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特開2024-102132音響及び視覚エネルギー構成システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024102132
(43)【公開日】2024-07-30
(54)【発明の名称】音響及び視覚エネルギー構成システム
(51)【国際特許分類】
   A61M 21/02 20060101AFI20240723BHJP
【FI】
A61M21/02 H
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024069065
(22)【出願日】2024-04-22
(62)【分割の表示】P 2022559520の分割
【原出願日】2021-04-01
(31)【優先権主張番号】63/004,246
(32)【優先日】2020-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】522383001
【氏名又は名称】ピエルネ、ドーン、エラ
(74)【代理人】
【識別番号】110003579
【氏名又は名称】弁理士法人山崎国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ピエルネ、ドーン、エラ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】生き物が受け取るエネルギーを、複数の条件に対処するために伝達する方法を提供する。
【解決手段】方法は、生き物が受け取るエネルギーを、楽しみを含む複数の条件に対処するために伝達するように構成、作成及び/又は設計する。エネルギーは、さまざまなアルゴリズムを使用して展開でき、エネルギーを、選択的に右耳及び/又は左耳のような、但しこれらに限定されないさまざまな生き物の体の部分にエネルギーを伝達するために、エネルギーには、トーン、チューニング、リズム、音波、ハーモニー、メロディー、コード進行及び楽器編成が含まれる。アルゴリズムには、ピタゴラス音律、純正律又は純粋律、脳波エントレインメント用のモノラルビート及びバイノーラルビート、ソルフェジオ周波数、フィボナッチシーケンシング及び/又は搬送波並びに等時性トーンにおけるバリエーションを含めることができる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
視覚の記録及びオーディオの記録を作成し使用する方法であって、
a.リスナーに対して演奏することができる視覚の記録及びオーディオの記録を作成するための、ピッチ、トーン、及び周波数を構築するアルゴリズムを用いて展開されたオーディオの記録を用いて前記視覚の記録及びオーディオの記録を作成する構造化された方法を用いるステップと、
b.前記視覚の記録及びオーディオの記録はビジュアルディスプレイを用いて展開される視覚の記録を用いて前記リスナーに伝達されるステップと、
を具備することを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の視覚の記録及びオーディオの記録を作成し使用する方法であって、前記視覚の記録はバーチャルリアリティ、写真、ビデオ、C G I 、モーショングラフィックス、及びアニメーションから成るグループから選択されることを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項2に記載の視覚の記録及びオーディオの記録を作成し使用する方法であって、前記視覚の記録は無限ズーム映画記録を用いることを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項3に記載の視覚の記録及びオーディオの記録を作成し使用する方法であって、前記無限ズーム映画記録は自然のシーンと空中の景色、自然の風景、潮の干満、動植物及び視覚芸術から成るグループから選択されることを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1に記載の視覚の記録及びオーディオの記録を作成し使用する方法であって、前記アルゴリズムは前記オーディオの記録を作成する方法を用い、前記方法はピタゴラス音律、純正律又は純粋律、モノラルビート及びバイノーラルビート、等時性トーン、ソルフェジオ周波数、フィボナッチシーケンシング、及び電磁周波オーディオ波から成るグループから選択されることを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1に記載の視覚の記録及びオーディオの記録を作成し使用する方法であって、前記オーディオの記録は特定の周波数を用いることを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項6に記載の視覚の記録及びオーディオの記録を作成し使用する方法であって、前記特定の周波数は38~100Hz、13~38Hz、9~13Hz、及び4~8Hzから成るグループから選択されることを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項1に記載の視覚の記録及びオーディオの記録を作成し使用する方法であって、前記オーディオの記録はコード進行を用い、前記コード進行は2次元及び3次元幾何学に基づき、前記2次元及び3次元幾何学は立方八面体、立方体、ピラミッド、球体、円、正三角形、五角形、星形五角形、六角形、エッグオブライフ、フルーツオブライフ、メタトロンの立方体、ヴェシカパイシス、シードオブライフ、ジャームオブライフ、ツリーオブライフ、メルカバ、テトラヘドロン、フラワーオブライフ、ベクトル平衡から成るグループから選択されることを特徴とする方法。
【請求項9】
リスナーのための視覚の記録及びオーディオの記録を用いて視覚の記録及びオーディオの記録を作成し使用する方法であって、前記視覚の記録及びオーディオの記録はバーチャルリアリティ環境を有し、前記バーチャルリアリティ環境が視覚の記録又はオーディオの記録を前記リスナーに伝え、前記リスナーがコンピュータ化されたデバイスから情報を受け取ることを特徴とする方法。
【請求項10】
請求項9に記載の視覚の記録及びオーディオの記録を用いて視覚の記録及びオーディオの記録を作成し使用する方法であって、前記コンピュータ化されたデバイスはスマートフォン、コンピュータ、タブレット、又は専用のコンピュータインターフェイスデバイスから成るグループから選択されることを特徴とする方法。
【請求項11】
請求項9に記載の視覚の記録及びオーディオの記録を作成し使用する方法であって、前記オーディオの記録は音響特性を有し、前記音響特性はユーザーに特定のレベルの意識をもたらすための特定の周波数の波形を含むことを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項11に記載の視覚の記録及びオーディオの記録を作成し使用する方法であって、前記特定の周波数は38~100Hz、13~38Hz、9~13Hz、及び4~8Hzから成るグループから選択されることを特徴とする方法。
【請求項13】
瞑想システムを使用することで視覚の記録及びオーディオの記録を作成し使用する方法であって、前記瞑想システムは視覚の記録及びオーディオの記録を用い、前記オーディオの記録は調和的でメロディックな要素を有することを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項13に記載の視覚の記録及びオーディオの記録を作成し使用する方法であって、前記調和的でメロディックな要素は調和した振動エネルギーを高めることを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項14に記載の視覚の記録及びオーディオの記録を作成し使用する方法であって、前記調和した振動エネルギーは電子デバイスによりジュール単位で測定することができることを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(著作権について)
この特許出願文書の開示内容の一部には、著作権保護の対象となる資料が含まれている。著作権所有者は、特許庁の特許ファイル又は特許記録に記載されている、特許文書又は特許開示内容のファクシミリ複製に異議を唱えないが、それ以外の場合はすべての著作権を留保する。
【0002】
本発明の開示において使用されている商標及びそれらの出願人は、参照されている商標に対する権利を主張するものではない。
【0003】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年4月2日に出願された、「ACOUSTIC AND VISUAL ENERGY CONFIGURATION SYSTEMS AND METHODS」という表題の米国仮特許出願第 63/004,246号に基づく優先権を主張し、その全てを本明細書に組み込むものとする。
【背景技術】
【0004】
(技術分野)
この実施形態は、生き物が受け取る音響エネルギー及び視覚エネルギーを伝達するように構成されたシステム及び方法に関し、より具体的には、生き物が受け取るエネルギーを、複数の条件に対処するために伝達するように構成、作成、及び/又は設計することができる。
【0005】
(背景技術)
瞑想は、心を休め、通常の覚醒状態とはまったく異なる意識状態に到達するための正確なテクニックである。そして、個人の意識のすべてのレベルを理解し、意識の中心を体験するための手段である。
【0006】
具体的には、瞑想は身体的及び精神的に多くのメリットをもたらす。例えば、身体面では、瞑想は人のエネルギーレベルを高め、高血圧を下げ、免疫システムを改善し、緊張による苦痛を軽減することができる。精神面では、瞑想は、例えば、ストレスや不安を軽減し、幸福度を高め、情緒的安定性を改善し、心の平和を達成することができ、瞑想を定期的に実行している人は、これらの効果をより実感する可能性が高くなる。
【0007】
瞑想の分野は数多くのテクニックに分けられている。ただし、4つの広いカテゴリー又は瞑想状態が、すなわち、瞬間的現在の意識、超越、明確な意志、及び活性化させた心身がテクニックの大部分を網羅する。これらはすべてリラクゼーション反応を活性化するが、脳のさまざまな領域を活動させるので、人にさまざまな影響を与える。
【0008】
瞬時的現在を意識するテクニックでは、瞬時的現在に焦点を当て、瞑想中に起こっているすべてのこと、つまり身体の感覚、心に浮かぶ思考、耳に聞こえる音などに注意深く注意を払う。瞬時的現在の意識により、すべてが意識の中で行き来するのを観察する。ヴィパッサナーや禅の瞑想などの仏教の瞑想を実行することも、ストレス、不安、うつ病、痛みを抱える人々を支援するために世俗的で集中的なマインドフルネストレーニングを提供する人気のあるマインドフルネスに基づくストレス軽減(MBSR)プログラムと同様に、このカテゴリーに分類される。
【0009】
実施形態は、マントラに基づく瞑想である超越に組み込むこともでき、心をより静かなレベルの意識に導き超越的な状態、すなわち、知性と自我を超え、空間、時間、自己を超えた状態となる普遍性又は「唯一性」の感覚を獲得する。超越瞑想と原始音瞑想は、このカテゴリーに分類される2種類の瞑想である。
【0010】
瞑想中、超越瞑想を実行している人は快適な姿勢で座り、ビデオに目を凝らし、音のマントラを静かに聞く。音のマントラは、古代の聴覚スキームから策定された一連の楽音である。
【0011】
明確な意志メソッドは、未来、つまり、完璧な仕事、家、配偶者、又は感情などについて、将来に何かをもたらすことに焦点を当てている。表明、創造的な視覚化、祈り、催眠は、目標、感情、将来の成果に集中するのに役立つテクニックの例であり、アスリートは明確な意志をよく使う。バスケットボール選手が、自分がゾーンにいることを視覚化し、勝利ポイントを獲得してビッグゲームの準備を整えることを想像してみればよい。
【0012】
コンパッション瞑想、つまり、愛情深い瞑想、感謝の瞑想、及びトンレン瞑想のような瞑想は、日常生活に役立つ感情を育むことに焦点を当てているため、このカテゴリーとなるスタイルの例である。
【0013】
活性化させた心身は、心と体を活性化し、最高のパフォーマンス状態を達成するのに役立つ、アクティブな瞑想である。これらの瞑想では、体は使っているが、心は完全に落ち着いている。例としては、クンダリーニヨガやその他の強力な呼吸法、ヴィンヤサヨガ、ウォーキング瞑想、サーフィン、ランニングなどがある。ランナーズハイは、積極的な瞑想の結果の良い例である。
【0014】
テクニックの背景は、初心者のための瞑想の実施を定義するために重要である。
【0015】
自然の中で、屋外で瞑想すると、屋内で瞑想するよりも瞑想体験が向上することがある。海辺、海、森、滝、その他の快適な環境などの自然環境は、人々が瞑想中にリラックスし、集中するのに役立つ。ただし、自然環境の中で瞑想するために、これらの自然環境の近くに住んだり働いたりしていない人たちには不向きかもしれない。バーチャルリアリティ(VR)、ビデオ、及びオーディオテクノロジにより、ユーザーに体験のために移動する必要性を生じさせることなく、環境を表示させることができる。例えば、バーチャル環境は、実生活におけるユーザーの位置から世界中の自然環境に定めることができる。ただし、瞑想を実践したいすべての人が屋外その他での体験を容易に利用できるとは限らない。
【発明の概要】
【0016】
1つの実施形態では、高度に策定された視覚的、調和的、及びメロディックな要素を対象とし、古代の聴覚スキームに由来する変化した神聖な光のスパークを呼び起こし、この調和エネルギーは、ビオウェルデバイスとチャクラ及びその他の測定方法によってジュール単位で測定される。この音楽は、トーン、チューニング、リズム、音波、ハーモニー、及びメロディーにより、測定方法の中でも特にジュールで測定できる振動エネルギーを調和させるために使用される、高度に策定されたハーモニックでメロディックな音響要素の実施形態である。これは高い瞑想状態を促進するための方法である。これらの状態には、とりわけ、バーチャルリアリティ環境、視覚又は音響環境のいずれかを使用するユーザー向けの超越瞑想が含まれる。ジュールについて参照するビオウェル(BioWell)リファレンスは (ビオエレクトログラフィーで測定) について、https://gdvusa.org/BioWell.pdf及び https://gdvusa.org/bio-well.html参照のこと。
【0017】
この実施形態では、以下を提供する。
a.生き物が受け取る音響エネルギーと視覚エネルギーを伝達するように構成されたシステムと方法。
b.生き物が受け取るエネルギーは、複数の条件又は楽しみに対処するために伝達されるように構成、作成、及び/又は設計することができる。
c.エネルギーは、さまざまなアルゴリズムを使用して展開でき、ピッチ、トーン、チューニング、及び周波数の構造化を含めることができる。メロディーサウンド要素には、特に、右耳及び/又は左耳のような、但しこれらに限定されないさまざまな、生き物の体の一部にエネルギーを伝達する、リズム、音波、ハーモニー、及びメロディーを含めることができる。
d.アルゴリズムには、ピタゴラス音律、純正律又は純粋律、モノラルビート及びバイノーラルビート、脳波エントレインメント用の等時性トーン、ソルフェジオ周波数、フィボナッチシーケンシング、及び搬送波のバリエーションを含めることができる。
e.このシステム/方法のユーザーには、医療専門家、精神保健専門家、連邦及び州の矯正施設、ヨガ専門家、知識のある人を含むがこれらに限定されないすべての個人が含まれる。
【0018】
本発明は、音楽療法を、脳波エントレインメント (シータ波、アルファ波、ガンマ波) による瞑想により提供するものであり、パルス音を使用して、脳を刺激して脳の周波数「追随反応」を引き出すことにより、特定の意識状態にし、不安を和らげ、ストレスを軽減し、痛みを和らげることができる所定のビートの周波数に脳波をそろえさせる。脳波エントレインメントのバイノーラルビートは、リスナーに望ましい意識状態を生じさせるために使用され、この変えられた振動状態に応答する条件反射を確立し、意識の瞑想状態を刷り込む。
【0019】
策定された実施形態では、条件反射反応を利用して、ソウルリンクの策定された実施形態での構成要素を介して、古代の聴覚スキームに由来する変化した神聖な光のスパークに、ユーザーをさらす。その結果、高揚した意識への入り口が呼び起され、個人の感情が高まり、策定された実施形態の刺激に応答して新しくて有益な反応が生み出され、それまで刺激への暴露に基づき脳が一連の応答を生じさせるこの現象により、心をプログラムすることができる。
【0020】
別の形態の実施形態では、バーチャルリアリティ環境を提供し、視覚又は音響環境瞑想システムでは、スマートフォン、コンピュータ、タブレット、又はディスプレイ、オーディオ、又はVRシステムを使用して、生き物が望むメディア体験を具体的に送信するためのソフトウェアとアプリケーションを実行する、専用のコンピュータインターフェイスデバイスのような、ユーザーの生物装置から情報を受信する。スマートフォン、コンピュータ、タブレット、又は生き物が望むメディア体験を具体的に伝達するためのソフトウェアとアプリケーションを実行する専用のコンピュータインターフェイスデバイスによって使用される情報には、瞑想エクササイズの要求、エクササイズの選択、瞑想体験を促進するための視覚と聴覚の混合刺激が含まれる。例えば、ユーザーは、呼吸パターンに焦点を当てた瞑想、又はユーザーの「ボディスキャン」を伴う瞑想などの瞑想のタイプを選択することができる。さらに、ユーザーは、瞑想エクササイズのオプションとしてオーディオ編集/ビデオの場所/電磁周波数オーディオ波を選択する。場所のオプションには、海辺、滝、森のような、瞑想に適した自然環境が含まれる。ユーザーからの選択に基づいて、瞑想システムは、スマートフォン、コンピュータ、タブレット、又は生き物が望む体験を具体的に伝達するためのソフトウェアとアプリケーションを実行する専用のコンピュータインターフェイスデバイスのような、ユーザーの生き物の装置に、瞑想エクササイズ及び視覚的環境及び聴覚的環境を提供する。特に、瞑想エクササイズには、体験を通してユーザーをガイドするオーディオ/ビデオ又はテキストによるインストラクションのいずれかが含まれている。実施形態がバーチャルリアリティ(VR)環境を利用する場合、視聴覚コンポーネントは、適切なVRデバイスを介してユーザーに提示される。VR又は視覚環境には、ユーザーが瞑想エクササイズを完了させるための没入型の環境を提供するのに役立つ、例えば、海辺、滝、又は木のような、瞑想のために選択した場所に対応する画像、写真、ビデオ、又は360度の画像を含めることができる。VR又は視覚コンポーネントは、ゲームに組み込むこともでき、VRシステムにゲーミフィケーションの側面を持たせることもできる。オーディオ部分は、瞑想エクササイズと同期したVR環境で視覚要素/イベントを作成するように設計されている。
【0021】
エクササイズのオーディオ部分はカスタマイズされており、生き物、瞑想の専門家、又は実践者が作成して、各瞑想における自然の音が、瞑想が変容してゆく要素を反映するようにできる。
【0022】
精神(空気)、物理(地球)、霊魂(火)、感情(水)など、1つの瞑想に複数の要素が含まれる場合がある。
【0023】
したがって、この分野で必要とされているのは、視覚、オーディオ、及びVRの記録を作成するためのシステムであり、このシステムは、完全に没入型の体験を通して前進し続け、自然の外的及び内的様相を通り、最初にスタートしたまさにその時点に戻る視覚的にガイドする瞑想を提供する。
【0024】
1つの形態における本発明は、オーディオ及びビデオ情報が視覚的刺激に対応するように設計及びカスタマイズされたオーディオビジュアルシステムを対象とする。
【0025】
別の実施形態では、作曲家が、トーン、チューニング、リズム、音波、ハーモニー、及びメロディーによるハーモニックサウンド要素及びメロディックサウンド要素による高度に策定された実施形態での所定のオーディオを用いるサウンドフォーミュラを対象とする。
【図面の簡単な説明】
【0026】
特定の実施形態の性質及び利点を明細書の残りの部分及び図面を参照することによってさらによく理解することができ、図面において、同様の参照番号は、同様の構成要素を指すために使用されている。記載されているサブラベルを指定せずに参照番号を参照する場合、そのような複数の類似コンポーネントすべてを参照することを意図している。
【0027】
図1】7リミットの純正律を使用した周波数の比率の表である。
【0028】
図2】音楽チューニングのピタゴラス音律法である。
【0029】
図3】A=432のコンサートピッチと15オクターブのピタゴラス比である。
【0030】
図4】音の神聖幾何学に関する立方八面体のコード進行である。
【0031】
図5】神聖幾何学形状である。
【0032】
図6】個人が1週間、1日当たり少なくとも5分間本発明を使用した場合のアラインメントの変化を示す。
【0033】
図7】本発明を聴いた直後のアラインメントの変化を示す。
【0034】
対応する参照記号は、いくつかの図を通して対応する部分を示す。ここに記載した例示は、本発明の実施形態を示しており、そのような例示は、本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではない。
【発明を実施するための形態】
【0035】
明細書内で使用される生き物、ユーザー、患者、生き物、個人、顧客、聴衆、グループ又はターゲットは、瞑想に従事することを望んでいる人又は人のグループを意味する。
【0036】
本明細書において使われている場合、オーディオとは、話し声、歌い声、楽器の音、自然からの音、動物が発する音、機械が発する音、及び生の音又は録音された音を指す。
【0037】
本明細書において使われている場合、ビジュアル又はビジュアルテクニックは、バーチャルリアリティ、写真、コンピュータ生成画像(CGI)、アニメーション、モーショングラフィックス、ビデオ、及びドローンシーケンス(フッテージ)のような他のビデオ表示を含む技術を指す。
【0038】
本明細書において使われている場合、ビジュアルディスプレイ又はビジュアルプレイとは、スマートフォン、コンピュータ、タブレット、又は専用のコンピュータインターフェイスデバイスなどの生き物が見ることのできるビジュアルテクニックを再現する手段を指す。
【0039】
使われているように、作曲家、アーティスト、ビデオグラファー、音楽家、指揮者という用語はすべて、実施形態におけるビジュアル又はオーディオコンポーネントを作成するためにビデオ又はオーディオ手段を使用することに関与する個人を指す。
【0040】
従来技術では、瞑想システムのオーディオ及び視覚コンポーネントを作成するために、オーディオ手段及びビジュアル手段を使用して同期されたオーディオ及びビジュアル情報を提供する統合システムを提供してはいない。先行技術には、2017年10月26日公開の米国特許出願20170304585、2004年10月14日公開の国際特許出願2004087246、2019年9月3日発行の米国特許104004938、2019年4月17日発行の英国特許2567506、2016年3月17日公開の米国特許出願20160077547、2019年8月22日公開の米国特許出願20190261080、2018年5月17日公開の米国特許出願20180133504、2011年5月18日発行のスペイン特許2347517、Harvard Study on Meditation, https://news.harvard.edu/gazette/story/2011/01/eight-weeks-to-a-better-brain/、Bio-Well Reference to Joules (measured by Bioelectrography), https://gdvusa.org/BioWell.pdf and ttps://gdvusa.org/bio-well.html、及びBioelectrography https://www.iumab.org/bioelectrography/が含まれる。
【0041】
また、先行技術として瞑想プロセスについて洞察することができるものがあり、このような論文として、https://scholar.harvard.edu/sara_lazar, Tang, YY, Hoelzel, B. & Posner, M. The neuroscience of mindfulness meditation、Nat Rev Neurosci 16, 213-225 (2015)、https://doi.org/10.1038/nrn3916 https://www.nature.com/articles/nrn3916、 Tang, YY., Hoelzel, B. & Posner, M、The neuroscience of mindfulness meditation. Nat Rev Neurosci 16, 213-225 (2015). https://doi.org/10.1038/nrn3916, https://www.nature.com/articles/nrn3916, https://www.webmd.com/balance/guide/transcendental-meditation-benefits-technique, https://frequencyprogramming.com/solfeggio-frequencies/, http://www.royal-rife-machine.com/Royal-Rife.htm, https://www.medicalnewstoday.com/articles/how-transcendental-meditation-alters-the-brain#Previous-proof、Music as Medicine: The impact of healing harmonies Longwood Seminars, April 14, 2015, https://hms.harvard.edu/sites/default/files/assets/Sites/Longwood_Seminars/Longwood%20Seminar%20Music%20Reading%20Pack.pdf, Music as Medicine: The impact of healing harmonies Longwood Seminars, April 14, 2015 https://hms.harvard.edu/sites/default/files/assets/Sites/Longwood_Seminars/Longwood%20Seminar%20Music%20Reading%20Pack.pdf, https://www.health.harvard.edu/mind-and-mood/how-music-can-help-you-heal, https://musicandmemory.org/resources/, https://www.sinhaclinic.com/what-are-brainwaves/, https://brainworksneurotherapy.com/what-brainwave-entrainment, https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25345689/, https://www.webmd.com/balance/guide/transcendental-meditation-benefits-technique, Sharma H. Meditation: Process and effects. Ayu. 2015;36(3):233-237. doi:10.4103/0974-8520.182756, https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4895748/, https://www.mayoclinic.org/healthy-lifestyle/stress-management/in-depth/stress-symptoms/art-20050987, https://scholar.harvard.edu/sara_lazar https://www.massgeneral.org/psychiatry/research/psychiatric-neuroimaging-division/, https://news.harvard.edu/gazette/story/2011/01/eight-weeks-to-a-better-brain/, The Editors of Encyclopedia Britannica Conditioning. (Online) Available from https://www.britannica.com/science/conditioning#ref154472, https://www.sciencedaily.com/releases/1998/02/980227055013.htm, https://www.sciencedaily.com/releases/1998/02/980227055013.htm, https://www.sciencedaily.com/releases/1998/02/980227055013.htm, https://www.nature.com/scitable/topicpage/introduction-what-is-dna-6579978/, https://www.cdc.gov/genomics/disease/epigenetics.htm, DROUET Emmanuel, Doctor of Pharmacy, Professor at the Universit? Grenoble-Alpes, Professor at Institute de biologie structurale UMR 5075 CNRS UGA CEA, Grenoble, https://www.encyclopedie-environnement.org/en/health/epigenetics-how-the-environment-influences-our-genes/, https://destinationdeluxe.com/sacred-geometry-explained-healing-benefits/, Tammen SA, Friso S, Choi SW. Epigenetics: the link between nature and nurture. Mol Aspects Med. 2013 Jul-Aug;34(4):753-64. doi: 10.1016/j.mam.2012.07.018. Epub 2012 Aug 10. PMID: 22906839; PMCID: PMC3515707, https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22906839/があげられ、これらの内容は参照によりすべて本明細書に組み込むものとする。
【0042】
本発明は、ユーザーに超越瞑想又はその他の瞑想状態を提供し、オーディオビジュアルな人間の脳と神経系の刺激、回復及び治療に適用するために、量子論、神聖幾何学、自然、及びエピジェネティクスに根差すバイノーラルビート及び視覚的刺激を介し、トーン、チューニング、リズム、音波、ハーモニー、メロディー、コード進行、及び楽器編成による瞑想を介した、ハーモニックでメロディックな音楽要素の高度に策定された実施形態である。
【0043】
生き物が受け取るこれらのエネルギーは、複数の条件又は楽しみに対処するために伝達されるように構成、組立、及び/又は設計することができる。本発明は、音の回復力を確実にするものであり、このツールをユーザーにとって超越的なものにするための瞑想的及び視覚的技術によって改善された、すべての人類のための音楽による癒しの特性を教えて浸透させるものである。
【0044】
ピッチ、トーン、及び周波数を構成する、策定された実施形態のアルゴリズムを通じて、サウンドエネルギーをユーザーの体のさまざまな部分に選択的に展開することができる。医療専門家、メンタルヘルスの専門家、連邦及び州の矯正施設、ヨガの専門家、見識のある人々など、さまざまな個人や組織がすべてこの技術の恩恵を受けるであろう。策定された各実施形態は、これらすべての態様を含む。策定された実施形態の設計者は、サウンドをチューニングする際に、純正律又は純粋律又はピタゴラス音律のいずれかを選択する必要がある。
【0045】
サウンド
a.チューニング
i.A=432Hz:「ヴェルディのA」とも呼ばれる
1.純正律又は純粋律
2.ピタゴラス音律
【0046】
ハーモニー
a.コード進行(神聖幾何学)
b.ソルフェジオ周波数
c.電磁周波数オーディオ波
【0047】
メロディー
a.フィボナッチ数列:ソナタのタイミングに利用される黄金比
b.古代の聴覚スキームに由来する神聖な光のスパークの変化
【0048】
瞑想及び意識
a.脳波同調のためのバイノーラルビート
b.超越瞑想
c.条件反射反応
【0049】
視覚
a.量子論
b.神聖幾何学
c.自然
d.エピジェネティクス
【0050】
本発明で策定された種々の実施形態では、聴覚を刺激するだけでなく、量子論と神聖幾何学を通じての刺激も行う。ワイツマン科学研究所は、「哲学者や物理学者を長い間魅了してきた量子論の最も奇妙な前提の1つは、観察者は観察するという行為そのものによって、観察された現実に影響を与えるというものである。」と述べている。ワイツマン科学研究所のこれらの研究者は、観察するという行為によって電子ビームがどのように影響を受けるかを示す、高度に制御された実験を行った。この実験では、「見る」量が多いほど、実際に起こっていることに対して観察者が与える影響が大きくなることが明らかになった。策定された実施形態では、観察者の現実の状態にプラスの影響を与える視覚コンポーネントを設計し、観察者を自然の神聖幾何学と結びつける際に、この科学的原理を活用する。本発明は、自然への量子論の視覚的刷り込みを提供する。
【0051】
本発明は、サウンドとビジュアルの革新的な瞑想手段を通じて、体験に基づく脳と人間の意識の変化を生み出すものである。本発明は、情動制御を向上させ、不安症状を軽減し、瞬時的現在意識を潜在的に改善し、健康な精神を養い、幸福を増大させるものである。
簡単に言えば、本発明は、サウンドとオーディオを利用してユーザーの脳構造を効果的に変化させ、それによって注意力を高め、身体的、感情的、精神的健康、及び認知能力に有益な効果をもたらすユニークな超越瞑想ツールである。
【0052】
本発明のユーザーは、快適な位置に座り、本発明によって提供されるビジュアルに目を凝らし、本発明が策定した実施形態のサウンドマントラのメロディーを静かに聞くことで、超越瞑想を実践する。本発明のサウンドマントラは、古代の聴覚スキームから策定された一連の楽音である。
【0053】
超越瞑想は激しい非常に大変な努力を必要とせず、集中力や熟考も必要としないため、ユーザーは楽に多くの利益を得ることができる。オハイオ州立大学医学部統合医療センターのハリ・シャルマの調査研究では、「瞑想は、古代のヴェーダテキストに記述されているように、二重性の日々の体験を超えた意識の拡大をもたらす意識のエクササイズである」ことを発見した。それは調和の体験であり、ストレスを軽減し、内的な能力の機能における創造性と効率性の向上をもたらす。これは、心が命じることなく発生するプロセスである。身体的エクササイズでは、心は筋肉に強くなるように命ずることはなく、むしろ、筋肉はエクササイズプロセスによって自動的に強化される。同様に、この意識のエクササイズ、つまり瞑想では、心を制御したり、他の精神的な操作を行ったりすることによってではなく、結果は自動的に達成される。瞑想のプロセスは、心を超えて、内なる自己の最も深いレベルにまで及ぶ。
【0054】
メイヨークリニックは、高血圧、心臓病、肥満、糖尿病のような、私たちの社会における多くの慢性的な健康問題の原因の1つは、高いストレスレベルであることを確認した。
これは、瞑想が患者の健康増進に貢献するために試行され、証明された療法の1つであることを示唆している。
【0055】
国内で最も権威のある医学部による広範な研究により、医療分野において実証済みの瞑想の利点が裏付けられている。すなわち、MGHの精神神経研究プログラムのサラ・ラザーは、ハーバード大学医学部の心理学講師であり、「瞑想は、安らぎと身体的リラクゼーションの感覚に関連するものであるが、実践者は、瞑想は一日を通して持続する認知的及び心理的利益をももたらすと長い間主張している」と述べている。彼女はまた、「研究結果は、脳構造の変化がこれら報告されている改善の根底に、脳構造の変化があるかもしれないことを示しており、人々はリラックスして時間を過ごしているから気分が良くなっているだけではない」と述べている。
【0056】
本発明は、生き物の様々な瞑想状態ならびに超越瞑想体験を促進するように設計されたオーディオ及びビジュアルシステムを対象とする。オーディオコンポーネントは、プロセスのオーディオ部分の作曲者によって利用され、より高次のスピリチュアルな視点を生み出す心の状態にリスナーを移行させるサウンドフォーミュラに基づいている。瞑想の重要な要素は、高度に策定されたハーモニー要素とメロディー要素を実装して、リスナーの古代の聴覚スキームに由来する変化した神聖な光のスパークを呼び起こし、さまざまな瞑想状態を促進するジュールで測定された振動エネルギーを調和させることによって、及びビオウェルデバイス又はジュールの測定に適したその他の電子的方法を使用してジュールで測定できる超越的な瞑想状態によって、振動エネルギーを高めるプロセスの能力である。
実施形態での音楽を作曲する際に使用されるサウンドフォーミュラは、新しいスピリチュアルな視点を作成する音の次元にリスナーを移行するメカニズムを作成するように構成されている。したがって、音楽によって内観と内なる真実の育成を促進させる必要がある。
実施形態では、サウンドや視覚効果などのさまざまな刺激を利用して、スピリチュアルな視点を生み出す高次元にユーザーを移行させる。サウンドの回復力は、音楽の癒しの特性を際立たせる。
【0057】
ユーザーをより高い精神的次元へと移行させるために、この実施形態では、瞑想状態を促進するためにサウンド及びビデオ、又は視覚的刺激を採用する。ただし、サウンドを有効にするには、正しいチューニングが必要である。この実施形態では、特定のチューニングシステムを組み込んで、聴衆又は生き物を刺激して望ましい意識状態にし、サウンドの治癒特性を活性化する。本発明の実施形態では、脳活動を刺激するために、トーン、チューニング、リズム、音波、ハーモニー、メロディー、コード進行、及び楽器編成を通じて、ハーモニックな及びメロディックなサウンド要素に基づいて具体化されたサウンドフォーミュラを作成する。
【0058】
ここで図面、具体的には図1を参照すると、7リミットの純正律を使用した周波数の比率の表が示されている。純正律又は「純粋律」は、周波数の(小さな)整数比として音程をチューニングすることである。純正律は、標準的な12トーン平均律とは異なり、倍音列のさまざまな領域に由来する微分音的に区別された多くのサイズの音程を示す。
【0059】
7リミットチューニングは、特定の基準楽音の周波数に2、3、5、又は7の整数乗を積算することによって、各楽音の周波数が求められる純正律のシステムである。ボックスは、5リミットチューニングと比較して「より公正な」レシオを示しているだけである。
【0060】
さらに、異なる領域の倍音列に由来する、微分音的に区別されたサイズの音程からなる、「純粋律」チューニングとしても知られる純正律チューニングを想定することができる。図1は、7リミットの純正律チューニングを使用した周波数の比率を示し、各楽音の周波数は、特定の基準楽音の周波数に2、3、5、又は7の整数乗を積算することによって求められる。
【0061】
432Hz、ピタゴラス音律は、すべての音程の周波数比が3:2の比率に基づく音楽チューニングのシステムである。ピタゴラス音律の3:2の比率を示す図2を参照のこと。ピタゴラス音律は、すべての音程の周波数比が3:2の比率に基づいている場合で、「天球の音楽」としても知られている。数学的関係は、数、視覚的角度、形、及び音として現れるエネルギーの性質又は「トーン」を表現し、すべてが比例パターンで関連付けられている。完璧な比率で音楽を演奏することで、さらに脳の働きを統合させ、純粋な意識状態への到達を促進する。
【0062】
15オクターブのピタゴラス比を有するA=432Hzのコンサートピッチを示す図3を参照する。高度に策定された本発明の実施形態のサウンドブレンドは、「ヴェルディのA」としても知られるA=432Hzで調整できる。本発明のこのサウンドフォーミュラに組み込まれる、チューニングの付加的な実施形態は、ピタゴラス音律及び純正律又は純粋律によるチューニングである。
【0063】
ピタゴラス音律を使用する場合、すべての音響特性を「A」432Hzにチューニングする必要がある。これは、任意のソフトウェア又は物理的な楽器で達成され、「ヴェルディの『A』」として知られ、432Hzを基準とし、宇宙と数学的に調和しており、癒しやお祝いなど、さまざまな音楽目的で古代に使用されていた。
【0064】
ピタゴラスは、数は、完全な秩序が常に存在する時を超えた完全で超越的な世界に、実際に存在するものであると信じていた。彼は完全なプラトニックな世界を信じていたが、私たちの世界はやがてこのプラトニックな世界の不完全な表現形態となっていた。私たちの世界は、永遠で不変の完全な別世界の秩序の不完全な影にすぎないというこの考えは、明らかにキリスト教とキリスト教哲学に大きな影響を与えた。
【0065】
ピタゴラスにとって、完璧な比率で音楽を演奏することは、単に美しい音楽を作成する方法だけではなく、神聖で超越的なものに入り込む方法であり、そして、私たちの一時的な存在が不完全な影にすぎないような、真の存在の崇高で完全な秩序を理解し体験することであった。実際、この考えはキリスト教と西洋の哲学に深く根付いているので、「ムジカユニバーサルズ(The Musica Universales)」(「天球の音楽」としても知られる)と呼ばれるコンセプトが登場した。
【0066】
この「ムジカ」という概念は、「音楽」という用語を使用するときに想像するような意味ではない。それが意味するものは、天体の動きの割合である。言い換えれば、宇宙全体の根底にあるハーモニーは、神によって彼らの心に定められたものであり、私たちの人間の音楽は、この「コズミックハーモニー」の秩序の不完全で一時的な反映にすぎなかった。この考えは、西洋の学校の伝統と作曲家にその伝統が出現することに非常に大きな影響を与えた。
【0067】
ピタゴラス又は純正律もしくは純粋律のチューニング方法を使用して、実施形態での楽器をチューニングすることができる。
【0068】
神聖幾何学に関連するコード進行について。本発明はすべての形状の神聖幾何学を用い、立方八面体、立方体、ピラミッド、球体、円、正三角形、五角形、星形五角形、六角形、エッグオブライフ、フルーツオブライフ、メタトロンの立方体、ヴェシカパイシス、シードオブライフ、ジャームオブライフ、ツリーオブライフ、メルカバ、テトラヘドロン、フラワーオブライフ、ベクトル平衡を含むことができる。この実施形態で使用される次の音響特性は、ハーモニーの特性である。本実施形態の音響特性のハーモニー特性には、雰囲気という概念がある。本実施形態のサウンドフォーミュラ内で使用される雰囲気は、流動性、動き、深みを含む音の次元を作成することを目的としている。ハーモニーの雰囲気は、旋律の構成要素を乗せる毛布であり、そのため、深くゆっくりとする必要がある。単一の瞑想の調和構造は時間の経過とともに展開することがあるが、ハーモニーでは、特徴が突然変化することはない。
【0069】
実施形態でのサウンドフォーミュラの次の構成要素は、コード進行の概念である。コード進行には、サウンドフォーミュラの実施形態でのハーモニーコンポーネント内で使用されるツールの1つであるベクトル平衡があり、サウンドフォーミュラでは、ベクトル平衡として知られている図4に示す立方八面体からコードが導出される。神聖幾何学に関連するコード進行が本実施形態では用いられている。利用される多くの神聖幾何学的エネルギーパターンの1つは、立方八面体(神聖幾何学)から派生したベクトル平衡である。ベクトル平衡は、無指向性の力の平衡であり、その調和ポテンシャルの大きさは、外部の凝集結合の強さと正確に一致する。
【0070】
これは、宇宙で最も基本的な幾何学的エネルギー配列であり、すべてのベクトルがまったく同じ長さとなっている。ベクトル平衡は、エネルギーの動きが絶対的な平衡状態に達し、絶対的な静寂と無を生み出す究極の完全な状態である。このコード進行は、本発明の多くの調和構造の基礎となり、さまざまな瞑想状態及び超越瞑想状態のファシリテーターとなる。
【0071】
バックミンスター・フラーによれば、すべてのベクトルがまったく同じ長さとなるベクトル平衡は、宇宙で最も基本的な幾何学的エネルギー配列である。ベクトル平衡は、エネルギーの動きが絶対平衡の状態になり、したがって絶対的な静寂と無の状態となる究極の完全な状態を表し、本発明の調和構造のシステムのいくつかの基礎となる。コードはすべて、立方八面体の三角形の表面から生成される3つの楽音で構成される。サウンドでは、立方八面体の幾何学は、神聖幾何学に関連するコード進行を指す。パルスは、八面体と四面体に流れ込む移動と膨張をもたらす。
【0072】
自然界のパターンと比率は、神聖幾何学を通して理解される。自然界の生命体はDNAとエピジェネティクスの本質そのものであり、生き物の構造と機能を特定するだけでなく、あらゆる種類の有機体の遺伝の主要な単位としても機能する。その子孫は、生命の多様性に貢献する創造主の無限性を反映している。
【0073】
瞑想プロセスにおける視覚的風景について策定された実施形態により、ユーザーは外側の側面(外部ビュー)だけでなく、私たちの外側の世界と内側の世界の本質を反映する内側の側面(内部ビュー)も組み込むことができる。
【0074】
ユーザーが要素的分野の細胞レベルまで視覚的に旅することができるようにすることで、神聖幾何学は精神とのつながりを増幅し、ユーザーの自己に、及びユーザーの自己と外界との間に調和を生み出す。また、無限領域への道を開き、すべての生命、自然、そして私たちの周りの全世界の一体性への接続を開くためにも使用できる。
【0075】
図5に示すように、コード進行に組み込まれて利用されるさまざまな神聖幾何学形状がある。
【0076】
本発明で策定された実施形態は、エピジェネティクスの原理を使用して、DNAに対する環境の影響についてのユーザーの理解に、好ましい変化に良い影響を与えるものである。具体的には、「エピジェネティクスは、行動や環境がどのように遺伝子の働きに影響を与える変化を引き起こすかについての研究である。遺伝子の変化とは異なり、エピジェネティックな変化は可逆的であり、DNA配列は変化しないが、体がDNA配列を読み取る方法を変えることができる。」
【0077】
体がDNAを読み取る方法に対するこの環境の影響は、生き物に肯定的又は否定的な結果をもたらすことができる。「エピジェネティックな異常がヒトの病気、特にがんの発症と進行に寄与することは、現在広く受け入れられている。エピジェネティックなプロセスは、細胞分裂、分化(特定の役割における細胞の特殊化)、生存、可動性などの多くの事象の調整に関与している。これらのメカニズムの変化は、健康な細胞のがん細胞への転換を促進し、エピジェネティックな異常は発がんに関与する可能性がある。」
【0078】
エピジェネティックなパターンは、人生の早い段階での体験、環境への曝露、又は栄養状態によって、生涯を通じて変化することがある。環境の影響を受けるエピジェネティックな性質により、私たちの外見、行動、ストレス反応、病気への感受性、さらには寿命が決定される可能性がある。環境要因に応答するエピジェネティックな変更点の種類と、環境的要因がエピジェネティックなパターンに影響を与える方法との間の相互作用により、さらに、遺伝子転写がどのように変化するかが解明される。
【0079】
本発明は、エピジェネティックな異常を修正し、生き物の遺伝子の適切な機能を回復するために、遺伝子転写を効果的かつ積極的に変化させるための環境的要因として自然界の神聖幾何学を使用する、策定された実施形態を有する。
【0080】
立方八面体のすべてのベクトルの長さは等しく、各ベクトルの大きさに関連する間隔は増四度(トライトーン)である。ベクトル平衡によりハーモニック原理を設定する。それぞれの音の瞑想では、コードはトライトーンの関係を保っている。
【0081】
作曲家の観点からは、3つの楽音で構成されるコード、任意のコードを選択する必要がある。次のコードは、元の楽音のそれぞれのトライトーンを見つけることによって明らかになる。例えば、最初のコードがB-D♯-Gの場合、2番目のコードはF-A-C♯になる。発明において、調号は必要なく、コードを形成するこの単純なプロセスだけが必要となる。
【0082】
作曲における重要な部分は、生き物への各瞑想プレゼンテーションに含めるコードのペアの数である。
【0083】
この実施形態でのサウンドフォーミュラの次の部分は、楽器その他の音楽発生デバイスの配置である。このシステムは、モノラルビート及びバイノーラルビート及びアイソコリックトーンを脳波エントレインメントに使用する。脳は、その支配的なEEG周波数を、「脳波エントレインメント」として知られる支配的な聴覚刺激の周波数に変更する。安定した周波数は皮質反応を誘発することがわかっている。脳は、脳の支配的な脳波周波数を外部刺激の周波数と同期させる。これを脳波エントレインメントと呼ぶ。システムの好ましい実施形態では、パルス音、光、又は電磁界を使用することによって脳を刺激して特定の状態にする方法である脳波エントレインメントを利用する。パルスは、脳の「周波数追従」反応を誘発し、脳波を特定のビートの周波数に合わせるよう促す。
【0084】
脳波エントレインメントのこの「周波数追従」反応は、てんかんを起こしやすい人に見られる。ストロボが発作周波数で点滅すると、脳は点滅する光に「同調」し、発作を引き起こす。しかし、生き物から有益な効果を引き出すことができ、トランス、集中力の強化、リラクゼーション、瞑想、睡眠誘導のような、多くの脳波状態に誘導するために使用することができる。脳波エントレインメントでは、脳全体を効果的に特定の状態にする。
【0085】
脳波エントレインメントは、ほぼすべての人に機能する。これは、通常は到達するのが難しい状態に心を導き、それらの状態がどのように感じられるかを体験できるようにする方法である。
【0086】
実施形態では、このテクニックを使用して、リスナーに望ましい意識状態を誘導し、ジュール及び他の測定方法で測定されるこの上昇した振動状態に応答する条件反射を確立する。本発明の音響特性のシステムは、特定の周波数の波形を含み、特定のレベルの意識をもたらす。具体的には、以下のレベルである。
・ガンマ状態(38~100Hz、通常~40Hz)
・ベータ状態(13~38Hz)
・アルファ状態(9~13Hz)
・シータ状態(4~8Hz)
【0087】
本発明で策定された実施形態では、条件反射応答を利用し、本発明で策定された実施形態の構成要素を介して、古代の聴覚機構に由来する神聖な光のスパークの変化にユーザーをさらす。その結果、意識の向上への入り口が目覚め、個人の感情が高まり、策定された実施形態における刺激に対して、新しい、有益な反応を生じさせることが可能になり、心は、「それまでの刺激への暴露に基づき脳が一連の応答を生じさせる」現象によってプログラムすることができる。
【0088】
脳活動の望ましい状態(すなわち、アルファ状態、ベータ状態、シータ状態)は、脳を特定の周波数又は視覚的刺激にさらすことによって誘起することができる。
【0089】
平均ピッチが9Hzから13Hzの間の聴覚的刺激にさらされると、脳はアルファ状態に移行する。この音域は人間の可聴域をはるかに下回っているが、反対側の耳から同時に聞こえる2つの音の違い(バイノーラルビート)を脳が認識することで、アルファ状態を誘起することができる。
【0090】
キャリア周波数について、432Hz(キャリア周波数1)のトーンが片方の耳で鳴らされ、442Hz(キャリア周波数2)のトーンが別の耳で鳴らされた場合、その差は10Hzであり、電気的な脳波パターンは10Hzで鳴り響く。
【0091】
調査によると、人は低い搬送周波数よりも高い搬送周波数に同調する傾向があることが示されている。しかし、搬送周波数が減少したときに失われる全体的なエネルギーに対して、より強力な、脳を含む物理的な物質を共鳴させる能力を獲得する。
【0092】
さらされる時間が長ければ長いほど、見返りは大きくなる。より長い時間走ると、最終的に肺、心臓、筋肉の能力が拡張され、将来的により長く走ることができるように、特定の脳の状態にさらされることが、脳の神経生理学に大きな影響を与え、将来的により効果的に学習、戦略化、及びコミュニケーションを行うことができるようになる。
【0093】
したがって、本実施形態では、搬送周波数は、サウンドトラックをより「聞き心地よく」するために、本発明の瞑想全体にわたって変動することがあるが、重要な構成要素と見なすべきである。また、バイノーラルビートは、2つのサウンドが同時に鳴らされた場合にのみ作成されることにも注意すべきである。脳内の半球横断コミュニケーションは、実施形態におけるサウンドフォーミュラの不可欠な部分であり、これはバイノーラルビートを実施することによってのみ達成できる。
【0094】
本実施形態ではまた、ソルフェジオ周波数をサウンドフォーミュラに組み込んでいる。
ソルフェジオ周波数は、一般にグレゴリオ修道士が瞑想で詠唱するときに使用された最初の周波数であるといわれており、精神的な祝福を与えると長い間考えられており、それらは、心の意識が望む効果に基づいて、策定された実施形態のハーモニック特性に戦略的に実装される。
【0095】
9つのソルフェジオ周波数と心の意識への影響は下記のとおりである。
・174Hz 痛みの除去
・285Hz エネルギーフィールドへの影響
・396Hz 罪悪感と恐怖からの解放
・417Hz 難局を脱し、変化を促進する
・528Hz 変容と奇跡(DNA修復)
・639Hz 人間関係、スピリチュアルな家族とのつながり
・741Hz 発現/解決策、洗浄、及び解決
・852Hz 精神的な秩序への回帰
・963Hz 宇宙との接続、悟り
【0096】
これらの周波数は一般的に使用されるが、望ましいどのような周波数も使用することができる。
【0097】
これらの9つの周波数は、一度に全部ではないが、実施形態のサウンドフォーミュラ又はシステムのハーモニック特性に戦略的に実装すべきである。
【0098】
電磁周波オーディオ波を本発明の能力として、人体を刺激して化学変化を起こさせ、数え切れないほどの病気の驚異的な治療法をもたらすことに役立たせることができる。
【0099】
実施形態でのサウンドフォーミュラは、電磁周波オーディオ波を利用している。ロイヤル・ライフ博士は、人体を刺激して化学変化を起こさせるオーディオ波を発する最初の「ライフマシン」を発明し、その結果、数え切れないほどの病気に驚異的な治療法をもたらした。実施形態でのサウンドフォーミュラは、同じ電磁周波数の組み合わせを使用して人の感情を高揚させる。これらの周波数セットは、電子治療器周波数リスト(ETDFL)に記載されており、サウンドフォーミュラに組み込まれている。周波数セットは、この実施形態を利用する作曲者の作曲に周波数セットが正しく確実に組み込まれるように、作曲者に提供される。
【0100】
原則として、重要な周波数は、実施形態のハーモニック特性に戦略的に実装する必要がある。これは、作曲者がポストプロダクションで行うことができ、イコライゼーションを使用してこれらの周波数を「切り出す」ことができる。ただし、作曲者は作曲段階で特別に考慮しておく必要がある。
【0101】
実施形態のサウンドフォーミュラはまた、楽曲に自然音を含めることで利益を得る。自然界に見られる音は、波、森、鳥、滝、風鈴のような実施形態で用いる、作曲の背景要素に追加する必要がある。
【0102】
「自然音」を演奏することは、逃走・闘争及び休息・消化の自律神経系を制御する身体システムに影響を与え、脳の休息活動に関連する影響を及ぼす。瞑想に関するハーバード研究について、下記参照のこと。
https://news.harvard.edu/gazette/story/2011/01/eight-weeks-to-a-better-brain/
【0103】
本実施形態で使用する楽曲を録音する際に、どのような楽器でも使用することができる。フィジカルでもソフトウェアでも、シンフォニックでもエレクトロニックでもかまわない。生の楽器が規定されている場合は、生の演奏者を録音して、素材の有機的な解釈を得ることが最善である。
【0104】
策定された本発明の実施形態では、心と体の両方が目覚めていながらリラックスしている間、自然に心を超越させることができるサウンドマントラを生み出す、古代から派生した神聖な光の火花の抑揚から策定された一連の楽音を利用する。
【0105】
人間は、心臓の鼓動、呼吸、及び脳波がすべてリズミカルであるという事実によって証明されるリズミカルな存在であるため、本発明はリズムによって機能する音楽を使用する。人間の脳と神経系は、音楽とノイズを区別し、リズムと繰り返し、トーンと旋律に反応するような回路が備わっている。
【0106】
ハーバードメディカルスクールのセミナー「Music as Medicine」では、Harvard Health Publicationsの協力によりアンソニーコマロフ博士の記事を特集しており、その中で、彼は次のように述べている。「音楽は心拍数を低下させ、血圧を下げ、ストレスホルモンのレベルを減少させるようだ。」 音楽はまた、心臓発作、脳卒中の罹患者、手術を受けている患者に安心感を与えることができ、不安を和らげ、痛みを和らげることで化学療法や入院中に快適な気晴らしを提供することができる。研究によると、音楽は神経細胞間の新しい接続を作る脳の能力を促進し、これによるすべての利点を発揮させることができる。音楽は脳を目覚めさせ、おなじみの曲や愛する曲に関連する豊かな思い出の宝庫を呼び覚ますことができる。
【0107】
フィボナッチ数列は、「自然のコード」、「神の比率」、「黄金比」、「フィボナッチの螺旋」などと呼ばれている。簡単に言えば、0、1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、233、377、611...の一連の数字である。数列内の次の数字は、その前の2つの数字を加算することによって得られる。この数列の比率は1.618である。これは一部の人々が「神聖な比率」、「黄金比」又は「ファイ」と呼んでいるものであり、本発明の実施形態におけるサウンド策定のための構成方法である。
【0108】
例えば、モーツァルトは、彼の作品の多くが、特にピアノソナタが、黄金比に基づいている。
【0109】
伝統的なソナタは下記の2つのパートで構成されている。
1.提示部:音楽のテーマを紹介するパート
2.展開部及び再現部:テーマを変形し変奏するパート
【0110】
タイミングソナタで利用される黄金比。モーツァルトは、展開部と再現部の小節数を提示部の小節数で割った値が約1.618(黄金比)になるようにピアノソナタを編曲した。彼の作曲の要点に、「ファイモーメント」と呼ばれる明確な変化又はクライマックスがあり、作品中の拍、小節、又はセカンドの総数を取得し、0.618を掛けることによって見つけることができる。本発明のサウンド及びビジュアルは、策定された実施形態で使用する作品にファイモーメント法を使用する。
【0111】
ファイモーメントは、作品中の拍、小節、又はセカンドの総数を取得し、それに0.618を掛けることによって求めることができる。
【0112】
本実施形態は、本実施形態で使用するために作成された作品においてファイモーメント法を利用する。メロディーの楽音は提供されるが、上記のモーツァルトの例と同様の作曲レイアウトが必要であり、ここでは、楽章の個々の部分を割り算すると、黄金比1.618に等しくなる。パートは、大まかな旋律のテーマ又は特定の楽器の使用のいずれかで識別できる。
【0113】
実施形態で使用できる作品を適切に作成するために、作曲者はすべての要素を利用しなければならず、それらは実施形態のサウンドフォーミュラによって使用される作品中に存在する必要がある。作品には、脳の活動を刺激するために、適切なチューニング、ハーモニー、コード進行、楽器編成、及び/又はメロディーが含まれなければならい。しかし、本発明のシステムはサブセットを利用して、所望の効果を達成することができる。作品の成分の選定は、作曲家とその全体的な目的によって異なる。
【0114】
実施形態の構成は、効果的であり、脳の活動を刺激するために十分に混合されていなければならないが、実施形態の厳格な機能的目標を、音楽の美しさで補完する必要がある。
【0115】
この実施形態ではまた、オーディオ処理と同様の方法で視覚(ビジュアル)コンポーネントをシステムに組み込む。視覚コンポーネントは、実施形態のオーディオ部分と同期するように、振り付けと同時に生き物に提示される。視覚コンポーネントとは、視覚的に表示又は視覚的に再生されるものであり、生き物が見ることのできる視覚技術を再現する手段を指す。オーディオとビジュアルの組み合わせは、より高次のスピリチュアルな視点を生み出す心の状態にリスナーを移行するプロセスを増やす。ビジュアルフォーミュラの実施形態では、様々な視覚効果の組み込みを利用して、生き物を高い精神状態に移行するのを助ける。オーディオとビジュアルのイマージョンシステムの典型的な視覚コンポーネントは、ビデオドローンシーケンス(フッテージ)、CGI、モーショングラフィックス、及びアニメーションを含むビジュアルフォーミュラであり、実施形態を使用して達成される瞑想状態の変換イベントと調和する。これらのビジュアルフォーミュラには、バーチャルリアリティセグメント用の360度ドローンフッテージ、自然のシーンや空中風景を含むバーチャルリアリティビデオストリーム、意識の高揚や目に見えない精神的な領域、写真、ビデオ、その他のビデオディスプレイが含まれる。バーチャルリアリティストリームは、適切に振り付けられたビデオのスライドショーにすることができ、写真で代用することもできる。
【0116】
実施形態でのビジュアルは、バーチャルリアリティとしてインタラクティブな環境を作成するために提示される。したがって、空中写真とビデオを使用することができ、ドローンに搭載された360度カメラ又はビジュアルストリームに適したその他の方法を使用して向上させる。
【0117】
本発明はまた、視聴者を視覚的景観に引き込むように設計された特別な映画効果を利用する視覚的刷り込み方法を利用する。これは、無限ズームシネマティックテクニックとして知られている。これにより、視聴者の魂の無限性とつながる能力をもたらす、永遠と無限の感覚が視聴者に与えられる。この機能には、自然の風景、潮の干満、植物、動物、及び生命の原理とすべてのものの普遍的なつながりを思い起こさせるその他の視覚芸術を含む、自然のシーンと空中の風景が含まれる。
【0118】
本発明は、個人のバランスと内なる平和を回復させる自然の景色を提供することを可能にする。映画効果は、視聴者が無限の感覚に入り込むための唯一の手段である。
【0119】
ビジュアルフォーミュラは、アニメーション、ビデオ、スライドショー、その他のあらゆるタイプのビデオストリームを含むがこれらに限定されない、多数のソースからのビデオストリームを利用することができる。例えば、発明やビジュアルフォーミュラに360度モーショングラフィックスを組み込むことができ、これにより、生き物はエレメンタルキングダム(elemental kingdoms)の細胞レベルまで旅をすることができ、魂の神性とのつながりを効果的に取り戻すことができる。ビジュアルフォーミュラの内部側面は、CGI、モーショングラフィックス、アニメーション、及びドローンシーケンス(フッテージ)のようなビデオを使用して作成でき、これにより、生き物は、ビジュアルフォーミュラの作成者に求められる、太陽、木、滝に近づいたり、掘り下げたりすることを含む周囲のあらゆる様相を思い描いていることを認識できる。
【0120】
実施形態は視覚誘導超越瞑想、その他の瞑想状態であり、別々に振り付けされたビジュアル部分とオーディオ部分の振り付けを使用してシームレスな作品を生み出す。生き物が旅に出るとき、完全に没入型の体験を通して前進し続けながら、自然の外側と内側の側面を通り、最初に出発したまさにそのポイントに戻る。この技法は、「無限ズーム映画テクニック」として知られている。
【0121】
本発明で処方された実施形態は、個人のバランスと内なる安らぎを回復する自然の景色を提供する。無限的感覚に没入するために、フォーミュレートされた実施形態では、視聴者を視覚的な風景に引き込み、開始した場所で終了するように設計された無限ズーム映画テクニックを利用する。これにより、ユーザーは時間の無い無限的感覚を得ることができる。これには、自然の風景、水の干満、植物や動物、生命の原理とすべてのものとの普遍的なつながりを思い起こさせるその他のビジュアルアートを含む、自然の情景との想像上の風景が含まれる。
【0122】
一例として、生き物が野の花が咲き乱れる野原を歩いていると想像する。彼らのペースが上がり、今走っている。そして、飛び立つ。今、彼らは、冒険的に、美しい山の風景をバックに太陽に向かって飛んでいて、下の豪華な風景の広い視野が見え始めると、さらに高く昇る。山に到着し、山の各ステップを登り始めると、自分自身がどんどん高くなっていくのを感じることができる。山の頂上に到達するにつれて、太陽はどんどん近づいて輝く。生き物は信じられないほどの高さの景色に包まれる。
【0123】
突然、奇跡的に、それほど遠くないところに滝の水しぶきが流れているのを見て、興味が引かれる。その後、近くにある壮観な滝に向かってナビゲートし始める。その滝に近づき、美しい土砂降りの中を穏やかに飛んで行く。実施形態での方法では、この視覚体験を作成し、それを、作曲家によって生成されたサウンドフォーミュラの同期された音声合成と統合する。
【0124】
瞑想プロセスにおけるビジュアルフォーミュラの実施形態により、生き物は環境の外面(外面図)だけでなく、私たちの外界と内界の真の性質を反映する内面(内面図)も組み込むことができる。
【0125】
本発明は、ビジュアルがサウンドと整列及び統合されていないという点で独特であり、それらは両方とも別々に振り付けられた要素であり、生き物はそれらを入れ替えることができる。
【0126】
オーディオとビジュアルの両方の体験の組み合わせが同期して、瞑想的な体験を促進する。生き物が水の中に深く入り込むように、滝を通過するという体験は、微粒子自体に浸ることを可能にする。深い潜在意識とスピリチュアルなレベルで、同期されたオーディオとビジュアルにより、生き物は内なる空間に深く引き込まれる。この自然の光の中に浸り、ビジュアルは非常にクリアになり、まるで空に舞い上がっているように見え始める。この推移を通じて、空高くふくらんだ雲の中を移動していることに気づく。これらの雲は色彩で満ちていて、最も美しいパステルで描かれている。
【0127】
降下し始めると、最も鮮やかな色のターコイズブルーの湖の上を航行する。
【0128】
彼らは山の反対側に到着し、旅を始めた野の花畑の頂上に連れ戻される。常に、本発明のオーディオ部分は瞑想体験を拡大させる。この旅は、多くの奇跡的なシーンを生き物にもたらし、瞑想の最後の瞬間に、ゆっくりと降りて地球に優しく戻し、エネルギーをグラウンディングし、経験したことを吸収できるようにする。
【0129】
これとすべての瞑想は、常に旅を始めた場所で終わる。生き物が元の場所に戻ると、楽章のフレームが停止する。ここでは5秒、10秒、又はそれ以上とすることもできる、10秒統合時間のうちに、視覚的な風景がゆっくりと白にフェードアウトする。5秒、10秒、又はそれ以上の所定の時間のうちに、オーディオはハーモニックレゾナンスにフェードインし、ユーザーは徐々に通常の機能的な意識状態に戻ることができる。
【0130】
この実施形態は、生き物がより高い瞑想状態に到達するのを助けるために、オーディオフォーミュラとビデオフォーミュラの両方を統合する。オーディオフォーミュラとビデオフォーミュラの使用により、より高い瞑想状態が促進される。
【0131】
高度に策定されたハーモニック要素、メロディック要素、ビジュアル要素を備えた定式化された実施形態では、ジュールやその他の測定方法で測定できる振動エネルギーを調和させる。これは、バーチャルリアリティ環境又は視覚/音響環境のいずれかで、生き物の高い瞑想状態を促進するための方法である。
【0132】
ビオウェル(Biowell)計器によって測定されたプラスの効果は、図6及び図7に見ることができる (ビオレクトグラフィー(Biolectography)で測定)。 https://gdvusa.org/BioWell.pdf 及び https://gdvusa.org/bio-well.html参照のこと。図6は、個人が本発明を1週間、1日当たり少なくとも5分間使用したときのアラインメントの変化を示し、図7は、本発明を聞いた直後のアラインメントの変化を示す。
【0133】
仕様書には、超越瞑想の参考文献として https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4895748/ 及び https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24626068/ が含まれ、内容は参照としてその全てを本明細書に組み込むものとする。
【0134】
いくつかの実施形態では、上記のシステム、方法、又は方法は、上記の方法、プロセス、及び/又はタスクを提供、実装、実行、及び/又は制定するためのプロセッサ又はプログラマブル制御装置のような論理マシンにより実行可能なコンピュータ読み取り可能命令を保持する、具体的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体(本明細書ではストレージマシンとも呼ばれる)を含むコンピューティングシステムによって実行又は実施することができる。このような方法及びプロセスが実装されると、ストレージマシンの状態が変更され、異なるデータが保持される可能性がある。例えば、ストレージマシンは、さまざまなハードディスクドライブ、CD、フラッシュドライブ、クラウドストレージ、又はDVD装置などの記憶装置を含むことができる。論理マシンは、1つ以上の物理情報及び/又は論理処理デバイスを介してコンピュータ読み取り可能命令を実行することができる。例えば、論理マシンは、コンピュータプログラムのタスクを遂行するための命令を実行するように構成することができる。論理マシンは、コンピュータ読み取り可能命令を実行するための1つ以上のプロセッサを含むことができる。コンピューティングシステムは、上述の方法又はプロセスのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)又は、何らかの視覚的要素を表示する表示サブシステムを含むことができる。例えば、ディスプレイサブシステム、ストレージマシン、及び論理マシンは、開示されたシステム及び/又は方法の視覚的要素が、生き物が使用するディスプレイスクリーン上に表示されている間に、上記の方法を実行することができるように統合することができる。コンピューティングシステムは、生き物の入力を受け取る入力サブシステムを含むことができる。入力サブシステムは、マウス、ゲームコントローラ、ビデオカメラ、カメラ、キーボード、又はゲームコントローラのようなデバイスに接続して入力を受け取るように構成することができる。例えば、生き物の入力により、コンピューティングシステム上記の情報のいずれかを表示するように要求したり、処理のためにすでに格納された情報を更新又は変更するようにユーザー入力を要求したりするような、コンピューティングシステムに特定のタスクを実行させるという要求を表示することもできる。通信サブシステムは、コンピュータネットワーク上で、上述の方法を実行又は提供することができる。例えば、通信サブシステムは、コンピューティングシステムが複数のパーソナルコンピューティングデバイスと通信できるように構成することができる。通信サブシステムは、ネットワーク化された通信を容易にする有線及び/又は無線通信デバイスを含むことができる。説明したこの方法又はプロセスは、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)などのコンピュータプログラム製品を介して、ユーザー又は1つ以上のコンピューティングデバイスのために実行、提供、又は実装することができる。
【0135】
本発明について説明した実施形態に対して多くの修正、変形、及び変更を詳細に行うことができ、前述の説明及び添付の図面に示されるすべての事項は、限定的な意味ではなく、例示として解釈されるべきである。さらに、特に明記しない限り、実施形態に提示された特徴のいずれも、他の実施形態のいずれにも統合できることがわかる。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びそれらの法的均等物によって決定されるべきである。
【0136】
さらに、本発明は、実施形態を参照して説明したが、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、様々な修正及び変形を当業者によって行うことができることに留意し、理解すべきである。したがって、前述の開示は、例示としてのみ解釈されるべきであり、限定的な意味に解釈されるべきではない。さらに、本明細書に含まれる詳細な書面による説明又は図解内で指定されていない用途又は使用方法又は操作方法、製造方法、形状、サイズ、又は材料の変更から生じる本発明の他の実施形態も、本発明の範囲内であると考えられる。
【0137】
上記の説明及び添付図面が、以下の特許請求の範囲に含まれない追加の主題を開示している場合、その発明は一般に開示されたものではなく、そのような追加の発明を請求するために1つ以上の出願を提出する権利を留保する。
【0138】
本明細書では非常に狭い請求項が提示されているが、本発明の範囲は請求項によって提示されているよりもはるかに広いことを認識すべきである。この出願による優先権の利益を主張する出願では、もっと広い請求項を提出するつもりである。
【0139】
本発明を少なくとも1つの実施形態に関して説明してきたが、本発明は、本開示の精神及び範囲内でさらに修正することができる。したがって、本出願は、その一般原理を使用して、本発明のあらゆる変形、使用、又は改変をも包含するものとする。さらに、本出願は、本発明が関係する技術分野における既知の又は慣用の範囲に含まれ、添付の特許請求の範囲に含まれているような、本開示から逸脱したものをも包含するものとする。
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図7