IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ユリウス ブルム ゲー エム ベー ハーの特許一覧

特開2024-10165ばねガイドを備えた作動アーム駆動装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024010165
(43)【公開日】2024-01-23
(54)【発明の名称】ばねガイドを備えた作動アーム駆動装置
(51)【国際特許分類】
   E05F 1/10 20060101AFI20240116BHJP
   E05F 1/14 20060101ALI20240116BHJP
【FI】
E05F1/10
E05F1/14 A
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023188469
(22)【出願日】2023-11-02
(62)【分割の表示】P 2021556670の分割
【原出願日】2020-02-06
(31)【優先権主張番号】A50239/2019
(32)【優先日】2019-03-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AT
(71)【出願人】
【識別番号】597140501
【氏名又は名称】ユリウス ブルーム ゲー・エム・ベー・ハー
【氏名又は名称原語表記】Julius Blum GmbH
【住所又は居所原語表記】Industriestrasse 1, 6973 Hoechst, Austria
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】べアンハート クラマー
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ばねガイドの使用中に従来技術のもとで生じる極めて不快なノイズ、およびガイド装置で生じる大きな摩耗を阻止する。
【解決手段】家具の、可動に支持された家具部分を駆動するための作動アーム駆動装置であって、この作動アーム駆動装置は、圧縮ばね(2)と、圧縮ばね(2)をガイドするための少なくとも1つのガイド装置(3)とから成る少なくとも1つの装置を有しており、少なくとも1つのガイド装置(3)は、圧縮ばね(2)が負荷される際の圧縮ばね(2)の直径の変化を考慮して、圧縮ばね(2)とガイド装置(3)との間の半径方向の遊びを補償するために、少なくとも所定の領域で変更可能な直径を有している。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
家具(200)の、可動に支持された家具部分(101)を駆動するための作動アーム駆動装置(100)であって、圧縮ばね(2)と、前記圧縮ばね(2)をガイドするための少なくとも1つのガイド装置(3)とから成る少なくとも1つの装置を有している、作動アーム駆動装置(100)において、
前記少なくとも1つのガイド装置(3)は、前記圧縮ばね(2)が負荷される際の前記圧縮ばね(2)の直径の変化を考慮して、前記圧縮ばね(2)と前記ガイド装置(3)との間の半径方向の遊びを補償するために、少なくとも所定の領域で変更可能な直径を有していることを特徴とする、作動アーム駆動装置(100)。
【請求項2】
前記ガイド装置(3)はスリーブとして形成されている、請求項1記載の作動アーム駆動装置。
【請求項3】
前記スリーブには軸方向でスリットが設けられている、請求項2記載の作動アーム駆動装置。
【請求項4】
前記ガイド装置(3)は、半径方向で予荷重を有している、請求項1から3までのいずれか1項記載の作動アーム駆動装置。
【請求項5】
前記ガイド装置(3)の外径は、予荷重がかけられていない状態で、前記圧縮ばね(2)の最も小さい内径よりも、0.01mm~0.3mm、好適には0.05mm~0.1mm大きい、請求項1から4までのいずれか1項記載の作動アーム駆動装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つのガイド装置(3)は、少なくとも所定の領域で、前記圧縮ばね(2)の内部に配置されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の作動アーム駆動装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのガイド装置(3)は、前記圧縮ばね(2)を少なくとも所定の領域で取り囲んでいる、請求項1から5までのいずれか1項記載の作動アーム駆動装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つのガイド装置(3)の内側に、または前記圧縮ばね(2)の内側に、安定化装置(4)が配置されている、請求項1から7までのいずれか1項記載の作動アーム駆動装置。
【請求項9】
前記ガイド装置(3)は、熱可塑性樹脂、好適には、ポリオキシメチレンから製作されている、請求項1から8までのいずれか1項記載の作動アーム駆動装置。
【請求項10】
3つのばねガイド(1)が設けられている、請求項1から9までのいずれか1項記載の作動アーム駆動装置。
【請求項11】
請求項1から10までのいずれか1項記載の少なくとも1つの作動アーム駆動装置(100)と、前記作動アーム駆動装置に可動に支持された家具部分(101)とを有している家具(200)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家具の、可動に支持された家具部分を駆動するための作動アーム駆動装置であって、圧縮ばねと、この圧縮ばねをガイドするための少なくとも1つのガイド装置とから成る少なくとも1つの装置を有している、作動アーム駆動装置に関する。
【0002】
従来技術により、圧縮ばねと、この圧縮ばねが圧縮される際に、この圧縮ばねの屈曲運動を回避するための少なくとも1つのガイド装置とを備えた作動アーム駆動装置が公知である。この場合、例えば、圧縮ばねによって形成された内室内に配置されたロッドの形態の、圧縮ばねの内側に配置されたガイド装置も公知である。さらに、ガイド装置が、圧縮ばねを取り囲むスリーブの形態で構成されることが公知である。
【0003】
この従来技術により公知の、上述したようなガイド装置を備えた作動アーム駆動装置の欠点は、このようなガイド装置が、圧縮ばねの、生じる最も小さい直径に合わせて、もしくは生じる最も大きい外径に合わせて設計されなければならないことにある。圧縮ばねが、今、負荷されると、圧縮ばねの内径もしくは圧縮ばねの外径はより大きくなり、圧縮ばねとガイド装置との間には半径方向の遊びが生じる。
【0004】
これにより、圧縮ばねの圧縮の際には、ガイド装置に接触するまで、圧縮ばねの小さな屈曲運動が生じる可能性がある。この「接触」は、このようなばねガイドの使用中に、極めて不快なノイズの原因となり、ガイド装置において大きな摩耗を発生させる。
【0005】
そこで本発明の課題は、従来技術に対して改善されたばねガイド、ならびに少なくとも1つのこのようなばねガイドを備えた作動アーム駆動装置、および少なくとも1つのこのような作動アーム駆動装置を備えた家具を提供することである。
【0006】
この課題は、請求項1の特徴を備えた作動アーム駆動装置、および請求項11の特徴を備えた家具により解決される。本発明の好適な実施形態は、従属請求項に規定されている。
【0007】
すなわち、少なくとも1つのガイド装置は、圧縮ばねが負荷される際の圧縮ばねの直径の変化を考慮して、圧縮ばねとガイド装置との間の半径方向の遊びを補償するために、少なくとも所定の領域で変更可能な直径を有していることが想定されている。
【0008】
これにより、ガイド装置は、圧縮ばねの長さ全体にわたって、圧縮ばねの様々な負荷により生じる、圧縮ばねのすべての位置で、常に圧縮ばねに十分に当接することができる。したがって、ガイド装置は、圧縮ばねのすべての位置で、圧縮ばねの屈曲に抗して、圧縮ばねを支持することができ、これにより、このようなばねガイドの使用中に従来技術のもとで生じる極めて不快なノイズ、およびガイド装置で生じる大きな摩耗を阻止することができる。
【0009】
換言すると、ガイド装置は、すなわち、常に遊びなく圧縮ばねに当接しており、したがって、屈曲、およびこれに伴う極めて不快なノイズを阻止する。
【0010】
さらにこれにより、実質的に直線状に延びる、圧縮ばねの圧縮運動および/または伸張運動を、すなわち、屈曲なしに延びる、圧縮ばねの圧縮運動および/または伸張運動を行うことができるので、ばねガイドの効率を最適にすることができる。
【0011】
ガイド装置の、予荷重をかけられた十分な当接により、圧縮ばねの直径における製造に基づく誤差も補償することができる。
【0012】
少なくとも1つのこのような作動アーム駆動装置、およびこの作動アーム駆動装置に可動に支持された家具部分を備えた家具も設けられている。
【0013】
この場合、ガイド装置がスリーブとして形成されていることが好適と思われる。これにより、例えばロッドとして形成されたガイド装置と比較して、ガイド装置の、材料を節約する、ひいてはコストを削減する製造が可能である。
【0014】
スリーブとして形成されたガイド装置に、軸方向でスリットが入れられていて、このガイド装置に半径方向で予荷重がかけられていることが特に好適と思われる。ガイド装置のこのような構成により、簡単な手段によって、直径が変更可能なガイド装置を設けることができる。
【0015】
このような予荷重を得るためには、ガイド装置の外径は、予荷重がかけられていない状態で、圧縮ばねの最も小さい内径よりも、0.01mm~0.3mm、好適には0.05mm~0.1mm大きいことが想定され得る。
【0016】
この場合、少なくとも1つのガイド装置は、少なくとも所定の領域で、圧縮ばねの内部に配置されていることが有利であり得る。これは、外側に位置するガイド装置よりも、ガイド装置の直径が小さく、圧縮ばねの内側に配置されているので、必要な材料およびスペースが僅かになるという利点を有している。
【0017】
しかしながら、少なくとも1つのガイド装置が、圧縮ばねを少なくとも所定の領域で取り囲んでいることも想定することができる。
【0018】
さらに、少なくとも1つのガイド装置の内側に、または圧縮ばねの内側に、安定化装置が配置されていることが有利であり得る。これにより、圧縮ばねは、付加的に安定化させられて、圧縮ばねの屈曲はさらに確実に阻止される。
【0019】
ガイド装置は、熱可塑性樹脂、好適には、ポリオキシメチレンから製作されていることが想定され得る。このような材料の使用により、ガイド装置の簡単かつ安価な製造が可能となる。さらには、このような材料の良好な滑り特性により、圧縮ばねが負荷される際のガイド装置の摩耗ならびにノイズ発生が低減される。
【0020】
しかしながら基本的には、例えば様々な金属またはその他のプラスチックのような、すべての適した材料が考えられる。
【0021】
本発明のさらなる詳細および利点を、図面の説明につき、図面に示した実施例に関して以下に詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明による家具を示す斜視図である。
図2】ケーシングカバーが取り外された状態で本発明による作動アーム駆動装置を示す斜視図である。
図3】蓄力器の分解状態を示す図である。
図4a】本発明によるガイド装置を示す斜視図である。
図4b】本発明によるガイド装置を示す正面図である。
図5a】第1の位置における本発明によるばねガイドを概略的に示す断面図である。
図5b】第2の位置における本発明によるばねガイドを概略的に示す断面図である。
図5c】第3の位置における本発明によるばねガイドを概略的に示す断面図である。
図6a】第1の位置における本発明によるばねガイドを様々な視点から概略的に示す図である。
図6b】第2の位置における本発明によるばねガイドを様々な視点から概略的に示す図である。
図6c】第3の位置における本発明によるばねガイドを様々な視点から概略的に示す図である。
図7a】第1の位置における本発明によるばねガイドの別の実施例を様々な視点から概略的に示す図である。
図7b】第2の位置における本発明によるばねガイドの別の実施例を様々な視点から概略的に示す図である。
図7c】第3の位置における本発明によるばねガイドの別の実施例を様々な視点から概略的に示す図である。
【0023】
図1は、家具200の斜視図を示しており、この家具は、家具200の内室内に取り付けられた作動アーム駆動装置100と、図示したように高さ方向フォールディングフラップとして形成されていて、この駆動装置によって駆動される可動に支持された家具部分101と、を備える。図示したものとは異なり、家具部分101は、例えば、高さ方向旋回プラップとして形成されていてもよい。さらに、作動アーム102と、金具103とが示されている。
【0024】
図2は、ケーシングからケーシングカバーが取り外された状態の作動アーム駆動装置100の斜視図を示す。作動アーム駆動装置100を、動かすべき家具部分101に接続するために、作動アーム駆動装置100は、作動アーム102のための取付け個所105を有している。作動アーム102に力を負荷するために、作動アーム駆動装置100はさらに、ばねパッケージの形態の蓄力器104を有しており、この蓄力器は、図示したように、複数のレバーを有する伝達機構を介して作動アーム102に作用する。
【0025】
蓄力器104は、図3に分解された状態で示されている。蓄力器は、互いに相対的に可動の2つのベース部分6,7を有しており、図示した実施例では、第2のベース部分7は旋回可能にケーシングに支持されていて、第1のベース部分6は伝達機構と直接協働する。蓄力器104のばね2は、その長手方向軸線に関して互いに平行に配置されている。この図は、家具200における作動アーム駆動装置100の規定された組付け状態にほぼ相当し、ばね2(もしくはその長手方向軸線)はこの場合、実質的に水平方向に延在するようにもしくは位置するように配置されている。蓄力器104は、ばね2をガイドするために、ばね2の内部に配置される本発明によるガイド装置3を有している。2つのベース部分6,7を相互にガイドするために、ガイドロッド5が設けられている。
【0026】
図4aは、本発明によるガイド装置3の斜視図を、図4bは、本発明によるガイド装置3の正面図を示す。ガイド装置3は、スリーブとして形成されていることがわかる。しかしながら、別の適切な実施形態も考えられる。
【0027】
さらに、ガイド装置3は、その長さ全体にわたって軸方向でスリット8を有していることがわかる。このスリット8は、ガイド装置3の直径の変更を可能とするために機能する。
【0028】
この場合、ガイド装置3は、半径方向で予荷重がかけられている。この予荷重を実現するために、ガイド装置3の外径は、圧縮ばね2の最も小さい内径よりも僅かに大きくなっている。好適には、ガイド装置の外径は、予荷重がかけられていない状態で、圧縮ばねの最も小さい内径よりも、0.01mm~0.3mm、好適には0.05mm~0.1mm大きい。
【0029】
図5a~図5cにつき、ここでは、本発明によるばねガイド1の機能が説明される。図5aでは、ばね2は、最大の負荷の状態にある。ばね2の内径はこの状態で最大である。ガイド装置は、その予荷重に基づきより大きな直径となっていて、したがってこの場合も完全に圧縮ばね2に当接していることがわかる。
【0030】
図5bでは、ばね2は負荷されており、これによりばねの内径は大きくなっている。ガイド装置3の予荷重に基づき、ガイド装置は半径方向で拡開し、したがってその外径は拡大される。これによりガイド装置3は、引き続き完全に圧縮ばね2に当接しており、圧縮ばねを十分にガイドし、屈曲に抗して支持することができる。スリット8が、ガイド装置の直径の変更を補償するように拡開されていることもわかる。
【0031】
図5cでは、圧縮ばね2は、負荷されていない状態にあり、すなわち圧縮されていない。ばねガイド3は、予荷重をかけられていて、その外周面全体で圧縮ばね2に十分に当接している。
【0032】
ガイド装置3の直径の変更は、この場合、無段階式に行われるので、ガイド装置は圧縮ばね2のすべての状態で、どの時点でも完全に圧縮ばね2に当接している。これにより、圧縮ばね2は、あらゆる時点で、圧縮ばね2のすべての状態で、十分にガイドされ、屈曲に抗して支持されている。
【0033】
図6a~図6cは、本発明のより良好な理解のために再度、本発明によるばねガイドを様々な位置で2つの視点で示し、ならびにばねガイドの位置に対応する可動の家具部分の位置を示す。
【0034】
図6aでは、可動の家具部分101は閉鎖位置に位置している。この閉鎖位置では、ばね2は最大に圧縮されていて、したがって最大の直径と最小の長さとを有している。ガイド装置3は、その予荷重をかけられた構成に基づき、拡開していて、圧縮ばね2に十分に当接している。スリット8は、ばねガイドのこの位置では最大である。
【0035】
図6bは、可動の家具部分101の開放過程もしくは閉鎖過程中のばねガイドを示す。ばね2が圧縮していることがわかる。したがって、ばね2はこの位置で、ばね2の圧縮されていない位置におけるよりは拡大された直径と短縮された長さとを有する。ガイド装置3は、その予荷重をかけられた構成に基づき、拡開していて、圧縮ばね2に十分に当接している。スリット8は、ばねガイドのこの位置では、ばね2の圧縮されていない位置におけるスリットよりは大きい。
【0036】
図6cでは、可動の家具部分101は開放位置にある。この開放位置では、ばね2は圧縮されておらず、したがって最小の直径と最大の長さとを有している。ガイド装置3は、その予荷重をかけられた構成に基づき、圧縮ばね2に十分に当接している。スリット8は、ばねガイドのこの位置では最小である。
【0037】
図7a~図7cは、本発明によるばねガイドの別の実施例を様々な位置で2つの視点で示し、ならびにばねガイドの位置に対応する可動の家具部分の位置を示す。
【0038】
図7a~図7cは、図6a~図6cにほぼ相当する。しかしながら、図7a~図7cの実施例では、安定化装置4が設けられている。この場合、安定化装置4は、ガイド装置3の内部に配置されている。
【0039】
図7cでは、ガイド装置3は、ばね2の圧縮されていない位置において(すなわち、ばね2は最小の直径を有している)、安定化装置4に当接していることがわかる。ばね2が圧縮されている場合は(図7bおよび図7a)、ガイド装置3はばね2の直径の変化に応じて拡開し、ばねに十分に当接する。この場合、ガイド装置3は、安定化装置4から浮き上がる。
【符号の説明】
【0040】
1 ばねガイド
2 圧縮ばね
3 ガイド装置
4 安定化装置
5 ガイドロッド
6 第1のベース部分
7 第2のベース部分
8 スリット
100 作動アーム駆動装置
101 家具部分
102 作動アーム
103 金具
104 蓄力器
105 取付け個所
200 家具
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5a
図5b
図5c
図6a
図6b
図6c
図7a
図7b
図7c
【手続補正書】
【提出日】2023-12-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
家具(200)の、可動に支持された家具部分(101)を駆動するための作動アーム駆動装置(100)であって、圧縮ばね(2)と、前記圧縮ばね(2)をガイドするための少なくとも1つのガイド装置(3)とから成る少なくとも1つの装置を有している、作動アーム駆動装置(100)において、
前記少なくとも1つのガイド装置(3)は、前記圧縮ばね(2)が負荷される際の前記圧縮ばね(2)の直径の変化を考慮して、前記圧縮ばね(2)と前記ガイド装置(3)との間の半径方向の遊びを補償するために、少なくとも所定の領域で変更可能な直径を有しており、
前記少なくとも1つのガイド装置(3)は、少なくとも所定の領域で、前記圧縮ばね(2)の内部に配置されており、
前記ガイド装置(3)は、前記ガイド装置(3)の直径の変更によって、前記家具部分(101)の動きに対応した前記圧縮ばね(2)のすべての位置で、常に遊びなく前記圧縮ばね(2)に当接していることを特徴とする、作動アーム駆動装置(100)。
【請求項2】
前記ガイド装置(3)はスリーブとして形成されている、請求項1記載の作動アーム駆動装置。
【請求項3】
前記スリーブには軸方向でスリットが設けられている、請求項2記載の作動アーム駆動装置。
【請求項4】
前記ガイド装置(3)は、半径方向で予荷重を有している、請求項1から3までのいずれか1項記載の作動アーム駆動装置。
【請求項5】
前記ガイド装置(3)の外径は、予荷重がかけられていない状態で、前記圧縮ばね(2)の最も小さい内径よりも、0.01mm~0.3mmきい、請求項1から4までのいずれか1項記載の作動アーム駆動装置。
【請求項6】
前記ガイド装置(3)の外径は、予荷重がかけられていない状態で、前記圧縮ばね(2)の最も小さい内径よりも、0.05mm~0.1mm大きい、請求項5記載の作動アーム駆動装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのガイド装置(3)の内側に定化装置(4)が配置されている、請求項1からまでのいずれか1項記載の作動アーム駆動装置。
【請求項8】
前記ガイド装置(3)は、熱可塑性樹脂ら製作されている、請求項1からまでのいずれか1項記載の作動アーム駆動装置。
【請求項9】
前記ガイド装置(3)は、ポリオキシメチレンから製作されている、請求項8記載の作動アーム駆動装置。
【請求項10】
前記圧縮ばね(2)と前記ガイド装置(3)とから成る装置を3つ有する、請求項1から9までのいずれか1項記載の作動アーム駆動装置。
【請求項11】
請求項1から10までのいずれか1項記載の少なくとも1つの作動アーム駆動装置(100)と、前記作動アーム駆動装置に可動に支持された家具部分(101)とを有している家具(200)。
【外国語明細書】