牲パターン480、及び第1の予備スペーサ構造物460上に形成し、これをエッチングマスクとして用いるエッチング工程を行って、第1の犠牲パターン480をエッチングする。
【0075】
前記各第3の開口は、前記垂直方向に第1のゲート構造物160に重なる。前記エッチング工程を行うことによって、第1の基板100上には、第1のビットライン構造物395の間に、第1の保護スペーサ450及び第1のゲート構造物160の上面を露出させる第4の開口が形成される。
【0076】
第1の犠牲パターン480の上部には、ヘリウム(He)がドープされたイオン含有部480aが形成されるので、前記第4の開口を形成するエッチング工程において、第1の犠牲パターン480の上部が過度にエッチングされず、これにより、前記第4の開口上部の第1の方向(D1)への幅が過度に大きくなるボーイング(bowing)現象を防止することができる。
【0077】
また、第1の保護スペーサ450は、第1の犠牲パターン480に対して、高いエッチング選択比を有する物質を含むので、前記エッチング工程において、第3のスペーサ445を保護して除去されないようにする。これにより、前記エッチング工程において、第3のスペーサ445が部分的に除去されることを懸念して、第3のスペーサ445を不要に厚く形成する必要がない。
【0078】
前記第2のマスクを除去した後、前記第4の開口により露出した第1の保護スペーサ450部分を、例えばウエットエッチング工程により除去することができ、これにより、前記第4の開口の第1の方向(D1)への幅が広がる。但し、場合によって、前記第4の開口によって露出した第1の保護スペーサ450部分は、除去されないこともある。
【0079】
以後、前記第4の開口を埋める第1のバリア膜を十分な高さで形成し、第1のキャップパターン385、第1の犠牲パターン480、及び第1の予備スペーサ構造物460の上面が露出するまで、その上部を平坦化する。これにより、前記第1のバリア膜は、第1のビットライン構造物395の間において、第2の方向(D2)に沿って、互いに離隔した複数の第1のバリアパターン485に変換される。
【0080】
前述したように、前記第4の開口により露出した第1の保護スペーサ450部分を除去した場合、前記第4の開口の第1の方向(D1)への幅が広がるので、前記第4の開口内に前記第1のバリア膜を形成する工程がより容易に行われる。
【0081】
また、前述したように、第1の犠牲パターン480の上部にイオン含有部480aを形成することで、前記第4の開口形成において、その上部にボーイング現象が発生しないので、第1のバリアパターン485の上部の第1の方向(D1)への幅が厚く形成されない。すなわち、第1のバリアパターン485の第1の方向(D1)への幅は、下部に比べて上部が更に大きくなく、前記垂直方向に沿って一定に維持される。そこで、第1のバリアパターン485が一方に傾くか、崩れる現象を防止することができる。
【0082】
一実施形態において、第1のバリアパターン485は、前記垂直方向に第1のゲート構造物160に重なる。
【0083】
一方、第1のビットライン構造物395の間において、第2の方向(D2)に延在する第1の犠牲パターン480が、第1のバリアパターン485により第2の方向(D2)に沿って互いに離隔する複数の部分に分離される。
【0084】
図19及び
図20に示しているように、第1の犠牲パターン480を除去して、第1のアクティブパターン105、第1の素子分離パターン110、及び第1の保護スペーサ450を露出させる第5の開口443を形成する。
【0085】
以後、第5の開口443により露出した第1の保護スペーサ450部分を、例えば、ウエットエッチング工程で除去し、これにより、第5の開口443の第1の方向(D1)への幅が広がる。前記ウエットエッチング工程は、第1のアクティブパターン105に含まれたシリコン(Si)に対して高いエッチング選択比を有するエッチング液を用いて行われる。
【0086】
但し、場合によって、第5の開口443により露出した第1の保護スペーサ450部分は、除去されない。
【0087】
一実施形態において、第5の開口443により露出した第1の素子分離パターン110を部分的に除去するウエットエッチング工程を更に行うことができ、これにより、第5の開口443により露出した第1のアクティブパターン105の表面積が増加する。前記追加のウエットエッチング工程により、第5の開口443は、前記垂直方向へ広がり、これにより、第5の開口443により露出した第1のアクティブパターン105の上面は、第5の開口443により露出した第1の素子分離パターン110の上面よりも高く形成される。
【0088】
図21及び
図22に示しているように、第5の開口443を埋める第1の下部コンタクトプラグ475を形成する。
【0089】
前述したように、第5の開口443により露出した第1の保護スペーサ450部分を除去した場合は、第5の開口443の第1の方向(D1)への幅が広がったので、第1の下部コンタクトプラグ475の形成において、その内部にボイド(void)が形成されない。
【0090】
一実施形態において、第5の開口443により露出した第1のアクティブパターン105をシードとして用いたエピタキシャル成長(epitaxial growth)工程により、第1の下部コンタクトプラグ475を形成する。前記エピタキシャル成長工程は、下部から上部に進行するので、第1の下部コンタクトプラグ475内には、ボイドが形成されないか、小さな体積を有するように形成される。
【0091】
以後、第1のキャップパターン385の上面が露出するまで、第1の下部コンタクトプラグ475に対して平坦化工程を行う。前記平坦化工程は、例えば、化学機械研磨(CMP)工程及び/又はエッチバック工程を含む。
【0092】
他の実施形態において、第1の下部コンタクトプラグ475は、例えば、化学気相蒸着(CVD)工程、原子層蒸着(ALD)工程などのような蒸着工程を行って、第5の開口443を埋める第1の下部コンタクトプラグ膜を形成した後、第1のキャップパターン385の上面が露出するまで、前記第1の下部コンタクトプラグ膜に対して平坦化工程を行うことで形成される。
【0093】
また、他の実施形態において、第1の下部コンタクトプラグ475は、前記エピタキシャル成長工程により下部を形成した後、前記下部上に、前記蒸着工程及び平坦化工程を行って形成されることもできる。
【0094】
一実施形態において、第1の下部コンタクトプラグ475に対して、例えば、レーザアニーリング(Melting Laser Annealing: MLA)工程のような熱処理工程を更に行うことで、内部に形成されるボイドを除去することができる。
【0095】
図23に示しているように、第1の下部コンタクトプラグ475の上部を除去する。これにより、第1の下部コンタクトプラグ475の上面は、第1乃至第3のスペーサ400、430、445の最上面よりも低くなる。
【0096】
以後、第1の下部コンタクトプラグ475の上面に、金属シリサイドパターン500を形成する。一実施形態において、金属シリサイドパターン500は、第1のキャップパターン385、第1のバリアパターン485、及び第1の下部コンタクトプラグ475上に、第1の金属膜を形成し熱処理した後、前記第1の金属膜中から未反応部分を除去することで形成される。
【0097】
図24に示しているように、第1のキャップパターン385、第1のバリアパターン485、金属シリサイドパターン500、及び第1の下部コンタクトプラグ475上に、第2のバリア膜530を形成した後、第2のバリア膜530上に、第1のビットライン構造物395の間の空間を埋める第2の金属膜540を形成する。
【0098】
以後、第2の金属膜540の上部に対する平坦化工程を更に行うこともできる。前記平坦化工程は、例えば、化学機械研磨(CMP)工程及び/又はエッチバック工程を含む。
【0099】
図25及び
図26に示しているように、第2の金属膜540及び第2のバリア膜530をパターニングすることで、第1の上部コンタクトプラグ555を形成し、第1の上部コンタクトプラグ555の間には、第6の開口560が形成される。
【0100】
第6の開口560は、第2の金属膜540及び第2のバリア膜530のみならず、第1のキャップパターン385、第1のバリアパターン485、及び第1の予備スペーサ構造物460も部分的に除去することで形成される。
【0101】
第1の上部コンタクトプラグ555は、第1の金属パターン545及びこの下面を覆う第2のバリアパターン535を含む。一実施形態において、第1の上部コンタクトプラグ555は、上部からすると、円状、楕円状、多角状、角が丸めた多角状などの形状を有し、第1及び第2の方向(D1、D2)に沿って、例えばハニカムパターンで配列される。
【0102】
一方、第1の基板100上に順次積層された第1の下部コンタクトプラグ575、金属シリサイドパターン500、及び第1の上部コンタクトプラグ555は、第1のコンタクトプラグ構造物を形成する。
【0103】
図27に示しているように、第6の開口560により露出した第1の予備スペーサ構造物460に含まれた第2のスペーサ430を除去して、エアギャップを形成し、第6の開口560の底面及び側壁に第6の絶縁パターン570を形成した後、第6の開口560の残りの部分を埋める第7の絶縁パターン580を形成する。
【0104】
第6及び第7の絶縁パターン570、580は、第2の絶縁パターン構造物590を形成する。
【0105】
第6の絶縁パターン570により前記エアギャップの上端が覆われ、これにより、第1のエアスペーサ435が形成される。第1のスペーサ400、第1のエアスペーサ435、及び第3のスペーサ445は、第1のスペーサ構造物465を形成する。
【0106】
再度、
図1乃至
図4を参照すると、第1の上部コンタクトプラグ555の上面と接触する第1のキャパシタ640を形成する。
【0107】
すなわち、第1の上部コンタクトプラグ555及び第2の絶縁パターン構造物590上に、第2のエッチングストップパターン600及びモールド膜(図示しない)を順次形成し、これらを部分的にエッチングして、第1の上部コンタクトプラグ555の上面を部分的に露出させる第7の開口を形成する。
【0108】
第1の上部コンタクトプラグ555をそれぞれ露出させる前記第7の開口は、第1の上部コンタクトプラグ555の配列によって、上部からすると、ハニカム形状又は格子形状に配列されるように形成される。
【0109】
以後、前記第7の開口内に、例えば、ピラー形状の第1の下部電極610を形成し、前記モールド膜を除去した後、第1の下部電極610及び第2のエッチングストップパターン600上に、第1の誘電膜620及び第1の上部電極630を形成する。順次積層された第1の下部電極610、第1の誘電膜620、及び第1の上部電極630は、第1のキャパシタ640を形成する。
【0110】
但し、第1の下部電極610は、前記第7の開口内にシリンダ形状を有するように形成されることもできる。
【0111】
以後、第1のキャパシタ640上に上部配線を更に形成することで、前記半導体装置の製造が完成する。
【0112】
前記半導体装置の製造方法において、第1のビットライン構造物395の側壁に、予備スペーサ構造物460及び第1の保護スペーサ450を形成し、以後、第1のビットライン構造物395の間に、第1の犠牲パターン480を形成し、第1の犠牲パターン480を部分的に除去して、前記第4の開口を形成した後、前記第4の開口内に、第1のバリアパターン485を形成する。また、第1の犠牲パターン480の残りの部分を除去して、前記第5の開口を形成した後、前記第5の開口内に、第1の下部コンタクトプラグ475を形成する。
【0113】
第1の保護スペーサ450は、第1の犠牲パターン480に対して、高いエッチング選択比を有する物質を含み、これにより、前記各第4及び第5の開口を形成するエッチング工程において、予備スペーサ構造物460を保護して除去されないようにすることができる。そこで、前記エッチング工程において、予備スペーサ構造物460が除去されることを懸念して、過度に厚い厚さで形成する必要がない。
【0114】
また、第1の保護スペーサ450は、前記各第4及び第5の開口を形成した後には、例えば、ウエットエッチング工程により除去し、この場合、前記各第4及び第5の開口の幅が増加して、これらの内に第1のバリアパターン485及び第1の下部コンタクトプラグ475を形成する工程が容易に行われる。
【0115】
一方、第1の犠牲パターン480を形成する代わりに、例えば、第1のビットライン構造物395の間に第1の下部コンタクトプラグ475を形成し、エッチング工程により、これを部分的に除去して開口を形成した後、前記開口内に第1のバリアパターン485を形成する場合は、前記エッチング工程において、第1の下部コンタクトプラグ475が所望する水準で除去されず、隣接する導電構造物との電気的ショート現象が発生することもある。しかし、一実施形態において、絶縁物質を含む第1の犠牲パターン480を形成し、これを除去して、前記各第4及び第5の開口を形成した後、前記第5の開口内に第1の下部コンタクトプラグ475を形成するので、第1の犠牲パターン480が所望する水準で除去されなくても、第1の下部コンタクトプラグ475とこれに隣接する導電構造物との電気的ショート現象は、発生しない。
【0116】
更に、第1の犠牲パターン480の上部に対する前記イオン注入工程により、イオン含有部480aを形成することで、第1の犠牲パターン480の上部がエッチング工程に対して強化され、これにより、前記第4の開口の形成において、前記第4の開口の上部が下部に比べて広い幅を有するように形成されるボーイング現象が発生しない。そこで、前記第4の開口内に形成される第1のバリアパターン485が傾くか、崩れることを防止することができる。
【0117】
図28は、一実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。前記半導体装置は、一部構成要素を除き、
図1乃至
図4で説明した半導体装置と同様である。これにより、同一の構成要素には、同一の図面符号を付し、これらに対する重複した説明は、省略する。
【0118】
図28に示しているように、第4のスペーサ490が更に形成され、第4のスペーサ490は、第1のビットライン構造物395の上部側壁に形成された第1のスペーサ400部分の外側壁に形成され、第1のエアスペーサ435の上端及び第3のスペーサ445の上面を覆う。第4のスペーサ490は、例えば、シリコン窒化物のような絶縁性窒化物を含む。
【0119】
図29は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。前記半導体装置の形成方法は、
図5乃至
図27、及び
図1乃至4で説明した工程と同様な工程を含むので、重複した説明は、省略する。
【0120】
図29を参照すると、
図23で説明した工程と同様な工程を行う。
【0121】
但し、第1の下部コンタクトプラグ475の上部を除去して、第1のビットライン構造物395の側壁に形成された第1の予備スペーサ構造物460の上部を露出させた後、露出した第1の予備スペーサ構造物460の第2及び第3のスペーサ430、445の上部を除去する。
【0122】
以後、第1の下部コンタクトプラグ475の上部を更に除去する。これにより、第1の下部コンタクトプラグ475の上面は、第2及び第3のスペーサ430、445の最上面も低くなる。
【0123】
以後、第1のビットライン構造物395、第1の予備スペーサ構造物460、第1のバリアパターン485、及び第1の下部コンタクトプラグ475上に、第4のスペーサ膜を形成し、これを異方性エッチングすることで、第1のビットライン構造物395の第1の方向(D1)への各両側壁に形成された第1の予備スペーサ構造物460の上部を覆う第4のスペーサ490を形成し、これにより、第1の下部コンタクトプラグ475の上面が露出する。
【0124】
以後、前記露出した第1の下部コンタクトプラグ475の上面に、金属シリサイドパターン500を形成する。
【0125】
図30乃至
図32は、一実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。前記半導体装置は、一部構成要素を除き、
図1乃至
図4で説明した半導体装置と同様である。これにより、同一の構成要素には、同一の図面符号を付し、これらに関する重複した説明は、省略する。
【0126】
図30に示しているように、第3のスペーサ445の外側壁に、第1の保護スペーサ450が更に形成され、第1の保護スペーサ450は、第1の下部コンタクトプラグ475に接触する。
【0127】
これは、
図19及び
図20で説明した工程を行うことにおいて、第5の開口443により露出した第1の保護スペーサ450部分を除去しないことで具現される。
【0128】
図31に示しているように、第3のスペーサ445の外側壁に、第1の保護スペーサ450が更に形成され、第1の保護スペーサ450は、第1のバリアパターン485に接触する。
【0129】
これは、
図16及び
図17で説明した工程を行うことにおいて、前記第4の開口により露出した第1の保護スペーサ450部分を除去しないことで具現される。
【0130】
図32に示しているように、前記半導体装置は、第5の絶縁パターン420を含まず、これにより、第1の開口240内には、第4の絶縁パターン410が形成される。
【0131】
これは、
図12で説明した工程において、前記第1のスペーサ膜上に前記第4及び第5の絶縁膜を順次形成する代わりに、前記第1のスペーサ膜上に、前記第5の絶縁膜を除いた前記第4の絶縁膜を形成し、これに対するエッチング工程を行うことで具現される。ここで、前記第4の絶縁膜は、第1の開口240を埋めるように形成される。
【0132】
図33乃至
図35は、一実施形態による半導体装置を説明するための平面図及び断面図である。具体的に、
図33は、平面図であり、
図34は、
図33のA-A'線に沿う断面図であり、
図35は、
図33のB-B'線に沿う断面図である。
【0133】
前記半導体装置は、
図1乃至
図4で説明した半導体装置と同様な構成要素を含むので、これらに関する重複した説明は、省略する。
【0134】
図33乃至
図35に示しているように、前記半導体装置は、第2の基板1100上に形成された第2のアクティブパターン1105、第2のゲート構造物1170、第1の導電性埋立パターン1200、第2のビットライン構造物1355、第2のコンタクトプラグ構造物、及び第2のキャパシタ1570を含む。
【0135】
また、前記半導体装置は、更に、素子分離構造物1110、第2のスペーサ構造物1395、第1及び第2のオミックコンタクトパターン1109、1450、第2のバリアパターン1420、第1及び第2のパッド1120、1160、第4の絶縁パターン構造物1520、及び第4のエッチングストップ膜1530を含む。
【0136】
第2のアクティブパターン1105及び素子分離構造物1110は、
図1乃至
図4における第1のアクティブパターン105及び第1の素子分離パターン110にそれぞれ対応する。
【0137】
但し、素子分離構造物1110は、第2及び第3の素子分離パターン1112、1114を含む。一実施形態において、第2の素子分離パターン1112は、第4の方向(D4)に延在し、第1の方向(D1)に沿って互いに離隔して、複数形成される。また、第3の素子分離パターン1114は、第1の方向(D1)に延在して、第1の方向(D1)に配置された第2の素子分離パターン1112に接続され、第2の方向(D2)に沿って互いに離隔して、複数形成される。
【0138】
一実施形態において、第2のアクティブパターン1105は、第4の方向(D4)に一定の長さだけ延在し、第3の素子分離パターン1114により、第4の方向(D4)に離隔して、複数形成される。また、第2のアクティブパターン1105は、第2の素子分離パターン1112により、第1の方向(D1)に互いに離隔して、複数形成される。これにより、第1の方向(D1)に配置された第2のアクティブパターン1105は、第1の方向(D1)に沿って並べる。すなわち、第1の方向(D1)に配置された第2のアクティブパターン1105の互いに対応する第4の方向(D4)への末端は、第1の方向(D1)に沿って並べる。
【0139】
第2のアクティブパターン1105は、第2の基板1100と同様な物質を含み、各第2及び第3の素子分離パターン1112、1114は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含む。一方、第2のアクティブパターン1105の上部には、例えば、n型不純物又はp型不純物を含む不純物領域1107が形成される。
【0140】
第1のパッド1120は、第2のアクティブパターン1105及び素子分離構造物1110上に形成され、第1及び第2の方向(D1、D2)に沿って互いに離隔して、複数形成される。第1のパッド1120は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含む。
【0141】
第2のゲート構造物1170は、
図1乃至
図4の第1のゲート構造物160に対応する。
【0142】
但し、第2のゲート構造物1170は、第2のアクティブパターン1105及び素子分離構造物1110の上部、及び第1のパッド1120を貫通して、第1の方向(D1)に延在する。第2のゲート構造物1170は、第2の基板1100の上面に垂直な垂直方向に沿って、順次積層された第3の導電パターン1150、第4の導電パターン1155、及び第2のキャップパターン1165を含み、これらの側壁及び第3の導電パターン1150の下面は、第2のゲート絶縁パターン1140により覆われる。但し、第2のキャップパターン1165の上部側壁の一部は、第2のゲート絶縁パターン1140により覆われない。第3及び第4の導電パターン1150、1155は、第2のゲート電極を形成する。
【0143】
第2のゲート絶縁パターン1140は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含み、第3の導電パターン1150は、例えば、金属、金属窒化物、金属シリサイドなどを含み、第4の導電パターン1155は、例えば、n型不純物又はp型不純物がドープされたポリシリコンを含み、第2のキャップパターン1165は、例えば、シリコン窒化物のような絶縁性窒化物を含む。
【0144】
一実施形態において、第2のゲート構造物1170は、第1の方向(D1)に沿って延在し、第2の方向(D2)に沿って互いに離隔して、複数形成される。ここで、1つの第2のアクティブパターン1105の上部には、第2の方向(D2)に互いに離隔した2つの第2のゲート構造物1170が貫通する。これにより、第4の方向(D4)に延在した第2のアクティブパターン1105は、第2の方向(D2)に互いに隣接する2つの第2のゲート構造物1170の間に形成された中央部、及び各第2のゲート構造物1170と第3の素子分離パターン1114の間に形成された末端部を含む。
【0145】
一実施形態において、第2のゲート構造物1170の下面の高さは、素子分離構造物1110の下面の高さよりも高い。
【0146】
第2のパッド1160は、第1のパッド1120及び第2のゲート構造物1170上に形成され、第1及び第2の方向(D1、D2)に沿って互いに離隔して、複数形成される。第2のパッド1160は、例えば、シリコン窒化物のような絶縁性窒化物を含む。
【0147】
第1の導電性埋立パターン1200は、第2のアクティブパターン1105及び素子分離構造物1110上に形成されて、第1及び第2のパッド1120、1160を貫通する。ここで、第1の導電性埋立パターン1200は、第2のアクティブパターン1105の前記中央部上に形成される。
【0148】
一方、第2のアクティブパターン1105の上部に形成された不純物領域1107と第1の導電性埋立パターン1200の間には、第1のオミックコンタクトパターン1109が形成される。第1のオミックコンタクトパターン1109は、例えば、チタンシリサイド、コバルトシリサイド、ニッケルシリサイドなどのような金属シリサイドを含む。
【0149】
第1の導電性埋立パターン1200は、第1及び第2の方向(D1、D2)に沿って互いに離隔して、複数形成される。一実施形態において、第1の導電性埋立パターン1200は、前記垂直方向に積層された下部及び上部を含み、前記下部は、第1のパッド1120を貫通し、前記上部は、第2のパッド1160を貫通する。
【0150】
一実施形態において、第1の導電性埋立パターン1200の前記下部は、1つの第2のアクティブパターン1105の上部を貫通する2つの第2のゲート構造物1170の第2の方向(D2)に互いに対向する側壁、具体的に、第2のキャップパターン1165の側壁に接触する。
【0151】
第1の導電性埋立パターン1200は、例えば、金属、金属窒化物などを含む。
【0152】
第2のビットライン構造物1355は、第1の導電性埋立パターン1200及び第2のパッド1160上に、前記垂直方向に沿って順次積層された接着パターン1305、第5の導電パターン1315、第4のマスク1325、第3のエッチングストップパターン1335、及び第3のキャップパターン1345を含み、これらは、
図1乃至
図4における第1のバリアパターン265、第2の導電パターン275、第1のマスク285、第1のエッチングストップパターン365、及び第1のキャップパターン385にそれぞれ対応する。
【0153】
ここで、第4のマスク1325、第3のエッチングストップパターン1335、及び第3のキャップパターン1345は、第3の絶縁パターン構造物を形成する。第4のマスク1325、第3のエッチングストップパターン1335、及び第3のキャップパターン1345は、互いに同一の物質を含めて併合されることもでき、これにより、前記第3の絶縁パターン構造物は、単一膜構造を有する。
【0154】
一実施形態において、第2のビットライン構造物1355は、第2の基板1100上において、第2の方向(D2)に延在し、第1の方向(D1)に沿って互いに離隔して、複数形成される。ここで、各第2のビットライン構造物1355は、第1の導電性埋立パターン1200の上面に接触する。
【0155】
第2のスペーサ構造物1395は、
図1乃至
図4における第1のスペーサ構造物465に対応する。これにより、第2のスペーサ構造物1395は、第2のビットライン構造物1355の第1の方向(D1)への各両側壁から第1の方向(D1)に沿って順次積層された第5のスペーサ1360、第2のエアスペーサ1375、及び第7のスペーサ1377を含む。ここで、第5のスペーサ1360、第2のエアスペーサ1375、及び第7のスペーサ1377は、
図1乃至
図4における第1のスペーサ400、第1のエアスペーサ435、及び第3のスペーサ445にそれぞれ対応する。
【0156】
但し、第5のスペーサ1360は、第2のビットライン構造物1355の第1の方向(D1)への各両側壁及び第1の導電性埋立パターン1200の上面を覆い、これにより、第1の方向(D1)への断面は、L字状を有する。第2のエアスペーサ1375は、第5のスペーサ1360の外側壁に形成される。第7のスペーサ1377は、第2のエアスペーサ1375の外側壁、及び第2のパッド1160の側壁に形成される。
【0157】
第2のコンタクトプラグ構造物は、
図1乃至
図4における第1のコンタクトプラグ構造物に対応する。これにより、前記第2のコンタクトプラグ構造物は、第2のアクティブパターン1105及び素子分離構造物1110上において、前記垂直方向に沿って順次積層された第2の下部コンタクトプラグ1430、第2のオミックコンタクトパターン1450、及び第2の上部コンタクトプラグ1485を含む。ここで、第2の下部コンタクトプラグ1430、第2のオミックコンタクトパターン1450、及び第2の上部コンタクトプラグ1485は、
図1乃至
図4における第1の下部コンタクトプラグ575、金属シリサイドパターン500、及び第1の上部コンタクトプラグ555にそれぞれ対応する。
【0158】
但し、第2の下部コンタクトプラグ1430は、第1の方向(D1)に互いに隣接する第2のビットライン構造物1355の互いに対向する側壁に形成された第2のスペーサ構造物1395の間に形成され、第2の方向(D2)に沿って互いに離隔して、複数形成される。ここで、各第2の下部コンタクトプラグ1430は、第2のアクティブパターン1105の前記各末端部上に形成され、第2のアクティブパターン1105の上部に形成された不純物領域1107に接触する。
【0159】
第2のバリアパターン1420は、
図1乃至
図4における第1のバリアパターン485に対応する。これにより、第2の方向(D2)に互いに隣接する第2の下部コンタクトプラグ1430の間には、第2のバリアパターン1420が形成され、これらを互いに離隔させる。すなわち、第2のバリアパターン1420は、第1の方向(D1)に互いに隣接する第2のビットライン構造物1355の互いに対向する側壁に形成された第2のスペーサ構造物1395の間に形成され、第2の方向(D2)に沿って互いに離隔して、複数形成される。
【0160】
第2の上部コンタクトプラグ1485は、第2の金属パターン1475、及びこの下面を覆う第3のバリアパターン1465を含む。ここで、第2の金属パターン1475、及び第3のバリアパターン1465は、
図1乃至
図4における第1の金属パターン545、及び第2のバリアパターン535にそれぞれ対応する。これにより、第2の上部コンタクトプラグ1485は、第2のオミックコンタクトパターン1450、第2のビットライン構造物1355、及び第2のバリアパターン1420上に形成される。一実施形態において、第2の上部コンタクトプラグ1485は、上部からすると、円状、楕円状、多角状、角が丸めた多角状などの形状を有し、第1及び第2の方向(D1、D2)に沿って、例えばハニカムパターンに配列される。
【0161】
第4の絶縁パターン構造物1520は、
図1乃至
図4における第2の絶縁パターン構造物590に対応する。これにより、
図57乃至
図59を共に参照すると、第4の絶縁パターン構造物1520は、第2の上部コンタクトプラグ1485、第2のビットライン構造物1355に含まれた前記第3の絶縁パターン構造物の一部及び第2のスペーサ構造物1395を貫通して、上部からすると、第2の上部コンタクトプラグ1485を取り囲む第13の開口1490の内壁に形成された第8の絶縁パターン1500、及び第8の絶縁パターン1500上に形成され、第13の開口1490の残りの部分を埋める第9の絶縁パターン1510を含む。第2のエアスペーサ1375の上端は、第8の絶縁パターン1500により閉じられる。ここで、第8及び第9の絶縁パターン1500、1510は、
図1乃至
図4における第6及び第7の絶縁パターン570、580にそれぞれ対応する。
【0162】
第4のエッチングストップ膜1530は、
図1乃至
図4における第2のエッチングストップパターン600に対応する。これにより、第4のエッチングストップ膜1530は、第4の絶縁パターン構造物1520、及び第2の上部コンタクトプラグ1485上に形成される。
【0163】
第2のキャパシタ1570は、
図1乃至
図4における第1のキャパシタ640に対応する。これにより、第2のキャパシタ1570は、順次積層された第2の下部電極1540、第2の誘電膜1550、及び第2の上部電極1560を含み、第2の下部電極1540は、第4のエッチングストップ膜1530を貫通して、第2の上部コンタクトプラグ1485の上面に接触する。ここで、第2の下部電極1540、第2の誘電膜1550、及び第2の上部電極1560は、
図1乃至
図4における第1の下部電極610、第1の誘電膜620、及び第1の上部電極630にそれぞれ対応する。
【0164】
【0165】
図36及び
図37に示しているように、第2の基板1100の上部を除去して、第3及び第4のリセスを形成し、これにより、第2の基板1100上に、第2のアクティブパターン1105が定義される。
【0166】
以後、前記第3及び第4のリセスを埋める素子分離構造物1110を形成し、第2のアクティブパターン1105の側壁は、素子分離構造物1110によって覆われる。
【0167】
一実施形態において、前記第3のリセスは、第4の方向(D4)に延在し、第1の方向(D1)に沿って互いに離隔して、複数形成される。また、前記第4のリセスは、第1の方向(D1)に延在し、第1の方向(D1)に配置された前記第3のリセスに接続され、第2の方向(D2)に沿って互いに離隔して、複数形成される。素子分離構造物1110は、前記第3及び第4のリセス内にそれぞれ形成された第2及び第3の素子分離パターン1112、1114を含み、これらは、互いに接続される。
【0168】
一実施形態において、第2のアクティブパターン1105は、第4の方向(D4)に一定の長さだけ延在し、第3の素子分離パターン1114により、第4の方向(D4)に互いに離隔して、複数形成される。また、第2のアクティブパターン1105は、第2の素子分離パターン1112により、第1の方向(D1)に互いに離隔して、複数形成される。
【0169】
図38及び
図39に示しているように、第2のアクティブパターン1105の上部に、例えば、n型不純物又はp型不純物をドープして、不純物領域1107を形成する。
【0170】
一実施形態において、不純物領域1107は、気相ドープ(Gas Phase Doping: GPD)工程により形成される。
【0171】
以後、上部に不純物領域1107が形成された第2のアクティブパターン1105、及び素子分離構造物1110上に第1のパッド膜を形成し、前記第1のパッド膜をパターニングして、第1のパッド1120を形成した後、これをエッチングマスクとして用いるエッチング工程により、第2のアクティブパターン1105を部分的にエッチングすることで、第5のリセス1130を形成する。
【0172】
第1のパッド1120は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含む。
【0173】
一実施形態において、第5のリセス1130は、第1の方向(D1)に延在し、第2の方向(D2)に沿って互いに離隔して、複数形成される。ここで、各第5のリセス1130の底面は、素子分離構造物1110の底面よりも高い。
【0174】
一実施形態において、各第2のアクティブパターン1105には、第2の方向(D2)に互いに離隔した2つの第5のリセス1130が形成される。以下では、第4の方向(D4)に延在する各第2のアクティブパターン1105において、第5のリセス1130の間に形成された部分を中央部と称し、各第5のリセス1130と第3の素子分離パターン1114の間に形成された部分を末端部と称する。
【0175】
図40及び
図41に示しているように、第5のリセス1130の内壁及び第1のパッド1120の上面に、第2のゲート絶縁膜を形成した後、第1のパッド1120の上面に形成された第2のゲート絶縁膜部分を除去して、第5のリセス1130の内壁に第2のゲート絶縁パターン1140を形成する。
【0176】
第2のゲート絶縁パターン1140は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含む。
【0177】
以後、第2のゲート絶縁パターン1140及び第1のパッド1120上に、第3の導電膜を形成し、例えば、エッチバック工程によりこの上部を除去して、第5のリセス1130の下部を埋める第3の導電パターン1150を形成する。
【0178】
以後、第3の導電パターン1150、第2のゲート絶縁パターン1140、及び第1のパッド1120上に、第4の導電膜を形成し、例えば、エッチバック工程によりこの上部を除去して、第5のリセス1130の中央部を埋める第4の導電パターン1155を形成する。
【0179】
図42に示しているように、第4の導電パターン1155、第2のゲート絶縁パターン1140、及び第1のパッド1120上に、第5のリセス1130の上部を埋める第2のキャップ膜1160を形成する。第2のキャップ膜1160は、例えば、シリコン窒化物のような窒化物を含む。
【0180】
図43及び
図44に示しているように、第2のキャップ膜1160上に、第3のマスク(図示せず)を形成し、これを用いるエッチング工程により、第2のキャップ膜1160をエッチングすることで、第1のパッド1120の上面を露出させる第8の開口を形成する。
【0181】
一実施形態において、前記第8の開口は、第1の方向(D1)に延在し、第2の方向(D2)に沿って互いに離隔して、複数形成される。ここで、各前記第8の開口は、第1の方向(D1)に配置された各第2のアクティブパターン1105の前記中央部に前記垂直方向に重なる。
【0182】
以後、前記第8の開口により露出した第1のパッド1120部分、及びこれに第2の方向(D2)に隣接した第2のゲート絶縁パターン1140部分の上部を、エッチング工程により除去することができ、これにより、前記第8の開口は、第2のアクティブパターン1105の上部に形成された不純物領域1107の上面、及び第2のゲート絶縁パターン1140の上面を露出させる第9の開口1195に広がる。
【0183】
一実施形態において、前記エッチング工程は、ウエットエッチング工程を含み、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含む第1のパッド1120及び第2のゲート絶縁パターン1140は、部分的に除去されることに対して、例えば、シリコン窒化物のような窒化物を含む第2のキャップ膜1160は、除去されない。
【0184】
図44及び
図45に示しているように、第9の開口1195により露出した不純物領域1107の上面に、第1のオミックコンタクトパターン1109を形成した後、第1のオミックコンタクトパターン1109及び第2のゲート絶縁パターン1140上に、第9の開口1195の残りの部分を埋める第1の導電性埋立パターン1200を形成する。
【0185】
第1のオミックコンタクトパターン1109は、第9の開口1195により露出した不純物領域1107の上面及び第2のゲート絶縁パターン1140の上面、第9の開口1195の側壁、及び第2のキャップ膜1160の上面に第3の金属膜を形成し、これに対して熱処理して、前記第3の金属膜に含まれた金属と、不純物領域1107に含まれたシリコンが互いに反応するようにすることで形成され、前記第3の金属膜のうち、シリコンと反応しない部分は、除去される。
【0186】
一実施形態において、第1のオミックコンタクトパターン1109は、第1の方向(D1)に配置された各第2のアクティブパターン1105上に形成され、これにより、第1の方向(D1)に互いに離隔して、複数形成される。また、第1のオミックコンタクトパターン1109は、第2の方向(D2)に互いに離隔して、複数形成される。
【0187】
第1の導電性埋立パターン1200は、第1のオミックコンタクトパターン1109、第2のゲート絶縁パターン1140、及び前記第3のマスク上に、第2の開口440を埋める第5の導電膜を形成した後、第2のキャップ膜1160の上面が露出するまで、前記第5の導電膜に対して平坦化工程を行うことで、第9の開口1195内に形成され、ここで、前記第3のマスクは、除去される。
【0188】
一実施形態において、第1の導電性埋立パターン1200は、第1の方向(D1)に延在し、第2の方向(D2)に互いに離隔して、複数形成される。
【0189】
一方、第2のキャップ膜1160のうち、第4の導電パターン1155上に形成され、これと同様な幅を有し、第2のゲート絶縁パターン1140により側壁が覆われる部分を、第2のキャップパターン1165と称し、第2のキャップパターン1165の上部は、第1の導電性埋立パターン1200の下部の側壁に接触する。また、第2のゲート絶縁パターン1140、及び第2のゲート絶縁パターン1140上に形成され、前記垂直方向に沿って順次積層され、その側壁が第2のゲート絶縁パターン1140の内側壁に接触する第3の導電パターン1150、第4の導電パターン1155、及び第2のキャップパターン1165は、第2のゲート構造物1170を形成する。
【0190】
以下では、第2のキャップ膜1160のうち、第2のキャップパターン1165を形成しない残りの部分、すなわち、第1のパッド1120、第2のゲート絶縁パターン1140、及び第2のキャップパターン1165上に形成され、その上面が第1の導電性埋立パターン1200の上面と実質的に同じ高さに形成された部分を、第2のパッド1160と称する。
【0191】
図47及び
図48に示しているように、第2のパッド1160及び第1の導電性埋立パターン1200上に、接着膜1300、第6の導電膜1310、第4のマスク膜1320、第3のエッチングストップ膜1330、及び第3のキャップ膜1340を順次積層する。
【0192】
各第4のマスク膜1320、第3のエッチングストップ膜1330、及び第3のキャップ膜1340は、例えば、シリコン窒化物のような絶縁性窒化物を含む。これらは、絶縁膜構造物を形成し、場合によって、互いに併合して単一膜を形成することもできる。
【0193】
図49乃至
図51に示しているように、第3のキャップ膜1340をエッチングして、第3のキャップパターン1345を形成し、これをエッチングマスクとして用いるエッチング工程により、第3のエッチングストップ膜1330、第4のマスク膜1320、第6の導電膜1310、及び接着膜1300を順次エッチングする。
【0194】
これにより、第1の導電性埋立パターン1200及び第2のパッド1160上には、第2の方向(D2)に延在する第2のビットライン構造物1355が形成され、第2のビットライン構造物1355は、第1の方向(D1)に沿って互いに離隔して、複数形成される。ここで、各第2のビットライン構造物1355は、第2の方向(D2)に配置された各第2のアクティブパターン1105の前記中央部上に形成された第1の導電性埋立パターン1200の上面に接触する。
【0195】
一方、第2のビットライン構造物1355は、前記垂直方向に沿って順次積層された接着パターン1305、第5の導電パターン1315、第4のマスク1325、第3のエッチングストップパターン1335、及び第3のキャップパターン1345を含む。ここで、第4のマスク1325、第3のエッチングストップパターン1335、及び第3のキャップパターン1345は、第3の絶縁パターン構造物を形成する。
【0196】
図52及び
図53に示しているように、第2のビットライン構造物1355、第1の導電性埋立パターン1200、及び第2のパッド1160上に、第5のスペーサ膜を形成した後、前記第5のスペーサ膜上に、第6のスペーサ膜を形成する。
【0197】
以後、前記第5及び第6のスペーサ膜に対して、異方性エッチング工程を行い、これにより、第2のビットライン構造物1355の第1の方向(D1)への側壁には、第1の方向(D1)に沿って積層された第5及び第6のスペーサ1360、1370が形成される。ここで、第5のスペーサ1360は、第1の方向(D1)への断面がL字状を有する。
【0198】
一方、第5及び第6のスペーサ1360、1370が形成されることにおいて、これらにより覆われない第2のパッド1160部分、及び第1の導電性埋立パターン1200の上部も共に除去され、これにより、第1のパッド1120の上面、及び第1の導電性埋立パターン1200の下部の上面が露出する。
【0199】
以後、第2のビットライン構造物1355、第5及び第6のスペーサ1360、1370、第1の導電性埋立パターン1200、及び第1のパッド1120上に、第7のスペーサ膜及び第2の保護スペーサ膜を形成し、これに対して異方性エッチング工程を行って、第7のスペーサ1377及び第2の保護スペーサ1380をそれぞれ形成する。
【0200】
これにより、第2のビットライン構造物1355の第1の方向(D1)への側壁には、第1の方向(D1)に沿って順次積層された第5乃至第7のスペーサ1360、1370、1377を含む第2の予備スペーサ構造物1390が形成され、第2の予備スペーサ構造物1390の外側壁には、第2の保護スペーサ1380が形成される。
【0201】
第7のスペーサ1377は、例えば、シリコン窒化物のような窒化物を含む。一実施形態において、第2の保護スペーサ1380は、以後に形成される第2の犠牲膜に対して、高いエッチング選択比を有する物質、例えば、チタン窒化物(TiN)のような金属窒化物、又は、シリコン酸炭化物(SiOC)、シリコン酸炭窒化物(SiOCN)などのような低誘電物質を含む。
【0202】
一方、第7のスペーサ1377及び第2の保護スペーサ1380が形成されることにおいて、第2の予備スペーサ構造物1390により覆われない第1のパッド1120及び第1の導電性埋立パターン1200の下部、及び第1の導電性埋立パターン1200の下に形成された第1のオミックコンタクパターント1109も共に除去されて、第2のアクティブパターン1105の上部に形成された不純物領域1107の上面、及びこれに隣接した素子分離構造物1110の上面が露出する。
【0203】
以後、第2のビットライン構造物1355、第2の予備スペーサ構造物1390、第2のアクティブパターン1105、及び素子分離構造物1110上に、第2の犠牲膜を十分な高さで形成した後、第2のビットライン構造物1355の上面が露出するまで、その上部を平坦化して、第2の犠牲パターン1410を形成する。
【0204】
一実施形態において、第2の犠牲パターン1410は、第2の方向(D2)に延在し、第1の方向(D1)に沿って、第2のビットライン構造物1355により互いに離隔して、複数形成される。第2の犠牲パターン1410は、例えば、シリコン酸化物のような酸化物を含む。
【0205】
以後、第2の犠牲パターン1410の上部に対するイオン注入(ion implantation)工程を行って、第2の犠牲パターン1410の上部に、例えば、ヘリウム(He)イオンのようなイオンがドープされたイオン含有部1410aを形成する。
【0206】
図54及び
図55に示しているように、第1の方向(D1)にそれぞれ延在し、第2の方向(D2)に互いに離隔した複数の第10の開口を含む第5のマスク(図示せず)を、第2のビットライン構造物1355、第2の予備スペーサ構造物1390、及び第2の犠牲パターン1410上に形成し、これをエッチングマスクとして用いるエッチング工程を行って、第2の犠牲パターン1410をエッチングする。
【0207】
一実施形態において、前記各第10の開口は、前記垂直方向に各第2のアクティブパターン1105の前記中央部、及びこれに第1の方向(D1)に隣接した第3の素子分離パターン1114に重なる。前記エッチング工程を行うことによって、第2の基板1100上には、第1の方向(D1)に互いに隣接する第2のビットライン構造物1355の間に形成された素子分離構造物1110の上面、及び第2のアクティブパターン1105の一部上面を露出させる第11の開口が形成される。
【0208】
前記第5のマスクを除去した後、前記第11の開口により露出した第2の保護スペーサ1380部分を除去し、これにより、前記第11の開口の第1の方向(D1)への幅が広がる。
【0209】
以後、前記第11の開口を埋める第2のバリア膜を十分な高さで形成し、第2のビットライン構造物1355の上面が露出するまで、その上部を平坦化する。これにより、前記第2のバリア膜は、第1の方向(D1)に互いに隣接する第2のビットライン構造物1355の間において、第2の方向(D2)に沿って互いに離隔した複数の第2のバリアパターン1420に変わる。第2のバリアパターン1420は、例えば、シリコン窒化物のような窒化物を含む。
【0210】
また、第2のビットライン構造物1355の間において、第2の方向(D2)に延在する第2の犠牲パターン1410が、第2のバリアパターン1420により、第2の方向(D2)に沿って互いに離隔する複数の部分に分離される。
【0211】
図56に示しているように、以後、第2の犠牲パターン1410を除去して、第12の開口を形成した後、前記第12の開口により露出した第2の保護スペーサ1380部分を除去する。これにより、前記第12の開口の第1の方向(D1)への幅が広がる。
【0212】
以後、前記第12の開口を埋める第2の下部コンタクトプラグ1430を形成する。一実施形態において、第2の下部コンタクトプラグ1430は、第2のビットライン構造物1355の間において、第2のバリアパターン1420により第2の方向(D2)に沿って互いに離隔して、複数形成され、各第2の下部コンタクトプラグ1430は、各第2のアクティブパターン1105の第4の方向(D4)への末端部上部に形成された不純物領域1107の上面に接触する。
【0213】
第2の下部コンタクトプラグ1430は、
図21及び
図22で説明したように、前記第12の開口により露出した第2のアクティブパターン1105をシードとして用いるエピタキシャル成長工程及び/又は蒸着工程により形成され、その上部には、平坦化工程が更に行われる。また、第2の下部コンタクトプラグ1430に対して、例えば、レーザアニーリング(MLA)工程のような熱処理工程を更に行うこともできる。
【0214】
図57に示しているように、第2の下部コンタクトプラグ1430の上部を除去する。以後、第2の下部コンタクトプラグ1430の上面に、第2のオミックコンタクトパターン1450を形成する。
【0215】
図58に示しているように、第2のビットライン構造物1355、第2の予備スペーサ構造物1390、第2のバリアパターン1420、及び第2のオミックコンタクトパターン1450上に、第3のバリア膜1460を形成した後、第3のバリア膜1460上に、第2のビットライン構造物1355の間の空間を埋める第5の金属膜1470を形成することができる。
【0216】
図59に示しているように、第5の金属膜1470及び第3のバリア膜1460をパターニングすることで、第2の上部コンタクトプラグ1485を形成し、第2の上部コンタクトプラグ1485の間には、第13の開口1490が形成される。
【0217】
第2の上部コンタクトプラグ1485は、第2の金属パターン1475、及びこの下面を覆う第3のバリアパターン1465を含む。第2の基板1100上に順次積層された第2の下部コンタクトプラグ1430、第2のオミックコンタクトパターン1450、及び第2の上部コンタクトプラグ1485は、第2のコンタクトプラグ構造物を形成する。
【0218】
図60及び
図61に示しているように、第13の開口1490により露出した第2の予備スペーサ構造物1390に含まれた第6のスペーサ1370を除去して、エアギャップを形成し、第13の開口1490の底面及び側壁に第8の絶縁パターン1500を形成した後、第13の開口1490の残りの部分を埋める第9の絶縁パターン1510を形成する。
【0219】
第8及び第9の絶縁パターン1500、1510は、第4の絶縁パターン構造物1520を形成する。
【0220】
第8の絶縁パターン1500により、前記エアギャップの上端が覆われ、これにより、第2のエアスペーサ1375が形成される。第5のスペーサ1360、第2のエアスペーサ1375、及び第7のスペーサ1377は、第2のスペーサ構造物1395を形成する。
【0221】
但し、一実施形態において、第6のスペーサ1370は除去されず、この場合、第2のエアスペーサ1375を含む第2のスペーサ構造物1395の代わりに、第6のスペーサ1370を含む第2の予備スペーサ構造物1390がそのまま維持される。
【0222】
再度、
図33乃至
図35を参照すると、第4の絶縁パターン構造物1520及び第2の上部コンタクトプラグ1485上に、第4のエッチングストップ膜1530、及びモールド膜を順次形成し、前記モールド膜及び第4のエッチングストップ膜1530を貫通して、第2の上部コンタクトプラグ1485の上面を露出させる第14の開口を形成した後、前記第14の開口内に、第2の下部電極1540を形成する。
【0223】
前記モールド膜を除去した後、第2の下部電極1540及び第4のエッチングストップ膜1530上に、第2の誘電膜1550及び第2の上部電極1560を形成し、これにより、第2の下部電極1540、第2の誘電膜1550、及び第2の上部電極1560を含む第2のキャパシタ1570を形成することで、前記半導体装置の製造が完成する。
【0224】
図62は、一実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。前記半導体装置は、一部構成要素を除き、
図33乃至35で説明した半導体装置と同様である。これにより、同一の構成要素には、同一の図面符号を付し、これらに関する重複した説明は、省略する。
【0225】
図62に示しているように、第8のスペーサ1440が更に形成され、第8のスペーサ1440は、
図33乃至
図35における第4のスペーサ490に対応する。これにより、第8のスペーサ1440は、第5のスペーサ1360の上部外側壁、第2のエアスペーサ1375の上端、及び第7のスペーサ1377の上面及び上部外側壁を覆う。
【0226】
図63は、一実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。前記半導体装置の製造方法は、
図36乃至
図61で説明した工程と同様な工程を含むので、重複した説明は、省略する。
【0227】
図63に示しているように、
図57で説明した工程と同様な工程を行う。
【0228】
但し、第2の下部コンタクトプラグ1430の上部を除去して、第2のビットライン構造物1355の側壁に形成された第2の予備スペーサ構造物1390の上部を露出させた後、露出した第2の予備スペーサ構造物1390の第5及び第7のスペーサ1360、1377の上部を除去する。
【0229】
以後、第2の下部コンタクトプラグ1430の上部を更に除去する。これにより、第2の下部コンタクトプラグ1430の上面は、第6及び第7のスペーサ1370、1377の最上面よりも低くなる。
【0230】
以後、第2のビットライン構造物1355、第2の予備スペーサ構造物1390、第2のバリアパターン1420、及び第2の下部コンタクトプラグ1430上に、第8のスペーサ膜を形成し、これを異方性エッチングすることで、第2のビットライン構造物1355の第1の方向(D1)への各両側壁に形成された第2の予備スペーサ構造物1390の上部を覆う第8のスペーサ1440を形成し、これにより、第2の下部コンタクトプラグ1430の上面が露出する。
【0231】
以後、前記露出した第2の下部コンタクトプラグ1430の上面に、第2のオミックコンタクトパターン1450を形成する。
【0232】
図64及び
図65は、一実施形態による半導体装置を説明するための断面図である。前記半導体装置は、一部構成要素を除き、
図33乃至35で説明した半導体装置と同様である。これにより、同一の構成要素には、同一の図面符号を付し、これらに関する重複した説明は、省略する。
【0233】
図64に示しているように、第7のスペーサ1377の外側壁には、第2の保護スペーサ1380が更に形成され、第2の保護スペーサ1380は、第2の下部コンタクトプラグ1430に接触する。
【0234】
図65に示しているように、第7のスペーサ1377の外側壁には、第2の保護スペーサ1380が更に形成され、これは、第2のバリアパターン1420に接触する。
【0235】
前述したように、本発明の好適な実施形態を参照して説明したが、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で、本発明を様々に修正及び変更できることを理解するだろう。
【符号の説明】
【0236】
105 第1のアクティブパターン
110 第1の素子分離パターン
160 第1のゲート構造物
235 第1の絶縁パターン構造物
395 第1のビットライン構造物
465 第1のスペーサ構造物
485 第1のバリアパターン
500 金属シリサイドパターン
590 第2の絶縁パターン構造物
640 第1のキャパシタ