(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024102035
(43)【公開日】2024-07-30
(54)【発明の名称】屋外照明器具
(51)【国際特許分類】
F21S 9/02 20060101AFI20240723BHJP
F21V 21/22 20060101ALI20240723BHJP
F21V 21/06 20060101ALI20240723BHJP
F21V 33/00 20060101ALI20240723BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20240723BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240723BHJP
【FI】
F21S9/02 100
F21V21/22 100
F21V21/06 100
F21V33/00 400
F21V23/00 160
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024006339
(22)【出願日】2024-01-18
(31)【優先権主張番号】202310077680.6
(32)【優先日】2023-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202320162375.2
(32)【優先日】2023-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521540830
【氏名又は名称】東莞巨揚電器有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】陳 明 允
(72)【発明者】
【氏名】陳 志 宏
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014BA04
3K014RB07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】屋外照明器具を提供する。
【解決手段】本体3と、照明組み立て部材1と、伸縮ロッド2と、支持組み立て部材5と、導電性組み立て部材4と、制御組み立て部材で構成される。支持組み立て部材5は本体3の底部に設置される。伸縮ロッド2の固定端は支持組み立て部材5または本体3に固設される。照明組み立て部材1は本体3の上部に設置されると共に伸縮ロッド2の自由端に連結される。支持組み立て部材5は、支持部材51と、スライダー52と、複数の脚部53を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、照明組み立て部材と、伸縮ロッドと、支持組み立て部材と、導電性組み立て部材と、制御組み立て部材と、を少なくとも備えている屋外照明器具であって、
前記照明組み立て部材は前記本体の上部に設置されていると共に前記伸縮ロッドの自由端に連結され、
前記支持組み立て部材は前記本体の底部に設置され、前記伸縮ロッドの固定端は前記支持組み立て部材または前記本体に固設され、前記支持組み立て部材は、支持部材と、スライダーと、複数の脚部と、を少なくとも含み、前記脚部のそれぞれの一端は前記スライダーにそれぞれ枢着され、前記脚部のそれぞれの中央部は全て複数の支持ロッドの一端に蝶着され、複数の前記支持ロッドの他端は全て前記支持部材に蝶着され、前記支持部材の上部には前記スライダーを収容するための作業室が開設され、前記スライダーは複数の弾性部材により前記作業室内に可動に設置され、前記スライダーは複数の前記脚部中の前記スライダーから離れる他端を駆動し、これを前記支持部材の径方向に沿って張り合わせるように移動させ、前記支持部材の外面には複数の前記脚部を収容するための複数の収容キャビティが開設され、複数の前記収容キャビティは前記作業室に連通され、
前記制御組み立て部材は前記本体または前記支持部材に内設され、前記照明組み立て部材は前記導電性組み立て部材を介して前記制御組み立て部材に電気的に接続されていることを特徴とする屋外照明器具。
【請求項2】
前記照明組み立て部材はホルダー及びヘッド部を備え、前記ホルダーの底部は前記伸縮ロッドの自由端に固定されるように連結され、前記ヘッド部は前記ホルダーに連結されると共に前記ホルダーに対して回転運動を行うことを特徴とする請求項1に記載の屋外照明器具。
【請求項3】
前記ヘッド部には、複数の発光素子及び/または複数の蚊よけ発光素子を含む発光素子が内設され、前記ホルダー及び/またはヘッド部にはレーザーランプが設置され、前記本体の上部にはキャビティが形成され、前記照明組み立て部材は前記キャビティ内に収容可能であることを特徴とする請求項1に記載の屋外照明器具。
【請求項4】
前記作業室には複数のガイド部材が内設され、複数の前記ガイド部材は、一端が前記スライダーを貫通すると共に前記支持部材に固定されるように連結されている第1ガイド柱、及び/または前記支持部材に形成されている第2ガイド柱を備え、前記第2ガイド柱は全て隣接する何れか2つの収容キャビティの間に位置していることを特徴とする請求項1に記載の屋外照明器具。
【請求項5】
前記支持組み立て部材は、前記支持部材の底端に固定されるように連結されているベースを更に備え、前記ベースには複数の前記脚部に対応するように複数の前記脚部に作用する複数の係合機構が設置され、複数の前記脚部には複数の前記係合機構に対応するように複数の係合点が形成され、前記ベースの底部には更に複数の前記係合機構に作用するボタンが設置され、前記ベース及び/または複数の前記係合機構には複数の係合リセット部材が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の屋外照明器具。
【請求項6】
前記脚部のそれぞれの底部には磁気構造がそれぞれ設置されていることを特徴とする請求項1に記載の屋外照明器具。
【請求項7】
前記脚部のそれぞれには位置決め穴が開設されていることを特徴とする請求項1に記載の屋外照明器具。
【請求項8】
前記導電性組み立て部材は前記伸縮ロッド内に弾設されている導電性バネ線を備え、前記導電性バネ線の両端は前記制御組み立て部材及び前記照明組み立て部材にそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の屋外照明器具。
【請求項9】
前記導電性組み立て部材は、前記支持組み立て部材に内設されている回転盤及び前記回転盤の外周を巻回している電線を備え、前記電線の両端は前記制御組み立て部材及び前記照明組み立て部材にそれぞれ電気的に接続され、前記支持組み立て部材にはシャフトが内設され、前記回転盤活動は前記シャフトに覆設され、前記電線に対して巻き取りまたは巻き戻しを行うために用いられ、前記回転盤には回転リセット部材が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の屋外照明器具。
【請求項10】
前記伸縮ロッドは、順番に覆設されている複数の中空ロッドを備え、前記導電性組み立て部材は、複数の導電性バンプ及び前記中空ロッドのそれぞれの表面に設置されている複数の導電層を含み、複数の前記導電性バンプは前記中空ロッドのそれぞれの端部の表面に設置され、同じ中空ロッドに位置している前記導電性バンプは前記導電層に電気的に接続され、前記中空ロッドのそれぞれの前記導電性バンプは隣接する中空ロッドの導電層にそれぞれスライド可能に接触し、最も内側に位置している中空ロッドの導電層及び最も外側に位置している中空ロッドの導電層は、第1電線及び第2電線を介して前記照明組み立て部材及び前記制御組み立て部材にそれぞれ電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の屋外照明器具。
【請求項11】
前記脚部が前記収容キャビティ内に収容されると、前記支持部材の外面と前記脚部の外面との接続箇所が継ぎ目なく平滑になることを特徴とする請求項1に記載の屋外照明器具。
【請求項12】
前記屋外照明器具は、前記本体または前記支持部材に内設されているバッテリー組み立て部材を更に備え、前記バッテリー組み立て部材は前記制御組み立て部材に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の屋外照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具の分野に関し、より詳しくは、屋外環境に適用されている屋外照明器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
屋外照明器具は、屋外で照明を提供し、野生動物を威嚇し、野営地の位置を示す等の目的で用いられている移動可能な照明器具である。従来の特許文献では、例えば、下記特許文献1には、制御組み立て部材が内設されているベース組み立て部材と、対向するように設置されている固定端及び自由端を有し、前記固定端は前記ベース組み立て部材に連結されている伸縮部材と、前記自由端に回転可能に連結されている照明組み立て部材であって、前記照明組み立て部材を前記自由端の軸方向及び径方向に沿って回転させる照明組み立て部材と、を備え、前記照明組み立て部材は、前記制御組み立て部材に電気的に接続されている照明部材を有している照明装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国登録実用新案第216643904号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の屋外照明器具は、スライド部材により脚部フレームを移動するように駆動することで、屋外照明器具を支持するが、前記スライド部材が外に露出されているため、屋外で湿気を受けたり、粉塵が詰まりやすく、スライド部材が詰まる問題が発生した。また、屋外照明器具を収容する場合、その脚部フレームが位置決め柱の外側に被装されているため、脚部フレームに直接衝突する等により、脚部フレームが緩み、屋外照明器具全体の強度が低下する問題もあった。
【0005】
また、上述した従来の屋外照明器具の照明組み立て部材は、伸縮部材に追随して上下に昇降移動する。照明組み立て部材と制御組み立て部材との間にある電気的接続経路の接続が不安定になると、照明組み立て部材の発光が安定しなくなった。
【0006】
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明の提案に至った。
【0007】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、上述のような問題点を解決することを課題の一例とする。すなわち、本発明は、屋外照明器具を提供することを主目的とする。
【0008】
本発明に係る技術特徴は、従来の屋外照明器具ではスライド部材が外に露出されているため、屋外で湿気を受けたり、粉塵が詰まりやすく、スライド部材が詰まるという問題を解決し、且つ、屋外照明器具を収容する際に、その脚部フレームが位置決め柱の外側に被装されているため、脚部フレームに衝突する等により、脚部フレームが緩み、屋外照明器具全体の強度が低下し、安全性が低くなるという問題も解決する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の一態様である屋外照明器具は、前記屋外照明器具は照明組み立て部材と、伸縮ロッドと、支持組み立て部材と、導電性組み立て部材と、制御組み立て部材と、を少なくとも備えている。前記照明組み立て部材は前記本体の上部に設置されていると共に前記伸縮ロッドの自由端に連結されている。前記支持組み立て部材は前記本体の底部に設置されている。前記伸縮ロッドの固定端は前記支持組み立て部材または前記本体に固設されている。前記支持組み立て部材は、支持部材と、スライダーと、複数の脚部と、を少なくとも含む。前記脚部のそれぞれの一端は前記スライダーにそれぞれ枢着され、前記脚部のそれぞれの中央部は全て複数の支持ロッドの一端に蝶着され、複数の前記支持ロッドの他端は全て前記支持部材に蝶着されている。前記支持部材の上部には前記スライダーを収容するための作業室が開設されている。前記スライダーは複数の弾性部材により前記作業室内に可動に設置され、前記スライダーは複数の前記脚部中の前記スライダーから離れる他端を駆動し、これを前記支持部材の径方向に沿って張り合わせるように移動させる。前記支持部材の外面には複数の前記脚部を収容するための複数の収容キャビティが開設され、複数の前記収容キャビティは前記作業室に連通されている。前記制御組み立て部材は前記本体または前記支持部材に内設され、前記照明組み立て部材は前記導電性組み立て部材を介して前記制御組み立て部材に電気的に接続されている。
【0010】
好ましくは、前記照明組み立て部材はホルダー及びヘッド部を備え、前記ホルダーの底部は前記伸縮ロッドの自由端に固定されるように連結され、前記ヘッド部は前記ホルダーに連結されると共に前記ホルダーに対して回転運動を行う。
【0011】
好ましくは、前記ヘッド部には、複数の発光素子及び/または複数の蚊よけ発光素子を含む発光素子が内設されている。前記ホルダー及び/またはヘッド部にはレーザーランプが設置されている。前記本体の上部にはキャビティが形成され、前記照明組み立て部材は前記キャビティ内に収容可能である。
【0012】
好ましくは、前記作業室には複数のガイド部材が内設され、複数の前記ガイド部材は、一端が前記スライダーを貫通すると共に前記支持部材に固定されるように連結されている第1ガイド柱、及び/または前記支持部材に形成されている第2ガイド柱を備えている。前記第2ガイド柱は全て隣接する何れか2つの収容キャビティの間に位置している。
【0013】
好ましくは、前記支持組み立て部材は、前記支持部材の底端に固定されるように連結されているベースを更に備え、前記ベースには複数の前記脚部に対応するように複数の前記脚部に作用する複数の係合機構が設置され、複数の前記脚部には複数の前記係合機構に対応するように複数の係合点が形成されている。前記ベースの底部には更に複数の前記係合機構に作用するボタンが設置されている。前記ベース及び/または複数の前記係合機構には複数の係合リセット部材が設置されている。
【0014】
好ましくは、前記脚部のそれぞれの底部には磁気構造がそれぞれ設置されている。
【0015】
好ましくは、前記脚部のそれぞれには位置決め穴が開設されている。
【0016】
好ましくは、前記導電性組み立て部材は前記伸縮ロッド内に弾設されている導電性バネ線を備え、前記導電性バネ線の両端は前記制御組み立て部材及び前記照明組み立て部材にそれぞれ電気的に接続されている。
【0017】
好ましくは、前記導電性組み立て部材は、前記支持組み立て部材に内設されている回転盤及び前記回転盤の外周を巻回している電線を備え、前記電線の両端は前記制御組み立て部材及び前記照明組み立て部材にそれぞれ電気的に接続されている。前記支持組み立て部材にはシャフトが内設され、前記回転盤活動は前記シャフトに覆設され、前記電線に対して巻き取りまたは巻き戻しを行うために用いられている。前記回転盤には回転リセット部材が設置されている。
【0018】
好ましくは、前記伸縮ロッドは、順番に覆設されている複数の中空ロッドを備えている。前記導電性組み立て部材は、複数の導電性バンプ及び前記中空ロッドのそれぞれの表面に設置されている複数の導電層を含み、複数の前記導電性バンプは前記中空ロッドのそれぞれの端部の表面に設置され、同じ中空ロッドに位置している前記導電性バンプは前記導電層に電気的に接続されている。前記中空ロッドのそれぞれの前記導電性バンプは隣接する中空ロッドの導電層にそれぞれスライド可能に接触し、最も内側に位置している中空ロッドの導電層及び最も外側に位置している中空ロッドの導電層は、第1電線及び第2電線を介して前記照明組み立て部材及び前記制御組み立て部材にそれぞれ電気的に接続されている。
【0019】
好ましくは、前記脚部のそれぞれが前記収容キャビティのそれぞれ内に収容されると、前記支持部材の外面と前記脚部のそれぞれの外面との接続箇所が継ぎ目なく平滑になる。
【0020】
好ましくは、前記屋外照明器具は、前記本体または前記支持部材に内設されているバッテリー組み立て部材を更に備え、前記バッテリー組み立て部材は前記制御組み立て部材に電気的に接続されている。
【発明の効果】
【0021】
このように、本発明によれば、次のような効果がある。
1、バッテリー組み立て部材は、制御組み立て部材及び導電性組み立て部材により、照明組み立て部材に給電を行う。伸縮ロッドが照明組み立て部材を上昇するように駆動し、屋外照明器具の照明の高さを高くし、導電性組み立て部材に伸縮ロッドを組み合わせて昇降し、照明組み立て部材に持続的に給電を行い、屋外照明器具の照明の高さを自由調節し、安定的に発光させる機能を実現する。
2、複数の脚部の中央部には全て支持ロッドの一端が蝶着され、支持ロッドの他端は全て前記支持部材に蝶着され、且つ何れか1つの脚部の一端がスライダーに枢着され、スライダー、支持ロッド、脚部がコネクティングロッド構造を形成する。スライダーが支持部材内で移動することで、スライダーがスライダーから離れる複数の脚部の一端を支持部材の径方向に沿って移動するように駆動し、屋外照明器具の収容及び使用時に、多種類の形態変化機能を実現する。脚部が収容されると、収容キャビティにより脚部を収容しやすくなり、屋外照明器具を懐中電灯として使用することができる。また、屋外照明器具を地面や卓上に配置して使用する場合、弾性部材がスライダーに作用し、スライダーが複数の脚部の間を相互に分離するように駆動し、且つ相互に分離した複数の脚部が多点の支持を形成し、屋外照明器具の安定性を高めやすくする。
3、スライダーが支持部材内に可動に設置されることで、スライダーが外に露出するのを防止し、スライダーの防護効果を高める以外、屋外でスライダーが湿気を受けたり、粉塵が詰まることで、スライダーが詰まる問題も防止する。また、屋外照明器具を収容する際に、複数の脚部を支持部材の収容キャビティ内に収容することで、支持部材により脚部を防護し、屋外照明器具全体の強度を高め、屋外照明器具の安定性を高め、耐用年数も延ばす。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の第1実施例に係る屋外照明器具の収容状態の一例を概略的に示す。
【
図2】本発明の第1実施例に係る屋外照明器具の収容状態を示す概略構成図(一)。
【
図3】本発明の第1実施例に係る屋外照明器具の収容状態を示す概略構成図(二)。
【
図4】本発明の第1実施例に係る屋外照明器具の本体を示す展開図である。
【
図5】本発明の第1実施例に係る屋外照明器具を示す部分概略展開図である。
【
図6】本発明の第1実施例に係る屋外照明器具の照明組み立て部材を示す展開図である。
【
図7】本発明の第2実施例に係る屋外照明器具の導電性組み立て部材を示す概略構成図。
【
図8】本発明の第2実施例に係る屋外照明器具の側面を示す概略断面図。
【
図9】本発明の第3実施例に係る屋外照明器具の側面を示す概略断面図。
【
図10】本発明の第3実施例に係る屋外照明器具を示す部分概略拡大図。
【
図11】本発明の第3実施例に係る屋外照明器具の伸縮ロッドを示す概略構成図(一)。
【
図12】本発明の第3実施例に係る屋外照明器具の伸縮ロッドを示す概略構成図(二)。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、記述した範囲内で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。なお、ここで、本明細書において、上、下、左、右、前、後等の全ての方向の指示は、添付図面に示すような特定の形態において、各部材間の相対的な位置関係、運動状況等を説明するために用いるにすぎず、前記特定の形態が変化した場合、前記方向の指示も追随して変化する。また、本明細書において、「第1」、「第2」等は目的を説明するために用いるにすぎず、順序や順位を特に指定しているわけではなく、これによって本出願を限定するものではない。これらは同じ技術用語によって記載している部材や操作を区別するために用いるにすぎず、相対的な重要性を指示または暗示する、或いは指示する技術的特徴の数量を暗に含む、と解釈すべきではない。このように、「第1」、「第2」と限定されている特徴は、少なくとも1つの前記特徴を含むことを明示または暗示している。
【0024】
また、各実施例の間の技術的手段は相互に結合することができるが、但し、本分野の普通の技術者が実現可能であることを基礎とし、技術的手段を結合することで相互に矛盾が生じたり、実現不能である場合にこの技術的手段の結合が存在しないと認めれば、本出願が請求する保護範囲に含まれない。
【0025】
従来の屋外照明器具はスライド部材が外に露出されているため、屋外で湿気を受けたり、粉塵が詰まりやすく、スライド部材が詰まる問題が発生する。また、屋外照明器具を収容する場合、その脚部フレームが位置決め柱の外側に被装されるため、脚部フレームに衝突等が発生しやすく、脚部フレームが緩み、屋外照明器具全体の強度が低下し、安全性が低下する問題もあった。
【0026】
上述の問題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。すなわち、上記目的を達成するための本発明の諸態様は、以下のとおりである。
【0027】
<第1実施例>
図1~
図6を参照しながら、本発明の第1実施例に係る屋外照明器具について説明する。本発明の第1実施例に係る屋外照明器具は、本体3と、照明組み立て部材1と、伸縮ロッド2と、支持組み立て部材5と、導電性組み立て部材4と、制御組み立て部材6と、バッテリー組み立て部材7と、を含んで構成されている。
【0028】
前記支持組み立て部材5は前記本体3の底部に設置されている。前記伸縮ロッド2の固定端は前記支持組み立て部材5または本体3に固設されている。前記照明組み立て部材1は前記本体3の上部に設置されていると共に前記伸縮ロッド2の自由端に連結されている。前記支持組み立て部材5は、支持部材51と、スライダー52と、複数の脚部53と、を備えている。前記脚部53のそれぞれの一端は前記スライダー52にそれぞれ枢着され、複数の前記脚部53の中央部は全てこれら前記支持ロッド532の一端に蝶着され、前記これら前記支持ロッド532の他端は全て前記支持部材51に蝶着されている。前記支持部材51の上部には前記スライダー52を収容するための作業室511が開設されている。前記スライダー52は複数の弾性部材521により前記作業室511内に可動に設置され、前記スライダー52は、複数の前記脚部53中のスライダー52から離れる他端を駆動し、これを前記支持部材51の径方向に沿って張り合わせるように移動させる。前記支持部材51の外面には前記脚部53を収容するための複数の収容キャビティ512が開設され、前記収容キャビティ512は前記作業室511に連通されている。前記脚部53が前記収容キャビティ512内に収容されると、前記支持部材51の外面と前記脚部53の外面との接続箇所が継ぎ目なく平滑になる。
【0029】
また、前記制御組み立て部材6及びバッテリー組み立て部材7は前記本体3または前記支持部材51にそれぞれ内設され、前記照明組み立て部材1は導電性組み立て部材4を介して前記制御組み立て部材6に電気的に接続され、前記バッテリー組み立て部材7は制御組み立て部材6に電気的に接続されている。
【0030】
具体的には、バッテリー組み立て部材7は制御組み立て部材6及び導電性組み立て部材4を介して照明組み立て部材1に給電を行う。伸縮ロッド2が照明組み立て部材1を上昇するように駆動して、屋外照明器具の照明の高さを高くすると、導電性組み立て部材4に伸縮ロッド2を組み合わせて昇降し、照明組み立て部材1に対して持続的に給電を行う。このようにして、屋外照明器具の照明の高さの自由調節機能を実現している。
【0031】
複数の脚部53の中央部は全てこれら前記支持ロッド532の一端に蝶着され、これら前記支持ロッド532の他端は全て前記支持部材51に蝶着されている。また、これら前記脚部53の一端は全てスライダー52に枢着され、スライダー52、支持ロッド532、脚部53によりコネクティングロッド構造が形成されている。スライダー52が支持部材51内で移動することで、スライダー52が複数の脚部53中のスライダー52から離れる他端を駆動し、これを支持部材51の径方向に沿って張り合わせるように移動させる。こうすることで、屋外照明器具の収容及び使用時に多種類の形態変化機能を実現している。
【0032】
脚部を収容する場合、収容キャビティにより脚部を収容し、屋外照明器具を懐中電灯として使用することができる。屋外照明器具を地面または卓上に配置する場合、弾性部材521をスライダー52に作用させ、スライダー52により複数の脚部53の間を相互に分離するように駆動し、相互に分離する複数の脚部53により多点の支持を形成する。このようにすれば、屋外照明器具の安定性を高めることができる。
【0033】
また、スライダー52を作業室511内に可動に設置することで、スライダー52が外に露出するのを防止し、スライダー52の防護効果を高め、屋外でスライダー52が湿気を受けたり、粉塵が詰まることで、スライダー52が詰まる問題を防止している。また、屋外照明器具を収容する際に、複数の脚部53を支持部材51の収容キャビティ512内に収容可能し、支持部材51により脚部53を防護し、屋外照明器具全体の強度を効果的に高めることで、屋外照明器具の安定性を高め、耐用年数も延ばしている。前記脚部53を前記収容キャビティ512内に収容すると、前記支持部材51の外面と前記脚部53の外面との接続箇所が継ぎ目なく平滑になり、屋外照明器具の外面が平滑になることで、屋外照明器具を手に持ち易くなり、屋外照明器具の外面が他の物品に擦過される現象を防止している。
【0034】
ちなみに、脚部53の数量は、好ましくは3つであり、3つの脚部53が環状を呈すると共に支持部材51に均等に分布され、屋外照明器具を支持する安定性を高めている。
【0035】
本実施例では、前記作業室511には複数のガイド部材が内設され、前記ガイド部材は、一端が前記スライダー52を貫通すると共に前記支持部材51に固定されるように連結されている第1ガイド柱513、及び/または前記支持部材51に形成されている第2ガイド柱514を備えている。また、前記第2ガイド柱514は全て隣接する2つの収容キャビティ512の間に位置している。ガイド部材が、一端が前記スライダー52を貫通すると共に前記支持部材51に固定されるように連結されている第1ガイド柱513を備えている場合、第1ガイド柱513がスライダー52を貫通して支持部材51に固定されるように連結され、スライダー52が第1ガイド柱513の延伸方向上で定方向に移動することで、脚部53がスライダー52により駆動されて均一に安定的に張り合わせ運動を行う。
【0036】
ちなみに、第1ガイド柱513が弾性部材521を貫通することで、弾性部材521の安定性が高まり、弾性部材521が第1ガイド柱513の延伸方向上で安定的に変形する。弾性部材521の一端がスライダー52に作用することで、弾性部材521の他端が第1ガイド柱513または本体3に作用し、屋外照明器具が作動する際に、弾性部材521がスライダー52に弾性的に作用し、スライダー52が脚部53を運動するように駆動する効果を達成している。
【0037】
他の実施例では、第1ガイド柱513の支持部材51から離れる他端が本体3に固定されるように連結されることで、支持部材51が本体3を支持する作用を達成し、屋外照明器具全体の強度を更に高めている。
【0038】
好ましい実施態様では、ガイド部材が前記支持部材51に形成されている第2ガイド柱514を更に備えている場合、第2ガイド柱514が全て隣接する2つの収容キャビティ512の間に位置し、且つ、スライダー52には第2ガイド柱514に対応するように複数のガイド溝522が形成されている。スライダー52が本体3内で運動すると、第2ガイド柱514がガイド溝522内に係合されることで、スライダー52が第2ガイド柱514の延伸方向に沿って定方向に移動し、脚部53がスライダー52に駆動されることで均一に安定的に張り合わせ運動を行う機能を達成している。また、スライダー52には複数の収容キャビティ512にそれぞれ向けて延伸されている作業端が形成され、作業端が2つの隣接するガイド溝522の間に位置し、前記作業端を介して収容キャビティ512内に対応する脚部53に枢着されることで、スライダー52が脚部53を運動するように駆動し、且つ第2ガイド柱514により支持部材51の強度を高めている。作業室511内の第2ガイド柱514及びガイド溝522を組み合わせることで、作業室511内の空間の利用率が高まり、屋外照明器具の構造が更に簡潔になり、屋外に携帯しやすくなる効果を達成させている。
【0039】
他の実施例では、第2ガイド柱514が本体3に固定されるように連結され、支持部材51が本体3に固定されるように連結され、本体3を支持する機能を達成し、屋外照明器具全体の強度を更に高めている。
【0040】
本実施例では、支持組み立て部材5はベース54を更に備え、前記ベース54は前記支持部材51の底端に固定されるように連結され、前記ベース54には複数の脚部53に対応するように前記脚部53に作用する複数の係合機構541が可動に設置され、複数の前記脚部53には複数の前記係合機構541に対応するように複数の係合点531が形成されている。前記ベース54の底部には複数の前記係合機構541に作用するボタン542が更に設置され、複数の前記係合機構541及び/またはベース54には係合リセット部材が設置されている。
【0041】
複数の脚部53が支持部材51に向けてそれぞれ折り畳まれると共に複数の収容キャビティ512内に収容されると、複数の脚部53が、弾性部材521を圧縮して移動させるようにスライダー52を駆動し、ベース54に可動に設置されている係合機構541により脚部53にある係合点531に係合して連結し、ベース54及び/または係合機構541にある係合リセット部材を係合機構541に作用させることで、係合機構541が脚部53を固定するように保持する。こうすることで、脚部53を収容キャビティ512内に安定的に収容する作用を達成している。
【0042】
また、ベース54の底部にはボタン542が設置され、ボタン542がそれぞれ係合機構541に作用すると、係合機構541が回転する。屋外照明器具を作動させる際に支持する必要がある場合、ボタン542を押し、ベース54にある係合機構541を回転させると共に支持フレームにある係合点531から分離し、スライダー52を弾性部材521のリセット作用により移動させ、スライダー52が複数の脚部53を自動的に開くように駆動させることで、脚部53が屋外照明器具を支持する。こうして、屋外照明器具の機能を「ワンクリック式」で使用可能にし、屋外照明器具の利便性を高めている。
【0043】
本実施例では、前記脚部53のそれぞれの底部には磁気構造533がそれぞれ設置されている。好ましくは、磁気構造533には取得しやすい磁石を採用し、屋外照明器具を固定する必要がある場合、屋外照明器具を磁性材料を含むカールーフや他の支持フレームに配置し、磁石によりカールーフや支持フレームに吸着し、脚部53とカールーフまたは支持フレームとの間の連結の安定性を高め、屋外照明器具の固定作用を高め、屋外照明器具の利便性を向上している。
【0044】
本実施例では、前記脚部53には位置決め穴534が開設され、屋外照明器具を固定する必要がある場合、ピンを位置決め穴534に貫通させて地面に固定し、脚部53を固定する作用を達成している。このようにして、屋外照明器具を固定する機能を実現し、屋外照明器具の利便性を高めている。
【0045】
また、支持ロッド532の他端が全て前記支持部材51に蝶着されているため、加工を便利にするために、支持部材51にある収容キャビティ512の底部には突起するラグ(lug)が形成され、ラグにより支持部材51と支持ロッド532とを蝶着している。屋外照明器具を収容する場合、突起するラグを位置決め穴534内に位置させ、且つ脚部53にはロッド溝が更に設けられ、脚部53を折り畳む際に、ロッド溝により支持ロッド532を収容し、脚部53を収容キャビティ512内にスムーズに収容し、且つ脚部53を収容キャビティ512の底部に貼り合わせる。こうすることで、屋外照明器具構造を簡潔にし、屋外照明器具の体積を縮小しやすくしている。
【0046】
本実施例では、前記照明組み立て部材1はホルダー11及びヘッド部12を備えている。前記ホルダー11の底部は前記伸縮ロッド2の自由端に固定されるように連結され、前記ヘッド部12は前記ホルダー11に連結されていると共に前記ホルダー11に対して回転運動を行う、ヘッド部12がホルダー11上で自由回転することで、ヘッド部12の光照射角度を改変し、屋外照明器具の多角度照明機能を実現している。
【0047】
また、屋外照明器具を使用する場合、ホルダー11を引っ張って伸縮ロッド2を伸縮するように駆動し、伸縮する伸縮ロッド2に追随するようにホルダー11及びヘッド部12を昇降移動させることで、ヘッド部12に直接作用してヘッド部12が力を受けて容易に緩んで脱落する危険を防止し、屋外照明器具の耐用年数を延ばしている。
【0048】
また、ヘッド部12にはホルダー11に貫設可能な軸121が形成され、軸121がヘッド部12に対して回転するように支持することで、ヘッド部12をホルダー11上で回転させている。屋外照明器具を卓上に配置する場合、回転ヘッド部12により屋外照明器具の照明方向を改変することで、照明器具をデスクライトとして使用でき、屋外照明器具の形態を多様に変化させて使用する機能を実現している。
【0049】
本実施例では、前記ヘッド部12に発光素子が内設され、前記発光素子は複数の発光素子122及び/または複数の蚊よけ発光素子123を備えている。前記ホルダー11及び/またはヘッド部12にはレーザーランプ(不図示)が設置されている。前記本体3の一端にはキャビティ31が形成され、前記照明組み立て部材1は前記キャビティ31内に収容可能であり、発光素子122が高輝度の光線を発光することで、屋外照明器具の照明機能を実現している。蚊よけ発光素子123が、蚊が嫌う光線を発光することで、屋外照明器具が蚊を追い払う機能を実現している。また、ヘッド部12またはホルダー11にはレーザーランプが更に設置され、レーザーランプがレーザーを発射し、射程が遠いレーザーにより遠くにいる人々の注意を惹くことで、屋外照明器具を屋外で使用する際に遠隔から救助を求めることができるようになっている。
【0050】
また、本体3の一端にはキャビティ31が形成され、キャビティ31により制御組み立て部材6、バッテリー組み立て部材7、ヘッド部12、及びホルダー11を収容し、ヘッド部12及びホルダー11をキャビティ31内に収容することで、屋外照明器具が未使用時に、ヘッド部12及びホルダー11が長期間外に露出されているためにぶつかる危険を防ぎ、屋外照明器具の耐用年数を延ばしている。また、制御組み立て部材6及びバッテリー組み立て部材7をキャビティ31内に固設することで、制御組み立て部材6及びバッテリー組み立て部材7を効果的に防護している。
【0051】
他の実施例では、制御組み立て部材6及びバッテリー組み立て部材7の防護効果を更に高めるため、キャビティ31内には内カバー32が取り外し可能に設置され、内カバー32によりキャビティ31を内キャビティと外キャビティとに分離し、制御組み立て部材6及びバッテリー組み立て部材7を密閉された内キャビティ内に収容可能にし、制御組み立て部材6及びバッテリー組み立て部材7の防護効果を更に高めている。また、ヘッド部12及びホルダー11が外キャビティ内に収容されることで、防止屋外照明器具が未使用時に、ヘッド部12及びホルダー11が長期間外に露出されることでぶつかる危険を防ぎ、伸縮ロッド2がヘッド部12及びホルダー11を自由昇降するように駆動する機能を達成させている。後続のメンテナンスでは、内カバー32を取り外し、本体3の上部からキャビティ31内の制御組み立て部材6及びバッテリー組み立て部材7に対し、便利にメンテナンスを行う効果を達成している。
【0052】
ちなみに、光線をスムーズに射出するため、ヘッド部12の上部には光透過性が良好なカバー124が設置されている。また、屋外照明器具の集光効果を高めるため、ヘッド部12には反射板125が内設されている。
【0053】
他の実施例では、ホルダー11を引いて伸縮ロッド2を伸長させ、ヘッド部12及びホルダー11をキャビティ31内から抜出するため、ホルダー11の上部及びヘッド部12の上部にはボスがそれぞれ形成され、ボスの面積はキャビティ31の横断面より広く、ボスを把持してホルダー11に作用力を付勢することで、伸縮ロッド2をスムーズに伸長させ、ヘッド部12をホルダー11に追随させてキャビティ31内からスムーズに抜出する。ヘッド部12がキャビティ31内に収容されると、ボスの底面がスリーブの上部に作用することで、ボスがキャビティ31の外側に位置し、ヘッド部12及びホルダー11がキャビティ31内に完全に進入するのを防止し、ヘッド部12がホルダー11に追随してキャビティ31内から再度抜出される。こうすることで、屋外照明器具の利便性を高めている。
【0054】
本実施例では、制御パネル61及びタッチキー62を含む制御組み立て部材6が更に設置され、制御パネル61がバッテリー組み立て部材7、タッチキー62、及び導電性組み立て部材4の一端にそれぞれ電気的に接続されている。制御パネル61によりバッテリー組み立て部材7の電流出力を制御し、導電性組み立て部材4により照明組み立て部材1のレーザーランプ、発光素子122、蚊よけ発光素子123を発光するように制御し、且つ発光素子122の色やフラッシュ等を変更するように制御することで、異なる色の光線及びSOS救難信号を発射する機能を達成させ、屋外での使用を利便にし、屋外照明器具の発光効果の多様性を高めている。
【0055】
また、タッチキー62は本体3の外側に設置されて制御パネル61に電気的に接続され、ユーザーが制御パネル61に制御信号を入力するようにタッチキー62を操作することで、屋外照明器具を制御する効果を達成している。また、タッチキーには表示ランプが設置され、表示ランプが異なるライトまたはフラッシュを発生させることで、屋外照明器具の実際の作業状況や電量に応じて表示する。
【0056】
本実施例では、本体3内に位置すると共に一端がスリーブの外に貫設されている充放電インターフェース(例えば、Type C規格を使用した充放電インターフェース)を更に備え、且つ充放電インターフェースは制御パネル61に電気的に接続され、充放電インターフェースを介して外部電源に接続され、制御パネル61によりバッテリー組み立て部材7に対して充電を行う。或いは、充放電インターフェースを介して外部用電源設備(例えば、携帯電話等)に接続され、バッテリー組み立て部材7が制御パネル61に対して放電を行い、制御パネル61を流れる電流が、充放電インターフェースを介して外部用電源設備に給電を行う。ちなみに、給電インターフェースを防水、防潮するために、給電インターフェースには保護プラグ63が設置されている。
【0057】
本実施例では、加工を便利にし、製造コストを低下させるため、伸縮ロッド2には順番に覆設されている複数の中空ロッド21が採用されている。
【0058】
本実施例では、前記導電性組み立て部材4は、前記伸縮ロッド2内に弾設されている導電性バネ線40を備えている。前記導電性バネ線40の両端は制御組み立て部材6及び照明組み立て部材1にそれぞれ電気的に接続され、取得しやすい導電性バネ線40を採用することで屋外照明器具の製造コストを低下させている。導電性バネ線40の伸縮性能により、伸縮ロッド2が照明組み立て部材1を昇降するように駆動すると、照明組み立て部材1と制御パネル61との間を安定的に電気的に接続し、屋外照明器具的ヘッド部12が異なる高さでも安定的に発光する機能を実現している。
【0059】
本実施例では、屋外照明器具の防水機能を向上させるため、キャビティ31内には伸縮ロッド2を収容するための伸縮チャンネル33が形成され、伸縮チャンネル33がキャビティ31に連通されると共に、伸縮ロッド2の自由端が伸縮チャンネル33を介してホルダー11に固定されるように連結され、キャビティ31の内キャビティが封止状態を保持し、キャビティ31内にあるバッテリー組み立て部材7及び制御組み立て部材6を外界から隔離し、屋外環境の水分や塵がキャビティ31内に進入してバッテリー組み立て部材7及び制御組み立て部材6を損壊させるのを防ぎ、屋外照明器具の耐用年数を更に延ばしている。
【0060】
また、伸縮チャンネル33を第2ガイド柱514に連通させることで、伸縮ロッド2を第2ガイド柱514内に貫設可能にし、屋外照明器具構造の簡潔さを更に向上させている。
【0061】
<第2実施例>
次は、
図7~
図8を参照しながら、本発明の第2実施例に係る屋外照明器具について説明する。本発明に係る屋外照明器具は、照明組み立て部材1と制御パネル61との間の電気的接続の安定性を高めるため、第1実施例との相違点は、
図7と
図8に示す如く、前記導電性組み立て部材4は、前記支持組み立て部材5に内設されている回転盤42、及び前記回転盤42の外周を巻回している電線41を備え、電線41の両端は制御組み立て部材6及び照明組み立て部材1にそれぞれ電気的に接続されている。また、前記支持部材51にはシャフト43が内設され、前記回転盤42は前記シャフト43に可動に覆設され、電線41に対して巻き取りまたは巻き戻しを行うために用いられている。前記回転盤42には回転リセット部材421が設置されている。
【0062】
電線41及び回転盤42は伸縮ロッド2の固定端の一側に設置され、電線41の一端が伸縮ロッド2の固定端に沿って伸縮ロッド2を貫通させると共にヘッド部12に電気的に接続され、支持部材51内に位置している伸縮ロッド2等の他の部材が折れ曲がった電線41により詰まるのを防止し、第1実施例に係る導電性バネ線40が長期間の弾性変形により、過度に疲労したり、引っ張る力が大きすぎて切断されるリスクを低下させ、屋外照明器具の耐用年数を延ばしている。また、支持部材51には回転盤42を回転させるためのシャフト43が内設され、回転盤42を安定的に回転させている。
【0063】
なお、回転盤42に回転リセット部材421が設置され、好ましい手段は、回転リセット部材421には取得しやすいコイルばねが採用され、コイルばねの中心部の一端がシャフト43に固定されるように連結されることで、コイルばねの外側の一端が回転盤42に固定されるように連結されている。伸縮ロッド2が電線41を伸長するように駆動すると共に回転盤42をシャフト43に対して回転するように駆動すると、回転盤42がコイルばねの弾力運動を克服し、且つコイルばねがエネルギーを蓄積する。伸縮ロッド2を収縮する場合、コイルばねのリセット作用により回転盤42を再度回転し、且つ電線41を巻き取ることで、電線41の自動巻き取り機能を実現している。
【0064】
<第3実施例>
次は、
図9~
図12を参照しながら、本発明の第3実施例に係る屋外照明器具について説明する。本発明に係る屋外照明器具は、照明組み立て部材1と制御パネル61との電気的接続の安定性を高めるため、第1実施例及び第2実施例との相違点は、
図9乃至
図21に示す如く、前記伸縮ロッド2が順番に覆設されている複数の中空ロッド21を備え、前記導電性組み立て部材4が導電性バンプ44及び前記中空ロッド21のそれぞれの表面に設置されている導電層45を含んでいる点である。
【0065】
前記導電性バンプ44は中空ロッド21の端部の表面に設置され、同じ中空ロッド21に位置している前記導電性バンプ44は導電層45に電気的に接続され、中空ロッド21にある導電性バンプ44は隣接する中空ロッド21にある導電層45にそれぞれスライド可能に接触している。また、最も内側に位置している中空ロッド21の導電層45及び最も外側に位置している中空ロッド21の導電層45は、第1電線411及び第1電線412を介して前記照明組み立て部材1及び前記制御組み立て部材6にそれぞれ電気的に接続されている。
【0066】
伸縮ロッド2が伸縮すると、隣接する中空ロッドの間に相対的移動が発生し、中空ロッド21にある導電性バンプ44は隣接するロッドにある導電層45にスライド可能に接触し、同じ中空ロッド21にある導電層45が導電性バンプ44に電気的に接続されることで、中空ロッド21のそれぞれにある導電層45が導電性バンプ44を介して相互に連通され、導電層45を介して制御組み立て部材6及び照明組み立て部材1に電気的に接続され、伸縮ロッド2が伸縮すると共に、制御組み立て部材6と照明組み立て部材1との間の安定的な電気的接続効果を保持する。第1実施例に係る導電性バネ線40が長期間の弾性変形により、過度に疲労したり、引っ張る力が大きすぎて切断されるリスクを低下させ、屋外照明器具の耐用年数を延ばしている。
【0067】
ちなみに、導電層45と中空ロッド21とが電気的に接続され、中空ロッド21に容易に漏電が発生する状況を防止するため、中空ロッド21を絶縁材料で製造するか、導電層45と中空ロッド21との間に絶縁層を設置している。
【0068】
また、導電性バンプ44は中空ロッド21の内面または外面に設置してもよい。例えば、相互に覆設されている複数の中空ロッド21が、内から外にかけて順次伸縮し、且つ導電性バンプ44が中空ロッド21の外面に設置される場合、導電性バンプ44が中空ロッド21の底端に位置し、導電層45が中空ロッド21の内面に設置される。このようにすれば、隣接する中空ロッド21の間に相対的移動が発生すると、底端の導電性バンプ44が隣接する中空ロッド21にある導電層45に終始スライド可能に接触し、異なる中空ロッド21の間の導電層45が相互に電気的に接続されるように保持される。
【0069】
また、伸縮ロッド2の外部が帯電し、屋外照明器具全体に漏電が発生するのを防止するため、最外層の中空ロッド21以外、残りのロッド全てに導電性バンプ44を設置し、最外層の中空ロッド21の導電層45が前記中空ロッド21にある導電性バンプ44を介して外界に導電する状況を防止している。
【0070】
好ましい実施態様では、導電性バンプ44と導電層45との間の位置を対応するように保持するために、全ての中空ロッド21には複数條ガイド溝211が設けられ、且つ複数の中空ロッド21の間にあるガイド溝211が順次嵌合される。こうすることで、ガイド溝211の位置限定作用により、中空ロッド21の間で相対的な回転が発生する状況を防止し、隣接する中空ロッド21の間にある導電性バンプ44と導電層45との相対的位置を不変に保持する。また、ガイド溝211を設けることで、中空ロッド21の強度を更に効果的に高め、屋外照明器具の耐用年数を延ばしている。
【0071】
加工を便利にするため、導電性バンプ44及び導電層45をガイド溝211の内と外の両側にそれぞれ位置させることで、隣接する中空ロッド21の間にある導電性バンプ44と導電層45とを全て1対1で対応するように保持し、需要導電性バンプ44及び導電層45の位置を校正するステップを減らし、屋外照明器具の製造効率を高めている。
【0072】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0073】
1 照明組み立て部材、
11 ホルダー、
12 ヘッド部、
121 軸、
122 発光素子、
123 蚊よけ発光素子、
124 カバー、
125 反射板、
2 伸縮ロッド、
21 中空ロッド、
211 ガイド溝、
3 本体、
31 キャビティ、
32 内カバー、
33 伸縮チャンネル、
4 導電性組み立て部材、
40 導電性バネ線、
41 電線、
411 第1電線、
412 第2電線、
42 回転盤、
421 回転リセット部材、
43 シャフト、
44 導電性バンプ、
45 導電層、
5 支持組み立て部材、
51 支持部材、
511 作業室、
512 収容キャビティ、
513 第1ガイド柱、
514 第2ガイド柱、
52 スライダー、
521 弾性部材、
522 ガイド溝、
53 脚部、
531 係合点、
532 支持ロッド、
533 磁気構造、
534 位置決め穴、
54 ベース、
541 係合機構、
542 ボタン、
6 制御組み立て部材、
61 制御パネル、
62 タッチキー、
63 保護プラグ、
7 バッテリー組み立て部材。
【外国語明細書】