(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024102399
(43)【公開日】2024-07-31
(54)【発明の名称】ワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0631 20230101AFI20240724BHJP
【FI】
G06Q10/0631
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023003535
(22)【出願日】2023-01-13
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-07-23
(71)【出願人】
【識別番号】513227055
【氏名又は名称】タグジャパン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082658
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 儀一郎
(72)【発明者】
【氏名】田口 伊智郎
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA10
5L049AA10
(57)【要約】
【課題】シフト制を採用するに際し、設定した時間帯に対して、前記時間帯に空き時間帯を生じさせないワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステムを提供する。
【解決手段】少なくとも、ワークスケジュール処理部1、スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部2、作業交替節処理部3、最適化処理部4を有し、前記スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部2では、スタッフの労働条件データ、スタッフのスキル・能力データが設定されて保存され、前記作業交替節処理部3では、空き時間を作ることなくワークスケジュールを作成できる連結データが生成され、前記最適化処理部4では、前記スタッフの労働条件データ、スタッフのスキル・能力データと前記連結データが入力され、前記データが演算処理されて空き時間のないワークスケジュールデータがワークスケジュール処理部へ送出される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも、ワークスケジュール処理部、スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部、作業交替節処理部、最適化処理部を有し、
前記スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部では、スタッフの労働条件データ、スタッフのスキル・能力データが設定されて保存され、
前記作業交替節処理部では、空き時間を作ることなくワークスケジュールを作成できる連結データが生成され、
前記最適化処理部では、前記スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部で保存されたスタッフの労働条件データ、スタッフのスキル・能力データと前記作業交替節処理部で生成された連結データが入力され、前記データが演算処理されて空き時間のないワークスケジュールデータがワークスケジュール処理部へ送出される、
ことを特徴とするワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステム。
【請求項2】
前記作業交替節処理部で生成される連結データは、ワークスケジュールに作業可能なスタッフを当てはめた連結データと、ワークスケジュールを移動し、作業可能なスタッフのワークスケジュールに当てはめる連結データである、
ことを特徴とする請求項1記載のワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステム。
【請求項3】
前記ワークスケジュール処理部は、スーパーマーケットのレジ部門のワークスケジュール作成に際し、POSデータから客数データを基準処理時間から時間帯別必要レジ台数を算出する処理が行える、
ことを特徴とする請求項1記載のワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステム。
【請求項4】
前記スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部では、スタッフの設定した時間帯の中で作業できる時間、あるいは勤務できる下限及び上限の作業時間の設定が行える、
ことを特徴とする請求項1記載のワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステム。
【請求項5】
前記作業交替節処理部では、複数のスタッフで継続して行うワークスケジュールにおいて複数スタッフの異なった作業時間帯での各々の作業開始時刻と作業終了時刻を設定して記憶し、時間差を有して設けられた各スタッフの休憩の開始時刻と終了時刻などを設定して記憶しておき、前記終了時刻と開始時刻とを合わせて連結させる制御を行う、
ことを特徴とする請求項1記載のワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にシフト制を採用してのワークスケジュール表作成に際し、パートスタッフなどスタッフの詳細な出勤条件などを考慮できて、しかも作業時間帯にスタッフが存在しないときの空き時間を生じさせることのないPC使用のワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばシフト制を採用してのワークスケジュール表作成に際し、特にパートスタッフなどスタッフの詳細な出勤条件などを考慮し、しかも作業時間帯にスタッフが存在しないときの空き時間を生じさせることのないPC使用のワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステムは創案されていないのが実情であった。
【0003】
現存する同様のシステムで存在するのは、大まかに定時の時間帯作業を設定し、設定した定時の時間帯作業にスタッフを割り当てるシステムであった。しかし、設定した定時の時間帯における時間作業とスタッフの希望する出勤時間などの出勤条件がなかなか合致せず、設定した時間帯にスタッフが割り当てられない未割り当てが発生し、もって前記時間帯に空き時間帯が生じるとの課題があった。
【0004】
また、所定時間帯における作業内容と、その作業に従事するスタッフのスキル・能力が合致せず、これによっても未割り当てが発生し、設定した時間帯に空き時間帯が生じる課題があった。
さらに、時間帯に設定したスタッフの休憩タイムの開始時間が、その後作業交替する作業交替者の作業開始可能時間と合致せず、これによっても未割り当てが発生し、空き時間が生ずるとの課題もあった。
【0005】
ここで、ワークスケジュールにおけるシフト制について述べる。
シフト制とは、同じ職場で働くスタッフが毎日同じ時間、毎週同じ曜日に出退勤する固定制勤務に対して、働く時間や曜日などが常に一定ではない勤務形態をいう。
朝早くから夜遅くまで長時間対応する仕事や、曜日にかかわらず毎日対応する仕事では、シフト制勤務が多く取り入れられている。
【0006】
シフト制は、スーパーやコンビニなどの小売業、レストランや居酒屋などの飲食業が多く採用しているが、それ以外にも製造業や運送業、保育や介護、カスタマセンターやシステム運用業界などシフト制を導入している業種は多々ある。
シフト制で働くスタッフの雇用形態は、正社員や契約社員、パートやアルバイトなどさまざまで、1日の勤務時間や一週間の出勤日数がスタッフにより異なることもある。
【0007】
シフト制にはいくつかの種類があるが、主なものは完全シフト制、固定シフト制、自由シフト制がある。
【0008】
ここで、完全シフト制とは、複数のシフトパターンがあらかじめ決まっており、自分がどのシフトパターンのグループに入るかにより、出勤する曜日や出勤する時間が決まる。なお、一般的にはシフトパターンは週ごとや月ごとで変わる。
工場や介護の仕事など1日24時間稼働している業種では、日勤と夜勤の2交替制、日勤・夕勤・夜勤の3交替制のような完全シフト制がみられる。休日が土日ではないため完全週休二日制と呼ばれることもある。
【0009】
次に、固定シフト制とは、時間固定シフト制や曜日固定シフト制ともいわれ、仕事に就く前に「何曜日の何時から何時まで勤務するか」が決まる。コールセンターなど、朝早くから夜遅くまで長時間の顧客対応のある業種で多く用いられている制度である。
たとえば月曜と水曜と金曜の17時から22時まで働くと決まったら、毎週、同じ曜日の同じ時間に働く勤務形態となる。固定されたシフトは、半年や1年ごとに希望を再確認しシフト見直しが行われることもある。
【0010】
次に、自由シフト制とは、希望シフト制ともいわれ、働く時間があらかじめパターン化されていないシフト制をいう。週ごとや月ごとにシフトに入りたい希望日と希望時間を勤務先に伝え、勤務先がシフトの調整をして、翌週や翌々週に自分が勤務する日時が確定するという流れが一般的となる。
【0011】
しかるに、本発明は特に前記自由シフト制勤務を採用してのワークスケジュール表作成に際して用いられるPC使用のワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステムに関する発明として位置づけられる。
パートやアルバイトを多く採用している小売業や飲食業などの業種では、自由シフト制が採用されていることが多い。
【0012】
なお、飲食業や小売業などでは複数のシフト制を組み合せて店舗を営業していることもある。たとえば、正社員は1日8時間、週5日の完全シフト制、契約社員は1日6時間、週4日の固定シフト制、パートやアルバイトは1日3時間以上、週2日以上の自由シフト制をとるという場合である。
【0013】
シフト制のメリットとして、自由シフト制であれば、自分のスケジュールに合わせて出勤する日と休む日を決められるため、プライベートを優先して、空いた日に仕事ができ、仕事とプライベートの両立がしやすくなる。シフト制の仕事を組み合わせてダブルワークができる場合もある。
シフト制は、休みを土日ではなく平日に取得したいスタッフや、朝が苦手で少し遅い時間から働きたいスタッフ、夜勤で働きたいスタッフなどにとってメリットがある。
【0014】
ところで、従来のシフト制のデメリットとしては、自由シフト制の場合、希望のシフトを出してから出勤日が決まるため、出勤日時が確定するまでは他の予定を入れられず、予定が立てにくいこともあった。
また、シフト制を採用する業者側において鑑みると、例えばパートスタッフの雇用条件やスタッフのスキル差、能力差を最大限考慮してワークスケジュール表を作成すると、スタッフの交替時間時に空き時間が生じてしまうとの恐れがあったのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は、前記従来の課題を解決するために創案されたものであって、シフト制を採用するに際し、設定した時間帯に対して、スタッフの希望する出勤時間などが合致しなかったとしても、また、作業内容と、その作業に従事するスタッフのスキル・能力が合致しなかったとしても、さらにスタッフの休憩タイムの開始時間が、その後作業交替する作業交替者の作業開始可能時間と合致しなかったとしても、前記時間帯に空き時間帯を生じさせないワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステムを提供することを目的とするものである。
【0017】
ところで、スーパーマーケット業界では、作業割り当てシステムをレイバースケジュールプログラムとも称呼しており、該プログラムを約30年以上前からアメリカでのシステムをも参考にして運用している。
すなわち、前記システムでは作業ごとに、また時間別に何人の作業者が必要なのかを算出出来るシステムとなっている。
【0018】
さらに、POSのレジが普及しているので、レジメーカーもデータに日別、時間別客数などをPOSから算出することができるものとなっている。よって、曜日別、時間帯別に集計して、必要な人員数が分かる。
また、時間別の人数を人時数といい、曜日別に人時数を求め、更に、時間別に人時数を求められるシステムとなっている。
【0019】
しかし、前記システムを導入したワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステムであっても、特に休日の希望、休憩時間の希望、あるいはスタッフのスキルや能力の違いにより、曜日別の必要人時数に対して偏りがあり、さらに、属人化するとの課題があった。
【0020】
しかしながら、本発明は、POSレジのスタッフに特化したワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステムであったとしても、従来の課題も本発明で解決できるものとなった。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明は、
少なくとも、ワークスケジュール処理部、スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部、作業交替節処理部、最適化処理部を有し、
前記スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部では、スタッフの労働条件データ、スタッフのスキル・能力データが設定されて保存され、
前記作業交替節処理部では、空き時間を作ることなくワークスケジュールを作成できる連結データが生成され、
前記最適化処理部では、前記スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部で保存されたスタッフの労働条件データ、スタッフのスキル・能力データと前記作業交替節処理部で生成された連結データが入力され、前記データが演算処理されて空き時間のないワークスケジュールデータがワークスケジュール処理部へ送出される、
ことを特徴とし、
または、
前記作業交替節処理部で生成される連結データは、ワークスケジュールに作業可能なスタッフを当てはめた連結データと、ワークスケジュールを移動し、作業可能なスタッフのワークスケジュールに当てはめる連結データである、
ことを特徴とし、
または、
前記ワークスケジュール処理部は、スーパーマーケットのレジ部門のワークスケジュール作成に際し、POSデータから客数データを基準処理時間から時間帯別必要レジ台数を算出する処理が行える、
ことを特徴とし、
または、
前記スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部では、スタッフの設定した時間帯の中で作業できる時間、あるいは勤務できる下限及び上限の作業時間の設定が行える、
ことを特徴とし、
または、
前記作業交替節処理部では、複数のスタッフで継続して行うワークスケジュールにおいて複数スタッフの異なった作業時間帯での各々の作業開始時刻と作業終了時刻を設定して記憶し、時間差を有して設けられた各スタッフの休憩の開始時刻と終了時刻などを設定して記憶しておき、前記終了時刻と開始時刻とを合わせて連結させる制御を行う、
ことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、設定した時間帯に対して、スタッフの希望する出勤時間などが合致しなかったとしても、また、作業内容と、その作業に従事するスタッフのスキル・能力が合致しなかったとしても、さらにスタッフの休憩タイムの開始時間が、その後作業交替する作業交替者の作業開始可能時間と合致しなかったとしても、前記時間帯に空き時間帯を生じさせないワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステムを提供できるとの優れた効果を奏する。
【0023】
また、特に、POSのレジスタッフに提供されるワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステムであったとしても、従来のシステムでは、休日の希望、休憩時間の希望、あるいはスタッフのスキルや能力の違いにより、曜日別の必要人時数に対して偏りが生じ、さらに、属人化するとの指摘があったが、本発明はこれら課題も解消できるとの優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明によるワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステムの概略構成を説明する説明図である。
【
図2】本発明の第1実施例によるワークスケジュール画面を説明する説明図である。
【
図3】本発明の第1実施例によるシフト表画面を説明する説明図(1)である。
【
図4】本発明の第1実施例によるシフト表画面を説明する説明図(2)である。
【
図5】本発明による人別のタスク分担表画面を説明する説明図である
【
図6】スタッフの労働条件が入力手段により入力される状態を説明する説明図(1)である。
【
図7】スタッフの労働条件が入力手段により入力される状態を説明する説明図(2)である。
【
図8】スタッフの労働条件が入力手段により入力される状態を説明する説明図(3)である。
【
図9】各スタッフのスキル・能力データが入力手段により入力される状態を説明する説明図である。
【
図10】第2実施例の構成を説明する説明図(1)である。
【
図11】第2実施例の構成を説明する説明図(2)である。
【
図12】第3実施例の構成を説明する説明図である。
【
図13】第4実施例の構成を説明する説明図である。
【
図14】第5実施例の構成を説明する説明図である。
【
図15】第6実施例の構成を説明する説明図である。
【
図16】第7実施例の構成を説明する説明図(1)である。
【
図17】第7実施例の構成を説明する説明図(2)である。
【
図18】第8実施例の構成を説明する説明図である。
【
図19】第9実施例の構成を説明する説明図である。
【
図20】他の作業のスタッフと休憩後に交替するシステム運用を説明する説明図である。
【
図21】スキル保持者が少ない作業及びスキルの高い保持者の作業の交替を説明する説明図である。
【
図22】第4実施例における移動固定作業と空き時間の処理に関する制御を説明する説明図(1)である。
【
図23】第4実施例における移動固定作業と空き時間の処理に関する制御を説明する説明図(2)である。
【
図24】第10実施例(月間回数に関する)の構成につき説明する説明図(1)である。
【
図25】第10実施例(月間回数に関する)の構成につき説明する説明図(2)である。
【
図26】第10実施例の日別作業シェアに関する処理につき説明する説明図(1)である。
【
図27】第10実施例の日別作業シェアに関する処理につき説明する説明図(2)である。
【
図28】第11実施例(作業時刻指定なし処理に関する)の構成を説明する説明図である。
【
図29】第11実施例(定刻時と移動作業に関する)の構成を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明を図に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本発明によるワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステム10の概略構成を説明する概略構成説明図である。
【0026】
図1において、ワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステム10は、少なくとも、ワークスケジュール処理部1、スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部2、作業交替節処理部3、最適化処理部4を有して構成される制御手段11と、該制御手段11に所定データを入力する入力手段12と前記設定したデータ内容を表示する表示手段13などを有して構成されている。
【0027】
本発明のワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステム10では、前記ワークスケジュール処理部1によって、ワークスケジュールが作業ごとに表示される表が作成される(例えば、
図2参照)。
【0028】
ワークスケジュールの表の作成方法として、予め決められたワークスケジュール用タイムテーブルの作業テンプレートを使用し、該作業テンプレートから所定のワークスケジュールの表を張り付けることも出来る。
また、随時、所定のワークスケジュール内の作業時間などを追加、変更、削除して表を作成することも出来る。
【0029】
次に、スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部2では、
図6に示す様に、スタッフの労働条件、例えば、スタッフ9さんの希望する労働条件が入力手段12により入力されて、それらデータが設定され保存される。そして、スタッフ17さん及びスタッフ7さんの労働条件は
図7、
図8に示す様に入力手段12により入力されて設定、保存される。さらに
図9に示す画面において各スタッフのスキル・能力データについても入力手段12により入力されて設定、保存されるものとなる。すなわち、例えば、スタッフが設定した時間帯の中で作業できる時間の設定(例えば、9時~12時の間の1時間)、あるいはスタッフの勤務できる下限及び上限の作業時間の設定などが考えられる。
【0030】
そして、スタッフが所定の作業を行うに際し、どの程度のスキルを有するか、またどの程度の作業能力を有するかなどのデータが入力されてスタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部2に設定、保存されるのである。
【0031】
次に、作業交替節処理部3は、例えば、複数のスタッフで継続して行うワークスケジュールにおいて複数スタッフの異なった作業時間帯での各々の作業開始時刻と作業終了時刻を設定して記憶し、あるいは時間差を有して設けられた各スタッフの休憩の開始時刻と終了時刻などを設定して記憶しておき、前記各々の終了時刻と開始時刻とを合わせて連結させる制御を行うものである。この制御によって複数のスタッフの交替があったとしてもその交替について空き時間が生じないようスケジュール制御できる。
【0032】
作業交替節処理部3は、例えば、あるワークスケジュールにおいて先に勤務しているスタッフの勤務終了時刻とその後勤務するスタッフの勤務開始時刻を合わせる節、すなわち連結部を作成する処理を行うのである。これによって一つのワークスケジュール(例えばスーパーマーケットのレジ作業など)において作業の空き時間をなくし、作業を継続させることができるものとなる(出勤交替)。
【0033】
また、休憩時間が生じる場合にも、先に勤務しているスタッフにおける休憩の開始時刻とその後勤務するスタッフにおける勤務の開始時刻を同時刻にする節(連結部)を作る処理を行う。かかる処理によって一つのワークスケジュール(例えばスーパーマーケットのレジ作業など)において休憩時間によって生じる空き時間をなくし、作業を継続させることができることとなる。
【0034】
すなわち、ある作業を行っているスタッフの休憩の開始時刻に、その作業を引き継ぐその後勤務するスタッフの勤務開始時刻に節(連結部)を作る処理を行うと、休憩をとるスタッフの作業にその後勤務するスタッフの作業がスムーズに継続し、空き時間が生じないことになる(休憩交替)。
【0035】
なお、上記作業交替節処理部3での処理では、例えば1日のワークスケジュール内で空き時間が生じないよう各スタッフの労働条件を考慮して固定されたワークスケジュールに各スタッフの有する労働可能時間を当てはめて空き時間が生じないよう処理しているが、本システムではそれに限定されない。
【0036】
すなわち、ワークスケジュール自体を分割して移動できるようにし、そのワークスケジュールをスタッフの労働条件を考慮したスタッフの有する労働可能時間の空き時間に当てはめ、もって移動可能なワークスケジュールにおいても空き時間が生じないものとしている。かかるスケジュール制御は画期的なもので本発明の大きな特徴となっている。
【0037】
また、作業交替節処理部3は、例えば、作業のスキル・作業の処理能力が必要な作業の交替において、交替する後のスタッフの作業のスキル能力・作業の処理能力を確認して精査し、その確認精査後、交替する前後のスタッフの作業のスキル能力・作業の処理能力が合ったスタッフを選択する処理も行う。この処理によりスタッフの作業のスキル能力・作業処理能力に差が生じないスタッフ交替作業を行うことが出来るものとなっている。このようなスケジュール制御が出来ることも本発明の大きな特徴である。
【0038】
上記の作業交替節処理部3を有することにより、例えば先に勤務しているスタッフの作業終了時刻と後から勤務するスタッフの作業開始時刻を自動的に合わせられる。すなわち、作業交替節処理部3の操作により作業交替の節を作ることで、作業の空き時間を生じさせないものとなる。そして、前記した作業交替節の時刻、休憩交替節の時刻など各種節の時刻、及びスタッフの作業スキル能力・作業処理能力差、スタッフの空き時間などを考慮して、後述の最適化処理部4が操作され、本システムを利用するユーザにあっても、また前記ユーザに勤務する各スタッフにおいても最適なワークスケジュールが作成されるものとなるのである。
【0039】
最適化処理部4では、前記したように、スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部2で保存された各スタッフのデータ及び作業交替節処理部3で設定された各作業の節(連結部)データが入力され、これら入力されたデータが使用されてワークスケジュール作成の演算制御処理が行われる。
そして、前記ユーザや従業者である各スタッフについての最適なワークスケジュールが自動的に作成される。また、一連の作業に空き時間が生じないワークスケジュールが作成されるものとなる。
【0040】
すなわち、スタッフの作業労働条件などやスキル・能力の程度などのデータ、例えば、設定した時間帯の中で作業できる時間(例えば、9時~12時の間の1時間)などのデータ、あるいは勤務できる下限及び上限の作業時間のデータ、さらには各スタッフが所定の作業においてどの程度のスキルを有するか、またどの程度の能力を有するかなどのデータが各々最適化処理部4に送出され、最適化処理部4では、それらデータが演算処理されて前記ユーザにおいても従業者である各スタッフにとっても最適なワークスケジュールが作成されることとなる。
【0041】
また、作業交替節処理部3で設定された各スタッフの作業交替節の時刻、休憩交替節の時刻、及び各スタッフの空き時間などのいわゆる連結データと称されるデータも最適化処理部4に送出され、最適化処理部4で前記データも演算制御処理され、もって各スタッフについて最適なワークスケジュール及び一連の作業において空き時間の生じないワークスケジュールが作成されるものとなる。
【0042】
尚、最適化処理部4では、空き時間を生じさせない各スタッフの作業連結の他に、同じ作業時間帯に何人のスタッフが必要なのかも考慮できる機能も有している。
【0043】
例えば、9時~12時の間の1時間の場合、2人=30分×2人=1時間、3人×20分=1時間)などと所定の作業時間帯において複数人に作業分割する処理も行えるものとなっている。かかる処理制御は、後述する移動固定作業あるいは移動変動作業を含むワークスケジュール作成に使用されるものとなる。
【0044】
ところで、ワークスケジュール処理部1では、前述した通り、予め決められたタイムテーブルの作業テンプレートからワークスケジュールを貼り付けるなどの処理が出来るほか、スーパーマーケットのレジ部門の場合では、POSデータから客数データを基準処理時間から時間帯別必要レジ台数を算出する処理も行えるものとなっている。
【0045】
尚、従来のワークスケジュール作成システムでは、予め決められた定時の作業の処理が中心で、スタッフの異なる休憩時間の設定処理や複数スタッフの作業時間の空き時間を生じさせない変動作業処理まで出来るものではなかった。従って、従来のワークスケジュール作成システムでは、一連の作業において空き時間が存在してしまう課題があったのである。
【0046】
しかるに本発明では、前述のスタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部2、作業交替節処理部3及び最適化処理部4などの入力設定、演算処理操作により所定の作業時間範囲内で、各スタッフの作業時間数は変更することなく、ある作業につきスタッフが存在しないため空き時間を生じさせてしまうことなくスムーズに作業を連続させることができるものとなった。
【0047】
すなわち、スタッフスキル・能力データ設定保存部2で設定された各スタッフの労働条件、スタッフのスキル・能力データ及び作業交替節処理部3で設定された作業交替節の時刻や休憩交替の節の時刻データが設定されて処理され、もって最適化処理部2の演算処理が行われ、作業につきスタッフが存在しないことによる空き時間を生じさせることなくスムーズに作業を連続させすることができるものとなったのである。
【0048】
ここで、本発明の第1実施例によるシステム、すなわちワークスケジュールに各スタッフの労働可能時間を当てはめてワークスケジュールに空き時間を生じさせないシステムを稼働させると、まず
図2に示す画面、すなわちワークスケジュール画面が表示される。
【0049】
このワークスケジュール画面では、各作業に対する必要時間帯及びスタッフの必要人数が入力手段12により入力されて設定される。例えば、
図2の画面の31番レジの時間帯をみると、下記のように入力されて設定されている。
・対象作業:31番レジ
・必要時間帯:9:00~21:00
・必要人数:1名(台)尚、チャートバーに記載されている数字が人数となる。
【0050】
次いで、
図3に示すシフト表画面が表示される。該シフト表画面にて、画面上部にある「最適化実行」ボタンを押下することで、最適化処理部4が稼働して演算処理が行われ、
図4に示すシフト表及び
図5に示すタスク分担表が自動作成されるものとなる。
【0051】
尚、自動作成の際には、最適化処理部4は、前述したように、前記
図2に示すワークスケジュール画面で設定されている必要時間帯や必要人数に対して、前記スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部2に設定、保存されている各データ、すなわちスタッフの労働条件(勤務可能時間帯、日・週・月の下限・上限時間、休日日数、連続勤務日数等)や作業スキル、その他の条件データが演算制御処理されて
図4に示すシフト表及び
図5に示すタスク分担表が自動作成されるものとなる。
【0052】
図3に示すシフト表画面で「最適化実行」ボタンを押下することにより最適化処理部4の処理が行われシフト表画面は
図4のように変わる。すなわち、最適化処理部4により、前記スタッフの各労働条件などが考慮され、各スタッフの勤務予定の結果が自動作成される。ここで、緑色の部分(
図4ではやや薄い灰色の部分)が、自動作成された勤務予定日になる。また、ピンク色の部分(
図4ではやや濃い灰色の部分)が、自動割振りされた休日になっている。また、
図4でやや濃い灰色の部分の下側には「有給」あるいは「公休」と記載されている場合があり、休日がどのような種類の休日かが判断できるものとなっている。
【0053】
図5は人別のタスク分担表画面である。該人別のタスク分担表画面は、最適化処理部4がスタッフの各条件のデータを演算処理し、作業予定の結果が自動作成されるが、前記
図3に示すシフト表画面で「最適化実行」ボタンを押下すると、
図4に示すシフト表とともにこの
図5に示す人別のタスク分担表画面も自動作成されるものとなる。しかるに、この
図5に示す人別のタスク分担表画面が出勤交替の表となるのである。
【0054】
(他の作業のスタッフと休憩後に交替)
ここで、休憩の交替、出勤による交替、スキル・能力の要求する作業の交替により、作業は継続されるが、スタッフがリレーのように作業をつなぐことができることで未割当(空き時間)をなくすことができる。
【0055】
図20に示すワークスケジュール表にある時間の決められた様々な作業(作業工程)とは別に、スタッフの雇用契約で決められた出勤時間、週間、月間、日の下限、上限の範囲で決められた日別勤務範囲を様々な作業の節(繋ぎ目・開始時刻と終了時刻)とスタッフの勤務の節(繋ぎ目・開始時刻と終了時刻)に合わせるように、(1)ワークスケジュールは、縦軸に作業の種類に対して、横軸に作業の開始時刻、終了時刻に繋ぎ目となる節を2個以上のペアを作る。(2)日別の勤務シフトガントチャートバーの表は、縦軸に人別に対して、横軸に勤務時間帯の勤務時間の開始時刻、終了時刻に(日別に下限時間、上限時間の範囲で移動する)繋ぎ目となる節を2個以上のペアを作る。
【0056】
図20に示すタスク分担表において、スタッフ3さんの勤務可能な時間帯は、緑色のバー(
図20では最下段のバー)で9時~18時になっている。その時間帯の中で1日の勤務時間は、下限8時間~上限8時間である。
【0057】
次に、スタッフ4さんの勤務可能な時間帯は、緑色のバー(
図20では最下段のバー)で8時~19時30分になっている。その時間帯の中で1日の勤務時間は、下限8時間~上限8時間である。
図20に示すワークスケジュールのチェッカー部門33番レジの要求は、9時~20時まで1名である。
各々の勤務条件、スキル、能力、制約条件等を考慮して、スタッフ3さんが13時~14時まで休憩に入るため、スタッフ3さんの休憩終了時刻に対して、スタッフ4さんの休憩開始時刻を移動させ、休憩終了時刻と休憩開始時刻の2ペアの節を自動で作り、休憩前後で異なる作業を行うことにより33番レジを引き継いでいる。
【0058】
(スキル保持者が少ない作業及びスキルの高い保持者の作業)
スキル保持者が少ない作業(及びスキルの高い保持者の作業)は、同時刻に他の作業に就くと、スキル保持者(及びスキルの高い保持者の作業)が少ない作業に就けなくなるので、スタッフを作業に選択する場合、優先的に(手段1:出勤交替,手段2:休憩交替,手段3:他の作業のスタッフと休憩後に交替の配置より優先する)スキル保持者が少ない作業(及びスキルの高い保持者の作業)の始まりの時刻(節)に作業配置することにより、スキル・能力の要求を考慮した作業交替ができ、未割当(空き時間)をなくすことができる。
【0059】
図21のタスク分担表において、・スタッフ6さんの勤務可能な時間帯は、緑色のバー(最下段のバー)で7時~21時15分になっている。その時間帯の中で1日の勤務時間は、下限8時間~上限8時間である。
図21に示すワークスケジュールのチェッカー部門「朝会」の要求は、8時~10時まで1名である。また、「両」の要求は、10時~11時まで1名である。
この2つの作業は、担当できるスタッフが少ない作業になる。
各々の勤務条件、スキル、能力、制約条件等を考慮して、この日の出勤者では、スタッフ6さんのみ「朝会」と「両」が担当でき、且つ、スキルの優先度が高いスタッフになっている。
【0060】
9時からレジ31とレジ33が開設され、10時からレジ34が開設されるが、スタッフ6さんにレジを割当してしまうと、担当者の少ない「朝会」と「両」ができなくなってしまうため、スタッフ6さんの勤務可能な時間帯は7時~21時15分であるが、スタッフ6さんには優先作業(朝会・両)を担当させるために、
8時及び10時の優先作業に対して、出勤開始時刻を移動させ、作業開始時刻と出勤開始時刻の2ペアの節を自動で作り、上記2つ(朝会・両)の作業を優先的に割当てすることで、レジは別スタッフにて作業交替している。
【0061】
次に本発明の第2実施例につき説明する。
図10、
図11は特にスタッフが有する保持スキルの違いによって作業を交替する制御を行う状態を説明する交替作業を詳細に説明したものである。
【0062】
定刻に決められた作業は、その作業がスタッフによって、できるスキルとできないスキル(スキル保持)がある。本実施例は定刻に決められた作業につき、該作業のスキル・能力の要求を特に考慮して作業交替が行え、もって、未割り当て(空き時間)をなくすものとしたスケジュール処理を行うものである。
【0063】
その作業の開始時刻の節と他の終了の時刻の節を合わせることにより、作業の開始の時刻にその作業のスキル・能力の要求を考慮した作業交替を行うことが出来、未割り当て(空き時間)をなくすことができる。
【0064】
すなわち、
図10に示すワークスケジュール表にある時間の決められた様々な作業(作業工程)とは別に、スタッフの雇用契約で決められた出勤時間、週間、月間、日の下限、上限の範囲で決められた日別勤務(
図11参照)を様々な作業の節(繋ぎ目・開始時刻と終了時刻)とスタッフの勤務の節(繋ぎ目・開始時刻と終了時刻)に合わせるようにするスケジュール制御を行うのである。
【0065】
図10に示す様に、ワークスケジュールは、縦軸に作業の種類に対して、横軸に作業の開始時刻、終了時刻に繋ぎ目となる節がペアで2個以上作れる様構成される。
【0066】
図11に示す様に、日別の勤務シフトガントチャートバーの表は、縦軸に人別に対して、横軸に勤務時間帯の勤務時間の開始時刻、終了時刻に(日別に下限時間、上限時間の範囲で移動する)繋ぎ目となる節がペアで2個以上作れる様構成されている。
【0067】
例えば、
図11のタスク分担表において、スタッフ3さんの勤務可能な時間帯は、下側の緑色のバーで8時~19時30分になっている。その時間帯の中で1日の勤務時間は、下限8時間~上限8時間である。スタッフ4さんの勤務可能な時間帯は、下側の緑色のバーで9時~21時15分。その時間帯の中で1日の勤務時間は、下限3時間~上限8時間となっている。
【0068】
図10、
図11に示す様にワークスケジュールのチェッカー部門「清」すなわち、「清掃」の要求は、14時~15時まで1名となっている。この作業は、担当できるスタッフが少ない作業になる。
【0069】
ここで、各々のスタッフの勤務条件、スキル、能力、制約条件等を考慮して、この日の出勤者では、スタッフ3さんのみ「清」ができることになる。
同時間帯に出勤しているスタッフ4さんとスタッフ6さんは「清」ができないため、スタッフ3さんに自動で優先的に割り当てしている。
また、スタッフ4さんの1日の勤務時間の下限は3時間だが、スタッフ3さんの「清」が終了する15時に対して、スタッフ4さんの退勤時刻を15時まで延長し、作業終了時刻と退勤時刻の2ペアの節を自動で作ることにより、スタッフ4さんの退勤後は、スタッフ3さんと作業交替を行っているのである。
【0070】
次に、第3実施例につき説明する。第3実施例からは、ワークスケジュール自体が移動できるようになっており、そのワークスケジュールを移動してスタッフの労働条件を考慮したスタッフの労働時間に当てはめ可能とし、もってワークスケジュールに空き時間が生じないスケジュール制御を行う実施例となっている。
【0071】
図12は、移動固定作業における作業を移動して作業の空き時間とスタッフの空き時間に自動で挿入するスケジュール制御を説明する説明図である。
【0072】
ここで、移動固定作業とは、作業内容設定の中で決められた作業を行う人数を変えずに、作業内容設定で決められた時間数においてワークスケジュールを前記決められた時間の範囲の中で移動できる作業をいう。
【0073】
図12に示す様にワークスケジュールの様々な作業の決められた開始時刻と終了時刻と、出勤可能時間のうち、日の下限時間、上限時間を同時に考慮してスケジュール制御を行うものである。
【0074】
さらに詳細に説明すると、
図12に示すワークスケジュール作成において、様々な作業の決められた開始時刻と終了時刻の空き時間へ移動固定作業の条件、すなわち、何時から何時までの範囲の時間に何人(例えば、9時~12時の1時間に1人=1人時)必要であるとの条件に基づいて、様々な他の作業過程の空き時間に対して、前記移動固定作業自体を、例えば分割して移動し、かつ各スタッフの行う作業の終了時刻と移動固定作業の開始時刻のつなぎ目となる節を2ペア合わせ、及び各スタッフの行う作業の開始時間と移動固定作業の終了時間のつなぎ目となる節を2ペアを合わせ、作業のリレーの作業配置をすることにより、スキル・能力の要求を考慮した作業交替ができるスケジュール制御を行うものである。
【0075】
作業自体を移動できて作業の空き時間とスタッフの空き時間に自動で挿入し未割り当て(空き時間)をなくすことが出来るスケジュール制御となっている。
【0076】
例えば、
図12に示す様に、「夜会計」は18時~20時の間の1時間を1名で行う条件の移動固定作業となっている。
図12では、スタッフの他の作業、例えば「レジ打ち」の空き時間に対して、移動固定作業の「夜会計」を移動させる可能性があるとして、赤枠で記載してある箇所に移動が可能としてある。
【0077】
移動する可能性として、以下が想定される。
・レジ34の終了時刻の19時~20時
・レジ35の空き時間の18時~19時、又は19時~20時
・SCの終了時刻の18時~19時、又は19時~20時
【0078】
図12の下側の図は、タスク分担表の結果を示した図であり、スタッフBさん~スタッフFさんまでが「夜会計」を担当することが可能となっている。本実施例では各スタッフのスキル・能力やスタッフの空き時間を考慮して、
図12に示すワークスケジュール作成画面の移動固定作業の「夜会計」をレジ34が終了し空き時間となる19時に移動し、レジ34の終了時刻と「夜会計」の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、スタッフFさんに対して、空き時間をなくすように、作業リレーを行う制御を行うものとなる。しかるに
図1に示す構成図に基づき最適化処理部4によって前記空き時間をなくす様スケジュール制御が行われるのである。
【0079】
このように、本実施例では作業自体が移動可能になっており、該作業を移動して空き時間のあるスタッフに割り当てるスケジュール制御となる。
【0080】
次に、第4実施例につき説明する。
図13は第4実施例の構成を説明したものであり、スタッフの出勤可能時間(日別に下限時間、上限時間の範囲で移動する)のうち、1日の勤務時間の条件に従い、スタッフの作業時間の空き時間に対して、本実施例によって移動固定作業を移動して、作業の終了時刻と移動固定作業の開始時刻のつなぎ目となる他の作業との節の2ペア、及び作業の開始時間と移動固定作業の終了時間のつなぎ目となる節の2ペアを合わせ、作業リレーの作業配置をすることにより、スキル・能力の要求を考慮した作業交替ができるスケジュール制御が行えるものとした。
移動固定作業を移動してスタッフの空き時間に自動で挿入し、未割り当て(空き時間)をなくす制御である。
【0081】
図13に示す様に、移動固定作業の一つである「タバコ発注」は12時~18時の間に30分を1名で行う条件になっている。
図13の下側の図は、タスク分担表の結果を示す。スタッフNさんが「タバコ発注」を担当することが可能である。スタッフNさんの勤務可能な時間帯は、下側の緑色のバーで示されているように13時~19時になっている。そして、その可能時間帯の中で1日の勤務時間は、下限4時間~上限5時間である。尚、これらのデータは、
図6に示す設定画面からスタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部2によって各スタッフの労働条件が予め設定、保存されている。
【0082】
図13に示すワークスケジュール作成画面の「タバコ発注」は12時~18時で行う作業になるが、スタッフNさんは13時からしか出勤できない為、スキル・能力やスタッフの空き時間を考慮して、スタッフNさんの出勤開始時刻の13時と「タバコ発注」の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、「タバコ発注」を移動し、スタッフNさんの空き時間に対して、作業配置が行われるのである。その結果、
図13の下側の図に示す様に、スタッフNさんは13時から30分間、移動固定作業の一つである「タバコ発注」を担当することになる。
【0083】
(移動固定作業と空き時間の処理)
作業の空き時間とスタッフの作業の空き時間に対して、移動固定作業を本システムが2個以上の様々な作業の終了時刻と開始時刻に合わせることと同時に、スタッフの出勤時間を本システムにより移動させ、勤務開始と移動固定作業の開始時刻、移動固定作業の終了時刻とスタッフの退勤時間を移動させ移動固定作業終了時刻のスタッフの退勤時刻と移動固定作業の終了時刻の2個の節を合わせ作業リレーの作業配置をする。これにより、スキル・能力の要求を考慮した作業交替ができ、作業を移動してスタッフの空き時間に自動で挿入し、未割当(空き時間)をなくすものである
【0084】
図22に示す様に、「夜会計」は18時~20時の間に1時間を1名で行う条件になっている。
図22では、他の作業の空き時間に対して、移動固定作業の「夜会計」を移動させる可能性として、赤枠(
図22では太い枠)で記載している。
【0085】
移動する可能性として、以下が想定される。
・レジ34の終了時刻の19時~20時
・レジ35の空き時間の18時~19時、又は19時~20時
・SCの終了時刻の18時~19時、又は19時~20時
【0086】
次に、
図23は、タスク分担表の結果を示している。
スタッフBさん~スタッフFさんまでが「夜会計」を担当することが可能である。また、スタッフFさんの勤務可能な時間帯は、緑色のバー(幅の狭い最下段のバー)で10時~21時15分になっている。
【0087】
その可能時間帯の中で1日の勤務時間は、下限8時間~上限8時間である。
スタッフFさんは10時からも勤務可能であるが、「清掃」の終了時刻とスタッフFさんの退勤時刻の2ペアの節を自動で作成することで、出勤時間を12時15分に移動し、本システムではスキル・能力やスタッフの空き時間を考慮して、ワークスケジュール作成画面の移動固定作業の「夜会計」をレジ34が終了し空き時間となる19時に移動し、レジ34の終了時刻と夜会計の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作成し、スタッフFさんに対して、空き時間をなくすように、作業リレーを行っている。
【0088】
尚、レジに関しては、手段1~5(出勤交替、休憩交替、他の作業のスタッフと休憩後に交替、スキル保持者が少ない作業及びスキルの高い保持者の作業)により、リレーのように作業交替が行える。
【0089】
次に、第5実施例につき説明する。
図14は、第5実施例の動作を説明する説明図である。
本実施例では、移動変動作業についての作業の配置とスタッフの配置についてスケジュール制御を行うものである。すなわち、所定の作業を分割、移動してスタッフの空き時間に自動で挿入するスケジュール制御を行っている。
【0090】
ここで、移動変動作業とは、作業の内容設定の中で、決められた時間数において決められた時間数の合計を維持すれば人数は変わってもよい(人時数)を維持すれば、その人数と作業を分割、移動することができる作業を言う。すなわち、所定時間帯の時間の範囲内でその人数と作業を分割、移動できるのである。
【0091】
ここで、3人時とは1人で3時間担当する場合を3人時というが、2人で各1.5人時間担当する場合も3人時とし、3人で各1時間担当する場合も3人時とする取り扱いをするのである。このように、作業の内容設定の中で、決められた時間数において決められた時間数の合計を維持すれば人数は変わっても良い(人時数)を維持すれば、その人数と作業を分割、移動することができるのである。
【0092】
図14に示す様に、ワークスケジュールの様々な作業の決められた開始時刻と終了時刻と
図14に示すスタッフの出勤可能時間のうち、日の下限時間、上限時間を同時に考慮し、
図14に示すワークスケジュール作成において、様々な作業の決められた開始時刻と終了時刻の空き時間へ移動変動作業についての何時から何時までの範囲の所定時間を、縦軸に作業の種類を示し、横軸に時間を表したものに対し、縦軸に示された作業の開始時刻が他の作業の終了時刻としてつなぎ目となる節、2ペアを合わせ、合計時間の人時数を変えないで、移動変動作業を分割することができるスケジュール制御を行うのである。
【0093】
例えば、9時から12時の1時間=1人時または30分を2個=1人時、30分を1個、15分を2個=1人時)などの条件に基づいて、様々な作業の空き時間に対して、
図1に示す最適化処理部4でスケジュール処理制御を行って移動変動作業を分割、移動するのである。そして、他の作業の終了時刻と移動変動作業の開始時刻のつなぎ目となる節、2ペアを合わせ、作業のリレーの作業配置をすることにより、スキル・能力の要求を考慮した作業交替ができ、スタッフの空き時間に移動変動作業を分割・移動して未割り当て(空き時間)をなくしているのである。
【0094】
図14に示すワークスケジュール作成画面において、移動変動作業は、背景に斜線が引かれた部分の作業を示している。
・「品出し青果」は、6時30分~9時の間に6時間(人時)を行う。
・「青果カット」は、6時30分~15時の間に3時間(人時)を行う。
・「青果リパック」は、6時30分~13時の間に2時間(人時)を行う。
条件になっている。
【0095】
図14から理解されるように、「品出し青果」は、スタッフ1さん、スタッフ5さん、スタッフ7さんが担当することが可能である。「青果カット」「青果リパック」は、スタッフ5さん、スタッフ7さんが担当することが可能である。
【0096】
本実施例では、スタッフの出勤とスキル・能力やスタッフの空き時間を考慮して、
図14に示すワークスケジュール作成画面の「品出し青果」の終了時刻の9時以降の空き時間に対して、「青果リパック」を11時~18時に「見切り作業」(青点線)がある為、空き時間となる9時~11時(赤枠)の位置に移動し、「品出し青果」の終了時刻と「青果リパック」の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、空き時間をなくすように、作業リレーを行っている。
【0097】
また、「青果カット」を12時~18時に「整理補充」(点線で囲まれた箇所)がある為、空き時間となる9時~12時(実線で囲まれた箇所)の位置に移動し、「品出し青果」の終了刻と「青果カット」の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、空き時間をなくすように、作業リレーを行っているのである。
【0098】
次に、第6実施例につき説明する。
図15に基づいて第6実施例の構成を説明する。
図15は、
図15の下図に示すスタッフの出勤可能時間(日別に下限時間、上限時間の範囲で移動する)のうち、1日の勤務時間の条件に従い、スタッフの勤務時間の空き時間に対して、本システムの制御手段11が移動変動作業を分割、移動して、他の作業の終了時刻と移動変動作業の開始時刻のつなぎ目となる作業との節、2ペアを合わせ、作業リレーの作業配置をすることにより、スキル・能力の要求を考慮した作業交替ができ、スタッフの空き時間に作業を分割・移動して未割り当て(空き時間)をなくすスケジュール制御を行っている。
【0099】
図15に示す様に「見切り作業」は8時~20時30分の間に13時間(人時)行う条件になっている。
図15の下図は、タスク分担表の結果を示すものであり、「見切り作業」は全員担当することが可能である。各スタッフの勤務可能な時間帯は、全員6時30分~20時30分になっていて、下側(緑色)のバーで表示されている。
【0100】
その可能時間帯の中で1日の勤務時間は、全員下限5時間30分~上限5時間30分と設定されている。
図15に示すワークスケジュール作成画面の「見切り作業」は8時~20時30分の間で13時間(人時)を行う作業になるが、本実施例ではスキル・能力やスタッフの空き時間を考慮して、スタッフ5さんの「青果カット」の終了時刻の12時と「見切り作業」の開始時刻の2ペアの節を自動で作り、スタッフ5さんの空き時間となる12時~12時30分に対して、空き時間をなくすように13時間(人時)の見切り作業を分割し、30分(0.5人時)割り当てし、作業リレーを行うのである。
【0101】
同様に、スタッフ7さんの「青果リパック」の終了時刻の11時と「見切り作業」の開始時刻の2ペアの節を自動で作り、スタッフ7さんの空き時間となる11時~12時30分に対して、空き時間をなくすように13時間(人時)の見切り作業を分割し、1時間30分(1.5人時)割り当てし、作業リレーを行うのである。
【0102】
上記のように最適化処理部4によりスケジュール処理制御を行うことにより、各スタッフの出勤可能時間(日別に下限時間、上限時間の範囲で移動する)のうち、1日の勤務時間の条件に従い、各スタッフの作業時間の空き時間に対して、最適化処理部4が前記移動変動作業を分割、移動して空き時間をなくすスケジュール制御が行える。
【0103】
図15は、作業の空き時間とスタッフの作業空き時間に対して、移動変動作業を2個以上の様々な作業の終了時刻と開始時刻に合わせることと同時に、スタッフの出勤時間を移動させ、かつスタッフの勤務開始と移動変動作業の開始時刻、移動変動作業の終了時刻とスタッフの退勤時間をエンジンが移動して移動変動作業終了時刻におけるスタッフの退勤時刻と移動変動作業の終了時刻の2個の節を合わせ、もって作業リレーの作業配置をすることにより、各スタッフのスキル・能力の要求を考慮した作業交替ができ、スタッフの空き時間に作業を分割・移動して未割り当て(空き時間)をなくすスケジュール制御である。
【0104】
次に第7実施例につき説明する。
図16は、ワークスケジュール作成画面であり、移動変動作業は、背景色が黄緑色で示され、斜線のハッチングが施された箇所で示された作業である。
・「品出し青果」は、6時30分~9時の間に6時間(人時)を行う。
・「青果カット」は、6時30分~15時の間に3時間(人時)を行う。
・「青果リパック」は、6時30分~13時の間に2時間(人時)を行う。
・「見切り作業」は、8時~20時30分の間に13時間(人時)を行う。
・「整理補充」は、8時~20時30分の間に11時間(人時)を行う。
条件になっている。
【0105】
また、「発注日配パン」と「発注非生鮮」は移動固定作業であり、背景は黄色の実線で囲まれた箇所の作業である。
・「発注日配パン」は、9時~13時の間で1時間(人時)を1人で行う。
・「発注非生鮮」は、11時~13時の間で1時間(人時)を1人で行う。
条件になっている。
【0106】
図17は、タスク分担表の結果を示すものであり、スタッフの勤務可能な時間帯は、全員6時30分~20時30分になっていて、下側(緑色)のバーで表示されている。その可能時間帯の中で1日の勤務時間は、全員下限5時間30分~上限5時間30分である。
・移動変動作業の「品出し青果」は、スタッフ1さん、スタッフ5さん、スタッフ7さんが担当することが可能。
・移動変動作業の「青果カット」「青果リパック」は、スタッフ5さん、スタッフ7さんが担当することが可能。
・移動変動作業の「見切り作業」「整理補充」は、全員が担当することが可能。
・移動固定作業の「発注日配パン」と「発注非生鮮」は、スタッフ1さん、スタッフ2さん、スタッフ3さんが担当可能。となっている。
【0107】
本実施例では、スキル・能力やスタッフの空き時間を考慮して、7時から「品出し青果」を担当できるスタッフが3名(スタッフ1さん、スタッフ5さん、スタッフ7さん)出勤していて、且つ、品出し青果は9時までに6時間(人時)を行う必要がある為、スタッフの出勤開始時刻と品出し青果の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、品出し青果の開始時刻をスタッフの出勤時刻である7時に移動し、3名に対して、6時間(人時)を分割して、2時間(2人時)ずつ割り当てている。
【0108】
また、品出し青果の終了時刻は9時になる為、9時以降の空き時間に対して、「青果リパック」「青果カット」をワークスケジュール作成画面の赤枠の位置に移動し、「品出し青果」の終了時刻と「青果リパック」「青果カット」の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、空き時間をなくすように、作業リレーを行っている。
【0109】
また、ワークスケジュール作成画面の「見切り作業」は8時~20時30分の間で13時間(人時)を行う作業になるが、本システムはスキル・能力やスタッフの空き時間を考慮して、スタッフ5さんの「青果カット」の終了時刻の12時と「見切り作業」の開始時刻の2ペアの節を自動で作り、スタッフ5さんの空き時間となる12時~12時30分に対して、空き時間をなくすように13時間(人時)の見切り作業を分割し、30分(0.5人時)割り当てし、作業リレーを行っている。
【0110】
同様に、スタッフ7さんの「青果リパック」の終了時刻の11時と「見切り作業」の開始時刻の2ペアの節を自動で作り、スタッフ7さんの空き時間となる11時~12時30分に対して、空き時間をなくすように13時間(人時)の見切り作業を分割し、1時間30分(1.5人時)割り当てし、作業リレーを行っている。
【0111】
また、スタッフ1さんに対しては、9時の「品出し青果」の終了時刻と移動固定作業である「発注日配パン」の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、スタッフ1さんに対して、「発注日配パン」を割り当てすることで作業リレーを行い、空き時間をなくしている。
【0112】
同じく、移動固定作業である「発注非生鮮」は、11時からしかできない為、スタッフ1さんに11時に割り当てしているが、その際に発生する10時~11時の空き時間に対しては、10時の「発注日配パン」の終了時刻と移動変動作業の「整理補充」の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、「整理補充」の必要時間である11時間(人時)を分割し、1時間(人時)を割り当てすることで、空き時間をなくし、作業リレーを行っている。
【0113】
次に第8実施例につき説明する。
図18は、移動変動作業の開始時間の指定と複数の移動変動作業の作業順序(作業フロー)であり、決められた開始時間から作業順序に従い、早期に終了するものである。
【0114】
移動変動作業の開始時間から作業順序を守り、作業を早期に終了する移動変動作業に対して、複数の移動変動作業の間で、決められた時間帯の範囲で、作業開始時間を軸に、作業順序を設け、一つの移動変動作業も他のスタッフの空き時間に、分割しながら、スタッフの空き時間の前後につなぎ目となる節を作り、空き時間をなくすように、次の移動変動作業も分割しながら作業順序を作る工程(以後同じに作業を繰り返す)を他の作業、休憩時間の開始時刻のつなぎ目となる他の作業との節、2ペアを合わせる様スケジュール制御を行っている。
【0115】
他の作業、休憩時間の終了時刻のつなぎ目となる他の作業との節、2ペアを合わせる。作業の開始時間から空き時間をなくすように、複数の作業を前に時間をつめ、作業の終了時刻を早め、作業リレーの作業配置をすることにより、スキル・能力の要求を考慮した作業交替ができ、未割り当て(空き時間)をなくすものである。
【0116】
また、複数の移動変動作業の作業順序(作業フロー)は空き時間をなくすだけではなく、1番目の移動変動作業の終了時刻の(例、30分前)に2番目の移動変動作業を開始することができる。前の作業が終わってから取り掛かるのではなく、途中から次の作業が開始することで、待機時間を短縮することで更に、作業工程全体の作業を早期に終了することができる。
【0117】
図18に示す様に、ワークスケジュール作成画面での設定は以下の通り行われる。尚、
図18の上図において、移動変動作業は、背景色が黄緑色で、斜めのハッチングの入った箇所での作業になる。
【0118】
上記の設定は、全ての作業の開始時刻を8時~に指定し、範囲は営業時間終了時刻の22時までになっている。
尚、下記ではお昼前後までの作業を対象に説明している。
必要時間(人時)
・「ホタテ6S」・・・6.5時間(人時)
・「ホタテ4S」・・・13時間(人時)
・「ホタテ5S」・・・81.25時間(人時)
・「ホタテ選別」・・・6.5時間(人時)
・「貝HO」・・・6.5時間(人時)
・「ホタテT」・・・42.25時間(人時)
割り当て順序
・1「ホタテ選別」→2「ホタテ5S」→3「ホタテT」→4「ホタテ4S」→5「ホタテ6S」→6「貝HO」
・各作業は全員が担当することが可能。
・スタッフの休憩時間は12時~13時の1時間固定で取得するようになっている。
【0119】
スケジュール制御は指定された開始時刻に合わせて、スタッフの出勤とスキル・能力やスタッフの空き時間、割り当て順序を考慮し、スタッフの出勤時刻(8時)と割り当て順序1番目の「ホタテ選別」の開始時刻(8時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、スタッフの出勤者数に応じて、必要時間の6.5時間(人時)を分割し、空きがでないように作業の終了時刻を早め、前詰めを行い、作業リレーの作業配置を行っている。
【0120】
「ホタテ選別」の必要時間の6.5時間(人時)を割り当て後の終了時刻と割り当て順序2番目の「ホタテ5S」の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、スタッフの出勤者数に応じて、必要時間の81.25時間(人時)を分割し、空きがでないように作業の終了時刻を早め、前詰めを行い、作業リレーの作業配置を行っている。(以後同じに作業を繰り返している)
【0121】
また、休憩を12時~13時に取る必要がある為、割り当て順序3番目の「ホタテT」を割り当て後の終了時刻と割り当て順序4番目の「ホタテ4S」の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、さらに休憩開始時刻と割り当て順序4番目の「ホタテ4S」の終了時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、スタッフの出勤者数に応じて、必要時間の13時間(人時)を分割し、空きがでないように作業の終了時刻を早め、前詰めを行い、作業リレーの作業配置を行っている。
【0122】
割り当て順序5番目の「ホタテ6S」は、休憩終了時刻と「ホタテ6S」の作業開始時刻の2ペアの節を自動で作り、スタッフの出勤者数に応じて、必要時間の6.5時間(人時)を分割し、空きがでないように作業の終了時刻を早め、前詰めを行い、作業リレーの作業配置を行っている。
【0123】
割り当て順序6番目の「貝HO」は、休憩終了時刻と「貝HO」の作業開始時刻の2ペアの節を自動で作り、スタッフの出勤者数に応じて、必要時間の6.5時間(人時)を分割し、空きがでないように作業の終了時刻を早め、前詰めを行い、作業リレーの作業配置を行っている。
【0124】
次に、第9実施例につき説明する。
図19は、移動変動作業の終了時間の指定と複数の移動変動作業の作業順序(作業フロー)を示している。
【0125】
決められた終了時間から作業順序にしたがい、完了時間に終了する操作である。移動変動作業の終了時間から作業順序を守り、作業を終了時間に間に合わせ、作業終了する処理手段7の移動変動作業に対して、各移動変動作業の間で、決められた時間帯の範囲で、作業順序を設け、一つの移動変動作業も他のスタッフの空き時間に、分割しながら、スタッフの空き時間の前後につなぎ目となる節を作り、空き時間をなくすように、次の移動変動作業も分割しながら作業順序を作る工程(以後同じに作業を繰り返す)を他の作業、休憩時間の開始時刻のつなぎ目となる他の作業との節、2ペアを合わせる。
【0126】
他の作業、休憩時間の終了時刻のつなぎ目となる他の作業との節、2ペアを合わせる。作業の完了する終了時間から空き時間をなくすように、作業リレーの作業配置をすることにより、スキル・能力の要求を考慮した作業交替ができ、未割り当て(空き時間)をなくすスケジュール制御である。
【0127】
また、複数の移動変動作業の作業順序(作業フロー)は空き時間をなくすだけではなく、作業終了の移動変動作業が前の作業順序の移動変動が終了する時刻前に、(例、30分前)に作業終了の移動変動作業を開始することができる。前の作業が終わってから取り掛かるのではなく、途中から次の作業が開始することで、待機時間を短縮することで更に、作業工程全体の作業を早期に終了することができる。
【0128】
図19の上図に示す様に、ワークスケジュール作成画面での設定は以下の通りである。尚、
図19の上図において、移動変動作業は、背景を黄緑色の斜めハッチングが施された箇所の作業として示してある。
【0129】
上記の設定は、全ての作業の終了時刻を15時30分~に指定し、範囲は営業時間開始時刻の8時までになっている。
下記ではお昼前後までの作業を対象に説明している。
必要時間(人時)
・「ホタテ6S」・・・6.5時間(人時)
・「ホタテ4S」・・・13時間(人時)
・「ホタテ5S」・・・81.25時間(人時)
・「ホタテ選別」・・・6.5時間(人時)
・「貝HO」・・・6.5時間(人時)
・「ホタテT」・・・42.25時間(人時)
・「真イカスライ」・・・6.5時間(人時)
・「味めかぶ」・・・13時間(人時)
・「ホタテ(玉冷」・・・3.25時間(人時)
割り当て順序
1「ホタテ選別」→2「ホタテ5S」→3「ホタテT」→4「ホタテ4S」→5「ホタテ6S」→6「貝HO」→7「真イカスライ」→8「味めかぶ」→9「ホタテ(玉冷」
・各作業はスタッフ全員が担当することが可能。
・スタッフの休憩時間は12時~13時の1時間固定で取得するようになっている。
【0130】
スケジュール制御は、指定された終了時刻に間に合わせるように、スタッフの出勤とスキル・能力やスタッフの空き時間、割り当て順序を考慮して、指定された終了時刻(15時30分)と割り当て順序9番目の「ホタテ(玉冷」の終了時刻(15時30分)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、スタッフの出勤者数に応じて、必要時間の3.25時間(人時)を分割し、作業配置を行う制御となっている。
【0131】
「ホタテ(玉冷」の必要時間の3.25時間(人時)を割り当て後の開始時刻と割り当て順序8番目の「味めかぶ」の終了時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、スタッフの出勤者数に応じて、必要時間の13時間(人時)を分割し、空きがでないように作業リレーの作業配置を行っている。(以後同じに作業を繰り返す)
【0132】
また、休憩を12時~13時に取る必要がある為、割り当て順序4番目の「ホタテ4S」又は割り当て順序5番目の「ホタテ6S」の開始時刻と割り当て順序3番目の「ホタテT」の終了時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、さらに休憩終了時刻と割り当て順序3番目の「ホタテT」の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、スタッフの出勤者数に応じて、「ホタテT」の必要時間の42.25時間(人時)を分割し、空きがでないように作業リレーの作業配置を行っている。
【0133】
また、割り当て順序3番目の「ホタテT」は、休憩開始時刻と割り当て順序2番目の「ホタテ5S」の必要時間を割り当て後の作業終了時刻の2ペアの節を自動で作り、スタッフの出勤者数に応じて、残りの必要時間(人時)を分割し、空きがでないように作業リレーの作業配置を行っているのである。
【0134】
第10実施例につき説明する。
本実施例は作業の種類ごとに作業回数を平均化することで、偏りがなく、不公平を防止する作業配置する処理を行うものである。
【0135】
手段1~手段9(出勤交替、休憩交替、他の作業のスタッフと休憩後に交替、スキル保持者が少ない作業及びスキルの高い保持者の作業:第1実施例、作業による保持スキル違いの交替作業:第2実施例、移動固定作業の空き時間の処理:第3実施例、移動固定作業のスタッフの空き時間の処理:第4実施例、移動変動作業の空き時間の処理:第5実施例、移動変動作業のスタッフの空き時間の処理:第6実施例、移動変動作業のスタッフの空き時間の処理:第7実施例、移動変動作業の作業順序・開始時間:第8実施例、移動変動作業の作業順序・終了時間:第9実施例)を含み、出勤者の出勤回数、スキル・能力の要求を考慮した上で、期間(例、月間)の範囲で日別に、出勤回数/月間に応じて回数が同じ比率に配置にする、出勤計数に応じた作業回数の平均化・平準化する処理を行う。
【0136】
図25に示す勤務シフト表で作成した期間(月間)の出勤計画と各作業ごとに、統計分析として、作業のスキル持つスタッフごとに全員の出勤回数(日別)を算出し、期間(月間)の同一作業の作業総回数を算出する。全員の出勤回数を同一作業の作業総回数で割り算した比率と人別出勤数が目標定数になる。
日別の割当は、出勤回数に応じた日数間隔がとれるバランスの配置を割当する技術である。
【0137】
図24のワークスケジュール作成画面での設定は以下の通りである。
赤枠の「朝会計」を対象に説明します。
「朝会計」の要件
・必要人数:8時~10時の時間帯指定で1名配置
・毎日行う作業
→毎日行う作業の為、2月の必要回数は月間28回になる。
左のスタッフ作業スキル画面での設定は以下の通りである。
赤枠(
図24では太い枠)の「朝会計」を対象に説明する。
「朝会計」のできるスタッフ
・スタッフAさん、スタッフBさん、スタッフCさん、スタッフDさん、スタッフEさん(合計5名)
・5名とも月間の出勤日数は20日間(休日日数は8日間)で同じになる。
(20日×5名=総出勤回数100回)
→1名あたりが担当する回数は、月間28回(朝会計)÷総出勤回数100回=0.28
20日×0.28=5.6 → 5~6回/人となる。
【0138】
エンジンは出勤者の出勤回数、スキル・能力の要求を考慮して、月間の作業回数(28回)が同じ比率の割当になるように、出勤計数(20日間)に応じた作業回数の平均化(5~6回)を行い、且つ、日数間隔がとれるようにバランスを取りながら割当している。
スタッフAさん 出勤20日 朝会計 5回/月
スタッフBさん 出勤20日 朝会計 6回/月
スタッフCさん 出勤20日 朝会計 6回/月
スタッフDさん 出勤20日 朝会計 6回/月
スタッフEさん 出勤20日 朝会計 5回/月 合計.朝会計 28回/月
【0139】
次に、第10実施例の日別作業シェアに関する処理につき説明する。
作業の種類ごとに作業回数を平均化することで、偏りがなく、不公平を防止する作業配置する処理を行うものである。
作業平準化として、1日のうちに時間単位で作業シェアする日別作業シェア処理を行うものである。
スーパーマーケットではレジの完全セルフ(お客様が自分でバーコードスキャンして決済も自分で行うコーナーの複数台レジ)をアテンダントスタッフとも言う。
及び、サービスカウンター業務など、決められた稼働時間において、スタッフが時間交替の配置をする。特定のスタッフに偏らないで、作業平準化の配置をする技術である。
【0140】
出勤者のスキル保持者を対象に決められた稼働時間を出勤者の人数で割ることで1人当たりの作業配置時間を算出する。
スタッフごとの出勤時間、退勤時間と作業のシェア時刻の節、2ペアを合わせる。開始時刻、終了時刻のつなぎ目となる節、2ペアを合わせる。
【0141】
作業の開始時間、終了時間から空き時間をなくすように、作業リレーの作業配置をすることにより、スキル・能力の要求を考慮した作業交替ができ、未割当(空き時間)をなくし、作業シェア平準化を配置する技術である。
【0142】
図26に示すワークスケジュール作成画面での設定は以下の通りである。
赤枠(
図26において太い線の枠)の「セルフ」を対象に説明する。
「セルフ」の要件
・必要人数:9時~21時の時間帯指定で毎時1名配置
・1回の割当時間:下限1時間~上限2時間
スタッフの作業スキル設定は以下の通りである。
赤枠(太い線の枠)の「セルフ」を対象に説明する。
「セルフ」のできるスタッフ
・スタッフ2さん、スタッフ3さん、スタッフ4さん、スタッフ5さん、スタッフ6さん、スタッフ7さん(合計6名)
→セルフの稼働時間12時間÷6名=2時間/人となる。
【0143】
エンジンはスタッフの出勤とスキル・能力やスタッフの空き時間を考慮して、指定された作業(セルフ)の稼働時間において、特定のスタッフに偏らずに、時間交替の配置を行う為に、出勤者のスキル保持者を対象に1人当たりの作業配置時間(2時間)を算出し、スタッフ2さんの「朝一」の終了時刻(9時)と「セルフ」の作業開始時刻(9時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間のセルフ作業をシェア割当している。
【0144】
スタッフ2さんの「セルフ」の終了時刻(11時)とスタッフ5さんの出勤時刻(11時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間のセルフ作業を空き時間をなくすように、時間交替の作業リレーを行いながら、シェア割当している。
【0145】
スタッフ5さんの「セルフ」の終了時刻(13時)とスタッフ3さんの退勤時刻(15時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間のセルフ作業を空き時間をなくすように、時間交替の作業リレーを行いながら、シェア割当している。
【0146】
スタッフ3さんの「セルフ」の終了時刻(15時)とスタッフ4さんの休憩終了時刻(15時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間のセルフ作業を空き時間をなくすように、時間交替の作業リレーを行いながら、シェア割当している。
【0147】
スタッフ4さんの「セルフ」の終了時刻(17時)とスタッフ7さんの出勤時刻(17時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間のセルフ作業を空き時間をなくすように、時間交替の作業リレーを行いながら、シェア割当している。
【0148】
スタッフ7さんの「セルフ」の終了時刻(19時)とスタッフ6さんの退勤時刻(21時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間のセルフ作業を空き時間をなくすように、時間交替の作業リレーを行いながら、シェア割当している。
【0149】
次に、第11実施例(作業時刻指定なし処理に関する)につき説明する。
本実施例は、スタッフの出勤時間、退勤時間、作業の開始時刻、終了時刻のつなぎ目となる節を合わせ、スタッフのリレーで空き時間をなくす処理を行うものである。
【0150】
本実施例は、手段1~10(出勤交替、休憩交替、他の作業のスタッフと休憩後に交替、スキル保持者が少ない作業及びスキルの高い保持者の作業:第1実施例、作業による保持スキル違いの交替作業:第2実施例、移動固定作業の空き時間の処理:第3実施例、移動固定作業のスタッフの空き時間の処理:第4実施例、移動変動作業の空き時間の処理:第5実施例、移動変動作業のスタッフの空き時間の処理:第6実施例、移動変動作業のスタッフの空き時間の処理:第7実施例、移動変動作業の作業順序・開始時間:第8実施例、移動変動作業の作業順序・終了時間:第9実施例、月間回数、日別作業シェア:第10実施例、)を含み、ワークスケジュール(工程のタイムテーブル)の指定の作業時間をあらかじめ決めなくても(作業時刻設定なし)、作業別に分割する人時数(移動変動作業)と時間軸を移動できる作業の人時数(移動固定作業)の範囲時間を営業の開始(開店時間)、終了(閉店時刻)設定することで、スタッフの雇用条件に基づき、日別の勤務時間を基準に、各々作業のスキル・能力の要求を考慮した上で、人別に勤務時間の軸に作業ごとの開始と終了の時刻の節へ各作業を自動移動するものである。スタッフの出勤に合わせたリレー型作業配置により、未割当(空き時間)をなくす処理を行うものである(
図28参照)。
【0151】
図28を参照して説明すると、
スタッフの勤務要件、スキル要件は以下の通りである。
勤務要件
・スタッフの勤務可能時間は、全員6時30分~20時30分になる。(緑色のバー)
・1日の勤務時間は、全員下限・上限5時間30分になる。
スキル要件
「移動固定作業」
・夜会計・・・該当者なし ・発注日配パン・・・スタッフ1
・発注非生鮮・・・スタッフ1
「移動変動作業」
・品出し青果・・・全員 ・青果カット・・・全員
・青果リパック・・・全員 ・整理・補充・・・全員
・見切り作業・・・全員 ・品出し惣菜・・・全員
・品出し日配・・・全員 ・品出し精肉・・・全員
【0152】
スタッフの出勤とスキル・能力やスタッフの空き時間を考慮して、ワークスケジュール(工程のタイムテーブル)の指定の作業時間をあらかじめ決めなくても(作業時刻設定なし)、作業別に分割する人時数(移動変動作業)と時間軸を移動できる作業の人時数(移動固定作業)の範囲時間(稼働開始時刻~稼働終了時刻)の中で、スタッフの雇用条件(勤務時間及び勤務可能時間帯)に基づき、各々作業のスキル・能力の要求を考慮した上で、人別に勤務時間の軸に作業ごとの開始と終了の時刻の節へ各作業を自動移動する。スタッフの出勤に合わせたリレー型作業配置により、未割当(空き時間)をなくす処理を行うものである。
【0153】
「発注日配パン」は、スタッフ1さんしかできないこと、また、移動固定作業で分割できない為、必要時間の1時間をスタッフ1さんの「青果カット」の終了時刻(9時)に合わせて、移動固定作業「発注日配パン」の開始時刻を9時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、1時間(人時)を空き時間のないように、優先的に作業リレーで割当している。
【0154】
「発注非生鮮」は、スタッフ1さんしかできないこと、また、移動固定作業で分割できない為、必要時間の1時間をスタッフ1さんの「整理・補充」の終了時刻(11時)に合わせて、移動固定作業「発注非生鮮」の開始時刻を11時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、1時間(人時)を空き時間のないように、優先的に作業リレーで割当している。
【0155】
「品出し惣菜」は、移動変動作業で必要時間の3時間(人時)を分割して、スタッフ1さんとスタッフ4さんの出勤時刻(6時30分)に合わせて、「品出し惣菜」の作業開始時刻を6時30分に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、1.5時間(人時)ずつ、出勤に合わせたリレー型作業配置を行っている。
【0156】
「品出し精肉」は、移動変動作業で必要時間の4時間(人時)を分割して、スタッフ4さんの「品出し惣菜」の終了時刻(8時)に合わせて、「品出し精肉」の開始時刻を8時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、1時間(人時)を空き時間のないように作業リレーで割当している。
【0157】
スタッフ6さんの出勤時刻(6時30分)に合わせて、移動変動作業「品出し精肉」の開始時刻を6時30分に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2.5時間(人時)を出勤に合わせたリレー型作業配置を行っている。
【0158】
スタッフ9さんの「品出し青果」の終了時刻(8時30分)に合わせて、移動変動作業「品出し精肉」の開始時刻を8時30分に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、30分(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0159】
「品出し青果」は、移動変動作業で必要時間の6時間(人時)を分割して、スタッフ7さん、スタッフ8さん、スタッフ9さんの出勤時刻(6時30分)に合わせて、移動変動作業「品出し青果」の開始時刻を6時30分に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間(人時)ずつ、出勤に合わせたリレー型作業配置を行っている。
【0160】
「品出し日配」は、移動変動作業で必要時間の8時間(人時)を分割して、スタッフ10さん、スタッフ11さん、スタッフ12さんの出勤時刻(6時30分)に合わせて、移動変動作業「品出し日配」の開始時刻を6時30分に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間30分(人時)ずつ、出勤に合わせたリレー型作業配置を行っている。
【0161】
スタッフ8さんの「品出し青果」の終了時刻(8時30分)に合わせて、移動変動作業「品出し日配」の開始時刻を8時30分に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、30分(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0162】
「青果カット」は、移動変動作業で必要時間の3時間(人時)を分割して、スタッフ13さんの出勤時刻(6時30分)に合わせて、移動変動作業「青果カット」の開始時刻を6時30分に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、30分(人時)を出勤に合わせたリレー型作業配置を行っている。
【0163】
スタッフ1さんの「品出し惣菜」の終了時刻(8時)に合わせて、移動変動作業「青果カット」の開始時刻を8時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、1時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0164】
スタッフ7さんの「品出し青果」の終了時刻(8時30分)に合わせて、移動変動作業「青果カット」の開始時刻を8時30分に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、1.5時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0165】
「青果リパック」は、移動変動作業で必要時間の2時間(人時)をスタッフ13さんの「青果カット」の終了時刻(7時)に合わせて、移動変動作業「青果リパック」の開始時刻を7時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間(人時)を作業リレーで割当している。
【0166】
「見切り作業」は、移動変動作業で必要時間の13時間(人時)を分割して、
スタッフ4さんの「品出し精肉」の終了時刻(9時)に合わせて、移動変動作業「見切り作業」の開始時刻を9時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、また、退勤時刻(12時)に合わせて、作業終了時刻(12時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、3時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0167】
スタッフ7さんの「青果カット」の終了時刻(10時)に合わせて、移動変動作業「見切り作業」の開始時刻を10時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、また、退勤時刻(12時)に合わせて、作業終了時刻(12時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0168】
スタッフ9さんの「品出し精肉」の終了時刻(9時)に合わせて、移動変動作業「見切り作業」の開始時刻を9時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、また、退勤時刻(12時)に合わせて、作業終了時刻(12時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、3時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0169】
スタッフ10さんの「品出し日配」の終了時刻(9時)に合わせて、移動変動作業「見切り作業」の開始時刻を9時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、また、退勤時刻(12時)に合わせて、作業終了時刻(12時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、3時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0170】
スタッフ12さんの「整理・補充」の終了時刻(10時)に合わせて、移動変動作業「見切り作業」の開始時刻を10時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、また、退勤時刻(12時)に合わせて、作業終了時刻(12時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0171】
「整理・補充」は、移動変動作業で必要時間の11時間(人時)を分割して、
スタッフ1さんの「発注日配パン」の終了時刻(10時)に合わせて、移動変動作業「整理・補充」の開始時刻を10時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、また、スタッフ1さんの「発注非生鮮」の開始時刻(11時)に合わせて、作業終了時刻(11時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、1時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0172】
スタッフ6さんの「品出し精肉」の終了時刻(9時)に合わせて、移動変動作業「整理・補充」の開始時刻を9時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、また、退勤時刻(12時)に合わせて、作業終了時刻(12時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、3時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0173】
スタッフ8さんの「品出し日配」の終了時刻(9時)に合わせて、移動変動作業「整理・補充」の開始時刻を9時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、また、退勤時刻(12時)に合わせて、作業終了時刻(12時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、3時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0174】
スタッフ11さんの「品出し日配」の終了時刻(9時)に合わせて、移動変動作業「整理・補充」の開始時刻を9時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、また、退勤時刻(12時)に合わせて、作業終了時刻(12時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、3時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0175】
スタッフ12さんの「品出し日配」の終了時刻(9時)に合わせて、移動変動作業「整理・補充」の開始時刻を9時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、1時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0176】
次に、第11実施例(定刻時と移動作業に関する)につき説明する。
本実施例は、スタッフの出勤時間、退勤時間、作業の開始時刻、終了時刻のつなぎ目となる節を合わせ、スタッフのリレーで空き時間をなくす処理を行うものである。
【0177】
二つに別々の属性を持つ、定刻時の作業と移動できる作業のセット場合、時刻を決められた作業とスタッフの出勤時間の空き時間の節に合わせ、つなぎ目になるように、移動変動作業と移動固定作業が自動移動して、スキル・能力の要求を考慮し、スタッフの出勤に合わせたリレー型作業配置により、未割当(空き時間)をなく処理を行うのである。
【0178】
図29を参照して説明すると、ワークスケジュール作成画面での設定は以下の通りである。
・「移動固定作業」は、背景色につき斜め線が設けられたバーの作業(夜会計)になる。
要件
「定刻時作業」
・SC・・・9時~15時 1名、16時~18時 1名
・清掃・・・15時~16時 1名
「移動固定作業」
・夜会計・・・6時~22時の間で1時間(人時)・1名
スタッフの勤務要件、スキル要件は以下の通りである。
勤務要件
・スタッフの勤務可能時間は、緑色のバー(最下段のバー)になる。
スタッフAさん・・・8時~21時15分
スタッフBさん・・・8時~20時
スタッフCさん・・・10時~19時
・1日の勤務時間は、全員下限・上限8時間になる。
スキル要件
「定時刻作業」
・SC・・・スタッフA、スタッフF
・清掃・・・スタッフF
「移動固定作業」
・夜会計・・・スタッフF
【0179】
スタッフの出勤とスキル・能力やスタッフの空き時間を考慮して、時刻を決められた作業とスタッフの出勤時間の空き時間の節に合わせ、つなぎ目になるように、移動変動作業と移動固定作業が自動移動して、スキル・能力の要求を考慮し、スタッフの出勤に合わせたリレー型作業配置により、未割当(空き時間)をなくす処理を行う。
【0180】
定時刻作業の「清掃」は、スタッフFさんしかできない為、優先的に割当している。
【0181】
定時刻作業の「SC」は、「清掃作業」の終了時刻(16時)と「SC」の開始時刻(16時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、スタッフFさんに空き時間のないように作業リレーで割当している。
【0182】
移動固定作業の「夜会計」は、スタッフFさんの18時~19時に空き時間がある為、「SC」の終了時刻(18時)に合わせて、「夜会計」の開始時刻を18時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、1時間(人時)を空き時間のないように作業リレーで割当している。
【0183】
ところで、今まで述べた本発明の各実施例において、つなぎ目となる節は2ペア作ることでスムーズに空き時間を作ることなく本発明の効果が達成できることを説明したが、本発明は決して2ペアの節の形成に限定されるものではない。つなぎ目となる節が1ペアでも本発明が実施できれば節の形成は1ペアだけでも構わないし、2ペア以上あっても構わないものである。
【符号の説明】
【0184】
1 ワークスケジュール処理部
2 スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部
3 作業交替節処理部
4 最適化処理部
10 ワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステム
11 制御手段
12 入力手段
13 表示手段
【手続補正書】
【提出日】2024-03-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも、ワークスケジュール処理部、スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部、作業交替節処理部、最適化処理部を有し、
前記スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部では、スタッフの労働条件データ、スタッフのスキル・能力データが設定されて保存され、
前記作業交替節処理部では、空き時間を作ることなくワークスケジュールを作成できる連結データが生成され、
前記最適化処理部では、前記スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部で保存されたスタッフの労働条件データ、スタッフのスキル・能力データと前記作業交替節処理部で生成された連結データが入力され、前記連結データが演算処理されて空き時間のないワークスケジュールデータがワークスケジュール処理部へ送出される、
ことを特徴とするワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステム。
【請求項2】
前記作業交替節処理部で生成される連結データは、ワークスケジュールに作業可能なスタッフを当てはめた連結データと、ワークスケジュールを移動し、作業可能なスタッフのワークスケジュールに当てはめる連結データである、
ことを特徴とする請求項1記載のワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステム。
【請求項3】
前記ワークスケジュール処理部は、スーパーマーケットのレジ部門のワークスケジュール作成に際し、POSデータから客数データを基準処理時間から時間帯別必要レジ台数を算出する処理が行える、
ことを特徴とする請求項1記載のワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステム。
【請求項4】
前記スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部では、スタッフの設定した時間帯の中で作業できる時間、あるいは勤務できる下限及び上限の作業時間の設定が行える、
ことを特徴とする請求項1記載のワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステム。
【請求項5】
前記作業交替節処理部では、複数のスタッフで継続して行うワークスケジュールにおいて複数スタッフの異なった作業時間帯での各々の作業開始時刻と作業終了時刻を設定して記憶し、時間差を有して設けられた各スタッフの休憩の開始時刻と終了時刻を設定して記憶しておき、前記終了時刻と開始時刻とを合わせて連結させる制御を行う、
ことを特徴とする請求項1記載のワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にシフト制を採用してのワークスケジュール表作成に際し、パートスタッフなどスタッフの詳細な出勤条件などを考慮できて、しかも作業時間帯にスタッフが存在しないときの空き時間を生じさせることのないPC使用のワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばシフト制を採用してのワークスケジュール表作成に際し、特にパートスタッフなどスタッフの詳細な出勤条件などを考慮し、しかも作業時間帯にスタッフが存在しないときの空き時間を生じさせることのないPC使用のワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステムは創案されていないのが実情であった。
【0003】
現存する同様のシステムで存在するのは、大まかに定時の時間帯作業を設定し、設定した定時の時間帯作業にスタッフを割り当てるシステムであった。しかし、設定した定時の時間帯における時間作業とスタッフの希望する出勤時間などの出勤条件がなかなか合致せず、設定した時間帯にスタッフが割り当てられない未割り当てが発生し、もって前記時間帯に空き時間帯が生じるとの課題があった。
【0004】
また、所定時間帯における作業内容と、その作業に従事するスタッフのスキル・能力が合致せず、これによっても未割り当てが発生し、設定した時間帯に空き時間帯が生じる課題があった。
さらに、時間帯に設定したスタッフの休憩タイムの開始時間が、その後作業交替する作業交替者の作業開始可能時間と合致せず、これによっても未割り当てが発生し、空き時間が生ずるとの課題もあった。
【0005】
ここで、ワークスケジュールにおけるシフト制について述べる。
シフト制とは、同じ職場で働くスタッフが毎日同じ時間、毎週同じ曜日に出退勤する固定制勤務に対して、働く時間や曜日などが常に一定ではない勤務形態をいう。
朝早くから夜遅くまで長時間対応する仕事や、曜日にかかわらず毎日対応する仕事では、シフト制勤務が多く取り入れられている。
【0006】
シフト制は、スーパーやコンビニなどの小売業、レストランや居酒屋などの飲食業が多く採用しているが、それ以外にも製造業や運送業、保育や介護、カスタマセンターやシステム運用業界などシフト制を導入している業種は多々ある。
シフト制で働くスタッフの雇用形態は、正社員や契約社員、パートやアルバイトなどさまざまで、1日の勤務時間や一週間の出勤日数がスタッフにより異なることもある。
【0007】
シフト制にはいくつかの種類があるが、主なものは完全シフト制、固定シフト制、自由シフト制がある。
【0008】
ここで、完全シフト制とは、複数のシフトパターンがあらかじめ決まっており、自分がどのシフトパターンのグループに入るかにより、出勤する曜日や出勤する時間が決まる。なお、一般的にはシフトパターンは週ごとや月ごとで変わる。
工場や介護の仕事など1日24時間稼働している業種では、日勤と夜勤の2交替制、日勤・夕勤・夜勤の3交替制のような完全シフト制がみられる。休日が土日ではないため完全週休二日制と呼ばれることもある。
【0009】
次に、固定シフト制とは、時間固定シフト制や曜日固定シフト制ともいわれ、仕事に就く前に「何曜日の何時から何時まで勤務するか」が決まる。コールセンターなど、朝早くから夜遅くまで長時間の顧客対応のある業種で多く用いられている制度である。
たとえば月曜と水曜と金曜の17時から22時まで働くと決まったら、毎週、同じ曜日の同じ時間に働く勤務形態となる。固定されたシフトは、半年や1年ごとに希望を再確認しシフト見直しが行われることもある。
【0010】
次に、自由シフト制とは、希望シフト制ともいわれ、働く時間があらかじめパターン化されていないシフト制をいう。週ごとや月ごとにシフトに入りたい希望日と希望時間を勤務先に伝え、勤務先がシフトの調整をして、翌週や翌々週に自分が勤務する日時が確定するという流れが一般的となる。
【0011】
しかるに、本発明は特に前記自由シフト制勤務を採用してのワークスケジュール表作成に際して用いられるPC使用のワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステムに関する発明として位置づけられる。
パートやアルバイトを多く採用している小売業や飲食業などの業種では、自由シフト制が採用されていることが多い。
【0012】
なお、飲食業や小売業などでは複数のシフト制を組み合せて店舗を営業していることもある。たとえば、正社員は1日8時間、週5日の完全シフト制、契約社員は1日6時間、週4日の固定シフト制、パートやアルバイトは1日3時間以上、週2日以上の自由シフト制をとるという場合である。
【0013】
シフト制のメリットとして、自由シフト制であれば、自分のスケジュールに合わせて出勤する日と休む日を決められるため、プライベートを優先して、空いた日に仕事ができ、仕事とプライベートの両立がしやすくなる。シフト制の仕事を組み合わせてダブルワークができる場合もある。
シフト制は、休みを土日ではなく平日に取得したいスタッフや、朝が苦手で少し遅い時間から働きたいスタッフ、夜勤で働きたいスタッフなどにとってメリットがある。
【0014】
ところで、従来のシフト制のデメリットとしては、自由シフト制の場合、希望のシフトを出してから出勤日が決まるため、出勤日時が確定するまでは他の予定を入れられず、予定が立てにくいこともあった。
また、シフト制を採用する業者側において鑑みると、例えばパートスタッフの雇用条件やスタッフのスキル差、能力差を最大限考慮してワークスケジュール表を作成すると、スタッフの交替時間時に空き時間が生じてしまうとの恐れがあったのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は、前記従来の課題を解決するために創案されたものであって、シフト制を採用するに際し、設定した時間帯に対して、スタッフの希望する出勤時間などが合致しなかったとしても、また、作業内容と、その作業に従事するスタッフのスキル・能力が合致しなかったとしても、さらにスタッフの休憩タイムの開始時間が、その後作業交替する作業交替者の作業開始可能時間と合致しなかったとしても、前記時間帯に空き時間帯を生じさせないワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステムを提供することを目的とするものである。
【0017】
ところで、スーパーマーケット業界では、作業割り当てシステムをレイバースケジュールプログラムとも称呼しており、該プログラムを約30年以上前からアメリカでのシステムをも参考にして運用している。
すなわち、前記システムでは作業ごとに、また時間別に何人の作業者が必要なのかを算出出来るシステムとなっている。
【0018】
さらに、POSのレジが普及しているので、レジメーカーもデータに日別、時間別客数などをPOSから算出することができるものとなっている。よって、曜日別、時間帯別に集計して、必要な人員数が分かる。
また、時間別の人数を人時数といい、曜日別に人時数を求め、更に、時間別に人時数を求められるシステムとなっている。
【0019】
しかし、前記システムを導入したワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステムであっても、特に休日の希望、休憩時間の希望、あるいはスタッフのスキルや能力の違いにより、曜日別の必要人時数に対して偏りがあり、さらに、属人化するとの課題があった。
【0020】
しかしながら、本発明は、POSレジのスタッフに特化したワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステムであったとしても、従来の課題も本発明で解決できるものとなった。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明は、
少なくとも、ワークスケジュール処理部、スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部、作業交替節処理部、最適化処理部を有し、
前記スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部では、スタッフの労働条件データ、スタッフのスキル・能力データが設定されて保存され、
前記作業交替節処理部では、空き時間を作ることなくワークスケジュールを作成できる連結データが生成され、
前記最適化処理部では、前記スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部で保存されたスタッフの労働条件データ、スタッフのスキル・能力データと前記作業交替節処理部で生成された連結データが入力され、前記連結データが演算処理されて空き時間のないワークスケジュールデータがワークスケジュール処理部へ送出される、
ことを特徴とし、
または、
前記作業交替節処理部で生成される連結データは、ワークスケジュールに作業可能なスタッフを当てはめた連結データと、ワークスケジュールを移動し、作業可能なスタッフのワークスケジュールに当てはめる連結データである、
ことを特徴とし、
または、
前記ワークスケジュール処理部は、スーパーマーケットのレジ部門のワークスケジュール作成に際し、POSデータから客数データを基準処理時間から時間帯別必要レジ台数を算出する処理が行える、
ことを特徴とし、
または、
前記スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部では、スタッフの設定した時間帯の中で作業できる時間、あるいは勤務できる下限及び上限の作業時間の設定が行える、
ことを特徴とし、
または、
前記作業交替節処理部では、複数のスタッフで継続して行うワークスケジュールにおいて複数スタッフの異なった作業時間帯での各々の作業開始時刻と作業終了時刻を設定して記憶し、時間差を有して設けられた各スタッフの休憩の開始時刻と終了時刻を設定して記憶しておき、前記終了時刻と開始時刻とを合わせて連結させる制御を行う、
ことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、設定した時間帯に対して、スタッフの希望する出勤時間などが合致しなかったとしても、また、作業内容と、その作業に従事するスタッフのスキル・能力が合致しなかったとしても、さらにスタッフの休憩タイムの開始時間が、その後作業交替する作業交替者の作業開始可能時間と合致しなかったとしても、前記時間帯に空き時間帯を生じさせないワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステムを提供できるとの優れた効果を奏する。
【0023】
また、特に、POSのレジスタッフに提供されるワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステムであったとしても、従来のシステムでは、休日の希望、休憩時間の希望、あるいはスタッフのスキルや能力の違いにより、曜日別の必要人時数に対して偏りが生じ、さらに、属人化するとの指摘があったが、本発明はこれら課題も解消できるとの優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明によるワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステムの概略構成を説明する説明図である。
【
図2】本発明の第1実施例によるワークスケジュール画面を説明する説明図である。
【
図3】本発明の第1実施例によるシフト表画面を説明する説明図(1)である。
【
図4】本発明の第1実施例によるシフト表画面を説明する説明図(2)である。
【
図5】本発明による人別のタスク分担表画面を説明する説明図である
【
図6】スタッフの労働条件が入力手段により入力される状態を説明する説明図(1)である。
【
図7】スタッフの労働条件が入力手段により入力される状態を説明する説明図(2)である。
【
図8】スタッフの労働条件が入力手段により入力される状態を説明する説明図(3)である。
【
図9】各スタッフのスキル・能力データが入力手段により入力される状態を説明する説明図である。
【
図10】第2実施例の構成を説明する説明図(1)である。
【
図11】第2実施例の構成を説明する説明図(2)である。
【
図12】第3実施例の構成を説明する説明図である。
【
図13】第4実施例の構成を説明する説明図である。
【
図14】第5実施例の構成を説明する説明図である。
【
図15】第6実施例の構成を説明する説明図である。
【
図16】第7実施例の構成を説明する説明図(1)である。
【
図17】第7実施例の構成を説明する説明図(2)である。
【
図18】第8実施例の構成を説明する説明図である。
【
図19】第9実施例の構成を説明する説明図である。
【
図20】他の作業のスタッフと休憩後に交替するシステム運用を説明する説明図である。
【
図21】スキル保持者が少ない作業及びスキルの高い保持者の作業の交替を説明する説明図である。
【
図22】第4実施例における移動固定作業と空き時間の処理に関する制御を説明する説明図(1)である。
【
図23】第4実施例における移動固定作業と空き時間の処理に関する制御を説明する説明図(2)である。
【
図24】第10実施例(月間回数に関する)の構成につき説明する説明図(1)である。
【
図25】第10実施例(月間回数に関する)の構成につき説明する説明図(2)である。
【
図26】第10実施例の日別作業シェアに関する処理につき説明する説明図(1)である。
【
図27】第10実施例の日別作業シェアに関する処理につき説明する説明図(2)である。
【
図28】第11実施例(作業時刻指定なし処理に関する)の構成を説明する説明図である。
【
図29】第11実施例(定刻時と移動作業に関する)の構成を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明を図に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本発明によるワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステム10の概略構成を説明する概略構成説明図である。
【0026】
図1において、ワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステム10は、少なくとも、ワークスケジュール処理部1、スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部2、作業交替節処理部3、最適化処理部4を有して構成される制御手段11と、該制御手段11に所定データを入力する入力手段12と前記設定したデータ内容を表示する表示手段13などを有して構成されている。
【0027】
本発明のワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステム10では、前記ワークスケジュール処理部1によって、ワークスケジュールが作業ごとに表示される表が作成される(例えば、
図2参照)。
【0028】
ワークスケジュールの表の作成方法として、予め決められたワークスケジュール用タイムテーブルの作業テンプレートを使用し、該作業テンプレートから所定のワークスケジュールの表を張り付けることも出来る。
また、随時、所定のワークスケジュール内の作業時間などを追加、変更、削除して表を作成することも出来る。
【0029】
次に、スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部2では、
図6に示す様に、スタッフの労働条件、例えば、スタッフ9さんの希望する労働条件が入力手段12により入力されて、それらデータが設定され保存される。そして、スタッフ17さん及びスタッフ7さんの労働条件は
図7、
図8に示す様に入力手段12により入力されて設定、保存される。さらに
図9に示す画面において各スタッフのスキル・能力データについても入力手段12により入力されて設定、保存されるものとなる。すなわち、例えば、スタッフが設定した時間帯の中で作業できる時間の設定(例えば、9時~12時の間の1時間)、あるいはスタッフの勤務できる下限及び上限の作業時間の設定などが考えられる。
【0030】
そして、スタッフが所定の作業を行うに際し、どの程度のスキルを有するか、またどの程度の作業能力を有するかなどのデータが入力されてスタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部2に設定、保存されるのである。
【0031】
次に、作業交替節処理部3は、例えば、複数のスタッフで継続して行うワークスケジュールにおいて複数スタッフの異なった作業時間帯での各々の作業開始時刻と作業終了時刻を設定して記憶し、あるいは時間差を有して設けられた各スタッフの休憩の開始時刻と終了時刻などを設定して記憶しておき、前記各々の終了時刻と開始時刻とを合わせて連結させる制御を行うものである。この制御によって複数のスタッフの交替があったとしてもその交替について空き時間が生じないようスケジュール制御できる。
【0032】
作業交替節処理部3は、例えば、あるワークスケジュールにおいて先に勤務しているスタッフの勤務終了時刻とその後勤務するスタッフの勤務開始時刻を合わせる節、すなわち連結部を作成する処理を行うのである。これによって一つのワークスケジュール(例えばスーパーマーケットのレジ作業など)において作業の空き時間をなくし、作業を継続させることができるものとなる(出勤交替)。
【0033】
また、休憩時間が生じる場合にも、先に勤務しているスタッフにおける休憩の開始時刻とその後勤務するスタッフにおける勤務の開始時刻を同時刻にする節(連結部)を作る処理を行う。かかる処理によって一つのワークスケジュール(例えばスーパーマーケットのレジ作業など)において休憩時間によって生じる空き時間をなくし、作業を継続させることができることとなる。
【0034】
すなわち、ある作業を行っているスタッフの休憩の開始時刻に、その作業を引き継ぐその後勤務するスタッフの勤務開始時刻に節(連結部)を作る処理を行うと、休憩をとるスタッフの作業にその後勤務するスタッフの作業がスムーズに継続し、空き時間が生じないことになる(休憩交替)。
【0035】
なお、上記作業交替節処理部3での処理では、例えば1日のワークスケジュール内で空き時間が生じないよう各スタッフの労働条件を考慮して固定されたワークスケジュールに各スタッフの有する労働可能時間を当てはめて空き時間が生じないよう処理しているが、本システムではそれに限定されない。
【0036】
すなわち、ワークスケジュール自体を分割して移動できるようにし、そのワークスケジュールをスタッフの労働条件を考慮したスタッフの有する労働可能時間の空き時間に当てはめ、もって移動可能なワークスケジュールにおいても空き時間が生じないものとしている。かかるスケジュール制御は画期的なもので本発明の大きな特徴となっている。
【0037】
また、作業交替節処理部3は、例えば、作業のスキル・作業の処理能力が必要な作業の交替において、交替する後のスタッフの作業のスキル能力・作業の処理能力を確認して精査し、その確認精査後、交替する前後のスタッフの作業のスキル能力・作業の処理能力が合ったスタッフを選択する処理も行う。この処理によりスタッフの作業のスキル能力・作業処理能力に差が生じないスタッフ交替作業を行うことが出来るものとなっている。このようなスケジュール制御が出来ることも本発明の大きな特徴である。
【0038】
上記の作業交替節処理部3を有することにより、例えば先に勤務しているスタッフの作業終了時刻と後から勤務するスタッフの作業開始時刻を自動的に合わせられる。すなわち、作業交替節処理部3の操作により作業交替の節を作ることで、作業の空き時間を生じさせないものとなる。そして、前記した作業交替節の時刻、休憩交替節の時刻など各種節の時刻、及びスタッフの作業スキル能力・作業処理能力差、スタッフの空き時間などを考慮して、後述の最適化処理部4が操作され、本システムを利用するユーザにあっても、また前記ユーザに勤務する各スタッフにおいても最適なワークスケジュールが作成されるものとなるのである。
【0039】
最適化処理部4では、前記したように、スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部2で保存された各スタッフのデータ及び作業交替節処理部3で設定された各作業の節(連結部)データが入力され、これら入力されたデータが使用されてワークスケジュール作成の演算制御処理が行われる。
そして、前記ユーザや従業者である各スタッフについての最適なワークスケジュールが自動的に作成される。また、一連の作業に空き時間が生じないワークスケジュールが作成されるものとなる。
【0040】
すなわち、スタッフの作業労働条件などやスキル・能力の程度などのデータ、例えば、設定した時間帯の中で作業できる時間(例えば、9時~12時の間の1時間)などのデータ、あるいは勤務できる下限及び上限の作業時間のデータ、さらには各スタッフが所定の作業においてどの程度のスキルを有するか、またどの程度の能力を有するかなどのデータが各々最適化処理部4に送出され、最適化処理部4では、それらデータが演算処理されて前記ユーザにおいても従業者である各スタッフにとっても最適なワークスケジュールが作成されることとなる。
【0041】
また、作業交替節処理部3で設定された各スタッフの作業交替節の時刻、休憩交替節の時刻、及び各スタッフの空き時間などのいわゆる連結データと称されるデータも最適化処理部4に送出され、最適化処理部4で前記データも演算制御処理され、もって各スタッフについて最適なワークスケジュール及び一連の作業において空き時間の生じないワークスケジュールが作成されるものとなる。
【0042】
尚、最適化処理部4では、空き時間を生じさせない各スタッフの作業連結の他に、同じ作業時間帯に何人のスタッフが必要なのかも考慮できる機能も有している。
【0043】
例えば、9時~12時の間の1時間の場合、2人=30分×2人=1時間、3人×20分=1時間)などと所定の作業時間帯において複数人に作業分割する処理も行えるものとなっている。かかる処理制御は、後述する移動固定作業あるいは移動変動作業を含むワークスケジュール作成に使用されるものとなる。
【0044】
ところで、ワークスケジュール処理部1では、前述した通り、予め決められたタイムテーブルの作業テンプレートからワークスケジュールを貼り付けるなどの処理が出来るほか、スーパーマーケットのレジ部門の場合では、POSデータから客数データを基準処理時間から時間帯別必要レジ台数を算出する処理も行えるものとなっている。
【0045】
尚、従来のワークスケジュール作成システムでは、予め決められた定時の作業の処理が中心で、スタッフの異なる休憩時間の設定処理や複数スタッフの作業時間の空き時間を生じさせない変動作業処理まで出来るものではなかった。従って、従来のワークスケジュール作成システムでは、一連の作業において空き時間が存在してしまう課題があったのである。
【0046】
しかるに本発明では、前述のスタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部2、作業交替節処理部3及び最適化処理部4などの入力設定、演算処理操作により所定の作業時間範囲内で、各スタッフの作業時間数は変更することなく、ある作業につきスタッフが存在しないため空き時間を生じさせてしまうことなくスムーズに作業を連続させることができるものとなった。
【0047】
すなわち、スタッフスキル・能力データ設定保存部2で設定された各スタッフの労働条件、スタッフのスキル・能力データ及び作業交替節処理部3で設定された作業交替節の時刻や休憩交替の節の時刻データが設定されて処理され、もって最適化処理部2の演算処理が行われ、作業につきスタッフが存在しないことによる空き時間を生じさせることなくスムーズに作業を連続させすることができるものとなったのである。
【0048】
ここで、本発明の第1実施例によるシステム、すなわちワークスケジュールに各スタッフの労働可能時間を当てはめてワークスケジュールに空き時間を生じさせないシステムを稼働させると、まず
図2に示す画面、すなわちワークスケジュール画面が表示される。
【0049】
このワークスケジュール画面では、各作業に対する必要時間帯及びスタッフの必要人数が入力手段12により入力されて設定される。例えば、
図2の画面の31番レジの時間帯をみると、下記のように入力されて設定されている。
・対象作業:31番レジ
・必要時間帯:9:00~21:00
・必要人数:1名(台)尚、チャートバーに記載されている数字が人数となる。
【0050】
次いで、
図3に示すシフト表画面が表示される。該シフト表画面にて、画面上部にある「最適化実行」ボタンを押下することで、最適化処理部4が稼働して演算処理が行われ、
図4に示すシフト表及び
図5に示すタスク分担表が自動作成されるものとなる。
【0051】
尚、自動作成の際には、最適化処理部4は、前述したように、前記
図2に示すワークスケジュール画面で設定されている必要時間帯や必要人数に対して、前記スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部2に設定、保存されている各データ、すなわちスタッフの労働条件(勤務可能時間帯、日・週・月の下限・上限時間、休日日数、連続勤務日数等)や作業スキル、その他の条件データが演算制御処理されて
図4に示すシフト表及び
図5に示すタスク分担表が自動作成されるものとなる。
【0052】
図3に示すシフト表画面で「最適化実行」ボタンを押下することにより最適化処理部4の処理が行われシフト表画面は
図4のように変わる。すなわち、最適化処理部4により、前記スタッフの各労働条件などが考慮され、各スタッフの勤務予定の結果が自動作成される。ここで、緑色の部分(
図4ではやや薄い灰色の部分)が、自動作成された勤務予定日になる。また、ピンク色の部分(
図4ではやや濃い灰色の部分)が、自動割振りされた休日になっている。また、
図4でやや濃い灰色の部分の下側には「有給」あるいは「公休」と記載されている場合があり、休日がどのような種類の休日かが判断できるものとなっている。
【0053】
図5は人別のタスク分担表画面である。該人別のタスク分担表画面は、最適化処理部4がスタッフの各条件のデータを演算処理し、作業予定の結果が自動作成されるが、前記
図3に示すシフト表画面で「最適化実行」ボタンを押下すると、
図4に示すシフト表とともにこの
図5に示す人別のタスク分担表画面も自動作成されるものとなる。しかるに、この
図5に示す人別のタスク分担表画面が出勤交替の表となるのである。
【0054】
(他の作業のスタッフと休憩後に交替)
ここで、休憩の交替、出勤による交替、スキル・能力の要求する作業の交替により、作業は継続されるが、スタッフがリレーのように作業をつなぐことができることで未割当(空き時間)をなくすことができる。
【0055】
図20に示すワークスケジュール表にある時間の決められた様々な作業(作業工程)とは別に、スタッフの雇用契約で決められた出勤時間、週間、月間、日の下限、上限の範囲で決められた日別勤務範囲を様々な作業の節(繋ぎ目・開始時刻と終了時刻)とスタッフの勤務の節(繋ぎ目・開始時刻と終了時刻)に合わせるように、(1)ワークスケジュールは、縦軸に作業の種類に対して、横軸に作業の開始時刻、終了時刻に繋ぎ目となる節を2個以上のペアを作る。(2)日別の勤務シフトガントチャートバーの表は、縦軸に人別に対して、横軸に勤務時間帯の勤務時間の開始時刻、終了時刻に(日別に下限時間、上限時間の範囲で移動する)繋ぎ目となる節を2個以上のペアを作る。
【0056】
図20に示すタスク分担表において、スタッフ3さんの勤務可能な時間帯は、緑色のバー(
図20では最下段のバー)で9時~18時になっている。その時間帯の中で1日の勤務時間は、下限8時間~上限8時間である。
【0057】
次に、スタッフ4さんの勤務可能な時間帯は、緑色のバー(
図20では最下段のバー)で8時~19時30分になっている。その時間帯の中で1日の勤務時間は、下限8時間~上限8時間である。
図20に示すワークスケジュールのチェッカー部門33番レジの要求は、9時~20時まで1名である。
各々の勤務条件、スキル、能力、制約条件等を考慮して、スタッフ3さんが13時~14時まで休憩に入るため、スタッフ3さんの休憩終了時刻に対して、スタッフ4さんの休憩開始時刻を移動させ、休憩終了時刻と休憩開始時刻の2ペアの節を自動で作り、休憩前後で異なる作業を行うことにより33番レジを引き継いでいる。
【0058】
(スキル保持者が少ない作業及びスキルの高い保持者の作業)
スキル保持者が少ない作業(及びスキルの高い保持者の作業)は、同時刻に他の作業に就くと、スキル保持者(及びスキルの高い保持者の作業)が少ない作業に就けなくなるので、スタッフを作業に選択する場合、優先的に(手段1:出勤交替,手段2:休憩交替,手段3:他の作業のスタッフと休憩後に交替の配置より優先する)スキル保持者が少ない作業(及びスキルの高い保持者の作業)の始まりの時刻(節)に作業配置することにより、スキル・能力の要求を考慮した作業交替ができ、未割当(空き時間)をなくすことができる。
【0059】
図21のタスク分担表において、・スタッフ6さんの勤務可能な時間帯は、緑色のバー(最下段のバー)で7時~21時15分になっている。その時間帯の中で1日の勤務時間は、下限8時間~上限8時間である。
図21に示すワークスケジュールのチェッカー部門「朝会」の要求は、8時~10時まで1名である。また、「両」の要求は、10時~11時まで1名である。
この2つの作業は、担当できるスタッフが少ない作業になる。
各々の勤務条件、スキル、能力、制約条件等を考慮して、この日の出勤者では、スタッフ6さんのみ「朝会」と「両」が担当でき、且つ、スキルの優先度が高いスタッフになっている。
【0060】
9時からレジ31とレジ33が開設され、10時からレジ34が開設されるが、スタッフ6さんにレジを割当してしまうと、担当者の少ない「朝会」と「両」ができなくなってしまうため、スタッフ6さんの勤務可能な時間帯は7時~21時15分であるが、スタッフ6さんには優先作業(朝会・両)を担当させるために、
8時及び10時の優先作業に対して、出勤開始時刻を移動させ、作業開始時刻と出勤開始時刻の2ペアの節を自動で作り、上記2つ(朝会・両)の作業を優先的に割当てすることで、レジは別スタッフにて作業交替している。
【0061】
次に本発明の第2実施例につき説明する。
図10、
図11は特にスタッフが有する保持スキルの違いによって作業を交替する制御を行う状態を説明する交替作業を詳細に説明したものである。
【0062】
定刻に決められた作業は、その作業がスタッフによって、できるスキルとできないスキル(スキル保持)がある。本実施例は定刻に決められた作業につき、該作業のスキル・能力の要求を特に考慮して作業交替が行え、もって、未割り当て(空き時間)をなくすものとしたスケジュール処理を行うものである。
【0063】
その作業の開始時刻の節と他の終了の時刻の節を合わせることにより、作業の開始の時刻にその作業のスキル・能力の要求を考慮した作業交替を行うことが出来、未割り当て(空き時間)をなくすことができる。
【0064】
すなわち、
図10に示すワークスケジュール表にある時間の決められた様々な作業(作業工程)とは別に、スタッフの雇用契約で決められた出勤時間、週間、月間、日の下限、上限の範囲で決められた日別勤務(
図11参照)を様々な作業の節(繋ぎ目・開始時刻と終了時刻)とスタッフの勤務の節(繋ぎ目・開始時刻と終了時刻)に合わせるようにするスケジュール制御を行うのである。
【0065】
図10に示す様に、ワークスケジュールは、縦軸に作業の種類に対して、横軸に作業の開始時刻、終了時刻に繋ぎ目となる節がペアで2個以上作れる様構成される。
【0066】
図11に示す様に、日別の勤務シフトガントチャートバーの表は、縦軸に人別に対して、横軸に勤務時間帯の勤務時間の開始時刻、終了時刻に(日別に下限時間、上限時間の範囲で移動する)繋ぎ目となる節がペアで2個以上作れる様構成されている。
【0067】
例えば、
図11のタスク分担表において、スタッフ3さんの勤務可能な時間帯は、下側の緑色のバーで8時~19時30分になっている。その時間帯の中で1日の勤務時間は、下限8時間~上限8時間である。スタッフ4さんの勤務可能な時間帯は、下側の緑色のバーで9時~21時15分。その時間帯の中で1日の勤務時間は、下限3時間~上限8時間となっている。
【0068】
図10、
図11に示す様にワークスケジュールのチェッカー部門「清」すなわち、「清掃」の要求は、14時~15時まで1名となっている。この作業は、担当できるスタッフが少ない作業になる。
【0069】
ここで、各々のスタッフの勤務条件、スキル、能力、制約条件等を考慮して、この日の出勤者では、スタッフ3さんのみ「清」ができることになる。
同時間帯に出勤しているスタッフ4さんとスタッフ6さんは「清」ができないため、スタッフ3さんに自動で優先的に割り当てしている。
また、スタッフ4さんの1日の勤務時間の下限は3時間だが、スタッフ3さんの「清」が終了する15時に対して、スタッフ4さんの退勤時刻を15時まで延長し、作業終了時刻と退勤時刻の2ペアの節を自動で作ることにより、スタッフ4さんの退勤後は、スタッフ3さんと作業交替を行っているのである。
【0070】
次に、第3実施例につき説明する。第3実施例からは、ワークスケジュール自体が移動できるようになっており、そのワークスケジュールを移動してスタッフの労働条件を考慮したスタッフの労働時間に当てはめ可能とし、もってワークスケジュールに空き時間が生じないスケジュール制御を行う実施例となっている。
【0071】
図12は、移動固定作業における作業を移動して作業の空き時間とスタッフの空き時間に自動で挿入するスケジュール制御を説明する説明図である。
【0072】
ここで、移動固定作業とは、作業内容設定の中で決められた作業を行う人数を変えずに、作業内容設定で決められた時間数においてワークスケジュールを前記決められた時間の範囲の中で移動できる作業をいう。
【0073】
図12に示す様にワークスケジュールの様々な作業の決められた開始時刻と終了時刻と、出勤可能時間のうち、日の下限時間、上限時間を同時に考慮してスケジュール制御を行うものである。
【0074】
さらに詳細に説明すると、
図12に示すワークスケジュール作成において、様々な作業の決められた開始時刻と終了時刻の空き時間へ移動固定作業の条件、すなわち、何時から何時までの範囲の時間に何人(例えば、9時~12時の1時間に1人=1人時)必要であるとの条件に基づいて、様々な他の作業過程の空き時間に対して、前記移動固定作業自体を、例えば分割して移動し、かつ各スタッフの行う作業の終了時刻と移動固定作業の開始時刻のつなぎ目となる節を2ペア合わせ、及び各スタッフの行う作業の開始時間と移動固定作業の終了時間のつなぎ目となる節を2ペアを合わせ、作業のリレーの作業配置をすることにより、スキル・能力の要求を考慮した作業交替ができるスケジュール制御を行うものである。
【0075】
作業自体を移動できて作業の空き時間とスタッフの空き時間に自動で挿入し未割り当て(空き時間)をなくすことが出来るスケジュール制御となっている。
【0076】
例えば、
図12に示す様に、「夜会計」は18時~20時の間の1時間を1名で行う条件の移動固定作業となっている。
図12では、スタッフの他の作業、例えば「レジ打ち」の空き時間に対して、移動固定作業の「夜会計」を移動させる可能性があるとして、赤枠で記載してある箇所に移動が可能としてある。
【0077】
移動する可能性として、以下が想定される。
・レジ34の終了時刻の19時~20時
・レジ35の空き時間の18時~19時、又は19時~20時
・SCの終了時刻の18時~19時、又は19時~20時
【0078】
図12の下側の図は、タスク分担表の結果を示した図であり、スタッフBさん~スタッフFさんまでが「夜会計」を担当することが可能となっている。本実施例では各スタッフのスキル・能力やスタッフの空き時間を考慮して、
図12に示すワークスケジュール作成画面の移動固定作業の「夜会計」をレジ34が終了し空き時間となる19時に移動し、レジ34の終了時刻と「夜会計」の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、スタッフFさんに対して、空き時間をなくすように、作業リレーを行う制御を行うものとなる。しかるに
図1に示す構成図に基づき最適化処理部4によって前記空き時間をなくす様スケジュール制御が行われるのである。
【0079】
このように、本実施例では作業自体が移動可能になっており、該作業を移動して空き時間のあるスタッフに割り当てるスケジュール制御となる。
【0080】
次に、第4実施例につき説明する。
図13は第4実施例の構成を説明したものであり、スタッフの出勤可能時間(日別に下限時間、上限時間の範囲で移動する)のうち、1日の勤務時間の条件に従い、スタッフの作業時間の空き時間に対して、本実施例によって移動固定作業を移動して、作業の終了時刻と移動固定作業の開始時刻のつなぎ目となる他の作業との節の2ペア、及び作業の開始時間と移動固定作業の終了時間のつなぎ目となる節の2ペアを合わせ、作業リレーの作業配置をすることにより、スキル・能力の要求を考慮した作業交替ができるスケジュール制御が行えるものとした。
移動固定作業を移動してスタッフの空き時間に自動で挿入し、未割り当て(空き時間)をなくす制御である。
【0081】
図13に示す様に、移動固定作業の一つである「タバコ発注」は12時~18時の間に30分を1名で行う条件になっている。
図13の下側の図は、タスク分担表の結果を示す。スタッフNさんが「タバコ発注」を担当することが可能である。スタッフNさんの勤務可能な時間帯は、下側の緑色のバーで示されているように13時~19時になっている。そして、その可能時間帯の中で1日の勤務時間は、下限4時間~上限5時間である。尚、これらのデータは、
図6に示す設定画面からスタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部2によって各スタッフの労働条件が予め設定、保存されている。
【0082】
図13に示すワークスケジュール作成画面の「タバコ発注」は12時~18時で行う作業になるが、スタッフNさんは13時からしか出勤できない為、スキル・能力やスタッフの空き時間を考慮して、スタッフNさんの出勤開始時刻の13時と「タバコ発注」の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、「タバコ発注」を移動し、スタッフNさんの空き時間に対して、作業配置が行われるのである。その結果、
図13の下側の図に示す様に、スタッフNさんは13時から30分間、移動固定作業の一つである「タバコ発注」を担当することになる。
【0083】
(移動固定作業と空き時間の処理)
作業の空き時間とスタッフの作業の空き時間に対して、移動固定作業を本システムが2個以上の様々な作業の終了時刻と開始時刻に合わせることと同時に、スタッフの出勤時間を本システムにより移動させ、勤務開始と移動固定作業の開始時刻、移動固定作業の終了時刻とスタッフの退勤時間を移動させ移動固定作業終了時刻のスタッフの退勤時刻と移動固定作業の終了時刻の2個の節を合わせ作業リレーの作業配置をする。これにより、スキル・能力の要求を考慮した作業交替ができ、作業を移動してスタッフの空き時間に自動で挿入し、未割当(空き時間)をなくすものである
【0084】
図22に示す様に、「夜会計」は18時~20時の間に1時間を1名で行う条件になっている。
図22では、他の作業の空き時間に対して、移動固定作業の「夜会計」を移動させる可能性として、赤枠(
図22では太い枠)で記載している。
【0085】
移動する可能性として、以下が想定される。
・レジ34の終了時刻の19時~20時
・レジ35の空き時間の18時~19時、又は19時~20時
・SCの終了時刻の18時~19時、又は19時~20時
【0086】
次に、
図23は、タスク分担表の結果を示している。
スタッフBさん~スタッフFさんまでが「夜会計」を担当することが可能である。また、スタッフFさんの勤務可能な時間帯は、緑色のバー(幅の狭い最下段のバー)で10時~21時15分になっている。
【0087】
その可能時間帯の中で1日の勤務時間は、下限8時間~上限8時間である。
スタッフFさんは10時からも勤務可能であるが、「清掃」の終了時刻とスタッフFさんの退勤時刻の2ペアの節を自動で作成することで、出勤時間を12時15分に移動し、本システムではスキル・能力やスタッフの空き時間を考慮して、ワークスケジュール作成画面の移動固定作業の「夜会計」をレジ34が終了し空き時間となる19時に移動し、レジ34の終了時刻と夜会計の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作成し、スタッフFさんに対して、空き時間をなくすように、作業リレーを行っている。
【0088】
尚、レジに関しては、手段1~5(出勤交替、休憩交替、他の作業のスタッフと休憩後に交替、スキル保持者が少ない作業及びスキルの高い保持者の作業)により、リレーのように作業交替が行える。
【0089】
次に、第5実施例につき説明する。
図14は、第5実施例の動作を説明する説明図である。
本実施例では、移動変動作業についての作業の配置とスタッフの配置についてスケジュール制御を行うものである。すなわち、所定の作業を分割、移動してスタッフの空き時間に自動で挿入するスケジュール制御を行っている。
【0090】
ここで、移動変動作業とは、作業の内容設定の中で、決められた時間数において決められた時間数の合計を維持すれば人数は変わってもよい(人時数)を維持すれば、その人数と作業を分割、移動することができる作業を言う。すなわち、所定時間帯の時間の範囲内でその人数と作業を分割、移動できるのである。
【0091】
ここで、3人時とは1人で3時間担当する場合を3人時というが、2人で各1.5人時間担当する場合も3人時とし、3人で各1時間担当する場合も3人時とする取り扱いをするのである。このように、作業の内容設定の中で、決められた時間数において決められた時間数の合計を維持すれば人数は変わっても良い(人時数)を維持すれば、その人数と作業を分割、移動することができるのである。
【0092】
図14に示す様に、ワークスケジュールの様々な作業の決められた開始時刻と終了時刻と
図14に示すスタッフの出勤可能時間のうち、日の下限時間、上限時間を同時に考慮し、
図14に示すワークスケジュール作成において、様々な作業の決められた開始時刻と終了時刻の空き時間へ移動変動作業についての何時から何時までの範囲の所定時間を、縦軸に作業の種類を示し、横軸に時間を表したものに対し、縦軸に示された作業の開始時刻が他の作業の終了時刻としてつなぎ目となる節、2ペアを合わせ、合計時間の人時数を変えないで、移動変動作業を分割することができるスケジュール制御を行うのである。
【0093】
例えば、9時から12時の1時間=1人時または30分を2個=1人時、30分を1個、15分を2個=1人時)などの条件に基づいて、様々な作業の空き時間に対して、
図1に示す最適化処理部4でスケジュール処理制御を行って移動変動作業を分割、移動するのである。そして、他の作業の終了時刻と移動変動作業の開始時刻のつなぎ目となる節、2ペアを合わせ、作業のリレーの作業配置をすることにより、スキル・能力の要求を考慮した作業交替ができ、スタッフの空き時間に移動変動作業を分割・移動して未割り当て(空き時間)をなくしているのである。
【0094】
図14に示すワークスケジュール作成画面において、移動変動作業は、背景に斜線が引かれた部分の作業を示している。
・「品出し青果」は、6時30分~9時の間に6時間(人時)を行う。
・「青果カット」は、6時30分~15時の間に3時間(人時)を行う。
・「青果リパック」は、6時30分~13時の間に2時間(人時)を行う。
条件になっている。
【0095】
図14から理解されるように、「品出し青果」は、スタッフ1さん、スタッフ5さん、スタッフ7さんが担当することが可能である。「青果カット」「青果リパック」は、スタッフ5さん、スタッフ7さんが担当することが可能である。
【0096】
本実施例では、スタッフの出勤とスキル・能力やスタッフの空き時間を考慮して、
図14に示すワークスケジュール作成画面の「品出し青果」の終了時刻の9時以降の空き時間に対して、「青果リパック」を11時~18時に「見切り作業」(青点線)がある為、空き時間となる9時~11時(赤枠)の位置に移動し、「品出し青果」の終了時刻と「青果リパック」の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、空き時間をなくすように、作業リレーを行っている。
【0097】
また、「青果カット」を12時~18時に「整理補充」(点線で囲まれた箇所)がある為、空き時間となる9時~12時(実線で囲まれた箇所)の位置に移動し、「品出し青果」の終了刻と「青果カット」の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、空き時間をなくすように、作業リレーを行っているのである。
【0098】
次に、第6実施例につき説明する。
図15に基づいて第6実施例の構成を説明する。
図15は、
図15の下図に示すスタッフの出勤可能時間(日別に下限時間、上限時間の範囲で移動する)のうち、1日の勤務時間の条件に従い、スタッフの勤務時間の空き時間に対して、本システムの制御手段11が移動変動作業を分割、移動して、他の作業の終了時刻と移動変動作業の開始時刻のつなぎ目となる作業との節、2ペアを合わせ、作業リレーの作業配置をすることにより、スキル・能力の要求を考慮した作業交替ができ、スタッフの空き時間に作業を分割・移動して未割り当て(空き時間)をなくすスケジュール制御を行っている。
【0099】
図15に示す様に「見切り作業」は8時~20時30分の間に13時間(人時)行う条件になっている。
図15の下図は、タスク分担表の結果を示すものであり、「見切り作業」は全員担当することが可能である。各スタッフの勤務可能な時間帯は、全員6時30分~20時30分になっていて、下側(緑色)のバーで表示されている。
【0100】
その可能時間帯の中で1日の勤務時間は、全員下限5時間30分~上限5時間30分と設定されている。
図15に示すワークスケジュール作成画面の「見切り作業」は8時~20時30分の間で13時間(人時)を行う作業になるが、本実施例ではスキル・能力やスタッフの空き時間を考慮して、スタッフ5さんの「青果カット」の終了時刻の12時と「見切り作業」の開始時刻の2ペアの節を自動で作り、スタッフ5さんの空き時間となる12時~12時30分に対して、空き時間をなくすように13時間(人時)の見切り作業を分割し、30分(0.5人時)割り当てし、作業リレーを行うのである。
【0101】
同様に、スタッフ7さんの「青果リパック」の終了時刻の11時と「見切り作業」の開始時刻の2ペアの節を自動で作り、スタッフ7さんの空き時間となる11時~12時30分に対して、空き時間をなくすように13時間(人時)の見切り作業を分割し、1時間30分(1.5人時)割り当てし、作業リレーを行うのである。
【0102】
上記のように最適化処理部4によりスケジュール処理制御を行うことにより、各スタッフの出勤可能時間(日別に下限時間、上限時間の範囲で移動する)のうち、1日の勤務時間の条件に従い、各スタッフの作業時間の空き時間に対して、最適化処理部4が前記移動変動作業を分割、移動して空き時間をなくすスケジュール制御が行える。
【0103】
図15は、作業の空き時間とスタッフの作業空き時間に対して、移動変動作業を2個以上の様々な作業の終了時刻と開始時刻に合わせることと同時に、スタッフの出勤時間を移動させ、かつスタッフの勤務開始と移動変動作業の開始時刻、移動変動作業の終了時刻とスタッフの退勤時間をエンジンが移動して移動変動作業終了時刻におけるスタッフの退勤時刻と移動変動作業の終了時刻の2個の節を合わせ、もって作業リレーの作業配置をすることにより、各スタッフのスキル・能力の要求を考慮した作業交替ができ、スタッフの空き時間に作業を分割・移動して未割り当て(空き時間)をなくすスケジュール制御である。
【0104】
次に第7実施例につき説明する。
図16は、ワークスケジュール作成画面であり、移動変動作業は、背景色が黄緑色で示され、斜線のハッチングが施された箇所で示された作業である。
・「品出し青果」は、6時30分~9時の間に6時間(人時)を行う。
・「青果カット」は、6時30分~15時の間に3時間(人時)を行う。
・「青果リパック」は、6時30分~13時の間に2時間(人時)を行う。
・「見切り作業」は、8時~20時30分の間に13時間(人時)を行う。
・「整理補充」は、8時~20時30分の間に11時間(人時)を行う。
条件になっている。
【0105】
また、「発注日配パン」と「発注非生鮮」は移動固定作業であり、背景は黄色の実線で囲まれた箇所の作業である。
・「発注日配パン」は、9時~13時の間で1時間(人時)を1人で行う。
・「発注非生鮮」は、11時~13時の間で1時間(人時)を1人で行う。
条件になっている。
【0106】
図17は、タスク分担表の結果を示すものであり、スタッフの勤務可能な時間帯は、全員6時30分~20時30分になっていて、下側(緑色)のバーで表示されている。その可能時間帯の中で1日の勤務時間は、全員下限5時間30分~上限5時間30分である。
・移動変動作業の「品出し青果」は、スタッフ1さん、スタッフ5さん、スタッフ7さんが担当することが可能。
・移動変動作業の「青果カット」「青果リパック」は、スタッフ5さん、スタッフ7さんが担当することが可能。
・移動変動作業の「見切り作業」「整理補充」は、全員が担当することが可能。
・移動固定作業の「発注日配パン」と「発注非生鮮」は、スタッフ1さん、スタッフ2さん、スタッフ3さんが担当可能。となっている。
【0107】
本実施例では、スキル・能力やスタッフの空き時間を考慮して、7時から「品出し青果」を担当できるスタッフが3名(スタッフ1さん、スタッフ5さん、スタッフ7さん)出勤していて、且つ、品出し青果は9時までに6時間(人時)を行う必要がある為、スタッフの出勤開始時刻と品出し青果の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、品出し青果の開始時刻をスタッフの出勤時刻である7時に移動し、3名に対して、6時間(人時)を分割して、2時間(2人時)ずつ割り当てている。
【0108】
また、品出し青果の終了時刻は9時になる為、9時以降の空き時間に対して、「青果リパック」「青果カット」をワークスケジュール作成画面の赤枠の位置に移動し、「品出し青果」の終了時刻と「青果リパック」「青果カット」の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、空き時間をなくすように、作業リレーを行っている。
【0109】
また、ワークスケジュール作成画面の「見切り作業」は8時~20時30分の間で13時間(人時)を行う作業になるが、本システムはスキル・能力やスタッフの空き時間を考慮して、スタッフ5さんの「青果カット」の終了時刻の12時と「見切り作業」の開始時刻の2ペアの節を自動で作り、スタッフ5さんの空き時間となる12時~12時30分に対して、空き時間をなくすように13時間(人時)の見切り作業を分割し、30分(0.5人時)割り当てし、作業リレーを行っている。
【0110】
同様に、スタッフ7さんの「青果リパック」の終了時刻の11時と「見切り作業」の開始時刻の2ペアの節を自動で作り、スタッフ7さんの空き時間となる11時~12時30分に対して、空き時間をなくすように13時間(人時)の見切り作業を分割し、1時間30分(1.5人時)割り当てし、作業リレーを行っている。
【0111】
また、スタッフ1さんに対しては、9時の「品出し青果」の終了時刻と移動固定作業である「発注日配パン」の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、スタッフ1さんに対して、「発注日配パン」を割り当てすることで作業リレーを行い、空き時間をなくしている。
【0112】
同じく、移動固定作業である「発注非生鮮」は、11時からしかできない為、スタッフ1さんに11時に割り当てしているが、その際に発生する10時~11時の空き時間に対しては、10時の「発注日配パン」の終了時刻と移動変動作業の「整理補充」の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、「整理補充」の必要時間である11時間(人時)を分割し、1時間(人時)を割り当てすることで、空き時間をなくし、作業リレーを行っている。
【0113】
次に第8実施例につき説明する。
図18は、移動変動作業の開始時間の指定と複数の移動変動作業の作業順序(作業フロー)であり、決められた開始時間から作業順序に従い、早期に終了するものである。
【0114】
移動変動作業の開始時間から作業順序を守り、作業を早期に終了する移動変動作業に対して、複数の移動変動作業の間で、決められた時間帯の範囲で、作業開始時間を軸に、作業順序を設け、一つの移動変動作業も他のスタッフの空き時間に、分割しながら、スタッフの空き時間の前後につなぎ目となる節を作り、空き時間をなくすように、次の移動変動作業も分割しながら作業順序を作る工程(以後同じに作業を繰り返す)を他の作業、休憩時間の開始時刻のつなぎ目となる他の作業との節、2ペアを合わせる様スケジュール制御を行っている。
【0115】
他の作業、休憩時間の終了時刻のつなぎ目となる他の作業との節、2ペアを合わせる。作業の開始時間から空き時間をなくすように、複数の作業を前に時間をつめ、作業の終了時刻を早め、作業リレーの作業配置をすることにより、スキル・能力の要求を考慮した作業交替ができ、未割り当て(空き時間)をなくすものである。
【0116】
また、複数の移動変動作業の作業順序(作業フロー)は空き時間をなくすだけではなく、1番目の移動変動作業の終了時刻の(例、30分前)に2番目の移動変動作業を開始することができる。前の作業が終わってから取り掛かるのではなく、途中から次の作業が開始することで、待機時間を短縮することで更に、作業工程全体の作業を早期に終了することができる。
【0117】
図18に示す様に、ワークスケジュール作成画面での設定は以下の通り行われる。尚、
図18の上図において、移動変動作業は、背景色が黄緑色で、斜めのハッチングの入った箇所での作業になる。
【0118】
上記の設定は、全ての作業の開始時刻を8時~に指定し、範囲は営業時間終了時刻の22時までになっている。
尚、下記ではお昼前後までの作業を対象に説明している。
必要時間(人時)
・「ホタテ6S」・・・6.5時間(人時)
・「ホタテ4S」・・・13時間(人時)
・「ホタテ5S」・・・81.25時間(人時)
・「ホタテ選別」・・・6.5時間(人時)
・「貝HO」・・・6.5時間(人時)
・「ホタテT」・・・42.25時間(人時)
割り当て順序
・1「ホタテ選別」→2「ホタテ5S」→3「ホタテT」→4「ホタテ4S」→5「ホタテ6S」→6「貝HO」
・各作業は全員が担当することが可能。
・スタッフの休憩時間は12時~13時の1時間固定で取得するようになっている。
【0119】
スケジュール制御は指定された開始時刻に合わせて、スタッフの出勤とスキル・能力やスタッフの空き時間、割り当て順序を考慮し、スタッフの出勤時刻(8時)と割り当て順序1番目の「ホタテ選別」の開始時刻(8時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、スタッフの出勤者数に応じて、必要時間の6.5時間(人時)を分割し、空きがでないように作業の終了時刻を早め、前詰めを行い、作業リレーの作業配置を行っている。
【0120】
「ホタテ選別」の必要時間の6.5時間(人時)を割り当て後の終了時刻と割り当て順序2番目の「ホタテ5S」の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、スタッフの出勤者数に応じて、必要時間の81.25時間(人時)を分割し、空きがでないように作業の終了時刻を早め、前詰めを行い、作業リレーの作業配置を行っている。(以後同じに作業を繰り返している)
【0121】
また、休憩を12時~13時に取る必要がある為、割り当て順序3番目の「ホタテT」を割り当て後の終了時刻と割り当て順序4番目の「ホタテ4S」の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、さらに休憩開始時刻と割り当て順序4番目の「ホタテ4S」の終了時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、スタッフの出勤者数に応じて、必要時間の13時間(人時)を分割し、空きがでないように作業の終了時刻を早め、前詰めを行い、作業リレーの作業配置を行っている。
【0122】
割り当て順序5番目の「ホタテ6S」は、休憩終了時刻と「ホタテ6S」の作業開始時刻の2ペアの節を自動で作り、スタッフの出勤者数に応じて、必要時間の6.5時間(人時)を分割し、空きがでないように作業の終了時刻を早め、前詰めを行い、作業リレーの作業配置を行っている。
【0123】
割り当て順序6番目の「貝HO」は、休憩終了時刻と「貝HO」の作業開始時刻の2ペアの節を自動で作り、スタッフの出勤者数に応じて、必要時間の6.5時間(人時)を分割し、空きがでないように作業の終了時刻を早め、前詰めを行い、作業リレーの作業配置を行っている。
【0124】
次に、第9実施例につき説明する。
図19は、移動変動作業の終了時間の指定と複数の移動変動作業の作業順序(作業フロー)を示している。
【0125】
決められた終了時間から作業順序にしたがい、完了時間に終了する操作である。移動変動作業の終了時間から作業順序を守り、作業を終了時間に間に合わせ、作業終了する処理手段7の移動変動作業に対して、各移動変動作業の間で、決められた時間帯の範囲で、作業順序を設け、一つの移動変動作業も他のスタッフの空き時間に、分割しながら、スタッフの空き時間の前後につなぎ目となる節を作り、空き時間をなくすように、次の移動変動作業も分割しながら作業順序を作る工程(以後同じに作業を繰り返す)を他の作業、休憩時間の開始時刻のつなぎ目となる他の作業との節、2ペアを合わせる。
【0126】
他の作業、休憩時間の終了時刻のつなぎ目となる他の作業との節、2ペアを合わせる。作業の完了する終了時間から空き時間をなくすように、作業リレーの作業配置をすることにより、スキル・能力の要求を考慮した作業交替ができ、未割り当て(空き時間)をなくすスケジュール制御である。
【0127】
また、複数の移動変動作業の作業順序(作業フロー)は空き時間をなくすだけではなく、作業終了の移動変動作業が前の作業順序の移動変動が終了する時刻前に、(例、30分前)に作業終了の移動変動作業を開始することができる。前の作業が終わってから取り掛かるのではなく、途中から次の作業が開始することで、待機時間を短縮することで更に、作業工程全体の作業を早期に終了することができる。
【0128】
図19の上図に示す様に、ワークスケジュール作成画面での設定は以下の通りである。尚、
図19の上図において、移動変動作業は、背景を黄緑色の斜めハッチングが施された箇所の作業として示してある。
【0129】
上記の設定は、全ての作業の終了時刻を15時30分~に指定し、範囲は営業時間開始時刻の8時までになっている。
下記ではお昼前後までの作業を対象に説明している。
必要時間(人時)
・「ホタテ6S」・・・6.5時間(人時)
・「ホタテ4S」・・・13時間(人時)
・「ホタテ5S」・・・81.25時間(人時)
・「ホタテ選別」・・・6.5時間(人時)
・「貝HO」・・・6.5時間(人時)
・「ホタテT」・・・42.25時間(人時)
・「真イカスライ」・・・6.5時間(人時)
・「味めかぶ」・・・13時間(人時)
・「ホタテ(玉冷」・・・3.25時間(人時)
割り当て順序
1「ホタテ選別」→2「ホタテ5S」→3「ホタテT」→4「ホタテ4S」→5「ホタテ6S」→6「貝HO」→7「真イカスライ」→8「味めかぶ」→9「ホタテ(玉冷」
・各作業はスタッフ全員が担当することが可能。
・スタッフの休憩時間は12時~13時の1時間固定で取得するようになっている。
【0130】
スケジュール制御は、指定された終了時刻に間に合わせるように、スタッフの出勤とスキル・能力やスタッフの空き時間、割り当て順序を考慮して、指定された終了時刻(15時30分)と割り当て順序9番目の「ホタテ(玉冷」の終了時刻(15時30分)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、スタッフの出勤者数に応じて、必要時間の3.25時間(人時)を分割し、作業配置を行う制御となっている。
【0131】
「ホタテ(玉冷」の必要時間の3.25時間(人時)を割り当て後の開始時刻と割り当て順序8番目の「味めかぶ」の終了時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、スタッフの出勤者数に応じて、必要時間の13時間(人時)を分割し、空きがでないように作業リレーの作業配置を行っている。(以後同じに作業を繰り返す)
【0132】
また、休憩を12時~13時に取る必要がある為、割り当て順序4番目の「ホタテ4S」又は割り当て順序5番目の「ホタテ6S」の開始時刻と割り当て順序3番目の「ホタテT」の終了時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、さらに休憩終了時刻と割り当て順序3番目の「ホタテT」の開始時刻のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、スタッフの出勤者数に応じて、「ホタテT」の必要時間の42.25時間(人時)を分割し、空きがでないように作業リレーの作業配置を行っている。
【0133】
また、割り当て順序3番目の「ホタテT」は、休憩開始時刻と割り当て順序2番目の「ホタテ5S」の必要時間を割り当て後の作業終了時刻の2ペアの節を自動で作り、スタッフの出勤者数に応じて、残りの必要時間(人時)を分割し、空きがでないように作業リレーの作業配置を行っているのである。
【0134】
第10実施例につき説明する。
本実施例は作業の種類ごとに作業回数を平均化することで、偏りがなく、不公平を防止する作業配置する処理を行うものである。
【0135】
手段1~手段9(出勤交替、休憩交替、他の作業のスタッフと休憩後に交替、スキル保持者が少ない作業及びスキルの高い保持者の作業:第1実施例、作業による保持スキル違いの交替作業:第2実施例、移動固定作業の空き時間の処理:第3実施例、移動固定作業のスタッフの空き時間の処理:第4実施例、移動変動作業の空き時間の処理:第5実施例、移動変動作業のスタッフの空き時間の処理:第6実施例、移動変動作業のスタッフの空き時間の処理:第7実施例、移動変動作業の作業順序・開始時間:第8実施例、移動変動作業の作業順序・終了時間:第9実施例)を含み、出勤者の出勤回数、スキル・能力の要求を考慮した上で、期間(例、月間)の範囲で日別に、出勤回数/月間に応じて回数が同じ比率に配置にする、出勤計数に応じた作業回数の平均化・平準化する処理を行う。
【0136】
図25に示す勤務シフト表で作成した期間(月間)の出勤計画と各作業ごとに、統計分析として、作業のスキル持つスタッフごとに全員の出勤回数(日別)を算出し、期間(月間)の同一作業の作業総回数を算出する。全員の出勤回数を同一作業の作業総回数で割り算した比率と人別出勤数が目標定数になる。
日別の割当は、出勤回数に応じた日数間隔がとれるバランスの配置を割当する技術である。
【0137】
図24のワークスケジュール作成画面での設定は以下の通りである。
赤枠の「朝会計」を対象に説明します。
「朝会計」の要件
・必要人数:8時~10時の時間帯指定で1名配置
・毎日行う作業
→毎日行う作業の為、2月の必要回数は月間28回になる。
左のスタッフ作業スキル画面での設定は以下の通りである。
赤枠(
図24では太い枠)の「朝会計」を対象に説明する。
「朝会計」のできるスタッフ
・スタッフAさん、スタッフBさん、スタッフCさん、スタッフDさん、スタッフEさん(合計5名)
・5名とも月間の出勤日数は20日間(休日日数は8日間)で同じになる。
(20日×5名=総出勤回数100回)
→1名あたりが担当する回数は、月間28回(朝会計)÷総出勤回数100回=0.28
20日×0.28=5.6 → 5~6回/人となる。
【0138】
エンジンは出勤者の出勤回数、スキル・能力の要求を考慮して、月間の作業回数(28回)が同じ比率の割当になるように、出勤計数(20日間)に応じた作業回数の平均化(5~6回)を行い、且つ、日数間隔がとれるようにバランスを取りながら割当している。
スタッフAさん 出勤20日 朝会計 5回/月
スタッフBさん 出勤20日 朝会計 6回/月
スタッフCさん 出勤20日 朝会計 6回/月
スタッフDさん 出勤20日 朝会計 6回/月
スタッフEさん 出勤20日 朝会計 5回/月 合計.朝会計 28回/月
【0139】
次に、第10実施例の日別作業シェアに関する処理につき説明する。
作業の種類ごとに作業回数を平均化することで、偏りがなく、不公平を防止する作業配置する処理を行うものである。
作業平準化として、1日のうちに時間単位で作業シェアする日別作業シェア処理を行うものである。
スーパーマーケットではレジの完全セルフ(お客様が自分でバーコードスキャンして決済も自分で行うコーナーの複数台レジ)をアテンダントスタッフとも言う。
及び、サービスカウンター業務など、決められた稼働時間において、スタッフが時間交替の配置をする。特定のスタッフに偏らないで、作業平準化の配置をする技術である。
【0140】
出勤者のスキル保持者を対象に決められた稼働時間を出勤者の人数で割ることで1人当たりの作業配置時間を算出する。
スタッフごとの出勤時間、退勤時間と作業のシェア時刻の節、2ペアを合わせる。開始時刻、終了時刻のつなぎ目となる節、2ペアを合わせる。
【0141】
作業の開始時間、終了時間から空き時間をなくすように、作業リレーの作業配置をすることにより、スキル・能力の要求を考慮した作業交替ができ、未割当(空き時間)をなくし、作業シェア平準化を配置する技術である。
【0142】
図26に示すワークスケジュール作成画面での設定は以下の通りである。
赤枠(
図26において太い線の枠)の「セルフ」を対象に説明する。
「セルフ」の要件
・必要人数:9時~21時の時間帯指定で毎時1名配置
・1回の割当時間:下限1時間~上限2時間
スタッフの作業スキル設定は以下の通りである。
赤枠(太い線の枠)の「セルフ」を対象に説明する。
「セルフ」のできるスタッフ
・スタッフ2さん、スタッフ3さん、スタッフ4さん、スタッフ5さん、スタッフ6さん、スタッフ7さん(合計6名)
→セルフの稼働時間12時間÷6名=2時間/人となる。
【0143】
エンジンはスタッフの出勤とスキル・能力やスタッフの空き時間を考慮して、指定された作業(セルフ)の稼働時間において、特定のスタッフに偏らずに、時間交替の配置を行う為に、出勤者のスキル保持者を対象に1人当たりの作業配置時間(2時間)を算出し、スタッフ2さんの「朝一」の終了時刻(9時)と「セルフ」の作業開始時刻(9時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間のセルフ作業をシェア割当している。
【0144】
スタッフ2さんの「セルフ」の終了時刻(11時)とスタッフ5さんの出勤時刻(11時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間のセルフ作業を空き時間をなくすように、時間交替の作業リレーを行いながら、シェア割当している。
【0145】
スタッフ5さんの「セルフ」の終了時刻(13時)とスタッフ3さんの退勤時刻(15時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間のセルフ作業を空き時間をなくすように、時間交替の作業リレーを行いながら、シェア割当している。
【0146】
スタッフ3さんの「セルフ」の終了時刻(15時)とスタッフ4さんの休憩終了時刻(15時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間のセルフ作業を空き時間をなくすように、時間交替の作業リレーを行いながら、シェア割当している。
【0147】
スタッフ4さんの「セルフ」の終了時刻(17時)とスタッフ7さんの出勤時刻(17時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間のセルフ作業を空き時間をなくすように、時間交替の作業リレーを行いながら、シェア割当している。
【0148】
スタッフ7さんの「セルフ」の終了時刻(19時)とスタッフ6さんの退勤時刻(21時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間のセルフ作業を空き時間をなくすように、時間交替の作業リレーを行いながら、シェア割当している。
【0149】
次に、第11実施例(作業時刻指定なし処理に関する)につき説明する。
本実施例は、スタッフの出勤時間、退勤時間、作業の開始時刻、終了時刻のつなぎ目となる節を合わせ、スタッフのリレーで空き時間をなくす処理を行うものである。
【0150】
本実施例は、手段1~10(出勤交替、休憩交替、他の作業のスタッフと休憩後に交替、スキル保持者が少ない作業及びスキルの高い保持者の作業:第1実施例、作業による保持スキル違いの交替作業:第2実施例、移動固定作業の空き時間の処理:第3実施例、移動固定作業のスタッフの空き時間の処理:第4実施例、移動変動作業の空き時間の処理:第5実施例、移動変動作業のスタッフの空き時間の処理:第6実施例、移動変動作業のスタッフの空き時間の処理:第7実施例、移動変動作業の作業順序・開始時間:第8実施例、移動変動作業の作業順序・終了時間:第9実施例、月間回数、日別作業シェア:第10実施例、)を含み、ワークスケジュール(工程のタイムテーブル)の指定の作業時間をあらかじめ決めなくても(作業時刻設定なし)、作業別に分割する人時数(移動変動作業)と時間軸を移動できる作業の人時数(移動固定作業)の範囲時間を営業の開始(開店時間)、終了(閉店時刻)設定することで、スタッフの雇用条件に基づき、日別の勤務時間を基準に、各々作業のスキル・能力の要求を考慮した上で、人別に勤務時間の軸に作業ごとの開始と終了の時刻の節へ各作業を自動移動するものである。スタッフの出勤に合わせたリレー型作業配置により、未割当(空き時間)をなくす処理を行うものである(
図28参照)。
【0151】
図28を参照して説明すると、
スタッフの勤務要件、スキル要件は以下の通りである。
勤務要件
・スタッフの勤務可能時間は、全員6時30分~20時30分になる。(緑色のバー)
・1日の勤務時間は、全員下限・上限5時間30分になる。
スキル要件
「移動固定作業」
・夜会計・・・該当者なし ・発注日配パン・・・スタッフ1
・発注非生鮮・・・スタッフ1
「移動変動作業」
・品出し青果・・・全員 ・青果カット・・・全員
・青果リパック・・・全員 ・整理・補充・・・全員
・見切り作業・・・全員 ・品出し惣菜・・・全員
・品出し日配・・・全員 ・品出し精肉・・・全員
【0152】
スタッフの出勤とスキル・能力やスタッフの空き時間を考慮して、ワークスケジュール(工程のタイムテーブル)の指定の作業時間をあらかじめ決めなくても(作業時刻設定なし)、作業別に分割する人時数(移動変動作業)と時間軸を移動できる作業の人時数(移動固定作業)の範囲時間(稼働開始時刻~稼働終了時刻)の中で、スタッフの雇用条件(勤務時間及び勤務可能時間帯)に基づき、各々作業のスキル・能力の要求を考慮した上で、人別に勤務時間の軸に作業ごとの開始と終了の時刻の節へ各作業を自動移動する。スタッフの出勤に合わせたリレー型作業配置により、未割当(空き時間)をなくす処理を行うものである。
【0153】
「発注日配パン」は、スタッフ1さんしかできないこと、また、移動固定作業で分割できない為、必要時間の1時間をスタッフ1さんの「青果カット」の終了時刻(9時)に合わせて、移動固定作業「発注日配パン」の開始時刻を9時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、1時間(人時)を空き時間のないように、優先的に作業リレーで割当している。
【0154】
「発注非生鮮」は、スタッフ1さんしかできないこと、また、移動固定作業で分割できない為、必要時間の1時間をスタッフ1さんの「整理・補充」の終了時刻(11時)に合わせて、移動固定作業「発注非生鮮」の開始時刻を11時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、1時間(人時)を空き時間のないように、優先的に作業リレーで割当している。
【0155】
「品出し惣菜」は、移動変動作業で必要時間の3時間(人時)を分割して、スタッフ1さんとスタッフ4さんの出勤時刻(6時30分)に合わせて、「品出し惣菜」の作業開始時刻を6時30分に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、1.5時間(人時)ずつ、出勤に合わせたリレー型作業配置を行っている。
【0156】
「品出し精肉」は、移動変動作業で必要時間の4時間(人時)を分割して、スタッフ4さんの「品出し惣菜」の終了時刻(8時)に合わせて、「品出し精肉」の開始時刻を8時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、1時間(人時)を空き時間のないように作業リレーで割当している。
【0157】
スタッフ6さんの出勤時刻(6時30分)に合わせて、移動変動作業「品出し精肉」の開始時刻を6時30分に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2.5時間(人時)を出勤に合わせたリレー型作業配置を行っている。
【0158】
スタッフ9さんの「品出し青果」の終了時刻(8時30分)に合わせて、移動変動作業「品出し精肉」の開始時刻を8時30分に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、30分(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0159】
「品出し青果」は、移動変動作業で必要時間の6時間(人時)を分割して、スタッフ7さん、スタッフ8さん、スタッフ9さんの出勤時刻(6時30分)に合わせて、移動変動作業「品出し青果」の開始時刻を6時30分に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間(人時)ずつ、出勤に合わせたリレー型作業配置を行っている。
【0160】
「品出し日配」は、移動変動作業で必要時間の8時間(人時)を分割して、スタッフ10さん、スタッフ11さん、スタッフ12さんの出勤時刻(6時30分)に合わせて、移動変動作業「品出し日配」の開始時刻を6時30分に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間30分(人時)ずつ、出勤に合わせたリレー型作業配置を行っている。
【0161】
スタッフ8さんの「品出し青果」の終了時刻(8時30分)に合わせて、移動変動作業「品出し日配」の開始時刻を8時30分に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、30分(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0162】
「青果カット」は、移動変動作業で必要時間の3時間(人時)を分割して、スタッフ13さんの出勤時刻(6時30分)に合わせて、移動変動作業「青果カット」の開始時刻を6時30分に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、30分(人時)を出勤に合わせたリレー型作業配置を行っている。
【0163】
スタッフ1さんの「品出し惣菜」の終了時刻(8時)に合わせて、移動変動作業「青果カット」の開始時刻を8時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、1時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0164】
スタッフ7さんの「品出し青果」の終了時刻(8時30分)に合わせて、移動変動作業「青果カット」の開始時刻を8時30分に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、1.5時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0165】
「青果リパック」は、移動変動作業で必要時間の2時間(人時)をスタッフ13さんの「青果カット」の終了時刻(7時)に合わせて、移動変動作業「青果リパック」の開始時刻を7時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間(人時)を作業リレーで割当している。
【0166】
「見切り作業」は、移動変動作業で必要時間の13時間(人時)を分割して、
スタッフ4さんの「品出し精肉」の終了時刻(9時)に合わせて、移動変動作業「見切り作業」の開始時刻を9時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、また、退勤時刻(12時)に合わせて、作業終了時刻(12時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、3時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0167】
スタッフ7さんの「青果カット」の終了時刻(10時)に合わせて、移動変動作業「見切り作業」の開始時刻を10時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、また、退勤時刻(12時)に合わせて、作業終了時刻(12時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0168】
スタッフ9さんの「品出し精肉」の終了時刻(9時)に合わせて、移動変動作業「見切り作業」の開始時刻を9時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、また、退勤時刻(12時)に合わせて、作業終了時刻(12時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、3時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0169】
スタッフ10さんの「品出し日配」の終了時刻(9時)に合わせて、移動変動作業「見切り作業」の開始時刻を9時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、また、退勤時刻(12時)に合わせて、作業終了時刻(12時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、3時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0170】
スタッフ12さんの「整理・補充」の終了時刻(10時)に合わせて、移動変動作業「見切り作業」の開始時刻を10時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、また、退勤時刻(12時)に合わせて、作業終了時刻(12時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、2時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0171】
「整理・補充」は、移動変動作業で必要時間の11時間(人時)を分割して、
スタッフ1さんの「発注日配パン」の終了時刻(10時)に合わせて、移動変動作業「整理・補充」の開始時刻を10時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、また、スタッフ1さんの「発注非生鮮」の開始時刻(11時)に合わせて、作業終了時刻(11時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、1時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0172】
スタッフ6さんの「品出し精肉」の終了時刻(9時)に合わせて、移動変動作業「整理・補充」の開始時刻を9時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、また、退勤時刻(12時)に合わせて、作業終了時刻(12時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、3時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0173】
スタッフ8さんの「品出し日配」の終了時刻(9時)に合わせて、移動変動作業「整理・補充」の開始時刻を9時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、また、退勤時刻(12時)に合わせて、作業終了時刻(12時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、3時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0174】
スタッフ11さんの「品出し日配」の終了時刻(9時)に合わせて、移動変動作業「整理・補充」の開始時刻を9時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、また、退勤時刻(12時)に合わせて、作業終了時刻(12時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、3時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0175】
スタッフ12さんの「品出し日配」の終了時刻(9時)に合わせて、移動変動作業「整理・補充」の開始時刻を9時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、1時間(人時)を空き時間のないように、作業リレーで割当している。
【0176】
次に、第11実施例(定刻時と移動作業に関する)につき説明する。
本実施例は、スタッフの出勤時間、退勤時間、作業の開始時刻、終了時刻のつなぎ目となる節を合わせ、スタッフのリレーで空き時間をなくす処理を行うものである。
【0177】
二つに別々の属性を持つ、定刻時の作業と移動できる作業のセット場合、時刻を決められた作業とスタッフの出勤時間の空き時間の節に合わせ、つなぎ目になるように、移動変動作業と移動固定作業が自動移動して、スキル・能力の要求を考慮し、スタッフの出勤に合わせたリレー型作業配置により、未割当(空き時間)をなく処理を行うのである。
【0178】
図29を参照して説明すると、ワークスケジュール作成画面での設定は以下の通りである。
・「移動固定作業」は、背景色につき斜め線が設けられたバーの作業(夜会計)になる。
要件
「定刻時作業」
・SC・・・9時~15時 1名、16時~18時 1名
・清掃・・・15時~16時 1名
「移動固定作業」
・夜会計・・・6時~22時の間で1時間(人時)・1名
スタッフの勤務要件、スキル要件は以下の通りである。
勤務要件
・スタッフの勤務可能時間は、緑色のバー(最下段のバー)になる。
スタッフAさん・・・8時~21時15分
スタッフBさん・・・8時~20時
スタッフCさん・・・10時~19時
・1日の勤務時間は、全員下限・上限8時間になる。
スキル要件
「定時刻作業」
・SC・・・スタッフA、スタッフF
・清掃・・・スタッフF
「移動固定作業」
・夜会計・・・スタッフF
【0179】
スタッフの出勤とスキル・能力やスタッフの空き時間を考慮して、時刻を決められた作業とスタッフの出勤時間の空き時間の節に合わせ、つなぎ目になるように、移動変動作業と移動固定作業が自動移動して、スキル・能力の要求を考慮し、スタッフの出勤に合わせたリレー型作業配置により、未割当(空き時間)をなくす処理を行う。
【0180】
定時刻作業の「清掃」は、スタッフFさんしかできない為、優先的に割当している。
【0181】
定時刻作業の「SC」は、「清掃作業」の終了時刻(16時)と「SC」の開始時刻(16時)のつなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、スタッフFさんに空き時間のないように作業リレーで割当している。
【0182】
移動固定作業の「夜会計」は、スタッフFさんの18時~19時に空き時間がある為、「SC」の終了時刻(18時)に合わせて、「夜会計」の開始時刻を18時に移動し、つなぎ目となる2ペアの節を自動で作り、1時間(人時)を空き時間のないように作業リレーで割当している。
【0183】
ところで、今まで述べた本発明の各実施例において、つなぎ目となる節は2ペア作ることでスムーズに空き時間を作ることなく本発明の効果が達成できることを説明したが、本発明は決して2ペアの節の形成に限定されるものではない。つなぎ目となる節が1ペアでも本発明が実施できれば節の形成は1ペアだけでも構わないし、2ペア以上あっても構わないものである。
【符号の説明】
【0184】
1 ワークスケジュール処理部
2 スタッフ労働条件及びスタッフスキル・能力データ設定保存部
3 作業交替節処理部
4 最適化処理部
10 ワークスケジュールへのスタッフ自動割り当て・作業自動割り当てシステム
11 制御手段
12 入力手段
13 表示手段