(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024102521
(43)【公開日】2024-07-31
(54)【発明の名称】可動式遮熱板搭載のカセットこんろ
(51)【国際特許分類】
F24C 3/14 20210101AFI20240724BHJP
F24C 15/14 20060101ALI20240724BHJP
F24C 15/10 20060101ALI20240724BHJP
F23D 14/28 20060101ALI20240724BHJP
【FI】
F24C3/14 L
F24C3/14 H
F24C3/14 Q
F24C15/14 E
F24C15/10 D
F23D14/28 G
F23D14/28 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023006460
(22)【出願日】2023-01-19
(71)【出願人】
【識別番号】391030099
【氏名又は名称】株式会社旭製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100152984
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100148080
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100168985
【弁理士】
【氏名又は名称】蜂谷 浩久
(74)【代理人】
【識別番号】100149401
【弁理士】
【氏名又は名称】上西 浩史
(72)【発明者】
【氏名】菅原 大地
(72)【発明者】
【氏名】和田 亜貴男
(57)【要約】
【課題】 従来使用されている1時間当たりの熱量よりも高い熱量で使用することができ、且つ、こんろ本体よりも大きな調理器具であっても、安全、且つ、簡便に使用することができ、持ち運びや収納が容易であるコンパクトサイズのカセットこんろを提供する。
【解決手段】 カセットこんろは、矩形状の第1底部と、長方形状の第2底部とを有する底部と、底部から立設する側壁部とを有するこんろ本体と、トッププレートと、3枚の可動式の遮熱板と、を有し、底部は、ガスバーナを支持する矩形状の第1底部と、長方形状の第2底部とを有し、側壁部は、第1底部の3辺の縁から立設する第1側壁部と、第2底部の縁から立設する第2側壁部とを有し、3枚の遮熱板は、それぞれこんろ本体に収納され、且つ、こんろ本体の第1側壁部の上面、又は第1底部の裏面に、且つ上面かつ裏面に平行に第1側壁部の外側に向かって展開するものである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
こんろ本体と、五徳及び汁受け皿の機能を備えるトッププレートと、カセットボンベを覆う容器カバーと、3枚の可動式の遮熱板と、を有する可動式遮熱板搭載のカセットこんろであって、
前記こんろ本体は、ガスバーナ、及び前記カセットボンベを支持する長方形状の底部と、前記底部の縁から継目無く一体的に立設する側壁部とを有し、
前記底部は、前記ガスバーナを支持する矩形状の第1底部と、該第1底部に隣接し前記カセットボンベを支持する長方形状の第2底部とを有し、
前記側壁部は、前記第2底部の側の1辺を除く3辺において前記第1底部の縁から継目無く一体的に立設する前記第1側壁部と、前記3辺の内の前記第2底部の側の前記1辺を挟んで対向する2辺のうち、片方の辺において前記第1側壁部に連続し、前記第2底部の縁から継目無く一体的に立設する第2側壁部とを有し、
前記トッププレートは、矩形状を成し、前記第1側壁部の外側において支持され、
前記3枚の遮熱板は、それぞれ前記こんろ本体に収納され、且つ、前記こんろ本体の前記第1側壁部の上面、又は前記第1底部の裏面に、且つ前記上面かつ前記裏面に平行に前記第1側壁部の外側に向かって展開するものである、カセットこんろ。
【請求項2】
前記遮熱板は、前記こんろ本体の前記第1側壁部に収納され、前記第1側壁部の上面に平行に外側に展開する折り畳み構造または前記こんろ本体の前記第1底部の裏面に収納され、前記第1底部の裏面に外側に平行にスライド構造を有する、請求項1に記載のカセットこんろ。
【請求項3】
前記遮熱板は、折り畳み構造を有し、
前記折り畳み構造は、前記第1側壁部と、前記遮熱板との間に設けられたヒンジ、及び前記第1側壁部に設けられた孔部と、前記遮熱板の裏側に設けられ、前記孔部に挿脱可能な固定クリップを備え、
前記遮熱板の不使用時には、前記ヒンジを介して、前記こんろ本体の前記第1側壁部上に前記遮熱板を折り畳んで収納し、且つ、
前記遮熱板の使用時には、前記遮熱板を前記第1側壁部の外側に向かって展開し、前記遮熱板の前記固定クリップを前記孔部に挿入して固定することで前記遮熱板を前記第1側壁部の上面に沿って、かつ前記上面に平行に保持する、請求項1に記載のカセットこんろ。
【請求項4】
前記ヒンジは、所定間隔離間して2カ所に設けられ、
各ヒンジは、前記第1側壁部に固定される下部と、円形状に湾曲する上部とを備える板状部材、及び前記板状部材の前記湾曲する上部に回動可能に挿入される回動孔部とを備え、
前記固定クリップは、V字状に湾曲するV字部と、前記V字部の一方の辺から延びる直線片部と、前記V字部の他方の辺から延び、前記直線部側に凹む係止凹部からなる係止片部とを有し、
前記直線片部は、前記遮熱板の裏側に取り付け部材によって移動可能に取り付けられており、
前記遮熱板の使用時には、前記遮熱板が前記第1側壁部の外側に展開された状態において、前記固定クリップの前記直線片部が前記遮熱板の前記取付け部材内を前記第1側壁部側に移動し、前記V字部から前記第1側壁部の前記孔部に挿入され、前記係止片部の前記係止凹部が前記孔部の下端に係合して、前記固定クリップが前記孔部に固定されることにより、前記遮熱板は、前記第1側壁部の上面に沿って、且つ前記上面に平行に保持されるものであり、
前記遮熱板の不使用時には、前記遮熱板が、前記第1側壁部の上面に保持された状態において、前記孔部に差し込まれていた前記固定クリップの前記係止片部を前記直線片部側に近づけることにより、前記固定クリップを前記孔部から抜き取り、前記固定クリップの前記直線片部を前記取付け部材内で、前記係止片部を前記遮熱板の裏面で回動させて前記遮熱板の裏面に折りたたみ、前記遮熱板を前記第1側壁部側に折り畳んで収納するものである請求項3に記載のカセットこんろ。
【請求項5】
前記第2底部と対向する側の前記第1底部の1辺に立接する前記第1側壁部に取り付けられる前記遮熱板を第2遮熱板とし、前記第2遮熱板を挟む対向する位置にそれぞれ取り付けられる2つの前記遮熱板の一方を第1遮熱板とし、他方を第3遮熱板とする時、
前記第2遮熱板は、前記第1遮熱板の側の端面に直交して設けられ、前記第2遮熱板が収納される際に、収納された前記第1遮熱板の端部を覆う折曲片を有し、
前記第3遮熱板は、前記第2遮熱板の側の端面に直交して設けられ、前記第3遮熱板が収納される際に、収納された前記第2遮熱板の端部を覆う折曲片を有するものであり、
前記遮熱板の使用時には、まず、最初に、前記第3遮熱板を展開して固定し、次いで前記第2遮熱板を展開して固定し、最後に、前記第1遮熱板を展開して固定する必要があるものであり、
前記遮熱板の不使用時には、まず、最初に、前記第1遮熱板を収納し、次いで、前記第2遮熱板を収納し、最後に、前記第3遮熱板を収納する必要があるものである請求項3に記載のカセットこんろ。
【請求項6】
前記遮熱板は、スライド構造を有し、
前記スライド構造は、前記第1底部の裏面に固定され、且つ前記裏面に平行に設けられ、前記遮熱板を摺動可能に保持する遮熱板受けを備え、
前記遮熱板の不使用時には、前記遮熱板は、前記遮熱板受け上に収納され、
前記遮熱板の使用時には、前記遮熱板は、前記第1側壁部の外側に向かって前記遮熱板受け上を摺動して前記第1側壁部の外側に展開される、請求項1に記載のカセットこんろ。
【請求項7】
前記遮熱板は、前記第1側壁部側に延びる長孔を有し、
前記遮熱板受けは、前記長孔に係合する凸部と、前記遮熱板を摺動可能に保持する受板部を有する、請求項6に記載のカセットこんろ。
【請求項8】
前記第2底部と対向する側の前記第1底部の1辺に立接する前記第1側壁部から前記第1底部の裏面にある第2遮熱板受けに収納される前記遮熱板を第2遮熱板とし、前記第2遮熱板を挟む対向する位置それぞれから前記第1底部の裏面にある遮熱板受けに収納される2つの前記遮熱板の一方を第1遮熱板とし、他方を第3遮熱板とし、前記第1遮熱板を収納する前記遮熱板受けを第1遮熱板受けとし、前記第3遮熱板を収納する前記遮熱板受けを第3遮熱板受けとする時、
前記第2遮熱板は、前記第1遮熱板の長手方向に沿って設けられたスリットと、前記第2遮熱板受けの凸部と係合する長孔と、前記第3遮熱板の厚さよりも長く、前記第1底部の裏面とは逆方向に向かって突出して設けられる突出部を有し、前記第1遮熱板は、前記第1遮熱板受けの凸部と係合する前記長孔と、前記第1底部の裏面に向かって突出して設けられ、前記第2遮熱板のスリットに係合する突出部と、を有し、前記第3遮熱板は、前記第3遮熱板受けの凸部と係合する前記長孔を有し、
前記遮熱板の使用時には、まず、最初に、前記第3遮熱板を展開し、次いで前記第2遮熱板を展開し、最後に、前記第1遮熱板を展開する必要があるものであり、
前記遮熱板の不使用時には、まず、最初に、前記第1遮熱板を収納し、次いで、前記第2遮熱板を収納し、最後に、前記第3遮熱板を収納する必要があるものである請求項7に記載のカセットこんろ。
【請求項9】
前記カセットこんろは、点火に係るロック機構を有し、
前記ロック機構は、前記こんろ本体の点火を司る操作つまみと連動するスリットと、前記第1側壁部に設けられたスリットと、前記第1遮熱板に設けられ、前記操作つまみ側の端部に、直角に折り曲げられ、前記スリットに挿脱可能な折曲部と、を備え、
前記3枚の前記遮熱板が全て展開状態にある時には、前記折曲部が前記スリットから外れ、前記操作つまみ側の端部にスライド板を制止しないことにより、ロックが解除された状態になり、前記操作つまみを回転させ、燃料ガスを点火することができ、
前記3枚の前記遮熱板が収納状態にある時には、前記スライド板が前記スライドに挿入されて、スライド板に当接することにより、ロックがかかった状態になり、点火することができない、請求項5または8に記載のカセットこんろ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カセットこんろに係り、詳しくは、可動式遮熱板を搭載したコンパクトサイズのカセットこんろに関する。
【背景技術】
【0002】
カセットこんろは、日本ガス機器検査協会(JIA)の適合性検査規定に基づいて、その安全性を確認することになっている。この検査では、カセットこんろの1時間当たりの熱量によって使用する鍋のサイズが規定されている。例えば、カセットこんろの1時間当たりの熱量(バーナの火力)が1360~1715kcal/hの場合には、直径18cm鍋、1716~2070kcal/hの場合は、直径20cm鍋を使用することが規定されている。
一般的なサイズのカセットこんろ(例えば、約335(幅)×275(奥行)mm)の1時間当たりの熱量は、2500~3000kcal/hであり、鍋底の径サイズが直径16cm~30cmのものを使用することができる。
【0003】
近年、コンパクトサイズのカセットこんろ(例えば、約280(幅)×185(奥行)mm)が、簡便であることから、卓上こんろ、又は携帯式こんろとして、屋内、屋外を問わず、様々な場所で用いられている。
このようなサイズのカセットこんろは、小型サイズのガスボンベに限らず、標準サイズのガスボンベを使用することもできるが、その1時間当たりの熱量は、ガスボンベの大きさに関係なく、1600~2000kcal/h程度であるため、上述の適合性検査規定を考慮すると、最大直径20cm程度までの大きさの鍋を使用することができる。
【0004】
一般的に、カセットこんろの大きさ(幅×奥行)は、バーナの1時間当たりの熱量と、使用する鍋の大きさに合わせて設計されている。例えば、コンパクトサイズのカセットコンロの上にその規定サイズよりも大きな鍋を載せ、且つ、バーナの1時間当たりの熱量を一般的なサイズのカセットこんろと同じ程度に高く設定して使用した場合、バーナの炎が鍋底だけでなく鍋本体の外側壁面にまで回り、こんろ本体(より具体的には、五徳や汁受け皿の機能を備えるトッププレート)の外側のガスボンベ収納部、及びこんろが載置された床面を、直接、熱してしまい、ガスボンベ収納部、及び床面の温度を高温にしてしまうという問題が生じる。そこで、このような問題を回避するために、バーナの1時間当たりの熱量と、使用する鍋の大きさ(最大径)に応じて、バーナの炎がこんろ本体の外側にはみ出さないように、カセットこんろの大きさが調整されている。
【0005】
規定より大きな鍋を使用する等のユーザの誤った使用で加熱された調理器具から生じる輻射熱により、こんろ本体(より具体的には、五徳や汁受け皿の機能を備えるトッププレート)の外側のガスボンベ収納部やこんろが載置された床面が高温に過熱される問題に対しては、例えば、特許文献1及び2において、遮熱板等を用いることが提案されている。
特許文献1には、トッププレートの外側にあるガスボンベ収納部内のガスボンベの過熱を防ぐことを目的として、ガスボンベ収納部の上方を覆うように、取り付け及び取り外し可能であり、かつ遮熱性に優れたカセットコンロ用遮蔽板を配置することが提案されている。
特許文献2には、カセットコンロより大きな鉄板を上にのせ調理又は加熱する場合、熱や炎がガスボンベ(カセットボンベ)に当たらぬ様、炎や熱の通り道を作り、上方の鉄板に沿って熱を外へ逃がし、更に通り道の壁、遮蔽板の外側に断熱材を張り付け、ガスボンベの温度上昇、又、爆発を防ぐ安全器具をカセットコンロに取り付けることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2019-60501号公報
【特許文献2】特開2010-243138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、いずれの文献にも、以下のような問題があった。
まず、特許文献1は、ガスボンベの過熱防止を実現しているものの、カセットこんろより大きな鍋などの調理器具を載せて調理又は加熱すること、例えば、コンパクトサイズ(約280(幅)×185(奥行)mm)のカセットこんろに直径20cm以上の鍋を載せ、且つ、従来、コンパクトサイズのカセットこんろで使用されている1時間当たりの熱量(1600~2000kcal/h程度)よりも高い熱量を使用することは想定されていない。つまり、バーナの炎が鍋底だけでなく鍋本体の外側壁面にまで伸び、こんろ本体(より具体的には、トッププレート)の外側の、こんろの載置床面を、バーナ炎が直接、高温に熱してしまうという問題が生じることは想定されていない。
【0008】
次に、特許文献2は、カセットコンロより大きな鉄板を載せて調理又は加熱することを目的しており、安全器具によって、カセットボンベ収納部、及びこれに対向する側のコンロ本体の外側の、コンロの載置床面の過熱防止を行っているものの、この安全器具は、これに直交するコンロ本体の両外側の、コンロの載置床面の過熱防止に関しては全く考慮されていない。更に、特許文献2に開示の安全器具は、カセットコンロのトッププレートの五徳を取り外して取り付ける必要があり、五徳がカセットコンロに固定的に取付けられた構造では利用が簡便でない。また、特許文献2に開示の安全器具は、カセットコンロより大きいため、安全器具を装着したカセットコンロの持ち運びは容易ではなく、大きい収納空間が必要であり、コンパクト性に欠ける。
【0009】
そこで、本発明は、コンパクトサイズのカセットこんろで従来使用されている1時間当たりの熱量よりも高い熱量(2500~3000kcal/h)で使用することができ、且つ、こんろ本体よりも大きな調理器具であっても、安全、且つ、簡便に使用することができ、持ち運びや収納が容易であるコンパクトサイズのカセットこんろを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、以下の構成により上記課題を解決できることを見出した。
【0011】
上記目的を達成するために、本発明は、下記カセットこんろを提供する。
[1] こんろ本体と、五徳及び汁受け皿の機能を備えるトッププレートと、カセットボンベを覆う容器カバーと、3枚の可動式の遮熱板と、を有する可動式遮熱板搭載のカセットこんろであって、こんろ本体は、ガスバーナ、及びカセットボンベを支持する長方形状の底部と、底部の縁から継目無く一体的に立設する側壁部とを有し、底部は、ガスバーナを支持する矩形状の第1底部と、該第1底部に隣接しカセットボンベを支持する長方形状の第2底部とを有し、側壁部は、第2底部の側の1辺を除く3辺において第1底部の縁から継目無く一体的に立設する第1側壁部と、3辺の内の第2底部の側の1辺を挟んで対向する2辺のうち、片方の辺において第1側壁部に連続し、第2底部の縁から継目無く一体的に立設する第2側壁部とを有し、トッププレートは、矩形状を成し、第1側壁部の外側において支持され、3枚の遮熱板は、それぞれこんろ本体に収納され、且つ、こんろ本体の第1側壁部の上面、又は第1底部の裏面に、且つ上面かつ裏面に平行に第1側壁部の外側に向かって展開するものである、カセットこんろ。
【0012】
[2] 遮熱板は、こんろ本体の第1側壁部に収納され、第1側壁部の上面に平行に外側に展開する折り畳み構造またはこんろ本体の第1底部の裏面に収納され、第1底部の裏面に外側に平行にスライド構造を有する、上記[1]に記載のカセットこんろ。
[3] 遮熱板は、折り畳み構造を有し、折り畳み構造は、第1側壁部と、遮熱板との間に設けられたヒンジ、及び第1側壁部に設けられた孔部と、遮熱板の裏側に設けられ、孔部に挿脱可能な固定クリップを備え、遮熱板の不使用時には、ヒンジを介して、こんろ本体の第1側壁部上に遮熱板を折り畳んで収納し、且つ、遮熱板の使用時には、遮熱板を第1側壁部の外側に向かって展開し、遮熱板の固定クリップを孔部に挿入して固定することで遮熱板を第1側壁部の上面に沿って、かつ上面に平行に保持する、上記[1]または[2]に記載のカセットこんろ。
[4] ヒンジは、所定間隔離間して2カ所に設けられ、各ヒンジは、第1側壁部に固定される下部と、円形状に湾曲する上部とを備える板状部材、及び板状部材の湾曲する上部に回動可能に挿入される回動孔部とを備え、固定クリップは、V字状に湾曲するV字部と、V字部の一方の辺から延びる直線片部と、V字部の他方の辺から延び、直線部側に凹む係止凹部からなる係止片部とを有し、直線片部は、遮熱板の裏側に取り付け部材によって移動可能に取り付けられており、遮熱板の使用時には、遮熱板が第1側壁部の外側に展開された状態において、固定クリップの直線片部が遮熱板の取付け部材内を第1側壁部側に移動し、V字部から第1側壁部の孔部に挿入され、係止片部の係止凹部が孔部の下端に係合して、固定クリップが孔部に固定されることにより、遮熱板は、第1側壁部の上面に沿って、且つ上面に平行に保持されるものであり、遮熱板の不使用時には、遮熱板が、第1側壁部の上面に保持された状態において、孔部に差し込まれていた固定クリップの係止片部を直線片部側に近づけることにより、固定クリップを孔部から抜き取り、固定クリップの直線片部を取付け部材内で、係止片部を遮熱板の裏面で回動させて遮熱板の裏面に折り畳み、遮熱板を第1側壁部側に折り畳んで収納するものである上記[3]に記載のカセットこんろ。
【0013】
[5] 第2底部と対向する側の第1底部の1辺に立接する第1側壁部に取り付けられる遮熱板を第2遮熱板とし、第2遮熱板を挟む対向する位置にそれぞれ取り付けられる2つの遮熱板の一方を第1遮熱板とし、他方を第3遮熱板とする時、第2遮熱板は、第1遮熱板の側の端面に直交して設けられ、第2遮熱板が収納される際に、収納された第1遮熱板の端部を覆う折曲片を有し、第3遮熱板は、第2遮熱板の側の端面に直交して設けられ、第3遮熱板が収納される際に、収納された第2遮熱板の端部を覆う折曲片を有するものであり、遮熱板の使用時には、まず、最初に、第3遮熱板を展開して固定し、次いで第2遮熱板を展開して固定し、最後に、第1遮熱板を展開して固定する必要があるものであり、遮熱板の不使用時には、まず、最初に、第1遮熱板を収納し、次いで、第2遮熱板を収納し、最後に、第3遮熱板を収納する必要があるものである上記[1]~[4]のいずれか1つに記載のカセットこんろ。
【0014】
[6] 遮熱板は、スライド構造を有し、スライド構造は、第1底部の裏面に固定され、且つ裏面に平行に設けられ、遮熱板を摺動可能に保持する遮熱板受けを備え、遮熱板の不使用時には、遮熱板は、遮熱板受け上に収納され、遮熱板の使用時には、遮熱板は、第1側壁部の外側に向かって遮熱板受け上を摺動して第1側壁部の外側に展開される、上記[1]に記載のカセットこんろ。
[7] 遮熱板は、第1側壁部側に延びる長孔を有し、遮熱板受けは、遮熱板を摺動可能に保持する受板部と、長孔に係合する凸部を有する、上記[6]に記載のカセットこんろ。
[8] 第2底部と対向する側の第1底部の1辺に立接する第1側壁部から第1底部の裏面にある第2遮熱板受けに収納される遮熱板を第2遮熱板とし、第2遮熱板を挟む対向する位置それぞれから第1底部の裏面にある遮熱板受けに収納される2つの遮熱板の一方を第1遮熱板とし、他方を第3遮熱板とし、第1遮熱板を収納する遮熱板受けを第1遮熱板受けとし、第3遮熱板を収納する遮熱板受けを第3遮熱板受けとする時、第2遮熱板は、第1遮熱板の長手方向に沿って設けられたスリットと、第2遮熱板受けの凸部と係合する長孔と、第3遮熱板の厚さよりも長く、第1底部の裏面とは逆方向に向かって突出して設けられる突出部と、を有し、第1遮熱板は、第1遮熱板受けの凸部と係合する長孔と、第1底部の裏面に向かって突出して設けられ、第2遮熱板のスリットに係合する突出部と、を有し、第3遮熱板は、第3遮熱板受けの凸部と係合する長孔を有し、遮熱板の使用時には、まず、最初に、第3遮熱板を展開し、次いで第2遮熱板を展開し、最後に、第1遮熱板を展開する必要があるものであり、遮熱板の不使用時には、まず、最初に、第1遮熱板を収納し、次いで、第2遮熱板を収納し、最後に、第3遮熱板を収納する必要があるものである上記[7]に記載のカセットこんろ。
【0015】
[9] カセットこんろは、点火に係るロック機構を有し、ロック機構は、こんろ本体の点火を司る操作つまみと連動するスライド板と、第1側壁部に設けられたスリットと、第1遮熱板に設けられ、操作つまみ側の端部に、直角に折り曲げられ、スリットに挿脱可能な折曲部と、を備え、3枚の遮熱板が全て展開状態にある時には、折曲部がスリットから外れ、操作つまみ側の端部にスライド板を制止しないことにより、ロックが解除された状態になり、操作つまみを回転させ、燃料ガスを点火することができ、3枚の遮熱板が収納状態にある時には、スライド板がスリットに挿入されて、スライド板に当接することにより、ロックがかかった状態になり、点火することができない、上記[5]、又は[8]のいずれか1つに記載のカセットこんろ。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、コンパクトサイズのカセットこんろ使用時に、そのこんろ本体よりも大きな調理器具を五徳に載置し、従来、コンパクトサイズのカセットコンロで使用されている1時間当たりの熱量よりも高い熱量(2500~3000kcal/h)で、安全、且つ、簡便に過熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の第1の実施形態にかかるカセットこんろの一例の斜視図であり、
図1Aは、遮熱板が収納された状態を示し、
図1Bは、遮熱板が展開された状態を示す。
【
図2】
図1に示すカセットこんろの遮熱板を省略した斜視図である。
【
図3】
図2に示すカセットこんろのトッププレートを取外した状態を示す斜視図である。
【
図4】
図1に示すカセットこんろの遮熱板の収納状態又は展開状態を示す正面図及び上面図である。
【
図5】
図1Aに示すカセットこんろの遮熱板の折り畳み構造の展開動作を説明する図である。
【
図6】
図1Bに示すカセットこんろの遮熱板の折り畳み構造の収納動作を説明する図である。
【
図7】本発明の他の実施形態に係るカセットこんろの一例の斜視図であり、
図7Aは、遮熱板が収納された状態を示し、
図7Bは、遮熱板が展開された状態を示す。
【
図8】
図7に示すカセットこんろの遮熱板の収納状態又は展開状態を示す正面図及び上面図である。
【
図9】
図7に示すカセットこんろの遮熱板の展開及び収納動作を説明するための図であり、カセットこんろを斜め下からみた斜視図である。
【
図10】
図9に示すカセットこんろの遮熱板及び遮熱板受けのみを示す図である。
【
図11】本発明の他の実施形態に係るカセットこんろの一例の斜視図であり、
図11Aは、遮熱板が収納された状態を示し、
図11Bは、遮熱板が展開された状態を示す。
【
図12】
図11に示すカセットこんろのロック機構の構造を説明するための図である。
【
図13】
図11に示すカセットこんろのロック動作を説明するための図である。
【
図14】本発明の他の実施形態に係るカセットこんろの一例の斜視図であり、
図14Aは、遮熱板が収納された状態を示し、
図14Bは、遮熱板が展開された状態を示す。
【
図15】
図14に示すカセットこんろのロック動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明に係るカセットこんろを、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るカセットこんろの一例の斜視図であり、
図1Aは、遮熱板が収納された状態を示し、
図1Bは、遮熱板が展開された状態を示す。
図2は、
図1に示すカセットこんろの遮熱板を省略した斜視図である。
図3は、
図2に示すカセットこんろのトッププレートを取外した状態を示す斜視図である。
図4は、
図1に示すカセットこんろの遮熱板の収納及び展開状態を示す正面図(A1及びB1)及び上面図(A2及びB2)である。
図5は、
図1に示すカセットこんろの遮熱板の折り畳み構造の展開動作を説明する図である。
図6は、
図1に示すカセットこんろの遮熱板の折り畳み構造の収納動作を説明する図である。
【0019】
図示例のカセットこんろ10は、バーナ収容部12と、容器収容部14と、遮熱板50とからなる。
バーナ収容部12は、略直方形状のバーナ収容筐体16と、バーナ収容筐体16の内部に収容されるガスバーナ18と、バーナ収容筐体16上に載置される略長方形状のトッププレート20とを有する。なお、本実施形態においては、略長方形状のトッププレートで説明するが、その形状は、矩形状であれば特に限定されず、略正方形状のトッププレートを使用することもできる。
トッププレート20は、ガスバーナ18の円形に配置された複数の火口18aに対応する位置に形成された円形の開口20aと、開口20aから外周部分に向って形成されたリング状の凹部によって構成される汁受け皿20bと、ガスバーナ18上に位置するようにトッププレート20に載置され、その上に鍋やフライパンなどの調理器具を乗せる複数、図示例では4本の五徳20cと、を有する。
【0020】
容器収容部14は、図示しないカセットボンベ(ガスボンベ等のガス容器)を収容する容器収容筐体22と、容器収容筐体22上を覆う容器カバー24と、容器収容筐体22内に設けられるガバナ26aとマグネット式容器着脱装置26bと、ガバナ26aに接続されて容器収容筐体22の外側に取り付けられ、カセットこんろ10の着火、消火を司る操作つまみ28と、を有する。
バーナ収容部12のバーナ収容筐体16は、
図3に示すように、ガスバーナ18を支持する略長方形状の第1底部30と、略長方形状の第1底部30の3辺の縁から継目無く一体的に立設する第1側壁部32とを有する。
一方、容器収容部14の容器収容筐体22は、
図3に示すように、図示しないカセットボンベを支持する略長方形状の第2底部34と、略長方形状の第2底部34の対向する2つの短辺のうち、片方の縁から継目無く一体的に立設する第2側壁部36とを有する。
【0021】
ここで、バーナ収容部12のバーナ収容筐体16と、容器収容部14の容器収容筐体22とは、一体的に連続した筺体であり、一体化されたこんろ本体38を構成している。
したがって、バーナ収容筐体16の第1底部30と、容器収容筐体22の第2底部34とは、一体的に連続しており、一体化された底部40を構成している。第1底部30と、第2底部34との間には、仕切り板41が設けられている。
また、バーナ収容筐体16の第1側壁部32と、容器収容筐体22の第2側壁部36とは、一体的に連続しており、一体化された側壁部42を構成している。
こんろ本体38は、底部40と、底部の縁から継目無く一体的に立設する側壁部42とから構成される。
【0022】
また、こんろ本体38の底部40の第1底部30は、中央部分から図中右側手前(容器収容部14のガバナ26a)側に向って延びる、ガスバーナ18を固定して支持するための凹部30aと、複数、図示例では3つの脚部44をそれぞれ取り付けるための3つの凹部30b等とを有する。
こんろ本体38の側壁部42の第1側壁部32は、バーナ収容筐体16側の1辺を除く略長方形状の第1底部30の3辺の縁から継目無く一体的に同じ高さに長方形状に立設するもので、図中右側手前側の第1側壁32aと、第1側壁32aから湾曲して直交する方向に延びる第2側壁32bと、第2側壁32bから湾曲して直交する方向に延び、第1側壁32aに平行に対向して配置される第3側壁32cとを有する。
また、第1側壁部32の第1側壁32a、第2側壁32b及び第3側壁32cは、遮熱板50を展開した状態に支持するための孔部33を有する。
【0023】
こんろ本体38の底部40の第2底部34は、略長方形の長手方向に、即ち図中手前(ガバナ26a)側から図中奥前側に向って延びる、図示しないカセットボンベを支持するための凹部34aと、複数、図示例では1つの脚部44をそれぞれ取り付けるための1つの凹部34b等を有する。
こんろ本体38の側壁部42の第2側壁部36は、第2底部34の1つの短辺の縁から継目無く一体的に凸形状に立設する、図中右側手前側の第4側壁36aを有する。カセットボンベの底面側となる図中右側後方には側壁を有していないため、小型サイズのカセットボンベに限らず、標準サイズのカセットボンベも使用することができる。
ここで、第4側壁36aは、第1側壁32aから一体的に連続し、一体化された側壁であり、こんろ本体38の側壁部42を構成し、カセットこんろ10の側面の一部となる。
その結果、第4側壁36a、第1側壁32a、第2側壁32b、及び第3側壁32cは、こんろ本体38の側壁部42を構成し、カセットこんろ10の連続した側面全面を構成する。
【0024】
ここで、トッププレート20は、こんろ本体38の側壁部42の第1側壁部32の第1側壁32a、第2側壁32b、及び第3側壁32cの外側において載置され支持される。
また、容器カバー24は、仕切り板41の上端部において載置され支持される。
【0025】
遮熱板50は、
図1~
図4に示すように、第2底部34と対向する側の第1底部30の1辺に立接する第1側壁部32の第2側壁32bに展開、及び収納可能に取り付けられる第2遮熱板50bと、第2遮熱板50bを挟む対向する位置にそれぞれ取り付けられる2つの遮熱板の一方にある第1遮熱板50aと、他方にある第3遮熱板50cとを有する。即ち、遮熱板50は、第1側壁部32の第1側壁32aに展開、及び収納可能に取り付けられる第1遮熱板50aと、第1側壁部32の第2側壁32bに展開、及び収納可能に取り付けられる第2遮熱板50bと、第1側壁部32の第3側壁32cに展開、及び収納可能に取り付けられる第3遮熱板50cとを有する。
ここで、第1側壁部32の第1側壁32aと、第3側壁32cとは、それぞれの端部において第2側壁32bと直交し、且つ第2側壁32bを挟むように、対向して設けられているので、第1遮熱板50aと、第3遮熱板50cとは、それぞれの端部において第2遮熱板50bと直交し、且つ第2遮熱板50bを挟むように対向して設けられる。
また、第2遮熱板50bは、第1遮熱板50aの側の端面に直交して内側に折り曲げて設けられる折曲片52bを有している。この折曲片52bは、第2遮熱板50bが収納される際には、先に収納された第1遮熱板50aの第2遮熱板50b側の端部を覆うものである。また、第3遮熱板50cは、第2遮熱板50bの側の端面に直交して内側に折り曲げて設けられる折曲片52cを有している。この折曲片52cは、第3遮熱板50cが収納される際に、先に収納された第2遮熱板50bの第3遮熱板50c側の端部を覆うものである。
【0026】
ここで、
図1(A)に示す全ての遮熱板50(50a、50b、50c)が収納されている不使用時の状態から、
図1(B)に示す全ての遮熱板50が展開されている使用時の状態に変更するには、以下のように行う。
遮熱板50の使用時には、不使用時の遮熱板50の状態から、まず、最初に、第1側壁部32の第3側壁32cに収納されている第3遮熱板50cを第3側壁32cから展開して固定して、第3遮熱板50cの折曲片52cで制止されていた第2遮熱板50bを開放する。次いで、開放された第2遮熱板50bを収納されていた第1側壁部32の第2側壁32bから展開して固定して、第2遮熱板50bの折曲片52bで制止されていた第1遮熱板50aを開放する。最後に、開放された第1遮熱板50aを収納されていた第1側壁部32の第1側壁32aから展開して固定する。
一方、遮熱板50の不使用時には、使用時の遮熱板50の状態から、逆に、まず、最初に、第1遮熱板50aを第1側壁部32の第1側壁32aに収納し、次いで、第2遮熱板50bを第2側壁32bに収納し、第2遮熱板50bの折曲片52bによって第1遮熱板50aを制止し、最後に、第3遮熱板50cを第3側壁32cに収納し、第3遮熱板50cの折曲片52cによって第2遮熱板50bを制止する。
なお、折曲片52の取付を第3遮熱板50cから第1遮熱板50aに移して、使用時の遮熱板50の展開の順序と、不使用時の遮熱板50収納の順序を入れ替えても良い。
【0027】
各遮熱板50の大きさは、バーナの1時間当たりの熱量と、使用する鍋の大きさ(最大径)に応じて、展開された状態にある遮熱板の外側に、バーナの炎がはみ出さない大きさに設計することが好ましい。
【0028】
遮熱板50は、上述したように、折り畳み構造を有する。この折り畳み構造は、
図5に遮熱板50aの折り畳み構造として示すように、第1側壁部32の側壁32w(32a)と、遮熱板50との間に設けられたヒンジ54、及び第1側壁部32の側壁32wに設けられた孔部33と、遮熱板50の裏側に設けられ、孔部33に挿脱可能な固定クリップ60を備え、遮熱板50の不使用時には、ヒンジ54を介して、こんろ本体38の第1側壁部32の側壁32w上に遮熱板50を折り畳んで収納し、且つ、遮熱板50の使用時には、遮熱板50を第1側壁部32の側壁32wの外側に向かって展開し、遮熱板50の固定クリップ60を孔部33に挿入して固定することで遮熱板50を第1側壁部32の側壁32wの上面に沿って、且つ上面に平行に保持する。
【0029】
ヒンジ54は、第1側壁部32の側壁32wに固定される下部と、円形状に湾曲する上部とを備える板状部材56、及び板状部材56の湾曲する上部に回動可能に挿入される回動孔部58とを有する。
固定クリップ60は、V字状に湾曲するV字部62と、V字部62の一方の辺から延びる直線片部64と、V字部62の他方の辺から延び、直線片部64側に凹む係止凹部65からなる係止片部66とを有する。直線片部64は、遮熱板50の裏側に取付部材68によって移動可能に取り付けられている。取付部材68は、遮熱板50の裏側にねじ止されている。
【0030】
遮熱板50の使用時には、
図5に示すように、遮熱板50が第1側壁部32の側壁32wの外側に展開された状態において、固定クリップ60の直線片部64が遮熱板50の取付部材68内を第1側壁部32側に移動し、V字部62から第1側壁部32の側壁32wの孔部33に挿入され、係止片部66の係止凹部65が孔部33の下端に係合して、固定クリップ60が孔部33に固定されることにより、遮熱板50は、第1側壁部32の側壁32wの上面に沿って、且つ上面に平行に保持される。
遮熱板50の不使用時には、
図6Aに遮熱板50aの折り畳み構造として示すように、遮熱板50aが、第1側壁部32の側壁32aの上面に保持された状態において、孔部33に差し込まれていた固定クリップ60の係止片部66を直線片部64側に近づけることにより、固定クリップ60を孔部33から抜き取り
図6Bに同様に示すように、固定クリップ60の直線片部64を取付部材68内で、係止片部66を遮熱板50の裏面で回動させて遮熱板50aの裏面に折りたたみ、
図6Cに同様に示すように、遮熱板50を第1側壁部32の側壁32a側に折り畳んで収納する。
なお、遮熱板50b、及び50cの折り畳み構造は、遮熱板50aの折り畳み構造と同じである。
【0031】
以上のように、本発明のカセットこんろ10は、こんろ本体38の第1側壁部32の第1側壁32a、第2側壁32b、及び第3側壁32cの外側表面(上表面)に収納され、且つ、それらの上側端面(上端面)に平行に外側に向かって展開する、折り畳み構造を有する遮熱板50a、50b及び50cを有する。
その結果、薄型で、コンパクトで、低コストで、かつ、従来の小型カセットこんろで使用されていた火力よりも大きな火力の使用や、こんろ本体の大きさよりも大きな調理器具の使用が可能なカセットこんろを提供することができる。
本発明のカセットこんろにおいて、遮熱板50a、50b及び50cの折り畳み構造は、以上のように構成される。
【0032】
次に、本発明のカセットこんろの構成について説明する。
本発明のカセットこんろ10のバーナ収容部12のバーナ収容筐体16の内部に収容されるガスバーナ18は、カセットボンベ(図示せず)から供給される燃料ガスを燃焼させるもので、円形に配置された複数の火口18aから吹き出す火炎によってトッププレート20の複数の五徳に載置された調理器具(図示せず)を加熱する。
ガスバーナ18には、ガス導管18bの一方の端部は接続されており、ガス導管18bの他方の端部は、ガバナ26aに接続される。
また、ガスバーナ18の火口18aの近傍には、火口18aから吹き出す燃料ガスを点火させるためのイグナイタ(点火装置)46の電極46aが取り付けられている。
【0033】
トッププレート20は、円形の開口20a部分では上方に凸状に湾曲しており、開口20aから外周部分に向って下方に向って湾曲してリング状の凹部からなる汁受け皿20bを形成し、汁受け皿20bから外周部分に向って傾斜して立ち上がっている。トッププレート20の外周側の部分は、略長方形状の平板状の頂板部20dを形成し、長方形状の外周側の縁部において頂板部20dから下方に傾斜しており、その端部から折れ曲がって垂下して底端部を形成している。頂板部20dには、その長方形状の4隅に4本の五徳20cが取り付けられている。
【0034】
容器収容部14の容器カバー24は、容器着脱装置26bにマグネットによって装着され、かつ容器収容筐体22内に支持・固定されたカセットボンベ(図示せず)の上部を覆うものである。容器カバー24は、円筒形のカセットボンベ(図示せず)に対応した凸形状を有する。容器カバー24の頂部には、カセットボンベの有無を確認するための確認孔47が形成されている。容器カバー24の長手方向の両端部は、凸形状の内側に折れ曲がって垂下して凹形状の底端部25を形成しており、こんろ本体38の第2側壁部36の凸状の第4側壁36a及び仕切り板41の上端部によって支持される。
容器カバー24の短手方向の一方の端部の長手方向の両端部の底端部25は、こんろ本体38の第2側壁部36の凸状の第4側壁36aの末端部及び第4側壁36aの末端部に平行に対向する末端部(図中右奥後側)にそれぞれ固定されたピン48に回転可能に支持されている。
こうして、容器カバー24は、ピン48を中心に回動し、容器収容筐体22に上方から蓋をする。
【0035】
ガバナ26aは、カセットボンベから供給される燃料ガスの圧力を調整する。特に、ガバナ26aは、通路遮断方式の圧力感知安全装置であり、カセットボンベ(図示せず)の圧力が所定圧力より高くなった場合、例えば異常圧力になった場合には、カセットボンベからガスバーナ18に送られる燃料ガスの通路を遮断するとともに、カセットボンベを容器着脱装置26bから脱離させる。また、ガバナ26aは、容器収容筐体22の外側に取り付けられた操作つまみ28とも連動するように構成されており、操作つまみ28を回転させることにより、カセットボンベ(図示せず)からガスバーナ18に燃料ガスを供給して着火させたり、供給される燃料ガスの圧力、又はガス量を調整したり、燃料ガスを供給を遮断して消火させたりする。
容器着脱装置26bは、カセットボンベ(図示せず)の着脱をマグネットによって行うものである。容器着脱装置26bは、マグネット式に限定されず、通路遮断方式のガバナが適用可能なものであれば、特に制限的ではなく、従来公知の容器着脱装置を用いることができる。例えば、公知のレバー式容器着脱装置等であっても良いし、本出願人に係る特許第5538339号に開示されたレバー式容器着脱装置等であっても良い。
【0036】
ここで、カセットボンベから容器着脱装置26b、及びガバナ26aを介して供給される燃料ガスは、ガス導管18b、及びガス・空気混合器27等を通って、空気と混合されながら、ガスバーナ18に供給される。
そして、操作つまみ28を正面にして逆(左)方向の回転により、図示しないカセットボンベから燃料ガスが、容器着脱装置26b、ガバナ26a、ガス導管18b等を通って、ガスバーナ18に供給されると共に、イグナイタ46が押されてパルス電圧が発生し、そのパルス電圧によって電極46aが放電することで、燃料ガスが点火する。逆に、操作つまみ28を正面にして正(右)方向の回転により、図示しないカセットボンベからガスバーナ18への燃料ガスの供給が停止され、燃焼している燃料ガスが消火される。
【0037】
遮熱板50a、50b及び50cは、こんろ本体のサイズに対応した大きさの調理器具や火力を使用する場合は、
図1Aに示すように、こんろ本体の側壁上に折り畳まれ収納された状態に置かれ、従来のコンパクトカセットこんろで使用されていた火力よりも大きな火力を使用し、こんろ本体のサイズよりも大きな調理器具を加熱するときは、
図1Bに示すように、こんろ本体の側壁に対し垂直になるように遮熱板50a、50b及び50cをこんろ本体の外側に広げて展開された状態に置かれる。
本発明の第1実施形態のカセットこんろは、基本的に以上のように構成される。
【0038】
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態に係るカセットこんろの一例の斜視図でであり、
図7Aは、遮熱板が収納された状態を示し、
図7Bは、遮熱板が展開された状態を示す。
図8は、
図7に示すカセットこんろの遮熱板の収納及び展開状態を示す正面図及び上面図である。
図9は、
図7に示すカセットこんろの遮熱板の収納及び展開動作を説明するための図である。
図10は、
図7の遮熱板及び遮熱板受けのみを示す図である。
【0039】
図示例のカセットこんろ70は、実施形態1に係るカセットこんろ10が備える折り畳み式の遮熱板50の代わりに、スライド式の遮熱板80を備える。
従って、スライド式の遮熱板80を有している点を除いて、それぞれ、
図1~
図6に示すカセットこんろ10と同様の構成を有するものであるので、同一の構成要素には、同一の番号を付し、その説明を省略する。
【0040】
遮熱板80は、
図7、及び
図8に示すように、第2底部34と対向する側の第1底部30の1辺に立設する第1側壁部32の外側に向かって展開する第2遮熱板80bと、第2遮熱板80bを挟む対向する位置にそれぞれ取り付けられる2つの遮熱板の一方にある遮熱板を第1遮熱板80aと、他方を第3遮熱板80cとを有する。即ち、遮熱板80は、第1側壁部32が立設する第1底部30の裏面側から第1側壁部32の外側に向かって展開すると共に、第1底部30の裏面側に収納されるものであって、第1側壁部32の第1側壁32aにおいて展開、及び収納可能に取り付けられる第1遮熱板80aと、第1側壁部32の第2側壁32bにおいて展開、及び収納可能に取り付けられる第2遮熱板80bと、第1側壁部32の第3側壁32cにおいて展開、及び収納可能に取り付けられる第3遮熱板80cと、を有する。第1遮熱板80a、第2遮熱板80b、及び第3遮熱板80cは、それぞれ第1側壁32a、第2側壁32b、及び第3側壁32cと、略同じ長手方向の長さを持ち、短手方向の長さである展開幅は、いずれも、要求されるサイズに応じて決めることができる。
遮熱板80(80a、80b、80c)は、スライド構造を有する。このスライド構造は、
図9に示すように、第1底部30の裏面に固定され、且つ第1底部30の裏面に平行に設けられ、遮熱板80を摺動可能に保持する遮熱板受け72を備える。なお、
図10は、遮熱板80bのスライド構造を代表例として示すが、遮熱板80a、及び80cも、少し異なる部分はあっても、同様の構成を有する。
遮熱板受け72は、第1底部30の裏面に且つ遮熱板80の移動方向に直交して固定される取付部74と、取付部74から外側に延在し、遮熱板80を側壁32w(32a、32b、32c)から飛び出ないように収納可能なサイズを有し、遮熱板80を摺動可能に保持する平板状の受板部75と、受板部75の側壁32w側、且つ長手方向の両端において上向きに設けられ、遮熱板80の2つの長孔82にそれぞれ係合する2つの凸部76と、を有する。
【0041】
また、第2遮熱板80bは、
図9及び
図10に示すように、第1遮熱板80aの長手方向に沿って設けられたスリット78bと、第2遮熱板受け72b(72)の2つの凸部76b(76)と係合する2つの長孔82b(82)と、第3遮熱板80c上に第2遮熱板80bの端部が重なるように収納される時に、第3遮熱板80cの厚さ(高さ)よりも長く突出するように、第1底部30の裏面とは逆方向に向かって突出して設けられる突出部84bを有する。
第1遮熱板80aは、第1遮熱板受け72a(72)の凸部(図示せず(76))と係合する長孔82a(82)と、第1底部30の裏面に向かって突出して設けられ、第2遮熱板80bのスリット78bに係合する突出部(図示せず)と、脚部44の外周部分に対応する切欠部86aを有する。
第3遮熱板80c(82)は、第3遮熱板受け72c(72)の凸部(図示せず(76))と係合する長孔82cと、脚部44の外周部分に対応する切欠部86cを有する。
【0042】
遮熱板80の使用時では、遮熱板80は、第1側壁部32の外側に向かって遮熱板受け72上を摺動して第1側壁部32の外側に展開され、遮熱板80の不使用時では、第1底部30の裏面と、遮熱板受け72との間に、展開された状態にある遮熱板80を摺動させて押し込み、遮熱板80を遮熱板受け72上に載置して収納する。
【0043】
図9(A)~(C)に示すように、第2遮熱板80bの突出部84bが第3遮熱板80cの端部に係合した状態で、また、第1遮熱板80aの突出部が、第2遮熱板80bのスリット78bに係合した状態で各遮熱板が収納されているため、遮熱板の使用時には、まず、最初に、第3遮熱板80cを展開し、次いで第2遮熱板80bを展開し、最後に、第1遮熱板80aを展開する必要がある。また、遮熱板の不使用時には、まず、最初に、第1遮熱板80aを収納し、次いで、第2遮熱板80bを収納し、最後に、第3遮熱板80cを収納する必要がある。
【0044】
以上のように、本発明のカセットこんろ70は、スライド構造を有する遮熱板80a、80b及び80cを有し、遮熱板80a、80b及び80cは、こんろ本体38の第1底部30の裏面に且つ平行に設けられた遮熱板受け72a、72b及び72cに載置することで収納され、また、遮熱板受け72a、72b及び72cからこんろ本体38の第1底部30の裏面に外側に平行にスライドさせて引き出すことで、こんろ本体38の第1側壁32の外側に展開することができる。
その結果、薄型で、コンパクトで、低コストで、かつ、従来の小型カセットこんろで使用されていた火力よりも大きな火力の使用や、こんろ本体の大きさよりも大きな調理器具の使用が可能なカセットこんろを提供することができる。
本発明のカセットこんろにおいて、遮熱板80a、80b及び80cのスライド構造は、以上のように構成される。
【0045】
次に、本発明のカセットこんろの構成について説明する。
遮熱板80a、80b及び80cは、こんろ本体のサイズに対応した大きさの調理器具や火力を使用する場合は、
図7Aに示すように、こんろ本体の裏面に且つ平行に設けられた遮熱板受け上に収納された状態に置かれ、従来のコンパクトカセットこんろで使用されていた火力よりも大きな火力の使用や、こんろ本体のサイズよりも大きな調理器具を使用するときは、
図7Bに示すように、こんろ本体38の第1底部の裏面に外側に平行になるように遮熱板80a、80b及び80cを広げて展開された状態に置かれる。
本発明の第2実施形態のカセットこんろは、基本的に以上のように構成される。
【0046】
(第3実施形態)
図11は、本発明の第3実施形態に係るカセットこんろの一例の斜視図であり、
図11(A)は、遮熱板が収納された状態を示し、
図11(B)は、遮熱板が展開された状態を示す。
図12は、
図11に示すカセットこんろのロック機構の構造を説明するための図である。
図13は、
図11に示すカセットこんろのロック動作を説明するための図である。
【0047】
図示例のカセットこんろ10Aは、実施形態1に係るカセットこんろ10がロック機構(安全機構)を備えるように構成されたものであり、第1遮熱板50aの形状、及び操作つまみ28の構成が異なる点を除いて、それぞれ、
図1~6に示すカセットこんろ10と同様の構成を有するものであるので、同一の構成要素には、同一の番号を付し、その説明を省略する。
【0048】
ロック機構は、こんろ本体38の点火を司る操作つまみ28と連動するスライド板88と、第1側壁部32の第1側壁32aに設けられた収納スリット90と、第1遮熱板100aに設けられ、操作つまみ28側の端部が第1側壁32a側に直角に折り曲げられ、第1側壁32aに設けられた収納スリット90に挿脱可能な折曲部92と、を有する。
スライド板88は、操作つまみ28の裏側に設けられている複数の突起部94及び95とそれぞれ係合する凹部96及び97と、第1遮熱板100aの折曲部92と当接する端部98と、スライド板88を移動可能に固定する固定部102とを有し、操作つまみ28を回転させると、操作つまみ28の突起部94及び95が、スライド板88の凹部96及び97とそれぞれ当接し、操作つまみ28の回転とともに、スライド板88を移動させることができる。
【0049】
図11(A)、及び
図12(A)に示すように、第1遮熱板100aが折り畳まれた状態にある時は、折曲部92が第1側壁32aの収納スリット90に挿入され、且つ、スライド板88の端部98と当接し、スライド板88の移動を制止する。そのため、連動する操作つまみ28も回転させることができず、着火させることができない。
一方、遮熱板50(100a、50b、50c)の使用時には、上述したように、まず、遮熱板50cを展開し、次いで、遮熱板50bを展開し、最後に、遮熱板100aを展開し、
図11(B)及び
図12(B)に示すように、第1遮熱板100aが展開された状態になった時に、折曲部92が第1側壁部32の収納スリット90から外れ、スライド板88の移動を制止する状態にないことから、操作つまみ28の逆(左)方向の回転を制止する状態にない。そのため、スライド板88に連動する操作つまみ28を逆(左)方向に回転することができ、着火させることができる。即ち、カセットこんろ10Aのサイズを大きくした後で、安全に使用することができる。
【0050】
本実施形態は、以上のように構成されているので、上記第1実施形態の効果に加え、以下の効果を奏する。
本発明のカセットこんろ10Aは、こんろ本体の第1側壁部32の上面に収納され、且つ、第3側壁32c、第2側壁32b、及び第1側壁32aの上面に平行に外側に向かって順次展開する、折り畳み構造を有する遮熱板50c、50b、及び100aを有し、全ての遮熱板を展開していなければ、即ち、遮熱板50c、50b、及び100aの順に、展開した後でなければ、操作つまみ28のロックを解除することできず、点火することができない。カセットこんろ10Aのサイズを大きくした後でなければ、使用することができないので、サイズが小さい状態のまま、点火することができず、使用できないので、安全である。
本発明の第3実施形態のカセットこんろは、基本的に以上のように構成される。
【0051】
(第4実施形態)
図14は、本発明の第4実施形態に係るカセットこんろの一例の斜視図であり、
図14Aは、遮熱板が収納された状態を示し、
図14Bは、遮熱板が展開された状態を示す。
【0052】
図示例のカセットこんろ70Aは、実施形態2に係るカセットこんろ70がロック機構(安全機構)を備えるように構成されたものであり、第1遮熱板80aの形状、及び操作つまみ28の構成が異なる点を除いて、それぞれ、
図7~
図10に示すカセットこんろ70と同様の構成を有するものであり、また、ロック機構は、
図12~
図13に示す実施形態3に係るロック機構と同じ構成を有するものであるので、同一の構成要素には、同一の番号を付し、その説明を省略する。
【0053】
第1遮熱板110aは、操作つまみ28側の端部が、こんろ本体38の底部40の第1底部30に対し直角に折り曲げられ、第1側壁部32の第1側壁32aに設けられた収納スリット90に挿脱可能な折曲部104を有する。
【0054】
図14(A)、及び
図15(A)に示すように、第1遮熱板110aが収納された状態にある時は、折曲部104が第1側壁32aの収納スリット90に挿入され、且つ、スライド板88の端部と当接し、スライド板88の移動を制止する。そのため、連動する操作つまみ28も回転させることができず、着火させることができない。
一方、遮熱板80(110a、80b、80c)の使用時には、上述したように、まず、遮熱板80cを展開し、次いで、遮熱板80bを展開し、最後に、遮熱板110aを展開し、
図14(B)及び
図15(B)に示すように、第1遮熱板110aが展開された状態になった時に、折曲部104が第1側壁部32の収納スリット90から外れ、スライド板88の移動を制止する状態にないことから、操作つまみ28の逆(左)方向の回転を制止する状態にない。そのため、スライド板88に連動する操作つまみ28を逆(左)方向に回転することができ、着火させることができる。
【0055】
本実施形態は、以上のように構成されているので、上記第1実施形態の効果に加え、以下の効果を奏する。
本発明のカセットこんろ70Aは、こんろ本体の第1側壁部32の上面に収納され、且つ、第3側壁32c、第2側壁32b、及び第1側壁32aの上面に平行に外側に向かって順次展開する、折り畳み構造を有する遮熱板80c、80b、及び110aを有し、全ての遮熱板を展開していなければ、即ち、遮熱板80c、80b、及び110aの順に、展開した後でなければ、操作つまみ28のロックを解除することできず、点火することができない。即ち、カセットこんろ70Aのサイズを大きくした後でなければ、使用することができないので、サイズが小さい状態のまま、点火することができず、使用できないので、安全である。
本発明の第4施形態のカセットこんろは、基本的に以上のように構成される。
【0056】
以上、本発明に係るカセットこんろについての種々の実施形態及び実施例を挙げて詳細に説明したが、本発明は、これらの実施形態及び実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良又は変更をしてもよいのはもちろんである。
【符号の説明】
【0057】
10、70、10A、70A カセットこんろ
カセットこんろ
12 バーナ収容部
14 容器収容部
16、54 バーナ収容筐体
18 ガスバーナ
18a 火口
18b ガス導管
20 トッププレート
20a 開口
20b 汁受け皿
20c 五徳
22 容器収容筐体
24 容器カバー
25 底端部
26a ガバナ
26b マグネット式容器着脱装置
27 ガス・空気混合器
28 操作つまみ
30 第1底部
30a、30b、34a、34b 凹部
32 第1側壁部
32a、32b、32c 第1、第2、第3側壁
32w 側壁
33 孔部
34 第2底部
36 第2側壁部
36a 第4側壁
38 こんろ本体
40 底部
41 仕切り板
42 側壁部
44 脚部
46 イグナイタ(点火装置)
46a 電極
47 確認孔
48 ピン
50、80 遮熱板
50a、80a、100a、110a 第1遮熱板
50b、80b 第2遮熱板
50c、80c 第3遮熱板
52b、52c 折曲片
54 ヒンジ
56 板状部材
58 回動孔部
60 固定クリップ
62 V字部
64 直線片部
65 係止凹部
66 係止片部
68 取付部材
72 遮熱板受け
74 取付部
76 凸部
78 スリット
82 長孔
84b 突出部
86 切欠部
88 スライド板
90 収納スリット
92、104 折曲部
94 突起部
96 凹部
98 端部
102 固定部