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特開2024-102254携帯電話を保持することを意図した仕切りポケットを含むポケット配置、及び関連したジーンズ型ズボン
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  • 特開-携帯電話を保持することを意図した仕切りポケットを含むポケット配置、及び関連したジーンズ型ズボン 図1
  • 特開-携帯電話を保持することを意図した仕切りポケットを含むポケット配置、及び関連したジーンズ型ズボン 図2
  • 特開-携帯電話を保持することを意図した仕切りポケットを含むポケット配置、及び関連したジーンズ型ズボン 図3
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  • 特開-携帯電話を保持することを意図した仕切りポケットを含むポケット配置、及び関連したジーンズ型ズボン 図8
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024102254
(43)【公開日】2024-07-30
(54)【発明の名称】携帯電話を保持することを意図した仕切りポケットを含むポケット配置、及び関連したジーンズ型ズボン
(51)【国際特許分類】
   A41D 27/20 20060101AFI20240723BHJP
   A41D 1/06 20060101ALI20240723BHJP
【FI】
A41D27/20 E
A41D1/06 N
A41D1/06 501Z
A41D1/06 K
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024075753
(22)【出願日】2024-05-08
(62)【分割の表示】P 2021562024の分割
【原出願日】2019-10-31
(31)【優先権主張番号】1904099
(32)【優先日】2019-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(71)【出願人】
【識別番号】521454272
【氏名又は名称】アーセーテー 1892
【氏名又は名称原語表記】ACT 1892
(74)【代理人】
【識別番号】100080447
【弁理士】
【氏名又は名称】太田 恵一
(72)【発明者】
【氏名】チュフェリー,ジュリアン
(72)【発明者】
【氏名】チュフェリー,ジャン-ジャック
(57)【要約】      (修正有)
【課題】携帯電話用の仕切りポケット及びメインポケットを含むポケットを提供する。
【解決手段】少なくとも1つのメインポケット2及び1つの仕切りポケット9bを含む衣類上のポケットの配置に関し、仕切りポケット9bは、少なくとも1つの後部19b及び1つの前部10bを有し、前部の上縁11bは、その入口開口12b、仕切りポケット9bの少なくとも1つの保管された使用位置のためにメインポケット2の内側に収納される下部17b、及び同じいわゆる保管された使用位置で見える上部18bを画定する。好都合なことに、本発明は、仕切りポケット9bにも関し、仕切りポケット9bは、その上部18bで衣類に固定される一方で、仕切りポケット9bは、メインポケット2内に少なくとも保管された使用位置とメインポケット2の外側に分離された使用位置との間で動くことができる。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのメインポケット(2)及び1つの仕切りポケット(9、9a、9b)を含む衣料品上のポケットの配置であって、前記仕切りポケット(9、9a、9b)は、少なくとも1つの後片(15、19a、19b)及び1つの前片(10、10a、10b)を有し、前記前片(10、10a、10b)の上縁(11、11a、11b)は、その入口開口(12、12a、12b)を画定し、前記前片(10、10a、10b)の下部(17、17a、17b)は、少なくとも前記仕切りポケット(9、9a、9b)を使用する保管位置のために前記メインポケット(2)の内側に収納され、及び前記前片(10、10a、10b)の上部(18、18a、18b)は、使用する同じ前記保管位置で見え、前記仕切りポケット(9a、9b)は、その上部(18a、18b)で前記衣料品(23)に固定され、前記仕切りポケット(9a、9b)に、少なくとも前記メインポケット(2)の内側で使用する前記保管位置と前記メインポケット(2)の外側で使用する係脱位置との間で動くことができる可動性質を与え、前記仕切りポケット(9a、9b)は、その後片(19a、19b)の上縁(20b)を介して前記衣料品に固定され、携帯電話を前記仕切りポケット内に収納できる、ポケットの配置。
【請求項2】
前記前片(10b)の前記上縁(11b)は、前記仕切りポケット(9b)の前記上部(18b)の高さで、及び前記仕切りポケット(9b)の前記後片(19b)の前記上縁(20b)の下に据えられ、したがって、
前記前片(10b)の前記上縁(11b)と前記後片(19b)の前記上縁(20b)との間の最短距離によって画定された第1の高さ(H1)、及び
前記前片(10b)の前記上縁(11b)と前記仕切りポケット(9b)の前記底縁(13)との間の最長距離によって画定された第2の高さ(H2)
を画定することを特徴とする、請求項1に記載のポケットの配置。
【請求項3】
前記第1の高さ(H1)、前記第2の高さ(H2)、及び前記仕切りポケット(9b)の幅(L)の上の前記メインポケット(2)のポケット開口上縁(3)と前記仕切りポケット(9b)の前記後片(19b)の前記上縁(20b)との間の最短高さによって画定される前記メインポケットの開口(H3)の大きさは、以下の式を満たし:
[数式1]
H3≧H2-(H1+1)
ここで、H1、H2及びH3はセンチメートルで表されることを特徴とする、請求項2に記載のポケットの配置。
【請求項4】
前記仕切りポケット(9、9a、9b)の前記後片(15、19a、19b)は、少なくとも1層の電波を減衰する布を含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のポケットの配置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載のポケットの配置を含むジーンズ型のズボンであって、前記ズボン(23)用の前記メインポケット(2)は右前ポケットであり、前記仕切りポケット(9、9a、9b)は、「時計ポケット」として公知の懐中時計保管ポケットに取って代わる、ジーンズ型のズボン。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか一項に記載の衣料品を形成するジーンズ型のズボンであって、前記ズボン用の前記仕切りポケット(9a、9b)は、携帯電話を前記仕切りポケット(9a、9b)内に収納できるように、7~12センチメートルの幅(L)、及び13~25センチメートルの高さ(H)を有する、ジーンズ型のズボン。
【請求項7】
前記仕切りポケット(9b)の前記後片(19b)の上縁(20b)は、前記ズボン(23)のウエストバンド(22)の下に係合して固着されることを特徴とする、請求項6に記載のジーンズ型のズボン。
【請求項8】
前記仕切りポケット(9b)の前記後片(19b)の前記上縁(20b)は、一方ではかがり縫いにより前記ウエストバンド(22)なしに扱った前記ズボン(23)の前記上縁(5)に固定され、他方ではトップステッチにより前記ウエストバンド(22)に固定されることを特徴とする、請求項7に記載のジーンズ型のズボン。
【請求項9】
前記メインポケット(2)のきせは、0.5~2センチメートルであることを特徴とする、請求項6~8のいずれか一項に記載のジーンズ型のズボン。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に携帯電話用の仕切りポケット及びメインポケットを含むポケットの配置に関する。
【0002】
本発明は、ポケットのこのような配置を組み込むジーンズ型のズボンにも関する。
【背景技術】
【0003】
ジーンズ型のズボンは、通常5つのポケット、つまり2つの後ポケット、2つの前ポケット、及び右前ポケットの上に位置する時計ポケットとしても公知の懐中時計を保持するためのポケットを含む。
【0004】
携帯電話を保管したいと望む使用者は、時計ポケットが通常狭すぎて深さが不十分であるので、2つの後ポケットの一方又は2つの前ポケットの一方を使用することを選択する。後ポケットは、携帯電話をすられる危険、及びその上に座ってしまう危険にも曝す欠点を有する。一方、前ポケットは、携帯電話と鍵又は小銭との間で複数の接触をする欠点を有し、これは携帯電話を損傷することがあると同時に、ポケットから取り出すのを更に面倒にすることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そのような状況で、本発明は、まずジーンズ型のズボン内、又は少なくとも1つのメインポケットを含むあらゆる衣料品内に携帯電話を安全に実用的に保持できるポケットの配置を目指す。
【0006】
本発明は、次に使用者に日常生活において全ての状況で追加の快適性を与えるポケットの配置を目指す。
【0007】
本発明は、使用者に不都合な影響を与えることなく携帯電話を保持できる、ポケットの配置も目指す。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そのために、本発明のポケットの配置は、少なくとも1つのメインポケット及び1つの仕切りポケットを含み、仕切りポケットは、少なくとも1つの後片及び1つの前片を有し、前片の上縁は、その入口開口、少なくとも前記仕切りポケットを使用する保管位置のために前記メインポケットの内側に収納される下部、及び使用する同じ前記保管位置で見える上部を画定する。
【0009】
本発明によるポケットの配置は、単独で又はあらゆる技術的に可能な組み合わせで考慮した以下の任意の特徴も有することがある:
仕切りポケットは、その上部で前記衣料品に固定され、前記仕切りポケットに、少なくともメインポケットの内側で使用する保管位置とメインポケットの外側で使用する係脱位置との間で動くことができる可動性質を与え、
仕切りポケットは、その後片の上縁を介して衣料品に固定され、
前片の上縁は、仕切りポケットの上部の高さで、及び前記仕切りポケットの後片の上縁の下に据えられ、したがって、
前片の上縁と後片の上縁との間の最短距離によって画定された第1の高さ、及び
前片の上縁と仕切りポケットの底縁との間の最長距離によって画定された第2の高さと
を画定し、
第1の高さ、第2の高さ、及び仕切りポケットの幅の上のメインポケットのポケット開口上縁と仕切りポケットの後片の上縁との間の最短高さによって画定されるメインポケットの開口の大きさは、以下の式を満たし:
[数式1]
H3≧H2-(H1+1)
ここで、H1、H2及びH3はセンチメートルで表され、
仕切りポケットの後片は、少なくとも1層の電波を減衰する布を含む。
【0010】
本発明は、上に画定されたようなポケットの配置を含むジーンズ型のズボンにも関し、ズボン用のメインポケットは右前ポケットであり、仕切りポケットは、「時計ポケット」として公知の懐中時計保管ポケットに取って代わる。
【0011】
本発明のズボンは、単独で又はあらゆる技術的に可能な組み合わせで考慮した以下の任意の特徴も含むことがある:
仕切りポケットは、携帯電話を前記仕切りポケット内に収納できるように、7~12センチメートルの幅、及び13~25センチメートルの高さを有し、
仕切りポケットの後片の上縁は、前記ズボンのウエストバンドの下に係合して固着され、
仕切りポケットの後片の上縁は、一方ではかがり縫いによりウエストバンドなしに扱った前記ズボンの上縁に固定され、他方ではトップステッチによりウエストバンドに固定され、
メインポケットのきせは、0.5~2センチメートルである。
【0012】
本発明の更なる特徴及び利点は、例示する添付図面を参照して以下の説明を読むことにより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1の変形実施形態によるジーンズ型ズボンの前ポケットの配置の本発明による概略図である。
図2】仕切りポケットを使用する保管位置のための第2の変形実施形態による、ジーンズ型ズボンの前ポケットの配置の本発明による概略図である。
図3】仕切りポケットを使用する係脱位置のための第2の変形実施形態による、ジーンズ型ズボンの前ポケットの配置の本発明による概略図である。
図4】仕切りポケットを使用する保管位置のための第3の変形実施形態による、ジーンズ型ズボンの前ポケットの配置の本発明による概略図である。
図5】仕切りポケットを係脱する中間位置のための第3の変形実施形態による、ジーンズ型ズボンの前ポケットの配置の本発明による概略図である。
図6】仕切りポケットを使用する係脱位置のための第3の変形実施形態による、ジーンズ型ズボンの前ポケットの配置の本発明による概略図である。
図7】配置が仕切りポケットを使用する保管位置に描かれた、図4~6のポケットの配置を含む、本発明のジーンズ型ズボンの右前四半脚の本発明による概略図である。
図8】配置が仕切りポケットを使用する係脱位置に描かれた、図4~6のポケットの配置を含む、本発明のジーンズ型ズボンの右前四半脚の本発明による概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、以下の説明を読み、添付図面を考察するとより良く理解されよう。これらは、本発明の専ら非限定表示として与えられる。
【0015】
図面では、同じ参照は、それらが表す図に関わらず、及びこれらの要素が描かれる形に関わらず、同じ要素を指すことをまず強調しておく。同様に要素が図の1つに具体的に参照されない場合、それらの参照は別の図を参照することによって容易に見出すことができる。
【0016】
図は、基本的に本発明の3つの変形を描くが、本発明の定義を満たす他の実施形態があり得ることも強調しておく。具体的には、図及び以下に記載される例は、ジーンズ型ズボンの前ポケットの配置に関するが、ポケットのこの配置は、他の型のズボン及びあらゆる他の衣料品への適用も見出される。
【0017】
本発明は、基本的にメインポケット及び仕切りポケットを含むポケットの配置から構成され、仕切りポケットはメインポケットの上に位置し、仕切りポケットの下部は、少なくとも使用する保管位置のためにメインポケットの内側に収納される。この構成は、好都合なことにその中に鍵及び小銭を運ぶことがあるメインポケットを、仕切りポケット内で運ぶ携帯電話から引き離すことができ、衣料品のポケットを付ける領域の数を増やすことなく、これを達成することができる。
【0018】
図1を参照すると、第1の変形実施形態のポケット配置1は、四半脚Aの横縁4からその上縁5まで延在するポケット開口上縁3を有することにより、先行技術のジーンズ型ズボンの前ポケットに一致するメインポケット2を含み、四半脚はウエストバンドなしに描かれている。上縁3は、四半脚Aの上縁5にほぼ平行な最大長さ6の部分、及び四半脚Aの横縁4にほぼ平行に上昇する最小長さ7の部分で卵形の4分の1の形状を有する。メインポケット2の描かれていないポケット底部は、先行技術に一致する。
【0019】
本発明によれば、時計ポケットとも呼ばれる懐中時計を運ぶためのポケットは、同一設計だが、ポケットが例えば携帯電話を保持できるようにより大きい幅のポケットに取って代わる。この仕切りポケット9は、幅Lの前片10を含み、その上縁11は入口開口12を画定し、四半脚Aの上縁5に向かって傾斜して上昇し、四半脚Aの上縁5に平行な仕切りポケット9の底縁13までの仕切りポケット9の高さHをその最大高さによって画定する。上縁11の傾斜した配置は、専ら美的理由で生成される。前片10は、2つの平行に対向する横縁14、15も有し、横縁14、15は、上縁12及び底縁15と共に仕切りポケット9の外形を画定する。
【0020】
この変形では、仕切りポケット9の前片10は、メインポケット2の後片16にその横縁14、15及び底縁13でかがり縫いによって固定される。したがって、メインポケット2の後片16は、仕切りポケット9の後片16としても作用する。
【0021】
携帯電話を収容するように、仕切りポケット9の幅Lは7~12センチメートルであり、その高さHは13~25センチメートルである。メインポケット2の幅L1は、仕切りポケット9の幅Lより大きいように、先行技術のメインポケットの幅と比べて増加されてもよい。
【0022】
この方法で画定されて、本発明の仕切りポケット9は、その横縁及び底縁が点線で描かれ、メインポケット2の内側に収納されている下部17、並びにメインポケット2から現れて見えている上部18を有する。
【0023】
図2及び3を参照すると、第2の変形による本発明のポケット配置1aは、第1の変形のポケット配置と非常に多くの類似点を有する。
【0024】
そのことはメインポケット2に当てはまり、メインポケット2は、同様に先行技術のジーンズ型ズボンの前ポケットと一致し、四半脚Bの横縁4からその上縁5まで延在するポケット開口上縁3を有し、四半脚はウエストバンドなしに描かれている。上縁3は、四半脚Bの上縁5にほぼ平行な最大長さ6の部分、及び四半脚Bの横縁4にほぼ平行に上昇する最小長さ7の部分で卵形の4分の1の形状を有する。メインポケット2の描かれていないポケット底部は、先行技術に一致する。
【0025】
そのことは仕切りポケット9aの部分にも当てはまり、仕切りポケット9aは、図2の仕切りポケット9aを使用する保管位置でメインポケット2の内側に収納される下部17a、及びメインポケット2から現れて見える上部18aを有する。
【0026】
仕切りポケット9aは、幅Lの前片10aを含み、その上縁11aは入口開口12aを画定するが、この変形では四半脚Bの上縁5に平行に走り、同様に四半脚Bの上縁5に平行な底部13aまでの仕切りポケット9aの高さHを画定する。前片10は2つの平行に対向する横縁14a、15aも有し、横縁14a、15aは、上縁12a及び底縁13aと共に仕切りポケット9aの外形を画定する。
【0027】
仕切りポケット9aは、前片10と同じ寸法を有するので見えない後片19a、及び前片10aの上縁11aと重なる上縁20aを含む。前片10a及び後片19aは、対向する横縁14a、15aに沿って、及び底縁13aに沿って縫うことにより互いに固定される。
【0028】
本発明によれば、後片19aは少なくとも1つの層のジーンズ布を有してもよいが、携帯電話から使用者の感覚器官に向かって発する波から保護できる、少なくとも1つの更なる層の布も有してもよい。例として、この保護層は、それぞれの内容物が80%及び20%のナイロン及び銀から作成されてもよく、約60デシベルの高周波及び低周波の減衰性能を示す。この保護層は等しくてもよく、本発明の文脈では、別法としてメインポケット2の後片15に組み込まれてもよいことに留意されたい。図1及び2の第1の変形実施形態では、この保護は、この保護層をメインポケットの後片15に組み込むことによって与えられ、メインポケットの後片15は仕切りポケット9の後片も形成する。
【0029】
本発明によれば、第2の変形の仕切りポケット9aは、衣料品に、この場合はその後片19aの上縁20aのみを介してメインポケット2の後片15に固定される。
【0030】
図3を参照すると、この構成及び固定は、仕切りポケット9aを別の使用位置に適合させることができ、そこではこの仕切りポケット9aはメインポケット2から係脱され、すなわち換言すると、メインポケットの頂部を介して引き抜かれる。この係脱位置は、使用者に、着座位置にある時に仕切りポケット9a内に保持された携帯電話によって妨害されない顕著な利点を供給する。仕切りポケットは、仕切りポケット9aをその保管位置から上昇させ(この上昇ステップを第3の変形実施形態に対して示す図5を参照されたい)、次いでその下部17aをメインポケットから係脱することによって容易に係脱される。必要な場合、下部17aの高さに依存して、携帯電話は、この係脱をできるように仕切りポケット9a内で著しく持ち上げられる。
【0031】
この係脱を助けるために、メインポケット2の入口開口8に係脱の柔軟性を提供する。この目標を達成するために、メインポケット2のポケット開口上縁3をこのメインポケット2の後片15から容易に遠ざけることができるようにさせ、ポケットを屈曲に形成する。係脱のためのこの柔軟性は、きせを縫い込むことによって達成され、これは、メインポケットを作成するために後片布より大きい幅の前片布を使用することから構成される。きせは一般に、少なくとも手をメインポケットの中に滑り込ませることができるように利用される。本発明によれば、このきせは、0.5~2センチメートル、好ましくは1センチメートルからなる。きせは、こうして携帯電話が仕切りポケット9a内にある時に、手をメインポケット2の中に滑り込ませることができ、且つ携帯電話が上に示されたように係脱して運ばれる仕切りポケット9aもどちらも可能である。
【0032】
図4~8に例示された本発明の第3の変形のポケット配置1bは、2点で第1の変形のポケット配置1aと異なる。1つ目は、傾斜して作られ、後片19bの上縁20bの下に据えられた仕切りポケット9bの前片18bの上縁11bと関係しなければならず、2つ目は、後片19bのこの上縁20bをそのウエストバンドがないとみなした四半脚Cの上縁21bに取り付ける領域に関係しなければならず、この上縁20bはウエストバンド内に係合することを意図する。
【0033】
第3の変形のポケット配置1bは、同様に先行技術のジーンズ型ズボンの前ポケットと一致するメインポケット2を有し、四半脚Cの横縁4からその上縁5まで延在するポケット開口上縁3を有し、四半脚はウエストバンドなしに描かれている。上縁3は、四半脚Bの上縁5にほぼ平行な最大長さ6の部分、及び四半脚Cの横縁4にほぼ平行に上昇する最小長さ7の部分で卵形の4分の1の形状を有する。メインポケット2の描かれていないポケット底部は、先行技術に一致する。
【0034】
第1及び第2の変形と同様に、仕切りポケット9bは、図2の仕切りポケット9bを使用する保管位置でメインポケット2の内側に収納される下部17b、及びメインポケット2の上に現れて見える上部18bを有する。
【0035】
仕切りポケット9bは、どちらも同じ幅Lを有する前片10b及び後片19bを含み、前片10bの上縁11bは入口開口12bを画定し、この変形では、仕切りポケット9bの横縁14bから対向する横縁15bまで上方に傾斜して、後片19bの上縁20bの下に延在する。上縁11bの傾斜した配置は、専ら美的理由で生成される。
【0036】
仕切りポケット9bの高さHは、後片19bの上縁20bとポケット13bの底縁との間で画定される。仕切りポケット9bの外形は、2つの平行に対向する横縁14b、15b、後片19bの上縁20b、及び底縁13bによっても画定される。
【0037】
前片10b及び後片19bは、対向する横縁14b、15bに沿って、及び底縁13bに沿って縫うことにより一緒に固定される。
【0038】
第2の変形のように、後片はジーンズ材料の層を有してもよいが、布の露出層の背後の追加の層も有してもよく、例えば約60デシベルだけ高周波及び低周波を減衰するために、それぞれの内容物が80%及び20%のナイロン及び銀から作成されてもよい。
【0039】
第3の変形の仕切りポケット9bは、仕切りポケット9bの後片19bの上縁20bにより衣料品に固定され、仕切りポケット9bの後片19bの上縁20bは、そのウエストバンドなしに扱った四半脚Cの上縁21bに縫い付け、及びかがり縫いによって固着される。図7及び8に見られるように、こうして取り付けられた仕切りポケット9bの後片19bの上縁20bは、次いでウエストバンド22に係合される。このような固着は、仕切りポケット9bをジーンズにしっかりと固着する二重の利点を供給し、仕切りポケット9bをメインポケット2から係脱する時に、仕切りポケット9bを若干垂直移動させることもでき、その垂直移動は第1の変形より大きい。
【0040】
図5及び6を参照すると、第2の変形と同様に、この構成及び固定は、仕切りポケット9bを別の使用位置に適合することができ、そこではこの仕切りポケット9bはメインポケット2から係脱され(図6)、すなわち換言すると、メインポケット2の頂部を介して引き抜かれる。この係脱位置は、使用者に、着座位置にある時に仕切りポケット9b内に保持された携帯電話によって妨害されない著しい利点を与える。仕切りポケット9bの係脱は、仕切りポケット9bをその保管位置から上昇させ(図5)、次いでメインポケット2からその下部17bを係脱することによって容易に行うことができる。必要な場合、下部17bの高さに依存して、携帯電話は、この係脱を可能にするように仕切りポケット9b内で実質的に上昇される。
【0041】
第1の変形におけるように、この係脱を支援するために、メインポケット2の入口開口8に係脱の柔軟性を提供する。この目標を達成するために、0.5~2センチメートル、好ましくは1センチメートルのきせが提供される。
【0042】
本発明によれば、この変形に対して、高さ基準は、仕切りポケット9bが携帯電話を過度に上昇させる必要なくメインポケットから係脱できるように、仕切りポケット9bの様々な部分に対して確立されている。
【0043】
このために、前片10bの上縁11bと後片19bの上縁20bとの間の最短距離である第1の高さH1、及び前片10bの上縁11bと底縁13bとの間の最大距離である第2の高さH2が画定される。メインポケット2の開口H3の大きさにも配慮され、これは、仕切りポケット9bの幅Lの上のメインポケット2のポケット開口上縁3と後面19bの上縁20bとの間の最短高さによって画定される。
【0044】
仕切りポケット9bを係脱する時に、携帯電話を上昇し、又は過度に上昇する必要性を回避するために、これらの3つの基準は以下の公式を満たす必要があることが確立されている:
「数式1」
H3≧H2-(H1+1)
上式では、H1、H2及びH3はセンチメートルで表される。
【0045】
上の公式における数1の存在は、図5に例示されたように、仕切りポケット9b内の約1センチメートルの係脱高さH4によって説明することができる。
【0046】
この公式が満たされる時に、メインポケット2からの仕切りポケット9bの係脱は、仕切りポケット9b内に保持した携帯電話を難なく、完全に安全に達成される。当然のことながら、仕切りポケット9bをメインポケット2の内側に戻す逆動も、動きが同じであり、同じ振幅からなるので、完全に安全に実行される。
【0047】
非制限的に、仕切りポケットの幅Lは7~12センチメートル、好ましくは11センチメートルであり、高さ(H)は13~25センチメートル、好ましくは17.5センチメートルである。第1の高さH1は2~6センチメートル、好ましくは4センチメートルであり、第2の高さH2は11.5~15.5センチメートル、好ましくは13.5センチメートルであり、メインポケット2の開口H3の大きさは8.5~12センチメートル、好ましくは8.5センチメートルである。
【0048】
図7及び8は、衣料品を形成するジーンズ型ズボン23上の第3の変形実施形態のポケット配置9bを描き、その右四半脚は仕切りポケット9bが保管された位置(図7)、及び係脱された位置(図8)に描かれている。
【符号の説明】
【0049】
2 メインポケット
9、9a、9b 仕切りポケット
10、10a、10b 前片
11、11a、11b 上縁
12、12a、12b 入口開口
17、17a、17b 下部
18、18a、18b 上部


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8