(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024101968
(43)【公開日】2024-07-30
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/015 20230101AFI20240723BHJP
G06Q 50/16 20240101ALI20240723BHJP
【FI】
G06Q30/015
G06Q50/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023006225
(22)【出願日】2023-01-18
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年10月26日に(1)~(3)のマテバ株式会社のウェブサイト、令和4年10月28日に(4)Youtube、令和4年12月16日に(5)Youtubeにて発表 [刊行物等] 令和4年7月25日に(1)PR TIMESのウェブサイト、令和4年10月26日に(2)PR TIMESのウェブサイト、令和4年12月19日に(3)PR TIMESのウェブサイト、令和4年10月26日に(4)WorkMasterのウェブサイトにて発表 [刊行物等] 令和4年7月26日~令和4年7月27日に賃貸住宅フェア2022にて発表 [刊行物等] 令和4年10月26日にCNET Japanのウェブサイトにて発表 [刊行物等] 令和4年10月26日にアキヤリノバのウェブサイトにて発表 [刊行物等] 令和4年10月28日にASCII STARTUPのウェブサイトにて発表 [刊行物等] 令和4年11月1日に(1)住宅新報 令和4年11月1日付及び(2)住宅新報のウェブサイトにて発表 [刊行物等] 令和4年11月7日に(1)日本経済新聞 令和4年11月7日付及び(2)日本経済新聞のウェブサイトにて発表 [刊行物等] 令和4年11月7日に(1)週刊住宅 令和4年11月7日付及び(2)週刊住宅のウェブサイトにて発表 [刊行物等] 令和4年11月9日に健美家のウェブサイトにて発表 [刊行物等] 令和4年11月9日に不動産投資家Kとその仲間たちのウェブサイトにて発表
(71)【出願人】
【識別番号】522229307
【氏名又は名称】マテバ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】筒井 太一朗
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L030BB00
5L049BB00
5L049CC27
5L050CC27
(57)【要約】 (修正有)
【課題】物件の稼働率の低下を抑止する情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システムにおいて、複数のクライアント装置及びサーバー装置は、転居希望者より転居希望者の借りたい物件に関する希望条件の登録を受け付け、受け付けた希望条件を登録する。物件のオーナーより物件に関する物件情報の登録を受け付け、受け付けた物件情報に合致する希望条件を登録していた転居希望者が存在する場合、オーナーから転居希望者に対する物件の賃貸に関するオファーメッセージを送信する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
少なくとも1つ以上の制御部を有し、
前記少なくとも1つ以上の制御部は、
転居希望者より前記転居希望者の借りたい物件に関する希望条件の登録を受け付け、
受け付けた前記希望条件を登録し、
物件のオーナーより前記物件に関する物件情報の登録を受け付け、
受け付けた前記物件情報に合致する希望条件を登録していた転居希望者が存在する場合、前記オーナーから前記転居希望者に対する前記物件の賃貸に関するオファーメッセージを送信する、
情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記少なくとも1つ以上の制御部は、
受け付けた前記物件情報に合致する希望条件を登録していた転居希望者が存在する場合、前記オーナーに操作に基づき前記オーナーから前記転居希望者に対する前記物件の賃貸に関するオファーメッセージを送信する、
情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記少なくとも1つ以上の制御部は、
登録されている複数の希望条件のうち受け付けた前記物件情報に合致する希望条件が存在するか否かを判定し、登録されている複数の希望条件のうち受け付けた前記物件情報に合致する希望条件が存在すると判定した場合、前記オーナーから前記物件情報に合致する希望条件を登録した転居希望者に対する前記物件の賃貸に関するオファーメッセージを送信する、
情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記少なくとも1つ以上の制御部は、
受け付けた前記物件情報に合致する希望条件を登録していた転居希望者が複数存在する場合、複数の転居希望者の情報を含む画面が前記オーナーに表示されるよう制御し、
前記画面を介して選択された転居希望者に対して前記オファーメッセージを送信する、
情報処理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記少なくとも1つ以上の制御部は、
受け付けた前記物件情報が前記転居希望者の前記希望条件に合う場合、前記オーナーと前記転居希望者とのチャットルームを生成し、前記オーナーの操作に基づき前記オーナーから前記転居希望者に対する前記物件の賃貸に関するオファーメッセージを、前記チャットルームを介して送信する、
情報処理システム。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理システムにおいて、
前記少なくとも1つ以上の制御部は、
前記オーナーの操作に基づき前記チャットルームに前記物件の管理会社の参加が許可された場合、前記管理会社から前記転居希望者に対するメッセージを送信する、
情報処理システム。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記少なくとも1つ以上の制御部は、
専門家よりスキルに関する情報の登録を受け付け、
前記オーナーよりスキルに関する情報の検索要求を受け付け、
前記検索要求に該当する専門家が存在した場合、前記専門家の情報を前記オーナーに提示し、
前記専門家は、前記物件に関する契約書の作成に係る専門家、又は前記物件に関する修繕工事に係る専門家、又は前記物件に関するクリーニングに係る専門家である、
情報処理システム。
【請求項8】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記少なくとも1つ以上の制御部は、
専門家よりスキルに関する情報の登録を受け付け、
前記物件の入居者よりスキルに関する情報の検索要求を受け付け、
前記検索要求に該当する専門家が存在した場合、前記専門家の情報を前記入居者に提示し、
前記専門家は、前記物件の設備の修理に係る専門家、又は引っ越しに係る専門家である、
情報処理システム。
【請求項9】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記少なくとも1つ以上の制御部は、
前記物件の入居者を識別する識別番号と、前記物件に関する不動産情報と、を関連付けたデータを前記物件のライフラインに関するサービスを提供する会社に送信し、
前記不動産情報には、前記物件に関する不動産を識別する識別番号と、前記入居者が入居している部屋番号と、が含まれ、
前記ライフラインに関するサービスを提供する会社は、電気、又は水道、又はガスを提供する会社である、
情報処理システム。
【請求項10】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記少なくとも1つ以上の制御部は、
前記オーナーより前記物件の敷金の預託要求を受け付け、
前記預託要求を受け付けた場合、連携している金融機関の所定の口座に前記敷金を入金し、前記金融機関に前記敷金の運用を依頼する、
情報処理システム。
【請求項11】
情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
転居希望者より前記転居希望者の借りたい物件に関する希望条件の登録を受け付け、
受け付けた前記希望条件を登録し、
物件のオーナーより前記物件に関する物件情報の登録を受け付け、
受け付けた前記物件情報に合致する希望条件を登録していた転居希望者が存在する場合、前記オーナーから前記転居希望者に対する前記物件の賃貸に関するオファーメッセージを送信する、
情報処理方法。
【請求項12】
プログラムであって、
コンピュータを、請求項1から請求項10までの何れか1項に記載の情報処理システムとして機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には利用者が賃貸マンション情報サイトにアクセスして空室物件を検索して部屋探しをする際の技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、転居希望者の希望する物件を有していたとしてもオーナーは賃貸マンション情報サイトを介した転居希望者からの問い合わせ等を待つだけであり、物件の稼働率の低下の一因となっていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、少なくとも1つ以上の制御部を有する。少なくとも1つ以上の制御部は、転居希望者より転居希望者の借りたい物件に関する希望条件の登録を受け付ける。受け付けた希望条件を登録する。物件のオーナーより物件に関する物件情報の登録を受け付ける。受け付けた物件情報に合致する希望条件を登録していた転居希望者が存在する場合、オーナーから転居希望者に対する物件の賃貸に関するオファーメッセージを送信する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、情報処理システム1000はシステム構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、サーバー装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、クライアント装置110のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、クライアント装置120の情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、転居希望者のマイページの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、クライアント装置110及びサーバー装置100の情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、該当する転居希望者の情報を含むオーナーのマイページの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、該当する転居希望者の情報を含むオーナーのマイページの他の例を示す図である。
【
図9】
図9は、チャットルームを介したオーナーと転居希望者とのチャットの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0008】
本明細書において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、実施形態1においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、0又は1で構成される2進数のビット集合体として信号値の高低によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0009】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0010】
<実施形態1>
1.システム構成
図1は、情報処理システム1000はシステム構成の一例を示す図である。
図1に示されるように、情報処理システム1000は、システム構成として、サーバー装置100と、クライアント装置110と、クライアント装置120と、を含む。サーバー装置100と、クライアント装置110と、クライアント装置120と、ネットワーク150を介して通信可能に接続されている。クライアント装置110は、物件のオーナーが操作する情報処理装置である。クライアント装置120は、転居希望者又は転居希望者が物件に入居した場合は入居者が操作する情報処理装置である。
図1ではクライアント装置110及びクライアント装置120の一例としてスマートフォンを示しているが、PC(Personal Computer)等であってもよい。クライアント装置110及びクライアント装置120は、情報を入力したり、後述する画面等を表示したりすることができればどのような装置であってもよい。サーバー装置100は、変形例も含めて以下に示す実施形態に係る主な処理を実行する情報処理装置である。
【0011】
図1ではクライアント装置110は1台しか図示されていないが、情報処理システム1000にはオーナーの数だけクライアント装置110が含まれる。同様に、
図1ではクライアント装置120は1台しか図示されていないが、情報処理システム1000には転居希望者及び入居者の数だけクライアント装置120が含まれる。
【0012】
なお、特許請求の範囲に記載の情報処理システムは、1つの装置で構成されてもよいし、複数の装置で構成されてもよい。情報処理システムが1つの装置で構成される場合、特許請求の範囲に記載の情報処理システムの一例は、サーバー装置100であり、少なくとも1つ以上の制御部は後述する制御部210である。なお、サーバー装置100の制御部が複数存在する場合は、少なくとも1つ以上の制御部はサーバー装置100の複数の制御部である。また、情報処理システムが複数の装置で構成される場合、特許請求の範囲に記載の情報処理システムの一例は、複数のサーバー装置等で構成されるシステムであり、少なくとも1つ以上の制御部は複数のサーバー装置それぞれ、又は複数のサーバー装置それぞれの制御部である。
【0013】
2.ハードウェア構成
(サーバー装置100のハードウェア構成)
図2は、サーバー装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示されるように、サーバー装置100は、ハードウェア構成として、制御部210と、記憶部220と、通信部230と、を含む。制御部210は、CPU(Central Processing Unit)等であって、サーバー装置100の全体を制御する。記憶部220は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、SSD(Solid Sate Drive)等の何れか、又はこれらの任意の組み合わせであって、プログラム及び制御部210がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶させる。制御部210が、記憶部220に記憶されているプログラムに基づき、処理を実行することによって、サーバー装置100の機能等が実現される。通信部230は、サーバー装置100をネットワーク150に接続し、他の装置等との通信を司る。
【0014】
(クライアント装置110のハードウェア構成)
図3は、クライアント装置110のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3に示されるように、クライアント装置110は、ハードウェア構成として、制御部310と、記憶部320と、入出力部330と、通信部340と、を含む。制御部310は、CPU等であって、クライアント装置110の全体を制御する。記憶部320は、ROM、RAM、SSD等の何れか、又はこれらの任意の組み合わせであって、プログラム及び制御部310がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶させる。制御部310が、記憶部320に記憶されているプログラムに基づき、処理を実行することによって、クライアント装置110の機能等が実現される。入出力部330は、タッチパネルディスプレイ等であって、画面を表示したり、画面を介した入力を受け付けたりする。通信部340は、クライアント装置110をネットワーク150に接続し、他の装置等との通信を司る。
【0015】
クライアント装置120のハードウェア構成もクライアント装置110のハードウェア構成と同様である。クライアント装置120の制御部がクライアント装置120の記憶部に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、クライアント装置120の機能等が実現される。
【0016】
3.情報処理
以下、実施形態1の情報処理を説明する。
図4は、クライアント装置120の情報処理の一例を示すフローチャートである。クライアント装置120の制御部がクライアント装置120の記憶部に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、
図4に示される処理が実行される。
ステップS410において、クライアント装置120の制御部は、転居希望者の物件を閲覧した際に気になるボタンをクリックされたことによって表示される会員登録画面をクライアント装置120の入力表示部に表示する。なお、会員登録画面は、サーバー装置100より送信される。クライアント装置120の制御部は、会員登録画面において入力された情報を受け付け、サーバー装置100に送信する。会員登録画面において入力された情報には、転居希望者の電子メールアドレス等が含まれる。
【0017】
ステップS420において、クライアント装置120の制御部は、サーバー装置100より送信された電子メールを受信する。そして、クライアント装置120の制御部は、転居希望者による画面を介した電子メール本文内の簡易登録画面のURL(Uniform Resource Locator)のクリックを受け付ける。
【0018】
ステップS430において、クライアント装置120の制御部は、URLをクリックしたことに基づいてサーバー装置100より送られてきた簡易登録画面をクライアント装置120の入力表示部に表示する。また、クライアント装置120の制御部は、簡易登録画面を介して、簡易登録に必要な、転居希望者のニックネーム、ログインのためのパスワード、生年月日、性別、各種規約への同意に関する情報を受け取る。
【0019】
ステップS440において、クライアント装置120の制御部は、サーバー装置100より送られてきたマイページをクライアント装置120の入力表示部に表示する。ここで、マイページとは、ユーザーごとにカスタマイズされた様々な情報を、閲覧可能なユーザー専用のページ(又は画面)のことである。
図5は、転居希望者のマイページの一例を示す図である。
図5に示されるように、マイページではユーザー情報等が編集可能に構成されている。ユーザー情報には、転居希望者が希望する物件の希望条件が含まれる。
図5の例では、領域510において、希望条件が入力及び/又は選択可能になっている。希望条件の例としては、物件の存在するエリア、家賃(賃料+管理費)の予算、建物の種類、間取り、広さ、築年数、部屋が2階以上か等がある。クライアント装置120の制御部は、マイページにおいて入力、又は選択された転居希望者のアイコン画像、転居に関する物件の希望条件、画像、又はPDFの本人確認書類、画像、又はPDFの年収証明書、カード保証が済んでいるか否か等の情報を受け取り、サーバー装置100に送信する。サーバー装置100の制御部210は、クライアント装置120を介して転居希望者より転居希望者の借りたい物件に関する希望条件の登録を受け付ける。制御部210は、転居希望者を識別する識別情報ごとに受け付けた希望条件を記憶部220等に登録する。
【0020】
ステップS450において、クライアント装置120の制御部は、所定の画面において、物件に関する希望条件を入力したことに基づいてサーバー装置100より送信された、希望条件に対応する検索結果を含む画面をクライアント装置120の入力表示部に表示する。検索結果を含む画面を含む画面において、物件に関連付けて表示されている「気になる」ボタンがクリックされたことを検知すると、クライアント装置120の制御部は、クリックされた「気になる」ボタンと関連付けられている物件の情報と、「気になる」ボタンがクリックされたことを示す情報と、をサーバー装置100に送信する。サーバー装置100を介して、該当する物件のオーナーには、「気になる」ボタンがクリックされたことが通知される。
【0021】
ステップS460において、クライアント装置120の制御部は、サーバー装置100「気になる」ボタンをクリックした物件のオーナー等からサーバー装置100を介して、チャットでの物件のオファーを受け取る。
【0022】
図6は、クライアント装置110及びサーバー装置100の情報処理の一例を示すフローチャートである。制御部310が記憶部320に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、
図6に示される処理が実行される。
ステップS610において、制御部310は、所定の画面を介して入力された会員登録のためのオーナーの電子メールアドレスの入力を受け付ける。制御部310は、受け付けた電子メールアドレスをサーバー装置100に送信する。
【0023】
ステップS620において、制御部310は、サーバー装置100より送信された電子メールを受信する。そして、制御部310は、オーナーによる画面を介した電子メール本文内の簡易登録画面のURLのクリックを受け付ける。
【0024】
ステップS630において、制御部310は、URLをクリックしたことに基づいてサーバー装置100より送られてきた簡易登録画面を入出力部330に表示する。また、制御部310は、簡易登録画面を介して、簡易登録に必要な、オーナーのニックネーム、ログインのためのパスワード、生年月日、性別、各種規約への同意に関する情報を受け取る。
【0025】
ステップS640において、制御部310は、サーバー装置100より送られてきたマイページを入出力部330に表示する。制御部310は、マイページにおいて入力、又は選択されたオーナーのニックネーム、ログインのためのパスワード、生年月日、性別、姓、名、セイ、メイ、郵便番号、都道府県、市区町村、町名、番地、建物、部屋番号、電話番号、各種規約に同意したか否かの情報、オーナーのアイコン画像、画像、又はPDFの本人確認書類等の情報を受け取り、本登録の情報としてサーバー装置100に送信する。サーバー装置100の制御部210は、クライアント装置110を介して物件のオーナーより物件に関する物件情報の登録を受け付ける。
【0026】
ステップS650において、制御部210は、クライアント装置110より受信した本登録の情報が所定のオーナーとして条件を満たすか否かに基づいてオーナーとして承認するか否かを判定する。制御部210は、オーナーとして承認すると判定すると、オーナーとして承認した旨の情報をクライアント装置110に送信する。また、制御部210は、オーナーとして承認すると判定すると、物件を登録するための画面のURL等がオーナーのマイページから選択可能とする。制御部210は、オーナーとして承認しないと判定すると、オーナーとして承認しない旨の情報をクライアント装置110に送信する。
【0027】
物件を登録するための画面のURL等が選択されると、制御部210は、物件を登録する画面をクライアント装置110に送信する。ステップS660において、制御部310は、物件を登録する画面を入出力部330に表示する。そして、制御部310は、物件を登録する画面を介して入力等された、不動産番号、物件(部屋)の情報、画像、又はPDFの各種書類の情報を受け取り、物件の情報としてサーバー装置100に送信する。物件(部屋)の情報(以下、物件情報ともいう)には、物件が存在するエリアの情報、家賃の情報、建物の種類、間取り、広さ、築年数、部屋が2階以上か等が含まれる。
【0028】
ステップS670において、制御部210は、クライアント装置110より受信した物件情報が所定の物件として条件をみたすか否かに基づいて物件として承認するか否かを判定する。制御部210は、物件として承認すると判定すると、物件として承認したことを示す情報をクライアント装置110に送信すると共に、登録された物件を転居希望者が検索可能となるよう公開する。制御部210は、物件として承認しないと判定すると、物件として承認しないことを示す情報をクライアント装置110に送信する。
【0029】
ステップS680において、制御部210は、登録されたオーナーの物件情報と、登録された転居希望者の希望条件と、に基づいて、オーナーが登録した物件情報に合致する希望条件を登録していた転居希望者が存在するか否かを判定する。制御部210は、オーナーが登録した物件情報に合致する希望条件を登録していた転居希望者が存在すると判定した場合、該当する転居希望者の情報を含むオーナーのマイページ等を生成し、クライアント装置110に送信する。
【0030】
図7は、該当する転居希望者の情報を含むオーナーのマイページの一例を示す図である。
図7に示される領域710には、オーナーが登録した物件情報に合致する希望条件を登録していた転職希望者が表示されている。また、
図8は、該当する転居希望者の情報を含むオーナーのマイページの他の例を示す図である。
図8にもオーナーが登録した物件情報に合致する希望条件を登録していた転職希望者がそれぞれ表示されている。すなわち、制御部210は、受け付けた物件情報に合致する希望条件を登録していた転居希望者が複数存在する場合、複数の転居希望者の情報を含む画面がオーナーに表示されるよう制御する。
【0031】
また、ステップS680において、制御部210は、検索可能となった物件に関して、転居希望者が気になるボタンをクリックしたことを検知した場合、該当する転居希望者の情報を含むオーナーのマイページ等を生成し、クライアント装置110に送信する。
【0032】
ステップS690において、制御部210は、オーナーのマイページ等を介した操作に基づいて、オーナーから、選択された転居希望者に対する物件の賃貸に関するオファーメッセージを、チャットを介して送信する。例えば、制御部210は、
図8に示される画面を介してオファーボタン810が選択されたことを検知すると、選択されたオファーボタンに対応する転居希望者に対して、チャットを介してオファーメッセージを送信する。より具体的に説明すると、受け付けた物件情報が転居希望者の希望条件に合う場合、制御部210は、オーナーと選択された転居希望者とのチャットルームを生成し、オーナーの操作に基づきオーナーから選択された転居希望者に対する物件の賃貸に関するオファーメッセージを、チャットルームを介して送信する。
なお、
図8の画面に関して、制御部210は、物件と契約段階まで進んでいないユーザーの詳細情報(例えば、アイコン、生年月日等)は表示しないようにしている。
図8の画面に表示されているユーザーのうち、上のユーザーは、すでに契約段階まで進んでいるため、アイコンや生年月日等のユーザーの詳細情報が表示されている。なお、制御部210は、契約段階まで進んでいるユーザーに関するオファーボタンは例えばグレーアウトする等、選択できないように制御してもよい。ここで、制御部210は、ユーザー(転居希望者)が契約段階まで進んでいるか否かをチャットのメッセージの内容(ユーザーのメッセージ及び/又はオーナーのメッセージ)を解析して判断してもよいし、オーナーからの所定の情報の入力により判断してもよい。
【0033】
図9は、チャットルームを介したオーナーと転居希望者とのチャットの一例を示す図である。
図9に示されるように、まずはオーナーから物件の賃貸に関するオファーメッセージが転居希望者に対して送られている。ここで、物件の賃貸に関するオファーメッセージとは、転居希望者に対する、賃貸の紹介のメッセージであり、物件を借りてくれないかとの提案のメッセージでもある。
図9の例ではオーナーは1度に3つの物件のオファーメッセージを転居希望者に対して送信しているがこれに限定されるものではない。転居希望者は、オファーメッセージに含まれる物件の画像等、所定の領域を選択することによってその物件の詳細を確認することができ、質問等あればチャットを使ってオーナーにメッセージを送信することができる。なお、チャットルームはオーナーと転居希望者とが視認及び操作等ができるものであり第三者は視認等することはできないものである。また、
図9に示されるように、画面にはオファーメッセージそれぞれ対応するオファー取り消しボタンが設けられている。オファー取り消しボタンがオーナーによって選択された場合、制御部210は、該当するオファーメッセージをチャットから削除する。
【0034】
すなわち、制御部210は、オーナーより受け付けた物件情報に合致する希望条件を登録していた転居希望者が存在する場合、オーナーから転居希望者に対する物件の賃貸に関するオファーメッセージを送信する。制御部210は、物件情報と、この物件情報に合致する希望条件を登録していた転居希望者の情報と、を関連付けて記憶部220等に記憶する。より具体的に説明すると、制御部210は、オーナーより受け付けた物件情報に合致する希望条件を登録していた転居希望者が存在する場合、オーナーに操作に基づきオーナーから転居希望者に対する物件の賃貸に関するオファーメッセージを送信する。更により具体的に説明すると、制御部210は、登録されている複数の希望条件のうち受け付けた物件情報に合致する希望条件が存在するか否かを判定し、登録されている複数の希望条件のうち受け付けた物件情報に合致する希望条件が存在すると判定した場合、オーナーから物件情報に合致する希望条件を登録した転居希望者に対する物件の賃貸に関するオファーメッセージを送信する。
制御部210は、チャットを識別する情報、チャット相手の名前等の情報、チャットにおいて送受信したメッセージの情報、チャットルームの情報等をチャット情報として物件情報と関連付けて記憶部220等に記憶する。
【0035】
実施形態1によれば、オーナーは、私の物件に住みませんか?等と自ら転居希望者に対して声をかけることができるようになる。そのため、機会損失を減らし、物件の稼働率を向上させ、資産効率のアップを図ることができる。また、オーナーにとっては空室の物件に関する広告宣伝費を削減させることができる。
【0036】
(変形例1)
実施形態1の変形例を説明する。
変形例1の制御部210は、クライアント装置110からの要求に応じて、該当するオーナーが管理する物件の一覧を含む画面を生成し、要求元のクライアント装置110の入出力部330に表示されるよう制御する。
図10は、物件の一覧画面の一例を示す図である。オーナーは、
図10に示されるような物件の一覧画面において物件の詳細ボタン910を選択する。すると、制御部210は、選択された詳細ボタンに対応する物件の詳細画面を生成し、クライアント装置110の入出力部330に表示されるよう制御する。
図11は、物件の詳細画面の一例を示す図である。
図11に示されるように、制御部210は、物件の詳細画面に、物件情報と関連付けられて記憶されているチャット情報等が含まれている。チャット情報とは、具体的には、領域1010に示されるように、物件と紐づいている(関連付けられている)チャットのチャットルームへのアクセスボタンが含まれている。例えば、
図11の画面の領域1110において「鈴木花子」が選択されると、物件と紐づいている、オーナーと、鈴木花子さんとの、該当する物件のチャットルームが表示される。
【0037】
変形例1によればオーナーは該当する物件と関連付けられているチャットルームをすぐに特定し、転居希望者とのメッセージを確認したり、メッセージのやり取りを行ったりすることができる。
【0038】
(変形例2)
実施形態1の変形例を説明する。
変形例2の制御部210は、クライアント装置110を介したオーナーの操作に基づき、オーナーと転居希望者又は転居希望者が物件に入居した場合は入居者とのチャットルームに、物件を管理している物件管理会社のアカウントが参加を許可する。制御部210は、物件管理会社のアカウントの参加が許可されると、該当するチャットルームにおいて、転居希望者又は入居者と、物件のオーナーと、物件管理会社と、の三者でメッセージのやり取りができるようにする。すなわち、制御部210は、オーナーの操作に基づきチャットルームに物件の管理会社の参加が許可された場合、管理会社から転居希望者に対するメッセージを送信する。
【0039】
変形例2によればオーナーの許可に係る操作に基づきチャットルームにおいて転居希望者又は入居者と、物件のオーナーと、物件管理会社と、の三者でメッセージのやり取りができるようになる。
変形例2では管理会社を例に説明を行った。しかし、管理会社以外に委託された第三者であってもよい。第三者とは、例えば、転居希望者又は入居者の親族、管理会社以外の募集のみを行う不動産会社、転居希望者又は入居者の知人等であってもよい。
【0040】
(変形例3)
実施形態1の変形例を説明する。
変形例3の制御部210は、専門家の装置よりスキルに関する情報の登録を受け付ける。制御部210は、オーナーよりスキルに関する情報の検索要求を受け付ける。制御部210は、検索要求に該当する専門家が存在した場合、専門家の情報をオーナーのマイページ等に表示することでオーナーに提示する。ここで、専門家は、例えば、物件に関する契約書の作成に係る専門家、又は物件に関する修繕工事に係る専門家、又は物件に関するクリーニングに係る専門家である。制御部210は、提示された専門家の中から1以上の専門家を選択する等のオーナーによる所定の操作に基づき、上述したチャットルームに、選択された専門家のアカウントが参加することを許可し、オーナーと、専門家とがチャットルームにおいてメッセージのやり取りができるようにする。
【0041】
変形例3によればオーナーは必要なスキルを有する専門家を検索し、チャットルームに参加させ、相談したり、処理の依頼をしたりすることができる。
【0042】
(変形例4)
実施形態1の変形例を説明する。
変形例4の制御部210は、専門家よりスキルに関する情報の登録を受け付ける。制御部210は、物件の入居者よりスキルに関する情報の検索要求を受け付ける。制御部210は、検索要求に該当する専門家が存在した場合、専門家の情報を入居者のマイページ等に表示することで入居者に提示する。ここで、専門家は例えば、物件の設備の修理に係る専門家、又は引っ越しに係る専門家である。制御部210は、提示された専門家の中から1以上の専門家を選択する等の入居者の操作に基づき、上述したチャットルームに、選択された専門家のアカウントが参加することを許可し、入居者と、専門家とがチャットルームにおいてメッセージのやり取りができるようにする。
【0043】
変形例4によれば入居者は必要なスキルを有する専門家を検索し、チャットルームに参加させ、相談したり、処理の依頼をしたりすることができる。
他の例として、制御部210は、物件の入居者より困りごと等の声掛けに関する入力データを受け付ける。困りごと等の声掛けに関する入力データとは、例えば、「トイレの水が流れなくなって困っています。今日中に直したいです。」等である。制御部210は、受け付けた入力データに基づき登録されている専門家に対して入力された内容を送信する。例えば、制御部210は、受け付けた入力データを解析し、トイレの水が流れなくなった問題であると判断した場合には、登録されている専門家のうち、問題に対応可能な水道工事に関する専門家に入居者の大まかな住所及び問題の内容を記載した電子メール等を送信し、対応可能か否かを問い合わせる。制御部210は、送信した専門家のうち、最も早く対抗可能であることを示す情報を送ってきた専門家が上述したチャットルームに参加することを許可し、入居者と、専門家とがチャットルームにおいてメッセージのやり取りができるようにする。
【0044】
(変形例5)
実施形態1の変形例を説明する。
変形例5の制御部210は、物件の入居者を識別する識別番号と、物件に関する不動産情報と、を関連付けたデータを記憶部220等に保持し、オーナー、又は不動産管理会社からの要求に基づいて、データを物件のライフラインに関するサービスを提供する会社に送信する。ここで、不動産情報には、物件に関する不動産を識別する識別番号と、入居者が入居している部屋番号と、が含まれる。また、入居者を識別する識別番号の一例は、マイナンバー(個人番号)である。また、ライフラインに関するサービスを提供する会社は、電気、又は水道、又はガスを提供する会社である。
【0045】
変形例5によれば、例えばマイナンバーと不動産情報とが関連付けられれば、電気、水道、ガス、行政等の所定のサービスに対して引っ越しに伴う手続き等を一斉に行うことができる。なお、電気、水道、ガスは例示であり、これ以外にも、インターネット、ケーブルテレビ、電話等であってもよい。
【0046】
(変形例6)
実施形態1の変形例を説明する。
変形例6の制御部210は、オーナーより物件の敷金の預託要求を受け付ける。制御部210は、預託要求を受け付けた場合、連携している金融機関の所定の口座に敷金を入金し、金融機関に敷金の運用を依頼する。
【0047】
変形例6によれば、敷金を運用することができる。
【0048】
<付記>
発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0049】
(1)情報処理システムであって、少なくとも1つ以上の制御部を有し、前記少なくとも1つ以上の制御部は、転居希望者より前記転居希望者の借りたい物件に関する希望条件の登録を受け付け、受け付けた前記希望条件を登録し、物件のオーナーより前記物件に関する物件情報の登録を受け付け、受け付けた前記物件情報に合致する希望条件を登録していた転居希望者が存在する場合、前記オーナーから前記転居希望者に対する前記物件の賃貸に関するオファーメッセージを送信する、情報処理システム。
【0050】
(2)上記(1)に記載の情報処理システムにおいて、前記少なくとも1つ以上の制御部は、受け付けた前記物件情報に合致する希望条件を登録していた転居希望者が存在する場合、前記オーナーに操作に基づき前記オーナーから前記転居希望者に対する前記物件の賃貸に関するオファーメッセージを送信する、情報処理システム。
【0051】
(3)上記(1)又は(2)に記載の情報処理システムにおいて、前記少なくとも1つ以上の制御部は、登録されている複数の希望条件のうち受け付けた前記物件情報に合致する希望条件が存在するか否かを判定し、登録されている複数の希望条件のうち受け付けた前記物件情報に合致する希望条件が存在すると判定した場合、前記オーナーから前記物件情報に合致する希望条件を登録した転居希望者に対する前記物件の賃貸に関するオファーメッセージを送信する、情報処理システム。
【0052】
(4)上記(1)から(3)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記少なくとも1つ以上の制御部は、受け付けた前記物件情報に合致する希望条件を登録していた転居希望者が複数存在する場合、複数の転居希望者の情報を含む画面が前記オーナーに表示されるよう制御し、前記画面を介して選択された転居希望者に対して前記オファーメッセージを送信する、情報処理システム。
【0053】
(5)上記(1)から(4)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記少なくとも1つ以上の制御部は、受け付けた前記物件情報が前記転居希望者の前記希望条件に合う場合、前記オーナーと前記転居希望者とのチャットルームを生成し、前記オーナーの操作に基づき前記オーナーから前記転居希望者に対する前記物件の賃貸に関するオファーメッセージを、前記チャットルームを介して送信する、情報処理システム。
【0054】
(6)上記(5)に記載の情報処理システムにおいて、前記少なくとも1つ以上の制御部は、前記オーナーの操作に基づき前記チャットルームに前記物件の管理会社の参加が許可された場合、前記管理会社から前記転居希望者に対するメッセージを送信する、情報処理システム。
【0055】
(7)上記(1)から(6)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記少なくとも1つ以上の制御部は、専門家よりスキルに関する情報の登録を受け付け、前記オーナーよりスキルに関する情報の検索要求を受け付け、前記検索要求に該当する専門家が存在した場合、前記専門家の情報を前記オーナーに提示し、前記専門家は、前記物件に関する契約書の作成に係る専門家、又は前記物件に関する修繕工事に係る専門家、又は前記物件に関するクリーニングに係る専門家である、情報処理システム。
【0056】
(8)上記(1)から(7)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記少なくとも1つ以上の制御部は、専門家よりスキルに関する情報の登録を受け付け、前記物件の入居者よりスキルに関する情報の検索要求を受け付け、前記検索要求に該当する専門家が存在した場合、前記専門家の情報を前記入居者に提示し、前記専門家は、前記物件の設備の修理に係る専門家、又は引っ越しに係る専門家である、情報処理システム。
【0057】
(9)上記(1)から(8)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記少なくとも1つ以上の制御部は、前記物件の入居者を識別する識別番号と、前記物件に関する不動産情報と、を関連付けたデータを前記物件のライフラインに関するサービスを提供する会社に送信し、前記不動産情報には、前記物件に関する不動産を識別する識別番号と、前記入居者が入居している部屋番号と、が含まれ、前記ライフラインに関するサービスを提供する会社は、電気、又は水道、又はガスを提供する会社である、情報処理システム。
【0058】
(10)上記(1)から(9)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記少なくとも1つ以上の制御部は、前記オーナーより前記物件の敷金の預託要求を受け付け、前記預託要求を受け付けた場合、連携している金融機関の所定の口座に前記敷金を入金し、前記金融機関に前記敷金の運用を依頼する、情報処理システム。
【0059】
(11)情報処理システムが実行する情報処理方法であって、転居希望者より前記転居希望者の借りたい物件に関する希望条件の登録を受け付け、受け付けた前記希望条件を登録し、物件のオーナーより前記物件に関する物件情報の登録を受け付け、受け付けた前記物件情報に合致する希望条件を登録していた転居希望者が存在する場合、前記オーナーから前記転居希望者に対する前記物件の賃貸に関するオファーメッセージを送信する、情報処理方法。
【0060】
(12)プログラムであって、コンピュータを、上記(1)から(10)までの何れか1つに記載の情報処理システムとして機能させるためのプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0061】
例えば、上述のプログラムを記憶させる、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体として提供してもよい。
上述した実施形態及び変形例の全部又は一部は任意に組み合わせて実施されてもよい。
【0062】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0063】
100 :サーバー装置
110 :クライアント装置
120 :クライアント装置
150 :ネットワーク
210 :制御部
220 :記憶部
230 :通信部
310 :制御部
320 :記憶部
330 :入出力部
340 :通信部
510 :領域
710 :領域
810 :オファーボタン
910 :詳細ボタン
1000 :情報処理システム
1010 :領域
1110 :領域