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特開2024-102143多数の構成されたグラントリソースによるHARQプロセスの共有
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024102143
(43)【公開日】2024-07-30
(54)【発明の名称】多数の構成されたグラントリソースによるHARQプロセスの共有
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20240723BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20240723BHJP
   H04W 72/115 20230101ALI20240723BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/23
H04W72/115
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024070745
(22)【出願日】2024-04-24
(62)【分割の表示】P 2022507732の分割
【原出願日】2019-08-07
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】ウー チュンリー
(72)【発明者】
【氏名】トゥルティネン サムリ
(72)【発明者】
【氏名】セビール ベノア
(72)【発明者】
【氏名】ロサ クラウディオ
(72)【発明者】
【氏名】クオ ピン-ヘン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】多数の構成されたグラントリソースによってHARQプロセスを共有する方法、デバイス、装置およびコンピュータ可読ストレージ媒体を提供する。
【解決手段】方法は、ネットワークデバイスが、多数の構成されたグラントリソースおよび共通プールHARQプロセスに関する情報を端末デバイスに送信し、端末デバイスが、多数の構成されたグラントリソースのうちの一つのために、HARQプロセスの共通プールからHARQプロセスを選択する。このようにして、スループットが改善し、高優先度データのための低いレイテンシーを確保する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
第1のデバイスにおいて、第2のデバイスから、複数の構成されたグラントリソースおよび複数のハイブリッド自動的リピート要求、HARQ、プロセスを示す情報を受信することであって、前記複数のHARQプロセスは、前記複数の構成されたグラントリソースによって共有される、受信すること、
データが前記複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで送信される必要があるという決定に応答して、前記複数のHARQプロセスからHARQプロセスを選択すること、および、
前記選択されたHARQプロセスを用いて、前記複数の構成されたグラントリソースのうちの前記一つで前記第2のデバイスに前記データを送信すること
を含む、方法。
【請求項2】
前記複数のHARQプロセスから前記HARQプロセスを選択することは、
前記情報から、前記HARQプロセスの選択のための基準を抽出すること、および、
前記基準に基づいて、前記複数のHARQプロセスから前記HARQプロセスを選択すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のHARQプロセスから前記HARQプロセスを選択することは、
前記複数のHARQプロセスから、利用可能なHARQプロセスのセットを決定すること、
前記利用可能なHARQプロセスのセットにおけるHARQプロセスの数が、閾数の下であることに応答して、前記データの優先度を決定すること、および、
前記優先度が閾優先度を超えることに応答して、前記利用可能なHARQプロセスのセットから前記HARQプロセスを選択すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のHARQプロセスから前記HARQプロセスを選択することは、
前記情報に基づいて、前記複数のHARQプロセスからHARQプロセスの第1のセットを決定することであって、HARQプロセスの前記第1のセットは、閾優先度よりも高い優先度を有するデータのために用いられる、決定すること、
前記データの優先度を決定すること、および、
前記優先度が前記閾優先度を超えることに応答して、HARQプロセスの前記第1のセットから前記HARQプロセスを選択すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のHARQプロセスから前記HARQプロセスを選択することは、
前記情報に基づいて、前記複数のHARQプロセスからHARQプロセスの第2のセットを決定することであって、閾優先度よりも低い優先度を有するデータは、HARQプロセスの前記第2のセットを用いることに対して許可されるのみである、決定すること、
前記データの優先度を決定すること、および、
前記優先度が前記閾優先度の下であることに応答して、HARQプロセスの前記第2のセットから前記HARQプロセスを選択すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
HARQプロセスの前記第2のセットは、HARQプロセスの前記第1のセットのサブセットである、請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
前記データの前記優先度を決定することは、
前記データが属する論理的チャネル/論理的チャネルグループの優先度、
前記データのバッファされた時間、または、
前記データに含まれる媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)が関係するトラフィックの優先度、
のうちの少なくとも一つに基づいて前記データの前記優先度を決定することを含む、請求項3~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のHARQプロセスから前記HARQプロセスを選択することは、
前記情報に基づいて、前記複数のHARQプロセスからHARQプロセスの第3のセットを決定することであって、HARQプロセスの前記第3のセットは、前記複数の構成されたグラントリソースのうちの一つのために用いられる、決定すること、および、
HARQプロセスの前記第3のセットから前記HARQを選択すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記情報に基づいて、前記複数のHARQプロセスからHARQプロセスの第4のセットを決定することであって、HARQプロセスの前記第4のセットは、前記複数の構成されたグラントリソースのうちの更なる一つのために用いられ、HARQプロセスの前記第4のセットは、HARQプロセスの前記第3のセットのサブセットである、決定することを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記複数のHARQプロセスから前記HARQプロセスを選択することは、
前記データが属する論理的チャネルを決定すること、
前記チャネルによって現在用いられるHARQプロセスの数を決定すること、および、
前記数が前記閾数の下であることに応答して、前記複数のHARQプロセスから前記HARQプロセスを選択すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のデバイスは端末デバイスを備え、前記第2のデバイスはネットワークデバイスを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
方法であって、
第2のデバイスにおいて、複数の構成されたグラントリソースおよび複数のハイブリッド自動的リピート要求、HARQ、プロセスを示す情報を生成することであって、前記複数のHARQプロセスは、前記複数の構成されたグラントリソースによって共有される、生成することと、
前記情報を第1のデバイスに送信すること、および、
前記複数のHARQプロセスからのHARQプロセスを用いて、前記複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで前記第1のデバイスからデータを受信すること
を含む、方法。
【請求項13】
前記情報を生成することは、
前記HARQプロセスの選択のための基準を生成すること、および、
前記基準を前記情報に追加すること
を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記情報を生成することは、
前記複数のHARQプロセスからのHARQプロセスの第1のセットであって、HARQプロセスの前記第1のセットは、閾優先度よりも高い優先度を有するデータのために用いられる、HARQプロセスの第1のセット、
前記複数のHARQプロセスからのHARQプロセスの第2のセットであって、閾優先度よりも低い優先度を有するデータは、HARQプロセスの前記第2のセットを用いることを許可されるのみである、HARQプロセスの第2のセット、
前記情報に基づく、前記複数のHARQプロセスからのHARQプロセスの第3のセットであって、HARQプロセスの前記第3のセットは、前記複数の構成されたグラントリソースのうちの一つのために用いられる、HARQプロセスの第3のセット、
前記複数のHARQプロセス内の利用可能なHARQプロセスの閾数、または、
前記閾優先度、
のうちの少なくとも一つを示すための前記情報を生成することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のデバイスは端末デバイスを含み、前記第2のデバイスはネットワークデバイスを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
第1のデバイスであって、
少なくとも一つのプロセッサ、および、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも一つのメモリ、
を備え、
前記少なくとも一つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも一つのプロセッサと共に、前記第1のデバイスに、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法を実施させるように構成される、第1のデバイス。
【請求項17】
第2のデバイスであって、
少なくとも一つのプロセッサ、および、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも一つのメモリ、
を備え、
前記少なくとも一つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも一つのプロセッサと共に、前記第2のデバイスに、請求項10~14のいずれか一項に記載の方法を実施させるように構成される、第2のデバイス。
【請求項18】
装置であって、
第1のデバイスにおいて、第2のデバイスから、複数の構成されたグラントリソースおよび複数のハイブリッド自動的リピート要求、HARQ、プロセスを示す情報を受信するための手段であって、前記複数のHARQプロセスは、前記複数の構成されたグラントリソースによって共有される、手段、
データが前記複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで送信される必要があるという決定に応答して、前記複数のHARQプロセスからHARQプロセスを選択するための手段、および、
前記選択されたHARQプロセスを用いて、前記複数の構成されたグラントリソースのうちの前記一つで前記第2のデバイスに前記データを送信するための手段
を備える、装置。
【請求項19】
装置であって、
第2のデバイスにおいて、複数の構成されたグラントリソースおよび複数のハイブリッド自動的リピート要求、HARQ、プロセスを示す情報を生成するための手段であって、前記複数のHARQプロセスは、前記複数の構成されたグラントリソースによって共有される、手段、
前記情報を第1のデバイスに送信するための手段、および、
前記複数のHARQプロセスからのHARQプロセスを用いて、前記複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで前記第1のデバイスからデータを受信するための手段
を備える、装置。
【請求項20】
コンピュータ可読媒体上に命令を記憶する前記コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、機械の少なくとも一つの処理ユニットによって実行されるとき、前記機械に請求項1~15のいずれか一項に記載の方法を実施させる、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、包括的には、通信の分野に関し、特に、多数の(multiple)構成された(configured:構成(設定)された、構成(設定)される)グラントリソース(grant resource:授与資源、認可資源)によってハイブリッド自動的リピート要求(HARQ:Hybrid Automatically Repeat Request:ハイブリッド自動再送要求)プロセスを共有するための方法、デバイス、装置およびコンピュータ可読ストレージ媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
通信システムの発展と共に、新たな技術が提案されている。例えば、周期的に配分されたリソースの浪費を低減するために、通信システムは、多数のデバイスが、構成されたグラント(configured grant)と呼ばれる周期的リソースを共有することを可能にする。基地局は、構成されたグラントリソースを多数の端末デバイスに配分し、端末デバイスは、送信するデータを有するとき、リソースをランダムに利用する。構成されたグラントリソースを割り当てることによって、通信システムは、スケジューリング要求手順のパケット伝送遅延をなくし、配分された周期的無線リソースの利用比率を増大させる。
【発明の概要】
【0003】
全般的に、本開示の実施形態は、多数の構成されたグラントリソースおよび対応する通信デバイスによって処理されるHARQを共有するための方法に関する。
【0004】
第1の態様において、第1のデバイスが提供される。第1のデバイスは、少なくとも一つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも一つのメモリ(記憶装置)とを備え、少なくとも一つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも一つのプロセッサと共に(少なくとも一つのプロセッサを用いて)、第1のデバイスに、第1のデバイスにおいて第2のデバイスから複数の構成されたグラントリソースおよび複数のハイブリッド自動的リピート要求(HARQ)プロセスを示す情報を受信させる。複数のHARQプロセスは、複数の構成されたグラントリソースによって共有される。また、第1のデバイスは、データが複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで(on one of:一つにおいて、一つの上で(一つに乗って))送信される必要があるという決定に応答して、複数のHARQプロセスからHARQプロセスを選択するようにされる。第1のデバイスは更に、選択されたHARQプロセスを用いて、複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで(一つにおいて)第2のデバイスにデータを送信するようにされる。
【0005】
第2の態様において、第2のデバイスが提供される。第2のデバイスは、少なくとも一つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも一つのメモリとを備え、少なくとも一つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも一つのプロセッサと共に(少なくとも一つのプロセッサを用いて)、第2のデバイスに、第2のデバイスにおいて複数の構成されたグラントリソースおよび複数のハイブリッド自動的リピート要求(HARQ)プロセスを示す情報を生成させる。複数のHARQプロセスは、複数の構成されたグラントリソースによって共有される。また、第2のデバイスは、第1のデバイスに情報を送信する(送る)ようにされる。第2のデバイスは更に、複数のHARQプロセスからのHARQプロセスを用いて、複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで(一つにおいて)第1のデバイスからデータを受信する(受け取る、受ける)ようにされる。
【0006】
第3の態様において、方法が提供される。本方法は、第1のデバイスにおいて、第2のデバイスから、複数の構成されたグラントリソースおよび複数のハイブリッド自動的リピート要求(HARQ)プロセスを示す情報を受信することを含む。複数のHARQプロセスは、複数の構成されたグラントリソースによって共有される。また、本方法は、データが複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで(一つにおいて)送信される必要があるという決定に応答して、複数のHARQプロセスからHARQプロセスを選択することを含む。本方法は、選択されたHARQプロセスを用いて、複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで(一つにおいて)第2のデバイスにデータを送信することを更に含む。
【0007】
第4の態様において、方法が提供される。本方法は、第2のデバイスにおいて、複数の構成されたグラントリソースおよび複数のハイブリッド自動的リピート要求(HARQ)プロセスを示す情報を生成することを含む。複数のHARQプロセスは、複数の構成されたグラントリソースによって共有される。本方法は、第1のデバイスに情報を送信することを更に含む。本方法は、複数のHARQプロセスからのHARQプロセスを用いて、複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで(一つにおいて)第1のデバイスからデータを受信することも含む。
【0008】
第5の態様において、装置が提供される。本装置は、第1のデバイスにおいて、第2のデバイスから、複数の構成されたグラントリソースおよび複数のハイブリッド自動的リピート要求(HARQ)プロセスを示す情報を受信する手段を備える。複数のHARQプロセスは、複数の構成されたグラントリソースによって共有される。また、本装置は、データが複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで(一つにおいて)送信される必要があるという決定に応答して、複数のHARQプロセスからHARQプロセスを選択する手段を備える。本装置は、選択されたHARQプロセスを用いて、複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで(一つにおいて)第2のデバイスにデータを送信する手段を更に含む。
【0009】
第6の態様において、装置が提供される。本装置は、第2のデバイスにおいて、複数の構成されたグラントリソースおよび複数のハイブリッド自動的リピート要求(HARQ)プロセスを示す情報を生成する手段を備える。複数のHARQプロセスは、複数の構成されたグラントリソースによって共有される。本装置は、第1のデバイスに情報を送信する手段も備える。本装置は、複数のHARQプロセスからのHARQプロセスを用いて、複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで(一つにおいて)第1のデバイスからデータを受信する手段を更に備える。
【0010】
第7の態様において、装置に、少なくとも上記の第3~第4の態様のうちの任意の一つによる方法を実施させるためのプログラム命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
【0011】
発明の概要セクションは、本開示の実施形態の主要なまたは本質的な特徴を特定することを意図したものでもなく、本開示の技術的範囲を限定するために使用することを意図したものでもないことが理解されるべきである。本開示の他の特徴は、以下の説明を通して容易に理解できるようになるであろう。
【0012】
次に、いくつかの例示的な実施形態について、添付の図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本開示の実施形態による通信システムの概略図である。
図2】本開示の実施形態による、デバイス間の相互作用の概略図である。
図3】本開示の実施形態による、端末デバイスにおいて実施される方法のフローチャートである。
図4】本開示の実施形態による、ネットワークデバイスにおいて実施される方法のフローチャートである。
図5】本開示の実施形態による、端末デバイスにおいて実施される方法のフローチャートである。
図6】本開示の実施形態による、端末デバイスにおいて実施される方法のフローチャートである。
図7】本開示の実施形態による、ネットワークデバイスにおいて実施される方法のフローチャートである。
図8】本開示の実施形態による、デバイス間の相互作用の概略図である。
図9】本開示の実施形態によるデバイスの概略図である。
図10】本開示のいくつかの実施形態による例示的なコンピュータ可読媒体のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図面全体を通じて、同じまたは類似の参照符号は同じまたは類似の要素を表す。
【0015】
ここで、いくつかの実施例を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明の目的のためにのみ説明され、当業者が本開示の範囲に関するいかなる制限も示唆することなく、本開示を理解し、実施するのに役立つことが理解されるべきである。ここに記載される開示は、以下に記載されるもの以外の様々な方法で実施することができる。
【0016】
以下の説明および請求項では、別段の定義がない限り、ここで使用される全ての技術用語および科学用語は、本開示が属する当業者のいずれかによって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。
【0017】
本開示における「一つの実施形態」、「一実施形態」、「例示的な実施形態」等の参照は、記載された実施形態が、特定の特徴、構造、または特性を示すが、全ての実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含むことは必要ではない。更に、このような語句は、必ずしも同じ実施形態を参照するものではない。更に、特定の特徴、構造、または特性が実施形態に関連して記述されるとき、明示的に記述されているか否かにかかわらず、他の実施形態に関連して、そのような特徴、構造、または特性に影響を与えることは当業者の知識の範囲内であると考えられる。
【0018】
ここでは、「第1」および「第2」等の用語を使用して様々な要素を記述することができるが、これらの要素はこれらの用語によって制限されるべきではないことが理解される。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、第1の要素を第2の要素と呼ぶことができ、同様に、第2の要素は、例示的な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の要素と呼ぶことができる。本明細書において用いられるとき、用語「および/または」は、列挙された用語の任意のおよび全ての組み合わせを含む。
【0019】
本明細書において用いられる用語は、特定の実施形態のみを記述する目的であり、例示的な実施形態の限定を意図するものではない。本明細書において用いられるとき、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈で特に明示的に示されない限り、複数形も含むように意図されている。本明細書で使用されるとき、用語「含む」、「含んでいる」、「有する」、「有している」、「含む」、および/または「含んでいる」は、記述された特徴、素子、および/またはコンポーネント等の存在を明記するが、一つまたは複数の他の特徴、素子、コンポーネントおよび/またはそれらの組み合わせの存在または追加を排除しないことが理解される。
【0020】
本明細書において用いられるとき、「回路(circuitry)」という用語は、以下のうちの一つまたは複数または全てを指すことができる。
(a)ハードウェアのみの回路(circuit)実装(アナログおよび/またはデジタル回路(circuitry)のみの実装等)、ならびに
(b)(適用可能な場合)
(i)アナログおよび/またはデジタルハードウェア回路(circuit(s))とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせ、および
(ii)携帯電話やサーバ(サーバー)等の装置に様々な機能を実行させるために協働する、ソフトウェアを備えたハードウェアプロセッサ(デジタルシグナルプロセッサを含む)、ソフトウェア、およびメモリの任意の部分、
等のハードウェア回路(circuits)およびソフトウェアの組み合わせ、ならびに、
(c)動作のためにソフトウェア(例えば、ファームウェア等)を必要とする、ハードウェア回路(circuit(s))および/またはマイクロプロセッサもしくはマイクロプロセッサの一部分等のプロセッサ。ただし、動作のために必要でない場合には、ソフトウェアは存在しない場合がある。
【0021】
この回路(circuitry)の定義は、任意の請求項を含む、この出願のこの用語の全ての使用に適用される。更なる例として、本出願において用いられるとき、回路(circuitry)という用語は、単なるハードウェア回路もしくはプロセッサ(または多数のプロセッサ)、またはハードウェア回路(circuit)もしくはプロセッサの一部、およびそれに付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装も包含する。回路(circuitry)という用語はまた、例えば、特定の請求要素に適用可能であれば、サーバ、セルラネットワークデバイス、または他のコンピューティングもしくはネットワークデバイスにおけるモバイルデバイスまたは同様の集積回路(integrated circuit)のためのベースバンド集積回路(integrated circuit)またはプロセッサ集積回路(integrated circuit)をカバーする。
【0022】
本明細書において用いられるとき、「通信ネットワーク」という用語は、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多重接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、ハイスピードパケットアクセス(HSPA: High-Speed Packet Access)、狭帯域のモノ(物)のインターネット(NB-IoT:Narrow Band Internet of Things)、新無線(NR:New Radio)等のような任意の適切な無線通信規格に従うネットワークを指す。更に、通信ネットワークにおけるユーザ機器とネットワークデバイスとの間の通信は、任意の適切な生成通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルには、限定ではないが、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、将来の第5世代(5G)通信プロトコル、および/または現在知られているか、もしくは将来開発される任意の他のプロトコルが含まれる。本開示の実施形態は、様々な通信システムにおいて適用することができる。通信の急速な発展を考えると、当然ながら、本開示を具現化することができる将来のタイプの通信技術およびシステムも存在する。これは、本開示の範囲を上述したシステムのみに限定するものとみなされるべきでない。
【0023】
本明細書において用いられるとき、「ネットワークデバイス」という用語は、無線通信ネットワーク内のノードを指し、それを介してユーザ機器がネットワークにアクセスし、そこからサービスを受信する。ネットワークデバイスは、基地局(BS:base station)またはアクセスポイント(AP:access point)、適用される用語および技術に応じて、例えば、ノードB(NodeBまたはNB)、発展型ノードB(eNodeBまたはeNB:evolved NodeB)、NR NB(gNBとも呼ばれる)、リモートラジオユニット(RRU:Remote Radio Unit:遠隔無線ユニット)、ラジオヘッダー(RH:radio header)、リモートラジオヘッド(RRH:remote radio head:遠隔ラジオヘッド)、中継器(relay:リレー)、フェムト(femto)やピコ(pico)等の低パワーノード(low power node)等、を参照することができる。
【0024】
「端末デバイス」という用語は、無線通信が可能な任意のエンドデバイスを意味する。限定ではなく例として、端末デバイスは、通信デバイス、ユーザ機器(UE:user equipment:ユーザ設備)、加入者ステーション(SS:Subscriber Station:加入者局)、ポータブル加入者ステーション(Portable Subscriber Station:持ち運び可能(携帯用加入者ステーション))、移動局(MS:Mobile Station:移動性のステーション(局))、またはアクセス端末(AT:Access Terminal)と呼ばれる場合もある。端末デバイスは、限定ではないが、モバイルフォン(移動電話)、携帯電話、スマートフォン、ボイスオーバーIP(VoIP:voice over IP)電話、無線ローカルループフォン(wireless local loop phones:ワイヤレスローカルループ電話)、タブレット、ウェアラブル(着用可能)端末デバイス、携帯型情報端末(PDA:personal digital assistant:パーソナルデジタルアシスタント)、携帯型コンピュータ、デスクトップコンピュータ、デジタルカメラ等の画像キャプチャ端末デバイス、ゲーム端末デバイス、音楽ストレージ(音楽記憶装置)および再生機器、車両搭載無線端末デバイス、無線エンドポイント、モバイルステーション(移動局)、ラップトップ埋め込み機器(LEE:laptop-embedded equipment:ラップトップ埋め込み設備)、ラップトップ搭載機器(LME:laptop-mounted equipment:ラップトップ搭載設備)、USBドングル(USB dongles)、スマートデバイス、無線(ワイヤレス)顧客構内設備(CPE:customer-premises equipment:カスタマー構内設備)、モノ(物)のインターネット(IoT:Internet of Things)デバイス、時計(watch:ウォッチ)または他のウェアラブル、頭部装着型ディスプレイ(HMD:head-mounted display)、車両、ドローン、医療デバイスおよびアプリケーション(例えば、リモート手術)、産業デバイスおよびアプリケーション(例えば、産業および/または自動処理チェーンの状況で動作しているロボットおよび/または他の無線デバイス)、家庭用電子機器、商業および/または産業無線ネットワークにおいて動作するデバイス等を含むことができる。以下の説明では、「端末デバイス」、「通信デバイス」、「端末」、「ユーザ機器(ユーザ設備)」および「UE」という用語を同じ意味で使用することができる。
【0025】
上述したように、技術「構成されたグラント(configured grant:構成(設定)されたグラント(授与、認可)、構成(設定)されるグラント(授与、認可))」が提案された。新無線(NR:New Radio)リリース15(Rel-15)では、帯域幅部分(BWP:bandwidth part)あたり一つの構成されたグラント(CG: configured grant)のみを構成することができる。16個のHARQプロセスのうちのいくつかの数のHARQプロセスが、RRCシグナリングを介してCGのために用いられるように構成され、端末デバイスは、タイプ1のCG(周期性、物理リソースブロック(PRB)ならびに変調および符号化方式(MCS)は全て無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して構成される)およびタイプ2のCG(周期性は、RRCを介して構成され、PRB/MCSは物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)アクティベーション/ディアクティベーションを介して構成される)の双方のスロット/シンボル数に基づいて、特定のCG機会のためにいずれのHARQプロセスが用いられるかを決定する。HARQエンティティ(HARQ entity)はセル/キャリアごとであり、このため、端末デバイスが同じセル/キャリアの別のBWPに切り替えられるとき、HARQ再送信はそこで継続することができる。以下の表1は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))38.331および38.321の仕様における内容を示す。
【0026】
【表1-1】
【表1-2】
【0027】
BWPあたり多数の構成されたグラント(CG)について論考された。例えば、これらの多数の構成されたグラントについて(のために)異なるHARQプロセスを有することが合意され、多数のアップリンクCGまたはダウンリンク半永続スケジューリング(SPS:Semi-Persistent Scheduling:半持続スケジューリング)構成が構成されたとき、HARQプロセスアイデンティティ(HARQ process identity:HARQプロセス識別)の計算のために各構成のオフセット(offset)が必要とされる。
【0028】
しかしながら、免許無しNR(NR-U:NR-unlicensed:免許(ライセンス)不要NR)システムのHARQ動作は、CG機会のために用いられるHARQプロセスアイデンティティがタイミングに基づいて決定されないため、レガシー動作と僅かに異なる。構成されたグラントに用いられるHARQプロセスの選択は端末デバイスに委ねられている。次に、端末デバイスは、アップリンク制御情報(UCI)においてHARQプロセスを示す。
【0029】
NR-UのためのBWPあたりの多数のCGは、送信可能性を増大させるために、異なるリスンビフォアトーク(LBT)サブチャネル上で構成される可能性が高い。LBT成功率は、論理的チャネル占有ステータスに依拠して動的に変化し得るため、CGあたり特定の数のHARQプロセスを半静的に構成することにより、CGのためのサブチャネルに過負荷がかかっている(overloaded:オーバーロードされている)ときに、HARQプロセスの非効率的な利用が生じ、HARQプロセスの不足が生じる場合がある。これにより、再送信タイマーが実行されているときに全てのHARQプロセスが再送信を待機しているとき、トランスポートブロックを送信することができないため、CGリソースの浪費が生じる。このため、多数の構成されたグラントリソースによる多数のHARQプロセスの共有のために新たなメカニズムが必要とされる。
【0030】
本開示の実施形態によれば、複数の構成されたグラントリソースは、HARQプロセスの共通プール(common pool:共有プール)を共有する。ネットワークデバイスは、複数の構成されたグラントリソースおよび共通プールHARQプロセスに関する情報を端末デバイスに送信する。更に、複数の構成されたグラントリソースのうちの一つについて(のために)、端末デバイスは、HARQプロセスの共通プールからHARQプロセスを選択する。このようにして、スループットが改善し、高優先度データのための低いレイテンシー(latency:遅延時間、待ち時間)が確保される。
【0031】
図1は、本開示の実施形態を実施することができる通信システム100の概略図を示す。通信システム100は、第1のデバイス110および第2のデバイス120を備える。例示の目的で、以後、第1のデバイス110は、端末デバイス110と呼ぶことができ、第2のデバイス120は、ネットワークデバイス120と呼ぶことができる。第1のデバイスおよび第2のデバイスは交換可能であることに留意されたい。例えば、端末デバイスにおいて実施されると説明される手順は、ネットワークデバイスにおいて実施されることも可能である場合があり、ネットワークデバイスにおいて実施されると説明される手順は、端末デバイスにおいて実施されることも可能であり得る。
【0032】
第2のデバイス120から第1のデバイス110へのリンクは「ダウンリンク」と呼ぶことができ、第1のデバイス110から第2のデバイス120へのリンクは「アップリンク」と呼ぶことができる。
【0033】
通信ネットワークの一部である通信システム100は、端末デバイス110-1、110-2...、110-N(まとめて「端末デバイス110」と呼ばれ、ここでNは整数である)を備える。通信システム100は、一つまたは複数のネットワークデバイス、例えばネットワークデバイス120を備える。通信システム100は、明確にするために省かれる他の要素も含むことができることを理解すべきである。図1に示す端末デバイスおよびネットワークデバイスの数は、限定を示唆することなく、例示の目的で与えられることを理解されたい。端末デバイス110およびネットワークデバイス120は互いに通信することができる。
【0034】
ネットワークデバイスおよび端末デバイスの数は、限定を示唆することなく、例示の目的のみであることを理解されたい。システム100は、本開示の実施形態を実施するように適合された任意の適切な数のネットワークデバイスおよび端末デバイスを備えることができる。
【0035】
通信システム100における通信は、限定ではないが、第1世代(1G)、第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)および第5世代(5G)等のセルラ通信プロトコル、電気電子技術者協会(IEEE)902.11等のような無線ローカルネットワーク通信プロトコル、および/または現在既知のもしくは未来に開発される任意の他のプロトコルを含む、任意の適切な通信プロトコルに従って実施することができる。更に、通信は、限定ではないが、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)、周波数分割多元接続(FDMA:Frequency Division Multiple Access)、時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)、周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)、時分割複信(TDD:Time Division Duplex)、多入力多出力(MIMO:Multiple-Input Multiple-Output)、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiple)、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM:Discrete Fourier Transform spread OFDM)、および/または現在知られている、または将来開発される任意の他の技術を含むが、これらに限定されない、任意の適切なワイヤレス通信技術を利用することができる。
【0036】
図2は、本開示の実施形態による相互作用(interactions)200の概略図を示す。相互作用200は、任意の適切なデバイスにおいて実施することができる。例示の目的のみで、相互作用200は、端末デバイス110-1およびネットワークデバイス120において実施されるように説明される。
【0037】
ネットワークデバイス120は情報を生成する(2005)。情報は、複数の構成されたグラントリソースおよび複数のHARQプロセスを示す。複数の構成されたグラントリソースは複数のHARQプロセスを共有する。情報は、複数の構成されたグラントリソースのアイデンティティ(identities:識別、素性、正体)および複数のHARQプロセスのアイデンティティを含むことができる。このようにして、複数のHARQプロセスを共有することによって、スループットが増大し、構成されたグラントが、各々の固定数よりも多くのプロセスを用いることが可能になる。構成されたグラントのための送信データがない場合、プロセスが消費されない。
【0038】
構成されたグラントリソースは、端末デバイスによって共有される周期的リソースとすることができる。「構成されたグラント(CG)」という用語は、事前に構成されたUE固有のリソースが、動的スケジューリング/グラントなしでUE UL送信のために用いられることを意味する、アップリンクにおけるグラントフリー(grant-free:グラント(授与、認可)無しの)リソースを指す(refet to:グラントフリーリソースに言及する)。HARQは、停止/待機モードまたは選択的繰り返しモードにおいて用いることができる。停止/待機はより単純であるが、受信機の確認応答を待機することにより効率が低減する。このため、多数の停止/待機HARQプロセスは、多くの場合、実際に並列に行われ、一つのプロセスが確認応答を待機しているとき、別のプロセスが論理的チャネルを用いていくらかの更なるデータを送信することができる。論理的チャネルは、搬送する情報のタイプによって定義される。
【0039】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス120は、構成されたグラントリソースを決定し、これらを端末デバイス110-1に配分することができる。ネットワークデバイス120は、一つまたは複数の条件に基づいて複数のHARQプロセスを決定することもできる。例えば、条件は、サービス品質、トラフィックボリューム(traffic volume:データの流通量の大きさ)およびサービスタイプのうちの一つまたは複数を含むことができる。
【0040】
いくつかの実施形態では、情報は、送信されるデータの優先度(priority:プライオリティ、優先順位)を決定するための一つまたは複数の規則を含むことができる。規則の詳細は後に与えられる。
【0041】
ネットワークデバイス120は、情報を端末デバイス110-1に送信する(2010)。いくつかの実施形態では、端末デバイス110-1は、データが複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで(一つにおいて)送信される必要があると決定することができる(2015)。例えば、端末デバイス110-1は、あるタイプのサービスが構成されたグラントリソース上で送信される必要があると決定することができる。データは、構成されたグラントリソースを使用する論理的チャネルに属することができる。データは、端末デバイス110-1のバッファ中に到達することができる。
【0042】
端末デバイス110-1は、複数のHARQプロセスからHARQプロセスを選択する(2020)。端末デバイス110-1は、複数のHARQプロセスにおける(複数のHARQプロセス中の)利用可能なHARQプロセスを決定することができる(2025)。例えば、構成されたグラントリソースのためのHARQプロセスを選択するとき、端末デバイス110-1は、共通プールからのHARQプロセスが新たな送信/再送信に利用可能であるか否かを、HARQプロセスのタイマーに基づいて決定することができる。例えば、タイマーは、対応するHARQプロセスのConfiguredGrantTimerおよびCG再送信タイマー状態(timer status:タイマーステータス)とすることができる。いくつかの実施形態では、多数の構成されたグラントリソースを一つの構成されたグラントとみなすことができ、このため、リソースが同じ送信ブロックサイズを与える場合、再送信は、初期送信と異なる構成されたグラントリソースにおいて行うことができる。
【0043】
ConfiguredGrantTimerおよびCG再送信タイマーは、HARQプロセスごとに維持され、HARQプロセスが新たな送信/再送信に利用可能であるか否かが決定される。CG再送信タイマーが実行されているとき、端末デバイス110-1は、潜在的なHARQフィードバックまたはアップリンクグラントを待機することができ、このため、CGリソースにおける自動再送信または新たな送信のいずれにもHARQプロセスを用いることができない。ConfiguredGrantTimerが実行されている間のとき、端末デバイス110-1は、動的アップリンクグラントを待機する場合があり、新たな送信のためにHARQプロセスを用いることができない。ConfiguredGrantTimerは、端末デバイス110-1が、対応する送信ブロックがドロップし、端末デバイス110-1においてACKが想定される前に、構成されたグラントリソースにおいて少なくとも一つの再送信を試行することを許可されるべきであるため、CG再送信タイマーよりも長く構成することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、情報は、構成されたグラントリソースのうちの一つまたは複数によってHARQプロセスのうちのいずれを用いることができるかを明示的に示すことができる。代替的に、または加えて、情報は、HARQプロセスのうちのいずれを閾優先度(threshold priority:しきい(値)優先度)よりも高い優先度を有する論理的チャネル/チャネルグループによって用いることができるか、および/またはHARQプロセスのいずれを閾優先度よりも低い優先度を有する論理的チャネル/チャネルグループによって用いることができるかを明示的に示すことができる。
【0045】
一つの実施形態において、端末デバイス110-1は、利用可能なHARQプロセスの数を決定することができる。数が閾数(threshold number:しきい(値)数)未満(閾数の下)である状況において、端末デバイス110-1は、送信されるデータの優先度を決定することができる。データの優先度が閾優先度を超える(超えている)場合、端末デバイス110-1は、複数のHARQプロセスからHARQプロセスを選択することができる。閾数は情報から得ることができる。代替的に、閾数は所定とすることができる。このようにして、高い優先度を有するデータを送信することができることが確実になる。いくつかの実施形態では、端末デバイス110-1は、低優先度のデータ、すなわち、第2の閾優先度未満の優先度を有する論理的チャネル/チャネルグループに属するデータを送信するのに用いられているHARQプロセスの数をチェックすることができる。この状況において、閾数未満の低優先度データを送信するのに用いられるHARQプロセスの数が閾数未満である場合、低優先度を有するデータの送信が許可される。「低優先度データ」または「低優先度を有するデータ」は、閾優先度よりも低い優先度を有する論理的チャネル/論理的チャネルグループに属するデータを指す。「高優先度データ」または「高優先度を有するデータ」は、閾優先度を超える優先度を有する論理的チャネル/論理的チャネルグループに属するデータを指す。
【0046】
いくつかの実施形態では、端末デバイス110-1は、情報からHARQプロセスの選択のための基準を抽出することができる(2030)。例えば、構成されたグラントリソースにおける高優先度データを送信するためのフリーHARQプロセス(free HARQ processes:自由なHARQプロセス)を有する機会を増大させるために、基準は、CGのための複数のHARQプロセス内のHARQプロセスのサブセット(部分集合)を、高優先度データの送信のためにのみ用いることができることを示すことができる。低優先度送信は、CGのための複数のHARQプロセスのうちの、そのサブセットの外側のHARQプロセスに限定することができる。
【0047】
端末デバイス110-1は、情報に基づいてHARQプロセスの第1のセット(集合)を決定することができる(2035)。HARQプロセスの第1のセットは、閾優先度よりも高い優先度を有するデータのために用いることができる。代替的に、または加えて、端末デバイス110-1は、情報に基づいてHARQプロセスの第2のセットを決定することができる(2040)。閾優先度未満の優先度を有するデータは、HARQプロセスの第2のセットのみを使用することができる。換言すれば、閾優先度未満の優先度を有する論理的チャネルに属するデータの構成されたグラントリソースにおける送信は、HARQプロセスの第2のセットのみを用いることができる。
【0048】
いくつかの実施形態では、端末デバイス110-1は、データの優先度を決定することができる(2045)。端末デバイス110-1は、データが属するサービスタイプを決定し、サービスタイプに基づいて優先度を決定することができる。他の実施形態において、端末デバイス110-1は、データが属する論理的チャネルの優先度を決定することができる(2050)。端末デバイス110-1は、他の規則に基づいてデータの優先度を決定することができる。例えば、端末デバイス110-1は、データが高優先度トラフィック(traffic:データの流通量)に関する任意のMAC制御要素(CE)(例えば、高優先度の論理的チャネルのバッファステータス報告)を含むか否かを決定することができる。データが高優先度トラフィックに関するMAC CEを含む場合、データは高優先度を有すると決定することができる。代替的に、端末デバイス110-1は、データのバッファされた時間(buffered time:一時的に記憶された時間)に基づいてデータの優先度を決定することができる。例えば、端末デバイス110-1は、バッファ内でデータがどれだけ長く待機していたかを決定し、バッファされた時間が閾値時間を超える(超えている)場合、データの優先度を上げることができる。
【0049】
他の実施形態において、優先度のデータは、送達期限までの残り時間に基づいて決定することができる。例えば、端末デバイス110-1は、データの送達期限までどれだけの時間が残されているかを決定することができる。残り時間が閾値よりも短い場合、優先度を上げることができる。
【0050】
他の実施形態において、優先度のデータは、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)複製に基づいて決定することができる。データが複製である場合、端末デバイス110-1は、その進行が相手方のレッグ(counterpart leg:片割れのレッグ)と比較してどの程度であるかを決定することができる。データが相手方のレッグに対しある程度まで遅れている場合、優先度を上げることができる。データの優先度は、任意の適切な規則に基づいて決定することができることに留意すべきである。規則は事前に構成することができる。代替的に、または加えて、上述したように、規則はネットワークデバイス120によって決定し、情報において送信することができる。
【0051】
この状況において、端末デバイス110-1は、複数の構成されたグラントリソースのうちの一つにおけるデータの優先度を閾優先度と比較することができる。閾優先度は情報から得ることができる。代替的に、閾優先度は所定とすることができる。データの優先度が閾優先度を超えている場合、端末デバイス110-1は、HARQプロセスの第1のセットからHARQプロセスを選択することができる。他の実施形態では、データが属する論理的チャネルの優先度が閾優先度を超える(超えている)場合、端末デバイス110-1は、HARQプロセスの第1のセットからHARQプロセスを選択することができる。
【0052】
代替的に、データの優先度が閾優先度を未満である場合、端末デバイス110-1は、HARQプロセスの第2のセットからHARQプロセスを選択することができる。他の実施形態では、データが属する論理的チャネルの優先度が閾優先度未満である場合、端末デバイス110-1は、HARQプロセスの第2のセットからHARQプロセスを選択することができる。いくつかの実施形態では、第2のセットは、HARQプロセスの第1のセットのサブセットとすることができる。いくつかの実施形態では、情報は、HARQプロセスの第3のセットが複数の構成されたグラントリソースのうちの一つのために用いられることを示すことができる。データが複数の構成されたグラントリソースのうちの一つを用いて送信することとなる場合、端末デバイス110-1は、HARQプロセスの第3のセットからHARQプロセスを選択することができる。
【0053】
例示的な実施形態において、端末デバイス110-1は、構成されたグラントリソースに基づいてHARQプロセスを選択することができる。例えば、情報は、一つまたは複数のHARQプロセスを特定の構成されたグラントリソースのために用いることができることを示すことができる。例示的な実施形態の詳細が図8を参照して詳細に説明される。
【0054】
端末デバイス110-1は、複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで(一つにおいて)データをネットワークデバイス120に送信する(2055)。このようにして、高優先度を有するデータを低レイテンシーで送信することができる。
【0055】
図3は、本開示の実施形態による方法300のフローチャートを示す。方法300は、任意の適切なデバイスにおいて実施することができる。例示の目的のみで、方法300は、端末デバイス110-1において実施されるように説明される。方法440はネットワークデバイス120において実施することもできることに留意すべきである。
【0056】
ブロック310において、端末デバイス110-1は、ネットワークデバイス120から情報を受信する。情報は、複数の構成されたグラントリソースおよび複数のHARQプロセスを示す。複数のHARQプロセスは、複数の構成されたグラントリソースによって共有される。情報は、複数の構成されたグラントリソースのアイデンティティおよび複数のHARQプロセスのアイデンティティを含むことができる。このようにして、複数のHARQプロセスを共有することによって、スループットが増大し、構成されたグラントが、各々の固定数よりも多くのプロセスを用いることが可能になる。構成されたグラントのための送信データがない場合、プロセスが消費されない。
【0057】
単に例として、サービングセルの帯域幅部分について(のために)構成された二つの構成されたグラントリソース(例えば、CG#1およびCG#2)が存在し得る。これらは10個のHARQプロセスを共有することができる。構成されたグラントリソースおよびHARQプロセスの数は例示にすぎず、限定ではないことに留意すべきである。
【0058】
CG#1に対応するサブチャネルが過負荷であるとき、端末デバイス110-1は多くのトランスポートブロックを送信することができず、このため過度に多くのHARQプロセスを消費しない。CG#1に対応するサブチャネルが過負荷でない場合の間、端末デバイス110-1は、他のHARQプロセスの他のトランスポートブロックのためのHARQフィードバックを待機する間、CGリソースを継続的に用いて、異なるHARQプロセスにおいて新たなトランスポートブロックを送信することができ、このため、端末デバイス110-1は共通プールからより多くのHARQプロセスを用いることができる。
【0059】
ブロック320において、端末デバイス110-1は、データが複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで(一つにおいて)送信される必要があると決定する場合、複数のHARQプロセスからHARQプロセスを選択する。例えば、端末デバイス110-1は、あるタイプのサービスが構成されたグラントリソース上で送信される必要があると決定することができる。データは、構成されたグラントリソースを使用する論理的チャネルにおいて送信することができる。
【0060】
端末デバイス110-1は、複数のHARQプロセスにおける(複数のHARQプロセス中の)利用可能なHARQプロセスを決定することができる。例えば、構成されたグラントリソースのためのHARQプロセスを選択するとき、端末デバイス110-1は、共通プールからのHARQプロセスが新たな送信/再送信に利用可能であるか否かを、HARQプロセスのタイマーに基づいて決定することができる。
【0061】
いくつかの実施形態では、情報は、構成されたグラントリソースのセットによってHARQプロセスのうちのいずれを用いることができるかを明示的に示すことができる。代替的に、または加えて、情報は、HARQプロセスのうちのいずれを、高優先度を有する論理的チャネル/チャネルグループによって用いることができるか、および/またはHARQプロセスのいずれを、低優先度を有するチャネル/チャネルグループによって用いることができるかを明示的に示すことができる。
【0062】
一つの実施形態において、端末デバイス110-1は、利用可能なHARQプロセスの数を決定することができる。数が閾数未満である状況において、端末デバイス110-1は、複数の構成されたグラントリソースのうちの一つにおけるデータの優先度を決定することができる。優先度が閾優先度を超える(超えている)場合、端末デバイス110-1は、複数のHARQプロセスからHARQプロセスを選択することができる。閾数は情報から得ることができる。代替的に、閾値は所定とすることができる。このようにして、高い優先度を有するデータを送信することができることが確実になる。
【0063】
いくつかの実施形態では、端末デバイス110-1は、情報からHARQプロセスの選択のための基準を抽出することができる。例えば、構成されたグラントリソースにおける高優先度サービスを送信するためのフリーHARQプロセスを有する機会を増大させるために、基準は、CGのための複数のHARQプロセス内のHARQプロセスのサブセットを、高優先度の送信のためにのみ用いることができることを示すことができる。低優先度の送信は、そのサブセットの外側のHARQプロセスに限定することができる。
【0064】
端末デバイス110-1は、情報に基づいてHARQプロセスの第1のセットを決定することができる。HARQプロセスの第1のセットは、閾優先度よりも高い優先度を有する構成されたグラントリソースのために用いることができる。代替的に、または加えて、端末デバイス110-1は、情報に基づいてHARQプロセスの第2のセットを決定することができる。閾優先度未満の優先度を有するデータは、HARQプロセスの第2のセットを使用することを許可されるのみである。HARQプロセスの第2のセットは、HARQプロセスの第1のセットのサブセットとすることができる。
【0065】
いくつかの実施形態では、端末デバイス110-1は、情報に基づいて、複数の構成されたグラントリソースのうちの一つにおけるデータの優先度を決定することができる。代替的に、または加えて、端末デバイス110-1は、データが属するサービスタイプを決定し、サービスタイプに基づいて優先度を決定することができる。他の実施形態において、端末デバイス110-1は、データが属する論理的チャネルの優先度を決定することができる。論理的チャネルは、搬送する情報のタイプによって定義される。
【0066】
この状況において、端末デバイス110-1は、データの優先度を閾優先度と比較することができる。閾優先度は情報から得ることができる。代替的に、閾優先度は所定とすることができる。データの優先度が閾優先度を超える(超えている)場合、端末デバイス110-1は、HARQプロセスの第1のセットからHARQプロセスを選択することができる。他の実施形態では、データが属する論理的チャネルの優先度が閾優先度を超える(超えている)場合、端末デバイス110-1は、HARQプロセスの第1のセットからHARQプロセスを選択することができる。
【0067】
代替的に、データの優先度が閾優先度未満である場合、端末デバイス110-1は、HARQプロセスの第2のセットからHARQプロセスを選択することができる。他の実施形態では、データが属する論理的チャネルの優先度が閾優先度未満である場合、端末デバイス110-1は、HARQプロセスの第2のセットからHARQプロセスを選択することができる。
【0068】
図4は、本開示の実施形態による、HARQプロセスを選択するための方法400のフローチャートを示す。この例において、CG#1は、高優先度サービスの送信のために用いることができ(例えば、論理的チャネル#1)、CG#2は、低優先度サービスの送信のために用いることができる(例えば、論理的チャネル#2)。N個のHARQプロセスのプールは、CG#2を最大でX個のHARQプロセスにおいて用いることができることを確実にするように構成することができ、これは、プールにおけるN-X個のHARQプロセスがCG#1のためにサービングされる(サービスされる)ことを意味する。数NおよびXは任意の適切な整数とすることができることに留意すべきである。
【0069】
ブロック410において、端末デバイス110-1は、データがCG#2(チャネル#2)において送信される必要があると決定する。データは、端末デバイス110-1のバッファ中に到達することができる。データは優先度を有する論理的チャネルに属する。
【0070】
ブロック420において、端末デバイス110-1は、CG#2に利用可能なHARQプロセスが存在するか否かを決定する。この例において、CG#2は、HARQプロセスの第2のセットから選択することを許可されるのみである。例えば、利用可能なHARQプロセスがない場合、ブロック430において、端末デバイス110-1は、CG#2の次の出現(occurrence:発生)に進むことができる。
【0071】
X個のHARQプロセスにおいて利用可能なHARQプロセスが存在する場合、ブロック440において、端末デバイス110-1は、利用可能なHARQプロセスからHARQプロセスを選択する。
【0072】
図5は、本開示の実施形態による、HARQプロセスを選択するための方法500のフローチャートを示す。この状況において、CG#2は、少なくともY個の利用可能なHARQプロセスが存在するという条件の下でN個のHARQプロセスのうちの任意のものを選択することができる。数N、XおよびYは任意の適切な整数とすることができることに留意すべきである。
【0073】
ブロック510において、端末デバイス110-1は、データがCG#2(チャネル#2)において送信される必要があると決定する。データは、端末デバイス110-1のバッファ中に到達することができる。データは優先度を有する論理的チャネルに属する。
【0074】
ブロック520において、端末デバイス110-1は、利用可能なHARQプロセスの数が、Yとして表すことができる閾数よりも高いか否かを決定する。閾数は、任意の適切な数とすることができる。例えば、利用可能なHARQプロセスの数がY未満である場合、ブロック530において、端末デバイス110-1は、CG#2の次の出現に進むことができる。閾数は、ネットワークデバイスによって決定し、端末デバイスに送信することができる。閾数は、端末デバイスにおいて所定とすることもできる。
【0075】
利用可能なHARQプロセスの数がYよりも高い場合、ブロック540において、端末デバイス110-1は、利用可能なHARQプロセスからHARQプロセスを選択する。
【0076】
図6は、本開示の一実施形態による、HARQプロセスを選択するための方法600のフローチャートを示す。この例において、CG#2によって同時に使用されるHARQプロセスの最大数はZとすることができる。数Zは任意の適切な整数とすることができることに留意すべきである。
【0077】
ブロック610において、端末デバイス110-1は、データがCG#2(チャネル#2)において送信される必要があると決定する。データは、端末デバイス110-1のバッファ中に到達することができる。データは優先度を有する論理的チャネルに属する。
【0078】
ブロック620において、端末デバイス110-1は、CG#2によって用いられているHARQプロセスの数が、Zとして表すことができる閾数よりも高いか否かを決定する。閾数は、任意の適切な数とすることができる。例えば、CG#2によって用いられているHARQプロセスの数がZよりも高い場合、ブロック630において、端末デバイス110-1は、CG#2の次の出現に進むことができる。閾数は、ネットワークデバイスによって決定し、端末デバイスに送信することができる。閾数は、端末デバイスにおいて所定とすることもできる。
【0079】
CG#2によって用いられているHARQプロセスの数がZ未満である場合、ブロック630において、端末デバイス110-1は、利用可能なHARQプロセスからHARQプロセスを選択する。
【0080】
図3に戻って参照すると、端末デバイス110-1は、複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで(一つにおいて)データをネットワークデバイス120に送信する。このようにして、高優先度を有するデータを低レイテンシーで送信することができる。本開示の実施形態は、構成されたグラントリソースが各々の固定数よりも多くのプロセスを用いることを可能にするようにスループットを増大させる。構成されたグラントリソースのために送信するデータがない場合、プロセスが消費されない。他方で、構成されたグラントリソースのための特定の数のプロセスを予約することにより、高優先度データの低レイテンシーが確保される。
【0081】
図7は、本開示の実施形態による700のフローチャートを示す。方法700は、任意の適切なデバイスにおいて実施することができる。例示の目的のみで、方法700は、ネットワークデバイス120において実施されるように説明される。方法700は端末デバイス110-1において実施することもできることに留意すべきである。
【0082】
ブロック710において、ネットワークデバイス120は情報を生成する。情報は、複数の構成されたグラントリソースおよび複数のHARQプロセスを示す。複数の構成されたグラントリソースは複数のHARQプロセスを共有する。情報は、複数の構成されたグラントリソースのアイデンティティおよび複数のHARQプロセスのアイデンティティを含むことができる。このようにして、複数のHARQプロセスを共有することによって、スループットが増大し、構成されたグラントが、各々の固定数よりも多くのプロセスを用いることが可能になる。構成されたグラントのために送信するデータがない場合、プロセスが消費されない。構成されたグラントリソースは、端末デバイスによって共有される周期的リソースとすることができる。
【0083】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス120は、構成されたグラントリソースを決定し、これらを端末デバイス110-1に配分することができる。ネットワークデバイス120は、一つまたは複数の条件に基づいて複数のHARQプロセスを決定することもできる。例えば、条件は、サービス品質、トラフィックボリュームおよびサービスタイプのうちの一つまたは複数を含むことができる。
【0084】
例示的な実施形態において、ネットワークデバイス120は、利用可能なHARQプロセスの閾数を生成することができる。情報は閾数を示すことができる。利用可能なHARQプロセスの数が閾数未満である場合、高優先度を有するデータを保証することができ、低優先度を有するデータを省くことができる。ネットワークデバイス120は、複数の構成されたグラントリソースの優先度を示す情報を生成することができる。ネットワークデバイス120は、データの閾優先度も生成することができる。
【0085】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス120は、複数のHARQプロセスからのHARQプロセスの第1のセットを示す情報を生成することができる。HARQプロセスの第1のセットは、閾優先度よりも高い優先度を有する送信のために用いることができる。代替的に、または加えて、ネットワークデバイス120は、複数のHARQプロセスからのHARQプロセスの第2のセットを示す情報を生成することができる。閾優先度未満の優先度を有する送信は、HARQプロセスの第2のセットから選択することを許可されるのみとすることができる。いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス120は、閾優先度も生成することができる。
【0086】
ブロック720において、ネットワークデバイス120は、情報を端末デバイス110-1に送信する。いくつかの実施形態では、情報は、構成されたグラントリソースのうちの一つまたは複数によってHARQプロセスのうちのいずれを用いることができるかを明示的に示すことができる。代替的に、または加えて、情報は、HARQプロセスのうちのいずれをより高い優先度を有するチャネル/チャネルグループによって用いることができるか、および/またはHARQプロセスのいずれをより低い優先度を有するチャネル/チャネルグループによって用いることができるかを明示的に示すことができる。
【0087】
いくつかの実施形態では、情報は、情報からのHARQプロセスの選択のための基準を含むことができる。例えば、構成されたグラントリソースにおける高優先度サービスを送信するためのフリーHARQプロセスを有する機会を増大させるために、基準は、CGのための複数のHARQプロセス内のHARQプロセスのサブセットを、高優先度の送信のためにのみ用いることができることを示すことができる。低優先度の送信は、そのサブセットの外側のHARQプロセスに限定することができる。
【0088】
ブロック730において、ネットワークデバイス120は、HARQプロセスを用いて、複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで(一つにおいて)端末デバイス110-1からデータを受信する。HARQプロセスは、端末デバイス110-1によって複数のHARQプロセスから選択することができる。
【0089】
上述したように、図8は、リソースがいずれのCGに属するかに基づいてHARQプロセスを選択する相互作用800の概略図を示す。ネットワークデバイス120は、情報を端末デバイス110-1に送信する(8005)。情報の詳細な説明は、図2および図3を参照して与えられ、ここでは明確にするために省かれる。単に例として、サービングセルの帯域幅部分について(のために)構成された二つの構成されたグラントリソース(例えば、CG#1およびCG#2)が存在し得る。
【0090】
端末デバイス110-1は、CG#1においてデータが送信されることを決定する(8010)。情報は、HARQプロセスの第3のセットがCG#1のために用いられることを示すことができる。このため、端末デバイス110-1は、CG#1において送信するために、HARQプロセスの第3のセットからHARQプロセス#aを選択する(8015)。端末デバイス110-1は、HARQプロセスID#aを用いてCG#1においてデータを送信する(8020)。いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス120は、HARQプロセスID#aのための再送信アップリンクグラントを端末デバイス110-1に送信することができる(8025)。端末デバイス110-1は、HARQプロセスID#aを有するCG#1においてデータを再送信することができる(8030)。情報は、二つ以上のHARQプロセスをCG#1のために用いることができることを示すことができることに留意すべきである。
【0091】
端末デバイス110-1は、更なるデータがCG#2において送信される必要があると決定する(8035)。情報は、HARQプロセスの第4のセットがCG#2のために用いられることを示すことができる。このため、端末デバイス110-1は、CG#2において送信するために、HARQプロセスの第4のセットからHARQプロセス#bを選択する(8040)。端末デバイス110-1は、HARQプロセスID#bを有するCG#2においてデータを送信する(8045)。HARQプロセスの第4のセットは、HARQプロセスの第3のセットのサブセットとすることができる。
【0092】
いくつかの実施形態では、方法300を実行するための装置(例えば、端末デバイス110-1)は、方法300における対応するステップを実行するそれぞれの手段を備えることができる。これらの手段は、任意の適切な方式で実施することができる。例えば、手段は、回路(circuitry)またはソフトウェアモジュールによって実施することができる。
【0093】
いくつかの実施形態では、装置は、第1のデバイスにおいて、第2のデバイスから、複数の構成されたグラントリソースおよび複数のハイブリッド自動的リピート要求(HARQ)プロセスを示す情報を受信する手段であって、複数のHARQプロセスは、複数の構成されたグラントリソースによって共有される、手段と、データが複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで(一つにおいて)送信される必要があるという決定に応答して、複数のHARQプロセスからHARQプロセスを選択する手段と、選択されたHARQプロセスを用いて、複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで(一つにおいて)第2のデバイスにデータを送信する手段とを備える。
【0094】
いくつかの実施形態では、複数のHARQプロセスからHARQプロセスを選択する手段は、情報から、HARQプロセスの選択のための基準を抽出する手段と、基準に基づいて、複数のHARQプロセスからHARQプロセスを選択する手段とを含む。
【0095】
いくつかの実施形態では、複数のHARQプロセスからHARQプロセスを選択する手段は、複数のHARQプロセスから、利用可能なHARQプロセスのセットを決定する手段と、複数のHARQプロセスにおける(複数のHARQプロセス中の)利用可能なHARQプロセスの数を決定する手段と、数が閾数未満であることに応答して、複数の構成されたグラントリソースのうちの一つの優先度を決定する手段と、優先度が閾優先度を超える(超えている)ことに応答して、利用可能なHARQプロセスからHARQプロセスを選択する手段とを含む。
【0096】
いくつかの実施形態では、複数のHARQプロセスからHARQプロセスを選択する手段は、情報に基づいて、複数のHARQプロセスからHARQプロセスの第1のセットを決定する手段であって、HARQプロセスの第1のセットは、閾優先度よりも高い優先度を有するデータのために用いられる、手段と、データの優先度を決定する手段と、優先度が閾優先度を超える(超えている)ことに応答して、HARQプロセスの第1のセットからHARQプロセスを選択する手段とを含む。
【0097】
いくつかの実施形態では、複数のHARQプロセスからHARQプロセスを選択する手段は、情報に基づいて、複数のHARQプロセスからHARQプロセスの第2のセットを決定する手段であって、閾優先度未満の優先度を有するデータは、HARQプロセスの第2のセットを用いることに対して許可されるのみである、手段と、データの優先度を決定する手段と、優先度が閾優先度未満であることに応答して、HARQプロセスの第2のセットからHARQプロセスを選択する手段とを含む。
【0098】
いくつかの実施形態では、データの優先度を決定する手段は、データが属する論理的チャネル/論理的チャネルグループの優先度、データのバッファされた時間、またはデータに含まれる媒体アクセス制御(MAC:medium access control)制御要素(CE:control element)が関係するトラフィックの優先度のうちの少なくとも一つに基づいてデータの優先度を決定する手段を含む。
【0099】
いくつかの実施形態では、装置は、情報に基づいて、複数のHARQプロセスからHARQプロセスの第3のセットを決定する手段であって、HARQプロセスの第3のセットは、複数の構成されたグラントリソースのうちの一つのために(について)用いられる、手段と、HARQプロセスの第3のセットからHARQを選択する手段とを備える。
【0100】
いくつかの実施形態では、装置は、情報に基づいて、複数のHARQプロセスからHARQプロセスの第4のセットを決定する手段であって、HARQプロセスの第3のセットは、複数の構成されたグラントリソースのうちの更なる一つのために(について)用いられ、HARQプロセスの第4のセットは、HARQプロセスの第3のセットのサブセットである、手段を備える。
【0101】
いくつかの実施形態では、複数のHARQプロセスからHARQプロセスを選択する手段は、データが属する論理的チャネルを決定する手段と、チャネルによって現在用いられているHARQプロセスの数を決定する手段と、数が閾数未満であることに応答して、複数のHARQプロセスからHARQプロセスを選択する手段とを含む。
【0102】
いくつかの実施形態では、複数のHARQプロセスからHARQプロセスを選択する手段は、複数のHARQプロセスのタイマーに基づいて、複数のHARQプロセスから、利用可能なHARQプロセスのセットを決定する手段と、利用可能なHARQプロセスのセットからHARQプロセスを選択する手段とを含む。
【0103】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスは端末デバイスを備え、第2のデバイスはネットワークデバイスを備える。
【0104】
いくつかの実施形態では、方法700を実行するための装置(例えば、ネットワークデバイス120)は、方法700における対応するステップを実行するそれぞれの手段を備えることができる。これらの手段は、任意の適切な方式で実施することができる。例えば、手段は、回路(circuitry)またはソフトウェアモジュールによって実施することができる。
【0105】
いくつかの実施形態では、装置は、第2のデバイスにおいて、複数の構成されたグラントリソースおよび複数のハイブリッド自動的リピート要求(HARQ)プロセスを示す情報を生成する手段であって、複数のHARQプロセスは、複数の構成されたグラントリソースによって共有される、手段と、情報を第1のデバイスに送信する手段と、複数のHARQプロセスからのHARQプロセスを用いて、複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで(一つにおいて)第1のデバイスからデータを受信する手段とを備える。
【0106】
いくつかの実施形態では、情報を生成する手段は、HARQプロセスの選択のための基準を生成する手段と、基準を情報に追加する手段とを含む。
【0107】
いくつかの実施形態では、情報を生成する手段は、複数のHARQプロセスにおける(複数のHARQプロセス中の)利用可能なHARQプロセスの閾数を示す情報を生成する手段を含む。
【0108】
いくつかの実施形態では、情報を生成する手段は、複数のHARQプロセスからHARQプロセスの第1のセットを示す情報を生成する手段であって、HARQプロセスの第1のセットは、閾優先度よりも高い優先度を有するデータのために用いられる、手段を含む。
【0109】
いくつかの実施形態では、情報を生成する手段は、複数のHARQプロセスからHARQプロセスの第2のセットを示す情報を生成する手段であって、閾優先度未満の優先度を有するデータは、HARQプロセスの第2のセットを用いることを許可されるのみである、手段を含む。
【0110】
いくつかの実施形態では、情報を生成する手段は、複数のHARQプロセスからHARQプロセスの第3のセットを示す情報を生成する手段であって、HARQプロセスの第3のセットは、複数の構成されたグラントリソースのうちの一つのために(について)用いられる、手段を含む。
【0111】
いくつかの実施形態では、情報を生成する手段は、そして閾優先度を生成する手段を含む。
【0112】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスは端末デバイスを備え、第2のデバイスはネットワークデバイスを備える。
【0113】
図9は、本開示の実施形態を実施するのに適したデバイス900の概略ブロック図である。デバイス900は、通信デバイス、例えば図1に示すようなネットワークデバイス120または端末デバイス110を実施するために提供することができる。示すように、デバイス900は、一つまたは複数のプロセッサ910と、プロセッサ910に結合された一つまたは複数のメモリ920と、プロセッサ910に結合された一つまたは複数の通信モジュール(例えば、送信機および/または受信機(TX/RX))940とを備える。
【0114】
通信モジュール940は、双方向通信のためのものである。通信モジュール940は、通信を促進するための少なくとも一つのアンテナを有する。通信インタフェースは、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインタフェースを表すことができる。
【0115】
プロセッサ910は、ローカル技術ネットワークに適している任意のタイプのものであることができ、マルチコアプロセッサアーキテクチャに基づき、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)およびプロセッサのうちの一つまたは複数を含むことができる。デバイス900は、メインプロセッサを同期させるクロックに時間的にスレーブされた特定用途向け集積回路(integrated circuit)チップ等の多数のプロセッサを有することができる。
【0116】
メモリ920は、一つまたは複数の不揮発性メモリと一つまたは複数の揮発性メモリとを含むことができる。不揮発性メモリの例には、限定ではないが、読み出し専用メモリ(ROM)924、電気的にプログラム可能な読み出し専用メモリ(EPROM)、フラッシュメモリ、ハードディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)ならびに他の磁気記憶装置および/または光記憶装置が含まれる。揮発性メモリの例には、限定ではないが、電源を落としている間には持続しないランダムアクセスメモリ(RAM)922および他の揮発性メモリが含まれる。
【0117】
コンピュータプログラム930は、関連するプロセッサ910によって実行されるコンピュータ実行可能命令を含む。プログラム930は、ROM924に格納されてもよい。プロセッサ910は、プログラム930をRAM922にロードすることにより、任意の好適な動作および処理を行うことができる。
【0118】
本開示の実施形態は、図2図7を参照して説明した本開示の任意の処理をデバイス900が実施することができるように、プログラム930によって実施されてもよい。本開示の実施形態はまた、ハードウェアによって、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実施されてもよい。
【0119】
いくつかの実施形態では、プログラム930は、デバイス900(メモリ920等)、またはデバイス900によってアクセス可能な他の記憶装置に含まれ得るコンピュータ可読媒体に、有形的に含まれてもよい。デバイス900は、実行のために、プログラム930をコンピュータ可読媒体からRAM922にロードすることができる。コンピュータ可読媒体には、ROM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードディスク、CD、DVD等のような、任意のタイプの有形の不揮発性記憶装置が含まれ得る。図9は、CDまたはDVDの形態のコンピュータ可読媒体1000の例を示す。コンピュータ可読媒体には、プログラム930が格納されている。
【0120】
一般に、本開示の様々な実施形態は、ハードウェアもしくは特別目的回路(circuits)、ソフトウェア、ロジック、またはそれらの任意の組み合わせにおいて実施することができる。いくつかの態様は、ハードウェアで実施されてもよく、一方、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスによって実行することができるファームウェアまたはソフトウェアで実施されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート、または他の図表現を使用して図示および説明することができるが、本明細書に記載されたこれらのブロック、装置、システム、技術または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、特別目的回路(circuits)またはロジック、汎用ハードウェアもしくはコントローラまたは他のコンピューティングデバイス、あるいは、それらのいくつかの組み合わせにおいて実施することができることを理解されたい。
【0121】
本開示はまた、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に有形に格納された少なくとも一つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、図2図5を参照して上記で説明した方法400または900を実行するために、プログラムモジュールに含まれるもの等、対象の実プロセッサまたは仮想プロセッサ上のデバイスで実行されるコンピュータ実行可能命令を含む。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行し、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造等が含まれる。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態において望まれるように、プログラムモジュール間で組み合わせ、または分割することができる。プログラムモジュールの機械実行可能な命令は、ローカルデバイス内または分散型デバイス内で実行され得る。分散型デバイスでは、プログラムモジュールは、ローカルおよびリモートの両方の記憶媒体に配置され得る。
【0122】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、一つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書くことができる。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供することができ、その結果、プログラムコードがプロセッサまたはコントローラによって実行されると、それにより、フローチャートおよび/またはブロック図で規定された機能/動作が実施されるようになる。プログラムコードは、完全にマシン(機械)上で実行される場合もあれば、スタンドアローンのソフトウェアパッケージとして一部マシン上で実行される場合もあり、一部がマシン上で実行され、一部がリモートマシン(遠隔の機械)上で実行される場合もあれば、完全にリモートマシンまたはサーバ上で実行される場合もある。
【0123】
本開示の文脈において、コンピュータプログラムコードまたは関連データは、デバイス、装置またはプロセッサが、上記のように様々なプロセスおよび動作を実施できるように、任意の好適なキャリアによって搬送され得る。キャリアの例には、信号、コンピュータ可読媒体等が含まれる。
【0124】
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体であり得る。コンピュータ可読媒体は、電子、磁気、光、電磁気、赤外線、もしくは半導体のシステム、装置、またはデバイス、あるいは上記の任意好適な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例には、1本以上のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、または上記の任意好適な組み合わせが含まれる。
【0125】
更に、動作が特定の順序で示されているが、これは望ましい結果を得るために、そのような動作が、示された特定の順序で実行されること、もしくは順次に実行されること、または図示された全ての動作が実行されることを要求するものと解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスク処理および並列処理が有利な場合もある。同様に、いくつかの具体的な実施態様の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する制限と解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有であり得る特徴の説明と解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で説明されている特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実施することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明されている様々な特徴もまた、多数の実施形態で別々に、または任意の好適なサブコンビネーション(sub-combination:副組み合わせ)で実施してもよい。
【0126】
本開示は、構造的特徴および/または方法論的行為に固有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲で定義される本開示は、必ずしも上記の特定の特徴または行為に限定されるものではないことを理解されたい。むしろ、上記の特定の特徴および行為は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2024-05-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
第1のデバイスにおいて、第2のデバイスから、複数の構成されたグラントリソースおよび複数のハイブリッド自動的リピート要求、HARQ、プロセスを示す情報を受信することであって、前記複数のHARQプロセスは、前記複数の構成されたグラントリソースによって共有される、受信すること、
データが前記複数の構成されたグラントリソースのうちの一つで送信される必要があるという決定に応答して、前記複数のHARQプロセスからHARQプロセスを選択すること、および、
前記選択されたHARQプロセスを用いて、前記複数の構成されたグラントリソースのうちの前記一つで前記第2のデバイスに前記データを送信すること
を含む、方法。
【外国語明細書】