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  • 特開-荷役システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024101751
(43)【公開日】2024-07-30
(54)【発明の名称】荷役システム
(51)【国際特許分類】
   B66F 9/24 20060101AFI20240723BHJP
【FI】
B66F9/24 R
B66F9/24 L
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023005854
(22)【出願日】2023-01-18
(71)【出願人】
【識別番号】000232807
【氏名又は名称】三菱ロジスネクスト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000475
【氏名又は名称】弁理士法人みのり特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】卯路 彰
【テーマコード(参考)】
3F333
【Fターム(参考)】
3F333AA02
3F333AE02
3F333FA01
3F333FA17
3F333FA36
3F333FE01
3F333FE05
(57)【要約】
【課題】間違った荷役が行われていても、荷役を中止することなく荷役を続行させる。
【解決手段】荷役車両1によって荷Wを棚Rに積み下ろしする荷役を管理する荷役システムSであって、管理装置3と、カメラと、を備えている。棚Rは、複数の収納空間を有し、管理装置3は、各収納空間に対応する各荷Wの位置を記憶している。カメラは、これから荷Wを積み下ろしされる収納空間の予定位置および予定位置に隣接する他の収納空間の位置を撮像して棚画像を生成する。管理装置は、生成された棚画像と、荷役管理に係る各荷Wの位置とを参照して、間違って荷Wが配置された位置を特定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷役車両によって荷を棚に積み下ろしする荷役を管理する荷役システムであって、
前記棚は、複数の収納空間を有し、
前記荷役システムは、
各前記収納空間に対応する各前記荷の位置を記憶している第1記憶部と、
これから前記荷を積み下ろしされる前記収納空間の予定位置および前記予定位置に隣接する他の前記収納空間の位置を撮像して棚画像を生成するカメラと、
生成された前記棚画像と、荷役管理に基づく各前記荷の位置とを参照して、間違って前記荷が配置された位置を特定する荷特定部と、を備える、荷役システム。
【請求項2】
第2記憶部と、
前記予定位置に隣接する他の前記収納空間に係る荷役情報を、前記カメラが撮像するよりも前に予め前記第2記憶部に書き込んでおく書込部と、をさらに備え、
前記荷特定部は、生成された前記棚画像と、前記第2記憶部に記憶されている前記荷役情報とを参照して、間違って前記荷が配置された位置を特定する、請求項1に記載の荷役システム。
【請求項3】
前記荷特定部によって、前記荷の間違って配置された位置が特定されたとき、荷役情報における正しい位置を当該位置と入れ替える入替部をさらに備える、請求項1に記載の荷役システム。
【請求項4】
無人飛行体をさらに備え、
前記カメラは、前記無人飛行体に設けられている、請求項1に記載の荷役システム。
【請求項5】
前記無人飛行体は、前記荷役車両が前記棚に到着する前に前記棚のもとに向かうよう構成されている、請求項4に記載の荷役システム。
【請求項6】
前記荷役車両は、前記無人飛行体が前記荷役車両に離発着可能に構成されている、請求項4に記載の荷役システム。
【請求項7】
前記カメラは、前記荷役車両に設けられている、請求項1に記載の荷役システム。
【請求項8】
前記カメラは、前記棚が配置されている施設内の設備に配置されている、請求項1に記載の荷役システム。
【請求項9】
前記カメラは、前記棚が配置されている施設内の天井に配置されている、請求項8に記載の荷役システム。
【請求項10】
前記荷特定部は、ニューラルネットを有し、
前記ニューラルネットは、前記荷が配置された前記収納空間の画像を教師データとして学習させられ、前記収納空間の画像を入力されると、前記収納空間に前記荷が配置されているか否かを出力するよう構成されている、請求項1に記載の荷役システム。
【請求項11】
前記荷役車両は、報知装置を有し、
前記報知装置は、間違って前記荷が配置された位置をオペレータに報知する、請求項1に記載の荷役システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷役車両を備えた荷役システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、フォークリフトによって荷を運搬する荷役作業において、荷役を管理する配送システムが知られている。例えば、特許文献1に開示の配送システムは、荷役指示と異なる荷役が行われることを低減することを課題とし、フォークリフト(作業車両)が撮像手段を備え、棚に配置された棚登録マークと、指示された荷役の棚登録マークとが一致するか否かを判断することにより、正しい荷役が行われるよう構成されている。
【0003】
ところで、上記のような荷役システムであっても間違った荷役が発生することがある。間違った荷役が発生すると、フォークリフトが荷役対象の棚に向かっても、対象の棚に別の荷が配置されており棚に荷置きできなかったり、対象の棚に荷がなく荷取りできなかったりする。この場合、指令された荷役を中止し、次の荷役指令に従って次の荷役を行わなければならなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-222121号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、間違った荷役が行われていても、荷役を中止することなく荷役を続行させる荷役システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る荷役システムは、荷役車両によって荷を棚に積み下ろしする荷役を管理する荷役システムであって、棚は、複数の収納空間を有し、荷役システムは、各収納空間に対応する各荷の位置を記憶している第1記憶部と、これから荷を積み下ろしされる収納空間の予定位置および予定位置に隣接する他の収納空間の位置を撮像して棚画像を生成するカメラと、生成された棚画像と、荷役管理に基づく各荷の位置とを参照して、間違って荷が配置された位置を特定する荷特定部と、を備える、ことを特徴とする。
【0007】
上記荷役システムは、好ましくは、第2記憶部と、予定位置に隣接する他の収納空間に係る荷役情報をカメラが撮像するよりも前に予め第2記憶部に書き込んでおく書込部と、をさらに備えている。荷特定部は、生成された棚画像と、第2記憶部に記憶されている荷役情報とを参照して、間違って荷が配置された位置を特定する。
【0008】
上記荷役システムは、好ましくは、荷特定部によって、荷の間違って配置された位置が特定されたとき、荷役情報における正しい位置を当該位置と入れ替える入替部をさらに備える。
【0009】
上記荷役システムは、好ましくは、無人飛行体をさらに備え、カメラは、無人飛行体に設けられている。
【0010】
上記荷役システムでは、好ましくは、無人飛行体が、荷役車両が棚に到着する前に棚のもとに向かうよう構成されている。
【0011】
上記荷役システムは、好ましくは、荷役車両が、無人飛行体が離発着可能に構成されている。
【0012】
上記荷役システムは、例えば、カメラが、荷役車両に設けられている。
【0013】
上記荷役システムは、例えば、カメラが、棚が配置されている施設内の設備に配置されている。
【0014】
上記荷役システムは、例えば、カメラが、棚が配置されている施設内の天井に配置されている。
【0015】
上記荷役システムは、例えば、荷特定部が、ニューラルネットを有し、ニューラルネットは、荷が配置された収納空間の画像を教師データとして学習させられ、収納空間の画像を入力されると、収納空間に荷が配置されているか否かを出力するよう構成されている。
【0016】
上記荷役システムは、好ましくは、荷役車両が、報知装置を有し、報知装置は、間違って荷が配置された位置をオペレータに報知する。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る荷役システムは、間違った荷役が行われていても、荷役を中止することなく荷役を続行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態に係る荷役システムを示す側面図である。
図2】荷役システムの平面図である。
図3】荷役システムの機能ブロック図である。
図4】棚および無人飛行体を示す正面図である。
図5】荷役システムの一連の動作を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図を参照しつつ、本発明の荷役システムに係る一実施形態について説明する。
【0020】
図1および図2は、本実施形態に係る荷役システムSを示し、図1は側面図であり、図2は平面図である。図3は、荷役システムSの機能ブロック図である。図1および図2に示すように、荷役システムSは、棚Rと、荷役車両1と、無人飛行体2と、管理装置3と、を備えている。まず、荷役システムSの各構成から説明する。
【0021】
<棚>
図4は、本発明の棚Rおよび無人飛行体2を示す正面図である。図4に示すように、棚Rは、複数の収納空間SSを有する。複数の収納空間SSには、荷役に関する荷Wが収納されるよう構成されている。本実施形態では、荷Wは、パレットとともに収納空間SSに収納される。図4には、これから荷Wを積み下ろしされる予定位置SP、および隣接位置APが示されている。隣接位置APは、予定位置SPに隣接する位置であって、図4の予定位置SPの場合、8つの隣接位置APがある。
【0022】
<荷役車両>
図1および図2に示すように、荷役車両1は、有人のフォークリフトによって構成されている。図1図3に示すように、荷役車両1は、車輪と、車体10と、左右のマストと、左右のフォーク11と、ヘッドガード12と、報知装置13と、を備えている。荷役車両1は、管理装置3と通信可能に構成されている。
【0023】
左右のマストは、車体10の前方に配置されており、左右のフォーク11は、マストに沿って昇降するよう構成されている。荷役車両1は、オペレータOの操作によって、フォーク11を昇降させられることによりフォーク11によって荷Wをすくい上げ、すくい上げた荷Wを棚Rまで搬送し収納空間SSに積み下ろしする。
【0024】
ヘッドガード12は、車体10の上方に配置されるとともに水平方向に拡がり、無人飛行体2を離発着可能に構成されている。
【0025】
報知装置13は、モニタもしくはスピーカのいずれかまたはその両方によって構成されている。報知装置13は、荷役指令を受信すると、荷役指令を音声もしくは画像またはその両方によってオペレータOに報知する。オペレータOは、荷役指令に従って荷役車両1を荷役位置まで走行させる。
【0026】
<無人飛行体>
無人飛行体2は、本体と、プロペラと、図3に示すように飛行制御部20およびカメラ21とを備えている。無人飛行体2は、管理装置3と通信可能に構成されている。
【0027】
飛行制御部20は、プロペラの回転を制御して、無人飛行体2をホバリングさせたり、管理装置3からの荷役指令に従って無人飛行体2を飛行させる。無人飛行体2は、荷役指令を受信すると、荷役車両1から離陸し、荷役車両1よりも先に予定位置SPに到着する。
【0028】
カメラ21は、無人飛行体2の本体に配置されている。カメラ21は、予定位置SP、および予定位置SPに隣接する隣接位置APを予め撮像して棚画像を生成する。無人飛行体2は、予定位置SPに到着すると、図4の矢印に示すように、予定位置SPおよび隣接位置APの前を飛行するので、カメラ21は、予定位置SPおよび隣接位置APを正面から撮像することができる。生成された棚画像は管理装置3に送信される。
【0029】
<管理装置>
管理装置3は、コンピュータを備えるとともに、荷役車両1および無人飛行体2と通信可能に構成されている。コンピュータは、例えば、サーバコンピュータでもよく、記憶装置と、演算装置と、メモリとによって構成されており、記憶装置には、コンピュータを管理装置3として動作させるプログラムが記憶されている。
【0030】
図3に示すように、管理装置3は、第1記憶部30と、荷役管理部31と、書込部32と、第2記憶部33と、入替部34と、荷特定部35と、報知部36と、備えている。
【0031】
第1記憶部30は、荷役予定と、荷役管理に基づく各収納空間SSに対応する各荷Wの位置を記憶している。荷役予定とは、荷役に関する予定のことであって、荷役管理に基づく各荷Wの位置とは、これから積み下ろしされる各荷Wに対応する各収納空間SSの位置、およびすでに荷役がなされ各荷Wが配置された各収納空間SSの位置のことである。
【0032】
荷役管理部31は、第1記憶部30に記憶されている荷役予定に基づいて、荷役指令を荷役車両1の報知装置13および無人飛行体2に送信する。荷役指令には、予定位置SPが含まれている。
【0033】
書込部32は、荷役管理部31によって荷役指令が送信されると、予め隣接位置APに荷Wが配置されているのかまたはいないのか、といった荷役情報を第2記憶部33に書き込んでおく。
【0034】
荷特定部35は、ニューラルネットを有する。ニューラルネットは、荷Wが配置された収納空間SSの画像を教師データとして学習させられ、収納空間SSの画像を入力されると、収納空間SSに荷Wが配置されているか否かを出力するよう構成されている。
【0035】
荷特定部35は、無人飛行体2から棚画像を受信すると、棚画像をニューラルネットに入力することより予定位置SPと、隣接位置APの合計9つの収納空間SSに荷Wが配置されているか否かを判定する。そして荷特定部35は、判定した結果と、第2記憶部33に記憶されている荷役管理に基づく各荷Wの位置とを参照して、間違って荷Wが配置された位置を特定する。間違って荷Wが配置されたとは、本来、予定位置SPに荷Wが配置されているはずが配置されていないであるとか、予定位置SPに荷Wが配置されていないはずなのに別の荷Wが配置されているといった状態のことである。
【0036】
例えば、荷特定部35は、図4に示すように、荷Wが配置されているはずの予定位置SPに荷Wが配置されておらず、一方で、荷Wが配置されていないはずの隣接位置APに荷Wが配置されている場合、荷Wが隣接位置APに間違って配置されていると判定し、間違って荷Wが配置された位置(例では予定位置SPの直上の隣接位置AP)を特定する。この特定は、荷Wが間違った位置に配置される場合、隣接する位置に配置されることが多いという分析に基づいている。
【0037】
また、荷特定部35は、予め第2記憶部33に隣接位置APの荷役情報が書き込まれているので、隣接位置APの荷役情報を参照するために、全ての荷役情報が記憶されている第1記憶部30から隣接位置APの荷役情報を検索する必要がない。したがって、荷特定部35は、速やかに隣接位置APの荷役情報を参照することにより、間違った位置に荷Wが配置されていること、および正しい荷Wの位置を速やかに特定することができる。
【0038】
入替部34は、荷特定部35によって、間違って荷Wが配置された位置を特定されたとき、荷役予定における当該位置を予定位置SPと入れ替える。すなわち、荷特定部35は、荷役予定における荷Wが本来配置されている位置を実際に荷Wが配置されている位置に修正する。そして、入替部34は、修正した荷役情報を荷役管理部31に送信するとともに、第1記憶部30に記憶させる。
【0039】
荷役管理部31は、修正された荷役情報を報知部36に送信し、報知部36は、修正された荷役情報を荷役車両1に送信する。報知装置13は、修正された荷役情報をオペレータOに報知する。
【0040】
これにより、オペレータOは、荷Wが間違った収納空間SSに収納されていても、予定位置SPに到着する前に、荷Wの正しい位置を認識することができる。その結果、オペレータOは、指令された荷役を中止することなく、しかも荷役予定が修正される時間を浪費もされずに、そのまま荷役を続行することができる。
【0041】
<荷役システムの動作>
続いて、荷役システムSの一連の動作を図5のフローを参照しつつあらためて説明する。
【0042】
(1)まず、荷役システムSは、荷役管理部31によって荷役指令を無人飛行体2および荷役車両1に送信する(図5のS1)。
【0043】
(2)荷役指令を受けた無人飛行体2および荷役車両1は、予定位置SPに移動する(図5のS2)。無人飛行体2は、図2に示すように、棚Rの上方を飛行可能であるので荷役車両1よりも移動距離が短く、しかも移動速度が荷役車両1よりも速いので荷役車両1よりも早く予定位置SPに到着する。
【0044】
(3)荷役システムSは、書込部32によって隣接位置APの荷役情報を第2記憶部33に書き込んでおく(図5のS3)。
【0045】
(4)次いで、荷役システムSは、無人飛行体2が予定位置SPに到着すると、カメラ21によって予定位置SPおよび隣接位置APを撮像し棚画像を生成する(図5のS4)。
【0046】
(5)次いで、荷役システムSは、荷特定部35によって、棚画像に基づいて各収納空間SSに荷Wが配置されているか否かを判定する(図5のS5)。
【0047】
(6)次いで、荷役システムSは、荷Wが正しい収納空間SSに配置されていない場合(図5のS6のNo)、荷特定部35によって、間違った位置に荷Wが配置されていること、および正しい荷Wの位置を特定する(図5のS7)。
【0048】
(7)次いで、荷役システムSは、入替部34によって、間違って配置された荷Wの位置に基づき荷役情報を修正する(図5のS8)。
【0049】
(8)次いで、荷役システムSは、報知部36によって、修正された荷役情報を荷役車両1に送信し、報知装置13によって修正された位置をオペレータOに報知する(図5のS9)。これにより、オペレータOは、正しい荷役位置を認識できるので、間違った荷役が行われていても、荷役を中止することなく荷役を続行することができる。
【0050】
以上、本発明の荷役システムに係る一実施形態について説明してきたが、本発明の荷役システムは、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明に係る荷役システムは、以下の変形例によって実施されてもよい。
【0051】
<変形例>
・例えば、カメラ21は、荷役車両1または棚Rが配置されている施設内の設備に配置されていてもよい。この場合、荷役システムSは、無人飛行体2を備えなくてもよい。カメラ21が荷役車両1に設けられている場合、カメラ21は、荷役車両1が予定位置SPに到着すると、自動的またはオペレータOの操作によって予定位置SPおよび隣接位置APを撮像する。また、カメラ21が施設内の設備、例えば天井に設けられている場合、カメラ21は、荷役管理部31によって荷役指令が送信されると、自動的に予定位置SPおよび隣接位置APを撮像するよう構成されていてもよい。
【0052】
・荷役システムSは、例えば、荷Wを特定するための識別子が記載されたラベルが荷Wに貼付されるとともに棚画像からこの識別子を認識可能に構成されており、荷特定部35は、識別子によって各収納空間SSに対応する特定の荷Wが配置されているか否かを認識することにより、間違って荷Wが配置された位置を特定するよう構成されていてもよい。
【0053】
・無人飛行体2は、例えば、施設内に設けられた専用の離発着場から離発着可能に構成されていてもよい。この場合、無人飛行体2は、荷役システムSからの荷役指令に基づいて、離発着場から予定位置SPに向かってもよい。
【0054】
・荷役システムSは、例えば、入替部34を備えていなくてもよい。この場合、荷役システムSは、間違って荷Wが配置された位置と正しい位置とをオペレータOに報知するよう構成される。これにより、オペレータOは、この報知に従って、予定位置SPに配置された荷Wを正しい位置に配置しなおしたり、予定位置SPになかった荷Wを別の位置から荷W取りすることにより、荷役作業を継続することができる。
【0055】
・荷役システムSは、必ずしも第2記憶部33および書込部32を備えていなくてもよい。この場合、荷特定部35は、第1記憶部30に記憶されている各荷Wの位置を参照して間違って荷Wが配置された位置を特定する。
【0056】
・荷役車両1は、無人搬送車でもよい。この場合、荷役車両1は、荷役管理部31の荷役指令および入替部34によって修正された荷役情報に従って荷役を行う。
【符号の説明】
【0057】
S 荷役システム
R 棚
SS 収納空間
1 荷役車両
10 車体
11 フォーク
12 ヘッドガード
13 報知装置
2 無人飛行体
20 飛行制御部
21 カメラ
3 管理装置
30 第1記憶部
31 荷役管理部
32 書込部
33 第2記憶部
34 入替部
35 荷特定部
36 報知部
SP 予定位置
AP 隣接位置
W 荷
O オペレータ
図1
図2
図3
図4
図5