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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024101985
(43)【公開日】2024-07-30
(54)【発明の名称】インパクト工具
(51)【国際特許分類】
   B25B 23/18 20060101AFI20240723BHJP
   B25F 5/00 20060101ALI20240723BHJP
【FI】
B25B23/18
B25F5/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】39
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023149973
(22)【出願日】2023-09-15
(31)【優先権主張番号】P 2023005661
(32)【優先日】2023-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 悠太
(72)【発明者】
【氏名】力石 真
(72)【発明者】
【氏名】大河原 誠一
【テーマコード(参考)】
3C038
3C064
【Fターム(参考)】
3C038AA01
3C038BC04
3C038DA06
3C038EA03
3C064AA02
3C064AB02
3C064AC02
3C064BA07
3C064BA14
3C064BA19
3C064BB10
3C064BB21
3C064BB47
3C064BB62
3C064BB77
3C064BB79
3C064BB83
3C064CA03
3C064CA08
3C064CA27
3C064CA29
3C064CA53
3C064CA60
3C064CA61
3C064CA62
3C064CB01
3C064CB06
3C064CB07
3C064CB08
3C064CB13
3C064CB17
3C064CB19
3C064CB32
3C064CB36
3C064CB42
3C064CB47
3C064CB63
3C064CB65
3C064CB69
3C064CB73
3C064CB74
3C064CB77
3C064CB78
3C064CB83
3C064CB86
(57)【要約】
【課題】インパクト工具の発光体ユニットを防振すること。
【解決手段】インパクト工具は、モータと、モータにより回転されるハンマと、ハンマにより回転方向に打撃されるアンビルと、ハンマを収容するハンマケースと、アンビルの前端側を照射する発光体を含む発光体ユニットと、ハンマケースに支持され、発光体ユニットを径方向内側から支持する径方向弾性体と、を備える。
【選択図】図21
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータと、
前記モータにより回転されるハンマと、
前記ハンマにより回転方向に打撃されるアンビルと、
前記ハンマを収容するハンマケースと、
前記アンビルの前端側を照射する発光体を含む発光体ユニットと、
前記ハンマケースに支持され、前記発光体ユニットを径方向内側から支持する径方向弾性体と、を備える、
インパクト工具。
【請求項2】
前記ハンマケースは、前記ハンマの周囲に配置される第1筒部と、前記第1筒部よりも前方側に配置され、前記第1筒部の外径よりも小さい外径の第2筒部と、前記第1筒部の前端部と前記第2筒部の後端部とを接続する前壁部と、を有し、
前記発光体ユニットは、前記第2筒部の周囲の少なくとも一部に配置され、
前記径方向弾性体は、径方向において前記第2筒部と前記発光体ユニットとの間に配置される径方向ベース部を有する、
請求項1に記載のインパクト工具。
【請求項3】
前記径方向ベース部は、前記第2筒部の外周面に対向する内周面と、前記内周面から径方向内側に突出する径方向リブ部と、を有し、
前記径方向リブ部は、前記第2筒部の外周面に接触する、
請求項2に記載のインパクト工具。
【請求項4】
前記径方向ベース部は、前記発光体ユニットの内周面に接触する、
請求項2に記載のインパクト工具。
【請求項5】
前記径方向弾性体は、前記発光体ユニットを後方側から支持する後側支持部を有する、
請求項2に記載のインパクト工具。
【請求項6】
前記後側支持部は、前記前壁部の前面に対向する後面と、前記後面から後方側に突出する第1軸方向リブ部と、を有し、
前記第1軸方向リブ部は、前記前壁部の前面に接触する、
請求項5に記載のインパクト工具。
【請求項7】
前記後側支持部は、前記発光体ユニットの後面に接触する、
請求項5に記載のインパクト工具。
【請求項8】
前記径方向弾性体は、前記発光体ユニットを前方側から支持する前側支持部を有する、
請求項2に記載のインパクト工具。
【請求項9】
前記前側支持部は、前記発光体ユニットの前面に接触する、
請求項8に記載のインパクト工具。
【請求項10】
前記ハンマケースの少なくとも一部に固定され、前記前側支持部を前方側から支持する留め具を備える、
請求項8に記載のインパクト工具。
【請求項11】
前記径方向弾性体は、前記アンビルを囲むように配置される、
請求項1に記載のインパクト工具。
【請求項12】
前記発光体ユニットを後方側から支持する軸方向弾性体を備える、
請求項1に記載のインパクト工具。
【請求項13】
前記ハンマケースは、前記ハンマの周囲に配置される第1筒部と、前記第1筒部よりも前方側に配置され、前記第1筒部の外径よりも小さい外径の第2筒部と、前記第1筒部の前端部と前記第2筒部の後端部とを接続する前壁部と、を有し、
前記軸方向弾性体は、軸方向において前記前壁部と前記発光体ユニットとの間に配置される軸方向ベース部を有する、
請求項12に記載のインパクト工具。
【請求項14】
前記軸方向ベース部は、前記前壁部の前面に対向する後面と、前記後面から後方側に突出する第2軸方向リブ部と、を有し、
前記第2軸方向リブ部は、前記前壁部の前面に接触する、
請求項13に記載のインパクト工具。
【請求項15】
前記軸方向ベース部は、前記発光体ユニットの後面に接触する、
請求項13に記載のインパクト工具。
【請求項16】
前記軸方向弾性体は、前記発光体ユニットを径方向外側から覆うカバー部を有する、
請求項13に記載のインパクト工具。
【請求項17】
前記カバー部は、前記発光体ユニットの外周面に接触する、
請求項16に記載のインパクト工具。
【請求項18】
モータと、
前記モータにより回転されるハンマと、
前記ハンマにより回転方向に打撃されるアンビルと、
前記ハンマを収容するハンマケースと、
前記アンビルの前端側を照射する発光体を含む発光体ユニットと、
前記ハンマケースに支持され、前記発光体ユニットを後方側から支持する軸方向ベース部及び前記発光体ユニットを径方向外側から覆うカバー部を有する軸方向弾性体と、を備える、
インパクト工具。
【請求項19】
径方向の前記カバー部の寸法は、軸方向の前記軸方向ベース部の寸法よりも小さい、
請求項18に記載のインパクト工具。
【請求項20】
モータと、
前記モータにより回転されるハンマと、
前記ハンマにより回転方向に打撃されるアンビルと、
前記ハンマを収容するハンマケースと、
前記アンビルの前端側を照射する発光体を含む発光体ユニットと、
前記ハンマケースに支持され、前記発光体ユニットを前方側から支持する前側支持部を有する弾性体と、
前記ハンマケースの少なくとも一部に固定され、前記前側支持部を前方側から支持する留め具と、を備える、
インパクト工具。
【請求項21】
モータと、
前記モータにより回転されるハンマと、
前記ハンマにより回転方向に打撃されるアンビルと、
前記ハンマを収容するハンマケースと、
前記アンビルの前端側を照射する発光体を含む発光体ユニットと、
前記ハンマケースに支持され、前記発光体ユニットを径方向内側、径方向外側、後側、及び前側の少なくとも3つの側から支持する弾性体と、を備える、
インパクト工具。
【請求項22】
前記ハンマケースは、前記ハンマの周囲に配置される第1筒部と、前記第1筒部よりも前方側に配置され、前記第1筒部の外径よりも小さい外径の第2筒部と、前記第1筒部の前端部と前記第2筒部の後端部とを接続する前壁部と、を有し、
前記アンビルの回転軸を通り前記回転軸に平行な断面において、前記弾性体及び発光体ユニットのそれぞれは、前記第1筒部の前端部と前記アンビルの前端部とを結ぶラインよりも径方向内側に配置される、
請求項21に記載のインパクト工具。
【請求項23】
前記発光体ユニットは、チップオンボード発光ダイオードを含む、
請求項1から請求項22のいずれか一項に記載のインパクト工具。
【請求項24】
前記発光体ユニットは、前記発光体の前面に対向するように配置され、前記発光体から射出された光が透過する光学部材を含む、
請求項23に記載のインパクト工具。
【請求項25】
前記光学部材と前記チップオンボード発光ダイオードの基板とは、留め具により固定される、
請求項24に記載のインパクト工具。
【請求項26】
前記留め具は、前記光学部材に設けられたスナップフィットを含む、
請求項25に記載のインパクト工具。
【請求項27】
モータと、
前記モータよりも前方に配置され、前記モータの回転力により、前後方向に延びる出力回転軸を中心に回転する出力部と、
前記出力部を回転可能に支持する軸受と、
前記軸受を保持するケースと、
前記ケースの周囲に配置されるライトアセンブリと、
前記ライトアセンブリよりも前方側において前記ケースの表面の少なくとも一部を覆うように配置され、前記ライトアセンブリの前面の少なくとも一部に接触するゴム製の前側バンパと、を備える、
インパクト工具。
【請求項28】
前記前側バンパは、
前記ケースを囲むように配置される筒状部と、
前記筒状部の内周面から径方向内側に突出し、前記ケースの外周面に設けられた溝の内側に挿入される凸部と、を有する、
請求項27に記載のインパクト工具。
【請求項29】
前記ライトアセンブリは、
前記ケースの周囲に配置され、発光体を含む発光体ユニットと、
前記ケースに支持され、前記発光体ユニットを径方向内側から支持する径方向弾性体と、を有し、
前記前側バンパは、前記径方向弾性体の前面の少なくとも一部に接触する、
請求項27に記載のインパクト工具。
【請求項30】
前記発光体ユニットは、
前記発光体の前面に対向するように配置され、前記発光体から射出された光が透過する光学部材を含み、
前記径方向弾性体の少なくとも一部は、前記光学部材の前面に対向し、
前記前側バンパは、前記径方向弾性体を介して前記光学部材を前方側から支持する、
請求項29に記載のインパクト工具。
【請求項31】
径方向において、前記前側バンパの外端部は、前記光学部材の内端部よりも外側に配置される、
請求項30に記載のインパクト工具。
【請求項32】
前記ライトアセンブリは、
前記発光体ユニットを後方側から支持する軸方向弾性体を備える、
請求項31に記載のインパクト工具。
【請求項33】
前記ケースは、
前記軸受を保持する前側筒部と、
前記前側筒部よりも後方側に配置され、前記前側筒部の外径よりも大きい外径の後側筒部と、
前記後側筒部の前端部と前記前側筒部の後端部とを接続する前壁部と、
前記前壁部の前面の外縁部から前方側に突出する円環リブ部と、を有し、
径方向において、前記軸方向弾性体の少なくとも一部は、前記円環リブ部と前記発光体ユニットとの間に配置される、
請求項32に記載のインパクト工具。
【請求項34】
前記後側筒部の外周面及び前記円環リブ部の外周面を覆うように配置されるゴム製の後側バンパを備える、
請求項33に記載のインパクト工具。
【請求項35】
前記径方向弾性体及び前記軸方向弾性体のそれぞれは、ゴム製であり、
前記前側バンパ及び前記後側バンパのゴム硬度は、前記径方向弾性体及び前記軸方向弾性体のゴム硬度よりも高い、
請求項34に記載のインパクト工具。
【請求項36】
前記後側バンパの前端部は、前記光学部材の後端部よりも後方側に配置される、
請求項34に記載のインパクト工具。
【請求項37】
前記後側バンパの前端部と前記軸方向弾性体の後端部とは、径方向において重なる、
請求項34に記載のインパクト工具。
【請求項38】
本体ハウジングを備え、
前記本体ハウジングは、
前記モータを収容する本体部と、
前記本体部から下方側に突出する突出部と、
前記突出部の後方側に配置されるコントローラ収容部と、
前記本体部の後方側に配置されるグリップ部と、を有し、
前記グリップ部は、
前記コントローラ収容部の後部から上方側に延びる後グリップ部と、
前記グリップ部の上端部から前方側に延びる上グリップ部と、を含み、
前記後グリップ部の下端部は、前記コントローラ収容部に接続され、
前記後グリップ部の上端部は、前記上グリップ部の後端部に接続され、
前記上グリップ部の前端部は、前記本体部の上部に接続される、
請求項27に記載のインパクト工具。
【請求項39】
本体ハウジングを備え、
前記本体ハウジングは、
前記モータを収容する本体部と、
前記本体部から下方側に突出するグリップ部と、
前記グリップ部の下端部に接続されるバッテリ保持部と、を有する、
請求項27に記載のインパクト工具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、インパクト工具に関する。
【背景技術】
【0002】
インパクト工具に係る技術分野において、特許文献1に開示されているような手持ち式電動工具が知られている。特許文献1に開示されている手持ち式電動工具においては、ハウジングに対して固定可能なカバーが、ライト基板及び基板緩衝材を覆っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第8496366号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術のように、ハンマケース先端に搭載された環状LEDで作業対象を照明することにより、暗闇での作業性を改善する構成が多く採用されている。一般に、LEDの光を透過させるためにレンズには透明の樹脂部品が使用されているが、近年のインパクト工具の高出力化に伴い、製品振動及び製品重量が増大している。従来技術では、ハンマケース先端に設けられた環状の凹部にレンズ及びLEDを収容し、ハンマケース及びレンズをハンマケースカバーで覆うことで衝撃の吸収を図っているが、製品重量の重い高出力製品ではハンマケースカバーにて製品落下衝撃を吸収し切ることができず、ハンマケース外周が変形し、レンズ及び基板を押しつぶしてしまう。すなわち、外周リブにより環状の凹部を形成し、その凹部にレンズ及び基板を収納しているため、製品落下時はハンマケースカバーを介して外周リブがその衝撃を受けることになる。重量のある製品の場合、この衝撃で外周リブが変形し、外周リブの変形により内側にあるレンズや基板が破損するおそれがある。また、従来技術では、ハンマケース先端に環状の凹部を設け、その内側に減衰部材と基板とレンズとを収納する。減衰部材は、基板と凹部の床との間に設けられ、打撃の振動及び熱から基板を保護する機能を持つが、この構成では、レンズ及び基板はハンマケースに直接接触するように支持されており、大きな振動が発生する高出力製品では、この振動により基板やレンズが破損するおそれがある。また、レンズはハンマケースによって径方向に直接支持されており、軸方向以外の振動成分は、レンズを介して基板に伝播してしまう。
【0005】
本明細書で開示する技術は、インパクト工具の発光体ユニットを防振することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、インパクト工具を開示する。インパクト工具は、モータと、モータにより回転されるハンマと、ハンマにより回転方向に打撃されるアンビルと、ハンマを収容するハンマケースと、アンビルの前端側を照射する発光体を含む発光体ユニットと、ハンマケースに支持され、発光体ユニットを径方向内側から支持する径方向弾性体と、を備えてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本明細書で開示する技術によれば、インパクト工具の発光体ユニットが防振される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係るインパクト工具を示す左前方側からの斜視図である。
図2図2は、実施形態に係るインパクト工具を示す右後方側からの斜視図である。
図3図3は、実施形態に係るインパクト工具を右方側から見た図である。
図4図4は、実施形態に係るインパクト工具を左方側から見た図である。
図5図5は、実施形態に係るインパクト工具を後方側から見た図である。
図6図6は、実施形態に係るインパクト工具を前方側から見た図である。
図7図7は、実施形態に係るインパクト工具を上方側から見た図である。
図8図8は、実施形態に係るインパクト工具を下方側から見た図である。
図9図9は、実施形態に係るインパクト工具を示す断面図である。
図10図10は、実施形態に係るインパクト工具を示す断面図である。
図11図11は、実施形態に係るインパクト工具の一部を示す断面図である。
図12図12は、実施形態に係るインパクト工具の一部を示す断面図である。
図13図13は、実施形態に係るライトアセンブリを示す右前方側からの分解斜視図である。
図14図14は、実施形態に係るライトアセンブリを示す左後方側からの分解斜視図である。
図15図15は、実施形態に係る軸方向弾性体を示す右前方側からの斜視図である。
図16図16は、実施形態に係る軸方向弾性体を示す左後方側からの斜視図である。
図17図17は、実施形態に係る発光体ユニットを示す右前方側からの斜視図である。
図18図18は、実施形態に係る発光体ユニットを示す左後方側からの斜視図である。
図19図19は、実施形態に係る径方向弾性体を示す右前方側からの斜視図である。
図20図20は、実施形態に係る径方向弾性体を示す左後方側からの斜視図である。
図21図21は、実施形態に係るライトアセンブリの一部を拡大した断面図である。
図22図22は、実施形態に係るインパクト工具の一部を示す断面図である。
図23図23は、実施形態に係るインパクト工具の一部を示す断面図である。
図24図24は、実施形態に係るインパクト工具を示す右前方側からの分解斜視図である。
図25図25は、実施形態に係るインパクト工具を示す左後方側からの分解斜視図である。
図26図26は、実施形態に係るバッテリハウジングを示す右前方側からの斜視図である。
図27図27は、実施形態に係るバッテリハウジングを示す左後方側からの斜視図である。
図28図28は、実施形態に係るバッテリハウジングを示す右前方側からの分解斜視図である。
図29図29は、実施形態に係るバッテリハウジングを示す左後方側からの分解斜視図である。
図30図30は、実施形態に係るバッテリハウジングを示す右前方側からの分解斜視図である。
図31図31は、実施形態に係るインパクト工具を示す右前方側からの斜視図である。
図32図32は、実施形態に係るインパクト工具の一部を示す断面図である。
図33図33は、実施形態に係るライトアセンブリの一部を拡大した断面図である。
図34図34は、実施形態に係るライトアセンブリを示す右前方側からの分解斜視図である。
図35図35は、変形例に係るインパクト工具の一部を拡大した断面図である。
図36図36は、実施形態に係るインパクト工具の一部を示す断面図である。
図37図37は、実施形態に係るライトアセンブリの一部を拡大した断面図である。
図38図38は、実施形態に係るライトアセンブリを示す右前方側からの分解斜視図である。
図39図39は、変形例に係るインパクト工具の一部を拡大した断面図である。
図40図40は、変形例に係るインパクト工具の一部を拡大した断面図である。
図41図41は、変形例に係るインパクト工具の一部を拡大した断面図である。
図42図42は、実施形態に係るインパクト工具を示す右前方側からの斜視図である。
図43図43は、実施形態に係るインパクト工具の一部を示す断面図である。
図44図44は、実施形態に係るインパクト工具の一部を拡大した断面図である。
図45図45は、実施形態に係るライトアセンブリを示す右前方側からの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1つ又はそれ以上の実施形態において、インパクト工具は、モータと、モータにより回転されるハンマと、ハンマにより回転方向に打撃されるアンビルと、ハンマを収容するハンマケースと、アンビルの前端側を照射する発光体を含む発光体ユニットと、ハンマケースに支持され、発光体ユニットを径方向内側から支持する径方向弾性体と、を備えてもよい。
【0010】
上記の構成では、発光体ユニットに径方向に作用する振動が径方向弾性体によって減衰される。発光体ユニットが防振されるので、発光体ユニットの故障が抑制される。
【0011】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハンマケースは、ハンマの周囲に配置される第1筒部と、第1筒部よりも前方側に配置され、第1筒部の外径よりも小さい外径の第2筒部と、第1筒部の前端部と第2筒部の後端部とを接続する前壁部と、を有してもよい。発光体ユニットは、第2筒部の周囲の少なくとも一部に配置されてもよい。径方向弾性体は、径方向において第2筒部と発光体ユニットとの間に配置される径方向ベース部を有してもよい。
【0012】
上記の構成では、発光体ユニットに径方向に作用する振動が径方向ベース部によって減衰される。
【0013】
1つ又はそれ以上の実施形態において、径方向ベース部は、第2筒部の外周面に対向する内周面と、内周面から径方向内側に突出する径方向リブ部と、を有してもよい。径方向リブ部は、第2筒部の外周面に接触してもよい。
【0014】
上記の構成では、径方向弾性体と第2筒部との接触面積が小さくなるので、ハンマケースから径方向ベース部を介して発光体ユニットに振動が伝達され難い。
【0015】
1つ又はそれ以上の実施形態において、径方向ベース部は、発光体ユニットの内周面に接触してもよい。
【0016】
上記の構成では、発光体ユニットは、ハンマケースには直接接触せず、径方向ベース部に接触する。これにより、発光体ユニットは効果的に防振され、発光体ユニットの故障が抑制される。
【0017】
1つ又はそれ以上の実施形態において、径方向弾性体は、発光体ユニットを後方側から支持する後側支持部を有してもよい。
【0018】
上記の構成では、発光体ユニットに軸方向に作用する振動が後側支持部によって減衰される。
【0019】
1つ又はそれ以上の実施形態において、後側支持部は、前壁部の前面に対向する後面と、後面から後方側に突出する第1軸方向リブ部と、を有してもよい。第1軸方向リブ部は、前壁部の前面に接触してもよい。
【0020】
上記の構成では、径方向弾性体と前壁部との接触面積が小さくなるので、ハンマケースから後側支持部を介して発光体ユニットに振動が伝達され難い。
【0021】
1つ又はそれ以上の実施形態において、後側支持部は、発光体ユニットの後面に接触してもよい。
【0022】
上記の構成では、発光体ユニットは、ハンマケースには直接接触せず、後側支持部に接触する。これにより、発光体ユニットは効果的に防振され、発光体ユニットの故障が抑制される。
【0023】
1つ又はそれ以上の実施形態において、径方向弾性体は、発光体ユニットを前方側から支持する前側支持部を有してもよい。
【0024】
上記の構成では、発光体ユニットに軸方向に作用する振動が後側支持部によって減衰される。
【0025】
1つ又はそれ以上の実施形態において、前側支持部は、発光体ユニットの前面に接触してもよい。
【0026】
上記の構成では、発光体ユニットは、ハンマケースには直接接触せず、前側支持部に接触する。これにより、発光体ユニットは効果的に防振され、発光体ユニットの故障が抑制される。
【0027】
1つ又はそれ以上の実施形態において、インパクト工具は、ハンマケースの少なくとも一部に固定され、前側支持部を前方側から支持する留め具を備えてもよい。
【0028】
上記の構成では、発光体ユニットは、前側支持部を介して留め具によりハンマケースに固定される。
【0029】
1つ又はそれ以上の実施形態において、径方向弾性体は、アンビルを囲むように配置されてもよい。
【0030】
上記の構成では、発光体ユニットが効果的に防振される。なお、径方向弾性体は、環状でなくてもよく、アンビルの周囲の複数カ所に別々に配置されてもよい。
【0031】
1つ又はそれ以上の実施形態において、インパクト工具は、発光体ユニットを後方側から支持する軸方向弾性体を備えてもよい。
【0032】
上記の構成では、発光体ユニットに軸方向に作用する振動が軸方向弾性体によって減衰される。発光体ユニットが防振されるので、発光体ユニットの故障が抑制される。
【0033】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハンマケースは、ハンマの周囲に配置される第1筒部と、第1筒部よりも前方側に配置され、第1筒部の外径よりも小さい外径の第2筒部と、第1筒部の前端部と第2筒部の後端部とを接続する前壁部と、を有してもよい。軸方向弾性体は、軸方向において前壁部と発光体ユニットとの間に配置される軸方向ベース部を有してもよい。
【0034】
上記の構成では、発光体ユニットに軸方向に作用する振動が軸方向ベース部によって減衰される。
【0035】
1つ又はそれ以上の実施形態において、軸方向ベース部は、前壁部の前面に対向する後面と、後面から後方側に突出する第2軸方向リブ部と、を有してもよい。第2軸方向リブ部は、前壁部の前面に接触してもよい。
【0036】
上記の構成では、軸方向弾性体と前壁部との接触面積が小さくなるので、ハンマケースから軸方向ベース部を介して発光体ユニットに振動が伝達され難い。
【0037】
1つ又はそれ以上の実施形態において、軸方向ベース部は、発光体ユニットの後面に接触してもよい。
【0038】
上記の構成では、発光体ユニットは、ハンマケースには直接接触せず、軸方向ベース部に接触する。これにより、発光体ユニットは効果的に防振され、発光体ユニットの故障が抑制される。
【0039】
1つ又はそれ以上の実施形態において、軸方向弾性体は、発光体ユニットを径方向外側から覆うカバー部を有してもよい。
【0040】
上記の構成では、発光体ユニットから径方向外側に射出された光がカバー部で遮られるので、インパクト工具を使用する作業者が眩しさを感じることが抑制される。また、発光体ユニットは、カバー部により保護される。
【0041】
1つ又はそれ以上の実施形態において、カバー部は、発光体ユニットの外周面に接触してもよい。
【0042】
上記の構成では、作業者が眩しさを感じることが効果的に抑制される。また、発光体ユニットがカバー部により効果的に保護される。
【0043】
1つ又はそれ以上の実施形態において、インパクト工具は、モータと、モータにより回転されるハンマと、ハンマにより回転方向に打撃されるアンビルと、ハンマを収容するハンマケースと、アンビルの前端側を照射する発光体を含む発光体ユニットと、ハンマケースに支持され、発光体ユニットを後方側から支持する軸方向ベース部及び発光体ユニットを径方向外側から覆うカバー部を有する軸方向弾性体と、を備えてもよい。
【0044】
上記の構成では、発光体ユニットに径方向に作用する振動が軸方向ベース部によって減衰される。発光体ユニットが防振されるので、発光体ユニットの故障が抑制される。また、発光体ユニットから径方向外側に射出された光がカバー部で遮られるので、インパクト工具を使用する作業者が眩しさを感じることが抑制される。また、発光体ユニットは、カバー部により保護される。
【0045】
1つ又はそれ以上の実施形態において、径方向のカバー部の寸法は、軸方向の軸方向ベース部の寸法よりも小さくてもよい。
【0046】
上記の構成では、軸方向ベース部の防振機能とカバー部の遮光機能及び保護機能とが維持された状態で、軸方向弾性体の大型化が抑制される。
【0047】
1つ又はそれ以上の実施形態において、インパクト工具は、モータと、モータにより回転されるハンマと、ハンマにより回転方向に打撃されるアンビルと、ハンマを収容するハンマケースと、アンビルの前端側を照射する発光体を含む発光体ユニットと、ハンマケースに支持され、発光体ユニットを前方側から支持する前側支持部を有する弾性体と、ハンマケースの少なくとも一部に固定され、前側支持部を前方側から支持する留め具と、を備えてもよい。
【0048】
上記の構成では、発光体ユニットに作用する振動が弾性体によって減衰される。発光体ユニットが防振されるので、発光体ユニットの故障が抑制される。発光体ユニットは、前側支持部を介して留め具によりハンマケースに固定される。ハンマケースの振動は、留め具に伝達される可能性があるものの、留め具と発光体ユニットとの間に弾性体の前側支持部が配置されるので、前側支持部により、ハンマケースの振動が発光体ユニットに伝達されることが抑制される。
【0049】
1つ又はそれ以上の実施形態において、インパクト工具は、モータと、モータにより回転されるハンマと、ハンマにより回転方向に打撃されるアンビルと、ハンマを収容するハンマケースと、アンビルの前端側を照射する発光体を含む発光体ユニットと、ハンマケースに支持され、発光体ユニットを径方向内側、径方向外側、後側、及び前側の少なくとも3つの側から支持する弾性体と、を備えてもよい。
【0050】
上記の構成では、発光体ユニットに軽方向及び軸方向に作用する振動が弾性体によって減衰される。発光体ユニットが防振されるので、発光体ユニットの故障が抑制される。
【0051】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハンマケースは、ハンマの周囲に配置される第1筒部と、第1筒部よりも前方側に配置され、第1筒部の外径よりも小さい外径の第2筒部と、第1筒部の前端部と第2筒部の後端部とを接続する前壁部と、を有してもよい。アンビルの回転軸を通り回転軸に平行な断面において、弾性体及び発光体ユニットのそれぞれは、第1筒部の前端部とアンビルの前端部とを結ぶラインよりも径方向内側に配置されてもよい。
【0052】
上記の構成では、インパクト工具が床面又は地面に落下した場合、第1筒部の前端部又はアンビルの前端部が床面又は地面に当たることにより、発光体ユニットが床面又は地面に当たることが抑制される。これにより、発光体ユニットの故障が抑制される。
【0053】
1つ又はそれ以上の実施形態において、発光体ユニットは、チップオンボード発光ダイオードを含んでもよい。
【0054】
上記の構成では、チップオンボード発光ダイオードから射出される光の光量は大きいので、作業対象が明るく照明される。
【0055】
1つ又はそれ以上の実施形態において、発光体ユニットは、発光体の前面に対向するように配置され、発光体から射出された光が透過する光学部材を含んでもよい。
【0056】
上記の構成では、チップオンボード発光ダイオードから射出された光は、光学部材を透過した後、作業対象に照射される。
【0057】
1つ又はそれ以上の実施形態において、光学部材とチップオンボード発光ダイオードの基板とは、留め具により固定されてもよい。
【0058】
上記の構成では、光学部材とチップオンボード発光ダイオードとが留め具により固定される。光学部材とチップオンボード発光ダイオードとを接着剤を用いること無く固定できるので、発光体ユニットの製造工程において接着剤の硬化時間を設けなくても済む。また、発光体ユニットの製造工程において光学部材とチップオンボード発光ダイオードとを円滑に固定することができる。
【0059】
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示は実施形態に限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0060】
実施形態においては、「左」、「右」、「前」、「後」、「上」、及び「下」の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、インパクト工具1の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。左右方向と前後方向と上下方向とは直交する。
【0061】
インパクト工具1は、モータ10と、インパクト工具1の出力部であるアンビル16とを有する。モータ10の回転軸を適宜、モータ回転軸MX、と称し、アンビル16の回転軸を適宜、出力回転軸AX、と称する。モータ回転軸MXは、上下方向に延びる。出力回転軸AXは、前後方向に延びる。
【0062】
出力回転軸AXに平行な方向を適宜、軸方向、と称し、出力回転軸AXの周囲を周回する方向を適宜、周方向又は回転方向、と称し、出力回転軸AXの放射方向を適宜、径方向、と称する。また、径方向において、出力回転軸AXに近い位置又は接近する方向を適宜、径方向内側、と称し、出力回転軸AXから遠い位置又は離隔する方向を適宜、径方向外側、と称する。
【0063】
[第1実施形態]
第1実施形態について説明する。
【0064】
<インパクト工具>
図1は、実施形態に係るインパクト工具1を示す左前方側からの斜視図である。図2は、実施形態に係るインパクト工具1を示す右後方側からの斜視図である。図3は、実施形態に係るインパクト工具1を右方側から見た図である。図4は、実施形態に係るインパクト工具1を左方側から見た図である。図5は、実施形態に係るインパクト工具1を後方側から見た図である。図6は、実施形態に係るインパクト工具1を前方側から見た図である。図7は、実施形態に係るインパクト工具1を上方側から見た図である。図8は、実施形態に係るインパクト工具1を下方側から見た図である。図9は、実施形態に係るインパクト工具1を示す断面図であり、図7のB-B線断面矢視図に相当する。図10は、実施形態に係るインパクト工具1を示す断面図であり、図3のA-A線断面矢視図に相当する。図11は、実施形態に係るインパクト工具の一部を示す断面図であり、図9の一部を拡大した図に相当する。図12は、実施形態に係るインパクト工具1の一部を示す断面図であり、図10の一部を拡大した図に相当する。
【0065】
インパクト工具1は、電動のモータ10を駆動源とする電動工具の一種である。実施形態において、インパクト工具1は、締結工具の一種であるインパクトレンチである。インパクト工具1は、本体ハウジング2と、バッテリハウジング3と、モータケース4と、ギヤケース5と、ハンマケース6と、サイドハンドル7と、バンパ8と、バッテリホルダ9と、モータ10と、コントローラ11と、ファン12と、減速機構13と、スピンドル14と、打撃機構15と、アンビル16と、トリガスイッチ17と、ライトアセンブリ18と、インタフェースパネル19と、フックアセンブリ20とを備える。
【0066】
本体ハウジング2は、モータケース4を収容する。本体ハウジング2は、ギヤケース5の一部を収容する。本体ハウジング2は、バッテリハウジング3に接続される。本体ハウジング2は、ハンマケース6に固定される。
【0067】
本体ハウジング2は、合成樹脂製である。本体ハウジング2を形成する合成樹脂として、ナイロン樹脂が例示される。本体ハウジング2は、左本体ハウジング2Lと、右本体ハウジング2Rとを含む。右本体ハウジング2Rは、左本体ハウジング2Lの右方側に配置される。左本体ハウジング2Lと右本体ハウジング2Rとは、一対の半割れハウジングを構成する。左本体ハウジング2Lと右本体ハウジング2Rとは、複数のねじ2Sにより固定される。
【0068】
本体ハウジング2は、本体部21と、突出部22と、グリップ部23と、コントローラ収容部24と、パネル保持部25とを有する。
【0069】
本体部21は、モータケース4を収容する。本体部21は、ギヤケース5の一部を収容する。
【0070】
突出部22は、本体部21から下方側に突出する。突出部22は、バッテリハウジング3の前方側に配置される。
【0071】
グリップ部23は、作業者に握られる。グリップ部23は、本体部21の後方側に配置される。グリップ部23は、コントローラ収容部24の後部から上方側に延びる後グリップ部23Aと、後グリップ部23Aの上端部から前方側に延びる上グリップ部23Bとを含む。後グリップ部23Aの下端部は、コントローラ収容部24に接続され、後グリップ部23Aの上端部は、上グリップ部23Bの後端部に接続される。上グリップ部23Bの前端部は、本体部21の上部に接続される。グリップ部23と本体部21とコントローラ収容部24とにより、D型ハンドルが形成される。D型ハンドルは、モータ10の後方側に配置される。トリガスイッチ17は、後グリップ部23Aの上部に配置される。
【0072】
コントローラ収容部24は、コントローラ11を収容する。
【0073】
パネル保持部25は、インタフェースパネル19を保持する。
【0074】
バッテリハウジング3は、バッテリホルダ9を支持する。バッテリハウジング3は、本体ハウジング2に対して相対移動可能に本体ハウジング2に連結される。バッテリハウジング3は、合成樹脂製である。バッテリハウジング3を形成する合成樹脂として、ナイロン樹脂が例示される。
【0075】
バッテリハウジング3は、コントローラ収容部24の下方側に配置される。バッテリハウジング3は、突出部22の後方側に配置される。バッテリハウジング3は、D型ハンドルに接続される。
【0076】
バッテリハウジング3は、左バッテリハウジング3Lと、右バッテリハウジング3Rとを含む。右バッテリハウジング3Rは、左バッテリハウジング3Lの右方側に配置される。左バッテリハウジング3Lと右バッテリハウジング3Rとは、一対の半割れハウジングを構成する。左バッテリハウジング3Lと右バッテリハウジング3Rとは、複数のねじ3Sにより固定される。バッテリホルダ9は、左バッテリハウジング3Lと右バッテリハウジング3Rとに挟まれる。
【0077】
モータケース4は、モータ10を収容する。モータケース4は、ギヤケース5の下方側に配置される。モータケース4は、ギヤケース5に固定される。
【0078】
モータケース4は、合成樹脂製である。モータケース4を形成する合成樹脂として、ポリカーボネート樹脂が例示される。
【0079】
モータケース4は、モータ10の周囲に配置される筒部4Aと、筒部4Aの下端部に配置される下壁部4Bとを有する。
【0080】
ギヤケース5は、減速機構13の少なくとも一部を収容する。ギヤケース5は、ハンマケース6の後方側に配置される。ギヤケース5は、ハンマケース6に固定される。
【0081】
ギヤケース5は、金属製である。ギヤケース5を形成する金属として、アルミニウム又はマグネシウムが例示される。
【0082】
ギヤケース5は、実質的に筒状である。ギヤケース5の前部に開口が設けられる。ギヤケース5の後部に開口が設けられる。ギヤケース5の下部に開口が設けられる。ギヤケース5の後部の開口にベアリングカバー40が配置される。ベアリングカバー40は、ねじ40Sによりギヤケース5の後部に固定される。
【0083】
ハンマケース6は、ハンマ71を含む打撃機構15を収容する。ハンマケース6は、本体ハウジング2の前部に接続される。ハンマケース6は、ギヤケース5の前部に接続される。
【0084】
ハンマケース6は、金属製である。ハンマケース6を形成する金属として、アルミニウムが例示される。
【0085】
ハンマケース6は、実質的に筒状である。ハンマケース6は、第1筒部61と、第2筒部62と、前壁部63とを有する。第1筒部61は、ハンマ71を含む打撃機構15の周囲に配置される。第2筒部62は、第1筒部61よりも前方側に配置される。第2筒部62の外径は、第1筒部61の外径よりも小さい。ギヤケース5の前端部は、第1筒部61の後端部に設けられた開口に挿入される。前壁部63は、第1筒部61の前端部と第2筒部62の後端部とを接続する。
【0086】
本体ハウジング2とギヤケース5とハンマケース6とは、複数のねじ41により固定される。本体ハウジング2は、複数のねじボス2Bを有する。ギヤケース5は、複数のねじボス5Bを有する。ハンマケース6は、複数のねじボス6Bを有する。本体ハウジング2のねじボス2Bに設けられたスルーホール及びギヤケース5のねじボス5Bに設けられたスルーホールにねじ41が挿入される。ねじ41は、ハンマケース6のねじボス6Bに設けられたねじ孔に挿入される。ねじ41は、ねじボス2Bの後方からねじボス2Bのスルーホール及びねじボス5Bのスルーホールに挿入された後、ねじボス6Bのねじ孔に挿入される。
【0087】
モータケース4の上部に開口が設けられる。ギヤケース5の下部に開口が設けられる。モータケース4の内部空間とギヤケース5の内部空間とは、モータケース4の上部の開口及びギヤケース5の下部の開口を介して接続される。モータケース4とギヤケース5とは、複数のねじ(不図示)により固定される。
【0088】
ギヤケース5の前部に開口が設けられる。ハンマケース6の後部に開口が設けられる。ギヤケース5の内部空間とハンマケース6の内部空間とは、ギヤケースの前部の開口及びハンマケース6の後部の開口を介して接続される。
【0089】
サイドハンドル7は、作業者に握られる。サイドハンドル7は、作業者に握られるハンドル部7Aと、ハンマケース6に固定されるベース部7Bとを有する。ハンドル部7Aは、ハンマケース6の左方側に配置される。ベース部7Bは、第1ベース部7Cと、第1ベース部7Cの下方側に配置される第2ベース部7Dとを含む。第1ベース部7C及び第2ベース部7Dのそれぞれは、円弧状である。第1ベース部7Cと第2ベース部7Dとは、ハンマケース6の第1筒部61を挟むように配置される。第1ベース部7Cの右端部と第2ベース部7Dの右端部とは、ヒンジ7Eを介して連結される。第1ベース部7Cの左端部及び第2ベース部7Dの左端部のそれぞれは、ハンドル部7Aに接続される。
【0090】
第1ベース部7Cの左端部と第2ベース部7Dの左端部とは、締付機構42を介して連結される。締付機構42は、第2ベース部7Dの左端部に設けられたねじ孔に配置されるねじ42Aと、ねじ42Aに対して回転可能なダイヤル42Bとを有する。作業者は、ダイヤル42Bを操作して、ダイヤル42Bを回転することができる。ダイヤル42Bが回転することにより、第1ベース部7Cの左端部と第2ベース部7Dの左端部との距離が調整される。第1ベース部7Cの左端部と第2ベース部7Dの左端部との距離が短くなるようにねじ42Aが回転されることにより、ハンマケース6がベース部7Bに締め付けられ、サイドハンドル7がハンマケース6に固定される。
【0091】
なお、実施形態においては、ハンドル部7Aがハンマケース6の左方に配置されることとするが、ハンドル部7Aは、ハンマケース6の周囲の任意の位置に配置可能である。ハンドル部7Aは、例えば、ハンマケース6の左方に配置可能であり、ハンマケース6の上方に配置可能であり、ハンマケース6の下方に配置可能である。ハンマケース6に対するハンドル部7Aの位置(角度)は、360度調整可能である。
【0092】
バンパ8は、ハンマケース6の表面の少なくとも一部を覆うように配置される。実施形態において、バンパ8は、第1筒部61の表面を覆うように配置される。バンパ8は、ハンマケース6を保護する。バンパ8は、ハンマケース6とインパクト工具1の周囲の物体と接触を抑制する。バンパ8は、ハンマケース6よりも軟らかい弾性体により形成されている。バンパ8を形成する弾性体として、スチレン・ブタジエンゴムが例示される。
【0093】
バッテリホルダ9は、バッテリパック43を保持する。バッテリパック43は、バッテリホルダ9に着脱される。コントローラ収容部24は、バッテリホルダ9に装着されたバッテリパック43の上方側に配置される。突出部22は、バッテリホルダ9に装着されたバッテリパック43の前方側に配置される。バッテリパック43は、インパクト工具1の電源として機能する。バッテリパック43は、二次電池を含む。実施形態において、バッテリパック43は、充電式のリチウムイオン電池を含む。バッテリホルダ9に装着されることにより、バッテリパック43は、インパクト工具1に電力を供給可能である。モータ10は、バッテリパック43から供給される電力に基づいて駆動する。コントローラ11は、バッテリパック43から供給される電力に基づいて作動する。
【0094】
バッテリホルダ9は、プレート状のターミナル44を保持する。ターミナル44は、合成樹脂製のプレートと、プレートに配置される金属製の接続端子であるターミナル端子とを有する。バッテリパック43がバッテリホルダ9に装着されることにより、バッテリパック43の接続端子であるバッテリ端子とターミナル44のターミナル端子とが接続される。
【0095】
バッテリハウジング3は、スプリング45及びクッションラバー46を保持する。スプリング45は、バッテリホルダ9の前方側に配置される。クッションラバー46は、バッテリホルダ9に保持されたバッテリパック43の前方側に配置される。スプリング45は、バッテリホルダ9を後方側に付勢する。クッションラバー46は、バッテリホルダ9に装着されたバッテリパック43の前方側に配置される。クッションラバー46は、バッテリホルダ9に装着されたバッテリパック43よりも前方側に配置される。クッションラバー46は、バッテリパック43の前部に接触可能である。例えばインパクト工具1が落下した場合、スプリング45の弾性力によりターミナル44に作用する衝撃が緩和され、クッションラバー46によりバッテリパック43に作用する衝撃が緩和される。
【0096】
モータ10は、インパクト工具1の動力源として機能する。モータ10は、インナロータ型のDCブラシレスモータである。モータ10は、ステータ47と、ロータ48と、ロータシャフト49とを有する。ステータ47は、モータケース4に支持される。ロータ48の少なくとも一部は、ステータ47の内側に配置される。ロータシャフト49は、ロータ48に固定される。ロータ48は、上下方向に延びるモータ回転軸MXを中心にステータ47に対して回転可能である。
【0097】
ステータ47は、複数のティースを有するステータコアと、インシュレータを介してステータコアの複数のティースのそれぞれに巻かれる複数のコイルとを有する。複数のコイルは、バスバーユニットを介して接続される。
【0098】
ロータ48は、モータ回転軸MXを中心に回転する。ロータ48は、ロータコアと、ロータコアに固定されるロータ磁石とを有する。
【0099】
センサ基板50がステータ47のインシュレータに固定される。センサ基板50は、ロータ48の回転方向の位置を検出する。センサ基板50は、環状の回路基板に支持される回転検出素子を有する。回転検出素子は、ロータ48のロータ磁石の位置を検出することにより、ロータ48の回転方向の位置を検出する。
【0100】
ロータシャフト49は、ロータ48のロータコアに固定される。ロータ48とロータシャフト49とは、モータ回転軸MXを中心に一緒に回転する。
【0101】
ロータシャフト49は、ロータ軸受51及びロータ軸受52のそれぞれに回転可能に支持される。ロータ軸受51は、ロータ48の上端面よりも上方に突出するロータシャフト49の上部を回転可能に支持する。ロータ軸受52は、ロータ48の下端面よりも下方に突出するロータシャフト49の下部を回転可能に支持する。ロータ軸受51は、ギヤケース5に保持される。ロータ軸受52は、モータケース4に保持される。
【0102】
ロータシャフト49の上端部に第1ベベルギヤ53が固定される。第1ベベルギヤ53は、減速機構13の少なくとも一部に連結される。ロータシャフト49は、第1ベベルギヤ53を介して減速機構13に連結される。
【0103】
コントローラ11は、モータ10を制御する制御信号を出力する。コントローラ11は、複数の電子部品が実装された回路基板を含む。回路基板に実装される電子部品として、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ、ROM(Read Only Memory)又はストレージのような不揮発性メモリ、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリ、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)、及び抵抗器が例示される。
【0104】
コントローラ11は、コントローラ収容部24に収容される。コントローラ11は、コントローラ収容部24において、コントローラケース11Aに保持される。
【0105】
ファン12は、モータ10及びコントローラ11を冷却するための気流を生成する。ファン12は、ステータ47の上方側に配置される。ファン12は、ロータシャフト49の上部に固定される。ファン12は、ロータ軸受51とステータ47との間に配置される。ファン12とロータシャフト49とは、一緒に回転する。
【0106】
コントローラ収容部24に吸気口26が設けられる。本体部21の上部に排気口27が設けられる。モータケース4の後部に通気口4Cが設けられる。ファン12が回転することにより、本体ハウジング2の外部空間の空気が、吸気口26を介してコントローラ収容部24の内部空間に流入する。コントローラ収容部24の内部空間に流入した空気は、コントローラ収容部24の内部空間を流通することにより、コントローラ11を冷却する。コントローラ収容部24の内部空間を流通した空気は、ファン12の回転により、通気口4Cを介してモータケース4の内部空間に流入する。モータケース4の内部空間に流入した空気は、モータケース4の内部空間を流通することにより、モータ10を冷却する。モータケース4の内部空間を流通した空気の少なくとも一部は、ファン12の回転により、排気口27を介してモータケース4の外部空間に流出する。
【0107】
減速機構13は、スピンドル14を介してモータ10の回転力を打撃機構15に伝達する。減速機構13は、ロータシャフト49とスピンドル14とを連結する。減速機構13は、ロータシャフト49の回転速度よりも低い回転速度でスピンドル14を回転させる。
【0108】
減速機構13は、第1ベベルギヤ53に噛み合う第2ベベルギヤ54と、第2ベベルギヤ54を介して伝達されたモータ10の回転力に基づいて駆動する遊星歯車機構55とを有する。
【0109】
遊星歯車機構55は、サンギヤ55Sと、プラネタリギヤ55Pと、インターナルギヤ55Iとを有する。プラネタリギヤ55Pは、複数設けられる。複数のプラネタリギヤ55Pは、サンギヤ55Sの周囲に配置される。インターナルギヤ55Iは、複数のプラネタリギヤ55Pの周囲に配置される。遊星歯車機構55は、ギヤケース5に収容される。
【0110】
第2ベベルギヤ54は、サンギヤ55Sの周囲に配置される。第2ベベルギヤ54は、サンギヤ55Sに固定される。第2ベベルギヤ54とサンギヤ55Sとは、一緒に回転する。第2ベベルギヤ54及びサンギヤ55Sは、前後方向に延びる出力回転軸AXを中心に回転可能である。出力回転軸AXとモータ回転軸MXとは、直交する。サンギヤ55Sの後端部は、ギヤ軸受56に支持される。サンギヤ55Sの中間部は、ギヤ軸受57に支持される。ギヤ軸受56は、ベアリングカバー40に保持される。ギヤ軸受57は、ギヤケース5に保持される。ロータシャフト49が回転して第1ベベルギヤ53が回転することにより、第2ベベルギヤ54が回転する。第2ベベルギヤ54が回転することにより、サンギヤ55Sが回転する。
【0111】
複数のプラネタリギヤ55Pのそれぞれは、サンギヤ55Sに噛み合う。プラネタリギヤ55Pは、ピン55Aを介してスピンドル14に回転可能に支持される。スピンドル14は、プラネタリギヤ55Pにより回転される。インターナルギヤ55Iは、プラネタリギヤ55Pに噛み合う内歯を有する。インターナルギヤ55Iは、ギヤケース5に固定される。インターナルギヤ55Iの外周面に複数の凸部が設けられる。インターナルギヤ55Iの凸部は、ギヤケース5の内周面に設けられた凹部に嵌まる。インターナルギヤ55Iは、ギヤケース5に対して常に回転不可能である。
【0112】
モータ10の駆動によりロータシャフト49及び第1ベベルギヤ53が回転すると、第2ベベルギヤ54及びサンギヤ55Sが回転する。サンギヤ55Sが回転すると、プラネタリギヤ55Pがサンギヤ55Sの周囲を公転する。プラネタリギヤ55Pは、インターナルギヤ55Iの内歯に噛み合いながら公転する。プラネタリギヤ55Pの公転により、ピン55Aを介してプラネタリギヤ55Pに接続されているスピンドル14は、ロータシャフト49の回転速度よりも低い回転速度で回転する。
【0113】
スピンドル14は、減速機構13により伝達されたモータ10の回転力により回転する。スピンドル14は、減速機構13を介して伝達されたモータ10の回転力を打撃機構15に伝達する。スピンドル14は、出力回転軸AXを中心に回転可能である。スピンドル14の後部は、ギヤケース5に収容される。スピンドル14の前部は、ハンマケース6に収容される。スピンドル14の少なくとも一部は、減速機構13の前方側に配置される。スピンドル14は、アンビル16の後方側に配置される。
【0114】
スピンドル14は、フランジ部14Aと、スピンドルシャフト部14Bと、突出部14Cとを有する。スピンドルシャフト部14Bは、フランジ部14Aから前方に突出する。突出部14Cは、フランジ部14Aから後方に突出する。
【0115】
プラネタリギヤ55Pは、ピン55Aを介してフランジ部14A及び突出部14Cのそれぞれに回転可能に支持される。スピンドル14は、スピンドル軸受58に回転可能に支持される。スピンドル軸受58は、突出部14Cを回転可能に支持する。スピンドル軸受58は、ギヤケース5に保持される。
【0116】
打撃機構15は、出力回転軸AXを中心とする回転方向にアンビル16を打撃する。打撃機構15は、モータ10の前方側に配置される。打撃機構15は、モータ10により駆動される。打撃機構15は、出力回転軸AXを中心に回転可能である。モータ10の回転力は、減速機構13及びスピンドル14を介して打撃機構15に伝達される。打撃機構15は、モータ10により回転するスピンドル14の回転力に基づいて、アンビル16を回転方向に打撃する。
【0117】
打撃機構15は、ハンマケース6の第1筒部61に収容される。打撃機構15は、ハンマ71と、ボール72と、第1コイルスプリング73と、第2コイルスプリング74と、第3コイルスプリング75と、第1ワッシャ76と、第2ワッシャ77とを有する。
【0118】
ハンマ71は、減速機構13の前方側に配置される。ハンマ71は、スピンドルシャフト部14Bの周囲に配置される。ハンマ71は、スピンドルシャフト部14Bに保持される。ハンマ71は、モータ10により回転される。ボール72は、スピンドルシャフト部14Bとハンマ71との間に配置される。ハンマ71は、筒状のハンマボディ71Aと、ハンマボディ71Aの前部に設けられるハンマ突起部71Bとを有する。ハンマボディ71Aの後面に環状の凹部71Cが設けられる。凹部71Cは、ハンマボディ71Aの後面から前方に窪む。
【0119】
ハンマ71は、モータ10により回転される。モータ10の回転力は、減速機構13及びスピンドル14を介してハンマ71に伝達される。ハンマ71は、モータ10により回転するスピンドル14の回転力に基づいて、スピンドル14と一緒に回転可能である。ハンマ71及びスピンドル14のそれぞれは、出力回転軸AXを中心に回転する。
【0120】
第1ワッシャ76は、凹部71Cの内側に配置される。第1ワッシャ76は、複数のボール78を介してハンマ71に支持される。ボール78は、第1ワッシャ76の前方側に配置される。
【0121】
第2ワッシャ77は、凹部71Cの内側において第1ワッシャ76の後方側に配置される。第2ワッシャ77の外径は、第1ワッシャ76の外径よりも小さい。第2ワッシャ77とハンマ71とは前後方向に相対移動可能である。
【0122】
第1コイルスプリング73は、スピンドルシャフト部14Bの周囲に配置される。第1コイルスプリング73の後端部は、フランジ部14Aに支持される。第1コイルスプリング73の前端部は、凹部71Cの内側に配置され、第1ワッシャ76に支持される。第1コイルスプリング73は、ハンマ71を前方に移動させる弾性力を常時発生する。
【0123】
第2コイルスプリング74は、スピンドルシャフト部14Bの周囲に配置される。第2コイルスプリング74は、第1コイルスプリング73の径方向内側に配置される。第2コイルスプリング74の後端部は、フランジ部14Aに支持される。第2コイルスプリング74の前端部は、凹部71Cの内側に配置され、第2ワッシャ77に支持される。第2コイルスプリング74は、ハンマ71が後方に移動したときにハンマ71を前方に移動させる弾性力を発生する。
【0124】
第3コイルスプリング75は、スピンドルシャフト部14Bの周囲に配置される。第3コイルスプリング75は、第1コイルスプリング73の径方向内側に配置される。第3コイルスプリング75は、凹部71Cの内側に配置される。第3コイルスプリング75の後端部は、第2ワッシャ77に支持される。第3コイルスプリング75の前端部は、第1ワッシャ76に支持される。第3コイルスプリング75は、第2コイルスプリング74を後方に移動させる弾性力を発生する。第3コイルスプリング75の弾性力により、第2コイルスプリング74の後端部がフランジ部14Aに押し付けられる。これにより、フランジ部14Aに対して第2コイルスプリング74が遊動することが抑制される。
【0125】
ボール72は、鉄鋼のような金属製である。ボール72は、スピンドルシャフト部14Bとハンマ71との間に配置される。スピンドル14は、ボール72の少なくとも一部が配置されるスピンドル溝14Dを有する。スピンドル溝14Dは、スピンドルシャフト部14Bの外面の一部に設けられる。ハンマ71は、ボール72の少なくとも一部が配置されるハンマ溝71Dを有する。ハンマ溝71Dは、ハンマ71の内面の一部に設けられる。ボール72は、スピンドル溝14Dとハンマ溝71Dとの間に配置される。ボール72は、スピンドル溝14Dの内側及びハンマ溝71Dの内側のそれぞれを転がることができる。ハンマ71は、ボール72に伴って移動可能である。スピンドル14とハンマ71とは、スピンドル溝14D及びハンマ溝71Dにより規定される可動範囲において、出力回転軸AXに平行な方向及び出力回転軸AXを中心とする回転方向のそれぞれに相対移動することができる。
【0126】
アンビル16は、モータ10の回転力に基づいて回転するインパクト工具1の出力部である。アンビル16の少なくとも一部は、ハンマ71の前方側に配置される。アンビル16は、打撃機構15のハンマ71により回転方向に打撃される。
【0127】
アンビル16は、アンビル凹部16Aを有する。アンビル凹部16Aは、アンビル16の後端部に設けられる。アンビル凹部16Aは、アンビル16の後端部から前方に窪む。アンビル16の後方にスピンドル14が配置される。スピンドルシャフト部14Bの前端部は、アンビル凹部16Aに配置される。
【0128】
アンビル16は、アンビルシャフト部16Bと、アンビル突起部16Cとを有する。アンビルシャフト部16Bは、打撃機構15の前方側に配置される。アンビル突起部16Cは、アンビルシャフト部16Bの後端部からアンビルシャフト部16Bの径方向外側に突出する。アンビル突起部16Cは、打撃機構15により出力回転軸AXを中心とする回転方向に打撃される。
【0129】
アンビルシャフト部16Bの前端部は、第2筒部62の前部の開口を介してハンマケース6の前方側に配置される。アンビルシャフト部16Bの前端部に先端工具としてソケットが装着される。
【0130】
アンビル16は、アンビル軸受79に回転可能に支持される。アンビル軸受79は、アンビルシャフト部16Bの周囲に配置される。アンビル16は、出力回転軸AXを中心に回転可能である。アンビル軸受79は、ハンマケース6に保持される。アンビル軸受79は、ハンマケース6の第2筒部62の内側に配置される。アンビル軸受79は、ハンマケース6の第2筒部62に保持される。
【0131】
実施形態において、アンビル軸受79は、滑り軸受である。アンビル軸受79は、筒状である。実施形態において、アンビル軸受79としてスリーブが使用される。なお、例えば粉末冶金法により製造された筒状の多孔質金属体に潤滑油を含浸させることにより滑り軸受が形成されてもよい。
【0132】
出力回転軸AXに直交する断面において、アンビルシャフト部16Bの外周面の形状は、円形状である。出力回転軸AXに直交する断面において、アンビル軸受79の内周面の形状は、円形状である。
【0133】
アンビルシャフト部16Bの外周面に第1溝部16Dが形成される。第1溝部16Dは、出力回転軸AXを囲むようにアンビルシャフト部16Bの外周面に形成される。
【0134】
アンビル軸受79の内周面に溝部79Aが形成される。溝部79Aは、出力回転軸AXを囲むようにアンビル軸受79の内周面に形成される。
【0135】
第1溝部16Dと溝部79Aとの間にOリング80が配置される。Oリング80は、アンビルシャフト部16Bがハンマケース6から前方に抜けることを抑制する。Oリング80は、第1溝部16Dの内面及び溝部79Aの内面のそれぞれに接触する。Oリング80は、第1溝部16Dの内面と溝部79Aの内面とにより僅かに押し潰される。Oリング80は、アンビルシャフト部16Bとアンビル軸受79との境界をシールする。
【0136】
ハンマケース6は、アンビル軸受79の前端部に接触する軸受支持面6Aを有する。軸受支持面6Aは、第2筒部62の前端部に設けられる。軸受支持面6Aは、後方を向く。軸受支持面6Aは、アンビル軸受79を前方から押さえる。軸受支持面6Aは、アンビル軸受79がハンマケース6から前方に抜けることを抑制する。出力回転軸AXと直交する面内において、軸受支持面6Aは、リング状である。第2筒部62の前端部の開口は、軸受支持面6Aよりも径方向内側に規定される。
【0137】
アンビルシャフト部16Bの前端部は、第2筒部62の前端部の開口を介して第2筒部62よりも前方に配置される。アンビルシャフト部16Bの少なくとも一部は、第2筒部62の前端部の開口の内側に配置される。第2筒部62の前端部にシール部材81が設けられる。シール部材81は、第2筒部62の前端部の内側に配置される。シール部材81は、第2筒部62の前端部とアンビルシャフト部16Bとの境界をシールする。シール部材81は、Oリング80よりも前方に配置される。
【0138】
アンビルシャフト部16Bは、第1溝部16Dよりも後方に配置される第2溝部16Eを有する。第2溝部16Eにおけるアンビルシャフト部16Bの断面係数は、第1溝部16Dにおけるアンビルシャフト部16Bの断面係数よりも小さい。すなわち、第2溝部16Eを通り出力回転軸AXに直交するアンビルシャフト部16Bの断面係数は、第1溝部16Dを通り出力回転軸AXに直交するアンビルシャフト部16Bの断面係数よりも小さい。アンビルシャフト部16Bにおいて、第2溝部16Eは、曲げモーメントに対する強度が最も低い部分である。すなわち、アンビルシャフト部16Bにおいて、第2溝部16Eは、アンビルシャフト部16Bに高い負荷が作用したときに最も折損し易い部分である。
【0139】
第2溝部16Eは、アンビルシャフト部16Bの外周面に形成される。第2溝部16Eは、第1溝部16Dよりも後方に形成される。第2溝部16Eは、出力回転軸AXを囲むようにアンビルシャフト部16Bの外周面に形成される。
【0140】
第2溝部16Eの深さは、第1溝部16Dの深さよりも深い。第2溝部16Eの深さとは、径方向における第2溝部16Eの寸法をいう。
【0141】
例えば締結作業においてアンビルシャフト部16Bに高い負荷が作用した場合、アンビルシャフト部16Bの少なくとも一部が折損する可能性がある。実施形態においては、アンビルシャフト部16Bに第2溝部16Eが設けられる。そのため、アンビルシャフト部16Bに高い負荷が作用した場合、アンビルシャフト部16Bは、第2溝部16Eにおいて折損する。
【0142】
アンビルシャフト部16Bが第2溝部16Eにおいて折損した場合、第2溝部16Eよりも前方のアンビルシャフト部16Bがハンマケース6に対して前方に移動する可能性がある。アンビルシャフト部16Bが前方に移動した場合、第1溝部16Dの内面の少なくとも一部及び溝部79Aの内面の少なくとも一部がOリング80に引っ掛かる。
【0143】
アンビル軸受79の前端部は、ハンマケース6の軸受支持面6Aに接触する。アンビルシャフト部16Bが折損しても、アンビル軸受79は、ハンマケース6に対して前方に移動しない。Oリング80は、第1溝部16Dの内面の少なくとも一部及び溝部79Aの内面の少なくとも一部に引っ掛かる。Oリング80も、ハンマケース6に対して前方に移動しない。アンビルシャフト部16Bは、ハンマケース6に対して前方に移動しないOリング80に引っ掛かる。そのため、アンビルシャフト部16Bが第2溝部16Eにおいて折損した場合において、アンビルシャフト部16Bがハンマケース6から前方に抜けることが抑制される。すなわち、アンビルシャフト部16Bが折損した場合、第2溝部16Eよりも前方のアンビルシャフト部16Bがインパクト工具1から脱落することが抑制される。
【0144】
トリガスイッチ17は、モータ10を駆動するために作業者に操作される。モータ10の駆動とは、ステータ47のコイルが通電されてロータ48が回転することをいう。トリガスイッチ17は、後グリップ部23Aの上部に設けられる。トリガスイッチ17は、トリガレバー17Aと、スイッチ本体17Bとを含む。スイッチ本体17Bは、後グリップ部23Aの内部空間に配置される。トリガレバー17Aは、後グリップ部23Aの前部の上部から前方に突出する。トリガレバー17Aは、後方に移動するように作業者に操作される。トリガレバー17Aが後方に移動するように操作されることにより、モータ10が駆動する。トリガレバー17Aの操作が解除されることにより、モータ10の駆動が停止する。
【0145】
ライトアセンブリ18は、照明光を射出する。ライトアセンブリ18は、アンビル16及びアンビル16の周辺を照明光で照明する。ライトアセンブリ18は、アンビル16の前方を照明光で照明する。また、ライトアセンブリ18は、アンビル16に装着されたソケット及びソケットの周辺を照明光で照明する。ライトアセンブリ18は、ハンマケース6の第2筒部62の周囲に配置される。
【0146】
インタフェースパネル19は、例えばライトアセンブリ18の発光モードを選択するための操作ボタンを含む。インタフェースパネル19は、例えばバッテリパック43の残容量を表示する表示部を含む。
【0147】
フックアセンブリ20は、対象物に引っ掛けられる。フックアセンブリ20は、ベース部20Aと、リング部20Bとを有する。ベース部20Aは、本体ハウジング2の上部に固定される。実施形態において、ベース部20Aは、ねじ41が挿入されるスルーホールを有する。ねじ41は、ベース部20Aのスルーホールを介して、ねじボス2Bのスルーホールに挿入される。ベース部20Aは、ねじ41の頭部とねじボス2Bとに挟まれることによって、本体ハウジング2の上部に固定される。リング部20Bは、ベース部20Aから上方に突出するように配置される。対象物の少なくとも一部がベース部20Aに挿入されることにより、インパクト工具1は、フックアセンブリ20を介して対象物に吊り下げられる。
【0148】
<ライトアセンブリ>
図13は、実施形態に係るライトアセンブリ18を示す右前方側からの分解斜視図である。図14は、実施形態に係るライトアセンブリ18を示す左後方側からの分解斜視図である。図15は、実施形態に係る軸方向弾性体を示す右前方側からの斜視図である。図16は、実施形態に係る軸方向弾性体を示す左後方側からの斜視図である。図17は、実施形態に係る発光体ユニットを示す右前方側からの斜視図である。図18は、実施形態に係る発光体ユニットを示す左後方側からの斜視図である。図19は、実施形態に係る径方向弾性体を示す右前方側からの斜視図である。図20は、実施形態に係る径方向弾性体を示す左後方側からの斜視図である。図21は、実施形態に係るライトアセンブリ18の一部を拡大した断面図である。
【0149】
ライトアセンブリ18は、発光体ユニット90と、軸方向弾性体91と、径方向弾性体92と、ワッシャ93と、リングスプリング94とを有する。
【0150】
発光体ユニット90は、チップオンボード発光ダイオード95(COB LED:chip on board light emitting diodes)と、光学部材96とを含む。
【0151】
チップオンボード発光ダイオード95は、基板95Aと、発光体であるLEDチップ95Bと、バンク95Cと、蛍光体95Dとを有する。
【0152】
LEDチップ95Bを含む発光体ユニット90は、アンビル16の前端側を照射する。発光体ユニット90は、第2筒部62の周囲の少なくとも一部に配置される。
【0153】
基板95Aは、環状である。基板95Aは、第2筒部62を介してアンビルシャフト部16Bの周囲に配置される。基板95Aは、アンビルシャフト部16Bを囲むように設けられる。基板95Aとして、アルミニウム基板、ガラス布基材エポキシ樹脂基板(FR-4基板)、又は複合基材エポキシ樹脂基板(CEM-3基板)が例示される。実施形態において、基板95Aの内縁部に複数の凹部95Fが設けられる。凹部95Fは、基板95Aの内縁部から径方向外側に凹むように設けられる。凹部95Fは、基板95Aの周方向に間隔をあけて複数設けられる。実施形態において、凹部95Fは、基板95Aの周方向に間隔をあけて6つ設けられる。
【0154】
LEDチップ95Bは、基板95Aの前面に搭載される。LEDチップ95Bは、第2筒部62を介してアンビルシャフト部16Bの周囲の少なくとも一部に配置される。LEDチップ95Bは、基板95Aの周方向に間隔をあけて複数配置される。実施形態において、LEDチップ95Bは、基板95Aの周方向に等間隔に36個配置される。なお、LEDチップ95Bは、基板95Aの周方向に等間隔に60個配置されてもよいし、72個配置されてもよい。LEDチップ95Bと基板95Aとは、金ワイヤ(不図示)を介して接続される。金ワイヤは、複数のLEDチップ95Bを相互に接続する。
【0155】
バンク95Cは、基板95Aの前面に設けられる。バンク95Cは、基板95Aの前面から前方に突出する。バンク95Cは、蛍光体95Dが配置される区画空間を規定する。バンク95Cは、LEDチップ95Bの周囲に配置される。バンク95Cは、LEDチップ95Bよりも径方向内側及び径方向外側のそれぞれに配置される。バンク95Cは、円環状である。実施形態において、バンク95Cは、二重円環状になるように設けられる。すなわち、実施形態において、バンク95Cは、基板95Aの前面に設けられた円環状の第1のバンク95Cと、基板95Aの前面において第1のバンク95Cよりも径方向外側に設けられた円環状の第2のバンク95Cとを含む。第1のバンク95Cは、LEDチップ95Bよりも径方向内側に配置される。第2のバンク95Cは、LEDチップ95Bよりも径方向外側に配置される。複数のLEDチップ95Bは、第1のバンク95Cと第2のバンク95Cとの間に配置される。
【0156】
蛍光体95Dは、基板95Aの前面に配置される。蛍光体95Dは、バンク95Cの内側においてLEDチップ95Bを覆うように配置される。蛍光体95Dは、円環状である。蛍光体95Dは、第1のバンク95Cと第2のバンク95Cとの間において、複数のLEDチップ95Bのそれぞれを覆うように配置される。
【0157】
一対の電極がバンク95Cの外側において基板95Aの後面に配置される。一対の電極のうち、一方の電極が正極であり、他方の電極が負極である。一対のリード線95Eが基板95Aに接続される。電極は、リード線95Eに接続される。一対のリード線95Eは、基板95Aの後面に支持される。なお、電極が基板95Aの前面に配置され、リード線95Eが基板95Aの前面に支持されてもよい。
【0158】
バッテリパック43から出力された電流は、コントローラ11及びリード線95Eを介して電極に供給される。バッテリパック43の電圧は、コントローラ11によりに降圧された後、電極に印加される。電極に供給された電流は、基板95A及び金ワイヤを介してLEDチップ95Bに供給される。LEDチップ95Bは、バッテリパック43から供給された電流に基づいて発光する。
【0159】
光学部材96は、LEDチップ95Bの前面に対向するように配置される。光学部材96は、LEDチップ95Bから射出された光は、光学部材96を透過する。光学部材96は、チップオンボード発光ダイオード95に接続される。光学部材96は、基板95Aに固定される。
【0160】
光学部材96は、ポリカーボネート樹脂製である。実施形態において、光学部材96は、白色の拡散材が含有されたポリカーボネート樹脂製である。光学部材96は、乳白色である。光学部材96の光透過率は、40%以上70%以下である。光学部材96が乳白色なので、インパクト工具1の外部からLEDチップ95Bの外形が視認し難い。LEDチップ95Bの外形が視認し難いので、インパクト工具1の意匠性が良化される。
【0161】
光学部材96の少なくとも一部は、チップオンボード発光ダイオード95よりも前方側に配置される。光学部材96は、第1外筒部96Aと、第2外筒部96Bと、第1内筒部96Cと、第2内筒部96Dと、光透過部96Eと、凸部96Fと、スナップフィット96Gを有する。
【0162】
第1外筒部96A及び第2外筒部96Bは、第1内筒部96C及び第2内筒部96Dよりも径方向外側に配置される。第1外筒部96A及び第2外筒部96Bは、チップオンボード発光ダイオード95の外周側に配置される。第1内筒部96C及び第2内筒部96Dは、チップオンボード発光ダイオード95の内周側に配置される。径方向において、チップオンボード発光ダイオード95は、第1外筒部96A及び第2外筒部96Bと第1内筒部96C及び第2内筒部96Dとの間に配置される。
【0163】
第1外筒部96Aは、基板95Aよりも径方向外側に配置される。第2外筒部96Bは、第1外筒部96Aよりも前方側に配置される。第2外筒部96Bの内径は、第1外筒部96Aの内径よりも小さい。第1外筒部96Aの前端部と第2外筒部96Bの後端部との境界に段差が設けられる。基板95Aの前面の外縁部は、第1外筒部96Aの前端部と第2外筒部96Bの後端部との境界の段差に支持される。
【0164】
第1内筒部96Cは、基板95Aよりも径方向内側に配置される。第2内筒部96Dは、第1内筒部96Cよりも前方側に配置される。第2内筒部96Dの内径は、第1内筒部96Cの内径よりも小さい。第1内筒部96Cの前端部と第2内筒部96Dの後端部との境界に段差が設けられる。基板95Aの前面の内縁部は、第1内筒部96Cの前端部と第2内筒部96Dの後端部との境界の段差に支持される。
【0165】
光透過部96Eは、チップオンボード発光ダイオード95よりも前方側に配置される。光透過部96Eは、円環状である。光透過部96Eは、LEDチップ95Bよりも前方側に配置される。光透過部96Eは、第2外筒部96Bの前端部と第2内筒部96Dの前端部とを繋ぐように配置される。光透過部96Eは、基板95Aの前面に対向する。光透過部96Eは、LEDチップ95Bに対向する。LEDチップ95Bから射出された光は、光透過部96Eを通過して、発光体ユニット90の前方側に照射される。
【0166】
光透過部96Eは、LEDチップ95Bからの光が入射する入射面と、光透過部96Eを透過した光が射出する出射面とを有する。基板95Aの前面は、光透過部96Eの入射面に対向する。入射面は、LEDチップ95Bに対向する。入射面は、実質的に後方側を向く。出射面は、実質的に前方側を向く。
【0167】
凸部96Fは、光透過部96Eよりも内周側に配置される。凸部96Fは、第2内筒部96Dから前方側に突出するように設けられる。凸部96Fは、光透過部96Eの出射面よりも前方側に配置される。凸部96Fは、円環状である。
【0168】
基板95Aの後面は、第1外筒部96Aの後端部及び第1内筒部96Cの後端部よりも前方側に配置される。光学部材96とチップオンボード発光ダイオード95の基板95Aとは、留め具により固定される。留め具は、光学部材96に設けられたスナップフィット96Gを含む。スナップフィット96Gは、光透過部96Eの入射面よりも内周側から後方側に向かって突出する。スナップフィット96Gは、光学部材96の周方向に間隔をあけて複数設けられる。実施形態において、スナップフィット96Gは、光学部材96の周方向に間隔をあけて6つ設けられる。スナップフィット96Gは、6つの凹部95Fのそれぞれに1つずつ挿入される。スナップフィット96Gが凹部95Fに挿入されることにより、光学部材96とチップオンボード発光ダイオード95の基板95Aとが固定される。
【0169】
軸方向弾性体91及び径方向弾性体92のそれぞれは、ゴム製である。軸方向弾性体91及び径方向弾性体92のそれぞれは、ハンマケース6の振動が発光体ユニット90に伝達されることを抑制する。軸方向弾性体91及び径方向弾性体92のそれぞれは、発光体ユニット90に入力される振動を減衰する防振部材として機能する。
【0170】
径方向弾性体92は、環状である。径方向弾性体92は、アンビルシャフト部16Bを囲むように配置される。径方向弾性体92は、第2筒部62を囲むように配置される。
【0171】
径方向弾性体92は、ハンマケース6に支持される。径方向弾性体92は、発光体ユニット90を径方向内側から支持する。径方向弾性体92は、径方向において第2筒部62と発光体ユニット90との間に配置される径方向ベース部92Aを有する。径方向ベース部92Aは、筒状である。径方向ベース部92Aは、第2筒部62の周囲に配置される。
【0172】
径方向ベース部92Aは、第2筒部62の外周面に対向する内周面と、径方向ベース部92Aの内周面から径方向内側に突出する径方向リブ部92Dと、を有する。径方向リブ部92Dは、周方向に間隔をあけて複数設けられる。径方向リブ部92Dが、第2筒部62の外周面に接触する。径方向ベース部92Aの内周面は、第2筒部62の外周面から離れる。径方向ベース部92Aの外周面は、発光体ユニット90の内周面に接触する。実施形態において、発光体ユニット90の内周面は、光学部材96の内周面である。
【0173】
径方向弾性体92は、発光体ユニット90を後方側から支持する後側支持部92Bと、発光体ユニット90を前方側から支持する前側支持部92Cとを有する。後側支持部92Bは、径方向ベース部92Aの後端部に接続される。後側支持部92Bは、径方向ベース部92Aの後端部から径方向外側に突出する。前側支持部92Cは、径方向ベース部92Aの前端部に接続される。前側支持部92Cは、径方向ベース部92Aの前端部から径方向外側に突出する。後側支持部92B及び前側支持部92Cのそれぞれは、環状である。径方向ベース部92Aと後側支持部92Bと前側支持部92Cとは、一体である。
【0174】
後側支持部92Bは、前壁部63の前面に対向する後面と、後側支持部92Bの後面から後方側に突出するリング状凸部92Eと、後側支持部92Bの後面から後方側に突出する第1軸方向リブ部92Fと、を有する。リング状凸部92Eは、後側支持部92Bの後面の外縁部に設けられる。第1軸方向リブ部92Fは、リング状凸部92Eよりも径方向内側に設けられる。第1軸方向リブ部92Fは、周方向に間隔をあけて複数設けられる。リング状凸部92E及び第1軸方向リブ部92Fが、前壁部63の前面に接触する。後側支持部92Bの後面は、前壁部63の前面から離れる。後側支持部92Bの前面は、発光体ユニット90の後面に接触する。実施形態において、後側支持部92Bの前面は、光学部材96の第1内筒部96Cの後面に接触する。
【0175】
前側支持部92Cの後面は、発光体ユニット90の前面に接触する。実施形態において、前側支持部92Cの後面は、凸部96Fの前面に接触する。
【0176】
ワッシャ93は、前側支持部92Cを前方側から支持する。前側支持部92Cの前面とワッシャ93の後面とは、接触する。リングスプリング94は、ワッシャ93を前方側から支持する。リングスプリング94は、第2筒部62の外周面に設けられた溝部62Aに配置される。リングスプリング94は、溝部62Aに配置されることにより、ハンマケース6の第2筒部62に固定される。リングスプリング94は、ワッシャ93を前側支持部92Cに押し付ける。ワッシャ93及びリングスプリング94は、ハンマケース6の少なくとも一部に固定され、前側支持部92Cを前方側から支持する留め具として機能する。
【0177】
前側支持部92Cは、ワッシャ93を介してリングスプリング94により後方側に押される。前側支持部92Cが後方側に押されることにより、発光体ユニット90及び後側支持部92Bも後方側に押される。発光体ユニット90及び径方向弾性体92は、前壁部63とワッシャ93とにより前後方向から挟まれる。これにより、発光体ユニット90及び径方向弾性体92は、ハンマケース6に固定される。
【0178】
軸方向弾性体91は、発光体ユニット90を後方側から支持する。軸方向弾性体91は、径方向弾性体92よりも径方向外側に配置される。軸方向弾性体91は、軸方向において前壁部63と発光体ユニット90との間に配置される軸方向ベース部91Aを有する。軸方向ベース部91Aは、環状である。
【0179】
軸方向ベース部91Aは、前壁部63の前面に対向する後面と、軸方向ベース部91Aの後面から後方側に突出するリング状凸部91Cと、軸方向ベース部91Aの後面から後方側に突出する第2軸方向リブ部91Dと、を有する。リング状凸部91Cは、軸方向ベース部91Aの後面の外縁部に設けられる。第2軸方向リブ部91Dは、リング状凸部91Cよりも径方向内側に設けられる。第2軸方向リブ部91Dは、周方向に間隔をあけて複数設けられる。リング状凸部91C及び第2軸方向リブ部91Dが、前壁部63の前面に接触する。軸方向ベース部91Aの後面は、前壁部63の前面から離れる。軸方向ベース部91Aの前面は、発光体ユニット90の後面に接触する。実施形態において、軸方向ベース部91Aの前面は、光学部材96の第1外筒部96Aの後面に接触する。
【0180】
軸方向弾性体91の軸方向ベース部91Aは、前壁部63の前面と光学部材96の第1外筒部96Aの後面とに前後方向から挟まれる。軸方向ベース部91Aは、発光体ユニット90を後方側から支持する。軸方向弾性体91は、ハンマケース6に支持される。
【0181】
軸方向弾性体91は、発光体ユニット90を径方向外側から覆うカバー部91Bを有する。カバー部91Bは、筒状である。カバー部91Bは、発光体ユニット90の外周面に接触する。発光体ユニット90の外周面は、光学部材96の外周面を含む。カバー部91Bは、光学部材96の外周面を覆う。カバー部91Bは、カバー部91Bの弾性力により、発光体ユニット90を径方向外側から締め付ける。カバー部91Bの弾性力により、発光体ユニット90と軸方向弾性体91とが固定される。
【0182】
図21に示すように、径方向のカバー部91Bの寸法Dbは、軸方向の軸方向ベース部91Aの寸法Dbよりも小さい。
【0183】
このように、ハンマケース6に支持された軸方向弾性体91及び径方向弾性体92は、発光体ユニット90を、径方向内側、径方向外側、後側、及び前側から支持する。軸方向弾性体91及び径方向弾性体92は、発光体ユニットを囲むように配置される。軸方向弾性体91及び径方向弾性体92により、発光体ユニット90とハンマケース6とは、接触しない。
【0184】
図9に示すように、アンビル16の出力回転軸AXを通り出力回転軸AXに平行な断面において、軸方向弾性体91、径方向弾性体92、及び発光体ユニット90のそれぞれは、第1筒部61の前端部とアンビル16の前端部とを結ぶラインVLよりも径方向内側に配置される。
【0185】
<衝撃吸収機構>
図22は、実施形態に係るインパクト工具1の一部を示す断面図であり、図9の一部を拡大した図に相当する。図23は、実施形態に係るインパクト工具1の一部を示す断面図であり、図3のC-C線断面矢視図に相当する。図24は、実施形態に係るインパクト工具1を示す右前方側からの分解斜視図である。図25は、実施形態に係るインパクト工具1を示す左後方側からの分解斜視図である。図26は、実施形態に係るバッテリハウジング3を示す右前方側からの斜視図である。図27は、実施形態に係るバッテリハウジング3を示す左後方側からの斜視図である。図28は、実施形態に係るバッテリハウジング3を示す右前方側からの分解斜視図である。図29は、実施形態に係るバッテリハウジング3を示す左後方側からの分解斜視図である。図30は、実施形態に係るバッテリハウジング3を示す右前方側からの分解斜視図である。
【0186】
インパクト工具1は、モータ10を収容する本体ハウジング2と、本体ハウジング2に支持される防振ラバー100(第1弾性部材)と、防振ラバー100に支持されるバッテリハウジング3と、バッテリパック43が装着されるバッテリホルダ9と、バッテリハウジング3に支持されるスプリング45及びクッションラバー46とを備える。
【0187】
バッテリハウジング3は、バッテリホルダ9を支持するホルダ支持部31と、バッテリホルダ9に装着されたバッテリパック43の前方側に配置される弾性部材支持部32とを有する。
【0188】
バッテリハウジング3は、左バッテリハウジング3Lと、右バッテリハウジング3Rとを含む。ホルダ支持部31は、左バッテリハウジング3Lと右バッテリハウジング3Rとに分離される。バッテリホルダ9は、左バッテリハウジング3Lのホルダ支持部31と右バッテリハウジング3Rのホルダ支持部31とに挟まれる。
【0189】
バッテリホルダ9は、ターミナル44を保持する。ターミナル44は、ターミナルプレート44Aと、ターミナルプレート44Aに固定されるターミナル端子44Bとを有する。ターミナル端子44Bは、ターミナルプレート44Aの下面から下方側に突出する。バッテリパック43のバッテリ端子とターミナル44のターミナル端子44Bとが接続される。バッテリホルダ9は、ターミナルプレート44Aを保持する。ホルダ支持部31の上部に開口37が設けられる。ターミナル44の少なくとも一部は、開口37の内側に配置される。ターミナル44とコントローラ11とがリード線を介して接続される場合、リード線は、開口37を通過することができる。
【0190】
バッテリホルダ9は、バッテリハウジング3に移動可能に支持される。実施形態において、バッテリホルダ9は、バッテリハウジング3に前後方向に移動可能に支持される。バッテリホルダ9は、バッテリハウジング3に対して前後方向に移動可能である。
【0191】
バッテリホルダ9は、ターミナル保持部901と、凸部902と、スライド部903とを有する。
【0192】
ターミナル保持部901は、ターミナルプレート44Aを保持する。実施形態において、バッテリホルダ9は、左バッテリホルダ9Lと、右バッテリホルダ9Rとを含む。右バッテリホルダ9Rは、左バッテリホルダ9Lの右方側に配置される。左バッテリホルダ9Lと右バッテリホルダ9Rとは、一対の半割れホルダを構成する。ターミナル44は、左バッテリホルダ9Lと右バッテリホルダ9Rとに挟まれる。
【0193】
凸部902は、ターミナル保持部901の前端部から前方側に突出する。スプリング45は、コイルスプリングである。凸部902は、スプリング45の内側に挿入される。
【0194】
バッテリハウジング3は、バッテリホルダ9に設けられたスライド部903をガイドするガイド部35を有する。スライド部903は、バッテリハウジング3のガイド部35に前後方向にガイドされる。実施形態において、ガイド部35は、バッテリハウジング3の内面に設けられたガイド溝を含む。スライド部903は、ガイド溝の内側において前後方向に移動可能である。
【0195】
スライド部903は、ターミナル保持部901の左部及び右部のそれぞれに設けられる。ガイド部35は、ホルダ支持部31において、ターミナル保持部901の左側及び右側のそれぞれに設けられる。上述のように、バッテリハウジング3は、左バッテリハウジング3Lと、右バッテリハウジング3Rとを含む。ガイド部35は、左バッテリハウジング3L及び右バッテリハウジング3Rのそれぞれに設けられる。
【0196】
スプリング45及びクッションラバー46のそれぞれは、バッテリハウジング3の弾性部材支持部32に支持される。弾性部材支持部32は、スプリング45を保持するスプリング保持部33と、クッションラバー46を保持するラバー保持部34とを有する。
【0197】
スプリング保持部33は、弾性部材支持部32に設けられた凹部を含む。凹部は、弾性部材支持部32の後面から前方側に凹むように設けられる。スプリング45の前部が凹部の内側に配置されることにより、スプリング45がスプリング保持部33に保持される。バッテリホルダ9の凸部902がスプリング45の後端部からスプリング45の内側に挿入される。スプリング45の後端部は、ターミナル保持部901の前面に支持される。
【0198】
クッションラバー46は、本体部46Aと、本体部46Aの前面から前方側に突出する凸部46Bとを有する。凸部46Bは、上下方向に間隔をあけて2つ設けられる。ラバー保持部34は、弾性部材支持部32に設けられた開口を含む。凸部46Bが開口に配置されることにより、クッションラバー46がラバー保持部34に保持される。左バッテリハウジング3Lにラバー保持部34(開口)の一部が設けられ、右バッテリハウジング3Rにラバー保持部34(開口)の一部が設けられる。左バッテリハウジング3Lにラバー保持部34(開口)と、右バッテリハウジング3Rにラバー保持部34(開口)との間に凸部46Bが配置された状態で、左バッテリハウジング3Lと右バッテリハウジング3Rとがねじ3Sにより固定されることにより、凸部46Bがラバー保持部34に保持される。
【0199】
スプリング45及びクッションラバー46のそれぞれは、バッテリハウジング3とバッテリホルダ9に装着されたバッテリパック43との相対移動を抑制する第2弾性部材として機能する。スプリング45は、コンプレッションスプリングである。スプリング45は、バッテリホルダ9をクッションラバー46から離れる方向に付勢する。
【0200】
バッテリパック43は、バッテリホルダ9の後方側からバッテリホルダ9に対して前方側にスライド移動されることにより、バッテリホルダ9に装着される。クッションラバー46は、バッテリパック43の前方側に配置される。スプリング45は、バッテリホルダ9を後方側に付勢する。後方側に付勢されたバッテリホルダ9の少なくとも一部がバッテリハウジング3のホルダ支持部31の後部に接触することにより、前後方向においてバッテリホルダ9が位置決めされる。
【0201】
バッテリホルダ9にクッションラバー46に接近する方向の外力が付与されていない場合、バッテリホルダ9は、スプリング45の付勢力によって初期位置に配置される。バッテリホルダ9の初期位置は、後方側に付勢されたバッテリホルダ9の少なくとも一部がバッテリハウジング3のホルダ支持部31の後部に接触することにより位置決めされた位置である。バッテリホルダ9が初期位置に配置されている場合、クッションラバー46とバッテリホルダ9に装着されたバッテリパック43とが離隔する。バッテリホルダ9にクッションラバー46に接近する方向の外力が付与された場合、クッションラバー46とバッテリホルダ9に装着されたバッテリパック43とが接触する。すなわち、バッテリホルダ9にクッションラバー46に接近する方向の外力が付与されていない場合、スプリング45がバッテリハウジング3とバッテリパック43との相対移動を抑制する。バッテリホルダ9にクッションラバー46に接近する方向の外力が付与された場合、クッションラバー46がバッテリハウジング3とバッテリパック43との相対移動を抑制する。
【0202】
防振ラバー100は、本体ハウジング2の振動がバッテリハウジング3に伝達されることを抑制する。防振ラバー100は、本体ハウジング2からバッテリハウジング3に入力される振動を減衰する防振部材として機能する。防振ラバー100は、本体ハウジング2とバッテリハウジング3との間に配置される。防振ラバー100により、本体ハウジング2とバッテリハウジング3とは、接触しない。バッテリハウジング3は、本体ハウジング2とバッテリホルダ9との間に配置される。バッテリホルダ9は、防振ラバー100及びバッテリハウジング3を介して本体ハウジング2に支持される。
【0203】
防振ラバー100は、バッテリハウジング3の左側及び右側のそれぞれに配置される。防振ラバー100は、左本体ハウジング2Lと左バッテリハウジング3Lとの間に配置される左防振ラバー100Lと、右本体ハウジング2Rと右バッテリハウジング3Rとの間に配置される右防振ラバー100Rとを含む。
【0204】
防振ラバー100は、相互に異なる3方向に延びる棒状である。防振ラバー100は、第1部分101と、第2部分102と、第3部分103と、第4部分104と、第5部分105とを有する。第1部分101及び第3部分103のそれぞれは、前後方向に延びる。第3部分103は、第1部分101よりも前方側に配置される。左右方向において、第1部分101の位置と第3部分103の位置とは、異なる。左防振ラバー100Lにおいて、第3部分103は、第1部分101よりも左方側に配置される。右防振ラバー100Rにおいて、第3部分103は、第1部分101よりも右方側に配置される。第2部分102は、左右方向に延びる。第2部分102は、第1部分101の前端部と第3部分103の後端部とを繋ぐように配置される。第4部分104は、上下方向に延びる。第4部分104は、第3部分103の前端部から下方側に延びる。第5部分105は、左右方向に延びる。第5部分105は、第4部分104の下端部に接続される。左防振ラバー100Lにおいて、第5部分105は、第4部分104の下端部から右方側に延びる。右防振ラバー100Rにおいて、第5部分105は、第4部分104の下端部から左方側に延びる。
【0205】
防振ラバー100は、バッテリハウジング3に対向する複数の突起部106と、本体ハウジング2に対向する保持溝107とを有する。突起部106は、第1部分101、第2部分102、第3部分103、第4部分104、及び第5部分105のそれぞれに設けられる。保持溝107は、第1部分101と第2部分102と第3部分103と第4部分104と第5部分105とに亘って形成される。
【0206】
バッテリハウジング3は、防振ラバー100が配置される保持凹部36を有する。保持凹部36は、第1部分101、第2部分102、第3部分103、第4部分104、及び第5部分105のそれぞれが配置されるように、防振ラバー100の形状に合わせて形成される。
【0207】
保持凹部36は、左バッテリハウジング3Lの左面及び右バッテリハウジング3Rの右面のそれぞれに設けられる。左防振ラバー100Lは、左バッテリハウジング3Lに設けられた保持凹部36に配置される。右防振ラバー100Rは、右バッテリハウジング3Rに設けられた保持凹部36に配置される。突起部106は、保持凹部36の内面に接触する。突起部106により、防振ラバー100とバッテリハウジング3との接触面積が小さくなる。
【0208】
本体ハウジング2は、防振ラバー100の保持溝107に挿入される保持凸部28を有する。保持凸部28は、第1部分101、第2部分102、第3部分103、第4部分104、及び第5部分105のそれぞれの保持溝107に挿入されるように、防振ラバー100の形状に合わせて形成される。
【0209】
保持凸部28は、左本体ハウジング2Lの内面及び右本体ハウジング2Rの内面のそれぞれに設けられる。左本体ハウジング2Lにおいて、保持凸部28は、左本体ハウジング2Lの内面(右面)から右方側に突出するように設けられる。右本体ハウジング2Rにおいて、保持凸部28は、右本体ハウジング2Rの内面(左面)から左方側に突出するように設けられる。左本体ハウジング2Lの保持凸部28は、左防振ラバー100Lの保持溝107に挿入される。右本体ハウジング2Rの保持凸部28は、右防振ラバー100Rの保持溝107に挿入される。
【0210】
実施形態において、相互に異なる方向に延びる第1部分101と第2部分102と第3部分103と第4部分104と第5部分105とは、一体である。なお、第1部分101と第2部分102と第3部分103と第4部分104と第5部分105とは、別体でもよい。
【0211】
<インパクト工具の動作>
次に、インパクト工具1の動作について説明する。例えば、作業対象の締結作業を実施するとき、締結作業に使用されるソケットが、アンビル16の前端部に装着される。ソケットがアンビル16に装着された後、作業者は、サイドハンドル7を左手で握り、グリップ部23を右手で握って、トリガレバー17Aが後方に移動するようにトリガレバー17Aを右手の人差し指及び中指で操作する。トリガレバー17Aが後方に移動するように操作されると、バッテリパック43からモータ10に電力が供給され、モータ10が駆動し、ライトアセンブリ18が点灯する。モータ10の駆動により、ロータ48及びロータシャフト49が回転する。ロータシャフト49が回転すると、ロータシャフト49の回転力が第1ベベルギヤ53、第2ベベルギヤ54、及びサンギヤ55Sを介してプラネタリギヤ55Pに伝達される。プラネタリギヤ55Pは、インターナルギヤ55Iの内歯に噛み合った状態で、自転しながらサンギヤ55Sの周囲を公転する。プラネタリギヤ55Pは、ピン55Aを介してスピンドル14に回転可能に支持される。プラネタリギヤ55Pの公転により、スピンドル14は、ロータシャフト49の回転速度よりも低い回転速度で回転する。
【0212】
ハンマ突起部71Bとアンビル突起部16Cとが接触している状態で、スピンドル14が回転すると、アンビル16は、ハンマ71及びスピンドル14と一緒に回転する。アンビル16が回転することにより、締結作業が進行する。
【0213】
締結作業の進行により、アンビル16に所定値以上の負荷が作用した場合、アンビル16及びハンマ71の回転が停止する。ハンマ71の回転が停止している状態で、スピンドル14が回転すると、ハンマ71は、後方に移動する。ハンマ71が後方に移動することにより、ハンマ突起部71Bとアンビル突起部16Cとの接触が解除される。後方に移動したハンマ71は、第1コイルスプリング73及び第2コイルスプリング74の弾性力により、回転しながら前方に移動する。ハンマ71が回転しながら前方に移動することにより、アンビル16は、ハンマ71により回転方向に打撃される。これにより、アンビル16は、高いトルクで出力回転軸AXを中心に回転する。そのため、ボルト又はナットは高いトルクで締め付けられる。
【0214】
実施形態によれば、軸方向弾性体91及び径方向弾性体92により、ハンマケース6の振動が発光体ユニット90に伝達されることが抑制される。発光体ユニット90が防振されるので、例えば基板95AとLEDチップ95Bとの半田付けによる接続部が破損したり、基板95Aに設けられている配線が破損したりすることが抑制される。すなわち、発光体ユニット90の故障が抑制される。
【0215】
また、実施形態によれば、防振ラバー100により、本体ハウジング2の振動がターミナル44及びバッテリパック43に伝達されることが抑制される。防振ラバー100は、前後方向、上下方向、及び左右方向の3つの方向に延びているので、ターミナル44及びバッテリパック43に加わる3つの方向の振動のそれぞれを減衰することができる。
【0216】
また、インパクト工具1が落下して、バッテリパック43が床面又は地面に当たった場合、バッテリホルダ9が前方側に移動することにより、バッテリパック43がクッションラバー46に接触する。これにより、バッテリパック43に作用する衝撃が緩和される。
【0217】
<効果>
以上説明したように、実施形態において、インパクト工具1は、モータ10と、モータ10により回転されるハンマ71と、ハンマ71により回転方向に打撃されるアンビル16と、ハンマ71を収容するハンマケース6と、アンビル16の前端側を照射する発光体であるLEDチップ95Bを含む発光体ユニット90と、ハンマケース6に支持され、発光体ユニット90を径方向内側から支持する径方向弾性体92と、を備える。
【0218】
上記の構成では、発光体ユニット90に径方向に作用する振動が径方向弾性体92によって減衰される。発光体ユニット90が防振されるので、発光体ユニット90の故障が抑制される。
【0219】
実施形態において、ハンマケース6は、ハンマ71の周囲に配置される第1筒部61と、第1筒部61よりも前方側に配置され、第1筒部61の外径よりも小さい外径の第2筒部62と、第1筒部61の前端部と第2筒部62の後端部とを接続する前壁部63と、を有する。発光体ユニット90は、第2筒部62の周囲の少なくとも一部に配置される。径方向弾性体92は、径方向において第2筒部62と発光体ユニット90との間に配置される径方向ベース部92Aを有する。
【0220】
上記の構成では、発光体ユニット90に径方向に作用する振動が径方向ベース部92Aによって減衰される。
【0221】
実施形態において、径方向ベース部92Aは、第2筒部62の外周面に対向する内周面と、内周面から径方向内側に突出する径方向リブ部92Dと、を有する。径方向リブ部92Dは、第2筒部62の外周面に接触する。
【0222】
上記の構成では、径方向弾性体92と第2筒部62との接触面積が小さくなるので、ハンマケース6から径方向ベース部92Aを介して発光体ユニット90に振動が伝達され難い。
【0223】
実施形態において、径方向ベース部92Aは、発光体ユニット90の内周面に接触する。
【0224】
上記の構成では、発光体ユニット90は、ハンマケース6には直接接触せず、径方向ベース部92Aに接触する。これにより、発光体ユニット90は効果的に防振され、発光体ユニット90の故障が抑制される。
【0225】
実施形態において、径方向弾性体92は、発光体ユニット90を後方側から支持する後側支持部92Bを有する。
【0226】
上記の構成では、発光体ユニット90に軸方向に作用する振動が後側支持部92Bによって減衰される。
【0227】
実施形態において、後側支持部92Bは、前壁部63の前面に対向する後面と、後面から後方側に突出する第1軸方向リブ部92Fと、を有する。第1軸方向リブ部92Fは、前壁部63の前面に接触する。
【0228】
上記の構成では、径方向弾性体92と前壁部63との接触面積が小さくなるので、ハンマケース6から後側支持部92Bを介して発光体ユニット90に振動が伝達され難い。
【0229】
実施形態において、後側支持部92Bは、発光体ユニット90の後面に接触する。
【0230】
上記の構成では、発光体ユニット90は、ハンマケース6には直接接触せず、後側支持部92Bに接触する。これにより、発光体ユニット90は効果的に防振され、発光体ユニット90の故障が抑制される。
【0231】
実施形態において、径方向弾性体92は、発光体ユニット90を前方側から支持する前側支持部92Cを有する。
【0232】
上記の構成では、発光体ユニット90に軸方向に作用する振動が後側支持部92Bによって減衰される。
【0233】
実施形態において、前側支持部92Cは、発光体ユニット90の前面に接触する。
【0234】
上記の構成では、発光体ユニット90は、ハンマケース6には直接接触せず、前側支持部92Cに接触する。これにより、発光体ユニット90は効果的に防振され、発光体ユニット90の故障が抑制される。
【0235】
実施形態において、インパクト工具1は、ハンマケース6の少なくとも一部に固定され、前側支持部92Cを前方側から支持する留め具であるワッシャ93及びリングスプリング94を備える。
【0236】
上記の構成では、発光体ユニット90は、前側支持部92Cを介してワッシャ93及びリングスプリング94によりハンマケース6に固定される。
【0237】
実施形態において、径方向弾性体92は、アンビル16を囲むように配置される。
【0238】
上記の構成では、発光体ユニット90が効果的に防振される。
【0239】
実施形態において、インパクト工具1は、発光体ユニット90を後方側から支持する軸方向弾性体91を備える。
【0240】
上記の構成では、発光体ユニット90に軸方向に作用する振動が軸方向弾性体91によって減衰される。発光体ユニット90が防振されるので、発光体ユニット90の故障が抑制される。
【0241】
実施形態において、ハンマケース6は、ハンマ71の周囲に配置される第1筒部61と、第1筒部61よりも前方側に配置され、第1筒部61の外径よりも小さい外径の第2筒部62と、第1筒部61の前端部と第2筒部62の後端部とを接続する前壁部63と、を有する。軸方向弾性体91は、軸方向において前壁部63と発光体ユニット90との間に配置される軸方向ベース部91Aを有する。
【0242】
上記の構成では、発光体ユニット90に軸方向に作用する振動が軸方向ベース部91Aによって減衰される。
【0243】
実施形態において、軸方向ベース部91Aは、前壁部63の前面に対向する後面と、後面から後方側に突出する第2軸方向リブ部91Dと、を有する。第2軸方向リブ部91Dは、前壁部63の前面に接触する。
【0244】
上記の構成では、軸方向弾性体91と前壁部63との接触面積が小さくなるので、ハンマケース6から軸方向ベース部91Aを介して発光体ユニット90に振動が伝達され難い。
【0245】
実施形態において、軸方向ベース部91Aは、発光体ユニット90の後面に接触する。
【0246】
上記の構成では、発光体ユニット90は、ハンマケース6には直接接触せず、軸方向ベース部91Aに接触する。これにより、発光体ユニット90は効果的に防振され、発光体ユニット90の故障が抑制される。
【0247】
実施形態において、軸方向弾性体91は、発光体ユニット90を径方向外側から覆うカバー部91Bを有する。
【0248】
上記の構成では、発光体ユニット90から径方向外側に射出された光がカバー部91Bで遮られるので、インパクト工具1を使用する作業者が眩しさを感じることが抑制される。また、発光体ユニット90は、カバー部91Bにより保護される。
【0249】
実施形態において、カバー部91Bは、発光体ユニット90の外周面に接触する。
【0250】
上記の構成では、作業者が眩しさを感じることが効果的に抑制される。また、発光体ユニット90がカバー部91Bにより効果的に保護される。
【0251】
実施形態において、インパクト工具1は、モータ10と、モータ10により回転されるハンマ71と、ハンマ71により回転方向に打撃されるアンビル16と、ハンマ71を収容するハンマケース6と、アンビル16の前端側を照射する発光体であるLEDチップ95Bを含む発光体ユニット90と、ハンマケース6に支持され、発光体ユニット90を後方側から支持する軸方向ベース部91A及び発光体ユニット90を径方向外側から覆うカバー部91Bを有する軸方向弾性体91と、を備える。
【0252】
上記の構成では、発光体ユニット90に径方向に作用する振動が軸方向ベース部91Aによって減衰される。発光体ユニット90が防振されるので、発光体ユニット90の故障が抑制される。また、発光体ユニット90から径方向外側に射出された光がカバー部91Bで遮られるので、インパクト工具1を使用する作業者が眩しさを感じることが抑制される。また、発光体ユニット90は、カバー部91Bにより保護される。
【0253】
実施形態において、径方向のカバー部91Bの寸法Dbは、軸方向の軸方向ベース部91Aの寸法Daよりも小さい。
【0254】
上記の構成では、軸方向ベース部91Aの防振機能とカバー部91Bの遮光機能及び保護機能とが維持された状態で、軸方向弾性体91の大型化が抑制される。
【0255】
実施形態において、インパクト工具1は、モータ10と、モータ10により回転されるハンマ71と、ハンマ71により回転方向に打撃されるアンビル16と、ハンマ71を収容するハンマケース6と、アンビル16の前端側を照射する発光体であるLEDチップ95Bを含む発光体ユニット90と、ハンマケース6に支持され、発光体ユニット90を前方側から支持する前側支持部92Cを有する径方向弾性体92と、ハンマケース6の少なくとも一部に固定され、前側支持部92Cを前方側から支持する留め具であるワッシャ93及びリングスプリング94と、を備える。
【0256】
上記の構成では、発光体ユニット90に作用する振動が径方向弾性体92によって減衰される。発光体ユニット90が防振されるので、発光体ユニット90の故障が抑制される。発光体ユニット90は、前側支持部92Cを介してワッシャ93及びリングスプリング94によりハンマケース6に固定される。ハンマケース6の振動は、ワッシャ93及びリングスプリング94に伝達される可能性があるものの、ワッシャ93と発光体ユニット90との間に径方向弾性体92の前側支持部92Cが配置されるので、前側支持部92Cにより、ハンマケース6の振動が発光体ユニット90に伝達されることが抑制される。
【0257】
実施形態において、インパクト工具1は、モータ10と、モータ10により回転されるハンマ71と、ハンマ71により回転方向に打撃されるアンビル16と、ハンマ71を収容するハンマケース6と、アンビル16の前端側を照射する発光体であるLEDチップ95Bを含む発光体ユニット90と、ハンマケース6に支持され、発光体ユニット90を径方向内側、径方向外側、後側、及び前側の少なくとも3つの側から支持する軸方向弾性体91及び径方向弾性体92と、を備える。
【0258】
上記の構成では、発光体ユニット90に径方向及び軸方向に作用する振動が軸方向弾性体91及び径方向弾性体92によって減衰される。発光体ユニット90が防振されるので、発光体ユニット90の故障が抑制される。
【0259】
実施形態において、ハンマケース6は、ハンマ71の周囲に配置される第1筒部61と、第1筒部61よりも前方側に配置され、第1筒部61の外径よりも小さい外径の第2筒部62と、第1筒部61の前端部と第2筒部62の後端部とを接続する前壁部63と、を有する。アンビル16の出力回転軸AXを通り出力回転軸AXに平行な断面において、軸方向弾性体91、径方向弾性体92、及び発光体ユニット90のそれぞれは、第1筒部61の前端部とアンビル16の前端部とを結ぶラインVLよりも径方向内側に配置される。
【0260】
上記の構成では、インパクト工具1が床面又は地面に落下した場合、第1筒部61の前端部又はアンビル16の前端部が床面又は地面に当たることにより、発光体ユニット90が床面又は地面に当たることが抑制される。これにより、発光体ユニット90の故障が抑制される。
【0261】
実施形態において、発光体ユニット90は、チップオンボード発光ダイオード95を含む。
【0262】
上記の構成では、チップオンボード発光ダイオード95から射出される光の光量は大きいので、作業対象が明るく照明される。
【0263】
実施形態において、発光体ユニット90は、発光体であるLEDチップ95Bの前面に対向するように配置され、LEDチップ95Bら射出された光が透過する光学部材96を含む。
【0264】
上記の構成では、チップオンボード発光ダイオード95から射出された光は、光学部材96を透過した後、作業対象に照射される。
【0265】
実施形態において、光学部材96とチップオンボード発光ダイオード95の基板とは、留め具であるスナップフィット96Gにより固定される。
【0266】
上記の構成では、光学部材96とチップオンボード発光ダイオード95とがスナップフィット96Gにより固定される。光学部材96とチップオンボード発光ダイオード95とを接着剤を用いること無く固定できるので、発光体ユニット90の製造工程において接着剤の硬化時間を設けなくても済む。また、発光体ユニット90の製造工程において光学部材96とチップオンボード発光ダイオード95とを円滑に固定することができる。
【0267】
[第2実施形態]
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その構成要素の説明を簡略又は省略する。
【0268】
図31は、実施形態に係るインパクト工具1Bを示す右前方側からの斜視図である。図32は、実施形態に係るインパクト工具1Bの一部を示す断面図である。図33は、実施形態に係るライトアセンブリ18Bの一部を拡大した断面図である。図34は、実施形態に係るライトアセンブリ18Bを示す右前方側からの分解斜視図である。
【0269】
インパクト工具1Bは、締結工具の一種であるインパクトレンチである。上述の実施形態において説明したインパクト工具1と同様、インパクト工具1Bは、本体ハウジング2と、バッテリハウジング3と、ギヤケース5と、ハンマケース6と、サイドハンドル7と、スピンドル14と、打撃機構15と、アンビル16と、トリガスイッチ17と、ライトアセンブリ18Bとを備える。
【0270】
本体ハウジング2は、本体部21と、突出部22と、グリップ部23と、コントローラ収容部24とを有する。上述の実施形態と同様、本体部21は、モータ10が収容されたモータケース4を収容する。突出部22は、本体部21から下方側に突出する。コントローラ収容部24は、突出部22の後方側に配置される。グリップ部23は、本体部21の後方側に配置される。
【0271】
グリップ部23は、コントローラ収容部24の後部から上方側に延びる後グリップ部23Aと、後グリップ部23Aの上端部から前方側に延びる上グリップ部23Bとを含む。後グリップ部23Aの下端部は、コントローラ収容部24に接続され、後グリップ部23Aの上端部は、上グリップ部23Bの後端部に接続される。上グリップ部23Bの前端部は、本体部21の上部に接続される。グリップ部23と本体部21とコントローラ収容部24とにより、D型ハンドルが形成される。D型ハンドルは、モータ10の後方側に配置される。トリガスイッチ17は、後グリップ部23Aの上部に配置される。
【0272】
ハンマケース6は、実質的に筒状である。ハンマケース6は、第1筒部61(後側筒部)と、第2筒部62(前側筒部)と、前壁部63と、円環リブ部64とを有する。第2筒部62は、アンビル軸受79を保持する。第1筒部61は、第2筒部62よりも後方側に配置される。第1筒部61の外径は、第2筒部62の外径よりも大きい。前壁部63は、第1筒部61の前端部と第2筒部62の後端部とを接続する。円環リブ部64は、前壁部63の前面の外縁部から前方側に突出する。出力回転軸AXと直交する面内において、円環リブ部64は、実質的に円環状である。
【0273】
サイドハンドル7は、作業者に握られるハンドル部7Aと、ハンマケース6に固定されるベース部7Bとを有する。ベース部7Bは、第1ベース部7Cと、第1ベース部7Cの下方側に配置される第2ベース部7Dとを含む。第1ベース部7C及び第2ベース部7Dのそれぞれは、円弧状である。第1ベース部7Cと第2ベース部7Dとは、ハンマケース6の第1筒部61を挟むように配置される。第1ベース部7Cの右端部と第2ベース部7Dの右端部とは、ヒンジ7Eを介して連結される。第1ベース部7Cの左端部及び第2ベース部7Dの左端部のそれぞれは、ハンドル部7Aに接続される。実施形態において、第1ベース部7C及び第2ベース部7Dの表面は、ゴム7Fで覆われる。ゴム7Fは、第1ベース部7C及び第2ベース部7Dを保護する。ゴム7Fは、ベース部7Bとインパクト工具1Bの周囲の物体との接触を抑制する。ゴム7Fにより、インパクト工具1Bの周囲の物体が保護される。
【0274】
実施形態において、インパクト工具1Bは、後側バンパ110と、前側バンパ120とを有する。
【0275】
後側バンパ110は、ハンマケース6の表面の少なくとも一部を覆うように配置される。実施形態において、後側バンパ110は、第1筒部61の外周面、円環リブ部64の外周面、及び円環リブ部64の前端面を覆うように配置される。後側バンパ110は、ハンマケース6を保護する。後側バンパ110は、ゴム製である。後側バンパ110は、ハンマケース6とインパクト工具1Bの周囲の物体と接触を抑制する。
【0276】
後側バンパ110は、第1筒部61の外周面、円環リブ部64の外周面、及び円環リブ部64の前端面を覆う筒状部111と、筒状部111の内周面の後部から径方向内側に突出する凸部112とを有する。筒状部111は、第1筒部61及び円環リブ部64を囲むように配置される。凸部112は、第1筒部61の外周面に設けられた溝61Rの内側に挿入される。凸部112は、出力回転軸AXを囲むリング状である。溝61Rは、出力回転軸AXを囲むように設けられる。
【0277】
上述のように、後側バンパ110は、ゴム製である。後側バンパ110は、ゴムの弾性力(締付力)により第1筒部61に固定される。また、凸部112が溝61Rに挿入されることにより、後側バンパ110は、第1筒部61に位置決めされる。
【0278】
前側バンパ120は、ハンマケース6の表面の少なくとも一部を覆うように配置される。実施形態において、前側バンパ120は、第2筒部62の外周面及び第2筒部62の前端面を覆うように配置される。前側バンパ120は、ハンマケース6を保護する。前側バンパ120は、ハンマケース6とインパクト工具1Bの周囲の物体と接触を抑制する。前側バンパ120は、ゴム製である。
【0279】
前側バンパ120は、第2筒部62の外周面を覆う筒状部121と、第2筒部62の前端部を覆う円環部122と、筒状部121の内周面から径方向内側に突出する凸部123とを有する。筒状部121は、第2筒部62を囲むように配置される。凸部123は、第2筒部62の外周面に設けられた溝62Rの内側に挿入される。凸部123は、出力回転軸AXを囲むリング状である。溝62Rは、出力回転軸AXを囲むように設けられる。
【0280】
上述のように、前側バンパ120は、ゴム製である。前側バンパ120は、ゴムの弾性力(締付力)により第2筒部62に固定される。また、凸部123が溝62Rに挿入されることにより、前側バンパ120は、第2筒部62に位置決めされる。
【0281】
スピンドル14は、減速機構13により伝達されたモータ10の回転力により回転する。スピンドル14の前部は、ハンマケース6に収容される。打撃機構15は、アンビル16を回転方向に打撃する打撃機構15は、ハンマケース6の第1筒部61に収容される。
【0282】
アンビル16は、モータ10よりも前方に配置され、モータ10の回転力により、前後方向に延びる出力回転軸AXを中心に回転するインパクト工具1Bの出力部である。アンビル16は、打撃機構15のハンマ71により回転方向に打撃される。アンビルシャフト部16Bの前端部は、第2筒部62の前部の開口を介してハンマケース6の前方側に配置される。アンビルシャフト部16Bの前端部に先端工具としてソケットが装着される。
【0283】
アンビルシャフト部16Bは、アンビル軸受79に回転可能に支持される。アンビル軸受79は、ハンマケース6の第2筒部62の内側に配置される。アンビル軸受79は、ハンマケース6の第2筒部62に保持される。実施形態において、アンビル軸受79は、滑り軸受である。アンビル軸受79は、筒状である。
【0284】
ライトアセンブリ18Bは、照明光を射出する。ライトアセンブリ18Bは、アンビル16及びアンビル16の周辺を照明光で照明する。ライトアセンブリ18Bは、アンビル16の前方を照明光で照明する。また、ライトアセンブリ18Bは、アンビル16に装着されたソケット及びソケットの周辺を照明光で照明する。ライトアセンブリ18Bは、ハンマケース6の第2筒部62の周囲に配置される。
【0285】
ライトアセンブリ18Bは、発光体ユニット300と、軸方向弾性体301と、径方向弾性体302とを有する。
【0286】
発光体ユニット300は、第2筒部62の周囲に配置される。発光体ユニット300は、チップオンボード発光ダイオード95(COB LED:chip on board light emitting diodes)と、光学部材960とを含む。上述の実施形態と同様、チップオンボード発光ダイオード95は、発光体であるLEDチップを含む。
【0287】
光学部材960は、チップオンボード発光ダイオード95のLEDチップの前面に対向するように配置される。LEDチップから射出された光は、光学部材960を透過する。光学部材960の少なくとも一部は、チップオンボード発光ダイオード95よりも前方側に配置される。光学部材960は、外筒部960Aと、内筒部960Bと、光透過部960Cとを有する。外筒部960Aは、内筒部960Bよりも径方向外側に配置される。外筒部960Aは、チップオンボード発光ダイオード95の外周側に配置される。内筒部960Bは、チップオンボード発光ダイオード95の内周側に配置される。光透過部960Cは、チップオンボード発光ダイオード95よりも前方側に配置される。光透過部960Cは、外筒部960Aの前端部と内筒部960Bの前端部とを繋ぐように配置される。チップオンボード発光ダイオード95から射出された光は、光透過部960Cを通過して、発光体ユニット300の前方側に照射される。
【0288】
軸方向弾性体301及び径方向弾性体302のそれぞれは、ゴム製である。軸方向弾性体301及び径方向弾性体302のそれぞれは、ハンマケース6の振動が発光体ユニット300に伝達されることを抑制する。軸方向弾性体301及び径方向弾性体302のそれぞれは、発光体ユニット300に入力される振動を減衰する防振部材として機能する。
【0289】
径方向弾性体302は、環状である。径方向弾性体302は、アンビルシャフト部16Bを囲むように配置される。径方向弾性体302は、第2筒部62を囲むように配置される。
【0290】
径方向弾性体302は、ハンマケース6に支持される。径方向弾性体302は、発光体ユニット300を径方向内側から支持する。径方向弾性体302の少なくとも一部は、光学部材960の前面に対向する。径方向弾性体302は、径方向ベース部302Aと、後側支持部302Bと、前側支持部302Cとを有する。径方向ベース部302Aと後側支持部302Bと前側支持部302Cとは、一体である。
【0291】
径方向ベース部302Aは、径方向において第2筒部62と発光体ユニット300との間に配置される。径方向ベース部302Aは、筒状である。径方向ベース部302Aは、第2筒部62の周囲に配置される。径方向ベース部302Aの内周面は、第2筒部62の外周面に対向する。径方向ベース部302Aの内周面は、第2筒部62の外周面に接触する。径方向ベース部302Aの外周面は、発光体ユニット300の内周面に対向する。径方向ベース部302Aの外周面は、発光体ユニット300の内周面に接触する。
【0292】
後側支持部302Bは、発光体ユニット300を後方側から支持する。後側支持部302Bは、環状である。後側支持部302Bは、径方向ベース部302Aの後端部に接続される。後側支持部302Bは、径方向ベース部302Aの後端部から径方向外側に突出する。後側支持部302Bの後面は、前壁部63の前面に対向する。後側支持部302Bの前面は、発光体ユニット300の後面に接触する。後側支持部302Bの前面は、光学部材960の内筒部960Bの後面に接触する。
【0293】
前側支持部302Cは、発光体ユニット300を前方側から支持する。前側支持部302Cは、環状である。前側支持部302Cは、径方向ベース部302Aの前端部に接続される。前側支持部302Cは、径方向ベース部302Aの前端部から径方向外側に突出する。前側支持部302Cの後面は、発光体ユニット300の前面に接触する。前側支持部302Cの前面は、前側バンパ120の後面に接触する。
【0294】
軸方向弾性体301は、環状である。軸方向弾性体301は、発光体ユニット300を囲むように配置される。
【0295】
軸方向弾性体301は、発光体ユニット300に支持される。軸方向弾性体301は、発光体ユニット300を後方側から支持する。径方向において、軸方向弾性体301の少なくとも一部は、円環リブ部64と発光体ユニット300との間に配置される。軸方向弾性体301は、軸方向ベース部301Aと、後側支持部301Bと、前側支持部301Cとを有する。軸方向ベース部301Aと後側支持部301Bと前側支持部301Cとは、一体である。
【0296】
軸方向ベース部301Aは、径方向において円環リブ部64と発光体ユニット300との間に配置される。軸方向ベース部301Aは、筒状である。軸方向ベース部301Aは、発光体ユニット300の周囲に配置される。軸方向ベース部301Aの外周面は、円環リブ部64の内周面に対向する。軸方向ベース部301Aの外周面は、円環リブ部64の内周面に接触する。軸方向ベース部301Aの内周面は、発光体ユニット300の外周面に対向する。軸方向ベース部301Aの内周面は、発光体ユニット300の外周面に接触する。
【0297】
後側支持部301Bは、発光体ユニット300を後方側から支持する。後側支持部301Bは、環状である。後側支持部301Bは、軸方向ベース部301Aの後端部に接続される。後側支持部301Bは、軸方向ベース部301Aの後端部から径方向内側に突出する。後側支持部301Bの後面は、前壁部63の前面に対向する。後側支持部301Bの前面は、発光体ユニット300の後面に接触する。後側支持部301Bの前面は、光学部材960の外筒部960Aの後面に接触する。
【0298】
前側支持部301Cは、発光体ユニット300を前方側から支持する。前側支持部301Cは、環状である。前側支持部301Cは、軸方向ベース部301Aの前端部に接続される。前側支持部301Cは、軸方向ベース部301Aの前端部から径方向内側に突出する。前側支持部301Cの後面は、発光体ユニット300の前面に接触する。
【0299】
前側バンパ120は、ライトアセンブリ18Bよりも前方側においてハンマケース6の表面の少なくとも一部を覆うように配置される。前側バンパ120は、ライトアセンブリ18Bの前面の少なくとも一部に接触する。前側バンパ120は、ライトアセンブリ18Bを前方側から支持する。前側バンパ120は、径方向弾性体302を前方側から支持する。前側バンパ120は、径方向弾性体302の前面の少なくとも一部に接触する。
【0300】
前側バンパ120は、前側支持部302Cを前方側から支持する。前側バンパ120の後面は、前側支持部302Cの前面と接触する。
【0301】
前側バンパ120は、径方向弾性体302を介して発光体ユニット300を前方側から支持する。前側バンパ120は、径方向弾性体302を介して光学部材960を前方側から支持する。径方向において、前側バンパ120の外端部は、光学部材960の内端部よりも外側に配置される。前側バンパ120の外端部と光学部材960の内端部とは、径方向において重なる。
【0302】
実施形態において、後側バンパ110のゴム硬度と前側バンパ120のゴム硬度とは、同じである。径方向弾性体302のゴム硬度と軸方向弾性体301のゴム硬度とは、同じである。前側バンパ120及び後側バンパ110のゴム硬度は、径方向弾性体302及び軸方向弾性体301のゴム硬度よりも高い。
【0303】
以上説明したように、実施形態においては、ゴム製の前側バンパ120により、ライトアセンブリ18Bが第2筒部62から前方側に抜けることが抑制される。前側バンパ120がゴム製なので、インパクト工具1Bが振動しても、第2筒部62が摩耗することが抑制される。前側バンパ120が例えば金属製である場合、インパクト工具1Bが振動すると、第2筒部62の外周面が摩耗したり、溝62Rの内面が摩耗したりする。実施形態においては、前側バンパ120がゴム製なので、インパクト工具1Bが振動しても、第2筒部62が摩耗することが抑制される。
【0304】
図35は、変形例に係るインパクト工具1Bの一部を拡大した断面図である。図35に示すように、前側バンパ120において、円環部122が省略されてもよい。円環部122が存在する場合、アンビルシャフト部16Bに挿入されたソケットと前側バンパ120とが接触する可能性がある。ソケットと前側バンパ120とが接触すると、前側バンパ120が劣化し易くなる可能性がある。円環部122が省略されることにより、アンビルシャフト部16Bに挿入されたソケットと前側バンパ120とが接触する可能性が低くなるので、前側バンパ120の劣化が抑制される。
【0305】
[第3実施形態]
第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その構成要素の説明を簡略又は省略する。
【0306】
図36は、実施形態に係るインパクト工具1Cの一部を示す断面図である。図37は、実施形態に係るライトアセンブリの一部を拡大した断面図である。図38は、実施形態に係るライトアセンブリを示す右前方側からの分解斜視図である。
【0307】
インパクト工具1Cは、上述の第2実施形態において説明したインパクト工具1Bの変形例である。インパクト工具1Bとインパクト工具1Cとの主な相違点は、インパクト工具1Bのハンマケース6には円環リブ部64が設けられていたことに対し、インパクト工具1Cのハンマケース6には円環リブ部64が設けられていない点にある。インパクト工具1Cの後側バンパ110の前端部は、径方向内側に屈曲する。後側バンパ110の前端部は、軸方向弾性体301の外周面に接触する。後側バンパ110の前端部と軸方向弾性体301の外周面にとの境界において、ハンマケース6は露出しない。
【0308】
また、後側バンパ110の前端部は、光学部材960の後端部よりも後方側に配置される。すなわち、軸方向において、後側バンパ110の前端部と光学部材960の後端部とは、重ならない。
【0309】
図39は、変形例に係るインパクト工具1Cの一部を拡大した断面図である。図39に示すように、前側バンパ120において、円環部122が省略されてもよい。
【0310】
図40及び図41のそれぞれは、変形例に係るインパクト工具1Cの一部を拡大した断面図である。図40及び図41に示すように、後側バンパ110の前端部と軸方向弾性体301の後端部とは、径方向において重なってもよい。
【0311】
図40に示す例において、軸方向弾性体301の外周面の後部に凹部301Dが設けられる。凹部301Dは、軸方向弾性体301の外周面の後部から径方向内側に窪む。後側バンパ110の前端部は、径方向内側に屈曲する。後側バンパ110の前端部は、凹部301Dの内側に挿入される。後側バンパ110の前端部と軸方向弾性体301の外周面にとの境界において、ハンマケース6は露出しない。
【0312】
図41に示す例において、軸方向弾性体301の外周面の後部にフランジ部301Eが設けられる。フランジ部301Eは、軸方向弾性体301の外周面の後部から径方向外側に突出する。後側バンパ110の前端部は、径方向内側に屈曲する。後側バンパ110の前端部には、フランジ部301Eが挿入される凹部113が設けられる。後側バンパ110の前端部と軸方向弾性体301の外周面にとの境界において、ハンマケース6は露出しない。
【0313】
[第4実施形態]
第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その構成要素の説明を簡略又は省略する。
【0314】
図42は、実施形態に係るインパクト工具1Fを示す右前方側からの斜視図である。図43は、実施形態に係るインパクト工具1Fの一部を示す断面図である。図44は、実施形態に係るインパクト工具1Fの一部を拡大した断面図である。図45は、実施形態に係るライトアセンブリ18Fを示す右前方側からの分解斜視図である。
【0315】
インパクト工具1Fは、インパクトレンチである。上述の実施形態において説明したインパクト工具とは異なり、インパクト工具1Fは、D型ハンドルを有しない。インパクト工具1Fは、いわゆるピストル型のインパクトレンチである。インパクト工具1Fの本体ハウジング202は、モータを収容する本体部221と、本体部221の下部から下方側に突出するグリップ部222と、グリップ部222の下端部に接続されるバッテリ保持部223と、を有する。グリップ部222は、前後方向における本体部221の中央部から下方側に突出する。前後方向及び左右方向において、バッテリ保持部223の外形は、グリップ部222の外形よりも大きい。バッテリ保持部223の下部に、バッテリパック43が着脱されるバッテリ装着部が配置される。
【0316】
ハンマケース600は、第1筒部610と、第1筒部610よりも前方側に配置される第2筒部620と、第1筒部610の前端部と第2筒部620の後端部とを繋ぐ接続部630とを有する。第2筒部620の外径は、第1筒部610の外径よりも小さい。打撃機構115は、第1筒部610に収容される。第2筒部620は、アンビル軸受790を保持する。アンビル116の前部は、アンビル軸受790に回転可能に支持される。アンビル116の前端部は、第2筒部620の前端部よりも前方側に配置される。
【0317】
ライトアセンブリ18Fは、発光体ユニット3000と、少なくとも一部が発光体ユニット3000よりも径方向外側に配置される軸方向弾性体3001と、少なくとも一部が発光体ユニット3000よりも径方向内側に配置される径方向弾性体3002とを有する。発光体ユニット3000は、チップオンボード発光ダイオード95と、光学部材9600とを有する。光学部材960の少なくとも一部は、チップオンボード発光ダイオード95よりも前方側に配置される。
【0318】
後側バンパ1100は、第1筒部610の外周面の少なくとも一部を覆うように配置される。前側バンパ1200は、第2筒部620に支持される。径方向弾性体3002は、第2筒部620の周囲に配置される。径方向弾性体3002の少なくとも一部は、光学部材9600の前面に対向する。前側バンパ1200は、径方向弾性体3002を介して光学部材9600を前方側から支持する。
【0319】
[その他の実施形態]
上述の実施形態において、軸方向弾性体91及び径方向弾性体92のそれぞれは、環状であることとした。軸方向弾性体91は、第2筒部62の周囲の複数の位置に別々に設けられてもよい。径方向弾性体92は、第2筒部62の周囲の複数の位置に別々に設けられてもよい。
【0320】
上述の実施形態において、バッテリホルダ9は、左バッテリホルダ9Lと、左バッテリホルダ9Lの右方側に配置される右バッテリホルダ9Rとを含むこととした。すなわち、バッテリホルダ9は、左右に分割可能であることとした。バッテリホルダ9は、上下に分割可能でもよい。
【0321】
上述の実施形態において、インパクト工具1は、インパクトレンチであることとした。インパクト工具は、インパクトドライバでもよい。インパクトドライバのアンビルは、先端工具が挿入される挿入孔と、先端工具を保持するチャック機構とを有する。
【0322】
上述の実施形態においては、インパクト工具1の電源としてバッテリホルダに装着されるバッテリパック43が使用されることとした。インパクト工具1の電源として、商用電源(交流電源)が使用されてもよい。
【0323】
上述の実施形態においては、モータ10がインナロータ型のブラシレスモータであることとした。モータ10は、アウタロータ型でもよいし、ブラシ付きモータでもよい。
【符号の説明】
【0324】
1…インパクト工具、1B…インパクト工具、1C…インパクト工具、1F…インパクト工具、2…本体ハウジング、2B…ねじボス、2L…左本体ハウジング、2R…右本体ハウジング、2S…ねじ、3…バッテリハウジング、3L…左バッテリハウジング、3R…右バッテリハウジング、3S…ねじ、4…モータケース、4A…筒部、4B…下壁部、4C…通気口、5…ギヤケース、5B…ねじボス、6…ハンマケース、6A…軸受支持面、6B…ねじボス、7…サイドハンドル、7A…ハンドル部、7B…ベース部、7C…第1ベース部、7D…第2ベース部、7E…ヒンジ、7F…ゴム、8…バンパ、9…バッテリホルダ、9L…左バッテリホルダ、9R…右バッテリホルダ、10…モータ、11…コントローラ、11A…コントローラケース、12…ファン、13…減速機構、14…スピンドル、14A…フランジ部、14B…スピンドルシャフト部、14C…突出部、14D…スピンドル溝、15…打撃機構、16…アンビル、16A…アンビル凹部、16B…アンビルシャフト部、16C…アンビル突起部、16D…第1溝部、16E…第2溝部、17…トリガスイッチ、17A…トリガレバー、17B…スイッチ本体、18…ライトアセンブリ、18B…ライトアセンブリ、18F…ライトアセンブリ、19…インタフェースパネル、20…フックアセンブリ、20A…ベース部、20B…リング部、21…本体部、22…突出部、23…グリップ部、23A…後グリップ部、23B…上グリップ部、24…コントローラ収容部、25…パネル保持部、26…吸気口、27…排気口、28…保持凸部、31…ホルダ支持部、32…弾性部材支持部、33…スプリング保持部、34…ラバー保持部、35…ガイド部、36…保持凹部、37…開口、40…ベアリングカバー、40S…ねじ、41…ねじ、42…締付機構、42A…ねじ、42B…ダイヤル、43…バッテリパック、44…ターミナル、44A…ターミナルプレート、44B…ターミナル端子、45…スプリング、46…クッションラバー、46A…本体部、46B…凸部、47…ステータ、48…ロータ、49…ロータシャフト、50…センサ基板、51…ロータ軸受、52…ロータ軸受、53…第1ベベルギヤ、54…第2ベベルギヤ、55…遊星歯車機構、55A…ピン、55S…サンギヤ、55P…プラネタリギヤ、55I…インターナルギヤ、56…ギヤ軸受、57…ギヤ軸受、58…スピンドル軸受、61…第1筒部、61R…溝、62…第2筒部、62A…溝部、62R…溝、63…前壁部、64…円環リブ部、71…ハンマ、71A…ハンマボディ、71B…ハンマ突起部、71C…凹部、71D…ハンマ溝、72…ボール、73…第1コイルスプリング、74…第2コイルスプリング、75…第3コイルスプリング、76…第1ワッシャ、77…第2ワッシャ、78…ボール、79…アンビル軸受、79A…溝部、80…Oリング、81…シール部材、90…発光体ユニット、91…軸方向弾性体、91A…軸方向ベース部、91B…カバー部、91C…リング状凸部、91D…第2軸方向リブ部、92…径方向弾性体、92A…径方向ベース部、92B…後側支持部、92C…前側支持部、92D…径方向リブ部、92E…リング状凸部、92F…第1軸方向リブ部、93…ワッシャ、94…リングスプリング、95…チップオンボード発光ダイオード、95A…基板、95B…LEDチップ、95C…バンク、95D…蛍光体、95E…リード線、95F…凹部、96…光学部材、96A…第1外筒部、96B…第2外筒部、96C…第1内筒部、96D…第2内筒部、96E…光透過部、96F…凸部、96G…スナップフィット、100…防振ラバー、100L…左防振ラバー、100R…右防振ラバー、101…第1部分、102…第2部分、103…第3部分、104…第4部分、105…第5部分、106…突起部、107…保持溝、110…後側バンパ、111…筒状部、112…凸部、113…凹部、115…打撃機構、116…アンビル、120…前側バンパ、121…筒状部、122…円環部、123…凸部、202…本体ハウジング、221…本体部、222…グリップ部、223…バッテリ保持部、300…発光体ユニット、301…軸方向弾性体、301A…軸方向ベース部、301B…後側支持部、301C…前側支持部、301D…凹部、301E…フランジ部、302…径方向弾性体、302A…径方向ベース部、302B…後側支持部、302C…前側支持部、600…ハンマケース、610…第1筒部、620…第2筒部、630…接続部、790…アンビル軸受、901…ターミナル保持部、902…凸部、903…スライド部、960…光学部材、960A…外筒部、960B…内筒部、960C…光透過部、3000…発光体ユニット、3001…軸方向弾性体、3002…径方向弾性体、9600…光学部材、AX…出力回転軸、MX…モータ回転軸、VL…ライン。
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