(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024102059
(43)【公開日】2024-07-30
(54)【発明の名称】係止ハンドルを伴う血管周囲組織アクセスカテーテル
(51)【国際特許分類】
A61M 25/06 20060101AFI20240723BHJP
A61M 5/46 20060101ALI20240723BHJP
A61M 25/00 20060101ALI20240723BHJP
【FI】
A61M25/06 550
A61M5/46
A61M25/00 530
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024060233
(22)【出願日】2024-04-03
(62)【分割の表示】P 2021502467の分割
【原出願日】2019-07-08
(31)【優先権主張番号】16/039,234
(32)【優先日】2018-07-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】514045692
【氏名又は名称】アブレイティヴ・ソリューションズ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】アンディ・エドワード・デニソン
(72)【発明者】
【氏名】デヴィッド・アール・フィッシェル
(72)【発明者】
【氏名】ティム・エー・フィッシェル
(72)【発明者】
【氏名】ダリン・ジェームズ・ケント
(72)【発明者】
【氏名】ニコール・ハラタニ
(57)【要約】
【課題】標的の内腔の内壁の外側における組織の塊への流体送達のためのカテーテル、方法、及びシステムを提供する。
【解決手段】血管周囲および/または尿道周囲の組織切除のための血管内カテーテルが、人の体の腎動脈または他の血管の壁の内部表面と係合するために中心軸の周りで拡張する支持された案内管を通じて前進させられる複数の穿通体を含み、組織を切除するための切除流体の注入、神経感知、神経刺激、または、エネルギーの適用による切除を可能にする。カテーテルは、案内管および穿通体の前進のための近位ハンドルを備え得る。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテル本体と、
遠位端を有する少なくとも1つの案内管と、
少なくとも1つの注入管であって、前記少なくとも1つの案内管の内側において同軸で位置させられる遠位針を備え、前記遠位針を備えた前記少なくとも1つの注入管は、前記少なくとも1つの案内管の前記遠位端を越えて延長可能である、少なくとも1つの注入管と、
係止解除機構と、長手方向移動機構と、を備える近位ハンドルであって、前記係止解除機構は、前記少なくとも1つの案内管の前記遠位端が標的血管の内壁に近接するまで、前記少なくとも1つの案内管をあらかじめ設定された距離で前進させることを前記長手方向移動機構に許容するように動作させられるように構成される、近位ハンドルと、
を備え、
前記係止解除機構は、前記遠位針を備える前記注入管を前記少なくとも1つの案内管の前記遠位端を越えてあらかじめ設定された距離で前進させることを前記長手方向移動機構に許容するように再動作させられるように構成され、これにより前記遠位針を備える前記少なくとも1つの注入管が前記標的血管の前記内壁を貫いて穿通させるように構成される、
カテーテル。
【請求項2】
前記係止解除機構は、前記遠位針を備えた前記少なくとも1つの注入管を、前記少なくとも1つの案内管の中に戻すように後退させることを前記長手方向移動機構に許容するように再動作させられるように構成されており、
前記係止解除機構は、前記少なくとも1つの案内管を、前記戻された前記遠位針を備えた前記注入管と共に前記カテーテル本体の中に戻すように後退させることを前記長手方向移動機構に許容するように再動作させられるように構成されている
請求項1に記載のカテーテル。
【請求項3】
流体供給源を更に備える、
請求項1に記載のカテーテル。
【請求項4】
前記係止解除機構は、スイッチ、トグル、ボタンを含む、
請求項1に記載のカテーテル。
【請求項5】
前記係止解除機構は、解放されたときに自動的に跳ね上がるように構成されている
請求項1に記載のカテーテル。
【請求項6】
前記長手方向移動機構は、連続的に前記少なくとも1つの案内管を第1に展開させ、前記遠位針を備えた前記少なくとも1つの注入管を第2に展開させるように構成されている
請求項1に記載のカテーテル。
【請求項7】
前記係止解除機構は、前記長手方向移動機構の移動が前記係止解除機構を係止状態に入らせるまで、係止解除状態で留まるように構成されている、
請求項1に記載のカテーテル。
【請求項8】
前記係止解除機構は、ボタンを押し込むことで動作するように構成されている、
請求項1に記載のカテーテル。
【請求項9】
前記長手方向移動機構は、あらかじめ定められた停止同士の間のみで段階的に移動するように構成されている、
請求項1に記載のカテーテル。
【請求項10】
前記係止解除機構は、ボタンを押し込むことにより再作動させられるように構成されている、
請求項1に記載のカテーテル。
【請求項11】
対応するカテーテル状態のアイコンを伴う目印線が、前記長手方向移動機構の位置を指示する、
請求項1に記載のカテーテル。
【請求項12】
前記係止解除機構は、前記長手方向移動機構の位置を維持するように構成されている、
請求項1に記載のカテーテル。
【請求項13】
対応するカテーテル状態のアイコンを伴う目印線が、前記係止解除機構が係止状態に入った位置を指示する、
請求項1に記載のカテーテル。
【請求項14】
前記係止解除機構および前記長手方向移動機構は、前記近位ハンドルの上面に配置され、使用者が前記近位ハンドルを把持するとき前記使用者を向くことができる、
請求項1に記載のカテーテル。
【請求項15】
前記近位ハンドルは、使用者の手を適切に位置決めするのを助けるための人間工学的な形を有する、
請求項1に記載のカテーテル。
【請求項16】
前記少なくとも1つの案内管は、3つの案内管を含む、
請求項1に記載のカテーテル。
【請求項17】
前記3つの案内管は、同時に前進および後退させることができる、
請求項16に記載のカテーテル。
【請求項18】
前記遠位針を備える前記少なくとも1つの注入管は、遠位針を備える3つの注入管を含む、
請求項1に記載のカテーテル。
【請求項19】
前記遠位針を備える前記3つの注入管は、同時に前進および後退させることができる、
請求項18に記載のカテーテル。
【請求項20】
前記長手方向移動機構はスライダを備え、前記スライダは、前記少なくとも1つの案内管を前記カテーテル本体に対して前進および後退させるように、および前記遠位針を備えた前記少なくとも1つの注入管を前記少なくとも1つの案内管に対して前進および後退させるように構成されている、
請求項1に記載のカテーテル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一部の態様は、神経活動の感知、組織切除、または人の体の標的血管の内壁の外側のある塊の組織への流体の注入のために針状の構造を前進させるための装置の分野に適用可能である。用途は、高血圧、うっ血性心不全、BPHおよび前立腺がんの治療、PCI、および他の疾患の後の再狭窄の防止を含む。
【背景技術】
【0002】
Fischellらは、特許文献1において、ハンドルの2つの構成要素の間に隙間を有する近位ハンドルと、隙間を調節するように構成される調節工具とを伴う血管内流体注入カテーテルを説明している。隙間は、標的血管の壁に抗して外向きに拡張する、遠位針を伴う注入管の案内管を越えての穿通深さを制限するために使用できる。このハンドルは有効であるが、案内管または注入管の運動を防止するための係止機構を欠く可能性がある。特許文献1は、その全体が参照により組み込まれている。
【0003】
それらの全体が参照により組み込まれている特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、および特許文献8において、Fischellらは、
図11において、案内管と、遠位針を伴う注入管と、の運動のための別体の係止解除機構を伴う向上したハンドルを示している。同様のハンドルが、それらの全体が参照により組み込まれている特許文献9および特許文献10においてFischellらによって示されており、神経感知、電気的刺激、およびエネルギーに基づく組織切除のために電極を標的血管の内壁の中へと前進させ、さらにその内壁を越えて前進させるために使用できる。
【0004】
先に言及した両方の集合の特許は、鋭利な遠位端を伴う針/ワイヤの標的血管の内壁を貫く前進および穿通を支持するために、針案内要素を案内管の形態で使用する。このような構造は、血管における使用のため、後退させられるときに失血を引き起こさないようにできる小径の針/ワイヤの使用を可能とするために、一部の場合において重要であり得る。
【0005】
本明細書を通じて、流体または溶体の用語のいずれも、人の体における組織の塊の中の神経または組織に対する投薬、損傷、致死、または切除の意図で、その組織の塊へと送達される液体または気体の物質を含むように、置き換え可能に使用される。
【0006】
また、本明細書を通じて、血管、血管壁、動脈、または動脈壁に適用される内壁または内部表面の用語は、内側が血管内腔である血管壁の内側表面と同じことを意味する。また、注入出口という用語は、注入されている流体が出てくる針における遠位開口として定められる。注入針に関して、注入出口または遠位開口は本明細書において置き換え可能に使用され得る。
【0007】
構造「へと深く」という用語は、「標的血管の内壁へと深く」が血管の内側表面の外側の組織の塊を言うように、構造を越えてとして、または構造の外側へとして定められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第9,056,185号
【特許文献2】米国特許第9,179,962号
【特許文献3】米国特許第9,254,360号
【特許文献4】米国特許第9,301,795号
【特許文献5】米国特許第9,320,850号
【特許文献6】米国特許第9,526,827号
【特許文献7】米国特許第9,539,047号
【特許文献8】米国特許第9,554,849号
【特許文献9】米国特許第9,931,046号
【特許文献10】米国特許第9,949,652号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、および特許文献8の血管周囲組織切除カテーテル(PTAC: Peri-vascular Tissue Ablation Catheter)などのカテーテルの針案内要素としての案内管の使用は、本明細書に開示されているようなシステムおよび方法との使用のために利用または変更され得る。このような案内要素は、標的血管の内壁へと深く組織の塊にアクセスするように、小さい直径の針の支持のために、一部の場合では重要であり得る。
【0010】
本明細書に開示されているようなハンドルの特徴の一部の実施形態は、例えば、標的血管の内壁へと深く針および/または電極を置くためと同様の案内管/針の構造を含む特許文献9および特許文献10においてFischellらによって記載されている交感神経感知カテーテル(SNSC: Sympathetic Nerve Sensing Catheter)ならびに血管周囲神経感知および切除カテーテル(PNASC: Peri-vascular Nerve Sensing and Ablation Catheter)の実施形態との使用のために使用または変更されてもよい。
【0011】
上記の用途のいずれにも含まれていないが、ピンおよびスロット機構を伴うリングを使用する試作のハンドルが検討された。このようなハンドルは一部の実施形態において使用できるが、一部の実施形態では、使用するのが難しい可能性があり、案内管または注入管がどこに位置決めされるかを見るためにピンの場所の視覚的な確認を理解するのを難しくさせる。
【0012】
カテーテルの一部の実施形態は、カテーテルの動作を大幅に単純化させる向上したハンドルを備えることができ、ハンドルにおける単一のスライダに、案内管および針(または電極、もしくは他の周辺エフェクタ)を、展開前状態から、案内管が展開させられる場所や、針が案内管の遠位端を越えて組織の所望の塊へと延長される場所へと、および戻すように、連続的に前進させてから後退させることができる。ボタンまたは他の制御の形態であり得る単一の係止解除機構が、システムが各々のステップの後に通常の動作の下でそれ自体を再係止することを確保できる。
【0013】
ハンドル自体は、1つ以上の追加の物理的特徴を有し得る。これらの特徴には、任意の数の以下のことがあり得る。
・ハンドル操作のための使用者の手を適切に位置決めするのを助けるための指止め部を伴う人間工学的な形。
・スライダの位置と関連付けられる案内管および針/電極の位置を容易に確認するための目印線または他の印。
・スライダの位置と関連付けられる案内管および針/電極の位置をさらに確認するための、ハンドル表面において視認可能なアイコン。
・両手を用い、針と案内管とがスライダの単一の動きで完全に後退させられ得る任意選択の特別高速後退モード。
・誤って係止解除される場合に装置を再係止するための係止解除無効の追加。
【0014】
Fischellらの特許において参照された他のハンドルと同様に、本発明の一部の実施形態は、流体注入ポートと、生理食塩水の注入によってカテーテルの内腔から空気を流し出すための1つ以上のフラッシングポートと、を備え得る。特許文献5に記載されているように、ハンドルは、注入可能な流体のフラッシングポートへの偶発的な注入を防止するために、注入ポートに非標準的な連結器を使用してもよい。
【0015】
本明細書を通じて、遠位注入針を伴う注入管という用語は、組織へと穿通し、その組織へと流体を注入するために使用される鋭利な遠位端を伴う管を明示するために使用され得る。このような構造は、皮下注射針、注射針、または単に針と呼ぶことができる。また、要素および構造という用語は、本出願の範囲内で置き換え可能に使用され得る。ルアーフィッティングという用語は、ネジキャップのない先細りのルアーフィッティング、または、ネジキャップを有するルアーロックフィッティングを意味するように本出願を通じて使用され得る。
【0016】
本発明の実施形態のこれらおよび他の特徴および利点は、関連する図面および特許請求の範囲を含む詳細な説明を読むことで当業者には明確となる。
【0017】
一部の実施形態では、例えば人の体内の血管といった標的の内腔の内壁の外側における組織の塊への流体送達のためのカテーテルが提供される。一部の実施形態では、カテーテルは、長手方向に延びる中心軸を有するカテーテル本体を備え得る。カテーテルは、遠位端を有する少なくとも1つの案内管を備える遠位部分を備えることができ、少なくとも1つの案内管は、カテーテル本体の中の第1の位置と、標的血管の内壁に近接する遠位端によってカテーテル本体から離れるにつれて傾斜させられる第2の位置と、の間で拡張可能である。一部の実施形態では、カテーテルは、遠位注入出口を伴う注入内腔を有する少なくとも1つの鋭利な針を備えることができ、少なくとも1つの注入管の一部分が少なくとも1つの案内管の内側に同軸で位置させられる。一部の実施形態では、カテーテルは、上面と、2つの側面と、案内管および針を前進および後退させるように適合される下面と、を有する近位ハンドルを備え得る。一部の実施形態では、ハンドルは、係止状態と係止解除状態とを有する係止解除機構を備え得る。一部の実施形態では、ハンドルは、カテーテル本体に対する少なくとも1つの案内管の相対的な長手方向の移動、および少なくとも1つの案内管に対する少なくとも1つの針の相対的な長手方向の移動を許容するように構成される移動機構を備え、移動は、係止解除機構が係止解除状態にあることに依存し、移動は、係止解除機構が係止解除状態にないときには防止される。
【0018】
一部の実施形態では、カテーテルは3つの案内管と3つの鋭利な針とを備え得る。一部の実施形態では、少なくとも1つの針は中空であり、針の遠位端の近くに流体出口を備え、カテーテルは、少なくとも1つの針の流体出口と流体連通している注入内腔を備え得る。一部の実施形態では、少なくとも1つの針は、電極を形成する遠位端を有する。一部の実施形態では、カテーテル本体は、少なくとも1つの電極と、カテーテルの近位端の近くの連結器と、の間で電気信号を伝えるために、カテーテルの長さで延びるワイヤをさらに備える。一部の実施形態では、コネクタは、ワイヤを外部機器に連結するように適合される。一部の実施形態では、外部機器は、電気信号を測定するように構成されるセンサ、少なくとも1つの針の電極によって感知される電気信号を測定するためのセンサ、少なくとも1つの針の電極に電気刺激信号を提供するように構成される信号発生装置、または少なくとも1つの針の電極を通じてエネルギーに基づく切除を提供するためのエネルギー送達エフェクタ、の群から選択される電子システムを備える。一部の実施形態では、近位ハンドルは、少なくとも1つの案内管と少なくとも1つの注入管との両方が後退させられている移動機構の位置、少なくとも1つの案内管が前進させられているが少なくとも1つの注入管が後退させられている移動機構の位置、または少なくとも1つの案内管と少なくとも1つの注入管との両方が前進させられている移動機構の位置、の群から選択されるカテーテル状態を示す移動機能の位置と関連付けられる少なくとも1つの目印線を含む、一部の実施形態では、2つ以上の目印線が近位ハンドルに含まれる。一部の実施形態では、近位ハンドルは、少なくとも1つの案内管と少なくとも1つの注入管との両方が後退させられている移動機構の位置を示す第1の目印線と、少なくとも1つの案内管が前進させられているが少なくとも1つの注入管が後退させられている移動機構の位置を示す第2の目印線と、少なくとも1つの案内管と少なくとも1つの注入管との両方が前進させられている移動機構の位置を示す第3の目印線と、を含み得る。一部の実施形態では、近位ハンドルは、少なくとも1つの案内管と少なくとも1つの注入管との両方が後退させられている移動機構の位置、少なくとも1つの案内管が前進させられているが少なくとも1つの注入管が後退させられている移動機構の位置、または少なくとも1つの案内管と少なくとも1つの注入管との両方が前進させられている移動機構の位置、の群から選択されるカテーテルの状態と関連付けられる少なくとも1つのアイコンを含む。一部の実施形態では、近位ハンドルは、少なくとも1つの案内管と少なくとも1つの注入管との両方が後退させられている移動機構の位置を示す第1のアイコンと、少なくとも1つの案内管が前進させられているが少なくとも1つの注入管が後退させられている移動機構の位置を示す第2のアイコンと、少なくとも1つの案内管と少なくとも1つの注入管との両方が前進させられている移動機構の位置を示す第3のアイコンと、を含む。一部の実施形態では、近位ハンドルは3つのアイコンの各々の2つを含む。一部の実施形態では、ハンドルは少なくとも1つのフラッシングポートを含む。一部の実施形態では、ハンドルは、ハンドルを操作する操作者の手を位置決めするのを助けるように、指止め部を備える。一部の実施形態では、移動機構はスライドスイッチである。一部の実施形態では、ハンドルの上面に少なくとも1つの目印線がある。一部の実施形態では、ハンドルの上面に少なくとも2つの目印線がある。一部の実施形態では、少なくとも1つのアイコンは、ハンドルの上面、ハンドルの側面のうちの一方、ハンドルの両方の側面、またはハンドルの上面と側面との間の角取りもしくは面取りされた表面、から選択される場所に配置される。
【0019】
一部の実施形態では、人の体の標的血管の内壁の外側への流体の送達のための方法が提供される。一部の実施形態では、方法は、カテーテルを血管へと前進させることを含み得る。一部の実施形態では、カテーテルは、カテーテル本体と、流体注入内腔と、係止解除機構を備える近位ハンドルと、長手方向移動機構と、遠位端を有する少なくとも1つの案内管、および少なくとも1つの案内管の中に同軸で位置させられる遠位針を伴う少なくとも1つの注入管を備える遠位部分と、を備え得る。一部の実施形態では、少なくとも1つの案内管はカテーテル本体から離れるように延長可能である。一部の実施形態では、注入管は少なくとも1つの案内管の遠位端を越えて延長可能である。一部の実施形態では、少なくとも1つの注入管の遠位針は、カテーテル流体注入内腔と流体連通している流体出口を有する。一部の実施形態では、方法は、ハンドルにおける係止解除機構を作動させるステップを含み得る。一部の実施形態では、方法は、少なくとも1つの案内管の遠位端が血管の内壁に近接するまで、少なくとも1つの案内管をあらかじめ設定された距離でカテーテル本体から離すように前進させるために、長手方向移動機構を動作させるステップを含み得る。一部の実施形態では、係止解除機構は、少なくとも1つの案内管があらかじめ設定された距離で前進させられたときに作動停止させられる。一部の実施形態では、方法は、係止解除機構を再作動させるステップを含み得る。一部の実施形態では、方法は、少なくとも1つの案内管の遠位端を越えてあらかじめ設定された距離で少なくとも1つの注入管を延長するように長手方向移動機構を動作させて、少なくとも1つの注入管に標的血管の内壁を貫いて穿通させ、少なくとも1つの針の流体出口を標的血管の内壁の外側の組織の塊へと配置するステップを含み得る。一部の実施形態では、方法は、流体供給源をカテーテルに取り付けるステップを含み得る。一部の実施形態では、方法は、流体を、カテーテルの注入内腔を通じて、針の流体出口から外へ、血管の内壁の外側の組織の塊へと注入するステップを含み得る。
【0020】
一部の実施形態では、カテーテルの遠位部分は、3つの案内管と、遠位針を伴う3つの注入管と、を備える。一部の実施形態では、方法は、係止解除機構を再作動させるステップを含み得る。一部の実施形態では、方法は、少なくとも1つの注入管を少なくとも1つの案内管の中に戻すように後退させるために長手方向移動機構を動作させ、係止解除機構を作動停止させるステップを含み得る。一部の実施形態では、方法は、係止解除機構を再作動させるステップを含み得る。一部の実施形態では、方法は、少なくとも1つの案内管を後退された注入管と共にカテーテル本体の中に戻すように後退させるために長手方向移動機構を動作させ、係止解除機構を作動停止させるステップを含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】標的血管の内壁の外側の組織の塊への流体の送達に向けて構成される、Fischellらの特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、および特許文献8の
図3に示された先行技術のPTACの遠位部分のその開位置における長手方向での断面図である。
【
図2】例えば
図1のPTACとの使用のために設計された近位ハンドルの実施形態の側面図である。
【
図5A】案内管と、
図1のPTACの針を伴う注入管と、を展開および後退させるためにハンドル200を使用する方法における非限定的なステップを示す図である。
【
図5B】案内管と、
図1のPTACの針を伴う注入管と、を展開および後退させるためにハンドル200を使用する方法における非限定的なステップを示す図である。
【
図5C】案内管と、
図1のPTACの針を伴う注入管と、を展開および後退させるためにハンドル200を使用する方法における非限定的なステップを示す図である。
【
図5D】案内管と、
図1のPTACの針を伴う注入管と、を展開および後退させるためにハンドル200を使用する方法における非限定的なステップを示す図である。
【
図5E】案内管と、
図1のPTACの針を伴う注入管と、を展開および後退させるためにハンドル200を使用する方法における非限定的なステップを示す図である。
【
図5F】案内管と、
図1のPTACの針を伴う注入管と、を展開および後退させるためにハンドル200を使用する方法における非限定的なステップを示す図である。
【
図5G】案内管と、
図1のPTACの針を伴う注入管と、を展開および後退させるためにハンドル200を使用する方法における非限定的なステップを示す図である。
【
図5H】案内管と、
図1のPTACの針を伴う注入管と、を展開および後退させるためにハンドル200を使用する方法における非限定的なステップを示す図である。
【
図5I】案内管と、
図1のPTACの針を伴う注入管と、を展開および後退させるためにハンドル200を使用する方法における非限定的なステップを示す図である。
【
図6】特許文献9および特許文献10の
図2に示されているような先行技術のSNSC/PNASC10の遠位部分の長手方向での断面図である。
【
図7】
図6のSNSC/PNASCとの使用のために設計された近位ハンドルの実施形態の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、Fischellらの特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、および特許文献8の
図3に示されているような血管周囲組織切除カテーテルPTAC100の遠位部分の長手方向での断面図である。
【0023】
図1は、拡張した遠位部分の長手方向での断面図である。
図1は、案内管115が、鋭利な遠位注入針119と、案内管115の遠位端を越えて外側に展開させられている注入出口である針の遠位開口117とを伴う同軸の注入管116を伴っている、完全な開位置を示している。任意の数の注入管および案内管があり得ることは理解されるべきである。案内管115は、薄く柔軟な注入管116を支持するのを助ける案内要素である。一部の実施形態では、注入管は注入針を備える。一部の実施形態では、注入管は電極を備える。一部の実施形態では、注入管は、標的血管の壁へと前進させられるときに支持される。
【0024】
一部の実施形態では、標準的な蛍光透視法を使用して展開のより良好な視覚化を提供するために、注入管116の一部分および/または案内管115の一部分に金もしくはタンタルなどの放射線不透過物質で印が付けられるか、または一片の放射線不透過物質が、注入管116または鋭利な針119を形成するかもしくは注入管116または鋭利な針119の中に位置させられるように使用され得ることも考えられる。
図1は、注入管116の位置を明確に特定するために蛍光透視法を操作者に使用させることができるように、注入管116内に配置される放射線不透過ワイヤを示している。放射線不透過ワイヤのための物質は、白金、タンタル、金、またはその種類の金属の合金など、よく知られている放射線不透過金属から選択できる。
【0025】
図1は、完全に開いた案内管115のための記憶構成も示している。注入管116のあらかじめ形成された曲率半径は、注入管116が標的血管の壁を穿通するために案内管115を通じて同軸で前進させられるときに案内管115が標的血管の内部壁に当たるその位置を維持するように、案内管115の曲率半径に対応し得る。
【0026】
図1をなおも参照すると、同じく示されているのは、外側管102と、放射線不透過目印122を伴う案内管115がPTAC100の本体から外向きに前進させられるのに通る遠位開口131を有する外側管延長部104と、である。同じく示されているのは、先細り区域106と、遠位先端109を伴う固定案内ワイヤ110と、である。遠位注入針119および針の遠位開口117を伴う注入管116は、その完全に展開した位置で示されている。開口131は、遠位注入針119を伴う注入管116の前進の前に案内管115が外側へ前進させられるとき、案内管115の側面を支持する。
図1のPTAC100は、カテーテルの後に隠された第3の管を伴う3つの案内管を有し、この概略的な図では見ることができない。
図1のPTAC100は3つの案内管115を有するが、他の実施形態が、1つだけの案内管、8つもの案内管、またはより多くの案内管を、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、または可能である上記の値の任意の2つを含む範囲で、有し得ることが考えられる。より大きな直径の標的血管は、4つから8つ以上もの案内管115および注入管116の使用を提案できる。
【0027】
異なる形が、案内管115が出て行く外側管延長部104における遠位開口(または窓)131について考えられる。これらの可能な形には、軸方向における湾曲した(例えば丸い)近位端および遠位端と真っ直ぐの側面とを伴うレーストラック型の設計、ならびに楕円形または丸い形がある。一部の場合における腎動脈など、所望の標的内腔へのより良好な送達のために、PTACの外面を滑らかにするために開けられ得る開口131またはスリットを覆う移動可能なフラップがあり得ることも考えられる。
【0028】
図1の近位端は、PTAC100の中心部分および長さのほとんどを形成する3つの同心の管、すなわち外側管102、中間の管103、および内側管105を示している。外側管102は、先細り区域106にさらに取り付けられている外側管延長部104に取り付けられている。芯ワイヤ111および外側層113を伴う固定案内ワイヤ110が、先細り区域106の遠位端から遠位に延びている。案内ワイヤ110の長さの一部だけが
図1に示されていることは留意されるべきである。
【0029】
図1は、外側管延長部104における開口131を通じて配置される、完全に前進した位置に放射線不透過目印122がある状態での案内管115を示している。外側管延長部104の内部表面は、管状シャフト120の一部を形成し、一部の場合では、案内管115が前進および後退させられるときに比較的曲がらないように、金属または高デュロメータのプラスチックなどの硬い材料から作られ得る。
【0030】
PTAC100の一部の実施形態は、外側管102および外側管延長部104の代わりに、例えば4つ(または2つ、3つ、5つ、または他の数)といった複数の異なる管状の構造を使用できる。明確には、近位区域は、一部の場合には金属ハイポチューブなど、第1の管状の構造であり得る。金属ハイポチューブは、その遠位端において、約20cm前後の比較的硬いプラスチック管などの第2の管状構造に連結でき、その第2の管状構造は、第4の管状構造に連結する約10cm前後のより柔らかくより柔軟なプラスチック管などの第3の管状構造にさらに連結でき、第4の管状構造は
図1に示した管102であり得る。同じもしくは異なる長さ、および/または同じもしくは異なる材料の管状の構造を含め、さらにいくつかの管状構造が検討されている。プラスチック管は、一部の場合において、同じ内径および外径を有し得る。カテーテル本体の遠位端区域である外側管延長部104は、内径において約20%、15%、10%、5%、3%、2%、1%以下でより大きい、または上記の値のうちの任意の2つを含む範囲など、柔らかい外側管102より若干大きい内径を典型的には有する。内側管105を注入管116に連結する多岐管125が、プラスチック管の中で同軸にあり、PTAC100のカテーテル本体の遠位端区域である外側管延長部104と少なくとも数センチメートルの近位にある。
【0031】
好ましい実施形態では、中間の管103は近位金属ハイポチューブに取り付けられ、内側管105も、金属ハイポチューブから形成される近位部分に取り付けられる。
【0032】
図1に示された中心支持部121は、一部の場合では機械的に非拡張性で非膨張性の中心支持部とでき、案内管115が遠位に押されるとき、および案内管115が完全に展開させられた後、の両方で、案内管115を支持する。この中心支持部121は、前進した案内管115のための径方向の支持も提供し、これは、注入管116が、例えば標的血管の内部壁を越えて2~4mmといった、その所望の位置へと案内管115を通じて前方へと前進させられるとき、案内管115が標的血管の内部壁から離れるように戻るのを防止する。例外的な場合には、注入管116の遠位端における注入針119は、標的血管の内部壁を越えて8mm以上の深さで前進させられることもある。案内管115のための追加の横の支持が開口131の側面によって提供されており、これは、案内管115の前進の間と外向きの拡張の間との両方において、および標的血管の内部壁を貫く注入針119の送達の間の支援として、中心支持部121との組合せで、径方向および周方向/横方向の支持にとって非常に有利となり得る。支持部は、湾曲または直線の傾斜部などの偏向面を備えてもよく、傾斜部は、湾曲での実施形態では、案内管115の遠位面の曲率半径に対応し得る。案内管115は、案内管115が押されるときに中心支持部121の湾曲傾斜部144(
図4に示されている)などの偏向面に沿って滑ることができる。案内管115は、開口131に向かうPTAC100の遠位端に向けて前進する。案内管115は、案内管115が開口131に向けて案内されるときに中心支持部121の湾曲傾斜部144などの偏向面と相互作用することができる。
【0033】
注入管116のあらかじめ形成された曲率半径は、注入管116が標的血管の内部壁を穿通するために前進させられるときに案内管115が標的血管の内部壁に当たるその位置を維持するように、案内管115の曲率半径と同様であり得る。明確には、注入管116の遠位部分の中心軸の曲率半径は、案内管115の中心軸の曲率半径とおおよそ同じであり得る。一部の実施形態では、案内管は、標的の内腔の内部壁を貫いて穿通するように構成されないように、傷を付けない丸められた遠位端を有する。
【0034】
図1に見られるように、流体注入内腔133を伴う内側管105は、多岐管125を通じて3つの注入管116に連結しており、そのため注入管116の内腔は内腔133と流体連通している。内側管105および多岐管125は、多岐管125の外側で同軸の部分を含むその長さにわたって均一の直径で示されている中間の管103の内側を、PTAC100の長手方向軸に沿って滑ることができる。
【0035】
多岐管125は、内側管105の内腔の中において、管105の遠位端の近位にある管105の一部分に位置させられる。内側管105および多岐管125は両方とも、PTAC100の外側本体の遠位端区域である外側管延長部104の近位の位置において、PTAC100の外側管102の中で同軸に位置させられる。
【0036】
注入管116の近位端は内側管105の注入内腔133と流体連通している。均一な直径の中間の管103の中の内側管105の長手方向の運動は、また、多岐管125および取り付けられた注入管116を長手方向に移動させる。PTAC100の近位端の近くの制御機構によって引き起こされるこの長手方向の運動は、切除流体の送達を容易にするために、標的血管の壁を穿通するために外向きに拡張するように、案内管115の内腔を通じて注入管116を前進および後退させる。
【0037】
案内管連結器132が、3つの案内管115を、3つの案内管115の前進および後退のための推進力を提供する中間の管103に連結する。中間の管103の運動は、PTAC100の近位端における制御機構の運動によって生成される。多岐管125は、内側管105の遠位部分の内側に位置し、内側管105の前進および後退が注入管116の同時の前進および後退を提供するように、3つの注入管116を一体に連結している。同じく示されているのは、いくつかの管の間のフラッシング空間である。明確に示されているのは、中間の管103と外側管102との間の外側環状空間と、内側管105と中間の管103との間の内側環状空間とである。これらの空間の各々は、患者の体へのPTAC100の挿入の前に通常の生理食塩水溶液で洗浄されることになる。
【0038】
案内管115および案内管連結器132は、中間の管103の遠位区域の中で同軸に取り付けられている。したがって、中間の管103の長手方向の運動は、案内管連結器132および案内管115の長手方向の運動を引き起こし、それによって、PTAC100の近位区域における機構に案内管115を外側管102および外側管延長部104に対して前進および後退させることができる。案内管連結器132は、中間の管103の前進および後退が案内管115の同時の前進および後退を提供するように、3つの案内管115を一体に連結している。
【0039】
一部の実施形態では、穿通深さ制限は、案内管連結器132に対する内側管105の遠位端の前方への運動を制限する機構であり得る。一部の実施形態では、穿通深さ制限は、本明細書に記載されているようなスライダの区別される位置など、PTAC100の近位区域における機構であり得る。
【0040】
一部の実施形態では、PTAC100の1つ以上の構成要素は、ポリアミド、ポリウレタン、ナイロン、またはテコタンなどのプラスチック材料から典型的には作られる。これらは、外側管102、中間の管103、内側管105、外側管延長部104、案内管115の内側層および/または外側層、先細り区域106、支持部121、案内管連結器132、ならびに多岐管125を含む。多岐管125は成型部品とでき、または内側管105の内腔の中で注入管を一体に接着するために注入されるエポキシもしくは他の樹脂であり得る。内側管105、中間の管103、または外側管102のいずれかまたは全部が金属ハイポチューブまたは金属強化プラスチック管であり得ることも考えられる。注入管116は、弾力のある金属またはニチノールなどの形状記憶金属から典型的には作られる。放射線不透過ワイヤ118および案内管の放射線不透過目印122は、金、白金、タンタル、またはこれらの金属もしくは同様の金属の合金など、放射線不透過物質から作られる。
【0041】
図2は、
図1のPTAC100との使用のために設計された制御ハンドル200の実施形態の側面図である。ハンドル200は、適切な安全装置の特徴を含みつつ、PTAC100の動作を簡単にするように設計され得る。
【0042】
ハンドル200の主本体210は任意の形であり得る。図示されている実施形態では、主本体210は、ハンドルの側面211がハンドルの下面215と交わる傾斜させられた縁または丸められた縁を伴う比較的矩形の断面また丸められた断面のものである。指止め部212が、ハンドル200を保持する快適性を向上させるために設けられてもよく、操作者の手がハンドル200の主な制御部を最良に動作させることができるように位置付けられるように位置決めされている。ハンドル200の制御部には、係止解除ボタン222、係止解除解放ボタン226、およびスライダ224があり得る。スライダ224は、
図1のPTAC100の案内管115をPTAC100のカテーテル本体に対して前進および後退させることができ、針119を伴うPTAC100の注入管116を、案内管115に対して前進および後退させることもできる長手方向移動機構の例である。制御部は、例えばボタン、ダイヤル、スイッチ、スライダなどを含み得る。
【0043】
一部の実施形態では、解放ボタン226は任意選択である。一部の実施形態では、解放ボタン226は係止解除ボタン222の手動係止部である。一部の実施形態では、解放ボタン226はスライダ224の手動係止部である。一部の実施形態では、係止解除ボタン222は、使用者が係止状態と係止解除状態との間を移動させることができるようなスイッチまたはトグルである。一部の実施形態では、係止解除ボタン222は、使用者が係止状態と係止解除状態との間で移動させることができるように押し下げられ得るかまたは引っ張り上げられ得る。一部の実施形態では、係止解除ボタン222は、解放されたときに自動的に跳ね上がることができる。一部の実施形態では、係止解除ボタン222は、押し込まれたときに押し込まれたままとなり得る。一部の実施形態では、解放ボタン226は係止解除ボタン222の遠位にあり、係止解除ボタン222はさらに、図示されているように、軸方向においてハンドル200の主本体210に沿ってスライダの遠位にある。係止解除ボタン222を係止状態および係止解除状態にさせることができる他の構成も考えられる。
【0044】
本明細書に記載されているように、スライダ224は、連続的に案内管115を第1に展開させ、注入管116を第2に展開させることができる。本明細書に記載されているように、スライダ224は、連続的に注入管116を第1に後退させ、案内管115を第2に後退させることもできる。本明細書に記載されているように、スライダ224はすべての案内管115を同時に展開および後退させることができる。本明細書に記載されているように、スライダ224はすべての注入管116を同時に展開および後退させることができる。
【0045】
本明細書に記載されているように、スライダ224は、内側管105を注入管116に連結する多岐管125と係合できる。スライダ224は、注入管116を展開させるために多岐管を前方および後方へ移動させることができる。本明細書に記載されているように、スライダ224は、中間の管103を案内管115に連結する案内管連結器132と係合できる。スライダ224は、案内管115を展開させるために案内管連結器132を前方および後方へ移動させることができる。3つの案内管115は、案内管連結器132によって、近位端の近くで互いに取り付けられている。
【0046】
係止解除ボタン222は係止状態および係止解除状態を含み得る。一部の実施形態では、係止解除ボタン222は、係止されるとき上にあり、係止解除されるときに下になるように、押し込まれ得る。押し込まれて解放されるとき、係止解除ボタン222は係止解除(下の)状態で留まることができ、スライダ224の長手方向の運動を許容することができる。操作者が係止解除ボタン222を誤って押し込み、跳ね上げて係止(上の)状態に戻したい場合、これは係止解除解放ボタン226を押し込むことで達成できる。
【0047】
一部の実施形態では、係止解除ボタン222は、係止解除状態においてスライダ224の移動を許容でき、係止状態においてスライダ224の移動を防止できる。一部の実施形態では、係止解除ボタン222は、スライダ224の移動が係止解除ボタンを係止状態に入らせるまで、係止解除状態で留まることができる。一部の実施形態では、係止解除ボタン222は、解放ボタン226が押し込まれるまで係止解除状態で留まることができる。一部の実施形態では、係止解除ボタン222は、係止解除ボタン222が押し込まれるまで係止状態で留まることができる。一部の実施形態では、係止解除ボタン222は、係止解除ボタン222が係止状態に入らないように、係止解除ボタン222を連続的に押し込むことで覆され得る。他の構成も考えられる。
【0048】
一部の実施形態では、操作者は、係止解除ボタン222を押し込むことなどによって、ハンドルにおける係止解除ボタン222を作動させることができる。一部の実施形態では、操作者は、少なくとも1つの案内管の遠位端が血管の内壁に近接するまで、少なくとも1つの案内管をカテーテル本体から離すように前進させるために、スライダ224を遠位方向において移動させることができる。一部の実施形態では、スライダ224はあらかじめ設定された距離で移動する。一部の実施形態では、スライダ224は、少なくとも1つの案内管をあらかじめ設定された距離で移動させる。一部の実施形態では、係止解除ボタン222は、少なくとも1つの案内管がスライダ224によって前進させられるときに作動停止させられる。一部の実施形態では、係止解除ボタン222は、少なくとも1つの案内管がスライダ224によって前進させられるときに係止解除される。一部の実施形態では、スライダ224の運動は係止解除ボタン222を係止状態に入らせる。一部の実施形態では、スライダ224の運動は係止解除ボタン222を自動的に跳ね上げさせる。一部の実施形態では、スライダ224は、記載したようなあらかじめ定められた停止同士の間のみで段階的に移動し、他の実施形態では、スライダ224は作動範囲を通じて連続的に移動できる。
【0049】
一部の実施形態では、操作者は、係止解除ボタン222を押し込むことなどによって、係止解除ボタン222を再作動させることができる。一部の実施形態では、操作者は、少なくとも1つの案内管の遠位端を越えて少なくとも1つの注入管を延長させるように、スライダ224を移動させることができる。一部の実施形態では、スライダ224はあらかじめ設定された距離で移動する。一部の実施形態では、スライダ224は、少なくとも1つの注入管をあらかじめ設定された距離で移動させる。一部の実施形態では、スライダ224は、標的血管の内壁を貫いて少なくとも1つの注入管を穿通させる。一部の実施形態では、スライダ224は、少なくとも1つの針の流体出口を標的血管の内壁の外側の組織の塊へ配置する。一部の実施形態では、操作者は流体供給源をカテーテルに取り付けることができる。一部の実施形態では、操作者は、流体を、カテーテルの注入内腔を通じて、針の流体出口から外へ、血管の内壁の外側の組織の塊へと注入することができる。一部の実施形態では、スライダ224の運動は係止解除ボタン222を係止状態に入らせる。
【0050】
一部の実施形態では、操作者は、係止解除ボタン222を押し込むことなどによって、係止解除ボタン222を再作動させることができる。一部の実施形態では、操作者は、少なくとも1つの案内管の遠位端へと少なくとも1つの注入管を後退させるように、スライダ224を移動させることができる。一部の実施形態では、スライダ224の運動は係止解除ボタン222を係止状態に入らせる。
【0051】
一部の実施形態では、操作者は、係止解除ボタン222を押し込むことなどによって、係止解除ボタン222を再作動させることができる。一部の実施形態では、操作者は、少なくとも1つの案内管をカテーテル本体へと後退させるように、スライダ224を移動させることができる。一部の実施形態では、スライダ224の運動は係止解除ボタン222を係止状態に入らせる。
【0052】
一部の実施形態では、対応するカテーテル状態のアイコン242、244、および246を伴う目印線232、234、および236がスライダ224の位置を指示できる。一部の実施形態では、対応するカテーテル状態のアイコン242、244、および246を伴う目印線232、234、および236は、係止解除ボタン222が係止状態に入る位置を指示できる。一部の実施形態では、対応するカテーテル状態のアイコン242、244、および246を伴う目印線232、234、および236は、係止解除ボタン222を押し込むことなどによって係止解除ボタン222が作動させられるまで、スライダ224のさらなる移動が係止解除ボタン222によって防止される位置を指示できる。一部の実施形態では、係止解除ボタンはスライダ224の位置を維持でき、延いては案内管の位置を維持できる。一部の実施形態では、係止解除ボタンはスライダ224の位置を維持でき、延いては注入管の位置を維持できる。一部の実施形態では、スライダ224は、
図5A~
図5Iに示された3つの印に対応する正確に3つの位置を有し得る。
【0053】
係止解除ボタン222、係止解除解放ボタン226、およびスライダ224を含むハンドル200の制御部は、ハンドル200の上方側に配置され得る。制御部は、使用者がハンドル200を把持するときに使用者を向くことができる。ハンドル200の上側は、丸められた表面または傾斜させられた表面208を含む。再係止ボタンまたは係止解除解放ボタン226は、ハンドル200の上面に配置され得る。係止解除ボタン222、係止解除解放ボタン226、およびスライダ224を含むハンドル200の制御部は、任意の順番で配置できる。図示されている実施形態では、解放ボタン226は係止解除ボタン222の遠位にある。図示されている実施形態では、係止解除ボタン222はスライダ224の遠位にある。任意の順番、同軸、ずれなど、他の配置も考えられる。
【0054】
主本体210の遠位には先細り区域206がある。先細り区域206の遠位には、
図1に示されているPTAC100の外側管102の外側にある歪み軽減区域204がある。
【0055】
主本体210の近位には近位先細り区域214がある。近位先細り区域214の近位には、注射器(図示略)または他の流体分注機構を取り付けるための連結器202がある。連結器202は、標準的なルアーもしくはルアーロック連結器であり得るか、または非標準的は連結器であり得る。連結器202の内腔は、
図1のPTAC100の内側管105の内腔133と流体連通している。ルアー連結器254を伴うフラッシング管252が、2つの空間、すなわち、
図1に示された、1)内側管105と中間の管103との間の空間、および2)中間の管103と外側管102との間の空間と流体連通しており、PTAC100の動作の前に生理食塩水でカテーテルを洗浄するために使用される。
【0056】
図3は、係止解除ボタン222、解放ボタン226、およびスライダ224を伴う
図2の区域223の拡大図を示している。同じく示されているのは、対応するカテーテル状態のアイコン242、244、および246を伴う目印線232、234、および236である。これらの目印線およびカテーテル状態のアイコンは、PTAC100の遠位端の現在の状態を操作者にはっきりと示すために配置されている。目印線232は、アイコン242によって示されているようなPTAC100の閉位置に対応している。目印線234は、案内管115が展開させられているが針119を伴う注入管116がなおも後退させられているPTAC100の位置に対応している。アイコン244はこの位置を示している。目印線236は、
図1に示されているように、案内管115が展開させられており、針119を伴う注入管116が展開させられているPTAC100の位置に対応している。アイコン246はこの状態を示している。目印線232、234、および236と、カテーテル状態アイコン242、244、および246と、は表面208にエッチング、刻み込み、もしくは印刷されてもよく、または一部の実施形態では1つ以上の表示で提示されてもよい。スライダ224は、PTAC100の動作の様々な段階において、目印線およびカテーテル状態アイコンと並べられ得る。PTAC100が閉じられるとき、スライダ224の遠位の縁は目印線232と並ぶことができる。案内管115が展開させられるとき、スライダ224の遠位の縁は目印線234と並ぶことができる。注入管116が展開させられるとき、スライダ224の遠位の縁は目印線236と並ぶことができる。図示されている実施形態では、アイコンは、カテーテルの形を示す図形である。例えば形、言葉、文字、数字、印、イメージ、色など、他のアイコンも考えられる。一部の実施形態では、視覚的な印の代替または追加で、スライダ224を移動させることは、異なるスライダ224の位置を操作者に警告するために、聞き取り可能および/または触知性の(例えば触覚の)フィードバックをもたらしてもよい。
【0057】
図4は、ハンドル200の上面218を見下ろしてのハンドル200の上面図を示している。
図4は、上面218、
図1のPTAC100の外側管102と、遠位先細り区域206と、歪み軽減区域204と、近位先細り区域214と、連結器202と、ボタン226および222と、スライダ224と、目印線232、234、および236と、を伴う主本体210を示している。カテーテル状態アイコンが示されているが、ラベル付けされていない。
【0058】
図2のハンドルの側面211とハンドル200の上面218との間に、丸められた(面取りされた)または傾斜させられた(角取りされた)表面208および209があることが見られる。一部の場合における傾斜させられた表面または丸められた表面の利点は、上側218が上とされた状態、または主本体のいずれかの側面(符号211など)が上を向く状態、のいずれかでハンドル200が動作させられる場合、カテーテル状態アイコン242、244、および246の少なくとも1つのセットの視認を可能にすることである。丸められた(面取りされた)縁ではなく傾斜した縁が使用される場合、一部の実施形態では、10~80度の角度が機能できるが、45度により近い角度が最適であり得る。
【0059】
図5A~
図5Iは、案内管115と、
図1のPTAC100の針119を伴う注入管116とを展開および後退させるためにハンドル200を使用する方法の一部の実施形態の段階を示しており、遠位端の構成は、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、および特許文献8の
図8~
図10に示されている。
【0060】
本明細書で開示されているPTAC100の後でハンドル200を使用するための方法の一部の実施形態は、以下のことのうちの1つ以上の後に開始できる。
1. PTACがその包装から取り外される。
2. 生理食塩水または他の媒体で洗浄される。
3.
図1の注入内腔133が流体で満たされる。
4. PTAC100が、
図5Aに示されているようなハンドル制御部で、例えばFischellらの特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、および特許文献8の
図8に示されているような閉構成で配置される。一部の実施形態では、ステップのうちの全部または一部だけが実施される。一部の実施形態では、実施されるステップは、上記の順番または異なる順番で実施される。
【0061】
標的血管の内壁の外側に流体を送達するための装置の使用のためのステップは、以下のことのうちの1つ以上を含み得る。
1. スライダ224の遠位端が目印線232と並べられている
図5Aの閉構成において、PTAC100は人の体における所望の部位へと送達される。
2. 操作者は係止解除ボタン222を押し込んで解放する。すると、ボタン222は係止解除位置において押し込められたままとなる。これはスライダ224の遠位への移動を許容し、スライダ224は、目印線234において停止するまで遠位に前進させられ、ハンドル200の係止解除ボタンは、
図5Cに示されているように、自動的に戻るように跳ね上がり、スライダ224をこの位置で再係止する。ここで、アイコン244は、案内管115がFischellらの特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7の
図9に示されているように展開されていることを操作者に指示する。次に、操作者は、案内管115が血管造影または他の撮像技術によって展開されることを確認できる。
3.
図1の針119を伴うPTAC100の注入管116は、例えばステップ2におけるように係止解除ボタン222を押し込むことで展開でき、スライダ224が、スライダ224の遠位端が目印線246と並べられている状態で、
図5Eに示されているように停止するまで、スライダ224を遠位に前進させる。係止解除ボタン222は再び戻るように跳ね上がり、スライダ224を所定位置で再係止する。この状態において、針119を伴うPTAC100の注入管116は、Fischellらの特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7の
図10において示されているように、アイコン246によって指示されているように完全に展開されている。次に、操作者は、注入管116が血管造影または他の撮像技術によって展開されることを確認できる。
4. 流体供給源(例えば図示されていない注射器)が、例えば
図2および
図4の連結器202に取り付けられ、流体が針119を通じて人の体の所望の場所へと送達される。
5. 流体供給源は、
図2および
図4の連結器202から取り外される。
6. 次に、操作者は、
図5Fに示されているように係止解除ボタン222を押し込んで解放し、スライダ224の遠位端が
図5Gに見られるように目印線234に到達するまでスライダ224を近位方向で後退させ、そこでスライダ224は停止し、係止解除ボタン222は跳ね上がって機構を再係止する。このステップは、針119を伴うPTAC100の注入管116を後退させ、アイコン244に対応するその案内管115が展開されている状態が、例えばFischellらの特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7の
図9に示されている。
7. 操作者は係止解除ボタン222を再び押し込んで解放し、係止解除ボタン222は、
図5Hに示されているように係止解除位置に留まる。次に、操作者は、
図5Iに示されているようにスライダ224の遠位端が目印線232と並べられるまで、スライダ224を近位に後退させることができ、PTAC100がアイコン242に対応するその閉位置においてステップ1で開始した位置へ、PTAC100を押す。一部の実施形態では、すべてのステップまたはステップのうちの一部だけが実施される。一部の実施形態では、実施されるステップは、上記の順番または異なる順番で実施される。
【0062】
一部の実施形態によるハンドルの追加の特徴は、係止解除ボタン222が跳ね上がらないように係止解除ボタン222を下げたままにし、スライダ224をその遠位端が目印線236と並べられている状態からスライダ遠位端が目印線232と並べられるまで戻すように後退させることで、操作者を(片手または両手を用いて)
図5Eの状態から
図5Iの状態へと進ませることが考えられる。両手を用いることで、操作者は、1本の指を用いて係止解除ボタン222を押し込むことができ、(例えば同じ手または異なる手の)別の指を用いてスライダ224を近位にスライドさせることができる。
【0063】
一部の実施形態では、係止解除ボタン222を下げたままにすることで、
図5Aから
図5B、
図5C、および
図5Dを通じて
図5Eへと連続的に進むことができるが、この方法は一部の場合では推奨されないこともある。
【0064】
特許文献9および特許文献10においてFischellらは、神経活動を感知するために、神経活動を刺激するために、および/または化学的またはエネルギーによる切除によって神経活動を切除するために使用できる交感神経感知カテーテル(SNSC)ならびに血管周囲神経切除および感知カテーテル(PNASC)を記載している。
図6は、本明細書により全体が参照により組み込まれている特許文献9および特許文献10の
図2に示されているような先行技術のSNSC/PNASC10の遠位部分の長手方向での断面図である。
【0065】
図6は、人の体の中の血管外組織からのエネルギーを感知するように、電気エネルギーで刺激するように、および/または例えば引き起こされた活動を取得および評価を提供するために、電気エネルギーを組織に送達するように設計されている神経感知カテーテル(NSC)10の遠位部分の概略図である。NSC10はその開位置で示されており、内側管11と、中間の管12と、外側管13と、放射線不透過目印36、遠位先端34、および外側層32を伴う案内管30がNSC10の本体から外向きに前進させられるのに通る遠位開口15を有する外側管延長部14と、を示している。同じく示されているのは、先細り区域16と、遠位先端42を伴う固定案内ワイヤ40と、である。NSCは、外側絶縁体22および鋭利ワイヤ24を伴う3つの導管20を備え、3つの案内管のうちの2つと導管とはそれらの完全に展開した位置で示されている(第3の導管は示されていない)。鋭利ワイヤ24は、金または白金など、放射線不透過物質から作られ得るか、または放射線不透過物質で被覆される。
【0066】
導管20はNSC10の近位端までずっと延びており、そこでエネルギーを提供する電子機器500と結合する。導管20の遠位先端24は、ここではNSC10の遠位部分に示されている。導管20は、内側管11の内腔の中でカテーテル本体を通じて延びている。一部の実施形態では、導管をカテーテル本体の中で絶縁する絶縁体22は、導管20の最も遠位の部分が、血管壁を穿通して電極として作用できる鋭利なワイヤ/針24として終結しているため、この部分の周りには延びていない。
【0067】
カテーテルの遠位部分における開口15は、案内管30が鋭利ワイヤ24の続いての展開の間に構造の支持を提供するために外向きに前進させられるとき、案内管30を支持する。
図6のNSC10は3つの案内管30を有するが、他の実施形態が、1つだけの案内管、8つもの案内管、または、より多くの案内管(例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、もしくはより多く、または上記の値の任意の2つを含む範囲)を有し得ることが考えられ、最適な数は、腎臓神経除去の場合には典型的には3つまたは4つである。より大きな直径の標的血管は、4つから8つ以上もの案内管30および導管20の使用を提案できる。
【0068】
また、NSCの近位端から遠位の鋭利ワイヤ24へと導電性を提供することに加え、導管20は、鋭利ワイヤ24の先端の近くでの流体注入のために通路も提供するように中空となるように適合させられ得る。NSCの改良されたものが本明細書に開示されており、これは神経感知能力と神経切除能力との両方を提供する。この2つの機能のカテーテルは血管周囲神経切除および感知カテーテル(PNASC)と呼ばれる。ここに記載されたカテーテルは、以下のことの1つ以上を提供できる。すなわち、
神経活動を感知することとエネルギーを組織に提供することとの両方のために電極として作用する鋭利ワイヤ24を使用する電気的な感知および刺激の両方を提供する、
RFなどの電気エネルギーを、エネルギーに基づく切除を提供する電極として作用する鋭利ワイヤ24に提供する、
化学的神経切除のための切除流体の注入のために、および/もしくはリドカインなどの麻酔薬/鎮痛薬を分注するために、鋭利ワイヤ24の遠位端の近くに出口を伴う流体通路を導管20において有する、ならびに/または
導管20によって送達される血管周囲部位における切除などのエネルギーに基づく切除を提供するために、PNASCの本体の中または導管20の遠位部分のいずれかに超音波振動子を提供する。
【0069】
異なる形が、案内管30が出て行く外側管延長部14における遠位開口(または窓)15について考えられる。これらの可能な形には、軸方向における湾曲した(例えば丸い)近位端および遠位端と真っ直ぐの側面とを伴うレーストラック型の設計など、楕円形または丸い形がある。腎動脈への案内カテーテルを通じてのより良好な送達のために、NSCの外面を滑らかにするために開けられ得る各々の開口15またはスリットを覆う移動可能なフラップ(図示略)があり得ることも考えられる。このような移動可能なフラップは、カテーテルの近位区域におけるカテーテルハンドルの制御の下で動作させられ得る。カテーテルの機械的な動作は、案内管30が展開される前にフラップが後退させられるように機能できる。代替で、フラップは十分に柔軟で柔らかく作られ得るため、展開において案内管30によって脇へ押されるだけである。
【0070】
案内管30が、極薄の導管20のための構造的な支持を提供する針または導管の案内要素として供することは、本発明の一部の実施形態の特徴であり得る。3つの導管20、センサ24、および案内管30は、カテーテル10の周辺の周りにおいておおよそ120度で離れて均一に離間されている。均一な離間は、NSC10の感知性能を向上させる。例えば2つのものが50度で第3のものが第1の2つのもののいずれかから155度であり得るといった、間隔が不均一であり得ることも考えられる。代替の実施形態では、人の体の標的血管の内腔の外側の神経からの活動を感知するためのカテーテルが、1つの導管20を含むだけであり得る。単一の導管20の実施形態について、外側管延長部14などのNSC10の本体の一部分は、典型的には、針案内要素/案内管30が動脈の壁に接触するために外向きに拡張する接触位置の直径方向における反対の動脈の内壁に押し付けられることになる。
【0071】
図6の近位端は、SNSC/PNASC10の中心部分を形成する3つの同心の管、すなわち外側管13、中間の管12、および内側管11を示している。外側管13は、その遠位端において、先細り区域16にさらに取り付けられている外側管延長部14に取り付けられている。芯ワイヤ42および外側層44を伴う固定案内ワイヤ40が、先細り区域16の遠位端から遠位に延びている。
【0072】
図6は、外側管延長部14における開口15を通じて前進させられるとき、その完全に展開した位置において、外側層32、遠位先端34、および放射線不透過目印36を伴う案内管30を示している。外側管延長部14の内部表面は、管状シャフト21の一部を形成している。一部の実施形態では、管状シャフト21は、案内管30が前進および後退させられるときに比較的曲がらないように、金属または高デュロメータのプラスチックなどの硬い材料から好ましくは作られる。
【0073】
案内管30の内腔の中で同軸なのは、絶縁された外側層22Aと芯ワイヤ24とを伴う絶縁されたワイヤ20である。本明細書に記載されているように、一部の実施形態では、芯ワイヤ24は中空であり、流体の送達を可能にし、一部の実施形態では、芯ワイヤ24は中実である。ワイヤ20の絶縁されていない遠位部分は電極25を形成している。電極25は、他の2つの鋭利なワイヤ20の端における他の2つの電極25のいずれかもしくは両方と、または患者と電気的に連通した遠隔の電極と、の組合せにより、センサとして作用できる。電極25は、腎動脈の外側の血管周囲空間における交感神経の活動を測定するために使用できる。電極25は神経を刺激するために使用できる。電極25はエネルギーを送達して神経を切除するために使用できる。
【0074】
図6に示された中心支持部19は、案内管30が遠位へと押されるときと、完全に展開された後と、の両方において、案内管30を支持する。この中心支持部19は、前進した案内管30のための径方向の支持も提供し、これは、鋭利なワイヤ20が、標的血管の内部壁を越えて2~10mmで外膜周囲の空間内のその所望の位置へと案内管30を通じて前進させられるとき、案内管30が標的血管の内部壁から離れるように戻るのを防止する。案内管30のための追加の横の支持が開口15の側面によって提供されており、これは、案内管30の前進の間と外向きの拡張の間との両方において、および標的血管の内部壁を貫くワイヤ20の送達の間の、支援を提供するとして、中心支持部19との組合せで、径方向および周方向/横方向の支持を提供する。支持部は、湾曲または直線の傾斜部などの偏向面を備えてもよく、傾斜部は、湾曲での実施形態では、案内管30の外側面の曲率半径に対応し得る。
【0075】
SNSC/PNASC10の別の可能性のある特徴は、各々の鋭利なワイヤ20が、制約のない状態で測定されるとき、対応する案内管30の中心軸と同じかまたはほとんど同じ曲率半径を伴う中心軸を有することである。また、案内管30の長さは、鋭利なワイヤ20の遠位湾曲部分と少なくとも同じ長さであることが好ましい。この設計は、鋭利なワイヤ20が捩じれることができないように、または位置を変えることができないように、案内管30の内腔の中で各々の鋭利なワイヤ20の湾曲部分を制約する。
【0076】
図6に見られるように、円筒または多岐管17が内側管11を3つの鋭利なワイヤ20に取り付けている。円筒はプラスチックなどの任意の材料から形成できる。内側管11および円筒17は、中間の管12の内側でSNSC/PNASC10の長手方向軸に沿ってスライドできる。中間の管は、円筒17の外側の同軸の部分を含むその長さにわたって均一な直径で示されている。
【0077】
SNSC/PNASC10の一部の実施形態は、外側管13および外側管延長部14の代わりに、4つの異なる管状構造を使用する。明確には、近位区域は金属ハイポチューブであり得る。金属ハイポチューブは、その遠位端において、約20cmの長さの比較的硬いプラスチック管に連結でき、そのプラスチック管はさらに、
図6に示された管13であり得る約10cmの長さの柔らかくより柔軟なプラスチック管に連結する。
【0078】
好ましい実施形態では、中間の管12は近位金属ハイポチューブに取り付けられ、内側管11も、金属ハイポチューブから形成される近位部分に取り付けられる。SNSC/PNASC10およびPTAC100は、本明細書に記載されている特徴、および/または参照により組み込まれている特許に記載されている特徴を有することができる。
【0079】
図7は、
図6のSNSC/PNASC10との使用のために設計された制御ハンドル300の一部の実施形態の側面図である。ハンドル300は、適切な安全装置の特徴を含みつつ、SNSC/PNASC10の動作を簡単にするように設計され得る。制御ハンドル200および制御ハンドル300は、本明細書に記載された特徴のうちのいずれかを有することができる。
【0080】
ハンドル300の主本体310は任意の形を含み得る。主本体310は、装置の操作者の少なくとも一方の手によって把持されるように構成されている。主本体310は、ハンドルの側面311がハンドルの下面315と交わる傾斜させられた縁または丸められた縁を伴う比較的矩形の断面また丸められた断面のものであり得る。一部の実施形態では、指止め部312が、ハンドル300を保持する快適性を向上させており、操作者の手が、係止解除ボタン322、係止解除解放ボタン326、およびスライダ324を含むハンドルの主な制御部を最良に動作させることができるように位置付けられるように位置決めされている。スライダ324は、
図6のSNSC/PNASC10の案内管30をSNSC/PNASC10のカテーテル本体に対して前進および後退させることができ、SNSC/PNASC10のワイヤ20を案内管30に対して前進および後退させることもできる長手方向移動機構の例である。
【0081】
係止解除ボタン322は係止(上の)状態と係止解除(下の)状態とを有する。押し込まれて解放されるとき、係止解除ボタン322は係止解除(下の)状態で留まることができ、これは操作者をスライダ324の長手方向の運動に従事させることができる。操作者が係止解除ボタン322を誤って押し込み、跳ね上げて係止(上の)状態に戻したい場合、これは係止解除解放ボタン326を押し込むことで達成できる。
【0082】
同じく示されているのは、対応するカテーテル状態のアイコンを伴う目印線である。これらの目印線およびカテーテル状態のアイコンは、SNSC/PNASC10の遠位端の現在の状態を操作者にはっきりと示すために配置されている。ある目印線はSNSC/PNASC10の閉位置に対応している。ある目印線は、案内管30が展開させられているが電極25を伴うワイヤ20がなおも後退させられているSNSC/PNASC10の位置に対応している。ある目印線は、案内管30が展開させられており、電極25を伴うワイヤ20が
図6に示されているように展開されているSNSC/PNASC10の位置に対応している。目印線およびカテーテル状態アイコンは、ハンドル200にエッチング、刻み込み、または印刷され得る。スライダ324は、SNSC/PNASC10の動作の様々な段階において、目印線およびカテーテル状態アイコンと並べられ得る。図示されている実施形態では、アイコンは、カテーテルの形を示す図形である。例えば形、言葉、文字、数字、印、イメージ、色などや、本明細書の他の所に記載されているような他の非視覚的な印といった、他のアイコンも考えられる。
【0083】
ハンドル300の上側は、丸められた表面または傾斜させられた表面308を含む。再係止ボタンまたは解放ボタン326もハンドル300の上面に配置され得る。主本体310の遠位には先細り区域306があり、その遠位には、外側管13の外側である歪み軽減区域304がある。
【0084】
主本体310の近位には近位先細り区域314がある。近位先細り区域314の近位には、注射器(図示略)または他の流体分注機構を取り付けるための連結器302がある。連結器302は、標準的なルアーまたはルアーロック連結器であり得るか、または非標準的は連結器であり得る。連結器302の内腔は、
図6のSNSC/PNASC10の内側管11の内腔333と流体連通している。ルアー連結器354を伴うフラッシング管352が、2つの空間、すなわち
図6に示された、1)内側管11と中間の管12との間の空間、および2)中間の管12と外側管13との間の空間と流体連通しており、SNSC/PNASC10の動作の前に生理食塩水でカテーテルを洗浄するために使用される。
【0085】
図7は、外部機器を
図6のワイヤ20に連結するために使用されるワイヤ365A~365Cの具現化も示している。各々のワイヤ365A~365Cは独立した電極に連結できる。一部の実施形態では、ワイヤ365Aが第1のワイヤ20の電極25に連結し、ワイヤ365Bが第2のワイヤ20の電極25に連結し、および/またはワイヤ365Cが第3のワイヤ20の電極25に連結する。ワイヤ365A~365Cは外部機器364に連結され得る。本明細書に記載されているように、外部機器364は、電気エネルギーを感知すること、電気エネルギーで刺激すること、および/または電気エネルギーを供給すること、のためであり得る。磁気、超音波、振動、熱、または低温のエネルギー源などの他のエネルギー様式が、単独または組合せで適用され得る。
【0086】
一部の実施形態では、係止解除ボタン322は、係止解除状態においてスライダ324の移動を許容でき、係止状態においてスライダ324の移動を防止できる。一部の実施形態では、係止解除ボタン322は、スライダ324の移動が係止解除ボタンを係止状態に入らせるまで、係止解除状態で留まることができる。一部の実施形態では、係止解除ボタン322は、解放ボタン326が押し込まれるまで係止解除状態で留まることができる。一部の実施形態では、係止解除ボタン322は、係止解除ボタン322が押し込まれるまで係止状態で留まることができる。一部の実施形態では、係止解除ボタン322は、係止解除ボタン322が係止状態に入らないように、係止解除ボタン322を連続的に押し込むことで覆され得る。他の構成も考えられる。
【0087】
一部の実施形態では、操作者は、係止解除ボタン322を押し込むことなどによって、ハンドルの係止解除ボタン322を作動させることができる。一部の実施形態では、操作者は、少なくとも1つの案内管の遠位端が血管の内壁に近接するまで、少なくとも1つの案内管をカテーテル本体から離すように前進させるために、スライダ324を遠位方向において移動させることができる。
【0088】
一部の実施形態では、操作者は、係止解除ボタン322を押し込むことなどによって、係止解除ボタン322を再作動させることができる。一部の実施形態では、操作者は、少なくとも1つの案内管30の遠位端を越えて少なくとも1つのワイヤ20を延長させるように、スライダ324を移動させることができる。一部の実施形態では、スライダ324は、標的血管の内壁を貫いて少なくとも1つの注入管を穿通させる。一部の実施形態では、スライダ324は、少なくとも1つのワイヤ20の電極25を標的血管の内壁の外側の組織の塊へ配置する。一部の実施形態では、操作者は組織を切除するために電極にエネルギーを加えることができる。一部の実施形態では、操作者は神経を感知するために電極にエネルギーを加えることができる。一部の実施形態では、操作者は組織を刺激するために電極にエネルギーを加えることができる。
【0089】
様々な他の変形、適合、および代替の設計が、当然ながら、上記の教示を考慮して可能である。そのため、添付の請求項の範囲内で、本発明が、本明細書において明確に記載されている以外で実施され得ることは、現時点で理解されるべきである。
【0090】
別の実施形態の文脈において本明細書に記載されている特定の特徴は、単一の実施形態において組合せで実施されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈において記載されている様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、または任意の適切な部分組合せで実施されてもよい。さらに、特徴は、特定の組合せで作用するとして先に記載され、初めはそのようなものとして請求されもし得るが、請求された組合せからの1つ以上の特徴は、一部の場合、組合せから実行でき、請求された組合せは、部分組合せ、または部分組合せの変形に向けられ得る。
【0091】
前述の記載および例は、様々な実施形態による開示を示すために述べられており、不当に限定するように意図されていない。本明細書において提供されている表題は、組織的な目的だけのためであり、実施形態を限定するように使用されるべきではない。本開示の開示されている態様および例の各々は、個別に、または、本開示の他の態様、例、および変形との組合せで検討されてもよい。また、他に明示されていない場合、本開示の方法のステップのいずれも、任意の特定の実施の順番に制限されていない。本明細書で言及された参考文献は、それらの全体が参照により組み込まれている。「好ましい」としての実施形態の記載は、代替実施形態の使用または範囲を限定しない。
【0092】
本明細書に記載されている方法および装置は様々な変更および代替の形態とさせられ得るが、それらのうちの特定の例が図面に示されており、本明細書で詳細に記載されている。しかしながら、開示されている実施形態が、本明細書に記載されている様々な実施形態および添付の請求項の精神および範囲の内にある変形、等価、および代替を当然ながら網羅することは、理解されるべきである。
【0093】
実施形態に応じて、本明細書で記載されたアルゴリズム、方法、または過程のいずれかの1つ以上の行為、事象、または機能は、異なる連続で実施されてもよく、追加、合併、または排除されてもよい(例えば、必ずしもすべての記載された行為または事象がアルゴリズムの実施のために必要ではない)。一部の例では、例えば多重処理、割り込み処理、複数のプロセッサもしくはプロセッサコア、または他の並列なアーキテクチャにおいて、行為または事象は、順次ではなく、同時に実施されてもよい。
【0094】
「その後」、「次に」、「後で」、「続いて」などの連続性または時間の順番の言葉の使用は、他で明確に述べられていない場合、または使用されている文脈内で理解されない場合、文書の流れを容易にするように概して意図されており、実施される動作の連続を限定するように意図されていない。
【0095】
本明細書で開示されている実施形態との関連で記載されている様々な例示の論理ブロック、モジュール、過程、方法、およびアルゴリズムは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実施できる。ハードウェアとソフトウェアとのこの互換性を明確に示すために、様々な例示の構成要素、ブロック、モジュール、動作、およびステップは、概してそれらの機能性の観点から先に記載されている。それらの機能性がハードウェアとして実施されるかソフトウェアとして実施されるかは、システム全体に課される具体的な用途および設計の制約に依存する。記載された機能性は、各々の具体的な用途のために様々な方法で実施できるが、このような実施の決定は、本開示の範囲からの逸脱をもたらすとして解釈されるべきではない。
【0096】
数ある中でも「~できる」、「~してもよい」、「~し得る」、「例えば」などといった本明細書で使用されている条件の言葉は、他に明確に述べられていない場合、または使用されているような文脈内で他に理解できない場合、他の例は含まないが、一部の例が特定の特徴、要素、および/または状態を含むことを伝えるように概して意図されている。したがって、このような条件の言葉は、特徴、要素、ブロック、および/もしくは状態が1つ以上の例について必要とされる任意の方法にあることを含むように、または1つ以上の例が、著者の提供もしくは指示があろうがなかろうが、これらの特徴、要素、および/もしくは状態が、任意の具体的な実施形態に含まれるかどうか、または任意の具体的な実施形態で実施されるかどうかを決定するための論理を必ず含むという意味を含むように、概して意図されていない。
【0097】
本明細書で開示されている方法は、実施者によって取られる特定の行動を含む可能性があるが、明示的または含蓄的のいずれかで、それらの行動の任意の第三者の命令も含む可能性がある。例えば、「電極を位置決めする」などの行動は、「電極の位置決めを命令する」ことを含む。
【0098】
本明細書で開示されている範囲は、すべての重なり、部分範囲、およびそれらの組合せも網羅している。「~まで」、「少なくとも」、「~より大きい」、「~より小さい」、「~と~との間」などの言葉は、提唱された数を含む。「約」または「おおよそ」などの用語によって先行される数は、提唱された数を含み、状況に基づいて解釈されるべきである(例えば、例として±5%、±10%、±15%など、その状況において、できるだけ合理的に可能な正確性で解釈されるべきである)。例えば、「約1時間」は「1時間」を含む。「実質的に」などの用語によって先行される文言は、提唱された文言を含み、状況に基づいて解釈されるべきである(例えば、その状況において、できるだけ合理的に可能に広く解釈されるべきである)。例えば、「実質的に垂直」は「垂直」を含む。他に述べられていない場合、すべての測定は、温度および圧力を含め標準的な条件にある。「~のうちの少なくとも1つ」という文言は、連続した列記からの少なくとも1つの項目を必要とするように意図されており、連続した列記における各々の項目からの1種類の各々の項目を必要としないように意図されている。例えば、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」は、A、B、C、AおよびB、AおよびC、BおよびC、または、A、B、およびCを含み得る。
【符号の説明】
【0099】
200、300 制御ハンドル
202、302 連結器
204、304 歪み軽減区域
206、306 遠位先細り区域
208、209 丸められた表面、傾斜させられた表面
210、310 主本体
211、311 ハンドルの側面
214、314 近位先細り区域
215、315 ハンドルの下面
218 上面
222、322 係止解除ボタン
223 区域
224、324 スライダ
226、326 係止解除解放ボタン、再係止ボタン
232、234、236 目印線
242、244、246 カテーテル状態のアイコン
252、352 フラッシング管
254、354 ルアー連結器
333 内腔
364 外部機器
365A、365B、365C ワイヤ
【外国語明細書】