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▶ 伊藤 治夫の特許一覧

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  • 特開-電波解凍効率向上方法 図1
  • 特開-電波解凍効率向上方法 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024101572
(43)【公開日】2024-07-30
(54)【発明の名称】電波解凍効率向上方法
(51)【国際特許分類】
   H01Q 9/27 20060101AFI20240723BHJP
   H05B 6/54 20060101ALI20240723BHJP
   A23L 3/365 20060101ALN20240723BHJP
【FI】
H01Q9/27
H05B6/54
A23L3/365 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023005515
(22)【出願日】2023-01-18
(71)【出願人】
【識別番号】722007873
【氏名又は名称】伊藤 治夫
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 治夫
【テーマコード(参考)】
3K090
4B022
【Fターム(参考)】
3K090AB03
3K090BA04
4B022LQ10
(57)【要約】
【課題】素材を冷凍する技術進歩に対して電波による冷凍素材の解凍における解凍効率を向上させ素材破棄を低減する開放端巻線型電波送信アンテナは電流方向が同じで接する外側巻線と内側巻線の巻線長の差分での電波放射である課題があった。
【解決手段】開放端巻線型電波送信アンテナの構造で最もアンテナ外側を電波の給電点とする外開始巻線と最も内側であるアンテナ中心を電波の給電点とする中心開始巻線との二重巻きで接する外側巻線の電流方向と内側巻線の電流方向とを相反する方向とする別開放端二重巻線型電波送信アンテナ構造とし電波放射効率を向上する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開放端巻線型電波送信アンテナの構造で最もアンテナ外側を電波の給電点とする外開始巻線と最も内側であるアンテナ中心を電波の給電点とする中心開始巻線との二重巻きで接する外側巻線の電流方向と内側巻線の電流方向とを相反する方向とする別開放端二重巻線型電波送信アンテナ構造とし電波放射効率を向上させ電波方式の冷凍素材の解凍効率を向上させる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電波による冷凍素材の解凍における解凍効率を向上させる方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
冷凍素材は内部に依存する水分子が氷結晶に成長する過程で体積膨張し素材を構成する細胞膜を破壊する摂氏零度から摂氏マイナス5度の最大氷結結晶生成帯を短時間で通過させ摂氏マイナス30度以下にして貯蔵することが品質の優劣を決めることとなる事が知られており、冷凍素材が解凍されるときも氷結晶が細胞膜を破壊しないで水分子へと還元させる電波による冷凍素材の解凍があり、電波による冷凍素材の解凍における電波を放射するアンテナの構想を工夫することで解凍効率を向上させる方法である。
【0003】
冷凍素材の解凍には細胞膜の破壊を抑えてかつ最も電力消費が少ない開放端巻線型電波送信アンテナによる方法がある。
【0004】
開放端巻線型電波送信アンテナにおいて放射される電波が冷凍素材の細胞壁と細胞内部を振動させて解凍が促進されるが開放端巻線型電波送信アンテナの構造にて電流方向が同じで接する外側巻線と内側巻線の巻線長の差分での電波放射であるためこのアンテナと冷凍素材の距離を調整する手間の問題があった。
【0005】
この改善策として、開放端巻線型電波送信アンテナの構造で接する外側巻線の電流方向と内側巻線の電流方向とを相反する方向とする構造の方法がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】JP6695559B1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
解決しようとする問題点は、素材を冷凍する技術進歩に対して電波による冷凍素材の解凍における解凍効率を向上させ素材破棄を低減する点である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、開放端巻線型電波送信アンテナの構造で最もアンテナ外側を電波の給電点とする外開始巻線と最も内側であるアンテナ中心を電波の給電点とする中心開始巻線との二重巻きで接する外側巻線の電流方向と内側巻線の電流方向とを相反する方向とする別開放端二重巻線型電波送信アンテナ構造し、電波放射効率を向上させる事を最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、開放端巻線型電波送信アンテナは電流方向が同じで接する外側巻線と内側巻線の巻線長の差分での電波放射に比して別開放端二重巻線型電波送信アンテナは電流方向が相反で接する外側巻線と内側巻線の巻線長に相当する電波が放射され電波放射効率が向上する。
【0010】
別開放端二重巻線型電波送信アンテナは冷凍素材の距離を調整が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は電流方向が相反で接する外側巻線と内側巻線の巻線長に相当する電波が放射される別開放端二重巻線型電波送信アンテナを表示する説明図である。(実施例)
【0012】
図2図2は別開放端二重巻線型電波送信アンテナと冷凍素材の位置関係を表示する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
別開放端二重巻線型電波送信アンテナ1がアンテナ外側を電波の給電点2とする外開始巻線3と最も内側であるアンテナ中心を電波の給電点4とする中心開始巻線5との二重巻きで接する外側巻線6の電流方向7と内側巻線8の電流方向9とを相反する方向とする別開放端二重巻線型電波送信アンテナ構造である。
【0014】
電流方向7と電流方向9が同一方向であることは外側巻線6と内側巻線8との部分で電流によって発生する電界が打ち消しあわないことを意味する。
【0015】
別開放端二重巻線型電波送信アンテナ1から距離10の位置にある冷凍素材11へ電波12が放射される。
【産業上の利用可能性】
【0016】
図1の実施例は、冷凍素材を解凍後においしく食する可能性を示している。
【0017】
別開放端二重巻線型電波送信アンテナは構造が簡単であるため特別な生産設備を必要としない。
【符号の説明】
【0018】
1 別開放端二重巻線型電波送信アンテナ
2 アンテナ外側の電波の給電点
3 アンテナ外側を電波の給電点とする外開始巻線
4 最も内側であるアンテナ中心の電波の給電点
5 最も内側であるアンテナ中心を電波の給電点とする中心開始巻線
6 二重巻きで接する外側巻線
7 二重巻きで接する外側巻線の電流方向
8 二重巻きで接する内側巻線
9 二重巻きで接する内側巻線の電流方向
10 別開放端二重巻線型電波送信アンテナから冷凍素材までの距離
11 冷凍素材
12 別開放端二重巻線型電波送信アンテナから放射される電波
図1
図2