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特開2024-102062NFT基盤のデジタルコンテンツ管理システム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024102062
(43)【公開日】2024-07-30
(54)【発明の名称】NFT基盤のデジタルコンテンツ管理システム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/38 20120101AFI20240723BHJP
   H04N 21/835 20110101ALI20240723BHJP
   G06F 21/10 20130101ALI20240723BHJP
【FI】
G06Q20/38 310
H04N21/835
G06F21/10
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024060556
(22)【出願日】2024-04-04
(62)【分割の表示】P 2022087593の分割
【原出願日】2022-05-30
(31)【優先権主張番号】10-2021-0071415
(32)【優先日】2021-06-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】522214082
【氏名又は名称】ミュージックカウ,インク.
【氏名又は名称原語表記】MUSICOW,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジス
(57)【要約】      (修正有)
【課題】一つのデジタルコンテンツを様々なバージョンに管理し、各バージョンの所有者を管理することでデジタルコンテンツを用いた多様な収益創出を実現するシステム及び方法を提供する。
【解決手段】非代替性トークン(NFT)基盤のデジタルコンテンツ管理システムにおいて、デジタルコンテンツ及びデジタルコンテンツに基づいて生成すべきNFTコンテンツの数を受信するデジタルコンテンツ情報受信部と、デジタルコンテンツを変換してNFTコンテンツの数の分だけのNFTデジタルコンテンツを生成するデジタルコンテンツ変換部と、生成したNFTデジタルコンテンツの夫々に対してブロックチェーンに基づいてNFTを生成するNFT生成部と、生成したNFTデジタルコンテンツを再生するとき、再生されるNFTデジタルコンテンツに対して生成したNFTを確認する確認部と、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルコンテンツ及び前記デジタルコンテンツに基づいて生成すべきNFTコンテンツの数を受信するデジタルコンテンツ情報受信部と、
前記デジタルコンテンツを変換して前記NFTコンテンツの数の分だけのNFTデジタルコンテンツを生成するデジタルコンテンツ変換部と、
前記生成されたNFTデジタルコンテンツのそれぞれに対してブロックチェーンに基づいて非代替性トークンを生成する非代替性トークン生成部と、
前記生成されたNFTデジタルコンテンツを再生するとき、前記再生されるNFTデジタルコンテンツに対して生成された非代替性トークンを確認する確認部と、
を含む、デジタルコンテンツ管理システム。
【請求項2】
前記デジタルコンテンツ変換部は、前記生成されるNFTデジタルコンテンツのそれぞれが互いに異なる品質を有するように前記デジタルコンテンツを変換することを特徴とする、請求項1に記載のデジタルコンテンツ管理システム。
【請求項3】
前記デジタルコンテンツは音源コンテンツであり、
前記生成されるNFTデジタルコンテンツのそれぞれは前記デジタルコンテンツにおいて再生時間を縮めて生成されるものであることを特徴とする、請求項2に記載のデジタルコンテンツ管理システム。
【請求項4】
使用者からNFTデジタルコンテンツ再生命令を受信し、前記確認部で前記再生命令に対応するNFTデジタルコンテンツの非代替性トークンの所有者を確認し、前記所有者が前記使用者と一致する場合にのみ前記再生命令に対応するNFTデジタルコンテンツを再生するデジタルコンテンツ再生部をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のデジタルコンテンツ管理システム。
【請求項5】
前記デジタルコンテンツ変換部で生成されたNFTデジタルコンテンツを保存するデジタルコンテンツ保存部をさらに含み、
前記デジタルコンテンツ再生部は、前記再生命令に対応するNFTデジタルコンテンツを前記デジタルコンテンツ保存部で検索して再生することを特徴とする、請求項4に記載のデジタルコンテンツ管理システム。
【請求項6】
NFTデジタルコンテンツ別に生成された非代替性トークンを取引することができるようにし、前記取引の履歴を前記生成された非代替性トークンに含ませるトークン取引部をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のデジタルコンテンツ管理システム。
【請求項7】
中央処理装置及びメモリを備えるデジタルコンテンツ管理システムで動作するデジタルコンテンツ管理方法であって、
デジタルコンテンツ及び前記デジタルコンテンツに基づいて生成すべきNFTコンテンツの数を受信するデジタルコンテンツ情報受信段階と、
前記デジタルコンテンツを変換して前記NFTコンテンツの数の分だけのNFTデジタルコンテンツを生成するデジタルコンテンツ変換段階と、
前記生成されたNFTデジタルコンテンツのそれぞれに対してブロックチェーンに基づいて非代替性トークンを生成する非代替性トークン生成段階と、
前記生成されたNFTデジタルコンテンツを再生するとき、前記再生されるNFTデジタルコンテンツに対して生成された非代替性トークンを確認する確認段階と、
を含む、デジタルコンテンツ管理方法。
【請求項8】
前記デジタルコンテンツ変換段階は、前記生成されるNFTデジタルコンテンツのそれ
ぞれが互いに異なる品質を有するように前記デジタルコンテンツを変換することを特徴とする、請求項7に記載のデジタルコンテンツ管理方法。
【請求項9】
前記デジタルコンテンツは音源コンテンツであり、
前記生成されるNFTデジタルコンテンツのそれぞれは前記デジタルコンテンツにおいて再生時間を縮めて生成されることを特徴とする、請求項8に記載のデジタルコンテンツ管理方法。
【請求項10】
使用者からNFTデジタルコンテンツ再生命令を受信し、前記確認段階で前記再生命令に対応するNFTデジタルコンテンツの非代替性トークンの所有者を確認し、前記所有者が前記使用者と一致する場合にのみ前記再生命令に対応するNFTデジタルコンテンツを再生するデジタルコンテンツ再生段階をさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載のデジタルコンテンツ管理方法。
【請求項11】
前記デジタルコンテンツ変換段階で生成されたNFTデジタルコンテンツをデジタルコンテンツ保存部に保存するデジタルコンテンツ保存段階をさらに含み、
前記デジタルコンテンツ再生段階は、前記再生命令に対応するNFTデジタルコンテンツを前記デジタルコンテンツ保存部で検索して再生することを特徴とする、請求項10に記載のデジタルコンテンツ管理方法。
【請求項12】
NFTデジタルコンテンツ別に生成された非代替性トークンを取引することができるようにし、前記取引の履歴を前記生成された非代替性トークンに含ませるトークン取引段階をさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載のデジタルコンテンツ管理方法。
【請求項13】
請求項7~12のいずれか一項に記載の方法をコンピュータが実行するように機能させるためのプログラムが記録された、コンピュータ可読の記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はNFT基盤のデジタルコンテンツ管理システム及び方法に関し、より詳しくはデジタルコンテンツをさまざまなバージョンのNFTデジタルコンテンツに変換し、各バージョン別に非代替性トークンを生成して所有者を管理し、所有情報を取引することができるようにするシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
音源、イメージ、ビデオなどの多様なコンテンツがデジタル化してデジタルコンテンツとして流通している。このようなデジタルコンテンツは複製及び共有し易いという特徴を有する。このような特徴のため、デジタルコンテンツに対する権利を管理するための多様な方法が研究されている。
【0003】
一般に、DRM(Digital Rights Management)と呼ばれる技術はこのようなデジタルコンテンツに対する再生権利を管理し、権限のある使用者のみがデジタルコンテンツを用いることができるようにする技術である。
【0004】
従来技術の特許文献1の「ブロックチェーン基盤のスマート契約を用いたコンテンツファイル流通システム及びその方法」はブロックチェーン技術を用いてデジタルコンテンツに対する取引を管理し、デジタルコンテンツを用いた収益を創出することができるようにする技術であり、ブロックチェーンをDRMに融合することにより、より合理的で安全なデジタルコンテンツ管理を可能にしたものである。
【0005】
このようなDRM技術は同じコンテンツに対して再生することができる権利を管理するための技術である。最近には、再生権限のみならず、コンテンツ自体に対する所有権を安全に管理することができるようにする技術として非代替性トークン(NFT;Non-Fungible Token)が使われている。非代替性トークンは一つのデジタルコンテンツに対して他のトークンに代替不可のトークンを発行し、このトークンに対する所有者履歴などを管理することにより、デジタルコンテンツの正当な所有者が誰であるかを確認することができるようにする技術である。
【0006】
しかし、このような非代替性トークンを用いても、一つのデジタルコンテンツに対して一つの所有者のみが存在することができ、コンテンツの再生の側面で当該トークンを持っていない人々と違いがないという点で、これによる収益創出に限界がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国登録特許第10-2142259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、一つのデジタルコンテンツをさまざまなバージョンに管理し、各バージョンの所有者を管理することにより、デジタルコンテンツを用いた多様な収益創出を可能にすることを目的とする。
【0009】
本発明は、デジタルコンテンツを多様な品質に変形し、変形されたそれぞれのコンテンツに対して所有者情報を管理することができるようにすることを目的とする。
【0010】
本発明は、多様な品質のデジタルコンテンツ別所有者情報を管理し、該当バージョンの所有者のみが該当バージョンのデジタルコンテンツを再生することができるようにしてデジタルコンテンツの所有欲求を極大化することを目的とする。
【0011】
本発明は、多様なバージョンのデジタルコンテンツに対する所有権をそれぞれ売買することができるようにすることにより、デジタルコンテンツが活発に流通されるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
このような目的を達成するために、本発明の一実施例によるデジタルコンテンツ管理システムは、デジタルコンテンツ及び前記デジタルコンテンツに基づいて生成すべきNFTコンテンツの数を受信するデジタルコンテンツ情報受信部と、前記デジタルコンテンツを変換して前記NFTコンテンツの数の分だけのNFTデジタルコンテンツを生成するデジタルコンテンツ変換部と、前記生成されたNFTデジタルコンテンツのそれぞれに対してブロックチェーンに基づいて非代替性トークンを生成する非代替性トークン生成部と、前記生成されたNFTデジタルコンテンツを再生するとき、前記再生されるNFTデジタルコンテンツに対して生成された非代替性トークンを確認する確認部とを含んでなることができる。
【0013】
ここで、前記デジタルコンテンツ変換部は、前記生成されるNFTデジタルコンテンツのそれぞれが互いに異なる品質を有するように前記デジタルコンテンツを変換することができる。
【0014】
また、前記デジタルコンテンツは音源コンテンツであり、前記生成されるNFTデジタルコンテンツのそれぞれは前記デジタルコンテンツにおいて再生時間を縮めて生成されるものであることができる。
【0015】
また、本発明のデジタルコンテンツ管理システムは、使用者からNFTデジタルコンテンツ再生命令を受信し、前記確認部で前記再生命令に対応するNFTデジタルコンテンツの非代替性トークンの所有者を確認し、前記所有者が前記使用者と一致する場合にのみ前記再生命令に対応するNFTデジタルコンテンツを再生するデジタルコンテンツ再生部をさらに含むことができる。
【0016】
また、また、本発明のデジタルコンテンツ管理システムは、前記デジタルコンテンツ変換部で生成されたNFTデジタルコンテンツを保存するデジタルコンテンツ保存部をさらに含み、前記デジタルコンテンツ再生部は、前記再生命令に対応するNFTデジタルコンテンツを前記デジタルコンテンツ保存部で検索して再生することができる。
【0017】
また、また、本発明のデジタルコンテンツ管理システムは、NFTデジタルコンテンツ別に生成された非代替性トークンを取引することができるようにし、前記取引の履歴を前記生成された非代替性トークンに含ませるトークン取引部をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、一つのデジタルコンテンツをさまざまなバージョンに管理し、各バージョンの所有者を管理することにより、デジタルコンテンツを用いた多様な収益創出を可能にする効果がある。
【0019】
本発明によれば、デジタルコンテンツを多様な品質に変形し、変形されたそれぞれのコンテンツに対して所有者情報を管理することができる効果がある。
【0020】
本発明によれば、多様な品質のデジタルコンテンツ別所有者情報を管理し、該当バージョンの所有者のみが該当バージョンのデジタルコンテンツを再生することができるようにしてデジタルコンテンツの所有欲求を極大化する効果を得ることができる。
【0021】
本発明によれば、多様なバージョンのデジタルコンテンツに対する所有権をそれぞれ売買することができるようにすることにより、デジタルコンテンツが活発に流通されるようにする効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の一実施例によるデジタルコンテンツ管理システムの内部構成を示す構成図である。
図2】本発明の一実施例によるデジタルコンテンツ管理システムでデジタルコンテンツを多様な品質のNFTデジタルコンテンツに変換する一例を示す図である。
図3】NFTデジタルコンテンツのうちの一つに対する非代替性トークンを保有した使用者が該当コンテンツを再生する場合の一例を示す図である。
図4】本発明の一実施例によるデジタルコンテンツ管理方法の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。本発明の説明において、関連する公知の構成又は機能についての具体的な説明が本発明の要旨をあいまいにする可能性があると判断される場合にはその詳細な説明は省略する。また、本発明の実施例の説明において具体的な数値は実施例に過ぎなく、これによって発明の範囲が限定されない。
【0024】
本発明によるデジタルコンテンツ管理システムは、中央処理装置(CPU)及びメモリ(Memory、記憶装置)を備え、インターネットなどの通信網を介して他の端末機と連結可能なサーバーの形態を有するように構成されることができる。しかし、本発明が中央処理装置及びメモリなどの構成によって限定されない。また、本発明によるデジタルコンテンツ管理システムは物理的に単一の装置に構成されることもでき、複数の装置に分散された形態を有するように具現されることもできる。
【0025】
図1は本発明の一実施例によるデジタルコンテンツ管理システムの内部構成を示す構成図である。
【0026】
同図に示すように、本発明の一実施例によるデジタルコンテンツ管理システム101は、デジタルコンテンツ情報受信部110、デジタルコンテンツ変換部120、非代替性トークン生成部130、確認部140、デジタルコンテンツ保存部150、デジタルコンテンツ再生部160、及びトークン取引部170を含んでなることができる。それぞれの構成要素は物理的に同じコンピュータシステム内で動作するソフトウェアモジュールであることができ、物理的に2個以上に分離されたコンピュータシステムが互いに連動して動作することができるように構成された形態であることができる。同じ機能を含む多様な実施形態が本発明の権利範囲に属する。
【0027】
デジタルコンテンツ情報受信部110は、デジタルコンテンツ及び前記デジタルコンテンツに基づいて生成すべきNFTコンテンツの数を受信する。本発明は、多様な形態のデジタルコンテンツをさまざまなバージョンに変換し、各バージョン別に所有者を確認することができるようにすることを特徴とする。前記デジタルコンテンツは、音源、イメージ、動画などを含むことができ、音源の場合にはMP3などの音源が圧縮されて保存されたファイル、イメージの場合にはJPEG、GIF、PNGなどのイメージが圧縮されて保
存されたファイル、動画の場合にはMP4、AVIなどの動画が圧縮されて保存されたファイルの形態になることができる。その他にも、テキスト形態の文書ファイルなどのように、デジタル形態に保存可能なすべてのコンテンツが本発明の対象となることができる。
【0028】
デジタルコンテンツ情報受信部110で受信する生成すべきNFTコンテンツの数は、上述したように、受信したデジタルコンテンツが変換されるバージョンの種類を示す。例えば、生成すべきNFTコンテンツの数が10の場合、総10種のバージョンに変換されたデジタルコンテンツが生成されることができる。このうちの一つは前記受信した原本デジタルコンテンツになることができ、残りは原本コンテンツが変換されたコンテンツになることができ、場合によっては、すべてが原本と異なるように保存されたコンテンツになることができる。
【0029】
デジタルコンテンツ情報受信部110は、デジタルコンテンツの原本を持っている所有者からデジタルコンテンツ及び生成すべきNFTコンテンツの数についての情報を受信することができ、これによって生成される変換されたNFTデジタルコンテンツに対する所有権も前記原本デジタルコンテンツの所有者に一次的に帰属することができる。
【0030】
デジタルコンテンツ変換部120は、前記デジタルコンテンツを変換し、前記受信したNFTコンテンツの数の分だけのNFTデジタルコンテンツを生成する。前述したように、デジタルコンテンツ情報受信部110で受信したNFTコンテンツの数についての情報に基づいてデジタルコンテンツを変換する。ここで、デジタルコンテンツの種類によって多様な変換方法が適用可能である。
【0031】
ここで、デジタルコンテンツ変換部120は、前記生成されるNFTデジタルコンテンツのそれぞれが互いに異なる品質を有するように前記デジタルコンテンツを変換する。一つのデジタルコンテンツにおいて所有権情報をブロックチェーンを用いて安全で透明に管理することができるようにすることが非代替性トークン(NFT;Non-Fungible Token)技術であるが、これを用いる場合、一つのデジタルコンテンツに対して一つの所有者のみが可能になって流通可能なコンテンツの数が限定されるので、活発な取引及びこれによる収益創出が難しいことがある。
【0032】
したがって、デジタルコンテンツ変換部120は、一つのデジタルコンテンツをさまざまなバージョンに変換し、それぞれに対して別に売買されるようにすることを特徴とする。変換された複数のNFTデジタルコンテンツの場合、原本と少しずつ異なる品質を有するようにすることにより、互いに異なる価格で市場で取引されるようにする。ここで、品質に違いがあるが、原本デジタルコンテンツの少なくとも一部を用いることができるように変換することが好ましい。
【0033】
例えば、デジタルコンテンツ変換部120で変換するデジタルコンテンツは音源コンテンツであり、前記生成されるNFTデジタルコンテンツのそれぞれは前記デジタルコンテンツにおいて再生時間を縮めて生成されたコンテンツであることができる。著作者がいまだ未公開状態の音源に対する所有権を管理しようとする場合、原本デジタルコンテンツが全体再生時間の音源を有していれば、1番目で変換されたNFTデジタルコンテンツは後部10秒、2番目で変換されたNFTデジタルコンテンツは後部20秒が除去された形態に変換されることができる。このように、デジタルコンテンツの品質を少しずつ調整することにより、相対的に異なる価値を有するようにし、これらが市場で他の価格で取引されるようにすることが可能である。
【0034】
また、場合によっては、総3分(180秒)の音源を10個のバージョンに分け、それぞれ18秒ずつの再生時間を有するように割って具現することも可能である。この場合、
取引されるNFTデジタルコンテンツ所有権の価格などの情報によって大衆が好む部分を把握することもでき、全体音源をすべて所有するためにより活発な取引されるように誘導することができ、所有権取引による収益創出を極大化することができる。
【0035】
また、他の例として、デジタルコンテンツ変換部120で変換する原本デジタルコンテンツがビデオコンテンツの場合には、多様な解像度を有するように変換してNFTデジタルコンテンツを生成することができる。これにより、原本の解像度を有するコンテンツは相対的に高価が形成されることができ、解像度が低くなって品質が低下することにより、低価で取引されるようにし、市場で多様に取引されるようにすることが可能である。
【0036】
非代替性トークン生成部130は、前記生成されたNFTデジタルコンテンツのそれぞれに対してブロックチェーンに基づいて非代替性トークンを生成する。非代替性トークン(NFT;Non-Fungible Token)は、ブロックチェーン技術を用いて、一つのデジタルコンテンツに対して所有者情報を確認することができる一つのトークンを生成し、このトークンに所有者の変動履歴などについての情報を保存するようにし、分散型ブロックチェーン技術の特性によって中央化した管理なしにも所有者を明確に確認することができるようにするものである。
【0037】
非代替性トークン生成部130は、それぞれの変換されたNFTデジタルコンテンツ別にトークンが生成されるようにすることにより、それぞれの変換されたNFTデジタルコンテンツの所有者が別に管理されることができるようにし、別個に取引されるようにする。一つのデジタルコンテンツに対して変換によって生成されたNFTデジタルコンテンツが10個の場合、非代替性トークン(NFT)も10個が生成される。
【0038】
非代替性トークン生成部130は、原本デジタルコンテンツの所有者が変換された全体NFTデジタルコンテンツの所有者として登録されるようにトークンを生成することができる。これにより、デジタルコンテンツの著作者などの最初の所有者は自分のデジタルコンテンツを多様なバージョンに変換し、それぞれに対して所有権を有し、このうちの一部または全部を市場で売買して収益を発生させることができる。
【0039】
確認部140は、前記生成されたNFTデジタルコンテンツを再生するとき、前記再生されるNFTデジタルコンテンツに対して生成された非代替性トークンを確認する。非代替性トークン(NFT)技術はデジタルコンテンツの所有者を確認することができるようにする技術であり、該当デジタルコンテンツの再生権限を管理するはしない。よって、本発明のデジタルコンテンツ管理システムは、デジタルコンテンツ再生の際に各コンテンツの所有者を確認し、所有者のみがデジタルコンテンツを再生することができるようにするか、デジタルコンテンツの再生の際に当該デジタルコンテンツの所有者情報を一緒に出力するように制御することができる。
【0040】
確認部140は、再生されるNFTデジタルコンテンツに対応する非代替性トークンを確認し、トークンに記録されている最終所有者がコンテンツの再生を要請した使用者と同一人であるかを確認することができる。このために、確認部140は、コンテンツ再生を要請した使用者から当該トークンに記録された所有者と同一人であることを確認することができるようにするパスワードなどの情報を要請することができ、使用者が本発明のコンテンツ管理システム101に加入されている場合、使用者情報としてトークンの使用者とマッチングして確認することができる情報を保存しておくことにより、使用者がコンテンツ再生を要請する度に不必要に確認情報を要請しなくても再生ができるようにすることができる。
【0041】
デジタルコンテンツ保存部150は、前記デジタルコンテンツ変換部120で変換して
生成されたNFTデジタルコンテンツを保存する。上述したように、デジタルコンテンツは多様な形態のコンテンツを含むことができるが、結局デジタルファイル形態として保存される。よって、デジタルコンテンツの情報を保存するデジタルファイルを記録媒体に保存しておき、使用者の要請によって変換されたNFTデジタルコンテンツが再生されるようにすることができる。NFTデジタルコンテンツを保存する方法はさまざまがあり得るが、コンテンツの流出などを防止することができるコンテンツ保安技術を適用することが好ましい。
【0042】
デジタルコンテンツ再生部160は、使用者からNFTデジタルコンテンツ再生命令を受信し、前記確認部140で前記再生命令に対応するNFTデジタルコンテンツの非代替性トークンの所有者情報を確認し、前記所有者が前記使用者と一致する場合にのみ前記再生命令に対応するNFTデジタルコンテンツを再生する。上述したように、確認部140はNFTデジタルコンテンツ別に非代替性トークンの所有者が誰であるかを確認することができ、この所有者がNFTデジタルコンテンツの再生を要請した使用者と同一人であるかを確認することができる。
【0043】
デジタルコンテンツ再生部160は、デジタルコンテンツ再生のために、イメージ、音源、動画などを再生することができるデコーダーを含む再生モジュールを含むことができ、これにより多様なNFTデジタルコンテンツを再生することができる。ここで、デジタルコンテンツ再生部160は、デジタルコンテンツが外部に流出することを防止するために、多様なDRM技術を適用することができるが、このようなDRM技術によって本発明が限定されない。デジタルコンテンツ再生部160で所有者以外の使用者が該当NFTデジタルコンテンツを再生することができないように安全に管理するほどNFTデジタルコンテンツに対する非代替性トークンの価値がもっと高くなることができる。
【0044】
デジタルコンテンツ再生部160は、前記再生命令に対応するNFTデジタルコンテンツを前記デジタルコンテンツ保存部150で検索して再生する。上述したように、デジタルコンテンツ保存部150には変換されたNFTデジタルコンテンツが再生可能な形態として保存されており、デジタルコンテンツ再生部160でこれを再生することにより、当該デジタルコンテンツをファイルなどの形態として使用者が端末機に保有していなくても、本発明のデジタルコンテンツ管理システム101によっていつでも該当コンテンツを用いることができる効果を得ることができる。
【0045】
トークン取引部170は、NFTデジタルコンテンツ別に生成された非代替性トークンを取引することができるようにし、前記取引の履歴を前記生成された非代替性トークンに含ませる。トークン取引部170は、生成された非代替性トークンが取引されるように取引所のような形態として使用者UIなどを提供することができ、取引締結及び費用支払がなされる場合、ブロックチェーン技術を用いて所有者情報を変換することができる。ブロックチェーン技術の特性上、取引履歴についての情報を維持することができるので、これにより当該NFTデジタルコンテンツがいつ誰から移転されたかについての情報を持続的に管理することができ、よって各NFTデジタルコンテンツに対する権利を安全に管理することができる。
【0046】
図2は本発明の一実施例によるデジタルコンテンツ管理システムでデジタルコンテンツを多様な品質のNFTデジタルコンテンツに変換する一例を示す図である。
【0047】
本例示は原本デジタルコンテンツ201が音源コンテンツの場合を例として挙げたものであり、デジタルコンテンツを変換して総8個のデジタルコンテンツを生成する場合である。同図に示すように、8個の変換されたNFTデジタルコンテンツ210~280が生成されることができる。ここで、図面のように一番目のNFTデジタルコンテンツ210
は原本デジタルコンテンツと同じデジタルコンテンツであることができ、2番目から8番目までのNFTデジタルコンテンツ220~280は元の音源の後半部の一部を除去した形態のデジタルコンテンツになることができる。
【0048】
このような変換により、互いに異なる品質を有する多様なNFTデジタルコンテンツを生成することができ、それぞれのNFTデジタルコンテンツ別に非代替性トークンが生成されて所有者を管理することができるようにすることにより、多様な形態のコンテンツが取引されるようにすることができる。
【0049】
図では音源の再生可能な長さを調節して多様な品質のコンテンツを生成する例示を挙げたが、音質を変換するか、音源を均等に割って相異なるコンテンツを生成するなど、多様な変形が可能である。
【0050】
また、図のデジタルコンテンツの他に、音源の前に一部のプレリスニング音源をさらに生成し、この部分は別途の所有権確保なしにも再生できるようにして売買に役立つようにするなどの具現も可能である。
【0051】
図3はNFTデジタルコンテンツのうちの一つに対する非代替性トークンを保有した使用者が該当コンテンツを再生する場合の一例を示す図である。
【0052】
図の例は、使用者が3番NFTデジタルコンテンツNFTDC3に対応する非代替性トークンNFT3を所有している状況で使用者が当該NFTデジタルコンテンツに対する再生を要請する場合を示す。
【0053】
図面符号301のように、使用者が本発明のデジタルコンテンツ管理システム101のデジタルコンテンツ再生部160にコンテンツ再生を要請すれば、デジタルコンテンツ再生部160は、図面符号302のように、非代替性トークンNFT3を確認して当該トークンの現在所有者を確認するようになる。当該トークンの所有者が確認され、再生を要請した使用者と同一人であることが確認されれば、図面符号303のように、デジタルコンテンツ再生部160でデジタルコンテンツ保存部150に保存された該当コンテンツNFTDC3を読み取り、図面符号304のように、使用者に再生するようになる。
【0054】
このようなプロセスによって変換されたNFTデジタルコンテンツを保有した使用者は当該デジタルコンテンツを自分の端末などに保存しなくても本発明のデジタルコンテンツ管理システム101を介して再生することができ、他人がこれを再生することを遮断することができる。
【0055】
図4は本発明の一実施例によるデジタルコンテンツ管理方法の流れを示すフローチャートである。
【0056】
本発明によるデジタルコンテンツ管理方法は中央処理装置及びメモリを備えるデジタルコンテンツ管理システム101でデジタルコンテンツを管理する方法であり、このようなコンピュータシステムで駆動可能である。
【0057】
したがって、デジタルコンテンツ管理方法は上述したデジタルコンテンツ管理システムについて説明した特徴的な構成を全部含んでおり、以下の説明で説明しない内容も上述したデジタルコンテンツ管理システムについての説明を参照して具現することができる。
【0058】
デジタルコンテンツ情報受信段階(S401)は、デジタルコンテンツ及び前記デジタルコンテンツに基づいて生成すべきNFTコンテンツの数を受信する。本発明は、多様な
形態のデジタルコンテンツをさまざまなバージョンに変換し、各バージョン別に所有者を確認することができるようにすることを特徴とする。前記デジタルコンテンツは、音源、イメージ、動画などを含むことができ、音源の場合にはMP3などの音源が圧縮されて保存されたファイル、イメージの場合にはJPEG、GIF、PNGなどのイメージが圧縮されて保存されたファイル、動画の場合にはMP4、AVIなどの動画が圧縮されて保存されたファイルの形態になることができる。その他にも、テキスト形態の文書ファイルなどのデジタル形態として保存可能なすべてのコンテンツが本発明の対象になることができる。
【0059】
デジタルコンテンツ情報受信段階(S401)で受信する生成すべきNFTコンテンツの数は、上述したように受信したデジタルコンテンツが変換されるバージョンの種類を示す。例えば、生成すべきNFTコンテンツの数が10の場合、総10種のバージョンに変換されたデジタルコンテンツが生成されることができる。このうちの一つは前記受信した原本デジタルコンテンツになることができ、残りは原本コンテンツが変換されたコンテンツになることができ、場合によってはすべてが原本と異なるように保存されたコンテンツになることができる。
【0060】
デジタルコンテンツ変換段階(S402)は、前記デジタルコンテンツを変換し、前記受信したNFTコンテンツの数の分だけのNFTデジタルコンテンツを生成する。前述したように、デジタルコンテンツ情報受信段階(S401)で受信したNFTコンテンツの数についての情報に基づいてデジタルコンテンツを変換する。ここで、デジタルコンテンツの種類によって多様な変換方法が適用可能である。
【0061】
ここで、デジタルコンテンツ変換段階(S402)は、前記生成されるNFTデジタルコンテンツのそれぞれが互いに異なる品質を有するように前記デジタルコンテンツを変換する。一つのデジタルコンテンツに対して所有権情報をブロックチェーンを用いて安全で透明に管理することができるようにすることが非代替性トークン(NFT;Non-Fungible Token)技術であるが、これを用いる場合、一つのデジタルコンテンツに対して一つの所有者のみが可能になって流通可能なコンテンツの数が限定されるので、活発な取引及びこれによる収益創出が難しいことがある。
【0062】
したがって、デジタルコンテンツ変換段階(S402)は、一つのデジタルコンテンツをさまざまなバージョンに変換し、それぞれに対して別に売買されるようにすることを特徴とする。変換された複数のNFTデジタルコンテンツの場合、原本と少しずつ異なる品質を有するようにすることにより、互いに異なる価格で市場で取引されるようにする。この際、品質に違いがあるが原本デジタルコンテンツの少なくとも一部を用いることができるように変換されることが好ましい。
【0063】
例えば、デジタルコンテンツ変換段階(S402)で変換するデジタルコンテンツは音源コンテンツであり、前記生成されるNFTデジタルコンテンツのそれぞれは前記デジタルコンテンツにおいて再生時間を縮めて生成されたコンテンツであることができる。著作者がいまだ未公開状態の音源に対する所有権を管理しようとする場合、原本デジタルコンテンツが全体再生時間の音源を全部有していれば、1番目で変換されたNFTデジタルコンテンツは後部10秒、2番目で変換されたNFTデジタルコンテンツは後部20秒が除去された形態に変換されることができる。このように、デジタルコンテンツの品質を少しずつ調整することにより、相対的に異なる価値を有するようにし、これらが市場で相異なる価格で取引されるようにすることが可能である。
【0064】
非代替性トークン生成段階(S403)は、前記生成されたNFTデジタルコンテンツのそれぞれに対してブロックチェーンに基づいて非代替性トークンを生成する。非代替性
トークン(NFT;Non-Fungible Token)は、ブロックチェーン技術を用いて一つのデジタルコンテンツに対して所有者情報を確認することができる一つのトークンを生成し、このトークンに所有者の変動履歴などについての情報を保存し、分散型ブロックチェーン技術の特性によって中央化した管理なしにも所有者を明確に確認することができるようにするものである。
【0065】
非代替性トークン生成段階(S403)は、それぞれの変換されたNFTデジタルコンテンツ別にトークンが生成されるようにすることにより、それぞれの変換されたNFTデジタルコンテンツの所有者が別に管理されることができるようにし、別個に取引されるようにする。一つのデジタルコンテンツに対して変換によって生成されたNFTデジタルコンテンツが10個の場合、非代替性トークン(NFT)も10個が生成される。
【0066】
非代替性トークン生成段階(S403)は、原本デジタルコンテンツの所有者が変換された全体NFTデジタルコンテンツの所有者として登録されるようにトークンを生成することができる。これにより、デジタルコンテンツの著作者などの最初の所有者は自分のデジタルコンテンツを多様なバージョンに変換し、それぞれに対して所有権を有し、このうちの一部または全部を市場で売買して収益を発生させることができる。
【0067】
確認段階(S404)は、前記生成されたNFTデジタルコンテンツを再生するとき、前記再生されるNFTデジタルコンテンツに対して生成された非代替性トークンを確認する。非代替性トークン(NFT)技術はデジタルコンテンツの所有者を確認することができるようにする技術であり、該当デジタルコンテンツの再生権限を管理するはしない。よって、本発明のデジタルコンテンツ管理システムは、デジタルコンテンツ再生の際に各コンテンツの所有者を確認し、所有者のみがデジタルコンテンツを再生することができるようにするか、デジタルコンテンツの再生の際に当該デジタルコンテンツの所有者情報を一緒に出力するように制御することができる。
【0068】
確認段階(S404)は、再生されるNFTデジタルコンテンツに対応する非代替性トークンを確認し、トークンに記録されている最終所有者がコンテンツの再生を要請した使用者と同一人であるかを確認することができる。このために、確認段階(S404)は、コンテンツ再生を要請した使用者から当該トークンに記録された所有者と同一人であることを確認することができるようにするパスワードなどの情報を要請することができ、使用者が本発明のコンテンツ管理システム101に加入されている場合、使用者情報としてトークンの使用者とマッチングして確認することができる情報を保存しておくことにより、使用者がコンテンツ再生を要請する度に不必要に確認情報を要請しなくても再生ができるようにすることができる。
【0069】
デジタルコンテンツ保存段階(S405)は、前記デジタルコンテンツ変換段階(S402)で変換して生成されたNFTデジタルコンテンツをデジタルコンテンツ保存部150に保存する。上述したように、デジタルコンテンツは多様な形態のコンテンツを含むことができるが、結局デジタルファイル形態として保存される。よって、デジタルコンテンツの情報を保存するデジタルファイルを記録媒体に保存しておき、使用者の要請によって変換されたNFTデジタルコンテンツが再生されるようにすることができる。NFTデジタルコンテンツを保存する方法はさまざまがあり得るが、コンテンツの流出などを防止することができるコンテンツ保安技術を適用することが好ましい。
【0070】
デジタルコンテンツ再生段階(S406)は、使用者からNFTデジタルコンテンツ再生命令を受信し、前記確認段階(S404)で前記再生命令に対応するNFTデジタルコンテンツの非代替性トークンの所有者情報を確認し、前記所有者が前記使用者と一致する場合にのみ前記再生命令に対応するNFTデジタルコンテンツを再生する。上述したよう
に、確認段階(S404)は、NFTデジタルコンテンツ別に非代替性トークンの所有者が誰であるかを確認することができ、この所有者がNFTデジタルコンテンツの再生を要請した使用者と同一人であるかを確認することができる。
【0071】
デジタルコンテンツ再生段階(S406)は、デジタルコンテンツ再生のためにイメージ、音源、動画などを再生することができるデコーダーを含む再生モジュールを含むことができ、これにより多様なNFTデジタルコンテンツを再生することができる。ここで、デジタルコンテンツ再生段階(S406)は、デジタルコンテンツが外部に流出することを防止するために、多様なDRM技術を適用することができるが、このようなDRM技術によって本発明が限定されない。デジタルコンテンツ再生段階(S406)で所有者以外の使用者が該当NFTデジタルコンテンツを再生することができないように安全に管理するほどNFTデジタルコンテンツに対する非代替性トークンの価値がもっと高くなることができる。
【0072】
デジタルコンテンツ再生段階(S406)は、前記再生命令に対応するNFTデジタルコンテンツを前記デジタルコンテンツ保存部150で検索して再生する。上述したように、デジタルコンテンツ保存部150には変換されたNFTデジタルコンテンツが再生可能な形態として保存されており、デジタルコンテンツ再生段階(S406)でこれを再生することにより、当該デジタルコンテンツをファイルなどの形態として使用者が端末機に保有していなくても、本発明のデジタルコンテンツ管理システム101によっていつでも当該コンテンツを用いることができる効果を得ることができる。
【0073】
トークン取引段階(S407)は、NFTデジタルコンテンツ別に生成された非代替性トークンを取引することができるようにし、前記取引の履歴を前記生成された非代替性トークンに含ませる。トークン取引段階(S407)は、生成された非代替性トークンが取引されるように取引所のような形態として使用者UIなどを提供することができ、取引締結及び費用支払がなされる場合、ブロックチェーン技術を用いて所有者情報を変換することができる。ブロックチェーン技術の特性上、取引履歴についての情報を維持することができるので、これにより当該NFTデジタルコンテンツがいつ誰から移転されたかについての情報を持続的に管理することができ、よって各NFTデジタルコンテンツに対する権利を安全に管理することができる。
【0074】
本発明によるデジタルコンテンツ管理方法はコンピュータが実行するように機能させるためのプログラムとして製作されてコンピュータ可読の記録媒体に記録されることができる。
【0075】
コンピュータ可読の記録媒体の例には、ハードディスク、フロッピーディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CDROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気光媒体(magneto-optical media)、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令語を保存して遂行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。
【0076】
プログラム命令語の例には、コンパイラによって作られるもののような機械語コードだけではなく、インタプリターなどを用いてコンピュータによって実行可能な高級言語コードも含まれる。前記ハードウェア装置は、本発明による処理を遂行するために、一つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成されることができ、その逆もまた同様である。
【0077】
以上では実施例を参照して説明したが、当該技術分野の熟練した当業者は下記の特許請求範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及
び変更することができる。
【符号の説明】
【0078】
101 デジタルコンテンツ管理システム
110 デジタルコンテンツ情報受信部
120 デジタルコンテンツ変換部
130 非代替性トークン生成部
140 確認部
150 デジタルコンテンツ保存部
160 デジタルコンテンツ再生部
170 トークン取引部
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2024-04-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルコンテンツ及び前記デジタルコンテンツに基づいて生成すべきNFTコンテンツの数を受信するデジタルコンテンツ情報受信部と、
前記デジタルコンテンツを変換して前記NFTコンテンツの数の分だけのNFTデジタルコンテンツを生成するデジタルコンテンツ変換部と、
前記生成されたNFTデジタルコンテンツのそれぞれに対してブロックチェーンに基づいて非代替性トークンを生成する非代替性トークン生成部と、
前記生成されたNFTデジタルコンテンツを再生するとき、前記再生されるNFTデジタルコンテンツに対して生成された非代替性トークンを確認する確認部と、
を含み、
前記デジタルコンテンツ変換部は、前記生成されるNFTデジタルコンテンツのそれぞれが互いに異なる品質を有するように前記デジタルコンテンツを変換し、
前記非代替性トークン生成部は、前記デジタルコンテンツの所有者が、変換されたNFTデジタルコンテンツ全体の所有者として登録されるように、非代替性トークンを生成し、
前記NFTデジタルコンテンツ別に生成された非代替性トークンを取引することができるようにし、前記取引の履歴を前記生成された非代替性トークンに含ませるトークン取引部をさらに含み、
使用者からNFTデジタルコンテンツ再生命令を受信し、前記確認部で前記再生命令に対応するNFTデジタルコンテンツの非代替性トークンの所有者を確認し、前記所有者が前記使用者と一致する場合にのみ前記再生命令に対応するNFTデジタルコンテンツを再生するか、又は、前記NFTデジタルコンテンツの再生の際に当該NFTデジタルコンテンツの所有者情報を一緒に出力するように制御する、デジタルコンテンツ再生部をさらに含むことを特徴とする、デジタルコンテンツ管理システム。
【請求項2】
前記デジタルコンテンツは音源コンテンツであり、
前記生成されるNFTデジタルコンテンツのそれぞれは前記デジタルコンテンツにおいて再生時間を縮めて生成されるものであることを特徴とする、請求項1に記載のデジタルコンテンツ管理システム。
【請求項3】
前記デジタルコンテンツ変換部で生成されたNFTデジタルコンテンツを保存するデジタルコンテンツ保存部をさらに含み、
前記デジタルコンテンツ再生部は、前記再生命令に対応するNFTデジタルコンテンツを前記デジタルコンテンツ保存部で検索して再生することを特徴とする、請求項1に記載のデジタルコンテンツ管理システム。
【請求項4】
中央処理装置及びメモリを備えるデジタルコンテンツ管理システムで動作するデジタルコンテンツ管理方法であって、
デジタルコンテンツ及び前記デジタルコンテンツに基づいて生成すべきNFTコンテンツの数を受信するデジタルコンテンツ情報受信段階と、
前記デジタルコンテンツを変換して前記NFTコンテンツの数の分だけのNFTデジタルコンテンツを生成するデジタルコンテンツ変換段階と、
前記生成されたNFTデジタルコンテンツのそれぞれに対してブロックチェーンに基づいて非代替性トークンを生成する非代替性トークン生成段階と、
前記生成されたNFTデジタルコンテンツを再生するとき、前記再生されるNFTデジタルコンテンツに対して生成された非代替性トークンを確認する確認段階と、
を含み、
前記デジタルコンテンツ変換段階は、前記生成されるNFTデジタルコンテンツのそれぞれが互いに異なる品質を有するように前記デジタルコンテンツを変換し、
前記非代替性トークン生成段階は、前記デジタルコンテンツの所有者が、変換されたNFTデジタルコンテンツ全体の所有者として登録されるように、非代替性トークンを生成し、
前記NFTデジタルコンテンツ別に生成された非代替性トークンを取引することができるようにし、前記取引の履歴を前記生成された非代替性トークンに含ませるトークン取引段階をさらに含み、
使用者からNFTデジタルコンテンツ再生命令を受信し、前記確認段階で前記再生命令に対応するNFTデジタルコンテンツの非代替性トークンの所有者を確認し、前記所有者が前記使用者と一致する場合にのみ前記再生命令に対応するNFTデジタルコンテンツを再生するか、又は、前記NFTデジタルコンテンツの再生の際に当該NFTデジタルコンテンツの所有者情報を一緒に出力するように制御する、デジタルコンテンツ再生段階をさらに含むことを特徴とする、デジタルコンテンツ管理方法。
【請求項5】
前記デジタルコンテンツは音源コンテンツであり、
前記生成されるNFTデジタルコンテンツのそれぞれは前記デジタルコンテンツにおいて再生時間を縮めて生成されることを特徴とする、請求項4に記載のデジタルコンテンツ管理方法。
【請求項6】
前記デジタルコンテンツ変換段階で生成されたNFTデジタルコンテンツをデジタルコンテンツ保存部に保存するデジタルコンテンツ保存段階をさらに含み、
前記デジタルコンテンツ再生段階は、前記再生命令に対応するNFTデジタルコンテンツを前記デジタルコンテンツ保存部で検索して再生することを特徴とする、請求項4に記載のデジタルコンテンツ管理方法。
【請求項7】
請求項4~6のいずれか一項に記載の方法をコンピュータが実行するように機能させるためのプログラムが記録された、コンピュータ可読の記録媒体。
【外国語明細書】