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特開2024-102065最適化されたプロモーター配列、イントロンを含まない発現構築物及び使用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024102065
(43)【公開日】2024-07-30
(54)【発明の名称】最適化されたプロモーター配列、イントロンを含まない発現構築物及び使用方法
(51)【国際特許分類】
   C12N 15/11 20060101AFI20240723BHJP
   C12N 15/12 20060101ALI20240723BHJP
   C12N 15/63 20060101ALI20240723BHJP
   C12N 15/864 20060101ALI20240723BHJP
   A61P 7/04 20060101ALI20240723BHJP
   A61K 35/76 20150101ALI20240723BHJP
   A61K 48/00 20060101ALI20240723BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20240723BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20240723BHJP
   A61P 37/06 20060101ALI20240723BHJP
   A61P 37/08 20060101ALI20240723BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20240723BHJP
   A61P 7/10 20060101ALI20240723BHJP
   A61K 47/24 20060101ALI20240723BHJP
   A61K 47/12 20060101ALI20240723BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20240723BHJP
   A61K 9/10 20060101ALI20240723BHJP
   A61K 38/36 20060101ALN20240723BHJP
   A61K 38/37 20060101ALN20240723BHJP
   A61K 38/47 20060101ALN20240723BHJP
【FI】
C12N15/11 Z ZNA
C12N15/12
C12N15/63 Z
C12N15/864 100Z
A61P7/04
A61K35/76
A61K48/00
A61P25/28
A61P25/00
A61P37/06
A61P37/08
A61P29/00
A61P7/10
A61K47/24
A61K47/12
A61K9/08
A61K9/10
A61K38/36
A61K38/37
A61K38/47
【審査請求】有
【請求項の数】104
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024060919
(22)【出願日】2024-04-04
(62)【分割の表示】P 2021510015の分割
【原出願日】2019-08-23
(31)【優先権主張番号】62/722,547
(32)【優先日】2018-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/725,096
(32)【優先日】2018-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/784,116
(32)【優先日】2018-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
(71)【出願人】
【識別番号】518138077
【氏名又は名称】スパーク セラピューティクス インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SPARK THERAPEUTICS, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】アングエラ, シャビエル
(72)【発明者】
【氏名】エルコビー, リーロン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】導入遺伝子発現、導入遺伝子発現を駆動するエンハンサー及びプロモーター機能の改善により、遺伝子療法の治療用途が高められた発現カセットを提供する。
【解決手段】Bドメイン欠失を有する第VIII因子タンパク質(FVIII-BDD)をコードする核酸配列に作動可能に連結されている調節エレメント及び末端逆位配列(ITR)を含む発現カセットであって、特定の配列と少なくとも98%同一の配列を含み、前記ITRは前記調節エレメントの5’側に隣接し、前記調節エレメントと前記核酸配列との間にイントロンが存在しない、発現カセットである。
【選択図】図20
【特許請求の範囲】
【請求項1】
Bドメイン欠失を有する第VIII因子タンパク質(FVIII-BDD)をコードする核酸配列を含む発現カセットであって、配列番号1の配列と少なくとも98%同一の配列を含む、発現カセット。
【請求項2】
配列番号1の配列と少なくとも99%同一の配列を含む、請求項1に記載の発現カセット。
【請求項3】
配列番号1の配列を含む、請求項1に記載の発現カセット。
【請求項4】
配列番号1の配列からなる、請求項1に記載の発現カセット。
【請求項5】
Bドメイン欠失を有する第VIII因子タンパク質(FVIII-BDD)をコードする核酸配列に作動可能に連結されている調節エレメントを含む発現カセットであって、前記調節エレメントと前記核酸配列との間にイントロンが存在せず、前記発現カセットが、配列番号1の配列と少なくとも91%同一の配列を含む、発現カセット。
【請求項6】
a.配列番号2~配列番号67のいずれかの配列と少なくとも90%同一の調節エレメントと、
b.Bドメイン欠失を有する第VIII因子タンパク質(FVIII-BDD)をコードする核酸配列であって、配列番号77の配列に対して少なくとも90%同一性を有する核酸配列と
を含む発現カセットであって、前記調節エレメントが、前記核酸配列に作動可能に連結されており、前記調節エレメントと前記核酸配列との間にイントロンが存在しない、発現カセット。
【請求項7】
a.配列番号2~配列番号67のいずれかの配列と少なくとも90%同一の調節エレメントと、
b.Bドメイン欠失を有する第VIII因子タンパク質(FVIII-BDD)をコードする核酸配列であって、配列番号77の配列に対して少なくとも90%同一性を有する核酸配列と
を含む発現カセットであって、前記調節エレメントが、前記核酸配列に作動可能に連結されており、前記調節エレメントと前記核酸配列との間に、非翻訳核酸の0個~5個、5個~10個、10個~15個、15個~20個、20個~25個、25個~30個、30個~35個、35個~40個、40個~45個、45個~50個、50個~55個、55個~60個、60個~65個、65個~70個、70個~75個、75個~80個、80個~85個、85個~90個、90個~95個、95個~100個、100個~105個、106個又は107個以下のヌクレオチドが存在する、発現カセット。
【請求項8】
前記調節エレメントが、配列番号2~配列番号67のいずれかと少なくとも95%同一のヌクレオチド配列を含む、請求項5~7のいずれか一項に記載の発現カセット。
【請求項9】
前記調節エレメントが、配列番号4~配列番号21又は配列番号24~配列番号67のいずれかの配列に記載されるものと同じ総数の低減されたCpGを含む、請求項5~8のいずれか一項に記載の発現カセット。
【請求項10】
前記調節エレメントが、配列番号4~配列番号21又は配列番号24~配列番号67のいずれかの配列に記載されるものと同じ位置で、CpGがCpT、CpA、TpG、又はApGに置換された、配列番号2~配列番号21又は配列番号24~配列番号67のいずれかの配列を含む、請求項5~9のいずれか一項に記載の発現カセット。
【請求項11】
前記核酸配列が、前記調節エレメントと前記核酸配列との間に、(a)イントロン、又は(b)非翻訳核酸の108個以上のヌクレオチドを有する発現カセットからの発現と比較して、より高い発現を示す、請求項5~10のいずれか一項に記載の発現カセット。
【請求項12】
コードされた前記FVIII-BDDが、前記調節エレメントと前記核酸配列との間に、(a)イントロン、又は(b)非翻訳核酸の108個以上のヌクレオチドを有する発現カセットからの発現と比較して、より高い生物活性を示す、請求項5~11のいずれか一項に記載の発現カセット。
【請求項13】
生物活性が、FVIIIアッセイ又はFVIII欠損モデルにおける凝固アッセイ又は出血の低減によって決定される、請求項12に記載の発現カセット。
【請求項14】
前記調節エレメントと前記核酸配列との間に、(a)イントロン、又は(b)非翻訳核酸の108個以上のヌヌクレオチドを有する発現カセットのパッケージングと比較して、より効率的にAAVベクターにパッケージングされる、請求項5~13のいずれか一項に記載の発現カセット。
【請求項15】
より少ないシトシン-グアニンジヌクレオチド(CpG)を有するように改変された、配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23を含む、核酸配列。
【請求項16】
1個少ないCpGを有するように改変された、配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23を含む、請求項15に記載の核酸配列。
【請求項17】
2個少ないCpGを有するように改変された、配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23を含む、請求項15に記載の核酸配列。
【請求項18】
3個少ないCpGを有するように改変された、配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23を含む、請求項15に記載の核酸配列。
【請求項19】
4個少ないCpGを有するように改変された、配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23を含む、請求項15に記載の核酸配列。
【請求項20】
5個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23を含む、請求項15に記載の核酸配列。
【請求項21】
6個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23を含む、請求項15に記載の核酸配列。
【請求項22】
7個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23を含む、請求項15に記載の核酸配列。
【請求項23】
8個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23を含む、請求項15に記載の核酸配列。
【請求項24】
9個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23を含む、請求項15に記載の核酸配列。
【請求項25】
10個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23を含む、請求項15に記載の核酸配列。
【請求項26】
11個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23を含む、請求項15に記載の核酸配列。
【請求項27】
12個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23を含む、請求項15に記載の核酸配列。
【請求項28】
13個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23を含む、請求項15に記載の核酸配列。
【請求項29】
14個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23を含む、請求項15に記載の核酸配列。
【請求項30】
15個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23を含む、請求項15に記載の核酸配列。
【請求項31】
16個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23を含む、請求項15に記載の核酸配列。
【請求項32】
1個又は0個のCpGを有するように改変された、配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23を含む、請求項15に記載の核酸配列。
【請求項33】
0個のCpGを有するように改変された、配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23を含む、請求項15に記載の核酸配列。
【請求項34】
配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも1番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項15~33のいずれか一項に記載の核酸配列。
【請求項35】
配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも2番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項15~33のいずれか一項に記載の核酸配列。
【請求項36】
配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも3番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項15~33のいずれか一項に記載の核酸配列。
【請求項37】
配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも4番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項15~33のいずれか一項に記載の核酸配列。
【請求項38】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも5番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項15~33のいずれか一項に記載の核酸配列。
【請求項39】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも6番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項15~33のいずれか一項に記載の核酸配列。
【請求項40】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも7番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項15~33のいずれか一項に記載の核酸配列。
【請求項41】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも8番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項15~33のいずれか一項に記載の核酸配列。
【請求項42】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも9番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項15~33のいずれか一項に記載の核酸配列。
【請求項43】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも10番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項15~33のいずれか一項に記載の核酸配列。
【請求項44】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも11番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項15~33のいずれか一項に記載の核酸配列。
【請求項45】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも12番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項15~33のいずれか一項に記載の核酸配列。
【請求項46】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも13番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項15~33のいずれか一項に記載の核酸配列。
【請求項47】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも14番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項15~33のいずれか一項に記載の核酸配列。
【請求項48】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも15番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項15~33のいずれか一項に記載の核酸配列。
【請求項49】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも16番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項15~33のいずれか一項に記載の核酸配列。
【請求項50】
請求項15~49のいずれか一項に記載の核酸配列の配列と少なくとも95%同一の核酸配列。
【請求項51】
5’及び/又は3’に隣接する5個~7個のヌクレオチドを有するか、又は有さない配列番号4~配列番号21又は配列番号24~配列番号67のいずれかの配列と少なくとも95%同一の核酸配列を含むポリヌクレオチド。
【請求項52】
配列番号4~配列番号21又は配列番号24~配列番号67のいずれかの配列と少なくとも95%同一の核酸配列を含み、配列番号4~配列番号21又は配列番号24~配列番号67のいずれかに記載されるものと同じ数の低減されたCpGを有する、ポリヌクレオチド。
【請求項53】
配列番号4~配列番号21又は配列番号24~配列番号67のいずれかの配列と少なくとも95%同一の核酸配列を含み、配列番号4~配列番号21又は配列番号24~配列番号67のいずれかに記載されるものと同じ位置で、低減されたCpGを有する、ポリヌクレオチド。
【請求項54】
前記改変された前記配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23は、少なくとも1つのCpGにおけるGヌクレオチドがT若しくはAヌクレオチドで置換されてCpT若しくはCpAジヌクレオチドになっているか、又は少なくとも1つのCpGにおけるCヌクレオチドがT若しくはAヌクレオチドで置換されてTpG若しくはApGジヌクレオチドになっている、請求項15~53のいずれか一項に記載の核酸配列又はポリヌクレオチド。
【請求項55】
前記改変された前記配列番号22又は配列番号23における5’末端から7番目のCpGは、Gヌクレオチドが置換されていない、請求項15~54のいずれか一項に記載の核酸配列又はポリヌクレオチド。
【請求項56】
前記改変された前記配列番号22又は配列番号23における5’末端から7番目のCpGは、GヌクレオチドがT又はAヌクレオチドで置換されてCpT又はCpAジヌクレオチドになっている、請求項15~54のいずれか一項に記載の核酸配列又はポリヌクレオチド。
【請求項57】
前記改変された配列番号22若しくは配列番号23における5’末端から7番目のCpGは、GヌクレオチドがT若しくはAヌクレオチドで置換されてCpT若しくはCpAジヌクレオチドになっているか、又は前記改変された配列番号22又は配列番号23における少なくとも1つのさらなるCpGジヌクレオチドは、GヌクレオチドがTヌクレオチドで置換されて前記改変された配列番号22又は配列番号23においてCpTジヌクレオチドになっている、請求項15~54のいずれか一項に記載の核酸配列又はポリヌクレオチド。
【請求項58】
前記改変された配列番号22若しくは配列番号23における5’末端から7番目のCpGは、GヌクレオチドがT若しくはAヌクレオチドで置換されてCpT若しくはCpAジヌクレオチドになっているか、又は前記改変された配列番号22若しくは配列番号23における少なくとも1つのさらなるCpGは、GヌクレオチドがAヌクレオチドで置換されて前記改変された配列番号22若しくは配列番号23においてCpAジヌクレオチドになっている、請求項15~54のいずれか一項に記載の核酸配列又はポリヌクレオチド。
【請求項59】
前記改変された配列番号22若しくは配列番号23における5’末端から7番目のCpGは、GヌクレオチドがT若しくはAヌクレオチドで置換されてCpT若しくはCpAジヌクレオチドになっているか、又は前記改変された配列番号22若しくは配列番号23における少なくとも2つのさらなるCpGは、GヌクレオチドがTヌクレオチドで置換されて前記改変された配列番号22若しくは配列番号23においてCpTジヌクレオチドになっている、請求項15~54のいずれか一項に記載の核酸配列又はポリヌクレオチド。
【請求項60】
前記改変された配列番号22若しくは配列番号23における5’末端から7番目のCpGは、GヌクレオチドがT若しくはAヌクレオチドで置換されてCpT若しくはCpAジヌクレオチドになっているか、又は前記改変された配列番号22若しくは配列番号23における少なくとも2つのさらなるCpGは、GヌクレオチドがTヌクレオチドで置換されて前記改変された配列番号22若しくは配列番号23においてCpAジヌクレオチドになっている、請求項15~54のいずれか一項に記載の核酸配列又はポリヌクレオチド。
【請求項61】
前記改変された前記配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23は、少なくとも1つのCpGにおけるG及び/又はCヌクレオチドが欠失している、請求項15~60のいずれか一項に記載の核酸配列又はポリヌクレオチド。
【請求項62】
導入遺伝子に作動可能に連結されている、請求項15~61のいずれか一項に記載の核酸配列又はポリヌクレオチド。
【請求項63】
未改変の前記配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23によって付与される転写の約50%以内である、作動可能に連結されている導入遺伝子上での転写を付与する、請求項15~61のいずれか一項に記載の核酸配列又はポリヌクレオチド。
【請求項64】
未改変の前記配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23によって付与される転写の約25%~50%以内である、作動可能に連結されている導入遺伝子上での転写を付与する、請求項15~61のいずれか一項に記載の核酸配列又はポリヌクレオチド。
【請求項65】
未改変の前記配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23によって付与される転写の約5%~100%以内である、作動可能に連結されている導入遺伝子上での転写を付与する、請求項15~61のいずれか一項に記載の核酸配列又はポリヌクレオチド。
【請求項66】
請求項15~61のいずれか一項に記載の核酸配列又はポリヌクレオチドと、導入遺伝子とを含む発現カセット。
【請求項67】
前記核酸配列又はポリヌクレオチドが、前記導入遺伝子の5’に配置されている、請求項66に記載の発現カセット。
【請求項68】
前記導入遺伝子が、肝臓細胞において発現され体循環に分泌される治療用タンパク質をコードする、請求項66又は67に記載の発現カセット。
【請求項69】
前記治療用タンパク質が、神経変性疾患又は中枢神経系(CNS)疾患を治療又は防止する、請求項68に記載の発現カセット。
【請求項70】
前記治療用タンパク質が、防御用ApoEアイソフォームである、請求項69に記載の発現カセット。
【請求項71】
前記治療用タンパク質が、ApoE ε2アイソフォームである、請求項70に記載の発現カセット。
【請求項72】
前記治療用タンパク質が、自己免疫疾患又はアレルギー疾患を治療又は防止する、請求項68に記載の発現カセット。
【請求項73】
前記治療用タンパク質が、望ましくない抗原と、前記細胞からの前記治療用タンパク質の分泌を駆動するリーダー配列とを含む融合タンパク質である、請求項72に記載の発現カセット。
【請求項74】
前記望ましくない抗原が、ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)の細胞外ドメイン又はその断片である、請求項73に記載の発現カセット。
【請求項75】
前記治療用タンパク質が、血液凝固又は凝固因子タンパク質である、請求項68に記載の発現カセット。
【請求項76】
前記血液凝固又は凝固因子タンパク質が、第IX因子(FIX)、第VIII因子(FVIII)、第VII因子(FVII)又はプロテインCである、請求項75に記載の発現カセット。
【請求項77】
前記第VIII因子が、配列番号68の配列と少なくとも95%同一の核酸配列によってコードされる、請求項76に記載の発現カセット。
【請求項78】
前記治療用タンパク質が、リソソーム貯蔵酵素である、請求項68に記載の発現カセット。
【請求項79】
前記リソソーム貯蔵酵素が、酸性アルファ-グルコシダーゼ(GAA)又はアルファ-ガラクトシダーゼ(GLA)である、請求項78に記載の発現カセット。
【請求項80】
前記治療用タンパク質が、炎症性疾患又は障害を治療又は防止する、請求項68に記載の発現カセット。
【請求項81】
前記治療用タンパク質が、遺伝性血管浮腫(HAE)を治療又は防止する、請求項68に記載の発現カセット。
【請求項82】
前記治療用タンパク質が、C1エステラーゼ阻害剤(C1EI)である、請求項81に記載の発現カセット。
【請求項83】
請求項1~82のいずれか一項に記載の核酸配列、又はポリヌクレオチド又は発現カセットを含むアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター。
【請求項84】
a)AAVキャプシド、及び
b)1つ又は複数のAAV末端逆位配列(ITR)であって、前記核酸配列、前記ポリヌクレオチド、及び/又は前記導入遺伝子の5’又は3’末端に隣接する、AAV ITR
のうちの1つ又は複数を含む、請求項83に記載のAAVベクター。
【請求項85】
前記隣接する5’又は3’ITR内に配置されるイントロンをさらに含む、請求項84に記載のAAVベクター。
【請求項86】
前記イントロン又は1つ若しくは複数のITRの少なくとも1つが、低減されたCpGを有するように改変されている、請求項85に記載のAAVベクター。
【請求項87】
前記AAVキャプシド血清型が、AAV1、AAV2、AAV3、AAV3B、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、Rh10、Rh74若しくはAAV-2i8 VP1、VP2及び/若しくはVP3配列に対して90%以上の配列同一性を有する改変若しくはバリアントAAV VP1、VP2及び/若しくはVP3キャプシド、又はAAV1、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAV12、Rh10、Rh74、AAV-2i8、配列番号91若しくは配列番号92 VP1、VP2及び/若しくはVP3配列に対して95%以上の配列同一性を有するキャプシド、又はAAV1、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、Rh10、Rh74、AAV-2i8、配列番号91若しくは配列番号92 VP1、VP2及び/若しくはVP3配列に対して100%の配列同一性を有するキャプシドを含む、請求項83~86のいずれか一項に記載のAAVベクター。
【請求項88】
前記ITRが、AAV1、AAV2、AAV3、AAV3B、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、Rh10、若しくはRh74 AAV血清型、又はそれらの組合せを含む、請求項83~87のいずれか一項に記載のAAVベクター。
【請求項89】
ITR、ポリAシグナル及び/又はイントロン配列をさらに含む、請求項83~88のいずれか一項に記載のAAVベクター。
【請求項90】
請求項83~89のいずれか一項に記載の複数のAAVベクターを生物学的に適合可能な担体又は賦形剤中に含む医薬組成物。
【請求項91】
空のAAVキャプシドをさらに含む、請求項90に記載の医薬組成物。
【請求項92】
前記空のAAVキャプシドと前記AAVベクターの比が、約100:1~50:1、約50:1~25:1、約25:1~10:1、約10:1~1:1、約1:1~1:10、約1:10~1:25、約1:25~1:50、又は約1:50~1:100内又は間に存在する、請求項91に記載の医薬組成物。
【請求項93】
前記空のAAVキャプシドと前記AAVベクターの比が、約2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、又は10:1である、請求項91に記載の医薬組成物。
【請求項94】
界面活性剤をさらに含む、請求項90~93のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項95】
血液凝固又は凝固因子を必要とするヒトを治療する方法であって、
(a)請求項1~14、請求項66~68、請求項75~77のいずれか一項に記載の発現カセット、請求項83~89のいずれか一項に記載のAAVベクター、又は請求項90~94のいずれか一項に記載の医薬組成物を用意するステップと、
(b)ある量の前記発現カセット、ポリヌクレオチド、AAVベクター、又は医薬組成物を、前記患者に投与するステップと
を含み、前記血液凝固又は凝固因子が、前記ヒトにおいて発現される、方法。
【請求項96】
前記ヒトが、血友病A又は血友病Bを有する、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
前記AAVベクターが、静脈内に、動脈内に、腔内に、筋内に、又はカテーテルによって、前記患者に投与される、請求項95に記載の方法。
【請求項98】
前記血液凝固又は凝固因子が、増加したレベルで発現される、請求項95に記載の方法。
【請求項99】
前記血液凝固又は凝固因子が、血液凝固又は凝固因子を必要としないヒトで見られる血液凝固又は凝固因子のレベルの1%を上回って発現される、請求項95に記載の方法。
【請求項100】
前記血液凝固又は凝固因子が、血液凝固又は凝固因子を必要としないヒトで見られる血液凝固又は凝固因子のレベルの約1%~40%で発現される、請求項95に記載の方法。
【請求項101】
前記血液凝固又は凝固因子が、血液凝固又は凝固因子を必要としないヒトで見られる血液凝固又は凝固因子のレベルの約5%~30%で発現される、請求項95に記載の方法。
【請求項102】
前記AAVベクターが、前記ヒトの体重1キログラム当たり約1×10~約1×1014ベクターゲノム(vg/kg)の範囲で投与される、請求項95に記載の方法。
【請求項103】
前記ヒトが、第VIII因子(FVIII)に対する阻害抗体を有する血友病Aを有する、請求項95に記載の方法。
【請求項104】
血友病Aの治療を必要とするヒトにおいて、第VIII因子(FVIII)に対する阻害抗体を有する血友病Aを治療する方法であって、
(a)請求項1~14、請求項66~68、請求項75~77のいずれか一項に記載の発現カセット、請求項83~89のいずれか一項に記載のAAVベクター、又は請求項90~94のいずれか一項に記載の医薬組成物を用意するステップと、
(b)ある量の前記発現カセット、ポリヌクレオチド、AAVベクター、又は医薬組成物を、前記ヒトに投与するステップと
を含み、前記血液凝固又は凝固因子が、第VIII因子(FVIII)であり、前記ヒトにおいて発現される、方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
〔導入〕
[0002]遺伝子療法は、例えば、遺伝的欠損若しくは欠陥、又は異常タンパク質の発現を抑制することが望ましいタンパク質の異常機能若しくは活性に起因した、タンパク質機能又は活性の損失に関与する治療用途において極めて有望である。導入遺伝子発現、導入遺伝子発現を駆動するエンハンサー及びプロモーター機能の改善により、遺伝子療法の治療用途が高められる。本発明は、とりわけ、この必要性に対処する。
【発明の概要】
【0002】
[0003]本発明によれば、Bドメイン欠失を有する第VIII因子タンパク質(FVIII-BDD)をコードする核酸配列を含む発現カセットが提供される。
【0003】
[0004]ある特定の実施形態において、発現カセットは、配列番号1の配列と少なくとも98%同一の配列を含むか、配列番号1の配列と少なくとも99%同一であるか、配列番号1の配列を含むか、又は配列番号1の配列からなる。
【0004】
[0005]ある特定の実施形態において、発現カセットは、Bドメイン欠失を有する第VIII因子タンパク質(FVIII-BDD)をコードする核酸配列に作動可能に連結されている調節エレメントを含み、調節エレメントと核酸配列との間にイントロンが存在せず、発現カセットは、配列番号1の配列と少なくとも91%同一の配列を含む。
【0005】
[0006]ある特定の実施形態において、発現カセットは、(a)配列番号2~配列番号67のいずれかの配列と少なくとも90%同一の調節エレメントと、(b)Bドメイン欠失を有する第VIII因子タンパク質(FVIII-BDD)をコードする核酸配列とを含み、(a)の核酸配列は、配列番号77の配列と少なくとも90%同一であり、調節エレメントが、核酸配列に作動可能に連結されており、調節エレメントとFVIII-BDDをコードする核酸配列との間にイントロンが存在しない。
【0006】
[0007]ある特定の実施形態において、発現カセットは、(a)配列番号2~配列番号67のいずれかの配列と少なくとも90%同一の調節エレメントと、(b)Bドメイン欠失を有する第VIII因子タンパク質(FVIII-BDD)をコードする核酸配列であって、配列番号77の配列と少なくとも90%同一の核酸配列とを含み、調節エレメントは、核酸配列に作動可能に連結されており、調節エレメントと、FVIII-BDDをコードする核酸配列との間に、非翻訳核酸の0個~5個、5個~10個、10個~15個、15個~20個、20個~25個、25個~30個、30個~35個、35個~40個、40個~45個、45個~50個、50個~55個、55個~60個、60個~65個、65個~70個、70個~75個、75個~80個、80個~85個、85個~90個、90個~95個、95個~100個、100個~105個、106個又は107個以下のヌクレオチドが存在する。
【0007】
[0008]ある特定の実施形態において、発現カセットにおける調節エレメントは、配列番号2~配列番号67のいずれかと少なくとも95%同一のヌクレオチド配列を含む。
【0008】
[0009]ある特定の実施形態において、発現カセットにおける調節エレメントは、配列番号4~配列番号21又は配列番号24~配列番号67のいずれかの配列に記載されるものと同じ総数の低減されたCpGを有する。
【0009】
[0010]ある特定の実施形態において、発現カセットにおける調節エレメントは、配列番号4~配列番号21又は配列番号24~配列番号67のいずれかの配列に記載されるものと同じ位置(複数可)で、CpG(複数可)がCpT、CpA、TpG、又はApGに置換された、配列番号2~配列番号21又は配列番号24~配列番号67のいずれかの配列を含む。
【0010】
[0011]ある特定の実施形態において、発現カセットにおける核酸配列は、調節エレメントと核酸配列との間に、(a)イントロン、又は(b)非翻訳核酸の108個以上のヌクレオチドを有する発現カセットからの発現と比較して、より高い発現を示す。
【0011】
[0012]ある特定の実施形態において、発現カセットにおけるコードされたFVIII-BDDは、調節エレメントと核酸配列との間に、(a)イントロン、又は(b)非翻訳核酸の108個以上のヌクレオチドを有する発現カセットからの発現と比較して、より高い生物活性を示す。
【0012】
[0013]ある特定の実施形態において、生物活性は、FVIIIアッセイ又はFVIII欠損モデルにおける凝固アッセイ又は出血の低減によって決定される。
【0013】
[0014]ある特定の実施形態において、発現カセットは、調節エレメントと核酸配列との間に、(a)イントロン、又は(b)非翻訳核酸の108個以上のヌクレオチドを有する発現カセットのパッケージングと比較して、より効率的にAAVベクターにパッケージングされる。
【0014】
[0015]本発明によれば、調節エレメント(プロモーター)のシトシン-グアニンジヌクレオチド(CpG)が低減された核酸配列が提供される。例示的なプロモーターとして、TTR(トランスサイレチン遺伝子)プロモーター及びApoE/hAAT(ヒトアポリポタンパク質E遺伝子/ヒトアルファ-1アンチトリプシン遺伝子)プロモーターが挙げられる。同様に、例示的なプロモーターとして、フィブリノゲンガンマ鎖遺伝子(FGG)プロモーター、アルブミンプロモーター、及び血清アミロイドA1遺伝子(SAA1)プロモーターが挙げられる。さらに、例示的なプロモーターとして、ハイブリッドプロモーター又はプロモーターキメラを生じる、hAATプロモーター、アルブミンプロモーター、及び/又はSAA1プロモーターのうちの1つ又は複数に融合されたTTRプロモーターが挙げられる。
【0015】
[0016]CpGが低減された核酸調節エレメントは、細胞へ導入された場合に、CpGが低減されていない調節エレメントと比較して、遺伝子発現レベルの変更を示すバリアントを含む。ある特定の実施形態において、CpGが低減された調節エレメントは、哺乳動物において、血液凝固因子(例えば、FVIII)等のタンパク質をコードする導入遺伝子等の導入遺伝子又は異種核酸の発現の増加を提供することができ、並びに血液凝固因子等のタンパク質の循環レベルの増加、及び有益な治療成績のために止血を達成することによって、遺伝子導入の状況において有効性の増加を提供することができる。
【0016】
[0017]ある特定の実施形態において、核酸配列は、野生型のCpGが低減されてない調節エレメント(例えば、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれか)よりも少なくとも1個少ないCpGを有する。
【0017】
[0018]ある特定の実施形態において、核酸配列は、野生型のCpGが低減されてない調節エレメント(例えば、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれか)よりも少なくとも2個少ないCpGを有する。
【0018】
[0019]ある特定の実施形態において、核酸配列は、野生型のCpGが低減されてない調節エレメント(例えば、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれか)よりも少なくとも3個少ないCpGを有する。
【0019】
[0020]ある特定の実施形態において、核酸配列は、野生型のCpGが低減されてない調節エレメント(例えば、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれか)よりも少なくとも4個少ないCpGを有する。
【0020】
[0021]ある特定の実施形態において、核酸配列は、野生型のCpGが低減されてない調節エレメント(例えば、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれか)よりも少なくとも5個少ないCpGを有する。
【0021】
[0022]ある特定の実施形態において、核酸配列は、野生型のCpGが低減されてない調節エレメント(例えば、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれか)よりも少なくとも6個少ないCpGを有する。
【0022】
[0023]ある特定の実施形態において、核酸配列は、野生型のCpGが低減されてない調節エレメント(例えば、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれか)よりも少なくとも7個少ないCpGを有する。
【0023】
[0024]ある特定の実施形態において、核酸配列は、野生型のCpGが低減されてない調節エレメント(例えば、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれか)よりも少なくとも8個少ないCpGを有する。
【0024】
[0025]ある特定の実施形態において、核酸配列は、野生型のCpGが低減されてない(例えば、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれか)よりも少なくとも9個少ないCpGを有する。
【0025】
[0026]ある特定の実施形態において、核酸配列は、野生型のCpGが低減されてない調節エレメント(例えば、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれか)よりも少なくとも10個少ないCpGを有する。
【0026】
[0027]ある特定の実施形態において、核酸配列は、野生型のCpGが低減されてない調節エレメント(例えば、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれか)よりも少なくとも11個少ないCpGを有する。
【0027】
[0028]ある特定の実施形態において、核酸配列は、野生型のCpGが低減されてない調節エレメント(例えば、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれか)よりも少なくとも12個少ないCpGを有する。
【0028】
[0029]ある特定の実施形態において、核酸配列は、野生型のCpGが低減されてない調節エレメント(例えば、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれか)よりも少なくとも13個少ないCpGを有する。
【0029】
[0030]ある特定の実施形態において、核酸配列は、野生型のCpGが低減されてない調節エレメント(例えば、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれか)よりも少なくとも14個少ないCpGを有する。
【0030】
[0031]ある特定の実施形態において、核酸配列は、野生型のCpGが低減されてない調節エレメント(例えば、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれか)よりも少なくとも15個少ないCpGを有する。
【0031】
[0032]ある特定の実施形態において、核酸配列は、野生型のCpGが低減されてない調節エレメント(例えば、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれか)よりも少なくとも16個少ないCpGを有する。
【0032】
[0033]ある特定の実施形態において、核酸配列は、16個以下のCpGを有するか、15個以下のCpGを有するか、14個以下のCpGを有するか、13個以下のCpGを有するか、12個以下のCpGを有するか、11個以下のCpGを有するか、10個以下のCpGを有するか、9個以下のCpGを有するか、8個以下のCpGを有するか、7個以下のCpGを有するか、6個以下のCpGを有するか、5個以下のCpGを有するか、4個以下のCpGを有するか、3個以下のCpGを有するか、2個以下のCpGを有するか、又は1個以下のCpGを有する。
【0033】
[0034]ある特定の実施形態において、核酸配列は、多くても15個のCpG、14個のCpG、13個のCpG、12個のCpG、11個のCpG、10個のCpG、9個のCpG、8個のCpG、7個のCpG、6個のCpG、5個のCpG、4個のCpG、3個のCpG、2個のCpG、又は1個のCpGを有する。ある特定の実施形態において、核酸配列は、CpGを有さない。
【0034】
[0035]ある特定の実施形態において、配列番号22又は配列番号23を含む核酸配列は、15個以下のシトシン-グアニンジヌクレオチド(CpG)、14個以下のCpG、13個以下のCpG、12個以下のCpG、11個以下のCpG、10個以下のCpG、9個以下のCpG、8個以下のCpG、7個以下のCpG、6個以下のCpG、5個以下のCpG、4個以下のCpG、3個以下のCpG、2個以下のCpG、又は1個若しくは0個のCpGを有するように改変されている。ある特定の実施形態において、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける核酸配列は、0個のCpGを有するように改変されている。
【0035】
[0036]ある特定の実施形態において、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける核酸配列は、任意選択で、C/EBP部位におけるCを除いて、あらゆるCpG部位におけるCがTに改変されるように改変されている。
【0036】
[0037]ある特定の実施形態において、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける核酸配列は、任意選択で、C/EBP部位におけるCを除いて、あらゆるCpG部位におけるCがTに改変されるように改変され、但し、1番目のCpG部位は改変されないままである。
【0037】
[0038]ある特定の実施形態において、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける核酸配列は、任意選択で、C/EBP部位におけるCを除いて、あらゆるCpG部位におけるCがTに改変されるように改変され、但し、2番目のCpG部位は改変されないままである。
【0038】
[0039]ある特定の実施形態において、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける核酸配列は、任意選択で、C/EBP部位におけるCを除いて、あらゆるCpG部位におけるCがTに改変されるように改変され、但し、3番目のCpG部位は改変されないままである。
【0039】
[0040]ある特定の実施形態において、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける核酸配列は、任意選択で、C/EBP部位におけるCを除いて、あらゆるCpG部位におけるCがTに改変されるように改変され、但し、4番目のCpG部位は改変されないままである。
【0040】
[0041]ある特定の実施形態において、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける核酸配列は、任意選択で、C/EBP部位におけるCを除いて、あらゆるCpG部位におけるCがTに改変されるように改変され、但し、5番目のCpG部位は改変されないままである。
【0041】
[0042]ある特定の実施形態において、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける核酸配列は、任意選択で、C/EBP部位におけるCを除いて、あらゆるCpG部位におけるCがTに改変されるように改変され、但し、6番目のCpG部位は改変されないままである。
【0042】
[0043]ある特定の実施形態において、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける核酸配列は、あらゆるCpG部位におけるCがTに改変されるように改変され、但し、7番目のCpG部位は改変されないままである。
【0043】
[0044]ある特定の実施形態において、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける核酸配列は、任意選択で、C/EBP部位におけるCを除いて、あらゆるCpG部位におけるCがTに改変されるように改変され、但し、8番目のCpG部位は改変されないままである。
【0044】
[0045]ある特定の実施形態において、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける核酸配列は、任意選択で、C/EBP部位におけるCを除いて、あらゆるCpG部位におけるCがTに改変されるように改変され、但し、9番目のCpG部位は改変されないままである。
【0045】
[0046]ある特定の実施形態において、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける核酸配列は、任意選択で、C/EBP部位におけるCを除いて、あらゆるCpG部位におけるCがTに改変されるように改変され、但し、10番目のCpG部位は改変されないままである。
【0046】
[0047]ある特定の実施形態において、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける核酸配列は、任意選択で、C/EBP部位におけるCを除いて、あらゆるCpG部位におけるCがTに改変されるように改変され、但し、11番目のCpG部位は改変されないままである。
【0047】
[0048]ある特定の実施形態において、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける核酸配列は、任意選択で、C/EBP部位におけるCを除いて、あらゆるCpG部位におけるCがTに改変されるように改変され、但し、12番目のCpG部位は改変されないままである。
【0048】
[0049]ある特定の実施形態において、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける核酸配列は、任意選択で、C/EBP部位におけるCを除いて、あらゆるCpG部位におけるCがTに改変されるように改変され、但し、13番目のCpG部位は改変されないままである。
【0049】
[0050]ある特定の実施形態において、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける核酸配列は、任意選択で、C/EBP部位におけるCを除いて、あらゆるCpG部位におけるCがTに改変されるように改変され、但し、14番目のCpG部位は改変されないままである。
【0050】
[0051]ある特定の実施形態において、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける核酸配列は、任意選択で、C/EBP部位におけるCを除いて、あらゆるCpG部位におけるCがTに改変されるように改変され、但し、15番目のCpG部位は改変されないままである。
【0051】
[0052]ある特定の実施形態において、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける核酸配列は、任意選択で、C/EBP部位におけるCを除いて、あらゆるCpG部位におけるCがTに改変されるように改変され、但し、16番目のCpG部位は改変されないままである。
【0052】
[0053]ある特定の実施形態において、核酸配列は、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける5’末端から少なくとも1番目のCpGがCpG以外に改変されるように改変されている。
【0053】
[0054]ある特定の実施形態において、核酸配列は、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける5’末端から少なくとも2番目のCpGがCpG以外に改変されるように改変されている。
【0054】
[0055]ある特定の実施形態において、核酸配列は、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける5’末端から少なくとも3番目のCpGがCpG以外に改変されるように改変されている。
【0055】
[0056]ある特定の実施形態において、核酸配列は、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける5’末端から少なくとも4番目のCpGがCpG以外に改変されるように改変されている。
【0056】
[0057]ある特定の実施形態において、核酸配列は、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける5’末端から少なくとも5番目のCpGがCpG以外に改変されるように改変されている。
【0057】
[0058]ある特定の実施形態において、核酸配列は、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける5’末端から少なくとも6番目のCpGがCpG以外に改変されるように改変されている。
【0058】
[0059]ある特定の実施形態において、核酸配列は、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける5’末端から少なくとも7番目のCpGがCpG以外に改変されるように改変されている。
【0059】
[0060]ある特定の実施形態において、核酸配列は、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける5’末端から少なくとも8番目のCpGがCpG以外に改変されるように改変されている。
【0060】
[0061]ある特定の実施形態において、核酸配列は、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける5’末端から少なくとも9番目のCpGがCpG以外に改変されるように改変されている。
【0061】
[0062]ある特定の実施形態において、核酸配列は、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける5’末端から少なくとも10番目のCpGがCpG以外に改変されるように改変されている。
【0062】
[0063]ある特定の実施形態において、核酸配列は、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける5’末端から少なくとも11番目のCpGがCpG以外に改変されるように改変されている。
【0063】
[0064]ある特定の実施形態において、核酸配列は、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける5’末端から少なくとも12番目のCpGがCpG以外に改変されるように改変されている。
【0064】
[0065]ある特定の実施形態において、核酸配列は、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける5’末端から少なくとも13番目のCpGがCpG以外に改変されるように改変されている。
【0065】
[0066]ある特定の実施形態において、核酸配列は、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける5’末端から少なくとも14番目のCpGがCpG以外に改変されるように改変されている。
【0066】
[0067]ある特定の実施形態において、核酸配列は、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける5’末端から少なくとも15番目のCpGがCpG以外に改変されるように改変されている。
【0067】
[0068]ある特定の実施形態において、核酸配列は、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける5’末端から少なくとも16番目のCpGがCpG以外に改変されるように改変されている。
【0068】
[0069]ある特定の実施形態において、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける1つ又は複数のCpGのシトシンは、チミンに改変されている。ある特定の実施形態において、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける1つ又は複数のCpGのシトシンは、アデニンに改変されている。
【0069】
[0070]ある特定の実施形態において、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける核酸配列は、1つ又は複数のCpGにおけるCが欠失するように改変されている。
【0070】
[0071]ある特定の実施形態において、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける核酸配列は、1つ又は複数のCpGにおけるGが欠失するように改変されている。
【0071】
[0072]ある特定の実施形態において、配列番号2、配列番号3、配列番号22及び配列番号23のいずれかにおける核酸配列は、1つ又は複数のCpGにおけるC及びGが欠失するように改変されている。
【0072】
[0073]例示的なCpGが低減されたTTRプロモーターは、配列番号4~配列番号13に記載されている。
【0073】
[0074]例示的なCpGが低減されたハイブリッドプロモーターは、配列番号14~配列番号21に記載されている。
【0074】
[0075]例示的なCpGが低減されたApoE/hAATプロモーターは、配列番号24~配列番号67に記載されている。
【0075】
[0076]ある特定の実施形態において、hAATプロモーター、及び/又はFGGプロモーター、及び/又はアルブミンプロモーター、及び/又はSAA1プロモーターの少なくとも1つの全て若しくは一部に融合されたTTRプロモーターの全て又は一部を含む、ハイブリッドプロモーターにおける1つ又は複数のCpGのシトシンは、チミン(C→T)又はアデニン(G→A)に改変されている。TTRプロモーターは、任意の5’→3’配向性で先述のプロモーターのいずれか1つ又は組合せに融合され得る。
【0076】
[0077]ある特定の実施形態において、ハイブリッドプロモーターは、5’→3’配向性のTTR/hAAT又はhAAT/TTRを有する。ある特定の実施形態において、ハイブリッドプロモーターは、5’→3’配向性のTTR/FGG又はFGG/TTRを有する。ある特定の実施形態において、ハイブリッドプロモーターは、5’→3’配向性のTTR/hAAT/アルブミン又はhAAT/TTR/アルブミン又はアルブミン/TTR/hAAT又はTTR/アルブミン/hAAT、hAAT/アルブミン/TTR又はアルブミン/hAAT/TTR等を有する。
【0077】
[0078]ある特定の実施形態において、ハイブリッドプロモーターは、5’→3’配向性のTTR/FGG/アルブミン又はhAAT/TTR/FGG又はFGG/TTR/hAAT又はTTR/FGG/hAAT等を有する。
【0078】
[0079]ある特定の実施形態において、ハイブリッドプロモーターは、hAATプロモーター、FGGプロモーター、アルブミンプロモーター、及びSAA1プロモーターの4つ全ての全て又は一部に融合されたTTRプロモーターを有する。TTRプロモーターは、任意の5’→3’配向性で、且つ任意のプロモーター順序で、先述のプロモーターの全て又は一部に融合され得る。
【0079】
[0080]ある特定の実施形態において、CpGが低減された核酸配列等の本発明の核酸又はポリヌクレオチドは、導入遺伝子に作動可能に連結されている。
【0080】
[0081]ある特定の実施形態において、本明細書に記載の改変された配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23等の本発明の核酸又はポリヌクレオチドは、導入遺伝子に作動可能に連結されている。
【0081】
[0082]ある特定の実施形態において、本明細書に記載の改変された配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23等の本発明の核酸又はポリヌクレオチドは、未改変の配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23によって付与される転写の約5%~100%以内であるか、或いは未改変の配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23によって付与される転写の約50%以内であるか、或いは未改変の配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号2によって付与される転写の約25%~50%以内である、作動可能に連結されている導入遺伝子上での転写を付与する。
【0082】
[0083]ある特定の実施形態において、本明細書に記載の改変された配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23等の核酸又はポリヌクレオチドは、導入遺伝子の5’に配置されている。
【0083】
[0084]ある特定の実施形態において、導入遺伝子は、血液凝固又は凝固タンパク質をコードする。
【0084】
[0085]ある特定の実施形態において、導入遺伝子は、第IX因子(FIX)、第VIII因子(FVIII)、第VII因子(FVII)又はプロテインCをコードする。
【0085】
[0086]ある特定の実施形態において、導入遺伝子は、配列番号68の配列と少なくとも95%同一の配列を有する第VIII因子をコードする。
【0086】
[0087]ある特定の実施形態において、導入遺伝子は、阻害RNAに転写される。ある特定の実施形態において、阻害RNAは、アンチセンスRNA、マイクロRNA(miRNA)、又は低分子干渉RNA(siRNA)を含む。
【0087】
[0088]ある特定の実施形態において、導入遺伝子は、肝臓細胞において発現され体循環に分泌される治療用タンパク質をコードする。
【0088】
[0089]ある特定の実施形態において、治療用タンパク質は、神経変性疾患又は中枢神経系(CNS)疾患を治療又は防止する。
【0089】
[0090]ある特定の実施形態において、治療用タンパク質は、防御用ApoEアイソフォームである。
【0090】
[0091]ある特定の実施形態において、治療用タンパク質は、ApoE ε2アイソフォームである。
【0091】
[0092]ある特定の実施形態において、治療用タンパク質は、自己免疫疾患又はアレルギー疾患を治療又は防止する。
【0092】
[0093]ある特定の実施形態において、治療用タンパク質は、望ましくない抗原と、細胞からの上記治療用タンパク質の分泌を駆動するリーダー配列とを含む融合タンパク質である。
【0093】
[0094]ある特定の実施形態において、望ましくない抗原は、ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)の細胞外ドメイン又はその断片である。
【0094】
[0095]ある特定の実施形態において、発現カセットは、導入遺伝子に作動可能に連結されている、本明細書に記載の改変された配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23等の本発明の核酸配列又はポリヌクレオチドを含み、核酸配列又はポリヌクレオチドは、導入遺伝子の5’末端の上流に配置され、任意選択で、核酸配列又はポリヌクレオチドと、導入遺伝子の5’末端との間に配置される非翻訳核酸配列の0個~5個、5個~10個、10個~15個、15個~20個、20個~25個、25個~30個、30個~35個、35個~40個、40個~45個、45個~50個、50個~55個、55個~60個、60個~65個、65個~70個、70個~75個、75個~80個、80個~85個、85個~90個、90個~95個、95個~100個、100個~105個、106個又は107個以下のヌクレオチドが存在する。
【0095】
[0096]ある特定の実施形態において、発現カセットは、配列番号4~配列番号21又は配列番号24~配列番号67のいずれかの配列に対して95%以上の配列同一性を有する1番目のヌクレオチド配列を含み、2番目のヌクレオチド配列の5’末端の上流に配置される1番目のヌクレオチドは、配列番号77の配列に対して95%以上の配列同一性を有し、任意選択で、1番目のヌクレオチド配列と、2番目のヌクレオチド配列の5’末端との間に配置される非翻訳核酸配列の0個~5個、5個~10個、10個~15個、15個~20個、20個~25個、25個~30個、30個~35個、35個~40個、40個~45個、45個~50個、50個~55個、55個~60個、60個~65個、65個~70個、70個~75個、75個~80個、80個~85個、85個~90個、90個~95個、95個~100個、100個~105個、106個又は107個以下のヌクレオチドが存在する。
【0096】
[0097]ある特定の実施形態において、発現カセットは、配列番号1の配列又は配列番号1の配列に対して少なくとも98%配列同一性を有するポリヌクレオチドを含む。
【0097】
[0098]ある特定の実施形態において、発現カセットは、配列番号1の配列に対して少なくとも99%配列同一性を有するポリヌクレオチドを含む。
【0098】
[0099]ある特定の実施形態において、発現カセットは、本質的に配列番号1からなる。
【0099】
[0100]ある特定の実施形態において、導入遺伝子又は2番目のヌクレオチド配列は、B-ドメイン欠失を有する第VIII因子(FVIII)(FVIII-BDD)をコードする核酸配列を含み、核酸配列は、FVIII血液凝固活性を有し、且つ配列番号68の配列に対して少なくとも90%配列同一性を有する、FVII-BDDタンパク質をコードする。
【0100】
[0101]ある特定の実施形態において、導入遺伝子又は2番目のヌクレオチド配列は、B-ドメイン欠失を有する第VIII因子(FVIII)(FVIII-BDD)をコードする核酸配列を含み、核酸配列は、配列番号77の配列に対して90%以上の配列同一性を有し、FVIII血液凝固活性を有するタンパク質をコードする。
【0101】
[0102]ある特定の実施形態において、非翻訳の核酸配列は、イントロンではないか、又はイントロンを含まない。
【0102】
[0103]ある特定の実施形態において、1番目のヌクレオチド配列は、配列番号4~配列番号21又は配列番号24~配列番号67のいずれかと少なくとも95%同一の核酸配列を含む。
【0103】
[0104]ある特定の実施形態において、1番目のヌクレオチド配列は、配列番号4~配列番号21又は配列番号24~配列番号67のいずれかの配列と少なくとも95%同一の核酸配列を含み、配列番号4~配列番号21又は配列番号24~配列番号67のいずれかの配列において記載されるものと同じ総数の低減されたCpGを有する。
【0104】
[0105]ある特定の実施形態において、1番目のヌクレオチド配列は、配列番号4~配列番号21又は配列番号24~配列番号67のいずれかの配列と少なくとも95%同一の、配列番号4~配列番号21又は配列番号24~配列番号67のいずれかの配列に記載されるものと同じ位置(複数可)で、CpG(複数可)がCpT、CpA、TpG、又はApGに置換された核酸配列を含む。
【0105】
[0106]ある特定の実施形態において、2番目のヌクレオチド配列は、第1のヌクレオチド配列と、第2のヌクレオチド配列の5’末端との間に108個以上のヌクレオチドを有するポリヌクレオチドからの発現と比較して、より高い発現を示す。
【0106】
[0107]ある特定の実施形態において、2番目のヌクレオチドは、第1のヌクレオチド配列と、第2のヌクレオチド配列の5’末端との間に108個以上のヌクレオチドを有するポリヌクレオチドからの発現と比較して、より高い生物活性を示す。
【0107】
[0108]ある特定の実施形態において、生物活性は、FVIIIアッセイ又はFVIII欠損モデルにおける凝固アッセイ又は出血の低減によって決定される。
【0108】
[0109]ある特定の実施形態において、第2のヌクレオチド配列は、第1のヌクレオチド配列と、第2のヌクレオチド配列の5’末端との間に108個以上のヌクレオチドを有するポリヌクレオチドのパッケージングと比較して、より効率的にAAVベクターにパッケージングされる。
【0109】
[0110]ある特定の実施形態において、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターは、本明細書に記載の核酸配列、又はポリヌクレオチド又は発現カセットを含む。
【0110】
[0111]ある特定の実施形態において、AAVベクターは、a)AAVキャプシド、及びb)1つ又は複数のAAV末端逆位配列(ITR)であって、核酸配列、ポリヌクレオチド、及び/又は導入遺伝子の5’又は3’末端に隣接する、AAV ITR(複数可)のうちの1つ又は複数を含む。
【0111】
[0112]ある特定の実施形態において、AAVベクターは、隣接する5’又は3’ITR内に配置されるイントロンをさらに含む。
【0112】
[0113]ある特定の実施形態において、イントロン又は1つ若しくは複数のITRは、低減されたCpGを有するように改変される。
【0113】
[0114]ある特定の実施形態において、AAVキャプシド血清型は、AAV1、AAV2、AAV3、AAV3B、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、Rh10、Rh74、AAV-2i8、配列番号91若しくは配列番号92 VP1、VP2及び/若しくはVP3配列に対して90%以上の配列同一性を有する改変若しくはバリアントAAV VP1、VP2及び/若しくはVP3キャプシド、又はAAV1、AAV2、AAV3、AAV3B、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAV12、Rh10、Rh74、AAV-2i8、配列番号91若しくは配列番号92 VP1、VP2及び/若しくはVP3配列に対して95%以上の配列同一性を有するキャプシド、又はAAV1、AAV2、AAV3、AAV3B、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAV12、Rh10、Rh74、AAV-2i8、配列番号91若しくは配列番号92 VP1、VP2及び/若しくはVP3配列に対して100%の配列同一性を有するキャプシドを含む。
【0114】
[0115]ある特定の実施形態において、ITRは、AAV1、AAV2、AAV3、AAV3B、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、Rh10、若しくはRh74 AAV血清型、又はそれらの組合せのいずれかの1つ又は複数のITRを含む。
【0115】
[0116]ある特定の実施形態において、AAVベクターは、ITR、ポリAシグナル及び/又はイントロン配列をさらに含む。
【0116】
[0117]ある特定の実施形態において、本明細書に記載されるAAVベクターは、任意の医薬組成物である。
【0117】
[0118]ある特定の実施形態において、医薬組成物は、生物学的に適合可能な担体又は賦形剤を含む。
【0118】
[0119]ある特定の実施形態において、医薬組成物は、空のAAVキャプシドをさらに含む。
【0119】
[0120]ある特定の実施形態において、組成物又は医薬組成物は、約100:1~50:1、約50:1~25:1、約25:1~10:1、約10:1~1:1、約1:1~1:10、約1:10~1:25、約1:25~1:50、又は約1:50~1:100内又は間の空のAAVキャプシドとAAVベクターの比を含む。
【0120】
[0121]ある特定の実施形態において、組成物又は医薬組成物における空のAAVキャプシドとAAVベクターの比は、約2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、又は10:1である。
【0121】
[0122]ある特定の実施形態において、本明細書に記載される組成物又は医薬組成物は、界面活性剤をさらに含む。
【0122】
[0123]ある特定の実施形態において、遺伝子療法を必要とするヒトを治療する方法が提供される。
【0123】
[0124]ある特定の実施形態において、ヒトは、血液凝固又は凝固因子を必要とする。
【0124】
[0125]ある特定の実施形態において、ヒトを治療する方法は、(a)本明細書に記載の発現カセット、本明細書に記載のポリヌクレオチド、本明細書に記載のAAVベクター、又は本明細書に記載の医薬組成物を用意するステップと、(b)ある量の発現カセット、ポリヌクレオチド、AAVベクター、又医薬組成物の量を、ヒトに投与するステップとを含む。
【0125】
[0126]ある特定の実施形態において、ヒトは、血友病A又は血友病Bを有する。
【0126】
[0127]ある特定の実施形態において、AAVベクターは、静脈内に、動脈内に、腔内に、筋内に、又はカテーテルによって、ヒトに投与される。
【0127】
[0128]ある特定の実施形態において、血液凝固又は凝固因子は、投与後に増加したレベルで発現される。
【0128】
[0129]ある特定の実施形態において、血液凝固又は凝固因子は、血液凝固又は凝固因子を必要としないヒトで見られる血液凝固又は凝固因子のレベルの1%を上回って発現される。
【0129】
[0130]ある特定の実施形態において、血液凝固又は凝固因子は、血液凝固又は凝固因子を必要としないヒトで見られる血液凝固又は凝固因子のレベルの約1%~40%で発現される。
【0130】
[0131]ある特定の実施形態において、血液凝固又は凝固因子は、血液凝固又は凝固因子を必要としないヒトで見られる血液凝固又は凝固因子のレベルの約5%~30%で発現される。
【0131】
[0132]ある特定の実施形態において、記AAVベクターは、ヒトの体重1キログラム当たり約1×10~約1×1014ベクターゲノム(vg/kg)の範囲で投与される。
【図面の簡単な説明】
【0132】
図1】「CpG1」~「CpG22」と表示されたCpGが低減されたApoE/hAAT調節エレメント-hFIXコード構築物のハイドロダイナミック送達の24時間後のマウスの血漿中の、活性アッセイによって測定されるヒト第VX因子(hFIX)レベルを示す図である。配列番号24~配列番号67は、それぞれ、制限酵素部位を有する、及び制限酵素部位を有さない、調節エレメントCpG1-ApoE/hAAT~CpG22-ApoE/hAATに相当し、実施例13においてさらに記載されている。レベルhFIXは、CpGが低減されていないApoE/hAAT(配列番号23)を含有する参照プラスミドの倍数として表す。
図2】「CpG1」~「CpG5」と表示されたCpGが低減されたTTRmプロモーターhFVIIIコード構築物のハイドロダイナミック送達の24時間後のマウスの血漿中の、ELISAアッセイによって測定されるヒト第VIII因子(hFVIII)抗原レベルを示す図である。配列番号4~配列番号21は、それぞれ、隣接する制限酵素部位を有する、及び隣接する制限酵素部位を有さない、プロモーターCpG1-TTRm~CpG5-TTRmに相当し、実施例13においてさらに記載されている。レベルは、正常なヒト血漿FVIIIのパーセントとして表し、ここでは、100%=150ng/mLである。「TTRm」は、CpGが低減されていないTTRmプロモーター(配列番号3)を含有するhFVIIIコード構築物を指す。
図3】「ハイブリッド6」~「ハイブリッド9」と表示されたCpGが低減されたハイブリッドプロモーターhFVIIIコード構築物のハイドロダイナミック送達の24時間後のマウスの血漿中の、ELISAアッセイによって測定されるhFVIII抗原レベルを示す図である。配列番号14~配列番号21は、それぞれ、CpGが低減されたプロモーターハイブリッド6~ハイブリッド9に相当した。レベルは、正常なヒト血漿FVIIIのパーセントとして表し、ここでは、100%=150ng/mLである。「TTRm」は、CpGが低減されていないTTRmプロモーター(配列番号3)を含有するhFVIIIコード構築物を指す。
図4】6.4e11ベクターゲノム(vg)/kgの用量での、AAVキャプシド形成されたCpGが低減されていない(TTRm)並びにCpGが低減されたハイブリッド6、ハイブリッド7、ハイブリッド8及びハイブリッド9プロモーター-hFVIII構築物の送達の2週後、4週後及び8週後のマウスの血漿中の、ELISAアッセイによって測定されるhFVIII抗原レベルを示す図である。レベルは、正常なヒト血漿FVIIIのパーセントとして表し、ここでは、100%=150ng/mLである。
図5】2.56e11個、6.4e11個及び1.6e12個のvg/kgの用量での、AAVキャプシド形成されたCpGが低減されていない(TTRm-hFVIII)、ハイブリッド7及びハイブリッド9プロモーター-hFVIII構築物の送達の8週後のマウスの血漿中の、ELISAアッセイによって測定されるhFVIII抗原レベルを示す図である。レベルは、正常なヒト血漿FVIIIのパーセントとして表し、ここでは、100%=150ng/mLである。
図6】6.4e11個のvg/kgの用量での、AAV形成されたCpGが低減されていない(TTRm-hFVIII)、ハイブリッド7及びハイブリッド9プロモーター-hFVIII構築物の静脈内投与の8週後のマウスの肝臓、脳、精巣、脾臓及び腎臓における、hFVIII mRNAの発現を示す図である。hFVIII RNAは、肝臓以外のいずれの組織でも観察されず、プロモーターの肝臓特異性を実証した。肝臓、脳、精巣、脾臓及び腎臓に関する結果群は、それぞれ、TTRm-hFVIII、ハイブリッド7-hFVIII、及びハイブリッド9-hFVIIIに関して、左側から右側に示される。
図7】「AAV-WINT」と称されるイントロンを有する発現カセット(TTRm-イントロン-hFVIII-BDD)及び「AAV-INTL」と称されるイントロンを有さない発現カセット(TTRm-hFVIII-BDDイントロンなし、配列番号1)の模式的な比較を示す図である。AAV-WINTは、AAV-INTL中には存在しない、TTRmプロモーターと、Bドメイン欠失ヒト第VIII因子をコードする導入遺伝子(hFVIII-BDD)との間に位置する合成イントロン(配列番号93)を有する。hFVIII-BDDをコードするこれらのカセットにおけるコドン最適化核酸配列は、配列番号77において記載される。
図8】研究#1の6.4e9個のvg/マウス投与量に関して、マウス血漿試料で実施したELISAによって検出されるようなhFVIIIレベルを示す図である。結果は、各治療群における動物(n=5)の平均値である。エラーバーは、標準偏差を表す。
図9】研究#1の1.6e10個のvg/マウス投与量に関して、マウス血漿試料で実施したELISAによって検出されるようなhFVIIIレベルを示す図である。結果は、各治療群における動物(TTRm hFVIII、n=4;TTRm hFVIIIイントロンなし、n=5)の平均値である。エラーバーは、標準偏差を表す。
図10】研究#2のマウス血漿試料で実施したELISAによって検出されるようなhFVIIIレベルを示す図である。結果は、各治療群における動物(n=10)の平均値である。エラーバーは、標準偏差を表す。
図11】研究#1の非ヒト霊長類(NHP)血漿試料で実施したELISAによって検出されるようなhFVIIIレベルを示す図である。低用量(2e12個のvg/kg)群1(AAV-WINT、線と四角、n=2)及び群2(AAV-INTL、配列番号1、線と三角形、n=3)での個々のサルの結果を示す。低用量AAV-WINTの動物1匹は、投薬の8日前の試料において観察されたAAVに対する陽性の中和抗体に起因して除去した。
図12】研究#1のNHP血漿試料で実施したELISAによって検出されるようなhFVIIIレベルを示す図である。高用量(6e12個のvg/kg)群3(AAV-WINT、線と四角、n=2)及び群4(AAV-INTL、配列番号1、線と三角形、n=3)での個々のサルの結果を示す。高用量AAV-WINTの動物1匹であるP0101は、治療時にFVIII発現が観察されないことに起因して除去した。
図13】研究#2のNHPの血漿試料で実施したELISAによって検出されるようなhFVIIIレベルを示す図である。AAV-WINT(線と四角、n=5)及びAAV-INTL(配列番号1、線と三角形、n=5)に関する2e12個のvg/kg用量での個々のサルの結果を示す。
図14】3つの異なる感染多重度(MOI)での細胞ベースのベクター効力アッセイの結果を示す図である。細胞上清を、Chromogenix Coatest SP4によって、hFVIII活性に関して評価して、二重反復でアッセイした2つの生物学的反復の平均値である。エラーバーは、標準偏差を表す。「AAV-WINT」及び「AAV-INTL」は、ウイルスの元の未希釈ストックバイアルであるのに対して、「AAV-WINT投薬」及び「AAV-INTL投薬」は、注入のために希釈した材料を示す。
図15】各MOIに関するAAV-WINTに対する倍数変化として再プロットした図14の結果を示す図である。
図16】3つの異なるMOIでのin vitroでの細胞ベースのベクター効力アッセイにおけるベクター効力の評価を示す図である。細胞上清を、Chromogenix Coatest SP4によって、hFVIII活性に関して評価して、二重反復でアッセイした2つの生物学的反復の平均値である。エラーバーは、標準偏差を表す。AAV-WINT及びAAV-INTL(配列番号1)は、2つの異なるロット由来のウイルスの元の未希釈ストックバイアルである。
図17】mTTR-イントロン-hFVIII-BDD及びmTTR-hFVIII-BDD(配列番号1)の独立したプラスミドDNA調製物(prep)でトランスフェクトしたHuh7細胞の上清由来の、Chromogenix Coatest SP4によってアッセイしたin vitroでのhFVIIIレベルに関する発現カセットの比較を示す図である。個々のデータ点を黒丸として示し、バーそれぞれは、二重反復でアッセイされた2つの生物学的反復の平均値(n=2)を表す。エラーバーは、標準偏差を表す。
図18】本明細書でLK03-INTL hFVIII-BDDと称される、LK03 AAVベクター(配列番号91)においてキャプシド形成された5×1011個のvg/kgのAAV-INTL hFVIII発現カセット(配列番号1)を注入した4名のヒト対象(参加者1(丸)、参加者2(四角)、参加者3(三角)及び参加者4(ひし形))における毎日のFVIII活性レベルを示す図である。
図19】5×1011個のvg/kgのLK03-INTL hFVIII-BDDを注入した4名のヒト対象(参加者1(丸)、参加者2(四角)、参加者3(三角)及び参加者4(ひし形))におけるFVIII活性レベルの毎週の平均値を示す図である。
図20】5×1011個のvg/kgのLK03-INTL hFVIII-BDDを注入した4名のヒト対象(参加者1(丸)、参加者2(四角)、参加者3(三角)及び参加者4(ひし形))におけるFVIII活性レベルの4週のブロック平均値を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0133】
〔詳細な説明〕
[0153]第VIII因子(FVIII)及び欠失されたBドメインを有するFVIII(FVIII-BDD)(例えば、ヒトFVIII(hFVIII)及びヒトFVIII-BDD(hFVIII-BDD))の発現のためのイントロンなしの発現カセット核酸配列が本明細書で開示される。研究者により、AAV送達ベクターにおけるものを含む、発現カセットにおけるイントロンの包含は、導入遺伝子発現の増加に寄与し得ることが報告されている(Huangら、1990年、Nucl.Acid Res.、18:937~947頁;Choiら、2014年、Mol.Brain、7:17頁;Powellら、2015年、Discov.Med.、19:49~57頁;Luら、2017年、Hum.Gene Ther.、28:125~134頁)。驚くべきことに、本明細書に開示するように、イントロンの部分的又は完全除去は、細胞培養物、マウス及び非ヒト霊長類においてAAVベクター効力及び導入遺伝子(この場合は、第VIII因子)発現レベルの増加をもたらした。「イントロンを含まない」発現カセット設計は、血友病A等の血液凝固障害の治療のためのベクターの改善であり、より低いベクター用量で有効性を提供し、コスト及び時間等の製造に対する障壁を減少させる他に、患者の安全性及び成績に有益性を付与し得る。
【0134】
[0154]また、参照野生型哺乳動物(例えば、ヒト)配列と比較してCpGが低減された核酸配列及び/又は参照野生型哺乳動物(例えば、ヒト)配列に対して100%未満の配列同一性を有する核酸配列が開示される。CpGが低減された核酸配列は、1つ又は複数の下記のプロモーター:TTRプロモーター、ApoE/hAATプロモーター、FGGプロモーター、アルブミンプロモーター、及びSAA1プロモーターを包含する。CpGが低減された核酸配列は、TTRプロモーター及び少なくとも1つ又は複数の下記プロモーター:ApoE/hAATプロモーター、FGGプロモーター、アルブミンプロモーター、及びSAA1プロモーターの融合体及びハイブリッドを包含する。
【0135】
[0155]「ポリヌクレオチド」及び「核酸」という用語は、本明細書で交換可能に使用され、デオキシリボ核酸(DNA)及びリボ核酸(RNA)を含む、核酸、オリゴヌクレオチドの全ての形態を指す。ポリヌクレオチドとして、ゲノムDNA、cDNA及びアンチセンスDNA、及びスプライシングされたか、若しくはスプライジングされていないmRNA、rRNA、tRNA及び阻害DNA又はRNA(RNAi、例えば、低分子又は短分子ヘアピン(sh)RNA、マイクロRNA(miRNA)、低分子又は短分子干渉(si)RNA、トランススプライシングRNA、又はアンチセンスRNA)が挙げられる。ポリヌクレオチドとして、天然に存在するポリヌクレオチド、合成ポリヌクレオチド、及び意図的に改変又は変更されたポリヌクレオチド(例えば、バリアント核酸)が挙げられる。ポリヌクレオチドは、単鎖、二重鎖又は三重鎖であってもよく、直鎖状又は環状であってもよく、任意の長さを有し得る。ポリヌクレオチドについて論述する際、特定のポリヌクレオチドの配列又は構造は、5’から3’への方向で配列を提供するという慣習に従って、本明細書で記載され得る。
【0136】
[0156]本明細書で使用する場合、「改変する」又は「バリアント」及びそれらの文法的変形は、核酸、ポリヌクレオチド又はそれらの部分配列が、参照配列から外れることを意味する。したがって、改変及びバリアント配列は、参照配列よりも、実質的に同じであるか、より高いか、若しくはより低い発現、活性又は機能を有し得るが、参照配列の部分活性又は機能を少なくとも保持する。改変又はバリアントの特定の例は、CpGが低減されたTTRプロモーター、ApoE/hAATプロモーター、FGGプロモーター、アルブミンプロモーター及びSAA1プロモーターである。
【0137】
[0157]「核酸」又は「ポリヌクレオチド」バリアントは、野生型と比較して、遺伝的に変更された改変配列を指す。核酸又はポリヌクレオチドバリアントは、コドンが改変されているが、野生型配列等の参照配列に対して少なくとも部分的配列同一性を保持する配列を指し得る。タンパク質をコードする核酸又はポリヌクレオチドは、コードされるタンパク質配列を変更させることなく遺伝的に改変され得る。或いは、配列は、バリアントタンパク質をコードするように遺伝的に改変され得る。例えば、かかる核酸バリアントの幾つかのコドンは、それによりコードされるタンパク質のアミノ酸を変更させることなく変更される(例えば、CpGが低減)。
【0138】
[0158]CpG含有量が低減されたプロモーターを有する発現ベクターは、CpG含有量が低減されていないプロモーターと比較して、改善を示し得る。発現を比較する場合、CpGが低減されたプロモーターは、野生型又はCpGが低減されていないプロモーターと比較される。
【0139】
[0159]「バリアント」又は「改変」という用語は、本明細書のCpGが低減された核酸配列に対する言及のどの場合でも出現するには及ばない。同様に、「CpGが低減された核酸」等の用語は、「バリアント」又は「改変」を省略し得るが、「CpGが低減された核酸」に対する言及は、遺伝子レベルでバリアントを包含する。
【0140】
[0160]バリアントの特定の例は、CpGが低減された核酸である。CpG低減は、C又はGヌクレオチドを異なるヌクレオチドに変更すること、例えば、CをTに変更すること、又はGをAに変更することによって達成され得る。CpG低減はまた、Cヌクレオチドを欠失させること、又はGヌクレオチドを欠失させること、又はC及びGヌクレオチドの両方を欠失させることによって達成され得る。
【0141】
[0161]「バリアント又は改変」FVIIIは、未改変の野生型FVIII又はFVIII-BDD(配列番号68)と比較して、遺伝的に変更されているFVIII又はFVIII-BDDを指す。かかるバリアントは、「第VIII因子(FVIII)をコードする核酸バリアント」とも称され得る。
【0142】
[0162]「バリアント第VIII因子(FVIII)」はまた、改変タンパク質が、野生型FVIIIと比較して、アミノ酸変更を有するような改変FVIIIタンパク質を意味し得る。活性及び/又は安定性を比較すると、コードされたバリアントFVIIIタンパク質が、B-ドメインを保持する場合には、それを野生型FVIIIと比較することが適切であり、コードされたバリアントFVIIIタンパク質が、B-ドメイン欠失を有する場合には、同様にB-ドメイン欠失を有する野生型FVIIIと比較される。
【0143】
[0163]バリアントFVIIIは、B-ドメインの一部である。したがって、FVIII-BDDは、B-ドメインの一部を含む。通常、FVIII-BDDにおいて、B-ドメインの大部分が欠失されている。
【0144】
[0164]バリアントFVIIIは、SFSQNPPVLKRHQR(配列番号69)として記載される「SQ」配列を包含し得る。通常、SQを有するかかるバリアントFVIII(FVIII/SQ)は、BDDを有し、例えば、BDの少なくとも全て又は一部が欠失されている。FVIII-BDD等のバリアントFVIIIは、「SQ」配列の全て又は一部、即ち、配列番号69の全て又は一部を有し得る。したがって、例えば、SQ配列(SFSQNPPVLKRHQR、配列番号69)を有するバリアントFVIII-BDDは、アミノ酸配列SFSQNPPVLKRHQRの全て又はほんの一部を有し得る。例えば、FVIII-BDDは、含まれるSFSQNPPVLKRHQRの1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個又は13個のアミノ酸残基を有し得る。したがって、1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個又は13個の内部欠失並びに1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個又は13個のアミノ又はカルボキシ末端欠失を有するSFSQNPPVLKRHQRは、本明細書に記載されるバリアントFVIIIタンパク質中に含まれる。
【0145】
[0165]「核酸」又は「ポリヌクレオチド」配列によってコードされる「ポリペプチド」、「タンパク質」及び「ペプチド」は、天然に存在する野生型タンパク質と同様に完全長自然配列、並びに部分配列、改変形態又はバリアントが、自然完全長タンパク質の幾らかの機能性を保持する限りは、機能性部分配列、改変形態又は配列バリアントを包含する。例えば、FVIIIタンパク質をコードする核酸(例えば、CpGが低減された核酸)は、本明細書に記載のBドメイン欠失を有し、凝固機能を保持することができる。本発明の方法及び使用において、核酸配列によってコードされるかかるポリペプチド、タンパク質及びペプチドは、治療される哺乳動物において、欠乏しているか、又はその発現が不十分であるか、又は欠損している内因性タンパク質と同一であってもよいが、同一である必要はない。
【0146】
[0166]例えば、また制限されずに、改変は、1つ又は複数のヌクレオチド又はアミノ酸置換(例えば、1個~3個、3個~5個、5個~10個、10個~15個、15個~20個、20個~25個、25個~30個、30個~40個、40個~50個、50個~100個、100個~150個、150個~200個、200個~250個、500個~750個、750個~850個以上のヌクレオチド又は残基)を包含する。本明細書に記載するように、核酸改変の例は、CpG低減である。
【0147】
[0167]アミノ酸改変の例は、Bドメイン欠失を有するFVIII等の、参照配列、例えばFVIIIの保存的アミノ酸置換又は欠失(例えば、部分配列又は断片)である。ある特定の実施形態において、改変又はバリアント配列は、未改変配列の機能又は活性の少なくとも一部を保持する。
【0148】
[0168]本明細書のCpGが低減されたプロモーターの他の哺乳動物形態を含む、核酸の哺乳動物形態及び非哺乳動物形態全てが、既知であろうと、又は未知であろうと明らかに包含される。
【0149】
[0169]「ベクター」という用語は、小担体核酸分子、プラスミド、ウイルス(例えば、AAV)、又は核酸の挿入若しくは取込みによって操作され得る他のビヒクルを指す。ベクターは、遺伝子操作(即ち、「ベクターのクローニング」)に、ポリヌクレオチドを細胞及び/又は臓器に導入/移入するのに、また細胞において、挿入されたポリヌクレオチドを転写又は翻訳するのに使用することができる。「発現ベクター」は、宿主細胞における発現に必要とされる必須調節領域を有する遺伝子又は核酸配列を含有するベクターである。ベクター核酸配列は概して、細胞における伝播のための少なくとも1つの複製起点、及び任意選択で、異種核酸配列、発現制御エレメント(例えば、プロモーター、エンハンサー)、イントロン、末端逆位配列(複数可)(ITR)、任意選択の選択可能マーカー、ポリアデニル化シグナル等のさらなるエレメントを含有する。
【0150】
[0170]本明細書で開示されるように、イントロンを欠如するベクターは、合成イントロンを有する同じベクターと比較して、優れた特徴を示した。したがって、本発明は、調節エレメントに作動可能に連結されている導入遺伝子を含む発現カセットであって、調節エレメント(例えば、本明細書に記載のCpGが低減されたプロモーター)が、導入遺伝子の5’末端の上流に配置され、調節エレメントと導入遺伝子の5’末端との間に、非翻訳核酸配列の0個~5個、5個~10個、10個~15個、15個~20個、20個~25個、25個~30個、30個~35個、35個~40個、40個~45個、45個~50個、50個~55個、55個~60個、60個~65個、65個~70個、70個~75個、75個~80個、80個~85個、85個~90個、90個~95個、95個~100個、100個~105個、106個又は107個以下のヌクレオチドが存在する、発現カセットを提供する。
【0151】
[0171]本発明はまた、配列番号2~配列番号67のいずれかの配列に対して95%以上の配列同一性を有する1番目のヌクレオチド配列を含む発現カセットであって、1番目のヌクレオチド配列が、配列番号77の配列に対して95%以上の配列同一性を有する2番目のヌクレオチド配列の5’末端の上流に配置され、1番目のヌクレオチド配列と2番目のヌクレオチド配列の5’末端との間に、非翻訳核酸配列の0個~5個、5個~10個、10個~15個、15個~20個、20個~25個、25個~30個、30個~35個、35個~40個、40個~45個、45個~50個、50個~55個、55個~60個、60個~65個、65個~70個、70個~75個、75個~80個、80個~85個、85個~90個、90個~95個、95個~100個、100個~105個、106個又は107個以下のヌクレオチドが存在する、発現カセットを提供する。
【0152】
[0172]本発明はさらに、配列番号2~配列番号67のいずれかの配列に対して95%以上の配列同一性を有する1番目のヌクレオチド配列を含む発現カセットであって、1番目のヌクレオチド配列が、配列番号71~配列番号88のいずれかの配列に対して95%以上の配列同一性(例えば、95%、96%、97%、98%、又は99%以上の配列同一性)を有する2番目のヌクレオチド配列の5’末端の上流に配置され、1番目のヌクレオチド配列と2番目のヌクレオチド配列の5’末端との間に、非翻訳核酸配列の0個~5個、5個~10個、10個~15個、15個~20個、20個~25個、25個~30個、30個~35個、35個~40個、40個~45個、45個~50個、50個~55個、55個~60個、60個~65個、65個~70個、70個~75個、75個~80個、80個~85個、85個~90個、90個~95個、95個~100個、100個~105個、106個又は107個以下のヌクレオチドが存在する、発現カセットを提供する。
【0153】
[0173]本発明はさらに、調節エレメントと導入遺伝子との間に配置される非翻訳(非コード)核酸を有する発現カセットであって、非翻訳核酸がイントロンではない、発現カセットを提供する。かかる発現カセットは、イントロンを含まないカセットと称され得る。
【0154】
[0174]イントロンは、ドナー部位及びスプライスアクセプター部位を有する配列であり、細胞機構がmRNAへのRNA成熟のプロセス中に非翻訳ヌクレオチド配列をスプライシングで切り出すのを可能にする。本明細書で使用する場合、「イントロンを含まない」は、ドナー部位及びスプライスアクセプター部位を欠如する非翻訳核酸配列を指すが、非翻訳核酸配列が、制限酵素認識/切断部位、コザック配列、転写因子認識/結合部位等の他の部位を欠如していることを意味しない。換言すると、イントロンを含まないは、核酸配列が、任意の非翻訳核酸配列(複数可)を完全に欠如していることを意味しない。
【0155】
[0175]AAVベクターは、アデノ随伴ウイルスに由来する。AAVベクターは、それらが細胞に浸透して、核酸/遺伝物質を導入することができ、その結果、核酸/遺伝物質が、細胞において安定に維持され得るため、遺伝子療法ベクターとして有用である。AAVは、ヒトにおける病原性疾患と関連付けられないため、AAVベクターは、実質的なAAV発病又は疾患を引き起こさずに、異種核酸配列(即ち、治療用タンパク質及び阻害RNAをコードする)を、ヒト患者に送達することが可能である。
【0156】
[0176]組換えAAV(rAAV)ベクター等のベクターの修飾語、並びに組換えポリヌクレオチド及びポリペプチド等の配列の修飾語としての「組換え」という用語は、組成物が、一般的には決して起こらない様式で操作(即ち、変更)されていることを意味する。組換えAAVベクターの特定の例は、野生型AAVゲノム中には一般的に存在しない核酸(異種配列)がウイルスゲノム内に挿入されているものである。組換えAAVベクターの例は、遺伝子がAAVゲノム内の一般的に関連付けられる5’領域、3’領域及び/又はイントロン領域を有して、又は有さずに、治療用タンパク質又はポリヌクレオチド配列をコードする核酸(例えば、遺伝子)が、ベクターにクローニングされているものである。「組換え」という用語は、常にAAVベクター、並びにポリヌクレオチド等の配列に関連して使用されるわけではなく、いかなるかかる省略にもかかわらず、AAVベクター、ポリヌクレオチド等を含む組換え形態は、明らかに包含される。
【0157】
[0177]「rAAVベクター」は、分子方法を使用して、野生型AAVゲノムの全て又は一部を除去することと、治療用タンパク質又はポリヌクレオチド配列をコードする核酸等の非自然(異種)核酸で置き換えることとによって、AAVの野生型ゲノムから得られる。通常、rAAVベクターに関して、AAVゲノムの一方又は両方の末端逆位配列(ITR)配列が保持される。rAAVは、AAVゲノムの全て又は一部が、AAVゲノム核酸に関する非自然配列で、例えば、治療用タンパク質又はポリヌクレオチド配列をコードする異種核酸で置き換えられているため、AAVゲノムと区別される。したがって、非自然(異種)配列の取込みにより、AAVは「組換え」AAVベクターとして規定され、それは、「rAAVベクター」と称され得る。
【0158】
[0178]組換えAAVベクター配列は、パッケージングされてもよく、これは、本明細書でex vivo、in vitro、又はin vivoでの続く細胞感染(形質導入)のための「粒子」と称される。組換えベクター配列が、AAV粒子にキャプシド形成又はパッケージングされる場合、粒子は、「rAAV」又は「rAAV粒子」又は「rAAVビリオン」とも称され得る。かかるrAAV、rAAV粒子及びrAAVビリオンは、ベクターゲノムをキャプシド形成又はパッケージングするタンパク質を含む。特定の例として、AAVの場合には、キャプシドタンパク質が挙げられる。
【0159】
[0179]「ベクターゲノム」又は利便性良く省略される「vg」は、最終的にはパッケージング又はキャプシド形成されて、rAAV粒子を形成する組換えプラスミド配列の一部を指す。組換えプラスミドを使用して、組換えAAVベクターを構築又は製造する場合、AAVベクターゲノムは、組換えプラスミドのベクターゲノム配列に相当しない「プラスミド」の一部を含まない。組換えプラスミドのこの非ベクターゲノム部分は、「プラスミド骨格」と称され、これは、伝播及び組換えAAVベクター産生に必要とされるプロセスである、プラスミドのクローニング並びに増幅にとって重要であるが、それ自体はrAAV粒子にパッケージング又はキャプシド形成されない。したがって、「ベクターゲノム」は、rAAVによってパッケージング又はキャプシド形成される核酸を指す。
【0160】
[0180]「AAVヘルパー機能」は、順次、増殖性AAV複製及びパッケージングに関してトランスで機能するAAV遺伝子産物及びAAVベクターを提供するように発現され得るAAV由来のコード配列(タンパク質)を指す。したがって、AAVヘルパー機能は、主要なAAVオープンリーディングフレーム(ORF)であるrep及びcapの両方を含む。Rep発現産物は、とりわけ、AAVのDNA複製起点の認識、結合及びニッキング;DNAヘリカーゼ活性;及びAAV(又は他の異種)プロモーターからの転写の調節を含む、多くの機能を保有することが示されている。Cap発現産物(キャプシド)は、必須のパッケージング機能を供給する。AAVヘルパー機能は、AAVベクターゲノムから欠如しているトランスでのAAV機能を補完するのに使用される。
【0161】
[0181]「AAVヘルパー構築物」は一般的に、例えば、遺伝子療法で対象への目的の核酸配列の送達のための形質導入用AAVベクターを産生するのに使用されるべきであるAAVベクターから欠失されたAAV機能を提供するヌクレオチド配列を含む核酸配列を指す。AAVヘルパー構築物は、一般に、AAV rev及び/又はcap遺伝子の一過性の発現を提供して、AAVベクター複製及びキャプシド形成に必要な欠損しているAAV機能を補完するのに使用される。ヘルパー構築物は概して、AAV ITRを欠如しており、複製することはできず、またそれ自身をパッケージングすることもできない。AAVヘルパー構築物は、プラスミド、ファージ、トランスポゾン、コスミド、ウイルス、又はビリオンの形態で存在し得る。Rep及びCap発現産物の両方をコードするプラスミドpAAV/Ad及びpIM29+45等の、多数のAAVヘルパー構築物が記載されている(例えば、Samulskiら(1989年)J.Virol.63:3822~3828頁、及びMcCartyら(1991年)J.Virol.65:2936~2945頁を参照)。Rep及び/又はCap発現産物をコードする多数の他のベクターが記載されている(例えば、米国特許第5,139,941号及び同第6,376,237号を参照)。
【0162】
[0182]「アクセサリー機能」という用語は、AAVが複製のために依存する非AAV由来のウイルス/細胞機能を指す。この用語は、AAV遺伝子転写、段階特異的なAAV mRNAスプライシング、AAV DNA複製、Cap発現産物の合成及びAAVキャプシドパッケージングの活性化に関与する部分を含む、AAV複製に必要とされるタンパク質及びRNAを包含する。ウイルスベースのアクセサリー機能は、アデノウイルス、ヘルペスウイルス(単純ヘルペスウイルス1型)及びワクシニアウイルス等の既知のヘルパーウイルスのいずれかに由来し得る。
【0163】
[0183]「アクセサリー機能ベクター」は概して、アクセサリー機能を提供するポリヌクレオチド配列を含む核酸分子を指す。かかる配列は、アクセサリー機能ベクター上に存在し、適切な宿主細胞にランスフェクトされ得る。アクセサリー機能ベクターは、宿主細胞におけるrAVVビリオン産生を支持することが可能である。アクセサリー機能ベクターは、プラスミド、ファージ、トランスポゾン又はコスミドの形態で存在し得る。さらに、アデノウイルス遺伝子の完全補体は、アクセサリー機能に必要とされない。例えば、DNA複製及び後期遺伝子合成が不可能なアデノウイルス変異体は、AAV複製可能であると報告されている(Itoら、(1970年)J.Gen.Virol.9:243頁、Ishibashiら、(1971年)Virology 45:317頁)。同様に、E2B及びE3領域内の変異体は、AAV複製を支持することがわかっており、E2B及びE3領域が、アクセサリー機能を提供することに関与されない可能性が高いことを示している(Carterら、(1983年)Virology 126:505頁)。E1領域が欠乏しているか、又はE4領域が欠失されたアデノウイルスは、AAV複製を支持することが不可能である。したがって、E1A及びE4領域は、直接的又は間接的に、AAV複製に必要であるようである(Laughlinら、(1982年)J.Virol.41:868頁;Janikら、(1981年)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 78:1925頁;Carterら、(1983年)Virology 126:505頁)。他の特徴付けられるアデノウイルス変異体として、E1B(Laughlinら(1982年)、上記;Janikら、(1981年)、上記;Ostroveら、(1980年)Virology 104:502頁)、E2A(Handaら、(1975年)J.Gen.Virol.29:239頁;Straussら、(1976年)J.Virol.17:140頁;Myersら、(1980年)J.Virol.35:665頁;Jayら、(1981年)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 78:2927頁;Myersら、(1981年)J.Biol.Chem.256:567頁)、E2B(Carter、Adeno-Associated Virus Helper Functions、I CRC Handbook of Parvovirusesにて(P.Tijssen編、1990年))、E3(Carterら、(1983年)、上記)及びE4(Carterら、(1983年)、上記;Carterら、(1995年))が挙げられる。E1Bコード領域において変異を有するアデノウイルスによって提供されるアクセサリー機能の研究は、相反する結果をもたらしたが、E1B55kは、AAVビリオン産生に必要であり得るのに対して、E1B19kは必要とされない(Samulskiら(1988年)J.Virol.62:206~210頁)。さらに、国際公開第97/17458号及びMatshushitaら、(1998年)Gene Therapy 5:938~945頁は、様々なアデノウイルス遺伝子をコードするアクセサリー機能ベクターについて記載している。例示的なアクセサリー機能ベクターは、アデノウイルスVA RNAコード領域、アデノウイルスE4 ORF6コード領域、アデノウイルスE2A 72kDコード領域、アデノウイルスE1Aコード領域、及び無傷のE1B55kコード領域を欠如しているアデノウイルスE1B領域を含む。かかるアクセサリー機能ベクターは、例えば、国際公開第01/83797号に記載されている。
【0164】
[0184]本明細書で使用する場合、「血清型」という用語は、他のAAV血清型とは血清学的に異なるキャプシドを有するAAVを指すのに使用される特徴である。血清学的独自性は、別のAAVと比較して、あるAAVに対する抗体間での交差反応性の欠如に基づいて決定される。交差反応性の差は通常、キャプシドタンパク質配列/抗原決定基の差に起因する(例えば、AAV血清型のVP1、VP2、及び/又はVP3配列の差に起因する)。
【0165】
[0185]伝統的な定義で、血清型は、目的のウイルスが、中和活性に関する全ての既存の特性化された血清型に特異的な血清に対して検査されてきたことを意味する。より多くの天然に存在するウイルス単離体が、発見されて、及び/又はキャプシド変異体が生成されると、現存する血清型のいずれかと血清学的な差が存在し得るか、又は存在し得ない。したがって、新たなウイルス(例えば、AAV)が血清学的な差を有さない場合、この新たなウイルス(例えば、AAV)は、相当する血清型の亜群又はバリアントである。多くの場合、血清型の伝統的な定義に従って、キャプシド配列改変を有する変異体ウイルスが別の血清型であるかどうかを決定するための、中和活性に関する血清学検査は、キャプシド配列改変を有する変異体ウイルスでは、いまだに実施されていない。したがって、利便性のために、また反復を回避するために、「血清型」という用語は、血清学的に異なるウイルス(例えば、AAV)並びに所与の血清型の亜群又はバリアント内に存在し得る血清学的に異ならないウイルスの両方を広範に指す。
【0166】
[0186]rAAVベクターは、任意のウイルス株又は血清型を包含する。例えば、限定されずに、rAAVベクターゲノム又は粒子(VP1、VP2及び/又はVP3等のキャプシド)は、例えば、AAV-1、-2、-3、-4、-5、-6、-7、-8、-9、-10、-11、-12、-rh74、-rh10又はAAV-2i8等の任意のAAV血清型に基づき得る。かかるベクターは、同じ株又は血清型(又は亜群又はバリアント)に基づいてもよく、或いは互いに異なってもよい。例えば、限定されずに、1つの血清型ゲノムに基づくrAAVプラスミド若しくはベクターのゲノム又は粒子(キャプシド)は、ベクターをパッケージングするキャプシドタンパク質のうちの1つ又は複数と同一であり得る。さらに、rAAVプラスミド又はベクターのゲノムは、ベクターゲノムをパッケージングするキャプシドタンパク質のうちの1つ又は複数と異なるAAV血清型ゲノムに基づいてもよく、この場合、3つのキャプシドタンパク質の少なくとも1つは、例えば、異なるAAV血清型、例えば、AAV1、AAV2、AAV3、AAV3B、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAV12、-rh74、-rh10、AAV-2i8、LK03(配列番号91)、SPK(配列番号92)、又はそれらのバリアントであり得る。より詳細には、rAAV2ベクターゲノムは、AAV2 ITRを含み得るが、例えば、AAV1、AAV2、AAV3、AAV3B、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAV12、-rh74、-rh10、AAV-2i8、LK03(配列番号91)、SPK(配列番号92)又はそれらのバリアント等の異なる血清型由来のキャプシドである。したがって、AAVベクターは、特定の血清型並びにシュードタイプとも称される混合血清型に特徴的な遺伝子/タンパク質配列と同一の遺伝子/タンパク質配列を含む。
【0167】
[0187]ある特定の実施形態において、rAAVベクターは、1つ又は複数のAAV1、AAV2、AAV3、AAV3B、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAV12、-rh74、-rh10、AAV-2i8、LK03(配列番号91)、SPK(配列番号92)キャプシドタンパク質(VP1、VP2、及び/又はVP3配列)と少なくとも70%又はそれより高く(例えば、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%99%、99.5%等)同一のキャプシド配列を含むか、又はそのキャプシド配列からなる。ある特定の実施形態において、rAAVベクターは、1つ又は複数のAAV1、AAV2、AAV3、AAV3B、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAV12、-rh74、又は-rh10 ITR(複数可)と少なくとも70%又はそれより高く(例えば、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%等)同一の配列を含むか、又は配列からなる。
【0168】
[0188]ある特定の実施形態において、rAAVベクターは、例えば、国際公開第2013/158879号(国際出願PCT/US2013/037170)、国際公開第2015/013313号(国際出願PCT/US2014/047670)及び米国特許第2013/0059732号(米国特許出願第13/594,773号、LK01、LK02、LK03(配列番号91)等を開示している)に記載されるように、AAV1、AAV2、AAV3、AAV3B、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAV12、Rh10、Rh74及びAAV-2i8、それらのバリアント(例えば、アミノ酸挿入、付加、置換及び欠失等のITR及びキャプシドバリアント)を含む。
【0169】
[0189]AAV1、AAV2、AAV3、AAV3B、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAV12、-rh74、-rh10、AAV-2i8、LK03(配列番号91)、SPK(配列番号92)及びバリアント、ハイブリッド及びキメラ配列等のrAAVは、1つ又は複数の機能性AAV ITR配列と隣接する1つ又は複数の異種ポリヌクレオチド配列(導入遺伝子)を含むように、当業者に既知の組換え技法を使用して構築され得る。かかるAAVベクターは通常、レスキュー、複製、及び組換えベクターの、rAAVベクター粒子へのパッケージングに対する必要に応じて、少なくとも1つの機能性隣接ITR配列(複数可)を保持する。したがって、rAAVベクターゲノムは、複製及びパッケージングに関してシスで必要とされる配列(例えば、機能性ITR配列)を含む。
【0170】
[0190]本明細書で使用する場合、「真実のAAVベクター」又は「真実のrAAVベクター」という語句は、標的細胞を感染することが可能な異種核酸を含むAAVベクターを指す。この語句は、空のベクター(異種核酸を含まない)、及び完全挿入物(例えば、異種核酸断片)を欠如しているAAVベクター又は宿主細胞核酸を含有するAAVベクターを排除する。
【0171】
[0191]「核酸」及び「ポリヌクレオチド」という用語は、本明細書で交換可能に使用され、デオキシリボ核酸(DNA)及びリボ核酸(RNA)を含む核酸、オリゴヌクレオチドの全ての形態を指す。
【0172】
[0192]核酸として、ゲノムcDNA、cDNA及びアンチセンスDNA、及びスプライシングされたか、若しくはスプライシングされていないmRNA、rRNA、tRNA及び阻害DNA又はRNA(RNAi、例えば、低分子又は短分子ヘアピン(sh)RNA、マイクロRNA(miRNA)、低分子又は短分子干渉(si)RNA、トランススプライシングRNA、又はアンチセンスRNA)が挙げられる。
【0173】
[0193]核酸は、天然に存在するポリヌクレオチド、合成ポリヌクレオチド、及び意図的に改変又は変更されたポリヌクレオチドを包含する。核酸は、一本鎖、二重鎖、又は三重鎖であってもよく、直鎖状又は環状であってもよく、任意の長さを有し得る。核酸について論述する際、特定のポリヌクレオチドの配列又は構造は、5’から3’方向で配列を提供するという慣例に従って、本明細書に記載され得る。
【0174】
[0194]「異種」核酸配列は、ポリヌクレオチドの、細胞へのベクター媒介性の導入/送達の目的で、AAVプラスミド又はベクターへ挿入されるヌクレオチドを指す。異種核酸配列は、AAV核酸とは異なり、即ち、AAV核酸に関して自然ではない。細胞へ導入/送達されると、ベクター内に含有される異種核酸配列は、発現され得る(例えば、転写されて、適切な場合に翻訳される)。或いは、ベクター内に含有される、細胞における導入/送達された異種ポリヌクレオチドは、発現されなくてもよい。「異種」という用語は、本明細書で必ずしも、核酸配列及びポリヌクレオチドに関して使用されるわけではなく、核酸配列及びポリヌクレオチドに関する言及は、修飾語「異種」の非存在下でさえ、省略にもかかわらず、異種核酸配列及びポリヌクレオチドを包含すると意図される。
【0175】
[0195]「導入遺伝子」は、本明細書では、細胞若しくは生物へ導入されると意図されるか、又は導入された核酸を利便性良く指すのに使用される。導入遺伝子は、治療用タンパク質又はポリヌクレオチド配列をコードする異種核酸等の任意の核酸を包含する。導入遺伝子及び異種核酸/ポリヌクレオチド配列は、本明細書で交換可能に使用される。
【0176】
[0196]導入遺伝子を有する細胞において、導入遺伝子は、プラスミド又はAAVベクター、細胞の「形質導入」又は「トランスフェクション」によって導入/移入されている。「形質導入する」及び「トランスフェクトする」という用語は、核酸等の分子の、宿主細胞(例えば、HEK293)又は生物の細胞若しくは臓器への導入を指す。導入遺伝子は、レシピエント細胞のゲノム核酸へ組み込まれてもよく、又は組み込まれなくてもよい。
【0177】
[0197]「核酸」、「ポリヌクレオチド」、「異種核酸」、「導入遺伝子」及び「CpGが低減された核酸配列」は、完全長配列、並びに部分配列が、完全長配列のある程度の機能性を保持する限りは、機能性部分配列を包含する。核酸、ポリヌクレオチド、異種核酸、導入遺伝子及びCpGが低減された核酸配列。
【0178】
[0198]異種核酸等の「核酸配列」によってコードされる「ポリヌクレオチド」、「タンパク質」及び「ペプチド」は、天然に存在するタンパク質のような完全長配列、並びに部分配列、改変形態又はバリアントが、完全長タンパク質のある程度の機能性を保持する限りは、機能性部分配列、改変形態又は配列バリアントを包含する。核酸配列によってコードされるかかるポリペプチド、タンパク質及びペプチドは、治療される哺乳動物において、欠乏しているか、又はその発現が不十分あるか、又は欠損している内因性タンパク質と同一であってもよいが、同一である必要はない。
【0179】
[0199]「宿主細胞」は、AAVベクタープラスミド、AAVヘルパー構築物、アクセサリー機能ベクター、又は他のトランスファーDNAとして使用され得るか、又は使用されている、例えば、微生物、酵母細胞、昆虫細胞、及び哺乳動物細胞を意味する。この用語は、トランスフェクトされている元の細胞の子孫を包含する。したがって、「宿主細胞」は概して、外因性DNA配列でトランスフェクトされた細胞を指す。単一の親細胞の子孫は、自然の変異、偶発的な変異、又は計画的な変異に起因して、元の親と、形態が、又はゲノム又は総DNA相補体が必ずしも完全に同一でなくてもよいことが理解される。例示的な宿主細胞として、HEK293等のヒト胎児腎(HEK)細胞が挙げられる。
【0180】
[0200]「形質導入細胞」は、導入遺伝子が導入されている細胞である。したがって、「形質導入」細胞は、外因性分子、例えば、核酸(例えば、導入遺伝子)の、細胞への取込み後の細胞における遺伝的変化を意味する。したがって、「形質導入」細胞は、外因性核酸が導入されている細胞、又はその子孫である。細胞(複数可)は、伝播(培養)され、導入されたタンパク質は発現され、又は核酸は転写され、或いはrAAV等のベクターは、細胞によって産生され得る。遺伝子療法の使用及び方法に関して、形質導入細胞は、臓器又は組織を含むことができ、順に対象に存在し得る。
【0181】
[0201]本明細書で使用する場合、細胞に関連して「安定な」、又は「安定に組み込まれる」という用語は、選択可能なマーカー又は異種核酸配列等の核酸配列、又はプラスミド若しくはベクターが、染色体に挿入されている(例えば、相同組換え、非相同末端再結合、トランスフェクション等によって)か、又は染色体外でレシピエント細胞又は宿主生物において維持されて、ある期間、染色体において残存しているか、又は染色体外で維持されることを意味する。
【0182】
[0202]「細胞株」は、適切な培養条件下での連続的な、又は長期の成長及びin vitroでの分裂が可能な細胞の集団を指す。細胞株は、単一の前駆細胞に由来するクローン集団であり得るが、そうである必要はない。細胞株において、自発的又は誘導変化が、かかるクローン集団の保管又は移入中に、並びに組織培養における長期の継代培養中に核型で起こり得る。したがって、細胞株から得られる子孫細胞は、祖先細胞又は培養物と正確に同一でなくてもよい。本発明の精製方法に適用可能な例示的な細胞株は、HEK293である。
【0183】
[0203]「発現制御エレメント」は、作動可能に連結されている核酸の発現に影響を及ぼす核酸配列(複数可)を指す。制御エレメントとして、プロモーター及びエンハンサー等の本明細書に記載の発現制御エレメントが挙げられる。rAAVベクターは、1つ又は複数の「発現制御エレメント」を含み得る。通常、かかるエレメントは、適正な異種ポリヌクレオチド転写、及び適切な場合には翻訳を促進するために含まれる(例えば、プロモーター、エンハンサー、イントロン用のスプライシングシグナル、mRNAのインフレーム翻訳を可能にするための遺伝子の正確なリーディングフレーム、及び停止コドン等)。かかるエレメントは通常、シスで作用し、「シス作用性」エレメントと称されるが、トランスでも作用し得る。
【0184】
[0204]発現制御は、転写、翻訳、スプライシング、メッセージ安定性等のレベルで達成され得る。通常、転写を調節する発現制御エレメントは、転写される核酸の5’末端付近に(即ち、「上流に」)並置される。発現制御エレメントはまた、転写される配列の3’末端に(即ち、「下流に」)、又は転写物内に(例えば、イントロンにおいて)位置され得る。発現制御エレメント(例えば、CpGが低減されたTTR、ApoE/hAAT、FGG、アルブミン、及びSAA1プロモーター並びにそれらの融合体/ハイブリッド)は、転写される配列に隣接して、又は転写される配列から少し離れて(例えば、ポリヌクレオチドから1個~10個、10個~25個、25個~50個、50個~100個、100個~500個、以上のヌクレオチド)、さらには5’末端若しくは3’末端からかなり離れて位置され得る。それにもかかわらず、rAAVベクターの長さ制限により、発現制御配列は通常、転写される核酸から1個~1000個のヌクレオチド以内に存在する。
【0185】
[0205]機能上、作動可能に連結されている核酸の発現は、エレメントが、核酸の転写、及び適切である場合には転写物の翻訳を調節するように、少なくとも幾分、エレメント(例えば、プロモーター、エンハンサー等)によって制御可能である。発現制御エレメントの具体例は、プロモーターであり、プロモーターは通常、転写される配列の5’に位置付けられる。プロモーターは通常、プロモーターが存在しない場合に発現される量(存在する場合)と比較して、作動可能に連結されている核酸からの発現を増加させる。
【0186】
[0206]プロモーターの例として、本明細書に開示されるTTRプロモーターのCpGが低減されたバージョン及びハイブリッド形態を含む、TTR及びApoE/hAATプロモーターが挙げられる。プロモーターのさらなる例として、それらのCpGが低減されたバージョン及びハイブリッド形態を含む、ApoE/hAAT、FGG、アルブミン、及びSAA1プロモーターが挙げられる。
【0187】
[0207]「エンハンサー」は本明細書で使用する場合、異種核酸配列等の核酸配列に隣接して位置付けられる配列を指し得る。エンハンサーエレメントは通常、プロモーターエレメントの上流(5’)に位置付けられるが、配列の下流(3’)、又は配列内でも機能を果たし、位置付けられ得る。したがって、エンハンサーエレメントは、選択可能マーカー、及び/又は治療用タンパク質若しくはポリヌクレオチド配列をコードする異種核酸の上流に又は下流に、例えば、100個の塩基対、200個の塩基対、又は300個若しくはそれよりも多い塩基対内に位置付けられ得る。エンハンサーエレメントは通常、プロモーターエレメントによって付与される発現を上回る、作動可能に連結されている核酸の発現を高める。
【0188】
[0208]「作動可能に連結されている」という用語は、核酸配列の発現に必要な調節配列が、核酸配列の発現を達成するように、配列に対して適切な位置で配置されることを意味する。この同じ定義が場合によっては、発現ベクター、例えばrAAVベクターにおける核酸配列及び転写制御エレメント(例えば、プロモーター、エンハンサー、及び終結エレメント)の配置に適用される。
【0189】
[0209]核酸と作動可能に連結している発現制御エレメントの例において、その関係性は、制御エレメントが核酸の発現を調節するようである。より詳細には、例えば、作動可能に連結されている2つのDNA配列は、DNA配列の少なくとも一方が、他方の配列に対して調節効果を発揮することが可能であるような関係性で、2つのDNAが配置される(シス又はトランス)ことを意味する。
【0190】
[0210]したがって、ベクターのさらなるエレメントとして、発現制御(例えば、プロモーター/エンハンサー)エレメント、転写終結シグナル又は停止コドン、AAV ITR配列の1つ又は複数のコピー等の配列(例えば、異種配列)に隣接する5’又は3’非翻訳領域(例えば、ポリアデニル化(ポリA)配列)、或いはイントロンが挙げられるが、限定されない。
【0191】
[0211]さらなるエレメントとして、例えばパッケージングを改善させて、混入している核酸の存在を低減させるための、例えばフィラー又はスタッファーポリヌクレオチド配列が挙げられる。AAVベクターは通常、一般的に約4kb~約5.2kb、又はそれよりもわずかに大きいサイズ範囲を有するDNAの挿入物を受容する。したがって、より短い配列に関しては、rAAV粒子へのベクターパッケージングに許容できるウイルスゲノム配列の正常サイズ付近に、又は正常サイズで、長さを調節するためにスタッファー又はフィラーを包含する。ある特定の実施形態において、フィラー/スタッファー核酸配列は、核酸の非翻訳(非タンパク質コード)セグメントである。4.7kb未満の核酸配列に関して、フィラー又はスタッファーポリヌクレオチド配列は、配列と組み合わせる(例えば、ベクターに挿入される)と、約3.0kb~5.5kb、又は約4.0kb~5.0kb、又は約4.3kb~4.8kbの総長を有する長さを有する。
【0192】
[0212]野生型の異種核酸又は導入遺伝子が、AAVベクター粒子内にパッケージングされるには大きすぎる場合、治療用タンパク質若しくは核酸産物等の機能性タンパク質又は核酸産物が最終的に提供されるように、異種核酸は、AAVベクターにおけるパッケージング及びAAVベクターによる送達のために、改変形態、断片化形態又は切断形態で提供され得る。
【0193】
[0213]ある特定の実施形態において、タンパク質(例えば、治療用タンパク質)をコードする異種核酸は、改変形態若しくは切断形態で提供されるか、又は異種核酸は、別々の多重AAVベクターによって送達される多重構築物で提供される。
【0194】
[0214]ある特定の実施形態において、コード異種ポリヌクレオチドが、AAVベクターにおけるパッケージングのためにサイズが低減されるように、異種核酸は、機能に必要な部分の除去を含む、コードされたタンパク質(例えば、治療用タンパク質)の機能性を維持する切断バリアントとして提供される。
【0195】
[0215]ある特定の実施形態において、異種核酸は、スプリットAAVベクターにおいて提供され、それぞれが、タンパク質(例えば、治療用タンパク質)の異なる部分をコードする核酸を提供し、したがって、細胞において会合及び機能するタンパク質(例えば、治療用タンパク質)の多重部分を送達する。
【0196】
[0216]ある特定の実施形態において、異種核酸は、重複、トランススプライシング又はハイブリッドトランススプライシング二重ベクター技術を使用して、二重AAVベクターによって提供される。ある特定の実施形態において、細胞において組み合わさり、完全発現カセットを生成する2つの重複するAAVベクターが使用され、そこから、完全長タンパク質(例えば、治療用タンパク質)が発現される。
【0197】
[0217]「同一性」、「相同性」という用語及びそれらの文法的変形は、2つ以上の参照物体が、「アラインされた」配列である場合に、それらが同じであることを意味する。したがって、例として、2つのポリペプチド配列が同一である場合、2つのポリペプチド配列は、少なくとも参照領域又は部分内で、同じアミノ酸配列を有する。2つのポリヌクレオチド配列が同一である場合、2つのポリヌクレオチドは、少なくとも参照領域又は部分内で、同じポリヌクレオチド配列を有する。同一性は、配列の規定区域(領域又はドメイン)にわたるものであり得る。同一性の「区域」又は「領域」は、同じである2つ以上の参照物体の一部を指す。したがって、2つのタンパク質又は核酸配列が、1つ又は複数の配列の区域又は領域にわたって同一である場合、2つのタンパク質又は核酸配列は、当該領域内で同一性を共有する。「アラインされた」配列は、参照配列と比較して、欠けているか、若しくはさらなる塩基又はアミノ酸(ギャップ)に関する補正を含有する場合が多い、多重ポリヌクレオチド又はタンパク質(アミノ酸)配列を指す。
【0198】
[0218]同一性は、配列の全長又は一部にわたって広がり得る。ある特定の実施形態において、パーセント同一性を共有する配列の長さは、2個、3個、4個、又は5個以上の近接核酸又はアミノ酸、例えば、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個、13個、14個、15個、16個、17個、18個、19個、20個等の近接核酸又はアミノ酸である。ある特定の実施形態において、同一性を共有する配列の長さは、21個以上の近接核酸又はアミノ酸、例えば、21個、22個、23個、24個、25個、26個、27個、28個、29個、30個、31個、32個、33個、34個、35個、36個、37個、38個、39個、40個等の近接核酸又はアミノ酸である。ある特定の実施形態において、同一性を共有する配列の長さは、41個以上の近接核酸又はアミノ酸、例えば、42個、43個、44個、45個、46個、47個、48個、49個、50個等の近接核酸又はアミノ酸である。ある特定の実施形態において、同一性を共有する配列の長さは、50個以上の近接核酸又はアミノ酸、例えば、50個~55個、55個~60個、60個~65個、65個~70個、70個~75個、75個~80個、80個~85個、85個~90個、90個~95個、95個~100個、100個~150個、150個~200個、200個~250個、250個~300個、300個~500個、500個~1,000個等の近接核酸又はアミノ酸である。
【0199】
[0219]本明細書に記載されるように、ハイブリッド形態を含むCpGが低減されたプロモーター等の核酸バリアントは、野生型とは異なるが、野生型プロモーターに対して配列同一性を示し得る。ハイブリッド形態を含むCpGが低減されたプロモーターにおいて、ヌクレオチド配列レベルで、CpGが低減されたプロモーターは典型的には、野生型プロモーターと少なくとも約70%同一、より典型的には少なくとも約75%同一、さらに典型的には約80%~90%同一である。例えば、CpGが低減されたプロモーターは、野生型プロモーターに対して70%~99%同一性を有し得る。したがって、CpGが低減されたプロモーターは、野生型プロモーターに対して70%~75%、75%~80%、80%~85%、85%~90%、90%~95%、95%~99%、75%~99%同一性を有し得る。
【0200】
[0220]アミノ酸配列レベルで、バリアントFVIII又はhFVIII-BDDタンパク質等のバリアントは、参照配列と少なくとも約70%同一、より典型的には少なくとも約75%同一、又は約80%同一、さらに典型的には約85%同一、又は約90%同一である。ある特定の実施形態において、バリアントFVIII又はhFVIII-BDDタンパク質等のバリアントは、参照配列、例えばBドメインを有するか、又は有さない野生型FVIIIタンパク質に対して少なくとも約90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%以上の同一性を有し得る。
【0201】
[0221]「相同的な」又は「相同性」という用語は、2つ以上の参照物体が、所与の領域又は一部にわたって少なくとも部分的に同一性を共有することを意味する。相同性又は同一性の「区域、領域又はドメイン」は、2つ以上の参照物体の一部が、相同性を共有するか、又は同じであることを意味する。したがって、2つの配列が、1つ又は複数の配列領域にわたって同一である場合、2つの配列は、これらの領域において同一性を共有する。「実質的な相同性」は、分子が相同性を共有する参照分子、又は参照分子の関連/相当する領域若しくは一部の構造又は機能(例えば、生物学的機能又は活性)のうちの1つ又は複数の少なくとも部分的な構造又は機能を有するか、又は有すると予測されるように、分子が、構造的に、又は機能的に保存されることを意味する。
【0202】
[0222]2つの配列間の同一性(相同性)の程度又は「パーセント同一性」は、コンピュータプログラム及び/又は数学的アルゴリズムを使用して確かめることができる。本発明の目的で、核酸配列の比較は、ウィスコンシン州のマディソンにあるGenetics Computer Group社から入手可能なGCG Wisconsin Packageバージョン9.1を使用して実施される。利便性のため、当該プログラムによって明記されるデフォルトパラメーター(ギャップ創製ペナルティ=12、ギャップ伸長ペナルティ=4)が、配列同一性を比較するために本明細書で使用するためのものである。或いは、デフォルトパラメーターを用いてギャップ付与された(gapped)アラインメントを使用して、National Center for Biotechnology Information(ncbi.nlm.nih.gov/blast/でワールドワイドウェブに見出される;Altschulら、1990年、J Mol Biol 215:403~410頁)によって提供されるBlastn 2.0プログラムを使用して、核酸配列及びアミノ酸配列間の同一性並びに類似性のレベルを決定してもよい。ポリヌクレオチド配列比較に関して、BLASTPアルゴリズムは通常、PAM100、PAM250、BLOSUM62又はBLOSUM 50等のスコアリング行列と組み合わせて使用される。FASTA(例えば、FASTA2及びFASTA3)及びSSEARCH配列比較プログラムもまた、同一性の程度を定量化するのに使用される(Pearsonら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA 85:2444頁(1988年);Pearson、Methods Mol Biol. 132:185頁(2000)年;及びSmithら、J.Mol.Biol.147:195頁(1981年))。ドロネーベースのトポロジカルマッピングを使用したタンパク質構造類似性を定量化するためのプログラムもまた開発されている(Bostickら、Biochem Biophys Res Commun.304:320頁(2003年))。
【0203】
[0223]「治療用タンパク質」は、ある特定の実施形態において、細胞又は対象における不十分な量のタンパク質、タンパク質の非存在又は欠陥に起因する症状を軽減若しくは軽減し得るペプチド又はタンパク質である。導入遺伝子によってコードされる「治療用」タンパク質は、例えば、遺伝的欠陥を補正するため、遺伝子(発現又は機能の損失)欠損を補正するため、などの対象に対する有益性を付与することができる。
【0204】
[0224]例えば、限定されずに、本発明により有用な遺伝子産物(例えば、治療用タンパク質)をコードする異種核酸として、血友病A、阻害抗体を有する血友病A患者、血友病B、阻害抗体を有する血友病B、任意の血液凝固因子:第VII因子、第VIII因子、第IX因子、第X因子、第XI因子、第V因子、第XII因子、第II因子、フォン・ヴィレブランド因子の欠損症、複合FV/FVIII欠損症、サラセミア、ビタミンKエポキシドレダクターゼC1欠損症、ガンマ-カルボキシラーゼ欠損症等の「うっ血」又は血液凝固(出血)障害;貧血;外傷、傷害、血栓症、血小板減少症、脳卒中、凝固障害、播種性血管内凝固症候群(DIC)に関連付けられる出血;ヘパリン、低分子量ヘパリン、五糖、ワルファリン、小分子抗血栓薬(即ち、FXa阻害剤)と関連付けられる過剰な抗凝固;並びにベルナール・スーリエ症候群、グランツマン血小板無力症及び貯蔵プール欠損症等の血小板障害が挙げられるが、これらに限定されない疾患又は障害の治療において使用され得るものが挙げられる。ある特定の実施形態において、対象は、血液凝固障害を有する。ある特定の実施形態において、対象は、血友病A、阻害抗体を有する血友病A患者、血友病B、阻害抗体を有する血友病B、任意の凝固因子:第VII因子、第VIII因子、第IX因子、第X因子、第XI因子、第V因子、第XII因子、第II因子、フォン・ヴィレブランド因子の欠損症、又は複合FV/FVIII欠損症、サラセミア、ビタミンKエポキシドレダクターゼC1欠損症又はガンマ-カルボキシラーゼ欠損症を有する。
【0205】
[0225]ある特定の実施形態において、対象は、例えば、肺疾患(例えば、嚢胞性線維症)、出血障害(例えば、阻害剤を伴うか、若しくは伴わない血友病A又は血友病B)、サラセミア、血液障害(例えば、貧血)、神経変性障害(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、筋委縮性側索硬化症(ALS))、神経障害(例えば、癲癇)、リソソーム蓄積症(例えば、アスパルチルグルコサミン尿症、バッテン病、遅発型小児性神経セロイドリポフスチン沈着症2型(CLN2)、シスチン症、ファブリー病、ゴーシェ病I型、II型及びIII型、糖原病II型(ポンペ病)、糖原病III型(GSDIII、コーリ病);ガングリオシドモノシアル酸2(GM2)-ガングリオシドーシスI型(テイ・サックス病)、GM2-ガングリオシドーシスII型(サンドホフ病)、ムコリピドーシスI型(シアリドーシスI型及びII型)、ムコリピドーシスII型(I細胞病)、ムコリピドーシスIII型(偽ハーラー病)及びムコリピドーシスIV型、コ多糖貯留疾患(ハーラー病及びその異形、ハンター、サンフィリポA型、サンフィリポB型、サンフィリポC型、サンフィリポD型、モルキオA型及びモルキオB型、マラトー・ラミー及びスライ疾患)、ニーマン・ピック疾患A/B型、ニーマン・ピックC1型及びニーマン・ピック疾患C2型、並びにシンドラー病I型及びII型)、炎症性障害(例えば、遺伝性血管浮腫(HAE))、銅又は鉄蓄積障害(例えば、ウィルソン病又はメンケス病)、リソソーム酸リパーゼ欠損症、癌、1型又は2型糖尿病、アデノシンデアミラーゼ欠損症、代謝性疾患又は障害(例えば、糖原病、メチルマロン酸血症、オルニチントランスカルバミラーゼ欠損症、低ホスファターゼ血症、極長鎖アシルCoAデヒドロゲナーゼ欠損症(VLCAD)、ガラクトース血症)、自己免疫疾患(例えば、多発性硬化症、I型糖尿病、セリアック病、視神経脊髄炎(NMO)、免疫血小板減少症((ITP)、特発性血小板減少性紫斑病)、アジソン病、重症筋無力症)、実質臓器(例えば、脳、肝臓、腎臓、心臓)の疾患、又は感染性ウイルス疾患(例えば、B型肝炎及びC型肝炎、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)等)疾患、細菌疾患若しくは真菌疾患を含む疾患又は障害を有する。
【0206】
[0226]ある特定の実施形態において、対象は、中枢神経系(CNS)を侵すか、又は中枢神経系(CNS)に起源をもつ疾患を有する。ある特定の実施形態において、疾患は、神経変性疾患である。ある特定の実施形態において、CNS又は神経変性疾患は、アルツハイマー病、ハンチントン病、ALS、遺伝性痙性方麻痺、原発性側索硬化症、脊髄性筋萎縮症、ケネディ病、ポリグルタミンリピート病、又はパーキンソン病である。ある特定の実施形態において、CNS又は神経変性疾患は、ポリグルタミンリピート病である。ある特定の実施形態において、ポリグルタミンリピート病は、脊髄小脳失調症(SCA1、SCA2、SCA3、SCA6、SCA7、又はSCA17)である。
【0207】
[0227]アポリポタンパク質E(ApoE)は、脂質輸送及び脳損傷修復に関与する主要なコレステロール担体である。ヒトApoEアイソフォームは、in vivoでアミロイド-β(Aβ)のクリアランス又は合成に差次的に影響を及ぼすと示唆されている。ApoEのイプシロン4(ε4)対立遺伝子は、アルツハイマー病(AD)のリスクの増大と関連付けられており、ApoE ε2対立遺伝子の存在は、ADリスクを減少させるようであり、防御的ApoEアイソフォームである。本明細書で使用する場合、「防御的ApoEアイソフォーム」という用語は、アルツハイマー病の1つ又は複数の症状又は兆候(例えば、物理的、生理学的、生化学的、組織学的、行動学的)を減少させるApoEアイソフォームを指す。防御的ApoEアイソフォームはまた、少なくとも5%、例えば10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%又はそれよりも高く、アルツハイマー病のリスクを低減させることができるApoEアイソフォームを指す。
【0208】
[0228]ある特定の実施形態において、本発明は、対象の非CNS細胞、臓器又は組織への送達又は投与(例えば、脳脊髄液(CSF)又は脳への送達ではない)により、防御的ApoEアイソフォーム(例えば、ApoE ε2)を、対象(例えば、哺乳動物)のCNSへ送達する方法を提供する。
【0209】
[0229]ある特定の実施形態において、非CNS細胞(例えば、肝臓細胞)が、防御的ApoEアイソフォームを、対象の体循環(血管系及び血管)へ分泌するように、AAVキャプシドタンパク質と、防御的ApoEアイソフォーム(例えば、ApoE ε2)をコードする核酸を含むベクターとを含むrAAV粒子は、対象(例えば、哺乳動物)において非CNS細胞(例えば、肝臓細胞)を形質導入するのに有効な様式で、AAV末端逆位配列(ITR)の対間に挿入される。循環中の防御的ApoEアイソフォームは、血液脳関門を通過して、CNS(例えば、脳脊髄液(CSF)又は脳、例えば脳実質)に入る。
【0210】
[0230]ある特定の実施形態において、本発明は、肝臓において、又は肝臓細胞において発現される防御的ApoEアイソフォーム(例えば、ApoE ε2)をコードするベクター、発現カセット又は核酸を提供する。
【0211】
[0231]ある特定の実施形態において、異種核酸は、インスリン、グルカゴン、成長ホルモン(GH)、副甲状腺ホルモン(PTH)、成長ホルモン放出因子(GRF)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体ホルモン(LH)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)、血管内皮増殖因子(VEGF)、アンジオポエチン、アンジオスタチン、顆粒球コロニー刺激因子(GCSF)、エリスロポエチン(EPO)、結合組織増殖因子(CTGF)、塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)、酸性線維芽細胞増殖因子(aFGF)、上皮増殖因子(EGF)、トランスフォーミング増殖因子α(TGFα)、血小板由来増殖因子(PDGF)、インスリン増殖因子I及びII(IGF-I及びIGF-II)、TGFβ、アクチビン、インヒビン、骨形態形成タンパク質(BMP)、神経成長因子(NGF)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、ニューロトロフィンNT-3及びNT4/5、毛様体神経栄養因子(CNTF)、グリア細胞由来神経栄養因子(GDNF)、ニュールツリン、アグリン、ネトリン-1及びネトリン-2、肝細胞増殖因子(HGF)、エフリン、ノギン、ソニックヘッジソック及びチロシンヒドロキシラーゼからなる群から選択されるタンパク質をコードする。
【0212】
[0232]ある特定の実施形態において、異種核酸配列は、トロンボポエチン(TPO)、インターロイキン(IL1~IL-36)、単球走化性タンパク質、白血病阻害因子、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子、Fasリガンド、腫瘍壊死因子α及び腫瘍壊死因子β、インターフェロンα、インターフェロンβ及びインターフェロンγ、幹細胞因子、flk-2/flt3リガンド、IgG、IgM、IgA、IgD及びIgE、キメラ免疫グロブリン、ヒト化抗体、単鎖抗体、T細胞受容体、キメラT細胞受容体、単鎖T細胞受容体、クラスI MHC分子及びクラスII MHC分子からなる群から選択されるタンパク質をコードする。
【0213】
[0233]ある特定の実施形態において、異種核酸は、CFTR(嚢胞性線維症膜貫通調節因子タンパク質)、血液凝固(凝固)因子(第VIII因子、第IX因子、第VIII因子、第X因子、第VII因子、第VIIa因子、プロテインC等)、機能血液凝固因子の獲得、抗体、網膜色素上皮特異的な65kDaのタンパク質(RPE65)、エリスロポエチン、LDL受容体、リポタンパク質リパーゼ、オルニチントランスカルバミラーゼ、β-グロブリン、α-グロブリン、スペクトリン、α-アンチトリプシン、アデノシンデアミナーゼ(ADA)、金属輸送体(ATP7A又はATP7)、スルファミダーゼ、リソソーム蓄積症に関与する酵素(ARSA)、ヒポキサンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ、β-25グルコセレブロシダーゼ、スフィンゴミエリナーゼ、リソソームヘキソサミニダーゼ、分岐鎖ケト酸脱水素酵素、ホルモン、増殖因子、インスリン様増殖因子1又はインスリン様増殖因子2、血小板由来増殖因子、上皮増殖因子、神経成長因子、神経栄養因子-3及び神経栄養因子-4、脳由来神経栄養因子、グリア細胞由来増殖因子、トランスフォーミング増殖因子α及びトランスフォーミング増殖因子β、サイトカイン、α-インターフェロン、β-インターフェロン、インターフェロン-γ、インターロイキン-2、インターロイキン-4、インターロイキン12、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子、リンホトキシン、自殺遺伝子産物、単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ、シトシンデアミナーゼ、ジフテリア毒素、シトクロムP450、デオキシシチジンキナーゼ、腫瘍壊死因子、薬物耐性タンパク質、腫瘍抑制タンパク質(例えば、p53、Rb、Wt-1、NF1、フォン・ヒッペル・リンドウ(VHL)、大腸腺腫症(APC))、免疫調節特性を有するペプチド、免疫寛容原性若しくは免疫原性のペプチド又はタンパク質であるTregitope又はhCDR1、インスリン、グルコキナーゼ、グアニル酸シクラーゼ2D(LCA-GUCY2D)、Rabエスコートタンパク質1(コロイデミア)、LCA5(LCA-レベルシリン(lebercilin))、オルニチンケト酸アミノトランスフェラーゼ(脳回転状萎縮症)、レチノスキシン1(X連鎖性網膜分離症)、USH1C(アッシャー症候群1C)、X連鎖性網膜色素変性症GTPアーゼ(XLRP)、MERTK(RP:網膜色素変性症のAR形態)、DFNB1(コネキシン26聴覚消失)、ACHM2、ACHM3及びACHM4(色覚異常)、PKD-1又はPKD-2(多発性嚢胞腎)、TPP1、CLN2、スルファターゼ、N-アセチルグルコサミン-1-リン酸トランスフェラーゼ、カプテシンA、GM2-AP、ニーマン・ピックC1(NPC1)、VPC2、スフィンド脂質活性化タンパク質、ゲノム編集のための1つ又は複数のジンクフィンガーヌクレアーゼ、及びゲノム編集のための修復鋳型として使用される1つ又は複数のドナー配列をコードする。
【0214】
[0234]ある特定の実施形態において、異種核酸によってコードされるタンパク質は、遺伝子編集ヌクレアーゼを含む。ある特定の実施形態において、遺伝子編集ヌクレアーゼは、ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)又は転写活性化因子様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)を含む。ある特定の実施形態において、遺伝子編集ヌクレアーゼは、機能性II型CRISPR-Cas9を含む。
【0215】
[0235]本発明とともに使用されてもよく、また任意選択で、肝臓又は肝臓細胞(例えば、肝細胞)において発現されて、有益性を提供し得る遺伝子産物(例えば、治療用タンパク質)をコードする他の異種核酸として、例えば、ポンペ病用のGAA(酸性アルファ-グルコシダーゼ);ウィルソン病の治療用のATP7B(銅輸送ATPアーゼ2);ファブリー病の治療用のアルファガラクトシダーゼ(GLA);シトルリン血症1型の治療用のASS1(アルギノコハク酸シンターゼ);ゴーシェ病1型の治療用のベータ-グルコセレブロシダーゼ;テイ・サックス病の治療用のベータ-ヘキソサミニダーゼA;遺伝性血管浮腫(HAE)の治療用のSERPING1(C1プロテアーゼ阻害剤、C1エステラーゼ阻害剤(C1E1));糖原病I型(GSDI)の治療用のグルコース-6-ホスファターゼ;糖原病III型(GSD III、コーリ病)の治療用のグリコーゲン-脱分岐酵素(GDE);ニーマン・ピック病の治療用のニーマン・ピックC1タンパク質(NPC細胞内コレステロール輸送体1、NPC1);貧血の治療用のエリスロポエチン(EPO);各種免疫障害、ウイルス感染及び癌の治療用のインターフェロン-アルファ、インターフェロン-ベータ、並びにインターフェロン-ガンマ;各種炎症性疾患又は免疫不全の治療用のIL-1~IL-36のいずれか1つを含むインターロイキン(IL)及び相当する受容体;免疫障害の治療用のケモカイン(C-X-Cモチーフ)リガンド5(CXCL5)を含むケモカイン;クローン病等の免疫障害の治療用の顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF);各種ヒト炎症性疾患の治療用の顆粒球-マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF);各種ヒト炎症性疾患の治療用のマクロファージコロニー刺激因子(M-CSF);上皮組織損傷の治療用のケラチノサイト増殖因子(KGF);反復性流産、HIV関連の合併症、及びインスリン抵抗性の治療用の単球走化性タンパク質-1(MCP-1)等のケモカイン;各種免疫障害の治療用の腫瘍壊死因子(TNF)及び受容体;肺気腫又は慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療用のアルファ1-アンチトリプシン;ムコ多糖症I(MSP I)の治療用のアルファ-L-イズロニダーゼ;OTC欠損症の治療用のオルニチントランスカルバミラーゼ(OTC);フェニルケトン尿症(PKU)の治療用のフェニルアラニンヒドロキシラーゼ(PAH)又はフェニルアラニンアンモニアリアーゼ(PAL);リポタンパク質リパーゼ欠損症の治療用のリポタンパク質リパーゼ;アポリポタンパク質(Apo)A-I欠損症の治療用のアポリポタンパク質;家族性高コレステロール血症(FH)の治療用の低密度リポタンパク質受容体(LDL-R);低アルブミン血症の治療用のアルブミン;レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT);カルバモイルシンターゼI;アルギニノコハク酸シンテターゼ;アルギニノコハク酸リアーゼ;アルギナーゼ;フマリルアセト酢酸ヒドラーゼ;ポルフォビリノーゲンデアミナーゼ;ホモシスチン尿症の治療用のシスタチオニンベータ-シンターゼ;分岐鎖ケト酸デカルボキシラーゼ;イソバレリル-CoAデヒドロゲナーゼ;プロピオニルCoカルボキシラーゼ;メチルマロニル-CoAムターゼ;グルタリルCoAデヒドロゲナーゼ;インスリン;ピルビン酸カルボキシラーゼ;肝ホスホリラーゼ;ホスホリラーゼキナーゼ;グリシンデカルボキシラーゼ;H-タンパク質;T-タンパク質;嚢胞性線維症膜貫通調節因子(CFTR);シュタルガルト病の治療用のATP結合カセット、サブファミリーA(ABC1)、メンバー4(ABCA4);及びジストロフィンが挙げられるが、限定されない。
【0216】
[0236]ある特定の実施形態において、対象は、自己免疫疾患又は障害(例えば、多発性硬化症、抗MAG末梢神経障害、1型糖尿病、ブレーブス病、関節リウマチ、プロテオグリカン誘導性関節炎(PGIA)又は重症筋無力症)、アレルギー又はアレルギー疾患を有する。
【0217】
[0237]成熟ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)は、脂質二重層と関連付けられる。MOGは、IgV様細胞外ドメイン、シングルバイパス膜貫通タンパク質、膜結合性ドメイン、及び細胞質側末端を特徴とする。細胞外IgV様ドメインは、本明細書でミニ-MOG(mMOG)と示される。MOGは主に、オリゴデンドロサイトの膜において見出され、ミエリンの最終組成に多少寄与する。MOGに対する自己免疫応答は、多発性硬化症の発症及び病因と関係している。
【0218】
[0238]ある特定の実施形態において、治療用タンパク質は、望ましくない抗原と、細胞分泌用のリーダー配列とを含む融合タンパク質である。
【0219】
[0239]ある特定の実施形態において、治療用タンパク質は、MOGの細胞外ドメイン、又はその断片と、細胞分泌用のリーダー配列とを含む融合タンパク質である。
【0220】
[0240]ある特定の実施形態において、発現カセットは、望ましくない抗原と、細胞分泌用のリーダー配列とを含む融合タンパク質をコードする核酸に作動可能に連結されている調節エレメントを含む。
【0221】
[0241]ある特定の実施形態において、望ましくない抗原は、セルフ抗原、自己抗原、又はセルフ抗原若しくは自己抗原に対して構造的類似性又は配列同一性を有するタンパク質又はペプチドを含む。ある特定の実施形態において、セルフ抗原若しくは自己抗原に対して構造的類似性又は配列同一性を有するタンパク質又はペプチドは、微生物タンパク質又はペプチドである。ある特定の実施形態において、望ましくない抗原は、アレルゲンを含む。
【0222】
[0242]ある特定の実施形態において、アレルゲンは、植物、昆虫、又は動物アレルゲンを含む。ある特定の実施形態において、望ましくない抗原は、ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)、ミエリン塩基性タンパク質(MBP)、プロテリピドタンパク質(PLP)、又はそれらの部分配列を含む。
【0223】
[0243]ある特定の実施形態において、MOGは、その膜貫通ドメインの全て又は一部を欠如している。ある特定の実施形態において、MOGは、成熟MOGの1~117番目のアミノ酸を含むか、又はそれらからなる。ある特定の実施形態において、MOG部分配列は、その細胞外ドメインの部分配列又はその膜貫通ドメインの部分配列である。ある特定の実施形態において、MOGは、成熟MOGの35~55番目のアミノ酸、118~132番目のアミノ酸、181~195番目のアミノ酸、又は186~200番目のアミノ酸を含むか、又はそれらからなる。ある特定の実施形態において、MOGは、成熟MOGの1~20番目のアミノ酸、11~30番目のアミノ酸、21~40番目のアミノ酸、31~50番目のアミノ酸等を含むか、又はそれらからなる。
【0224】
[0244]ある特定の実施形態において、本発明は、哺乳動物における望ましくない抗原に対する細胞媒介性又は抗体媒介性の免疫応答を抑制、低減、又は阻害する方法を提供する。ある特定の実施形態において、方法は、本明細書に記載の発現カセット、粒子、又は医薬組成物若しくはLNP組成物を用意するステップと、望ましくない抗原に対する細胞媒介性又は抗体媒介性の免疫応答を抑制するか、低減するか、又は阻害するのに十分な量の発現カセット、粒子、又は医薬組成物若しくはLNP組成物を哺乳動物(融合タンパク質は、該哺乳動物において発現される)に投与するステップとを含む。
【0225】
[0245]ある特定の実施形態において、本発明は、望ましくない抗原に対して、哺乳動物において寛容を誘導する方法を提供する。ある特定の実施形態において、方法は、本明細書に記載の発現カセット、粒子、又は医薬組成物若しくはLNP組成物を用意するステップと、望ましくない抗原に対して、寛容を誘導するのに十分な量の発現カセット、粒子、又は医薬組成物若しくはLNP組成物を哺乳動物(融合タンパク質は、該哺乳動物において発現される)に投与するステップとを含む。
【0226】
[0246]ある特定の実施形態において、本発明は、融合タンパク質を必要とする対象(例えば、ヒト)を治療する方法を提供する。ある特定の実施形態において、方法は、本明細書に記載の発現カセット、粒子、又は医薬組成物若しくはLNP組成物を用意するステップと、ある量の発現カセット、粒子、又は医薬若しくはLNP組成物を対象(例えば、ヒト)(融合タンパク質は、該対象において発現される)に投与するステップとを含む。
【0227】
[0247]ある特定の実施形態において、対象(例えば、ヒト)は、自己免疫疾患又は障害を有する。ある特定の実施形態において、対象(例えば、ヒト)は、アレルギー又はアレルギー疾患又は障害を有する。
【0228】
[0248]ある特定の実施形態において、対象(例えば、ヒト)は、多発性硬化症、抗MAG末梢神経障害、1型糖尿病、グレーブス病、関節リウマチ、プロテオグリカン誘導性関節炎(PGIA)又は重症筋無力症を有する。
【0229】
[0249]本明細書では、「望ましくない抗原」は、抗原自体又は抗原の全て若しくは一部を含むタンパク質に対する免疫寛容を誘導、提供、増強及び/又は刺激することが可能であり、及び/又は抗原自体又は抗原の全て若しくは一部を含むタンパク質に対して誘導される免疫応答を抑制、阻害、低減及び/又は減少するセルフ抗原又は自己抗原である。望ましくない抗原はまた、本明細書で使用する場合、アレルゲンに対する免疫寛容を誘導、提供、増強及び/又は刺激することができるアレルゲン若しくはアレルゲン性抗原、並びにアレルゲン若しくはアレルゲンを含む物体に対して誘導される免疫応答を抑制、阻害、低減及び/又は減少するアレルゲン及びアレルゲン性抗原を含む。
【0230】
[0250]本明細書に記載の望ましくない抗原はまた、対象へのそれらの移植後に、細胞、組織又は臓器の拒絶反応を招き得る同種異形抗原又は移植抗原又はマイナー組織適合性抗原を包含する。対象は通常、移植された細胞、組織又は臓器を異物(foreign)として認識して、細胞、組織又は臓器に対する免疫応答を発現する。したがって、本発明の方法は、対象への移植後に、細胞、組織又は臓器の拒絶反応を防止又は低減することに関する。
【0231】
[0251]いかなる理論又は特定のメカニズムによっても拘束されることを望まないが、望ましくない抗原は、T調節性細胞(Treg)に結合するか、又はそれらを活性化することによって機能して、それにより、免疫応答を防止、抑制、阻害、低減、減少、又はそうでなければダウンレギュレートすると考えられる。この、Tregへの結合又はTregの活性化は、次に、セルフ抗原又は自己抗原に対する免疫寛容化(tolarization)を引きこし得る。
【0232】
[0252]本明細書で使用される場合、「リーダー」配列は、タンパク質に連結されると、それが発現される細胞からの連結されたタンパク質の分泌を提供又は促進するアミノ酸配列である。リーダー配列は、本明細書で使用される場合、分泌配列としても称され得る。かかるリーダー配列及び分泌配列は、細胞分泌を提供又は促進すると意図されるが、それらが、タンパク質の分泌を防止し得るシグナル配列を有するタンパク質に連結されている場合、必ずしも分泌を促進するとは限らない場合がある。
【0233】
[0253]ある特定の実施形態において、望ましくない抗原は、自己免疫疾患タンパク質又はその部分配列を含む。自己免疫疾患タンパク質は、自己免疫疾患の開始及び/又は進行に寄与する任意の抗原(例えば、タンパク質、その部分配列、又はペプチド)を包含する。他の生物由来のタンパク質の配列又は構造は、セルフ抗原又は自己抗原に似ているので、かかる自己免疫疾患タンパク質は、微生物等の他の生物に由来し得る。
【0234】
[0254]ある特定の実施形態において、自己免疫疾患タンパク質は、ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG、例えば、多発性硬化症用)、ミエリン塩基性タンパク質(MBP、例えば、多発性硬化症用)、プロテオリピドタンパク質(PLP、多発性硬化症用)、ミエリン関連糖タンパク質(MAG、抗MAG末梢神経障害用)、インスリン(例えば、1型糖尿病用)、膵島特異的なグルコース-6-ホスファターゼ触媒サブユニット関連タンパク質(IGRP、例えば、1型糖尿病用)、プレプロインスリン(例えば、1型糖尿病用)、グルタミン酸デカルボキシラーゼ(GAD、例えば、1型糖尿病用)、チロシンホスファターゼ様自己抗原(例えば、1型糖尿病用)、インスリノーマ抗原-2(例えば、1型糖尿病用)、膵島細胞抗原(例えば、1型糖尿病用)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)受容体(例えば、グレーブス病用)、サイロトロピン受容体(例えば、グレーブス病用)、コンドロイチン硫酸プロテオグリカン(例えば、関節リウマチ用)、CD4+T細胞エピトープ(例えば、GRVRVNSAY)(例えば、プロテオグリカン誘導性の関節炎(PGIA)又は関節リウマチ用)、又はアセチルコリン受容体(例えば、重症筋無力症用)である。
【0235】
[0255]ある特定の実施形態において、自己免疫疾患タンパク質は、哺乳動物ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)、ミエリン塩基性タンパク質(MBP)、プロテオリピドタンパク質(PLP)、又はそれらの部分配列である。幾つかの実施形態において、自己免疫疾患タンパク質は、ヒトタンパク質、例えばヒトミエリン塩基性タンパク質(MBP)、ヒトプロテオリピドタンパク質(PLP)、ヒトミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)、又はそれらの部分配列である。
【0236】
[0256]本発明による有用な遺伝子産物をコードする他の異種核酸として、例えば、ルシフェラーゼ、緑色蛍光タンパク質(GFP)、黄色蛍光タンパク質(YFP)、青色蛍光タンパク質、シアン蛍光タンパク質、増強されたGFP、増強されたYFP、光で活性化可能なGFP、イソギンチャクモドキ(Discosoma species)蛍光タンパク質(dsRed)、mFruits、mCherry、TagRFP、eqFP611、光で切り換え可能な(photoswitchable)蛍光タンパク質(例えば、Dronpa及びEosFP)、クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ、Halo-タグ融合タンパク質、アルカリホスファターゼ、ホースラディッシュペルオキシダーゼ及びベータ-ガラクトシダーゼ等のレポーター又は検出可能なマーカーが挙げられるが、限定されない。
【0237】
[0257]ある特定の実施形態において、異種核酸は、阻害DNAを含むか、又は阻害RNA(RNAi)をコードする。阻害RNAの例として、例えば、低分子又は短分子ヘアピン(sh)RNA、マイクロRNA(miRNA)、低分子又は短分子干渉(si)RNA、トランススプライシングRNA、及びアンチセンスRNAが挙げられるが、限定されない。
【0238】
[0258]ある特定の実施形態において、異種核酸は、阻害核酸をコードする。ある特定の実施形態において、阻害核酸は、siRNA、アンチセンス分子、miRNA、RNAi、リボザイム及びshRNAからなる群から選択される。ある特定の実施形態において、阻害核酸は、歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症(アトロフィン1、ATN1)と関連付けられる遺伝子であるハンチンチン(HTT)遺伝子;球脊髄性萎縮症におけるX染色体上のアンドロゲン受容体;脊髄小脳失調症(1型、2型、3型、6型、7型、8型、12型、17型)におけるヒトアタキシン-1、アタキシン-2、アタキシン-3、及びアタキシン-7、Ca2.1 P/Q電位依存性カルシウムチャネル(CACNA1A)、TATA-結合タンパク質、アタキシン8逆ストランド(ATXN8OS)、セリン/スレオニン-プロテインホスファターゼ2A 55kDa調節サブユニットBベータアイソフォーム;脆弱X症候群におけるFMR1(脆弱X精神遅滞タンパク質1);脆弱X関連振戦/運動失調症候群におけるFMR1(脆弱X精神遅滞タンパク質1);脆弱XE精神遅滞におけるFMR1(脆弱X精神遅滞タンパク質2)又はAF4/FMR2ファミリーメンバー2;筋強直性ジストロフィーにおけるミオトニン-プロテインキナーゼ(MT-PK);フリードライヒ運動失調症におけるフラタキシン;筋委縮性側索硬化症におけるスーパーオキシドジムスターゼ1(SOD);パーキンソン病及び/又はアルツハイマー病の発病に関与する遺伝子;アポリポタンパク質B(APOB)及びプロタンパク質コンベルテーゼサブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)、高コレステロール血症;HIV感染におけるHIV Tat、転写遺伝子のヒト免疫不全ウイルストランス活性化因子;HIV感染におけるHIV TAR、ヒト免疫不全ウイルストランス活性化因子応答エレメント遺伝子;HIV感染におけるC-Cケモカイン受容体(CCR5);RSV感染におけるラウス肉腫ウイルス(RSV)ヌクレオキャプシドタンパク質;C型肝炎ウイルス感染における肝臓特異的なマイクロRNA(miR-122);p53、急性腎障害又は腎臓移植後臓器機能障害又は腎障害急性腎不全;進行性の再発又は転移固形悪性腫瘍におけるプロテインキナーゼN3(PKN3);プロテアソームサブユニットベータ-9型(PSMB 9)としても既知のLMP2、転移性黒色腫;プロテアソームサブユニットベータ-8型(PSMB 8)としても既知のLMP7、転移性黒色腫;プロテアソームサブユニットベータ-10型(PSMB 10)としても既知のMECL1、転移性黒色腫;固形腫瘍における血管内皮増殖因子(VEGF);固形腫瘍におけるキネシンスピンドルタンパク質;慢性骨髄性白血病におけるアポトーシス抑制因子B-細胞CLL/リンパ腫(BCL-2);固形腫瘍におけるリボヌクレオチドレダクターゼM2(RRM2);固形腫瘍におけるフューリン;肝臓腫瘍におけるポロ様キナーゼ1(PLK1);C型肝炎感染におけるジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ1(DGAT1);家族性大腸腺腫症におけるベータ-カテニン;アドレナリン受容体、緑内障;糖尿病性黄斑浮腫(DME)又は加齢性黄斑変性におけるDNA損傷誘導型転写物4タンパク質としても既知のRTP801/Redd1;加齢性黄斑変性又は脈絡膜血管新生における血管内皮増殖因子受容体I(VEGFR1);非動脈炎性虚血性視神経症におけるカスパーゼ2;先天性爪肥厚症におけるケラチン6A N17K変異タンパク質;インフルエンザ委感染におけるインフルエンザAウイルスゲノム/ゲノム配列;SARS感染における重症急性呼吸器症候群(SARS)コロナウイルスゲノム/遺伝子配列;呼吸器合胞体ウイルス感染における呼吸器合胞体ウイルスゲノム/遺伝子配列;エボラ感染におけるエボラフィロウイルスゲノム/遺伝子配列;B型肝炎及びC型肝炎感染におけるB型肝炎及びC型肝炎ウイルスゲノム/遺伝子配列;HSV感染における単純ヘルペスウイルス(HSV)ゲノム/遺伝子配列;コクサッキーウイルスB3感染におけるコクサッキーウイルスB3ゲノム/遺伝子配列;原発性ジストニアにおけるトーシンAのような遺伝子(TOR1A)の病原性対立遺伝子のサイレンシング(対立遺伝子特異的なサイレンシング);移植片において特異的な汎クラスI及びHLA対立遺伝子;及び常染色体優性遺伝性網膜色素変性症(adRP)における変異ロドプシン遺伝子(RHO)から選択されるポリヌクレオチドリピート病と関連付けられる遺伝子、又は遺伝子の転写物に結合する。
【0239】
[0259]核酸分子、クローニングベクター、発現ベクター等のベクター(例えば、ベクターゲノム)及びプラスミドは、組換えDNA技術方法を使用して調製され得る。ヌクレオチド配列情報の利用可能性により、様々な手段によって核酸分子の調製が可能となる。例えば、ベクター又はプラスミドを含む異種核酸は、細胞発現又はin vitroでの移植による様々な標準的なクローニング、組換えDNA技術、及び化学的合成技法を使用して作製され得る。ポリヌクレオチドの純度は、シーケンシング、ゲル電気泳動等により決定され得る。例えば、核酸は、ハイブリダイゼーション又はコンピュータベースのデータベーススクリーニング技法を使用して単離され得る。かかる技法として、(1)相同ヌクレオチド配列を検出するための、プローブを用いたゲノムDNA又はcDNAライブラリーのハイブリダイゼーション、(2)例えば、発現ライブラリーを使用した、共有される構造特性を有するポリペプチドを検出するための抗体スクリーニング、(3)目的の核酸配列へアニーリングすることが可能なプライマーを使用したゲノムDNA又はcDNAでのポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、(4)関連配列の配列データベースのコンピュータ検索、及び(5)差し引きされた核酸ライブラリーのディファレンシャルスクリーニングが挙げられるが、これらに限定されない。
【0240】
[0260]本発明の核酸は、任意の利便性の高いクローニングベクターにおいてDNAとして維持され得る。ある特定の実施形態において、クローンは、適切な大腸菌(E.coli)宿主細胞において増殖させたpBlurscript又はpBluecript II(Stratagene社、ラホヤ、CA)等のプラスミドクローニング/発現ベクターにおいて維持される。或いは、核酸は、哺乳動物細胞における発現に適したベクターにおいて維持される。
【0241】
[0261]rAAVビリオンを生成するための当業者に既知の方法として、例えば、1つ又は複数のAAVヘルパーウイルス(複数可)(例えば、アデノウイルス、ヘルペスウイルス、又はワクシニアウイルス)との同時感染と併せて、AAVベクター及びAAVヘルパー配列を使用したトランスフェクション又は組換えAAVベクター、AAVヘルパーベクター、及びアクセサリー機能ベクターを用いたトランスフェクションが挙げられる。rAAVビリオンを生成する方法は、例えば、限定されずに、米国特許第6,001,650号及び同第6,004,797号に記載されている。組換えrAAVベクター産生(即ち、ベクター培養系におけるベクター生成)後、rAAビリオンは、宿主細胞及び細胞培養上清から得ることができ、本明細書に記載されるように精製され得る。
【0242】
[0262]導入遺伝子を含有するrAAVベクターの感染力価を決定する方法は、当該技術分野で既知である(例えば、Zhenら、(2004年)Hum.Gene Ther.(2004年)15:709頁)。空キャプシド及びパッケージングされたゲノムを有するAAVベクター粒子に関してアッセイする方法は、既知である(例えば、Grimmら、Gene Therapy(1999年)6:1322~1330頁;Sommerら、Molec.Ther.(2003年)7:122~128頁を参照)。
【0243】
[0263]分解/変性されたキャプシドを決定するために、精製したrAAVを、3つのキャプシドタンパク質を分離することが可能な任意のゲル(例えば勾配ゲル)と、続いて、試料が分離されるまでゲルを流すことと、ゲルをナイロン又はニトロセルロース膜上にブロットすることとからなるSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動に付すことができる。次に、抗AAVキャプシド抗体は、変性されたキャプシドタンパク質に結合する一次抗体として使用される(例えば、Wobusら、J. Virol.(2000年)74:9281~9293頁を参照)。一次抗体に結合する二次抗体は、一次抗体を検出するための手段を含有する。一次抗体と、二次抗体との間の結合は、半定量的に検出されて、キャプシドの量を決定する。
【0244】
[0264]rAAVベクター及び他の組成物、作用物質、薬物、生物製剤(タンパク質)は、医薬組成物に取り込まれ得る。かかる医薬組成物は、とりわけ、in vivo又はex vivoでの対象への投与及び送達に有用である。
【0245】
[0265]「単離された」という用語は、組成物の修飾語として使用される場合、組成物は、ヒトの手によって作製されるか、或いはそれらの天然に存在するin vivo環境から、完全に又は少なくとも部分的に分離されることを意味する。概して、単離された組成物は、それらが通常、本来は関わりのある1つ又は複数の材料、例えば、1つ又は複数のタンパク質、核酸、脂質、炭水化物、細胞膜を実質的に含まない。
【0246】
[0266]タンパク質に関して、「単離されたタンパク質」又は「単離及び精製されたタンパク質」という用語が、場合によっては本明細書で使用される。この用語は主に、核酸分子の発現によって産生されるタンパク質を指す。或いは、この用語は、「実質的に純粋な」形態で存在するように、天然で関連付けられる他のタンパク質と十分に分離されているタンパク質を指し。
【0247】
[0267]「単離された」という用語は、本明細書の組成物又はヒトの手によって産生された組合せ、例えばrAAV及び/又は医薬配合物を排除しない。「単離された」という用語はまた、ハイブリッド/キメラ、マルチマー/オリゴマー等の代替的な物理的形態、修飾(例えば、リン酸化、グリコシル化、脂質付加)形態若しくは誘導体化された形態、又はヒトの手によって産生される宿主細胞において発現される形態を排除しない。
【0248】
[0268]「実質的に純粋な」という用語は、目的の化合物(例えば、核酸、オリゴヌクレオチド、タンパク質等)を少なくとも50重量%~60重量%含む調製物を指す。調製物は、少なくとも75重量%、又は約90重量%~99重量%の目的の組成物を含み得る。純度は、目的の化合物に適した方法(例えば、クロマトグラフィー方法、アガロース又はポリアクリルアミドゲル電気泳動、HPLC分析等)によって測定される。
【0249】
[0269]特定のヌクレオチド配列又はアミノ酸配列について言及する場合の「から本質的になる」という語句は、所定の配列の特性を有する配列を意味する。例えば、核酸又はアミノ酸配列に関連して使用される場合、この語句は、配列自体、並びに配列の基本的な特徴及び新規特徴に影響を及ぼさない分子修飾を包含する。
【0250】
[0270]ある特定の実施形態において、医薬組成物はまた、薬学的に許容できる担体又は賦形剤を含有する。かかる賦形剤は、組成物を受容する個体にとって有害な免疫応答をそれ自体が誘導せず、また過度な毒性を伴わずに投与され得る任意の医薬作用物質を包含する。
【0251】
[0271]本明細書で使用する場合、「薬学的に許容できる」及び「生理学的に許容できる」という用語は、投与、in vivoでの送達又は接触の1つ又は複数の経路に適した気体、液体若しくは固体又はそれらの混合物の生物学的に許容できる配合物を意味する。「薬学的に許容できる」又は「生理学的に許容できる」組成物は、生物学的に、又は他の場合で望ましくないわけでない材料であり、例えば、材料は、実質的な望ましくない生物学的影響を引き起こさずに、対象に投与され得る。したがって、かかる医薬組成物は、核酸、ベクター、ウイルス粒子又はタンパク質を対象に投与する際に使用され得る。
【0252】
[0272]薬学的に許容できる賦形剤として、水、生理食塩水、グリセロール、糖及びエタノール等の液体が挙げられるが、これらに限定されない。また、薬学的に許容できる塩、例えば、塩酸塩、臭化水素塩、リン酸塩、硫酸塩等の鉱酸塩、及び酢酸塩、プロピオン酸塩、マロン酸塩、安息香酸塩等の有機酸の塩もそこに含まれ得る。さらに、湿潤剤又は乳化剤、pH緩衝物質等の補助物質は、かかるビヒクル中に存在し得る。
【0253】
[0273]医薬組成物は、塩として提供されてもよく、塩酸、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸等が挙げられるが、これらに限定されない多くの酸とともに形成することができる。塩は、相当する遊離塩基形態よりも水性溶媒又はプロトン性溶媒中に可溶性である傾向にある。他の場合では、調製物は、下記の:1mM~50mMヒスチジン、0.1%~0.2%スクロース、及び2%~7%マンニトールのいずれか又は全てを含有し得る、使用前に緩衝液と組み合わせられる凍結乾燥粉末であってもよい。
【0254】
[0274]医薬組成物は、薬学的投与又はin vivoでの接触若しくは送達に適合性の溶媒(水性又は非水性)、溶液(水性又は非水性)、エマルジョン(例えば、水中油型又は油中水型)、懸濁液、シロップ、エリキシル、分散液及び懸濁媒質、コーティング、等張性及び吸収促進剤又は遅延剤を含む。水性及び非水性の溶媒、溶液及び懸濁液は、沈殿防止剤及び増粘剤を含んでもよい。かかる薬学的に許容できる担体は、錠剤(コーティングされているか、又はコーティングされていない)、カプセル(硬質又は軟質)、ミクロビーズ、粉末、顆粒及び結晶を含む。補足的な活性化合物(例えば、防腐剤、抗菌剤、抗ウイルス剤及び抗真菌剤)もまた、組成物に取り込まれ得る。
【0255】
[0275]医薬組成物は、本明細書に記載の、若しくは当業者に既知の投与又は送達の特定の経路に適合性であるように配合され得る。したがって、医薬組成物は、各種経路による投与に適した担体、希釈剤、又は賦形剤を含む。
【0256】
[0276]非経口投与に適した組成物は、活性化合物の水性及び非水性の溶液、懸濁液又はエマルジョンを含み、これらの調製物は通常、滅菌であり、対象とされるレシピエントの血液と等張性であり得る。実例として、例えば、水、緩衝生理食塩水、ハンクス溶液、リンゲル溶液、デキストロース、フルクトース、エタノール、動物油、植物油又は合成油が挙げられるが、限定されない。水性注射懸濁液は、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトール、又はデキストラン等であるが、限定されない、懸濁液の粘度を高める物質を含有してもよい。
【0257】
[0277]さらに、活性化合物の懸濁液は、適切な油注射懸濁液として調製されてもよい。適切な親油性溶媒又はビヒクルとして、ゴマ油等の脂肪油、又はオレイン酸エチル若しくはトリグリセリド等の合成脂肪酸エステル、又はリポソームが挙げられる。任意選択で、懸濁液はまた、高濃縮溶液の調製を可能にするために、適切な安定剤又は化合物の溶解度を高める作用物質を含有してもよい。
[0278]共溶媒又は補助剤が、配合物に添加されてもよく、その例として、例えば、水酸基又は他の極性基を含有する共溶媒、例えば、イソプロピルアルコール等のアルコール類;プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリコールエーテル等のグリコール類;グリセロール;ポリエチレンアルコール及びポリオキシエチレン
脂肪酸エステルが挙げられるが、限定されない。補助剤の例として、例えば、ダイズレシチン及びオレイン酸等の界面活性剤;トリオレイン酸ソルビタン等のソルビタンエステル;及びポリビニルピロリドンが挙げられるが、限定されない。
【0258】
[0279]医組成物が調製された後、医薬組成物は、適切な容器に入れられて、治療に関して表示され得る。かかる表示には、投与の量、頻度、及び方法が含まれ得る。
【0259】
[0280]本発明の組成物、方法及び使用に適した医薬組成物及び送達系は、当該技術分野で既知である(例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy(2003年)第20版、Mack Publishing社、イーストン、PA;Remington’s Pharmaceutical Sciences(1990年)第18版、Mack Publishing社、イーストン、PA;The Merck Index(1996年)第12版、Merck Publishing Group社、ホワイトハウス、NJ;Pharmaceutical Principles of Solid Dosage Forms(1993年)、Technonic Publishing社、ランカスター、Pa);Ansel及びStoklosa、Pharmaceutical Calculations(2001年)第11版、Lippincott Williams & Wilkins、バルティモア、MD;及びPoznanskyら、Drug Delivery Systems(1980年)、R.L.Juliano編、Oxford、N.Y.,pp.253~315頁。
【0260】
[0281]ある特定の実施形態において、本発明の核酸、ポリヌクレオチド及び発現カセットは、AAVベクター粒子により送達又は投与される。ある特定の実施形態において、本発明の核酸、ポリヌクレオチド及び発現カセットは、レトロウイルス、アデノウイルス、ヘルパー依存性アデノウイルス、ハイブリッドアデノウイルス、単純ヘルペスウイルス、レンチウイルス、ポックスウイルス、エプスタイン-バーウイルス、ワクシニアウイルス、及びヒトサイトメガロウイルス粒子を含む他のタイプのウイルス粒子により送達又は投与され得る。
【0261】
[0282]ある特定の実施形態において、本発明の核酸、ポリヌクレオチド及び発現カセットは、非ウイルス送達系を用いて送達又は投与される。非ウイルス送達系として、例えば、リポソーム、ナノ粒子、脂質ナノ粒子、ポリマー、微粒子、マイクロカプセル、ミセル、又は細胞外小胞等の化学的な方法及び遺伝子銃、エレクトロポレーション、微粒子銃、超音波の利用及びマグネトフェクション等の物理的な方法が挙げられる。
【0262】
[0283]ある特定の実施形態において、本発明の核酸、ポリヌクレオチド及び発現カセットは、ネイキッドDNA、ミニサークル、トランスポゾン、又は閉じた末端の直鎖状二重鎖DNAとして送達される。
【0263】
[0284]ある特定の実施形態において、本発明の核酸、ポリヌクレオチド及び発現カセットは、さらに被包されるか、又はリポソーム、ナノ粒子、脂質ナノ粒子、ポリマー、微粒子、マイクロカプセル、ミセル、若しくは細胞外小胞と複合体形成されるAAVベクター粒子又は他の粒子において送達又は投与される。
【0264】
[0285]「脂質ナノ粒子」又は「LNP」は、AAVの送達に有用であり、ナノスケールの、即ち、約10nm~約1000nm、又は約50nm~約500nm、又は約75nm~約127nmの寸法を有する脂質ベースの小胞を指す。理論によって拘束されることを望まないが、LNPは、核酸、ポリヌクレオチド、発現カセット、又はAAVベクターに、免疫系からの部分的又は完全な遮蔽を提供すると考えられる。遮蔽により、in vivoで核酸、ポリヌクレオチド、発現カセット、又はAAVベクターに対する実質的な免疫応答の誘導を回避しながら、核酸、ポリヌクレオチド、発現カセット、又はAAVベクターの送達が可能となる。遮蔽はまた、in vivoで(例えば、ヒト等の対象において)、核酸、ポリヌクレオチド、発現カセット又はAAVベクターに対する実質的な免疫応答の誘導を伴わずに、繰返しの投与を可能とし得る。
【0265】
[0286]AAVのpI(等電点)は、約6~約6.5の範囲である。したがって、AAV表面は、わずかに負の電荷を保有する。したがって、例えばアミノ脂質等の陽イオン性脂質を含むことは、LNPによって有益であり得る。例示的なアミノ脂質は、米国特許第9,352,042号、同第9,220,683号、同第9,186,325号、同第9,139,554号、同第9,126,966号、同第9,018,187号、同第8,999,351号、同第8,722,082号、同第8,642,076号、同第8,569,256号、同第8,466,122号、及び同第7,745,651号、並びに米国特許出願公開第2016/0213785号、同第2016/0199485号、同第2015/0265708号、同第2014/0288146号、同第2013/0123338号、同第2013/0116307号、同第2013/0064894号、同第2012/0172411号、及び同第2010/0117125号に記載されている。
【0266】
[0287]「陽イオン性脂質」及び「アミノ脂質」という用語は、明細書中では交換可能に使用され、1つ、2つ、又は3つ以上の脂肪酸又は脂肪アルキル鎖と、pH滴定可能なアミノ基(例えば、アルキルアミノ又はジアルキルアミノ基)とを有する脂質及びそれらの塩を包含する。陽イオン性脂質は通常、陽イオン性脂質のpKa未満のpHでは、プロトン化されており(即ち、正に帯電している)、pKaを超えるpHでは、実質的に中性である。陽イオン性脂質はまた、滴定可能な陽イオン性脂質であり得る。ある特定の実施形態において、陽イオン性脂質は、プロトン化可能な第三級アミン(例えば、pH滴定可能な)基;C18アルキル鎖(ここで、アルキル鎖はそれぞれ独立的に、0個~3個(例えば、0個、1個、2個、又は3個)の二重結合を有する);及びヘッド基とアルキル鎖との間のエーテル、エステル、又はケタール結合を含む。
【0267】
[0288]陽イオン性脂質として、1,2-ジリノレイルオキシ-N,N-ジメチルアミノプロパン(DLinDMA)、1,2-ジリノレニルオキシ-N,N-ジメチルアミノプロパン(DLenDMA)、1,2-ジ-γ-リノレニルオキシ-N,N-ジメチルアミノプロパン(γ-DLenDMA)、2,2-ジリノレイル-4-(2-ジメチルアミノエチル)-[1,3]-ジオキソラン(DLin-K-C2-DMA、DLin-C2K-DMA、XTC2及びC2Kとしても既知)、2,2-ジリノレイル-4-ジメチルアミノメチル-[1,3]-ジオキソラン(DLin-K-DMA)、ジリノレイルメチル-3-ジメチルアミノプロピオネート(Din-M-C2-DMA、MC2としても既知)、4-(ジメチルアミノ)ブタン酸(6Z,9Z,28Z,31Z)-ヘプタトリアコンタ-6,9,28,31-テトラエン-19-イル(DLin-M-C3-DMA、MC3としても既知)、それらの塩、及びそれらの混合物が挙げられ得るが、限定されない。また、他の陽イオン性脂質として、1,2-ジステアリルオキシ-N,N-ジメチル-3-アミノプロパン(DSDMA)、1,2-ジオレイルオキシ-N,N-ジメチル-3-アミノプロパン(DODMA)、2,2-ジリノレイル-4-(3-ジメチルアミノプロピル)-[1,3]-ジオキソラン(DLin-K-C3-DMA)、2,2-ジリノレイル-4-(3-ジメチルアミノブチル)-[1,3]-ジオキソラン(DLin-K-C4-DMA)、DLen-C2K-DMA、γ-C2K-DMA、及び(DLin-MP-DMA)(1-B11としても既知)が挙げられるが、これら限定されない。
【0268】
[0289]さらなる陽イオン性脂質として、2,2-ジリノレイル-5-ジメチルアミノメチル-[1,3]-ジオキサン(DLin-K6-DMA)、2,2-ジリノレイル-4-メチルペピアジノ-[1,3]-ジオキソラン(DLin-K-MPZ)、1,2-ジリノレイルカルバモイル-3-ジメチルアミノプロパン(Dlin-C-DAP)、1,2-ジリノレイルオキシ-3-(ジメチルアミノ)アセトキシプロパン(Dlin-DAC)、1,2-ジリノレイルオキシ-3-モルホリノプロパン(DLin-MA)、1,2-ジリノレイル-3-ジメチルアミノプロパン(DLinDAP)、1,2-ジリノレイルチオ-3-ジメチルアミノプロパン(DLin-S-DMAP)、1-リノレイル-2-リノレイルオキシ-3-ジメチルアミノプロパン(DLin-2-DMAP)、1,2-ジリノレイルオキシ-3-トリメチルアミノプロパン塩化物塩(DLin-RMA.Cl)、1,2-ジリノレオイル-3-トリメチルアミノプロパン塩化物塩(Dlin-TAP.Cl)、1,2-ジリノレイルオキシ-3-(N-メチルピペラジノ)プロパン(DLin-MPZ)、3-(N,N-ジリノレイルアミノ)-1,2-プロパンジオール(DLinAP)、3-(N,N-ジオレイルアミノ)-1,2-プロパンジオ(DOPA)、1,2-ジリノレイルオキソ-3-(2-N,N-ジメチルアミノ)エトキシプロパン(DLin-EG-DMA)、N,N-ジオレイル-N,N-ジメチルアンモニウムクロリド(DODAC)、N-(1-(2,3-ジオレイルオキシ)プロピル)-N,N,N-トリメチルアンモニウムクロリド(DOTMA)、N,N-ジステアリル-N,N-ジメチルアンモニウムブロミド(DDAB)、N-(1-(2,3-ジオレイオイルオキシ)プロピル)-N,N,N-トリメチルアンモニウムクロリド(DOTAP)、3-(N-(N’、N’ージメチルアミノエタン)-カルバモイル)コレステロール(DC-Chol)、N-(1,2-ジミリスチルオキシプロパ-3-イル)-N,N-ジメチル-N-ヒドロキシエチルアンモニウムブロミド(DMRIE)、2,3-ジオレイルオキシ-N-[2(スペルミン-カルボキシアミド)エチル]-N,N-ジメチル-1-プロパンアミニウムトリフルオロアセテート(DOSPA)、ジオクタデシルアミドグリシルスペルミン(DOG3)、3-ジメチルアミノ-2-(コレスタ-5-エン-3-ベータ-オキシブタン-4-イル)-1-(シス,シス-9,12-オクタデカジエノキシ)プロパン(CLinDMA)、2-[5’-(コレスタ-5-エン-3-ベータ-オキシ)-3’-オキサペントキシ]-3-ジメチル-1-(シス,シス-9’,1,2’-オクタデカジエノキシ)プロパン(CpLinDMA)、N,N-ジメチル-3,4-ジオレイルオキシベンジルアミン(DMOBA)、1,2-N,N’-ジオレイルカルバミル-3-ジメチルアミノプロパン(DOcarbDAP)、1,2-N,N’-ジリノレイルカルバミル-3-ジメチルアミノプロパン(DLincarbDAP)、デキサメタゾン-スペルミン(DS)及び二置換スペルミン(D2S)又はそれらの混合物が挙げられ得るが、限定されない。
【0269】
[0290]リポフェクチン(LIPOFECTIN)(登録商標)(DOTMA及びDOPEを含む、GIBCO/BRL社から入手可能)、及びリポフェクトアミン(LIPOFECTAMINE)(登録商標)(DOSPA及びDOPEを含む、GIBCO/BRL社から入手可能)等の陽イオン性脂質の多数の市販の調製物が使用され得る。
【0270】
[0291]ある特定の実施形態において、陽イオン性脂質は、LNPの約10重量%~脂質ナノ粒子の約85重量%、又はLNPの約50重量%~LNPの約75重量%の量で存在する。
【0271】
[0292]ステロールは、LNPに流動性を付与し得る。本明細書で使用する場合、「ステロール」は、植物(フィトステロール)起源又は動物(動物ステロール)起源の任意の天然に存在するステロール並びに天然に存在しない合成ステロールを指し、それらは全て、ステロイドA環の3位にある水酸基の存在を特徴とする。ステロールは、リポソーム、脂質小胞又は脂質粒子調製物の分野で通常使用される任意のステロール、最も標準的にはコレステロールであり得る。フィトステロールとして、カンプエステロール、シトステロール、及びスチグマステロールが挙げられ得る。ステロールはまた、米国特許出願公開第2011/0177156号に記載されるもの等のステロール修飾脂質を包含する。ある特定の実施形態において、ステロールは、LNPの約5重量%~脂質ナノ粒子の約50重量%、又はLNPの約10重量%~LNPの約25重量%の量で存在し得る。
【0272】
[0293]LNPは、中性脂質を含む。中性脂質は、生理学的pHで非荷電又は中性のいずれかの双性イオン形態で存在する任意の脂質種を含み得る。かかる脂質として、ジアシルホスファチジルコリン、ジアシルホスファチジルエタノールアミン、セラミド、スフィンゴミエリン、ジヒドロスフィンゴミエリン、セファリン、及びセレブロシドが挙げられるが、これらに限定されない。中性脂質の選択は概して、とりわけ、粒径及び必須の安定性の考慮によって導かれる。ある特定の実施形態において、中性脂質構成成分は、2つのアシル基を有する脂質(例えば、ジアシルホスファチジルコリン及びジアシルホスファチジルエタノールアミン)であり得る。
【0273】
[0294]様々な鎖長及び飽和度の様々なアシル鎖基を有する脂質が利用可能であり、或いは周知の技法によって単離又は合成され得る。ある特定の実施形態において、C14~C22の範囲の炭素鎖長を有する飽和脂肪酸を含有する脂質が使用され得る。ある特定の実施形態において、C14~C22の範囲の炭素鎖長を有する一不飽和又は二不飽和脂肪酸を有する脂質が使用される。さらに、飽和脂肪酸及び不飽和脂肪酸の混合物を有する脂質が使用され得る。例示的な中性脂質として、1,2-ジオレオイル-sn-グリセロ-3-ホスファチジル-エタノールアミン(DOPE)、1,2-ジステアロイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン(DSPC)、1-パルミトイル-2-オレイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン(POPC)、又は任意の関連ホスファチジルコリンが挙げられるが、限定されない。中性脂質はまた、スフィンゴミエリン、ジヒドロスフィンゴミエリン、又はセリン及びイノシトール等の他のヘッド基を有するリン脂質で構成され得る。
【0274】
[0295]ある特定の実施形態において、中性脂質は、脂質ナノ粒子の約0.1重量%~LNPの約75重量%、又はLNPの約5重量%~LNPの約15重量%の量で存在し得る。
【0275】
[0296]LNPで被包された核酸、発現カセット及びAAVベクターは、医薬組成物、例えば、薬学的に許容できる担体又は賦形剤に取り込まれ得る。かかる医薬組成物は、とりわけ、in vivo又はex vivoでのLNPで被包された核酸、発現カセット及びAAVベクターの、対象への投与及び送達に有用である。
【0276】
[0297]LNPの調製物は、さらなる構成成分と組み合わせてもよく、さらなる構成成分として、例えば、ポリエチレングリコール(PEG)及びステロールが挙げられるが、限定されない。
【0277】
[0298]「PEG」という用語は、2つの末端水酸基を有するエチレンPEG反復単位の直鎖状水溶性ポリマーであるポリエチレングリコールを指す。PEGは、それらの分子量によって分類され、例えば、PEG2000は、約2,000ダルトンの平均分子量を有し、PEG5000は、約5,000ダルトンの平均分子量を有する。PEGは、Sigma Chemical社及び他の会社から市販されており、例えば、下記の機能性PEG:モノメトキシポリエチレングリコール(MePEG-OH)、モノメトキシポリエチレングリコール-サクシネート(MePEG-S)、モノメトキシポリエチレングリコール-サクシンイミジルサクシネート(MePEG-S-NHS)、モノメトキシポリエチレングリコール-アミン(MePEG-NH2)、モノメトキシポリエチレングリコール-トレシレート(MePEG-TRES)、及びモノメトキシポリエチレングリコール-イミダゾリル-カルボニル(MePEG-IM)が挙げられるが、限定されない。
【0278】
[0299]ある特定の実施形態において、PEGは、約550ダルトン~約10,000ダルトンの平均分子量を有するポリエチレングリコールであってもよく、任意選択で、アルキル、アルコキシ、アシル又はアリールによって置換されている。ある特定の実施形態において、PEGは、末端水酸基の位置にてメチルで置換されていてもよい。ある特定の実施形態において、PEGは、約750ダルトン~約5,000ダルトン、又は約1,000ダルトン~約5,000ダルトン、又は約1,500ダルトン~約3,000ダルトン、又は約2,000ダルトン又は約750ダルトンの平均分子量を有し得る。PEGは、任意選択で、アルキル、アルコキシ、アシル又はアリールで置換されていてもよい。ある特定の実施形態において、末端水酸基は、メトキシ又はメチル基で置換されていてもよい。
【0279】
[0300]PEG修飾された脂質として、例えば、米国特許第8,936,942号及び同第7,803,397号に記載されるPEG-ジアルキルオキシプロピルコンジュゲート(PEG-DAA)が挙げられるが、限定されない。有用なPEG修飾された脂質(又は脂質-ポリオキシエチレンコンジュゲート)は、様々な「固着している」脂質部分を有し、PEG部分を脂質小胞の表面に固定し得る。適切なPEG修飾された脂質の例として、例えば、PEG修飾されたホスファチジルエタノールアミン及びホスファチジン酸、米国特許第5,820,873号に記載されているPEG-セラミドコンジュゲート(例えば、PEG-CerC14又はPEG-CerC20)、PEG修飾されたジアルキルアミン及びPEG修飾された1,2-ジアシルオキシプロパン-3-アミンが挙げられるが、限定されない。ある特定の実施形態において、PEG修飾された脂質は、PEG修飾されたジアシルグリセロール及びジアルキルグリセロールであってもよい。ある特定の実施形態において、PEGは、LNPの約0.5重量%~LNPの約20重量%、又はLNPの約5重量%~LNPの約15重量%の量で存在し得る。
【0280】
[0301]さらに、LNPは、PEG修飾され、且つステロール修飾されたLNPであってもよい。LNPは、さらなる構成成分と組み合わせて、同じLNP又は別個のLNPであってもよい。換言すると、同じLNPは、PEG修飾され、且つステロールで修飾されてもよく、或いは、第1のLNPは、PEG修飾されてもよく、第2のLNPは、ステロール修飾されてもよい。任意選択で、第1の修飾されたLNP及び第2の修飾されたLNPは、組み合わせてもよい。
【0281】
[0302]ある実施形態において、被包する前に、LNPは、約10nm~500nm、又は約50nm~約200mm、又は約75nm~約125nmの範囲のサイズを有し得る。ある特定の実施形態において、LNPで被包された核酸、発現ベクター又はAAVベクターは、約10nm~500nmの範囲のサイズを有し得る。
【0282】
[0303]「有効な量」又は「十分な量」は、単回又は複数回用量で、単独で、或いは、1つ又は複数の他の組成物(プレドニゾン等の治療剤又は免疫抑制剤)、治療、プロトコル、又は治療レジメン、作用物質と組み合わせて、任意の測定可能若しくは検出可能な度合いの対象における、任意の持続期間(長期間又は短期間)の検出可能な応答、予想される結末又は所望の結末、或いは任意の測定可能若しくは検出可能な度合いの対象への有益性を提供する量を指す。
【0283】
[0304]用量は、様々であってよく、治療が対象となる疾患のタイプ、進行、重症度、頻度、持続期間、又は可能性、所望の臨床エンドポイント、これまでの治療又は同時治療、対象の全身の健康状態、年齢、性別、人種又は免疫学的適格性及び当業者によって理解される他の要因に依存する。用量、回数、頻度又は持続期間は、治療又は療法の任意の有害な副作用、合併症又は他のリスク要因及び対象の状態によって示されるように、相対的に増加又は減少され得る。治療上又は予防上の有益性を提供するのに十分な量を提供するのに必要とされる投与量及びタイミングに影響を及ぼし得る要因は、当業者に理解されよう。
【0284】
[0305]治療効果を達成するための用量、例えば、体重1キログラム当たりのベクターゲノムの用量(vg/kg)は、投与経路、治療効果を達成するのに必要とされる異種ポリヌクレオチド発現のレベル、治療される特定の疾患、ウイルスベクターに対する任意の宿主免疫応答、異種ポリヌクレオチド又は発現産物(タンパク質)に対する宿主免疫応答、及び発現されるタンパク質の安定性が挙げられるが、これらに限定されない幾つかの要因に基づいて多様である。当業者は、上述の要因、並びに他の要因に基づいて、特定の疾患又は障害を有する患者を治療するためのrAAV/ベクターゲノム用量範囲を決定することができる。
【0285】
[0306]概して、用量は、対象の体重1キログラム当たり少なくとも1×10、例えば。1×10、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013又は1×1014ベクターゲノム(vg/kg)以上の範囲である。マウスにおいては、1×1010~1×1011vg/kg、またイヌにおいては、1×1012~1×1013vg/kgの範囲のAAV用量が有効であった。用量は、より少なくてもよく、例えば、1キログラム当たり6×1012ベクターゲノム(vg/kg)未満の用量であってもよい。より詳細には、約1×1011vg/kg~約5×1012vg/kg、又は約5×1011vg/kg~約2×1012vg/kg、又は約5×1011vg/kg~約1×1012vg/kgの用量。
【0286】
[0307]ポンペ病に関して、有効な量は、対象の身体の組織において、グリコーゲン産生若しくは蓄積を阻害又は低減し、グリコーゲン分解若しくは除去を増強又は増加して、リソソーム変更を低減するか、或いは例えば、対象における緊張筋及び/又は筋力及び/又は呼吸機能を改善するGAAの量である。有効な量は、例えば、血漿由来の筋芽細胞によるGAA取込みの動態を確認することによって決定され得る。約141nM~147nMの筋芽細胞GAA取込み速度(K取込み)が、有効であるようであり得る(例えば、Magaら、J.Biol.Chem.2012年を参照)。動物モデルにおいて、約1,000nmol/hr/mLよりも高い血漿中のGAA活性レベル、例えば約1,000nmol/hr/mL~約2,000nmol/hr/mLは、治療上有効であると観察されている。
【0287】
[0308]例として血友病Bを使用すると、一般的に言うと、治療効果を達成するためには、重症疾患表現型を、中等症のものに変更させるには、正常な個体に見られる因子濃度の1%よりも高い血液凝固因子濃度が必要とされると考えられている。重症表現型は、関節損傷及び声明を脅かす出血を特徴とする。中等症の疾患表現型を、軽症疾患表現型に変換するためには、正常の5%よりも高い血液凝固因子濃度が必要とされると考えられている。
【0288】
[0309]血友病A及び血友病Bに関する診断及び疾患重症度の分類は、それぞれ、第VIII因子及び第IX因子活性アッセイの結果に基づいている。因子活性を評価するのに使用される2つの主なアッセイは、活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)に基づく一段階アッセイ(OSA)、及び第Xa因子ベースの酵素的発色団基質反応を使用する二段階発色基質アッセイ(CSA)である。かかるアッセイは、当該技術分野で周知であり、Adcockら、2018年、Int.J.Lab.Hem.、40:621~629頁にさらに記載されている。
【0289】
[0310]正常なヒトにおけるFVIIIレベルは、約150ng/mL(血漿)~200ng/mL(血漿)であるが、より少なくてもよく(例えば、約100ng/mL~150ng/mLの範囲)、又はより多くてもよく(例えば、約200ng/mL~300ng/mLの範囲)、例えば、aPTT一段階凝固アッセイによって決定されるような機能性凝固に起因して、依然として正常であると認められる。したがって、治療効果は、対象/ヒトにおけるFVIIIの総量が、正常な対象/ヒト中に存在するFVIIIの1%、例えば、100ng/mL~300ng/mLの1%を上回るように、FVIII又はhFVIII-BDDの発現によって達成され得る。
【0290】
[0311]rAAVベクターは、FVIII又はAAVベクターに対して実質的な免疫応答が存在しないように、通常用量範囲の下端のレベルにあり得る。より詳細には、最大6×1012個のvg/kgであるが、それ未満の用量、例えば、約5×1011個~約5×1012個のvg/kg、又はより詳細には、約5×1011個のvg/kg又は約1×1012個のvg/kg。
【0291】
[0312]ある特定の実施形態において、rAAVベクター用量は、安全且つ有効な量のFVIIIを送達して、FVIIIに対する阻害抗体を有する血友病A(阻害剤を有する血友病A)を患う対象に、治療上の有益性を提供するするレベルにある。
【0292】
[0313]治療に(例えば、寛解させるのに、又は治療上の有益性若しくは改善を提供するのに)「有効な量」又は「十分な量」の用量は通常、疾患の1つ、複数若しくは全ての有害な症状、結果又は合併症、疾患によって引き起こされるか、若しくは疾患と関連付けられる1つ又は複数の有害な症状、障害、疾病、病態、又は合併症に対する応答を、測定可能な程度に提供するのに有効であるが、疾患の進行又は悪化を減少すること、低減すること、阻害すること、抑制すること、制限すること又は制御することが、満足のいく結末である。
【0293】
[0314]有効な量又は十分な量は、単回投与で提供され得るが、単回投与で提供されなくてもよく、複数回投与を要する場合もあり、単独で、又は別の組成物(例えば、作用物質)、治療、プロトコル又は治療レジメンと組み合わせて投与され得るが、そうである必要はない。例えば、量は、対象の必要性、治療される疾患のタイプ、状態及び重症度又は治療の副作用(存在する場合)によって示されるように比例して増加され得る。さらに、有効な量又は十分な量は、第2の組成物(例えば、別の薬物又は作用物質)、治療、プロトコル又は治療レジメンを用いずに単回又は複数回用量で付与される場合には、有効又は十分でなくてもよい。その理由は、かかる用量に加えて、さらなる用量、量又若しくは持続期間、又はさらなる組成物(例えば、薬物又は作用物質)、治療、プロトコル又は治療レジメンが、所与の対象において有効又は十分であると認められるように含まれ得るためである。有効であると認められる量はまた、別の治療、治療レジメン又はプロトコルの使用、例えば、凝固障害(例えば、血友病A、又は阻害剤を有する血友病Aとしても既知のFVIIIに対する阻害抗体を有する血友病A)の治療用の組換え凝固因子タンパク質(例えば、FVIII)の投与の低減をもたらす量を含む。
【0294】
[0315]したがって、本発明の方法及び使用は、とりわけ、別の化合物、作用物質、薬物、治療レジメン、治療プロトコル、プロセス若しくは治療法の必要性又は使用の低減をもたらす方法及び使用を包含する。例えば、血液凝固疾患に関して、本発明の方法又は使用は、所与の対象において、対象における欠損又は欠乏している(異常又は変異)内因性凝固因子を補うための組換え凝固因子タンパク質の、あまり頻繁でない投与又は低減された用量の投与又は投与の排除が見られる場合に、治療上の有益性を有する。したがって、本発明によれば、別の治療若しくは療法の必要性又は使用を低減する方法及び使用が提供される。
【0295】
[0316]有効な量又は十分な量は、治療されるありとあらゆる対象において有効である必要はなく、また所与の群又は集団において治療される対象の大部分において有効である必要もない。有効な量又は十分な量は、特定の対象おける有効性又は十分性を意味し、群や一般集団における有効性又は十分性を意味するのではない。かかる方法にとって典型的であるように、対象によっては、所与の治療方法又は使用に対して、より大きい応答を示し、又はより小さい応答を示し、又は応答を示さない。
【0296】
[0317]「寛解させる」という用語は、対象の疾患若しくはその症状、又は基礎的な細胞応答における検出可能又は測定可能な改善を意味する。検出可能又は測定可能な改善として、疾患又は疾患によって引き起こされるか、若しくは疾患と関連付けられる合併症の発生、頻度、重症度、進行、若しくは持続期間における主観的又は客観的な減少、低減、阻害、抑制、制限又は制御、或いは疾患の症状若しくは基礎となる原因若しくは結末の改善、又は疾患の回復が挙げられる。HemAに関して、有効な量は、例えば、対象における急性出血エピソードの頻度又は重症度を低減する量、或いは例えば、凝固アッセイによって測定した場合に凝固時間を低減する量である。
【0297】
[0318]したがって、本発明の医薬組成物は、有効成分が、対象となる治療目的を達成するのに有効な量で含有される組成物を包含する。治療上有効な用量を決定することは、本発明で提供される技法及びガイダンスを使用して、十分に当業者の手腕内にある。
【0298】
[0319]治療用量は、とりわけ、対象の年齢及び全身状態、異常表現型の重症度、及び発現レベルを調節する制御配列の強度に依存する。したがって、ヒトにおける治療上有効な量は、個々の患者の、ベクターベースの治療に対する応答に基づいて、医師によって決定され得る比較的広範囲に収まる。かかる用量は、単独であり得るか、又は免疫抑制剤若しくは薬との組合せであり得る。
【0299】
[0320]医薬組成物等の組成物は、導入遺伝子発現、及び任意選択で、コードされたタンパク質の産生を可能にするように、対象に送達され得る。ある特定の実施形態において、医薬組成物は、対象におけるうっ血に影響を与えるのに治療上有効な量の凝結因子を、レシピエントが産生するのを可能にするのに十分な遺伝子材料を含む。
【0300】
[0321]組成物は、単独で投与されてもよい。ある特定の実施形態において、組換えAAV粒子は、免疫抑制剤を用いずに治療効果を提供する。治療効果は任意選択で、免疫抑制剤を投与せずに、ある期間、例えば2日~4日、4日~6日、6日~8日、8日~10日、10日~14日、14日~20日、20日~25日、25日~30日、又は30日~50日又はそれよりも長く、例えば、50日~75日、75日~100日、100日~150日、150日~200日又はそれよりも長く持続される。したがって、ある特定の実施形態において、rAAVウイルス粒子は、ある期間、免疫抑制剤を投与せずに、治療効果を提供する。
【0301】
[0322]本発明の組成物は、少なくとも1つの他の不活性剤又は治療剤と組み合わせて投与され得る。ある特定の実施形態において、rAAVベクターは、rAAVベクターの投与に先立って、rAAVベクターの投与と実質的に同時に、又はrAAVベクターの投与後に、1つ又は複数の免疫抑制剤と併用して投与される。ある実施形態において、rAAVベクターの投与の1時間~12時間、12時間~24時間若しくは24時間~48時間、又は2日~4日、4日~6日、6日~8日、8日~10日、10日~14日、14日~20日、20日~25日、25日~30日、30日~50日、又は50日よりも長い後に。rAAVベクターを投与した後のある一定期間後の免疫抑制剤のかかる投与において、rAAVベクターのある一定期間、例えば、20日~25日、25日~30日、30日~50日、50日~75日、75日~100日、100日~150日、150日~200日、又は20日よりも長い後に、初期の発現レベル後に、コードされたタンパク質発現の減少が見られる。
【0302】
[0323]ある特定の実施形態において、免疫抑制剤は、抗炎症剤である。ある特定の実施形態において、免疫抑制剤は、ステロイドである。ある特定の実施形態において、免疫抑制剤は、プレドニゾン、シクロスポリン(例えば、シクロスポリンA)、ミコフェノレート、リツキシマブ、ラパマイシン、又はそれらの誘導体である。ある特定の実施形態において、作用物質は、安定化化合物を含む。本発明により使用され得る他の免疫抑制剤として、例えば、B細胞ターゲティング抗体、例えば、リツキシマブ;プロテアソーム阻害剤、例えば、ボルテゾミブ;ラパマイシン(mTOR)阻害剤の哺乳動物標的、例えば、ラパマイシン;チロシンキナーゼ阻害剤、例えば、イブルチニブ;B細胞活性化因子(BAFF)の阻害剤;及び増殖誘導リガンド(APRIL)の阻害剤が挙げられるが、限定されない。
【0303】
[0324]組成物は、生理食塩水、緩衝生理食塩水、デキストロース、及び水が挙げられるが、これらに限定されない任意の滅菌生体適合性医薬担体中に投与され得る。組成物は、単独で、又はうっ血に影響を与える他の作用物質(例えば、補因子)と組み合わせて、患者に投与され得る。
【0304】
[0325]本発明の方法及び使用は、全身的、局所的若しくは局在的、又は例えば、注射若しくは注入によるが、限定されない任意の経路による送達及び投与を含む。in vivoでの医薬組成物の送達は概して、従来のシリンジを使用した注射により達成されてもよいが、対流強化送達等の他の送達方法が想定される(例えば、米国特許第5,720,720号を参照)。例えば、組成物は、皮下的に、表皮的に、皮内的に、髄腔内に、眼窩内に、粘膜内に、腹腔内に、静脈内に、胸膜内に、動脈内に、経口的に、肝内に、門脈を介して、又は筋内に送達され得る。他の投与方法として、経口投与及び肺投与、坐剤、及び経皮塗布が挙げられる。例えば、血液凝固又は凝固因子障害を患う患者の治療を専門に扱う臨床医は、患者の状態及び治療の目的(例えば、GAAの増加、血液凝固の強化又は低減等)が挙げられるが、これらに限定されない多数の判断基準に基づいて、アデノウイルス随伴ベクターの投与に関して最適な経路を決定し得る。
【0305】
[0326]本発明による治療方法は、所望の治療上の、有益な、付加的な、相乗的な、若しくは補完的な活性又は効果を有する任意の化合物、作用物質、薬物、治療又は他の治療レジメン若しくはプロトコルの1つ又複数のさらなる使用を含む併用療法を包含する。例示的な併用組成物及び治療とは例えば、2の添加剤、例えば生物製剤(タンパク質)、作用物質(例えば、免疫抑制剤)及び薬物を含むが、限定されない。かかる生物製剤(タンパク質)、作用物質、薬物、治療及び療法は、本発明による任意の他の治療方法、例えば、ポンペ病等のリソソーム蓄積症に対して対象を治療する治療方法、又はHemA若しくはHemB等の血液凝固疾患に対して対象を治療する治療法に先立って、それと実質的に同時期に、又はその後に投与又は実施され得る。
【0306】
[0327]化合物、作用物質、薬物、治療又は他の療法レジメン若しくはプロトコルは、組合せ組成物として投与され得るか、或いは別々に、例えば、核酸、ベクター、組換えベクター(例えば、rAAV)、又は組換えウイルス粒子の送達又は投与と同時に、又は連続して、又は順次(先立って、又は後に)投与され得る。したがって、本発明は、本発明による治療方法が、本明細書に記載されるか、又は当業者に既知の任意の化合物、作用物質、薬物、治療レジメン、治療プロトコル、プロセス、治療法又は組成物と組み合わさっている組合せを提供する。化合物、作用物質、薬物、治療レジメン、治療プロトコル、プロセス、治療法又は組成物は、本発明よる患者又は対象に投与される核酸、ベクター、組換えベクター(例えば、rAAV)、又は組換えウイルス粒子の投与に先立って、それと実質的に同時期に、若しくはその後に投与又は実施され得る。
【0307】
[0328]本発明は、ヒト及び獣医学用途で使用され得る。したがって、適切な対象として、ヒト等の哺乳動物、並びに非ヒト哺乳動物が挙げられる。「対象」という用語は、動物、通常は哺乳動物、例えば、ヒト、非ヒト齧歯類(類人猿、テナガザル、ゴリラ、チンパンジー、オランウータン、マカク)、飼育動物(イヌ及びネコ)、家畜(ニワトリ及びアヒル等の家禽、ウマ、ウシ、ヤギ、ヒツジ、ブタ)、及び実験動物(マウス、ラット、ウサギ、モルモット)を指す。ヒト対象として、胎児、新生児、乳児、若年期及び成人対象が挙げられる。対象として、動物疾患モデル、例えば、HemA及び当業者に既知の他のもの等の血液凝固疾患のマウス及び他の動物疾患モデルが挙げられる。
【0308】
[0329]本発明による治療に適した対象は、不十分な量の機能性遺伝子産物(例えば、GAA又は血液凝固因子、例えばFVIII又はFIX)を有するか、不十分な量の機能性遺伝子産物(例えば、GAA又は血液凝固因子、例えばFVIII又はFIX)を産生するリスクがあるか、又は機能性遺伝子産物(例えば、GAA又は血液凝固因子、例えばFVIII又はFIX)の欠損を有するか、或いは疾患を招き得る、異常な遺伝子産物(例えば、GAA又は血液凝固因子、例えばFVIII又はFIX)、部分的に機能性の遺伝子産物(例えば、GAA又は血液凝固因子、例えばFVIII又はFIX)又は非機能性遺伝子産物(例えば、GAA又は血液凝固因子、例えばFVIII又はFIX)を産生する対象が挙げられる。本発明による治療に適した対象はまた、異常な遺伝子産物(タンパク質)、若しくは欠乏している(変異)遺伝子産物(タンパク質)の量、発現又は機能を低減することが、疾患の治療につながるか、或いは1つ又は複数の症状を低減するか、又は疾患を寛解させるように、疾患を招く異常な遺伝子産物(タンパク質)、若しくは欠乏している(変異)遺伝子産物(タンパク質)を有するか、又はそれらを産生するリスクがある対象も包含する。例えば、標的対象は、異常な血液凝固因子産生を有するか、不十分な血液凝固因子産生を有するか、又は血液凝固因子産生が存在しない対象、例えば血友病患者(例えば、血友病A又は血友病B)、又は異常なGAAを有するか、不十分なGAAを有するか、又はGAAが存在しない対象、例えばポンペ病を患う患者を包含する。
【0309】
[0330]対象として、AAVに対する検出不可能な中和抗体を有する対象が挙げられる。また、対象として、AAVに対する中和抗体を有する対象が挙げられる。かかる対象は、AAVに対する低力価の中和抗体を有する。
【0310】
[0331]対象は、免疫応答、例えばAAVに対する抗体に関して検査され得る。候補対象(例えば、血友病又はポンペ病の対象)は、本発明の方法に従って治療に先立ってスクリーニングされ得る。対象はまた、治療後にAAVに対する抗体に関して検査され、任意選択で、治療後のある期間、モニタリングされ得る。抗体を発現する対象は、免疫抑制剤(例えば、プレドニゾン)で治療され得るか、或いは1つ又は複数の追加量のAAVベクターが投与され得る。
【0311】
[0332]AAVに結合する抗体に関して陰性であると認められる対象は、1:1未満の力価を有する。AAVに結合する抗体を有する対象は、1:1よりも高いが、1.5未満の力価を有する。対象はまた、1.5以上のAAV抗体力価を有し得る。これらの抗体力価は、例えば、対象由来の血液、血漿又は血清(又は他の体液)試料の段階希釈を実施することによって算出することができ、試料が、in vitroでの細胞ベースのアッセイにおいてレポーター活性によって測定される場合に、50%又はそれよりも高く、AAV形質伝達を阻害する第1の希釈が、抗体力価として報告される。
【0312】
[0333]全身の遺伝子移入におけるAAVに対する体液性免疫を低減する(克服する)か、又は回避するための戦略は、高ベクター用量を投与すること、抗AAV抗体を吸着するためのデコイとしてのAAV空キャプシドの使用、AAVに対する体液性免疫応答を減少、低減、阻害、防止又は根絶するための免疫抑制薬の投与、中和抗体の影響をあまり受けないようにAAVキャプシド血清型を変更するか、又はAAVキャプシドを操作すること、抗AAV免疫グロブリンを吸着するための、血漿交換サイクルの使用、それにより抗AAV抗体力価を低減すること、バルーンカテーテル、続く生理食塩水フラッシング等の送達技法の使用(Mingozziら、2013年、Blood、122:23~36頁)、及び免疫吸着(米国特許出願公開第2018/0169273 A1号)を包含する。
【0313】
[0334]本発明による治療に適した対象はまた、AAVに対する抗体を有するか、又は抗体を産生するリスクがある対象を包含する。rAAVベクターは、幾つかの技法を使用して、かかる対象に投与又は送達され得る。例えば、空のキャプシドAAV(例えば、導入遺伝子を欠如するAAV)は、送達されて、対象においてAAV抗体に結合してもよく、それにより対象の細胞を形質転換するように核酸又は核酸バリアントを保有するAAVベクターを可能にする。
【0314】
[0335]空のキャプシドとrAAVベクターの比は、約2:1~約50:1、又は約2:1~25:1、又は約2:1~約20:1、又は約2:1~約15:1、又は約2:1~約10:1であり得る。比はまた、約2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、又は10:1であり得る。
【0315】
[0336]投与する空のキャプシドAAVの量は、特定の対象において産生されるAAV抗体の量(力価)に基づいて較正され得る。空のキャプシドは、任意のAAV血清型、例えば、AAV1、AAV2、AAV3、AAV3B、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAV12、Rh10、Rh74、AAV-2i8、LK03(配列番号91)、SPK(配列番号92)であり得る。
【0316】
[0337]或いは、又はさらに、AAVベクターは、直接的な筋内注射(例えば、筋肉の1つ又は複数の遅筋線維)によって送達され得る。別の代替案において、大腿動脈へ導入されるカテーテルを使用して、肝動脈を介してAAVベクターを肝臓へ送達することができる。また、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)等の非外科的手段を用いて、AAVベクターを直接肝臓に送達することができ、それにより、血流とAAV抗体とをバイパスする。顎下腺の管等の他の管系もまた、既存の抗AAV抗体を発現するか、又は有する対象へAAVベクターを送達するための扉として使用することができる。
【0317】
[0338]対象への投与又はin vivoでの送達は、疾患によって引き起こされるか、又は疾患と関連付けられる有害な症状、状態、合併症等の発症に先立って実施され得る。例えば、スクリーン(例えば、遺伝的)を使用して、本発明の組成物、方法及び使用に対する候補物質として、かかる対象を同定することができる。したがって、かかる対象は、機能性遺伝子産物(例えば、凝固因子)の不十分な量又は欠損に関して陽性であるとスクリーニングされたもの、又は異常、部分的に機能性若しくは非機能性遺伝子産物(例えば、凝固因子)を産生するものを包含する。
【0318】
[0339]本明細書に開示される本発明の方法及び使用による、対象への投与又はin vivoでの送達は、対象が治療の標的とされる疾患を有すると同定されたか、疾患の1つ又は複数の症状を有したか、或いはスクリーニングされ、また対象が、疾患の1つ又は複数の症状を有さなかったとしても、本明細書に記載されるように陽性であると同定された後、1時間~2時間、2時間~4時間、4時間~12時間、12時間~24時間又は24時間~72時間内に実施することができる。当然のことながら、本発明の方法及び使用は、対象が、治療の標的とされる疾患を有すると同定されたか、疾患の1つ又は複数の症状を有したか、又はスクリーニングされ、また本明細書に記載されるように陽性であると同定された後の1~7、7~14、14~21、又は21~48以上の日数、月又は年で実施することができる。
【0319】
[0340]「単位投薬形態」は本明細書で使用する場合、治療されるべき対象にとって単位投与として適した物理的に別々の単位を指し、単位はそれぞれ、1つ又は複数の用量で投与されると、所望の効果(例えば、予防効果又は治療効果)をもたらすと算出される、任意選択で医薬担体(賦形剤、希釈剤、ビヒクル又は充填剤)と共に規定量を含有する。単位投薬形態は、例えば、アンプル及びバイアル内に入っていてもよく、それらは、液体組成物、又はフリーズドライ若しくは凍結乾燥状態の組成物を含んでもよく、例えば、滅菌液体担体は、投与又はin vivoでの送達に先立って添加され得る。別個の単位投与量形態は、複数回用量キット又は容器中に含まれ得る。組換えベクター(例えば、rAAV)配列、組換えウイルス粒子及びそれらの医薬組成物は、投与の容易さ及び投薬の一様性のために、単回単位用量及び複数回単位投薬形態で包装され得る。
【0320】
[0341]対象は、関連遺伝子産物(例えば、GAA又は血液凝固因子、例えばFVIII又はFIX)のタンパク質又は活性レベルに関して検査されて、かかる対象が本発明の方法による治療に適切であるかどうかを決定することができる。例えば、候補血友病A対象は、本発明の方法による治療に先立って、FVIII量又は活性に関して検査することができ、候補ポンペ病対象は、本発明による治療に先立って、GAA量又は活性に関して検査することができる。対象はまた、本発明の方法による治療後に、FVIII若しくはGAAのタンパク質又は活性の量に関して検査することができる。かかる治療対象は、治療後に血液凝固活性(HemAに関して)又はGAA活性(ポンペに関して)に関して、定期的に、例えば1週~4週毎、1カ月~6カ月毎、又は1年、2年、3年、4年、5年又はそれよりも長い年毎にモニタリングすることができる。
【0321】
[0342]対象は、有害な応答に対する1つ又は複数の肝臓酵素に関して、或いはかかる対象が本発明の方法による治療にとって適切であるかどうかを決定するために検査され得る。例えば、候補血友病又はポンペ対象は、本発明の方法による治療に先立って、1つ又は酵素の肝臓酵素の量に関してスクリーニングされ得る。対象はまた、本発明の方法による治療後に1つ又は複数の肝臓酵素の量に関して検査され得る。かかる治療された対象は、肝臓酵素の上昇に関する治療後に、定期的に、例えば1週~4週毎、又は1カ月~6カ月毎にモニタリングされ得る。
【0322】
[0343]例示的な肝臓酵素として、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、及び乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)が挙げられるが、肝臓損傷を示す他の酵素もまた、モニタリングすることができる。循環中のこれらの酵素の正常レベルは通常、上限レベルを有する範囲として規定され、それを超えると、酵素レベルは、上昇したと認められて、したがって、肝臓損傷を示す。正常な範囲は、アッセイを行う臨床検査室によって使用される標準に幾分依存する。
【0323】
[0344]ある実施形態において、出血障害を有する対象は、出血エピソードに関してモニタリングされて、かかる対象が、本発明による治療にふさわしいか、又は本発明の治療に応答しているかどうか、及び/又は応答の量若しくは持続期間を決定することができる。対象は、出血エピソードに関してモニタリングされて、かかる対象が、さらなる治療、例えば、続くAAVベクター投与又は免疫抑制剤の投与、或いはより頻繁なモニタリングが必要であるかどうかを決定することができる。血友病対象は、本発明の方法による治療に先立って、及び治療後に、出血エピソードに関してモニタリングすることができる。対象はまた、本発明の方法による治療中に、又は治療後に、出血エピソードの頻度及び重症度に関してモニタリングすることができる。
【0324】
[0345]ある実施形態において、ポンペ病を患うか、又はGAAを必要とする対象は、様々な検査、アッセイ及び機能性評価によってモニタリングされて、GAAの有効性を実証、測定及び/又は評価して、かかる対象が、本発明により、治療にふさわしいか、又は治療に応答しているかどうか、或いはさらなる治療が必要であるかどうかを決定することができる。
【0325】
[0346]本発明は、包装材料と、その中に含まれる1つ又は複数の構成成分とを有するキットを提供する。キットは通常、その中に含まれる構成成分の説明を含む表示若しくは包装インサート、又はその中に含まれる構成成分のin vitro、in vivo、若しくはex vivoでの使用に関する説明書を含む。キットは、一連のかかる構成成分、例えば、核酸、組換えベクター、ウイルス(例えば、AAV)ベクター、又はウイルス粒子、及び任意選択で、別の化合物、作用物、薬物又は組成物等の第2の活性物を含有し得る。
【0326】
[0347]キットは、キットの1つ又は複数の構成成分を収納する物理的構造を指す。包装材料は、滅菌して構成成分を維持することができ、かかる目的で一般に使用される材料(例えば、紙、段ボール、ガラス、プラスチック、ホイル、アンプル、バイアル、チューブ等)で作製され得る。
【0327】
[0348]表示又はインサートは、その中に含まれる1つ又は複数の構成成分、用量、作用機序、薬物動態及び薬力学を含む有効成分(複数可)の臨床薬理学の情報の特定を含み得る。表示又はインサートは、製造業者、ロット番号、製造場所及び製造日、有効期限を特定する情報を包含し得る。表示又はインサートは、製造業者情報、ロット番号、製造場所及び製造日を特定する情報を包含し得る。表示又はインサートは、キット構成成分が使用され得る疾患に関する情報を包含し得る。表示又はインサートは、方法、使用、又は治療プロトコル又は治療レジメンにおいてキット構成成分の1つ又は複数を使用するための臨床医及び対象向けの説明書を包含し得る。説明書は、投薬量、頻度又は持続期間、及び本明細書に記載する方法、使用、治療プロトコル又は予防若しくは治療レジメンのいずれかを実行するための説明書を包含し得る。
【0328】
[0349]表示又はインサートは、予防上の有益性又は治療上の有益性等の、構成成分が提供し得る任意の有益性に関する情報を包含し得る。表示又はインサートは、潜在的な有害な副作用、合併症又は反応、例えば、特定の組成物を使用することが適切ではない状況に関する対象又は臨床医への警告を包含し得る。有害な副作用又は合併症はまた、対象が、組成物と不適合性であり得る1つ又は複数の他の投薬を受けていたか、受ける予定であるか、又は現在受けているか、或いは対象が、組成物と不適合性である別の治療プロトコル又は治療レジメンを受けていたか、受ける予定であるか、又は現在受けている場合にも起こる可能性があり、したがって、説明書には、かかる不適合性に関する情報が含まれ得る。
【0329】
[0350]表示又はインサートは、「印刷物」、例えば、構成成分、キット若しくは梱包材(例えば、箱)とは別々の、又はそれらに貼り付けられたか、或いはキット構成成分を含有するアンプル、チューブ若しくはバイアルに取り付けられた紙又は厚紙を含む。表示又はインサートは、バーコード化された印刷表示等のコンピュータ可読媒体、ディスク、CD-又はDVD-ROM/RAM、DVD、MP3、磁気テープ等の光ディスク、又はRAM及びROM等の蓄電媒体、又は磁気/光学式記憶媒体、FLASH媒体又はメモリ型カード等のこれらのハイブリッドをさらに包含する。
【0330】
[0351]別記しない限り、本明細書で使用される技術用語及び科学用語は全て、本発明が属する分野の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に記載されるものと同様又は等価な方法及び材料を、本発明の実施又は実験において使用することができるが、適切な方法及び材料を本明細書に記載する。
【0331】
[0352]本明細書で引用される特許、特許出願、刊行物、及び他の参照文献、GenBank引用及びATCC引用は全て、その全体が参照により援用される。不一致の場合、定義を含む明細書が支配する。
【0332】
[0353]本発明の生物学的分子に関する様々な用語が、上記で、また明細書及び特許請求の範囲全体でも使用される。
【0333】
[0354]本明細書に開示される特徴は全て、任意の他の組合せで組み合わせられ得る。明細書に開示される特徴はそれぞれ、同じ目的、等価な目的、又は同様の目的を果たす代替的な特徴で置き換えられ得る。したがって、明らかに別記されない限り、開示される特徴の(例えば、CpGが低減された)核酸、ベクター、プラスミド、発現/組換えベクター(例えば、rAAV)配列、又は組換えウイルス粒子は、等価な特徴又は同様の類の特徴の例である。
【0334】
[0355]本明細書で使用する場合、単数形「a」、「and」、及び「the」は、状況が明らかに他の場合を示さない限り、複数形を包含する。したがって、例えば、「核酸」に対する言及は、複数のかかる核酸を包含し、「ベクター」に対する言及は、複数のかかるベクターを包含し、「ウイルス」又は「粒子」に対する言及は、複数のかかるウイルス/粒子を包含する。
【0335】
[0356]本明細書で使用する場合、数値又は数値範囲は全て、状況が明らかに他の場合を示さない限り、かかる範囲内の整数及び範囲内の値又は整数の分率を包含する。したがって、例えば、80%以上の同一性に対する言及は、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%等、並びに81.1%、81.2%、81.3%、81.4%、81.5%等、82.1%、82.2%、82.3%、82.4%、82.5%等を包含する。
【0336】
[0357]より大きい(高い)か、又はより小さい整数に対する言及は、それぞれ、参照数よりも大きいか、又は小さい任意の数を包含する。したがって、例えば、100未満に対する言及は、99、98、97等から数1(1)までを包含し、また10未満対する言及は、9、8、7等から数1(1)までを包含する。
【0337】
[0358]本明細書で使用する場合、数値又は数値範囲は全て、状況が明らかに他の場合を示さない限り、かかる範囲内の値及び整数の分率及びかかる範囲内の整数の分率を包含する。したがって、例えば、1~10等の数的範囲に対する言及は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、並びに1.1、1.2、1.3、1.4、1.5等を包含する。したがって、1~50の範囲に対する言及は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20等~50まで(且つ50を含む)、並びに1.1、1.2、1.3、1.4、1.5等、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5等を包含する。
【0338】
[0359]一連の範囲に対する言及は、一連内の種々の範囲の境界の値を組み合わせる範囲を包含する。したがって、例えば、1~10、10~20、20~30、30~40、40~50、50~60、60~75、75~100、100~150、150~200、200~250、250~300、300~400、400~500、500~750、750~850の一連の範囲に対する言及は、1~20、1~30、1~40、1~50、1~60、10~30、10~40、10~50、10~60、10~70、10~80、20~40、20~50、20~60、20~70、20~80、20~90、50~75、50~100、50~150、50~200、50~250、100~200、100~250、100~300、100~350、100~400、100~500、150~250、150~300、150~400、150~450、150~500等の範囲を包含する。
【0339】
[0360]本発明は概して、肯定的な言語を使用して本明細書に開示されて、本発明の多数の実施形態について記載する。本発明はまた、物質又は材料、方法ステップ及び条件、プロトコル又は手順等の特定の主題が、全部又は部分的に排除される実施形態を詳細に包含する。例えば、本発明のある特定の実施形態において、材料及び/又は方法ステップが排除される。したがって、本発は概して、本発明が包含しないものに関して、本明細書で表されないが、それにもかかわらず、本発明において明らかに排除されない態様は、本明細書に開示される。
【0340】
[0361]本発明の多数の実施形態が記載されている。それにもかかわらず、当業者は、本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく、本発明の各種変更及び修正を行って、それを、様々な利用法及び状態に適合させることができる。したがって、下記の実施例は、本発明の範囲を説明すると意図されるが、いかなる場合でも、特許請求される本発明の範囲を限定しない。
【実施例0341】
実施例1:方法
[0362]NHP血漿のhFVIII ELISA:96ウェルプレートを、ヒト特異的FVIII抗体で一晩コーティングして、洗浄して、ブロックした後、希釈したNHP研究対象の血漿試料とともにインキュベートした。組換えB-ドメイン欠失hFVIIIであるXyntha(登録商標)(Pfizer社)の一連の希釈物とともに、さらなるウェルをインキュベートすることによって、標準曲線を作成した。プレートを洗浄して、続いて、ビオチン化ヒト特異的FVIII検出抗体とともにインキュベートした。プレートを、ホースラディッシュペルオキシダーゼ(HRP)コンジュゲートストレプトアビジンとともにインキュベートして、TMB基質で処理して、マイクロプレートリーダーで読み取り、450nmでの吸光度を決定した。
【0342】
[0363]マウス血漿のhFVIII ELISA:マウス血漿のhFVIII ELISAは、本質的にNHPに関して上述するように実施されたが、利用した捕捉及び検出抗体は異なっていた。
【0343】
[0364]ヒトFVIII導入遺伝子をコードするAAVベクターの効力を測定するための細胞ベースのアッセイ:Huh7細胞を、48ウェル皿においてウェル1つにつき5×10個の細胞で平板培養した。研究後、残存する未希釈のストックベクター及び投薬用に希釈したベクターを、DMEM+10%FBS+ペニシリン/ストレプトアビジン/L-グルタミン中で、10倍用量曲線(1×10~1×10の範囲のMOI)で調製した。現存する培地をHuh7細胞から除去して、ウイルス粒子含有培地と置き換えた。細胞を37℃及び5%COで72時間、維持して、上清を収集し、hFVIII活性に関してアッセイするまで、-80℃で、低保持マイクロタイタープレートにおいて保管した。組換えB-ドメイン欠失hFVIIIであるXyntha(登録商標)(Pfizer社)を、細胞成長培地に希釈することによって作成した標準曲線を用いて、上清を、コアテスト(Coatest)(登録商標)SP4第VIII因子(Chromogenix社)によってアッセイした。
【0344】
[0365]ヒトFVIII導入遺伝子をコードするプラスミドのタンパク質発現効率を測定するための細胞ベースのアッセイ:Huh7細胞を、48ウェル皿においてウェル1つにつき5×10個の細胞で、DMEM+10%FBS+ペニシリン/ストレプトマイシン/L-グルタミン中で平板培養した。プラスミドは、Plasmid Gigaキット(Qiagen社)を使用して調製し、ポリエチレンイミン(PEI)Maxを使用して、ウェル1つにつき250ngで細胞にトランスフェクトした。細胞を37℃及び5%COで72時間、維持して、上清を収集し、hFVIII活性に関してアッセイするまで、-80℃で、低保持マイクロタイタープレートにおいて保管した。組換えB-ドメイン欠失hFVIIIであるXyntha(登録商標)(Pfizer社)を、細胞成長培地に希釈することによって作成した標準曲線を用いて、上清を、コアテスト(登録商標)SP4第VIII因子(Chromogenix社)によってアッセイした。
【0345】
実施例2
[0366]FIX構築物調節エレメント単位(配列番号22及び配列番号23)は、アポリポタンパク質E(ApoE)遺伝子の321bpのイントロン及びヒトアルファ-1アンチトリプシン(hAAT)遺伝子の397bpのプロモーターで構成される。全体として、この単位は、16個のCpGを含有する。
【0346】
CpGが低減されたプロモーターの設計
[0367]CpG部位のシトシン又はグアニンのいずれかを、コンセンサス配列に応じて変更させた。潜在的な転写因子結合部位が見出されなかった場合、CpGジヌクレオチドのシトシン(C)を、チミン(T)で置き換えた。そうすることにより、ピリミジン-プリン構造が維持された。場合によっては、Cヌクレオチド又は全CpGジヌクレオチドを欠失させ、場合によっては、CpGジヌクレオチドのグアニン(G)を、アラニン(A)又はCで置き換えた。
【0347】
[0368]この戦略を使用して、ApoE/hAAT調節エレメントに基づいて、22個の異なる配列を生成した。以下の配列番号24~配列番号67において、5’隣接制限酵素部位及び3’隣接制限酵素部位を有する配列を示す。
【0348】
クローニング
[0369]種々のプロモーターを合成して、hFIXをコードするコドン最適化配列(配列番号94)の上流でクローニングした。
【0349】
マウス研究
[0370]8週齢の雄野生型C57BL/6マウス(Jackson Laboratories社)におけるプラスミド構築物のハイドロダイナミック送達によって、ヒトアルファ-1アンチトリプシン(hAAT)遺伝子プロモーターの効力を評価した。プラスミド投与の24時間後に、顎下血液収集により、非絶食血漿試料をヘパリン中に収集した。血漿を氷上に配置して、分析するまで-80℃で保管した。動物研究は全て、施設のガイドライン及び認可プロトコルに従って実施された。
効力研究
[0371]収集した血漿を使用して、hFIX導入遺伝子発現を評価した。
【0350】
[0372]活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)アッセイによって、ヒトFIXの活性レベルを測定した。試料血漿を、ヒトFIX欠損血漿(George King Bio-Medical社)及びaPPT試薬(Trinity Biotech社)と1:1:1の容量比で混合した後、37℃で180秒のインキュベーション期間を経ることによって、aPPTアッセイを実施した。25mM塩化カルシウムの添加によって、凝固が開始された。Start 4凝固機器(Diagnostica Stago社)を使用して、血塊形成に至る時間を測定した。プールした正常血漿(George King Bio-Medical社)を用いて、TBS pH7.4(48μL+192μL)中での1:5希釈に始まり、続いて段階1:2希釈(120μL+120μL)で、標準曲線を作成した。ヒト標準曲線を使用して、AAVベクター投与の17週後に、各試料の活性を算出し、2匹の未治療マウスにおける活性も測定した。未治療マウスにおけるFIX活性の平均値を求めて、続いて治療試料から差し引いて、外因性のFIXタンパク質に起因する外部の(即ち、ヒト)活性を算出した。データを図1に示す。
【0351】
実施例3
[0373]FVIII構築物調節エレメント単位(配列番号2及び配列番号3)は、225bpのTTRプロモーターで構成される。全体として、この単位は、4個のCpGを含有する。
【0352】
CpGが低減されたTTRプロモーターの設計
[0374]CpG部位のシトシン又はグアニンのいずれかを、コンセンサス配列に応じて変更させた。潜在的な結合部位が見出されなかった場合、CpGジヌクレオチドのシトシンを、チミンで置き換えた。そうすることにより、ピリミジン-プリン構造が維持された。この戦略を使用して、TTRm(配列番号3)調節エレメントに基づいて、5個の新規配列を生成した。制限酵素部位を有する、及び制限酵素部位を有さないCpGが低減されたTTR配列を、配列番号4~配列番号13に示す。
【0353】
[0375]4個の異なる短TTRハイブリッドプロモーターの別の組を設計した。5個の異なる肝臓特異的なプロモーターを、自然遺伝子に関する転写開始部位(TSS)の1000個のヌクレオチド以内の推定転写因子結合部位の存在に関して、in silicoで評価した。続いて、元の自然プロモーター由来の特異的な領域を選択することと、それらをタンデムで構築することとによって、TTRハイブリッドプロモーターを構築した。制限酵素部位を有する、及び制限酵素部位を有さないTTRハイブリッドプロモーター配列を、以下の配列番号14~配列番号21に示す。
【0354】
クローニング
[0376]種々のプロモーターを合成して、hFVIII-BDDをコードするコドン最適化ヌクレオチド配列(配列番号77)の上流でクローニングした。
【0355】
マウス研究
[0377]まず、8週齢の雄野生型C57BL/6マウス(Jackson Laboratories社)におけるハイドロダイナミック送達によって、TTRプロモーターの効力を評価した。プラスミド投与の24時間後に、顎下血液収集により、非絶食血漿試料をヘパリン中に収集した。血漿を氷上に配置して、分析するまで-80℃で保管した。AAV送達研究に関して、血液の最初の0.5mLを廃棄して、残りの試料をEDTA中に収集して、血漿に加工処理した。動物研究は全て、施設のガイドライン及び認可プロトコルに従って実施された。
【0356】
マウス血漿におけるhFVIII抗原レベル
[0378]マウス血漿におけるhFVIII導入遺伝子産物のレベルを、下記の通りにサンドイッチスタイルのELISAを使用して定量化した:まず、マイクロタイタープレートのウェルを、抗hFVIII捕捉抗体(Green Mountain Antibodies社、2μg/mLに希釈)でコーティングした。翌日、プレートを4回洗浄して、室温で30分間ブロックした(6%BSA、PBS中の0.2%Tween20)。プールしたマウス血漿に、既知の濃度の組換えB-ドメイン欠失hFVIII(XYNTHA Solofuse(登録商標))を添加して、段階希釈して(1:2)、300ng/mL~2.34ng/mLの範囲の8点標準曲線を作成した。アッセイの定量限界は、4.8ng/mLである。3つのレベルの品質管理試料を調製して、各プレート上に入れて、アッセイ性能を評価した。試料をウェルに添加した後、プレートを37℃で1時間インキュベートし、続いて、4回洗浄した。ビオチン化抗hFVIII検出抗体(Green Mountain Antibodies社、1μg/mLに希釈)を、室温で1時間プレートに添加して、捕捉したhFVIIIタンパク質に結合させた。洗浄後、1:5000希釈のペルオキシダーゼコンジュゲートストレプトアビジン試薬(Thermo Fisher Scientific社)を、室温で30分間プレートに添加して、ビオチン化抗hFVII抗体に結合させた。プレートを洗浄して、未結合のコンジュゲート抗体を除去した後、3,3’,5,5’-テトラメチルベンジジン基質(TMB)とともに室温で15分インキュベートした後に、ペルオキシダーゼ活性が明らかとなった。反応をTMB停止溶液で停止させて、光学密度(OD)用の吸光度プレートリーダーによって、プレートを読み取った。得られた吸光度値は、血漿試料中に存在するhFVIIIの濃度に比例する。データを図2図5に示す。
【0357】
RNA単位及びqPCR
[0379]脳、精巣、腎臓、脾臓、及び肝臓のマウス組織を収集して、DPBSですすいで、複数の微量片に切断して/すり潰して、およそ30mgを、キットプロトコル(RNeasy plusユニバーサルミックスキット、Qiagen社)において記載されるように実施されるRNA単離用に使用した。Nanodrop2000機器を使用して、RNA濃度を測定し、試料を、ヌクレアーゼフリー中で150ng/mLに希釈した。製造業者の説明書の通りに、Trubo DNAフリーキット(Invitrogens社)を使用して、DNアーゼ処理を行った。cDNA反応に関して、High Capacity cDNA逆転写キット(ABI社)における指示書に従って、RNA 200ngを使用した。cDNA試料を5倍希釈して、cDNA 20ngをPCR反応において使用した。フォワードプライマー:5’-TGAGGAGGCTGAAGACTATGA-3’(配列番号95)、リバースプライマー:5’-CCACAGACCTGATCTGAATGAA-3’(配列番号96)、及びプローブ:5’-56-FAM-TGGATGTGG/ZEN/TGAGGTTTGATGATGACA-3IABkFQ-3’(配列番号97)を使用して、定量的リアルタイムPCRを実施した。マウスactB(Integrated DNA Technologies社)遺伝子は、正規化用のハウスキーピング遺伝子として機能を果たした。データを図6に示す。
【0358】
実施例4
[0380]導入遺伝子発現に寄与する発現カセット内のエレメントを変更させることによって、第FVIII因子の発現を増加させた。B-ドメイン欠失hFVIII発現AAVベクターのイントロンを含まないバージョン(AAV-INTL)を作製して、イントロン含有バージョン(AAV-WINT)と比較した。AAV-INTL hFVIII発現カセット(配列番号1)は、AAV-XINT hFVIII発現カセットと同じエレメントを含有するが、但し、AAV-WINT hFVIIIは、TTRmプロモーターと、B-ドメイン欠失ヒト第VIII因子をコードする導入遺伝子との間に配置される合成イントロン(配列番号93)を有する(図7)。
【0359】
実施例5
[0381]哺乳動物においてイントロンを有するカセット(TTRm hFVIII)に対するイントロンを含まないカセット(TTRm hFVIIIイントロンなし;配列番号1)の効力を評価するために、およそ8週齢の雄C57BL/6マウス(Jackson Laboratories社)に、AAVキャプシド形成したカセットを6.4e9個又は1.6e10個のvg/マウスの投与量で、外側尾静脈において静脈内注射した。血漿を、表示するように幾つかの時点で収集して(図8及び図9)、hFVIII ELISAによって、循環hFVIIIレベルに関して評価した。
【0360】
[0382]hFVIIIレベルの決定により、TTRm hFVIIIイントロンなしが、TTRm hFVIII(イントロンを有する)に対して、効力において著しい増加を示すことが示され(図8及び図9)、この効果は、検査した用量及び時点の両方で観察された(研究#1)。これらの結果を、各群において10匹のマウスで、1.6e10個のvg/マウスを用いた、続く研究である研究#2において繰り返した(図10)。研究#2により、TTRm hFVIIIイントロンなし(AAV-INTL)が、合成イントロンを含有するベクター(AAV-WINT)よりも強力であること、またこれらの差は、少なくとも8週間持続されることが確認された。
【0361】
実施例6:NHPにおける効力、研究1
[0383]AAV-INTL及びAAV-WINTのAAVベクターの効力を、NHPにおいて比較した(研究#1)。24月齢~50月齢の、体重2kg~6kgで、AAV中和抗体に関して陰性である12匹の雄カニクイザル(マカク・ファスキクラリス(Macaca fascicularis))を、4つの無作為化群に分けて、表1に示す投薬群に基づいて、単回用量のAAV-WINT又はAAV-INTLのいずれかを静脈内注射した。続いて、血漿試料を毎週入手して、循環hFVIIIのレベルを決定した。
【0362】
【表1】
【0363】
[0384]AAV-WINT又はAAV-INTLのいずれかを投薬したサルの血漿中のhFVIIIのレベルを、ELISAによって、8週の研究全体にわたって週に1回の間隔で決定した。この研究で検査したいずれかの用量、2e12個のvg/kg(図11)又は6e122vg/kg(図12)で、時点にかかわらず、ピークの循環値に基づく2倍~4倍の循環hFVIIIのレベルの増加が観察された。予想通り、本発明者らは、治療の2週~3週後に発現の損失を観察し、BDD hFVIIIに対する阻害抗体の発現が示された。第1の研究の結果により、AAV-INTLは、NHPにおいて、AAV-WINTに対して、効力の増加を示すことが実証される。
【0364】
実施例7:NHPにおける効力、研究2
[0385]第2の研究(研究#2)は、AAV-WINTに対するAAV-INTLのベクター効力の増加を確認するために、NHPにおいて試みた。24月齢~50月齢の、体重2kg~6kgで、AAV中和抗体に関して陰性である10匹の雄カニクイザル(マカク・ファスキクラリス)を、2つの無作為化群に分けて、単回用量(2e12個のvg/kg)のAAV-WINT又はAAV-INTLのいずれかを静脈内注射した。続いて、血漿試料を毎週入手して、循環hFVIIIのレベルを決定した。
【0365】
[0386]AAV-WINT又はAAV-INTLのいずれかを投薬したマカクの血漿中のhFVIIIのレベルを、ELISAによって、8週の研究全体にわたって週に1回の間隔で決定した。この研究で検査した用量、2e12個のvg/kgで、時点にかかわらず、ピークの循環値に基づく2倍~7倍の循環hFVIIIのレベルの増加が観察された(図13)。NHPでこれまで見られるように、BDD hFVIIIに対する阻害抗体の発現に起因して、治療の2週~3週後に導入遺伝子の発現の損失が観察された。研究#2の結果により、AAV-INTLは、NHPにおいて、AAV-WINTに対して、効力の増加を示すことが確認された。
【0366】
実施例8:ベクター効力の決定
[0387]正確なベクターが、適正な濃度で、NHPの各群に投薬されたかを確認するために、投薬配合物力価をqPCRによって決定し、AAV-WINTと、AAV-INTLとの間の差を可能にする遺伝子型決定PCRアッセイによって、ストックベクターにおける合成イントロンの存在又は不在をアッセイした。未希釈のストックベクター及び2e12個のvg/kgの投薬配合物の両方のベクター効力を直接評価するために、細胞ベースの効力アッセイを利用した。
【0367】
[0388]ヒト肝臓細胞株を、ベクターの一連の希釈物で形質導入して、hFVIII活性アッセイ(Chromogenix Coatest SP4)によって、上清中の分泌されたBDD hFVIIIを評価することによって、効力を決定した。全てのMOIで、AAV-INTLは、AAV-WINTに対して効力の増加を示した(図14)。とりわけ、ストックウイルス及び希釈配合物は、ベクター群内で同様の効力を示し、2e12個のvg/kg群における投薬配合物の力価が適正に調製されることがさらに確認された。さらに、それぞれのMOIで、AAV-WINTと比較して、AAV-INTLは、効力のおよそ4倍の増加を示した(図15)。これらの値は、NHPの研究1及び研究2において観察されるAAV-INTLの効力の増加に一致している。
【0368】
実施例9:ロット比較
[0389]第1のNHP研究及び第2のNHP研究は、AAV-WINTベクター及びAAV-INTLベクターの異なるロットを使用した。異なるロットにおけるベクター効力が同等であったかどうかを評価するために、in vitroアッセイを使用して、効力を評価した(図16)。これらの比較の結果により、バッチ間変動が最小であったこと、またAAV-INTLが、同様にAAV-WINTよりも約4倍~5倍強力のままであったことが示される。
【0369】
実施例10:発現カセット効率の決定
[0390]効力の増加のメカニズムをin vivoで研究するために、ウイルス形質導入の非存在下での転写効率を決定した。それぞれ、AAV-WINT及びAAV-INTL、TTRm-イントロン-BDD-hFVIII及びTTRm-BDD-hFVIIIイントロンなしを構成する発現カセット(配列番号1)を含有するプラスミドで、ヒト肝臓細胞株をトランスフェクトした。これらの細胞由来の上清を、ヒトFVIII活性アッセイ(Chromogenix Coatest SP4)によって、hFVIIIレベルに関してアッセイした。
【0370】
[0391]TTRm-イントロン-BDD-hFVIIIの3個の独立したDNA調製物及びTTRm-BDD-fHVIIIイントロンなし(配列番号1)の2個の独立したDNA調製物の比較は、類似したhFVIIIレベルを示し、イントロン除去すると、発現の減少の傾向が見られた(図17)。いかなる理論によっても拘束されることを望まないが、データにより、非転写メカニズムが、AAV-WINTを上回るAAV-INTLの効力の増加を駆動していることが示唆される。
【0371】
実施例11:データの論述
[0392]対応する用量で、AAV-INTLは、AAV-WINTよりも、細胞培養物、マウス及びNHPモデルにおいて、BDD-hVIIIの効力及び発現の増加を示した。機構的に、効力の増加は、一見したところ発現カセットからのFVIII導入遺伝子の転写の増加に起因しなかったようであり、代わって、おそらくウイルスパッケージング効率又は代替メカニズムに起因している。これらの結果は、イントロンを含まない発現カセットが、ヒト臨床試験において効力の増加を有する可能性があり、患者の安全性及び有効性に対して有益性を提供し得ることを示している。
【0372】
実施例12:ヒト臨床試験の結果
[0393]血友病Aを患う4名の男性(N=4)において、単回用量研究を実施し、表4に概要を示した。4名の参加者全てに、本明細書では「LK03-INTL hFVIII-BDD」と称されるLK03 AAVベクター(配列番号91)においてキャプシド形成されるAAV-INTL hFVIII-BDD発現カセット(配列番号1)の単回注入を、5×1011個のvg/kgの用量で付与した。
【0373】
【表2】
【0374】
[0394]LK03-INTL hFVIII-BDDベクターは、4名全ての参加者において、FVIII発現を駆動することが観察された(図18図19)。
【0375】
[0395]
実施例13:配列
【0376】
【表3】




【0377】
AAV-INTL発現カセット(5’-ITR、TTRm、hFVIII-BDD、ポリA、及び3’ITR)(配列番号1)の全核酸配列及び説明(表3):
cctgcaggcagctgcgcgctcgctcgctcactgaggccgcccgggcaaagcccgggcgtcgggcgacctttggtcgcccggcctcagtgagcgagcgagcgcgcagagagggagtggccaactccatcactaggggttcctgtcgacgtgtctgtctgcacatttcgtagagcgagtgttccgatactctaatctccctaggcaaggttcatattgacttaggttacttattctccttttgttgactaagtcaataatcagaatcagcaggtttggagtcagcttggcagggatcagcagcctgggttggaaggagggggtataaaagccccttcaccaggagaagccgtcacacagatccacaagctcctgctagcgtttaaacgccaccatgcagattgagctgagcacctgcttcttcctgtgtctgctgaggttctgcttctctgccaccaggaggtattacctgggggctgtggagctgagctgggactatatgcagtctgacctgggggagctgcctgtggatgctaggttcccccccagggtgcccaagagcttcccctttaacacttctgtggtgtacaagaagaccctgtttgtggagttcactgaccacctgttcaacattgccaagcccaggcccccctggatggggctgctggggcccaccatccaggctgaggtgtatgacactgtggtgatcaccctgaagaacatggccagccaccctgtgagcctgcatgctgtgggggtgagctactggaaggcttctgagggggctgagtatgatgaccagactagccagagggagaaggaggatgacaaggtgtttcctgggggcagccatacctatgtgtggcaggtgctgaaggagaatggccccatggcctctgaccccctgtgcctgacctacagctacctgtctcatgtggacctggtgaaggacctgaactctggcctgattggggctctgctggtgtgtagggagggcagcctggctaaggaaaagacccagaccctgcataagtttatcctgctgtttgctgtgtttgatgagggcaagagctggcactctgagaccaagaacagcctgatgcaggatagggatgctgcctctgccagggcttggcctaagatgcacactgtgaatgggtatgtgaataggagcctgcctggcctgattggctgccacaggaagtctgtgtactggcatgtgattgggatgggcaccacccctgaggtccatagcatcttcctggagggccacactttcctggtgaggaaccacagacaggcctctctggagatctctcccatcaccttcctgactgctcagactctgctgatggacctgggccagttcctgctgttttgccatattagcagccaccagcatgatgggatggaggcctatgtgaaggtggatagctgccctgaggagcctcagctgaggatgaagaacaatgaggaggctgaagactatgatgatgacctgactgattctgagatggatgtggtgaggtttgatgatgacaatagccccagcttcattcagatcaggtctgtggccaagaaacaccccaagacctgggtgcactacattgctgctgaggaagaggactgggactatgctcccctggtgctggcccctgatgataggtcttataagagccagtacctgaacaatgggccccagaggattggcaggaagtacaagaaggtgaggttcatggcctacactgatgaaaccttcaaaaccagggaggccattcagcatgagtctggcatcctgggccctctgctgtatggggaggtgggggacaccctgctgatcatcttcaagaaccaggccagcaggccctacaacatctatcctcatggcatcactgatgtgaggcccctgtacagcaggaggctgcccaagggggtgaagcacctgaaagacttccccatcctgcctggggagatctttaagtataagtggactgtgactgtggaggatggccctaccaagtctgaccccaggtgtctgaccaggtactattctagctttgtgaacatggagagggacctggcctctggcctgattgggcccctgctgatctgctacaaggagtctgtggaccagaggggcaaccagatcatgtctgacaagaggaatgtgatcctgttttctgtgtttgatgagaataggagctggtacctgactgagaacatccagaggtttctgcccaatcctgctggggtgcagctggaggatcctgagttccaggccagcaatatcatgcatagcatcaatggctatgtgtttgacagcctgcagctgtctgtgtgcctgcatgaggtggcctactggtacatcctgagcattggggcccagactgactttctgtctgtgttcttttctggctataccttcaagcacaagatggtgtatgaggataccctgaccctgttccccttctctggggagactgtgttcatgagcatggagaatcctgggctgtggatcctggggtgccacaactctgattttaggaacagggggatgactgccctgctgaaggtgtctagctgtgataagaacactggggactactatgaggacagctatgaggacatttctgcttatctgctgtctaagaataatgccattgagcccagaagcttcagccagaatccccctgtgctgaagagacatcagagggagatcaccagaactaccctgcagtctgatcaggaggagattgactatgatgacactatctctgtggagatgaagaaggaggactttgacatctatgatgaggatgagaatcagtctcccaggagctttcagaagaagaccagacattacttcattgctgctgtggagaggctgtgggactatggcatgagctctagccctcatgtgctgaggaacagggcccagtctggctctgtgccccagttcaagaaggtggtgttccaggaattcactgatggcagcttcacccagcccctgtacaggggggagctgaatgagcacctgggcctgctggggccttatatcagggctgaggtggaggataatattatggtgactttcaggaaccaggccagcaggccctactctttctatagcagcctgatctcttatgaggaggatcagaggcagggggctgagcctaggaagaactttgtgaagcccaatgagactaagacctacttctggaaggtccagcaccacatggcccctaccaaggatgagtttgactgcaaggcctgggcctatttctctgatgtggatctggagaaggatgtccattctgggctgattggccccctgctggtgtgccacactaacactctgaatcctgcccatggcaggcaggtgactgtccaggagtttgccctgttcttcactatctttgatgagaccaagagctggtactttactgagaacatggagaggaactgcagagctccttgcaatattcagatggaggaccccaccttcaaggagaattacaggttccatgccattaatgggtacatcatggacaccctgcctggcctggtgatggctcaggaccagaggatcaggtggtacctgctgagcatgggctctaatgagaatatccacagcatccacttctctgggcatgtgttcactgtgaggaagaaggaggagtacaagatggctctgtataatctgtaccctggggtgtttgaaactgtggagatgctgccctctaaggctggcatctggagggtggagtgcctgattggggagcacctgcatgctggcatgagcaccctgttcctggtgtacagcaacaagtgccagacccccctgggcatggcctctggccacatcagggacttccagatcactgcctctggccagtatggccagtgggcccccaagctggccaggctgcactattctggcagcatcaatgcctggagcaccaaggagcccttcagctggatcaaggtggacctgctggcccccatgatcattcatggcatcaagacccagggggccaggcagaagttcagctctctgtacatctctcagttcatcatcatgtactctctggatgggaagaagtggcagacctacaggggcaacagcactggcaccctgatggtgttctttgggaatgtggactcttctggcatcaagcacaacatcttcaatccccccatcattgctaggtatattaggctgcatcccacccactacagcatcaggtctaccctgaggatggagctgatgggctgtgacctgaactcttgcagcatgcccctgggcatggagtctaaggccatctctgatgcccagattactgccagcagctacttcaccaacatgtttgccacctggagcccctctaaggccaggctgcatctgcaggggaggagcaatgcctggaggcctcaggtgaacaaccccaaggagtggctgcaggtggatttccagaagaccatgaaggtgactggggtgaccacccagggggtcaagagcctgctgaccagcatgtatgtgaaggagttcctgatcagcagcagccaggatggccaccagtggactctgttctttcagaatgggaaggtgaaggtgtttcagggcaatcaggactctttcacccctgtggtgaacagcctggacccccccctgctgaccagatacctgaggatccacccccagtcttgggtgcatcagattgccctgaggatggaggtgctgggctgtgaggctcaggatctgtactgagcggccgcaataaaagatcagagctctagagatctgtgtgttggttttttgtgtaggaacccctagtgatggagttggccactccctctctgcgcgctcgctcgctcactgaggccgggcgaccaaaggtcgcccgacgcccgggctttgcccgggcggcctcagtgagcgagcgagcgcgcagctgcctgcagg
【0378】
【表4】
【0379】
野生型TTRプロモーター(配列番号2)。4個の下線を付したヌクレオチドは、以下の変異TTRプロモーター(配列番号3)において変更されている。
gtgtctgtctgcacatttcgtagagcgagtgttccgatactctaatctccctaggcaaggttcatatttgtgtaggttacttattctccttttgttgactaagtcaataatcagaatcagcaggtttggagtcagcttggcagggatcagcagcctgggttggaaggagggggtataaaagccccttcaccaggagaagccgtcacacagatccacaagctcctg
【0380】
変異TTRプロモーター(4個のヌクレオチド変化、下線を付してある)「TTRm」(配列番号3):
gtgtctgtctgcacatttcgtagagcgagtgttccgatactctaatctccctaggcaaggttcatattgacttaggttacttattctccttttgttgactaagtcaataatcagaatcagcaggtttggagtcagcttggcagggatcagcagcctgggttggaaggagggggtataaaagccccttcaccaggagaagccgtcacacagatccacaagctcctg
【0381】
CpG1-TTRmの核酸配列(配列番号4)。CpG1において、4個全てのCpGに関して、あらゆるCが、Tに変更されている(二重下線を付してある)。配列が、FVIII発現カセットにクローニングされた際、MluI(acgcgt)及びPmeI(gtttaaac)制限部位は、それぞれ、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号5は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG1-TTRmである。
【0382】
配列番号4:
【化1】
【0383】
配列番号5:
【化2】
【0384】
CpG2-TTRmの核酸配列(配列番号6)。CpG2において、2番目、3番目及び4番目のCpGに関して、Cが、Tに変更されている(二重下線を付してある)。配列が、FVIII発現カセットにクローニングされた際、MluI(acgcgt)及びPmeI(gtttaaac)制限部位は、それぞれ、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号7は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG2-TTRmである。
【0385】
配列番号6:
【化3】
【0386】
配列番号7:
【化4】
【0387】
CpG3-TTRmの核酸配列(配列番号8)。CpG3において、1番目、3番目及び4番目のCpGに関して、Cが、Tに変更されている(二重下線を付してある)。配列が、FVIII発現カセットにクローニングされた際、MluI(acgcgt)及びPmeI(gtttaaac)制限部位は、それぞれ、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号9は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG3-TTRmである。
【0388】
配列番号8:
【化5】
【0389】
配列番号9:
【化6】

CpG4-TTRmの核酸配列(配列番号10)。CpG4において、1番目、2番目及び4番目のCpGに関して、Cが、Tに変更されている(二重下線を付してある)。配列が、FVIII発現カセットにクローニングされた際、MluI(acgcgt)及びPmeI(gtttaaac)制限部位は、それぞれ、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号11は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG4-TTRmである。
【0390】
配列番号10:
【化7】
【0391】
配列番号11:
【化8】
【0392】
CpG5-TTRmの核酸配列(配列番号12)。CpG5において、1番目、2番目及び3番目のCpGに関して、Cが、Tに変更されている(二重下線を付してある)。配列が、FVIII発現カセットにクローニングされた際、MluI(acgcgt)及びPmeI(gtttaaac)制限部位は、それぞれ、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号13は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG5-TTRmである。
【0393】
配列番号12:
【化9】
【0394】
配列番号13:
【化10】
【0395】
ハイブリッド6プロモーター(TTR/hAAT/アルブミンハイブリッド)の核酸配列(配列番号14)。単一のCpGジヌクレオチドにおいて、Gが、Aに変更されている(二重下線を付してある)。配列が、FVIII発現カセットにクローニングされた際、MluI(acgcgt)及びPmeI(gtttaaac)制限部位は、それぞれ、5’末端及び3’末端に存在する。(イタリック体=TTR、下線=アルブミン、太字=hAAT。)配列番号15は、これらの制限酵素部位を有するハイブリッド6プロモーターである。
【0396】
【化11】
【0397】
ハイブリッド7プロモーター(TTR/hAAT/ハイブリッド)の核酸配列(配列番号16)。両方のCpGジヌクレオチドにおいて、Cが、Tに変更されている(二重下線を付してある)。配列が、FVIII発現カセットにクローニングされた際、MluI(acgcgt)及びPmeI(gtttaaac)制限部位は、それぞれ、5’末端及び3’末端に存在する。(イタリック体=TTR、太字=hAAT。)配列番号17は、これらの制限酵素部位を有するハイブリッド7プロモーターである。
【0398】
【化12】
【0399】
ハイブリッド8プロモーター(TTR/FGG(フィブリノゲンガンマ鎖遺伝子プロモーター)/アルブミンプロモーターハイブリッド)の核酸配列(配列番号18)。単一のCpGジヌクレオチドにおいて、Gが、Aに変更されている(二重下線を付してある)。配列が、FVIII発現カセットにクローニングされた際、MluI(acgcgt)及びPmeI(gtttaaac)制限部位は、それぞれ、5’末端及び3’末端に存在する。(下線=アルブミン、下線イタリック体=FGG、イタリック体=TTR。)配列番号19は、これらの制限酵素部位を有するハイブリッド8プロモーターである。
【0400】
【化13】
【0401】
ハイブリッド9プロモーター(TTR/FGG/hAAT/SAA1ハイブリッド)の核酸配列(配列番号20)。3個全てのCpGジヌクレオチドにおいて、Cが、Tに変更されている(二重下線を付してある)。配列が、FVIII発現カセットにクローニングされた際、MluI(acgcgt)及びPmeI(gtttaaac)制限部位は、それぞれ、5’末端及び3’末端に存在する。(イタリック体=TTR、太字=hAAT、下線イタリック体=FGG、下線太字=SAA1。)配列番号21は、これらの制限酵素部位を有するハイブリッド9プロモーターである。
【0402】
【化14】
【0403】
CpGが低減されていないApoE/hAAT調節エレメントの核酸配列(配列番号22)。該配列は、総計のCpGを含有する(二重下線を付してある)。C/EBP(CCAAT/エンハンサー結合タンパク質)部位に下線を付してある。
【0404】
【化15】
【0405】
ApaI制限部位によって5’末端及び3’末端で隣接される、CpGが低減されていないApoE/hAAT調節単位の核酸配列(配列番号23)。該配列は、総計16個のCpGを含有する(二重下線を付してある)。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位が使用された。
【0406】
【化16】
【0407】
CpG1-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号24)。あらゆるCが、Tに変更されたが、但し、7番目のCpGでは、Gが、Aに変更されている。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号25は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG1-ApoE/hAATである。
【0408】
【化17】
【0409】
CpG2-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号26)。あらゆるCが、Tに変更されたが、但し、1番目のCpGは、変化を伴わずにそのままであり、7番目のCpGでは、Gが、Aに変更された。未変更の「c」は太字である。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、それぞれ、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号27は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG2-ApoE/hAATである。
【0410】
【化18】
【0411】
CpG3-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号28)。あらゆるCが、Tに変更されたが、但し、2番目のCpGは、変化を伴わずにそのままであり、7番目のCpGでは、Gが、Aに変更された。未変更の「c」は太字である。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号29は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG3-ApoE/hAATである。
【0412】
【化19】
【0413】
CpG4-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号30)。あらゆるCが、Tに変更されたが、但し、3番目のCpGは、変化を伴わずにそのままであり、7番目のCpGでは、Gが、Aに変更された。未変更の「c」は太字である。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号31は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG4-ApoE/hAATである。
【0414】
【化20】
【0415】
CpG5-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号32)。あらゆるCが、Tに変更されたが、但し、4番目のCpGは、変化を伴わずにそのままであり、7番目のCpGでは、Gが、Aに変更された。未変更のCpG(4番目)は太字である。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号33は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG5-ApoE/hAATである。
【0416】
【化21】
【0417】
CpG6-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号34)。あらゆるCが、Tに変更されたが、但し、5番目のCpGは、変化を伴わずにそのままであり、7番目のCpGでは、Gが、Aに変更された。未変更のCpG(5番目)は太字である。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号35は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG6-ApoE/hAATである。
【0418】
【化22】
【0419】
CpG7-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号36)。あらゆるCが、Tに変更されたが、但し、6番目のCpGは、変化を伴わずにそのままであり、7番目のCpGでは、Gが、Aに変更された。未変更のCpG(6番目)は太字である。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号37は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG7-ApoE/hAATである。
【0420】
【化23】
【0421】
CpG8-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号38)。あらゆるCが、Tに変更されたが、但し、7番目の部位は、変化を伴わずにそのままである。未変更のCpG(7番目)は太字である。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号39は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG8-ApoE/hAATである。
【0422】
【化24】
【0423】
CpG9-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号40)。あらゆるCが、Tに変更されたが、但し、8番目のCpGは、変化を伴わずにそのままであり、7番目のCpGでは、Gが、Aに変更された。未変更のCpG(8番目)は太字である。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号41は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG9-ApoE/hAATである。
【0424】
【化25】
【0425】
CpG10-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号42)。あらゆるCが、Tに変更されたが、但し、9番目のCpGは、変化を伴わずにそのままであり、7番目のCpGでは、Gが、Aに変更された。未変更のCpG(9番目)は太字である。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号43は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG10-ApoE/hAATである。
【0426】
【化26】
【0427】
CpG11-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号44)。あらゆるCが、Tに変更されたが、但し、10番目のCpGは、変化を伴わずにそのままであり、7番目のCpGでは、Gが、Aに変更された。未変更のCpG(10番目)は太字である。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号45は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG11-ApoE/hAATである。
【0428】
【化27】
【0429】
CpG12-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号46)。あらゆるCが、Tに変更されたが、但し、11番目のCpGは、変化を伴わずにそのままであり、7番目のCpGでは、Gが、Aに変更された。未変更のCpG(11番目)は太字である。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号47は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG12-ApoE/hAATである。
【0430】
【化28】
【0431】
CpG13-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号48)。あらゆるCが、Tに変更されたが、但し、12番目のCpGは、変化を伴わずにそのままであり、7番目のCpGでは、Gが、Aに変更された。未変更のCpG(12番目)は太字である。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号49は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG13-ApoE/hAATである。
【0432】
【化29】
【0433】
CpG14-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号50)。あらゆるCが、Tに変更されたが、但し、13番目のCpGは、変化を伴わずにそのままであり、7番目のCpGでは、Gが、Aに変更された。未変更のCpG(13番目)は太字である。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号51は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG14-ApoE/hAATである。
【0434】
【化30】
【0435】
CpG15-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号52)。あらゆるCが、Tに変更されたが、但し、14番目のCpGは、変化を伴わずにそのままであり、7番目のCpGでは、Gが、Aに変更された。未変更のCpG(14番目)は太字である。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号53は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG15-ApoE/hAATである。
【0436】
【化31】
【0437】
CpG16-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号54)。あらゆるCが、Tに変更されたが、但し、15番目のCpGは、変化を伴わずにそのままであり、7番目のCpGでは、Gが、Aに変更された。未変更のCpG(15番目)は太字である。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号55は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG16-ApoE/hAATである。
【0438】
【化32】
【0439】
CpG17-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号56)。あらゆるCが、Tに変更されたが、但し、16番目のCpGは、変化を伴わずにそのままであり、7番目のCpGでは、Gが、Aに変更された。未変更のCpG(16番目)は太字である。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号57は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG17-ApoE/hAATである。
【0440】
【化33】

CpG18-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号58)。5番目、7番目、8番目、10番目及び11番目のCpGが除去され、残りのCpGに関しては、Cが、Tに変更されている。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号59は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG18-ApoE/hAATである。
【0441】
【化34】
【0442】
CpG19-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号60)。1番目~5番目及び8番目~11番目のCpGにおいて、Cが、Tに変更され、7番目のCpGのCが除去される。残りのCpG(6番目及び12番目~16番目)は、未変更である(太字)。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号61は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG19-ApoE/hAATである。
【0443】
【化35】
【0444】
CpG20-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号62)。推定転写因子結合部位を有さない領域の多重欠失の結果。唯一の残りのCpGにおいて、Gが、Aに変更された(配列番号22の7番目のCpG)。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号63は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG20-ApoE/hAATである。
【0445】
【化36】
【0446】
CpG21-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号64)。全てのCpGにおいて、Cが、Tに変更されたが、但し、Gが、それぞれ、C及びAに変更されている5番目及び6番目のCpGを除く。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号65は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG21-ApoE/hAATである。
【0447】
【化37】
【0448】
CpG22-ApoE/hAATの核酸配列(配列番号66)。全てのCpGにおいて、Cが、Tに変更されたが、但し、5番目のCpGは、変化を伴わずにそのままであり(太字)、6番目のCpGでは、Gが、Aに変更された。配列が、FIX発現カセットにクローニングされた際、ApaI制限部位は、5’末端及び3’末端に存在する。配列番号67は、これらの制限酵素部位(下線を付してある)を有するCpG22-ApoE/hAATである。
【0449】
【化38】
【0450】
FVIII-BDD(SQ配列太字/下線)のアミノ酸配列(配列番号68)。
【化39】
【0451】
SQ配列(配列番号69)。
SFSQNPPVLKRHQR
【0452】
野生型FVIII-BDD cDNA(配列番号70)。
atgcaaatagagctctccacctgcttctttctgtgccttttgcgattctgctttagtgccaccagaagatactacctgggtgcagtggaactgtcatgggactatatgcaaagtgatctcggtgagctgcctgtggacgcaagatttcctcctagagtgccaaaatcttttccattcaacacctcagtcgtgtacaaaaagactctgtttgtagaattcacggatcaccttttcaacatcgctaagccaaggccaccctggatgggtctgctaggtcctaccatccaggctgaggtttatgatacagtggtcattacacttaagaacatggcttcccatcctgtcagtcttcatgctgttggtgtatcctactggaaagcttctgagggagctgaatatgatgatcagaccagtcaaagggagaaagaagatgataaagtcttccctggtggaagccatacatatgtctggcaggtcctgaaagagaatggtccaatggcctctgacccactgtgccttacctactcatatctttctcatgtggacctggtaaaagacttgaattcaggcctcattggagccctactagtatgtagagaagggagtctggccaaggaaaagacacagaccttgcacaaatttatactactttttgctgtatttgatgaagggaaaagttggcactcagaaacaaagaactccttgatgcaggatagggatgctgcatctgctcgggcctggcctaaaatgcacacagtcaatggttatgtaaacaggtctctgccaggtctgattggatgccacaggaaatcagtctattggcatgtgattggaatgggcaccactcctgaagtgcactcaatattcctcgaaggtcacacatttcttgtgaggaaccatcgccaggcgtccttggaaatctcgccaataactttccttactgctcaaacactcttgatggaccttggacagtttctactgttttgtcatatctcttcccaccaacatgatggcatggaagcttatgtcaaagtagacagctgtccagaggaaccccaactacgaatgaaaaataatgaagaagcggaagactatgatgatgatcttactgattctgaaatggatgtggtcaggtttgatgatgacaactctccttcctttatccaaattcgctcagttgccaagaagcatcctaaaacttgggtacattacattgctgctgaagaggaggactgggactatgctcccttagtcctcgcccccgatgacagaagttataaaagtcaatatttgaacaatggccctcagcggattggtaggaagtacaaaaaagtccgatttatggcatacacagatgaaacctttaagactcgtgaagctattcagcatgaatcaggaatcttgggacctttactttatggggaagttggagacacactgttgattatatttaagaatcaagcaagcagaccatataacatctaccctcacggaatcactgatgtccgtcctttgtattcaaggagattaccaaaaggtgtaaaacatttgaaggattttccaattctgccaggagaaatattcaaatataaatggacagtgactgtagaagatgggccaactaaatcagatcctcggtgcctgacccgctattactctagtttcgttaatatggagagagatctagcttcaggactcattggccctctcctcatctgctacaaagaatctgtagatcaaagaggaaaccagataatgtcagacaagaggaatgtcatcctgttttctgtatttgatgagaaccgaagctggtacctcacagagaatatacaacgctttctccccaatccagctggagtgcagcttgaggatccagagttccaagcctccaacatcatgcacagcatcaatggctatgtttttgatagtttgcagttgtcagtttgtttgcatgaggtggcatactggtacattctaagcattggagcacagactgacttcctttctgtcttcttctctggatataccttcaaacacaaaatggtctatgaagacacactcaccctattcccattctcaggagaaactgtcttcatgtcgatggaaaacccaggtctatggattctggggtgccacaactcagactttcggaacagaggcatgaccgccttactgaaggtttctagttgtgacaagaacactggtgattattacgaggacagttatgaagatatttcagcatacttgctgagtaaaaacaatgccattgaaccaagaagcttctcccaaaacccaccagtcttgaaacgccatcaacgggaaataactcgtactactcttcagtcagatcaagaggaaattgactatgatgataccatatcagttgaaatgaagaaggaagattttgacatttatgatgaggatgaaaatcagagcccccgcagctttcaaaagaaaacacgacactattttattgctgcagtggagaggctctgggattatgggatgagtagctccccacatgttctaagaaacagggctcagagtggcagtgtccctcagttcaagaaagttgttttccaggaatttactgatggctcctttactcagcccttataccgtggagaactaaatgaacatttgggactcctggggccatatataagagcagaagttgaagataatatcatggtaactttcagaaatcaggcctctcgtccctattccttctattctagccttatttcttatgaggaagatcagaggcaaggagcagaacctagaaaaaactttgtcaagcctaatgaaaccaaaacttacttttggaaagtgcaacatcatatggcacccactaaagatgagtttgactgcaaagcctgggcttatttctctgatgttgacctggaaaaagatgtgcactcaggcctgattggaccccttctggtctgccacactaacacactgaaccctgctcatgggagacaagtgacagtacaggaatttgctctgtttttcaccatctttgatgagaccaaaagctggtacttcactgaaaatatggaaagaaactgcagggctccctgcaatatccagatggaagatcccacttttaaagagaattatcgcttccatgcaatcaatggctacataatggatacactacctggcttagtaatggctcaggatcaaaggattcgatggtatctgctcagcatgggcagcaatgaaaacatccattctattcatttcagtggacatgtgttcaccgtacgaaaaaaagaggagtataaaatggcactgtacaatctctatccaggtgtttttgagacagtggaaatgttaccatccaaagctggaatttggcgggtggaatgccttattggcgagcatctacatgctgggatgagcacactttttctggtgtacagcaataagtgtcagactcccctgggaatggcttctggacacattagagattttcagattacagcttcaggacaatatggacagtgggccccaaagctggccagacttcattattccggatcaatcaatgcctggagcaccaaggagcccttttcttggatcaaggtggatctgttggcaccaatgattattcacggcatcaagacccagggtgcccgtcagaagttctccagcctctacatctctcagtttatcatcatgtatagtcttgatgggaagaagtggcagacttatcgaggaaattccactggaaccttaatggtcttctttggcaatgtggattcatctgggataaaacacaatatttttaaccctccaattattgctcgatacatccgtttgcacccaactcattatagcattcgcagcactcttcgcatggagttgatgggctgtgatttaaatagttgcagcatgccattgggaatggagagtaaagcaatatcagatgcacagattactgcttcatcctactttaccaatatgtttgccacctggtctccttcaaaagctcgacttcacctccaagggaggagtaatgcctggagacctcaggtgaataatccaaaagagtggctgcaagtggacttccagaagacaatgaaagtcacaggagtaactactcagggagtaaaatctctgcttaccagcatgtatgtgaaggagttcctcatctccagcagtcaagatggccatcagtggactctcttttttcagaatggcaaagtaaaggtttttcagggaaatcaagactccttcacacctgtggtgaactctctagacccaccgttactgactcgctaccttcgaattcacccccagagttgggtgcaccagattgccctgaggatggaggttctgggctgcgaggcacaggacctctactga
【0453】
FVIII-BDDをコードするCpGが低減された核酸バリアント(配列番号71)
atgcagattgagctgtctacctgcttcttcctgtgcctgctgaggttctgcttctctgct
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ggggagctgcctgtggatgccaggtttccccccagggtgcccaagagcttccccttcaat
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gctaaacccaggcccccctggatggggctgctgggccctaccatccaggctgaggtgtat
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gacctgggccagtttctgctgttctgccacatctctagccaccagcatgatggcatggag
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gaggctgaggactatgatgatgacctgactgactctgagatggatgtggtgagatttgat
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cagattgccctgaggatggaggtgctggggtgtgaggcccaggacctgtactga
【0454】
FVIII-BDDをコードするCpGが低減された核酸バリアント(配列番号72)
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cagattgccctgaggatggaggtgctgggctgtgaggcccaggacctgtattga
【0455】
FVIII-BDDをコードするCpGが低減された核酸バリアント(配列番号73)
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actaggaggtactatctgggggctgtggagctgtcttgggactatatgcagtctgacctg
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【0456】
FVIII-BDDをコードするCpGが低減された核酸バリアント(配列番号74)
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cagattgccctgaggatggaggtgctgggctgtgaggcccaggacctgtactga
【0457】
FVIII-BDDをコードするCpGが低減された核酸バリアント(配列番号75)
atgcagattgagctgtctacttgcttcttcctgtgcctgctgaggttctgcttctctgcc
actaggaggtattacctgggggctgtggagctgagctgggactatatgcagtctgacctg
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cagattgccctgaggatggaggtgctgggctgtgaggcccaggacctgtactga
【0458】
FVIII-BDDをコードするCpGが低減された核酸バリアント(配列番号76)
atgcagattgagctgagcacctgcttcttcctgtgcctgctgaggttttgcttctctgccaccaggaggtactacctgggggctgtggagctgagctgggattacatgcagtctgacctgggggagctgcctgtggatgccaggttccctcccagggtgcccaagtctttccccttcaacacttctgtggtgtacaagaagaccctgtttgtggagtttactgaccacctgttcaacattgccaagcccaggcctccctggatgggcctgctgggccccaccattcaggctgaggtgtatgacactgtggtcatcaccctgaaaaatatggctagccaccctgtgtctctgcatgctgtgggggtgagctactggaaggcctctgagggggctgagtatgatgaccagactagccagagggagaaggaggatgacaaggtgttccctgggggcagccacacttatgtgtggcaggtgctgaaagagaatggccccatggcttctgatcccctgtgtctgacctatagctacctgagccatgtggatctggtgaaggacctgaactctggcctgattggggccctgctggtgtgcagggagggcagcctggctaaggagaagacccagaccctgcataagttcatcctgctgtttgctgtgtttgatgagggcaagagctggcactctgagactaagaacagcctgatgcaggatagggatgctgcttctgccagggcctggcccaagatgcacactgtgaatgggtatgtgaacaggagcctgcctggcctgattggctgccataggaagtctgtctattggcatgtgattggcatgggcactactcctgaggtgcacagcatctttctggagggccacaccttcctggtgaggaaccacaggcaggccagcctggagatctctcccatcactttcctgactgctcagaccctgctgatggacctgggccagttcctgctgttctgtcacatctctagccaccagcatgatggcatggaggcctatgtgaaggtggatagctgccctgaggaaccccagctgaggatgaagaacaatgaggaggctgaggattatgatgatgatctgactgattctgagatggatgtggtgaggtttgatgatgacaattctcctagcttcattcagatcagatctgtggccaaaaagcatcctaagacttgggtgcattatattgctgctgaggaggaggattgggattatgcccccctggtgctggctcctgatgataggagctacaagtctcagtacctgaataatgggccccagaggattggcaggaagtacaagaaggtgaggttcatggcctacactgatgagaccttcaagaccagggaggccattcagcatgagtctgggattctggggcccctgctgtatggggaggtgggggataccctgctgatcattttcaagaaccaggccagcaggccctacaacatctacccccatgggattactgatgtgaggcccctgtactctaggaggctgcctaagggggtgaagcacctgaaggattttcctatcctgcctggggaaatcttcaagtacaagtggactgtgactgtggaggatggccccactaagtctgatcccaggtgtctgaccaggtattatagctcttttgtgaacatggagagggatctggcctctgggctgattggccctctgctgatctgctacaaggagtctgtggaccagaggggcaaccagatcatgtctgacaagaggaatgtgatcctgttctctgtgtttgatgagaacaggagctggtatctgactgagaacatccagaggtttctgcccaatcctgctggggtgcagctggaggatcctgagttccaggctagcaacatcatgcacagcatcaatgggtatgtgtttgacagcctgcagctgtctgtgtgtctgcatgaggtggcctactggtatatcctgtctattggggcccagactgacttcctgtctgtgtttttttctgggtatacttttaagcacaagatggtgtatgaggacaccctgactctgttccccttctctggggagactgtgtttatgagcatggagaaccctggcctgtggatcctgggctgccacaattctgacttcaggaatagggggatgactgccctgctgaaggtgagcagctgtgataagaatactggggactactatgaggactcttatgaggacatttctgcctatctgctgtctaagaacaatgccattgaacccaggagcttctctcagaacccccctgtgctgaagaggcaccagagggaaatcaccagaactactctgcagtctgatcaggaggaaattgactatgatgacactatttctgtggagatgaagaaggaggactttgacatctatgatgaggatgagaaccagagcccaaggagcttccagaagaagactaggcactacttcattgctgctgtggagaggctgtgggactatggcatgagcagcagcccccatgtgctgagaaacagggcccagtctgggtctgtgccccagttcaagaaggtggtgttccaggagttcactgatgggagcttcacccagcccctgtataggggggagctgaatgagcacctgggcctgctgggcccctatattagggctgaggtggaggacaacatcatggtgaccttcaggaatcaggcctctaggccctacagcttctacagcagcctgattagctatgaggaggatcagaggcagggggctgaacccaggaagaactttgtgaagcccaatgagaccaagacctatttctggaaggtgcagcatcacatggcccccaccaaggatgagtttgactgcaaggcctgggcctacttctctgatgtggatctggagaaggatgtgcactctggcctgattggccccctgctggtgtgccacaccaacaccctgaaccctgctcatggcaggcaggtgactgtgcaggagtttgccctgttcttcaccatctttgatgagactaagtcttggtacttcactgagaatatggagaggaattgcagggccccctgcaatattcagatggaagaccccaccttcaaggagaattacaggttccatgccattaatggctacatcatggataccctgcctggcctggtgatggcccaggatcagaggatcaggtggtacctgctgagcatgggcagcaatgagaacatccactctatccacttctctggccatgtgtttactgtgaggaagaaggaggagtataagatggccctgtacaacctgtaccctggggtctttgagactgtggagatgctgccttctaaggctggcatttggagggtggagtgcctgattggggaacacctgcatgctggcatgtctaccctgttcctggtgtacagcaataagtgccagacccccctgggcatggcctctgggcatatcagggatttccagatcactgcctctggccagtatggccagtgggccccaaagctggctaggctgcactactctgggagcatcaatgcctggagcactaaggagcccttcagctggatcaaggtggacctgctggcccccatgattatccatgggattaagactcagggggccaggcagaagttcagcagcctgtacatcagccagttcattatcatgtacagcctggatggcaagaagtggcagacctataggggcaactctactgggaccctgatggtgttctttgggaatgtggatagctctgggatcaagcacaatatcttcaacccccccatcattgccaggtatatcaggctgcaccccacccactacagcattaggtctaccctgaggatggagctgatgggctgtgatctgaacagctgtagcatgcctctgggcatggagtctaaggccatttctgatgcccagattactgctagcagctacttcaccaacatgtttgccacctggtctcccagcaaggccaggctgcatctgcagggcaggtctaatgcttggaggccccaggtgaacaacccaaaggagtggctgcaggtggatttccagaagactatgaaggtgactggggtgaccactcagggggtgaagtctctgctgacctctatgtatgtgaaggagttcctgatctctagcagccaggatggccatcagtggaccctgttcttccagaatggcaaggtgaaagtgttccagggcaatcaggatagcttcactccagtggtgaacagcctggatccccctctgctgactaggtacctgaggatccacccccagagctgggtgcaccagattgccctgaggatggaggtgctgggctgtgaggcccaggacctgtactga
【0459】
FVIII-BDDをコードするCpGが低減された核酸バリアント(配列番号77)
atgcagattgagctgagcacctgcttcttcctgtgtctgctgaggttctgcttctctgccaccaggaggtattacctgggggctgtggagctgagctgggactatatgcagtctgacctgggggagctgcctgtggatgctaggttcccccccagggtgcccaagagcttcccctttaacacttctgtggtgtacaagaagaccctgtttgtggagttcactgaccacctgttcaacattgccaagcccaggcccccctggatggggctgctggggcccaccatccaggctgaggtgtatgacactgtggtgatcaccctgaagaacatggccagccaccctgtgagcctgcatgctgtgggggtgagctactggaaggcttctgagggggctgagtatgatgaccagactagccagagggagaaggaggatgacaaggtgtttcctgggggcagccatacctatgtgtggcaggtgctgaaggagaatggccccatggcctctgaccccctgtgcctgacctacagctacctgtctcatgtggacctggtgaaggacctgaactctggcctgattggggctctgctggtgtgtagggagggcagcctggctaaggaaaagacccagaccctgcataagtttatcctgctgtttgctgtgtttgatgagggcaagagctggcactctgagaccaagaacagcctgatgcaggatagggatgctgcctctgccagggcttggcctaagatgcacactgtgaatgggtatgtgaataggagcctgcctggcctgattggctgccacaggaagtctgtgtactggcatgtgattgggatgggcaccacccctgaggtccatagcatcttcctggagggccacactttcctggtgaggaaccacagacaggcctctctggagatctctcccatcaccttcctgactgctcagactctgctgatggacctgggccagttcctgctgttttgccatattagcagccaccagcatgatgggatggaggcctatgtgaaggtggatagctgccctgaggagcctcagctgaggatgaagaacaatgaggaggctgaagactatgatgatgacctgactgattctgagatggatgtggtgaggtttgatgatgacaatagccccagcttcattcagatcaggtctgtggccaagaaacaccccaagacctgggtgcactacattgctgctgaggaagaggactgggactatgctcccctggtgctggcccctgatgataggtcttataagagccagtacctgaacaatgggccccagaggattggcaggaagtacaagaaggtgaggttcatggcctacactgatgaaaccttcaaaaccagggaggccattcagcatgagtctggcatcctgggccctctgctgtatggggaggtgggggacaccctgctgatcatcttcaagaaccaggccagcaggccctacaacatctatcctcatggcatcactgatgtgaggcccctgtacagcaggaggctgcccaagggggtgaagcacctgaaagacttccccatcctgcctggggagatctttaagtataagtggactgtgactgtggaggatggccctaccaagtctgaccccaggtgtctgaccaggtactattctagctttgtgaacatggagagggacctggcctctggcctgattgggcccctgctgatctgctacaaggagtctgtggaccagaggggcaaccagatcatgtctgacaagaggaatgtgatcctgttttctgtgtttgatgagaataggagctggtacctgactgagaacatccagaggtttctgcccaatcctgctggggtgcagctggaggatcctgagttccaggccagcaatatcatgcatagcatcaatggctatgtgtttgacagcctgcagctgtctgtgtgcctgcatgaggtggcctactggtacatcctgagcattggggcccagactgactttctgtctgtgttcttttctggctataccttcaagcacaagatggtgtatgaggataccctgaccctgttccccttctctggggagactgtgttcatgagcatggagaatcctgggctgtggatcctggggtgccacaactctgattttaggaacagggggatgactgccctgctgaaggtgtctagctgtgataagaacactggggactactatgaggacagctatgaggacatttctgcttatctgctgtctaagaataatgccattgagcccagaagcttcagccagaatccccctgtgctgaagagacatcagagggagatcaccagaactaccctgcagtctgatcaggaggagattgactatgatgacactatctctgtggagatgaagaaggaggactttgacatctatgatgaggatgagaatcagtctcccaggagctttcagaagaagaccagacattacttcattgctgctgtggagaggctgtgggactatggcatgagctctagccctcatgtgctgaggaacagggcccagtctggctctgtgccccagttcaagaaggtggtgttccaggaattcactgatggcagcttcacccagcccctgtacaggggggagctgaatgagcacctgggcctgctggggccttatatcagggctgaggtggaggataatattatggtgactttcaggaaccaggccagcaggccctactctttctatagcagcctgatctcttatgaggaggatcagaggcagggggctgagcctaggaagaactttgtgaagcccaatgagactaagacctacttctggaaggtccagcaccacatggcccctaccaaggatgagtttgactgcaaggcctgggcctatttctctgatgtggatctggagaaggatgtccattctgggctgattggccccctgctggtgtgccacactaacactctgaatcctgcccatggcaggcaggtgactgtccaggagtttgccctgttcttcactatctttgatgagaccaagagctggtactttactgagaacatggagaggaactgcagagctccttgcaatattcagatggaggaccccaccttcaaggagaattacaggttccatgccattaatgggtacatcatggacaccctgcctggcctggtgatggctcaggaccagaggatcaggtggtacctgctgagcatgggctctaatgagaatatccacagcatccacttctctgggcatgtgttcactgtgaggaagaaggaggagtacaagatggctctgtataatctgtaccctggggtgtttgaaactgtggagatgctgccctctaaggctggcatctggagggtggagtgcctgattggggagcacctgcatgctggcatgagcaccctgttcctggtgtacagcaacaagtgccagacccccctgggcatggcctctggccacatcagggacttccagatcactgcctctggccagtatggccagtgggcccccaagctggccaggctgcactattctggcagcatcaatgcctggagcaccaaggagcccttcagctggatcaaggtggacctgctggcccccatgatcattcatggcatcaagacccagggggccaggcagaagttcagctctctgtacatctctcagttcatcatcatgtactctctggatgggaagaagtggcagacctacaggggcaacagcactggcaccctgatggtgttctttgggaatgtggactcttctggcatcaagcacaacatcttcaatccccccatcattgctaggtatattaggctgcatcccacccactacagcatcaggtctaccctgaggatggagctgatgggctgtgacctgaactcttgcagcatgcccctgggcatggagtctaaggccatctctgatgcccagattactgccagcagctacttcaccaacatgtttgccacctggagcccctctaaggccaggctgcatctgcaggggaggagcaatgcctggaggcctcaggtgaacaaccccaaggagtggctgcaggtggatttccagaagaccatgaaggtgactggggtgaccacccagggggtcaagagcctgctgaccagcatgtatgtgaaggagttcctgatcagcagcagccaggatggccaccagtggactctgttctttcagaatgggaaggtgaaggtgtttcagggcaatcaggactctttcacccctgtggtgaacagcctggacccccccctgctgaccagatacctgaggatccacccccagtcttgggtgcatcagattgccctgaggatggaggtgctgggctgtgaggctcaggatctgtactga
【0460】
FVIII-BDDをコードするCpGが低減された核酸バリアント(配列番号78)
atgcagattgagctgagcacttgcttttttctgtgcctgctgaggttttgtttttctgccaccaggaggtactacctgggggctgtggagctgagctgggactatatgcagtctgatctgggggagctgcctgtggatgccaggttcccccccagggtgcccaagtcttttcccttcaacacctctgtggtgtataagaagaccctgtttgtggagttcactgaccacctgttcaacattgctaagcctaggcccccctggatgggcctgctgggccctaccattcaggctgaggtgtatgacactgtggtgatcaccctgaagaacatggccagccatcctgtgagcctgcatgctgtgggggtctcttactggaaggcctctgagggggctgagtatgatgaccagaccagccagagagagaaggaggatgacaaggtcttccctgggggctctcacacctatgtgtggcaggtgctgaaggaaaatggccccatggcctctgaccccctgtgcctgacctacagctatctgagccatgtggatctggtgaaggacctgaattctggcctgattggggccctgctggtgtgcagggagggcagcctggccaaggagaagacccagaccctgcacaagtttatcctgctgtttgctgtgtttgatgagggcaagtcttggcactctgagactaagaacagcctgatgcaggacagggatgctgcctctgccagggcctggcccaagatgcacactgtgaatggctatgtgaacaggagcctgcctgggctgattggctgccacaggaagtctgtgtactggcatgtgattggcatgggcaccacccctgaggtgcacagcatcttcctggaaggccacactttcctggtgaggaaccataggcaggccagcctggagatcagccctatcaccttcctgactgcccagaccctgctgatggatctggggcagttcctgctgttctgccacatctctagccaccagcatgatgggatggaggcctatgtgaaggtggacagctgcccagaggagcctcagctgaggatgaaaaacaatgaagaggctgaggattatgatgatgatctgactgactctgagatggatgtggtgagatttgatgatgacaatagccctagctttattcagatcaggtctgtggctaagaagcaccccaagacctgggtgcattacattgctgctgaggaggaggactgggattatgctcctctggtgctggcccctgatgataggagctacaagagccagtacctgaataatggccctcagaggattggcaggaagtacaagaaggtgaggttcatggcttacactgatgagaccttcaagactagggaggccatccagcatgagtctgggatcctggggcccctgctgtatggggaggtgggggacaccctgctgatcatcttcaagaaccaggctagcaggccttacaacatctatccccatgggatcactgatgtgagacctctgtacagcaggaggctgcccaagggggtcaagcatctgaaagacttccccatcctgcctggggagatctttaagtataagtggactgtgactgtggaggatgggcccaccaagtctgaccccaggtgcctgaccaggtattacagcagctttgtgaacatggagagggatctggcctctgggctgattggccccctgctgatctgttacaaggaatctgtggatcagaggggcaatcagatcatgtctgacaagaggaatgtgatcctgttctctgtgtttgatgagaataggtcttggtacctgactgaaaacatccagaggttcctgcccaaccctgctggggtccagctggaggatcctgagttccaggctagcaacatcatgcacagcatcaatgggtatgtgtttgatagcctgcagctgtctgtgtgcctgcatgaggtggcctactggtacatcctgtctattggggcccagactgacttcctgtctgtgttcttttctggctacaccttcaagcacaagatggtgtatgaggacaccctgaccctgttccccttctctggggagactgtctttatgagcatggagaaccctgggctgtggatcctgggctgccacaactctgatttcaggaataggggcatgactgctctgctgaaggtgagctcttgtgacaagaacactggggattactatgaggacagctatgaggacatttctgcctacctgctgagcaagaacaatgccattgagcctaggagctttagccagaatcctcctgtcctgaagaggcaccagagggagatcaccaggaccaccctgcagtctgaccaggaggagattgactatgatgataccatctctgtggagatgaagaaggaggactttgacatctatgatgaggatgagaatcagtctcccaggagcttccagaagaagaccaggcactatttcattgctgctgtggagaggctgtgggactatggcatgagcagctctcctcatgtgctgaggaatagggctcagtctggctctgtgccccagttcaagaaagtggtgtttcaggagttcactgatggctctttcacccagcctctgtataggggggagctgaatgagcacctggggctgctgggcccctatatcagggctgaggtggaggataacatcatggtgaccttcaggaaccaggcctctaggccctacagcttctatagcagcctgatcagctatgaggaggaccagaggcagggggctgagcccaggaagaactttgtgaagcccaatgagaccaagacttacttctggaaggtgcagcatcacatggcccccaccaaggatgagtttgactgtaaggcctgggcctacttctctgatgtggatctggagaaggatgtgcactctggcctgattggccccctgctggtgtgccataccaatactctgaaccctgctcatggcaggcaggtgactgtgcaggagtttgctctgttcttcactatctttgatgagaccaagtcttggtatttcactgagaatatggagaggaactgcagggccccctgcaacatccagatggaggaccccacctttaaggagaactataggtttcatgccatcaatggctacatcatggacaccctgcctggcctggtgatggcccaggatcagaggatcaggtggtacctgctgagcatggggtctaatgagaacatccacagcatccacttctctggccatgtgtttactgtgagaaagaaggaggagtacaagatggctctgtacaatctgtaccctggggtctttgagactgtggagatgctgcctagcaaggctgggatctggagggtggagtgcctgattggggaacatctgcatgctgggatgtctactctgttcctggtgtacagcaacaagtgccagacccccctgggcatggcttctggccatatcagggactttcagattactgcctctgggcagtatggccagtgggcccccaagctggctaggctgcattattctggcagcatcaatgcctggtctactaaggagcccttcagctggatcaaggtggatctgctggcccccatgatcatccatggcatcaagacccagggggccaggcagaagtttagctctctgtacattagccagttcatcatcatgtacagcctggatgggaagaagtggcagacctacaggggcaattctactggcaccctgatggtgttctttggcaatgtggacagctctggcatcaagcacaacatctttaacccccctatcattgctaggtacatcaggctgcatcccacccattacagcatcaggagcaccctgaggatggagctgatgggctgtgacctgaactcttgcagcatgcccctgggcatggagagcaaggccatttctgatgcccagattactgccagcagctacttcactaacatgtttgccacctggtctcccagcaaggccaggctgcacctgcagggcaggagcaatgcctggaggccccaggtgaacaaccccaaggagtggctgcaggtggatttccagaagaccatgaaggtgactggggtgaccacccagggggtgaagagcctgctgactagcatgtatgtgaaggagttcctgatcagctctagccaggatggccaccagtggactctgtttttccagaatggcaaggtgaaggtgttccagggcaaccaggactctttcactcctgtggtgaacagcctggacccccccctgctgaccaggtatctgaggattcacccccagtcttgggtgcatcagattgccctgaggatggaggtgctgggctgtgaggcccaggatctgtactga
【0461】
FVIII-BDDをコードするCpGが低減された核酸バリアント(配列番号79)
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【0462】
FVIII-BDDをコードするCpGが低減された核酸バリアント(配列番号80)
atgcagattgagctgagcacttgcttcttcctgtgcctgctgaggttctgcttttctgctactaggaggtactacctgggggctgtggagctgagctgggattacatgcagtctgacctgggggagctgccagtggatgccaggttcccccccagggtgcccaagtcttttcctttcaacacctctgtggtgtacaagaagaccctgtttgtggagttcactgaccacctgttcaacattgccaagcccaggcccccctggatggggctgctggggcccaccatccaggctgaggtgtatgacactgtggtgattaccctgaagaacatggctagccaccctgtgagcctgcatgctgtgggggtgagctattggaaggcctctgagggggctgagtatgatgatcagaccagccagagggaaaaggaggatgacaaggtgttccctgggggcagccatacttatgtgtggcaggtgctgaaggagaatgggcccatggcctctgaccccctgtgcctgacttacagctatctgagccatgtggacctggtgaaggatctgaactctggcctgattggggctctgctggtgtgcagggagggcagcctggctaaggagaagactcagactctgcataagttcatcctgctgtttgctgtgtttgatgaaggcaagagctggcactctgagaccaagaactctctgatgcaggatagggatgctgcctctgccagggcttggcccaagatgcacactgtgaatggctatgtgaacaggagcctgcctggcctgattgggtgccacaggaagtctgtgtactggcatgtgattggcatgggcaccacccctgaggtgcacagcattttcctggagggccacaccttcctggtgaggaatcacaggcaggccagcctggagatcagccccatcaccttcctgactgcccagaccctgctgatggacctggggcagtttctgctgttctgccacatcagcagccatcagcatgatggcatggaggcctatgtgaaggtggactcttgccctgaggagccccagctgaggatgaagaacaatgaggaggctgaggattatgatgatgacctgactgactctgagatggatgtggtgaggtttgatgatgacaatagccccagcttcatccagattaggtctgtggccaagaagcaccctaagacctgggtgcactacattgctgctgaggaggaggattgggattatgcccccctggtgctggctcctgatgacaggtcttataagagccagtacctgaacaatgggccccagaggattggcaggaagtacaagaaggtgaggttcatggcttacactgatgagaccttcaagactagggaggccatccagcatgagtctggcatcctgggccccctgctgtatggggaggtgggggataccctgctgatcatcttcaagaaccaggccagcaggccctacaacatttaccctcatggcatcactgatgtgaggcccctgtacagcaggagactgcccaagggggtgaagcacctgaaggattttcccattctgcctggggagatcttcaagtacaagtggactgtgactgtggaggatggccccaccaagtctgatcccaggtgcctgactaggtactactcttcttttgtgaatatggagagggatctggcctctggcctgattggccccctgctgatctgctacaaggagtctgtggaccagaggggcaaccagatcatgtctgacaagaggaatgtgatcctgttctctgtgtttgatgagaataggagctggtacctgactgagaatatccagaggttcctgcctaatcctgctggggtccagctggaggatcctgagttccaggctagcaacattatgcacagcatcaatggctatgtgtttgattctctgcagctgtctgtgtgcctgcatgaggtggcttactggtacatcctgtctattggggcccagactgatttcctgtctgtgttcttctctggctacactttcaagcataagatggtgtatgaggataccctgaccctgttccccttctctggggagactgtgttcatgtctatggagaaccctggcctgtggatcctgggctgtcataactctgacttcagaaacaggggcatgactgccctgctgaaggtgagcagctgtgacaagaacactggggactactatgaggacagctatgaggatatctctgcttatctgctgagcaagaataatgccattgagcccaggagcttcagccagaacccccctgtgctgaagaggcaccagagggagatcactaggactaccctgcagtctgatcaggaggagattgactatgatgacaccatctctgtggagatgaagaaggaggactttgacatctatgatgaggatgagaaccagtcccccaggtctttccagaagaagaccaggcactacttcattgctgctgtggagaggctgtgggactatggcatgagctctagcccccatgtgctgaggaacagggctcagtctggctctgtgccccagttcaagaaggtggtcttccaggagttcactgatggctcttttacccagcctctgtacagaggggagctgaatgagcacctgggcctgctgggcccctacatcagggctgaggtggaggataatatcatggtgaccttcagaaaccaggcctctaggccctacagcttctacagcagcctgatctcttatgaggaggatcagaggcagggggctgagcccaggaagaactttgtgaagcccaatgagaccaagacctacttctggaaggtgcagcaccatatggcccctactaaggatgagtttgactgcaaggcctgggcttatttttctgatgtggacctggagaaggatgtgcactctgggctgattggccccctgctggtgtgccacaccaacaccctgaaccctgcccatggcaggcaggtgactgtgcaggagtttgccctgttcttcactatctttgatgagaccaagagctggtacttcactgagaacatggagagaaattgtagggctccctgcaatatccagatggaggaccccaccttcaaagaaaattacagattccatgccatcaatgggtacatcatggataccctgcctgggctggtgatggctcaggaccagaggatcaggtggtacctgctgagcatggggtctaatgagaacatccactctatccatttctctggccatgtgttcactgtgagaaagaaggaggagtataagatggctctgtacaacctgtacccaggggtgtttgagactgtggaaatgctgcccagcaaagctgggatctggagggtggagtgcctgattggggagcacctgcatgctggcatgtctaccctgttcctggtgtacagcaacaagtgccagactcccctgggcatggcctctgggcacatcagggattttcagatcactgcctctggccagtatggccagtgggcccccaagctggccaggctgcactactctggcagcattaatgcttggagcactaaggagcccttcagctggatcaaggtggatctgctggcccccatgatcatccatggcatcaagacccagggggccaggcagaagttctctagcctgtacatttctcagttcatcatcatgtacagcctggatgggaagaagtggcagacctacagggggaacagcactgggaccctgatggtgttctttggcaatgtggatagctctggcatcaagcacaatatcttcaatccccccattattgccaggtacattaggctgcatcctactcactactctattaggagcaccctgaggatggagctgatggggtgtgacctgaacagctgttctatgcccctgggcatggagtctaaggctatctctgatgcccagatcactgccagcagctacttcactaatatgtttgccacctggagccctagcaaggccagactgcacctgcagggcaggagcaatgcctggaggccccaggtgaacaaccccaaggagtggctgcaggtggacttccagaagaccatgaaggtgactggggtgaccactcagggggtgaagagcctgctgaccagcatgtatgtgaaggagttcctgatcagcagcagccaggatggccaccagtggaccctgttcttccagaatgggaaggtgaaggtgttccagggcaaccaggactctttcacccctgtggtgaacagcctggatcctcccctgctgaccaggtacctgaggatccacccccagagctgggtgcaccagattgctctgaggatggaagtgctgggctgtgaggcccaggatctgtactga
【0463】
FVIII-BDDをコードするCpGが低減された核酸バリアント(配列番号81)
atgcagattgagctgagcacctgcttcttcctgtgcctgctgaggttttgcttctctgctaccaggaggtactacctgggggctgtggagctgagctgggactatatgcagtctgacctgggggagctgcctgtggatgctaggttccctcccagggtgcccaagagcttcccctttaatacctctgtggtgtacaagaaaaccctgtttgtggagttcactgaccatctgttcaacattgccaagcccaggcccccttggatgggcctgctgggccccaccattcaggctgaggtgtatgacactgtggtcattaccctgaagaacatggcttctcaccctgtgagcctgcatgctgtgggggtgagctactggaaggcctctgagggggctgagtatgatgaccagaccagccagagggagaaggaggatgataaggtgttccctgggggcagccacacctatgtgtggcaggtgctgaaggagaatggccccatggcctctgatcccctgtgcctgacctactcttatctgtctcatgtggacctggtgaaggacctgaactctggcctgattggggctctgctggtgtgcagggagggctctctggccaaggagaagacccagaccctgcacaagtttattctgctgtttgctgtctttgatgagggcaagagctggcattctgagaccaagaacagcctgatgcaggacagggatgctgcctctgccagggcctggcccaaaatgcacactgtgaatggctatgtgaacaggagcctgcctggcctgattggctgccacaggaagtctgtgtactggcatgtgattggcatgggcaccacccctgaggtgcacagcatcttcctggagggccacacctttctggtgaggaatcacaggcaggccagcctggagattagccccatcaccttcctgactgcccagaccctgctgatggacctgggccagttcctgctgttctgccacatcagcagccaccagcatgatggcatggaggcctatgtgaaggtggatagctgccctgaggagccccagctgaggatgaaaaacaatgaggaggctgaggattatgatgatgacctgactgactctgagatggatgtggtgaggtttgatgatgacaatagccccagctttattcagattaggtctgtggctaagaagcaccccaagacttgggtgcactacattgctgctgaggaggaggattgggactatgcccctctggtcctggcccctgatgataggtcttacaagagccagtatctgaacaatggcccccagaggattggcaggaagtacaagaaggtgaggttcatggcctacactgatgagacctttaagaccagggaggccattcagcatgagtctgggatcctgggccccctgctgtatggggaggtgggggacactctgctgatcatcttcaagaaccaggccagcaggccttataacatctaccctcatgggatcactgatgtgaggcccctgtactctagaaggctgcccaagggggtcaagcacctgaaggattttcccatcctgcctggggagattttcaagtacaagtggactgtgactgtggaggatggccccaccaagtctgaccctaggtgcctgaccaggtactacagctcttttgtgaacatggagagggacctggcctctggcctgattggccctctgctgatttgctacaaggagtctgtggaccagaggggcaaccagatcatgtctgacaagaggaatgtgatcctgttttctgtgtttgatgagaacaggtcttggtacctgactgagaacatccagaggttcctgcctaacccagctggggtgcagctggaggatcctgagttccaggccagcaatattatgcatagcattaatggctatgtgtttgatagcctgcagctgtctgtgtgcctgcatgaggtggcctactggtacatcctgagcattggggcccagactgactttctgtctgtgttcttctctggctacaccttcaagcataagatggtgtatgaggacaccctgactctgttccctttttctggggagactgtgtttatgagcatggagaatcctggcctgtggatcctgggctgccataattctgacttcaggaacaggggcatgactgccctgctgaaagtgagcagctgtgacaagaatactggggactactatgaagacagctatgaggacatctctgcctacctgctgagcaagaacaatgccattgagcccaggagcttcagccagaaccccccagtgctgaagaggcaccagagagagatcaccaggactaccctgcagtctgaccaggaggagattgactatgatgacaccatttctgtggagatgaagaaggaggactttgacatttatgatgaggatgagaatcagagccccaggagcttccagaagaagactaggcactattttattgctgctgtggagaggctgtgggactatggcatgagcagctctccccatgtgctgaggaatagggcccagtctggctctgtgcctcagttcaagaaggtggtgttccaggagttcactgatggcagctttacccagcccctgtataggggggagctgaatgagcacctgggcctgctgggcccctatatcagggctgaggtggaggacaatattatggtgacctttaggaaccaggccagcaggccctactctttctatagcagcctgatcagctatgaggaggaccagaggcagggggctgagcccaggaagaattttgtgaagcctaatgagaccaagacctacttctggaaggtgcagcatcacatggcccccaccaaggatgagtttgactgcaaggcttgggcctatttctctgatgtggacctggagaaggatgtgcactctggcctgattggccccctgctggtgtgccacactaacactctgaatcctgcccatggcaggcaggtgactgtgcaggagtttgccctgttcttcaccatctttgatgagaccaagagctggtacttcactgagaacatggagaggaactgcagggccccctgcaacatccagatggaggatcccaccttcaaggagaactacaggtttcatgccatcaatggctacatcatggacactctgcctggcctggtgatggcccaggatcagaggatcaggtggtacctgctgagcatgggctctaatgagaatatccatagcatccacttctctggccatgtgttcactgtcaggaagaaggaggagtacaagatggctctgtataatctgtaccctggggtgtttgagactgtggagatgctgcccagcaaggctggcatctggagggtggagtgcctgattggggagcacctgcatgctgggatgagcaccctgtttctggtgtactctaacaagtgccagacccccctgggcatggcctctgggcacatcagggatttccagatcactgcttctggccagtatggccagtgggcccccaagctggccaggctgcactactctggcagcatcaatgcctggtctaccaaggagcccttttcttggattaaggtggacctgctggcccccatgatcatccatggcatcaagacccagggggccaggcagaagttcagcagcctgtacatcagccagttcatcatcatgtacagcctggatggcaaaaagtggcagacctacaggggcaatagcactgggactctgatggtgttctttggcaatgtggacagctctgggatcaagcacaatatcttcaaccctcccatcattgctaggtacatcaggctgcaccccacccactatagcatcaggtctaccctgaggatggagctgatgggctgtgacctgaactcttgcagcatgcccctgggcatggagtccaaagctatctctgatgcccagattactgccagcagctacttcaccaacatgtttgccacctggtctccctctaaggccaggctgcacctgcagggcaggagcaatgcctggaggccccaggtgaacaatcccaaggagtggctgcaggtggatttccagaaaactatgaaggtgactggggtgaccacccagggggtgaagtctctgctgaccagcatgtatgtgaaggagttcctgatctcttctagccaggatggccaccagtggactctgttcttccagaatggcaaggtgaaggtgttccagggcaaccaggacagcttcacccctgtggtgaactctctggatccccccctgctgaccaggtacctgaggattcatccccagagctgggtgcaccagattgctctgagaatggaggtgctggggtgtgaggctcaggacctgtattga
【0464】
FVIII-BDDをコードするCpGが低減された核酸バリアント(配列番号82)
atgcagattgagctgtctacttgtttttttctgtgcctgctgaggttctgcttctctgccaccaggaggtattacctgggggctgtggagctgagctgggattacatgcagtctgatctgggggagctgcctgtggatgccaggttcccccccagggtgcccaagagcttccccttcaacacctctgtggtgtataagaagaccctgtttgtggagttcactgatcatctgtttaacattgccaagcccaggcccccctggatgggcctgctgggcccaactatccaggctgaggtgtatgacactgtggtcatcaccctgaagaatatggccagccatcctgtgagcctgcatgctgtgggggtgagctactggaaggcctctgagggggctgagtatgatgaccagaccagccagagggagaaggaggatgacaaggtgttccctgggggcagccacacctatgtgtggcaggtgctgaaggagaatggccccatggcctctgaccccctgtgcctgacttatagctacctgtctcatgtggacctggtgaaggacctgaactctggcctgattggggccctgctggtctgtagggaaggcagcctggccaaggagaagacccagaccctgcacaagtttattctgctgtttgctgtgtttgatgaaggcaagagctggcactctgagaccaagaattctctgatgcaggatagggatgctgcctctgccagggcctggcccaagatgcatactgtgaatggctatgtgaacagaagcctgcctggcctgattggctgccataggaagtctgtgtattggcatgtgattgggatgggcactacccctgaagtgcacagcattttcctggagggccacactttcctggtgaggaaccacaggcaggcctctctggagatcagccccattactttcctgactgcccagaccctgctgatggatctgggccagttcctgctgttctgccacatctctagccaccagcatgatggcatggaggcctatgtgaaggtggacagctgccctgaggagccccagctgaggatgaagaataatgaggaggctgaggattatgatgatgacctgactgactctgagatggatgtggtgaggtttgatgatgataatagccccagcttcatccagatcaggtctgtggccaagaagcatcccaagacctgggtgcactatattgctgctgaagaggaggactgggactatgcccctctggtgctggctcctgatgacaggagctataagagccagtatctgaacaatgggccccagaggattgggaggaagtacaagaaggtgaggttcatggcctacactgatgagacctttaagaccagggaggccatccagcatgagtctggcattctggggcccctgctgtatggggaggtgggggacactctgctgatcattttcaagaaccaggccagcaggccctacaatatttacccccatggcatcactgatgtgaggcccctgtacagcaggaggctgcccaagggggtgaagcacctgaaggacttccccatcctgcctggggagatcttcaagtacaagtggactgtgactgtggaggatggccctaccaagtctgaccctaggtgtctgactaggtactacagcagctttgtgaacatggagagagacctggcttctggcctgattggccccctgctgatctgctacaaggagtctgtggatcagaggggcaaccagattatgtctgataagaggaatgtcatcctgttctctgtgtttgatgagaacaggagctggtatctgactgagaacattcagaggttcctgcccaaccctgctggggtgcagctggaggaccctgagttccaggccagcaacatcatgcattctattaatggctatgtgtttgacagcctgcagctgtctgtgtgcctgcatgaggtggcctactggtacatcctgagcattggggcccagactgactttctgtctgtgtttttctctgggtacaccttcaagcacaagatggtctatgaggacaccctgaccctgttccccttttctggggaaactgtgtttatgagcatggagaaccctgggctgtggatcctgggctgccacaactctgactttaggaataggggcatgactgccctgctgaaggtgagcagctgtgacaagaatactggggattactatgaggacagctatgaggatatctctgcctacctgctgagcaagaacaatgccattgagcctaggagcttcagccagaacccccctgtgctgaagaggcaccagagggagatcaccaggaccaccctgcagtctgatcaggaggagattgactatgatgacaccatctctgtggagatgaagaaggaggactttgatatttatgatgaggatgagaaccagagccccaggagcttccagaagaagaccaggcactatttcattgctgctgtggagaggctgtgggactatggcatgagctctagcccccatgtgctgaggaacagggcccagtctggctctgtgccccagttcaagaaggtggtgttccaggaatttactgatggcagctttacccagcccctgtacagaggggagctgaatgagcacctgggcctgctgggcccctacatcagggctgaggtggaggataatatcatggtgacctttaggaaccaggcctctaggccctattctttttacagcagcctgatcagctatgaggaggaccagaggcagggggctgagcctaggaagaactttgtgaagcccaatgagaccaagacctacttttggaaagtgcagcaccacatggcccccactaaggatgagtttgattgcaaggcctgggcctatttctctgatgtggacctggagaaggatgtgcactctggcctgattggccccctgctggtgtgccacaccaacactctgaaccctgcccatggcaggcaggtgactgtgcaggagtttgccctgttctttaccatctttgatgagactaagagctggtatttcactgagaacatggagaggaactgcagagccccttgcaacatccagatggaggaccctaccttcaaggagaactataggttccatgccatcaatgggtacatcatggataccctgcctggcctggtgatggctcaggaccagaggatcaggtggtacctgctgagcatggggagcaatgagaacattcatagcatccacttctctgggcatgtgttcactgtgaggaagaaggaggagtataagatggccctgtacaacctgtaccctggggtgtttgagactgtggagatgctgcccagcaaggctggcatctggagggtggagtgcctgattggggagcacctgcatgctggcatgagcactctgttcctggtgtacagcaacaagtgccagacccccctgggcatggcctctggccacatcagggacttccagattactgcctctgggcagtatgggcagtgggcccccaagctggccaggctgcactactctgggtctatcaatgcttggagcaccaaggagcctttcagctggatcaaggtggatctgctggcccccatgatcattcatgggatcaagacccagggggccaggcagaagttcagcagcctgtatatttctcagttcatcatcatgtattctctggatggcaaaaagtggcagacctatagagggaacagcactgggaccctgatggtgttttttggcaatgtggatagctctggcatcaagcacaatatcttcaacccccccattattgccaggtacatcaggctgcaccccacccactactctatcaggagcaccctgaggatggagctgatgggctgtgatctgaacagctgctctatgcctctggggatggaaagcaaggccatctctgatgcccagatcactgccagcagctatttcaccaatatgtttgccacttggagccctagcaaggctaggctgcatctgcagggcaggtctaatgcctggaggccccaggtgaacaaccccaaggagtggctgcaggtggacttccagaagactatgaaagtgactggggtgaccacccagggggtgaaaagcctgctgaccagcatgtatgtgaaggagttcctgattagcagcagccaggatggccaccagtggaccctgttcttccagaatgggaaggtgaaggtgtttcagggcaatcaggatagcttcaccccagtggtgaacagcctggacccccccctgctgaccaggtacctgaggatccacccccagagctgggtgcaccagattgccctgaggatggaggtgctgggctgtgaggcccaggatctgtactga
【0465】
FVIII-BDDをコードするCpGが低減された核酸バリアント(配列番号83)
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【0466】
FVIII-BDDをコードするCpGが低減された核酸バリアント(配列番号84)
atgcagattgagctgagcacctgcttcttcctgtgcctgctgaggttttgcttttctgccactaggaggtactacctgggggctgtggagctgtcttgggattacatgcagtctgacctgggggagctgccagtggatgccaggttccccccaagggtgcccaagtcttttcccttcaatacctctgtggtgtacaagaagaccctgtttgtggagtttactgatcatctgtttaacattgccaagcccaggcccccctggatggggctgctgggccccaccatccaggctgaggtgtatgatactgtggtgattaccctgaagaatatggccagccatcctgtgtctctgcatgctgtgggggtgtcttattggaaggcctctgagggggctgagtatgatgatcagaccagccagagggagaaggaggatgataaggtgttccctgggggctctcacacctatgtgtggcaggtgctgaaggagaatgggcctatggcctctgacccactgtgcctgacttacagctatctgagccatgtggacctggtgaaggacctgaactctgggctgattggggccctgctggtgtgcagggagggcagcctggccaaggagaagactcagaccctgcacaagttcatcctgctgtttgctgtgtttgatgagggcaagtcttggcactctgagaccaagaacagcctgatgcaggatagggatgctgcctctgccagggcctggcccaagatgcacactgtgaatggctatgtgaacaggtctctgcctggcctgattggctgccacaggaagtctgtgtactggcatgtgattggcatgggcaccacccctgaggtgcatagcattttcctggagggccacaccttcctggtgaggaaccacaggcaggctagcctggagatcagccccatcactttcctgactgcccagaccctgctgatggacctgggccagttcctgctgttctgccacatctctagccaccagcatgatggcatggaggcctatgtgaaggtggactcttgtcctgaggagccccagctgaggatgaagaacaatgaggaggctgaggattatgatgatgatctgactgattctgagatggatgtggtgaggtttgatgatgacaacagcccctctttcatccagatcaggtctgtggccaagaagcaccccaagacctgggtgcactacattgctgctgaggaggaggattgggattatgcccccctggtgctggcccctgatgacaggagctataagtctcagtacctgaacaatggcccccagagaattggcaggaagtacaagaaggtgaggttcatggcctatactgatgagaccttcaaaaccagggaggccattcagcatgagtctggcatcctggggcccctgctgtatggggaggtgggggacaccctgctgatcatcttcaagaaccaggctagcaggccttacaacatctacccccatgggatcactgatgtgaggcccctgtacagcaggaggctgcctaagggggtgaagcacctgaaggactttcccattctgcctggggagatcttcaagtataagtggactgtgactgtggaggatgggcccaccaagtctgaccccaggtgcctgactaggtactactctagctttgtgaacatggagagggacctggcctctgggctgattggccccctgctgatctgttacaaggagtctgtggaccagaggggcaaccagatcatgtctgataagaggaatgtgatcctgttctctgtgtttgatgagaacaggagctggtacctgactgagaacatccagagattcctgcccaaccctgctggggtgcagctggaggatcctgagttccaggccagcaacatcatgcattctatcaatgggtatgtgtttgatagcctgcagctgtctgtgtgtctgcatgaggtggcctactggtacattctgagcattggggcccagactgacttcctgtctgtgttcttctctggctacactttcaaacacaagatggtgtatgaggacaccctgaccctgttccccttctctggggagactgtgtttatgagcatggagaaccctgggctgtggattctgggctgccacaactctgacttcagaaacaggggcatgactgccctgctgaaggtgtcttcttgtgataagaacactggggactattatgaagacagctatgaggacatctctgcctacctgctgagcaagaataatgctattgagcccaggtctttctctcagaacccccctgtgctgaagaggcaccagagggagatcaccaggaccaccctgcagtctgatcaggaggagattgactatgatgacactatttctgtggagatgaagaaggaagactttgatatctatgatgaggatgagaaccagagccctaggagcttccagaagaagactaggcattacttcattgctgctgtggagaggctgtgggactatggcatgagcagcagcccccatgtgctgaggaatagggctcagtctggctctgtgcctcagttcaagaaggtggtgttccaggaattcactgatggcagcttcactcagcccctgtacaggggggagctgaatgagcacctggggctgctgggcccttacatcagggctgaggtggaggacaatatcatggtgacctttaggaaccaggcctctaggccttacagcttctactctagcctgatctcttatgaagaggaccagaggcagggggctgagcccaggaagaactttgtgaagcccaatgagactaagacttacttctggaaggtgcagcaccacatggctcccaccaaggatgagtttgactgcaaggcttgggcctacttctctgatgtggacctggagaaggatgtgcactctgggctgattgggcccctgctggtgtgccacactaacactctgaatcctgcccatggcagacaggtgactgtgcaggagtttgccctgttttttaccatctttgatgagactaagtcttggtacttcactgagaacatggagaggaactgcagggccccctgcaacatccagatggaggatcccaccttcaaggagaactacaggtttcatgccatcaatggctacatcatggacaccctgcctggcctggtgatggctcaggaccagaggattaggtggtatctgctgagcatgggcagcaatgagaatatccactctatccacttctctgggcatgtgttcactgtgaggaagaaggaggagtacaagatggccctgtataacctgtatcctggggtgtttgagactgtggagatgctgcccagcaaggctggcatctggagagtggagtgcctgattggggagcacctgcatgctggcatgagcactctgtttctggtgtatagcaacaagtgtcagacccctctgggcatggcctctgggcacattagggactttcagatcactgcttctggccagtatgggcagtgggctcccaagctggccaggctgcactattctggcagcattaatgcctggagcaccaaggagcctttcagctggatcaaggtggacctgctggcccccatgatcatccatgggatcaagacccagggggctaggcagaagttcagcagcctgtacatcagccagtttatcatcatgtattctctggatggcaagaagtggcagacctacaggggcaattctactggcactctgatggtgttctttgggaatgtggatagctctgggatcaagcataatatcttcaatccccccattattgctaggtatatcaggctgcaccccacccactatagcatcaggagcaccctgaggatggagctgatggggtgtgacctgaacagctgcagcatgcccctgggcatggagagcaaggctatttctgatgcccagatcactgccagcagctactttactaatatgtttgccacctggagccccagcaaggccagactgcacctgcagggcaggtctaatgcctggaggcctcaggtgaataaccccaaggagtggctgcaggtggacttccagaaaaccatgaaggtgactggggtgactacccagggggtgaagtctctgctgaccagcatgtatgtgaaggagttcctgatctcttctagccaggatggccaccagtggaccctgttctttcagaatgggaaggtgaaggtcttccagggcaaccaggatagcttcacccctgtggtgaatagcctggatcctcctctgctgaccaggtatctgaggatccacccccagagctgggtgcatcagattgccctgaggatggaggtgctgggctgtgaggctcaggacctgtactga
【0467】
FVIII-BDDをコードするCpGが低減された核酸バリアント(配列番号85)
atgcagattgagctgagcacctgtttcttcctgtgcctgctgaggttctgtttctctgccactaggaggtactacctgggggctgtggagctgagctgggactatatgcagtctgacctgggggagctgcctgtggatgccaggttcccccccagggtgcctaagagcttccccttcaatacttctgtggtgtacaagaagactctgtttgtggagtttactgaccacctgttcaacattgctaagcccaggcctccctggatggggctgctgggccccaccatccaggctgaggtgtatgatactgtggtgattaccctgaagaacatggcctctcatccagtgagcctgcatgctgtgggggtgagctactggaaggcctctgaaggggctgagtatgatgaccagaccagccagagggagaaggaggatgacaaggtgttccctgggggcagccacacctatgtgtggcaggtgctgaaggagaatggcccaatggcctctgaccccctgtgcctgacttatagctacctgagccatgtggatctggtgaaggacctgaattctggcctgattggggccctgctggtgtgcagagagggctctctggctaaggagaagacccagactctgcacaagttcatcctgctgtttgctgtgtttgatgagggcaagagctggcactctgagactaagaatagcctgatgcaggacagggatgctgcttctgccagggcctggcccaagatgcatactgtgaatggctatgtgaacaggagcctgcctggcctgattggctgtcacaggaaatctgtctactggcatgtgattgggatgggcactacccctgaggtgcactctatcttcctggagggccataccttcctggtgaggaaccacaggcaggccagcctggagatctctcccattaccttcctgactgcccagaccctgctgatggatctgggccagttcctgctgttctgccacatcagcagccaccagcatgatgggatggaggcttatgtgaaggtggatagctgccctgaggagccccagctgaggatgaagaacaatgaggaggctgaggactatgatgatgacctgactgactctgagatggatgtggtgaggtttgatgatgacaactctcccagctttattcagatcaggtctgtggctaagaagcaccccaagacttgggtgcactacattgctgctgaggaggaggactgggactatgcccctctggtgctggctcctgatgacaggtcttacaagtctcagtacctgaataatggccctcagaggattggcaggaagtacaagaaggtgaggttcatggcctacactgatgagaccttcaagaccagggaggccatccagcatgagtctggcatcctgggccccctgctgtatggggaggtgggggataccctgctgatcatcttcaagaatcaggccagcaggccctacaacatctacccccatggcatcactgatgtgaggccactgtacagcaggaggctgcccaagggggtgaagcatctgaaggacttccccattctgcctggggagatcttcaagtacaaatggactgtgactgtggaggatggccctaccaagtctgaccccaggtgtctgaccaggtactacagcagctttgtgaatatggagagggacctggcctctggcctgattggccccctgctgatctgctacaaggagtctgtggaccagaggggcaatcagatcatgtctgataagaggaatgtgattctgttctctgtgtttgatgagaacaggagctggtacctgactgagaacatccagaggttcctgcccaatcctgctggggtgcagctggaggaccctgagttccaggccagcaatatcatgcacagcatcaatggctatgtctttgacagcctgcagctgtctgtgtgcctgcatgaggtggcttactggtatattctgagcattggggcccagactgatttcctgtctgtgttcttttctggctatacctttaagcacaagatggtgtatgaggacaccctgaccctgttccccttctctggggagactgtgttcatgtctatggagaaccctgggctgtggatcctgggctgccacaactctgacttcaggaacagggggatgactgccctgctgaaggtgtctagctgtgataagaacactggggactattatgaggacagctatgaggacatctctgcttacctgctgagcaagaacaatgccattgagcccaggtctttcagccagaatccccctgtgctgaagaggcatcagagggagatcaccaggaccaccctgcagtctgatcaggaggagattgattatgatgacactatctctgtggaaatgaagaaggaggactttgacatctatgatgaggatgagaaccagagccccaggagcttccagaagaagaccaggcactacttcattgctgctgtggagaggctgtgggattatggcatgagcagctctccccatgtgctgaggaacagagcccagtctggctctgtgcctcagttcaagaaggtggtcttccaggagttcactgatggctctttcacccagcccctgtacaggggggagctgaatgagcacctgggcctgctggggccctacattagggctgaggtggaggataacatcatggtgactttcagaaaccaggccagcaggccttacagcttttactcttctctgattagctatgaggaggatcagaggcagggggctgagcctaggaagaactttgtgaagcccaatgagaccaagacctatttctggaaggtgcagcaccacatggctcccactaaggatgagtttgactgcaaggcttgggcctacttctctgatgtggacctggagaaggatgtgcactctggcctgattgggcccctgctggtgtgccacaccaacaccctgaaccctgcccatggcaggcaggtgactgtgcaggagtttgccctgttcttcaccatctttgatgagactaagagctggtacttcactgagaacatggagaggaactgcagggccccctgcaacatccagatggaggaccccaccttcaaggagaattacaggttccatgccatcaatggctacattatggacaccctgcctggcctggtgatggcccaggatcagaggatcaggtggtatctgctgagcatgggctctaatgagaacatccacagcatccacttctctggccatgtgtttactgtgaggaagaaggaggaatacaagatggctctgtataacctgtaccctggggtgtttgagactgtggagatgctgcccagcaaggctgggatctggagggtggagtgcctgattggggagcacctgcatgctgggatgagcaccctgttcctggtgtatagcaataagtgccagacccccctgggcatggcttctggccacatcagggatttccagatcactgcttctggccagtatggccagtgggctcccaagctggctaggctgcattactctgggtctatcaatgcctggagcactaaggagcccttcagctggatcaaggtggacctgctggcccccatgatcattcatggcatcaagacccagggggctaggcagaagttcagcagcctgtacatcagccagttcatcattatgtacagcctggatggcaagaagtggcagacttacaggggcaatagcactgggactctgatggtgttctttggcaatgtggactcttctggcatcaagcacaacatcttcaaccctcccatcattgccaggtacattaggctgcaccctacccactactctatcaggagcaccctgaggatggagctgatggggtgtgatctgaactcttgcagcatgcctctgggcatggaaagcaaagccatctctgatgcccagatcactgcctctagctatttcaccaatatgtttgccacctggagccctagcaaggccaggctgcacctgcagggcagatctaatgcctggaggccccaggtgaacaatcccaaggagtggctgcaggtggacttccagaagaccatgaaggtgactggggtgaccactcagggggtgaagagcctgctgactagcatgtatgtgaaggagttcctgatctcttctagccaggatggccaccagtggaccctgttcttccagaatggcaaggtgaaagtgttccagggcaaccaggatagcttcactcctgtggtgaactctctggaccctcccctgctgactaggtacctgaggattcatccccagagctgggtgcaccagattgccctgaggatggaggtgctgggctgtgaggcccaggatctgtactga
【0468】
FVIII-BDDをコードするCpGが低減された核酸バリアント(配列番号86)
atgcagattgagctgagcacctgcttcttcctgtgcctgctgaggttctgcttctctgccaccaggaggtactacctgggggctgtggagctgtcttgggactatatgcagtctgacctgggggagctgccagtggatgccaggttcccccccagggtgcccaagagctttcctttcaacacttctgtggtgtacaagaagaccctgtttgtggagttcactgaccacctgttcaatattgctaagcccaggccaccctggatgggcctgctgggccctaccattcaggctgaggtgtatgacactgtggtgattactctgaagaatatggccagccaccctgtgagcctgcatgctgtgggggtgtcttactggaaggcctctgagggggctgagtatgatgatcagacttctcagagggagaaggaggatgataaggtgttccctgggggctctcacacttatgtgtggcaggtgctgaaggagaatggccccatggcttctgatccactgtgcctgacctactcttacctgagccatgtggacctggtgaaggacctgaactctggcctgattggggccctgctggtgtgcagggagggcagcctggccaaggagaagacccagaccctgcataagttcatcctgctgtttgctgtgtttgatgaggggaagagctggcactctgagaccaagaattctctgatgcaggacagggatgctgcctctgccagggcctggcctaagatgcacactgtgaatggctatgtgaacaggtctctgcctggcctgattggctgccacaggaagtctgtgtactggcatgtgattggcatgggcactacccctgaggtgcacagcattttcctggagggccacaccttcctggtcaggaaccataggcaggcctctctggagatcagccccatcactttcctgactgcccagaccctgctgatggacctgggccagttcctgctgttctgccacattagcagccaccagcatgatggcatggaggcctatgtgaaggtggactcttgccctgaggagccccagctgaggatgaagaacaatgaggaagctgaggattatgatgatgacctgactgactctgagatggatgtggtgaggtttgatgatgacaacagccccagcttcatccagatcaggtctgtggccaagaagcaccccaagacctgggtgcactacattgctgctgaggaggaggattgggactatgctcccctggtgctggctcctgatgataggagctacaagtctcagtacctgaataatggcccccagaggattggcaggaagtacaagaaggtgaggttcatggcctacactgatgagaccttcaagaccagagaggctatccagcatgagtctgggatcctggggcccctgctgtatggggaggtgggggacaccctgctgatcatcttcaagaaccaggccagcagaccctacaacatctacccccatgggatcactgatgtgaggcccctgtacagcaggaggctgcctaagggggtgaagcacctgaaggacttccccatcctgcctggggagatcttcaagtataagtggactgtgactgtggaggatgggcccaccaagtctgaccctaggtgcctgactaggtactactctagctttgtgaacatggagagggacctggcctctggcctgattggccccctgctgatttgctacaaggagtctgtggatcagaggggcaatcagatcatgtctgacaagaggaatgtgatcctgttctctgtgtttgatgagaataggtcttggtacctgactgagaacatccagaggttcctgcctaatcctgctggggtgcagctggaggaccctgagtttcaggccagcaacatcatgcacagcatcaatggctatgtgtttgactctctgcagctgtctgtgtgcctgcatgaggtggcttactggtatatcctgagcattggggctcagactgacttcctgtctgtgttcttttctggctacacttttaagcacaagatggtgtatgaggacaccctgaccctgttccccttttctggggagactgtgttcatgtctatggagaaccctgggctgtggattctgggctgtcacaactctgacttcagaaacaggggcatgactgccctgctgaaggtgtctagctgtgacaagaatactggggactactatgaggacagctatgaggacatttctgcctatctgctgagcaagaacaatgccattgagcccaggagcttttctcagaatccccctgtgctgaagaggcaccagagagagatcaccaggaccactctgcagtctgatcaggaggagattgattatgatgacactatctctgtggagatgaagaaagaggactttgatatctatgatgaggatgagaatcagtctcccaggagcttccagaagaagactagacactacttcattgctgctgtggagaggctgtgggactatggcatgagctctagccctcatgtgctgaggaacagggcccagtctgggtctgtgccccagttcaagaaggtggtgttccaggagttcactgatggcagctttacccagcccctgtataggggggagctgaatgagcatctgggcctgctgggcccctatattagggctgaagtggaggacaacatcatggtgacctttaggaaccaggccagcaggccctacagcttttacagcagcctgattagctatgaggaggatcagagacagggggctgagcccaggaagaactttgtgaagcccaatgagaccaagacctacttctggaaggtgcagcaccacatggcccctaccaaggatgagtttgactgcaaggcctgggcttacttctctgatgtggacctggagaaagatgtgcactctggcctgattgggcccctgctggtgtgccacaccaacaccctgaaccctgcccatgggaggcaggtgactgtgcaggagtttgccctgtttttcaccatctttgatgagaccaagagctggtacttcactgagaacatggagaggaactgcagggccccctgtaacatccagatggaggatcctactttcaaggagaactacaggttccatgccattaatgggtacatcatggacaccctgcctgggctggtgatggcccaggatcagaggattaggtggtatctgctgtctatgggctctaatgagaacatccactctatccacttctctggccatgtgttcactgtgaggaagaaggaggagtacaagatggccctgtacaacctgtaccctggggtgtttgaaactgtggagatgctgccctctaaagctgggatctggagggtggagtgcctgattggggagcacctgcatgctggcatgagcaccctgttcctggtgtacagcaataagtgccagactcccctgggcatggcttctgggcacatcagggatttccagatcactgcctctggccagtatggccagtgggcccccaagctggctaggctgcactactctggcagcatcaatgcctggagcaccaaggagcccttctcttggattaaggtggacctgctggctcccatgatcattcatggcatcaagacccagggggccaggcagaagttttctagcctgtatattagccagttcatcatcatgtatagcctggatgggaagaagtggcagacctacagggggaatagcactggcaccctgatggtgttttttggcaatgtggattcttctggcatcaagcataacatcttcaatccccctatcattgccaggtacattaggctgcatcccacccattactctatcaggagcaccctgaggatggagctgatggggtgtgatctgaacagctgtagcatgcccctgggcatggagtccaaggctatctctgatgcccagatcactgccagcagctacttcaccaacatgtttgccacctggagccccagcaaggccaggctgcacctgcagggcaggtctaatgcctggaggccccaggtgaacaatcccaaggagtggctgcaggtggacttccagaagactatgaaggtgactggggtgaccactcagggggtgaagagcctgctgaccagcatgtatgtgaaggagttcctgatctcttctagccaggatgggcatcagtggaccctgttttttcagaatggcaaagtgaaggtgtttcaggggaatcaggacagctttacccctgtggtgaacagcctggatcctcctctgctgactagatacctgaggatccacccccagagctgggtccaccagattgctctgaggatggaggtgctggggtgtgaggctcaggacctgtactga
【0469】
FVIII-BDDをコードするCpGが低減された核酸バリアント(配列番号87)
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【0470】
FVIII-BDDをコードするCpGが低減された核酸バリアント(配列番号88)
atgcagattgagctgtctacctgtttttttctgtgcctgctgaggttctgcttctctgctaccaggaggtattatctgggggctgtggagctgagctgggactacatgcagtctgacctgggggagctgcctgtggatgccaggtttcctcccagggtgcctaagagcttccccttcaacacctctgtggtgtacaagaagactctgtttgtggagttcactgaccacctgttcaacattgccaagcccaggcccccctggatggggctgctgggccccactatccaggctgaggtgtatgatactgtggtgattaccctgaagaacatggcctctcaccctgtgtctctgcatgctgtgggggtgagctactggaaggcttctgagggggctgaatatgatgatcagacctctcagagggagaaggaggatgacaaggtgtttcctgggggcagccacacctatgtgtggcaggtgctgaaggagaatgggcccatggcctctgatcccctgtgcctgacctacagctacctgagccatgtggacctggtgaaggacctgaactctggcctgattggggccctgctggtgtgcagggagggcagcctggccaaggaaaagacccagaccctgcataagttcatcctgctgtttgctgtgtttgatgagggcaagtcttggcactctgagaccaagaacagcctgatgcaggacagggatgctgcctctgctagggcctggcccaagatgcacactgtgaatgggtatgtgaacagatctctgcctggcctgattggctgccacaggaagtctgtgtactggcatgtgattggcatggggaccacccctgaggtgcatagcatcttcctggaggggcacaccttcctggtgagaaatcataggcaggccagcctggagattagccccatcaccttcctgactgcccagaccctgctgatggacctgggccagttcctgctgttctgccacatttctagccaccagcatgatggcatggaggcctatgtgaaggtggatagctgccctgaagagccccagctgaggatgaagaacaatgaggaggctgaggattatgatgatgatctgactgactctgagatggatgtggtgaggtttgatgatgacaacagccccagcttcatccagatcaggtctgtggccaagaagcaccctaagacctgggtgcactacattgctgctgaagaggaggactgggactatgcccccctggtgctggccccagatgacaggtcttacaagagccagtacctgaataatggcccccagaggattgggaggaagtataagaaagtgaggttcatggcttacactgatgagacctttaagactagggaggccattcagcatgagtctgggattctgggccctctgctgtatggggaggtgggggacaccctgctgatcattttcaagaaccaggccagcaggccctataatatttatccccatgggattactgatgtcaggcccctgtacagcaggaggctgcctaagggggtgaagcacctgaaggacttccccattctgcctggggagatcttcaagtataagtggactgtgactgtggaggatggccccaccaagtctgatcctaggtgcctgaccaggtactatagcagctttgtgaacatggagagggacctggcttctggcctgattggccccctgctgatctgctacaaggaatctgtggaccagaggggcaaccagattatgtctgacaagaggaatgtgatcctgttttctgtgtttgatgagaataggagctggtatctgactgagaacatccagaggttcctgcccaatcctgctggggtgcagctggaggaccctgagttccaggcttctaacatcatgcatagcatcaatgggtatgtgtttgactctctgcagctgtctgtgtgcctgcatgaggtggcctattggtacatcctgagcattggggcccagactgacttcctgtctgtgttcttctctggctacaccttcaagcacaagatggtgtatgaggacaccctgaccctgttccctttctctggggagactgtgttcatgagcatggagaaccctggcctgtggattctgggctgccataattctgacttcagaaacaggggcatgactgctctgctgaaggtgagcagctgtgacaagaatactggggactactatgaggactcttatgaggatatttctgcctacctgctgagcaagaacaatgctattgagcccaggagcttcagccagaacccccctgtcctgaagaggcatcagagggagatcactaggaccaccctgcagtctgatcaggaggagattgactatgatgacactatctctgtggaaatgaagaaggaggactttgatatctatgatgaggatgagaaccagagccccaggtctttccagaagaagaccaggcactacttcattgctgctgtggagaggctgtgggactatggcatgtctagcagcccccatgtgctgaggaacagagcccagtctggctctgtgccccagttcaagaaggtggtgtttcaggagttcactgatgggagcttcactcagcccctgtataggggggagctgaatgagcatctgggcctgctggggccctacatcagggctgaggtggaggataacatcatggtgaccttcaggaaccaggccagcaggccctactctttctactcttctctgatcagctatgaggaggatcagaggcagggggctgagcctaggaagaactttgtcaagcctaatgagactaagacctacttttggaaggtgcagcaccacatggctcccactaaggatgagtttgattgcaaggcctgggcctacttctctgatgtggacctggagaaggatgtgcactctggcctgattggccccctgctggtgtgtcacaccaataccctgaaccctgcccatggcaggcaggtcactgtgcaggagtttgccctgtttttcactatctttgatgagactaagtcttggtacttcactgagaacatggaaaggaattgcagggctccctgcaacatccagatggaggaccccaccttcaaggagaactacaggtttcatgccatcaatggctacatcatggacaccctgcctggcctggtgatggctcaggatcagaggattaggtggtatctgctgagcatgggcagcaatgagaacatccacagcatccacttttctggccatgtgttcactgtgaggaagaaggaggagtacaagatggctctgtacaatctgtaccctggggtgtttgagactgtggagatgctgcccagcaaggctgggatctggagggtggagtgcctgattggggaacacctgcatgctggcatgtctaccctgttcctggtgtactctaacaagtgccagactcccctgggcatggcctctgggcacatcagggacttccagatcactgcctctgggcagtatggccagtgggcccctaagctggctaggctgcattactctggcagcatcaatgcctggagcaccaaggagcccttcagctggatcaaggtggacctgctggcccctatgatcatccatggcatcaagacccagggggccagacagaagttctcttctctgtacatctctcagttcatcatcatgtactctctggatggcaagaagtggcagacctacagggggaattctactggcactctgatggtgttctttgggaatgtggatagctctgggatcaagcataatattttcaacccccccattattgctaggtacatcaggctgcacccaacccactactctattaggtctaccctgaggatggagctgatgggctgtgacctgaactcttgtagcatgcccctgggcatggagagcaaggctatctctgatgcccagatcactgccagcagctactttaccaacatgtttgctacttggagccccagcaaggccaggctgcacctgcagggcaggagcaatgcctggaggccccaggtgaacaaccccaaggagtggctgcaggtggattttcagaagaccatgaaggtgactggggtgaccactcagggggtgaaaagcctgctgactagcatgtatgtgaaggagtttctgatcagcagctctcaggatggccatcagtggaccctgttcttccagaatggcaaggtgaaggtgttccagggcaaccaggatagcttcacccctgtggtgaatagcctggacccccccctgctgaccaggtacctgaggatccatccccagagctgggtgcaccagattgccctgaggatggaggtgctgggctgtgaagcccaggacctgtactga
【0471】
FVIII V3 cDNA(配列番号89)
atgcagattgagctgagcacctgcttcttcctgtgcctgctgaggttctgcttctctgccaccaggagatactacctgggggctgtggagctgagctgggactacatgcagtctgacctgggggagctgcctgtggatgccaggttcccccccagagtgcccaagagcttccccttcaacacctctgtggtgtacaagaagaccctgtttgtggagttcactgaccacctgttcaacattgccaagcccaggcccccctggatgggcctgctgggccccaccatccaggctgaggtgtatgacactgtggtgatcaccctgaagaacatggccagccaccctgtgagcctgcatgctgtgggggtgagctactggaaggcctctgagggggctgagtatgatgaccagaccagccagagggagaaggaggatgacaaggtgttccctgggggcagccacacctatgtgtggcaggtgctgaaggagaatggccccatggcctctgaccccctgtgcctgacctacagctacctgagccatgtggacctggtgaaggacctgaactctggcctgattggggccctgctggtgtgcagggagggcagcctggccaaggagaagacccagaccctgcacaagttcatcctgctgtttgctgtgtttgatgagggcaagagctggcactctgaaaccaagaacagcctgatgcaggacagggatgctgcctctgccagggcctggcccaagatgcacactgtgaatggctatgtgaacaggagcctgcctggcctgattggctgccacaggaagtctgtgtactggcatgtgattggcatgggcaccacccctgaggtgcacagcatcttcctggagggccacaccttcctggtcaggaaccacaggcaggccagcctggagatcagccccatcaccttcctgactgcccagaccctgctgatggacctgggccagttcctgctgttctgccacatcagcagccaccagcatgatggcatggaggcctatgtgaaggtggacagctgccctgaggagccccagctgaggatgaagaacaatgaggaggctgaggactatgatgatgacctgactgactctgagatggatgtggtgaggtttgatgatgacaacagccccagcttcatccagatcaggtctgtggccaagaagcaccccaagacctgggtgcactacattgctgctgaggaggaggactgggactatgcccccctggtgctggcccctgatgacaggagctacaagagccagtacctgaacaatggcccccagaggattggcaggaagtacaagaaggtcaggttcatggcctacactgatgaaaccttcaagaccagggaggccatccagcatgagtctggcatcctgggccccctgctgtatggggaggtgggggacaccctgctgatcatcttcaagaaccaggccagcaggccctacaacatctacccccatggcatcactgatgtgaggcccctgtacagcaggaggctgcccaagggggtgaagcacctgaaggacttccccatcctgcctggggagatcttcaagtacaagtggactgtgactgtggaggatggccccaccaagtctgaccccaggtgcctgaccagatactacagcagctttgtgaacatggagagggacctggcctctggcctgattggccccctgctgatctgctacaaggagtctgtggaccagaggggcaaccagatcatgtctgacaagaggaatgtgatcctgttctctgtgtttgatgagaacaggagctggtacctgactgagaacatccagaggttcctgcccaaccctgctggggtgcagctggaggaccctgagttccaggccagcaacatcatgcacagcatcaatggctatgtgtttgacagcctgcagctgtctgtgtgcctgcatgaggtggcctactggtacatcctgagcattggggcccagactgacttcctgtctgtgttcttctctggctacaccttcaagcacaagatggtgtatgaggacaccctgaccctgttccccttctctggggagactgtgttcatgagcatggagaaccctggcctgtggattctgggctgccacaactctgacttcaggaacaggggcatgactgccctgctgaaagtctccagctgtgacaagaacactggggactactatgaggacagctatgaggacatctctgcctacctgctgagcaagaacaatgccattgagcccaggagcttcagccagaacagcaggcaccccagcaccaggcagaagcagttcaatgccaccaccatccctgagaatgacatagagaagacagacccatggtttgcccaccggacccccatgcccaagatccagaatgtgagcagctctgacctgctgatgctgctgaggcagagccccaccccccatggcctgagcctgtctgacctgcaggaggccaagtatgaaaccttctctgatgaccccagccctggggccattgacagcaacaacagcctgtctgagatgacccacttcaggccccagctgcaccactctggggacatggtgttcacccctgagtctggcctgcagctgaggctgaatgagaagctgggcaccactgctgccactgagctgaagaagctggacttcaaagtctccagcaccagcaacaacctgatcagcaccatcccctctgacaacctggctgctggcactgacaacaccagcagcctgggcccccccagcatgcctgtgcactatgacagccagctggacaccaccctgtttggcaagaagagcagccccctgactgagtctgggggccccctgagcctgtctgaggagaacaatgacagcaagctgctggagtctggcctgatgaacagccaggagagcagctggggcaagaatgtgagcaccaggagcttccagaagaagaccaggcactacttcattgctgctgtggagaggctgtgggactatggcatgagcagcagcccccatgtgctgaggaacagggcccagtctggctctgtgccccagttcaagaaggtggtgttccaggagttcactgatggcagcttcacccagcccctgtacagaggggagctgaatgagcacctgggcctgctgggcccctacatcagggctgaggtggaggacaacatcatggtgaccttcaggaaccaggccagcaggccctacagcttctacagcagcctgatcagctatgaggaggaccagaggcagggggctgagcccaggaagaactttgtgaagcccaatgaaaccaagacctacttctggaaggtgcagcaccacatggcccccaccaaggatgagtttgactgcaaggcctgggcctacttctctgatgtggacctggagaaggatgtgcactctggcctgattggccccctgctggtgtgccacaccaacaccctgaaccctgcccatggcaggcaggtgactgtgcaggagtttgccctgttcttcaccatctttgatgaaaccaagagctggtacttcactgagaacatggagaggaactgcagggccccctgcaacatccagatggaggaccccaccttcaaggagaactacaggttccatgccatcaatggctacatcatggacaccctgcctggcctggtgatggcccaggaccagaggatcaggtggtacctgctgagcatgggcagcaatgagaacatccacagcatccacttctctggccatgtgttcactgtgaggaagaaggaggagtacaagatggccctgtacaacctgtaccctggggtgtttgagactgtggagatgctgcccagcaaggctggcatctggagggtggagtgcctgattggggagcacctgcatgctggcatgagcaccctgttcctggtgtacagcaacaagtgccagacccccctgggcatggcctctggccacatcagggacttccagatcactgcctctggccagtatggccagtgggcccccaagctggccaggctgcactactctggcagcatcaatgcctggagcaccaaggagcccttcagctggatcaaggtggacctgctggcccccatgatcatccatggcatcaagacccagggggccaggcagaagttcagcagcctgtacatcagccagttcatcatcatgtacagcctggatggcaagaagtggcagacctacaggggcaacagcactggcaccctgatggtgttctttggcaatgtggacagctctggcatcaagcacaacatcttcaacccccccatcattgccagatacatcaggctgcaccccacccactacagcatcaggagcaccctgaggatggagctgatgggctgtgacctgaacagctgcagcatgcccctgggcatggagagcaaggccatctctgatgcccagatcactgccagcagctacttcaccaacatgtttgccacctggagccccagcaaggccaggctgcacctgcagggcaggagcaatgcctggaggccccaggtcaacaaccccaaggagtggctgcaggtggacttccagaagaccatgaaggtgactggggtgaccacccagggggtgaagagcctgctgaccagcatgtatgtgaaggagttcctgatcagcagcagccaggatggccaccagtggaccctgttcttccagaatggcaaggtgaaggtgttccagggcaaccaggacagcttcacccctgtggtgaacagcctggacccccccctgctgaccagatacctgaggattcacccccagagctgggtgcaccagattgccctgaggatggaggtgctgggctgtgaggcccaggacctgtactga
【0472】
FVIII CO3 cDNA(配列番号90)
atgcagattgagctgtcaacttgctttttcctgtgcctgctgagattttgtttttccgctactagaagatactacctgggggctgtggaactgtcttgggattacatgcagagtgacctgggagagctgccagtggacgcacgatttccacctagagtccctaaatcattccccttcaacaccagcgtggtctataagaaaacactgttcgtggagtttactgatcacctgttcaacatcgctaagcctcggccaccctggatgggactgctgggaccaacaatccaggcagaggtgtacgacaccgtggtcattacactgaaaaacatggcctcacaccccgtgagcctgcatgctgtgggcgtcagctactggaaggcttccgaaggggcagagtatgacgatcagacttcccagagagaaaaagaggacgataaggtgtttcctggcgggtctcatacctatgtgtggcaggtcctgaaagagaatggccccatggcttccgaccctctgtgcctgacctactcttatctgagtcacgtggacctggtcaaggatctgaacagcggactgatcggagcactgctggtgtgtagggaagggagcctggctaaggagaaaacccagacactgcataagttcattctgctgttcgccgtgtttgacgaaggaaaatcatggcacagcgagacaaagaatagtctgatgcaggaccgggatgccgcttcagccagagcttggcccaaaatgcacactgtgaacggctacgtcaatcgctcactgcctggactgatcggctgccaccgaaagagcgtgtattggcatgtcatcggaatgggcaccacacctgaagtgcactccattttcctggaggggcatacctttctggtccgcaaccaccgacaggcctccctggagatctctccaattaccttcctgacagctcagactctgctgatggatctgggacagttcctgctgttttgccacatcagctcccaccagcatgatggcatggaggcctacgtgaaagtggacagctgtcccgaggaacctcagctgaggatgaagaacaatgaggaagctgaagactatgacgatgacctgaccgactccgagatggatgtggtccgattcgatgacgataacagcccctcctttatccagattagatctgtggccaagaaacaccctaagacatgggtccattacatcgcagccgaggaagaggactgggattatgcaccactggtgctggcaccagacgatcgatcctacaaatctcagtatctgaacaatggaccacagcggattggcagaaagtacaagaaagtgaggttcatggcttataccgatgaaaccttcaagactcgcgaagcaatccagcacgagagcgggattctgggaccactgctgtacggagaagtgggggacaccctgctgatcatttttaagaaccaggccagcaggccttacaatatctatccacatggaattacagatgtgcgccctctgtacagccggagactgccaaagggcgtcaaacacctgaaggacttcccaatcctgcccggggaaatttttaagtataaatggactgtcaccgtcgaggatggccccactaagagcgaccctaggtgcctgacccgctactattctagtttcgtgaatatggaaagggatctggccagcggactgatcggcccactgctgatttgttacaaagagagcgtggatcagagaggcaaccagatcatgtccgacaagaggaatgtgattctgttcagtgtctttgacgaaaaccggtcatggtatctgaccgagaacatccagagattcctgcctaatccagccggagtgcagctggaagatcctgagtttcaggcttctaacatcatgcatagtattaatggctacgtgttcgacagtctgcagctgtcagtgtgtctgcacgaggtcgcttactggtatatcctgagcattggagcacagacagatttcctgagcgtgttcttttccggctacacttttaagcataaaatggtgtatgaggacacactgactctgttccccttcagcggcgaaaccgtgtttatgtccatggagaatcccgggctgtggatcctgggatgccacaacagcgatttcaggaatcgcgggatgactgccctgctgaaagtgtcaagctgtgacaagaacaccggagactactatgaagattcatacgaggacatcagcgcatatctgctgtccaaaaacaatgccattgaacccaggtcttttagtcagaatcctccagtgctgaagaggcaccagcgcgagatcacccgcactaccctgcagagtgatcaggaagagatcgactacgacgatacaatttctgtggaaatgaagaaagaggacttcgatatctatgacgaagatgagaaccagagtcctcgatcattccagaagaaaacccggcattactttattgctgcagtggagcgcctgtgggattatggcatgtcctctagtcctcacgtgctgcgaaatcgggcccagtcagggagcgtcccacagttcaagaaagtggtcttccaggagtttacagacggatcctttactcagccactgtaccggggcgaactgaacgagcacctggggctgctgggaccctatatcagagctgaagtggaggataacattatggtcaccttcagaaatcaggcatctaggccttacagtttttattcaagcctgatctcttacgaagaggaccagaggcagggagcagaaccacgaaaaaacttcgtgaagcctaatgagaccaaaacatacttttggaaggtgcagcaccatatggccccaacaaaagacgaattcgattgcaaggcatgggcctatttttctgacgtggatctggagaaggacgtccacagtggcctgatcgggccactgctggtgtgtcatactaacaccctgaatcccgcacacggcaggcaggtcactgtccaggaattcgccctgttctttaccatctttgatgagacaaaaagctggtacttcaccgaaaacatggagcgaaattgccgggctccatgtaatattcagatggaagaccccacattcaaggagaactaccgctttcatgccatcaatgggtatattatggatactctgcccggactggtcatggctcaggaccagagaatcaggtggtacctgctgagcatggggtccaacgagaatatccactcaattcatttcagcggacacgtgtttactgtccggaagaaagaagagtataaaatggccctgtacaacctgtatcccggcgtgttcgaaaccgtcgagatgctgcctagcaaggcagggatctggagagtggaatgcctgattggggagcacctgcatgccggaatgtctaccctgtttctggtgtacagtaataagtgtcagacacccctggggatggcttccggacatatccgggatttccagattaccgcatctggacagtacggccagtgggcccctaagctggctagactgcactattccgggtctatcaacgcttggtccacaaaagagcctttctcttggattaaggtggacctgctggcaccaatgatcattcatggcatcaaaactcagggggccaggcagaagttctcctctctgtacatctcacagtttatcatcatgtacagcctggatggcaagaaatggcagacataccgcggcaatagcacagggactctgatggtgttctttggcaacgtggacagttcagggatcaagcacaacattttcaatccccctatcattgctagatacatcaggctgcacccaacccattattctattcgaagtacactgcggatggaactgatggggtgcgatctgaacagttgttcaatgcccctgggaatggagtccaaggcaatctctgacgcccagattaccgctagctcctacttcactaatatgtttgctacctggagcccctccaaagcacgactgcatctgcagggacgaagcaacgcatggcgaccacaggtgaacaatcccaaggagtggctgcaggtcgattttcagaaaactatgaaggtgaccggagtcacaactcagggcgtgaaaagtctgctgacctcaatgtacgtcaaggagttcctgatctctagttcacaggacggccaccagtggacactgttctttcagaacggaaaggtgaaagtcttccagggcaatcaggattcctttacacctgtggtcaactctctggacccacccctgctgactcgctacctgcgaatccacccacagtcctgggtgcatcagattgcactgagaatggaagtcctgggctgcgaggcccaggacctgtattga
【0473】
AAV-LK03 VP1キャプシド(配列番号91)
MAADGYLPDWLEDNLSEGIREWWALQPGAPKPKANQQHQDNARGLVLPGYKYLGPGNGLDKGEPVNAADAAALEHDKAYDQQLKAGDNPYLKYNHADAEFQERLKEDTSFGGNLGRAVFQAKKRLLEPLGLVEEAAKTAPGKKRPVDQSPQEPDSSSGVGKSGKQPARKRLNFGQTGDSESVPDPQPLGEPPAAPTSLGSNTMASGGGAPMADNNEGADGVGNSSGNWHCDSQWLGDRVITTSTRTWALPTYNNHLYKQISSQSGASNDNHYFGYSTPWGYFDFNRFHCHFSPRDWQRLINNNWGFRPKKLSFKLFNIQVKEVTQNDGTTTIANNLTSTVQVFTDSEYQLPYVLGSAHQGCLPPFPADVFMVPQYGYLTLNNGSQAVGRSSFYCLEYFPSQMLRTGNNFQFSYTFEDVPFHSSYAHSQSLDRLMNPLIDQYLYYLNRTQGTTSGTTNQSRLLFSQAGPQSMSLQARNWLPGPCYRQQRLSKTANDNNNSNFPWTAASKYHLNGRDSLVNPGPAMASHKDDEEKFFPMHGNLIFGKEGTTASNAELDNVMITDEEEIRTTNPVATEQYGTVANNLQSSNTAPTTRTVNDQGALPGMVWQDRDVYLQGPIWAKIPHTDGHFHPSPLMGGFGLKHPPPQIMIKNTPVPANPPTTFSPAKFASFITQYSTGQVSVEIEWELQKENSKRWNPEIQYTSNYNKSVNVDFTVDTNGVYSEPRPIGTRYLTRPL
【0474】
AAV-SPK VP1キャプシド(配列番号92)
MAADGYLPDWLEDNLSEGIREWWDLKPGAPKPKANQQKQDNGRGLVLPGYKYLGPFNGLDKGEPVNAADAAALEHDKAYDQQLQAGDNPYLRYNHADAEFQERLQEDTSFGGNLGRAVFQAKKRVLEPLGLVESPVKTAPGKKRPVEPSPQRSPDSSTGIGKKGQQPAKKRLNFGQTGDSESVPDPQPIGEPPAAPSGVGPNTMAAGGGAPMADNNEGADGVGSSSGNWHCDSTWLGDRVITTSTRTWALPTYNNHLYKQISNGTSGGSTNDNTYFGYSTPWGYFDFNRFHCHFSPRDWQRLINNNWGFRPKRLNFKLFNIQVKEVTQNEGTKTIANNLTSTIQVFTDSEYQLPYVLGSAHQGCLPPFPADVFMIPQYGYLTLNNGSQAVGRSSFYCLEYFPSQMLRTGNNFEFSYNFEDVPFHSSYAHSQSLDRLMNPLIDQYLYYLSRTQSTGGTAGTQQLLFSQAGPNNMSAQAKNWLPGPCYRQQRVSTTLSQNNNSNFAWTGATKYHLNGRDSLVNPGVAMATHKDDEERFFPSSGVLMFGKQGAGKDNVDYSSVMLTSEEEIKTTNPVATEQYGVVADNLQQQNAAPIVGAVNSQGALPGMVWQNRDVYLQGPIWAKIPHTDGNFHPSPLMGGFGLKHPPPQILIKNTPVPADPPTTFNQAKLASFITQYSTGQVSVEIEWELQKENSKRWNPEIQYTSNYYKSTNVDFAVNTEGTYSEPRPIGTRYLTRNL
【0475】
AAV-WINTにおけるイントロンの核酸配列(配列番号93)
AGGTAAGTGCCGTGTGTGGTTCCCGCGGGCCTGGCCTCTTTACGGGTTATGGCCCTTGCGTGCCTTGAATTACTGACACTGACATCCACTTTTTCTTTTTCTCCACAG
【0476】
FIX(配列番号94)
ATGCAGAGGGTGAACATGATCATGGCTGAGAGCCCTGGCCTGATCACCATCTGCCTGCTGGGCTACCTGCTGTCTGCTGAATGTACAGGTTTGTTTCCTTTTTTATAATACATTGAGTATGCTTGCCTTTTAGATATAGAAATATCTGATTCTGTCTTCTTCACTAAATTTTGATTACATGATTTGACAGCAATATTGAAGAGTCTAACAGCCAGCACCCAGGTTGGTAAGTACTGGTTCTTTGTTAGCTAGGTTTTCTTCTTCTTCACTTTTAAAACTAAATAGATGGACAATGCTTATGATGCAATAAGGTTTAATAAACACTGTTCAGTTCAGTATTTGGTCATGTAATTCCTGTTAAAAAACAGTCATCTCCTTGGTTTAAAAAAATTAAAAGTGGGAAAACAAAGAAATAGCAGAATATAGTGAAAAAAAATAACCACAGTATTTTTGTTTGGACTTACCACTTTGAAATCAAATTGGGAAACAAAAGCACAAACAGTGGCCTTATTTACACAAAAAGTCTGATTTTAAGATATGTGACAATTCAAGGTTTCAGAAGTATGTAAGGAGGTGTGTCTCTAATTTTTTAAATTATATATCTTCAATTTAAAGTTTTAGTTAAAACATAAAGATTAACCTTTCATTAGCAAGCTGTTAGTTATCACCAAAGCTTTTCATGGATTAGGAAAAAATCATTTTGTCTCTATCTCAAACATCTTGGAGTTGATATTTGGGGAAACACAATACTCAGTTGAGTTCCCTAGGGGAGAAAAGCAAGCTTAAGAATTGACACAAAGAGTAGGAAGTTAGCTATTGCAACATATATCACTTTGTTTTTTCACAACTACAGTGACTTTATTTATTTCCCAGAGGAAGGCATACAGGGAAGAAATTATCCCATTTGGACAAACAGCATGTTCTCACAGTAAGCACTTATCACACTTACTTGTCAACTTTCTAGAATCAAATCTAGTAGCTGACAGTACCAGGATCAGGGGTGCCAACCCTAAGCACCCCCAGAAAGCTGACTGGCCCTGTGGTTCCCACTCCAGACATGATGTCAGCTGTGAAATCCACCTCCCTGGACCATAATTAGGCTTCTGTTCTTCAGGAGACATTTGTTCAAAGTCATTTGGGCAACCATATTCTGAAAACAGCCCAGCCAGGGTGATGGATCACTTTGCAAAGATCCTCAATGAGCTATTTTCAAGTGATGACAAAGTGTGAAGTTAAGGGCTCATTTGAGAACTTTCTTTTTCATCCAAAGTAAATTCAAATATGATTAGAAATCTGACCTTTTATTACTGGAATTCTCTTGACTAAAAGTAAAATTGAATTTTAATTCCTAAATCTCCATGTGTATACAGTACTGTGGGAACATCACAGATTTTGGCTCCATGCCCTAAAGAGAAATTGGCTTTCAGATTATTTGGATTAAAAACAAAGACTTTCTTAAGAGATGTAAAATTTTCATGATGTTTTCTTTTTTGCTAAAACTAAAGAATTATTCTTTTACATTTCAGTTTTTCTTGATCATGAAAATGCCAACAAAATTCTGAATAGACCAAAGAGGTATAACTCTGGCAAGCTTGAAGAGTTTGTACAGGGGAATCTGGAGAGAGAGTGTATGGAAGAGAAGTGCAGCTTTGAGGAAGCCAGAGAAGTGTTTGAAAATACAGAGAGAACAACTGAATTTTGGAAGCAGTATGTGGATGGTGATCAATGTGAGAGCAATCCCTGCTTGAATGGGGGGAGCTGTAAAGATGATATCAACAGCTATGAATGTTGGTGTCCCTTTGGATTTGAGGGGAAAAACTGTGAGCTTGATGTGACCTGTAATATCAAGAATGGCAGGTGTGAGCAATTTTGCAAGAATTCTGCTGATAACAAAGTGGTCTGTAGCTGCACTGAGGGATATAGGCTGGCTGAAAACCAGAAGAGCTGTGAACCTGCAGTGCCTTTTCCCTGTGGGAGAGTGTCTGTGAGCCAAACCAGCAAGCTGACTAGGGCTGAAGCAGTCTTTCCTGATGTAGATTATGTGAATAGCACTGAGGCTGAGACAATCCTTGACAATATCACTCAGAGCACACAGAGCTTCAATGACTTCACCAGGGTGGTAGGAGGGGAGGATGCCAAGCCTGGGCAGTTCCCCTGGCAGGTAGTGCTCAATGGAAAAGTGGATGCCTTTTGTGGAGGTTCAATTGTAAATGAGAAGTGGATTGTGACTGCAGCCCACTGTGTGGAAACTGGAGTCAAGATTACTGTGGTGGCTGGAGAGCACAATATTGAGGAAACTGAGCACACTGAGCAGAAGAGGAATGTGATCAGGATTATCCCCCACCACAACTACAATGCTGCTATCAACAAGTACAACCATGACATTGCCCTCCTGGAACTGGATGAACCCCTGGTCTTGAACAGCTATGTGACACCCATCTGTATTGCTGATAAAGAGTACACCAACATCTTCTTGAAATTTGGGTCTGGATATGTGTCTGGCTGGGGCAGGGTGTTCCATAAAGGCAGGTCTGCCCTGGTATTGCAGTATTTGAGGGTGCCTCTGGTGGATAGAGCAACCTGCTTGCTGAGCACCAAGTTTACAATCTACAACAATATGTTCTGTGCAGGGTTCCATGAAGGTGGTAGAGACAGCTGCCAGGGAGATTCTGGGGGTCCCCATGTGACTGAGGTGGAGGGAACCAGCTTCCTGACTGGGATTATCAGCTGGGGTGAGGAGTGTGCTATGAAGGGAAAGTATGGGATCTACACAAAAGTATCCAGATATGTGAACTGGATTAAGGAGAAAACCAAGCTGACTTGA
【0477】
〔関連出願〕
[0001]本出願は、2018年8月24日に出願された米国特許仮出願第62/722,547号、2018年8月30日に出願された米国特許仮出願第62/725,096号、及び2018年12月21日に出願された米国特許仮出願第62/784,116号に対する優先権を主張する。全ての本文、表、配列表及び図面を含む、先述の出願の内容全体が、参照により本明細書に援用される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図17
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図19
図20
【配列表】
2024102065000001.xml
【手続補正書】
【提出日】2024-05-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
5’及び/又は3’に隣接する5個~7個のヌクレオチドを有するか、又は有さない配列番号58又は59のいずれかの配列と少なくとも95%同一の核酸配列を含むポリヌクレオチド。
【請求項2】
配列番号58又は59のいずれかの配列と少なくとも95%同一の核酸配列を含み、配列番号58又は59のいずれかに記載されるものと同じ数の低減されたCpGを有する、ポリヌクレオチド。
【請求項3】
配列番号58又は59のいずれかの配列と少なくとも95%同一の核酸配列を含み、配列番号58又は59のいずれかに記載されるものと同じ位置で、低減されたCpGを有する、ポリヌクレオチド。
【請求項4】
Bドメイン欠失を有する第VIII因子タンパク質(FVIII-BDD)をコードする核酸配列に作動可能に連結されている調節エレメント及び末端逆位配列(ITR)を含む発現カセットであって、
配列番号1の配列と少なくとも98%同一の配列を含み、
前記ITRは前記調節エレメントの5’側に隣接し、前記調節エレメントと前記核酸配列との間にイントロンが存在しない、
発現カセット。
【請求項5】
配列番号1の配列と少なくとも99%同一の配列を含む、請求項に記載の発現カセット。
【請求項6】
配列番号1の配列を含む、請求項に記載の発現カセット。
【請求項7】
配列番号1の配列からなる、請求項に記載の発現カセット。
【請求項8】
Bドメイン欠失を有する第VIII因子タンパク質(FVIII-BDD)をコードする核酸配列に作動可能に連結されている調節エレメント及び末端逆位配列(ITR)を含む発現カセットであって、前記ITRは前記調節エレメントの5’側に隣接し、前記調節エレメントと前記核酸配列との間にイントロンが存在せず、前記発現カセットが、配列番号1の配列と少なくとも91%同一の配列を含む、発現カセット。
【請求項9】
a.配列番号2~配列番号67のいずれかの配列と少なくとも90%同一の調節エレメントと、
b.Bドメイン欠失を有する第VIII因子タンパク質(FVIII-BDD)をコードする核酸配列であって、配列番号77の配列に対して少なくとも90%同一性を有する核酸配列と、
c.末端逆位配列(ITR)と、
を含む発現カセットであって、前記調節エレメントが、前記核酸配列に作動可能に連結されており、前記ITRは前記調節エレメントの5’側に隣接し、前記調節エレメントと前記核酸配列との間にイントロンが存在しない、発現カセット。
【請求項10】
a.配列番号2~配列番号67のいずれかの配列と少なくとも90%同一の調節エレメントと、
b.Bドメイン欠失を有する第VIII因子タンパク質(FVIII-BDD)をコードする核酸配列であって、配列番号77の配列に対して少なくとも90%同一性を有する核酸配列と
を含む発現カセットであって、前記調節エレメントが、前記核酸配列に作動可能に連結されており、
前記発現カセットが、前記調節エレメントの5’側に隣接する末端逆位配列(ITR)をさらに含む、発現カセット。
【請求項11】
前記調節エレメントが、配列番号2~配列番号67のいずれかと少なくとも95%同一のヌクレオチド配列を含む、請求項10のいずれか一項に記載の発現カセット。
【請求項12】
前記調節エレメントが、配列番号4~配列番号21又は配列番号24~配列番号67のいずれかの配列に記載されるものと同じ総数の低減されたCpGを含む、請求項11のいずれか一項に記載の発現カセット。
【請求項13】
前記調節エレメントが、配列番号4~配列番号21又は配列番号24~配列番号67のいずれかの配列に記載されるものと同じ位置で、CpGがCpT、CpA、TpG、又はApGに置換された、配列番号2~配列番号21又は配列番号24~配列番号67のいずれかの配列を含む、請求項12のいずれか一項に記載の発現カセット。
【請求項14】
前記核酸配列が、前記調節エレメントと前記核酸配列との間に、(a)イントロン、又は(b)非翻訳核酸の108個以上のヌクレオチドを有する発現カセットからの発現と比較して、より高い発現を示す、請求項~1のいずれか一項に記載の発現カセット。
【請求項15】
コードされた前記FVIII-BDDが、前記調節エレメントと前記核酸配列との間に、(a)イントロン、又は(b)非翻訳核酸の108個以上のヌクレオチドを有する発現カセットからの発現と比較して、より高い生物活性を示す、請求項~1のいずれか一項に記載の発現カセット。
【請求項16】
生物活性が、FVIIIアッセイ又はFVIII欠損モデルにおける凝固アッセイ又は出血の低減によって決定される、請求項1に記載の発現カセット。
【請求項17】
前記調節エレメントと前記核酸配列との間に、(a)イントロン、又は(b)非翻訳核酸の108個以上のヌヌクレオチドを有する発現カセットのパッケージングと比較して、より効率的にAAVベクターにパッケージングされる、請求項~1のいずれか一項に記載の発現カセット。
【請求項18】
より少ないシトシン-グアニンジヌクレオチド(CpG)を有するように改変された、配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23の核酸配列を含む、核酸。
【請求項19】
1個少ないCpGを有するように改変された、配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23の核酸配列を含む、請求項1に記載の核酸。
【請求項20】
2個少ないCpGを有するように改変された、配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23の核酸配列を含む、請求項1に記載の核酸。
【請求項21】
3個少ないCpGを有するように改変された、配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23の核酸配列を含む、請求項1に記載の核酸。
【請求項22】
4個少ないCpGを有するように改変された、配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23の核酸配列を含む、請求項1に記載の核酸。
【請求項23】
5個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23の核酸配列を含む、請求項1に記載の核酸。
【請求項24】
6個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23の核酸配列を含む、請求項1に記載の核酸。
【請求項25】
7個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23の核酸配列を含む、請求項1に記載の核酸。
【請求項26】
8個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23の核酸配列を含む、請求項1に記載の核酸。
【請求項27】
9個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23の核酸配列を含む、請求項1に記載の核酸。
【請求項28】
10個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23の核酸配列を含む、請求項1に記載の核酸。
【請求項29】
11個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23の核酸配列を含む、請求項1に記載の核酸。
【請求項30】
12個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23の核酸配列を含む、請求項1に記載の核酸。
【請求項31】
13個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23の核酸配列を含む、請求項1に記載の核酸。
【請求項32】
14個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23の核酸配列を含む、請求項1に記載の核酸。
【請求項33】
15個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23の核酸配列を含む、請求項1に記載の核酸。
【請求項34】
16個少ないCpGを有するように改変された、配列番号22又は配列番号23の核酸配列を含む、請求項1に記載の核酸。
【請求項35】
1個又は0個のCpGを有するように改変された、配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23の核酸配列を含む、請求項1に記載の核酸。
【請求項36】
0個のCpGを有するように改変された、配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23の核酸配列を含む、請求項1に記載の核酸。
【請求項37】
配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも1番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項18~36のいずれか一項に記載の核酸。
【請求項38】
配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも2番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項18~36のいずれか一項に記載の核酸。
【請求項39】
配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも3番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項18~36のいずれか一項に記載の核酸。
【請求項40】
配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも4番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項18~36のいずれか一項に記載の核酸。
【請求項41】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも5番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項18~36のいずれか一項に記載の核酸。
【請求項42】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも6番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項18~36のいずれか一項に記載の核酸。
【請求項43】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも7番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項18~36のいずれか一項に記載の核酸。
【請求項44】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも8番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項18~36のいずれか一項に記載の核酸。
【請求項45】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも9番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項18~36のいずれか一項に記載の核酸。
【請求項46】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも10番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項18~36のいずれか一項に記載の核酸。
【請求項47】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも11番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項18~36のいずれか一項に記載の核酸。
【請求項48】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも12番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項18~36のいずれか一項に記載の核酸。
【請求項49】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも13番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項18~36のいずれか一項に記載の核酸。
【請求項50】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも14番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項18~36のいずれか一項に記載の核酸。
【請求項51】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも15番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項18~36のいずれか一項に記載の核酸。
【請求項52】
配列番号22又は配列番号23における5’末端から少なくとも16番目のCpGが、CpG以外に改変されている、請求項18~36のいずれか一項に記載の核酸。
【請求項53】
請求項18~52のいずれか一項に記載の核酸配列の配列と少なくとも95%同一の核酸。
【請求項54】
前記改変された前記配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23は、少なくとも1つのCpGにおけるGヌクレオチドがT若しくはAヌクレオチドで置換されてCpT若しくはCpAジヌクレオチドになっているか、又は少なくとも1つのCpGにおけるCヌクレオチドがT若しくはAヌクレオチドで置換されてTpG若しくはApGジヌクレオチドになっている、請求項18~53のいずれか一項に記載の核酸又はポリヌクレオチド。
【請求項55】
前記改変された前記配列番号22又は配列番号23における5’末端から7番目のCpGは、Gヌクレオチドが置換されていない、請求項18~54のいずれか一項に記載の核酸又はポリヌクレオチド。
【請求項56】
前記改変された前記配列番号22又は配列番号23における5’末端から7番目のCpGは、GヌクレオチドがT又はAヌクレオチドで置換されてCpT又はCpAジヌクレオチドになっている、請求項18~54のいずれか一項に記載の核酸又はポリヌクレオチド。
【請求項57】
前記改変された配列番号22若しくは配列番号23における5’末端から7番目のCpGは、GヌクレオチドがT若しくはAヌクレオチドで置換されてCpT若しくはCpAジヌクレオチドになっているか、又は前記改変された配列番号22又は配列番号23における少なくとも1つのさらなるCpGジヌクレオチドは、GヌクレオチドがTヌクレオチドで置換されて前記改変された配列番号22又は配列番号23においてCpTジヌクレオチドになっている、請求項18~54のいずれか一項に記載の核酸又はポリヌクレオチド。
【請求項58】
前記改変された配列番号22若しくは配列番号23における5’末端から7番目のCpGは、GヌクレオチドがT若しくはAヌクレオチドで置換されてCpT若しくはCpAジヌクレオチドになっているか、又は前記改変された配列番号22若しくは配列番号23における少なくとも1つのさらなるCpGは、GヌクレオチドがAヌクレオチドで置換されて前記改変された配列番号22若しくは配列番号23においてCpAジヌクレオチドになっている、請求項18~54のいずれか一項に記載の核酸又はポリヌクレオチド。
【請求項59】
前記改変された配列番号22若しくは配列番号23における5’末端から7番目のCpGは、GヌクレオチドがT若しくはAヌクレオチドで置換されてCpT若しくはCpAジヌクレオチドになっているか、又は前記改変された配列番号22若しくは配列番号23における少なくとも2つのさらなるCpGは、GヌクレオチドがTヌクレオチドで置換されて前記改変された配列番号22若しくは配列番号23においてCpTジヌクレオチドになっている、請求項18~54のいずれか一項に記載の核酸又はポリヌクレオチド。
【請求項60】
前記改変された配列番号22若しくは配列番号23における5’末端から7番目のCpGは、GヌクレオチドがT若しくはAヌクレオチドで置換されてCpT若しくはCpAジヌクレオチドになっているか、又は前記改変された配列番号22若しくは配列番号23における少なくとも2つのさらなるCpGは、GヌクレオチドがTヌクレオチドで置換されて前記改変された配列番号22若しくは配列番号23においてCpAジヌクレオチドになっている、請求項18~54のいずれか一項に記載の核酸又はポリヌクレオチド。
【請求項61】
前記改変された前記配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23は、少なくとも1つのCpGにおけるG及び/又はCヌクレオチドが欠失している、請求項18~60のいずれか一項に記載の核酸又はポリヌクレオチド。
【請求項62】
導入遺伝子に作動可能に連結されている、請求項18~61のいずれか一項に記載の核酸又はポリヌクレオチド。
【請求項63】
未改変の前記配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23によって付与される転写の約50%以内である、作動可能に連結されている導入遺伝子上での転写を付与する、請求項18~61のいずれか一項に記載の核酸又はポリヌクレオチド。
【請求項64】
未改変の前記配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23によって付与される転写の約25%~50%以内である、作動可能に連結されている導入遺伝子上での転写を付与する、請求項18~61のいずれか一項に記載の核酸又はポリヌクレオチド。
【請求項65】
未改変の前記配列番号2、配列番号3、配列番号22又は配列番号23によって付与される転写の約5%~100%以内である、作動可能に連結されている導入遺伝子上での転写を付与する、請求項18~61のいずれか一項に記載の核酸又はポリヌクレオチド。
【請求項66】
請求項18~61のいずれか一項に記載の核酸又はポリヌクレオチドと、導入遺伝子とを含む発現カセット。
【請求項67】
前記核酸又はポリヌクレオチドが、前記導入遺伝子の5’に配置されている、請求項66に記載の発現カセット。
【請求項68】
前記導入遺伝子が、肝臓細胞において発現され体循環に分泌される治療用タンパク質をコードする、請求項66又は67に記載の発現カセット。
【請求項69】
前記治療用タンパク質が、神経変性疾患又は中枢神経系(CNS)疾患を治療又は防止する、請求項68に記載の発現カセット。
【請求項70】
前記治療用タンパク質が、防御用ApoEアイソフォームである、請求項69に記載の発現カセット。
【請求項71】
前記治療用タンパク質が、ApoE ε2アイソフォームである、請求項70に記載の発現カセット。
【請求項72】
前記治療用タンパク質が、自己免疫疾患又はアレルギー疾患を治療又は防止する、請求項68に記載の発現カセット。
【請求項73】
前記治療用タンパク質が、望ましくない抗原と、前記細胞からの前記治療用タンパク質の分泌を駆動するリーダー配列とを含む融合タンパク質である、請求項72に記載の発現カセット。
【請求項74】
前記望ましくない抗原が、ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG)の細胞外ドメイン又はその断片である、請求項73に記載の発現カセット。
【請求項75】
前記治療用タンパク質が、血液凝固又は凝固因子タンパク質である、請求項68に記載の発現カセット。
【請求項76】
前記血液凝固又は凝固因子タンパク質が、第IX因子(FIX)、第VIII因子(FVIII)、第VII因子(FVII)又はプロテインCである、請求項75に記載の発現カセット。
【請求項77】
前記第VIII因子が、配列番号68の配列と少なくとも95%同一の核酸配列によってコードされる、請求項76に記載の発現カセット。
【請求項78】
前記治療用タンパク質が、リソソーム貯蔵酵素である、請求項68に記載の発現カセット。
【請求項79】
前記リソソーム貯蔵酵素が、酸性アルファ-グルコシダーゼ(GAA)又はアルファ-ガラクトシダーゼ(GLA)である、請求項78に記載の発現カセット。
【請求項80】
前記治療用タンパク質が、炎症性疾患又は障害を治療又は防止する、請求項68に記載の発現カセット。
【請求項81】
前記治療用タンパク質が、遺伝性血管浮腫(HAE)を治療又は防止する、請求項68に記載の発現カセット。
【請求項82】
前記治療用タンパク質が、C1エステラーゼ阻害剤(C1EI)である、請求項81に記載の発現カセット。
【請求項83】
請求項1~82のいずれか一項に記載の核酸、又はポリヌクレオチド又は発現カセットを含むアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター。
【請求項84】
a)AAVキャプシド、及び
b)2つのAAV末端逆位配列(ITR)であって、前記核酸配列、前記ポリヌクレオチド、及び/又は前記導入遺伝子の5’及び3’末端に隣接する、AAV ITR
のうちの1つ又は複数を含む、請求項83に記載のAAVベクター。
【請求項85】
前記隣接する5’又は3’ITR内に配置されるイントロンをさらに含む、請求項84に記載のAAVベクター。
【請求項86】
前記イントロン又は1つ若しくは複数のITRの少なくとも1つが、低減されたCpGを有するように改変されている、請求項85に記載のAAVベクター。
【請求項87】
前記AAVキャプシド血清型が、AAV1、AAV2、AAV3、AAV3B、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、Rh10、Rh74若しくはAAV-2i8 VP1、VP2及び/若しくはVP3配列に対して90%以上の配列同一性を有する改変若しくはバリアントAAV VP1、VP2及び/若しくはVP3キャプシド、又はAAV1、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAV12、Rh10、Rh74、AAV-2i8、配列番号91若しくは配列番号92 VP1、VP2及び/若しくはVP3配列に対して95%以上の配列同一性を有するキャプシド、又はAAV1、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、Rh10、Rh74、AAV-2i8、配列番号91若しくは配列番号92 VP1、VP2及び/若しくはVP3配列に対して100%の配列同一性を有するキャプシドを含む、請求項83~86のいずれか一項に記載のAAVベクター。
【請求項88】
前記ITRが、AAV1、AAV2、AAV3、AAV3B、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、Rh10、若しくはRh74 AAV血清型、又はそれらの組合せを含む、請求項83~87のいずれか一項に記載のAAVベクター。
【請求項89】
ポリAシグナル及び/又はイントロン配列をさらに含む、請求項83~88のいずれか一項に記載のAAVベクター。
【請求項90】
請求項83~89のいずれか一項に記載の複数のAAVベクターを生物学的に適合可能な担体又は賦形剤中に含む医薬組成物。
【請求項91】
空のAAVキャプシドをさらに含む、請求項90に記載の医薬組成物。
【請求項92】
前記空のAAVキャプシドと前記AAVベクターの比が、約100:1~50:1、約50:1~25:1、約25:1~10:1、約10:1~1:1、約1:1~1:10、約1:10~1:25、約1:25~1:50、又は約1:50~1:100内又は間に存在する、請求項91に記載の医薬組成物。
【請求項93】
前記空のAAVキャプシドと前記AAVベクターの比が、約2:1、3:1、4:1、5:1、6:1、7:1、8:1、9:1、又は10:1である、請求項91に記載の医薬組成物。
【請求項94】
界面活性剤をさらに含む、請求項90~93のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項95】
血液凝固又は凝固因子を必要とするヒトを治療するための、
請求項~1、請求項66~68及び請求項75~77のいずれか一項に記載の発現カセット若しくは請求項83~89のいずれか一項に記載のAAVベクターを含む医薬組成物、又は請求項90~94のいずれか一項に記載の医薬組成物であって、
前記血液凝固又は凝固因子が、前記ヒトにおいて発現されるものである、医薬組成物。
【請求項96】
前記ヒトが、血友病A又は血友病Bを有するものである、請求項95に記載の医薬組成物。
【請求項97】
前記医薬組成物が、静脈内に、動脈内に、腔内に、筋内に、又はカテーテルによって、前記ヒトに投与されるためのものである、請求項95に記載の医薬組成物。
【請求項98】
前記血液凝固又は凝固因子が、増加したレベルで発現されるものである、請求項95に記載の医薬組成物。
【請求項99】
前記血液凝固又は凝固因子が、血液凝固又は凝固因子を必要としないヒトで見られる血液凝固又は凝固因子のレベルの1%を上回って発現されるものである、請求項95に記載の医薬組成物。
【請求項100】
前記血液凝固又は凝固因子が、血液凝固又は凝固因子を必要としないヒトで見られる血液凝固又は凝固因子のレベルの約1%~40%で発現されるものである、請求項95に記載の医薬組成物。
【請求項101】
前記血液凝固又は凝固因子が、血液凝固又は凝固因子を必要としないヒトで見られる血液凝固又は凝固因子のレベルの約5%~30%で発現されるものである、請求項95に記載の医薬組成物。
【請求項102】
前記AAVベクターを、前記ヒトの体重1キログラム当たり約1×10~約1×1014ベクターゲノム(vg/kg)の範囲で投与するためのものである、請求項95に記載の医薬組成物。
【請求項103】
前記ヒトが、第VIII因子(FVIII)に対する阻害抗体を有する血友病Aを有するものである、請求項95に記載の医薬組成物。
【請求項104】
血友病Aの治療を必要とするヒトにおいて、第VIII因子(FVIII)に対する阻害抗体を有する血友病Aを治療するための、
請求項~1、請求項66~68及び請求項75~77のいずれか一項に記載の発現カセット若しくは請求項83~89のいずれか一項に記載のAAVベクターを含む医薬組成物、又は請求項90~94のいずれか一項に記載の医薬組成物であって、
前記血液凝固又は凝固因子が、第VIII因子(FVIII)であり、前記ヒトにおいて発現されるものである、医薬組成物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0144
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0144】
[0164]バリアントFVIIIは、SFSQNPPVLKRHQR(配列番号69)として記載される「SQ」配列を包含し得る。通常、SQを有するかかるバリアントFVIII(FVIII/SQ)は、BDDを有し、例えば、BDの少なくとも全て又は一部が欠失されている。FVIII-BDD等のバリアントFVIIIは、「SQ」配列の全て又は一部、即ち、配列番号69の全て又は一部を有し得る。したがって、例えば、SQ配列(SFSQNPPVLKRHQR、配列番号69)を有するバリアントFVIII-BDDは、アミノ酸配列SFSQNPPVLKRHQR(配列番号69)の全て又はほんの一部を有し得る。例えば、FVIII-BDDは、含まれるSFSQNPPVLKRHQR(配列番号69)の1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個又は13個のアミノ酸残基を有し得る。したがって、1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個又は13個の内部欠失並びに1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、12個又は13個のアミノ又はカルボキシ末端欠失を有するSFSQNPPVLKRHQR(配列番号69)は、本明細書に記載されるバリアントFVIIIタンパク質中に含まれる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0234
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0234】
[0254]ある特定の実施形態において、自己免疫疾患タンパク質は、ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質(MOG、例えば、多発性硬化症用)、ミエリン塩基性タンパク質(MBP、例えば、多発性硬化症用)、プロテオリピドタンパク質(PLP、多発性硬化症用)、ミエリン関連糖タンパク質(MAG、抗MAG末梢神経障害用)、インスリン(例えば、1型糖尿病用)、膵島特異的なグルコース-6-ホスファターゼ触媒サブユニット関連タンパク質(IGRP、例えば、1型糖尿病用)、プレプロインスリン(例えば、1型糖尿病用)、グルタミン酸デカルボキシラーゼ(GAD、例えば、1型糖尿病用)、チロシンホスファターゼ様自己抗原(例えば、1型糖尿病用)、インスリノーマ抗原-2(例えば、1型糖尿病用)、膵島細胞抗原(例えば、1型糖尿病用)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)受容体(例えば、グレーブス病用)、サイロトロピン受容体(例えば、グレーブス病用)、コンドロイチン硫酸プロテオグリカン(例えば、関節リウマチ用)、CD4+T細胞エピトープ(例えば、GRVRVNSAY(配列番号98))(例えば、プロテオグリカン誘導性の関節炎(PGIA)又は関節リウマチ用)、又はアセチルコリン受容体(例えば、重症筋無力症用)である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0376
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0376】
【表3】




【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0357
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0357】
RNA単位及びqPCR
[0379]脳、精巣、腎臓、脾臓、及び肝臓のマウス組織を収集して、DPBSですすいで、複数の微量片に切断して/すり潰して、およそ30mgを、キットプロトコル(RNeasy plusユニバーサルミックスキット、Qiagen社)において記載されるように実施されるRNA単離用に使用した。Nanodrop2000機器を使用して、RNA濃度を測定し、試料を、ヌクレアーゼフリー中で150ng/mLに希釈した。製造業者の説明書の通りに、Trubo DNAフリーキット(Invitrogens社)を使用して、DNアーゼ処理を行った。cDNA反応に関して、High Capacity cDNA逆転写キット(ABI社)における指示書に従って、RNA 200ngを使用した。cDNA試料を5倍希釈して、cDNA 20ngをPCR反応において使用した。フォワードプライマー:5’-TGAGGAGGCTGAAGACTATGA-3’(配列番号95)、リバースプライマー:5’-CCACAGACCTGATCTGAATGAA-3’(配列番号96)、及びプローブ:5’-56-FAM-TGGATGTGG/ZEN/TGAGGTTTGATGATGACA-3IABkFQ-3’(配列番号97及び配列番号99)を使用して、定量的リアルタイムPCRを実施した。マウスactB(Integrated DNA Technologies社)遺伝子は、正規化用のハウスキーピング遺伝子として機能を果たした。データを図6に示す。
【外国語明細書】