(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024102188
(43)【公開日】2024-07-30
(54)【発明の名称】セルライトの治療のための注射技術
(51)【国際特許分類】
A61K 38/48 20060101AFI20240723BHJP
A61P 17/00 20060101ALI20240723BHJP
C12N 9/48 20060101ALN20240723BHJP
【FI】
A61K38/48
A61P17/00 ZNA
C12N9/48
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024073495
(22)【出願日】2024-04-30
(62)【分割の表示】P 2021524130の分割
【原出願日】2019-07-12
(31)【優先権主張番号】PCT/IB2019/000767
(32)【優先日】2019-07-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IB
(31)【優先権主張番号】62/697,376
(32)【優先日】2018-07-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/733,046
(32)【優先日】2018-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】521011813
【氏名又は名称】エンド グローバル エステティックス リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100095832
【弁理士】
【氏名又は名称】細田 芳徳
(72)【発明者】
【氏名】ヴィジャヤン,サジ
(72)【発明者】
【氏名】デービス,マシュー,ダブリュ.
(72)【発明者】
【氏名】マクレーン,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】オンブロ,ジョージ
(72)【発明者】
【氏名】カービー,トッド
(57)【要約】
【課題】セルライトの治療のための注射技術を提供すること。
【解決手段】
所定の工程を含む、ヒト患者の大腿においてセルライトの重症度を低減する方法。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒト患者の大腿においてセルライトの重症度を低減する方法であって:
a. 以下の特性:
i. 約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax(分-1);
ii. 約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM(GPAアッセイ)のKM;
iii. 約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat(秒-1);
iv. 約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒;
v. 約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1;
vi. 約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量;
vii. 逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)で測定される場合に少なくとも80%の面積純度;
viii. 約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力;
ix. 約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力;
x. 約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力;
xi. 1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物;
xii. 1cfu/mL以下のバイオバーデン
の少なくとも2つを有するコラゲナーゼ組成物を提供する工程;ならびに
b. 治療I~Vからなる群より選択される治療計画に従って、コラゲナーゼ組成物の治療有効量を注射する工程、ここでセルライトの外観の向上は、セルライト重症度、向上および/または患者満足を評価するために臨床医および/または患者により使用される、Hexselセルライト重症度尺度(Hexsel CSS)、Hexsel落ち込み深さスコア、リカート尺度、くぼみ分析、臨床医が報告した写真数値セルライト重症度尺度(CR-PCSS)、患者が報告した写真数値セルライト重症度尺度(PR-PCSS)、調査者全体的美的向上尺度(I-GAIS)、被験体全体的美的向上尺度(S-GAIS)、患者が報告したセルライト影響尺度(PR-CIS)、省略PR-CIS、被験体自己評定尺度(SSRS)、セルライト治療による被験体満足(SSCT)、セルライト重症度の臨床医評価(写真撮影または他の像)、ボディ-Q(Body-Q)、大腿セルライト効力尺度(PR-TCES; CR-TCES)および検証された写真数値または他の尺度からなる群より選択される尺度または他の測定ツールにより確立される、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年7月11日に出願された国際出願番号PCT/US19/41494、2018年7月12日に出願された米国仮出願第62/697,376号および2018年9月18日に出願された米国仮出願第62/733,046号に対する優先権を主張し、それらは法律により許容される十分な程度にまでそれらの全体において参照により本明細書に援用される。
【0002】
技術分野
本発明は、セルライトの評価および治療の分野に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
セルライト(浮腫性線維硬化性脂肪組織症(edematous fibrosclerotic panniculopathy)(EFP)としても公知)は、皮下接合部での構造的特徴と生体力学学的特性(すなわち繊細な包み込み(containment)と突き出し力)の間の不均衡として理解され得る美的状態である(非特許文献1)。したがって、セルライト治療の目標は、皮下界面を強化することおよび/または種々の種類のサブシジョン(subcision)により線維性中隔(fibrous septae)を解放することである(Rudolph et al., 上述)。線維性中隔は、セルライトの寄与的な(contributory)根源的な原因ならびに解剖学的および画像分析の試験によりセルライトについての治療の標的として認識されている(非特許文献2; 非特許文献3; 非特許文献4; 非特許文献5; 非特許文献6; 非特許文献7)。セルライトを効果的に治療するために、治療的アプローチは、コラーゲンで構成され(
図1)かつ多くの女性に対して厄介な皮膚のくぼみ(dimpling)を生じさせる皮膚中隔を溶解またはそうでなければ破壊することを必要とする。
【0004】
セルライトを治療するための試みにおいて使用されている治療があるが、承認された薬理学的な治療はない。複数の治療的モダリティにもかかわらず、現在の非薬理学的治療のいずれもが有益であるという科学的な証拠はほとんどない。実際に、証拠の多くは、不確かであるか、主観的であるかまたは患者の自己評価のみに基づく。EFPの歴史的な治療のいくつかとしては、重量減少、局所的薬剤、マッサージ、脂肪吸引、メソセラピー(mesotherapy)、高周波、サブシジョン(subcision)、電動サブシジョン(powered subcision)およびレーザー療法が挙げられる。これらの治療の多くは望ましくない副作用を有する(非特許文献8; 非特許文献9; 非特許文献10; 非特許文献11; 非特許文献12; 非特許文献13)。このように、多くの医師は、美的状態の向上が容易に得られないと考えている。したがって、セルライトを有する女性において美的結果を向上するための安全で有効な非外科的治療のための、まだ対処されていない必要性が残る。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】Rudolph et al, 「Structural Gender Dimorphism and the Biomechanics of the Gluteal Subcutaneous Tissue: Implications for the Pathophysiology of Cellulite」, Plast. Reconstr. Surg. 2019;143(4):1077-1086
【非特許文献2】Hexsel et al, 「Side-by-side comparison of areas with and without cellulite depressions using magnetic resonance imaging」, Dermatol Surg. 2009;35(10):1471-1477
【非特許文献3】Hexsel et al. 「Magnetic Resonance Imaging of Cellulite Depressed Lesions Successfully Treated by Subcision」, Dermatol Surg. 2016;42(5):693-696
【非特許文献4】Mirrashed F, Sharp JC, Krause V, Morgan J, Tomanek B. 「Pilot study of dermal subcutaneous fat structures by MRI in individuals who differ in gender, BMI, and cellulite grading」, Skin Res Technol. 2004;10(3):161-168
【非特許文献5】Nuernberger and Mueller, 「So-called cellulite: an invented disease,」 J Dermatol Surg Oncol.1978;4(3):221-229
【非特許文献6】Piuerard et al, 「Cellulite: from standing fat herniation to hypodermal stretch marks」, Am J Dermatopath. 2000;22(1):34-37
【非特許文献7】Querleux et al, 「Anatomy and physiology of subcutaneous adipose tissue by in vivo magnetic resonance imaging and spectroscopy: relationships with sex and presence of cellulite」, Skin Res Technol. 2002;8(2):118-124
【非特許文献8】Avram MM, 「Cellulite: a review of its physiology and treatment」, J Cosmet Laser Ther. 2004;6(4):181-185
【非特許文献9】Collis et al, 「Cellulite treatment: a myth or reality: a prospective randomized, controlled trial of two therapies, endermologie and aminophylline cream」, Plast Reconstr Surg. 1999;104(4):1110-1114
【非特許文献10】Khan MH, Victor F, Rao B, Sadick NS. 「Treatment of cellulite: Part I. Pathophysiology」. J Am Acad Dermatol. 2010;62(3):361-370
【非特許文献11】Hexsel DM, Mazzuco R. 「Subcision: a treatment for cellulite」. Int J Dermatol. 2000;39(7):539-544
【非特許文献12】Boyce et al, 「Clinical evaluation of a device for the treatment of cellulite: Triactive」. Am J Cosmet Surg. 2005;22:233-237
【非特許文献13】DiBernardo BE. 「Treatment of cellulite using a 1440-nm pulsed laser with one-year follow-up」. Aesthet Surg J. 2011;31(3):328-341
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、セルライトの治療のための注射技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
概要
本開示は、上述の必要性を満足し、コラゲナーゼの治療有効量(詳細な説明に定義される)の皮下注射によりヒト患者においてセルライトを治療する方法に関する。かかる方法は、種々の尺度を使用した患者のセルライトの重症度の治療前評価およびセルライト重症度の患者のベースラインを確立するための評価技術に関する。次いでこれは、コラゲナーゼの皮下注射によるセルライトの治療に続く。コラゲナーゼの投薬および投与は変化し得、コラゲナーゼは、コラゲナーゼおよび1つ以上の薬学的に許容され得る賦形剤を含む医薬組成物の形態であり得る。かかる賦形剤としては滅菌の注射用水、pH調整剤および安定化剤が挙げられ得る。治療後評価は、ベースラインと比較した治療の効力(efficiency)を確認するために行われる。本開示の治療方法は、セルライトの外観(appearance)の有意な低減を生じる。
【0008】
詳細な説明で説明されるように、4段階の治療があるが、それらは任意であり、順序は厳密に限定されることを意図しない。
1. 第1段階において、臨床医は、治療されるセルライトのくぼみの選択を行う。次いで、注射の前に評価を行い、例えば臨床医および/または患者は独立して、以下の尺度または他の評価方法の1つ以上(詳細な説明において定義される)を使用して治療前のセルライトの治療前重症度を評価する:
○Hexselセルライト重症度尺度(Hexsel CSS)
○Hexsel落ち込み深さスコア
○リカート尺度
○くぼみ分析
○臨床医が報告した写真数値セルライト重症度尺度(CR-PCSS)
○患者が報告した写真数値セルライト重症度尺度(PR-PCSS)
○調査者全体的美的向上尺度(I-GAIS)
○被験体全体的美的向上尺度(S-GAIS)
○患者が報告したセルライト影響尺度(PR-CIS)
○省略PR-CIS(PR-CIS Abbreviated)
○被験体自己評定尺度(SSRS)
○セルライト治療による被験体の満足(SSCT)
○セルライト重症度の臨床医の評価(写真または他の像)
○ボディ-Q(Body-Q)
○Fitzpatrick尺度
○大腿セルライト効力尺度(PR-TCES; CR-TCES)
○セルライト重症度、向上および/または患者満足を評価するために臨床医および/または患者により使用される任意の検証された写真数値または他の尺度(例えば、Hexsel-Merz尺度(American Academy of Dermatology meeting 2019でのポスター発表)。
さらに、臨床医および患者による治療前評価は、それぞれ異なるセルライト重症度評定またはレベルを有する、一連の3~15の写真、イラスト、図、コンピューター画像、3Dモデル、MRI画像、サーモグラム、超音波記録、患者の口頭のフィードバック等を分析することにより実施され得る。
2. 治療の第2段階において、治療されるくぼみは、点または他の印付けにより臨床医により印をつけられる(
図6)。印は典型的に、一番底(nadir)が存在する場合に、くぼみの一番底に配置される。より多くの写真が撮られ得、他の評価がなされ得る。
3. 治療の第3段階において、治療有効量のコラゲナーゼが、1つ以上の治療領域において単回用量または分割用量でくぼみ(1つまたは複数)に皮下注射される(詳細な説明において定義される)。用量および注射技術は異なる。例えば、方法は、以下の手順(
図10に図示される(治療IV))に従って深いおよび浅い注射を含み得る:
・注射部位で皮膚表面に対して約30°の角度で配置され、被験体の頭部に方向づけられた針を用いて、針を全面的に(all the way)(1インチ)押し、シリンジプランジャーを穏やかに押すことにより0.3mLのコラゲナーゼ組成物を注射する。
・皮膚表面に対する針の30°の角度を維持しながら針の約半分の長さ(1/2インチ)を穏やかに引き抜き、針を被験体の1つの側面に対して再度配置する(位置B)。シリンジプランジャーを穏やかに押すことにより約0.3mLコラゲナーゼ組成物を注射する。
・皮膚表面に対して針の30°の角度を維持し、針を位置AとBの間の中ほどに再度配置し(位置C、被験体の肩に向かう)、シリンジプランジャーを穏やかに押すことにより約0.3mLのコラゲナーゼ組成物を注射する。
・皮膚の表面に対して針の30°の角度を維持し、針を位置Bの正確に反対側に再度配置し(位置D)、シリンジプランジャーを穏やかに押すことにより約0.3mLのコラゲナーゼ組成物を注射する。
・皮膚表面に対して針の30°の角度を維持し、針を位置AとDの中ほどに再度配置し(位置E、被験体の他方の肩に向かう)、シリンジプランジャーを穏やかに押すことにより約0.3mLのコラゲナーゼ組成物を注射する。
・1.5mLのコラゲナーゼ組成物を有する3mLシリンジは1つの注射部位について充分である。
・それぞれの治療領域(それぞれの臀部またはそれぞれの大腿)において12の3mLシリンジを使用して、1.5mLの合計12回の注射(18.0mLの合計、それぞれ5アリコート0.3mL)を12の注射部位で投与する。
・それぞれの治療訪問で2治療領域(2の臀部または2の大腿)にわたり合計24の注射を投与する。
【0009】
別の例において、3つの角度:皮膚表面に対して約90°、皮膚表面およびくぼみの長軸に対して約45°ならびに皮膚表面およびくぼみの長軸に対して約135°で針をくぼみに注射し得る。非限定的な一例において、上述の3つの注射は、0.1mL勾配および30ゲージ1/2インチの針を有する1mLのシリンジを使用して、3つの0.1mLアリコートとしてくぼみに直接送達される。詳細な説明において他の技術を説明する。
4. 治療の第4段階において、上述の尺度および他の評価方法(例えば内出血(bruising)分析)を使用して注射後評価を行う。特定のコラゲナーゼ治療の効力は、単一の臨床医評定もしくは患者評定に基づき得るかまたは同じ被験体についての両方の尺度において向上が示される臨床医評定および患者評定を含む複合終点(endpoint)に基づき得、すなわち特定される前の向上のレベルは臨床医と患者の両方の尺度において示される。
【0010】
コラゲナーゼは、単回用量または分割用量において約0.01mg~約20mgの量で注射され、以下の特徴:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM(GPAアッセイ)のKM
・約~(about to)約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat(秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定される場合の少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(potency)(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
本明細書を使用する場合、関連する動力学パラメーターは、本明細書に記載されるように、キュベットアッセイまたはマイクロプレートアッセイ(例えばSRCキュベットアッセイ、SRCマイクロプレートアッセイ、GPAキュベットアッセイおよびGPAマイクロプレートアッセイ)を使用して測定され得る。
【0011】
いくつかの態様において、組成物中に存在するコラゲナーゼは、約1:1の比でコラゲナーゼIおよびコラゲナーゼIIを含む。コラゲナーゼIおよびコラゲナーゼIIの他の比、例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1が使用されてもよい。コラゲナーゼIおよびコラゲナーゼIIのそれぞれは、逆相HPLCにより測定される場合に少なくとも80%または85%または90%または91%または92%または93%または94%または95%または96%または97%または98%または99%または100%の面積純度を有し得る。
【0012】
別の態様において、コラゲナーゼ組成物は、約1:1のAUX IおよびAUX IIの比を有するCCH(詳細な説明において定義される)を含む。AUX IおよびAUX IIの他の比、例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1が使用してもよい。AUX IおよびAUX IIのそれぞれは、逆相HPLCにより測定される場合に少なくとも80%または85%または90%または91%または92%または93%または94%または95%または96%または97%または98%または99%または100%の面積純度を有し得る。
【0013】
他の例において、コラゲナーゼ組成物は液体であり得るか、または希釈剤を用いて凍結乾燥固体形態から再構成される。混合物の用量は、希釈剤に関係なく、存在するコラゲナーゼの量により測定され、1以上の注射において約0.1mg~約20mgを含み得る。別の態様において、投与される用量は、1以上の注射において約0.06mg、0.48mg、0.84mg、1.68mg、2.52mg、3.36mg、4.2mg、5.04mg、5.88mg、6.72mg、7.56mgまたは8.4mgである。例えば、約0.06mg、0.48mg、0.84mgまたは1.68mgが、約12の分割された注射において投与される。注射されるコラゲナーゼ組成物の体積は、注射当たり0.01mL~3mLまたは治療訪問(詳細な説明において定義される)当たり合計約0.2mL~150mLの範囲であり得る。特定の態様において、上述の用量は、CCHを含むコラゲナーゼ組成物に対するものである。別の態様において、上述の用量は、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM(GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定される場合の少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有するコラゲナーゼ組成物に対するものである。
【0014】
別の態様において、治療領域当たり約12の均等に分割された注射において約0.84mgのCCHが注射される(約0.07mgx12注射=約0.84mg)。いくつかの場合において、0.84mgを用いたかかる治療は、1の治療訪問または2、3、4もしくは5の治療訪問についての10~40日毎に起こる。他の場合において、1より多くの治療領域に、2、3、4または5の治療訪問の間に10~40日毎に0.84mgが注射される。かかる注射は、5より多くの治療訪問において投与され得る。
【0015】
さらに、詳細な説明において記載されるように、コラゲナーゼ注射は、セルライトの治療に有効である。例えば、Hexsel落ち込み深さスコア、リカート尺度スコアおよびくぼみ分析によりセルライトの外観の有意な向上が示される。
【0016】
本組成物、尺度、方法等のさらなる態様は、以下の説明、図面、実施例および特許請求の範囲から明らかである。前述および以下の記載から理解され得るように、本明細書に記載されるそれぞれおよび全ての特徴、ならびにかかる特徴の2つ以上のそれぞれおよび全ての組合せは、本開示の範囲に含まれるが、ただしかかる組み合わせに含まれる特徴は相互に矛盾しない。さらに任意の特徴または特徴の組合せは、任意の態様または局面から具体的に排除されることがある。さらなる局面および態様は、特に添付の実施例および図面に関して考慮される場合、以下の説明および特許請求の範囲に記載される。
【0017】
即ち、本発明の要旨は、以下のものに関する。
項1
ヒト患者の大腿においてセルライトの重症度を低減する方法であって:
a. 以下の特性:
i. 約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax(分-1);
ii. 約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM(GPAアッセイ)のKM;
iii. 約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat(秒-1);
iv. 約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒;
v. 約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1;
vi. 約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量;
vii. 逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)で測定される場合に少なくとも80%の面積純度;
viii. 約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力;
ix. 約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力;
x. 約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力;
xi. 1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物;
xii. 1cfu/mL以下のバイオバーデン
の少なくとも2つを有するコラゲナーゼ組成物を提供する工程;ならびに
b. 治療I~Vからなる群より選択される治療計画に従って、コラゲナーゼ組成物の治療有効量を注射する工程、ここでセルライトの外観の向上は、セルライト重症度、向上および/または患者満足を評価するために臨床医および/または患者により使用される、Hexselセルライト重症度尺度(Hexsel CSS)、Hexsel落ち込み深さスコア、リカート尺度、くぼみ分析、臨床医が報告した写真数値セルライト重症度尺度(CR-PCSS)、患者が報告した写真数値セルライト重症度尺度(PR-PCSS)、調査者全体的美的向上尺度(I-GAIS)、被験体全体的美的向上尺度(S-GAIS)、患者が報告したセルライト影響尺度(PR-CIS)、省略PR-CIS、被験体自己評定尺度(SSRS)、セルライト治療による被験体満足(SSCT)、セルライト重症度の臨床医評価(写真撮影または他の像)、ボディ-Q(Body-Q)、大腿セルライト効力尺度(PR-TCES; CR-TCES)および検証された写真数値または他の尺度からなる群より選択される尺度または他の測定ツールにより確立される、
を含む、方法。
【発明の効果】
【0018】
本発明により、セルライトの治療のための注射技術が提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図面の簡単な説明
本特許または出願ファイルは、カラーで作成された少なくとも1つの図を含む。カラー図(1つまたは複数)を有する本特許または特許出願公開公報のコピーは、請求および必要な料金の支払いに応じて官庁から提供される。
【0020】
態様の前述の特徴は、添付の図面に関して、以下の詳細な説明を参照してより容易に理解される。
【
図1】
図1は、コラーゲン中隔を示す皮膚および皮下組織の断面図である。
【
図2】
図2は、AUX-I(配列番号:5)についてのアミノ酸配列リストである。
【
図3】
図3は、AUX-II(配列番号:6)についてのアミノ酸配列リストである。
【
図4】
図4は、Hexselセルライト重症度尺度(CSS)(B)落ち込みの深さを図示する。
【
図5】
図5は、PR-およびCR-大腿セルライト効力尺度を図示する。
【
図6】
図6は、臀部の対象くぼみおよび注射部位印づけの例を図示する。
【
図7】
図7は、治療I(浅い注射、3アリコート)に使用される注射技術を示す。
【
図8】
図8は、治療II(浅い注射、1アリコート)に使用される注射技術を示す。
【
図9】
図9は、治療III(深い注射、1アリコート)に使用される注射技術を示す。
【
図10】
図10は、治療IV(深い注射および浅い注射、5アリコート)に使用される注射技術を示す。
【
図11】
図11は、治療V(浅い注射、4アリコート)に使用される注射技術を示す。
【
図12】
図12は、コラゲナーゼまたはプラシーボのセルライトくぼみへの投与に有用な注射技術の図示である。
【
図13】
図13は、グリッドに対する3D登録(1日目印づけ前)である。
【
図14】
図14は、画像登録のためのカラーバイディスタンスマップ(color-by-distance map)である。
【
図17】
図17は、被験体の左臀部における注射後4、8および15日目の正常組織および内出血した組織の輪郭を示す。
【
図18A】
図18(A)は、左臀部における注射後4、8および15日目の正常組織および内出血した組織の輪郭を示し、これらの組織におけるL*、a*およびb*色測定を提供する。
【
図18B】
図18(B)は、左臀部における注射後4、8および15日目の正常組織および内出血した組織の輪郭を示す。正常および内出血した組織についての平均の色およびΔEは、L*a*b*色値に基づいて計算する。
【
図19A】
図19(A)~19(C)はくぼみ分析を示す。
図19(A)は、くぼみ分析パラメーターにおけるの1日目印づけ前の観察された画像および該画像からの変化を図示する。
【
図19C】
図19(C)は、くぼみの底と内挿された(interpolated)表面の間の表面積および体積を図示する。
【
図20】
図20は、大腿における浮腫性線維硬化性脂肪組織症の治療におけるCCHの第2b相、無作為化二重盲検プラシーボ対照試験の試験フローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
詳細な説明
ここで種々の局面および態様が、本明細書において十分に説明される。しかしながら、これらの局面および態様は、多くの異なる形態で具現化され得、これらを限定として解釈されるべきではなく、これらの態様は、本開示が完璧かつ完全なものとなり、本発明の主題の範囲を当業者に対し十分に伝達するように提供される。前述または後述にかかわらず、本明細書で引用される全ての刊行物、特許および特許出願は、それらの全体において参照により本明細書に援用される。
【0022】
A. 定義
そうではないと定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語および句は、反対のことが明らかに示されるか、または反対のことが該用語または句が使用される文脈から明らかに明白でない限り、該用語および句が当技術分野で獲得している意味を含む。本発明の実施または試験において、本明細書に記載の方法および材料と類似または同等の、任意の方法および材料を使用し得るが、ここでは特定の方法および材料を説明する。
【0023】
そうではないと記載されない限り、個々の数値の使用は、その数値の前に「約(about)」または「およそ(approximately)」という単語があるかのごとく、概数として記載される。同様に、本願において特定される種々の範囲の数値は、そうではないと明示されない限り、記載範囲内の最小値および最大値の両方前に「約」または「およそ」という単語があるかのように、概数として記載される。この様式において、記載範囲を上回るおよび下回る変形は、範囲内の値と実質的に同じ結果を達成するために使用され得る。本明細書で使用される場合、用語「約」および「およそ」は、数値を指す場合に、開示される主題が最も密接に関連する技術分野、または対象となる範囲もしくは要素に関連する技術分野における当業者にとって明白かつ通常的な意味を有するものとする。厳密な数値的境界から広げる量は数多くの因子に依存する。例えば、考慮され得る因子のいくらかは、要素の臨界性、および/または所定の量の変形が特許請求される主題の性能に及ぼす効果、ならびに当業者に公知の他の考慮事項を含む。本明細書で使用される場合、異なる数値に対する異なる量の有効数字の使用は、どのように「約」または「およそ」という語の使用が特定の数値または範囲を広げるように働くかを限定するようには意図されない。したがって、一般的事項として、「約」または「およそ」は数値の幅を広げる。また、範囲の開示は、最小値と最大値の間の全ての値に加えて、用語「約」または「およそ」の使用によりもたらされる範囲の広がりを含む連続的な範囲として意図される。結果的に、本明細書における値の範囲の記載は単に、範囲内に含まれる各個別の値を個別に言及する簡略的方法として供するように意図され、各個別の値は、本明細書で個別に記載されるように本明細書に組み込まれる。
【0024】
本明細書で使用する場合、「患部(affected area)」または「治療領域」は、コラゲナーゼ(以下に定義)を用いて治療されるかまたは治療されているヒト患者におけるセルライトの領域を意味する。これは、四半分(すなわち左臀部、右臀部、左後外側大腿、右後外側大腿)を含み得る。患部または治療領域は臀部または大腿に限定されない。むしろ、セルライトを有する身体の任意の領域が、治療領域として治療され得る。
【0025】
「有害事象」または「AE」は、本明細書で使用する場合、身体構造(徴候)、身体機能(症状)、実験室結果(例えば化学、ECG、X線等)における任意の望ましくないかもしくは意図されない変化または試験医薬に関連すると考えられるかどうかいずれにせよ、試験医薬の使用に一時的に関連する予め存在する状態の悪化を意味する。
【0026】
「ボディ-Q」は、本明細書で使用する場合、Memorial Sloan Kettering Cancer Centerによるライセンスの下市販される患者が報告する結果の機器である。これは、身体輪郭および/または重量減少の患者の知覚に基づく。これは、3つのドメイン:独立して機能する18の尺度により出現、健康関連の生活の質(HRQL)および健康管理の患者の経験を測定する。患者が報告する結果の機器(patient reported outcome instrument)は、Body-Q: User’s Manual Body-Q: User’s Manual, Version 1.0, July 2015, Memorial Sloan Kettering Cancer Center, McMaster University and Stefan Canoに記載される。ボディ-Qはセルライトを測定するための尺度を含む。https://www.mskcc.org/sites/default/files/node/174457/documents/body-q-users-guide.pdf (2019年7月3日にアクセス)参照。セルライトについて、過去一週間の時間枠にわたる「全くない」から「極度に苦しむ」までの範囲の応答選択肢を有し、Flesch-Kincaid等級読み取りレベルを採用する16の尺度の項目がある。患者は:「あなたのセルライトを考慮して、過去一週間に、どのくらい強く苦しんだか」と尋ねられる:[患者が応答を、1-極度に苦しむ;2-中程度に苦しむ;3-ほとんど苦しまない;4-全く苦しまないと順位づける16の質問が続く]。スコアは、16(極度に苦しむ)から64(全く苦しまない)までの範囲である。
【0027】
従来、内出血の臨床的検査は、被験体の医学的、外科的および付随する医薬歴の評価に関連する内出血した周囲の領域の視覚的な検査を含む。この解釈の結果は主観的であり、見た目の外形、周囲の光、暴露されない周囲の皮膚の色ならびに観察者の経験および視覚的鋭敏さなどのいくつかの関係ない因子より影響を受ける。「内出血分析」は、本明細書で使用する場合、全ての被験体画像に均一に適用される、米国特許公開公報2019/0035080に開示される客観的画像捕捉および追跡方法を使用して、被験体におけるコラゲナーゼ治療領域の画像から評価される場合の皮膚の色の視覚的な変化の検出を意味する。この客観的な分析は、被験体内(異なる時点で同じ被験体内)および被験体間(異なる被験体間)の両方の内出血レベルを定量、区別および評価する能力を提供することにより、健康管理提供者により内出血の視覚的および臨床的な検査を補助またはさらには置き換えるための能力を有する。この分析は、2色が同時に赤色と緑色であり得ないかまたは同時に黄色と青色ではあり得ないことを述べる反対色説の後に設計された国際照明委員会(CIE)により定義されるL*a*b*色空間を利用する。以下に示されるように、L*は明度/暗さを示し、a*は赤色/緑色座標であり、b*は黄色/青色座標である。L*(ΔL*)、a*(Δa*)およびb*(Δb*)についてのデルタは正(+)または負(-)であり得る。しかしながら、合計の差、デルタE(ΔE*)は常に正である。
・ΔL*(L*試料-L*標準)=明度と暗さの差(+=より明るい、-=より暗い);低い数(0~50)は暗いことを示し、高い数(51~100)は明るいことを示す
・Δa*(a*試料-a*標準)=赤色と緑色の差(+=より赤い、-=より緑色)
・Δb*(b*試料-b*標準)=黄色と青色の差(+=より黄色、-=より青色)
対象の色(この場合、被験体の治療された領域の画像中で捕捉された内出血)を完全に説明するために3つ全ての値が必要とされる。L*a*b*値におけるデータ出力によるコラゲナーゼで治療した領域の画像分析(プロトコルの特定の時点での治療前後の画像)のための客観的方法により、皮膚の色および該領域中の任意の変化の迅速、容易、正確、反復可能かつ偏らない定量が可能になる。この方法は、画像の従来の主観的な視覚的推定に関連する固有の変動性を除外する。ΔEは以下のように計算される:
ΔE(内出血 対 正常の間の色差)=SQRT [(L
*
B-L
*
N)
2+(A
*
B-A
*
N)
2+(B
*
B-B
*
N)
2]、式中
L
*
B= 内出血した組織L
*
L
*
N= 正常組織L
*
A
*
B = 内出血した組織A
*
A
*
N= 正常組織A
*
B
*
B= 内出血した組織B
*
B
*
N= 正常組織B
*
である。
図18(B)は、治療領域の内出血分析を図示する。
【0028】
本明細書で使用する場合、「CCH」は、クロストリジウム ヒストリチクム(Hathewaya histolyticaとしても公知)の発酵により得られる約1:1の比のコラゲナーゼのAUX-I(配列番号:5(
図2))およびAUX-II(配列番号:6(
図3))混合物を意味する。CCHは、商標XIAFLEX(登録商標)の下、凍結乾燥粉末として市販され、特定の賦形剤と共にAUX-IおよびAUX-II混合物を含むが、CCHは他の適切な賦形剤と共に使用され得る。
【0029】
「臨床医が報告した写真数値セルライト重症度尺度(CR-PCSS)」は、本明細書で使用する場合、PCT特許出願PCT/US2018/020551(2018年9月7日にWO2018/160905として公開)に記載される、医師/臨床医により使用され、セルライトの重症度を5レベルに評価するように設計される写真数値尺度である。
【0030】
本明細書においてそうではないと提供される場合を除き、「コラゲナーゼ」は、以下:(a)EC 3.4.24.3 (https://www.brenda-enzymes.org/enzyme.php?ecno=3.4.24.3 (2019年7月3日にアクセス)により定義されるような活性を有するコラゲナーゼ(変異体を含む);(b)クロストリジウム ヒストリチクム(Hathewaya histolyticaとしても公知)の発酵により生成されるコラゲナーゼ;(c)CCH(上に定義される);(d)BLASTにより決定される場合にAUX-Iと少なくとも50%の配列アラインメントを有するコラゲナーゼ;(e)BLASTにより決定される場合にAUX-IIと少なくとも50%の配列アラインメントを有するコラゲナーゼ;(f)他の供給源生物(すなわち非クロストリジウム ヒストリチクム)の発酵により生成されるコラゲナーゼ、例えば哺乳動物、甲殻類、真菌、細菌もしくは微生物のコラゲナーゼ;(g)組み換え技術により得られるコラゲナーゼ;(h)約65kDa~約130kDaの分子量を有するコラゲナーゼ;(i)クラスIもしくはクラスIIと示されるコラゲナーゼ(コラゲナーゼI(または1)、コラゲナーゼII(または2)、I型コラゲナーゼ、2型コラゲナーゼとも称される);(j)コラゲナーゼIとIIの混合物;(k)株JCM 1403(ATCC 19401)由来のコラゲナーゼもしくはその誘導体;(l)株ATCC 21000由来のコラゲナーゼもしくはその誘導体;(m)ATCC 69334由来のコラゲナーゼもしくはその誘導体;(n)ウェルチ菌(C. perfringens)由来のコラゲナーゼ;(o)ビブリオ アルギノリチカス(Vibrio alginolyticus)由来のコラゲナーゼ; (p)ストレプトミセス属由来のコラゲナーゼ;(q)シュードモナス属由来のコラゲナーゼ;(r)アクロモバクター イオファガス(Achromobacter iophagus)由来のコラゲナーゼ(s)Worthington Biochemical Corp. (www. Worthington-biochem.com; 「Product Highlights」)に記載されるコラゲナーゼ;(t)Sigma-Aldrich (www.sigma-aldrich.com)に記載されるコラゲナーゼ;(u)以下の特徴:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)もしくは約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)もしくは約0.03~3.1mM(GPAアッセイ) のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)もしくは約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)もしくは約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)もしくは約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
の1つ以上を有するコラゲナーゼ;(v)Nordmark Arzneimittel GmbH & Co. KGに記載されるコラゲナーゼ;(w)株004由来のコラゲナーゼ;または(x)前述のいずれかの同等物もしくは混合物のいずれかを意味する。本明細書の開示において使用され得るコラゲナーゼの非限定的な例は、米国特許第7,811,560号;第9,757,435号;第9,744,138号およびWO2012/125948に記載される。
【0031】
「くぼみ分析」は、本明細書で使用する場合、1つ以上の選択されるくぼみの分析を意味し、ここでくぼみの体積、長さ、幅および表面積などのパラメーターが測定される。測定は、Eckhouse et al. WO 2018/116304およびWO 2018/116305に記載されるものならびにCherry画像化(www.cherryimaging.com)およびCanfield Scientific, Inc.からのものなどの種々の公知の方法により実施され得る。Salameh et al., 「Novel Stereoscopic Optical System for Objectively Measuring Above-Surface Scar Volume-First-Time Quantification of Responses to Various Treatment Modalities」, Dermatol. Surg. 00:1-7 (2017);および米国特許第9,996,923号も参照。体積、長さ、幅および表面積のかかる測定は、デジタル3Dグレースケール画像(XおよびY軸の回転特徴を有する)およびデジタル3Dテクスチャードアンドリット(textured and lit)画像(XおよびY回転特徴を有する)と一緒にかかる画像を分析するコンピュータープログラムを使用して計算され得る。例としては、臀部治療領域について、それぞれの患者について治療の前および後に左の治療された臀部および/または右の治療された臀部の画像を撮り得る。大腿治療領域について、治療の前および後に0°、45°および90°で大腿治療領域のそれぞれの画像を撮り得る。大腿治療領域について、治療の前および後に、Canfield Scientificによる方法を使用してとられた、0°、45°および90°で大腿治療領域のそれぞれの画像を撮り得る。
【0032】
「持続性」は、本明細書で使用する場合、治療効果の持続がある期間を意味する。この期間は、約3ヶ月~約20年または約1~19年または約2~18年または約3~17年または約4~16年または約5~15年または約6~14年または約7~13年または約8~12年または約9~11年の範囲であり得る。該期間は、約6ヶ月間、約1年間、約2年間、約3年間、約4年間、約5年間、約10年間、約15年間または約20年間であり得る。
【0033】
「Fitzpatrick尺度」は、本明細書で使用する場合、表1に示されるように被験体の皮膚の種類を評価するために使用される尺度を意味する。
【表1】
【0034】
「Hexselセルライト重症度尺度」または「Hexsel CSS」または「セルライト重症度尺度(CSS)」は、本明細書で使用する場合、セルライトの5つの重要な形態学的特徴を評価する以下の写真数値尺度を意味する(表2):
【表2】
ポイントの合計は以下の分類を生じる。
【表3】
【0035】
「Hexsel落ち込み深さスコア」は、本明細書で使用する場合、(B)Hexsel CSSからの落ち込みの深さのみの評価を意味する(
図4):
0=落ち込みなし
1=表面上の落ち込み
2=中程度の深さの落ち込み
3=深い落ち込み
【0036】
「画像」または「像」は、本明細書で使用する場合、写真、イラスト、図、モデル、3Dモデル、コンピューターで作成した画像、MRI画像等を意味する。
【0037】
「リカート尺度スコア」は、本明細書で使用する場合、1日目の治療前(ベースライン)からのセルライトの写真(2Dカラー、3Dカラーおよび3Dグレースケール)を治療後の訪問についての写真と比較することにより、それぞれの治療後の訪問での治療された領域(臀部または大腿)の変化の独立した盲検評価者により識別されるスコアを意味する。該スコアは、以下の5ポイントリカート尺度において捕捉される:
【表4】
【0038】
「任意の(optional)」または「任意に(optionally)」は、その後に記載される要素、構成要素または状況が起こっても起こらなくてもよく、そのため記載は、該要素、構成要素または状況が起こる例およびそれらが起こらない例を含むことを意味する。
【0039】
「患者が報告したセルライト影響尺度(PR-CIS)」は、本明細書で使用する場合、それぞれの質問が0(全くない)から10(極度)までの数値評定尺度で評定される6の質問調査を使用する、セルライトの視覚的および感情的な影響(うれしい、苦しい、自覚する、当惑する、年を取って見えるまたは太りすぎもしくは体調が悪く見える)の評価を意味する。より具体的に、PR-CISは、セルライトの視覚的および感情的な影響(うれしい、苦しい、自覚する、当惑する、年を取って見えるまたは太りすぎもしくは体調が悪く見える)を評価する6項目の統計的な質問であり;それぞれの項目は、被験体の臀部または大腿のデジタル画像を見ながら、0(全くない)から10(極度)までの11レベルの数値評価尺度に対して被験体が回答する。この評価は、それぞれ個々の領域を別々にではなく、全ての大腿および/または臀部を一緒にするものであり得る。PR-CIS合計スコアは、6の個々の質問に由来し得る:
質問1-治療のために選択された領域について考えて、セルライトの外観についてどのくらいうれしいか?
質問2-治療のために選択された領域について考えて、セルライトの外観によりどのくらい苦しいか?
質問3-治療のために選択された領域について考えて、セルライトの外観についてどのくらい自覚するか?
質問4-治療のために選択された領域について考えて、セルライトの外観についてどのくらい当惑するか?
質問5-治療のために選択された領域について考えて、セルライトのためにどのくらい年を取って見えるか?
質問6-治療のために選択された領域について考えて、セルライトのためにどのくらい太りすぎかまたは体調が悪く見えるか?
【0040】
「患者が報告したセルライト影響尺度(省略)」(省略PR-CIS)は、本明細書で使用する場合、それぞれの質問が0(全くない)から10(極度)までの数値評定尺度に対して評定される5個の質問調査を使用する、セルライトの視覚的および感情的影響(うれしい、苦しい、自覚する、当惑するまたは太りすぎもしくは体調が悪く見える)の評価を意味する。より具体的に、省略PR-CISは、セルライトの視覚的および感情的影響(うれしい、苦しい、自覚する、当惑するまたは太りすぎもしくは体調が悪く見える)を評価する5項目の統計的質問であり;それぞれの項目は、被験体の臀部または大腿のデジタル画像を見ながら0(全くない)から10(極度)までの11レベルの数値評定尺度に対して被験体が回答する。この評価は、それぞれ個々の領域を別々にではなく、全ての大腿および/または臀部を一緒にするものであり得る。非限定的な例において、省略PR-CIS合計スコアは5の個々の質問に由来し得る:
質問1-治療のために選択された領域について考えて、セルライトの外観についてどのくらいうれしいか?
質問2-治療のために選択された領域について考えて、セルライトの外観によりどのくらい苦しいか?
質問3-治療のために選択された領域について考えて、セルライトの外観についてどのくらい自覚するか?
質問4-治療のために選択された領域について考えて、セルライトの外観についてどのくらい当惑するか?
質問5-治療のために選択された領域について考えて、セルライトのためにどのくらい太りすぎかまたは体調が悪く見えるか?
省略PR-CIS合計スコアは、完全PR-CISからの5個の質問の他の組に由来し得る。
【0041】
「患者が報告した写真数値セルライト重症度尺度(PR-PCSS)」は、本明細書で使用する場合、患者により使用され、セルライトの重症度を5レベルに評価するように設計される、PCT特許出願PCT/US2018/020551(2018年9月7日にWO2018/160905として公開)に記載される写真数値尺度である。
【0042】
「写真数値」は、本明細書で使用する場合、それぞれが尺度においてセルライト重症度の異なるレベルに割り当てられる一連の写真、イラスト、図、モデル、3Dモデル、コンピューターで作成した画像、MRI画像、画像等を使用することを意味する。
【0043】
「連続した訪問」は、本明細書で使用する場合、2回以上の臨床医の訪問またはセルライトの変化が尺度により評価される回数を意味する。訪問の間の時間は、約2週間、約1ヶ月、約2ヶ月、約3ヶ月、約4ヶ月、約5ヶ月、約6ヶ月、約1年、約2年、約3年または約5年以上であり得る。
【0044】
「深刻な有害事象」は、本明細書で使用する場合、死を生じるか、速やかに生命を脅かすものであるか、入院患者の入院を生じるもしくは延長するか、永続的もしくは実質的な疾病(disability)を生じるか、先天的な異常/出生時欠損症であるかまたは重大な医学的事象とみなされる有害事象を意味する。
【0045】
用語「被験体」または「患者」は、本明細書において交換可能に使用され、ヒトまたは他の哺乳動物をいう。
【0046】
「被験体全体的美的向上尺度(S-GAIS)」および「調査者全体的美的向上尺度(I-GAIS)」は、本明細書で使用する場合、セルライト重症度および/または向上を評価するための以下の尺度を意味する。被験体は、以下の導入的質問:「治療後に治療されたセルライトの外観をどのように評定するか?」を尋ねられる。評定は、表3に示されるように、被験体の応答に応じて-3(非常に大きく悪化)~+3(非常に大きく向上した)の範囲である。
【表5】
【0047】
「セルライト治療による被験体の満足」(SSCT)は、本明細書で使用する場合、-2~+2の範囲の被験体満足評定を意味する。例として、以下の表4は、臀部でのセルライト治療についてのかかる評価を示す。患者に:「今日、特定の領域または治療された臀部の領域で受けたセルライト治療の結果にどのくらい満足か?」と尋ねる。その後、患者は表4に示されるように回答/評定を選択する。
【表6】
【0048】
表5は、大腿に対するセルライト治療についてのかかる評価を提供する。患者に:「今日、特定の領域または治療された大腿の領域で受けたセルライト治療の結果にどのくらい満足か?」と尋ねる。その後、患者は表5に示されるように回答/評定を選択する。
【表7】
【0049】
「被験体自己評定尺度(SSRS)」は、本明細書で使用する場合、表6に示されるように、0(極度に不満)~6(極度に満足)の範囲の7レベルの尺度に対して全ての数を使用して、セルライトに関連する外観についての被験体の満足を評価するために被験体が使用する尺度である。
【表8】
【0050】
用語「治療有効量」は、本明細書で使用する場合、患者または統計的に有意な患者の集団において、セルライトの重症度を低減するために必要なコラゲナーゼの量をいう。使用されるコラゲナーゼ組成物の量は、所望の結果を達成するのに必要とされるコラゲナーゼの量を送達するために必要な量である。実施において、これは、注射されるコラゲナーゼ、注射技術および治療領域での酵素活性に応じて変化する。
【0051】
用語「治療により生じる有害事象」または「TEAE」は、本明細書で使用する場合、試験医薬での治療の前には存在しなかったが治療後に出現したか、治療開始時に存在したが治療中に悪化したか、または治療開始時に存在したが、解決され、(治療を開始した際のAEの強度に関係なく)次いで個体が治療される際に再度出現した任意の状態である。
【0052】
用語「大腿セルライト効力尺度」または「TCES」は、本明細書で使用する場合、大腿セルライト重症度、向上および/または患者満足を評価するため、ならびにコラゲナーゼ効力の評価を補助するために臨床医および患者が使用する
図5に示される写真数値尺度(または実質的に類似の尺度)を意味する。患者が報告したバージョンはPR-TCESと称され;臨床医が報告したバージョンはCR-TCESと称される。
【0053】
用語「治療訪問」または「治療」は、本明細書で使用する場合、患部(1つまたは複数)に対する、単一診療室訪問においてセルライトの治療に有用な少なくとも1つの活性剤の治療有効量を用いた1つ以上の注射または治療を意味する。
【0054】
用語「検証された(validated)」、「妥当性(validity)」または「検証(validation)」は、本明細書で使用する場合、同じ結果が一定に得られ得ることを確実にするための視覚的評価の反復可能性を含む特定の尺度が、正確かつ信頼性があると示されるプロセスを意味する。検証はさらに、検証によりなされ得る測定が、信頼性があり、再現性がありかつ確固としていることを確認するための尺度の正確性、精度および感度を調べる。
【0055】
B. 序文
本開示は、下記の特定の注射技術の使用による、セルライトの外観を有する被験体への、1つ以上のコラゲナーゼの治療有効量の投与を含む、セルライトを治療する方法に関する。
【0056】
一般的に、4段階の治療がある:(1)臨床医および患者は、治療前評価を行って、治療前ベースラインを決定し、臨床医は治療されるくぼみを選択する;(2)一番底が存在する場合、臨床医は一番底で治療されるくぼみに印をつける;(3)臨床医はコラゲナーゼを用いて患者を治療する;ならびに(4)臨床医および患者は、治療後評価を行う。以下にこれらの段階を詳細に記載する。段階および段階中の工程は任意であり、工程の順序は、変わり得るが同等の結果が達成されるので、該順序は限定されることを意図しない。
【0057】
C. 段階1-治療前評価
本明細書に記載されるセルライトを治療する方法の第1段階において、臨床医は、以下の基準に基づいて、治療されるセルライトのくぼみの選択を行う:
・くぼみは十分に画定されるべきであり、写真で確認されるように、患者がリラックスした姿勢で立っている(臀筋がリラックスして立っている位置)場合に自然にはっきりとしているべきである
・選択されるくぼみは、それぞれの全体の臀部、大腿または他の患部の美的外観が向上される可能性が最も高いと臨床医が考えるものであるべきである
・患者がリラックスした姿勢で立っている場合、治療前に患部の写真を撮る
・注射の前に評価を行い、すなわち臨床医および/または患者は独立して以下の尺度または評価方法:
○Hexselセルライト重症度尺度(Hexsel CSS)
○Hexsel落ち込み深さスコア
○リカート尺度
○くぼみ分析
○臨床医が報告した写真数値セルライト重症度尺度(CR-PCSS)
○患者が報告した写真数値セルライト重症度尺度(PR-PCSS)
○調査者全体的美的向上尺度(I-GAIS)
○被験体全体的美的向上尺度(S-GAIS)
○患者が報告したセルライト影響尺度(PR-CIS)
○被験体自己評定尺度(SSRS)
○セルライト治療による被験体の満足(SSCT)
○大腿セルライト効力尺度(PR-TCES; CR-TCES)
○ボディ-Q
○Fitzpatrick尺度
○臨床医および/または患者がセルライト重症度、向上および/または患者の満足を評価するために使用する任意の検証された写真数値または他の尺度
の1つ以上を使用して結果の写真およびスコアを独立して評価する。
【0058】
D. 段階2-治療されるくぼみの印づけ
本明細書に記載される治療の第2段階において、治療されるくぼみは臨床医により点(1つまたは複数)により印をつけられ得る。より多くの写真が撮られ得る。
【0059】
E. 段階3-コラゲナーゼ注射
治療の第3段階において、臨床医はコラゲナーゼ注射により患者を治療する。
【0060】
1. コラゲナーゼの種類
本開示に有用なコラゲナーゼとしては、上述のコラゲナーゼのいずれかが挙げられる。さらなる背景により、マトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP)は、本明細書の定義に含まれるコラゲナーゼで構成され得る。例えば、MMP-1はコラゲナーゼ1を含み;MMP-8はコラゲナーゼ2/好中球コラゲナーゼを含み;MMP-13はコラゲナーゼ3を含み;MMP-18はコラゲナーゼ4を含む。さらに、カテプシンはコラゲナーゼとして分類され得る。
【0061】
2. コラゲナーゼ酵素動力学
本開示に有用なコラゲナーゼはまた、その酵素動力学により特徴付けられ得る。ここで、セルライトを治療するために有効な1つ以上のコラゲナーゼの近似の動力学値は以下:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM(GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
Vmax = 最大速度
KM = Vmaxの50%での[基質]
Kcat = 1秒あたりに切断される基質の分子
1/Kcat = 基質の分子を切断するのに必要なマイクロ秒
を含む。
これらの値は、以下に記載されるが基質および時間が異なるマイクロプレートアッセイを使用して実験的に決定され得る。他のアッセイおよびパラメーターを使用してもよい。
【0062】
これらの値は、ミカエリス-メンテン式:
【数1】
に基づいて酵素挙動の定量的な表現を反映する。
【0063】
式中、V
0は基質濃度[S]での動力学であり、V
maxは観察され得る最大速度であり、K
Mはミカエリス定数であり、これは50%のV
maxを生じる基質の濃度に対応する。
【数2】
【0064】
式中、k
1、k
-1およびk
2は以下の工程:
【数3】
についての速度定数である。
【0065】
式中、Eは酵素であり、Sは基質であり、ESは酵素-基質複合体であり、Pは生成物である。
【0066】
触媒定数Kcatはターンオーバー数、すなわちES複合体がどのくらい早くE+Pに進むかをいう。これは単位時間あたりにそれぞれの活性部位が経験する触媒サイクル数を反映する。
【0067】
ある態様において、AUX-IおよびAUX-IIは以下の特性:
・AUX I
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分
-1:約0.08~7.70
○K
M:約4.1~410ナノモーラー
○K
cat、秒
-1:約1.1~107
○1/K
cat、マイクロ秒:約376~37,222
○K
cat/K
M、mM
-1秒
-1:約5,140~508,814
・AUX II
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○V
max、分
-1:約0.3~30.5
○K
M、mM:約0.03~3.1
○K
cat、秒
-1:約93~9,179
○1/K
cat、マイクロ秒:約4~428
○K
cat/K
M、mM
-1秒
-1:約60~5,934
を有する。
仮定:
K
cat = V
max/[AUX] = (nモル基質/nG AUX*分-1)/nG AUX
触媒効率(K
cat/K
M)は一般的に、基質を生成物に変換する酵素の全体的な能力を表し、結合および触媒的事象の両方を反映する。別の態様において、AUX-IおよびAUX-IIは、以下の特性を含む。
【表9】
【0068】
3. コラゲナーゼ(1つまたは複数)の効力(比活性)
コラゲナーゼの比活性(効力)を決定するためにアッセイを開発して使用する。かかるアッセイはサブセクションa.~c.に記載され、所定の時間内に所定の酵素濃度でコラゲナーゼが基質を生成物に変換する能力によりコラゲナーゼを特徴づける。ある非限定的な態様において、これらのアッセイは、AUX-IおよびAUX-IIならびに合わされたCCH薬物製品(1:1比のAUX-IおよびAUX-II)のそれぞれの効力を決定するために使用される。SRCアッセイ(下記)は反応の基質としてコラーゲンを使用する。SRCアッセイは、基質として可溶性ラット(尾部)コラーゲン(SRC)を使用し、I型コラゲナーゼ活性を測定するために使用され、II型コラゲナーゼはコラゲナーゼの混合物の観察された活性の約20%に寄与する。SRCアッセイは蛍光測定的であり、SRCのI型消化により生成されるペプチドを検出するためにフルオレサミンを使用する。反応は、15mM二価カルシウムイオンを含む4-(2-ヒドロキシエチル)-1-ピペラジンエタンスルホン酸(HEPES)バッファ中、25℃で2.5時間、pH7.2で試行される。
【0069】
ウシ腱コラーゲン(BTC)アッセイ(下記)は、Keller and Mandl, Arch. Biochem. Biophys. 101: 81-88 (1963)により改変されるように、Mandl et al., Arch. Biochem. Biophys. 74: 465-475 (1958)の手法に基づく。Rosen, Arch. Biochem. Biophys. 67: 10-15 (1957)も参照。BTCアッセイは、基質として不溶性ウシ腱コラーゲンを使用し、I型およびII型活性(AUX-IおよびIIコラゲナーゼなど)の両方を測定する。BTCアッセイは比色定量的であり、BTCのI型およびII型消化により生成されるペプチドを検出するためにニンヒドリンを使用する。この反応もpH7.2で試行されるが、10mM二価カルシウムイオンを含むトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)バッファ中、37℃で22時間である。
【0070】
第3のコラゲナーゼ型のアッセイであるGPAアッセイ(下記)は、基質として可溶性誘導体化ヘキサペプチド(カルボベンゾキシ-GPGGPA)を使用する。GPAアッセイは、主にII型活性を測定するために使用され、I型は観察される活性の約10%に寄与する。II型コラゲナーゼはヘキサペプチドを2つのトリペプチドに切断し、その1つ(GPA)は、フルオレサミンと反応して蛍光生成物を提供する遊離アミノ末端を有する。GPAアッセイは、100mM二価カルシウムイオンを含むHEPESバッファ中、25℃で10分間、pH7.2で試行される。
【0071】
SRCおよびBTCアッセイは両方、天然の基質(コラーゲン)を分解し、コラゲナーゼ注射が治療的になされるように設計されるものにより密接に近似する。GPAアッセイは、該アッセイが基質として十分に画定された小分子量ヘキサペプチドを使用し、2つの十分に画定されたトリペプチドが生成されるという利点を有する。GPAアッセイは蛍光シグナルを生じ、非常に感受性である。最終的に、GPAアッセイは、単一の基質および開始酵素速度に近い反応条件(10分インキュベーション)を使用するので、該アッセイはミカエリス-メンテン動力学分析に基づいて分析できる。SRCアッセイはコラーゲン結合ドメインを有するコラーゲン分解酵素に十分に適合しているが、GPAアッセイは、しばしばゼラチナーゼと称されるコラーゲン結合ドメインを有さないコラーゲン分解酵素に十分に適合する。
【0072】
a. GPA単位アッセイ方法および比活性単位
i. GPAアッセイ(キュベット)により測定されるコラゲナーゼ効力
GPAアッセイは、クラスIIコラゲナーゼの効力を測定するために主に使用される。該アッセイの第1の工程は、コラゲナーゼ試料による基質カルボベンゾキシ-グリシル-L-プロリル-グリシル-グリシル-プロリル-L-アラニン(zGPGGPA)の2つのペプチド:カルボベンゾキシ-グリシル-L-プロリル-グリシン(zGPG)およびグリシル-プロリル-L-アラニン(GPA)への消化を含む酵素反応を含む。第2の工程は、蛍光発生誘導体フルオレサミンによる遊離GPAのその後の測定を含む。アッセイは、以下の方法に続くが、当業者は、特定の改変(例えば希釈濃度および時間)をなし得るが、アッセイの目的が実行されることを理解する。
【0073】
一般的な方法は以下のとおりである。ロイシン標準を調製する。コラゲナーゼ試料を得て、溶液を調製してコラゲナーゼによるzGPGGPA(以降「基質」)の酵素切断のための第1の工程に使用する。この工程後、生成されたGPAおよびロイシン分子のそれぞれの遊離アミノ基を蛍光的にタグ付加するために、コラゲナーゼ処理試料(遊離GPAを含む)およびロイシン標準を室温で、フルオレサミンと共に一定時間処理する。392nmで励起後480nmでそれぞれの溶液の蛍光放出を測定する。次いで、ロイシンおよびコラゲナーゼ試料曲線の得られる傾きを使用して、以下:
効力(f-GPA単位/mg) = (M試料/Mロイシン) x (DF / T)
のように効力単位を計算する。
式中:
M試料=コラゲナーゼ試料効力曲線の傾き
Mロイシン=ロイシン標準曲線の傾き
DF=希釈係数
T=反応時間
【0074】
GPAアッセイ法に関するさらなる非限定的な詳細を以下に記載する。
バッファおよび試薬
1. f-Appelバッファ、pH7.2(55mM HEPES、100mM酢酸カルシウム)
2. 1mMロイシン作業ストック溶液
3. 200mMホウ酸塩、pH9.0
4. アセトン中0.5mMフルオレサミン溶液
5. f-Appelバッファ中2mg/mL zGPGGPA基質
【0075】
溶液調製
溶液は以下のように調製する:
f-Appelバッファ:13.0g HEPESおよび17.6g酢酸カルシウムを約800mLの水に溶解する。水酸化ナトリウムによりpHを7.2、および水によりQSを1Lに調整する。2~8℃で貯蔵する。
10mMロイシンストック溶液:65.5mgのロイシンを50mLの水に溶解する。ロイシンは、秤上で100mL(または同等)ガラスビーカーに直接量り取らなければならない。約65mg(標的重量)のロイシンをビーカーに量り取る。計量したロイシンの重量に基づいて、以下の式を用いてビーカーに添加する水の量を計算する。計算した体積の水をビーカーに添加して、ロイシンが十分に溶解されることを確実にするように完全に混合する。1mLアリコートに分配する。20℃以下で貯蔵する。
【数4】
式中:
C2=計量したロイシンの質量(mg)
V1=50(mLの水)
C1=65.5(mgのロイシン)
V2=10mMストック溶液を生成するために必要な水の体積(mL)
1mMロイシン作業ストック溶液:10mMロイシンストック溶液のバイアルを融解し、150μLと1350μLの水を合わせることにより1mMに希釈する。使用前に良く混合する。
0.5N HCl:水によりHClを0.5Nに希釈して十分に混合する。室温で貯蔵する。代替的に、市販の0.5N HClを使用してもよい。
200nMホウ酸塩、pH9.0:2.4gのホウ酸を約150MLの水に溶解する。水酸化ナトリウムを使用してpHを9.0に調整する。水によりQS~200mLにし、十分に混合する。2~8℃で貯蔵する。
0.5mMフルオレサミン溶液:15mgのフルオレサミンを100mLアセトンと混合して、渦を巻かせて(swir)溶解させる。遮光して2~8℃で貯蔵する。
基質溶液(2mg/mL zGPGGPA):f-Appelバッファにより基質を2mg/mLで調製する。機械振盪器/回転器上で溶解させ完全な溶解に十分な時間(約15分)与える。
【0076】
ロイシン標準曲線
ロイシン標準曲線は表7に従って調製する。
【表10】
次いで、100μLのそれぞれのロイシン標準を、フルオレサミンの検出のための別々のチューブに移す。
【0077】
コラゲナーゼ試料調製
コラゲナーゼ試料を、f-Appelバッファにより2段階で0.01mg/mLに希釈し、穏やかにボルテックスにかけて混合する。以下は例示的希釈スキームである:
1. 100μL x 1.0mg/mL -→1000μL = 0.1mg/mL
2. 100μL x 0.1mg/mL -→1000μL = 0.01mg/mL
【0078】
ブランク調製
45μLの希釈された調製物を500μLの0.5N塩酸と合わせて酵素を不活性化することによりブランクを調製する。455μLのzGPGGPA基質溶液を添加してボルテックスにかけ、完全に混合する。100μLのそれぞれのブランクを、フルオレサミンと反応し得る不純物の検出のために別々のチューブに移す。
【0079】
効力曲線
それぞれのコラゲナーゼ試料について一組の効力曲線を、以下のように作成する:
【表11】
基質およびバッファを含むチューブを25℃の水槽中最低限15分間温める。第2の組のチューブを標識して、50μLの0.5N塩酸をそれぞれに添加する。希釈されたコラゲナーゼ試料調製物(0.01mg/mL)を表8に従って10分のインキュベーションの間にチューブに添加し、混合し25℃水槽に戻す。第1の調製物を予め温めた基質に添加する時点でインキュベーション期間を開始する。
【表12】
10分のインキュベーションに対して1~2分残し、水槽から調製物を除去し、穏やかにボルテックスにかけて混合する。第1の調製物の基質への添加の10分後、それぞれのチューブから50μLを、50μLの0.5N HClを含むチューブに移す。消化をクエンチするために調製物は酸に直接添加すべきである。全ての調製物をクエンチした後、それぞれのチューブをボルテックスにかけて十分に混合する。
【0080】
検出
400μLの200mMホウ酸塩バッファおよび500μLの0.5mMフルオレサミン溶液を、100μLのそれぞれの調製物(ブランク、コラゲナーゼ試料効力曲線およびロイシン標準)を含む全ての検出チューブに添加する。完全にボルテックスにかけて混合する。チューブを室温で最低限10分間インキュベートする。
【0081】
蛍光測定器設定
以下の機器パラメーターに従って蛍光測定器を設定し、1時間誘導体化したそれぞれの調製物の蛍光を読む。
【表13】
【0082】
計算
480nmでの蛍光応答(Y軸)に対してそれぞれのロイシン標準濃度(X軸)をプロットする。傾き(m)および測定の係数(R2)を決定する。それぞれの効力曲線調製物の平均蛍光を決定する。それぞれの調製物の濃度(X軸)を480nmでの平均蛍光応答(Y軸)に対してプロットすることによりコラゲナーゼ試料およびロイシン効力曲線を作成する。得られた線状曲線についての傾き(m)および測定の係数(R2)を決定する。
【0083】
コラゲナーゼ試料の効力を決定
効力(f-GPA単位/mg)=(M試料/Mロイシン) x (DF / T)
式中:
M試料=コラゲナーゼ試料効力曲線の傾き
Mロイシン=ロイシン標準曲線の傾き
DF=希釈係数(1100μL/50μL=22)
T=反応時間(10分)
【0084】
ii. コラゲナーゼ試料中のクラスIIコラゲナーゼ活性の決定のためのGPAマイクロプレートアッセイ
この方法は、マイクロプレート中で行う以外は上述のGPAアッセイと同様である。上述のアッセイと同様に、基質カルボベンゾキシ-グリシル-L-プロリル-グリシル-グリシル-L-プロリル-L-アラニン(zGPGGPA)(以降「基質」)の酵素切断において、マイクロプレートアッセイによりコラゲナーゼ試料のタンパク質溶解活性を測定する。アッセイは以下の方法に続くが、当業者は、特定の改変(例えば希釈濃度および時間)をなし得るが、アッセイの目的を実行し得ることを理解する。
【0085】
試薬
1. ペプチド基質(zGPGGPA)(Bachem M1260または同等物)
2. トリペプチドGPA(Bachem H3615または同等物)
3. フルオレサミン(Acros 191675000または同等物)
4. 精製水(Milli-Q-Plus 18.2 MΩ系または同等物)
5. 1M HEPESバッファ(Gibco 15630-080または同等物)
6. Surfact-Amps 20TM (10% Tween溶液)(Pierceカタログ番号28320または同等物)
7. 1M酢酸カルシウム(Ca(C2H3O2)2)(Emerald Biosciences カタログ番号EBS-100-CAACまたは同等物)
8. ホウ酸(Sigma B7660または同等物)
9. 2.5N NaOH (J.T Baker 5666-02または同等物)
10. 0.5N塩酸(VWR 101223-134または同等物)
11. アセトン(Sigma 270725または同等物)
【0086】
溶液の調製
(i)アッセイバッファ(50mM HEPES、pH7.1/0.05% Tween 20/5mM(Ca(C2H3O2)2)の調製:50mLの量の1M HEPESを800mLのDI水にピペットで移す。5mLの1M (Ca(C2H3O2)2)および5mL Surfact-Amps (10% Tween 20)を添加する。pHをチェックして、必要な場合は7.1±0.05に調整する。十分な量の水を添加して、体積を1Lに調整して0.22ミクロンフィルターにより溶液を濾過する。このアッセイバッファは、室温で3ヶ月まで貯蔵し得る。
(ii)0.1N NaOHの調製:2mLの量の2.5N NaOHを48mLのDI水に添加する。この溶液は、室温で3ヶ月まで貯蔵し得る。
(iii)4mg/mLトリペプチドGPAストック溶液の調製:400mg(±1mg)の量のトリペプチドGPAを10mLの0.1N NaOHに溶解して完全に溶解するまでボルテックスにかける。十分な量のアッセイバッファを添加して、体積を100mLにし、溶液を0.5mLアリコートに分配し、-70℃で貯蔵する。4mg/mLトリペプチドGPAストックは-70℃で1年まで貯蔵し得る。
(iv)4mg/mL(6.8mM)ペプチド基質zGPGGPAの調製:400mg(+1mg)の量のペプチド基質zGPGGPAを10mLの0.1N NaOHに溶解して、完全に溶解するまでボルテックスにかける。十分な量のアッセイバッファを添加して体積を100mLにする。この溶液は、4℃で3ヶ月まで貯蔵し得る。
(v)120mMホウ酸pH9.0の調製;7.4g(±0.5g)の量のホウ酸を800mLのDI水に溶解する。溶液をNaOHでpH9.0まで滴定し、十分な量のDI水を添加して、体積を1リットルに調整する。この溶液は、室温で3ヶ月まで貯蔵し得る。
(vi)アセトン中1mMフルオレサミンの調製:28±2mgの量のフルオレサミンを100mLのアセトンに溶解する。この溶液は新たに調整し、光および湿度から防ぐ必要があった。
【0087】
トリペプチドGPA標準および連続希釈液の調製
0.08mg/mL(329μM)トリペプチドGPA標準は、アッセイバッファ中4mg/mLトリペプチドGPAストックを50倍希釈することにより調製する(例えば、980μLアッセイバッファ中20μLの4mg/mLトリペプチドGPA)。アッセイプレート中、列A、200μLの329μMトリペプチドGPA標準を、AlおよびA7にピペッティングする。100μLの量のアッセイバッファをA2~A6およびA8~Al2にピペッティングする。
トリペプチドGPA標準連続希釈について、100μLの量をAlからA2に移して混合し、100μLの量をA2からA3に移し、A5まで反復する。100μLの量をA5から取出し、その最終体積は100μLである。A6ウェルはバッファのみを含む。
第2のトリペプチドGPA標準連続希釈について、100μLの量をA7からA8に移して混合し、100μLの量をA8からA9に移してウェル11まで反復する。100μLの量をA11から取出し、その最終体積は100μLである。A12ウェルはバッファのみを含む。
【0088】
コラゲナーゼ試料の調製
コラゲナーゼ試料(例えば凍結乾燥コラゲナーゼ薬物製品)について、試料を少なくとも10分間室温にし、再構成して500ng/mLストック溶液を形成する。異なる濃度を使用し得る。アッセイバッファで希釈することにより、ストック溶液から試験コラゲナーゼ試料(T1A)を調製する。3つの(triplicate)試験試料(T1A、T1B、T1C)を調製するために手順を反復する。
【0089】
考察
この方法において、50μLの増加濃度のコラゲナーゼ試験試料を、96ウェルプレート中、50μLの過剰基質(2.0mg/mL終濃度)と混合する。50μLの量のアッセイバッファを、U底、96ウェルポリプロピレン反応プレート中の列C~Gに添加する。150μLのコラゲナーゼ試料を列Bにピペッティングする。次いで、100μLのコラゲナーゼ試料を列BからCに移して混合し、列Gに到達するまでプロセスを反復することにより、マルチチャンネルピペットを使用して1/1.5連続希釈を行う。100μLの量を除去して、列Gから廃棄する。表9は、50μLの基質を列Hから列Bに添加した後の最終コラゲナーゼ濃度を含む。
【0090】
50μLアッセイバッファを列Hにピペッティングすることにより列H中でブランクを調製する。この列は酵素を含まない。例示的な濃度を表9に示す。
【表14】
【0091】
コラゲナーゼ反応
zGPGGPA基質は、クラスIIコラゲナーゼにより、室温で15分のインキュベーション時間の間にzGPGとGPAに切断される。インキュベーターおよび温度プローブはオンにされる(基質のプレートへの添加前に温度22±1℃)。列B~Hのカラム1~12に、50μLの4mg/mL(6.8mM)zGPGGPA基質をカラムごとに添加して、次いで混合する。基質を第1のカラムに添加した後に反応開始時間が始まる。プレートを覆い、合計反応時間15±1分の間22±1℃インキュベーターに配置する。
インキュベーション後、塩酸を添加して反応をクエンチし、ペプチドの遊離アミノ末端と蛍光発生試薬フルオレサミンを反応させた後に放出したGPAペプチドの量を定量する。反応をクエンチするために、100μLの0.5N HClを列Aから列Hのそれぞれのウェルに添加して、カラムごとに添加して次いで混合する。HClを第1のカラムに添加した後に反応時間は終了する。
【0092】
検出
195μLの量の120mMホウ酸塩pH9.0をMicroplate Greinerポリプロピレン黒色読み取りプレートのそれぞれのウェルに添加する。30μLのクエンチされた反応混合物を反応プレートから読み取りプレートの対応するウェルに移し、十分に混合する。次いで、75μLの1mMフルオレサミンを(フルオレサミン/アセトンを分配するためのポリプロピレントレイを使用して)読み取りプレートのそれぞれのウェルに添加して、全ての添加の直後に混合する。フルオレサミン添加後の15分以内に、Molecular Devices M2蛍光プレートリーダーにより以下の設定:励起380nm、放出473nm、カットオフ455nm、6読み取り/ウェル、PMT培地を使用して、プレートを読み取る。
【0093】
GPAの濃度(μM) 対 473nmでの放出およびコラゲナーゼの濃度(ng/mL) 対 473nmでの放出をプロットする。それぞれのプロットについて、固定パラメーターなしで線状回帰に適合する。コラゲナーゼ試験試料について、線状適合から0点データを排除して、それぞれの試料について全部で3回のデータセットを使用してプロットを作成する。トリペプチドGPA標準およびコラゲナーゼ試料についての傾きを決定する。
【0094】
効力決定
コラゲナーゼ試料比活性は以下のように計算し得る:
GPAマイクロプレートアッセイ単位=((コラゲナーゼ試料の傾き)/(トリペプチドGPAの傾き x インキュベーション時間)) x 106。
コラゲナーゼ試験試料の比活性は、トリペプチドGPA標準の傾きから決定し、曲線適合プログラムにより計算する。マイクロプレート法を使用して、ミカエリス-メンテン(Michaelis-Menton)に従って酵素動力学を計算するために異なる濃度の基質および異なる時間を使用し得る。
【0095】
iii. GPAアッセイにより測定する場合のコラゲナーゼ効力
本開示に有用なコラゲナーゼは、約100,000~約300,000 GPA単位/mgまたは約175,000~約300,000 f-GPA単位/mgの効力を有し得る。他の態様において、該効力は、約70,000~約400,000 GPA単位/mgまたは約100,000~約375,000 GPA単位/mgまたは約125,000~約350,000 GPA単位/mgまたは約150,000~約325,000 GPA単位/mgまたは約175,000~約300,000 GPA単位/mgまたは約200,000~約275,000 GPA単位/mgであり得る。代替的に、該効力は、約70,000~約400,000 f-GPA単位/mgまたは約100,000~約375,000 f-GPA単位/mgまたは約125,000~約350,000 f-GPA単位/mgまたは約150,000~約325,000 f-GPA単位/mgまたは約175,000~約300,000 f-GPA単位/mgまたは約230,000~約430,000 f-GPA単位/mgまたは約200,000~約275,000 f-GPA単位/mgであり得る。コラゲナーゼはまた、約30,100~87,100または約43,000~67,000 GPAマイクロプレートアッセイ単位の効力を有し得る。上述のGPAアッセイは、任意のコラゲナーゼの比活性を分析するために使用され得る。
【0096】
b. SRC単位アッセイ法および比活性単位
i. SRCアッセイ(キュベット)により測定する場合のコラゲナーゼ効力
SRCアッセイは主に、クラスIコラゲナーゼの効力を測定するために使用される。一般的な方法は以下のとおりである。ロイシン標準およびコラゲナーゼ試料溶液を調製する。アッセイの第1の工程は、コラゲナーゼによる可溶性ラット尾部腱コラーゲン(SRC)の消化を含む酵素反応を含む。第2の工程は、蛍光性誘導体フルオレサミンによる遊離ペプチド断片/アミノ酸のその後の測定を含む。アッセイは以下の方法に続くが、当業者は、特定の変更(例えば希釈濃度および時間)がなされ得るが、アッセイの目的が実行され得ることを理解する。
【0097】
生成したGPAをフルオレサミンでタグ付加するために、かかるコラゲナーゼおよびロイシン標準試料を試薬で処理する。ロイシン標準およびコラゲナーゼ試料を室温で10分間インキュベートさせ、その後392および480nmの励起および放出波長のそれぞれでそれぞれの溶液の蛍光を測定する。次いで、ロイシンおよびコラゲナーゼ試料曲線の得られた傾きを使用して、以下のように効力単位を計算する:
効力(f-SRC単位/mg)=(M試料/Mロイシン) x (DF/T) x CF
式中:
M試料=コラゲナーゼ試料効力曲線の傾き
Mロイシン=ロイシン標準曲線の傾き
DF=希釈係数(1500μL/100mL=15)
T=反応時間(2.5時間x60分/1時間=150分)
CF=変換係数(1000μg/1mg=1000)
【0098】
SRCアッセイ法に関するさらなる非限定的な詳細を以下に記載する。
【0099】
バッファおよび試薬
1. F-TCアッセイバッファ、pH7.2 (22g HEPES [4-(2-ヒドロキシエチル)-1-ピペラジンエタンスルホン酸]、4.4g酢酸カルシウム)
2. F-酵素バッファ、pH7.2
3. 200mMホウ酸塩、pH9.0
4. 10mMロイシンストック溶液
5. 1mMロイシン作業ストック溶液
6. アセトン中1mMフルオレサミン溶液
7. 0.02N酢酸中2mg/mLラット尾部コラーゲン
【0100】
溶液調製
溶液は以下のように調製する:
【0101】
F-TCアッセイバッファ:22gのHEPESおよび4.4gの酢酸カルシウムを約900mLの水に溶解する。水酸化ナトリウムによりpHを7.2に、水によりQS~1Lに調整する。2~8℃で貯蔵する。
【0102】
F-酵素バッファ:4mLと16mLの水を合わせてF-TCアッセイバッファを希釈する。2~8℃で貯蔵する。
【0103】
10mMロイシンストック溶液:65.5mgのロイシンを50mLの水に溶解する。ロイシンは、秤上で100mL(または同等物)ガラスビーカーに直接量り取らなければならない。約65mg(標的重量)のロイシンをビーカーに計量する。計量したロイシンの重量に基づいて、以下の等式を使用して、ビーカーに添加する水の量を計算する。計算した体積の水をビーカーに添加して、ロイシンが十分に溶解することを確実にするために完全に混合する。1mLアリコートに分配する。-20℃以下で貯蔵する。
【数5】
式中:
C2=計量したロイシンの質量(mg)
V1=50(mLの水)
C1=65.5(mgのロイシン)
V2=10mMストック溶液を生成するのに必要とされる水の体積(mL)
【0104】
1mMのロイシン作業ストック溶液:10mMロイシンストック溶液のバイアルを融解して150μLと1350μLの水を合わせることにより1mMに希釈する。使用前に十分に混合する。
【0105】
0.5N HCl:HClを水で0.5Nに希釈して十分に混合する。室温で貯蔵する。代替的に、市販の0.5N HClを使用し得る。
【0106】
0.02N酢酸:1mLの1N酢酸と49mLの水を合わせて十分に混合する。室温で貯蔵する。
【0107】
200mMホウ酸塩、pH9.0:2.4gのホウ酸を約150mLの水に溶解する。水酸化ナトリウムを使用してpHを9.0に調整する。水によりQSを200mLにして十分に混合する。2~8℃で貯蔵する。
【0108】
1mMフルオレサミン溶液:15mgのフルオレサミンを50mLのアセトンで希釈して、渦を巻いて溶解する。光を防いで2~8℃で貯蔵する。
【0109】
基質溶液(2mg/mLラット尾部コラーゲン):ストックラット尾部コラーゲンを0.02N酢酸により2mg/mLに希釈する。2~8℃で貯蔵する。
【0110】
ロイシン標準曲線
ロイシン標準曲線は表10に従って作成する。
【表15】
【0111】
次いで100μLのそれぞれのロイシン標準を、フルオレサミンの検出のために別の遠心分離チューブに移す。
【0112】
コラゲナーゼ試料およびブランク調製物
試料をF-酵素バッファにより二段階で0.01mg/mLに希釈して、穏やかにボルテックスにかけて混合する。以下は例示的希釈スキームである:
1. 100μL x 1.0mg/mL→1000μL=0.1mg/mL
2. 100μL x 0.1mg/mL→1000μL=0.01mg/mL
希釈した試料を使用まで室温で保持する。
【0113】
最初に試料と0.5N塩酸を合わせてバッファおよび基質の添加の前に酵素を不活性化することにより表11に従ってブランクを調製する。
【0114】
表11に従って標識したチューブ中のコラゲナーゼ試料。チューブ1、2、4および6は1つの調製物から調製し、チューブ3、5および7は2つの(duplicate)調製物から調製する。
【表16】
【0115】
チューブをキャップして、穏やかにボルテックスにかけて混合する。効力曲線調製物を25℃±3℃水槽中で2.5時間インキュベートする。インキュベーションの終了時に、水槽から効力曲線チューブを取り出す。750μLの0.5N HClをそれぞれの調製物に添加して、完全にボルテックスにかけて混合する。調製物は検出の前に2~8℃で22時間まで貯蔵し得る。
【0116】
検出/蛍光測定器設定
ロイシン標準は上述のように調製する。
【0117】
発酵分光計を以下の機器パラメーターにより設定して、1時間の誘導によりそれぞれの調製物の蛍光を読む。
【表17】
【0118】
計算
それぞれのロイシン標準の濃度(X軸)を480nmでの蛍光応答(Y軸)に対してプロットする。傾き(m)および測定の係数(R2)を決定する。0を通ることは強制しない。それぞれの二重の調製物の平均蛍光を測定する。それぞれのコラゲナーゼ試料調製物の蛍光を計算する。
F(正味)=平均コラゲナーゼ試料(EM480)-ブランク(EM480)
【0119】
それぞれの調製物におけるコラゲナーゼ試料の量(X軸)を正味の蛍光(Y軸)に対してプロットする。傾き(m)および測定の係数(R2)を決定する。0を通ることは強制しない。
コラゲナーゼ試料の効力の決定
効力(f-SRC単位/mg)=(M試料/Mロイシン) x (DF/T) x CF
式中:
M試料=コラゲナーゼ試料効力曲線の傾き
Mロイシン=ロイシン標準曲線の傾き
DF=希釈係数(1500μL/100mL=15)
T=反応時間(2.5時間x60分/1時間=150分)
CF=変換係数(1000μg/1mg=1000)
【0120】
上述のSRCアッセイを使用して、任意のコラゲナーゼの比活性を分析し得る。
【0121】
ii. コラゲナーゼ試料中のクラスIコラゲナーゼ活性の決定のためのSRCマイクロプレートアッセイ
この方法は、マイクロプレート中で行う以外は上述のSRCアッセイと同様である。上述のSRCアッセイと同様に、マイクロプレートアッセイは、可溶性ラット尾部コラーゲン(SRC)基質(以降「基質」)に対するコラゲナーゼ活性を測定する。アッセイは以下の方法に続くが、当業者は、特定の変更がなされ得るが、アッセイの目的が実行され得ることを理解する。
【0122】
試薬
1. 可溶性ラットコラーゲン基質(BD Biosciences 354236)
2. トリペプチドGPA(Bachem H3615または同等物)
3. フルオレサミン(Acros 191675000または同等物)
4. 精製水(Millipore, Milli-Q-Plus 18.2 MΩ系または同等物)
5. 1M HEPESバッファ(Gibco 15630-080または同等物)
6. 1M酢酸カルシウム(Ca(C2H3O2)2)(Emerald Biosciences EBS-100-CAACまたは同等物)
7. Surfact-Amps 20TM (10% Tween溶液)(Pierceカタログ番号28320または同等物)
8. 1.0N酢酸(Sigma 318590または同等物)
9. 0.5N塩酸(VWR 101223-134または同等物)
10. ホウ酸(Sigma B7660または同等物)
11. 2.5N水酸化ナトリウム(J.T Baker 5666-02または同等物)
12. アセトン(Sigma 270725または同等物)
【0123】
溶液の調製
(i)アッセイバッファ(50mM HEPES pH7.1/0.05% Tween 20/5mM (Ca(C2H3O2)2)の調製:50mLの量の1M HEPESを800mL DI水にピペッティングする。5mLの1M (Ca(C2H3O2)2)および5mLのSurfact-Amps(10% Tween 20)を添加する。pHをチェックして、必要な場合は7.1±0.1に調整する。十分な量の水を添加して体積を1Lに調整し、0.22ミクロンフィルターを通して溶液を濾過する。このアッセイバッファは室温で3ヶ月まで貯蔵し得る。
(ii)0.1N NaOHの調製:2mLの量の2.5N NaOHを48mL DI水に添加する。この溶液は室温で3ヶ月まで貯蔵し得る。
(iii)4mg/mLトリペプチドGPAストックの調製:400mg(±1mg)の量のGPAトリペプチドを10mLの0.1N NaOHに溶解して、全体的に溶解するまでボルテックスにかける。十分な量のアッセイバッファを添加して体積を100mLにし、溶液を0.5mLアリコートに分配して、-70℃で貯蔵する。4mg/mLのトリペプチドGPAストックは-70℃で1年まで貯蔵し得る。
(iv)0.02N酢酸の調製:1mLの量の1.0N酢酸を40mLの精製水に添加する。十分な量の精製水を添加して、体積を50mLに調整する。この溶液は室温で1年まで貯蔵し得る。
(v)2mg/mL SRC基質ストック溶液の調製:23.3mLの量の0.02N酢酸を、基質を供給するバイアルに直接添加する(非限定的な一例において、100mg SRCを3.75mg/mLで供給する)。他の濃度のSRC基質を使用してもよい。計算は以下のとおりである:
【0124】
100mg÷3.75mg/mL=26.7mL;
【0125】
合計体積(mL)=(3.75mg/mL x 26.7mL)/2mg/mL;
【0126】
合計体積(50.0mL)-26.7mL=23.3mL
【0127】
溶液は転倒により完全に混合し、2~8℃で3ヶ月まで貯蔵し得る。
(vi)0.6mg/mL SRC基質作業用液の調製:4.2mLの量のアッセイバッファを15mLの円錐形チューブに添加する。次いで1.8mLの2mg/mL SRC基質ストック溶液を添加して、溶液を転倒により混合する。この溶液はプレートへの添加の直前に調製するべきである。
(vii)120mMホウ酸pH9.0の調製:7.4g(±0.5g)の量のホウ酸を800mL DI水に溶解する。溶液をNaOHでpH9.0まで滴定して、十分なDI水を添加して体積を1Lに調整する。この溶液は室温で3ヶ月まで貯蔵し得る。
(viii)アセトン中1mMフルオレサミンの調製:28±2mgの量のフルオレサミンを100mLのアセトンに溶解する。この溶液は新たに調製し、光および湿度から防がれる必要があった。
【0128】
トリペプチドGPA標準および連続希釈物の調製
0.08mg/mL(329μM)トリペプチドGPA標準は、アッセイバッファ中4mg/mLトリペプチドGPAストックの50倍希釈を作製することにより調製される(例えば、980μLアッセイバッファ中20μLの4mg/mL GPA)アッセイプレート中、列A、200μLの329μMトリペプチドGPA標準をAlおよびA7にピペッティングする。100μLの量のアッセイバッファをA2~A6およびA8~Al2にピペッティングする。
【0129】
トリペプチドGPA標準連続希釈物について、100μLの量をAlからA2に移し、混合し、100μLの量をA2からA3に移し、A5まで反復する。100μLの量をA5ウェルから取出し、その最終体積は100μLである。A6ウェルはバッファのみを含む。
【0130】
第2のトリペプチドGPA標準連続希釈物について、100μLの量をA7からA8に移し、混合し、100μLの量をA8からA9に移し、Allまで反復する。100μLの量をA11ウェルから取出し、その最終体積は100μLである。A12ウェルはバッファのみを含む。
【0131】
コラゲナーゼ試験試料の調製
コラゲナーゼ試料(例えば凍結乾燥コラゲナーゼ薬物製品)について、少なくとも10分間試料を室温にして、3.0μg/mLストック溶液を形成するように再構成する。異なる濃度を使用してもよい。試験コラゲナーゼ試料(T1A)は、アッセイバッファを用いて希釈することによりストック溶液から調製する。手順は、3重の試験試料(T1A、T1B、T1C)を調製するように反復する。
【0132】
考察
この方法において、96ウェルプレート中、50μLの増加濃度の試験コラゲナーゼ試料を、50μLの過剰な基質と混合する(0.2mg/mL終濃度)。50μLの量のアッセイバッファをU底96ウェルポリプロピレン反応プレートの列C~Gに添加する。150μLのコラゲナーゼ試料を列Bにピペッティングする。次いで、マルチチャンネルピペットを使用して、100μLのコラゲナーゼ試料を列Bから列Cに移し、混合して、列Gに達するまでプロセスを反復することにより1/1.5連続希釈を行う。100μLの量を除去して列Gから廃棄する。50μLのアッセイバッファを列Hにピペッティングすることによりブランクを調製する。この列は酵素を含まない。表12は、50μLの基質の列B~列Hへの添加後の最終コラゲナーゼ濃度を含む。
【表18】
【0133】
コラゲナーゼ反応
インキュベーターおよび温度プローブをオンにする(プレートへの基質の添加前、温度22±1℃)。50μLの量の0.6mg.mL SRC基質を列Bから列Hのそれぞれのウェルに添加して、カラムごとに添加して、次いで混合する。基質を第1のカラムに添加した後に反応開始時間は開始する。プレートを覆い、45±5分の合計反応時間の間、22±1℃インキュベーターに配置する。反応をクエンチするために、100μLの0.5N HClを希釈プレートのそれぞれのウェルにカラムごとに添加して、混合する。HClを第1のカラムに添加した後に反応時間は終了する。
【0134】
検出
195μLの量の120mMホウ酸塩pH9.0をMicroplate Greinerポリプロピレン黒色読み取りプレートのそれぞれのウェルに添加する。30μLのクエンチされた反応混合物を反応プレートから読み取りプレートの対応するウェルに移して十分に混合する。次いで、75μLの1mMフルオレサミンを(フルオレサミン/アセトンを分配するためのポリプロピレントレイを使用して)読み取りプレートのそれぞれのウェルに添加して、全ての添加の直後に混合する。フルオレサミン添加後15分以内に、Molecular Devices M2蛍光プレートリーダーにより、以下の設定:励起380nm、放出473nm、カットオフ455nm、6読み取り/ウェル、PMT培地を使用してプレートを読み取る。
【0135】
GPAの濃度(μM) 対 473nmでの放出およびコラゲナーゼの濃度(ng/mL) 対 473nmでの放出をプロットする。それぞれのプロットについて、固定パラメーターなしで線状回帰に適合する。コラゲナーゼ試料について、線状適合から0点データを排除し、プロットを作成するためにそれぞれの試料について全体の3重のデータセットを使用する。トリペプチドGPA基質およびコラゲナーゼ試料についての傾きを決定する。
【0136】
比活性および相対効力決定
コラゲナーゼ試料比活性は以下の通りに計算し得る:
SRCマイクロプレートアッセイ単位=((コラゲナーゼ試料の傾き)/(トリペプチドGPAの傾きxインキュベーション時間))x106
【0137】
コラゲナーゼ試験試料の比活性は、トリペプチドGPA標準の傾きから決定し、曲線適合プログラムにより計算する。マイクロプレート法を使用して、ミカエリス-メンテン(Michaelis-Menton)に従って酵素動力学を計算するために異なる濃度の基質および異なる時間を使用し得る。
【0138】
iii. SRCアッセイにより測定する場合のコラゲナーゼ効力
本開示に有用なコラゲナーゼは、約500~約15,000 SRC単位/mgの効力を有し得る。ある態様において、該効力は、約500~約12,500 SRC単位/mgまたは約700~約10,000 SRC単位/mgまたは約1,000~約7,500 SRC単位/mgまたは1,500~約6,000 SRC単位/mgまたは約2,500~約5,000 SRC単位/mgである。代替的に、該効力は、約5,000~約35,000 f-SRC単位/mgまたは約10,000~約30,000 f-SRC単位/mgまたは約13,000~約23,000 f-SRC単位/mgまたは約15,000~約25,000 f-SRC単位/mgであり得る。コラゲナーゼはまた、約980~3,510または約1,400~2,700 SRCマイクロプレートアッセイ単位の効力を有し得る。
【0139】
c. BTC単位アッセイにおけるコラゲナーゼ効力
コラゲナーゼについてのウシ腱コラーゲンアッセイは、Keller and Mandl (1963)により改変されるようなMandl et al. (1958)の手順に基づく。ウシ腱コラーゲンは不溶性基質であるので、十分に分割することが重要である。変性したコラーゲンまたは他のタンパク質不純物の存在を説明するために、トリプシンを対照として試行する。コラゲナーゼ活性に必要であるカルシウムイオンの存在下でアッセイを試行する。可溶化したペプチドの数は、ペプチドのN末端アミノ基とニンヒドリンを反応させて、形成された付属物の量を比色定量的に測定することにより決定する(Rosen 1957)。
【0140】
この手順の目的は、コラーゲン基質を使用してコラゲナーゼ酵素の比活性を試験することである。
【0141】
試薬および溶液
1. コラーゲン基質(コラーゲン)
2. 脱イオン水(水)
3. Trisアッセイバッファ
4. トリプシンストック溶液
5. 0.5M HCl
6. ロイシン標準アッセイ溶液(1mMロイシン)
7. Rosenバッファ
8. 3%ニンヒドリン
9. 50%イソプロパノール
【0142】
インキュベーション
反応チューブの設定および標識は以下の通りである:トリプシン対照について3つのチューブ、参照溶液についての6つのチューブおよび試験下のそれぞれの試料についての6つのチューブ。それぞれのチューブを標識してキャップを外す。表13の順序で10±1mgのコラーゲンを計量して、計量したコラーゲンをそれぞれの反応チューブに入れる。
【表19】
【0143】
試験下の試料について酵素の量は、反応チューブ当たり1.6~5.7nmol leu eq/分の間の活性(ACT)を含むべきである。溶解しない試料は、最初にTrisアッセイバッファに溶解するべきであり、その後該試料をアッセイに使用する。濃度(反応チューブへの添加前)は0.0065mg/mL以上であるべきである。
【0144】
マトリックスパターンを有するように表14に従って反応チューブを設定する。以下の表は、2つの試験下試料を仮定する。より多いまたはより少ない試料を試行する場合、反応チューブの数を調整するが、パターンは維持する。体積が一定の場合、体積は表14に列挙される。
【表20】
【0145】
反応チューブをキャップする。内容物を穏やかにではあるが完全に混合する。反応チューブを37℃の水槽に入れる。22±0.5時間インキュベートする。37℃でインキュベーションを開始した実際の時間、使用した水槽の数、コラーゲン脂質のロット番号および使用したロットについてのコラーゲン補正係数および使用した全ての溶液のロット番号を記録する。
【0146】
クエンチおよび濾過
濾過チューブを標識してインキュベートしたそれぞれの反応チューブに対応させる。折り畳んだ濾紙を含む漏斗をそれぞれの標識した濾過チューブに配置する。インキュベーション期間の終了時に水槽から反応チューブを取り出す。終了した実際のインキュベーション時間を記録する。
【0147】
反応チューブのキャップを外し、キャップを廃棄する。2mLの0.5M HClをそれぞれの反応チューブに分配することにより反応をクエンチする。チューブの内容物を完全に混合する。それぞれの反応チューブの内容物を適切な濾過チューブに濾過する。
【0148】
消化されないコラーゲンはHClにより短時間で溶解され得るので、以前の2工程はできる限り早く終了する必要がある。濾過物は、発色前に覆った濾過チューブ内で95.5時間まで冷却貯蔵し得る。冷却および貯蔵時間を記録する。
【0149】
発色
煮沸チューブは以下のように設定して標識する:水およびロイシン対照について6つのチューブ(工程1)およびそれぞれの濾過チューブについての2つのチューブ(工程1)。以下の量の水およびロイシン標準アッセイ溶液を6つのロイシン対照チューブに入れる。
【表21】
【0150】
0.8mLの水をそれぞれの煮沸チューブにピペッティングする(工程2)。それぞれの試料からの0.2mLの濾過物を適切に標識された煮沸チューブにピペッティングする。0.5mLのRosenバッファをそれぞれの煮沸チューブに分配する。閉じ込めフードの下で、0.5mLの3%ニンヒドリンをそれぞれの煮沸チューブに分配する。それぞれのチューブの内容物をボルテックスミキサーで完全に混合する。ヒュームフード内で煮沸チューブを煮沸水槽に配置する。15±1分煮沸する。煮沸期間の終了時に、水槽から煮沸チューブを取り出す。閉じ込めフードの下で、5.0mLの50%イソプロパノールをそれぞれの煮沸チューブに分配して内容物を完全に混合する。煮沸チューブを周囲温度にして(少なくとも10分)、その後吸光度を読み取る。
【0151】
吸光度の読み取り
閉じ込めフードの下で作業しながらチューブの吸光度を読み取る。分光光度計をオンにして温める。分光光度計の波長を570nmに設定する。50%イソプロパノールに対して分光光度計を0にする。水、ロイシン、トリプシン対照および試験下試料の吸光度(A570)を読み取る。第1の試料を読んだ時間を時間で記録する。1000 X A570として読み取り値を記録して、最後の試料を読み取った時間を時間で記録する。全ての読み取りは1時間間隔内に行う。
【0152】
計算原理
読み取りの合計時間およびインキュベーションの合計時間を分で計算する。読み取りの合計時間は60分未満であるべきであり、インキュベーションの合計時間は1290~1350分であるべきである。線状最少二乗法を使用して、ロイシン標準についての傾き「b」および相関係数「r」(x=nmolロイシン 対 y=A570読み取り)を計算する。「b」値についての単位はA570/nmolロイシンである。「b」値を小数点以下2桁まで記録する。ロイシンについてのb値は2.88~3.33であるべきである。トリプシン対照(T)についての平均読み取りを計算する。トリプシン対照(T)についての平均読み取りは221~338であるべきである。この平均を最も近い整数まで記録する(工程A)。それぞれの反応チューブについての二重試料A570読み取りを平均する。この数字を最も近い整数まで記録する。平均試料A570読み取りから平均トリプシンを引き(工程A)正味の試料読み取りを得る。
【0153】
以下のようにチューブ当たりの活性(ACT)をnmol leu eq/分で計算する:
【数6】
式中、20は発色した反応混合物の量についての希釈係数であり、「b」はロイシン標準曲線の傾きである。小数点一桁までこの数字を記録する。試験下の試料のチューブ当たりの活性は1.6~5.7nmol leu eq/分であるべきである。
【0154】
BTC単位の活性は以下のように計算する:
BTC単位=nmol leu eq/分の活性xコラーゲン補正係数。
【0155】
試料のBTC単位/mLの活性は以下のように計算する:
【数7】
【0156】
BTC単位/mmの試料の比活性は以下のように計算する:
【数8】
【0157】
BTC単位のABC単位への変換は:
ABC単位=BTC単位x1.09
である。
【0158】
i. BTC単位およびABC単位
種々のコラゲナーゼ組成物を使用し得、ここでコラゲナーゼは、約5,000 BTC単位/mg~約25,000 BTC単位/mgまたは約10,000 BTC単位/mg~約25,000 BTC単位/mgまたは約15,000 BTC単位/mgまたは約17,500 BTC単位/mgまたは約20,000 BTC単位/mgまたは約22,500 BTC単位/mgまたは約9,175 BTC単位/0.58mgまたは15,817 BTC単位/mgの比活性を有し、ここで「mg」は、(賦形剤および他の構成物とは別の)組成物中に存在するコラゲナーゼ(1つまたは複数)の量をいう。
【0159】
さらに、種々のコラゲナーゼ組成物を使用し得、ここでコラゲナーゼは、約5,000 ABC単位/mg~約25,000 ABC単位/mgまたは約10,000 ABC単位/mg~約25,000 ABC単位/mgまたは約15,000 ABC単位/mgまたは約17,500 ABC単位/mgまたは約20,000 ABC単位/mgまたは約22,500 ABC単位/mgまたは約10,000 ABC単位/0.58mgまたは17,241 ABC単位/mgの比活性を有し、ここで「mg」は、(賦形剤および他の構成物とは別の)組成物中に存在するコラゲナーゼ(1つまたは複数)の量をいう。
【0160】
d. 他のアッセイ
標識されたコラーゲンを使用するアッセイ法は、Gisslow et al., Anal. Biochem., 68: 70-78 (1975);Robertson et al., Clinica Chimica Acta, 42:43-45 (1972);Sakamoto et al., A New Method for the Assay of Tissue Collagenase (36297) (1972)により報告されている。1つの他のアッセイは、Worthington Biochemical Corp. Assay (http://www.worthington-biochem.com/CLS/assay.html)(2019年7月3日にアクセス)である。
【0161】
4. コラゲナーゼの用量
本明細書で使用されるコラゲナーゼ用量に関して、本開示は、皮下注射時に中隔に結合および中隔を溶解し、治療前ベースラインと比較して減少したセルライトの外観を生じるの十分なコラゲナーゼの治療有効量を提供する。
【0162】
一態様において、コラゲナーゼは、単回または分割用量で約0.01mg~約20mgの量で注射され得る。別の態様において、コラゲナーゼは、単回または分割用量で約0.05mg~約15mgの量で注射され得る。別の態様において、コラゲナーゼは、単回または分割用量で約0.10mg~約10mgの量で注射され得る。別の態様において、コラゲナーゼは、単回または分割用量で約0.15mg~約5mgの量で注射され得る。別の態様において、コラゲナーゼは、単回または分割用量で約0.20mg~約3mgの量で注射され得る。別の態様において、コラゲナーゼは、単回または分割用量で約0.25mg~約2mgの量で注射され得る。さらに別の態様において、コラゲナーゼは、約0.05mg、約0.10mg、約0.15mg、約0.20mg、約0.25mg、約0.30mg、約0.35mg、約0.40mg、約0.45mg、約0.50mg、約0.55mg、約0.60mg、約0.65mg、約0.70mg、約0.75mg、約0.80mg、約0.85mg、約0.90mg、約0.95mg、約1.00mg、1.05mg、約1.10mg、約1.15mg、約1.20mg、約1.25mg、約1.30mg、約1.35mg、約1.40mg、約1.45mg、約1.50mg、約1.55mg、約1.60mg、約1.65mg、約1.70mg、約1.75mg、約1.80mg、約1.85mg、約1.90mg、約1.95mg、約2.00mg、2.05mg、約2.10mg、約2.15mg、約2.20mg、約2.25mg、約2.30mg、約2.35mg、約2.40mg、約2.45mg、約2.50mg、約2.55mg、約2.60mg、約2.65mg、約2.70mg、約2.75mg、約2.80mg、約2.85mg、約2.90mg、約2.95mg、約3.00mg、3.05mg、約3.10mg、約3.15mg、約3.20mg、約3.25mg、約3.30mg、約3.35mg、約3.40mg、約3.45mg、約3.50mg、約3.55mg、約3.60mg、約3.65mg、約3.70mg、約3.75mg、約3.80mg、約3.85mg、約3.90mg、約3.95mg、約4.00mg、4.05mg、約4.10mg、約4.15mg、約4.20mg、約4.25mg、約4.30mg、約4.35mg、約4.40mg、約4.45mg、約4.50mg、約4.55mg、約4.60mg、約4.65mg、約4.70mg、約4.75mg、約4.80mg、約4.85mg、約4.90mg、約4.95mg、約5.00mg、5.05mg、約5.10mg、約5.15mg、約5.20mg、約5.25mg、約5.30mg、約5.35mg、約5.40mg、約5.45mg、約5.50mg、約5.55mg、約5.60mg、約5.65mg、約5.70mg、約5.75mg、約5.80mg、約5.85mg、約5.90mg、約5.95mgまたは約6.00mgの量で注射され得る。
【0163】
一態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約2.6分-1~5.2分-1のVmaxを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約3.0分-1~5.0分-1のVmaxを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約3.4分-1~4.8分-1のVmaxを有し得る。なお別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約3.5分-1~4.5分-1のVmaxを有し得る。さらに別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約2.0分-1、約2.1分-1、約2.2分-1、約2.3分-1、約2.4分-1、約2.5分-1、約2.6分-1、約2.7分-1、約2.8分-1、約2.9分-1、約3.0分-1、約3.1分-1、約3.2分-1、約3.3分-1、約3.4分-1、約3.5分-1、約3.6分-1、約3.7分-1、約3.8分-1、約3.9分-1、約4.0分-1、約4.1分-1、約4.2分-1、約4.3分-1、約4.4分-1、約4.5分-1、約4.6分-1、約4.7分-1、約4.8分-1、約4.9分-1、約5.0分-1、約5.1分-1、約5.2分-1、約5.3分-1、約5.4分-1、約5.5分-1、約5.6分-1、約5.7分-1、約5.8分-1、約5.9分-1または約6.0分-1のVmaxを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約0.7分-1~7.6分-1のVmaxまたはSRCアッセイを使用して測定される場合に約1~6もしくは約2~5もしくは約3~4分-1のVmaxを有し得る。
【0164】
一態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約135分-1~268分-1のVmaxを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約150分-1~250分-1のVmaxを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約175分-1~225分-1のVmaxを有し得る。なお別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約130分-1、約135分-1、約140分-1、約145分-1、約150分-1、約155分-1、約160分-1、約165分-1、約170分-1、約175分-1、約180分-1、約185分-1、約190分-1、約195分-1、約200分-1、約205分-1、約210分-1、約215分-1、約220分-1、約225分-1、約230分-1、約235分-1、約240分-1、約245分-1、約250分-1、約255分-1、約260分-1、約265分-1、約270分-1、約275分-1または約280分-1のVmaxを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約4分-1~400分-1のVmaxまたはGPAアッセイを使用して測定される場合に約0.3~30.5もしくは約10~375もしくは約20~350もしくは約50~300もしくは約100~275分-1のVmaxを有し得る。
【0165】
一態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約75mM~147mMのKmを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約80mM~140mMのKmを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約85mM~130mMのKmを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約90mM~120mMのKmを有し得る。さらに別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約70mM、約72mM、約75mM、約77mM、約80mM、約82mM、約85mM、約87mM、約90mM、約92mM、約95mM、約97mM、約100mM、約102mM、約105mM、約107mM、約110mM、約112mM、約115mM、約117mM、約120mM、約122mM、約125mM、約127mM、約130mM、約132mM、約135mM、約137mM、約140mM、約142mM、約145mM、約147mM、約150mM、約152mM、約155mMまたは約157mMのKmを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約4.4mM~437mM、またはSRCアッセイを使用して測定される場合に約5~400もしくは約20~375もしくは約50~325もしくは約100~275もしくは約150~250mMもしくは約4.1~410ナノモーラーのKmを有し得る。
【0166】
一態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約0.03mM~3.1mMのKmを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約1.00mM~1.60mMのKmを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約1.10mM~1.50mMのKmを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約1.15mM~1.40mMのKmを有し得る。さらに別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約0.80mM、約0.82mM、約0.85mM、約0.87mM、約0.90mM、約0.92mM、約0.95mM、約0.97mM、約1.00mM、約1.02mM、約1.05mM、約1.07mM、約1.10mM、約1.12mM、約1.15mM、約1.17mM、約1.20mM、約1.22mM、約1.25mM、約1.27mM、約1.30mM、約1.32mM、約1.35mM、約1.37mM、約1.40mM、約1.42mM、約1.45mM、約1.47mM、約1.50mM、約1.52mM、約1.55mM、約1.57mM、約1.60mM、約1.62mM、約1.65mMまたは約1.67mMのKmを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約0.027mM~2.7mM、またはGPAアッセイを使用して測定される場合に約0.1~2もしくは約0.5~1.5もしくは約1~1.35mMのKmを有し得る。
【0167】
一態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約36秒-1~671秒-1のKcatを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約50秒-1~600秒-1のKcatを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約60秒-1~500秒-1のKcatを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約70秒-1~400秒-1のKcatを有し得る。なお別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約100秒-1~350秒-1のKcatを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約30秒-1、約40秒-1、約50秒-1、約60秒-1、約70秒-1、約80秒-1、約90秒-1、約100秒-1、約110秒-1、約120秒-1、約130秒-1、約140秒-1、約150秒-1、約160秒-1、約170秒-1、約180秒-1、約190秒-1、約200秒-1、約210秒-1、約220秒-1、約230秒-1、約240秒-1、約250秒-1、約260秒-1、約270秒-1、約280秒-1、約290秒-1、約300秒-1、約310秒-1、約320秒-1、約330秒-1、約340秒-1、約350秒-1、約360秒-1、約370秒-1、約380秒-1、約390秒-1、約400秒-1、約410秒-1、約420秒-1、約430秒-1、約440秒-1、約450秒-1、約460秒-1、約470秒-1、約480秒-1、約490秒-1、約500秒-1、約510秒-1、約520秒-1、約530秒-1、約540秒-1、約550秒-1、約560秒-1、約570秒-1、約580秒-1、約590秒-1、約600秒-1、約610秒-1、約620秒-1、約630秒-1、約640秒-1、約650秒-1、約660秒-1、約670秒-1、約680秒-1、約690秒-1、約700秒-1、約710秒-1、約720秒-1、約730秒-1、約740秒-1、約750秒-1または約760秒-1のKcatを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約1秒-1~107秒-1、またはSRCアッセイを使用して測定される場合に約10~100もしくは約20~80もしくは約30~70もしくは約40~60秒-1のKcatを有し得る。
【0168】
一態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約90~10,000または約41,000秒-1~約81,000秒-1のKcatを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約45,000秒-1~約75,000秒-1のKcatを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約50,000秒-1~約70,000秒-1のKcatを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約55,000秒-1~約65,000秒-1のKcatを有し得る。なお別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約35,000秒-1、約37,500秒-1、約40,000秒-1、約42,500秒-1、約45,000秒-1、約47,500秒-1、約50,000秒-1、約52,500秒-1、約55,000秒-1、約57,500秒-1、約60,000秒-1、約62,500秒-1、約65,000秒-1、約67,500秒-1、約70,000秒-1、約72,500秒-1、約75,000秒-1、約77,500秒-1、約80,000秒-1、約82,500秒-1または約85,000秒-1のKcatを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約1215秒-1~約120,000秒-1、またはGPAアッセイを使用して測定される場合に約2,000~100,000もしくは約10,000~90,000もしくは約20,000~80,000もしくは約30,000~70,000もしくは約40,000~60,000秒-1のKcatを有し得る。
【0169】
一態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約376~38,000μ秒または約14,000μ秒~約28,000μ秒の1/Kcatを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約16,000μ秒~約26,000μ秒の1/Kcatを有し得る。一態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約18,000μ秒~約24,000μ秒の1/Kcatを有し得る。一態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約20,000μ秒~約22,000μ秒の1/Kcatを有し得る。なお別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約12,500μ秒、約12,750μ秒、約13,000μ秒、約13,250μ秒、約13,500μ秒、約13,750μ秒、約14,000μ秒、約14,250μ秒、約14,750μ秒、約15,000μ秒、約15,250μ秒、約15,500μ秒、約15,750μ秒、約16,000μ秒、約16,250μ秒、約16,500μ秒、約16,750μ秒、約17,000μ秒、約17,250μ秒、約17,500μ秒、約17,750μ秒、約18,000μ秒、約18,250μ秒、約18,500μ秒、約18,750μ秒、約19,000μ秒、約19,250μ秒、約19,500μ秒、約19,750μ秒、約20,000μ秒、約20,250μ秒、約20,500μ秒、約20,750μ秒、約21,000μ秒、約21,250μ秒、約21,500μ秒、約21,750μ秒、約22,000μ秒、約22,250μ秒、約22,500μ秒、約22,750μ秒、約23,000μ秒、約23,250μ秒、約23,500μ秒、約23,750μ秒、約24,000μ秒、約24,250μ秒、約24,500μ秒、約24,750μ秒、約25,000μ秒、約25,250μ秒、約25,500μ秒、約25,750μ秒、約26,000μ秒、約26,250μ秒、約26,500μ秒、約26,750μ秒、約27,000μ秒、約27,250μ秒、約27,500μ秒、約27,750μ秒、約28,000μ秒、約28,250μ秒、約28,500μ秒、約28,750μ秒、約29,000μ秒または約29,250μ秒の1/Kcatを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約370μ秒~約36,700μ秒、またはSRCアッセイを使用して測定される場合に約750~30,000もしくは約2,500~25,000もしくは約5,000~20,000もしくは約10,000~18,000もしくは約15,000μ秒の1/Kcatを有し得る。
【0170】
一態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約4μ秒~約430μ秒の1/Kcatを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約14μ秒~約23μ秒の1/Kcatを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約16μ秒~約21μ秒の1/Kcatを有し得る。なお別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約10.0μ秒、約10.2μ秒、約10.4μ秒、約10.6μ秒、約10.8μ秒、約11.0μ秒、約11.2μ秒、約11.4μ秒、約11.6μ秒、約11.8μ秒、約12.0μ秒、約12.2μ秒、約12.4μ秒、約12.6μ秒、約12.8μ秒、約13.0μ秒、約13.2μ秒、約13.4μ秒、約13.6μ秒、約13.8μ秒、約14.0μ秒、約14.2μ秒、約14.4μ秒、約14.6μ秒、約14.8μ秒、約15.0μ秒、約15.2μ秒、約15.4μ秒、約15.6μ秒、約15.8μ秒、約16.0μ秒、約16.2μ秒、約16.4μ秒、約16.6μ秒、約16.8μ秒、約17.0μ秒、約17.2μ秒、約17.4μ秒、約17.6μ秒、約17.8μ秒、約18.0μ秒、約18.2μ秒、約18.4μ秒、約18.6μ秒、約18.8μ秒、約19.0μ秒、約19.2μ秒、約19.4μ秒、約19.6μ秒、約19.8μ秒、約20.0μ秒、約20.2μ秒、約20.4μ秒、約20.6μ秒、約20.8μ秒、約21.0μ秒、約21.2μ秒、約21.4μ秒、約21.6μ秒、約21.8μ秒、約22.0μ秒、約22.2μ秒、約22.4μ秒、約22.6μ秒、約22.8μ秒、約23.0μ秒、約23.2μ秒、約23.4μ秒、約23.6μ秒、約23.8μ秒、約24.0μ秒、約24.2μ秒、約24.4μ秒、約24.6μ秒、約24.8μ秒、約25.0μ秒、約25.2μ秒、約25.4μ秒、約25.6μ秒、約25.8μ秒、約26.0μ秒、約26.2μ秒、約26.4μ秒、約26.8μ秒、約27.0μ秒、約27.2μ秒または約27.4μ秒の1/Kcatを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約0.3μ秒~約32μ秒、またはGPAアッセイを使用して測定される場合に約1~30もしくは約5~25もしくは約10~20もしくは約15μ秒の1/Kcatを有し得る。
【0171】
一態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約5,140mM-1秒-1~約508,814mM-1秒-1のKcat/Kmを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約0.50mM-1秒-1~約7.75mM-1秒-1のKcat/Kmを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約0.75mM-1秒-1~約7.00mM-1秒-1のKcat/Kmを有し得る。なお別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約1.00mM-1秒-1~約6.00mM-1秒-1のKcat/Kmを有し得る。なお別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約0.10mM-1秒-1、約0.20mM-1秒-1、約0.30mM-1秒-1、約0.40mM-1秒-1、約0.50mM-1秒-1、約0.60mM-1秒-1、約0.70mM-1秒-1、約0.80mM-1秒-1、約0.90mM-1秒-1、約1.00mM-1秒-1、約1.10mM-1秒-1、約1.20mM-1秒-1、約1.30mM-1秒-1、約1.40mM-1秒-1、約1.50mM-1秒-1、約1.60mM-1秒-1、約1.70mM-1秒-1、約1.80mM-1秒-1、約1.90mM-1秒-1、約2.00mM-1秒-1、約2.10mM-1秒-1、約2.20mM-1秒-1、約2.30mM-1秒-1、約2.40mM-1秒-1、約2.50mM-1秒-1、約2.60mM-1秒-1、約2.70mM-1秒-1、約2.80mM-1秒-1、約2.90mM-1秒-1、約3.00mM-1秒-1、約3.10mM-1秒-1、約3.20mM-1秒-1、約3.30mM-1秒-1、約3.40mM-1秒-1、約3.50mM-1秒-1、約3.60mM-1秒-1、約3.70mM-1秒-1、約3.80mM-1秒-1、約3.90mM-1秒-1、約4.00mM-1秒-1、約4.10mM-1秒-1、約4.20mM-1秒-1、約4.30mM-1秒-1、約4.40mM-1秒-1、約4.50mM-1秒-1、約4.60mM-1秒-1、約4.70mM-1秒-1、約4.80mM-1秒-1、約4.90mM-1秒-1、約5.00mM-1秒-1、約5.10mM-1秒-1、約5.20mM-1秒-1、約5.30mM-1秒-1、約5.40mM-1秒-1、約5.50mM-1秒-1、約5.60mM-1秒-1、約5.70mM-1秒-1、約5.80mM-1秒-1、約5.90mM-1秒-1、約6.00mM-1秒-1、約6.10mM-1秒-1、約6.20mM-1秒-1、約6.30mM-1秒-1、約6.40mM-1秒-1、約6.50mM-1秒-1、約6.60mM-1秒-1、約6.70mM-1秒-1、約6.80mM-1秒-1、約6.90mM-1秒-1、約7.00mM-1秒-1、約7.10mM-1秒-1、約7.20mM-1秒-1、約7.30mM-1秒-1または約7.40mM-1秒-1のKcat/Kmを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、SRCアッセイを使用して測定される場合に約0.0048mM-1秒-1~約0.47mM-1秒-1、またはSRCアッセイを使用して測定される場合に約0.009~約0.3もしくは約0.01~約0.25もしくは約0.1~0.25mM-1秒-1のKcat/Kmを有し得る。
【0172】
一態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約60mM-1秒-1~約6,000mM-1秒-1のKcat/Kmを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約30,000mM-1秒-1~約85,000mM-1秒-1のKcat/Kmを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約36,000mM-1秒-1~約77,000mM-1秒-1のKcat/Kmを有し得る。さらに別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約40,000mM-1秒-1~約70,000mM-1秒-1のKcat/Kmを有し得る。なお別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約40,000mM-1秒-1、約42,000mM-1秒-1、約44,000mM-1秒-1、約46,000mM-1秒-1、約48,000mM-1秒-1、約50,000mM-1秒-1、約52,000mM-1秒-1、約54,000mM-1秒-1、約56,000mM-1秒-1、約58,000mM-1秒-1、約60,000mM-1秒-1、約62,000mM-1秒-1、約64,000mM-1秒-1、約66,000mM-1秒-1、約68,000mM-1秒-1、約70,000mM-1秒-1、約72,000mM-1秒-1、約74,000mM-1秒-1、約76,000mM-1秒-1、約78,000mM-1秒-1、約80,000mM-1秒-1、約82,000mM-1秒-1、約84,000mM-1秒-1、約86,000mM-1秒-1、約88,000mM-1秒-1、約90,000mM-1秒-1、約92,000mM-1秒-1、約94,000mM-1秒-1または約96,000mM-1秒-1のKcat/Kmを有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、GPAアッセイを使用して測定される場合に約900mM-1秒-1~約90,000mM-1秒-1、またはGPAアッセイを使用して測定される場合に約2,000~80,000もしくは約10,000~70,000もしくは約20,000~60,000もしくは約30,000~50,000もしくは約40,000~45,000mM-1秒-1のKcat/Kmを有し得る。
【0173】
一態様において、コラゲナーゼは、約60kDa~約130kDaの分子量を有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、約70kDa~約130kDaの分子量を有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、約80kDa~約120kDaの分子量を有し得る。なお別の態様において、コラゲナーゼは、約90kDa~約120kDaの分子量を有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、約100kDa~約110kDaの分子量を有し得る。さらに別の態様において、コラゲナーゼは、約55kDa、約57kDa、約60kDa、約62kDa、約65kDa、約67kDa、約70kDa、約72kDa、約75kDa、約77kDa、約80kDa、約82kDa、約85kDa、約87kDa、約90kDa、約92kDa、約95kDa、約97kDa、約100kDa、約102kDa、約105kDa、約107kDa、約110kDa、約112kDa、約115kDa、約117kDa、約120kDa、約122kDa、約125kDa、約127kDa、約130kDa、約132kDa、約135kDaまたは約137kDaの分子量を有し得る。
【0174】
一態様において、コラゲナーゼは、逆相HPLCにより測定される場合に少なくとも80%の純度を有し得る。別の態様において、コラゲナーゼは、逆相HPLCにより測定される場合に約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%または約99%の純度を有し得る。なお別の態様において、コラゲナーゼは、1面積%以下のクロストリパインを含み得る。別の態様において、コラゲナーゼは、1面積%以下のゼラチナーゼを含み得る。別の態様において、コラゲナーゼは、1面積%以下のロイペプチンを含み得る。なお別の態様において、コラゲナーゼは、1cfu/mL以下のバイオバーデンを含み得る。
【0175】
一態様において、コラゲナーゼは、約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)を含み得る。別の態様において、コラゲナーゼは、約2,500~約25,000 SRC単位/mgの効力を含み得る。別の態様において、コラゲナーゼは、約5,000~約20,000 SRC単位/mgの効力を含み得る。なお別の態様において、コラゲナーゼは、約500、約1,000、約1,500、約2,000、約2,500、約3,000、約3,500、約4,000、約4,500、約5,000、約5,500、約6,000、約6,500、約7,000、約7,500、約8,000、約8,500、約9,000、約9,500、約10,000、約10,500、約11,000、約11,500、約12,000、約12,500、約13,000、約13,500、約14,000、約14,500、約15,000、約15,500、約16,000、約16,500、約17,000、約17,500、約18,000、約18,500、約19,000、約19,500、約20,000、約20,500、約21,000、約21,500、約22,000、約22,500、約23,000、約23,500、約24,000、約24,500、約25,000、約25,500、約26,000、約26,500、約27,000、約27,500、約28,000、約28,500、約29,000、約29,500または約30,000 SRC単位/mgの効力を含み得る。
【0176】
一態様において、コラゲナーゼは、約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)を含み得る。別の態様において、コラゲナーゼは、約7,500~約25,000 f-SRC単位/mgの効力を含み得る。別の態様において、コラゲナーゼは、約10,000~約20,000 f-SRC単位/mgの効力を含み得る。なお別の態様において、コラゲナーゼは、約2,500、約3,000、約3,500、約4,000、約4,500、約5,000、約5,500、約6,000、約6,500、約7,000、約7,500、約8,000、約8,500、約9,000、約9,500、約10,000、約10,500、約11,000、約11,500、約12,000、約12,500、約13,000、約13,500、約14,000、約14,500、約15,000、約15,500、約16,000、約16,500、約17,000、約17,500、約18,000、約18,500、約19,000、約19,500、約20,000、約20,500、約21,000、約21,500、約22,000、約22,500、約23,000、約23,500、約24,000、約24,500、約25,000、約25,500、約26,000、約26,500、約27,000、約27,500、約28,000、約28,500、約29,000、約29,500または約30,000 f-SRC単位/mgの効力を含み得る。
【0177】
一態様において、コラゲナーゼは、約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力を含み得る。別の態様において、コラゲナーゼは、約150,000~約350,000 GPA単位/mgの効力を含み得る。別の態様において、コラゲナーゼは、約200,000~約300,000 GPA単位/mgの効力を含み得る。なお別の態様において、コラゲナーゼは、約100,000、約110,000、約120,000、約130,000、約140,000、約150,000、約160,000、約170,000、約180,000、約190,000、約200,000、約210,000、約220,000、約230,000、約240,000、約250,000、約260,000、約270,000、約280,000、約290,000、約300,000、約310,000、約320,000、約330,000、約340,000、約350,000、約360,000、約370,000、約380,000、約390,000または約400,000 GPA単位/mgの効力を含み得る。
【0178】
一態様において、コラゲナーゼは、約175,000~約500,000 f-GPA単位/mgの効力を含み得る。別の態様において、コラゲナーゼは、約250,000~約450,000 f-GPA単位/mgの効力を含み得る。別の態様において、コラゲナーゼは、約300,000~約400,000 GPA単位/mgの効力を含み得る。なお別の態様において、コラゲナーゼは、約175,000、約185,000、約195,000、約205,000、約215,000、約225,000、約235,000、約245,000、約255,000、約265,000、約275,000、約285,000、約295,000、約305,000、約315,000、約325,000、約335,000、約345,000、約355,000、約365,000、約375,000、約385,000、約395,000、約405,000、約415,000、約425,000、約435,000、約445,000、約455,000、約465,000、約475,000、約485,000または約495,000 f-GPA単位/mgの効力を含み得る。
【0179】
一態様において、コラゲナーゼは、約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力を含み得る。一態様において、コラゲナーゼは、約7,500~約20,000 ABC単位/mgの効力を含み得る。一態様において、コラゲナーゼは、約10,000~約17,500 ABC単位/mgを含み得る。別の態様において、コラゲナーゼは、約5,000、約5,500、約6,000、約6,500、約7,000、約7,500、約8,000、約8,500、約9,000、約9,500、約10,000、約10,500、約11,000、約11,500、約12,000、約12,500、約13,000、約13,500、約14,000、約14,500、約15,000、約15,500、約16,000、約16,500、約17,000、約17,500、約18,000、約18,500、約19,000、約19,500、約20,000、約20,500、約21,000、約21,500、約22,000、約22,500、約23,000、約23,500、約24,000、約24,500または約25,000 ABC単位/mgの効力を含み得る。
【0180】
いくつかの態様において、組成物中に存在するコラゲナーゼは、約1:1の比のコラゲナーゼIおよびコラゲナーゼIIを含む。0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1などのコラゲナーゼIおよびコラゲナーゼIIの他の比が使用され得る。コラゲナーゼIおよびコラゲナーゼIIのそれぞれは、逆相HPLCにより測定される場合に少なくとも80%または85%または90%または91%または92%または93%または94%または95%または96%または97%または98%または99%または100%の面積純度を有し得る。
【0181】
別の態様において、コラゲナーゼ組成物は、約1:1のAUX IおよびAUX IIの比を有するCCHを含む。0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1などのAUX IおよびAUX IIの他の比が使用され得る。AUX IおよびAUX IIのそれぞれは、逆相HPLCにより測定される場合に少なくとも80%または85%または90%または91%または92%または93%または94%または95%または96%または97%または98%または99%または100%の面積純度を有し得る。
【0182】
他の例において、コラゲナーゼ組成物は、液体であり得るかまたは希釈剤により凍結乾燥固体形態から再構成される。混合物の用量は、希釈剤に関係なく存在するコラゲナーゼの量により測定され、1つ以上の注射中約0.1mg~約20mgを含み得る。別の態様において、投与される用量は、1つ以上の注射中約0.06mg、0.48mg、0.84mg、1.68mg、2.52mg、3.36mg、4.2mg、5.04mg、5.88mg、6.72mg、7.56mgまたは8.4mgである。
【0183】
例えば、約0.06mg、0.48mg、0.84mgまたは1.68mgが、約12の分割された注射において投与される。注射されるコラゲナーゼ組成物の体積は、注射当たり0.01mL~3mL、または治療訪問当たり合計約0.2mL~150mLの範囲であり得る。特定の態様において、上述の用量は、CCHを含むコラゲナーゼ組成物についてのものである。別の態様において、上述の用量は、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax(分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM(GPAアッセイ)のKM
・約~(about to)約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat(秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有するコラゲナーゼ組成物に対するものである。
【0184】
別の態様において、治療領域当たり約12の均等に分割された注射において約0.84mgのCCHを注射する(約0.07mg x 12注射=約0.84mg)。いくつかの場合において、0.84mgによるかかる治療は、2、3、4または5の治療訪問の間に10~40日毎に起こる。他の場合において、1治療訪問または2、3、4もしくは5治療訪問の間に10~40日毎に1より多い治療領域に0.84mgが注射される。他の態様において、5より多くの治療訪問がある。
【0185】
別の局面において、治療領域(1つまたは複数)に注射され得るコラゲナーゼの量は、1以上の注射において治療訪問当たり約0.001mg~20mgコラゲナーゼであり、例えば該用量は、約3~約100の注射に均等に分割される。コラゲナーゼは液体形態であるかまたは希釈剤により凍結乾燥固体から再構成される。コラゲナーゼの用量は、希釈剤に関係なくコラゲナーゼの量により測定され、約0.1mg~1mgまたは0.25mg~0.75mgまたは0.1mg~2mgまたは0.25mg~1.75mgまたは0.5mg~1mg、0.1mg~3mgまたは0.25mg~2.75mgまたは0.5mg~2.5mgまたは0.75mg~2.25mgまたは1mg~2mgまたは0.1mg~4mgまたは0.25mg~3.75mgまたは0.5mg~3.5mgまたは0.75mg~3mgまたは1mg~3mgを含み得る。他の態様において、該用量は、1以上の注射において約0.001mg、0.01mg、0.04mg、0.05mg、0.07mg、0.1mg、0.2mg、0.3mg、0.4mg、0.5mg、0.6mg、0.7mg、0.8mg、0.9mg、1mg、1.1mg、1.2mg、1.3mg、1.4mg、1.5mg、1.6mg、1.7mg、1.8mg、1.9mg、2mg、2.25mg、2.5mg、2.75mg、3mg、3.25mg、3.5mg、3.75mg、4.0mg、4.25mg、4.5mg、4.75mg、5.0mg、5.25mg、5.5mg、5.75mg、6mg、6.25mg、6.5mg、6.75mg、7mg、7.25mg、7.5mg、7.75mg、8mg、8.25mg、8.5mg、8.75mg、9mg、9.25mg、9.5mg、9.75mg、10mg、11mg、12,mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mgまたは20mgである。
【0186】
別の態様において、投与される用量は、1以上の注射において約0.06mg、0.48mg、0.84mg、1.68mg、2.52mg、3.36mg、4.2mgまたは5.04mgである。別の例において、治療領域への約12の分割された注射において約0.06mg、0.48mg、0.84mg、1.68mg、2.52mg、3.36mg、4.2mgまたは5.04mgが投与される。他の例において、コラゲナーゼの用量は、3以上の注射に分割される。注射されるコラゲナーゼ組成物の体積は、注射当たり0.01mL~3mLの範囲であり得るか、または治療訪問当たり合計約1mL~150mLであり得る。
【0187】
一局面において、上述のAUX IとIIの混合物(「CCH」)は、1以上の治療において、治療訪問当たり約0.01mg~10mgコラゲナーゼの量で注射され得、例えば該用量は、約3~約50の注射に均等に分割される。コラゲナーゼは、液体であり得るかまたは希釈剤により凍結乾燥形態から再構成され得る。混合物の用量は、希釈剤に関係なくコラゲナーゼの量により測定され、1以上の注射において約0.1mg~1mgまたは0.25mg~0.75mgまたは0.1mg~2mgまたは0.25mg~1.75mgまたは0.5mg~1mg、0.1mg~3mgまたは0.25mg~2.75mgまたは0.5mg~2.5mgまたは0.75mg~2.25mgまたは1mg~2mgまたは0.1mg~4mgまたは0.25mg~3.75mgまたは0.5mg~3.5mgまたは0.75mg~3mgまたは1mg~3mgまたは約0.05mg、0.1mg、0.2mg、0.3mg、0.4mg、0.5mg、0.6mg、0.7mg、0.8mg、0.9mg、1mg、1.1mg、1.2mg、1.3mg、1.4mg、1.5mg、1.6mg、1.7mg、1.8mg、1.9mg、2mg、2.25mg、2.5mg、2.75mg、3mg、3.25mg、3.5mg、3.75mg、4.0mg、4.25mg、4.5mg、4.75mg、5.0mg、5.25mg、5.5mg、5.75mg、6mg、6.25mg、6.5mg、6.75mg、7mg、7.25mg、7.5mg、7.75mg、8mg、8.25mg、8.5mg、8.75mg、9mg、9.25mg、9.5mg、9.75mgまたは10mgを含み得る。別の態様において、投与されるCCHの用量は、1以上の注射において約0.06mg、0.48mg、0.84mgまたは1.68mg 2.52mg、3.36mg、4.2mgまたは5.04mgである。例えば、12の注射において約0.06mg、0.48mg、0.84mgまたは1.68mg 2.52mg、3.36mg、4.2mgまたは5.04mgが投与される。注射されるコラゲナーゼ組成物の体積は、注射当たり0.01mL~3mLの範囲であり得るかまたは治療訪問当たり合計約1mL~80mLの範囲であり得る。
【0188】
コラゲナーゼの用量はまた、(再度希釈剤に関係なく)注射当たりmgで表され得、例えば注射当たり約0.001mg~0.5mg、注射当たり約0.01mg~約5mgまたは注射当たり約0.005mg~約0.1mgまたは約0.005mg、0.04mgもしくは0.07mgであり得る。
【0189】
ある局面において、本開示は、治療訪問当たり約500 ABC単位~約50,000 ABC単位または治療訪問当たり約10,000 ABC単位~約25,000 ABC単位を注射することを企図する。別の態様において、注射当たりのコラゲナーゼの用量は、約50 ABC単位~約2,500 ABC単位または約85 ABC単位~約2,000 ABC単位または約150 ABC単位~約1,750 ABC単位または約200 ABC単位~約1,500 ABC単位または約300 ABC単位~約1,250 ABC単位または約500 ABC単位~約1,000 ABC単位である。
【0190】
ある態様において、種々の特定の活性に基づく用量は以下のとおりである:
【表22】
【0191】
ある局面において、本開示は、約5,000 BTC単位~約25,000 BTC単位または約10,000 BTC単位~約25,000 BTC単位または約15,000 BTC単位または約17,500 BTC単位または約20,000 BTC単位または約22,500 BTC単位または約9,175 BTC単位または約15,817 BTC単位の量のコラゲナーゼを注射することを企図する。
【0192】
5. 製剤
CCHまたは他のコラゲナーゼは、CCHまたはコラゲナーゼおよび薬学的に許容され得る賦形剤を含む医薬製剤の形態であり得る。かかる賦形剤としては、注射のための滅菌水または塩化ナトリウム/塩化カルシウム、pH調整剤および安定化剤が挙げられ得る。
【0193】
1つの非限定的な例はXIAFLEX(登録商標)であり、0.9mgのCCHを再構成のための滅菌、凍結乾燥粉末として含む単回使用ガラスバイアルとして出願人により商業的に供給される。再構成のための滅菌希釈剤はまた、単回使用ガラスバイアル中に提供される。不活性成分としては、塩酸、スクロースおよびトロメタミンが挙げられる。希釈剤は0.9%塩化ナトリウム中塩化カルシウム二水和物を含む。XIAFLEX(登録商標)処方情報(2018)。
【0194】
別の態様において、CCHは、5mLバイアル中に0.92mgのCCH、スクロース、Tris、マンニトールおよび塩酸を含む滅菌凍結乾燥粉末である。再構成のための滅菌希釈剤は、個々の5mLバイアルに充填される注射用水、標準食塩水または注射用水中に0.6%塩化ナトリウムおよび0.03%塩化カルシウム脱水物を含み得る。
【0195】
コラゲナーゼまたはCCHは、他のサイズのバイアル、例えば10mL、15mL、20mLまたは30mLに充填され得る。他のpH調整剤、糖、ポリオールおよび安定化剤はRowe et al., Handbook of Pharmaceutical Excipients (5thEd.)に見られ得る。
【0196】
6. 治療方法:注射技術および投与計画
前述のコラゲナーゼ組成物は、ヒト被験体においてセルライトの重症度を治療または低減する方法に有用である。本開示は、少なくとも1つのコラゲナーゼを含む組成物を提供する工程;および該組成物の治療有効量を1つ以上のくぼみに注射する工程を含む、ヒト患者においてセルライトの重症度を低減する方法に関し、ここで患者は、重症度の治療前ベースラインレベルと比較して、セルライトの重症度の低減を示す。以下にさらに詳細に示すように、該組成物は種々の注射技術により投与され得、効力はいくつかの尺度および他の測定ツールにより測定され得る。
【0197】
出願人は、関連のある治療方法を以前に記載し、本明細書において、その特許出願PCT特許出願PCT/US2018/020551(2018年9月7日にWO2018/160905として公開);2018年7月12日に出願された米国仮出願第62/697,376号、発明の名称「Injection Techniques for the Treatment of Edematous Fiberosclerotic Panniculopathy」;2018年9月18日に出願された米国仮特許出願第62/733,046号、発明の名称「Composition and Method of Ad分istering a Single Dose of Collagenase in Four Quadrants to Treat Edematous Fiberosclerotic Panniculopathy」;および2018年3月28日に出願された米国出願公開公報第US20180327731号、発明の名称「method of Producing Collagenaseをそれらの全体において参照により援用する。
【0198】
本明細書に記載されるコラゲナーゼ組成物の投与は、治療訪問の間に単一の被験体において両側的(2つの大腿または2つの臀部)または4つ全ての四半分(両方の臀部および両方の大腿)であり得る。かかる治療訪問は、1年間にわたり2、3、4または5の治療訪問の間に10~40日毎に起こり得る。
【0199】
患者の治療のためのコラゲナーゼおよび関連のある技術についての種々の注射パラメーターの一般的な概観を表15に提供する。
【表23-1】
【表23-2】
【表23-3】
【0200】
本開示により企図される注射技術および治療の5つの非限定的な例の概観を表16に示し、該表は
図7~11に図示される注射技術に対応する。
【表24】
【0201】
治療I~Vに関するさらなる詳細を以下に記載する。
【0202】
治療I:コラゲナーゼの浅い注射、3アリコート
図7に図示されるように、この例(「治療I」)において、コラゲナーゼは、被験体がうつ伏せの姿勢で横たわりながら、くぼみの長軸に対して垂直に皮下注射される。それぞれの注射は、3つの0.1mLアリコート(0.3mLの合計注射体積について)としてコラゲナーゼの単一皮膚注射を含む。それぞれの治療訪問の間に、投薬のために8シリンジ(治療領域当たり4シリンジ)を調製する。それぞれのシリンジは0.9mLのコラゲナーゼ組成物を含む(それぞれのシリンジにおいて3注射)。被験体当たりの用量は、治療領域当たり約0.5mg~約5mgコラゲナーゼの合計用量で変化し得る。
【0203】
より具体的に、以下の手順に従う:
・皮膚表面に垂直かつくぼみが伸長する溝様のくぼみである場合はくぼみの長軸に対して垂直に配置される針を用いて(位置A)、針を全面的に押し(1/2インチ)、シリンジプランジャーを穏やかに押すことにより0.1mLのコラゲナーゼ組成物を注射する。ほとんどの場合、注射位置A、BおよびCを含む面は、被験体の体の長軸に平行である。
・針をわずかに引き抜き、針を皮膚表面に対して被験体の頭部に向かって約45°の角度で再度配置し(位置B)、針を全面的に押し、シリンジプランジャーを穏やかに押すことにより0.1mLのコラゲナーゼ組成物を注射する。位置Bは好ましくは、被験体の頭部に向かう。
・針をわずかに引き抜き、針を皮膚表面に対して約45°の角度で被験体の足に向かって再度配置し(位置C)、針を全面的に押し、シリンジプランジャーを穏やかに押すことにより0.1mLのコラゲナーゼ組成物を注射する。位置Cは好ましくは、被験体の足に向かう。
・注射部位から針を完全に引き抜き、次の注射部位に進む。
・0.9mLコラゲナーゼ組成物を有するシリンジは3注射部位に十分である。
・それぞれの治療領域(それぞれの臀部またはそれぞれの大腿)において4つの0.9mLシリンジを使用して、12注射部位で0.3mL(各0.1mLの3アリコート)の合計12注射を投与する。
・それぞれの治療訪問で2治療領域(2臀部または2大腿)にわたり合計24注射を投与する。
【0204】
治療II:コラゲナーゼの浅い注射、1アリコート
図8に図示されるように、この例(「治療II」)において、コラゲナーゼは、被験体がうつ伏せの姿勢である間皮下注射される。それぞれの注射は、0.3mLアリコートの単一の浅い注射としてコラゲナーゼの単一皮膚注射を含む。それぞれの治療訪問の間に、投薬のために8シリンジ(治療領域当たり4シリンジ)を調製する。それぞれのシリンジは、0.9mLのコラゲナーゼ(それぞれのシリンジ中3の注射)を含む。被験体当たりの用量は、それぞれの治療領域において、約0.5mg~5mgのコラゲナーゼの合計用量で変化し得る。
【0205】
それぞれの治療訪問の間に、投薬のために8シリンジ(治療領域当たり4シリンジ)を調製する。それぞれのシリンジは0.9mLのコラゲナーゼ組成物(それぞれのシリンジ中3の注射)を含む。より具体的に、以下の手順に従う:
・注射部位で皮膚表面に対して約30°で配置され、被験体の頭部に向かって方向づけられた針を用いて、針を全面的に押し(1/2インチ)、シリンジプランジャーを穏やかに押すことにより0.3mLのコラゲナーゼ組成物を注射する。
・注射部位から針を完全に引き抜き、次の注射部位に進む。
・0.9mLのコラゲナーゼ組成物を有するシリンジは3つの注射部位に十分である。
・それぞれの治療領域(それぞれの臀部またはそれぞれの大腿)について4つの0.9mLシリンジを使用して、12の注射部位で0.3mL(各0.1mLの3アリコート)の合計12の注射を投与する。
・それぞれの治療訪問で2治療領域(2臀部または2大腿)にわたり合計24の注射を投与する。
【0206】
治療III:コラゲナーゼの深い注射、1アリコート
図9に図示されるように、この例(「治療III」)において、被験体がうつ伏せの姿勢である間、コラゲナーゼを皮下注射する。それぞれの注射は、0.3mLのコラゲナーゼ組成物アリコートの単一の深い注射としてのコラゲナーゼ組成物の単一の皮膚注射を含む。それぞれの治療訪問の間に、投薬のために8シリンジ(治療領域当たり4シリンジ)を調製する。それぞれのシリンジは、0.9mLのコラゲナーゼ(それぞれのシリンジ中3の注射)を含む。被験体当たりの用量は、治療領域当たり約0.5mg~約5mgコラゲナーゼの合計用量で変化し得る。
【0207】
より具体的に、以下の手順に従う:
・注射部位で皮膚表面に対して約30°の角度で配置され、被験体の頭部に方向づけられた針を用いて、針を全面的に押し(1インチ)、シリンジプランジャーを穏やかに押すことにより単一アリコート0.3mLのコラゲナーゼ組成物を注射する。
・注射部位で皮膚表面に対して約30°の角度で配置され、被験体の頭部に方向づけられた針を用いて、針を全面的に押し(1インチ)シリンジプランジャーを穏やかに押すことにより単一アリコート0.3mLのコラゲナーゼ組成物を注射する。
・0.9mLコラゲナーゼ組成物を有するシリンジは3つの注射部位に十分である。
・各治療領域(それぞれの臀部またはそれぞれの大腿)において4つの0.9mLシリンジを使用して、12の注射部位で0.3mL(単一0.3mLアリコート)の合計12の注射を投与する。
・使用した針およびシリンジを廃棄する。
・それぞれの治療訪問で2つの治療領域(2つの臀部または2つの大腿)にわたり合計24の注射を投与する。
【0208】
治療IV:コラゲナーゼの深いおよび浅い注射、5アリコート
図10に図示されるように、治療IVにおいて、被験体がうつ伏せの姿勢で横たわっている間コラゲナーゼを皮下注射する。それぞれの注射は、5つの0.3mL(1.5mLの合計注射体積について)としてコラゲナーゼの単一皮膚注射を含む。各治療訪問の間に、投薬のために24シリンジ(治療領域当たり12シリンジ)を調製する。各シリンジは、1.5mLのコラゲナーゼ(各シリンジ中、各注射について5アリコートの0.3mL)を含む。被験体当たりの用量は、治療領域当たり約0.5mg~約5mgの合計用量で変化し得る。
【0209】
それぞれの治療訪問の間に、投薬のために24シリンジ(治療領域当たり12アリコートシリンジ)を調製する。それぞれのシリンジは1.5mLのコラゲナーゼ組成物(各シリンジ中、各注射につて5アリコートの0.3mL)を含む。より具体的に、以下の手順に従う:
・注射部位で皮膚表面に対して約30の角度で配置され、被験体の頭部に方向づけられた針を用いて、針を全面的に押し(1インチ)、シリンジプランジャーを穏やかに押すことにより0.3mLのコラゲナーゼ組成物を注射する。
・針の半分の長さ(1/2インチ)を穏やかに引き抜き、皮膚表面に対して30°の角度の針を維持し、被験体の一方の側面に対して針を再度配置する(位置B)。シリンジプランジャーを穏やかに押すことにより0.3mLのコラゲナーゼ組成物を注射する。
・皮膚表面に対して30°の角度の針を維持し、位置AとBの中ほどに針を再度配置し(位置C、被験体の肩に向かう)、シリンジプランジャーを穏やかに押すことにより0.3mLのコラゲナーゼ組成物を注射する。
・皮膚表面に対して30°の角度の針を維持し、位置Bの正確に反対側に針を再度配置し(位置D)、シリンジプランジャーを穏やかに押すことにより0.3mLのコラゲナーゼ組成物を注射する。
・皮膚表面に対して30°の角度の針を維持し、針を位置AとDの中ほどに再度配置し(位置E、被験体の他方の肩に向かう)、シリンジプランジャーを穏やかに押すことにより0.3mLのコラゲナーゼ組成物を注射する。
・1.5mLのコラゲナーゼ組成物を有する3mLのシリンジは1つの注射部位に十分である。
・各治療領域(それぞれの臀部またはそれぞれの大腿)において12の3mLシリンジを使用して、12の注射部位で1.5mLの合計12の注射(合計18.0mL、5アリコートでそれぞれ0.3mL)を投与する。
・それぞれの治療訪問で2つの治療領域(2つの臀部または2つの大腿)にわたり合計24の注射を投与する。
【0210】
治療V:コラゲナーゼの浅い注射、4アリコート
図11に図示されるように、この例(「治療V」)において、被験体がうつ伏せの姿勢で横たわっている間コラゲナーゼを皮下注射する。それぞれの被験体は、4つの0.3mLアリコート(1.2mLの合計注射体積について)としてコラゲナーゼの単一皮膚注射を受ける。それぞれの治療訪問の間に、投薬のために24シリンジ(治療領域当たり12シリンジ)を調製する。それぞれのシリンジは、1.2mLのコラゲナーゼ(それぞれ0.3mLの4アリコート)を含む。被験体当たりの用量は、治療領域当たり約0.5mg~約5mgの合計用量で変化し得る。
【0211】
それぞれの治療訪問の間に、投薬のために24シリンジ(治療領域当たり12シリンジ)を調製した。各シリンジは、1.2mLのコラゲナーゼ組成物(それぞれ0.3mLの4アリコート)を含んだ。より具体的に、以下の手順に従う:
・注射部位で皮膚表面に対して約30°の角度で配置され、被験体の一方の側面に方向づけられた針を用いて、針を全面的に押し(1/2インチ)、シリンジプランジャーを穏やかに押すことにより0.3mLのコラゲナーゼ組成物を注射する。
・皮膚表面に対して30°の角度の針を維持し、位置Aから約60°かつ被験体の肩に向かって針を再度配置し(位置B)、シリンジプランジャーを穏やかに押すことにより0.3mLのコラゲナーゼ組成物を注射する。
・皮膚表面に対して30°の角度の針を維持し、位置Bから約60°かつ被験体の他方の肩に向かって針を再度配置し(位置C)、シリンジプランジャーを穏やかに押すことにより0.3mLのコラゲナーゼ組成物を注射する。
・皮膚表面に対して30°の角度の針を維持し、位置Aの反対側で被験体の他の側面に向かって針を再度配置し(位置D)、シリンジプランジャーを穏やかに押すことにより0.3mLのコラゲナーゼ組成物を注射する。
・1.2mLのコラゲナーゼ組成物を有する3mLのシリンジは1つの注射部位に十分である。
・各治療領域(それぞれの臀部またはそれぞれの大腿)において12の3mLシリンジ(それぞれにおいて1.2mLのコラゲナーゼ組成物を有する)を使用して、12の注射部位でそれぞれ1.2mLの合計12の注射(合計14.4mLの、それぞれ0.3mLの4アリコート)を投与する。
・2つの治療領域にわたり合計24の注射を投与する。
【0212】
さらなる態様において、コラゲナーゼは、
図12に図示されるように患部に注射される。注射の間隔は、約0.1cm~約15cmまたは約1cm~約10cmまたは約0.5cm~約2cmで変化し得る。
図12に示されるように、それぞれの注射は、3つの0.1mLアリコート(注射当たり0.3mL)として投与される。皮膚表面に対して垂直な針を用いて第1のアリコートを投与する。第2および第3のアリコートについて、針をわずかに引き抜き、垂直軸に対して左に約45°および右に約45°で方向づける。
【0213】
図7~11に示される治療I~Vおよび
図12に示される注射技術は、異なる用量、注射の角度、体積、シリンジの数、注射の深さおよび表15および16に詳細に示される他のパラメーターを使用し得る。全てのかかる変数は本開示に包含される。
【0214】
別の例において、約0.84mgのCCHは、約12に均等に分割された注射において四半分(すなわち右もしくは左の臀部または右もしくは左の大腿)などの患部に注射される(約0.07mg x 12の注射=約0.84mgのCCH)。いくつかの場合において、0.84mgを用いたかかる治療は、2、3、4または5の治療の間に10~40日毎に起こる。他の場合において、1より多くの患部または四半分に、2、3、4または5の治療の間に10~40日毎に0.84mgが注射される。
【0215】
ある態様において、患者は表17に示されるようにコラゲナーゼを投与される。
【表25】
【0216】
さらに、特定のある態様において、患者の治療についてのパラメーターを表18および19に示す。
【表26】
【表27】
【0217】
一態様において、再構成生成物の重量オスモル濃度は、約50~約1,000、約100~約900、約200~約800、約300~約700、約400~約600、約50、約100、約150、約200、約250、約300、約350、約400、約450、約500、約550、約600、約650、約700、約750、約800、約850、約900、約950または約1,000 mOsm/kgである。さらに別の態様において、再構成生成物の重量オスモル濃度は約512mOsm/kg、約275mOsm/kg、約281mOsm/kgまたは約227mOsm/kgである。
【0218】
上述の方法に加えて、本開示は、EFPの治療または低減を必要とする被験体においてEFPを治療または低減する方法を提供し、ここで該方法は、共通の手順およびEFPの治療に対して以下の利点:
a. 医師による使用の容易さ;
b. 治療のためのより短い時間;
c. 美的状態についての向上は得ることが困難であるという医師の一般的な見解に照らした予測されない効力;
d. ヒアルロニダーゼを使用する必要がないこと;
e. 熱を使用する必要がないこと;
f. レーザーを使用する必要がないこと;
g. サブシジョン(subscision)がないこと;
h. (内出血に関わらず)麻酔の必要がないこと;
i. 圧縮ガーメント(compressive garment)が必要ないこと;および
j. 真空を使用しないこと
の少なくとも1つを提供する。
【0219】
別の態様において、セルライトの治療または低減方法は、治療されるセルライトの重症度に上限を設けず(places no cap on)、例えばコラゲナーゼを用いた治療は、セルライトの有病率(prevalence)または重症度に関係なく安全かつ有効である。
【0220】
F. 段階4-治療終点および効力の測定
本明細書に記載される治療は、以下に記載されるいくつかの測定により、セルライトの治療に有効である。本明細書で使用する場合、「日目」は試験日を意味するので、例えば22日目は、最初の注射の21日後等である。さらに一例において「日目」は+/-7日である。
【0221】
1. CR-PCSSおよびPR-PCSSにより測定される場合の効力
任意の訪問での個々の患者についての向上は、ベースラインまたは任意の以前のスコアもしくは評定からの少なくとも1レベルもしくは1評定の向上である。任意の訪問での患者の群についての向上は、ベースラインまたは任意の以前の平均スコアもしくは評定からの平均スコアもしくは評定における約0.1の向上である。応答体は、ベースラインから最大合計スコアまたは評定の少なくとも25%の向上を示す任意の患者である。ある態様において、上に詳細に示される治療方法は、CR-PCSSおよび/またはPR-PCSSにより測定される場合、以下の効力終点の1つ以上を生じる:
1. ベースラインに対してCR-PCSSおよび/またはPR-PCSS評定における少なくとも0.1の向上。
2. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿が臨床医によりライブで評価された場合のCR-PCSSにおける重症度の、ベースライン(治療前「1日目」)からの少なくとも2レベルの重症度の向上。
3. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿のデジタル画像を見ながら被験体により評価された場合、PR-PCSSにおける重症度の、ベースライン(1日目)からの少なくとも2レベルの重症度の向上。
4. CR-PCSSにおける重症度のベースラインからの少なくとも2レベルの向上およびPR-PCSSにおける重症度のベースラインからの少なくとも2レベルの向上を有する被験体として定義される22、43、71、90、180、365または730日目の2レベルの複合応答により示される向上。
5. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿が臨床医によりライブで評価された場合のCR-PCSSにおける重症度の、ベースラインからの少なくとも1レベルの重症度の向上。
6. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿のデジタル画像を見ながら被験体により評価された場合のPR-PCSSにおける重症度の、ベースラインからの少なくとも1レベルの重症度の向上。
7. CR-PCSSにおける重症度のベースラインからの少なくとも1レベルの向上およびPR-PCSSにおける重症度のベースラインからの少なくとも1レベルの向上を有する被験体として定義される22、43、71、90、180、365または730日目の1レベルの複合応答により示される向上。
8. 全員が中程度または重度のCR-PCSS評定を有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域における向上は、プラシーボと比較して統計的に有意であり、ここで該向上は上述の1~7の1つ以上である。
9. 治療は、開始用量後少なくとも71日間、治療前ベースラインに対して、患者の向上レベルを維持する少なくとも5%の患者を生じた。ある場合において、少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者は、開始用量後少なくとも6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または2年または3年または4年または5年間かかるレベルを維持した。他の場合において、治療は、治療前ベースラインに対して向上を示し、経時的に向上のさらなる増加を示す少なくとも5%の患者を生じた。いくつかの治療は、開始用量後1ヶ月または3ヶ月または6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または24ヶ月で向上のさらなる増加に伴う向上を示す少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者を生じた。
10. 180日目に、ベースラインからのCR-PCSS評定において見られる向上は、右および左の大腿において一致した。
11. 全員が中程度または重度のCR-PCSS評定を有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域における最も早い2レベルのCR-PCSSおよび/またはPR-PCSS向上までのメジアンの時間は、約50日または60日または70日または80日または90日である。
12. 全員が中程度または重度のCR-PCSS評定を有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域における最も早い1レベルのCR-PCSSおよび/またはPR-PCSS向上までのメジアンの時間は、約15日または20日または30日または40日または50日または60日または70日または80日または90日である。
13. 全員が中程度または重度のCR-PCSS評定を有する患者の集団において、平均被験体CR-PCSSおよび/またはPR-PCSSスコアは、第1の治療の21日後にプラシーボから離れ、その後の治療の後に継続的で有意な向上を示す。
14. 全員が中程度または重度のCR-PCSS評定を有する患者の集団において、71日目に少なくとも1つの治療領域においてCR-PCSSおよび/またはPR-PCSSにより測定する場合の2レベルの複合応答を有する被験体のパーセンテージは、約1%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%または50%より高い。
15. 全員が中程度または重度のCR-PCSS評定を有する患者の集団において、71日目に少なくとも1つの治療領域においてCR-PCSSおよび/またはPR-PCSSにより測定する場合の1レベル複合応答を有する被験体のパーセンテージは、約1%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%または50%より高い。
16. 全員が中程度または重度のCR-PCSS評定を有する患者の集団において、1/3または1/2または2/3または3/4を超える患者は、治療後71日目までに少なくとも1つの治療領域において少なくとも1レベルのCR-PCSSおよび/または少なくとも1レベルのPR-PCSS応答を有し、ここでCR-PCSSの結果は、年齢、BMIまたは皮膚の色とは独立する。
17. セルライトの重症度の低減は、第1の治療訪問後約7または14または21または30または35または40または45または50日以内に迅速に起こる。
【0222】
別の態様において、少なくとも1つの治療訪問の間の少なくとも1つの治療領域への約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上記1~17の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM(GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat(秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0223】
他の場合において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~17の結果の1つ以上を生じる。
【0224】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~17の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax(分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM(GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0225】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのCCHの注射は、上述の1~17の結果の1つ以上を生じる。
【0226】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、少なくとも1つの治療訪問の間に少なくとも1つの治療領域に注射され、上述の1~17の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらにI型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0227】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、治療I~Vの1つを用いて注射され、上述の1~17の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
【0228】
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0~1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0229】
他の態様において、上述の治療に応答して、患者は、評価時点でベースラインから少なくとも2レベル(-2、-3または-4の変化)のCR-PCSS評定における向上を示す、2レベルCR-PCSS応答体である。1レベルCR-PCSS応答体は、評価時点でベースラインから少なくとも1レベル(-1、-2、-3または-4の変化)のCR-PCSS評定における向上を示す患者である。患者は、評価時点でベースラインから少なくとも2レベル(-2、-3または-4の変化)のPR-PCSS評定における向上を示す2レベルPR-PCSS応答体である。1レベルPR-PCSS応答体は、評価時点でベースラインから少なくとも1レベル(-1、-2、-3または-4の変化)のPR-PCSS評定における向上を示す患者である。他の局面において、2レベル複合応答体は、評価時点で2レベルPR-PCSS応答体および2レベルCR-PCSS応答体の両方である患者である。1レベル複合応答体は、評価時点で1レベルPR-PCSS応答体および1レベルCR-PCSS応答体の両方である患者である。
【0230】
2. Hexselセルライト重症度尺度(Hexsel CSS)により測定される場合の効力
Hexsel CSSにおいて、任意の訪問での個々の患者についての向上は、ベースラインまたは任意の以前のスコアからの少なくとも1レベルもしくは1評定の向上である。任意の訪問での患者の群についての向上は、平均Hexsel CSSスコアもしくは評定または任意の以前の平均Hexsel CSSスコアもしくは評定におけるベースラインからの約0.1の向上である。応答体は、最大合計スコアもしくは評定のベースラインからの少なくとも25%の向上を示す任意の患者である。ある態様において、上に詳述される治療方法は、Hexsel CSSにより測定される場合に以下の効力終点の1つ以上を生じる:
1. 全員がベースライン1日目Hexsel CSS評定を有する患者の集団において、少なくとも1つの治療訪問の間の少なくとも1つの治療領域へのコラゲナーゼの注射は、以下の効力終点:
・重度から中程度への(11~15のスコアから6~10への)シフト
・重度から軽度への(11~15のスコアから1~5への)シフト
・重度から0への(11~15のスコアから0への)シフト
・中程度から軽度への(6~10のスコアから1~5への)シフト
・中程度から0への(6~10のスコアから0への)シフト
・軽度から0への(1~5のスコアから0への)シフト
の1つ以上を満たすかかる患者の統計的に有意な数を生じた。
2. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿が臨床医によりライブで評価された場合の、Hexsel CSSにおける重症度のベースライン(治療前「1日目」)からの、少なくとも2レベルの重症度の変化。
3. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿のデジタル画像を見ながら被験体により評価された場合の、Hexsel CSSにおける重症度のベースライン(1日目)からの、少なくとも2レベルの重症度の変化。
4. 臨床医評価によるHexsel CSSにおけるベースラインからの少なくとも2レベルの重症度の向上および患者評価によるHexsel CSSにおけるベースラインから少なくとも2レベルの重症度の向上を有する被験体として定義される22、43、71、90、180、365または730日目での2レベルの複合応答により示される変化。
5. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿が臨床医によりライブで評価された場合の、Hexsel CSSにおける重症度のベースライン(1日目)からの、少なくとも1レベルの重症度の変化。
6. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿のデジタル画像を見ながら被験体により評価された場合の、Hexsel CSSにおける重症度のベースライン(1日目)からの少なくとも1レベルの重症度の変化。
7. 臨床医評価によるHexsel CSSにおける重症度のベースラインからの少なくとも1レベルの向上および患者評価によるHexsel CSSにおける重症度のベースラインからの少なくとも1レベルの向上を有する被験体として定義される、22、43、71、90、180、365または730日目での1レベルの複合応答により示される変化。
8. 全員が中程度または重度のHexsel CSS評定を有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域における向上は、プラシーボと比較して統計的に有意であり、ここで変化は上述の2~7の1つ以上である。
9. 治療は、開始用量後少なくとも71日間、治療前ベースラインに対する患者の向上のレベルを維持する少なくとも5%の患者を生じた。ある場合において、少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者は、開始用量後少なくとも6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または2年または3年または4年または5年間かかるレベルを維持した。他の場合において、治療は、治療前ベースラインに対する向上を示し、経時的に向上のさらなる増加を示す少なくとも5%の患者を生じた。いくつかの治療は、開始用量後1ヶ月または3ヶ月または6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または24ヶ月で向上のさらなる増加に伴う向上を示す少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者を生じた。
10. 180日目に、Hexsel CSS評定において見られるベースラインからの向上は、右および左の大腿で一致した。
11. 全員が中程度または重度のHexsel CSS評定を有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域における最も早い2レベルのHexsel CSS向上までのメジアン時間は、約50日または60日または70日または80日または90日である。
12. 全員が中程度または重度のHexsel CSS評定を有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域における最も早い1レベルのHexsel CSS向上までのメジアン時間は、約15日または20日または30日または40日または50日または60日または70日または80日または90日である。
13. 全員が中程度または重度のHexsel CSS評定を有する患者の集団において、平均被験体Hexsel CSSスコアは、第1の治療の21日後にプラシーボから離れ、その後の治療後に継続的で有意な向上を示す。
14. 全員が中程度または重度のHexsel CSS評定を有する患者の集団において、71日目に少なくとも1つの治療領域においてHexsel CSSにより測定する場合の2レベル複合応答を有する被験体のパーセンテージは、約1%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%または50%より高い。
15. 全員が中程度または重度のHexsel CSS評定を有する患者の集団において、71日目に少なくとも1つの治療領域においてHexsel CSSにより測定する場合の1レベルの複合応答を有する被験体のパーセンテージは、約1%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%または50%より高い。
16. 全員が中程度または重度のHexsel CSS評定を有する患者の集団において、1/3または1/2または2/3または3/4を超える患者は、治療後71日目までに少なくとも1つの治療領域において少なくとも1レベルのHexsel CSS応答を有し、ここでHexsel CSS結果は、年齢、BMIまたは皮膚の色とは独立する。
17. セルライトの重症度の低減は、第1の治療訪問後、約7または14または21または30または35または40または45または50日以内に迅速に起こる。
【0231】
別の態様において、少なくとも1つの治療訪問の間の少なくとも1つの治療領域への約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~17の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM(GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat(秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0232】
他の場合において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~17の結果の1つ以上を生じる。
【0233】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~17の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM(GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0234】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのCCHの注射は、上述の1~17の結果の1つ以上を生じる。
【0235】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、少なくとも1つの治療訪問の間に、少なくとも1つの治療領域に注射され、上述の1~17の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0236】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、治療I~Vの1つを用いて注射され、上述の1~17の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax,分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0237】
3. Hexsel落ち込み深さスコアにより測定される場合の効力
Hexsel落ち込み深さスコアにおいて、任意の訪問での個々の患者についての向上は、ベースラインまたは任意の以前のスコアからの少なくとも1レベルまたは1評定の向上である。任意の訪問での患者の群についての向上は、ベースラインまたは任意の以前の平均Hexsel落ち込み深さスコアもしくは評定からの平均Hexsel落ち込み深さスコアまたは評定における約0.1の向上である。応答体は、ベースラインからの最大合計スコアまたは評定の少なくとも25%の向上を示す任意の患者である。ある態様において、上に詳述される治療方法は、Hexsel落ち込み深さスコアにより測定した場合に以下の効力終点の1つ以上を生じる:
1. 全員がベースライン1日目Hexsel落ち込み深さスコア評定を有する患者の集団において、少なくとも1つの治療訪問の間の少なくとも1つの治療領域へのコラゲナーゼの注射は、以下の効力終点:
・深い落ち込み(3)から中程度の深さ(2)へのシフト
・深い落ち込み(3)から表面上の落ち込み(1)へのシフト
・深い落ち込み(3)から落ち込みなし(0)へのシフト
・中程度の深さ(2)から表面上の落ち込み(1)へのシフト
・中程度の深さ(2)から落ち込みなし(0)へのシフト
・表面上の落ち込み(1)から落ち込みなし(0)へのシフト
の1つ以上を満たすかかる患者の統計的に有意な数を生じた。
2. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿が臨床医によりライブで評価された場合のHexsel落ち込み深さスコアにおける重症度の、ベースライン(治療前「1日目」)からの、少なくとも2レベルの重症度の変化。
3. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿のデジタル画像を見ながら被験体により評価された場合のHexsel落ち込み深さスコアにおける重症度の、ベースライン(1日目)からの、少なくとも2レベルの重症度の変化。
4. 臨床医評価によるHexsel落ち込み深さスコアにおけるベースラインから少なくとも2レベルの重症度の向上および患者評価によるHexsel落ち込み深さスコアにおけるベースラインから少なくとも2レベルの重症度の向上を有する被験体として定義される22、43、71、90、180、365または730日目での、2レベルの複合応答により示される変化。
5. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿が臨床医によりライブで評価された場合のHexsel落ち込み深さスコアにおける重症度のベースライン(1日目)からの、少なくとも1レベルの重症度の変化。
6. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿のデジタル画像を見ながら被験体により評価された場合のHexsel落ち込み深さスコアにおける重症度のベースライン(1日目)からの、少なくとも1レベルの重症度の変化。
7. 臨床医評価によるHexsel落ち込み深さスコアにおける重症度のベースラインからの少なくとも1レベルの向上および患者評価によるHexsel落ち込み深さスコアにおける重症度のベースラインからの少なくとも1レベルの向上を有する被験体として定義される22、43、71、90、180、365または730日目での1レベルの複合応答により示される変化。
8. 全員が中程度または深い落ち込みのHexsel CSS評定を有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域における向上は、プラシーボと比較して統計的に有意であり、ここで該変化は上述の2~7の1つ以上である。
9. 治療は、開始用量後少なくとも71日間、治療前ベースラインに対する向上の患者のレベルを維持する少なくとも5%の患者を生じた。ある場合において、少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者は、開始用量後少なくとも6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または2年または3年または4年または5年の間、かかるレベルを維持した。他の場合において、治療は、治療前ベースラインに対する向上を示し、経時的に向上のさらなる増加を示す少なくとも5%の患者を生じた。いくつかの治療は、開始用量後1ヶ月または3ヶ月または6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または24ヶ月で、向上のさらなる増加に伴う向上を示す少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者を生じた。
10. 180日目に、Hexsel落ち込み深さスコア評定において見られるベースラインからの向上は、右および左の大腿で一致した。
11. 全員が中程度または深い落ち込みのHexsel落ち込み深さスコア評定を有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域における最も早い2レベルのHexsel落ち込み深さスコア向上までのメジアン時間は、約50日または60日または70日または80日または90日である。
12. 全員が中程度または深い落ち込みのHexsel落ち込み深さスコア評定を有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域における最も早い1レベルのHexsel落ち込み深さスコア向上までのメジアン時間は、約15日または20日または30日または40日または50日または60日または70日または80日または90日である。
13. 全員が中程度または深い落ち込みのHexsel落ち込み深さスコア評定を有する患者の集団において、平均被験体Hexsel落ち込み深さスコアは、第1の治療後21日目にプラシーボから離れ、その後の治療の後に継続的で有意な向上を示す。
14. 全員が中程度または深い落ち込みのHexsel落ち込み深さスコア評定を有する患者の集団において、71日目に、少なくとも1つの治療領域におけるHexsel落ち込み深さスコアにより測定される場合の2レベル複合応答を有する被験体のパーセンテージは、約1%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%または50%より高い。
15. 全員が中程度または深い落ち込みのHexsel落ち込み深さスコア評定を有する患者の集団において、71日目に、少なくとも1つの治療領域におけるHexsel落ち込み深さスコアにより測定される場合の1レベル複合応答を有する被験体のパーセンテージは、約1%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%または50%より高い。
16. 全員が中程度または深い落ち込みのHexsel落ち込み深さスコア評定を有する患者の集団において、1/3または1/2または2/3または3/4を超える患者は、治療後71日目までに少なくとも1つの治療領域において少なくとも1レベルのHexsel落ち込み深さスコア応答を有し、ここでHexsel落ち込み深さスコア結果は、年齢、BMIまたは皮膚の色から独立する。
17. セルライトの重症度の低減は、第1の治療訪問後、約7または14または21または30または35または40または45または50日以内に迅速に起こる。
18. 1つ以上の治療領域における約-0.1~約-2.0の71日目までのベースラインからのスコアの変化。
19. 統計的に有意な患者の集団において、最少二乗(LS)平均は、1つ以上の治療領域について約-0.1~約-1.5である(95%信頼区間(CI))。
【0238】
別の態様において、少なくとも1つの治療訪問の間の少なくとも1つの治療領域への約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~19の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM (GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0239】
他の場合において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~19の結果の1つ以上を生じる。
【0240】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~19の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM (GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0241】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのCCHの注射は、上述の1~19の結果の1つ以上を生じる。
【0242】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、少なくとも1つの治療訪問の間に、少なくとも1つの治療領域に注射され、上述の1~19の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0243】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、治療I~Vの1つを用いて注射され、上述の1~19の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
【0244】
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0245】
4. 美的外観についてリカート尺度により測定される場合の効力
リカート尺度において、任意の訪問での個々の患者についての向上は、治療前または任意の以前のスコアからの少なくとも1レベルまたは1評定の向上である。任意の訪問での患者の群についての向上は、治療前または任意の以前の平均リカートスコアもしくは評定からの平均リカートスコアまたは評定における約0.1の向上である。ある態様において、上に詳述される治療方法は、リカート尺度スコアにより測定される場合、以下の効力終点の1つ以上を生じる:
1. セルライトを有する患者の集団において、少なくとも1つの治療訪問の間の少なくとも1つの治療領域へのコラゲナーゼの注射は、以下の効力終点:
・「向上した」のリカート尺度スコア(1)
・「大きく向上した」のリカート尺度スコア(2)
・「非常に大きく向上した」のリカート尺度スコア(3)
の1つ以上を満たすかかる患者の統計的に有意な数を生じた。
2. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿が臨床医によりライブで評価された場合のリカート尺度スコアにおける治療前からの、少なくとも2レベルの治療領域外観の向上。
3. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿のデジタル画像を見ながら被験体により評価された場合のリカート尺度スコアにおける治療前からの、少なくとも2レベルの治療領域外観の向上。
4. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿が臨床医によりライブで評価された場合のリカート尺度スコアにおける治療前からの、少なくとも1レベルの治療領域外観の向上。
5. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿のデジタル画像を見ながら被験体により評価された場合のリカート尺度スコアにおける治療前からの、少なくとも1レベルの治療領域外観の向上。
6. セルライトを有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域におけるリカート尺度スコアの向上は、統計的に有意であり、ここで該向上は、上述の2~7の1つ以上である。
7. 治療は、開始用量後少なくとも71日間、治療前ベースラインに対する患者の向上のレベルを維持する少なくとも5%の患者を生じた。ある場合において、少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者は、開始用量後、少なくとも6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または2年または3年または4年または5年の間、かかるレベルを維持した。他の場合において、治療は、治療前ベースラインに対する向上を示し、経時的にさらなる向上の増加を示す少なくとも5%の患者を生じた。いくつかの治療は、開始用量後、1ヶ月または3ヶ月または6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または24ヶ月に、さらなる向上の増加に伴う向上を示す少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者を生じた。
8. 180日目に、リカート尺度スコア評定において見られるベースラインからの向上は、右および左の大腿で一致した。
9. セルライトを有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域における最も早い2レベルリカート尺度スコア向上までのメジアン時間は、約50日または60日または70日または80日または90日である。
10. セルライトを有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域における最も早い1レベルリカート尺度スコア向上までのメジアン時間は、約15日または20日または30日または40日または50日または60日または70日または80日または90日である。
11. セルライトを有する患者の集団において、平均被験体リカート尺度スコアは、第1の治療の21日後にプラシーボから離れ、その後の治療の後に、継続的で有意な向上を示す。
12. セルライトを有する患者の集団において、71日目に少なくとも1つの治療領域におけるリカート尺度スコアにより測定される場合の2レベル応答を有する被験体のパーセンテージは、約1%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%または50%より高い。
13. セルライトを有する患者の集団において、71日目に少なくとも1つの治療領域におけるリカート尺度スコアにより測定される場合の1レベルの応答を有する被験体のパーセンテージは、約1%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%または50%より高い。
14. セルライトを有する患者の集団において、1/3または1/2または2/3または3/4を超える患者は、治療後71日目までに少なくとも1つの治療領域において少なくとも1レベルのリカート尺度スコア応答を有し、ここでリカート尺度スコアの結果は、年齢、BMIまたは皮膚の色から独立する。
15. セルライトの重症度の低減は、第1の治療訪問後、約7または14または21または30または35または40または45または50日以内に迅速に起こる。
【0246】
別の態様において、少なくとも1つの治療訪問の間の少なくとも1つの治療領域への約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~15の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM(GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat(秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0247】
他の場合において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~15の結果の1つ以上を生じる。
【0248】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~15の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM (GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0249】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのCCH注射は、上述の1~15の結果の1つ以上を生じる。
【0250】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、少なくとも1つの治療訪問の間に少なくとも1つの治療領域に注射され、上述の1~15の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0251】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、治療I~Vの1つを用いて注射され、上述の1~17の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0252】
5. くぼみ分析
ある態様において、コラゲナーゼ(1つまたは複数)を用いたセルライトの治療は、以下:
・深さ:約100%、90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、25%または20%または15%または10%または5%または2.5%または2%または1%だけ
・幅:約100%、90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、25%または20%または15%または10%または5%または2.5%または2%または1%だけ
・長さ:約100%、90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、25%または20%または15%または10%または5%または2.5%または2%または1%だけ
・全体体積:約100%、90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、25%または20%または15%または10%または5%または2.5%または2%または1%だけ
・表面積:約100%、90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、25%または20%または15%または10%または5%または2.5%または2%または1%だけ
のようにくぼみサイズパラメーターを減少する。
【0253】
いくつかの態様において、治療は、開始用量後、少なくとも71日間、治療前ベースラインに対する患者の向上のレベルを維持する少なくとも5%の患者を生じた。ある場合において、少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者は、開始用量後、少なくとも6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または2年または3年または4年または5年の間、かかるレベルを維持した。他の態様において、治療は、治療前ベースラインに対する向上を示し、経時的にさらなる向上の増加を示す少なくとも5%の患者を生じた。いくつかの治療は、開始用量後、1ヶ月または3ヶ月または6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または24ヶ月でさらなる向上の増加に伴う向上を示す少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者を生じた。
【0254】
別の態様において、少なくとも1つの治療訪問の間の少なくとも1つの治療領域への約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、少なくとも5%または少なくとも10%または少なくとも20%だけのくぼみサイズのパラメーターの少なくとも1つの低減を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM (GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0255】
他の場合において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、少なくとも5%または少なくとも10%または少なくとも20%だけのくぼみサイズパラメーターの少なくとも1つの低減を生じる。
【0256】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、少なくとも5%または少なくとも10%または少なくとも20%だけのくぼみサイズパラメーターの少なくとも1つの低減を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM (GPAアッセイ)のKM
・約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0257】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのCCHの注射は、少なくとも5%または少なくとも10%または少なくとも20%だけのくぼみサイズパラメーターの少なくとも1つの低減を生じる。
【0258】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、少なくとも1つの治療訪問の間に、少なくとも1つの治療領域に注射され、少なくとも5%または少なくとも10%または少なくとも20%だけのくぼみサイズパラメーターの少なくとも1つの低減を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0259】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、治療I~Vの1つを用いて注射され、少なくとも5%または少なくとも10%または少なくとも20%だけのくぼみサイズパラメーターの少なくとも1つの低減を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0260】
6. 被験体全体的美的向上尺度(S-GAIS)および調査者全体的美的向上尺度(I-GAIS)により測定される場合の効力
上に詳述される治療方法は、S-GAISおよびI-GAISにより測定される場合に向上された応答を生じる。2レベルのS-GAIS応答体は、評価の時点で少なくとも2(+2または+3)のS-GAIS評定を有する被験体である。1レベルS-GAIS応答体は、評価の時点で、少なくとも1(+1、+2または+3)のS-GAIS評定を有する被験体である。2レベルI-GAIS応答体は、評価の時点で、少なくとも2(+2または+3)のI-GAIS評定を有する被験体である。1レベルI-GAIS応答体は、評価の時点で、少なくとも1(+1、+2または+3)のI-GAIS評定を有する被験体である。任意の訪問での個々の患者についての向上は、ベースラインまたは任意の以前のスコアからの少なくとも1レベルまたは1評定の向上である。任意の訪問での患者の群についての向上は、ベースラインまたは任意の以前の平均スコアもしくは評定からの平均スコアまたは評定における約0.1の向上である。
【0261】
ある態様において、上に詳述される治療方法は、S-GAISおよび/またはI-GAISにより測定される場合に以下の効力終点の1つ以上を生じる:
1. セルライトを有する患者の集団において、少なくとも1つの治療訪問の間の少なくとも1つの治療領域へのコラゲナーゼの注射は、以下の効力終点:
・「向上した」のS-GAISおよび/またはI-GAISスコア(+1)
・「大きく向上した」のS-GAISおよび/またはI-GAISスコア(+2)
・「非常に大きく向上した」のS-GAISおよび/またはI-GAISスコア(+3)
の1つ以上を満たすかかる患者の統計的に有意な数を生じる。
2. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿が臨床医によりライブで評価された場合のI-GAISにおける少なくとも2レベルの向上。
3. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿のデジタル画像を見ながら被験体により評価された場合のS-GAISにおける少なくとも2レベルの向上。
4. 臨床医評価によるI-GAISにおける少なくとも2レベルの向上および患者評価によるS-GAISにおける少なくとも2レベルの向上を有する被験体として定義される、22、43、71、90、180、365または730日目での2レベル複合応答により示される向上。
5. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿が臨床医によりライブで評価された場合のI-GAISにおける少なくとも1レベルの向上。
6. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿のデジタル画像を見ながら被験体により評価された場合のS-GAISにおける少なくとも1レベルの向上。
7. 臨床医評価によるI-GAISにおける少なくとも1レベルの向上および患者評価によるS-GAISにおける少なくとも1レベルの向上を有する被験体として定義される、22、43、71、90、180、365または730日目での1レベルの複合応答により示される向上。
8. セルライトを有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域におけるI-GAISおよび/またはS-GAISにおける向上は、プラシーボと比較して統計的に有意であり、ここで該向上は、上述の2~7の1つ以上である。
9. 治療は、開始用量後、少なくとも71日の間、患者の向上のレベルを維持する少なくとも5%の患者を生じた。ある場合において、少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者は、開始用量後、少なくとも6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または2年または3年または4年または5年の間、かかるレベルを維持した。他の場合において、治療は、向上を示し、経時的にさらなる向上の増加を示す少なくとも5%の患者を生じた。いくつかの治療は、開始用量後、1ヶ月または3ヶ月または6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または24ヶ月で、さらなる向上の増加に伴う向上を示す少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者を生じた。
10. 180日目に、I-GAISおよびS-GAIS評定において見られる向上は、右および左の大腿で一致した。
11. セルライトを有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域における最も早い2レベルI-GAISおよび/またはS-GAIS向上までのメジアン時間は、約50日または60日または70日または80日または90日である。
12. セルライトを有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域における最も早い1レベルI-GAISおよび/またはS-GAIS向上までのメジアン時間は、約15日または20日または30日または40日または50日または60日または70日または80日または90日である。
13. セルライトを有する患者の集団において、平均被験体I-GAISおよび/またはS-GAISは、第1の治療の21日後にプラシーボから離れ、その後に治療の後に、継続的で有意な向上を示す。
14. セルライトを有する患者の集団において、71日目の少なくとも1つの治療領域においてI-GAISおよび/またはS-GAISにより測定する場合の2レベルの複合応答を有する被験体のパーセンテージは、約1%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%または50%より高い。
15. セルライトを有する患者の集団において、71日目に少なくとも1つの治療領域においてI-GAISおよび/またはS-GAISにより評価する場合に1レベルの複合応答を有する被験体のパーセンテージは、約1%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%または50%より高い。
16. セルライトを有する患者の集団において、1/3または1/2または2/3または3/4を超える患者は、治療後71日目に少なくとも1つの治療領域において少なくとも1レベルのI-GAISおよび/またはS-GAIS応答を有し、ここでGAIS結果は、年齢、BMIまたは皮膚の色から独立する。
17. セルライトの重症度の低減は、第1の治療訪問後、約7または14または21または30または35または40または45または50日以内に迅速に起こる。
【0262】
別の態様において、少なくとも1つの治療訪問の間の少なくとも1つの治療領域への約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~17の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM (GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0263】
他の場合において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~17の結果の1つ以上を生じる。
【0264】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~17の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM (GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat(秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0265】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのCCHの注射は、上述の1~17の結果の1つ以上を生じる。
【0266】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、少なくとも1つの治療訪問の間に少なくとも1つの治療領域に注射され、上述の1~17の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
【0267】
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0268】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、治療I~Vの1つを用いて注射され、上述の1~17の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0269】
7. PR-CISにより測定される場合の効力
上に詳述される治療方法は、PR-CISにより測定される場合、向上された応答を生じる。PR-CIS合計スコアは、尺度の6項目の合計である。セルライトの外観について被験体はどのくらいうれしいかと尋ねるPR-CISの項目#1は、10から被験体が報告した評価を引くことにより逆転される。PR-CIS合計スコアは0~60の範囲であり得、高い数はセルライトからのよりマイナスの影響を反映する。PR-CIS合計スコアについて、応答体は、評価の時点で、ベースラインから少なくとも12のPR-CIS合計スコアの低減を有する被験体である。個々のPR-CIS影響スコアについて、応答は、それぞれの時点での少なくとも2スコア間隔のベースラインからの向上である。さらに、応答体は、ベースラインからの最大合計スコアの少なくとも20%の向上を示す任意の患者である。任意の訪問での個々の患者についての向上は、ベースラインまたは任意の以前のスコアからの少なくとも1レベルまたは1評定の向上である。任意の訪問での患者の群についての向上は、ベースラインまたは任意の以前の平均スコアもしくは評定からの平均スコアまたは評定の約0.1の向上である。さらに、向上は、60のうち、少なくとも1レベルのベースラインからの変化である。
【0270】
ある態様において、上に詳述される治療方法は、PR-CISにより測定される場合に以下の効力終点の1つ以上を生じる:
1. セルライトを有する患者の集団において、少なくとも1つの治療訪問の間の少なくとも1つの治療領域へのコラゲナーゼの注射は、以下の効力終点:
・PR-CISは、うれしさ、苦しさ、自覚、当惑、年を取って見えることおよび太りすぎ/体調が悪く見えることからなる群より選択される少なくとも1つ変域を通過する向上を示す
・1つ以上の評価時点でのベースラインからの少なくとも12のPR-CIS合計スコアの低減
・1つ以上の評価時点でのベースラインからの少なくとも2スコア間隔の向上を示すPR-CIS影響スコア
・向上は、60のうち少なくとも1レベルのベースラインからの変化である
の1つ以上を満たすかかる患者の統計的に有意な数を生じる。
2. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿についてのPR-CISにおける少なくとも12ポイントのベースライン(治療前「1日目」)からの重症度の向上。
3. セルライトを有する患者の集団において、22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿についてのPR-CISにおける少なくとも12ポイントのベースライン(治療前、1日目)からの、プラシーボに対する統計的に有意な重症度の向上。
4. 治療は、開始用量後少なくとも71日の間、治療前ベースラインに対する患者の向上のレベルを維持する少なくとも5%の患者を生じた。ある場合において、少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者は、開始用量後少なくとも6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または2年または3年または4年または5年の間かかるレベルを維持した。他の場合において、治療は、治療前ベースラインに対する向上を示し、経時的にさらなる向上の増加を示す少なくとも5%の患者を生じた。いくつかの治療は、開始用量後1ヶ月または3ヶ月または6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または24ヶ月で、さらなる向上の増加に伴う向上を示す少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者を生じた。
5. 180日目に、PR-CIS評定において見られるベースラインからの向上は、右および左の大腿で一致した。
6. セルライトを有する患者の集団において、1つ以上の評価の時点での少なくとも1つの治療領域についてのベースラインからの少なくとも12のPR-CIS合計スコアの低減までのメジアン時間は、約15日または20日または30日または40日または50日または60日または70日または80日または90日である。
7. セルライトを有する患者の集団において、平均被験体PR-CISスコアは、第1の治療の21日後にプラシーボから離れ、その後の治療の後に継続的で有意な向上を示す。
8. セルライトを有する患者の集団において、1/3を超えるまたは1/2を超えるまたは2/3を超えるまたは3/4を超える患者は、治療後の71日目までに少なくとも1つの治療領域における1つ以上の評価の時点で、ベースラインからの少なくとも12のPR-CIS合計スコアの低減を有し、ここでPR-CIS結果は、年齢、BMIまたは皮膚の色から独立する。
9. セルライトの重症度の低減は、第1の治療訪問後の約7または14または21または30または35または40または45または50日以内に迅速に起こる。
【0271】
別の態様において、少なくとも1つの治療訪問の間の少なくとも1つの治療領域への約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~9の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM (GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0272】
他の場合において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~9の結果の1つ以上を生じる。
【0273】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~9の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM (GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0274】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのCCH注射は、上述の1~9の結果の1つ以上を生じる。
【0275】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、少なくとも1つの治療訪問の間に少なくとも1つの治療領域に注射され、上述の1~9の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
【0276】
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0277】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、治療I~Vの1つを用いて注射され、上述の1~9の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0278】
8. 省略PR-CISにより測定される場合の効力
上に詳述される治療方法は、省略PR-CISにより測定される場合に向上した応答を生じる。省略PR-CIS合計スコアは、尺度の5項目の合計である。被験体はセルライトの外観についてどのくらいうれしいかを尋ねるPR-CISの項目#1は、10から被験体の報告した評価を引くことにより逆転される。省略PR-CIS合計スコアは0~50の範囲であり得、より高い数はセルライトからのよりマイナスな影響を反映する。省略PR-CIS合計スコアについて、応答体は、評価の時点でベースラインからの少なくとも10のPR-CIS合計スコアの低減を有する被験体である。個々の省略PR-CIS影響スコアについて、応答は、それぞれの時点での少なくとも2スコア間隔のベースラインからの向上である。さらに、応答体は、ベースラインからの最大合計スコアの少なくとも20%の向上を示す任意の患者である。任意の訪問での個々の患者についての向上は、ベースラインまたは任意の以前のスコアからの少なくとも1レベルまたは1評定の向上である。任意の訪問での患者の群についての向上は、ベースラインまたは任意の以前の平均スコアもしくは評定からの平均スコアまたは評定における約0.1の向上である。さらに、向上は、50のうち少なくとも1レベルのベースラインからの変化である。
【0279】
ある態様において、上に詳述される治療方法は、省略PR-CISにより測定される場合、以下の効力終点の1つ以上を生じる:
1. セルライトを有する患者の集団において、少なくとも1つの治療訪問の間の少なくとも1つの治療領域へのコラゲナーゼの注射は、以下の効力終点:
・省略PR-CISは、うれしさ、苦しさ、自覚、当惑、年を取って見えることおよび太りすぎ/体調が悪く見えることからなる群より選択される少なくとも1つ変域を通過する向上を示す
・1つ以上の評価の時点でのベースラインからの少なくとも10の省略PR-CIS合計スコアの低減
・1つ以上の評価の時点での少なくとも2スコア間隔のベースラインからの向上を示す省略PR-CIS影響スコア
・さらに、向上は、50のうち少なくとも1レベルのベースラインからの変化である
の1つ以上を満たすかかる患者の統計的に有意な数を生じる。
2. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿についての省略PR-CISにおける少なくとも12ポイントのベースライン(治療前「1日目」)からの重症度の向上。
3. セルライトを有する患者の集団において、22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿についての省略PR-CISにおける少なくとも10ポイントのベースライン(治療前、1日目)からの、プラシーボに対する重症度の統計的に有意な向上。
4. 治療は、開始用量後少なくとも71日間、治療前ベースラインに対する患者の向上のレベルを維持する少なくとも5%の患者を生じた。ある場合において、少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者は、開始用量後少なくとも6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または2年または3年または4年または5年の間かかるレベルを維持した。他の場合において、治療は、治療前ベースラインに対する向上を示し、経時的にさらなる向上の増加を示す少なくとも5%の患者を生じた。いくつかの治療は、開始用量後1ヶ月または3ヶ月または6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または24ヶ月で、さらなる向上の増加に伴う向上を示す少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者を生じた。
5. 180日目に、省略PR-CIS評定において見られるベースラインからの向上は、右および左の大腿で一致した。
6. セルライトを有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域についての1つ以上の評価の時点でのベースラインからの少なくとも10の省略PR-CIS合計スコアの低減までのメジアン時間は、約15日または20日または30日または40日または50日または60日または70日または80日または90日である。
7. セルライトを有する患者の集団において、平均被験体の省略PR-CISスコアは、第1の治療の21日後にプラシーボから離れ、その後の治療の後に継続的で有意な向上を示す。
8. セルライトを有する患者の集団において、1/3を超えるまたは1/2を超えるまたは2/3を超えるまたは3/4を超える患者は、治療後71日目までに少なくとも1つの治療領域における1つ以上の評価の時点でベースラインからの少なくとも10の省略PR-CIS合計スコアを有し、ここでPR-CIS結果は、年齢、BMIまたは皮膚の色から独立する。
9. セルライトの重症度の低減は、第1の治療訪問後、約7または14または21または30または35または40または45または50日以内に迅速に起こる。
【0280】
別の態様において、少なくとも1つの治療訪問の間の少なくとも1つの治療領域への約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~9の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM (GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0281】
他の場合において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~9の結果の1つ以上を生じる。
【0282】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~9の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM (GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0283】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのCCHの注射は、上述の1~9の結果の1つ以上を生じる。
【0284】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、少なくとも1つの治療訪問の間に少なくとも1つの治療領域に注射され、上述の1~9の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
【0285】
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0286】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、治療I~Vの1つを用いて注射され、上述の1~9の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
【0287】
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0288】
9. 被験体自己評定尺度(SSRS)により測定される場合の効力
上に詳述される治療方法は、SSRSにより測定される場合に向上を生じる。SSRS応答体は、71日目に大腿上のセルライトの外観に少なくともわずかに満足(わずかに満足[4]、非常に満足[5]または極度に満足[6])する被験体である。さらに、応答体は、ベースラインからの最大合計スコアの少なくとも17%の向上を示す任意の患者である。任意の訪問での個々の患者についての向上は、ベースラインまたは任意の以前のスコアからの少なくとも1レベルまたは1評定の向上である。任意の訪問での患者の群についての向上は、ベースラインまたは任意の以前の平均スコアもしくは評定からの平均スコアまたは評定の約0.1の向上である。ある態様において、治療方法は、SSRS評定により測定される場合に以下の効力終点の1つ以上を生じる:
1. セルライトを有する患者の集団において、少なくとも1つの治療訪問の間の少なくとも1つの治療領域へのコラゲナーゼの注射は、以下の効力終点:
・「わずかに満足」のSSRS評定
・「満足」のSSRS評定
・「極度に満足」のSSRS評定
の1つ以上を満たすかかる患者の統計的に有意な数を生じた。
2. 22、43、71、90、180、365または730日目の、標的大腿のSSRS評定における少なくとも2レベルのベースライン(治療前「1日目」)からの向上。
3. 22、43、71、90、180、365または730日目の標的大腿のSSRS評定における少なくとも1レベルのベースライン(1日目)からの向上。
4. セルライトを有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域におけるSSRS評定の向上は、プラシーボと比較して統計的に有意であり、ここで向上は、上述の2~3の1つ以上である。
5. 治療は、開始用量後少なくとも71日間、治療前ベースラインに対する患者の向上のレベルを維持する少なくとも5%の患者を生じた。ある場合において、少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者は、開始用量後少なくとも6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または2年または3年または4年または5年の間、かかるレベルを維持した。他の場合において、治療は、治療前ベースラインに対する向上を示し、経時的にさらなる向上の増加を示す少なくとも5%の患者を生じた。いくつかの治療は、開始用量後1ヶ月または3ヶ月または6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または24ヶ月でさらなる向上の増加に伴う向上を示す少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者を生じた。
6. 第1の注射後180日目に、SSRS評定において見られるベースラインからの向上は、右および左の大腿で一致した。
7. セルライトを有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域における最も早い2レベルのSSRS評定向上までのメジアン時間は、約50日または60日または70日または80日または90日である。
8. セルライトを有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域における最も早い1レベルSSRS評定向上までのメジアン時間は、約15日または20日または30日または40日または50日または60日または70日または80日または90日である。
9. セルライトを有する患者の集団において、平均被験体SSRS評定は、第1の治療の21日後にプラシーボから離れ、その後の治療の後に継続的で有意な向上を示す。
10. セルライトを有する患者の集団において、71日目に少なくとも1つの治療領域においてSSRS評定により測定される場合に2レベル複合応答を有する被験体のパーセンテージは、約1%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%または50%より高い。
11. セルライトを有する患者の集団において、71日目に少なくとも1つの治療領域においてSSRS評定により測定される場合に1レベルの複合応答を有する被験体のパーセンテージは、約1%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%または50%より高い。
12. セルライトを有する患者の集団において、1/3または1/2または2/3または3/4を超える患者は、治療後71日目までに少なくとも1つの治療領域において少なくとも1レベルのSSRS評定応答を有し、ここでSSRS評定結果は、年齢、BMIまたは皮膚の色から独立する。
13. セルライトの重症度の低減は、第1の治療訪問後、約7または14または21または30または35または40または45または50日以内に迅速に起こる。
【0289】
別の態様において、少なくとも1つの治療訪問の間の少なくとも1つの治療領域への約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~13の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM (GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0290】
他の場合において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~13の結果の1つ以上を生じる。
【0291】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~13の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM (GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0292】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのCCHの注射は、上述の1~13の結果の1つ以上を生じる。
【0293】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、少なくとも1つの治療訪問の間に少なくとも1つの治療領域に注射され、上述の1~13の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0294】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、治療I~Vの1つを用いて注射され、上述の1~13の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
【0295】
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0296】
10. セルライト治療による被験体の満足(SSCT)により測定される場合の効力
上に詳述される治療方法は、SSCTにより測定される場合に向上を生じる。71日目のSSCT評価に対して「満足」または「非常に満足」の応答を有する被験体は、効力を示す応答体とみなされる。任意の訪問での個々の患者についての向上は、ベースラインまたは任意の以前のスコアもしくは評定からの少なくとも1レベルまたは1評定の向上である。任意の訪問での患者の群についての向上は、ベースラインまたは任意の以前の平均スコアもしくは評定からの平均スコアまたは評定の約0.1の向上である。さらに、SSCTについて、向上は、プラシーボと比較して少なくとも0.1である。ある態様において、治療方法は、SSCT評定により測定される場合に以下の効力終点の1つ以上を生じる:
1. セルライトを有する患者の集団において、少なくとも1つの治療訪問の間の少なくとも1つの治療領域へのコラゲナーゼの注射は、以下の効力終点:
・「満足」のSSCT評定
・「非常に満足」のSSCT評定
の1つ以上を満たすかかる患者の統計的に有意な数を生じた。
2. 22、43、71、90、180、365または730日目での標的大腿のSSCT評定の増加(例えば1~2等)。
3. セルライトを有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域におけるSSCT評定の増加は、プラシーボと比較して統計的に有意であり、ここで向上は、標的大腿のSSCT評定における22、43、71、90、180、365または730日目のものである。
4. 治療は、開始用量後少なくとも71日の間に患者の向上のレベルを維持する少なくとも5%の患者を生じた。ある場合において、少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者は、開始用量後少なくとも6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または2年または3年または4年または5年の間にかかるレベルを維持した。他の場合において、治療は、向上を示し、経時的にさらなる向上の増加を示す少なくとも5%の患者を生じた。いくつかの治療は、開始用量後1ヶ月または3ヶ月または6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または24ヶ月でさらなる向上の増加に伴う向上を示す少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者を生じた。
5. 180日目に、SSCT評定において見られる向上は、右および左の大腿で一致する。
6. セルライトを有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域における最も早いSSCT評定向上までのメジアン時間は、約15日または20日または30日または40日または50日または60日または70日または80日または90日である。
7. セルライトを有する患者の集団において、平均被験体SSCT評定は第1の治療の21日後にプラシーボから離れ、その後の治療の後に継続的で有意な向上を示す。
8. セルライトを有する患者の集団において、71日目に少なくとも1つの治療領域において向上したSSCT評定を有する被験体のパーセンテージは、約1%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%または50%より高い。
9. セルライトを有する患者の集団において、1/3または1/2または2/3または3/4を超える患者は、治療後71日目までに少なくとも1つの治療領域において向上したSSCT評定を有し、ここでSSCT評定結果は、年齢、BMIまたは皮膚の色から独立する。
10. セルライトの重症度の低減は、第1の治療訪問後、約7または14または21または30または35または40または45または50日以内に迅速に起こる。
【0297】
別の態様において、少なくとも1つの治療訪問の間の少なくとも1つの治療領域への約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~10の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM (GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0298】
他の場合において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~10の結果の1つ以上を生じる。
【0299】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~10の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM (GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0300】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのCCHの注射は、上述の1~10の結果の1つ以上を生じる。
【0301】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、少なくとも1つの治療訪問の間に少なくとも1つの治療領域に注射され、上述の1~10の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
【0302】
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0303】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、治療I~Vの1つを用いて注射され、上述の1~10の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
【0304】
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0305】
11. 大腿セルライト効力尺度(CR-TCES; PR-TCES)により測定される場合の効力
任意の訪問での個々の患者についての向上は、ベースラインまたは任意の以前のスコアもしくは評定からの少なくとも1レベルまたは1評定の向上である。任意の訪問での患者の群についての向上は、ベースラインまたは任意の以前の平均スコアもしくは評定からの平均スコアまたは評定の約0.1の向上である。応答体は、ベースラインからの最大合計スコアまたは評定の少なくとも20%向上を示す任意の患者である。ある態様において、上に詳述される治療方法は、CR-TCESおよび/またはPR-TCESにより測定される場合に以下の効力終点の1つ以上を生じる:
1. ベースラインに対するCR-TCESおよび/またはPR-TCES評定における少なくとも0.1の向上。
2. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿が臨床医によりライブで評価された場合の、CR-TCESにおける重症度のベースライン(治療前「1日目」)からの、少なくとも2レベルの重症度の向上。
3. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿のデジタル画像を見ながら被験体により評価された場合の、PR-TCESにおける重症度のベースライン(1日目)からの、少なくとも2レベルの重症度の向上。
4. CR-TCESにおける少なくとも2レベルの重症度のベースラインからの向上およびPR-TCESにおける少なくとも2レベルの重症度のベースラインからの向上を有する被験体として定義される、22、43、71、90、180、365または730日目での2レベル複合応答により示される向上。
5. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿が臨床医によりライブで評価された場合の、CR-TCESにおける重症度の、ベースライン(1日目)からの、少なくとも1レベルの重症度の向上。
6. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿のデジタル画像を見ながら被験体により評価された場合の、PR-TCESにおける重症度のベースライン(1日目)からの、少なくとも1レベルの重症度の向上。
7. CR-TCESにおける少なくとも1レベルの重症度のベースラインからの向上およびPR-TCESにおける少なくとも1レベルの重症度のベースラインからの向上を有する被験体として定義される、22、43、71、90、180、365または730日目での、1レベル複合応答により示される向上。
8. 全員が中程度または重度のCR-TCES評定を有した患者の集団において、少なくとも1つの治療領域における向上は、プラシーボと比較して統計的に有意であり、ここで該向上は上述の1~7の1つ以上である。
9. 治療は、開始用量後少なくとも71日の間、治療前ベースラインに対する患者の向上のレベルを維持する少なくとも5%の患者を生じた。ある場合において、少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者は、開始用量後、少なくとも6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または2年または3年または4年または5年の間にかかるレベルを維持した。他の場合において、治療は、治療前ベースラインに対する向上を示し、経時的にさらなる向上の増加を示す少なくとも5%の患者を生じた。いくつかの治療は、開始用量後1ヶ月または3ヶ月または6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または24ヶ月で、さらなる向上の増加に伴う向上を示す少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者を生じた。
10. 180日目に、CR-TCESおよび/またはPR-TCES評定において見られるベースラインからの向上は、右および左の大腿で一致した。
11. 全員が中程度または重度のCR-TCES評定を有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域における最も早い2レベルのCR-TCESおよび/またはPR-TCES向上までのメジアン時間は、約50日または60日または70日または80日または90日である。
12. 全員が中程度または重度のCR-TCES評定を有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域における最も早い1レベルのCR-TCESおよび/またはPR-TCES向上までのメジアン時間は、約15日または20日または30日または40日または50日または60日または70日または80日または90日である。
13. 全員が中程度または重度のCR-TCES評定を有する患者の集団において、平均被験体CR-TCESおよび/またはPR-TCESスコアは、第1の治療の21日後にプラシーボから離れ、その後の治療の後に継続的で有意な向上を示す。
14. 全員が中程度または重度のCR-TCES評定を有する患者の集団において、71日目に少なくとも1つの治療領域においてCR-TCESおよび/またはPR-TCESにより測定される場合に2レベルの複合応答を有する被験体のパーセンテージは、約1%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%または50%より高い。
15. 全員が中程度または重度のCR-TCES評定を有する患者の集団において、71日目に少なくとも1つの治療領域においてCR-TCESおよび/またはPR-TCESにより測定される場合に1レベルの複合応答を有する被験体のパーセンテージは、約1%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%または50%より高い。
16. 全員が中程度または重度のCR-TCES評定を有する患者の集団において、1/3または1/2または2/3または3/4を超える患者は、治療後71日目までに少なくとも1つの治療領域において少なくとも1レベルのCR-TCESおよび/または少なくとも1レベルのPR-TCES応答を有し、ここでCR-TCES結果は、年齢、BMIまたは皮膚の色から独立する。
17. セルライトの重症度の低減は、第1の治療訪問後約7または14または21または30または35または40または45または50日以内に迅速に起こる。
【0306】
別の態様において、少なくとも1つの治療訪問の間の少なくとも1つの治療領域への約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~17の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM (GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0307】
他の場合において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~17の結果の1つ以上を生じる。
【0308】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~17の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM (GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0309】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのCCHの注射は、上述の1~17の結果の1つ以上を生じる。
【0310】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、少なくとも1つの治療訪問の間に少なくとも1つの治療領域に注射され、上述の1~17の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
【0311】
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0312】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、治療I~Vの1つを用いて注射され、上述の1~17の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
【0313】
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0314】
12. ボディ-Qにより測定される場合の効力
上に詳述される治療方法は、ボディ-Qにより測定される場合に向上された応答を生じる。セルライトについて、過去1週間の時間枠にわたる「全くない」から「極度に苦しむ」までの範囲の患者応答選択肢を有し、フレッシュ-キンケイドグレード読み取りレベルを推定する16の尺度を持つ項目がある。スコアは、16(極度に苦しむ)から64(全くない)までの範囲である。ボディ-Q合計スコアについて、応答体は、評価の時点でベースラインからの少なくとも16のボディ-Q合計スコアの増加を有する被験体である。個々のボディ-Q影響スコアについて、応答は、それぞれの時点での少なくとも1スコア間隔のベースラインからの向上である。代替的な態様において、尺度を持つ項目は、16より多いかまたは少なくあり得、応答体は、ベースラインからの最大合計スコアの少なくとも25%の向上を示す任意の患者である。
【0315】
ある態様において、上に詳述される治療方法は、ボディ-Qにより測定される場合に以下の効力終点の1つ以上を生じる:
1. セルライトを有する患者の集団において、少なくとも1つの治療訪問の間の少なくとも1つの治療領域へのコラゲナーゼの注射は、以下の効力終点:
・ボディ-Qは:
○1つ以上の評価の時点でのベースラインからの少なくとも16のボディ-Q合計スコアの増加;
○個々のボディ-Q影響スコアについて、それぞれの時点での少なくとも1スコア間隔のベースラインからの向上;および
○ベースラインからの最大合計スコアの少なくとも25%向上
からなる群より選択される少なくとも1つの変域を通過する向上を示す。
・1つ以上の評価の時点でのベースラインからの少なくとも16のボディ-Q合計スコアの向上
・1つ以上の評価の時点での少なくとも1スコア間隔のベースラインからの向上を示すボディ-Q影響スコア
・90日目および/または180日目でのセルライトのボディ-Q見積り(appraisal)におけるベースラインからの平均変化
の1つ以上を満たすかかる患者の統計的に有意な数を生じる
2. 22、43、71、90、180、365または730日目に、標的大腿についてのボディ-Qにおけるベースライン(治療前「1日目」)からの少なくとも16ポイントの増加の重症度の向上。
3. セルライトを有する患者の集団における、標的大腿についてのボディ-Qにおける少なくとも16ポイントの増加により示される、22、43、71、90、180、365または730日目でのベースライン(治療前、1日目)からのプラシーボに対する重症度の統計的に有意な向上。
4. 治療は、開始用量後少なくとも71日間、治療前ベースラインに対する患者の向上のレベルを維持する少なくとも5%の患者を生じた。ある場合において、少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者は、開始用量後少なくとも6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または2年または3年または4年または5年の間、かかるレベルを維持した。他の場合において、治療は、治療前ベースラインに対する向上を示し、経時的にさらなる向上の増加を示す少なくとも5%の患者を生じた。いくつかの治療は、開始用量後1ヶ月または3ヶ月または6ヶ月または9ヶ月または12ヶ月または18ヶ月または24ヶ月でさらなる向上の増加に伴う向上を示す少なくとも10%または20%または30%または40%または50%の患者を生じた。
5. 第1の注射後180日目に、ボディ-Q評定において見られるベースラインからの向上は、右および肥大の大腿で一致した。
6. セルライトを有する患者の集団において、少なくとも1つの治療領域についての1つ以上の評価時点でのベースラインからの少なくとも16のボディ-Q合計スコア増加までのメジアン時間は、約15日または20日または30日または40日または50日または60日または70日または80日または90日である。
7. セルライトを有する患者の集団において、平均被験体ボディ-Qスコアは、第1の治療の21日後にプラシーボから離れ、その後の治療の後に継続的で有意な向上を示す。
8. セルライトを有する患者の集団において、1/3を超えるまたは1/2を超えるまたは2/3を超えるまたは3/4を超える患者は、治療後71日目に少なくとも1つの治療領域において1つ以上の評価の時点で、ベースラインから少なくとも16のボディ-Q合計スコア増加を有し、ここでボディ-Q結果は、年齢、BMIまたは皮膚の色から独立する。
9. セルライトの重症度における低減は、第1の治療訪問後、約7または14または21または30または35または40または45または50日以内に迅速に起こる。
【0316】
別の態様において、少なくとも1つの治療訪問の間の少なくとも1つの治療領域への約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~9の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM (GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
・1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
・1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0317】
他の場合において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~9の結果の1つ以上を生じる。
【0318】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのコラゲナーゼの注射は、上述の1~9の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼは、以下の特性:
・約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax (分-1)
・約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM (GPAアッセイ)のKM
・約~約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat (秒-1)
・約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒
・約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1
・約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量。
・逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定した場合に少なくとも80%の面積純度
・約500~約30,000 SRC単位/mgの効力(すなわち比活性)
・約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力
・約100,000~約400,000 GPA単位/mgの効力
・約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力
・約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力
1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物
1cfu/mL以下のバイオバーデン
の1つ以上を有する。
【0319】
別の例において、治療I~Vの1つに従う約1mg~約20mgのCCHの注射は、上述の1~9の結果の1つ以上を生じる。
【0320】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、少なくとも1つの治療訪問の間に少なくとも1つの治療領域に注射され、上述の1~9の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0321】
ある態様において、約1mg~約20mgの、約1:1の比のコラゲナーゼI型およびコラゲナーゼII型は、治療I~Vの1つを用いて注射され、上述の1~9の結果の1つ以上を生じ、ここでコラゲナーゼIおよびIIは、以下の特性:
・I型
○アッセイ:SRCマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.08~7.70
○KM:約4.1~410ナノモーラー
○Kcat、秒-1:約1.1~107
○1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
・II型
○アッセイ:GPAマイクロプレート
○Vmax、分-1:約0.3~30.5
○KM、mM:約0.03~3.1
○Kcat、秒-1:約93~9,179
○1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
○Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有する。
他の比(例えば0.1~2:1または0.25~2:1または0.5~2:1または0.75~2:1または1:0.1~2または1:0.25~2または1:0.5~2または1:0.75~2または1:0または0:1)を使用してもよい。さらに、I型およびII型コラゲナーゼは、それぞれAUX-IおよびAUX-IIであり得る。
【0322】
13. 3D写真/像により測定される場合の治療効果の評価
以下の実施例に記載されるように、治療効果の評価において、特にくぼみ分析について3D写真または他の像を使用し得る。3D像を使用するくぼみ分析(上に定義される)は、くぼみの体積、長さ、幅および面積の計算を含み得る。計算は、Eckhouse et al. WO 2018/116304およびWO 2018/116305、Cherry画像化に記載されるものならびにCanfield Scientific, Incから利用可能なものなどの種々の公知の方法により実施し得る。体積、長さ、幅および面積のかかる測定は、デジタル3Dグレースケール画像(XおよびY軸の回転特性を有する)およびデジタル3Dテクスチャードアンドリット画像(XおよびYの回転特性を有する)を、かかる画像を分析するコンピュータープログラムと一緒に使用して計算し得る。一態様において、臀部治療領域について、治療の前および後にそれぞれの患者について左の治療された臀部および/または右の治療された臀部の画像を撮り得る。別の態様において、大腿治療領域について、治療の前および後に、0°、45°および90°で大腿治療領域のそれぞれの画像を撮り得る。
【0323】
臨床医および患者は、写真および画像化ツールを使用して、本明細書に記載される尺度および他のツールを用いるかまたは用いずにセルライトの重症度を評価し得る。一態様において、臨床医/調査者または資格のある被指名者は、標準化された様式で、提供された標準化3Dカメラを使用して、それぞれの治療領域(それぞれの臀部またはそれぞれの大腿)の写真を撮る。被験体は、それぞれの写真セッションについて立ち、標準化された写真ガーメントを着る。被験体が一貫した標準化されたリラックスした姿勢で立ちながら、臨床医/調査者または資格のある被指名者は、2治療領域(2つの臀部または2つの大腿)のそれぞれの写真を撮る。上述のこれらの写真および像は、下記の効力分析に使用され得る。
【0324】
G. 効果の持続性
本明細書に記載されるコラゲナーゼ治療は、本明細書に開示される尺度または評価方法のいずれかにより測定される場合に有効性において持続性を有する。かかる持続性は、約3ヶ月~5年またはそれ以上の範囲であり得る。単一注射または連続注射は、長期間、例えば約6ヶ月、1年、2年、3年、4年もしくは5年もしくはそれ以上の間セルライトにおいて向上を維持し得るかまたはセルライトの外観を向上し続け得るかまたはセルライトの外観の重症度を低減し得る。
【0325】
ある態様において、コラゲナーゼ注射を受ける患者は、治療の約6ヶ月後にCR-PCSSとPR-PCSSのスコアのいずれかもしくは両方についてベースラインからの≧1ポイントの向上を発揮し続けるか、または治療後約12ヶ月でCR-PCSSとPR-PCSSのスコアのいずれかもしくは両方についてベースラインからの≧1ポイントの向上を有する。さらに、かかる患者は、治療の約22日、43日、90日または180日後に、CR-PCSSとPR-PCSSのスコアのいずれかまたは両方について、ベースラインからの≧1ポイントの向上を有する。例えば、患者の少なくとも約10%または15%または20%または25%または30%または35%または40%または45%または50%または55%または60%または65%または70%または75%または80%または85%または90%または95%または100%は、かかる持続性を示す。
【0326】
別の局面において、治療方法は、6ヶ月および12ヶ月で効果の持続性を示す統計的に有意な数を生じる、2レベル複合応答体(PR-PCSSとCR-PCSSの両方において少なくとも2レベルのセルライト重症度の向上を有した患者)の効果の持続性を評価する。ある態様において、患者の少なくとも約10%または15%または20%または25%または30%または35%または40%または45%または50%または55%または60%または65%または70%または75%または80%または85%または90%または95%または100%は、かかる持続性を示す。
【0327】
持続性の非限定的な例としては以下のものが挙げられる:
a. CR-PCSS評定の低下は、セルライト治療尺度による被験体の満足に対するスコアを伴って180日目まで維持され、治療領域当たり12の皮下注射(x2治療領域)として両側臀部または両側大腿のいずれかに投与されるCCH 0.84mgの3治療セッションの有効性を支持する。
b. 180日目に、ベースライン(スクリーニング訪問)からのCR-PCSS評定の低下は、右側および左側で一致する。
c. 少なくとも1つの治療領域におけるCR-PCSS評定の2レベル向上は、180日目に観察される。応答は、臀部領域および大腿領域ならびに左側および右側で同様である。
d. 少なくとも1領域におけるCR-PCSS評定の1レベル向上は、180日目に観察される。応答は、臀部領域および大腿領域ならびに左側および右側で同様である。
e. 少なくとも1領域における最も早い2レベルCR-PCSS応答までのメジアン時間は、83日で観察される。
f. 最も早い1レベルCR-PCSS応答までのメジアン時間は41日である。
g. 180日目に、半分より多くの患者は、治療に満足したかまたは非常に満足したかのいずれかであった。
h. 重度(11~15)としてのベースライン分類と比較して、Hexsel CSSに対する患者のスコアが最初に中程度(6~10)または軽度(1~5)と分類され、中程度(6~10)または軽度(1~5)と分類され続ける期間。
i. 測定された向上の日にちから、セルライト重症度、向上および/または患者満足を評価するために臨床医および/または患者により使用されるCR-PCSS、PR-PCSS、Hexsel CSS、Hexsel落ち込み深さスコア、リカート尺度、くぼみ分析、I-GAIS、S-GAIS、PR-CIS、省略PR-CIS、SSRS、SSCT、CR-TCES、PR-TCES、ボディ-Q、写真もしくは他の像による評価または任意の他の検証された写真数値もしくは他の尺度の1つ以上により測定された場合に向上を示した後に患者がベースラインに戻るかまたは悪化する日にちまでに測定される期間。
j. 測定された向上の日にちから、セルライト重症度、向上および/または患者満足を評価するために臨床医および/または患者により使用されるCR-PCSS、PR-PCSS、Hexsel CSS、Hexsel落ち込み深さスコア、リカート尺度、くぼみ分析、I-GAIS、S-GAIS、PR-CIS、省略PR-CIS、SSRS、SSCT、CR-TCES、PR-TCES、ボディ-Q、写真もしくは他の像による評価または任意の他の検証された写真数値もしくは他の尺度の1つ以上により測定された場合に被験体が治療に対する観察可能な応答の欠損を有する日にちまでに測定される期間。
k. 治療に対する応答の参照時点から、被験体が応答の変化(治療に対する開始応答を超える向上を含む)を有する時点までに測定される期間。応答および/または向上の変化は、セルライト重症度、向上および/または患者満足を評価するために臨床医および/または患者により使用されるCR-PCSS、PR-PCSS、Hexsel CSS、Hexsel落ち込み深さスコア、リカート尺度、くぼみ分析、I-GAIS、S-GAIS、PR-CIS、省略PR-CIS、SSRS、SSCT、CR-TCES、PR-TCES、ボディ-Q、写真もしくは他の像による評価または任意の他の検証された写真数値もしくは他の尺度の1つ以上により測定され得る。いくつかの態様において、参照時点はベースライン(投与前、1日目)または治療後71日目である。
l. 被験体がCR-PCSSおよびPR-PCSSに従い2レベル複合応答体になった訪問日から、評価評定がベースライン評定に戻り、持続される2つの連続の訪問の最初の日までに測定される期間。
m. 被験体がCR-PCSSおよびPR-PCSSに従い1レベル複合応答体になった訪問日から、評価評定がベースライン評定に戻り、持続される2つの連続する訪問の最初の日までに測定される期間。
【0328】
H. コラゲナーゼ注射の安全性
そのいくつかが以下の実施例において詳述される今日までになされた試験は、本明細書に記載される治療の安全性を確立する。例えば、これらの試験は、4治療領域における3.36mg CCHの同時の皮下投与に続くコラゲナーゼの全身暴露がないことを確認する。実際に、4治療領域における同時投与により、コラゲナーゼの安全性プロフィールにおいて新規の懸念は観察されなかった。一般的に報告される事象は、現在公知であるコラゲナーゼの有害事象プロフィールと一致した。
【0329】
CCHで治療した被験体の大部分は、重症度において軽度~中程度の少なくとも1つのTEAEを経験した。大腿または臀部の治療された領域により、TEAEを経験した被験体において注目すべき差はなかった。TEAEの最も共通する型は、注射部位反応、具体的に注射部位内出血であり、これは治療領域(臀部または大腿)間で異ならなかった。ほとんどのTEAEは21日以内に解決した。臨床的および血液学実験室パラメーター、尿検査結果、生命徴候または同時の医薬において、臨床的に意味のある変化はなかった。抗薬物抗体または中和抗体について被験体において臨床的に関連のある所見はなかった。
【0330】
定義、実施例1および
図16~18に詳述されるように、経時的な内出血の程度を測定するために、内出血分析を行い得る。ある態様において、コラゲナーゼ治療により生じる任意の内出血は、色強度において、治療訪問後、約3日または4日または5日または6日または7日または8日または9日または10日または11日または12日または13日または14日または15日または20日で解消し得るかまたは有意に減少し得る。
【実施例0331】
I. 実施例
以下の実施例は、本開示の特定の態様を示すように含まれる。しかしながら、当業者は、本開示に照らして、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、開示される特定の態様において変更がなされ得、さらに同様または類似の結果が得られることを理解する。したがって、記載される全ての事項は例示として解釈され、限定の意味にはない。例えば、CCHを使用する試験において、CCHと同等の活性および応答を生じるのに十分な量(治療有効量)で他のコラゲナーゼが使用され得る。以下に記載される臨床試験結果において、報告されるそれぞれの数値は、厳密な限定を意図しないことが理解される。本開示の範囲は、本明細書に記載される発明の事実および原理と一致するそれぞれの値の周辺の範囲を含む。したがって、それぞれの値は、約1%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%または100%だけ上下に変動し得る。いくつかの例において、ならびに特定の値の文脈および状況と一致して、該数値は、約125%、150%、175%、200%、225%、250%、275%または300%だけ上下に変動し得る。例えば、一態様において、治療後71日目の大腿におけるくぼみ体積のベースラインからの平均パーセント減少は10%である。しかしながら、かかる減少は30%であり得る。
【0332】
実施例1-EFPの治療のためのCCHの5つの異なる注射技術の安全性および有効性を評価する臨床試験(試験209)
オープンラベル複数施設試験を行って、軽度、中程度または重度のEFP(臨床医が報告した写真数値セルライト重症度尺度(CR-PCSS)を使用して調査者が評価した)を有する成人女性の治療のためにCCHを皮下投与した場合に、5つの異なる注射技術の安全性および有効性を評価した。
【0333】
注射技術I(浅い注射、3アリコート). 注射技術Iにおいて、被験体をうつ伏せの姿勢に横たわらせる間、0.1mLの勾配を有する1mLシリンジを使用してCCHを皮下注射した。針は30ゲージ1/2インチの長さであった。それぞれの注射は、3つの0.1mLアリコートとして(0.3mLの合計注射体積について)位置A、BおよびCに投与されるCCHの単回皮膚注射からなった。
図7に図示されるように、治療Iにおいて使用される注射技術は以下のとおりである:(1)針を、皮膚表面に垂直かつくぼみが伸長する溝様のくぼみである場合にくぼみの長軸に対して垂直に配置し、シリンジから下方向の圧力なしに皮膚を通って針の長さを挿入し(位置A)、0.1mLの試験薬物を注射する;(2)針をわずかに引き抜き、皮膚の表面に対して約45°の角度かつ被験体の頭部に向かって針を再度配置し、シリンジからの下方向の圧力なしに針の残りの長さを挿入し(位置B)、0.1mLの試験薬を注射する;(3)針をわずかに引き抜き、皮膚の表面に対して約45°の角度でかつ被験体の足に向かって針を再度配置し、シリンジからの下方向の圧力なしに針の残りの長さを挿入し(位置C)、0.1mLの試験薬を注射する;および(4)注射部位から針を完全に引き抜き、次の注射部位に進む。4つの0.9mLシリンジを使用して、それぞれの治療セッションの間にそれぞれの治療領域において12の注射部位で0.3mLの試験薬(それぞれ0.1mLの3アリコート)を投与した。
【0334】
注射技術II(浅い注射、1アリコート). 注射技術IIにおいて、被験体をうつ伏せの姿勢に横たわらせる間、0.1mLの勾配および30ゲージ1/2インチの針を有する1mLシリンジを使用して、CCHを皮下注射した。それぞれの注射は、0.3mLの試験薬の単回の浅い注射として投与されるCCHの単回皮膚注射からなった。
図8に図示されるように、治療IIで使用した注射技術は以下のとおりである:(1)注射で皮膚の表面に対して約30°の角度でかつ被験体の頭部に向かって針を配置し、皮膚を通って針の長さを挿入し、0.3mLの試験薬を注射する;および(2)注射部位から針を完全に引き抜き、次の注射部位に進む。4つの0.9mLシリンジを使用して、それぞれの治療セッションの間にそれぞれの治療領域において12の注射部位で0.3mLの試験試薬を投与した。
【0335】
注射技術III(深い注射、1アリコート)。注射技術IIIにおいて、被験体をうつ伏せの姿勢に横たわらせる間、0.1mLの勾配および30ゲージ1インチの針を有する1mLのシリンジを使用してCCHを皮下注射した。それぞれの注射は、0.3mLの試験薬の単回1インチ注射として投与されるCCHの単回皮膚注射からなった。
図9に図示されるように、治療IIIで使用される注射技術は以下のとおりである:(1)注射で皮膚表面に対して約30°の角度でかつ被験体の頭部に向かって針を配置し、皮膚を通って針の長さを挿入し、0.3mLの試験薬を注射する;および(2)注射部位から針を完全に引き抜き、次の注射部位に進む。0.9mLの試験薬を含む4つのシリンジを使用して、それぞれの治療セッションの間にそれぞれの治療領域において12の注射部位で0.3mLの試験薬を投与した。
【0336】
注射技術IV(深いおよび浅い注射、5アリコート). 注射技術IVにおいて、被験体をうつ伏せの姿勢に横たわらせる間、0.1mLの勾配および30ゲージ1インチの針を有する3mLのシリンジを使用してCCHを皮下注射した。それぞれの注射は、5つの0.3mLアリコートとして(1.5mLの合計注射体積について)位置A、B、C、DおよびEに投与されるCCHの単回皮膚注射からなった。
図10に図示されるように、治療IVで使用した注射技術は以下のとおりである:(1)皮膚表面に対して約30°の角度でかつ被験体の頭部に向かって方向づけられた針を配置し、皮膚を通って針の長さ(1インチ)を挿入し(位置A)、0.3mLの試験薬を注射する;(2)皮膚表面に対して30°の角度の針を維持しながら、針を約1/2インチ引き抜き、針を被験体の1つの側面に向かって再度配置し(位置B)、0.3mLの試験薬を注射する;(3)皮膚表面に対して30°角度の針を維持しながら、針を位置AとBの中ほどに再度配置して(位置C、被験体の肩に向かう)、0.3mLの試験薬を注射する;(4)皮膚表面に対して30°角度の針を維持しながら、針を位置Bの反対側に再度配置し(位置D)、0.3mLの試験薬を注射する;(5)皮膚表面に対して30°角度の針を維持しながら、針を位置AとDの間の中ほどに再度配置し(位置E、被験体の他方の肩に向かう)、0.3mLの試験薬を注射する;および(6)注射部位から針を完全に引き抜き、次の注射部位に進む。1.5mLを含む12のシリンジを使用して、それぞれの治療セッションの間にそれぞれの治療領域において12の注射部位で、0.3mLアリコートで1.5mLの試験薬を投与した。
【0337】
注射技術V(浅い注射、4アリコート). 注射技術Vにおいて、被験体をうつ伏せの姿勢に横たわらせる間、0.1mLの勾配および30ゲージ1/2インチの針を有する3mLのシリンジを使用してCCHを皮下注射した。それぞれの注射は、4つの0.3mLアリコートとして(1.2mLの合計注射体積について)位置A、B、CおよびDに投与されるCCHの単回皮膚注射からなった。
図11に図示されるように、治療Vで使用した注射技術は以下のとおりである:(1)皮膚表面に対して約30°の角度でかつ被験体の頭部に向かって方向づけられて針を配置し、皮膚を通って針の長さ(1/2インチ)を挿入し(位置A)、0.3mLの試験薬を注射する;(2)皮膚表面に対して30°角度の針を維持しながら、位置Aから約60°でかつ被験体の肩に向かって針を再度配置し(位置B)、0.3mLの試験薬を注射する;(3)皮膚表面に対して30°角度の針を維持しながら、位置Bから約60°で被験体の他方の肩に向かって針を再度配置し(位置C)、0.3mLの試験薬を注射する;(4)皮膚表面に対して30°角度の針を維持しながら、位置Aの反対側かつ被験体の他方の側面に向かって針を再度配置し(位置D)、0.3mLの試験薬を注射する;および(5)注射部位から針を完全に引き抜き、次の注射部位に進む。
【0338】
試験薬CCHは、0.92mgのクロストリジウム ヒストリチクムコラゲナーゼ、スクロース、Tris、マンニトールおよびpH8.5に十分な量の塩酸を含む滅菌凍結乾燥粉末であった。再構成のためのCCH滅菌希釈剤は、注射用水中0.6%塩化ナトリウムおよび0.03%塩化カルシウム脱水和物であった。希釈剤は、バイアル当たり4mLで最終的に滅菌される液体として供給された。CCHは、温度制御冷蔵庫中2~8℃で貯蔵し、再構成されたCCH溶液は、再構成後実施可能なだけ早く投与された。
【0339】
試験被験体は、18歳以上の非妊娠女性であった。それぞれの被験体は、CR-PCSS尺度を使用して調査者が測定した場合、スクリーニング訪問の際に2つの大腿または2つの臀部において2(軽度)、3(中程度)または4(重度)のスコアを有した。被験体は、それぞれの治療領域において、任意の他のくぼみから少なくとも5cmだけ隔離および離されて、Hexsel落ち込み深さ尺度において2または3のスコアである少なくとも2つのくぼみを有し、0.5以上の幅:長さ比を有した。全ての被験体は、医学的経歴、身体検査およびスクリーニングでの実験室プロフィールの結果に基づいて良好な健康状態であると考えられた。合計64名の被験体を試験に登録した。合計32名の被験体を臀部治療群に登録し、31名の被験体を安全性集団に含め、29名の被験体を評価可能集団に含めた。臀部治療群の1名の被験体は、治療されなかったので、安全性および評価可能集団から除いた。合計32名の被験体を大腿治療群に登録し、32名の被験体を安全性集団に含め、29名の被験体を評価可能集団に含めた。大腿治療群の3名の被験体は、利用可能なリカート尺度データがなかったので、評価可能集団から除いた。
【0340】
治療前の1日目の訪問時に、割り当てられた治療領域(2つの臀部または2つの大腿)の写真を撮り、スクリーニングの間に行ったものと同じ様式で適格性について評価した。包含/除外基準を確認した後、調査者は、十分に画定され、被験体が一貫したリラックスした姿勢で立っている際に明らか(皮膚をつまむまたは筋肉の収縮などの操作を何ら使用することなく)であり、治療に適切な、治療領域(左および右の臀部または左および右の後外側大腿)におけるくぼみを選択して印をつけた。両方の臀部および両方の大腿が単一被験体についてエントリー基準を満たす場合、大腿を治療することになった。この試験中に、臀部および大腿の両方においてEFPについて被験体を治療しなかった。
【0341】
調査者は、治療領域当たり、他のくぼみから≧5cmだけ間隔があけられ、Hexsel CSS (B)落ち込み深さ尺度において2または3のスコアであった少なくとも2つのくぼみを識別した。選択された治療領域におけるくぼみを、治療について印をつけ、くぼみに印をつけた後、該領域の写真を再度撮った。
【0342】
1日目に、治療を順次、5注射技術の1つに割り当て、被験体を24注射(治療領域当たり12注射)で治療した。全ての治療訪問時に、割り当てられた治療アーム(注射技術)に関係なく、全ての適格な被験体は、それぞれの割り当てられた治療領域で注射される同じ量のCCH(0.84mg)を受けることになった。被験体はさらなる2セッションまで戻り、ここで同じ手順を経た(写真、評価、印付け、写真、治療)。それぞれの治療セッションは約21日だけ離した。それぞれの被験体について全ての24(それぞれの治療領域について12)の注射は、全ての3セッションについて割り当てられた治療領域内である必要があった。それぞれの被験体は、全ての3治療セッションを受けた。治療セッション2で注射が与えられなかった場合、被験体はさらに治療セッション3に戻り、ここで再度治療領域の写真を撮り評価した。試験の終了(EOS)は、最後の被験体が71日目の試験の終了訪問を完了した時とした。EOS/早期終了(ET)訪問で、それぞれの被験体についてのそれぞれの治療領域の写真を撮って評価し、安全性評価を行った。
【0343】
それぞれの治療アームについての注射体積および濃度は表20に概略を述べる。
【表28】
【0344】
この試験についての効力終点は:(a)治療アームによる22、43および71日目でのそれぞれの治療領域(臀部または大腿)における美的外観の盲検評価者のリカート尺度スコアにおけるベースラインからの変化、(b)正常皮膚と比較した治療領域の内出血値の変化、ならびに(c)治療アームによる22、43および71日目のHexsel CSS (B)落ち込み深さ尺度におけるベースラインからの変化を含んだ。くぼみ体積はまた、3D写真撮影を使用して分析した。
【0345】
リカート尺度スコアにより測定される場合の効力. 以下の表に示されるように、ベースラインからの美的外観における向上のリカート尺度スコアは、固定された効果としてそれぞれの注射型(I~V)、試験訪問、治療アームと試験訪問の相互の影響を用いて線状モデルを使用して分析した。治療アームと試験訪問の相互の影響の効果についての固定された効果の推定値および95%信頼区間(CI)が表される。このモデルは、それぞれの治療領域(すなわち左臀部、右臀部、左大腿および右大腿)についてならびに治療領域の左および右の平均(すなわち左臀部と右臀部の平均;左大腿と右大腿の平均)についての応答を使用して適合された。それぞれの治療領域についての美的外観のベースラインからの向上は、5ポイントリカート尺度を使用して、盲検中心評価者により評価される。
【0346】
美的外観におけるベースラインからの向上のリカート尺度評定は、それぞれの治療領域についての治療アームおよび試験訪問/日(22、43および71日目)による計数およびパーセンテージを使用して、ならびに平均およびSDを用いてまとめた。上述の捕捉された画像を使用して、中心評価者は、5ポイントリカート尺度を完了して、それぞれの治療領域において達成されたベースラインからの美的向上のレベルを測定した。美的向上は、悪化(-1)、同じまま(0)、向上した(1)、大きく向上した(2)および非常に大きく向上した(3)として点数をつけた。効力は、22、43および71日目に評価した。それぞれの治療領域(臀部または大腿)についての美的外観におけるベースラインからの向上は、それぞれの治療アームについての22、43および71日目での5ポイントリカート尺度を使用して、盲検中心評価者により評価された。リカートスコアは以下の通りであった:悪化(-1)、変化なし(0)、向上した(1)、大きく向上した(2)および非常に大きく向上した(3)。評価者は同時に2つの画像を与えられ;ベースラインはスクリーンの左にあり、訪問画像はスクリーンの右にあった。評価者は、ベースラインと比較して訪問画像を評価し、リカートスコアを記録した。臀部について、ベースライン画像と比較するために、訪問当たり1つのみのオリエンテーション画像があった。しかしながら大腿について、3つのオリエンテーション画像があったので;それぞれの訪問で3組の画像があり;1つの組は0°(側方)、1つの組は45°(斜め)および1つの組は90°(後方)であった。したがって評価者は3組全て(すなわちベースライン側方および71日目側方、ベースライン斜めおよび71日目斜め、ならびにベースライン後方および71日目後方)を見る必要があり、次いで全大腿について単一のリカートスコアを記録する(1値)。
【0347】
一般的に、以下の表21および22に示されるように、左および右の臀部は、それぞれの治療アームについてのリカートスコアに基づいて美的外観のベースラインからの同様のLS平均向上を有した。
【表29-1】
【表29-2】
【0348】
表21においても見られ得るように、左および右の臀部を平均した場合、71日目に全ての注射型は、ベースラインと比較して美的外観において向上を示し、注射型I、II、IIIおよびVは有意な向上を有し;注射型IVは、22日目および43日目のみで有意な向上を有した。一般的に、ベースラインと比較した臀部の美的外観のLS平均向上は、注射型IVを除いて、22日目から71日目まで向上する傾向にあった。注射型IVにおける被験体の半分は、左および右の臀部においてベースラインと比較して71日目に変化なしまたは悪化のリカートスコアを有した。一般的に、左および右の大腿は、それぞれの治療アームについての美的外観のベースラインからの同様のLS平均向上を有した。左および右の大腿を平均すると、71日目に全ての注射型は、ベースラインと比較して美的外観の向上を示し、注射型Iは有意な向上を有した。一般的に、ベースラインと比較した大腿の美的外観のLS平均向上は、全ての注射型において22日目から71日目まで低下する傾向にあった。右および左の大腿においていくつかの被験体はベースラインと比較して71日目に悪化のリカートスコアを有したが、出願人は、3組を使用して、1つの全大腿スコアを作成する方法は欠点を有し(flawed)得ると考える。
【0349】
リカート尺度評定データからのさらなる効力結果を以下の表22および23にまとめる。
【表30-1】
【表30-2】
【表30-3】
【表31-1】
【表31-2】
【表31-3】
【表31-4】
【表31-5】
【表31-6】
【表31-7】
【表31-8】
【表31-9】
【表31-10】
【表31-11】
【表31-12】
【0350】
Hexcel CSS (B)落ち込みの深さ. Hexsel CSSは、セルライトの5個の重要な形態学的特徴:(A)明確な落ち込みの数、(B)落ち込みの深さ、(C)皮膚表面変化の形態学的な外観、(D)皮膚の緩み、弛緩またはたるみ、および(E)医学文献(Hexsel, 2010; Nuernberger, 1978)に基づく現代の分類尺度を評価する写真数値尺度である。この試験について、「B-落ち込みの深さ」のみを評価した。調査者または資格のある被指名者はそれぞれの臀部またはそれぞれの大腿のEFPの落ち込みの深さを評価するためにHexsel CSSを使用した。被験体が、臀筋をリラックスさせて立った姿勢にある間、評価を行った。くぼみ深さ落ち込みは、Hexsel CSS (B)落ち込みの深さ尺度を使用して、スクリーニング訪問、22、43および71日目に調査者が評価して、落ち込みなし(0)、表面上の落ち込み(1)、中程度の深さの落ち込み(2)および深い落ち込み(3)として等級づけた。それぞれのベースライン訪問後のベースラインからの変化を分析して、それぞれの治療領域についてのHexsel CSS (B)落ち込みの深さ尺度スコアについてまとめた。
【0351】
注射型による22、43および71日目のHexsel CSS (B)落ち込み深さ尺度におけるベースラインからの変化を評価して、落ち込みなし(0)、表面上の落ち込み(1)、中程度の深さの落ち込み(2)および深い落ち込み(3)として等級づけた。1日目から71日目までの Hexsel CSS (B)における負の変化は、落ち込み深さの改善を示す。一般的に、左および右の臀部は、それぞれの注射型について、同様のHexsel CSS (B)くぼみ落ち込み深さにおけるベースラインからのLS平均向上を有した。左および右の臀部を平均すると、71日目にLS平均落ち込み深さは全ての注射型において向上した。注射型Iは最大の向上(-1.17)を有し、次いで注射型IV(-0.83)であり、向上は統計的に有意であった。これらの結果を以下の表24にまとめる。
【表32-1】
【表32-2】
【0352】
注射型Iにおいて、臀部の群(左と右の平均)は、22日目から71日目までに向上したくぼみ落ち込み深さのLS平均向上を有した。注射型IVにおいて、臀部の群(左と右の平均)は、22日目から71日目までに維持されたくぼみ落ち込み深さのLS平均向上を有した。
【0353】
一般的に、左および右の大腿は、それぞれの注射型について、Hexsel CSS (B)くぼみ落ち込み深さにおいてベースラインからの同様のLS平均向上を有した。左および右の大腿を平均すると、71日目にLS平均落ち込み深さは全ての注射型で向上した。注射型IVは最大の向上(-1.40)を有し、注射型V(-0.80)が続き、向上は統計的に有意であった。注射型IVおよびVの両方において、大腿の群(左と右の平均)は、22日目から71日目までに向上したくぼみ落ち込み深さのLS平均向上を有した。
【0354】
3D写真撮影による画像分析. 3D写真撮影により治療効果の評価を行った。調査者または資格のある被指名者は、注射の前に、治療の1、22および43日目にくぼみおよび注射部位に印をつける前および後に、標準的なデジタルカメラを標準的な様式で使用して、それぞれの治療領域(両方の臀部または両方の大腿)の写真を撮った。スクリーニングおよび全ての他の非投与訪問で、それぞれの治療領域の一組の写真を撮った。4、8、15、22、43および71日目(試験の終了/ET)に撮った写真は、治療アームおよび試験訪問日について知らされていない中心評価者により検討された。
【0355】
内出血、体積、表面積および最大長さ/幅を評価するために使用された標準画像分析(IA)手順は以下で考察される。この試験に使用されたカメラ系は、カスタムライティング、Vectra M1カメラおよびCanfield Captureソフトウェア(v. 3.5)を備えた、Canfield Scientificから入手可能なIntelliStudioであった。画像の種類、特性、視野および訪問ウィンドウを画定し、試験プロトコル内にデジタルモニタリング系(DMS)に直接入力した。DMSにおける試験設定は、以下を含んだ:
【表33】
画像は、捕捉され、DMSに仕立てられ、検討に利用可能であった。写真訪問は:スクリーニング、1日目/印づけ前、1日目/印づけ後、4日目、8日目、15日目、22日目/印づけ前、22日目/印づけ後、43日目/印づけ前、43日目印づけ後および71日目/ETを含んだ。
【0356】
くぼみ分析:それぞれの四半分において指示されるように主要なくぼみに「X」の印をつけることを確実にするために、画像を検討した。主要なくぼみに印がつけられないかった場合は、以下の工程を採った:
1. 画像(1つまたは複数)および画像の位置をパワーポイントにエクスポートした。
2. 現場に接触して、現場の調査者に、パワーポイント内の画像上で主要なくぼみにXの印をつけるように頼んだ。
3. 通信をセーブして、画像分析(IA)チームで共有した。
くぼみ分析は、1(印づけ前)、22、43および71日目に行った。
【0357】
IATは、1日目印づけ前画像上の標的くぼみの位置を決定するための参照として、1日目印づけ後画像を使用した。1日目印づけ前にくぼみの凹所の境界の周りで追跡を行った。くぼみ追跡を、22日目印づけ前、43日目印づけ前および71日目/ETの画像に移したこの追跡は、(i)最大長さ(すなわちくぼみを通る最長直線距離);(ii)最大幅(すなわち最大長さ測定に垂直な最長直線距離);(iii)くぼみの表面積;および(iv)くぼみの基底と内挿された表面の間の体積を測定するために使用した。
【0358】
内出血分析:白色の参照標識がそれぞれの画像内および内出血領域の外側に存在することを確実にするために画像を検討した。参照標識が存在しないかまたは内出血した領域が遮断される場合、適用可能な場合はかかる訪問について再撮影(reshoot)を要求した。内出血分析は1(印づけ前)、4、8および15日目に行った。
【0359】
部位印づけ分析:くぼみが1日目印づけ後訪問時に印づけられることを確実にするために画像を検討した。くぼみが印づけられない場合、適用可能である場合はかかる訪問について再撮影を要求した。部位印づけ分析:
【0360】
画像分析(IA)ワークフロー:分析のために選択された全ての画像は、調査場所、主題二次識別名(subject 秒ondary identifier)および/または治療アームなどの情報を画像分析技術者(IAT)に知らせないランダム追跡番号に割り当てられた。特定の訪問について実施された分析手順は、訪問名に基づいて予め決定された。くぼみ分析は、予め識別された主要なくぼみに対して実施され、体積、表面積および最大長さ/幅の測定を含む。内出血分析は、知覚された内出血領域および影響を受けなかった皮膚上の知覚された内出血の外側の領域におけるL*a*b*カラー測定を含んだ。部位印づけ分析は、追跡の表面積測定に加えて、最大長さ/幅からなった。
【0361】
画像登録:1日目印づけ前(ベースライン)訪問を受ける際に、IATは、Vectra Analysis Module (VAM)ソフトウェアにおいて印づけ前の画像を開き、3D空間中のグリッドに対して画像を中心においた。参照としてグリッドを使用して、IATはベースライン画像を配置して、画像のおよその中心をグリッドの起点に配置した。大腿/臀部は+z方向で前方に面し、上部大腿/臀部は+y方向に向けられ(pointed)、下部大腿/臀部は-y方向に向けられた(
図13)。1日目印づけ後画像を含む全てのその後の時点を、アルゴリズム登録機能を使用してグリッド内のベースライン画像の位置に登録した。
【0362】
登録を検討するためにIATが使用したVAM内で、カラーバイディスタンスマップを作成した。カラーバイディスタンスマップは、+5~-5ミリメートル(mm)のカラー尺度に基づいて、2つの画像モデルの間の距離を表した(
図14)。IATは、画像の大部分が緑に色づけられることを確実にし、これは、2つの画像の間に無視できる距離があったことおよび画像が適切に整列されたことを示した。
【表34】
【0363】
表面追跡処理:画像登録後、1日目(印づけ前)、4日目、8日目、15日目、22日目、43日目および71日目の画像は表面追跡処理を受けた。IATは最初に、1日目、ベースライン画像の高密度網目テンプレートを作成するためのスクリプトを使用した。ベースラインおよび網目テンプレートと共に、VAMソフトウェアにおいてある時点の1つのフォローアップ画像を開いた。参照として、追跡シードランドマーク(tracking seed landmark)を識別可能な皮膚の特徴上に配置した。3つの新規の3D画像、追跡ベースライン画像、追跡フォローアップ画像、および追跡フォローアップ画像の形状であり、追跡品質に関する情報を運ぶ品質管理(QC)画像をプログラム的に作成し、セーブするために追跡スクリプトをア知らせた。
【0364】
品質チェックIATは、追跡フォローアップ画像およびQC画像の質を検討して、成功裡の追跡を実証した。くぼみ分析を受けた訪問について、IATはまた、追跡フォローアップ画像の上にQC画像をかぶせて、主要なくぼみの領域内でQC画像上に大きな穴がないことを確実にした。QC画像の網目内の穴は、脱落の領域における追跡情報の欠損を示した。分析のための領域中での情報の欠損のために、追跡は許容され得ないとIATが考えた事象において、追跡シードランドマークを調整して、追跡スクリプトを再度走らせた。IATは、まぶしい光、深い影、衣類により残る皮膚の痕跡、被験体の位置の大きな変化または皮膚色素沈着の大きな変化により生じる不十分な表面追跡の質の回避できない例に注意した。QC画像の網目内の穴は、強い内出血の領域内にあると予想された。
【0365】
主要なくぼみの目的の領域(AOI)の輪郭描写(delineation):成功裡の表面追跡後、IATは、追跡ベースライン画像を開き、1日目印づけ後画像をVAMに登録した。1日目印づけ後画像上で、IATは主要くぼみ部位印づけの外側の境界をトレースした。この追跡を使用して、部位印づけの表面積、部位印づけを通る最大軸(最大くぼみ長さ)およびその最大垂直軸の長さ(最大くぼみ幅)を測定した。この追跡は、くぼみまたは内出血分析のためのAOIの輪郭を描くためには使用しなかった。部位のそばで主要なくぼみが識別されなかった場合に、IATは自身が最大であると知覚したくぼみをトレースした。
【0366】
IATは、1日目印づけ前画像上で標的くぼみの位置決定のための参照として、1日目印づけ後画像を使用した。次いで、IATは追跡された印づけ前画像上の主要なくぼみの境界をトレースした。必要な場合は、トレースが、くぼみが凹状になり、ぼみ分析のために主要なくぼみのAOIの輪郭が描かれる縁のちょうど外側になるまで、トレースを調整した。(
図15)。ベースラインに対するそれぞれのフォローアップ画像の特有の表面追跡関係に基づいて、追跡された印づけ前画像上のくぼみのトレースを、22日目、43日目および71日目のフォローアップ画像に移した(
図16)。IATは、移されたAOIに影響を及ぼす不十分な画質の任意の例に注意した。
【0367】
内出血の目的の領域(AOI)の輪郭描写:IATは、4日目の画像上の最大の知覚可能な内出血の周の周りの単一の連続的なトレースである「内出血組織」AOIを作成した(
図17)。IATは、彼/彼女らが内出血した皮膚と影響を受けていない皮膚の間の皮膚色素沈着の差を決定できた周をトレースした。皮膚が、周囲の皮膚の色調と識別可能な青色/紫色、緑色または黄色/褐色の色素沈着を示す場合に、皮膚は内出血であるとみなされた。4日目の画像で識別できる内出血がなかった場合、被験体は、内出血分析の目的に役に立たなかった。
【0368】
さらに、IATは、第2のトレースである「正常組織」AOIを作成した。正常組織AOIは、衣類の圧迫ライン、異常な赤みまたはざ瘡もしくは瘢痕組織などの皮膚の特徴により生じる皮膚のきめの歪みにより影響を受けない皮膚の領域上で作成された。可能かつ適用可能な場合、正常組織AOIは、1日目印づけ前内出血組織AOIの湾曲にわたり存在する任意の影、光またはまぶしい光を調和させる(match)ことを試みた。正常組織AOIのサイズおよび形状は、利用可能な自然に見える皮膚の量に応じて被験体中で変化した。一旦トレースされると、IATは、内出血組織と正常組織のAOIの両方を、4日目の画像に対する表面追跡関係に基づいて、4日目の画像から、1日目印づけ前、8日目および15日目の画像に移した。内出血組織AOIまたは正常組織AOIが、特定の被験体または被験体の側面についての他の内出血分析訪問の縁を超えて拡大した事象において、全ての訪問を通して一致するまで、AOIを調整した。
【0369】
IATは、1日目印づけ前、4日目、8日目および15日目の画像上で白色参照標識を手動でトレースし、トレースを「白色」と標識した。白色参照標識が内出血領域内に位置した場合、IATは、標識の境界をトレースし、それぞれの影響を受けた訪問での内出血AOIからそれを差し引いた。画像上に白色参照標識が存在しなかった場合、かかる画像は内出血分析の目的に役に立たなかった。
【0370】
品質管理(QC)チェック:QCチェックは、画像の分析を行ったIATとは独立したIATにより実施された。所定の訪問についての分析手順に応じて、別々の組のQCチェックを行った。QCチェックを通じてQC IATによりなされた任意の調整は、分析に渡される前に別のIATにより注意され、再度QCされた。QCを開始する前に、QC IATは、画質問題に関する最初のIATによりなされた任意の注意点を検討した。
・1日目印づけ前画像は、VAMグリッドへの適切な登録のためにQC IATにより検討された。QC IATはまた、1日目(印づけ後)画像を参照して、主要なくぼみが、1日目(印づけ前)画像上で適切に識別され、トレースされることを確実にした。QC IATは、くぼみが凹面になる縁のすぐ外側にあるAOIの周を確認するために主要なくぼみのAOIを検討した。次いで、QC IATは、正常組織と内出血組織のAOIの両方の存在をチェックし、正常組織AOIが例示的なカラー試料であることを確実にした。QC IATは、必要な場合にのみ、なされた任意の変化に注意して、それぞれのAOIの周を調整した。AOIまたはランドマークの配置に対する変化がなされた場合、IATは、更新されたAOIを、適切なフォローアップ画像に移した。
・1日目印づけ後画像は、部位くぼみ印づけの外側の境界に沿って適切なトレースがなされることを確実にするために、QC IATにより検討され、不適切な選択がなされた場合にAOIを調整した。不適切な選択は、部位印づけの内側の境界上のトレースまたは主要なくぼみとして特定されないくぼみのトレースを含んだ。
・22日目、43日目および71日目の画像は、許容され得る追跡の質について、QC IATにより検討された。QC IATは、主要なくぼみのAOI内のQC画像上に穴がないことを確実にするために、QCフォローアップ画像を参照した。主要なくぼみのAOI内に穴がふくまれた場合、QC IATは、訪問について「不十分な追跡の質」の注意を追加した。主要なくぼみのAOIの大部分が表面追跡脱落からなる場合、QC IATは失敗に画像を推薦した。
・4日目、8日目および15日目のフォローアップ画像は、最初に適切な内出血輪郭描写のために検討された。元の周が内出血変色より多くを一貫して含んだ場合または周が内出血していない皮膚を含んだ場合、QC IATは、4日目の画像上で内出血AOIの周を調整した。QC IATは、内出血組織AOIについての任意の調整に注意し、また被験体を、内出血した皮膚と正常な皮膚の色の間に識別可能な境界がない内出血分析の失敗の場合に推薦した。次いで、QC IATは、正常組織AOIの存在についてチェックし、AOIの適切な命名を確実にし、正常組織AOIが一貫して例示的なカラー試料であることを確実にした。ベース皮膚AOI内の任意の異常な回避し得ない着色が、QC IATにより注意された。4日目の画像上の内出血組織または正常組織のAOIのいずれかについて任意の調整がなされた場合、IATは、調整されたトレースを、1日目印づけ前、8日目および15日目の画像に移した。最終的に、IATは、それぞれの画像上の白色参照標識がトレースされ、適切に「白色」と命名されることを確実にした。内出血組織内に参照標識が配置される場合、QC IATは、内出血組織AOIから標識が差し引かれることを確実にした。白色参照標識を有さない画像は、内出血分析について役に立たなかった。
【0371】
分析測定:画像がQCを合格した後、分析IATは、QC IATからの注意を検討した。次いで、分析IATは、スクリプトされた分析手順を走らせた。手順および分析終点は、所定の訪問に応じて画像間で異なった。くぼみ体積分析について、主要なくぼみのAOIの一番上にわたって内挿された表面を作成した。体積測定値は、内挿された表面とくぼみの底の間の空間を表した。
【0372】
1日目印づけ後画像の場合に、主要なくぼみのAOIまたは部位トレースAOIの合計表面積として表面積を測定した。主要なくぼみのAOIにわたるポイント軸に対する最大ポイントとして最大くぼみ長さを測定した。最大くぼみ長さ軸に垂直なポイントからポイントまでの最大の距離として最大くぼみ幅を測定した。
【0373】
内出血分析は、2つのL*a*b*カラー測定からなった。内出血組織および標準組織のAOI内でL*a*b*カラー値を測定した(
図18(A))。以下の表は実施された分析をまとめる(表25)。
【表35】
【0374】
データの許容:いったん画像分析が完了されたら、分析IATは、分析について画像を許容したかまたは画像を落第したかのいずれかであった。画像は部分的に落第され得、例えば1日目印づけ前訪問は、4日目に内出血が見られないものについて内出血分析を落第し得たが、依然としてくぼみ分析について許容可能であり得た。全ての落第は、なぜ画像モデルが分析について許容可能でなかったかを詳述する強制的な落第注意を受けた。画像落第は、不十分な画質、不十分な追跡の質またはAOI内の障害などの要因のためであり得る。画像は、QC IATにより落第に推薦され、分析IATにより検討された。分析IATが落第推薦に同意した場合、画像は落第した。
【0375】
内出血分析. 内出血組織および標準組織は、1、4、8および15日目に2つのL*A*B*カラー測定を使用して3D写真上で評価された(
図18(B))。L*A*B*カラー強度測定値が大きくなるほど内出血は悪くなる。それぞれの治療領域についての内出血組織 対 標準組織の2つの色の間の視覚的知覚の変化および注射型を以下の表26に示す。
【表36-1】
【表36-2】
【表36-3】
【表36-4】
【表36-5】
【表36-6】
【0376】
1日目印づけ前に、カラー座標は全ての注射型を通じて同様であった。臀部(左および右)において、内出血は、注射型I、III、IVおよびVにおいて4日目にピークに達し;注射型IIにおいて8日目にピークに達した。臀部内出血は、注射型IIIおよびIVで最大であった。臀部内出血は、全ての注射型において15日目に実質的に低減した。大腿(左および右)において、内出血は、全ての注射型において4日目にピークに達した。大腿内出血は注射型Iで最大であった。大腿内出血は、全ての注射型において15日目に実質的に低減した。
【0377】
くぼみ体積分析. それぞれの治療された臀部および大腿について、標的くぼみの最大長さ(くぼみにわたる最大直線距離)、最大幅(最大長さ測定に垂直な最大直線距離)、表面積および体積(くぼみの底と内挿された表面の間)を含む4つのくぼみパラメーターを評価した。それぞれの大腿において、側方、斜めおよび後方の観察における標的くぼみの最大長さ、最大幅、表面積および体積を測定した。1日目からの負の変化は向上を示す。結果を以下の表27にまとめる。
【表37-1】
【表37-2】
【0378】
臀部において、全ての注射型は、くぼみ表面積においてベースラインからの平均パーセント向上を生じ、注射型V(左臀部)および注射型IV(右臀部)において最大の向上が生じた。大腿において、表面積における最大の向上は、注射型IV(左大腿)および注射型II(右大腿)について生じたが、注射型IIIは、左大腿において表面積の向上を生じなかった。
【0379】
一般的に、左および右の臀部は、それぞれの注射型について、くぼみ体積におけるベースラインからの同様のLS平均向上を有した。左および右の臀部を平均すると、71日目に全ての注射型は、ベースラインと比較してくぼみ体積の向上を示し、注射型IIおよびVは有意な向上を有した。一般的に、ベースラインと比較した臀部のくぼみ体積の向上は、注射型IIIを除き、22日目から71日目まで向上する傾向であった。
【0380】
一般的に、左および右の大腿は、全ての注射型について、くぼみ体積におけるベースラインからの同様のLS平均向上を有した。左および右の大腿を平均すると、71日目に注射型I、II、IVおよびVは、ベースラインと比較して、くぼみ体積の向上を示した。大腿において、治療アーム間のくぼみ体積の差は非常に小さかったので、注射型の間で比較を行うことはできない。一般的に、ベースラインと比較した大腿のくぼみ体積の向上は、注射型IIIを除き、22日目から43日目まで向上する傾向であった。
【0381】
くぼみ分析パラメーター、最大長さ、最大幅、表面積およびくぼみの底と内挿された表面の間の体積における1日目印づけ前画像からの観察された変化を、記述統計を使用して、治療領域および注射型により22、43および71日目にまとめる(
図19(A)~19(C))。さらに、体積は線状モデルを使用して分析した。くぼみ分析パラメーターのリストを提供する。
【0382】
結果および結論. この試験の主な目的は、EFPを有する被験体において異なる注射技術により投与された場合のCCHの治療効果を評価することであった。この目的は、3D写真撮影およびリカートスコアを使用してそれぞれの治療の美的外観の向上を評価すること、3D写真撮影を使用してそれぞれの治療アームについてくぼみパラメーターの変化を分析することならびにHexsel CSS (B)落ち込み深さ尺度によりくぼみ深さ落ち込みスコアの変化を評価することにより評価された。
【0383】
効力/臀部:71日目に(EOS)、5ポイントリカート尺度を使用し左および右の臀部を平均して美的外観の向上を評価すると、全ての治療は、ベースラインと比較して美的外観の向上を示し、注射型I、II、IIIおよびVは有意な向上を有した。
【0384】
71日目に、くぼみパラメーターの変化を分析し、左および右の臀部を平均すると、全ての治療は、ベースラインと比較してくぼみ体積の向上を示し、治療IIおよびVは有意な向上を有した。また、臀部において、全ての注射型は、くぼみ表面積においてベースラインからの平均パーセント向上を生じ、注射型5は最大の向上を生じた。
【0385】
71日目に、Hexsel CSS (B)落ち込み深さ尺度を使用し、左および右の臀部を平均してくぼみ落ち込み深さの変化を評価すると、LS平均落ち込み深さは全ての治療で向上した。しかしながら、注射型Iは、臀部において最大の向上(-1.17)を有し、注射型IV(-0.83)が続き、向上は統計的に有意であった。一緒になって、臀部において、注射型IおよびVは、それぞれが≧2の効力終点で最も大きい利益を有することに基づいて、最も効果的であった。すなわち、注射型Iは、美的外観の向上(リカートスコア)およびくぼみ落ち込み深さの向上(Hexsel CSS (B))に従って最良の効力を示し、注射型Vは、美的外観の向上(リカートスコア)およびくぼみパラメーター評価(表面積および体積)に従って最良の効力を示した。
【0386】
効力/大腿:71日目に(EOS)、5ポイントリカート尺度を使用し、左および右の大腿を平均して美的外観の向上を評価すると、全ての注射型は、ベースラインと比較して美的外観の向上を示し、注射型Iは有意な向上を有した。しかしながら、1つの全大腿スコアを作成するために3組を使用するリカート尺度法は欠点を有すると仮定されたので、盲検中心評価者により大腿についてのリカートスコアが再評価され、画像当たり1つのリカートスコアを生じた。
【0387】
71日目に、くぼみパラメーターの変化を分析して、左および右の大腿を平均すると、注射型I、II、IVおよびVは、ベースラインと比較してくぼみ体積の向上を示した。しかしながら、治療アームの間のくぼみ体積の差は小さいので、注射型の間で比較を行うことはできない。
【0388】
71日目に、Hexsel CSS (B)を使用し、左および右の大腿を平均してくぼみ落ち込み深さの変化を評価すると、LS平均落ち込み深さは、全ての注射型で向上した。しかしながら、注射型IVは大腿において最大の向上(-1.40)を有し、注射型V(-0.80)が続き、向上は統計的に有意であった。一緒になって、大腿において、注射型IおよびVは、それぞれが≧2の効力終点で最も大きい利益を有することに基づいて最も効果的であった。すなわち、注射型Iは美的外観の向上(リカートスコア)およびくぼみ落ち込み深さの向上(Hexsel CSS [B])に従って最良の効力を示し、注射型Vは美的外観の向上(リカートスコア)およびくぼみパラメーター評価(表面積および体積)に従って最良の効力を示した。
【0389】
安全性:この試験の第2の目的は、EFPを有する被験体において異なる注射技術を使用して投与された場合のCCHの安全性を評価することであった。この目的は、有害事象、注射部位反応/局所許容性、生命徴候、ECG、臨床的実験室パラメーター(血液学、血液化学および尿検査を含む)、内出血および免疫原性(結合抗体および中和抗体)により達成された。安全と考えられる注射型について、領域に関係なく、全集団において安全であり、十分に許容されることが必要である。
【0390】
有害事象の評価は、注射型IIおよびIIIにおいて注射部位小結節が最も頻繁に報告されたことを示す(それぞれ、10[76.9%]名の被験体および39の発生、ならびに10[83.3%]名の被験体および26の発生)。注射型IIにおいて注射部位変色が最も頻繁に報告された(6名の被験体[46.2%]、13の発生)。注射型IIIは、重度のSOCの一般的障害および投与部位状態を有する被験体の最も高い割合を有した。具体的に、注射型IIIは、重度の注射部位内出血(6名の被験体、50%)、注射部位疼痛(4名の被験体、33.3%)および注射部位小結節(3名の被験体、25.0%)を有する被験体の最も高い割合を有した。注射型IIは、治療関連TEAEの最も高い頻度を有し、全ての治療関連TEAEの>21日の持続時間(31事象、16.7%)および最大のメジアン持続時間(12.5日、範囲:1、52)を有した。
【0391】
臀部(左および右)において、内出血は、注射型I、III、IVおよびVで4日目にピークに達し;注射型IIで8日目にピークに達した。大腿(左および右)において、内出血は、全ての注射型で4日目にピークに達した。内出血は、全ての注射型および領域で15日目に実質的に低減した。内出血分析(L*A*B*カラー測定)の結果の信頼性は、比較体として正常組織のカラー座標を測定することにより評価した。正常組織の分析は、技術自体または写真が撮られた環境に起因し得る内出血測定においていくつかの雑音があったことを示した。しかしながら、治療された組織において、経時的な内出血の向上は、雑音のレベルよりもかなり大きかった。そのため、内出血分析は、意味のあるデータであるとみなされ得る。死亡または治療関連中断は生じなかった。実験室評価、生命徴候、身体的所見または試験中の他の観察において観察された臨床的に心配な傾向はなかった。実験室評価、生命徴候、身体的所見または試験中の他の観察において観察された臨床的に心配な傾向はなかった。
【0392】
注射型IIおよびIIIが最大の安全性懸念を伴うことを考慮して、これらの浅いおよび深いボーラス技術は、効力性能に関係なく臀部または大腿のいずれにおいても推奨されない。一緒になって安全性および効力データに基づいて、臀部は注射型I(3つの浅い注射)または技術IVおよびVの組合せ(例えば4つの浅い注射と第5の注射、第5の注射は、くぼみ深さに応じて浅いかまたは深い)を用いて治療されることが推奨される。大腿は、くぼみが深い場合は注射型IV(単回の深い注射および4つの浅い注射)またはくぼみが表面上/水平である場合5つの浅い注射により治療されるべきである。
【0393】
実施例2-第2a相、成人女性における後外側大腿の浮腫性線維硬化性脂肪組織症の治療におけるCCHのオープンラベル試験(試験212)
第2aおよび2b相EFP試験からの効力および安全性の所見に基づいて、治療領域当たりCCH 0.84mg用量(2つの治療領域;臀部または大腿において1.68mg)により大腿におけるさらなる調査が正当化された。他の目的の中で、この試験において、治療後のくぼみ面積の変化を視覚化して、くぼみを生じる組織およびまたは中隔におけるCCHの効果を評価するための試みがなされる。これらのデータは、CCHの作用機構を理解することを試みるために、組織病理学およびMRIデータにより評価され、それらと比較される。したがって、この試験は、成人女性の大腿におけるEFPの治療におけるCCHの効力および安全性の第2a相オープンラベル試験である。
【0394】
試験の予測される持続時間は以下:
・スクリーニング段階:28日まで(-28~-1日目)(持続時間は生体組織検査または投薬の前のMRI画像化の予定決定および実行を含む)
・滴定段階:N/A
・治療段階:71日
・長期間追跡:長期間効力評価について109日(72~180日目)~180日目(試験の終了)
のとおりである。
【0395】
全ての被験体は、所定の包含および除外の基準、例えば大腿にEFPおよび20~35kg/m2のボディマス指数を有する18歳以上の非妊娠女性に基づいてスクリーニングされる。被験体は、それぞれの選択された治療領域(それぞれの大腿)において最低でも2つの十分に画定され、単離されたくぼみを有さなければならず、そのうちの3つはMRIおよび生体組織検査(組織病理学)手順のために選択される。全ての被験体は、医学的経歴、身体検査およびスクリーニングでの実験室プロフィールに基づいて良好な健康状態であると判断される。
【0396】
被験体は、21日により分離される3までの治療訪問(セッション)(すなわち1、22および43日目)からなる治療コースを受ける。それぞれの治療訪問での注射の体積および用量は、上述の治療IVに従う。3つの治療訪問で合計5.04mgのCCHが投与される。CCH製剤は上述される。
【0397】
治療されるくぼみの選択は、調査者の判断による。効力についての評価は、43、106、150および180日目の試験訪問の間に実施される。ボディ-Q評価は、ベースラインおよび71、120および180日目に実施される。MRIおよび組織病理学は、71日目の評価の終了時に実施される。
【0398】
それぞれの治療訪問において、被験体が一貫して標準的なリラックスした立った姿勢である間、くぼみおよび注射部位に印をつける前および後に、それぞれの選択された被験体の治療領域(選択された大腿)の写真を撮る。調査者は、調査者全体的美的向上尺度(I-GAIS)およびHexsel CSSを使用して、22、43、64、85、106、150および180日目に、治療された領域を評価する。被験体の治療領域を、訪問の1、22、43、64、85、106、150および180日目に、Cherry画像化(www.cherryimaging.com)に供する。また、被験体は、被験体全体的美的向上尺度(S-GAIS)を使用して、22、43、64、85、106、150および180日目に治療領域を評価する。被験体評価は、それぞれの治療訪問での調査者評価の前に、該評価に独立して完了される。また、該評価により、注射のためのくぼみ印づけの前に効力評価を行う。
【0399】
調査者は、CR-PCSSを使用して、治療された大腿のライブ評価を実行する。全体的評価の評価(Global assessment evaluation)は、被験体(S-GAIS)および調査者(I-GAIS)の両方により完了される。より具体的に、評価の基準は以下のとおりである:
1. 効力:
a. それぞれの治療された領域の調査者全体的美的向上尺度(I-GAIS):(43、106、150および180日目に測定して)3(非常に大きく向上した)から-3(非常に大きく悪化)までの範囲の7レベル尺度
b. それぞれの治療された領域の被験体全体的美的向上尺度(S-GAIS):(43、106 150および180日目に測定して)3(非常に大きく向上した)から-3(非常に大きく悪化)までの範囲の7レベル尺度
c. ボディ-Qは106、150および180日目に評価される
d. Hexsel CSSは、スクリーニング時ならびに106、150および180日目に評価される
e. 組織病理学(皮膚生体組織検査による)は、ベースライン、71および180日目ならびにベースライン、150および180日目に評価される。
f. 磁気共鳴画像法(MRI)は、組織病理学についてと同じ被験体で、ベースライン、71および180日目に評価される。
2. 安全性は:
a. 有害事象(AE)(特別な関心(AESI)のものを含む;これは、内出血、斑状出血、血腫および薬物投与の部位から離れて生じる挫傷、またはアナフィラキシーを含む任意の過敏性反応などの有害事象である)
b. 生命徴候
c. 臨床的実験室試験
d. 免疫原性評価(すなわち結合および中和の抗AUX-Iおよび抗AUX-II抗体レベルの決定により評価される)
の記録により試験を通して評価される。
【0400】
試験の第1の終点は、180日目の少なくとも1つの大腿の2レベルI-GAIS応答体(調査者GAIS評価において+2以上を有する被験体として定義される)の割合である。試験の第1の終点は、180日目の少なくとも1つの臀部の2レベルI-GAIS応答体(調査者GAIS評価において+2以上を有する被験体として定義される)の割合である。
【0401】
第2の終点は:
・22、43、64、85、106、150および180日目の治療された大腿のI-GAISのそれぞれのレベルでの被験体の割合
・22、43、64、85、106、150および180日目の治療された臀部のI-GAISのそれぞれのレベルでの被験体の割合
・22、43、64、85、106、150および180日目の治療された大腿のS-GAISのそれぞれのレベルでの被験体の割合
・22、43、64、85、106、150および180日目の治療された臀部のS-GAISのそれぞれのレベルでの被験体の割合
・22、43、64、85、106、150および180日目の少なくとも1つの大腿の1レベルI-GAIS応答体(I-GAIS評価において+1以上を有する被験体として定義される)の割合
・22、43、64、85、106、150および180日目の少なくとも1つの臀部の1レベルI-GAIS応答体(I-GAIS評価において+1以上を有する被験体として定義される)の割合
・22、43、64、85、106、150および180日目の少なくとも1つの大腿の2レベルS-GAIS応答体(S-GAIS評価において+2以上を有する被験体として定義される)の割合
・22、43、64、85、106、150および180日目の少なくとも1つの臀部の2レベルS-GAIS応答体(S-GAIS評価において+2以上を有する被験体として定義される)の割合
・22、43、64、85、106、150および180日目の少なくとも1つの大腿の1レベルS-GAIS応答体(S-GAIS評価において+1以上を有する被験体として定義される)の割合
・22、43、64、85、106、150および180日目の少なくとも1つの臀部の1レベルS-GAIS応答体(S-GAIS評価において+1以上を有する被験体として定義される)の割合
・大腿について22、43、64、85、106、150および180日目までのHexsel CSSの合計スコアにおけるベースラインからの変化
・大腿についての150および180日目のセルライトのボディ-Q見積
である。
【0402】
全ての終点は、時点による適切な記述統計または他の適切な統計パッケージを使用してまとめられる。組織病理学(生体組織検査)分析について、病理学者は、任意の組織のベースラインとの差を報告する。MRI分析について、治療前および治療後における任意の組織変化および任意の中隔形態学の差について画像を取得し、視覚化する。
【0403】
出願人は、この試験により、上述の終点に従ったCCHの効力および安全性が確立されると予想する。
【0404】
実施例3-軽度および中程度のEFPを有する成人女性におけるCCHの安全性および効力を評価するための複数施設オープンラベル複数用量第3B相試験(試験305)
これは、軽度および中程度のEFPを有する成人女性におけるCCHの安全性および効力を評価するための複数施設オープンラベル複数用量第3B相試験である。約150名の被験体を2つのコホートに登録するために約200名の被験体をスクリーニングする。全ての被験体は、所定の包含および除外基準、例えば大腿および臀部にEFPおよび18~30kg/m2のボディマス指数を有する18~60歳の非妊娠女性に基づいてスクリーニングされる。全ての被験体は、医学的経歴、身体検査およびスクリーニング時の実験室プロフィールに基づいて良好な健康状態であると判断される。
【0405】
約14日のスクリーニング期間の後、適任とされた被験体は、2つのコホートのうち1つに無作為に割り当てられる。コホート1は、後外側大腿においてそれぞれ軽度または中程度のEFPを有する約80名の被験体を有し;コホート2は、臀部において軽度または中程度のEFPを有する約70名の被験体を有する。
【0406】
全ての被験体は、3治療セッション(1日目、22日目(+7日)および43日目(+14日)の間の治療セッションあたりに、両方の臀部または両方の大腿における1.68mgの合計用量について、治療領域(臀部または大腿)当たり0.84mgのCCH(上述)を受ける。被験体は、終点および他の試験評価および追跡のために、90および180日目に現場に戻る。
【0407】
それぞれの臀部について、治療Iに従って、3.6mL中0.84mgの用量のCCHが12の皮下注射として投与される(0.3mLの注射が注射当たり3つの0.1mLアリコートとして投与される)。
【0408】
それぞれの大腿について、治療IVに従ってそれぞれの大腿において、18.0mL中0.84mgの用量のCCHが12の皮下注射として投与される(1.5mLの注射が注射当たり5つの0.3mLアリコートとして投与される)が、中心アリコートについて医師が1/2インチまたは1インチの注射深さを選択し得るように変更される。それぞれの大腿について、体積は、5アリコートの0.3mLのCCHにおいて注射当たり1.5mLであり、18.0mLの合計体積中0.84mgのCCHの合計について0.07mg/注射である。2つの大腿治療について、合計薬物は、合計体積36mL中1.68mgである。3つの治療訪問により合計で5.04mgのCCHになる。調査者/医師は、くぼみの型(深さ、長さ、幅等に基づいて)についての彼/彼女らの臨床的判断を使用して、中心アリコート(
図10におけるアリコートA)が、深く(30°の角度で1インチの針)または浅く(30°の角度で0.5インチの針)投与される必要があるかどうかを決定するように助言される。該決定に基づいて調査者は、1インチまたは0.5の針のいずれかを使用して、大腿セルライトくぼみに5アリコートの注射技術を投与する。
【0409】
約21~30日の間隔で同じ用量の3治療訪問がある。全ての完了した被験体は、21~30日離れた3つの治療セッションを受ける。各被験体についての合計試験持続時間は約208日である。
【0410】
時点およびコホートにより、適切な記述統計を使用して以下の臨床終点:
・90日目のI-GAISにおけるベースラインからの変化
・90日目に7ポイントI-GAIS尺度における向上(+1)またはそれ以上のスコアを有する被験体の割合による臀部または大腿における効力
・180日目に7ポイントI-GAIS尺度における向上(+1)またはそれ以上のスコアを有する被験体の割合による臀部または大腿における効力
・90日目のCR-PCSSにおけるベースラインからの平均変化による臀部における効力
・180日目のCR-PCSSにおけるベースラインからの平均変化による臀部における効力
・90日目のセルライトのボディQ見積りにおけるベースラインからの平均変化による臀部または大腿における患者満足
・180日目のセルライトのボディQ見積りにおけるベースラインからの平均変化による臀部または大腿における患者満足
・治療領域において完全/成功裡に治療されたくぼみの割合。
・治療訪問当たりのベースラインからのくぼみの合計数の平均減少
・治療訪問当たりのセルライトくぼみ当たりの平均用量
・CCH投与による調査者満足を評価するために
○投与の簡易さ(5pt.リカート尺度)
○セルライトの治療としての実施への組み込みの見込み(5pt.リカート尺度)
○全体的に、セルライトを有する患者の治療におけるCCHの使用の容易さの評定?(5pt.リカート尺度)
○同日手順としての他の美的治療(セルライト以外)への追加の容易さ(5pt.リカート尺度)
・皮膚の超音波画像化において観察される真皮(またはその個々の層)のエコー輝度(echogenicity)による治療領域の真皮の厚さを測定するために
○90日目までのCCHによるセルライトの治療後の真皮の厚さのベースラインからの平均変化
○180日目までのCCHによるセルライトの治療後の真皮の厚さのベースラインからの平均変化
・(Cherry画像化および3D写真撮影を使用して)治療領域の3D画像を評価するために
○90日目までのCCHによるセルライトの治療後のベースラインからの平均体積測定向上
○180日目までのCCHによるセルライトの治療後のベースラインからの平均体積測定向上
○90日目のCCHによる治療の前および後の皮膚粗さスコアの平均変化
○180日目のCCHによる治療の前および後の皮膚粗さスコアの平均変化
をまとめる。
【0411】
それぞれの事象を報告する被験体の割合によりAEをまとめる。生命徴候についておよびそれぞれの臨床的実験室試験パラメーターについてのそれぞれの訪問での実際およびベースラインからの変化について、記述統計を提示する。訪問での実際の値についての記述統計を使用して抗AUX-Iおよび抗AUX-II抗体のレベルをまとめる。
【0412】
効力の評価のために、CR-PCSS(臀部のみ)、セルライトのボディQ見積り、I-GAIS、5ポイントリカート尺度、Cherry画像化皮膚粗さ尺度、身体異形症の質問(例えばLifespan.org; bddfoundation.org参照)、およびFitzpatrick皮膚型を使用する。CR-TCESおよびPR-TCES尺度はまた、CR-PCSSおよびPR-PCSS尺度の代わりにまたは該尺度と共に、この実施例において使用され得る。
【0413】
出願人は、この試験により上述の終点に従ったCCHの効力および安全性が確立されることを予想する。
【0414】
実施例4-大腿での浮腫性線維硬化性脂肪組織症の治療におけるCCHの第2B相、無作為化二重盲検プラシーボ対照試験(試験211)
以前の試験は、21日毎に単一の治療領域(例えば1つの臀部または1つの大腿)において0.84mgの用量で投与されたCCHを用いて3回皮下治療された被験体におけるセルライトの重症度の向上を示した。有害事象の大部分は注射の部位で起こり、性質において軽度~中度であり、再発することなく数週間以内に解決された。
【0415】
この実施例において、成人女性の大腿でのEFPの治療におけるCCHの効力および安全性の第2相、無作為化二重盲検プラシーボ対照試を行う。投与されるCCH(1:1の比のAUX-IおよびAUX-II)は上述される。被験体は、この試験に登録される前の14日以内に試験適格性についてスクリーニングされる。全ての被験体は、所定の包含および除外基準、例えば大腿にEFPおよび20~35kg/m2のボディマス指数を有する18歳以上の非妊娠女性に基づいてスクリーニングされる。全ての被験体は、医学的経歴、身体検査およびスクリーニングでの実験室プロフィールに基づいて良好な健康状態であると判断される。
【0416】
2つの両側の左および右の後外側の大腿に、PR-TCES尺度を使用して被験体によりおよびCR-TCES尺度を使用して調査者により独立して評価される場合に中程度または重度のレベルのセルライトを有し、13以下のHexselセルライト重症度尺度(CSS)および2または3のHexsel CSS落ち込み深さスコアを有する大腿を有する被験体が適格である。大腿の適格性は、1日目に確認される。
【0417】
一旦割り当てられた大腿の適格性が確認されると、大腿の1つを無作為に標的大腿として割り当て;他方の大腿を非標的大腿とみなす。被験体は、治療群(大腿当たりCCH 0.84mgまたはプラシーボ)に無作為に割り当てられる。被験体の両方の大腿は、CCH治療またはプラシーボ治療のいずれかで治療される。それぞれの被験体は、3治療セッション(すなわち、1、22および43日目)からなる治療コースを受ける。それぞれの治療セッションは、36mLの合計体積(1.68mg)について、大腿のそれぞれで12の注射(CCH 0.07mg/注射またはプラシーボの注射当たり1.5mL)からなる。割り当てられた大腿における治療されるくぼみの選択は、調査者の考え次第である。第1の終点分析は71日目の評価に基づく。120日目に追跡訪問がある。被験体、調査者、現場職員および保証人は、標的大腿の識別および割り当てられた治療について知らされない。試験設計のフローチャートを
図20に図示する。
【0418】
この試験に使用される注射技術は上述の治療IVである。それぞれの治療セッションならびに71日目および120日目に、被験体が一貫したリラックスした立った姿勢である間、くぼみ印づけの前および後に、それぞれの大腿の写真を撮る。被験体は、PR-PCSSを使用して、それぞれの割り当てられた大腿のデジタル写真画像(印づけ前)を評価し、それぞれの大腿におけるEFPの重症度を決定する。被験体は、被験体全体的美的向上尺度(S-GAIS)、患者が報告したセルライト影響尺度(PR-CIS)、被験体自身が評定した尺度(SSRS)セルライト治療による被験体の満足(SCTA)およびボディQ-セルライト評価を使用して大腿を評価する。その後、調査者は、CR-TCESを使用して大腿のそれぞれのライブ評価を行う。被験体評価は、それぞれの治療訪問での調査者評価の前に該評価とは独立して完了される。調査者は、調査者全体的美的向上尺度(I-GAIS)を使用して治療された大腿のそれぞれを評価する。それぞれの訪問で、全ての評価はくぼみ印づけの前になされなければならない。71日目の訪問評価の完了後かつ120日目の訪問前に、知らされない無作為に選択された被験体のサブセットに対して、半定性的出口インタビューを行って、治療効果、治療経験、参加経験および意図されない効果の被験体の評価を評価する。
【0419】
特別な関心の有害事象を含む安全性は、試験を通じて評価され、該有害事象は、内出血、斑状出血、血腫および薬物投与の部位から離れて起こる挫傷またはアナフィラキシーを含む任意の過敏性反応などの全ての有害事象を含み、該有害事象を記録し、この試験における申告さおよび重症度について評価する。また、注射部位に関連する局所的なAE、例えば急性(例えば紅班、内出血、疼痛、小結節/塊、潰瘍、水疱形成、かゆみ、腫脹および/または硬結)および/または慢性(例えば皮膚の肥厚、線維硬化症(fibrosclerosis)、橙皮状皮膚(peau d'orange)変化)の皮膚の有害事象を記録し、(適切な場合は)申告さおよび重症度について評価する。
【0420】
第1の終点は:
・調査者によりライブで評価された場合のCR-TCESにおける重症度の少なくとも2レベルのベースライン(1日目訪問)からの重症度の向上、および
・同じ大腿のデジタル画像を見ながら被験体により評価される場合のPR-TCESにおける重症度の少なくとも2レベルのベースラインからの重症度の向上
を有する少なくとも1つの大腿を有する被験体として定義される71日目の2レベル複合応答体の割合である。
【0421】
第2の終点は:
・○標的大腿において調査者によりライブで評価される場合のCR-TCESにおける重症度の少なくとも2レベルのベースライン(1日目訪問)からの重症度の向上、および
○同じ大腿のデジタル画像を見ながら被験体により評価される場合のPR-TCESにおける重症度の少なくとも2レベルのベースラインからの重症度の向上
を有する被験体として定義される71日目の標的大腿における2レベル複合応答体の割合。
・1日目と比較して71日目に少なくとも1つの大腿のPR-TCES重症度評定における≧1レベルの向上を有する被験体として定義される1レベルPR-TCES応答体の割合
・1日目と比較して71日目に少なくとも1つの大腿のPR-TCES重症度評定における≧2レベルの向上を有する被験体として定義される2レベルPR-TCES応答体の割合
・71日目に少なくとも1つの大腿のS-GAIS評価における≧1レベルの向上(向上した、大きく向上したまたは非常に大きく向上した)または≧2レベルの向上(大きく向上したまたは非常に大きく向上した)を有する被験体として定義される1レベルまたは2レベルのS-GAIS応答体の割合
・71日目のPR-TCES、CR-TCES、SSRS、PR-CIS合計スコア、ボディQ-セルライト、くぼみのHexsel数、Hexsel落ち込み深さスコア、Hexsel合計スコアのベースラインからの変化
である。
【0422】
結果について、出願人は、第1および第2の終点の全てが満たされること、ならびに患者は予期されない有害事象を経験しないことを予想する。
【0423】
実施例5-浮腫性線維硬化性脂肪組織症を有する被験体におけるCCHの単回用量(3.36mg)の安全性および薬物動態を評価するための第1相、オープンラベル試験
以前の試験は、21日毎に単一の治療領域(例えば1つの臀部または1つの大腿)において0.84mgの用量で投与されたCCHを用いて3回皮下治療された被験体におけるセルライトの重症度の向上を示した。有害事象の大部分は、注射の部位で起こり、性質において軽度~中程度であり、再発することなく数週間以内に消散した。1および2治療領域における皮下CCH治療を含む他の第1相薬物動態学的(PK)試験は、治療後に全身性の暴露がないことを示した。実際に、医師は、単一セッションの間に患者において2よりも多くの治療領域にCCHを投与することを希望し得る。そのため、かかるシナリオにおけるCCHの安全性プロフィールは重要である。
【0424】
この実施例において、被験体が、単一の3.36mg用量を注射され、左の臀部、右の臀部、左後外側大腿および右後外側大腿のそれぞれにおいて12の皮下注射として投与された(すなわち治療領域当たり0.84mgのCCH)、第1相、オープンラベルPKおよび安全性試験を行った。
【0425】
21日のスクリーニング期間後、CCHを投与する前日に12名の被験体を臨床研究単位に入れた(-1日目)。被験体には1日目に投薬した。2日目、投与の24時間後に、それぞれの被験体からPK試料を得、被験体を臨床研究ユニットから解放させた。外来患者追跡PKおよび安全性評価のために、3、8および22日目に被験体は戻った(すなわち投薬後48時間、投薬後168時間および投薬後504時間)。全ての被験体は、4治療領域にEFPおよび20~35kg/m2のボディマス指数を有する18歳以上の非妊娠女性であった。全ての被験体は、医学的経歴、身体検査およびスクリーニングでの実験室プロフィールに基づいて良好な健康状態であると判断された。
【0426】
投与されたCCHは上述される。それぞれの注射部位は、注射当たり0.3mLの合計注射体積について3つの0.1mLアリコート、治療領域当たり3.6mLの注射体積および14.4mLの合計注射体積として投与された試験薬物の単回皮膚注射を受けた。1日目の投薬時に16のシリンジ(治療領域当たり4つ)を調製した。それぞれのシリンジは、0.9mLの試験薬物を含み、シリンジ当たり3回の注射を提供した。
【0427】
関連のある時間にそれぞれの被験体から血液試料を抜き取り、種々のPKパラメーターを得た(例えば、AUC0-t、AUC0-inf、Cmax、Tmax)。1名の被験体は、AUX-I ELISAにおいて起こり得る干渉と一致する、全ての回収時点での定量の限度(5ng/mL)よりも大きいAUX-Iについての同等の投薬前および投薬後血漿値を示した。全ての他の被験体において、3.36mgの試験薬物の注射に起因し得る、投薬後の任意の時点での血漿において定量可能なレベルのAUX-Iはなかった。また、3.36mgの試験薬物の注射に起因し得る、投薬後の任意の時点での血漿において定量可能なレベルのAUX-IIはなかった。したがって、PKパラメーターは得られなかった。これにより、4治療領域において3.36mgのCCHの同時皮下投与後のCCHの全身性暴露の欠如が確認される。
【0428】
全ての12名の女性被験体は、1日目に、3.36mg CCHの合計用量について、全48の注射、治療領域当たり12の注射を受けた。全ての被験体は、少なくとも1つの治療出現性有害事象を経験し、そのいずれも治療の中断または死にはつながらなかった。深刻な有害事象はなかった。最も頻繁に報告された有害事象は、注射部位紅班(5被験体、41.7%)、注射部位内出血(2被験体、16.7%)、注射部位小結節(2被験体、16.7%)であった。結果的に、CCHの安全性プロフィールにおいて4治療領域での同時投与に伴う新規の懸念は観察されなかった。この試験において一般的に報告された事象は、CCHの現在知られている有害事象プロフィールと一致する。
【0429】
この試験は、終点として効力を決定するようには設計されず、被験体は1用量の試験薬のみで治療されたが、CCHは、表28にまとめられるように、CR-PCSS評定スコアの向上に基づいてEFPの向上を示した。試験終了時とスクリーニング時のCR-PCSSスコアの間のマイナスの変化は、セルライト重症度の向上を反映する。表に示されるように、セルライト重症度の向上は、全ての4治療領域におけるベースラインからの平均のマイナスの変化に反映されるように、全ての4治療領域において観察された。1名の被験体は、その右臀部および左大腿の両方において、セルライト重症度の2ポイントの減少を経験した。多くの患者は、4治療領域にわたり1ポイントの向上を経験した。1名の被験体は、試験終了時にCR-PCSSスコアを取り損なったために分析から除外された。
【表38-1】
【表38-2】
【0430】
本明細書に記載される態様は単に例示であることが意図される。当業者は、以下の特許請求の範囲に包含される発明の範囲を逸脱することなく、変形および改変がなされ得ることを理解しよう。
【0431】
本発明の態様として以下のものが挙げられる。
項1
ヒト患者の大腿においてセルライトの重症度を低減する方法であって:
a. 以下の特性:
i. 約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax(分-1);
ii. 約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM(GPAアッセイ)のKM;
iii. 約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat(秒-1);
iv. 約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒;
v. 約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1;
vi. 約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量;
vii. 逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)で測定される場合に少なくとも80%の面積純度;
viii. 約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力;
ix. 約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力;
x. 約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力;
xi. 1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物;
xii. 1cfu/mL以下のバイオバーデン
の少なくとも2つを有するコラゲナーゼ組成物を提供する工程;ならびに
b. 治療I~Vからなる群より選択される治療計画に従って、コラゲナーゼ組成物の治療有効量を注射する工程、ここでセルライトの外観の向上は、セルライト重症度、向上および/または患者満足を評価するために臨床医および/または患者により使用される、Hexselセルライト重症度尺度(Hexsel CSS)、Hexsel落ち込み深さスコア、リカート尺度、くぼみ分析、臨床医が報告した写真数値セルライト重症度尺度(CR-PCSS)、患者が報告した写真数値セルライト重症度尺度(PR-PCSS)、調査者全体的美的向上尺度(I-GAIS)、被験体全体的美的向上尺度(S-GAIS)、患者が報告したセルライト影響尺度(PR-CIS)、省略PR-CIS、被験体自己評定尺度(SSRS)、セルライト治療による被験体満足(SSCT)、セルライト重症度の臨床医評価(写真撮影または他の像)、ボディ-Q(Body-Q)、大腿セルライト効力尺度(PR-TCES; CR-TCES)および検証された写真数値または他の尺度からなる群より選択される尺度または他の測定ツールにより確立される、
を含む、方法。
項2
治療IVに従ってコラゲナーゼが注射される、項1記載の方法。
項3
コラゲナーゼ組成物が、以下の特性:
a. AUX-I(SRCアッセイ):
i. Vmax、分-1:約0.08~7.70
ii. KM:約4.1~410ナノモーラー
iii. Kcat、秒-1:約1.1~107
iv. 1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
v. Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
b. AUX-II(GPAアッセイ)
i. Vmax、分-1:約0.3~30.5
ii. KM、mM:約0.03~3.1
iii. Kcat、秒-1:約93~9,179
iv. 1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
v. Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有するAUX-IおよびAUX-IIを含む、項1記載の方法。
項4
コラゲナーゼ組成物が、以下の特性:
a. AUX-I(SRCアッセイ):
i. Vmax、分-1:約3.8
ii. KM、mM:約2.07x10-4
iii. Kcat、秒-1:約53
iv. 1/Kcat、マイクロ秒:約18,799
v. kcat/KM、mM-1秒-1:約256,977
b. AUX II(GPAアッセイ):
i. Vmax、分-1:約15.4
ii. KM、mM:約1.6
iii. Kcat、秒-1:約4,636
iv. 1/Kcat、マイクロ秒:約216
v. kcat/KM、mM-1秒-1:約2,997
を有するAUX-IおよびAUX-IIを含む、項1記載の方法。
項5
組成物が特性の少なくとも3つを含む、項1記載の方法。
項6
組成物が特性の少なくとも4つを含む、項1記載の方法。
項7
組成物が特性の少なくとも5つを含む、項1記載の方法。
項8
組成物が約1mg~20mgの1つ以上のコラゲナーゼを含む、項1記載の方法。
項9
組成物がCCHを含む、項1記載の方法。
項10
組成物が約10,000 ABC単位/0.58mgの効力を有し、治療有効量が約1mg~20mgである、項1記載の方法。
項11
組成物が約15,000 ABC単位/mg~20,000 ABC単位/mgの効力を有し、治療有効量が約1mg~20mgである、項1記載の方法。
項12
治療有効量が約1mg~10mgであり、組成物が約20,000~約30,000 f-SRC単位/mgまたは約175,000~約300,000 f-GPA単位/mgの効力を有する、項1記載の方法。
項13
治療が患者の集団に投与される場合、治療が、開始用量後少なくとも71日間、治療前ベースラインに対する患者の向上のレベルを維持する少なくとも5%の患者を生じる、項1記載の方法。
項14
少なくとも10%の患者が、開始用量後少なくとも71日間、治療前ベースラインに対する患者の向上のレベルを維持する、項13記載の方法。
項15
少なくとも20%の患者が、開始用量後少なくとも71日間、治療前ベースラインに対する患者の向上のレベルを維持する、項13記載の方法。
項16
治療が患者の集団に投与される場合、治療が、治療前ベースラインに対する向上を示し、経時的に向上のさらなる増加を示す少なくとも5%の患者を生じる、項1記載の方法。
項17
CR-PCSSおよび/またはPR-PCSSにより測定される場合に、治療が、以下の効力終点:
a. 22、43、71、90、180または365日目に、標的大腿が臨床医によりライブで評価される場合に、CR-PCSSにおける重症度の、ベースライン(治療前「1日目」)からの少なくとも2レベルの重症度の向上;
b. 22、43、71、90、180または365日目に、標的大腿のデジタル画像を見ながら患者により評価される場合に、PR-PCSSにおける重症度の、ベースライン(1日目)からの少なくとも2レベルの重症度の向上;
c. CR-PCSSにおける重症度の少なくとも2レベルのベースラインからの向上およびPR-PCSSにおける重症度の少なくとも2レベルのベースラインからの向上を有する患者として定義される22、43、71、90、180または365日目での2レベルの複合応答により示される向上;
d. 22、43、71、90、180または365日目に、標的大腿が臨床医によりライブで評価される場合に、CR-PCSSにおける重症度の、ベースライン(1日目)からの少なくとも1レベルの重症度の向上;
e. 22、43、71、90、180または365日目に、標的大腿のデジタル画像を見ながら患者により評価される場合に、PR-PCSSにおける重症度の、ベースライン(1日目)からの少なくとも1レベルの重症度の向上;
f. CR-PCSSにおける重症度の少なくとも1レベルのベースラインからの向上およびPR-PCSSにおける重症度の少なくとも1レベルのベースラインからの向上を有する患者として定義される22、43、71、90、180または365日目での1レベルの複合応答により示される向上;ならびに
g. 全員が中程度または重度のCR-PCSS評定を有した患者の集団において、少なくとも1治療領域における向上はプラシーボと比較して統計的に有意であった、ここで該向上は上記a.~f.の1つ以上である、
の少なくとも1つを生じる、項1記載の方法。
項18
Hexsel落ち込み深さスコアにより測定される場合に、治療が、以下の効力終点:
a. 22、43、71、90、180または365日目に、標的大腿が臨床医によりライブで評価される場合に、Hexsel落ち込み深さスコアにおける重症度の、ベースライン(治療前「1日目」)からの少なくとも2レベルの重症度の向上;
b. 22、43、71、90、180または365日目に、標的大腿のデジタル画像を見ながら患者により評価される場合に、Hexsel落ち込み深さスコアにおける重症度の、ベースライン(1日目)からの少なくとも2レベルの重症度の向上;
c. 臨床医評価によるHexsel落ち込み深さスコアにおける少なくとも2レベルの重症度のベースラインからの向上および患者評価によるHexsel落ち込み深さスコアにおける少なくとも2レベルの重症度のベースラインからの向上を有する患者として定義される22、43、71、90、180または365日目での2レベルの複合応答により示される向上;
d. 22、43、71、90、180または365日目に、標的大腿が臨床医によりライブで評価される場合に、Hexsel落ち込み深さスコアにおける重症度の、ベースライン(1日目)からの少なくとも1レベルの重症度の向上;
e. 22、43、71、90、180または365日目に、標的大腿のデジタル画像を見ながら患者により評価される場合に、Hexsel落ち込み深さスコアにおける重症度の、ベースライン(1日目)からの少なくとも1レベルの重症度の向上;
f. 臨床医評価によるHexsel落ち込み深さスコアにおける少なくとも1レベルの重症度のベースラインからの向上および患者評価によるHexsel 落ち込み深さスコアにおける少なくとも1レベルの重症度のベースラインからの向上を有する患者として定義される22、43、71、90、180または365日目での1レベルの複合応答により示される向上;ならびに
g. 全員が中程度または深い落ち込みのHexsel CSS評定を有した患者の集団において、少なくとも1治療領域における向上はプラシーボと比較して統計的に有意であった、ここで該向上は上記a.~f.の1つ以上である、
の少なくとも1つを生じる、項1記載の方法。
項19
くぼみ分析により測定される場合に、治療が、以下の効力終点:
a. 少なくとも5%だけの深さの減少;
b. 少なくとも5%だけの幅の減少;
c. 少なくとも5%だけの長さの減少;
d. 少なくとも5%だけの全体積の減少;および
e. 少なくとも5%だけの表面積の減少
の少なくとも1つを生じる、項1記載の方法。
項20
ヒト患者の大腿においてセルライトの重症度を低減する方法であって:
a. 以下の特性:
i. 約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax(分-1);
ii. 約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM(GPAアッセイ)のKM;
iii. 約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat(秒-1);
iv. 約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒;
v. 約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1;
vi. 約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量;
vii. 逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定される場合に、少なくとも80%の面積純度;
viii. 約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力;
ix. 約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力;
x. 約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力;
xi. 1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物;
xii. 1cfu/mL以下のバイオバーデン
の少なくとも2つを有するコラゲナーゼ組成物を提供する工程;ならびに
b. 治療I~Vからなる群より選択される治療計画に従って、コラゲナーゼ組成物の治療有効量を注射する工程、ここで内出血(bruising)は、治療訪問後約3日~20日の間に色強度を有意に減少または消散する、
を含む、方法。
項21
コラゲナーゼが治療IVに従って注射される、項20記載の方法。
項22
コラゲナーゼ組成物が、以下の特性:
a. AUX-I(SRCアッセイ):
i. Vmax、分-1:約0.08~7.70
ii. KM:約4.1~410ナノモーラー
iii. Kcat、秒-1:約1.1~107
iv. 1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
v. Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
b. AUX-II(GPAアッセイ)
i. Vmax、分-1:約0.3~30.5
ii. KM、mM:約0.03~3.1
iii. Kcat、秒-1:約93~9,179
iv. 1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
v. Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有するAUX-IおよびAUX-IIを含む、項20記載の方法。
項23
コラゲナーゼ組成物が、以下の特性:
a. AUX-I(SRCアッセイ):
i. Vmax、分-1:約3.8
ii. KM、mM:約2.07x10-4
iii. Kcat、秒-1:約53
iv. 1/Kcat、マイクロ秒:約18,799
v. kcat/KM、mM-1秒-1:約256,977
b. AUX II(GPAアッセイ):
i. Vmax、分-1:約15.4
ii. KM、mM:約1.6
iii. Kcat、秒-1:約4,636
iv. 1/Kcat、マイクロ秒:約216
v. kcat/KM、mM-1秒-1:約2,997
を有するAUX-IおよびAUX-IIを含む、項20記載の方法。
項24
組成物が特性の少なくとも3つを含む、項20記載の方法。
項25
組成物が特性の少なくとも4つを含む、項20記載の方法。
項26
組成物が特性の少なくとも5つを含む、項20記載の方法。
項27
組成物が約1mg~20mgの1つ以上のコラゲナーゼを含む、項20記載の方法。
項28
組成物がCCHを含む、項20記載の方法。
項29
組成物が約10,000 ABC単位/0.58mgの効力を有し、治療有効量が約1mg~20mgである、項20記載の方法。
項30
組成物が約15,000 ABC単位/mg~20,000 ABC単位/mgの効力を有し、治療有効量が約1mg~20mgである、項20記載の方法。
項31
治療有効量が約1mg~10mgであり、組成物が約20,000~約30,000 f-SRC単位/mgまたは約175,000~約300,000 f-GPA単位/mgの効力を有する、項20記載の方法。
項32
治療が患者の集団に投与される場合、治療が、開始用量後少なくとも71日間、治療前ベースラインに対する患者の向上のレベルを維持する少なくとも5%の患者を生じる、項20記載の方法。
項33
少なくとも10%の患者が、開始用量後少なくとも71日間、治療前ベースラインに対する患者の向上のレベルを維持する、項32記載の方法。
項34
少なくとも20%の患者が、開始用量後少なくとも71日間、治療前ベースラインに対する患者の向上のレベルを維持する、項32記載の方法。
項35
治療が患者の集団に投与される場合、治療が、治療前ベースラインに対する向上を示し、経時的に向上のさらなる増加を示す少なくとも5%の患者を生じる、項20記載の方法。
項36
ヒト患者の大腿においてセルライトの重症度を低減する方法であって:
a. 以下の特性:
i. 約0.08~7.70(SRCアッセイ)または約0.3~30.5(GPAアッセイ)のVmax(分-1);
ii. 約4.1~410ナノモーラー(SRCアッセイ)または約0.03~3.1mM(GPAアッセイ)のKM;
iii. 約1.1~107(SRCアッセイ)または約93~9,179(GPAアッセイ)のKcat(秒-1);
iv. 約376~37,222(SRCアッセイ)または約4~428(GPAアッセイ)の1/Kcat、マイクロ秒;
v. 約5,140~508,814(SRCアッセイ)または約60~5,934(GPAアッセイ)のKcat/KM、mM-1秒-1;
vi. 約60kDa~約130kDaまたは約70~約130kDaまたは約80~約120kDaまたは約90~約120kDaまたは約100~約110kDaの分子量;
vii. 逆相HPLC(高圧液体クロマトグラフィー)により測定される場合に、少なくとも80%の面積純度;
viii. 約5,000~約30,000 f-SRC単位/mgの効力;
ix. 約175,000~約500,00 f-GPA単位/mgの効力;
x. 約5,000~約25,000 ABC単位/mgの効力;
xi. 1面積%以下のクロストリパイン、ゼラチナーゼおよびロイペプチンからなる群より選択される不純物;
xii. 1cfu/mL以下のバイオバーデン
の少なくとも2つを有するコラゲナーゼ組成物を提供する工程;ならびに
b. 治療I~Vからなる群より選択される治療計画に従って、コラゲナーゼ組成物の治療有効量を注射する工程、ここでセルライトの外観の向上は、大腿セルライト効力尺度(PR-TCESおよび/またはCR-TCES)により確立される、
の工程を含む、方法。
項37
コラゲナーゼが治療IVに従って注射される、項36記載の方法。
項38
コラゲナーゼ組成物が、以下の特性:
a. AUX-I(SRCアッセイ):
i. Vmax、分-1:約0.08~7.70
ii. KM:約4.1~410 ナノモーラー
iii. Kcat、秒-1:約1.1~107
iv. 1/Kcat、マイクロ秒:約376~37,222
v. Kcat/KM、mM-1秒-1:約5,140~508,814
b. AUX-II(GPAアッセイ)
i. Vmax、分-1:約0.3~30.5
ii. KM、mM:約0.03~3.1
iii. Kcat、秒-1:約93~9,179
iv. 1/Kcat、マイクロ秒:約4~428
v. Kcat/KM、mM-1秒-1:約60~5,934
を有するAUX-IおよびAUX-IIを含む、項36記載の方法。
項39
コラゲナーゼ組成物が、以下の特性:
a. AUX-I(SRCアッセイ):
i. Vmax、分-1:約3.8
ii. KM、mM:約2.07x10-4
iii. Kcat、秒-1:約53
iv. 1/Kcat、マイクロ秒:約18,799
v. kcat/KM、mM-1秒-1:約256,977
b. AUX II(GPAアッセイ):
i. Vmax、分-1:約15.4
ii. KM、mM:約1.6
iii. Kcat、秒-1:約4,636
iv. 1/Kcat、マイクロ秒:約216
v. kcat/KM、mM-1秒-1:約2,997
を有するAUX-IおよびAUX-IIを含む、項36記載の方法。
項40
組成物が特性の少なくとも3つを含む、項36記載の方法。
項41
組成物が特性の少なくとも4つを含む、項36記載の方法。
項42
組成物が特性の少なくとも5つを含む、項36記載の方法。
項43
組成物が約1mg~20mgの1つ以上のコラゲナーゼを含む、項36記載の方法。
項44
組成物がCCHを含む、項36記載の方法。
項45
組成物が約10,000 ABC単位/0.58mgの効力を有し、治療有効量が約1mg~20mgである、項36記載の方法。
項46
組成物が約15,000 ABC単位/mg~20,000 ABC単位/mgの効力を有し、治療有効量が約1mg~20mgである、項36記載の方法。
項47
治療有効量が約1mg~10mgであり、組成物が約20,000~約30,000 f-SRC単位/mgまたは約175,000~約300,000 f-GPA単位/mgの効力を有する、項36記載の方法。
項48
治療が患者の集団に投与される場合、治療が、開始用量後少なくとも71日間、治療前ベースラインに対する患者の向上のレベルを維持する少なくとも5%の患者を生じる、項36記載の方法。
項49
少なくとも10%の患者が、開始用量後少なくとも71日間、治療前ベースラインに対する患者の向上のレベルを維持する、項48記載の方法。
項50
少なくとも20%の患者が、開始用量後少なくとも71日間、治療前ベースラインに対する患者の向上のレベルを維持する、項48記載の方法。
項51
治療が患者の集団に投与される場合、治療が、治療前ベースラインに対する向上を示し、経時的に向上のさらなる増加を示す少なくとも5%の患者を生じる、項48記載の方法。
項52
CR-TCESおよび/またはPR-TCESにより測定される場合に、治療が、以下の効力終点:
a. 22、43、71、90、180または365日目に、標的大腿が臨床医によりライブで評価される場合に、CR-TCESにおける重症度の、ベースライン(治療前「1日目」)からの少なくとも2レベルの重症度の向上;
b. 22、43、71、90、180または365日目に、標的大腿のデジタル画像を見ながら患者により評価される場合に、PR-TCESにおける重症度の、ベースライン(1日目)からの少なくとも2レベルの重症度の向上;
c. CR-TCESにおける重症度の少なくとも2レベルのベースラインからの向上およびPR-TCESにおける重症度の少なくとも2レベルのベースラインからの向上を有する患者として定義される22、43、71、90、180または365日目での2レベルの複合応答により示される向上;
d. 22、43、71、90、180または365日目に、標的大腿が臨床医によりライブで評価される場合に、CR-TCESにおける重症度の、ベースライン(1日目)からの少なくとも1レベルの重症度の向上;
e. 22、43、71、90、180または365日目に、標的大腿のデジタル画像を見ながら患者により評価される場合に、PR-TCESにおける重症度の、ベースライン(1日目)からの少なくとも1レベルの重症度の向上;
f. CR-TCESにおける重症度の少なくとも1レベルのベースラインからの向上およびPR-TCESにおける重症度の少なくとも1レベルのベースラインからの向上を有する患者として定義される、22、43、71、90、180または365日目での1レベルの複合応答により示される向上;
g. 全員が中程度または重度のCR-TCES評定を有した患者の集団において、少なくとも1治療領域における向上はプラシーボと比較して統計的に有意であった、ここで該向上は、上記a.~f.の1つ以上である、
の少なくとも1つを生じる、項36記載の方法。